JP2017056950A - 内容物放出操作ロック構造ならびにこの内容物放出操作ロック構造を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物放出の誤操作を阻止して利用者の利便化を図り、回動キャップの平伏状態または垂下状態の違いよってロックモード/ロック解除モードの確認の簡単化を図る。【解決手段】容器本体ユニット4を収容するカバー体5、およびこれと一体のL字状ノズル5nからなるカバー体ユニット8を用いる。カバー体5は、ロックモード設定用のL字状起立片部5jを備え、回動キャップ7が取り付けられている。回動キャップ7には、ロックモード設定用でその先端部分が、マウンティングカップ2の天面部分2bとL字状起立片部5jの上平面5kとの間に入り込む脚部7dを備える。図示のロック解除モードは、ロックモードの回動キャップ7をA方向に90度ほど回動して、脚部7dの先端部分が天面部分2bと上平面5kとの間から離脱した状態である。ここで容器本体1を押し下げるとその内容物が放出口6aから外部空間域に放出される。【選択図】図2

Description

本発明は、エアゾール式製品やポンプ式製品の内容物放出操作を、容器本体ユニットと、これを収容する筒状のカバー体および内容物放出通路部からなるカバー体ユニットとの相対移動により、おこなう形の内容物放出操作ロック構造に関する。
特に、カバー体ユニットに、容器本体ユニットが、内容物放出通路部と容器本体側のステムとの一体化により連結された場合で、利用者が例えば倒立状態のカバー体を把持して容器本体底面を押下げ操作する仕様の内容物放出操作ロック構造に関する。
本発明では、カバー体ユニットに回動キャップを設け、このキャップの回動操作により内容物放出操作「阻止」のロックモードと、内容物放出操作「可」のロック解除・静止モードとを選択的に設定している。
また、ロックモードでは、回動キャップにより内容物放出通路部の放出口を外部空間域から遮蔽している。
また、回動キャップが、ロックモードでは平伏状態に設定され、ロック解除・静止モードでは視覚的にこれとは明らかに異なる垂下状態に設定される。
本明細書では、上下の位置関係に関して図1〜図3の倒立使用状態を前提とする。そのため図4の場合、見た目の上下関係と説明中の「上」,「下」とは逆になる。例えば構成要素「5j」は「垂下片部」ではなく「起立片部」と記載する。
また、内容物の放出口側を「前」、それとはステム回りの180度反対側を「後」とそれぞれ記す。図1〜図3の左側が「前」で右側が「後」となる。
また、後述のL字状ノズルの長尺部分全体を含む上下方向などを「縦」、上下方向と直交する水平面上の方向を「横」,「左右」とそれぞれ記す。
従来、上述したカバー体ユニットに、容器本体ユニットが、内容物放出通路部とステムとの一体化により連結されて、利用者が、倒立状態のカバー体を把持して容器本体底面を押下げ操作する仕様のエアゾール式製品は提案済みである(特許文献1参照)。
特開平2−168964号公報
従来の内容物放出操作ロック構造は、内容物放出操作「阻止」のロックモードと内容物放出操作「可」のロック解除・静止モードを選択的に設定する機能や、ロックモードにおける内容物放出口を遮蔽する機能などを備えていない。
そのため、利用者が間違って内容物放出操作をしてもそれを防ぐことができず、また不使用時に内容物放出口が外部空間域から遮蔽されることもなく、利便性にかけるという問題点があった。
そこで、本発明では、容器本体を収容するカバー体に回動キャップを形成し、これが閉じたいわば平伏状態のロックモードと、これが開いた垂下状態のロック解除・静止モードとを設定している。
また、ロックモードのとき、回動キャップが内容物放出口を外部空間域から遮蔽し、さらには回動キャップ天面がカバー体天面と略同一平面となってカバー体全体を単一円筒形状に設定している。
本発明はこのような構成により、
(11)誤操作でエアゾール式製品,ポンプ式製品が不用意に内容物放出状態となるのを阻止して、利用者の利便化を図り、
(12)回動キャップの平伏,垂下状態の違いによって、ロックモード/ロック解除・静止モードの確認の簡単化を図り、
(13)製品不使用時の内容物放出口を遮蔽保護して、内容物放出機構の故障発生の阻止化、また放出口回りの外観全体のシンプル化,デザイン化を図り、
(14)ロックモードのカバー体天面の全体を面一平面状にして、ロックモード倒立状態におけるカバー体,製品の自己起立可能化を図り、
(15)ロックモードのカバー体全体の外観を単一円筒状にして、回動キャップを含むカバー体全体の外観のシンプル化を図る、
ことを目的とする。
本発明は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)容器本体ユニット(例えば後述の容器本体ユニット4)を収容する筒状のカバー体(例えば後述のカバー体5)およびこれと一体の内容物放出通路部(例えば後述のL字状ノズル5n)からなるカバー体ユニット(例えば後述のカバー体ユニット8)に、前記容器本体ユニットが、前記内容物放出通路部と容器本体側のステム(例えば後述のステム3)との一体化により連結された場合の、内容物放出操作に応じたこれらユニットの相対移動を阻止するロックモードが設定される内容物放出操作ロック構造において、
前記カバー体ユニットは、
前記カバー体に形成されたロックモード設定用の固定基部(例えば後述のL字状起立片部5j)と、
前記容器本体ユニットの一部(例えば後述の天面部分2b)と前記固定基部との間に入り込んで前記ロックモードを設定するロック作用部(例えば後述の脚部7dの先端部分)が形成された回動キャップ(例えば後述の回動キャップ7)と、を備えた、
構成態様のものを用いる。
(2)上記(1)において、
前記ロック作用部は、
前記容器本体ユニットの一部に対向する第一のロック作用面(例えば後述の平底面7e)と、
前記固定基部に対向する第二のロック作用面(例えば後述のスロープ先端下平面7f)と、を備えた、
構成態様のものを用いる。
(3)上記(1),(2)において、
前記回動キャップは、
前記ロックモードの設定にともない前記内容物放出通路部の放出口を外部空間域から遮蔽する放出口遮蔽部(例えば後述の放出口遮蔽部7h)を備えた、
構成態様のものを用いる。
(4)上記(1)〜(3)において、
前記回動キャップは、
前記ロックモードにおける天面が、カバー体の天面との面一平面に設定される、
構成態様のものを用いる。
(5)上記(1)〜(4)において、
前記容器本体ユニットの一部は、
内容物を収容する容器本体の開口部に取り付けられたマウンティングカップ(例えば後述のマウンティングカップ2)の天面部分(例えば後述の天面部分2b)である、
構成態様のものを用いる。
このような構成からなる内容物放出操作ロック構造、ならびにこの内容物放出操作ロック構造を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品を本発明の対象としている。
本発明は、以上の構成をとることにより、
(21)エアゾール式製品,ポンプ式製品が不用意に内容物放出状態となるのを阻止して、利用者の利便化を図り、
(22)回動カバー体の平伏,垂下状態の違いによって、ロックモード/ロック解除・静止モードの確認の簡単化を図り、
(23)製品不使用時の内容物放出口を遮蔽保護して、内容物放出機構の故障発生の阻止化、また放出口回りの外観全体のシンプル化,デザイン化を図り、
(24)ロックモードのカバー体天面の全体を面一平面状にして、ロックモード倒立状態におけるカバー体,製品の自己起立可能化を図り、
(25)ロックモードのカバー体全体の外観を単一円筒状にして、回動キャップを含むカバー体全体の外観のシンプル化を図る、
ことができる。
倒立使用時の、カバー体ユニットの回動キャップを閉じることにより、その脚部がカバー体とマウンティングカップとの間に入って、両者間の内容物放出操作を阻止するロックモードの縦断面を示す説明図である。 図1の回動キャップを図示反時計方向に90度ほど回動させたロック解除・静止モードの縦断面を示す説明図である。 図2のカバー体を例えば把持した状態で、容器本体底面が押下げ操作された作動モードを示す説明図である。 正立状態での、回動キャップ,カバー体と、容器本体ユニット(容器本体,マウンティングカップ,ステム)との関連構成を示す説明図である。
図1乃至図4を用いて本発明の実施形態を説明する。
上述したように、上下の位置関係に関して図1〜図3の倒立使用状態を前提とする。
そのため図4の場合、見た目の上下関係と説明中の「上」,「下」とは逆になり、例えば構成要素「5j」は「L字状垂下片部」ではなく「L字状起立片部」となる。
本発明の内容物放出操作ロック構造はエアゾール式製品およびポンプ式製品の双方に適用できるが、以下の実施形態では単なる説明の便宜上、エアゾール式製品の場合を前提とする。
なお、以下のアルファベット付き参照番号の構成要素(例えば環状肩部1a)は原則として、当該参照番号の数字部分の構成要素(例えば容器本体1)の一部であることを示している。
図1〜図4において、
1は後述の圧縮ガスおよび放出内容物が収容されたエアゾールタイプの容器本体,
1aは容器本体1の下側環状部分であって、上側から内向き下り傾斜態様に形成された環状肩部,
2は環状肩部1aの開口部にクリンチ加工などにより取り付けられた二段形状で周知のマウンティングカップ,
2aはマウンティングカップ2の小径の下側円台状部,
2bはロックモードにおいて後述の脚部7dの平底面7eが当接または対向する、容器本体ユニットの一部としての下側円台状部2aの天面部分,
3は容器本体1の内部に配設され、かつ、下端部分が後述のL字状ノズル5nの流入側に取り付けられて、コイルスプリング(図示省略)の弾性作用で下方に付勢され、内容物放出操作にともないステムガスケット(図示省略)との間でバルブ作用を呈する周知のステム,
4は容器本体1,マウンティングカップ2およびステム3からなる容器本体ユニット,
をそれぞれ示している。
また、
5は容器本体1をそのマウンティングカップ側部分から収容し、下端側を除き容器本体内部に配設されたステム3および後述のL字状ノズル5nの嵌合部分を介して、このステムと上下方向へ連動する円筒状のカバー体,
5aはカバー体5の天板側に形成された平面視「コの字状」の前下側開口部,
5bは前下側開口部5aの縁部分から上方に形成された同じく「コの字状」の起立部,
5cは前下側開口部5aの前上端部分を画定する前円弧状段部,
5dは起立部5bの上後端対向部分間に連続形成された横方向の長方形天板部,
5eは長方形天板部5dの下面部分に形成された一対でそれぞれ横方向の平行凸状部,
5fは一対の平行凸状部の間に形成されて、後述の前側直線凸状部7bまたは後側直線凸状部7cと選択的に係合する横溝状部,
5gは起立部5bの上後端対向部分に、横溝状部5fからの仮想垂下面を対称中心にする態様で形成され、後述の回動軸7aの受け部として作用する一対の横孔部,
5hは横孔部5gそれぞれの真下表面部分に形成されて、下側から後述の回動キャップ7の回動軸7aをこの横孔部にはめ込む際の案内作用を呈するテーパガイド面,
5jは長方形天板部5dの左右前端の各部分からロックモード(図1)の後上方に連続形成されて、後述の回動キャップ7を内容物放出操作阻止のロックモードに設定保持するための、固定基部としての一対のL字状起立片部,
5kはL字状起立片部5jそれぞれの内向き上端面であって、ロックモードにおける後述の脚部7dのスロープ先端下平面7fを、マウンティングカップ2の天面部分2bとの間のロックモード位置に設定保持する一対の上平面(図1参照),
5mは上平面5kの前端部分から上方後側に連続形成されて、後述の脚部7dの、図2のロック解除・静止モードから図1のロックモードの位置への回動時に、脚部7dのテーパ面7gとのぶつかりを回避するための上側後退の円弧状曲面,
5nは前円弧状段部5cから下方へ延びる垂下片部と、長方形天板部5dの左右中央前端部分とにそれぞれ連続する態様で形成された内容物放出通路部としてのL字状ノズル,
5pはL字状ノズル5nの流入側部分であってステム3の流出側が取り付けられる縦筒状部,
6はL字状ノズル5nの流出側端部に嵌合保持される鞘状のノズルチップ,
6aはノズルチップ6の底面中央部に形成された内容物放出用の放出口,
をそれぞれ示している。
また、
7はカバー体5の前下側開口部5aに配設されて、内容物放出操作が阻止されるロックモードの閉状態(平伏状態)と、内容物放出操作が可能なロック解除モードの開状態(垂下状態)とを選択的に設定する回動キャップ、
7aはカバー体5の横孔部5gのそれぞれに係合保持されて、回動キャップ7の回動中心として作用する円柱状で一対の回動軸,
7bはこの一対の回動軸7aを結ぶ直線状に形成されて、図1のロックモードのとき、カバー体5の横溝状部5fとの係合作用により回動キャップ7をその閉状態に保持する前側直線凸状部,
7cは前側直線凸状部7bと平行な直線状に形成されて、図2,図3のロック解除・静止モードのとき、カバー体5の横溝状部5fとの係合作用により回動キャップ7をその開状態に保持する後側直線凸状部,
7dはそれぞれ回動キャップ7の天井面前側からの起立部分とその先の後上方へのスロープ状部分とからなり、ロックモードのとき、マウンティングカップ2の天面部分2bおよびL字状起立片部5jの上平面5kとの係合作用を呈する、その先端部分がロック作用部としての一対の脚部,
7eは脚部7dの先端部分であって、ロックモードのとき、マウンティングカップ2の天面部分2bと対向または当接する、第一のロック作用面としてのノズル平底面,
7fは上記スロープ状部分の後面終了域から平底面7eと平行態様に形成されて、ロックモードのとき、L字状起立片部5jの上平面5kと対向または当接する、第二のロック作用面としてのスロープ先端下平面,
7gはスロープ先端下平面7fの後端部分から上方後側に連続形成されて、脚部7dの、図2のロック解除・静止モードから図1のロックモードの位置への回動時に、L字状起立片部5jの円弧状曲面5mとのぶつかりを回避するための後方上がりのテーパ面,
7hは回動キャップ7の前面部分であって、図1のロックモードのときにノズルチップ6の放出口6aを外部空間域から遮蔽し、また、回動キャップの回動操作時の窪み状操作面として作用する放出口遮蔽部,
8はカバー体5,ノズルチップ6および回動キャップ7からなるカバー体ユニット,
をそれぞれ示している。
また、
Aは図1のロックモードから図2のロック解除・静止モードへの移行時における回動キャップ7の回動方向,
Bは図1のロックモードから図2のロック解除・静止モードへの移行時における脚部7dの先端部分(平底面7e,スロープ先端下平面7f)の移動経路,
をそれぞれ示している。
ここで、容器本体1およびステム3は例えば金属製,プラスチック製のものである。マウンティングカップ2は例えば金属性のものである。
また、カバー体5,ノズルチップ6および回動キャップ7は例えばポリプロピレン,ポリエチレン,ポリアセタール,ナイロン,ポリブチレンテレフタレートなどからなるプラスチック製のものである。
横溝状部5fを構成するその両側の平行凸状部5eや、回動キャップ7の前側直線凸状部7bおよび後側直線凸状部7cなどは、それぞれ縦断面が略円弧状曲面の形状からなっている。
また、カバー体5の平行凸状部5e,円弧状曲面5mおよび回動キャップ7の回動軸7a,前側直線凸状部7b,後側直線凸状部7c,テーパ面7gなどはプラスチック製の弾性変形可能部分である。
図示の内容物放出操作ロック構造の基本的特徴は、
(31)カバー体ユニット8(カバー体5+ノズルチップ6+回動キャップ7)および容器本体ユニット4(容器本体1+マウンティングカップ2+ステム3)が、ステム3と、カバー体5におけるL字状ノズル5nの縦筒状部5pとの結合により連結し、
(32)回動キャップ7の回動操作により、
・回動キャップ7の平伏状態で、放出口6aが外部空間域から遮蔽され、かつ、内容物放出操作としての容器本体1の押下げ操作が阻止される図1のロックモード
・回動キャップ7の垂下状態で、放出口6aが外部空間域にいわば露出し、かつ、この容器本体1の押下げ操作が阻止されない図2のロック解除・静止モード
を選択的に設定し、
(33)図3で示すように、図2のロック解除・静止モードにおける容器本体1の外側底部分を、ステム3およびこれと一体のカバー体5に対して押下げることにより、内容物放出状態のロック解除・作動モードに移行する、
ことなどである。
図1のロックモードでは、回動キャップ7が、その回動軸7aを中心に、図2のロック解除・静止モードからA方向とは逆の図示時計方向へ90度ほど移動した平伏状態に設定される。
この回動キャップ7の平伏状態は、前側直線凸状部7bと、カバー体5の横溝状部5fとの係合作用により安定保持される。
このとき、回動キャップ7の一対の脚部7dは、それぞれの平底面7eがマウンティングカップ2の天面部分2bに対向近接し、また、それぞれのスロ−プ先端下平面7fがカバー体5におけるL字状起立片部5jの上平面5kに対向近接している。
すなわち、脚部7dの平底面7eおよびスロ−プ先端下平面7fからなるいわば直方体状の先端部分が、カバー体5のL字状起立片部5jの上平面5kと、マウンティングカップ2の天面部分2bとの間へ、それぞれと近接した状態にて入り込んでいる。
この脚部7dの先端部分が入り込んだ様子を例えていえば、マウンティングカップ2とカバー体5のL字状起立片部5jとの隙間にスペーサを装着した状態である。
そのため、図1のロックモードでは、マウンティングカップ2と一体の容器本体1と、カバー体5とを図示上下方向に相対移動させることができず、内容物放出動作に必須なステム3と容器本体1との間の移動が生じえない。
図1のロックモードでは、回動キャップ7の天面と、それ以外のカバー体天面とが略面一平面になっている。また、カバー体5の全体の外観形状は単一円筒である。
そのため、ロックモード製品(容器本体ユニット4+カバー体ユニット8)の、倒立状態で回動キャップ7の天面およびそれ以外のカバー体天面の全体を、安定状態で例えばテーブルなどの平面部分に載置できる。
回動キャップ7は、図1のロックモードの平伏状態からA方向の図示反時計方向へ90度ほど回動させることにより、図2のロック解除・静止モードの垂下状態に移行する。
この回動キャップ7の垂下状態は、後側直線凸状部7cと、カバー体5の横溝状部5fとの係合作用により安定保持される。
この垂下状態への移行により、マウンティングカップ2とカバー体5のL字状起立片部5jとの隙間にいれたスペーサ要素、すなわち脚部7dのいわば先端部分がB方向に90度ほど回動して、この隙間から離脱する。
その結果、ステム3と一体のL字状ノズル5nを含むカバー体5と、単にステム3を収容している容器本体1とは上下方向に相対移動可能な状態になる。
利用者は、回動キャップ7の、図1の平伏状態と図2の垂下状態との違いによりステム3がロックモード,ロック解除・静止モードのいずれに設定あれているかを簡単、確実に知りえる。
図3は、この上下方向に相対移動可能な容器本体1およびカバー体5の中、利用者がカバー体5を持って容器本体1をその底面側から押下げた内容物放出状態である。
このとき、カバー体5と一体で移動しないステム3を下方に付勢する容器本体内部の周知のコイルスプリング(図示省略)は、初期状態からその弾性力に抗する形の縮状態に変化している。
この容器本体1の押下げ操作により、ステム3は、周知の正立使用で自らのみが容器本体1に対して押し下げられたときと同じように、周知のステムガスケット(図示省略)との間の弁作用部が開いた内容物放出状態の作動モードに移行する。
この作動モードにおいて、容器本体1の収容内容物は、「ステム3の弁作用孔部(図示省略)−ステム3の内部通路域−L字状ノズル5nの内部通路域」を経て、ノズルチップ6の放出口6aから外部空間域に放出される。このような内容物放出機構自体は周知である。
ここで利用者が容器本体1の押下げ操作を止めると、上記縮状態のコイルスプリングが初期状態に復帰し、容器本体1は、この弾性復帰作用でカバー体5に対して上動する。
すなわち容器本体ユニット4およびカバー体ユニット8の全体は図2のロック解除・静止モードに復帰し、内容物放出状態が終了する。
このロック解除・静止モードの回動キャップ7をAとは逆方向に回動操作することにより、回動キャップ7は90度ほど回動してその平底面7eが天面部分2bに、スロープ先端下平面7fが上平面5kにそれぞれ対向近接した状態へ移行する。すなわち図1のロックモードに移行する。
本発明の内容物放出操作ロック構造が図示の実施形態に限定されるものでないことは勿論であり、例えば、
(41)カバー体5の平行凸状部5eを省略して横溝状部5fの代わりに直線凸状部を形成し、かつ、回動キャップ7の前側直線凸状部7bおよび後側直線凸状部7cそれぞれに代えて前側直線凹状部および後側直線凹状部を形成する、
(42)図1,図2とは上下逆の正立状態における、容器本体ユニット4とカバー体ユニット8との上下方向への相対移動操作により、図1相当のロックモードおよび図2相当のロック解除・静止モードを個々に設定する、
ようにしてもよい。
なお、ポンプ式製品での内容物放出操作ロック構造の場合には、図示の環状肩部1aに相当する要素として、容器本体と螺合するネジキャップが用いられる。
本発明が適用されるエアゾール式製品,ポンプ式製品としては、洗浄剤,清掃剤,制汗剤,冷却剤,筋肉消炎剤,ヘアスタイリング剤,ヘアトリートメント剤,染毛剤,育毛剤,化粧品,シェービングフォーム,食品,液滴状のもの(ビタミンなど),医薬品,医薬部外品,塗料,園芸用剤,忌避剤(殺虫剤),クリーナー,消臭剤,洗濯のり,ウレタンフォーム,消火器,接着剤,潤滑剤などの各種用途のものがある。
容器本体に収容される内容物としては、液状,クリーム状,ゲル状など種々の形態のものを用いる。内容物に配合される成分は例えば、粉状物,油成分,アルコール類,界面活性剤,高分子化合物,各用途に応じた有効成分,水などである。
粉状物としては、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えば、タルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),アルギン酸カルシウム,金粉,銀粉,雲母,炭酸塩,硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などを用いる。
油成分としては、シリコーン油,パーム油,ユーカリ油,ツバキ油,オリーブ油,ホホバ油,パラフィン油,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,リノール酸,リノレン酸などを用いる。
アルコール類としては、エタノールなどの1価の低級アルコール,ラウリルアルコールなどの1価の高級アルコール,エチレングリコール,グリセリン,1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコールなどを用いる。
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤などを用いる。
高分子化合物としては、メチルセルロース,ゼラチン,デンプン,カゼイン,ヒドロキシエチルセルロース,キサンタンガム,カルボキシビニルポリマーなどを用いる。
各用途に応じた有効成分としては、サリチル酸メチル,インドメタシンなどの消炎鎮痛剤、安息香酸ナトリウム,クレゾールなどの除菌剤、ピレスロイド,ジエチルトルアミドなどの害虫忌避剤、パラフェノールスルホン酸亜鉛などの制汗剤、カンフル,メントールなどの清涼剤、エフェドリン,アドレナリンなどの抗喘息薬、スクラロース,アスパルテームなどの甘味料、エポキシ樹脂,ウレタンなどの接着剤や塗料、パラフェニレンジアミン,アミノフェノールなどの染料,過酸化水素水などの酸化剤、リン酸二水素アンモニウム,炭酸水素ナトリウム・カリウムなどの消火剤などを用いる。
さらに、上記内容物以外の、懸濁剤,紫外線吸収剤,乳化剤,保湿剤,酸化防止剤、金属イオン封鎖剤なども用いることができる。
エアゾール式製品における内容物噴射用ガスとしては、炭酸ガス,窒素ガス,圧縮空気,酸素ガス,希ガス,これらの混合ガスなどの圧縮ガスや、液化石油ガス,ジメチルエーテル,フロロカーボンなどの液化ガスを用いる。
1:容器本体
1a:環状肩部
2:マウンティングカップ
2a:下側円台状部
2b:天面部分
3:ステム
4:容器本体ユニット(容器本体1,マウンティングカップ2,ステム3)
5:カバー体
5a:前下側開口部
5b:起立部
5c:前円弧状段部
5d:長方形天板部
5e:平行凸状部
5f:横溝状部
5g:横孔部
5h:テーパガイド面
5j:L字状起立片部
5k:上平面(図1参照)
5m:円弧状曲面
5n:L字状ノズル
5p:縦筒状部
6:ノズルチップ
6a:放出口
7:回動キャップ
7a:回動軸
7b:前側直線凸状部
7c:後側直線凸状部
7d:脚部
7e:平底面
7f:スロープ先端下平面
7g:テーパ面
7h:放出口遮蔽部
8:カバー体ユニット(カバー体5,ノズルチップ6,回動キャップ7)
A:回動キャップの回動方向
B:脚部先端部分の移動経路

Claims (7)

  1. 容器本体ユニットを収容する筒状のカバー体およびこれと一体の内容物放出通路部からなるカバー体ユニットに、前記容器本体ユニットが、前記内容物放出通路部と容器本体側のステムとの一体化により連結された場合の、内容物放出操作に応じたこれらユニットの相対移動を阻止するロックモードが設定される内容物放出操作ロック構造において、
    前記カバー体ユニットは、
    前記カバー体に形成されたロックモード設定用の固定基部と、
    前記容器本体ユニットの一部と前記固定基部との間に入り込んで前記ロックモードを設定するロック作用部が形成された回動キャップと、を備えている、
    ことを特徴とする内容物放出操作ロック構造。
  2. 前記ロック作用部は、
    前記容器本体ユニットの一部に対向する第一のロック作用面と、
    前記固定基部に対向する第二のロック作用面と、を備えている、
    ことを特徴とする請求項1記載の内容物放出操作ロック構造。
  3. 前記回動キャップは、
    前記ロックモードの設定にともない前記内容物放出通路部の放出口を外部空間域から遮蔽する放出口遮蔽部を備えている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の内容物放出操作ロック構造。
  4. 前記回動キャップは、
    前記ロックモードにおける天面が、カバー体の天面との面一平面に設定される、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内容物放出操作ロック構造。
  5. 前記容器本体ユニットの一部は、
    内容物を収容する容器本体の開口部に取り付けられたマウンティングカップの天面部分である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内容物放出操作ロック構造。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の内容物放出操作ロック構造を備え、かつ、前記容器本体に噴射用ガスおよび内容物を収容した、
    ことを特徴とするエアゾール式製品。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の内容物放出操作ロック構造を備え、かつ、前記容器本体に内容物を収容した、
    ことを特徴とするポンプ式製品
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