JP2017043853A - 凹凸シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高さが比較的高い凸条部を有し柔軟性に優れた凹凸シートを効率よく製造可能な凹凸シートの製造方法を提供する
【解決手段】大径凸部と小径凹部とからなる凹凸を有する延伸加工部411と、その両側に位置し不織布保持手段を備える非延伸加工部412とを有する中央ロール410と、延伸加工部の小径凹部内に不織布を押し込む大径凸部を備えた複数の押し込みロール420,430とを備えた延伸装置を用いて、第1不織布2に対して第1及び第2の延伸加工を施す延伸工程と、凹凸形状とされた第1不織布2に第2不織布3を熱によって接合する接合工程とを備えた凹凸シートの製造方法であって、延伸工程においては、不織布保持手段により第1不織布2の両側部を保持しながら、第1不織布2に対して、第1の押し込みロール420による第1の延伸加工、及び第2の押し込みロール430による、第1の延伸加工よりも押し込み深さが深い第2の延伸工程を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、凹凸シートの製造方法に関する。
互いに噛み合う一対の凹凸ロール間にシートを噛み込ませ、該シートに立体的な形状を付与する凹凸シートの製造方法が知られている(特許文献1,2参照)。また、特許文献2には、凹凸ロールの凹凸部にシートを保持する手段を設けることも記載されている。
また、特許文献3には、一対の凹凸ロールから延出したシートの両側部を吸引力又は挟み込みにより保持しつつ、該シートに対して凹凸加工を行う伸縮シートの製造方法が記載されている。また、特許文献4には、凹凸ロールによる延伸処理を2回に分けて行い、1回目の延伸処理より2回目の延伸処理の方を凹凸ロールの噛み込み深さを深くすることが記載されている。
特開2012−019990号公報 特開2010−111003号公報 特表平6−505446号公報 特表平6−505681号公報
特許文献2のように、凹凸加工を行う凹凸ロールの凹凸部に、シートを保持する手段を設けると、該シートを延伸させて凹凸形状を付与する際に、その保持手段により該シートの各部が拘束されていることによって、該シートのスムーズな延伸及びそれによる立体形状の形成が妨げられることにもなる。
他方、特許文献3や4に記載の伸縮シートの製造方法は、第1エラストマー層及び第2層を含む積層シートを、凹凸ロール間に噛み込ませることによって部分的に延伸し、それによって、延伸された第2層が、第1エラストマー層の収縮により変形した凹凸シートを得ており、エラストマー層を設けることなく凹凸シートを得る方法は記載されていない。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る凹凸シートの製造方法を提供することにある。
本発明は、大径凸部と小径凹部とからなる凹凸を有する延伸加工部と該延伸加工部の両側に位置する非延伸加工部とを有し、該非延伸加工部に不織布保持手段を備える中央ロールと、前記延伸加工部の前記小径凹部内に不織布を押し込む大径凸部を備えた複数の押し込みロールとを備えた延伸装置を用いて、帯状の第1不織布に対して第1及び第2の延伸加工を施す延伸工程と、該延伸工程により凹凸形状とされた第1不織布に帯状の第2不織布を熱によって接合する接合工程とを備えた凹凸シートの製造方法であって、前記延伸工程においては、前記不織布保持手段により第1不織布の両側部を保持しながら、第1不織布に対して、第1の押し込みロールによって前記延伸加工部の前記小径凹部内に前記第1不織布を押し込んで延伸する第1の延伸加工、及び第2の押し込みロールによって、前記第1の延伸加工で押し込まれた箇所を更に押し込んで延伸する、第1の延伸加工よりも押し込み深さが深い第2の延伸工程を行う、凹凸シートの製造方法を提供するものである。
本発明の凹凸シートの製造方法によれば、高さが比較的高い凸条部を有し柔軟性に優れた凹凸シートを効率よく製造することができる。
図1(a)は、本発明で製造される凹凸シートの一例を示す平面図であり、図1(b)は、図1(b)のI−I線断面図である。 図2は、本発明の凹凸シートの製造方法に好ましく用いられる製造装置の上流側を示す模式図である。 図3は、本発明の凹凸シートの製造方法に好ましく用いられる製造装置の下流側を示す模式図である。 図4は、本発明の凹凸シートの製造方法に好ましく用いられる延伸及び接合装置の要部を示す斜視図である。 図5(a)〜図5(c)は、図3及び図4に示す延伸及び接合装置の各部の断面を示す図であり、図5(a)は、図3のA−A線断面図、図5(b)は、図3のB−B線断面図、図5(c)は、図3のC−C線断面図である。 図6は、第2不織布を構成する構成繊維どうしが熱融着部にて固定されている状態を説明する図である。 図7(a)〜図7(c)は、隣り合う融着部どうしの間の1本の構成繊維において複数の小径部と大径部とが形成される様子を説明する説明図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1(a)及び図1(b)には、本発明の凹凸シートの製造方法により製造される凹凸シートの一例である凹凸シート1が示されている。
凹凸シート1は、図1(b)に示すように、第1不織布2及び第2不織布3からなり、その片面に、第1不織布2によって、それぞれ一方向Xに延びる筋状の凸条部13及び筋状の凹条部14が、該一方向Xに直交する直交方向Yに交互に形成されている。複数の凸条部13は、それぞれ、凹凸シート1の一方向Xに連続して延びており、複数の凹条部14も、凹凸シート1の一方向Xに連続して延びる溝状をなしている。凸条部13及び凹条部14は、互いに平行であり、前記一方向Xに直交する方向Yに交互に配されている。
以下、凹凸シート1における、凸条部13及び凹条部14が延びる方向である前記一方向を、凹凸シート1の縦方向X、該一方向に直交する方向を横方向Yともいう。
凹凸シート1は、縦方向Xが、凹凸シート1の製造時における機械方向(MD,流れ方向)であり、横方向Yが、凹凸シート1の製造時における機械方向に直交する直交方向(CD,ロール軸方向)である。
凹凸シート1は、横方向Yにおける中央部に、前述した凸条部13及び凹条部14を有する凹凸領域Mを有し、該凹凸領域Mを挟む両側それぞれに、前述した凸条部13及び凹条部14が形成されていない平坦部Sを有している。
凹凸シート1の凹凸領域Mにおいては、第1不織布2が凹条部14の底部に形成された接合部14aにおいて、第2不織布3と部分的に接合されている。また接合部14aは、個々の凹条部14の底部に形成されており、凹凸シート1の横方向Yに間欠的に形成されている。また接合部14aは、個々の凹条部14の底部に、該凹条部14の長手方向(凹凸シートの縦方向X)に沿って間欠的に形成されている。
第1不織布2は、図1(b)に示すように、凸条部13においては、表裏両面a,bの断面形状がともに厚み方向の上方に向かって凸状をなしており、隣り合う凸条部13,13どうしの間に位置する凹条部14においては、表裏両面a,bの断面形状がともに不織布の厚み方向の上方に向かって凹状をなしている。これに対して、第2不織布3は平坦である。
凸条部13は、図1(b)に示すように、第2不織布3との間に中空部13aを有することが好ましい。
本発明の凹凸シートの製造方法は、高さが比較的高い凸条部を有し柔軟性に優れた凹凸シートを効率よく製造することができる。柔軟性に優れる点から凹凸シート1は、凸条部13の高さh〔図1(b)参照〕は、凸条部13の配置ピッチPの好ましくは100%以上、より好ましくは120%以上であり、また好ましくは200%以下、より好ましくは160%以下であり、また好ましくは100%以上200%以下、より好ましくは120%以上160%以下である。凸条部13の配置ピッチPは、凸条部13が延び縦方向Xに直交する横方向Yにおいて隣り合う凸条部13どうしの同一部位(例えば頂部)どうし間の距離である。
凹凸シート1を、生理用ナプキン等の吸収性物品の表面シートや他の肌に当接させるシートとして用いる場合、柔軟性や肌触りの向上の観点から、凸条部13の配置ピッチPは、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上であり、また好ましくは3.0mm以下、より好ましくは2.5mm以下であり、また好ましくは1.0mm以上3.0mm以下、より好ましくは1.5mm以上2.5mm以下である。同様の観点から、凸条部13の高さhは、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上であり、また好ましくは3.0mm以下、より好ましくは2.5mm以下であり、また好ましくは1.0mm以上3.0mm以下、より好ましくは1.5mm以上2.5mm以下である。凸条部13の高さhは、凹凸シート1の厚み方向Zの断面を顕微鏡観察して、無荷重下の高さを測定する。凸条部13の高さhは、凹条部14の表面を基準とした凸条部13の高さを意味する。
凹凸シート1は、凹凸領域Mにおける坪量が、18g/m以上40g/m以下が好ましく、25g/m以上35g/m以下がより好ましい。
凹凸シート1を構成する第1不織布2は、図6に示すように、繊維径が相互に異なる大径部17及び小径部16,16を有する繊維11を含んでいる。
第1不織布2は、好ましくは、構成繊維11どうしの交点を熱融着して形成された融着部12を複数備えた不織布である。
第1不織布2の構成繊維11には、高伸度繊維が含まれている。ここで、構成繊維11が含む高伸度繊維とは、原料の繊維の段階で高伸度である繊維のみならず、不織布の段階でも高伸度である繊維を意味する。「高伸度繊維」としては、弾性(エラストマー)を有して伸縮する伸縮性繊維を除き、例えば特開2010−168715号公報の段落[0033]に記載のように低速で溶融紡糸して複合繊維を得た後に、延伸処理を行わずに加熱処理及び/又は捲縮処理を行うことにより得られる加熱により樹脂の結晶状態が変化して長さの延びる熱伸長性繊維、或いは、ポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂を用いて比較的紡糸速度を低い条件にして製造した繊維、又は、結晶化度の低い、ポリエチレン−ポリプロピレン共重合体、若しくはポリプロピレンに、ポリエチレンをドライブレンドし紡糸して製造した繊維等が挙げられる。それらの繊維の内でも高伸度繊維は、熱融着性のある芯鞘型複合繊維であることが好ましい。芯鞘型複合繊維は、同心の芯鞘型でも、偏心の芯鞘型でも、サイド・バイ・サイド型でも、異形型でもよいが、特に同心の芯鞘型であることが好ましい。繊維がどのような形態をとる場合であっても、柔軟で肌触り等のよい不織布等を製造する観点からは、高伸度繊維の繊度は、原料の段階で、1.0dtex以上10.0dtex以下が好ましく、2.0dtex以上8.0dtex以下であることがより好ましい。
第1不織布2の構成繊維11は、高伸度繊維に加えて、他の繊維を含んで構成されていてもよいが、高伸度繊維のみから構成されていることが好ましい。他の繊維としては、例えば融点の異なる2成分を含み且つ延伸処理されてなる非熱伸長性の芯鞘型熱融着性複合繊維、或いは、本来的に熱融着性を有さない繊維(例えばコットンやパルプ等の天然繊維、レーヨンやアセテート繊維など)等が挙げられる。第1不織布2が高伸度繊維に加えて他の繊維も含んで構成されている場合、該不織布2における高伸度繊維の割合は、好ましくは50質量%以上100質量%以下であり、更に好ましくは80質量%以上100質量%以下である。
高伸度繊維である熱伸長性繊維は、原料の段階で、未延伸処理又は弱延伸処理の施された複合繊維であり、例えば、芯部を構成する第1樹脂成分と、鞘部を構成する、ポリエチレン樹脂を含む第2樹脂成分とを有しており、第1樹脂成分は、第2樹脂成分より高い融点を有している。第1樹脂成分は該繊維の熱伸長性を発現する成分であり、第2樹脂成分は熱融着性を発現する成分である。第1樹脂成分及び第2樹脂成分の融点は、示差走査型熱量計(セイコーインスツルメンツ株式会社製DSC6200)を用い、細かく裁断した繊維試料(サンプル重量2mg)の熱分析を昇温速度10℃/minで行い、各樹脂の融解ピーク温度を測定し、その融解ピーク温度で定義される。第2樹脂成分の融点がこの方法で明確に測定できない場合、その樹脂を「融点を持たない樹脂」と定義する。この場合、第2樹脂成分の分子の流動が始まる温度として、繊維の融着点強度が計測できる程度に第2樹脂成分が融着する温度を軟化点とし、これを融点の代わりに用いる。
鞘部を構成する第2樹脂成分としては、上述の通りポリエチレン樹脂を含んでいる。該ポリエチレン樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が挙げられる。特に、密度が0.935g/cm以上0.965g/cm以下である高密度ポリエチレンであることが好ましい。鞘部を構成する第2樹脂成分は、ポリエチレン樹脂単独であることが好ましいが、他の樹脂をブレンドすることもできる。ブレンドする他の樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等が挙げられる。ただし、鞘部を構成する第2樹脂成分は、鞘部の樹脂成分中の50質量%以上が、特に70質量%以上100質量%以下が、ポリエチレン樹脂であることが好ましい。また、該ポリエチレン樹脂は、結晶子サイズが10nm以上20nm以下であることが好ましく、11.5nm以上18nm以下であることがより好ましい。
芯部を構成する第1樹脂成分としては、鞘部の構成樹脂であるポリエチレン樹脂より融点が高い樹脂成分を特に制限なく用いることができる。芯部を構成する樹脂成分としては、例えば、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂を除く)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル系樹脂等が挙げられる。更に、ポリアミド系重合体や樹脂成分が2種以上の共重合体等も使用することができる。複数種類の樹脂をブレンドして使用することもでき、その場合、芯部の融点は、融点が最も高い樹脂の融点とする。不織布の製造が容易となることから、芯部を構成する第1樹脂成分の融点と、鞘部を構成する第2樹脂成分の融点との差(前者−後者)が、20℃以上であることが好ましく、また150℃以下であることが好ましい。
高伸度繊維である熱伸長性繊維における第1樹脂成分の好ましい配向指数は、用いる樹脂により自ずと異なるが、例えば第1樹脂成分がポリプロピレン樹脂の場合は、配向指数が60%以下であることが好ましく、より好ましくは40%以下であり、更に好ましくは25%以下である。第1樹脂成分がポリエステルの場合は、配向指数が25%以下であることが好ましく、より好ましくは20%以下であり、更に好ましくは10%以下である。一方、第2樹脂成分は、その配向指数が5%以上であることが好ましく、より好ましくは15%以上であり、更に好ましくは30%以上である。配向指数は、繊維を構成する樹脂の高分子鎖の配向の程度の指標となるものである。
第1樹脂成分及び第2樹脂成分の配向指数は、特開2010−168715号公報の段落〔0027〕〜〔0029〕に記載の方法によって求められる。また、熱伸長性複合繊維における各樹脂成分が前記のような配向指数を達成する方法は、特開2010−168715号公報の段落〔0033〕〜〔0036〕に記載されている。
また、高伸度繊維の伸度は、原料の段階で、100%以上800%以下であることが好ましく、より好ましくは200%以上500%以下、更に好ましくは250%以上400%以下である。この範囲の伸度を有する高伸度繊維を用いることで、該繊維が延伸装置内で首尾よく引き伸ばされて、先に述べた小径部から大径部への変化点が融着部に隣接され、肌触りが良好となる。
高伸度繊維の伸度はJISL−1015に準拠し、測定環境温湿度20±2℃、65±2%RH、引張試験機のつかみ間隔20mm、引張速度20mm/minの条件での測定を基準とする。なお、既に製造された不織布から繊維を採取して伸度を測定するときを始めとして、つかみ間隔を20mmにできない場合、つまり測定する繊維の長さが20mmに満たない場合には、つかみ間隔を10mm又は5mmに設定して測定する。
高伸度繊維における第1樹脂成分と第2樹脂成分との比率(質量比、前者:後者)は、原料の段階で、10:90〜90:10、特に20:80〜80:20、とりわけ50:50〜70:30であることが好ましい。高伸度繊維の繊維長は、不織布の製造方法に応じて適切な長さのものが用いられる。不織布を例えば後述するようにカード法で製造する場合には、繊維長を30〜70mm程度とすることが好ましい。
高伸度繊維の繊維径は、原料の段階で、不織布の具体的な用途に応じ適切に選択される。不織布を吸収性物品の表面シート等の吸収性物品の構成部材として用いる場合には、10μm以上35μm以下、特に15μm以上30μm以下のものを用いることが好ましい。前記の繊維径は、次の方法で測定される。
〔繊維の繊維径の測定〕
繊維の繊維径として、繊維の直径(μm)を、走査電子顕微鏡(日本電子(株)社製JCM−5100)を用いて、繊維の断面を200倍〜800倍に拡大観察して測定する。繊維の断面は、フェザー剃刀(品番FAS‐10、フェザー安全剃刀(株)製)を用い、繊維を切断して得る。抽出した繊維1本について円形に近似したときの繊維径を5箇所測定し、それぞれ測定した値5点の平均値を繊維の直径とする。
原料の段階で、高伸度繊維である熱伸長性繊維としては、上述の熱伸長性繊維の他に、特許第4131852号公報、特開2005−350836号公報、特開2007−303035号公報、特開2007−204899号公報、特開2007−204901号公報及び特開2007−204902号公報等に記載の繊維を用いることもできる。
第1不織布2は、図6に示すように、不織布2の構成繊維11の内の1本の構成繊維11に着目して、該構成繊維11が、隣り合う融着部12,12どうしの間に、繊維径の小さい2個の小径部16,16に挟まれた繊維径の大きい大径部17を有していることが好ましい。具体的には、図6に示すように、不織布2の構成繊維11の内の1本の構成繊維11に着目して、他の構成繊維11との交点を熱融着して形成された融着部12から、繊維径の小さい小径部16が略同じ繊維径で延出して形成されている。そして、該1本の構成繊維11に着目して、隣り合う融着部12,12それぞれから延出する小径部16,16どうしの間に、小径部16よりも繊維径の大きい大径部17が略同じ繊維径で延出して形成されている。詳述すると、不織布2は、1本の構成繊維11に着目して、隣り合う融着部12,12の内の一方の融着部12から他方の融着部12に向かって、一方の融着部12側の小径部16、1個の大径部17、他方の融着部12側の小径部16の順に配されている構成繊維11を有している。
上述したように不織布2の構成繊維は、剛性が高まる融着部12に隣り合うように低剛性の小径部16が存在することにより、不織布2の柔軟性が向上し、肌触りが良好になる。また、大径部17を複数備える、言い換えると構成繊維11に低剛性の小径部16が多く存在するほど、第1不織布2の柔軟性が更に向上し、凹凸シート1の肌触りが更に良好になる。
第1不織布2は、図6に示すように、不織布2の構成繊維11の内の1本の構成繊維11に着目して、隣り合う融着部12,12どうしの間に、大径部17を複数(不織布2においては2個)備える構成繊維11を有している。詳述すると、不織布2は、1本の構成繊維11に着目して、隣り合う融着部12,12の内の一方の融着部12から他方の融着部12に向かって、一方の融着部12側の小径部16、1個目の大径部17、小径部16、2個目の大径部17、他方の融着部12側の小径部16の順に配されている構成繊維11を有している。第1不織布2は、1本の構成繊維11に着目して、隣り合う融着部12,12どうしの間に、大径部17を、肌触り向上の観点と不織布強度低下の観点から、好ましくは1個以上5個以下備え、更に好ましくは1個以上3個以下備えている。
大径部17の繊維径(直径L17)に対する小径部16の繊維径(直径L16)の比率(L16/L17)は、好ましくは0.5以上0.8以下、更に好ましくは0.55以上0.7以下である。具体的に、小径部16の繊維径(直径L16)は、肌触り向上の観点から、好ましくは5μm以上28μm以下、更に好ましくは6.5μm以上20μm以下、特に好ましくは7.5μm以上16μm以下である。大径部17の繊維径(直径L17)は、肌触り向上の観点から、好ましくは10μm以上35μm以下、更に好ましくは13μm以上25μm以下、特に好ましくは15μm以上20μm以下である。
小径部16及び大径部17の繊維径(直径L16,L17)は、上述した繊維の繊維径の測定と同様にして測定する。
また、第1不織布2は、図6に示すように、不織布2の構成繊維11のうちの1本の構成繊維11に着目して、融着部12に隣接する小径部16から大径部17への変化点18が、該融着部12から隣り合う融着部12,12どうしの間隔Tの1/3の範囲内に配されていることが好ましい。ここで、本発明の不織布の変化点18とは、小さい繊維径で延出する小径部16から、小径部16よりも繊維径の大きい繊維径で延出する大径部17へ、連続的に漸次変化する部位或いは連続的に複数段階に亘って変化する部位を含まず、極端に一段で繊維径が変化する部位を意味する。また、前記1本の構成繊維11が熱伸長性複合繊維の場合には、本発明の不織布の変化点18とは、芯部を構成する第1樹脂成分と、鞘部を構成する第2樹脂成分との間で剥離することによって繊維径が変化する状態を含まず、あくまで、延伸により繊維径が変化している部位を意味する。
また、変化点18が、融着部12から隣り合う融着部12,12どうしの間隔Tの1/3の範囲内に配されているとは、不織布2の構成繊維11をランダムに抽出し、該構成繊維11を、図6に示すように、走査電子顕微鏡として日本電子(株)社製のJCM−5100(商品名)を用いて構成繊維11の隣り合う融着部12、12間が観察できるように(100倍〜300倍)に拡大する。次いで、隣り合う融着部12,12の中心どうしの間隔Tを3等分して、一方の融着部12側の領域AT、他方の融着部12側の領域BT、中央の領域CTに区分する。そして、変化点18が、前記領域AT又は前記領域BTに配されていることを意味する。また、変化点18が、該融着部12から隣り合う融着部12,12どうしの間隔Tの1/3の範囲内に配されている不織布2とは、不織布2の構成繊維11を20本ランダムに抽出した際に、変化点18を前記領域AT又は前記領域BTに配している構成繊維11が、20本の構成繊維11の内に少なくとも1本以上ある不織布を意味する。具体的に、肌触り向上の観点から、好ましくは1本以上、更に好ましくは5本以上、特に好ましくは10本以上である。
凹凸シート1においては、第1不織布2は、凹条部14のそれぞれにおいて、熱可塑性繊維からなる第2不織布3と熱融着によって接合されている。熱融着による接合部14aにおいては、第1不織布2の構成繊維及び第2不織布3の構成繊維のいずれもが、繊維の形態を維持していないことが好ましい。繊維の形態を維持させないためには、ヒートシールによる加熱温度を、第1不織布及び第2不織布の一方又は双方の構成繊維の融点以上とすることが好ましい。融点の温度が異なる2成分からなる複合繊維等の場合の構成繊維の融点は、融点が最も低い成分の融点とする。
第1不織布及び第2不織布としては、それぞれ、各種製法によって得られた不織布を用いることができる。例えば、カード法又はエアレイド法により得た繊維ウエブにエアスルー法で繊維どうしの熱融着点を形成したエアスルー不織布、カード法により得た繊維ウエブにヒートロール法で繊維どうしの熱融着点を形成したヒートロール不織布、ヒートエンボス不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、レジンボンド不織布等の種々の不織布を用いることができる。
次に、本発明の凹凸シートの製造方法の一実施形態について、前述した高伸度繊維を含む第1不織布2を用いて凹凸シート1を製造する場合を例に説明する。
図2には、凹凸シート1の製造方法に用いられる好ましい製造装置100の上流部、図3には、該製造装置100の下流部が模式的に示されている。
製造装置100は、凹凸シート1の製造工程の上流側から下流側に向けて、ウエブ形成部200、熱風処理部300、延伸及び接合部400をこの順で備えている。
ウエブ形成部200には、図2に示すように、ウエブ形成装置201が備えられている。ウエブ形成装置201としては、カード機が用いられている。カード機としては、吸収性物品の技術分野において通常用いられているものと同様のものを特に制限なく用いることができる。カード機に代えて、他のウエブ製造装置、例えばエアレイド装置を用いることもできる。
熱風処理部300は、図2に示すように、フード301を備えている。フード301内では、エアスルー方式で熱風を吹き付けることができるようになっている。また、熱風処理部300は、通気性ネットからなる無端状のコンベアベルト302を備えている。コンベアベルト302は、フード301内を周回している。コンベアベルト302は、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂、あるいは金属から形成されている。
フード301内にて吹き付けられる熱風の温度及び熱処理時間は、繊維ウエブ1bの構成繊維11の含む高伸度繊維の交点が熱融着するように調整することが好ましい。より具体的には、熱風の温度は、繊維ウエブ1bの構成繊維11の内の最も融点が低い樹脂の融点に対して、0℃〜30℃高い温度に調整することが好ましい。熱処理時間は、熱風の温度に応じて、1秒〜5秒に調整することが好ましい。また、構成繊維11同士の更なる交絡を促す観点から、熱風の風速は0.3m/秒〜1.5m/秒程度であることが好ましい。また、搬送速度は、5m/min〜100m/min程度であることが好ましい。
繊維ウエブ1bは、熱風処理により構成繊維の交点が熱融着や交絡した帯状の第1不織布2となり、方向転換ロール21等の方向転換手段により方向転換された後、延伸及び接合部400に導入される。
延伸及び接合部400は、図3及び図4に示すように、中央ロール410と、該中央ロール410の周囲に配された、第1の押し込みロール420、第2の押し込みロール430と、シールロール440とを有する延伸装置を備えている。これらのロールは、ロール軸方向が互いに平行に組み合わされている。
中央ロール410は、図4及び図5(a)に示すように、ロール軸方向に、凹凸を有する延伸加工部411と該延伸加工部411の両側に位置する非延伸加工部412とを有している。
第1の押し込みロール420は、ロール軸方向における、中央ロール410の延伸加工部411に対向する部位に、凹凸を有する延伸加工部421を有している。
中央ロール410の延伸加工部411及び第1の押し込みロール420の延伸加工部421それぞれは、図5(a)に示すように、大径凸部413,423と小径凹部414,424とからなる凹凸を有し、複数の大径凸部413,423と該大径凸部より相対的に径の小さい複数の小径凹部414,424とがロール軸方向に交互に形成されている。大径凸部413、小径凹部414は、それぞれ中央ロール410の周方向に延びる環状となっている。中央ロール410及び第1の押し込みロール420は、一方の小径凹部424に他方の大径凸部413が挿入され、他方の小径凹部414に一方の大径凸部423が挿入された状態に対向配置されている。
第2の押し込みロール430も、図4及び図5(b)に示すように、ロール軸方向における、中央ロール410の延伸加工部411に対向する部位に、凹凸を有する延伸加工部431を有している。すなわち、第2の押し込みロール430の延伸加工部431も、大径凸部433と小径凹部434とからなる凹凸を有し、複数の大径凸部433と複数の小径凹部434とがロール軸方向に交互に形成されている。大径凸部433、小径凹部434は、それぞれ中央ロール410の周方向に延びる環状となっている。図5(a)〜図5(c)に示す好ましい実施態様において、第1の押し込みロール420の大径凸部423のロール軸方向のピッチP2は、中央ロール410の大径凸部413のロール軸方向のピッチP1と同じであり、第2の押し込みロール430における大径凸部433のロール軸方向のピッチP3は、第1の押し込みロール420の大径凸部423のロール軸方向のピッチP2と同じである。
中央ロール410の非延伸加工部412には、延伸加工部411の凹凸のような、第1不織布2を延伸させるための凹凸が形成されておらず、延伸加工部411に比して平坦である。他方、非延伸加工部412のそれぞれには、不織布保持手段として、溶射により形成された係止部415が形成されている。係止部415は、金属材料又は非金属材料の溶射により中央ロールの表面に形成されており、帯状の第1不織布2の両側部を係止する微小な突起を多数有している。係止部415は、例えばアルミからなる母材の表面に、メタルやセラミックス等の如き多種類の金属材料又は非金属材料を溶射して該表面に形成された粗化被膜を有する溶射部材(登録商標名、タックフリーコーティング部材)を、ロール表面に固定して設けることもできる。また、中央ロールの外周部を脱着自在なセグメント材から構成し、該セグメント材に直接溶射したり、溶射による粗化被膜を有する溶射部材を固定したりして、中央ロール410に係止部415を設けることもできる。
係止部415は、非延伸加工部412のそれぞれにおいて、ロールの全周に亘って連続して形成されている。また、係止部415それぞれは、中央ロールのロール軸方向Y’における長さL5が、同方向Y’における延伸加工部411の長さの、好ましくは5%以上25%以下であり、より好ましくは10%以上20%以下である。
延伸加工による第1不織布2の繊維の切れを抑制し、凹凸賦形性を高めるために、中央ロール410、第1の押し込みロール420及び第2の押し込みロール430を、加熱することが好ましい。中央ロール410、第1の押し込みロール420及び第2の押し込みロール430のいずれか一つを加熱しても構わないが、熱膨張による噛み合せズレを抑制する観点から、全てのロールを加熱することが好ましい。すなわち、第1不織布2は中央ロール410に巻きかかっているため、中央ロール410を加熱することで効果的に不織布に熱を加えることができ、繊維の切れを抑制するとともに、凹凸賦形性を高めることができる。中央ロール410は加熱されることで熱膨張し、大径凸部413のピッチが大きくなる虞があるが、第1の押し込みロール420及び第2の押し込みロール430も加熱することで同様に熱膨張して、噛み合せズレを抑制することができる。
中央ロール410、第1の押し込みロール420及び第2の押し込みロール430を加熱する場合の加熱温度は、不織布2の構成繊維11が含む高伸度繊維を延伸し易くする観点から、高伸度繊維内の最もガラス転移点が高い樹脂のガラス転移点以上、高伸度繊維内の最も融点が低い樹脂の融点以下にすることが好ましい。より好ましくは繊維のガラス転移点より10℃高い温度以上、融点よりも10℃低い温度以下であり、更に好ましくは繊維のガラス転移点より20℃高い温度以上、融点よりも20℃低い温度以下である。例えば、繊維に芯/鞘構造の繊維として、ガラス転移点67℃、融点258℃のPET(芯)/ガラス転移点−20℃、融点135℃のPE(鞘)を用いた際に加熱する場合には、67℃以上、135℃以下が好ましく、より好ましくは77℃以上、125℃以下、更に好ましくは87℃以上、115℃以下に加温する。
第1の押し込みロール420及び第2の押し込みロール430は、第1不織布2の搬送経路において上流側に位置する第1の押し込みロール420の押し込み深さd1よりも、下流側に位置する第2の押し込みロール430の押し込み深さd2が深い。押し込み深さd1,d2は、一方のロールの大径凸部の頂点と他方のロールの大径凸部の頂点との間の間隔である。第1の押し込みロール420の大径凸部423及び第2の押し込みロール430の大径凸部433は、中央ロールの延伸加工部の凹部内に不織布を押し込む凸部である。
シールロール440は、表面が平滑なフラットロールであっても良いが、本実施態様におけるシールロール440は、ロール軸方向に延びるシール用凸部441をロール周方向に複数備えた間欠シールロールである。シールロール440は、段階的延伸による凹凸形状とされた帯状の第1不織布2と帯状の第2不織布3とを、中央ロール410の大径凸部413とシールロール440のシール用凸部441との間で挟んで、加熱及び加圧することにより接合する。帯状の第2不織布3は、中央ロール410とシールロール440との間に導入される。
以上の構成を有する製造装置100を用いた凹凸シート1の製造方法について説明する。
先ず、図2に示すように、ウエブ形成部200にて、高伸度繊維である熱伸長性複合繊維を有する短繊維状の構成繊維11を原料として用い、カード機であるウエブ形成装置201によって繊維ウエブ1bを形成する(ウエブ形成工程)。ウエブ形成装置201によって製造された繊維ウエブ1bは、その構成繊維11どうしが緩く絡合した状態にあり、シートとしての保形性を獲得するには至っていない。
次いで、図2に示すように、高伸度繊維を含む繊維ウエブ1bの構成繊維11どうしの交点を融着部12にて熱融着して第1不織布2を形成する(融着工程)。具体的には、繊維ウエブ1bは、コンベアベルト302上に搬送され、熱風処理部300にて、フード301内を通過する間に、熱風がエアスルー方式で吹き付けられる。このようにエアスルー方式で熱風が吹き付けられると、繊維ウエブ1bの構成繊維11どうしが更に交絡すると同時に、絡合した繊維の交点が熱融着して、シート状の保形性を有する帯状の第1不織布2が製造される。
次いで、図3〜図5に示すように、第1不織布2を、凹凸シート1の横方向Yに対応するロール軸方向Y’に延伸する(延伸工程)。具体的には、シートとしての保形性を有して不織布化された帯状の第1不織布2を、中央ロール410と第1の押し込みロール420との間に導入して第1の延伸加工を行う。前述のように、中央ロール410及び第1の押し込みロール420は、一方の小径凹部424に他方の大径凸部413が挿入され、他方の小径凹部414に一方の大径凸部423が挿入された状態に対向配置されているので、第1の押し込みロール420の大径凸部423により第1不織布2が中央ロール410における延伸加工部411の小径凹部414内に押し込まれることで延伸される。この第1の延伸加工は、係止部415により、第1不織布2の両側部を、中央ロール410の非延伸加工部の表面に係止(保持)した状態で行う。次いで、第1不織布2の両側部の係止(保持)状態を維持したまま、第1不織布2を搬送するとともに第1不織布2に対して、中央ロール410と第2の押し込みロール430との間で第2の延伸加工を行う。すなわち、第1の延伸加工によって、第1不織布2における第1の押し込みロール420により押し込まれた箇所に対して、第1の延伸加工よりも押し込み深さが深い第2の押し込みロール430によって、更に深く中央ロール410における延伸加工部411の小径凹部414内に押し込まれることになる。
複数の延伸加工により断面波形の起伏の大きい凹凸形状に変形した不織布2は、中央ロール410によって、凹凸形状に変形した状態のまま、第2不織布3のシート合流部に搬送される。シート合流部には、図示しないロール状巻回物から巻き出された帯状の第2不織布3が供給されており、凹凸形状に変形した第1不織布2は、帯状の第2不織布3と重ねた状態とされて、中央ロール410とシールロール440との間に導入される。中央ロール410とシールロール440との間においては、凹凸形状に変形した第1不織布2における、中央ロール410の大径凸部413上に位置する部分2tが、大径凸部413とシールロール440のシール用凸部441との間に挟まれ、加熱及び加圧されることにより、第2不織布3と熱融着により接合される。
本実施態様の製造方法によれば、前述した構成の凹凸シート1を効率よく製造することができる。
本実施態様の製造方法によれば、第1不織布2の両側部を、中央ロール410の非延伸加工部の表面に係止(保持)した状態で行うことにより、第1及び第2延伸加工中に、第1不織布2の両側部が、中央ロールの延伸加工部411側に引き込まれることが防止され、第1及び第2延伸加工における不織布2の延伸加工がスムーズに行われる。 また、下流側に向かって押し込み深さを増加させた複数の押し込みロール410,420を用いて、第1不織布2を段階的に延伸させる、すなわち、第1不織布2に対して、第1の押し込みロール420による第1の延伸加工、及び第2の押し込みロール430による、第1の延伸加工よりも押し込み深さが深い第2の延伸工程を行うことで、不織布切れを生じたりすることなく、第1不織布2を、断面波形の起伏の大きい凹凸形状に変形させることが容易となる。
同様の観点から、複数の押し込みロール420,430を用いる場合、押し込み深さが最小の押し込みロール420の押し込み深さd1に対する、その押し込みロール420よりも下流側に配置した押し込み深さが最大の押し込みロール430の押し込み深さd2の比(d2/d1)は、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上であり、また好ましくは3.0以下、より好ましくは2.5以下であり、また好ましくは1.5以上3.0以下、より好ましくは2.0以上2.5以下である。
また、第1の押し込みロール420とその下流側に配された第2の押し込みロール430とで延伸加工を行う場合の一例を挙げると、第1の押し込みロール420の押し込み深さd1は、例えば0.5mm以上1.5mm以下、好ましくは0.7mm以上1.3mm以下であり、第2の押し込みロール430の押し込み深さd2は、例えば1.0mm以上2.0mm以下、好ましくは1.2mm以上1.8mm以下であり、第2の押し込みロール430の押し込み深さd2と第1の押し込みロール420の押し込み深さd1との差は、例えば0.1mm以上1.0mm以下、好ましくは0.2mm以上0.9mm以下である。
複数の押し込みロールによるトータルでの機械延伸倍率は、好ましくは2.0倍以上8.0倍以下であり、より好ましくは4.0倍以上6.0倍以下である。
また、上述した実施態様の製造方法においては、中央ロール410とシールロール440とにより、第1不織布2と第2不織布3とを接合する接合工程についても、図5(c)に示すように、不織布保持手段としての係止部415により、第1不織布2の両側部を保持しながら行っている。そのため、断面波形の起伏の大きい凹凸形状に変形した第1不織布2の当該凹凸形状を維持しつつ第2不織布3と接合することができるため、高さの高い凸条部13を有し柔軟性や肌触りに優れた凹凸シート1を一層容易に製造することができる。
また、上述した実施態様の製造方法においては、第1不織布2と第2不織布3とを、機械方向(MD,流れ方向)に間欠的に形成した接合部14aで間欠的に接合させている。接合部14aを、機械方向に間欠的に形成することで、圧縮回復性や柔軟性等に優れた凹凸シート1を製造することができる。
また、上述した実施態様の製造方法においては、図3に示すように、中央ロール410の周面上に、第1不織布2を、第1の押し込みロール420に最初に接触することになる位置4Bよりも上流側の位置4Cから導入している。これにより、第1不織布2の両側部を、係止部415に確実に接触させることができ、両側部を係止部415に係止した状態で、第1の押し込みロール420による延伸加工を行うことができる。これにより、第1不織布2の両側部の延伸加工部411への引き込まれを防止しつつ、第1不織布2を、一層確実に起伏の大きい凹凸形状に変形させることができる。
第1不織布2の中央ロール410上への導入位置4Cから、第1の押し込みロール420に最初に接触することになる位置4Bまでの、中央ロール410の回転角度θは、好ましくは20°以上45°以下、より好ましくは30°以上45°以下である。
また、第1不織布2が、高伸度繊維を含む場合、図7(a)〜図7(c)に示すように、不織布2の延伸により、隣り合う融着部12,12どうしの間の1本の構成繊維11に、繊維径の小さい2個の小径部16,16に挟まれた繊維径の大きい大径部17が形成されるとともに、該小径部16から該大径部17への変化点18が、該融着部12から隣り合う該融着部12,12どうしの間隔Tの1/3の範囲内に形成される。詳述すると、図7(a)に示すような、構成繊維11どうしの交点が融着部12にて熱融着している不織布2を、中央ロール410と第1又は第2の押し込みロール420,430で、機械方向(MD,流れ方向)に直交する直交方向(CD,ロール軸方向)に延伸する。不織布2が直交方向(CD,ロール軸方向)に延伸される際には、図7(a)に示す、構成繊維11どうしを固定している隣り合う該融着部12,12どうしの間の領域が、直交方向(CD,ロール軸方向)に積極的に引き伸ばされる。特に、図7(b)に示すように、構成繊維11どうしを固定している各融着部12の近傍で、先ず局部収縮が起こりやすく、隣り合う融着部12,12どうしの間の1本の構成繊維11に関しては、両端に2個の小径部16,16が形成され、該2個の小径部16,16に挟まれた部分が大径部17となり、2個の小径部16,16に挟まれた大径部17が形成される。このように、各融着部12の近傍で、先ず局部収縮が起こりやすいので、小径部16から大径部17への変化点18が、該融着部12から隣り合う該融着部12,12どうしの間隔Tの1/3の範囲内に形成される。
そして、一部の隣り合う融着部12,12どうしの間の1本の構成繊維11に関しては、図7(c)に示すように、伸長できる余地(伸びしろ)を残した状態で、更に直交方向(CD,ロール軸方向)に延伸され、該隣り合う融着部12,12どうしの間の大径部17が延伸され、大径部17の中に小径部16が複数形成されるようになる。
これにより、一層柔軟な凹凸シート1が得られる。
以上本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明の凹凸シートの製造方法は、上述した本実施態様に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、中央ロールの不織布保持手段は、非延伸加工部に開口する複数の吸引孔であっても良い。複数の吸引孔も、中央ロールの全周に亘って形成することが好ましい。また、中央ロールの不織布保持手段は、非延伸加工部の周面に外周面を押し付けるように配置された無端状のベルトであっても良い。無端状のベルトは、複数のロールに架け渡され、第1の押し込みロールによる第1の延伸加工時からシールロールによる接合時まで連続して、第1不織布2の両側部を、中央ロールの周面に押し付けることができるものが好ましい。
また第1不織布2は、高伸度繊維を含むものに限定されず、各種公知の熱可塑性繊維からなるものであっても良い。
また接合部14aは、図1(a)に示すように、隣り合う凹条部14どうしで、接合部14aの縦方向Xの位置が一致していても良いし、一致していなくても良く、例えば、接合部14aが、凹凸シート1に千鳥状に配置されていても良い。また前述したように、凹条部14のそれぞれに、凹条部14の長手方向に連続して延在する接合部14aを形成しても良い。
押し込みロールは、上述した実施態様におけるように、中央ロールの周囲に2個設けても良いが、3個以上設けても良い。
本発明により製造される凹凸シートは、その柔軟性等を活かして、生理用ナプキン、使い捨ておむつ、パンティライナー等の吸収性物品の表面シート、サイドシート、外装体等の、肌に当接されるシートとして好ましく用いられるが、吸収性物品の肌に当接しない部位に用いたり、更に他の様々な用途に使用することができる。例えば、清掃シート等として用いることもできる。吸収性物品の構成シートとして用いる場合、凹凸シートの縦方向Xを、該物品の長手方向に一致させても良いし、該物品の幅方向に一致させても良い。また、肌に当接するシートとして用いる場合、第1不織布2側を、着用者の肌側に向けて使用することが好ましい。
上述した実施態様に関し、本発明は更に以下の凹凸シートや凹凸シートの製造方法を開示する。
<1>
大径凸部と小径凹部とからなる凹凸を有する延伸加工部と該延伸加工部の両側に位置する非延伸加工部とを有し、該非延伸加工部に不織布保持手段を備える中央ロールと、前記延伸加工部の前記小径凹部内に不織布を押し込む大径凸部を備えた複数の押し込みロールとを備えた延伸装置を用いて、帯状の第1不織布に対して第1及び第2の延伸加工を施す延伸工程と、該延伸工程により凹凸形状とされた第1不織布に帯状の第2不織布を熱によって接合する接合工程とを備えた凹凸シートの製造方法であって、
前記延伸工程においては、前記不織布保持手段により第1不織布の両側部を保持しながら、第1不織布に対して、第1の押し込みロールによって前記延伸加工部の前記小径凹部内に前記第1不織布を押し込んで延伸する第1の延伸加工、及び第2の押し込みロールによって、前記第1の延伸加工で押し込まれた箇所を更に押し込んで延伸する、第1の延伸加工よりも押し込み深さが深い第2の延伸工程を行う、凹凸シートの製造方法。
<2>
前記接合工程においては、前記不織布保持手段により第1不織布の両側部を保持しながら、第1不織布における、前記中央ロールの延伸加工部の前記大径凸部上に位置する部分を、第2不織布と接合する、前記<1>に記載の凹凸シートの製造方法。
<3>
前記接合工程においては、第1不織布と第2不織布とを間欠的に接合する、前記<1>又は<2>に記載の凹凸シートの製造方法。
<4>
前記中央ロールの周面上に、第1不織布を、第1の押し込みロールに最初に接触することになる位置よりも上流側の位置から導入する、前記<1>〜<3>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<5>
前記不織布保持手段が、溶射により形成された係止部である、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<6>
前記延伸工程において、前記中央ロール、前記第1の押し込みロール及び前記第2の押し込みロールのいずれかを加熱する、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<7>
前記延伸工程において、前記中央ロール、前記第1の押し込みロール及び前記第2の押し込みロールの全てを加熱する、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<8>
第1不織布は高伸度繊維を含み、
前記中央ロール、前記第1の押し込みロール及び前記第2の押し込みロールの加熱温度は、第1不織布の繊維内の最もガラス転移点が高い樹脂のガラス転移点以上、前記高伸度繊維内の最も融点が低い樹脂の融点以下である、前記<6>又は<7>に記載の凹凸シートの製造方法。
<9>
製造する凹凸シートは、その片面に、第1不織布によって、それぞれ一方向に延びる筋状の凸条部及び筋状の凹条部が該一方向と直交する方向に交互に形成されており、該凸条部の高さが該凸条部の配置ピッチの100%以上200%以下である、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<10>
前記凸条部の高さが、該凸条部の配置ピッチの100%以上、好ましくは120%以上であり、また、200%以下、好ましくは160%以下であり、また、100%以上200%以下、好ましくは120%以上160%以下である、前記<9>に記載の凹凸シートの製造方法。
<11>
前記凸条部の配置ピッチは、1.0mm以上、好ましくは1.5mm以上であり、また、3.0mm以下、好ましくは2.5mm以下であり、また、1.0mm以上3.0mm以下、好ましくは1.5mm以上2.5mm以下である、前記<9>又は<10>に記載の凹凸シートの製造方法。
<12>
前記凸条部の高さは、1.0mm以上、好ましくは1.5mm以上であり、また、3.0mm以下、好ましくは2.5mm以下であり、また、1.0mm以上3.0mm以下、好ましくは1.5mm以上2.5mm以下である、前記<9>〜<11>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<13>
前記凸条部は、第2不織布との間に中空部を有する、前記<9>〜<12>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<14>
前記凹凸シートは、第1不織布に、繊維径が相互に異なる大径部及び小径部を有する繊維を含んでいる、前記<1>〜<13>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<15>
前記中央ロールの前記大径凸部及び前記小径凹部は、前記中央ロールの周方向に延びる環状となっており、複数の大径凸部と複数の小径凹部とがロール軸方向に交互に形成されている、前記<1>〜<14>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<16>
前記第1の押し込みロールは複数の大径凸部及び複数の小径凹部を有し、
前記第1の押し込みロールの前記大径凸部及び前記小径凹部は、前記第1の押し込みロールの周方向に延びる環状となっており、複数の大径凸部と複数の小径凹部とがロール軸方向に交互に形成されている、前記<1>〜<15>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<17>
前記第2の押し込みロールは複数の大径凸部及び複数の小径凹部を有し、
前記第2の押し込みロールの前記大径凸部及び前記小径凹部は、前記第2の押し込みロールの周方向に延びる環状となっており、複数の該大径凸部と複数の該小径凹部とがロール軸方向に交互に形成されている、前記<1>〜<16>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<18>
前記非延伸加工部は、前記延伸加工部に比して平坦である、前記<1>〜<17>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<19>
前記不織布保持手段は、前記中央ロールの全周に亘って連続して形成されている、前記<1>〜<18>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<20>
前記接合工程においては、軸方向に延びるシール用凸部を周方向に複数備えたシールロールと、前記中央ロールとの間に、前記延伸工程により凹凸形状とされた第1不織布と第2不織布とを挟んで、加熱及び加圧することにより接合する、前記<1>〜<19>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<21>
前記接合工程においては、第1不織布における、前記中央ロールの前記大径凸部上に位置する部分が、前記大径凸部と前記シールロールの前記シール用凸部との間に挟まれ、加熱及び加圧されることにより、第2不織布と接合される、前記<20>に記載の凹凸シートの製造方法。
<22>
前記延伸工程においては、前記第1の延伸加工を施した第1不織布を、前記不織布保持手段による第1不織布の両側部の保持状態を維持したまま、第2の延伸加工を施す、前記<1>〜<21>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<23>
前記第1の押し込みロールの押し込み深さd1に対する、前記第2の押し込みロールの押し込み深さd2の比、d2/d1は、1.5以上、好ましくは2.0以上であり、3.0以下、好ましくは2.5以下であり、また1.5以上3.0以下、好ましくは2.0以上2.5以下である、前記<1>〜<21>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<24>
前記第1の押し込みロールの押し込み深さd1は、0.5mm以上1.5mm以下、好ましくは0.7mm以上1.3mm以下である、前記<1>〜<23>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<25>
前記第2の押し込みロールの押し込み深さd2は、1.0mm以上2.0mm以下、好ましくは1.2mm以上1.8mm以下である、前記<1>〜<24>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<26>
前記第2の押し込みロールの押し込み深さd2と前記第1の押し込みロールの押し込み深さd1との差は、0.1mm以上1.0mm以下、好ましくは0.2mm以上0.9mm以下である、前記<1>〜<25>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<27>
前記複数の押し込みロールによるトータルでの機械延伸倍率は、好ましくは2.0倍以上8.0倍以下であり、より好ましくは4.0倍以上6.0倍以下である、前記<1>〜<26>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<28>
前記接合工程において、前記不織布保持手段により第1不織布の両側部を保持しながら、第1不織布と第2不織布とを接合する、前記<1>〜<27>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<29>
前記接合工程において、第1不織布と第2不織布とを、不織布の流れ方向に間欠的に形成した接合部で間欠的に接合する、前記<1>〜<28>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
<30>
第1不織布の前記中央ロール上への導入位置から、第1不織布が前記第1の押し込みロールに最初に接触することになる位置までの、該中央ロールの回転角度θは、20°以上45°以下、好ましくは30°以上45°以下である、前記<1>〜<29>の何れか1に記載の凹凸シートの製造方法。
1 凹凸シート
2 第1不織布
3 第2不織布
13 凸条部
14 凹条部
14a 接合部
M 凹凸領域
S 平坦部
100 凹凸シートの製造装置
200 ウエブ形成部
201 ウエブ形成装置
300 熱風処理部
400 延伸及び接合部
410 中央ロール
411 延伸加工部
413 大径凸部
414 小径凹部
412 非延伸加工部
415 係止部
420 第1の押し込みロール
421 延伸加工部
423 大径凸部(凸部)
424 小径凹部
430 第2の押し込みロール
431 延伸加工部
433 大径凸部
434 小径凹部
440 シールロール
441 シール用凸部

Claims (7)

  1. 大径凸部と小径凹部とからなる凹凸を有する延伸加工部と該延伸加工部の両側に位置する非延伸加工部とを有し、該非延伸加工部に不織布保持手段を備える中央ロールと、前記延伸加工部の前記小径凹部内に不織布を押し込む大径凸部を備えた複数の押し込みロールとを備えた延伸装置を用いて、帯状の第1不織布に対して第1及び第2の延伸加工を施す延伸工程と、該延伸工程により凹凸形状とされた第1不織布に帯状の第2不織布を熱によって接合する接合工程とを備えた凹凸シートの製造方法であって、
    前記延伸工程においては、前記不織布保持手段により第1不織布の両側部を保持しながら、第1不織布に対して、第1の押し込みロールによって前記延伸加工部の前記小径凹部内に前記第1不織布を押し込んで延伸する第1の延伸加工、及び第2の押し込みロールによって、前記第1の延伸加工で押し込まれた箇所を更に押し込んで延伸する、第1の延伸加工よりも押し込み深さが深い第2の延伸工程を行う、凹凸シートの製造方法。
  2. 前記接合工程においては、前記不織布保持手段により第1不織布の両側部を保持しながら、第1不織布における、前記中央ロールの延伸加工部の前記大径凸部上に位置する部分を、第2不織布と接合する、請求項1に記載の凹凸シートの製造方法。
  3. 前記接合工程においては、第1不織布と第2不織布とを間欠的に接合する、請求項1又は2に記載の凹凸シートの製造方法。
  4. 前記中央ロールの周面上に、第1不織布を、第1の押し込みロールに最初に接触することになる位置よりも上流側の位置から導入する、請求項1〜3の何れか1項に記載の凹凸シートの製造方法。
  5. 前記不織布保持手段が、溶射により形成された係止部である、請求項1〜4の何れか1項に記載の凹凸シートの製造方法。
  6. 前記延伸工程において、前記中央ロール、前記第1の押し込みロール及び前記第2の押し込みロールのいずれかを加熱する、請求項1〜5の何れか1項に記載の凹凸シートの製造方法。
  7. 製造する凹凸シートは、その片面に、第1不織布によって、それぞれ一方向に延びる筋状の凸条部及び筋状の凹条部が該一方向と直交する方向に交互に形成されており、該凸条部の高さが該凸条部の配置ピッチの100%以上200%以下である、請求項1〜6の何れか1項に記載の凹凸シートの製造方法。
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