図1は、本発明の第1実施形態に係る見守りシステム5を含む全体的な見守り監視システム1の概要を示したものである。本発明の見守り監視システム1は、ある地域の自治体に適用されたものを示し、家屋H1、H2・・・Hnに居住する見守り対象となるユーザ(見守られる人M1、M2・・・Mn)の状況を、オペレータOP1、OP2・・・OPnが遠隔的に監視しており、監視の結果、見守り状況レベルが警告、注意等の危険度に応じたレベルに該当することが確認された場合、監視者K1、K2・・・Knに応じた連絡先(ユーザが居住する地域の民生委員)へオペレータから連絡が届き、連絡を受けた監視者K1等が、オペレータからの連絡に基づき、ユーザへ電話するか、又はユーザの元へ駆けつけること等を行うようになっている。このような見守りに関するサービス(見守りサービス)の提供は、見守り監視システム1において、見守りサービスの運営側が構築する見守りシステム5が主に担っている。見守りシステム5は、見守り管理装置30及び複数のオペレータOP1、OP2・・・OPn用のオペレータ端末t1、t2・・・tnを含んだものになっている。
本実施形態では、各見守られる人M1、M2・・・Mnの家屋H1、H2・・・Hnに設置した通信機能を具備したテレビジョン装置TV1、TV2・・・TVnが設置されており、本発明では、テレビジョン装置TV1が、見守られる人の状況の見守り装置の役割を担っており、テレビジョン装置TV1、TV2・・・TVnの電源オン/オフの状況により、各見守られる人M1、M2・・・Mnの状況を判断するようにしている。
すなわち、テレビジョン装置TV1等の電源オンから電源オフが適切な時間範囲(例えば、1時間〜8時間程度)で行われていれば、各見守られる人M1等は、少なくともテレビジョン装置TV1等の電源オン/オフ操作を行える程度には元気であることが把握できる。一方、例えば、20時間以上、テレビジョン装置TV1等が電源オンのままであると、なんらかの異常事態が各見守られる人M1等に発生したと想定される。そのため、テレビジョン装置TV1等は電源オン/オフの状況を、ネットワークを介して見守り管理装置30へ随時送信することで、遠隔的に見守られる人の状況を見守れるようにしている。
見守り管理装置30は、各テレビジョン装置TV1等から送られてくる電源オン/オフの状況に基づき、各見守られる人M1等の危険度のレベル(度合い)を判断し、その判断した危険度のレベル等を含み見守り結果を示す情報を、各オペレータ端末t1等へ送出することになる。各オペレータ端末t1等は、見守り管理装置30からの情報に基づき見守り用の画面を生成して表示することにより、各オペレータOP1が各見守られる人M1の状況を遠隔的に見守って、必要に応じて監視者K1等に連絡を行うことになる。なお、図1では、図示を簡略化するために、各見守られる人M1等、オペレータOP1等、オペレータ端末t1等、及び監視者K1等の数を概要的に表しているが、これらの数はシステムの規模、仕様等に応じて適宜増減可能であり、小規模なシステムでは、オペレータが1人の場合もある(この場合は、オペレータ端末も1台)。
なお、監視者K1、K2・・・Knは、携帯通信端末D1、D2・・・Dnを用いて、非常時の連絡を受けられるようにしている。携帯通信端末D1、D2・・・Dnとしては、有線又は無線による通信機能を具備するノート型パソコン、スマートフォン、通信機能付きPDA、携帯電話等を適用できる。また、オペレータOP1、OP2・・・OPnが用いるオペレータ端末t1、t2・・・tnとしては、通信機能を有するパーソナルコンピュータ、携帯型通信端末(通信機能を具備するノート型パソコン、スマートフォン、通信機能付きPDA、携帯電話等)のようなコンピュータ端末を適用できる。以下、詳細について説明していく。
図2は、ユーザの家屋に設置される見守り装置であるテレビジョン装置TV1等の具体例であるテレビジョン装置10の主要な内部構成の概要を示している。本実施形態のテレビジョン装置10は、通常のテレビ放送の受信機能等に加えて、見守り管理装置30から配信される各種情報(ユーザの具合等を尋ねるための質問、生活に関する情報(天気予報、市及び町の情報、商店街の情報など))を表示でき、さらには、上述した質問に対するユーザの回答を示す情報、及び電源オン/オフに関する情報(これらの情報が、ユーザ状況に係る状況情報に該当)を見守り管理装置30へ送信する機能等も有する。
テレビジョン装置10は、前処理部11、デコード部12、赤外線処理部13、制御部14、メモリ15、操作部16、通信部17、表示出力処理部18a、及び音声出力処理部18b等を内部接続線Lで接続した構成になっている。これらの各部11等は、内部接続線Lを通じて制御部14と信号の送受を行っており、各部11等は現在の処理状況等を示す信号を制御部14へ伝えると共に、制御部14は各部11等から伝えられた処理状況等により現在の処理状況を把握し、把握した状況に応じて次に行う処理を制御するための制御信号を各部11等へ送っている。これらテレビジョン装置10の各部は以下のようになっている。
前処理部11は、チューナ部、A/D変換部、直交検波部、FFT部、及び復調部を含み、アンテナで取得されたRF信号(デジタル放送信号)が入力されており、この入力信号に対し所定の処理を行ってトランスポートストリーム(TS)を復調し、次の処理を行うデコード部12へ伝送する。デコード部12は、前処理部11で復調されたトランスポートストリームに対して、デコード処理を行い、映像、音声、その他データに分離し、分離した映像ストリームに対しては映像デコード処理を行って表示出力処理部18aへ出力すると共に、分離した音声ストリームに対しては音声デコード処理を行って音声出力処理部18bへ出力する。
表示出力処理部18aは、所定の映像表示に必要な処理を行って映像信号を生成し、生成した映像信号を表示画面10aへ出力し、それにより表示画面10aには、放送番組等の放送映像が表示出力される。また、音声出力処理部18bは、増幅等の音声出力に必要な所定の処理を行って音声信号を生成し、生成した音声信号をスピーカ10bへ出力して、スピーカ10cから各種音声を出力する。
一方、ユーザとのインタフェース系に関する部分として、赤外線処理部13は、周知の赤外線規格(例えば、IrDA系の各規格)に応じた通信処理(信号・データの送受処理)を行うものであり、基本的には、ユーザからの操作を受け付けるリモコン装置19から発せられる操作信号を含む赤外線を受光して、制御部14へ伝える処理を行う。制御部14は、テレビジョン装置10が具備する各種機能を実行する際に中心的な役割を担うものであり、メモリ15に記憶された基本プログラムP1及び見守りプログラムP2に規定される様々な処理内容に基づき、各種処理(通信制御処理、OSD表示処理、情報出力処理等)を行う手段として機能する。
テレビジョン装置10は、記憶媒体としてメモリ15を具備している。メモリ15に記憶されるものとしては、テレビジョン装置の基本機能に関するものと、本発明の見守りサービスに関するものがあり、前者に関するものとしては、基本プログラムP1、OSD表示テーブルTb1、及び装置識別情報I1等があり、後者に関するものとしては、見守りサービス用表示テーブルTb2、ユーザ情報I2、閾値時間F、及び見守りプログラムP2等がある。
基本プログラムP1は、テレビジョン装置10のファームウェア及びシステムプログラム等に相当するものであり、テレビジョン装置10がテレビジョン装置としての各種機能(テレビジョンを視聴するための各種機能、通信機能等)を働かせるために必要な制御部14の各種処理を規定したものである。OSD表示テーブルTb1とは、各種メニュー又は警告等に用いる画像及びテキスト等を適宜OSD表示するための複数の表示パーツデータを格納したテーブルである。装置識別情報I1とは、テレビジョン装置10の識別コードを示す情報であり、通信を行う際、他の通信装置等と識別するために使用できる情報となっている。
また、見守りサービス用表示テーブルTb2とは、見守りサービスに関する画面に係る画像及びテキスト等をテレビジョン装置10の表示画面10aに表示するために用いられる各種表示パーツデータを格納したものであり、本実施形態では各種画面に応じた表示パーツデータを含んでいる。
例えば、図3(a)に示す質問画面21については、質問等を示すテキストと、その質問に対する複数の回答を示す選択肢として、「よい」に応じた第1ボタン21a、「ふつう」に応じた第2ボタン21b、及び「わるい」に応じた第3ボタン21cを含むと共に、回答以外の場合の「電話ほしい」に応じた第4ボタン21dを含んでおり、基本的にこれらの中でテキストに応じた内容は、見守り管理装置30から送信されており、送信されてくるテキストを含んだ表示を行うためのパーツデータが、見守りサービス用表示テーブルTb2から読み出されて使われることになる。なお、テキストに含まれる「○○○さん」の部分には、後述するユーザ情報I2に含まれるユーザ名称(又はニックネーム)等がメモリ15より読み出されて貼り付けられている。また、テキストに含まれる「おはようございます」という文言は、時間帯に応じた定型の挨拶文が見守り管理装置3から送られてくる。
図3(b)に示す回答画面22については、中央が見守り管理装置30から送信されてきた回答履歴情報22aが貼り付けられる箇所になっており、最上段の「くらしサポート」というテキスト、回答履歴情報22aの上部に配置されるテキスト及び最下段のバー状のテキスト(決定ボタンを押すと次の画面に切り替わります)に応じたパーツデータが見守りサービス用表示テーブルTb2に含まれる(上述した質問画面21等も同様)。なお、回答履歴情報22aの上部のテキストに含まれる「○○○さん」の部分は、上記図3(a)と同様であり、「△△△」には、図3(a)で選択された回答の内容が貼り付けられるようになっている。
図4(a)に示す自治体トップ画面23は、基本的に、ユーザの家屋が位置する自治体の自治体サービス提供システムが開設するウェブサイトのトップページを配置したものになっており、最上段の「くらしサポート」というテキスト及び最下段のバー状のテキスト(終了ボタンを押すとテレビ画面に切り替わります)の間の箇所に、ウェブサイトのトップページが配置されたものになっている。このような自治体に係るウェブサイトは、見守り管理装置30を介して配信されてくるようになっている。
なお、自治体サービス提供システムのトップページは、複数の選択欄23a〜23gを配置したものになっており、最上段のバー状の選択欄23gは、リモコン装置19の「10」の数字ボタンに対応付けられると共に、最新情報を提供するウェブページ(例えば、放射能関連情報を提供するウェブサイト)へのリンクが付されており、「10」の数字ボタンの押圧操作がなされると、上記のウェブページへアクセスして、そのウェブページに表示内容が遷移することになる。また、上段左端の第1選択欄23aは、リモコン装置19の「1」の数字ボタンに対応付けられると共に、天気予報を提供するウェブページへのリンクが付されている。
上段真ん中の第2選択肢23bは、リモコン装置19の「2」の数字ボタンに対応付けられると共に、自治会のくらしに関する情報を提供するページへのリンクが付されており、「2」の数字ボタンが選択されると、図4(b)のくらし情報(ごみ収集日)画面24へと表示が遷移する。上段右端の第3選択肢23cは、リモコン装置19の「3」の数字ボタンに対応付けられると共に、自治会情報を提供するページへのリンクが付されており、「3」の数字ボタンが選択されると、図5(a)の町内会情報画面25(町内会のお知らせを伝える画面)へ表示が遷移する。
さらに、下段左端の第4選択欄23dは、リモコン装置19の「4」の数字ボタンに対応付けられると共に、市の情報を提供するウェブページへのリンクが付されている。また、下段真ん中の第5選択肢23eは、リモコン装置19の「5」の数字ボタンに対応付けられると共に、商店街に関する情報を提供するページへのリンクが付されている。そして、下段右端の第6選択肢23fは、リモコン装置19の「6」の数字ボタンに対応付けられると共に、見守りサービスを運営する企業に関する情報を提供するページへのリンクが付されている。
図5(b)は、第2質問画面26を示しており、第2質問画面26は、表示画面10bに表示されていたテレビ放送の放送映像GをL字状に取り囲む形態になっている。第2質問画面は、質問(第2質問)を示すテキスト26dと、その質問に対する選択肢を示す第1ボタン26a〜第3ボタン26cが配置された内容になっており、これらのテキスト26d及び第1ボタン26a〜第3ボタン26cのテキスト内容は、見守り管理装置30から送信された情報であり、これらの送信された情報を図5(b)に示す形態で配置したものが第2質問画面26になっている。
また、図2に示すメモリ15に記憶されているユーザ情報I2とは、見守りサービスに登録しているユーザ(見守られる人M1)の情報であり、その中身としては、ユーザの氏名、ユーザを識別するための識別情報(ユーザID)等がある。このような中身のユーザ情報12は、見守りサービスへの契約・登録の際、ユーザから見守りサービス運営会社へ提出された個人情報(氏名、住所、年齢、性別、見守る人の連絡先、ユーザパスワード等)等の中のユーザに関連する情報が該当する。ユーザ情報I2はユーザ登録が完了すると、見守り管理装置30からテレビジョン装置10へ送られてくるので、その送られてきた情報がユーザ情報I2としてメモリ15に記憶される。
さらに、メモリ15に記憶される閾値時間Fとは、後述する見守りプログラムP2が規定する複数の処理の中の一つの処理で用いられるものであり、本実施形態では、デフォルトの値として3分が設定されているが、図示しない設定メニューにより、10秒から10分の間で、所望の値に設定可能となっている。
さらにまた、メモリ15に記憶される見守りプログラムP2は、見守りサービスを行う上で、テレビジョン装置10側の処理を規定したアプリケーションプログラムであり、テレビジョン装置10のメモリ15にアプリとして適宜インストールされるものである(なお、テレビジョン装置10の製造時に、メモリ15へ予めインストールしておくことも勿論可能である)。見守りプログラムP2は、見守りサービスに関して、制御部14が行う処理内容を規定しており、具体的には以下のような様々な処理内容を規定している。
見守りプログラムP2が規定する処理内容の例としては、先ず、電源オン操作に関するものがある。ユーザにより電源オン操作がなされて、電源オフ状態から電源オン状態へ遷移すると、その電源オン操作が一日において最初のものであれば、メモリ15に電源オン済みを示すフラグ(電源オンフラグ)を立てる処理を規定すると共に、1日で最初の電源オン状態になった旨を示す一回目電源オン情報(状況情報に相当)を見守り管理装置30へ通信部17を用いて送信する処理を行うことを見守りプログラムP2は規定している。一日において、二回目以降の電源オン操作であるかは、メモリ15に電源オンフラグが立っているか否かで制御部14は判断できるようになり、一日で二回目以降の電源オン操作がなされた場合は、1日で二回目以降の電源オン状態である旨を示す二回目以降電源オン情報(状況情報に相当)を、通信部17を用いて送信する処理を行うことを、見守りプログラムP2は規定している。なお、一回目電源オン情報及び二回目以降電源オン情報は、いずれも装置識別情報I1及びユーザ情報I2を含んだものになっている。
なお、テレビジョン装置10の制御部14は、受信する放送信号に含まれる日時を示す情報に基づいて現在の日時を常時検知しており、その検知により、日が変わったことを検知すると、メモリ15に電源オンフラグが立っていれば、電源オンフラグをリセットして立っていない状態にする処理を行うことも、見守りプログラムP2は規定している。
また、見守りプログラムP2は、電源オン情報を送信してから、見守り管理装置30から第1質問に関するテキスト等の情報を受信すると、その受信した情報等を用いて、図3(a)に示す質問画面21を生成して表示画面10aに表示するための処理を行う。それから、質問画面21に含まれる第1ボタン21a〜第4ボタン21dの選択による回答の受け付けまでの時間を計時(計測)する処理も見守りプログラムP2は規定している。さらに、見守りプログラムP2は、計時した時間が、メモリ15に記憶されている閾値時間Fを超過したか否かを比較する処理も規定している。
比較の結果、計測した時間が閾値時間Fを超過せず、その間に、第1ボタン21a〜第4ボタン21dのいずれか一つが選択されて質問に係る回答等を受け付けた場合、選択されたボタンに係る内容を示す対応情報を、見守り管理装置30へ通信部17を用いて送信することを見守りプログラムP2は規定している。さらに、第1ボタン21a〜第4ボタン21dのいずれもが選択されないで(質問に係る回答等を受け付けないで)、比較の結果、計測した時間が閾値時間Fを超過した場合、質問画面21への対応無し、という旨を示す対応情報を見守り管理装置30へ送信することを見守りプログラムP2は規定する。
さらに、見守りプログラムP2は、ユーザにより電源オフ操作がなされると、電源オン操作の場合と同様に、電源オフ状態になった旨を示す電源オフ情報を、装置識別情報I1及びユーザIDと共に見守り管理装置30へ通信部17を用いて送信する処理を行うこと等も規定する。
なお、見守りプログラムP2は、図3(a)の質問画面21で第1ボタン21a〜第4ボタン21dが操作されたことを受け付けた場合は、図3(b)の回答画面22を表示する処理を規定している。また、図3(b)の回答画面22が表示された場合、見守りプログラムP2は、リモコン装置19等の決定ボタンが操作されたか否かを検知することを規定し、決定ボタンが操作された場合は、図4(a)の自治体トップ画面23に表示を切り替える処理を規定する。
図4(a)の自治体トップ画面23が表示された場合、上述したようにリモコン装置19の「1」〜「6」及び「10」の数字ボタン、若しくは終了ボタンが操作されたか否かを検知することを見守りプログラムP2は規定する。各数字ボタンが操作された場合は、操作された数字ボタンにリンクされたURLのウェブサイトへアクセスし、所定の情報の要求を送信して、その要求に応じて受信した情報を配置した画面(図4(b)のくらし情報画面24、図5(a)の町内会情報画面25等参照)の表示に切り替えることを見守りプログラムP2は規定する。また、終了ボタンが操作された場合は、ラストチャンネル機能に基づくチャンネル又はデフォルトで指定されるチャンネルのテレビジョン放送の画面に表示を切り替えることを見守りプログラムP2は規定する。
また、図5(b)の第2質問画面26に関しては、リモコン装置19で質問要求ボタンが操作される等により、見守り管理装置30から第2質問を表すデータ(テキストデータ等)が送信されてくると、送信されてきたデータを利用して図5(b)に示す第2質問画面26を生成して表示出力する処理も、見守りプログラムP2は規定している。
なお、表示された第2質問画面26に対しては、上述した図3(a)の第1質問画面21に対する処理と同様のことを見守りプログラム2は規定しており、ユーザが閾値時間F内に第1ボタン26a〜第3ボタン26cのいずれか一つを選択した場合、選択に係る回答を示す第2対応情報を見守り管理装置30へ通信部17を用いて送信すると共に、選択されずに閾値時間Fを超過した場合は、第2質問に対する対応無しという旨を示す第2対応情報を見守り管理装置302へ送信することを規定する。また、第2質問画面26の質問の中身等は、図3(a)の第1質問画面21の質問に対する回答に応じて異なったものが見守り管理装置30から送信されるようになっており、図5(a)に示す第2質問の中身等は、図3(a)の第1質問画面21において第3ボタン21cの「わるい」が選択された場合に対応したものになっており、第1質問画面21で他のボタン等が選択された場合は、図5(b)とは異なった第2質問が提示されることになる。
図2に戻り、テレビジョン装置10の内部構成に関する説明を続ける。操作部16は、テレビジョン装置10の筐体に設けられたユーザインタフェースであり、電源オン/オフの切替を行う電源スイッチ16aの他に、音量切替ボタン、チャンネル切替ボタン、入力切替ボタン等を設けている。また、通信部17は通信手段に相当し、周知の通信規格(例えば、IEEE等によるLAN規格、又はDLNA等による規格等)に基づく通信の処理を制御部14の制御に従って行うものであり、LANケーブルのような通信ケーブルを接続できる構造を有する。
また、ユーザによりテレビジョン装置10の遠隔操作を行うためのリモコン装置19は、テレビジョン装置10の電源オン/オフの切替を行う電源スイッチを有すると共に、計12個のボタンからなる数字ボタン、上下左右キー、決定ボタン、音量調整キー、チャンネル切替キー、質問要求ボタン、戻るボタン、終了ボタン、メニューボタンに加えて、計4個のカラーボタン(青ボタン、赤ボタン、緑ボタン、黄ボタン)を有する。これらの各ボタン、スイッチでユーザからの操作を受け付けると、操作を受け付けた内容を示す赤外線がリモコン装置19より発せられる。なお、上述した操作部16の電源スイッチ16a又はリモコン装置の電源スイッチのいずれかがユーザにより操作されることで、電源オン操作又は電源オフ操作がなされる。
図6は、見守りサービスを提供する見守りシステム5で用いられる見守り管理装置30の主要な内部構成を示している。本実施形態の見守り管理装置30には一般的なサーバコンピュータ(ウェブサーバ機能を有するコンピュータ装置)を適用しており、全体的な制御及び各種処理を行うMPU30aに、各種デバイス等を内部接続線30hで接続したものになっており、各種デバイス等には、通信モジュール30b、RAM30c、ROM30d、入力インタフェース30e、出力インタフェース30f、大容量記憶システム(HDDシステム)30g等がある。
通信モジュール30bは、広域ネットワークとの接続モジュールに相当する通信デバイスであり、所要の通信規格に応じたものである(例えばLANモジュール)。通信モジュール30bは、所要の通信機器(図示は省略。例えばルータ等が該当)を介して広域ネットワークと接続されており、各見守られる人のテレビジョン装置TV1、TV2・・・TVn、及びオペレータ端末t1、t2・・・tn等との通信を可能にしている。
RAM30cは、MPU30aの処理に伴う内容、ファイル等を一時的に記憶するものであり、ROM30dは、MPU30aの基本的な処理内容を規定したプログラム等を記憶するものである。入力インタフェース30eは、システム事業者のシステム管理者等からの操作指示等を受け付けるキーボード30i、マウス等が接続されるものであり、システム管理者等から受け付けた操作指示等をMPU30aへ伝える。出力インタフェース30fは、ディスプレイ30j(表示出力装置)が接続されるものであり、MPU30aの処理に伴う内容をディスプレイ30jへ出力し、システム管理者等が現在の処理内容等を確認できるようにしている。
大容量記憶システム30g(記憶デバイスに相当)は、各種データベース(DB)及びプログラム等を記憶するものであり、具体的には、サーバプログラムP10、見守りシステムプログラム31、質問DB32、ユーザ関連DB33、オペレータDB34、回答DB35、ウェブサイトテーブル36等を記憶している。
サーバプログラム31は、サーバ用のオペレーションシステムに応じた各種処理を規定したものであり、この規定内容に基づいた処理をMPU30aが行うことで、見守り管理装置30はサーバコンピュータとしての基本的な機能を果たす。見守りシステムスプログラム31の説明は後述し、先に、質問DB32、ユーザ関連DB33等の説明を行う。
質問DB32は、図3(a)の質問画面21に係る内容、及び第1質問に対する各回答等の状況に応じた第2質問等の内容を格納したものであり、第1質問に対する「よい」、「ふつう」、「わるい」、「電話ほしい」、および「回答なし」という回答の状況という計5種類の第1〜5回答状況ごとに、図5(b)の第2質問画面26で用いるテキスト26dの内容及び第1ボタン26a〜第3ボタン26cが配置する内容等を格納している(第2質問No.1〜No.5を格納)。例えば、「よい」という第1の回答状況に対して、質問DB32は、テキスト26dの内容として「その後も調子は良いですか?」というテキストを格納し、第1ボタン26aに対しては「よい」、第2ボタン26bに対しては「ふつう」、及び第3ボタン26cに対しては「わるい」という内容を格納している。また、「ふつう」という第2の回答状況に対して、質問DB32は、テキスト26dの内容として「その後も調子は如何ですか?」というテキストを格納し、第1ボタン26aに対しては「よい」、第2ボタン26bに対しては「ふつう」、及び第3ボタン26cに対しては「わるい」という内容を格納している。
ユーザ関連DB33は、ユーザに関連した各種テーブルを含んだものになっており、具体的なテーブルとしては、ユーザ基本情報テーブル、電源オン・オフ情報テーブル、質問回答情報テーブル、外出予約管理テーブル、メモ履歴テーブル、及びレベル判定条件等がある。
ユーザ基本情報テーブルとは、見守りサービスに登録したユーザの基本的な情報を格納したテーブルであり、ユーザIDに対応づけて、見守られる人(ユーザ)が用いるテレビジョン装置の装置識別情報(図2のメモリ15に記憶されている装置識別情報I1参照)及びユーザ名等を格納している。なお、ユーザIDは、各ユーザを識別するために、ユーザ登録時に見守り管理装置30が発行するものであり、また、装置識別番号及びユーザ名等は、登録時にユーザから送られてくる情報を見守り管理装置30が取得して、ユーザ基本情報テーブルへ格納することになる。
電源オン・オフ情報テーブルとは、見守られる人(ユーザ)が用いるテレビジョン装置から送信されてくる電源オン情報(一回目電源オン情報及び二回目以降電源オン情報)及び電源オフ情報を、受信日時と共にユーザIDに対応づけて格納(蓄積)したものになっている。なお、1日に複数回、これらの電源オン/オフ情報が送信されてくれば、複数回の電源オン/オフ情報が電源オン・オフ情報テーブルに格納されることになる。また、見守り管理装置30は、1日の電源オン平均時刻を、電源オン・オフ情報テーブルに蓄積された1回目電源オン情報の受信日時から算出し、この算出した1日の電源オン平均時刻もユーザIDに対応づけて格納される。なお、このような1日の電源オン平均時刻は、ユーザの見守り状況を判断する指標になり、一回目電源オン情報の受信状況と、1日の電源オン平均時刻とを比較することで、見守られる人の状況が日常と乖離しているかを、或る程度、判断することができる(テレビジョン装置の視聴は習慣的なものがあるため、1日における最初の電源オン時刻は、一定的なものがあるため)。
また、質問回答情報テーブルとは、上述した図3(a)に示す質問画面21及び図5(b)に示す第2質問画面26に対してユーザから送られてくる対応情報(閾値時間の超過による回答なしの場合の対応情報も含む)を、見守り管理装置30が受信した日時と共に、ユーザIDに対応づけて記憶して蓄積したものになっている。
図7は、ユーザ関連DB33に含まれるお出かけ予約管理テーブル33aの概要を示す。本発明では、オペレータが見守られる人(ユーザ)の外出予定を電話、FAX、電子メール等により予め取得し、その取得した外出予定をオペレータが入力設定するようになっており、オペレータが入力した各ユーザの外出設定の情報をお出かけ予約管理テーブル33aが格納している。お出かけ予約管理テーブル33aは、ユーザIDに対応づけて、外出予定の期間、入力したオペレータを識別するためのオペレータID、及び外出設定の入力日時を格納したものになっている。
図8(a)は、ユーザ関連DB33に含まれるメモ履歴テーブル33bの概要を示す。本発明では、オペレータが見守られる人について、何らかの対応(電話又は駆けつけ等)が必要であると判断すると、図1に示す監視者K1等へ連絡する業務を行うと共に、その連絡した内容(テキスト)をメモとして入力することになる。メモ履歴テーブル33bは、このような監視者K1等へ連絡した内容のメモを格納したものになっており、対象となるユーザのユーザIDごとに、入力したメモの内容、入力操作を行ったオペレータを識別するオペレータID、及び入力を行った入力日時を対応づけて格納している。なお、このように入力されたメモの内容は、オペレータに引き継ぎ等が行われた場合などに対して、見守られる人の状況を確認すること、及び時系列的に見守られる人の状況を確認すること等に役立つ。
また、図8(b)は、図8(a)のメモ履歴テーブル33bを、オペレータの作業確認用に並び替えたソート版の履歴テーブル33cであり、メモの入力日に対応づけて、オペレータID、ユーザID、メモの内容、及び入力時刻を格納したものになっている。このように格納した各情報の順を並び替えることで、メモの入力日を起点に各情報を確認しやすくなる。なお、ユーザ関連DB33に含まれる各テーブルは、上述したメモ履歴テーブル33bと同様に、格納している情報を適宜、並び替え可能になっている。
また、ユーザ関連DB33に含まれるレベル判定条件とは、見守られる人の危険度を複数段階で示す見守り状況レベルの中で、各レベルに該当する条件を示したものである。本実施形態では、見守り状況レベルとして三段階のレベルを用いており、見守られる人の危険度の度合いが高い順に「警告(危険度の段階が最も高いレベル)」、「注意(危険度の段階が高いレベル)」、及び「異常なし(危険度の段階が低い通常レベル)」を設けている。
レベル判定条件は、このような三段階のレベルに該当する条件として、例えば「警告」に関し、質問の回答が「わるい」になっている場合、電源オン状態が40時間以上続いている場合、及び電源オフ状態が60時間以上続いている場合等を規定している。また、「注意」に関しては、電源オン状態が20時間以上続いている場合、及び電源オフ状態が24時間以上続いている場合等を規定している。さらに、「異常なし」に関しては、電源オン状態が続いているのが20時間未満の場合、及び電源オフ状態が続いているのが24時間未満の場合等を規定している。なお、上述した各レベルの条件の内容は一例であり、状況に応じて各レベルの条件は適宜変更可能であり、また、このような各レベルの条件は一様に定める他に、ユーザごとに個別に条件内容を設定してもよく、個別に条件内容を設定する場合は、ユーザ関連DB33の中にユーザ別条件テーブルを設けて、ユーザIDごとに各レベルの条件内容を格納することになる。
図9は、大容量記憶システム30gに記憶されるオペレータDB34の中身の概要を示している。オペレータDB34は、見守りサービスにおいて、ユーザ状況のチェックを行うために登録されているオペレータOP1、OP2・・・OPnに関する情報を格納したものである。なお、新たなオペレータが採用された場合、又は勤務していたオペレータが外れた場合などには、オペレータDB34の中身を見守り管理装置30が更新する。
オペレータDB34の中のオペレータIDとは、見守りサービスを運営する上で、見守り業務に従事するオペレータOP1、OP2・・・OPnを識別するための識別情報(識別番号)であり、見守りサービス運営会社から各オペレータに付与されるものである。オペレータDB34の中のオペレータ名には、各オペレータの氏名が格納されており、パスワードには、各オペレータがログインする際に必要なパスワードが格納されている。また、連絡先の欄には、各オペレータへの電話番号及び電子メールアドレスが格納されている。本実施形態では、上述したオペレータDB34で設定された内容に基づき、各オペレータがユーザ状況の確認及び確認結果に基づく内容等の業務を行うことになっている。
図10は、大容量記憶システム30gに記憶される回答DB35の中の或る1日の回答等の情報を格納した日別回答DB35aの中身の概要を示している。回答DB35は、一日ごとの各見守られる人のテレビジョン装置TV1等(見守り装置)から見守り管理装置30へ送信されてくる回答及び電源オン/オフの情報等を格納した日別回答DBを多数含んでいる。回答DB35は、日ごとの情報が順次蓄積されていくデータベースになっており、回答DB35は蓄積された日数分の日別回答DBの集合体になっている。
図10の日別回答DB35aは、ある1日における各見守られる人のテレビジョン装置TV1等のそれぞれから送信されてきた情報(回答等の状況情報、その他の情報等)を格納しており、具体的には、「ユーザID」ごとに、「装置識別情報」、「(見守られる人の)氏名」、「電源オン/オフ時刻」、「(第1質問に対する)第1回答」、「第2質問」、「(第2質問に対する)第2回答」、「電源オン平均時刻」、「外出予定」、及び「メモ」等の各項目に応じた情報を格納する。この日別回答DB35aに格納される各情報が、ユーザの見守り結果を示す見守り結果情報を構成している。なお、図10では図示していない項目の情報も日別回答DB35a(回答DB35)は格納しており、図示していない項目の例としては、電源オン継続時間、電源オフ継続時間、及び見守り状況の判断されたレベル等がある。
まず、日別回答DB35aの「ユーザID」、「装置識別情報」、及び「氏名」の項目には、上述したユーザ関連DB33に含まれるユーザ基本テーブルの「ユーザID」、「装置識別情報」、及び「氏名」の項目から抽出された内容が格納される。また、日別回答DB35aの「電源オン/オフ時刻」の項目には、テレビジョン装置10等から送信されてきた情報が「電源オン情報」である場合、「電源オン情報」を受信した時刻が格納されると共に、「電源オフ情報」を受信した場合も同様に、「電源オフ情報」を受信した時刻が格納される。なお、1日に複数回の「電源オン情報」、「電源オフ情報」を受信した場合は、「電源オン/オフ時刻」の項目に複数回の受信時刻が格納されることになる。なお、テレビジョン装置10等から送信されてくる各情報には、装置識別情報及びユーザID等の識別情報が含まれるので、このような識別情報により、日別回答DB35aのユーザID等ごとの格納箇所が振り分けられる。
日別回答DB35aの「第1回答」の項目には、図3(a)に示す質問画面21で操作された各ボタン21a〜21dに応じた内容を示す情報(対応情報に相当。)が、見守り管理装置30での受信時刻と共に格納される。なお、「送信内容」の項目には、図3(a)に示す質問画面21で操作された各ボタン21a〜21dが閾値時間Fを超えて操作されない場合は、「対応無し(操作無し)」を示す情報(対応情報に相当)が、その情報の受信時刻と共に格納される。
日別回答DB35aの「第2質問」の項目には、図3(a)に示す質問画面21で操作された各ボタン21a〜21dに応じた回答の状況を示す情報(対応情報に相当)を受信した場合に、その受信した回答の状況に対して見守り管理装置30が、上述した質問DB32から用いた第2質問の種類(第2質問No.1〜5)を格納する。また、日別回答DB35aの「第2回答」の項目には、上述した「第1回答」の場合と同様に、図5(b)に示す第2質問画面26で操作された各ボタン26a〜26dに応じた内容を示す情報(対応情報に相当)が、受信時刻と共に格納される。
日別回答DB35aの「電源オン平均時刻」の項目には、見守り管理装置30により直近に算出された電源オン平均時刻が格納される。また、日別回答DB35aの「外出予定」の項目には、オペレータ端末から見守り管理装置30へ送信されてきた外出期間を示す情報が格納される。さらに、日別回答DB35aの「メモ」の項目には、オペレータ端末から見守り管理装置30へ送信されてきたテキスト決定情報に含まれるメモ(入力テキスト)の内容等が、情報の受信日時と共に格納される。
また、大容量記憶システム30gに記憶されているウェブサイトテーブル36は、一例として図11、12、15、16〜18等に示すウェブページ画面を構成するページデータ(HTML又はXML等に基づくデータ)を格納したものである。例えば、オペレータOP1のオペレータ端末t1から、見守り管理装置30が構築するウェブサイトのURLへアクセスがあると、見守り管理装置30は図11に示すようなウェブページ画面(トップページ画面38)のページデータを大容量記憶システム30gから読み出して、アクセス元のオペレータ端末t1へ送信することになる。以降、見守り管理装置30は、オペレータ端末t1から送信されてくる操作内容に応じて、図11等に示す見守りに係る画面(見守り一覧画面、個別見守り画面等)を表示させるための情報を生成して、オペレータ端末t1へ送信する。なお、ウェブサイトテーブル36は、図11等に示すウェブページ画面以外の各種ページデータも格納している。
図11に示すトップページ画面38は、オペレータ向けに提供されるウェブサイトのトップページ画面になっており、管理ID入力欄38a、PW(パスワード)入力欄38b及びログインボタン38cを配置したものになっている。なお、管理IDは、オペレータIDと同等のIDである。
また、図12に示す見守り一覧画面40は、トップページ画面38でログイン操作を行うと、オペレータ端末で表示される見守り用の画面である。この見守り一覧画面40は、見守り管理装置30で生成される見守り一覧画面情報に基づいたものであり、複数のユーザの見守り結果を並べたユーザ一覧の画面になっており、各ユーザのユーザIDごとに、見守り結果に応じた見守り状況レベルに係る危険度が高い段階から危険度が低い段階へ複数の見守り結果(ユーザのテレビ使用状況)を並べたものになっている(図中、上の方が危険度の高いユーザの見守り結果が配置され、下の方が危険度の低い結果が配置されている)。
見守り一覧画面40は、ユーザの見守り結果を並べた見守り一覧表40aが主要部分になるように生成されており、図形的なパーツである各ボタン及び各欄等については表示パーツのデータが用いられている。具体的に、見守り一覧画面40は、画面右上隅にログアウトボタン40bを配置すると共に、見守り一覧表40aの上方には、各ユーザの見守り結果をオペレータが適宜、検索、抽出等を行うためのメニュー欄として、検索フィールド欄45、フィルタ項目欄46、及び選択操作の受付が可能な実行ボタン47を配置している。また、見守り一覧画面40は、見守り一覧表40aの下方にページ選択欄48を設けており、図12に示す状態で見守り一覧表40aに収まらないユーザの見守り結果を、ページ選択欄48に含まれる選択ボタン(各ページを選択する数字のボタン、最初のページへ戻るボタン、最終ページに進むボタン等)の操作によって切り替え可能にすることで、オペレータが適宜、所望のユーザの見守り結果を確認できるようにしている。
図13(a)は、上述した検索フィールド欄45のメニュー内容を展開した状態を示しており、検索フィールド欄45の右側の逆黒三角ボタン45aが選択される操作が行われることで、検索項目メニュー欄45bが展開する。検索項目メニュー欄45bは、検索・抽出の仕方として、テレビ使用状況項目45c及びメモ入力欄項目45dを選択可能に有しており、この項目45c又は45dのいずれかが選択されると、展開していた検索項目メニュー欄45bが閉じて、検索フィールド欄45に、選択された項目名が設定されることになる。
図13(b)は、上述したフィルタ項目欄46のメニュー内容を展開した状態を示しており、フィルタ項目欄46の右側の逆黒三角ボタン46aが選択される操作が行われることで、フィルタ項目メニュー欄46bが展開する。フィルタ項目メニュー欄46bは、検索・抽出の仕方として、警告あり項目46c、注意あり項目46d、警告/注意なし項目46e、連続使用(警告あり)項目46f、使用なし(警告あり)項目46g、連続使用(注意あり)項目46h、使用なし(注意あり)項目46i、連続使用項目46j、使用なし項目46k等を選択可能に有しており、こられの項目46c〜46kの中からいずれかひとつが選択されると、展開していたフィルタ項目メニュー欄46bが閉じて、フィルタ項目欄46に、選択された項目名が設定されることになる。
そして、検索フィールド欄45及びフィルタ項目欄46に項目名が設定された状態で、実行ボタン47の選択操作が行われると、見守り管理装置30は、設定された項目で、図10の日別回答DB35aに格納された情報等を含む見守り結果情報を検索し、検索でヒットした見守り結果を抽出して、見守り一覧表40aの中に配置することになる。このような処理を行うことで、多数の中からオペレータ所望の見守り結果だけを抽出してオペレータに提示できるようになる。
また、見守り一覧画面40は、図12に示すように、見守り一覧表40aにおける表の項目として、お客様ID欄41(なお、お客様IDはユーザIDと同意)、テレビ使用状況欄42、メモ入力欄43、お出かけ設定欄44を設けている。見守り一覧表40aは、これらの項目の欄41〜44に対して、見守られる人(ユーザ)の見守り結果等を示す一行のユーザ情報欄(第1ユーザ情報欄50、第2ユーザ情報欄51、第3ユーザ情報欄52、第4ユーザ情報欄53、第5ユーザ情報欄54、第6ユーザ情報欄55、第7ユーザ情報欄56、第8ユーザ情報欄57、第9ユーザ情報欄58、第10ユーザ情報欄59)を上から下へ順に並べている。
図14(a)は、見守り一覧表40aの中のお客様ID欄41及びテレビ使用状況欄42に対応した第1ユーザ情報欄50の該当部分を示したものである。お客様ID欄41に対して、第1ユーザ情報欄50はユーザIDを示すユーザIDテキスト部50aを選択可能に配置している。見守り一覧画面40において、ユーザIDテキスト部50bが選択されると、そのユーザの個別見守り画面の要求情報が見守り管理装置30へ送信されるように作り込まれており、それにより、オペレータ端末には個別見守り画面(図18の個別見守り画面80参照)が表示されることになる。なお、このようなユーザIDテキスト部50aの選択操作が、ユーザの選択操作に該当し、ユーザIDテキスト部50aの選択操作を受け付けると、ユーザも選択操作を受け付けたことを通知する情報を見守り管理装置30に送信することになる。
また、テレビ使用状況欄42は、直近欄42a、昨日欄42b、一昨日欄42c、及び一昨々日欄42dという計4日分の欄を有しており、第1ユーザ情報欄50は、これらの複数日分の欄42a〜42dに対して、直近使用状況部50b、昨日使用状況部50c、一昨日使用状況部50d、及び一昨々日使用状況部50eという複数日分の見守り状況(テレビ使用状況)を配置している。第1ユーザ情報欄50の各使用状況部50b〜50eは、ユーザのテレビ使用状況を示したものであり、図10の日別回答DB35aの「電源オン/オフ時刻」の項目に格納されている情報に基づいたテレビジョンの電源オン継続時間又は電源オフ継続時間を示している。なお、各使用状況部50b〜50eにおいて、テレビ使用状況を示す時間が示されていない場合は、ユーザが外出していたときを表す。
また、各使用状況部50b〜50eの背景色は、上述したレベル判定条件に基づいて判断された各レベル(警告、注意、異常なし)に応じた色が付されており、例えば、警告レベルの場合は赤色、注意レベルの場合は黄色、異常なしレベルの場合は白色に付される(なお、図12では、モノクロで図示する関係上、右上がり斜めハッチングが赤色を意味し、格子柄が黄色を意味し、無地が白色を意味するものとする。他の図でも同様)。
図14(b)は、見守り一覧表40aの中のメモ入力欄43及びお出かけ設定欄44に対応した第1ユーザ情報欄50の該当部分を示したものである。メモ入力欄43に対して、第1ユーザ情報欄50は、メモに応じたテキストの入力が可能なテキスト欄501及び選択操作の可能な入力ボタン502を配置したメモ入力部50fに配置している。このメモ入力部50fの入力ボタン502は、見守り一覧画面40において、メモ入力部50fのテキスト欄501に入力されたテキストの決定を行うためのボタンであり、テキスト欄501にテキストが入力された状態で選択操作(決定操作)が行われると、その入力されたテキスト、及び対象となるユーザのユーザIDを含む情報(決定操作を受け付けたことに応じたテキスト決定情報)を見守り管理装置30へ送信するように作り込まれている。なお、一旦、テキスト決定情報が送信されると、そのテキストがメモ入力部50fの中に配置されるように見守り一覧画面40の更新が行われる(図14(c)参照)。
また、お出かけ設定欄44は、ユーザの外出設定に係るオペレータの操作を受付けが可能なボタンとして、確認・設定ボタン503を有している。見守り一覧画面40において、この確認・設定ボタン503の選択操作が行われると、別の外出設定用の画面(図16等参照)が、見守り一覧画面40に対してオーバレイで表示されるように作り込まれている。
上記の説明では、見守り一覧表40の中で、第1ユーザ情報欄50に基づいて行ったが、他のユーザ情報欄(第2ユーザ情報欄51〜第10ユーザ情報欄59)も、上述した第1ユーザ情報欄50と同等の構成になっており、基本的にテレビ使用状況欄42の直近欄42aに対する各ユーザのテレビ使用状況により判断された危険度のレベルに高い方から低い方の順に、見守り一覧表40における上方から下方へ各ユーザ情報欄50等が並べられる。
また、上述したメモ入力欄43に対する入力ボタン(例えば、入力ボタン502)の選択操作が行われると、オペレータにとっては、その入力ボタンに係るユーザ情報欄のユーザに対する対応業務が完了したことになり、選択操作の行われた入力ボタンに係るユーザ情報欄は、見守り一覧表40の中で、危険度の低い段階の方へ並び替えられるように作り込みが行われている。
図15の見守り一覧画面40′は、図12に示す見守り一覧画面40における見守り一覧表40の中で最も上方に位置していた第1ユーザ情報欄50が、入力ボタン(図14(b)の入力ボタン502)の選択操作が行われることで、危険度の段階が異常なしレベルの中で、テレビ使用状況が4時間使用状態である第9ユーザ情報欄58の下方に移動して並び替えられた状態を示している。このように対応業務が済んだユーザに係るユーザ情報欄を下方に移動することで、オペレータは見守り一覧画面40、40′において、上方からユーザの状況を確認していけば、自ずと緊急度が高いユーザを順にチェックしていくことになるので、効率的なオペレータ業務を行えるようになる。
なお、本実施形態では、対応業務の完了したユーザであっても、危険度が高かった場合には、その後も一定の注意を向ける必要があるので、見守り一覧表40の直近欄42に対する直近使用状況部の背景色は、移動前の状況と関連づけるための配色にするようにしている。例えば、移動前が警告レベルの赤色であれば、移動後の背景色をピンク色(図15の第1ユーザ情報欄50の直近使用状況部50bでは、右下がり斜めハッチングで示す)に変更し、移動前が注意レベルの黄色であれば、移動後の背景色を薄黄色のレモン色(図15では、斜めレンガ模様)に変更する。
図16(a)は、お出かけ設定画面60を示している。お出かけ設定画面60は、外出設定用の画面であり、上述したように見守り一覧表40の中の確認・設定ボタン(図14(b)の確認・設定ボタン502参照)の選択操作が行われることでオペレータ端末にて表示されるように、この画面に応じた画面情報を見守り管理装置30が生成することに依存したものになっている。お出かけ設定画面60は、外出設定を行うユーザを示す表題部60aの下方に外出設定表61、外出開始日設定欄62a、外出終了日設定欄62b、追加ボタン62c、及び閉じるボタン63を含んだものになっている。
外出設定表61は、設定された外出期間を示す表であり、複数の外出期間の設定に対応したものになっており、設定数を示す「番号」の欄、外出の「期間」の欄、「編集・削除」の欄、「最終登録者」の欄を有する。外出設定がなされていない場合、外出設定表61の各欄は基本的に空欄になっている。外出開始日設定欄62aは外出の開始日を設定するものであり、キーボード等で開始日を設定する他に、外出開始日設定欄62aの右方に設けた開始日カレンダー欄62dで所望に日を選択することでも開始日を設定できるようになっている。外出終了日設定欄62bは外出の終了日を設定するものであり、上述した外出開始日設定欄62aと同様に、キーボード等で終了日を設定できると共に、右方の終了日カレンダー欄62eでも終了日を設定できる。
外出開始日設定欄62a及び外出終了日設定欄62bにおいて外出期間が設定された状態で、追加ボタン62cの選択操作が行われると、設定された外出期間及び対象となるユーザのユーザIDを含むユーザ外出情報が見守り管理装置30へ送信されるように、お出かけ設定画面60は作り込まれている。また、ユーザ外出情報が送信されると、送信された外出期間等が外出設定表61に配置された内容となるように、お出かけ設定画面60の更新が行われる。
図16(b)は、1つの外出期間が設定された場合のお出かけ設定画面60′を示し、また、図17は、2つの外出期間が設定された場合のお出かけ設定画面60″を示している。図16(b)のお出かけ設定画面60″を例にして、外出設定がされた場合の外出設定表61′を説明すると、外出設定表61′には、外出設定情報70が配置された状態になっており、詳しくは、「番号」の欄に、1つめの外出設定を表す「1」という数字が配置され、外出の「期間」の欄には、設定された外出期間が配置され、「編集・削除」の欄には選択可能な編集ボタン70a及び削除ボタン70bが配置され、「最終登録者」の欄には、外出設定の操作を行ったオペレータのID(オペレータID)が配置されている。
「編集・削除」の欄に配置された編集ボタン70aは、外出の「期間」の欄に配置されている外出期間を変更する場合にオペレータによって選択されるものであり、この編集ボタン70aが選択されると、一旦設定された外出期間の開始日又は終了日を変更することができ、変更の仕方は、上述した外出開始日設定欄62a又は外出終了日設定欄62bを用いて日の設定操作を上記と同様に行うことで、所望の日に変更することになる。また、「編集・削除」の欄に配置された削除ボタン70bは、外出の「期間」の欄に配置されている外出期間を削除する場合にオペレータによって選択されるものであり、削除ボタン70bが選択されると、その削除ボタン70bに係る外出設定情報70の削除指示情報が見守り管理装置30へ送信されるように作り込まれている。また、削除指示情報が送信されると、削除指示情報が削除された状態となるようにお出かけ設定画面60′の更新が行われる。なお、このような外出設定表61′に関する表構成は、複数の外出設定が行われた場合も同様であり、複数設定された場合、設定行が随時増加していくことになる(図17のお出かけ設定画面60″の外出設定表61″参照)。
なお、お出かけ設定画面60は画面下方に、選択可能な閉じるボタン63を配置しており、この閉じるボタン63の選択操作が行われると、お出かけ設定画面60の表示が閉じられて、お出かけ設定画面60を表示する以前に表示していた画面(例えば、見守り一覧画面40)に、表示が切り替わることになる。
図18は、個別見守り画面80を示し、この個別見守り画面80は、上述したように、見守り一覧画面40の見守り一覧表40aの中に配置されたユーザIDを示すテキスト部(例えば、第1ユーザ情報欄50のユーザIDテキスト部50a)が選択されると、見守り一覧画面40から切り替えられて表示されるものとなっている。個別見守り画面80は、選択されたユーザIDテキスト部に係るユーザ個別の見守り結果をオペレータに提示する内容になっており、1人のユーザ(見守られる人)について、詳細にチェックしたい場合などに役立つ画面内容になっている。
個別見守り画面80は、1人のユーザの見守り結果を日時順に並べた日別一覧表80aが主要部分になっており、その他には画面右上隅にログアウトボタン80bを配置すると共に、その下方の左側には見守り一覧画面40へ表記を戻すための戻りボタン80cを選択可能に配置している。また、個別見守り画面80は、日別一覧表80aの上方に、閲覧したい期間を設定するための期間開始設定欄80c、期間終了設定欄80d、及び更新ボタン80eを設けており、日別一覧表80aの下方には、図12の見守り一覧画面40と同様に、ページ選択欄80fを配置し、それにより、オペレータが適宜、所望の日の見守り結果を確認できるようにしている。
個別見守り画面80の日別一覧表80aは、表の項目として、日付欄81、テレビ使用状況欄82、及びメモ入力欄83を設けている。日別一覧表80aは、これらの項目の欄81〜83に対して、1人の見守られる人(ユーザ)の1日ごとの日別となる見守り結果等を示す一行の日別情報欄(第1日別情報欄90、第2日別情報欄91、第3日別情報欄92、第4日別情報欄93、第5日別情報欄94、第6日別情報欄95・・・)を、直近のものほど上方となるように、上から下へ順に並べている。
日別一覧表80aの中の日付欄81に対しては、各日別情報欄90等の年日を配置するようにしている。また、日別一覧表80aは、テレビ使用状況欄82において、1日の時間帯を計4つの時間帯に分けた「0〜5時」、「5〜10時」、「10〜17時」、及び「17〜24時」の項目を設けており、これら1日における4つの時間帯に対して、各日別情報欄90等の1日おけるテレビ使用状況を配置するようにしている。なお、テレビ使用状況欄82の各時間帯の項目に対して配置される各日別情報欄90等のテレビ使用状況については、上述したレベル判定条件に基づいた背景色を付与し(警告レベルは赤色、注意レベルは黄色、異常なしレベルは白色)、このような背景色を見ることで、オペレータが一目で危険度の段階を時間別に把握できるようにしている。
また、日別一覧表80aのメモ入力欄83には、図14(b)の見守り一覧画面40のメモ入力欄43と同様に、現在に応じた第1日別情報欄90に対してのみ、メモに応じたテキストの入力が可能なテキスト欄85及び選択操作の可能な入力ボタン86を配置している。なお、第1日別情報欄90より以前の第2日別情報欄91等については、過去のものなので、テキスト欄及び入力ボタンは設けていない。第1日別情報欄90のテキスト欄85にテキストが入力された状態で入力ボタン86の選択操作が行われると、見守り一覧画面40の場合と同様に、その入力されたテキスト及びユーザIDを含むテキスト決定情報が見守り管理装置30へ送信されるように個別見守り画面80作り込まれている。なお、一旦、テキスト決定情報が送信されると、そのテキストが、第1日別情報欄90のメモ入力欄83に対応した箇所に配置されるように日別一覧画面80が更新されるのも、見守り一覧画面40の場合と同様であり、その後も、入力されたテキストは表示される(第5日別情報欄94のメモ入力欄83に対応した箇所のテキスト参照)。
次に、図6に示す見守り管理装置30の見守りシステムプログラム31について説明する。見守りシステムプログラム31は、サーバコンピュータ用のコンピュータプログラム(サーバコンピュータプログラム)に相当し、見守りサービスを運営していくためにMPU30aが行う各種処理を規定しており、それによりMPU30aは各種手段として機能する。
本実施形態の見守りシステムプログラム31は主に二種類の処理を規定しており、一つ目は、大容量記憶システム30の各DB(例えば、回答DB35)の更新及びテレビジョン装置(見守り装置)への情報配信等に関係した処理であり、二つ目は、蓄積した情報に基づきオペレータ向けの見守り用の画面情報を生成してオペレータ端末に提供する処理等に関係したものである。なお、見守りシステムプログラム31はDVD−ROM等の記憶媒体に記憶されて、その記憶媒体を用いて、見守り管理装置30へインストールされている。
見守りシステムプログラム31の一つ目に関する処理内容としては、見守られる人の見守り装置(例えば、テレビジョン装置10)から送信されてくる情報及びオペレータ端末t1等から送信されてくる情報を大容量記憶システム30の各DBに格納(記憶)する処理を規定している。見守り装置(例えば、テレビジョン装置10)から送信されてくる情報としては、各種内容を示す状況情報(電源オン情報、電源オフ情報、質問画面21の回答に関する各ボタン21a〜21dが操作された旨又は閾値時間内に操作されなかったこと示す情報、第2質問画面26の回答に関する各ボタン26a〜26dが操作された旨又は閾値時間内に操作されなかったこと示す情報等)がある。また、ログイン中のオペレータ端末t1等から送信されてくる情報としては、入力テキストを示す情報(テキスト決定情報)、及び外出設定に関する情報(ユーザ外出情報)等がある。
見守り装置(例えば、テレビジョン装置10)から送信されてくる情報(状況情報)については、情報を受信すると、その情報に付帯する装置識別情報I1及びユーザIDを参照し、大容量記憶システム30の回答DB35の中の該当する日の日別回答DB35aにおける所定のユーザIDに対応づけて、その情報の受信日時と共に、に格納(記憶)する処理を行うことを見守りシステムプログラム31は規定している。具体的には、受信した情報(状況情報)が「電源オン情報」又は「電源オフ情報」であれば、日別回答DB35aの「電源オン/オフ時刻」の項目に格納し、受信した状況情報が質問画面21に関するものであれば、日別回答DB35aの「第1回答」の項目に格納し、受信した状況情報が第2質問画面26に関するものであれば、日別回答DB35aの「第2回答」の項目に格納することを見守りシステムプログラム31を規定する。
また、ログイン中のオペレータ端末t1等から送信されてくる情報として、入力テキスト等を含む情報(テキスト決定情報)を受信(取得)すると、大容量記憶システム30のユーザ関連DB33に含まれるメモ履歴テーブル33b(図8(a)参照)及び回答DB35に、その受信情報をユーザについて対応が完了した旨として格納することを見守りシステムプログラム31を規定する。すなわち、図8(a)のメモ履歴テーブル33bに対しては、受信したテキスト決定情報に含まれるユーザIDと同じユーザIDに対応づけて、受信した情報に含まれる入力テキスト(メモ)、ログイン中のオペレータのオペレータID、及び、入力テキストの受信日時を格納することを見守りシステムプログラム31を規定する。同様に、図10の日別回答DB35aの「メモ」の項目に対しても、受信したテキスト決定情報に含まれるユーザIDと同じユーザIDに対応づけて、入力テキスト、オペレータID、及び受信日時を格納することを見守りシステムプログラム31を規定する。このような格納処理により、見守り管理装置30には、該当ユーザへの対応が完了した旨が記憶されたことになる。
さらに、ログイン中のオペレータ端末t1等から送信されてくるユーザ外出情報を受信(取得)すると、大容量記憶システム30のお出かけ予約管理テーブル33a(図7参照)及び回答DB35に格納することを見守りシステムプログラム31を規定する。図7の予約管理テーブル33a対し、受信したユーザ外出情報に含まれるユーザIDと同じユーザIDに対応づけて、受信した情報に含まれる外出期間、ログイン中のオペレータのオペレータID、及び、ユーザ外出情報の受信日時を格納することを見守りシステムプログラム31を規定する。同様に、図10の日別回答DB35aの「外出予定」の項目に対しても、受信したユーザ外出情報に含まれるユーザIDと同じユーザIDに対応づけて、外出期間を格納することを見守りシステムプログラム31を規定する。
また、見守りシステムプログラム31は上述したように「電源オン情報」を受信した場合、その受信した「電源オン情報」が、その日における一回目の「電源オン情報」であるか否かを見極める処理を規定しており、受信したのが一回目の「電源オン情報」である場合、質問画面21の質問に係るテキスト等をアクセス元のテレビジョン装置10へ送信する処理を行うことを見守りシステムプログラム31は規定している。さらに、質問画面21における回答を示す情報又は回答がなされなかった情報を見守り管理装置30が受信すると、回答DB35の中から、受信したユーザIDに応じた直近の複数日分(例えば5日分)の「送信内容」の項目に格納された情報を読み出して、その情報を含む回答画面22(図3(b)参照)用の画面情報としてアクセス元のテレビジョン装置10(見守り装置)へ送信する処理を行うことを、見守りシステムプログラム31は規定している。
なお、「電源オン情報」を受信した場合、見守りシステムプログラム31は、受信してから時間を経過時間として計時算出し、日別回答DB35aの中の「電源オン継続時間」の項目に、「電源オン情報」と共に受信したユーザIDに対応付けて格納する処理を規定する(計時は次に「電源オフ情報」を受信するまで継続)。同様に、見守りシステムプログラム31は、「電源オフ情報」を受信した場合、受信してからの経過時間を計時算出し、日別回答DB35aの中の「電源オフ継続時間」の項目に、「電源オフ情報」と共に受信したユーザIDに対応付けて格納する処理を規定する(計時は次に「電源オン情報」を受信するまで継続)。
また、見守りシステムプログラム31は、図3(b)の回答画面22用の画面情報を送信してから、アクセス元のテレビジョン装置から決定ボタンの選択操作があった旨を見守り管理装置が受信すると、次に、図4(a)の自治体トップ画面23に応じた画面情報をアクセス元のテレビジョン装置10(見守り装置)へ送信する処理を行うことを規定している。その後は、アクセス元のテレビジョン装置から特定の数字に応じた数字ボタンの選択操作があった旨を見守り管理装置が受信すると、その数字に応じた画面(図4(b)のくらし情報(ごみ収集日)画面24、図5(a)の町内会情報画面25等参照)の画面情報をアクセス元のテレビジョン装置10(見守り装置)へ送信する処理を行うことを見守りシステムプログラム31は規定する。
さらに、図5(b)の第2質問画面26について、見守りシステムプログラム31は、見守り管理装置が電源オン情報を受信してから所定の時間(例えば、1時間又は2時間等の時間)が経過した場合、若しくは、第2質問要求情報を装置識別情報I1及びユーザIDと共に受信した場合、第2質問画面26用の画面情報を生成して、テレビジョン装置10(見守り装置)へ送信する処理を行うことを規定する。この際、見守りシステムプログラム31は、日別回答DB35aの「第1回答」の項目に格納されている回答を参照して、大容量記憶システム30gの質問DB32の中に格納されている第2質問候補の中から、「第1回答」の格納されている回答に応じた第2質問を読み出して、第2質問画面26用の画面情報を生成することを見守りシステムプログラム31は規定している。
一方、見守りシステムプログラム31の二つ目に関する処理内容として、大容量記憶システム30の各DBに格納蓄積した情報を、ウェブページを通じて各オペレータに提供するため、オペレータ向けのウェブページに係るURLにアクセスがあった場合、見守りシステムプログラム31は、アクセス元のオペレータ端末に、図11に示すトップページ画面38に応じたトップページ画面情報を送信する処理を規定している。
上記のトップページ画面情報の送信に応じて、アクセス元から送信されてきたオペレータID(管理ID)及びパスワードを受信すると、図9に示すオペレータDB34の中に、受信したオペレータID及びパスワードと、一致するオペレータID及びパスワードが存在するか否かを判断する処理を、見守りシステムプログラム31は規定している。受信したID及びパスワードがオペレータDB34に格納されているものと一致しない場合、オペレータID及びパスワードを再入力する旨を記したウェブページのページ画面情報をアクセス元へ送信する処理を行うことを見守りシステムプログラム31は規定している。
受信したオペレータID及びパスワードがオペレータDB34に格納されているものと一致した場合、見守りシステムプログラム31は、図12に示す見守り一覧画面40がアクセス元のオペレータ端末で表示されるように、見守り一覧画面40に応じた見守り一覧画面情報を生成するための各処理を順次規定している。この見守り一覧画面情報の生成処理では、まず、回答DB35の中で直近の情報を格納した日別回答DB35a(図10参照)から特定し、各ユーザ(ユーザID)に対応付けられた「第1回答」、「電源オン継続時間」及び「電源オフ継続時間」の各項目に格納されている情報を抽出する。それから、見守りシステムプログラム31は、抽出した各情報が、大容量記憶システム30gのレベル判定条件に含まれる条件に該当するか否かを、ユーザIDごとに対応づけて判定する(見守り状況レベルを判定する処理に該当)。なお、このレベルを判定する処理は、外出期間に該当するユーザに対しては行わないようにしている。
見守り状況のレベルの判定処理により、各ユーザの現在の状態を「警告」、「注意」、又は「異常なし」のいずれかのレベルに判断し、その判断したレベルも各ユーザのユーザIDに対応づけて日別回答DB35aに記憶することを見守りシステムプログラム31は規定する。このように判断した見守り状況のレベルを格納することで、日別回答DB35aに係る見守り結果情報は、複数のユーザの見守り結果に応じた危険度をそれぞれ複数段階で示す見守り状況レベルを含むことになる。
そして、見守りシステムプログラム31は、判断された見守り状況レベルに係る危険度が高い段階(警告のレベル)から危険度が低い段階(異常なしのレベル)への順に、各ユーザに係る見守り結果として直近のテレビ使用状況を示す電源オン継続時間又は電源オフ継続時間のいずれかを並べる処理を規定する(この並べる処理の規定により、MPU30aはソート手段として機能する)。なお、同一のレベルに複数のユーザが含まれる場合は、ユーザIDの早い方が上位となるように並べられる。
それから、見守りシステムプログラム31は、並べた複数のユーザの見守り結果(テレビ使用状況)を含んで、且つ、そのテレビ使用状況に応じた見守り状況のレベルを所定箇所の背景色を色別で表すと共に(警告は赤色、注意は黄色、異常なしは無色)、各ボタン(入力ボタン502、確認・設定ボタン503等)及び各欄(テキスト欄501)等を含む見守り一覧表40aに応じた部分を生成すると共に、周囲に必要な表示パーツ(ログアウトボタン40b、ページ選択欄48等)を配置した見守り一覧画面40に応じた見守り一覧画面情報を生成して、ログイン中のオペレータ端末に送信(送出)する処理を行うことを規定する。
なお、見守り一覧画面情報の送信後、ログイン中のオペレータ端末から、テキスト決定情報(ユーザIDを含む情報)を見守り管理装置30が受信すると、上述したように、その情報に含まれるユーザIDに対するオペレータの対応業務が完了した旨として、その情報を取得し、その情報に係る入力テキストをメモ履歴テーブル33b及び回答DB35に格納することになるが、この格納処理に伴って、対応業務の完了したユーザの見守り結果(テレビ使用状況)を危険度の低い段階の方へ移動して並び替えた内容の見守り一覧画面情報(図15の見守り一覧画面40′参照)を生成して更新することも見守りシステムプログラム31は規定する。そして、このように移動させられた見守り結果は、所定の背景色に変更されることも行われる(例えば、赤色であった場合はピンク色に変更)。なお、このように更新された見守り一覧画面情報は、オペレータ端末が見守り一覧画面を表示する状態になっていれば、オペレータ端末へ送信(送出)されることになる。
また、見守り一覧画面情報の送信後、ログイン中のオペレータ端末から、確認・設定ボタン503の操作に伴い、外出設定要求情報(ユーザIDを含む情報)を見守り管理装置30が受信すると、その情報に含まれるユーザIDに係るユーザ用のお出かけ設定画面(図16(a)参照)を表示させるため画面情報を生成してオペレータ端末に送信(送出)することを見守りシステムプログラム31は規定している。このような画面情報の送信後に、ユーザ外出情報を受信すると、上述したように見守り管理装置30は、受信したユーザ外出情報に含まれる外出期間を、お出かけ予約管理テーブル33a及び回答DB35に格納することになる。
このように外出期間の格納を行った場合、そのユーザに対しては、現在の時刻が格納された外出期間に入ったか否かを判断することを見守りシステムプログラム31は規定する。なお、現在の時刻については、MPU30aが具備するクロック機能等により把握できるものとする(以下、同様)。そして、現在の時刻が外出期間に入ったと判断した場合、そのユーザの見守り結果(テレビ使用状況)を危険度の低い段階の方へ移動して並び替えた内容の見守り一覧画面情報を生成して更新することも見守りシステムプログラム31は規定する。なお、このように見守り一覧画面情報が更新された場合も、オペレータ端末が見守り一覧画面を表示する状態になっていれば、更新された見守り一覧画面情報はオペレータ端末へ送信(送出)される。
そして、上記のように、現在の時刻が外出期間に入ったと判断されてから、見守りシステムプログラム31は、現在の時刻が外出期間から外れたか否かを判断することを規定する。現在の時刻が外出期間から外れたと判断した場合、その時点における日別回答DB35aに格納されている見守り結果(テレビ使用状況)に基づき判断された見守り状況のレベルに従って、各ユーザの見守り結果を並べた見守り一覧画面情報を生成することを見守りシステムプログラム31は規定する。この場合も、オペレータ端末が見守り一覧画面を表示する状態になっていれば、生成された見守り一覧画面情報はオペレータ端末へ送信(送出)されることになる。
また、見守りシステムプログラム31は、現在の時刻が特定の基準時刻(例えば0時)になったか否かを判断することも規定しており、現在の時刻が基準時刻になったと判断した場合、その時点における日別回答DB35aに格納されている見守り結果(テレビ使用状況)に基づき判断された見守り状況のレベルに従って、各ユーザの見守り結果を並べた見守り一覧画面情報を生成することを見守りシステムプログラム31は規定する。この処理により、例えば、オペレータの対応業務により、あるユーザの見守り結果が並び帰られた場合であっても、基準時刻になると、一旦リセットされて、その時点における見守り状況のレベルに従って並ぶ順が更新されることになる。なお、この場合も、オペレータ端末が見守り一覧画面を表示する状態になっていれば、更新された見守り一覧画面情報はオペレータ端末へ送信(送出)されることになる。また、基準時刻は0時に限定されるものではなく、システムの仕様・使い勝手に応じて適宜設定可能であり、このような基準時刻は、見守り管理装置30の大容量記憶システム30gに記憶されるものとする。
さらに、見守り一覧画面情報の送信後、ログイン中のオペレータ端末から、見守り一覧画面40で選択されたユーザIDに係るユーザ個別見守り画面の要求情報(ユーザの選択操作を受け付けたことに応じた情報)を受信すると、図18の個別見守り画面80がアクセス元のオペレータ端末で表示されるように、個別見守り画面80に応じた個別見守り画面情報を生成するための各処理を行うことを見守りシステムプログラム31は規定している。すなわち、受信した情報に含まれるユーザIDに基づき、回答DB35に格納されている複数日分の危険度の段階を示す見守り状況レベル、テレビ使用状況(電源オン継続時間及び電源オフ継続時間)に係る情報を見守り結果として抽出し、直近の見守り結果が上位となるように複数日分の見守り結果を並べた個別見守り画面情報を生成する。なお、この際、見守り一覧画面情報の生成の場合と同様に、見守り状況レベルに応じて、所定箇所の背景色を色別で表すと共に、各ボタン及び各欄等を含めて個別見守り画面情報を生成することになる。
個別見守り画面情報の送信後、ログイン中のオペレータ端末から、入力テキスト及びユーザIDを含むテキスト決定情報を見守り管理装置30が受信すると、上述した見守り一覧画面情報の場合と同様に、その情報に含まれるユーザIDに対するオペレータの対応業務が完了した旨として、その情報を取得し、その情報に係る入力テキストをメモ履歴テーブル33b及び回答DB35に格納することになる。また、個別見守り画面情報の送信後、ログイン中のオペレータ端末から、戻るボタンの操作が有った旨を見守り管理装置30が受信すると、見守り一覧画面情報をログイン中のオペレータ端末へ送信(送出)して、再度、オペレータ端末で見守り一覧画面が表示されるよう、表示が切り替わるようにしている。
図19は、図1に示す見守りサービス(見守りシステム5)におけるオペレータ端末t1〜tnの中のオペレータ端末t1(符号t1を、図19では符号100で示す)の主要な内部構成を示している。オペレータ端末100には、通信機能を具備した一般的なパーソナルコンピュータを適用しており、全体的な制御及び各種処理を行うCPU100aに、内部接続線100hを介して、通信モジュール100b、RAM100c、ROM100d、入力インタフェース100e、出力インタフェース100f、HDD(ハードディスクドライブ)100g、及びビデオメモリ100k等の各種デバイス等を接続したものになっている。
オペレータ端末100の通信モジュール100bは、ネットワークを介した通信処理を行うものであり、上述した見守り管理装置30に対して情報の送受信を行う。また、オペレータ端末100のビデオメモリ100kには、ディスプレイ100jへ表示する画面内容を生成する際に用いられるものであり、表示用の画面情報を一時的に記憶すると共に、その表示用の情報に基づいて画面内容を生成するワークメモリとして使用される。なお、オペレータ端末の他のデバイスの機能は、上述した見守り管理装置30のデバイスと基本的に同等である。
また、オペレータ端末100のHDD100gには、OSプログラム101、端末プログラム102等のプログラムが記憶(インストール)されている。OSプログラム101は、オペレーティングシステムに相当する基本プログラムであり、オペレータ端末100がパーソナルコンピュータとして機能するためのCPU100aの処理を規定している。
端末プログラム102は、オペレータ端末100を、オペレータ向けの端末として機能させるためにCPU100aが行う各種処理を規定したコンピュータプログラムであり、ウェブサイト等をブラウジングするためのブラウザプログラムとしての機能を実現する処理内容等も含んだものとなっている。なお、この端末プログラム102もDVD−ROM等の記憶媒体を用いて、オペエータ端末100へインストールされるようにしてもよい。
端末プログラム102は起動すると、通信モジュール100bを用いて見守り管理装置30へアクセスできるようにCPU100aが制御することを規定する。また、端末プログラム102は、見守り管理装置30へアクセスして接続の確立に応じて、見守り管理装置30から送られてきたトップページ情報を通信モジュール100bで受信すると、受信したトップ画面情報をビデオメモリ100kに記憶させ、その記憶させたトップ画面情報に基づき図11に示すトップページ画面38を生成する制御をCPU100aが行って、ディスプレイ100jに表示させる制御を行うことを規定する。
また、図11のトップページ画面38で、管理ID入力欄38a及びPW(パスワード)入力欄38bに入力が行われて、ログインボタン38cの選択操作を受け付けた場合、各入力欄38a、38bに入力された情報を、通信モジュール100bを用いて見守り管理装置30へ送信する制御をCPU100aが行うことを端末プログラム102は規定する。
入力情報の送信に応じて、見守り管理装置30から送られてきた見守り一覧画面情報を通信モジュール100bで受信すると、受信した見守り一覧画面情報をビデオメモリ100kに一旦記憶させる制御をCPU100aが行うことを端末プログラム102は規定する。そして、ビデオメモリ100kに記憶された見守り一覧画面情報が有する各ユーザの見守り結果に応じたユーザ情報欄50等を表形式で順に並べると共に、見守り一覧画面情報に含まれる各ボタン及び欄等の表示データに基づき、選択可能な各ボタン及び欄等を配置した図12に示す見守り一覧画面40を生成する制御をCPU100aが行うことを端末プログラム102は規定する。なお、この生成の際、見守り一覧画面情報に含まれる各見守り状況レベルに係る背景色を規定する情報に従って、見守り結果に係る各日のテレビ使用状況を赤色(警告の場合)、黄色(注意の場合)、無色(異常なしの場合)に色分けた見守り一覧面40は生成される。
そして、このように生成した見守り一覧画面40を、出力インタフェース100fを介してディスプレイ100jに出力し、ディスプレイ100jに表示する制御をCPU100aが行うことを端末プログラム102は規定する。
また、図12の見守り一覧画面40を表示した状態で、メモ入力部50fのテキスト欄501にテキストが入力される操作が行われて、入力ボタン502の選択操作を受け付けると、端末プログラム102は、入力テキスト及びユーザIDを含むテキスト決定情報を、通信モジュール100bを用いて見守り管理装置30へ送信することを規定する。
さらに、図12の見守り一覧画面40を表示した状態で、確認・設定ボタン503の選択操作を受け付けると、外出設定要求情報を、通信モジュール100bを用いて見守り管理装置30へ送信することを端末プログラム102は規定する。そして、外出設定要求情報の送信に応じて、外出設定画面に係る画面情報を通信モジュール100bで受信すると、その画面情報に基づき、図16(a)に示すようなお出かけ設定画面60を生成して、見守り一覧画面40のオーバレイで表示することを端末プログラム102は規定する。
そして、お出かけ設定画面60で、外出期間の設定操作を受け付けると共に、追加ボタン62cの選択操作を受け付けると、設定した外出期間及びユーザID等を含むユーザ外出情報を、通信モジュール100bを用いて見守り管理装置30へ送信することを端末プログラム102は規定する。このような外出設定情報の送信に応じて、外出期間等を含む外出設定画面に係る画面情報を通信モジュール100bで受信すると、その画面情報に基づき、図16(b)に示すようなお出かけ設定画面60′を生成して表示することを端末プログラム102は規定する。なお、このような外出期間の設定操作を複数回受け付けると、上記のような処理を繰り返し行うことで、複数の外出期間が設定されたお出かけ設定画面(図17のお出かけ設定画面60″参照)をオペレータ端末で表示することなる。また、お出かけ設定画面60、60′、60″で閉じるボタン63の選択を受け付けると、表示していたお出かけ設定画面60、60′、60″を閉じる処理を行うことを端末プログラム102は規定している。
さらにまた、図12の見守り一覧画面40を表示した状態で、ユーザIDテキスト部50bが選択されると、そのユーザの個別見守り画面の要求情報を、通信モジュール100bから見守り管理装置30へ送信することを端末プログラム102は規定している。このような情報の送信に応じて、個別見守り画面情報を通信モジュール100bで受信すると、端末プログラム102は、受信した個別見守り画面情報に基づき、図18に示す個別見守り画面80を生成して表示することを規定している。なお、個別見守り画面80において、入力ボタン86の選択操作を受け付けた場合の処理は、見守り一覧画面40で入力ボタン502の選択操作を受け付けた場合と同じである。
また、戻りボタン80cの選択操作を受け付けた場合、端末プログラム102は、見守り一覧の要求情報を通信モジュール100bから見守り管理装置30へ送信することを規定し、このような情報の送信に応じて、見守り一覧画面情報を通信モジュール100bで受信すると、端末プログラム102は、受信した見守り一覧画面情報に基づき、見守り一覧画面を生成し、個別見守り画面80から見守り一覧画面40へ表示を切り替えることを規定する。
図20〜24は、オペレータ端末100に見守り用の各画面を表示させることに関する見守り方法の一連の処理手順を示す第1〜6フローチャートであり、見守りシステム5における上述した見守り管理装置30及びオペレータ端末100の相互間の処理の流れを示す。以下、この第1フローチャート等に従って、上述した見守り管理装置30による処理、及びオペレータ端末100による処理の手順を整理して説明する。
まず、オペレータ端末100が、見守り管理装置30へアクセスを行い(S1)、一方、見守り管理装置30では、各オペレータ端末からアクセスを受けたか否かを判断する段階になっており(S2)、アクセスを受けていないときは(S2:NO)、アクセス待ちの状態であり、アクセスを受けたときは(S2:YES)、トップページ情報をアクセス元のオペレータ端末100へ送信する(S3)。
オペレータ端末100は、トップページ情報を受信すると、受信したトップページ情報を用いて図11のトップページ画面38を生成してディスプレイ100jに表示する(S4)。そして、オペレータ端末100は、管理ID入力欄38a及びPW(パスワード)入力欄38bのそれぞれへオペレータによりID及びパスワードの入力が行われて、ログインボタン38cの選択操作(ログイン操作)を受け付けたか否かを判断する(S5)。ログイン操作を受け付けていないときは(S5:NO)、ログイン操作待ちの状態となり、ログイン操作を受け付けたときは(S5:YES)、入力されたオペレータID及びPWを含めてログイン操作があった旨を見守り管理装置30へ送信する(S6)。
見守り管理装置30は、オペレータID及びPWを含むログイン操作の旨を受信したか否かを判断しており(S7)、ログイン操作の旨を受信していないときは(S7:NO)、ログイン操作待ちの状態となり、ログイン操作の旨を受信した場合(S7:YES)、図9のオペレータDB34に格納されている複数のオペレータID及びPWの中に、受信したオペレータID及びPWが一致するものが有るか否かを検索する(S8)。
検索の結果、一致するオペレータID及びPWが見つからなかった場合(S8:NO)、見守り管理装置30は再度、アクセス元のオペレータ端末100へトップページ情報を送信する処理の段階へ戻り(S3)、これによりオペレータ端末100には再度、図11のトップページ画面が表示されることなる(オペレータ端末100の処理もS4の段階へ戻る)。
一方、一致するオペレータID及びPWが見つかった場合(S8:YES)、ログイン完了となり、見守り管理装置30は、回答DB35の中の直近の日別回答DBからユーザの見守りに関する情報(テレビ使用状況、電源オン/オフ継続時間等を含む情報)を抽出し、ユーザIDごとの見守り状況レベルを判定し、その判定したレベルを含むと共に、判定したレベルの順にユーザの見守り結果(テレビ使用状況)を並べた見守り一覧画面情報を生成する(S9)。そして、見守り管理装置30は、生成した見守り一覧画面情報を、アクセス元のオペレータ端末100へ送信する(S10)。また、見守り管理装置30は、ログイン中のオペレータのオペレータID及びPWは、RAM30cに一時的に記憶し、他の処理を行う際に、ログイン中のオペレータのオペレータIDを参照できるようにしている。
オペレータ端末100は、見守り一覧画面情報を受信すると、受信した見守り一覧画面情報を用いて図12の見守り一覧画面40を生成してディスプレイ100jに表示する(S11)。このように表示された見守り一覧画面40は、危険度の高いユーザの見守り結果が上位となるようにソートされているので、オペレータは、危険度の高い順に対応業務を行いやすくなっており、また見守り状況レベルごとにユーザの状況を見極めやすく、対応作業(電話、メール送信等)に要する作業時間等も予測しやすい。
図21の第2フローチャートは、テキスト入力(メモ入力)に関する処理手順を示し、オペレータ端末100で、見守り一覧画面40が表示されている状態で、オペレータがメモの入力を行う場合の処理に関するものとなっている。まず、オペレータ端末100は、表示中の見守り一覧画面40のメモ入力部50fのテキスト欄501で、メモ(テキスト)の入力を受け付けて(S20)、次に入力ボタン502の選択操作を受け付けたか否かを判断する(S21)。選択操作を受け付けていないとき(S21:NO)、入力ボタン502の選択操作待ちとなり、選択操作を受け付けた場合(S21:YES)、入力テキスト及びユーザID等を含むテキスト決定情報を見守り管理装置30へ送信する(S22)。
見守り管理装置30は、オペレータ端末100からテキスト決定情報を受信したか否かを判断する段階になっており(S23)、受信していない場合(S23:NO)、テキスト決定情報の受信待ちの状態となり、受信した場合(S23:YES)、受信したテキスト決定情報に含まれる入力テキストを、大容量記憶システム30のユーザ関連DB33に含まれるメモ履歴テーブル33b及び回答DB35に、受信したユーザIDに対応づけて受信日時等と共に記憶し、これにより、入力ボタン502に対応づけられた見守り結果(テレビ使用状況)に係るユーザについて対応が完了した旨が記憶されたことなる(S24)。それから、見守り管理装置30は、入力テキストの記憶を行ったユーザの見守り結果を含むユーザ情報欄(例えば、第1ユーザ情報欄50)を危険度が低い方へ移動させる並び替えを行い(S25)、その並び替えを行った内容で見守り一覧画面情報を生成(更新)し(S26)、更新した見守り一覧画面情報を、ログイン中のオペレータ端末100に送信する処理を行う(S27)。
オペレータ端末100は、更新された見守り一覧画面情報を受信すると、受信した見守り一覧画面情報を用いて見守り一覧画面(例えば、図15に示す第1ユーザ情報欄50が並び替えられた見守り一覧画面40′参照)を生成してディスプレイ100jに表示する(S28)。このように更新された見守り一覧画面40′では、対応業務が終わったユーザの見守り結果は自動で下位へ移動するので、オペレータは未対応のユーザと、対応済みのユーザを見守り一覧画面の中で区別しやすくなり、オペレータ業務の効率化に役立てられる。
図22の第3フローチャートは、オペレータによる外出設定に関する処理手順を示し、オペレータ端末100で、見守り一覧画面40が表示されている状態から処理が開始されるものとなっている。まず、オペレータ端末100は、表示中の見守り一覧画面40で、確認・設定ボタン503の操作を受け付けたか否かを判断する(S30)。確認・設定ボタン503の操作を受け付けていない場合(S30:NO)、操作の受付待ちとなり、操作を受け付けた場合(S30:YES)、ユーザIDを含む外出設定要求情報を見守り管理装置30へ送信する(S31)。
見守り管理装置30は、オペレータ端末100から外出設定要求情報を受信したか否かを判断する段階になっており(S40)、受信していない場合(S40:NO)、受信待ちの状態となり、受信した場合(S40:YES)、受信した外出設定要求情報に含まれるユーザIDのユーザ用のお出かけ設定画面を表示させるための画面情報を生成してオペレータ端末100へ送信する(S41)。
オペレータ端末100は、画面情報を受信すると、その画面情報に基づき、お出かけ設定画面(図16(a)のお出かけ設定画面60参照)を生成し、見守り一覧画面40にオーバレイで表示する(S32)。このお出かけ設定画面60で外出期間の設定が行われて追加ボタン62cの選択操作が行われたか否かをオペレータ端末100は判断する(S33)。追加ボタン62cの選択操作が行われていない場合(S33:NO)、以下のS36の段階へ進み、追加ボタン62cの選択操作が行われた場合(S33:YES)、設定した外出期間及びユーザID等を含むユーザ外出情報を見守り管理装置30へ送信する(S34)。
見守り管理装置30は、オペレータ端末100からユーザ外出情報を受信したか否かを判断し(S42)、受信していない場合(S42:NO)、受信待ちの状態となり、受信した場合(S42:YES)、受信したユーザ外出情報に含まれるユーザIDに対応づけて、お出かけ予約管理テーブル33a(図7参照)及び回答DB35に、受信したユーザ外出情報に含まれる外出期間等を記憶する(S43)。このような処理を経ることで、本発明では見守られる人ではなく、オペレータによる見守られる人の外出設定が完了し、確実な外出設定が行われる。それから見守り管理装置30は、設定した外出期間等を含む新たなお出かけ設定画面用の画面情報を生成しオペレータ端末100へ送信する(S44)。
オペレータ端末100は、新たな画面情報を受信すると、その新たな画面情報に基づきお出かけ設定画面(図16(b)のお出かけ設定画面60′参照)を生成し、見守り一覧画面40にオーバレイで表示する(S35)。また、表示中のお出かけ設定画面(お出かけ設定画面60、60′等)で閉じるボタン63の選択操作が行われたか否かをオペレータ端末は判断し(S36)、閉じるボタン63が選択されていない場合(S36:NO)、S33の段階へ戻り、複数回の外出設定に関する処理に対応することになる。また、閉じるボタン63が選択されると(S36)、表示していたお出かけ設定画面を消去し(S37)、見守り一覧画面40の表示に切り替える。
図23(a)の第4フローチャートは、ユーザの外出設定が見守り管理装置30に登録(記録)された場合の処理手順を示し、オペレータ端末に見守り一覧画面を表示させるときを対象にしている。まず、見守り管理装置30は、現在時刻が、格納された外出期間に入ったか否かを判断しており(S50)、外出期間に入っていない場合は(S50:NO)、現在時刻が外出期間に入るのを待つ状態となり、現在時刻が外出期間に入った場合(S50:YES)、外出設定に係るユーザの見守り結果を含むユーザ情報欄を危険度が低い方へ移動させる並び替えを行い(S51)、その並び替えを行った内容で見守り一覧画面情報を生成(更新)し(S52)、更新した見守り一覧画面情報を、ログイン中のオペレータ端末100に送信する処理を行う(S53)。このような処理を見守り管理装置30が行うことで、外出期間に入ったユーザの見守り結果を、オペレータが注意してチェックすべき範囲から外すことができ、それによりオペレータの業務負担の低減を図れる。
図23(b)の第5フローチャートも、ユーザの外出設定が見守り管理装置30に登録(記録)された場合の処理手順を示し、上述した第4フローチャートで現在時刻が外出期間に入ってからの状態を対象としたものになっている。まず、見守り管理装置30は、現在時刻が外出期間から出たか否かを判断しており(S60)、外出期間から出ていない場合は(S60:NO)、現在時刻が外出期間から出るのを待つ状態となり、現在時刻が外出期間から出た場合(S60:YES)、その時点におけるユーザの見守り結果に応じた見守り状況レベルに応じてユーザ情報欄の並び替えを行い(S61)、その並び替えを行った内容で見守り一覧画面情報を生成(更新)し(S62)、更新した見守り一覧画面情報を、ログイン中のオペレータ端末100に送信する処理を行う(S63)。このような処理を見守り管理装置30が行うことで、現在時刻が外出期間から外れると、その時点における危険度のレベルに応じて自動的にユーザ情報欄の並び替えが行われるので、現状に即したレベルでオペレータは見守り業務を行える。
また、図24の第6フローチャートは、所定の時刻(例えば、午前0時)になると自動でユーザ情報欄の並ぶ順がリセットされることに関する処理手順を示し、オペレータ端末に見守り一覧画面を表示させるときを対象にしている。まず、見守り管理装置30は、現在時刻が基準時刻(例えば、午前0時)になったか否かを判断しており(S70)、基準時刻になっていない場合は(S70:NO)、現在時刻が基準時刻になるのを待つ状態となり、現在時刻が基準時刻になった場合(S70:YES)、その時点におけるユーザの見守り結果に応じた見守り状況レベルに応じてユーザ情報欄の並び替えを行い(S71)、その並び替えを行った内容で見守り一覧画面情報を生成(更新)し(S72)、更新した見守り一覧画面情報を、ログイン中のオペレータ端末100に送信する処理を行う(S73)。このような処理を見守り管理装置30が行うことで、オペレータの対応業務の完了等により、ユーザ情報欄の順序の並び替えが行われていたとしても、例えば、午前0時になれば、ユーザ情報欄の並ぶ順序が一旦リセットされ、その時点における危険度のレベルに応じて自動的にユーザ情報欄の並び替えが行われるので、対応業務の必要なユーザに対するチェック等をオペレータは通常通りに行えるようになる。
なお、このような第1実施形態に係る発明は、上述した説明内容に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。例えば、仕様を簡易化する場合は、図7(b)に示す第2質問画面26は省略することも可能である。また、図3(a)に示す第1質問画面21等の各画面は、見守り管理装置30から提供する以外に、見守り装置(テレビジョン装置10)に予め記憶しておき、記憶していた画面内容を読み出して表示する仕様にしてもよい。
さらに、見守り管理装置30の処理負担を低減する場合などには、見守り装置(テレビジョン装置10)側でユーザ(見守られる人)のテレビ使用状況(電源オン時刻、電源オフ時刻、電源オン継続時間、電源オフ継続時間等)を検知して記憶すると共に、見守り状況レベルを判断する条件も記憶しておくことで、見守り装置(テレビジョン装置10)側でユーザの見守り状況レベル(警告、注意、異常なし)を判断し、その判断したレベルを見守り管理装置30へ伝えるようにしてもよい。このようにすることで、見守り管理装置30は見守り状況レベルの判断処理が不要となり、処理負担を低減できる。また、見守り状況レベルの段階は、警告、注意、異常なしの三段階に限定されるものではなく、三段階より多くの段階で、より細かくレベル分けすることも可能である。
また、見守られる人の数が多い場合などは、見守られる人の居住地域ごとに、見守られる人をグループに分けて、グループ単位で見守りを行うようにしてもよい。このようにグループ分けを行った場合は、オペレータの方も担当グループを決めて、見守りを行うようにしてもよい。
さらに、図12に示す見守り一覧画面40は、ユーザのテレビ使用状況をレベルに応じて背景色を変える以外に、背景の模様を変えるなどにより、各レベルを区別できるようにしてもよい。さらにまた、同じレベルに複数のユーザが存在する場合、ユーザIDに基づき並べる以外に、前日のテレビ使用状況(電源オン又は電源オフの時間の長さ)、又は前々日のテレビ使用状況(電源オン又は電源オフの時間の長さ)をも考慮して、同じレベル内のユーザ情報欄の並べる順序を特定するようにしてもよい(例えば、各日の電源オン又は電源オフの総時間が長いほど上位に配置する)。
また、見守り一覧画面40のテレビ使用状況42の項目に含まれる日は、サービスの仕様等に応じて適宜増減してもよく、最も簡易にする場合は、その日の1日分のテレビ使用状況を示すだけにしてもよい。さらに、メモ入力欄43の項目に対して入力するテキストの内容は、オペレータが自由に入力する以外に、ひな形のテキストを予め準備しておき、そのひな形のテキストを選択することで、メモ入力を行うようにしてもよい。
図25(a)は変形例の見守り一覧画面190を示している。この変形例の見守り一覧画面90は、警告レベルのユーザの人数を示す第1情報欄191、注意レベルのユーザの人数を示す第2情報欄192、異常なしレベルのユーザの人数を示す第3情報欄193、対応済みのユーザの人数を示す第4情報欄194、及び外出中のユーザの人数を示す第5情報欄195を有する構成になっている。このように、先ず、各レベルのユーザ数を示すようにすることで、オペレータは全ユーザにおける各レベル等の比率等を容易に把握でき、対応業務の進め方等の方針を立てやすくなり、オペレータ業務の効率化を進められる。
各情報欄191〜195は、選択可能な展開ボタン191a〜195aを有しており、展開ボタン191a〜195aの選択操作が行われると、その選択された情報欄に含まれる各ユーザのユーザ情報欄が展開されて示されることになる。
図25(b)は、第1情報欄191の展開ボタン191aの操作が行われて、第1情報欄191に係る警告レベルに応じたユーザのユーザ情報欄196、197が展開された状態を示している。なお、各ユーザ情報欄196、197の内容は、図12の見守り一覧画面40の見守り一覧表40aに含まれる各ユーザ情報欄50、51等と同等のものになっている。このように変形例の見守り一覧画面190では、詳細を確認したい場合は、展開ボタン191a〜195aを選択することで、ユーザ情報欄196、197が展開するので、ユーザの見守り状況の詳細を確認することができる。なお、ユーザ情報欄196、197が展開している状態で、再度、展開ボタン191aの選択操作を行うことで、図25(a)の展開していない状態に戻ることになる。