JP2017066739A - 引戸の跳ね上がり抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引戸がいずれの方向へ移動した場合にも引戸の跳ね上がりを抑止できるように構成可能であり、吊り込み施工を容易に行うことができ、上吊り式引戸のみならず、下荷重式引戸にも適用することができる引戸の跳ね上がり抑制装置を提供する。【解決手段】引戸の跳ね上がり抑制装置は、戸枠に設けられた上部レールに案内されて走行するランナ部材と、軸方向へ伸長可能なダンパ部材と、戸板上端部に固定され、ランナ部材が挿入される第1の収容部及びダンパ部材がその軸方向が戸板の上下方向となるように挿入される第2の収容部を有する戸板取り付け部材とを備えており、戸板取り付け部材及びダンパ部材は、ランナ部材が第1の収容部に挿入されていない場合はダンパ部材が伸長しないロック状態となり、ランナ部材が第1の収容部に挿入された場合はロック状態が解除されてダンパ部材が上部レール方向に伸長するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ソフトクローズ機能を有する引戸の跳ね上がりを抑止するための跳ね上がり抑制装置に関する。
開口部を開閉する引戸として、ソフトクローズ機能を有する引戸が広く普及している。ソフトクローズ機能とは、引戸の閉め際に戸が閉まるのをアシストする機能であり、引戸が閉まる直前に作動し、バネなど弾性体による緩衝効果を利用して静かにゆっくりと戸を閉める機能である。
このようなソフトクローズ機能を搭載した引戸を閉める際に、過剰に力を印加すると、勢いを持った戸が上方に跳ね上がり、動作の高級感を損なうという問題が生じていた。
このような引戸の跳ね上がりを抑止するために、引戸を構造物に備えられたレールに沿って案内するガイド本体と、引戸の開閉途中位置においてガイド本体に対して制動力を付与する受け部材と、ガイド本体に設けられた押圧ブロックと、ガイド本体の制動に伴いこのガイド本体から押圧ブロックを進出させて引戸に押圧させるブロック進出機構とを備え、吊り車近傍に装着される跳ね上がり抑制装置が提案されている(特許文献1)。
特許第5650450号公報
特許文献1に記載されている跳ね上がり抑制装置によれば、ガイド本体と受け部材との係合によってガイド本体が制動されると、ブロック進出機構によって押圧ブロックを引戸に対して相対的に下方向に進出させることができ、この進出に伴い引戸と構造物との間の隙間などの遊び部分が埋められ、押圧ブロックによって構造物が押圧されるので、引戸の跳ね上がりを効果的に抑制することができる。
しかしながら、この跳ね上がり抑制装置によると、この抑制装置が装着された吊り車方向に引戸を移動させる場合には、跳ね上がりが有効に抑止されるが、反対方向に移動する場合には跳ね上がり抑止効果を得ることができなかった。
さらに、この跳ね上がり抑制装置は、ブロック進出機構によって押圧ブロックが引戸に対して相対的に下方向に進出されてそれが引戸に到達されるまでの距離分だけ、ソフトクローズのストロークが低減されてしまうという問題点を有していた。
従って本発明の目的は、引戸がいずれの方向へ移動した場合にも引戸の跳ね上がりを抑止できるように構成可能な引戸の跳ね上がり抑制装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、吊り込み施工を容易に行うことができる引戸の跳ね上がり抑制装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上吊り式引戸のみならず、下荷重式引戸にも適用することができる引戸の跳ね上がり抑制装置を提供することにある。
本発明によれば、引戸の跳ね上がり抑制装置は、戸枠に設けられた上部レールに案内されて走行するランナ部材と、軸方向へ伸長可能なダンパ部材と、戸板上端部に固定され、ランナ部材が挿入される第1の収容部及びダンパ部材がその軸方向が戸板の上下方向となるように挿入される第2の収容部を有する戸板取り付け部材とを備えており、戸板取り付け部材及びダンパ部材は、ランナ部材が第1の収容部に挿入されていない場合はダンパ部材が伸長しないロック状態となり、ランナ部材が第1の収容部に挿入された場合はロック状態が解除されてダンパ部材が上部レール方向に伸長するように構成されている。
ダンパ部材は、ランナ部材が戸板取り付け部材の第1の収容部に挿入されていない場合はロック状態となって伸長せず、ランナ部材をこの第1の収容部に挿入するとロック解除状態となって上部レール方向に伸長する。引戸を吊り込み施工後はダンパ部材がロック解除状態となっており、このロック解除状態ではダンパ部材が伸長することにより上部レールに当接するか又は上部レールとの隙間が小さくなるため、ソフトクローズのストロークを低減させることなくソフトクローズ時の戸板の跳ね上がりを効果的に防止することができる。特に本発明においては、ダンパ部材が戸板の上下方向に伸長することによって上部レールとの当接又は隙間調整を行っているため、この跳ね上がり抑制装置を戸板の開閉方向の両端部(戸先側及び戸尻側)に設けるか、戸板の開閉方向の一端部(例えば戸尻側)にこの跳ね上がり抑制装置を設け、戸板の開閉方向の他端部(例えば戸先側)に一般的な跳ね上がり抑制機構を設ければ引戸がいずれの方向へ移動した場合にも引戸の跳ね上がりを抑止することができる。また、引戸を吊り込み施工時は、ランナ部材が第1の収容部に挿入されるまでロック状態となってダンパ部材が伸長しないため、不要な突出状態が発生せず、通常の引戸と同じように容易に吊り込み施工することができる。さらに、跳ね上がり抑制装置は、戸板の上端部に設けるのみで良いため、上吊り式引戸のみならず、下荷重式引戸にも適用することが可能である。
戸板取り付け部材は、第1の収容部及び第2の収容部間を貫通し戸板の上下方向に沿って伸長する貫通口を備えており、ダンパ部材は、戸板取り付け部材の貫通口内に挿入されて移動可能な第1の突起部を備えており、第1の突起部が貫通口の上端に係止された際にロック状態となり、第1の突起部が貫通口の上端を越えて上方に進んだ際にロック状態解除となるように構成されていることが好ましい。
ダンパ部材は、貫通口内に挿入されて移動可能であると共に第1の突起部より戸板の下方向に位置する第2の突起部をさらに備えており、第1の突起部及び第2の突起部が下方に自由端を有する弾性アーム部に設けられており、ダンパ部材の第2の突起部が戸板取り付け部材の第2の収容部に挿入されたランナ部材の側面に押圧された際に、弾性アーム部が変形し、第1の突起部が前記貫通口の上端を越えて上方に進むように構成されていることがより好ましい。
第2の突起部が貫通口の上端に係止された際にダンパ部材のそれ以上の伸長が抑止されるように構成されていることも好ましい。
第1の突起部が下方に自由端を有する弾性アーム部に設けられており、ダンパ部材の第1の突起部が戸板取り付け部材の第2の収容部に挿入されたランナ部材の側面に押圧された際に、弾性アーム部が変形し、第1の突起部が貫通口の上端を越えて上方に進むように構成されていることも好ましい。
さらに、ダンパ部材が、少なくともピストン及びシリンダを有する直動型ダンパと、直動型ダンパを覆い、弾性アーム部を有するダンパキャップ部材とを備えていることも好ましい。
本発明によれば、ダンパ部材が戸板の上下方向に伸長することによって上部レールとの当接又は隙間調整を行っているため、この跳ね上がり抑制装置を戸板の開閉方向の両端部(戸先側及び戸尻側)に設けるか、戸板の開閉方向の一端部(例えば戸尻側)にこの跳ね上がり抑制装置を設け、戸板の開閉方向の他端部(例えば戸先側)に一般的な跳ね上がり抑制機構を設ければ引戸がいずれの方向へ移動した場合にも引戸の跳ね上がりを抑止することができる。また、引戸を吊り込み施工時は、ランナ部材が第1の収容部に挿入されるまでロック状態となってダンパ部材が伸長しないため、不要な突出状態が発生せず、通常の引戸と同じように容易に吊り込み施工することができる。さらに、跳ね上がり抑制装置は、戸板の上端部に設けるのみで良いため、上吊り式引戸のみならず、下荷重式引戸にも適用することが可能である。
本発明の一実施形態において、上部レール、上部吊り車ユニット、ランナ部材が装着された跳ね上がり抑制装置、及び戸板を概略的に示す分解斜視図である。 図1の実施形態において、上部吊り車ユニット、及びランナ部材が装着された跳ね上がり抑制装置を上部レール及び戸板に装着した状態を概略的に示す(A)平面図、(B)正面図、及び(C)正面図である。 図1の実施形態において、ランナ部材が装着された跳ね上がり抑制装置を示す(A)左側面図、(B)正面図、及び(C)右側面図である。 図1の実施形態において、跳ね上がり抑制装置内の戸板取り付け部材の構成を概略的に示す斜視図である。 図4の戸板取り付け部材の構成を詳しく示す(A)平面図、(B)左側面図、(C)正面図、(D)右側面図、(E)図5(B)のA−A線断面図、及び(F)図5(C)のB−B線断面図である。 図1の実施形態において、跳ね上がり抑制装置内のダンパ部材の構成を概略的に示す分解斜視図である。 図6のダンパキャップ部材の構成を詳しく示す(A)左側面図、(B)正面図、(C)右側面図、(D)背面図、(E)図7(B)のA−A線断面図、及び(F)平面図である。 引戸の吊り込み施工時における図1の実施形態の跳ね上がり抑制装置の動作を説明する図である。
以下、これら図面を参照して本発明の跳ね上がり抑制装置の実施形態を説明する。なお、本実施形態は、跳ね上がり抑制装置を上吊り式引戸に取り付けた場合であるが、この跳ね上がり抑制装置を下荷重式の引戸やその他の引戸に適用することは可能である。また、以下の説明は、引戸と戸枠の衝突を緩和させるために引戸のスライド終期に引戸に制動力を付与するソフトクローズ機能を有する引戸に関するものであるが、引戸に対し閉成方向にスライドアシスト力を付与するもの、及び/又は開成方向にアシスト力を付与するスライドアシスト機能を有する引戸にも、本発明の跳ね上がり抑制装置を適用することができる。
図1は本発明の一実施形態において、上部レール、上部吊り車ユニット、ランナ部材が装着された跳ね上がり抑制装置、及び戸板を概略的に示しており、図2は本実施形態において、上部吊り車ユニット、及びランナ部材が装着された跳ね上がり抑制装置を上部レール及び戸板に装着した状態を概略的に示している。
これらの図において、10は戸枠に設置された上吊り式引戸の上部レール、20は上部吊り車ユニット、30はランナ部材50が装着された跳ね上がり抑制装置、40は戸板をそれぞれ示している。
上部レール10は、本実施形態においては、戸枠の一部である鴨居(図示なし)の下面に設置され、その内部の案内溝(図示なし)によって上部吊り車ユニット20のガイドローラ23及び24並びにランナ部材50のガイドローラ52が挿通して案内される。
上部吊り車ユニット20は、上部吊り車21と、この上部吊り車21が一端に連結され、他端に前述したガイドローラ24が設けられたユニット本体25と、ユニット本体25内に設けられた図示しないソフトクローズ機構と、従来技術による跳ね上がり抑制機構27とを備えている。
上部吊り車21は戸板40の一方(例えば戸先側)の上端部に形成された切り欠き部41内に埋設固定されるベースブロック22と、このベースブロック22に軸支される連結部を介して連結された前述のガイドローラ23とを備えている。
ソフトクローズ機構は、ユニット本体25の内部にこのユニット25に沿って設けられたバネ部材(図示なし)と、上部レール10内に設けられたトリガ10aと係合してバネ部材を引っ張る突起部26とを備えており、引戸が閉成される際に引戸に制動力を付与する公知の構造を有している。
従来技術による跳ね上がり抑制機構27は、ソフトクローズ機能が動作している際にユニット本体25から下方に突出して戸板40の上端に当接し、この部分の戸板の跳ね上がりを抑止する公知の構造である。
この上部吊り車ユニット20は市販されており、また、上述した上部吊り車21、ユニット本体25、ソフトクローズ機構及び跳ね上がり抑制機構27は、全て従来技術による構造であるため、本明細書においては、詳しい説明を省略する。
図3は本実施形態における、ランナ部材50が装着された跳ね上がり抑制装置30を示しており、図4は跳ね上がり抑制装置30内の戸板取り付け部材31の構成を概略的に示しており、図5はこの戸板取り付け部材31の構成を詳しく示しており、図6は本実施形態における、跳ね上がり抑制装置30内のダンパ部材32の構成を概略的に示しており、図7はこのダンパ部材32のダンパキャップ部材33の構成を詳しく示している。
図3〜図5に示すように、戸板取り付け部材31は、ランナ部材50のベースブロック51(図8参照)が戸板40に関して側方から挿入される第1の収容部31aと、ダンパ部材32が戸板40に関して上方から挿入される第2の収容部31bと、第1の収容部31a及び第2の収容部31b間を部分的に貫通し、戸板40に関して上下方向に沿って伸長する貫通口31cとを備えている。この戸板取り付け部材31は戸板40の他方(例えば戸尻側)の上端部に形成された切り欠き部42内に埋設固定されるものであり、金属材料(例えば亜鉛合金)を成型(例えばダイカスト)して形成される。
なお、ランナ部材50は戸板取り付け部材31の第1の収容部31a内に側方から挿入固定されるベースブロック51と、このベースブロック51に軸支される連結部を介して連結された前述のガイドローラ52とを備えている。
図6及び図7に示すように、ダンパ部材32は、ダンパキャップ部材33と、このダンパキャップ部材33内に下方から挿入されて固定される直動型ダンパ34とから構成されている。
ダンパキャップ部材33は、下方に開口を有しており、さらに、下方に自由端を有する弾性アーム部33aを有している。このダンパキャップ部材33は樹脂材料(例えばポリアセタール(POM))を成型して形成される。弾性アーム部33aは、直動型ダンパ34が挿入固定された場合にも下端を自由端として変形自在となるように構成されており、側方の外方向に突出した第1の突起部33bと、第1の突起部33bより戸板40に関して下方に位置し、側方の外方向に突出した第2の突起部33cとを備えている。弾性アーム部33aのこれら第1の突起部33b及び第2の突起部33cは、このダンパ部材32を戸板取り付け部材31の第2の収容部31b内に挿入した際に、戸板取り付け部材31の貫通口31c内に挿入され、この貫通口31cに沿って移動可能となるように構成されている。
直動型ダンパ34は、復帰用バネ(図示なし)と、ピストンロッド34aと、このピストンロッド34aに連結されたピストン(図示なし)と、このピストンによって押圧されるオイル圧力室(図示なし)と、この圧力室に設けられた単孔又は多孔オリフィス(図示なし)とから主として構成されるソフトアブソーバであり、ピストンロッド34aを介して印加される衝撃を吸収すると共にこのピストンロッド34aを徐々に押し戻すように作用する。
ダンパキャップ部材33の下方の開口に、直動型ダンパ34がそのピストンロッド34aとは反対側の頂部34bから挿入されて固着されることにより、ダンパ部材33が構成される。
このようなダンパ部材33が戸板取り付け部材31の第2の収容部31bに戸板40に関して上方から挿入されて押し込まれることにより、ダンパ部材32のピストンロッド34aの先端が第2の収容部31bの底面に当接して直動型ダンパ34が作動する。さらに、弾性アーム部33aの第1の突起部33b及び第2の突起部33cが戸板取り付け部材31の貫通口31c内に挿入されて第1の突起部33bがこの貫通口31cの上端31dに当接することにより、跳ね上がり抑制装置はロック状態となり、第1の突起部33bが貫通口31cの上端31dを越えて上方に進んだ際に跳ね上がり抑制装置はロック状態解除となる。
図8は引戸の吊り込み施工時における本実施形態の跳ね上がり抑制装置の動作を説明している。
まず、ランナ部材50もダンパ部材33も装着していない戸板取り付け部材31を戸板40の上端部に形成された切り欠き部42内に埋設し木ネジ35及び36等によって固定する。
次いで、図8(A)に示すように、ダンパ部材32を、戸板取り付け部材31の第2の収容部31b内に戸板40に関して上方から挿入する。この場合、弾性アーム部33aの最も突出している第2の突起部33cが第2の収容部31bの開口内に案内されるように、弾性アーム部33aの側面を押さえつつダンパ部材32を押し込んで行く。なお、その際に第2の突起部33cが第2の収容部31b内にスムーズに入り込みできるように、この第2の収容部31bの開口縁部31eを傾斜面又は丸みをおびた面に面取りしておくことが望ましい。
図8(B)に示すように、第2の突起部33cを第2の収容部31bの開口から内部にさらに押し込むと、弾性アーム部33aは大きく変形した状態で第2の収容部31bの内壁を摺動し下方へ進む。
ダンパ部材32を直動型ダンパ34の反発力に抗してさらに押し込むと、最初に第2の突起部33cが、次いで第1の突起部33bが、第2の収容部31bと第1の収容部31aとの間の貫通口31cの上端31dを上方から通過する。直動型ダンパ34の反発力が印加されるので、第1の突起部33bは貫通口31cの上端31dに係止され、これによりダンパ部材32が上方に伸長しなくなる。図8(C)はこの状態、即ち、跳ね上がり抑制装置のロック状態を示している。
次いで、図8(D)に示すように、上部レール10にガイドローラ52を挿通したランナ部材50のベースブロック51を、このロック状態にある跳ね上がり抑制装置の戸板取り付け部材31の第1の収容部31a内に側方から挿入する。これによって、第2の突起部33cがベースブロック51の側面に押圧され、弾性アーム部33aが変形する。
次いで、図8(E)に示すように、ランナ部材50のベースブロック51をさらに挿入して固定すると、弾性アーム部33aの変形がさらに進み、第1の突起部33bが貫通口31cの上端31dを越え、ダンパ部材32が直動型ダンパ34の反発力によって上方に伸長し、ロック状態が解除される。ダンパ部材32が上方に伸長することで、ダンパ部材32の上端が上部レール10の下端に当接するか又は両者の隙間が非常に小さくなるため、ソフトクローズ動作時に過剰に力を印加しても、引戸の跳ね上がりを確実に抑止することができる。なお、ロック解除状態にある際は、第2の突起部33cが貫通口31cの上端31dに係止されるため、ダンパ部材32の突出量は所定値以下、例えば11mm以下、に保たれる。変更態様において、ランナ部材のベースブロックの側面に突起を設けておき、ベースブロックをさらに挿入して固定した際に、この突起が第1の突起部33bを直接的に押圧することによってもロック解除可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、ダンパ部材32は、ランナ部材50が戸板取り付け部材31の第1の収容部31aに挿入されていない場合はロック状態となって伸長せず、ランナ部材50をこの第1の収容部31aに挿入するとロック解除状態となって上部レール10の方向に伸長する。引戸を吊り込み施工した後は、このダンパ部材32がロック解除状態となっており、このロック解除状態ではダンパ部材32が伸長することにより上部レール10に当接するか又は上部レール10との隙間が小さくなるため、ソフトクローズ時に過剰に力を印加しても、戸板40の跳ね上がりを効果的に防止することができる。また、従来技術のように、ソフトクローズのストロークを低減させることもない。特に、ダンパ部材32が戸板40の上下方向に伸長することによって上部レール10との当接又は隙間調整を行っているため、本実施形態のように、戸板40の開閉方向の一端部(例えば戸尻側)にこの跳ね上がり抑制装置30を設け、戸板40の開閉方向の他端部(例えば戸先側)に一般的な従来技術による跳ね上がり抑制機構27を設ければ、引戸がいずれの方向へ移動した場合にも引戸の跳ね上がりを抑止することができる。また、引戸を吊り込み施工時は、ランナ部材50が第1の収容部31aに挿入されるまでロック状態となってダンパ部材32が伸長しないため、ダンパ部材32が突出して引戸吊り込みの引き回し時にこのダンパ部材32が上部レール10に接触することがなく、通常の引戸と同じように容易に吊り込み施工することができる。しかも、吊り込み時にダンパ部材32を縮めながら引戸を持ち上げる必要がないため、小さな力で吊り込み施工することができるという効果も呈する。さらに、この跳ね上がり抑制装置30は、戸板40の上端部に設けるのみで良いため、上吊り式引戸のみならず、下荷重式引戸にも適用することが可能である。
なお、本実施形態においては、戸板40の戸尻側に本発明による跳ね上がり抑制装置30を設け、戸板40の戸先側に従来技術による跳ね上がり抑制機構27を設けているが、本発明による跳ね上がり抑制装置30を戸板40の戸先側及び戸尻側の両方に設けても良いことはもちろんである。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
10 上部レール
10a トリガ
20 上部吊り車ユニット
21 上部吊り車
22、51 ベースブロック
23、24、52 ガイドローラ
25 ユニット本体
26 突起部
27 跳ね上がり抑制機構
30 跳ね上がり抑制装置
31 戸板取り付け部材
31a 第1の収容部
31b 第2の収容部
31c 貫通口
31d 上端
31e 開口縁部
32 ダンパ部材
33 ダンパキャップ部材
33a 弾性アーム部
33b 第1の突起部
33c 第2の突起部
34 直動型ダンパ
34a ピストンロッド
34b 頂部
35、36 木ネジ
40 戸板
41、42 切り欠き部
50 ランナ部材

Claims (6)

  1. 戸枠に設けられた上部レールに案内されて走行するランナ部材と、軸方向へ伸長可能なダンパ部材と、戸板上端部に固定され、前記ランナ部材が挿入される第1の収容部及び前記ダンパ部材がその軸方向が戸板の上下方向となるように挿入される第2の収容部を有する戸板取り付け部材とを備えており、前記戸板取り付け部材及び前記ダンパ部材は、前記ランナ部材が前記第1の収容部に挿入されていない場合は前記ダンパ部材が伸長しないロック状態となり、前記ランナ部材が前記第1の収容部に挿入された場合は前記ロック状態が解除されて前記ダンパ部材が前記上部レール方向に伸長するように構成されていることを特徴とする引戸の跳ね上がり抑制装置。
  2. 前記戸板取り付け部材は、前記第1の収容部及び前記第2の収容部間を貫通し戸板の上下方向に沿って伸長する貫通口を備えており、前記ダンパ部材は、前記戸板取り付け部材の前記貫通口内に挿入されて移動可能な第1の突起部を備えており、前記第1の突起部が前記貫通口の上端に係止された際に前記ロック状態となり、前記第1の突起部が前記貫通口の上端を越えて上方に進んだ際に前記ロック状態解除となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の引戸の跳ね上がり抑制装置。
  3. 前記ダンパ部材は、前記貫通口内に挿入されて移動可能であると共に前記第1の突起部より戸板の下方向に位置する第2の突起部をさらに備えており、前記第1の突起部及び前記第2の突起部が下方に自由端を有する弾性アーム部に設けられており、前記ダンパ部材の前記第2の突起部が前記戸板取り付け部材の前記第2の収容部に挿入された前記ランナ部材の側面に押圧された際に、前記弾性アーム部が変形し、前記第1の突起部が前記貫通口の上端を越えて上方に進むように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の引戸の跳ね上がり抑制装置。
  4. 前記第2の突起部が前記貫通口の上端に係止された際に前記ダンパ部材のそれ以上の伸長が抑止されるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の引戸の跳ね上がり抑制装置。
  5. 前記第1の突起部が下方に自由端を有する弾性アーム部に設けられており、前記ダンパ部材の前記第1の突起部が前記戸板取り付け部材の前記第2の収容部に挿入された前記ランナ部材の側面に押圧された際に、前記弾性アーム部が変形し、前記第1の突起部が前記貫通口の上端を越えて上方に進むように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の引戸の跳ね上がり抑制装置。
  6. 前記ダンパ部材が、少なくともピストン及びシリンダを有する直動型ダンパと、該直動型ダンパを覆い、前記弾性アーム部を有するダンパキャップ部材とを備えていることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の引戸の跳ね上がり抑制装置。
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