JP2017041283A - タッチパネル式入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タッチ入力した入力用ペンのユーザを簡単な構成により識別することができるタッチパネル式入力装置を提供する。
【解決手段】タッチパネル式入力装置(1)は、タッチパネル(6)へのタッチによる静電容量の変化に基づいて複数のユーザによるタッチ入力が可能であり、タッチパネル(6)へのタッチの態様に基づいて複数のユーザを識別するユーザ識別部(2)を備える。タッチの態様は、複数のユーザの一人がタッチパネル(6)にタッチしたタッチ位置の静電容量が変化した量、タッチしたタッチ領域内の全ての静電容量が変化した量の総量、またはタッチしたタッチ領域内の静電容量が変化した量の分布である。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネルへのタッチによる静電容量の変化に基づいて複数のユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネル式入力装置に関する。
電子ペンとタッチパネルとを組み合わせたタッチパネルシステムが知られている(特許文献1、特許文献2)。この種のタッチパネルシステムでは、電源、電源回路、通信回路、及び制御回路等が搭載された専用の電子ペンが必要となる。また、大型のタッチパネルシステムでは多人数でのタッチ入力が必要となるため、各々のペン情報と電子ペンの関連付けが必要となり、使用人数分の専用電子ペンを準備する必要がある。
図14は、従来のタッチパネル式入力装置91の構成を示す摸式図である。タッチパネル式入力装置91は、タッチ面を有するタッチパネル96を備えている。タッチパネル96には、複数の送信電極86と、この送信電極86と絶縁された複数の受信電極87とが格子状に配置されている。送信電極86と受信電極87はシート状の絶縁材料などで絶縁されている。
タッチパネル式入力装置91は、送信電極86に対して駆動信号を印加する送信部83と、送信電極86に印加された駆動信号に応答した受信電極87の充放電電流信号を受信して、送信電極86と受信電極87とが交差する電極交点88ごとのレベル信号を受信する受信部84と、受信部84から出力されるレベル信号に基づき、タッチ情報を検出するとともに送信部83と受信部84の動作を制御する位置検出制御部85とを有している。
タッチパネル式入力装置91には、制御部99が設けられている。制御部99は、タッチパネル96のタッチ面に対する指示物などによるタッチ操作に応じて位置検出制御部85から出力されるタッチ情報としてのタッチ位置にもとづいて、文字、線、図形などを描画する描画制御部80と、描画制御部80の出力に基づいて表示画像データを生成して表示装置97に出力する表示制御部81と、これら各部を総括して制御する主制御部82とを備えている。
図15は、タッチパネル式入力装置91に設けられた入力用ペン71の構成を示す図である。入力用ペン71は、タッチパネル式入力装置91の制御部99に設けられた無線通信部93との間で通信を行う無線通信回路75と、入力用ペン71の動作を制御するペン制御回路76と、無線通信回路75及びペン制御回路76に電源を供給するための電池73及び電源回路74とを有している。
タッチパネル96が設けられた電子黒板を複数のユーザで使用する場合、複数の入力用ペン71の各々の色等の属性をユーザが必要に応じて切り替えて使用する。このような属性を表すペン情報は、入力用ペン71によるタッチ操作時に入力用ペン71から制御部99の無線通信部93に送信され、描画制御部80に設けられた指示部判別部92は、入力用ペン71から送信されたペン情報に基づいていずれの入力用ペン71によるタッチ入力であるかを判別する。
特開2011-143557号公報(2011年7月28日公開) 特開2011-145763号公報(2011年7月28日公開)
しかしながら、図14及び図15に示す従来の構成では、タッチパネルへのタッチ入力が、複数の入力用ペンのうちのいずれの入力用ペンによるタッチ入力であるかを判別するために、電池、無線通信回路等を搭載した専用の入力用ペンを設ける必要があるという問題がある。
本発明の目的は、複数の入力用ペンによりタッチ入力されるタッチパネル式入力装置において、タッチ入力した入力用ペンのユーザを簡単な構成により識別することができるタッチパネル式入力装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るタッチパネル式入力装置は、タッチパネルへのタッチによる静電容量の変化に基づいて第1及び第2複数のユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネル式入力装置であって、前記タッチパネルへのタッチの態様に基づいて前記第1及び第2のユーザを識別するユーザ識別部を備え、前記タッチパネルに対応する表示装置への、前記タッチパネルへのタッチに基づく表示態様を、前記ユーザ識別部により識別された第1及び第2ユーザに応じて異ならせる表示態様制御部をさらに備え、前記表示態様制御部は、前記第1ユーザのタッチによる描画操作に基づいて第1描画を表示する第1描画処理と、前記第2ユーザのタッチによる描画操作に基づいて、前記第1描画が表示された状態で前記第1描画と表示態様が異なる第2描画を表示する第2描画処理とを行い、前記ユーザ識別部は、前記第1及び第2ユーザが前記タッチパネルにタッチしたタッチ位置の静電容量が変化した量に基づいて、前記第1及び第2ユーザを識別することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の別の一態様に係るタッチパネル式入力装置は、タッチパネルへのタッチによる静電容量の変化に基づいて第1及び第2複数のユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネル式入力装置であって、前記タッチパネルへのタッチの態様に基づいて前記第1及び第2のユーザを識別するユーザ識別部を備え、前記タッチパネルに対応する表示装置への、前記タッチパネルへのタッチに基づく表示態様を、前記ユーザ識別部により識別された第1及び第2ユーザに応じて異ならせる表示態様制御部をさらに備え、前記表示態様制御部は、前記第1ユーザのタッチによる描画操作に基づいて第1描画を表示する第1描画処理と、前記第2ユーザのタッチによる描画操作に基づいて、前記第1描画が表示された状態で前記第1描画と表示態様が異なる第2描画を表示する第2描画処理とを行い、前記ユーザ識別部は、前記第1及び第2ユーザが前記タッチパネルにタッチしたタッチ領域内の全ての静電容量が変化した量の総量に基づいて、前記第1及び第2ユーザを識別することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明のさらに別の一態様に係るタッチパネル式入力装置は、タッチパネルへのタッチによる静電容量の変化に基づいて第1及び第2複数のユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネル式入力装置であって、前記タッチパネルへのタッチの態様に基づいて前記第1及び第2のユーザを識別するユーザ識別部を備え、前記タッチパネルに対応する表示装置への、前記タッチパネルへのタッチに基づく表示態様を、前記ユーザ識別部により識別された第1及び第2ユーザに応じて異ならせる表示態様制御部をさらに備え、前記表示態様制御部は、前記第1ユーザのタッチによる描画操作に基づいて第1描画を表示する第1描画処理と、前記第2ユーザのタッチによる描画操作に基づいて、前記第1描画が表示された状態で前記第1描画と表示態様が異なる第2描画を表示する第2描画処理とを行い、前記ユーザ識別部は、前記第1及び第2ユーザが前記タッチパネルにタッチしたタッチ領域内の静電容量が変化した量の分布に基づいて、前記第1及び第2ユーザを識別することを特徴とする。
これらの特徴により、静電容量の変化に基づいて第1及び第2のユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネルへのタッチの態様(第1及び第2ユーザがタッチパネルにタッチしたタッチ位置の静電容量が変化した量、第1及び第2ユーザがタッチパネルにタッチしたタッチ領域内の全ての静電容量が変化した量の総量、または第1及び第2ユーザがタッチパネルにタッチしたタッチ領域内の静電容量が変化した量の分布)に基づいて第1及び第2のユーザを識別することができる。このため、タッチパネルにタッチ入力する第1及び第2のユーザを識別するための専用のペン型入力装置が不要となり、指または導電性の筆記具等のツールに基づいてユーザを自動的に識別することができる。その結果、タッチ入力した入力用ペンのユーザを簡単な構成により識別することができる。
上記構成により、タッチパネルに対応する表示装置へのタッチパネルへのタッチに基づく表示先の太さ、色を、ユーザ識別手段により識別されたユーザに応じて異ならせることができ、表示装置にタッチ入力した第1及び第2ユーザを容易に認識することができる。
このように、本発明によれば、専用のペン型入力装置を必要とせず、指、及び導電性の筆記具等のツールに基づいてユーザを自動的に認識することができる。識別のためのタッチの態様は、各ユーザごとのオリジナル設定が可能であり、この識別機能はゲーム機にも活かすことができる。
本発明に係るタッチパネル式入力装置では、前記タッチの態様は、前記タッチパネルに対する接触面積を含むことが好ましい。
上記構成により、タッチ入力するペンの接触面積、タッチ入力する指の接触面積に基づいて、タッチ入力したユーザを識別することができる。
本発明に係るタッチパネル式入力装置では、前記タッチパネルにタッチ入力するための第1及び第2ペンをさらに備え、前記第1ペンの前記タッチパネルに対する接触部は、前記第2ペンの前記タッチパネルに対する接触部よりも太いことが好ましい。
上記構成により、複数のユーザが互いに異なる太さのペンで入力するので、ペンの接触部の大きさを検出することにより、複数のユーザを識別することができる。
本発明に係るタッチパネル式入力装置は、静電容量の変化に基づいて第1及び第2のユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネルへのタッチの態様に基づいて第1及び第2のユーザを識別することができる。このため、タッチパネルにタッチ入力する第1及び第2のユーザを識別するための専用のペン型入力装置が不要となり、指または導電性の筆記具等のツールに基づいてユーザを自動的に識別することができる。その結果、タッチ入力した入力用ペンのユーザを簡単な構成により識別することができる。
また、タッチパネルに対応する表示装置へのタッチパネルへのタッチに基づく表示先の太さ、色を、ユーザ識別手段により識別されたユーザに応じて異ならせることができ、表示装置にタッチ入力した第1及び第2ユーザを容易に認識することができる。
実施の形態1に係るタッチパネル式入力装置の構成を示す摸式図である。 上記タッチパネル式入力装置に設けられたタッチパネルの構成を示す断面図である。 上記タッチパネル式入力装置の動作を説明するための図である。 上記タッチパネル式入力装置の動作を示すフローチャートである。 上記タッチパネル式入力装置の動作を説明するための図である。 実施の形態2に係るタッチパネル式入力装置の動作を示すフローチャートである。 上記タッチパネル式入力装置の動作を説明するための図である。 実施の形態3に係るタッチパネル式入力装置の動作を示すフローチャートである。 上記タッチパネル式入力装置の動作を説明するための図である。 実施の形態4に係るタッチパネル式入力装置の動作を示すフローチャートである。 上記タッチパネル式入力装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5に係るタッチパネル式入力装置の動作を示すフローチャートである。 上記タッチパネル式入力装置の動作を説明するための図である。 従来のタッチパネル式入力装置の構成を示す摸式図である。 上記タッチパネル式入力装置に設けられた入力用ペンの構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(実施の形態1)
(タッチパネル式入力装置1の構成)
図1は、実施の形態1に係るタッチパネル式入力装置1の構成を示す摸式図である。図2は、タッチパネル式入力装置1に設けられたタッチパネル6の構成を示す断面図である。
タッチパネル式入力装置1は、タッチ面を有するタッチパネル6を備えている。タッチパネル6には、複数の送信電極16と、この送信電極16と絶縁された複数の受信電極17とが格子状に配置されている。送信電極16と受信電極17は図2に示すようにシート状の絶縁材料20などで絶縁されている。
タッチパネル式入力装置1は、タッチ情報検出装置21を備えている。タッチ情報検出装置21は、送信電極16に対して駆動信号を印加する送信部13と、送信電極16に印加された駆動信号に応答した受信電極17の充放電電流信号を受信して、送信電極16と受信電極17とが交差する電極交点18ごとのレベル信号を受信する受信部14と、受信部14から出力されるレベル信号に基づき、種々のタッチ情報(タッチサイズ(タッチ領域)、タッチ形状、タッチ位置、タッチ位置の静電容量変化量、タッチ領域内の全ての静電容量変化総量、タッチ領域内での静電容量変化量分布などのタッチ面へのタッチ操作に伴うに静電容量の変化に関する情報)を検出するとともに送信部13と受信部14の動作を制御するタッチ情報検出制御部15とを有している。
タッチパネル式入力装置1には、制御部9が設けられている。制御部9は、タッチパネル6のタッチ面に対する指示物(ここでは、導電性のペン、指など導電性を有する筆記具となり得るもの全てを含む)などによるタッチ操作に応じてタッチ情報検出制御部15から出力される全てのタッチ情報、もしくはその中の一つ、もしくは複数種類の組み合わせの情報にもとづいて、文字、線、図形などを描画する描画制御部10と、描画制御部10の出力に基づいて表示画像データを生成して表示装置7に出力する表示制御部11と、これら各部を総括して制御する主制御部12とを備えている。
描画制御部10は、タッチパネル6へのタッチの態様に基づいて複数のユーザを識別するユーザ識別部2と、タッチパネル6に対応する表示装置7への、タッチパネル6へのタッチに基づく表示態様を、ユーザ識別部2により識別されたユーザに応じて異ならせる表示態様制御部3とを有している。
描画制御部10では、描画モードで、タッチ操作に応じて文字、線、図形などを描画し、消しゴムモードでは、タッチ操作に応じて描画された文字、線、図形などを消去する操作が行われる。また、ユーザ識別部2は、タッチ情報検出制御部15からタッチ情報を取得した際に、そのタッチ情報がどのユーザまたは指示物によるものかを判別(識別)する。表示態様制御部3は、各ユーザそれぞれに設定された表示情報(色、色の濃さ、透明度、太さなど)に基づいて描画処理を行う。
主制御部12は、表示装置7で表示する操作ボタンに割り当てられたタッチ操作に応じて処理を実行する。この制御部9はパソコンで構成しても良いが、マイコンチップで構成するとスペースやコスト面などで有利である。また、ここではタッチ情報検出装置21と制御部9(マイコン)とを2チップ構成で示しているが、この構成に限らない。すなわち、機能を分割して3チップ以上で構成してもよいし、逆に1チップ構成や2つ以上のチップを1パッケージで構成しても良い。ユーザ識別部2はタッチ情報検出装置21の中に構成されてもよく、タッチパネル式入力装置1の中のどこかに存在していればよい。
送信電極16と受信電極17とが交差する電極交点18にはコンデンサが形成され、ユーザがタッチ操作を行うと、これに応じて電極交点18の静電容量が減少するので、タッチ操作の有無を検出することができる。
タッチ情報検出制御部15は、受信部14から出力される電極交点18ごとのレベル信号から、タッチ領域(タッチサイズ)、タッチ形状、タッチ位置、タッチ位置での静電容量変化量、タッチ領域内全体の静電容量のトータルの変化量、タッチ領域内の静電容量変化量の分布などのタッチ情報を検出する。制御部9ではこれらのタッチ情報の全て、またはその一部を用いてユーザの識別を行う。
(タッチパネル式入力装置1の動作)
図3は、タッチパネル式入力装置1の動作を説明するための図である。
ここでは、4人のユーザについてのタッチ情報のうち、タッチサイズ(タッチ領域)及び/又はタッチ形状を用いて識別を行う方法を説明する。タッチパネル6の送信電極16と受信電極17とが、例えば3mmピッチで形成されていたとする。第1ユーザはペン先5aの直径がφ2mmのペン4aを用い、第2ユーザはペン先5bの直径がφ5mmのペン4bを用い、第3ユーザは比較的細い指8aでタッチにより描画動作をし、第4ユーザは比較的太い指8bでタッチにより描画動作をするものとする。
まず、タッチサイズによるユーザ識別方法を説明する。第1ユーザがタッチパネル6のタッチ面にタッチすると、タッチ面19aに示すように、静電容量変化が発生した電極交点18は4箇所であり、第2ユーザがタッチパネル6のタッチ面にタッチすると、タッチ面19bに示すように、静電容量変化が発生した電極交点18は21箇所であり、第3ユーザではタッチ面19cに示すように、静電容量変化が発生した電極交点18は40箇所で、第4ユーザではタッチ面19dに示すように、静電容量変化が発生した電極交点18は64箇所であるとする。したがって第1ユーザ、第2ユーザ、第3ユーザ、及び第4ユーザを個々に区別することが可能になる。そのため、第1ユーザ、第2ユーザ、第3ユーザ、及び第4ユーザに応じて各々異なる表示情報の設定が可能となる。この表示情報は初期設定としてあらかじめ設定されていても良い。初期設定は製造工程などの出荷前に設定されても良いし、出荷後にユーザで設定できても良い。ペン先5a・5bなどの直径に対応する領域に対し、静電容量変化が発生する電極交点18の領域は、幾分かの拡がりをみせる傾向がある。
表示情報の任意の選択方法としては、表示装置7へ操作ボタンを割り当てて、例えばペンの色、濃さ、透明度、太さなどの表示情報が選択できるようにすると良い。静電容量変化が発生したかどうかを判定する閾値は実験データに基づいて適宜決めると良い。
次にタッチ形状によるユーザ識別方法について説明する。第1ユーザがタッチパネル6のタッチ面にタッチすると、タッチ面19aに示すように、静電容量変化が発生した電極交点18は、図の上方から、1ライン目が2箇所、2ライン目が2箇所である。第2ユーザがタッチパネル6のタッチ面にタッチすると、タッチ面19bに示すように、静電容量変化が発生した電極交点18は、図の上方から、1ライン目が3箇所、2ライン目が5箇所、以降5箇所、5箇所で、5ライン目が3箇所である。第3ユーザでは静電容量変化が発生した電極交点18は、タッチ面19cに示すように、1ライン目が4箇所、2ライン目から6ライン目が6箇所、7ライン目が4箇所、8ライン目が2箇所である。第4ユーザでは静電容量変化が発生した電極交点18は、タッチ面19dが示すように、1ライン目が4箇所、2ライン目が6箇所、3ライン目から7ライン目は8箇所、8ライン目と9ライン目が6箇所、10ライン目が2箇所となる。したがって、第1ユーザ、第2ユーザ、第3ユーザ、及び第4ユーザを個々に識別することが可能になるので、第1ユーザ、第2ユーザ、第3ユーザ、及び第4ユーザというユーザの相違に応じて、各々異なるペン情報(描画時の色、色の濃さ、太さなど)を設定することが可能となる。この表示情報は初期設定としてあらかじめ設定されていても良いし、使用時に任意に決定できても良い。表示情報の任意の選択方法としては、表示装置7に操作ボタンを割り当てて、例えばペンの太さや、ペン色、色の濃さなどの選択ができるようにすると良い。
図4は、タッチパネル式入力装置1の動作を示すフローチャートである。図5は、タッチパネル式入力装置1の動作を説明するための図である。
図4は図3で示したユーザ識別方法を用い、第1ユーザと第2ユーザとの2人のユーザに対し、初期設定として、表示情報を個々に関連付けした例を示す。第1ユーザは指示物として、直径2mmのペン先5aのペン4aを用い、第2ユーザは直径5mmのペン先5bのペン4bを用いることにより第1ユーザと第2ユーザとを自動判別してペン先と略同じ太さの描画を行うようにしている。例えば、ペン先が1〜3mmでは、細字(2mm幅の描画)とし、ペン先が1〜3mm以外では中字(5mm幅の描画)が描画されるようにあらかじめ設定しておく。この初期設定は、製造過程で行っても良いし、出荷後、ユーザにて設定できるようにしても良い。ここで、ペン先の直径が1〜3mmというのは、図3の説明のように、電極交点18の数にあてはめられる。例えば1〜9ポイントといった具合である。このポイント数はタッチパネルシステムの感度、ノイズによる影響などの条件によって異なるので、実験データにより求めるとよい。
まず、第1ユーザがタッチパネル6のタッチ面にタッチにより描画動作をすると、タッチ情報検出装置21はタッチ情報を検出する。ここでタッチ情報とは、タッチ位置、タッチサイズ(タッチ領域)、タッチ位置での静電容量変化量、タッチ領域内の全ての静電容量変化総量、タッチ領域内での静電容量変化量分布などである。ここではタッチ情報として、タッチサイズを検出した例を示す(ステップS1)。検出されたタッチ情報は、制御部9が取得する(ステップS2)。ここでは、あらかじめ初期設定された図5に示すペン先と描画の線幅との関係により、描画する線幅が選択される。すなわち、取得したタッチサイズと閾値とを比較する(ステップS3)。
タッチサイズが1ポイント以上9ポイント以下であるときは(ステップS3でYes)、タッチしたのは第1ユーザであると判定し、第1ユーザは使用するペンのペン先が2mmであるため、表示装置7には、2mm幅の線幅で描画(表示)する(ステップS4)。
タッチサイズが10ポイント以上であると判定したときは(ステップS3でN0)、タッチしたのは第2ユーザであると判定し、第2ユーザは使用するペンのペン先が5mmであるため、表示装置7には、5mm幅の線幅で描画(表示)する(ステップS5)。
次に、第1ユーザがタッチにより描画動作をしたとすると、タッチ情報検出装置21でタッチサイズのタッチ情報が検出され(ステップS6)、制御部9でそのタッチサイズのタッチ情報が取得される(ステップS7)。このユーザはタッチ情報から第1ユーザと識別される。この識別の範囲は静電容量変化があった電極交点18のポイント数で行うとよい。例えば、1〜9ポイントでは第1ユーザと判断するようにし、10ポイント以上であれば第2ユーザと判断するようにする。第1ユーザと識別されると、線幅2mmが選択され(ステップS8でYes)、第1ユーザは引き続き細字、黒色で描画される(ステップS9)。
タッチサイズが10ポイント以上であって第2ユーザと識別されると(ステップS8でNo)、線幅5mmが選択され、黒色で描画される(ステップS10)。
このように、初期設定しておくと、使用するペン先の太さに応じた線幅で描くことができるので直感的で容易な操作で文字、線、図形などの描画が可能となる。第1ユーザと第2ユーザとが同一ユーザであっても使用するペンを状況に応じて変えることで描画される線幅を状況に応じて変えることが可能である。
(実施の形態2)
実施の形態2に係るタッチパネル式入力装置の構成は、図1〜図3で前述した実施の形態1に係るタッチパネル式入力装置1の構成と同様である。
(実施の形態2に係るタッチパネル式入力装置の動作)
図6は、実施の形態2に係るタッチパネル式入力装置の動作を示すフローチャートである。図7は、上記タッチパネル式入力装置の動作を説明するための図である。
図6は2人のユーザが使用する場合のフローチャートである。実施の形態1と異なるのは、第1ユーザと第2ユーザ、それぞれに対し、図7に示すように、関連付けられる表示情報が異なるところである。
実施の形態1と同じく、第1ユーザはペン先5aが直径2mmのペン4aを用い、第2ユーザはペン先5bが直径5mmのペン4bを用いるとする。図3で示したタッチサイズによるユーザ識別方法を用いる。例えばペン先が1〜3mm(静電容量変化が発生した電極交点18にあてはめて考えると、例えば1〜9ポイント)では、図7に示すとおり、細字、黒とし、ペン先が3mmより大きい(静電容量変化が発生した電極交点18にあてはめて考えると、例えば10ポイント以上)と、細字、赤が描画されるようにあらかじめ設定しておく。この初期設定は、製造過程で行っても良いし、出荷後、ユーザにて設定できるようにしても良い。また、ペン先5bなどの色を赤色で塗っておくと、ユーザが使用する際に区別しやすい。このようにすることで、紙に色鉛筆や色付きのサインペンで描く感覚が得られ、直観的な操作感が生まれる。
図6のフローチャートに沿って説明する。まず、第1ユーザがタッチパネル6のタッチ面にタッチにより描画動作をすると、タッチ情報検出装置21ではタッチ情報を検出する。ここではタッチ情報として、タッチサイズを検出する(ステップS11)。次にこのタッチサイズのタッチ情報を制御部9が取得する(ステップS12)。ここでは、あらかじめ初期設定されたペン先と描画の色の関係(図7)により、描画する色が選択される。即ち、タッチサイズと閾値とが比較される(ステップS13)。タッチサイズが1ポイント以上9ポイント以下と判定されたときは(ステップS13でYes)、タッチしたのは第1ユーザであると判定し、第1ユーザは使用するペンのペン先が2mmであるため、黒色で描画(表示)する(ステップS14)。
タッチサイズが10ポイント以上と判定されたときは(ステップS13でNo)、タッチしたのは第2ユーザであると判定し、第2ユーザは使用するペンのペン先が5mmであり、赤色で描画(表示)する(ステップS15)。
次に、再度、ユーザがタッチにより描画動作をしたとすると、タッチ情報検出装置21でタッチサイズのタッチ情報が検出され(ステップS16)、制御部9でそのタッチサイズのタッチ情報が取得される(ステップS17)。
そして、タッチサイズが閾値と比較される(ステップS18)。タッチサイズが1ポイント以上9ポイント以下と判定されたときは(ステップS18でYes)、タッチしたのは第1ユーザであると判定し、細字、黒により表示する(ステップS19)。
タッチサイズが10ポイント以上と判定されたときは(ステップS18でNo)、タッチしたのは第2ユーザであると判定し、細字、赤により表示する(ステップS20)。
第1ユーザと第2ユーザとが同一ユーザであっても、使用するペンを状況に応じて変えることで描画(表示)される色を変えることが可能である。
なお、タッチ情報がタッチサイズである例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。タッチ情報は、タッチ位置、タッチ形状、静電容量変化量であってもよい。他の実施の形態においても同様である。
(実施の形態3)
実施の形態3に係るタッチパネル式入力装置の構成は、図1〜図3で前述した実施の形態1に係るタッチパネル式入力装置1の構成と同様である。
(実施の形態3に係るタッチパネル式入力装置の動作)
図8は、実施の形態3に係るタッチパネル式入力装置の動作を示すフローチャートである。図9は、上記タッチパネル式入力装置の動作を説明するための図である。
図8は、実施の形態1で説明した第1ユーザと第2ユーザとの代わりに第3ユーザと第4ユーザとの場合の例である。すなわち、ユーザからの入力がペンであったものが、指による入力に代わっている。2人のユーザに対し、初期設定として、表示情報を個々に関連付けした例を図9に示す。第3ユーザは比較的小さな指8aを有しており、タッチ面にタッチするとき、静電容量変化のある電極交点18は40ポイント前後となる。第4ユーザは比較的大きな指8bを有しており、タッチ面にタッチするとき、静電容量変化のある電極交点18は64ポイント前後である。例えば、第3ユーザとして識別のための電極交点18のポイント数の範囲を1〜50とし、51以上の場合に第4ユーザと識別するようにするとよい。この範囲は実験データ等により、適宜決定すると良い。このようして、第3ユーザと第4ユーザとを自動判別して自動的に描画を行い得るようにすることができる。例えば、図9に示す通り、指8aでは、太字(例えば7mm幅の描画)とし、指8bでは極太字(例えば10mm幅の描画)が描画されるようにあらかじめ設定しておく。この場合、初期設定は工場出荷時に設定されていても良いが、ユーザで任意に設定できる方が、指のサイズの個人差に対しても、その都度設定できるので便利である。この設定は数字入力であっても良いし、指をタッチ面にタッチすることで自動認識するようにするとより便利である。
図8のフローチャートに従い説明する。まず、第3ユーザがタッチパネル6のタッチ面にタッチにより描画動作をすると、タッチ情報検出装置21ではタッチ情報を検出する。ここでタッチ情報とは、タッチ位置、タッチサイズ(タッチ領域)、タッチ位置の静電容量変化量、タッチ領域内の全ての静電容量変化総量、タッチ領域内での静電容量変化量分布などである。ここではタッチ情報として、タッチサイズを検出した例を示す。静電容量変化のあった電極交点18は40ポイント前後として検出される(ステップS21)。次にこの情報は制御部9で取得される(ステップS22)。
次にあらかじめ初期設定された指8aと描画の線幅の関係(図9参照)により、描画する線幅が選択される。即ち、タッチ入力されたタッチサイズが閾値と比較される(ステップS23)。
タッチサイズが1ポイント以上50ポイント以下と判定されたときは(ステップS23でYes)、第3ユーザと判断し、表示情報の初期設定に基づいて太字、黒を表示する(ステップS24)。第3ユーザであれば、電極交点18は、例えば40ポイント前後となる。40ポイントは電極交点18のポイント数の範囲の1〜50に当てはまるので、第3ユーザであると識別される。
タッチサイズが51ポイント以上と判定されたときは(ステップS23でNo)、第4ユーザと判断し、表示情報の初期設定に基づいて極太字、黒を表示する(ステップS25)。
次に、再度、ユーザがタッチにより描画動作をしたとすると、タッチ情報検出装置21でタッチサイズのタッチ情報が検出され(ステップS26)、制御部9はそのタッチサイズのタッチ情報を取得する(ステップS27)。そして、タッチ入力されたタッチサイズが閾値と比較される(ステップS28)。
タッチサイズが1ポイント以上50ポイント以下と判定されたときは(ステップS28でYes)、第3ユーザと判断し、表示情報の初期設定に基づいて太字、黒を表示する(ステップS29)。
タッチサイズが51ポイント以上と判定されたときは(ステップS28でNo)、第4ユーザと判断し、表示情報の初期設定に基づいて極太字、黒を表示する(ステップS30)。
第3ユーザの場合、タッチ情報としてのタッチサイズは電極交点18のポイント数換算で40ポイント前後となる。40ポイントは電極交点のポイント数の範囲が1〜50であるため、第3ユーザであることが識別されるため、第3ユーザは引き続き太字、黒色で描画(表示)される。
もし、ステップS26において、第3ユーザではなく、第4ユーザがタッチにより描画動作をしたとすると、第4ユーザのタッチ情報としてのタッチサイズは、電極交点18の換算で、例えば64ポイント前後とすると、51ポイント以上であることから第4ユーザであると識別される。したがって、あらかじめ初期設定として設定された表示情報(極太字、黒)により表示装置7に描画画像が表示される。
次はタッチ情報として、タッチ形状を用いた場合の例を示す。同じく第3ユーザと第4ユーザとの場合の例である。図8のフローチャートにおいて、ステップS23とステップS28とのタッチサイズの範囲を、タッチ形状の範囲に置き換えるだけである。2人のユーザに対し、初期設定として、表示情報を個々に関連付けする例も同様である。第3ユーザは比較的小さな指8aを有しており、タッチ面にタッチするとき、タッチ形状は、静電容量変化のある電極交点18で考えた場合、受信部14から見て奥側から、電極交点18は1列目が4ポイント、2列目〜6列目が6ポイント、7列目が4ポイント、8列目が2ポイントとなっているとする。初期設定として、例えば第3ユーザは1〜9列の範囲であり、各列は1列目から順に電極交点18のポイント数は1〜5、2〜6列目が1〜7ポイント、7列目が1〜5ポイント、8列目が1〜3ポイントとすると、先ほど検知したタッチ形状はこの範囲に入るため、第3ユーザとして識別することができる。また、第4ユーザでは上記第3ユーザのタッチ形状より大きくすると良い。例えば、列数が10以上であるか、各列のポイント数のうちの少なくとも1列において第3ユーザでのポイント数の範囲を超える場合の何れかとする。初期設定として、タッチ面にタッチすることでこの閾値が設定できると便利である。ここでは、第3ユーザとして識別するための電極交点18のポイントの上限を、行、列ともに1ポイントずつ増やした値としているが、閾値の範囲は実験データを積み上げることにより決定すると良い。このようして、第3ユーザと第4ユーザとを自動判別して描画を行い得るようにしている。例えば指8aでは、太字(例えば7mm幅の描画)とし、指8bでは極太字(例えば10mm幅の描画)が描画されるようにあらかじめ設定しておく。この初期設定は工場出荷時に設定されていても良いが、指で描画する場合においては、ユーザで任意に設定できる方が、指のサイズの個人差に対応できるので、その都度設定できて便利である。
(実施の形態4)
実施の形態4に係るタッチパネル式入力装置の構成は、図1〜図3で前述した実施の形態1に係るタッチパネル式入力装置1の構成と同様である。
(実施の形態4に係るタッチパネル式入力装置の動作)
図10は、実施の形態4に係るタッチパネル式入力装置の動作を示すフローチャートである。図11は、上記タッチパネル式入力装置の動作を説明するための図である。
図10は2人のユーザが使用する場合のフローチャートである。これまでの実施の形態と異なるのは、表示情報を任意に変えられるようにしているところである。第1ユーザはペン先φ2mmのペン4aを用い、第2ユーザはペン先φ5mmのペン4bを用いるとする。初期設定としては第1ユーザ、第2ユーザとも表示情報として、中字、黒を設定しておく。よく使う表示情報をあらかじめ設定しておくことで、最初に表示情報を選択する手間が省けるためである。
図10に従い説明する。まず、第1ユーザがタッチパネル6のタッチ面にタッチにより描画動作をすると、タッチ情報検出装置21ではタッチ情報を検出する。ここではタッチ情報として、検出するタッチサイズを用いる(ステップS31)。次にこのタッチサイズの情報は制御部9で取得される(ステップS32)。ここでは、第1ユーザはあらかじめ初期設定された中字、黒の設定で関連付けされているため(ステップS33)、表示装置7には中字、黒色で表示される(ステップS34)。
次に、第1ユーザが表示情報を選択しなおし、太字、赤色を選択したとすると、タッチ情報検出装置21で第1ユーザのタッチ情報と、選択した表示情報が検出され(ステップS35)、制御部9ではそのタッチ情報と表示情報が取得される(ステップS36)。
このユーザは、実施の形態1と同様にして、タッチ情報(タッチサイズ)から第1ユーザと識別され、第1ユーザは表示情報として太字、赤色が関連付けされる。即ち、タッチサイズと閾値とが比較される(ステップS37)。タッチサイズが1ポイント以上9ポイント以下であると判断された場合(ステップS37でYes)、第1ユーザと識別され、表示情報として太字、赤色が関連付けられる(ステップS38)。
タッチサイズが10ポイント以上であると判定されたときは(ステップS37でNo)、新規の第2ユーザとしてペンの色及び/または太さ等の表示情報を関連付ける(ステップS39)。もし、ステップS35において、第1ユーザではなく、第2ユーザが表示情報(太字、赤)を選択したとすると、タッチ情報から第2ユーザと識別され、第2ユーザは、ここで設定された太字、赤という表示情報に関連付けられる。
そして、タッチサイズのタッチ情報を検出する(ステップS40)。次に、制御部9がタッチサイズのタッチ情報を取得する(ステップS41)。その後、タッチサイズが閾値と比較される(ステップS42)。
タッチサイズが1ポイント以上9ポイント以下であると判断された場合(ステップS42でYes)、第1ユーザと識別され、関連付け後の表示情報(ペン色及び/または太さ)により表示する(ステップS43)。タッチサイズが10ポイント以上であると判断された場合(ステップS42でNo)、第2ユーザと識別され、関連付け後の表示情報(ペン色及び/または太さ)により表示する(ステップS44)。
例えば、再び第1ユーザがタッチ面にタッチにより描画動作をした場合、ステップS38での関連付け情報に基づいて表示装置7に描画(表示)される(ステップS43)。ここで第1ユーザではなく、第2ユーザがタッチ面にタッチによる描画動作をした場合、ステップS39で関連付けされた情報に基づいて表示装置7に表示される(ステップS44)。
(実施の形態5)
(実施の形態5に係るタッチパネル式入力装置の動作)
図12は、実施の形態5に係るタッチパネル式入力装置の動作を示すフローチャートである。図13は、上記タッチパネル式入力装置の動作を説明するための図である。
これまでの実施の形態1〜4では、説明を簡便化するために、2人のユーザの場合について説明してきた。この実施の形態5では3人以上のユーザの場合について説明する。初期設定としては、工場出荷時または工場出荷後ユーザにより、例えば、以下の閾値を設定する。
第1ユーザはペン4aを用い、タッチサイズを電極交点18で換算すると4ポイント前後に設定し、第2ユーザはペン4bを用いタッチサイズを21ポイント前後に設定し、第3ユーザは指8aを用いタッチサイズを40ポイント前後に設定し、第4ユーザは指8bを用いタッチサイズを60ポイント前後に設定する。
閾値は、第1ユーザでは1〜9ポイントの範囲、第2ユーザは10〜30ポイントの範囲、第3ユーザは31から50ポイントの範囲、第4ユーザ4は51ポイント以上に設定する。
図12に基づいて説明する。まず、第1ユーザがタッチパネル6のタッチ面にタッチにより描画すると、タッチ情報検出装置21ではタッチ情報を検出する。ここでも、図3に示すユーザ識別方法の説明のように、タッチ情報の中のタッチサイズをもとにユーザを識別する(ステップS51)。次にこのタッチサイズのタッチ情報は制御部9で取得され(ステップS52)、タッチサイズのタッチ情報と第1ユーザとの関連付けを行う(ステップS53)。第1ユーザはこの状態でタッチ面に文字、線、図形などを描画すると表示装置7にその画像が表示される(ステップS54)。
このとき第1ユーザはペン情報を入力しなくても描画できるように、よく使う表示情報を初期設定として設定しておくと便利である。例えば、中字、黒色などを、あらかじめ設定しておく。
次に第1ユーザがペン情報を選択するとする。例えば、表示情報を表示装置7の画面上に割り当てた操作ボタンを用いて選択する。このとき、太字、赤を選択(ステップS55)したとすると、制御部9は第1ユーザのタッチ情報と表示情報(赤色、太字)を取得し(ステップS56)、図3で説明したユーザ識別方法により、第1ユーザがタッチしたと判別(既存ユーザと同じと判断)し(ステップS57)、第1ユーザと新規の表示情報(太字、赤)の関連付けを行う(ステップS58)。
次に、第1ユーザがタッチにより描画動作をしたとすると、第1ユーザのタッチ情報(タッチサイズ)がタッチ情報検出装置21で検出され(ステップS62)、制御部9ではそのタッチサイズのタッチ情報が取得される(ステップS63)。このユーザは、第1ユーザと判定されるので(ステップS64)、第1ユーザは、先ほど設定した表示情報である太字、赤の線で描画できる(ステップS65)。
もし、ステップS55において、第1ユーザではなく、第2ユーザがタッチしたとすると、タッチ情報検出装置21で検出したタッチ情報(タッチサイズ)は、制御部9で取得され(ステップS56)、閾値判定により、タッチしたユーザは新規の第2ユーザとして識別される(ステップS57)。第2ユーザは表示情報として太字、赤色を選択していたとすると、第2ユーザとその表示情報(太字、赤色)の関連付けが行われ(ステップS59)、ステップS62で第2ユーザがタッチによる描画動作をした場合、タッチ情報検出装置21で検出したタッチ情報(タッチサイズ)は、制御部9で取得され(ステップS63)、このユーザは、タッチ情報をもとに閾値判定され、第2ユーザとして識別される(ステップS64)。第2ユーザとして、関連付け後の表示情報(赤色、太字)による描画が表示装置7に表示される(ステップS66)。
もし、ステップS55において、第1ユーザでも第2ユーザでもなく、新規の第3ユーザがタッチしたとすると、タッチ情報検出装置21で検出したタッチ情報(タッチサイズ)は、制御部9で取得され(ステップS56)、前述した閾値判定により、タッチしたユーザは新規の第3ユーザとして識別される(ステップS57)。第3ユーザは表示情報として太字、赤色を選択していたとすると、第3ユーザと表示情報である太字、赤との関連付けが行われる(ステップS60)。ステップS62で第3ユーザがタッチにより描画動作をした場合、タッチ情報検出装置21で検出したタッチ情報(タッチサイズ)は、制御部9で取得され(ステップS63)、このユーザは、閾値判定で第3ユーザとして識別される(ステップS64)。第3ユーザとして関連付け後の表示情報(赤色、太字)による描画が表示装置7に表示される(ステップS67)。
もし、ステップS55において、第1ユーザ〜第3ユーザでもなく、新規の第4ユーザがタッチしたとすると、タッチ情報検出装置21で検出したタッチ情報(タッチサイズ)は、制御部9で取得され(ステップS56)、前述した閾値判定により、タッチしたユーザは新規の第4ユーザとして識別される(ステップS57)。第4ユーザはステップS55において表示情報として(太字、赤色)を選択したとすると、表示情報(赤色、太字)との関連付けが行われ(ステップS61)、ステップS62で第4ユーザがタッチにより描画動作をした場合、タッチ情報検出装置21で検出したタッチ情報(タッチサイズ)は、制御部9で取得され(ステップS63)、このユーザは、閾値判定により、第4ユーザとして識別される(ステップS64)。第4ユーザとして関連付け後の表示情報(赤色、太字)による描画が表示装置7に表示される(ステップS68)。
ここまでの説明は、本発明の実施の形態の一例を示している。タッチサイズによる識別とタッチ形状による識別とを個々に説明してきたが、これら2つのタッチ情報を組み合わせてユーザ識別を行っても良い。また、タッチ情報としては、タッチサイズ(タッチ領域)、タッチ形状以外にもタッチ位置、タッチ位置の静電容量変化量、タッチ領域内の全ての静電容量変化総量、タッチ領域内での静電容量変化量分布などが考えられる。タッチ位置のみではユーザ識別は困難であるが、タッチ位置と、ここに挙げているタッチ位置以外のタッチ情報の一つ、または二つ以上と組み合わせることでユーザ識別が可能となる。
表示情報そして、太さでは、細字、中字、太字、極太字の4種類を例に挙げ、色では黒、赤の2種類を例に挙げたが、これらの種類以外にも考えられる。また種類の数もこの限りではない。また、太さ、色以外にも、色の濃さ、透明度なども表示情報として挙げられる。消しゴムモードに関しては、表示装置7で表示する操作ボタンに割り当てられたタッチ操作に応じて実行しても良いし、消しゴムのタッチ情報により、消しゴムモードになるような設定も考えられる。
ユーザの数も4人までではなく、5人以上でも同様の考え方によりユーザ識別が可能である。
また、タッチパネルにタッチ入力するためのペンの接触部の太さに基づいて複数のユーザを識別する例を示したが、本発明はこれに限定されない。ペンの筆圧に基づいて複数のユーザを識別するように構成してもよいし、タッチパネルにタッチするペンの移動速度に基づいて複数のユーザを識別するように構成してもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
(補足)
本発明に係るタッチパネル式入力装置は、タッチパネルへのタッチによる静電容量の変化に基づいて第1及び第2複数のユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネル式入力装置であって、前記タッチパネルへのタッチの態様に基づいて前記第1及び第2のユーザを識別するユーザ識別部を備え、前記タッチパネルに対応する表示装置への、前記タッチパネルへのタッチに基づく表示態様を、前記ユーザ識別部により識別された第1及び第2ユーザに応じて異ならせる表示態様制御部をさらに備え、前記表示態様制御部は、前記第1ユーザのタッチによる描画操作に基づいて第1描画を表示する第1描画処理と、前記第2ユーザのタッチによる描画操作に基づいて、前記第1描画が表示された状態で前記第1描画と表示態様が異なる第2描画を表示する第2描画処理とを行うことを特徴とする。
この特徴により、静電容量の変化に基づいて第1及び第2のユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネルへのタッチの態様に基づいて第1及び第2のユーザを識別することができる。このため、タッチパネルにタッチ入力する第1及び第2のユーザを識別するための専用のペン型入力装置が不要となり、指または導電性の筆記具等のツールに基づいてユーザを自動的に識別することができる。その結果、タッチ入力した入力用ペンのユーザを簡単な構成により識別することができる。
本発明は、タッチパネルへのタッチによる静電容量の変化に基づいて複数のユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネル式入力装置に利用することができる。
1 タッチパネル式入力装置
2 ユーザ識別部
3 表示態様制御部
4a、4b ペン
5a、5b 接触部
6 タッチパネル
7 表示装置
8a、8b 指
9 制御部
10 描画制御部
11 表示制御部
12 主制御部
13 送信部
14 受信部
15 タッチ情報検出制御部
16 送信電極
17 受信電極
18 電極交点
19a〜19d タッチ面
20 絶縁材料

Claims (5)

  1. タッチパネルへのタッチによる静電容量の変化に基づいて第1及び第2ユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネル式入力装置であって、
    前記タッチパネルへのタッチの態様に基づいて前記第1及び第2ユーザを識別するユーザ識別部を備え、
    前記タッチパネルに対応する表示装置への、前記タッチパネルへのタッチに基づく表示態様を、前記ユーザ識別部により識別された第1及び第2ユーザに応じて異ならせる表示態様制御部をさらに備え、
    前記表示態様制御部は、前記第1ユーザのタッチによる描画操作に基づいて第1描画を表示する第1描画処理と、前記第2ユーザのタッチによる描画操作に基づいて、前記第1描画が表示された状態で前記第1描画と表示態様が異なる第2描画を表示する第2描画処理とを行い、
    前記ユーザ識別部は、前記第1及び第2ユーザが前記タッチパネルにタッチしたタッチ位置の静電容量が変化した量に基づいて、前記第1及び第2ユーザを識別することを特徴とするタッチパネル式入力装置。
  2. タッチパネルへのタッチによる静電容量の変化に基づいて第1及び第2ユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネル式入力装置であって、
    前記タッチパネルへのタッチの態様に基づいて前記第1及び第2ユーザを識別するユーザ識別部を備え、
    前記タッチパネルに対応する表示装置への、前記タッチパネルへのタッチに基づく表示態様を、前記ユーザ識別部により識別された第1及び第2ユーザに応じて異ならせる表示態様制御部をさらに備え、
    前記表示態様制御部は、前記第1ユーザのタッチによる描画操作に基づいて第1描画を表示する第1描画処理と、前記第2ユーザのタッチによる描画操作に基づいて、前記第1描画が表示された状態で前記第1描画と表示態様が異なる第2描画を表示する第2描画処理とを行い、
    前記ユーザ識別部は、前記第1及び第2ユーザが前記タッチパネルにタッチしたタッチ領域内の全ての静電容量が変化した量の総量に基づいて、前記第1及び第2ユーザを識別することを特徴とするタッチパネル式入力装置。
  3. タッチパネルへのタッチによる静電容量の変化に基づいて第1及び第2ユーザによるタッチ入力が可能なタッチパネル式入力装置であって、
    前記タッチパネルへのタッチの態様に基づいて前記第1及び第2ユーザを識別するユーザ識別部を備え、
    前記タッチパネルに対応する表示装置への、前記タッチパネルへのタッチに基づく表示態様を、前記ユーザ識別部により識別された第1及び第2ユーザに応じて異ならせる表示態様制御部をさらに備え、
    前記表示態様制御部は、前記第1ユーザのタッチによる描画操作に基づいて第1描画を表示する第1描画処理と、前記第2ユーザのタッチによる描画操作に基づいて、前記第1描画が表示された状態で前記第1描画と表示態様が異なる第2描画を表示する第2描画処理とを行い、
    前記ユーザ識別部は、前記第1及び第2ユーザが前記タッチパネルにタッチしたタッチ領域内の静電容量が変化した量の分布に基づいて、前記第1及び第2ユーザを識別することを特徴とするタッチパネル式入力装置。
  4. 前記タッチの態様は、前記タッチパネルに対する接触面積を含む請求項1から3の何れか1項に記載のタッチパネル式入力装置。
  5. 前記タッチパネルにタッチ入力するための第1及び第2ペンをさらに備え、
    前記第1ペンの前記タッチパネルに対する接触部は、前記第2ペンの前記タッチパネルに対する接触部よりも太い請求項1から3の何れか1項に記載のタッチパネル式入力装置。
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