JP2017040492A - 電池の評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザがわかりやすく電池の寿命を認識することができる電池の評価装置を提供する。
【解決手段】ユーザは、まず車両10へ、外部充電器200と電池評価装置100を接続する。そして電池評価装置100にリフレッシュ処理を開始させる。その後、外部充電器200によって規定の残存容量とした電池から、電池評価装置100によって管理下限値の残存容量まで放電を実行し、放電した電力量を計測する。電池評価装置100は、計測した電力量によってユーザが指定した走行コースを走行する場合の走行可能距離を算出し、算出した走行可能距離に関する情報をユーザに報知する。
【選択図】図2

Description

この発明は、電池の評価装置に関する。
走行用のエネルギーを蓄える電池を搭載した車、たとえば電気自動車やプラグインハイブリッド自動車が普及し始めている。このような電池は、使用により経時劣化するため寿命がある。
特開2008−126788号公報は、車両用電池寿命判定装置を開示する。この判定装置は、電池履歴判断部と、電池情報記憶部と、電池寿命判定部とを含む。電池履歴判断部は、車両の走行距離を判断する。電池情報記憶部は、車両走行試験から計測された、車両の走行距離と電池劣化の程度との関係に関するデータを記憶する。電池寿命判定部は、電池の状態及び電池の使用履歴と、電池情報記憶部に記憶された電池の状態及び電池の使用履歴と電池劣化の程度との関係に基づいて電池の寿命を判定する。その際に、電池寿命判定部は、電池履歴判断部により判断された車両の走行距離から、電池劣化の程度を見積る。
特開2008−126788号公報
上記文献に開示された車両用電池寿命判定装置は、電池の寿命の算出結果として、電池劣化の程度を全く電池劣化がない状態を1.0とし、電池交換の必要がある状態を0.0とした場合のその間の数値で表したり、また、最終的な電池の寿命を月単位で表示したりすることが記載されている。
しかし、電池の寿命は、車両の使用頻度や走行コースや加減速の状況などによっても変化するので、ユーザに電池の寿命を数値や月単位の期間で示しても実際の寿命に一致しない場合も考えられる。また数値や期間で通知するのみでは、ユーザが寿命を把握しにくい。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ユーザがわかりやすく電池の寿命を認識することができる電池の評価装置を提供することである。
この発明は、要約すると、車両に搭載された電池を評価する評価装置であって、電池のリフレッシュ処理を行なった後に、規定の残存容量とした電池から管理下限値の残存容量まで放電を実行し、放電した電力量によってユーザが指定した走行コースを走行する場合の走行可能距離に関する情報をユーザに報知する。
上記の評価装置によれば、ユーザは、日常的に走行するコースにおける走行可能距離として、電池の性能の変化を知ることができるので、直感的に電池の劣化度合いを把握することができる。
好ましくは、評価装置は、車両のディーラーに配置された電源装置を用いて電池に対して充放電を行なう。
ディーラーに配置された電源装置であれば、車載電気負荷や外部充電器などよりも細かな充放電制御も可能であり、リフレッシュ処理や充放電処理中に異常が発生してもすぐに特定することできる。特に、電池の不具合が発見された場合には、迅速に対応することが可能である。
本発明によれば、ユーザが日常車両を使用する上でわかりやすい形で、電池の寿命をユーザに報知することができる。
本発明の実施の形態に係る電池評価装置と車両の接続について説明するための図である。 電池評価装置100の構成および接続関係を説明するための図である。 電池の寿命を評価する処理のメインフローチャートである。 リフレッシュ処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 電池評価の基準走行コースについて説明するための図である。 電池の評価結果を消費電力量で示す例である。 電池の評価結果をEV走行距離で示す第1例である。 電池の評価結果をEV走行距離で示す第2例である。 燃費の推移を示した画面の例である。 変形例の構成を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係る電池評価装置と車両の接続について説明するための図である。図1を参照して、車両10は、走行用動力源として電池12および動力生成装置18を搭載した電動車両であり、たとえば、外部から電池12を充電可能に構成されたプラグインハイブリッド車両である。車両10は、電力ケーブルによって外部充電器200に接続可能である。外部充電器200は、車両10の電池を充電することができる。
電池評価装置100は、車両に搭載された電池の寿命を評価し、電池の残存価値をユーザに報知するための装置である。外部充電器200および電池評価装置100は、たとえばユーザのガレージに配置されており、必要に応じてユーザが車両にこれらを接続し、電池の寿命の判定を行なうことができる。
電池12は、使用により経時劣化するため寿命を有する。これは、長時間の走行により、電池の内部抵抗が上昇し、充放電能力(電池容量)が次第に低下していくからである。したがって、ユーザは、電池の残存寿命について定期的に把握することが望ましい。
電池の寿命に大きな影響を与える要因として、電池を構成するセルの集合体である電池モジュール間の充放電能力のばらつきがある。各電池モジュールは、その製造時の品質のばらつき、電池内部での温度条件のばらつき等により、劣化の程度は一様ではない。電池が新品の場合において電池モジュール間の充放電能力のばらつきが小さくても、電池を使用するにつれて劣化が蓄積され電池モジュール間の充放電能力のばらつきが拡大する。これらの電池モジュールは、電池パック内で直列に接続されている。従って、1つの電池モジュールの充放電能力(電池容量)が低下すると電池全体の充放電能力(電池容量)に影響する。
満充電時の管理上現値(たとえばSOC80%)から管理下限値(たとえばSOC20%)までが使用可能であるとしても、電池の経年変化によって充放電能力(電池容量)が減少すると使用可能な電気エネルギー量は変化していく。
電池モジュール間の充放電能力のばらつきを小さくするリフレッシュ処理を行なうと、電池全体の電池容量が増加することがある。電池評価装置100は、電池の寿命を評価する前にリフレッシュ処理を行なって、電池モジュール間のばらつきを校正してから寿命を評価する。
ユーザは、まず車両10へ、外部充電器200と電池評価装置100を接続する。そして電池評価装置100にリフレッシュ処理を開始させる。その後、外部充電器200によって規定の残存容量とした電池から、電池評価装置100によって管理下限値の残存容量まで放電を実行し、放電した電力量を計測する。
ただし、この電力量をそのままユーザに報知しても、ユーザは電池の劣化がどの程度の影響を車両に与えるのかがわからない。したがって、電池評価装置100は、計測した電力量によってユーザが指定した走行コースを走行する場合の走行可能距離を算出し、算出した走行可能距離に関する情報をユーザに報知する。この走行可能距離は、ハイブリッド車両の場合には、EV走行可能距離である。ハイブリッド車両は、エンジンを使用するHV走行と、モータのみを使用して走行するEV走行を行なうことができる。EV走行可能距離は、電池12を所定量まで充電した場合において、エンジンを使用しないでモータのみを使用して走行するEV走行が連続して継続可能な距離である。
以下に、電池評価装置100の構成と、電池の寿命を評価する処理について詳細に説明する。
図2は、電池評価装置100の構成および接続関係を説明するための図である。図2を参照して、電池評価装置100は、リフレッシュ制御部102と評価制御部104と、情報端末106とを含む。
リフレッシュ制御部102は、電池12に接続される。電池12は、電池モジュールMA〜MDを含む。リフレッシュ制御部102は、電池モジュールMA〜MDの接続関係を自在に変更できるリレーのマトリックスを含んでいる。通常の使用時(走行時など)は、電池モジュールMA〜MDは、車両10のシステムメインリレーSMRB,SMRGを経由して正極電力線PLと負極電力線NL間に直列に接続され、動力生成装置18に電力を供給する。
動力生成装置18は、電池12に蓄えられた電力を用いて車両10の走行駆動力を発生する。特に図示しないが、動力生成装置18は、たとえば、電池12から電力を受けるインバータ、インバータによって駆動されるモータ、モータによって駆動される駆動輪などを含む。なお、車両10がハイブリッド車両の場合には、動力生成装置18は、電池12を充電するための発電機と、その発電機を駆動可能なエンジンとをさらに含んでいる。
リフレッシュ制御部102が電池12に接続されると、電池モジュールMA〜MDの直列接続は解除され、電池モジュールMA〜MDのうちから評価制御部104の指令に基づいて選択された電池モジュールが正極電力線PLと負極電力線NLとの間に接続される。
車両の電池ECU14は、電池モジュールMA〜MDのそれぞれの電圧を計測している。評価制御部104は、電池ECU14から各電池モジュールの電圧を取得しており、電圧が規定値よりも高い電池モジュールを放電する電池モジュールとして選択する。そして評価制御部104は、放電用電気負荷16を制御して、選択した電池モジュールを所定の状態となるまで放電する。
放電用電気負荷16としては、たとえば、車載のエアコン、ワイパー、ヘッドランプなどの電装機器を使用することができる。リフレッシュ制御部102を経由して電池12から与えられる電圧は、必要に応じて図示しないDC−DCコンバータ等によって電圧変換され車載の電装機器に供給される。
情報端末106は、ユーザが各種設定を入力するための入力部112と、ユーザに各種情報を提示するための表示部110と、外部のメーカーデータベース300と通信を行ない必要な情報を登録したり取得したりする通信部114とを含む。ユーザは、情報端末106として、たとえば、携帯情報端末(PDA)やスマートフォンなどを使用することができる。
メーカーデータベース300には、ユーザが使用している車両の電池の型式情報や、ユーザから送信されてきた新車時から最近までの電池評価情報などが蓄積されている。ユーザは、情報端末106を操作して電池の評価を行なった際に、メーカーデータベース300に蓄積されている情報を併せて表示部110に表示させて、電池の状態の経時変化を確認することができる。
図3は、電池の寿命を評価する処理のメインフローチャートである。このフローチャートの処理は、車両が走行を終了し、ユーザのガレージに駐車している状態で実行される。
電池評価処理が開始されると、まずステップST1において、電池評価装置100の評価制御部104は、電池モジュールMA〜MDを均等に放電した状態とするリフレッシュ処理をリフレッシュ制御部102に実行させる。ステップST1のリフレッシュ処理の詳細については、図4のフローチャートで説明する。
図4はリフレッシュ処理の詳細を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、図3のST1の処理が実行された場合に実行される処理である。
まずステップST100において、ユーザは車両10の走行システムを停止する操作を行なう。応じて、車両10はシステムメインリレーSMRB,SMRGが遮断状態となり、電池12から動力生成装置18および放電用電気負荷16が切り離された状態(READY OFF)となる。
続いて、ステップST101において、ユーザによって、外部充電器200の充電ケーブルが車両のインレットに接続され、外部充電器200によって電池12が満充電とされる。続いて、ステップST102において、ユーザによって、電池評価装置100が電池12と電池ECU14に接続される。ステップST103において、ユーザは、情報端末106の入力部112からリフレッシュ条件を入力する。リフレッシュ条件とは、各電池モジュールの電圧を放電完了とする終了電圧や、リフレッシュ時に電池12からの放電に使用する電気負荷の指定などを含む条件である。ここでは、放電にしようする電気負荷として、車載電装品を使用する。このため、ステップST104において、ユーザは車載電装品を使用可能とするために、車両10の走行システムを起動する操作を行なう。応じて、車両10ではシステムメインリレーSMRB,SMRGが導通状態となり、電池12は放電用電気負荷16に接続された状態(READY ON)となる。
続いてステップST105において、リフレッシュ条件に基づいて、リフレッシュ処理に使用する負荷の選定が実行される。ユーザは、たとえば、エアコン、ワイパー、ヘッドランプその他の車載電装品を負荷として指定することができる。なお、電気負荷やその状態は前回と必ずしも同じでなくても良く、暑い日はエアコンを冷房運転させ、寒い日はエアコンを暖房運転させるなどユーザの必要に応じてそのつど変更しても良い。
続いて、ステップST106において、電池12からの放電が開始される。放電開始されると、電池ECU14が電池モジュールMA〜MDの電圧を監視する。なお、リフレッシュ処理は、負荷に対する放電を中断しても良い場合が多いので、電池モジュールの開放電圧(OCV)を測定するために一旦電流を流すのを遮断してもよい。
ステップST107において評価制御部104は、電池ECU14から電池モジュールMA〜MDの電圧を取得し、ステップST108において、規定電圧に到達した電池モジュールを放電回路から切り離すようにリフレッシュ制御部102の内部接続を変更する。
そして、ステップST109においてすべての電池モジュールが放電完了していない場合には、ステップST107に処理が戻され、放電処理が継続される。一方、ステップST109においてすべての電池モジュールが放電完了していた場合には、ステップST110に処理が進められリフレッシュ完了とされる。
再び図3に戻って、ステップST1のリフレッシュ処理が終了すると、ステップST2で充電処理が実行される。充電処理においては、ユーザが通常時に出発するときの充電状態(SOC)となるまで、外部充電器200を用いて電池12に充電が行なわれる。
この場合には、リフレッシュ処理が完了した直後の充電であるので、各電池モジュールMA〜MDの充電量はばらつきが少ない。このため、同じSOCまで充電するとしても、リフレッシュ前の状態でばらつきが大きくなっていたときには、リフレッシュ処理実行後には充電されるエネルギー量(kWh)は多くなる。
続いて、ステップST3において、電池評価に使用する負荷の選定が行なわれる。電池評価時には過去に評価したときとなるべく同じ状態で電池12からの放電を実行することが望ましい。ユーザは、たとえば、エアコン、ワイパー、ヘッドランプその他の車載電装品を電池評価時の負荷として指定することができる。評価制御部104は、前回評価したときに使用した電気負荷を評価データとともにメーカーデータベース300やその他の記憶装置に記憶しておくことができる。好ましくは、電池評価の精度を上げるために、今回の評価時にその記憶したデータを参照して、前回と同じ電気負荷を同じ状態で使用する。ただし、電気負荷やその状態は前回と必ずしも同じでなくても良く、暑い日はエアコンを冷房運転させ、寒い日はエアコンを暖房運転させるなどユーザの必要に応じてそのつど変更しても良い。
ステップST4では、電池12の放電が選定された電気負荷によって行なわれる。そして、ステップST5において規定値(たとえば、ハイブリッド自動車であれば、EV走行を終了させるSOC管理下限値)まで放電が終了したか判断される。
ステップST5において、規定値までの放電が完了していない場合には、ステップST6に処理が進められる。ステップST6では、電池12のモジュール電圧や温度などに異常が無いか診断処理が行なわれ、ステップST7において電池12の診断結果が正常であるか否かが判断される。
ステップST7で電池12の診断結果が正常でない場合(ST7でNO)、ステップST8においてユーザに電池異常であることが報知され、電池評価は終了となる。ステップST7において電池12の診断結果が正常である場合には、ステップST5に処理が戻って放電が継続される。
ステップST5において、規定値までの放電が完了していた場合には、ステップST9に処理が進められる。ステップST9では、ステップST4の放電開始から規定値までの放電において消費された電力を積算した値である消費電力積算値S1(kWh)が算出される。これによって、現在の電池の劣化状態において、車両10がEV走行に使用することができる電気エネルギーの量が求められた。
ここまでの処理は、電池の経年変化によって減少する電池容量に対して、その割合で示されるSOC(%)の変化幅ΔSOC(%)を、絶対量としての電気エネルギー量に変換する点で意味がある。換言すると、満充電時の管理上現値(たとえばSOC80%)から管理下限値(たとえばSOC20%)までΔSOC(たとえば60%)がEV走行によって使用可能であるとしても、電池の経年変化によって電池容量が減少すると使用可能な電気エネルギー量は変化していくので、電池評価によって使用可能な電気エネルギー量を知ることができる。
しかし、電池評価によってEV走行に使用可能な電気エネルギー量(消費電力積算値S1)がわかったとしても、それをそのままユーザに提示したのでは、ユーザはどのような影響が車両に現れるのかがわかりにくい。
そこで、本実施の形態では、電池の評価結果をEV走行可能距離でユーザに表示する。ただし、EV走行可能距離は、ユーザの走行するコースの地形や、加減速の状況や、走行時間帯による渋滞状況などによって影響を受ける。ユーザが走行した実感とあまりにかけ離れたEV走行距離を提示してしまうと、評価をユーザが信用しなくなってしまう。
したがって、ユーザが実際に走行するコースにおけるEV走行可能距離を提示するために、ステップST10において電池評価の基準走行コースをユーザの入力に基づいて設定する。
図5は、電池評価の基準走行コースについて説明するための図である。図5では、ナビゲーション画面にユーザが予め登録した基準走行コースの1つである通勤経路が示されている。たとえば、ナビゲーション画面や、情報端末の入力部を操作することによって、コースの登録を行なったり、登録されている複数のコースから基準コースを選択したりすることができる。
再び図3に戻り、ステップST10における基準走行コースの設定が完了すると、ステップST11において、基準走行コースのEV走行基準距離SK0と消費電力基準量S0をメーカーデータベースや他の記憶部から読み込む。なお、消費電力基準量S0は、電池12が比較的新しい段階で予め基準走行コースを走行して取得しておいたデータである。そして、ステップST12において、最新EV走行距離SK1の演算が行なわれる。
単純には、最新EV走行距離SK1は、消費電力積算値S1と消費電力基準量S0との比をEV走行基準距離SK0に乗じて求められる。(SK1=SK0×S1/S0)
なお、地形等を考慮して、基準走行コースのデータをもっと細かい距離ごとに登録しておき、その積算値がS1に達した時点の走行距離を求めればさらにEV走行距離SK1を精度良く求めることができる。
次に、ステップST13において、EV走行距離SK1が寿命到達規定値以上でなければ(ST13でNO)、ステップST15において、電池12が寿命に到達していることをユーザに警告する。
一方、ステップST13において、EV走行距離SK1が寿命到達規定値以上であれば、ステップST14において、SK1とSK0を比較した電池の評価結果を出力し、ユーザに報知する。
図6は、電池の評価結果を消費電力量で示す例である。図7は、電池の評価結果をEV走行距離で示す第1例である。図8は、電池の評価結果をEV走行距離で示す第2例である。
図6を参照して、評価時点t0には、新車時に評価した場合の放電可能な消費電力基準量S0が表示されている。また、図6には、評価時点が後になるにつれて、たとえば、1年ごとに評価するにつれて電池12からの放電可能な消費電力量が次第に減少してきている様子が示されている。評価時点t1において少し消費電力量が回復しているのは、電池モジュールの電池容量のばらつきが拡大した後に、リフレッシュ処理が実行されたことによって全体の電池容量が回復したことによるものである。
なお、経年変化が進み、評価回数を重ねるにつれて、評価時点t2において、放電可能な消費電力量は、電池寿命に相当する消費電力量SLにまで減少し電池12は寿命を迎える。
図7を参照して、図3のステップST10において、基準走行コースとして「通勤コース」が設定された場合に表示される評価結果が示される。この場合、通勤に車両10を使用するドライバーAが実際に車両を走行させたときのEV走行基準距離SK0が初期値として登録されている。評価時点t0において、初期値であるEV走行基準距離SK0が表示される。評価時点t1では、図6における消費電力積算値S1が変換された値であるEV走行距離SK1が図7に示されている。このようにEV走行距離の変化で示したほうが、電池12の劣化度合い(寿命に近づいている度合い)をユーザにわかりやすく示すことができる。この場合において、図6におけるSLを変換した値である距離SKLを示す破線を表示させておくことによって、寿命まであとどれくらいで到達してしまうのかをユーザが把握することができる。
図8では、図7と異なる走行コース「買物コース」を走行する場合のEV走行距離が示される例である。たとえば、異なる走行コース「買物コース」は、買物に昼間出かける場合の走行コースである。この場合は、ドライバーもドライバーAからドライバーBに変更される。買物に車両10を使用するドライバーBが実際に車両を走行させたときのEV走行基準距離SK0Aが初期値として登録されている。
評価時点t0において、初期値であるEV走行基準距離SK0Aが表示される。評価時点t1では、図6における消費電力積算値S1が変換された値であるEV走行距離SK1Aが図8に示されている。なお、他の走行コースの例としては、「通学コース」などが選択可能であっても良い。
評価結果の出力内容として、燃費の推移を表示しても良い。図9は、燃費の推移を示した画面の例である。
図9では、1年ごとに電池の評価がされ、登録された基準コースを走行した場合の燃費に換算して、新車納入時の燃費に対してどの程度燃費の低下が進んだかが示されている。燃費に換算する方法としては、たとえば、プラグインハイブリッド車の場合であれば、走行開始地点で満充電にして走行することを前提とし登録された基準コースに対してEV走行距離が減少する割合を燃費低下に反映させるようにすればよい。
なお、上記の処理は、ユーザのガレージに車両が駐車している状態で実行される例を説明したが、これには限定されない。たとえば、営業車両などの車両では、電池評価装置100をユーザが車両に搭載して持ち歩き、駐車時等に評価を希望する場合に電池評価装置100を電池に接続し、同様に電池の寿命を評価することができる。なお、ハイブリッド車の場合には、外部充電器を使用する代わりに、エンジンと発電機によって評価時の充電を行なっても良い。
[変形例]
電池評価装置100は、ユーザのガレージに配置される例を説明してきたが、電池評価装置100は、ディーラーに常設される設備や他の場所に常設される設備であっても良い。
図10は、変形例の構成を示した図である。図10に示す構成は、リフレッシュ制御部102に代えてリフレッシュ制御部102Aを含み、さらにDC/DCコンバータ402と、ディーラー整備用電源404とを含む点が図2と異なるが、他の部分の構成は図2と同じである。
電池12は、リフレッシュ制御部102Aを経由して、DC/DCコンバータ402に接続される。リフレッシュ制御部102Aは、電池モジュールMA〜MDのうち任意の選択された電池モジュールをDC/DCコンバータ402に接続することが可能に構成される。DC/DCコンバータ402は、選択された電池モジュールとディーラー整備用電源404との間の電圧変換を行なう。
ユーザはディーラーにおいて点検を受けるたびに電池12の評価を併せて実施してもらうことができる。またユーザは、電池の評価のみをディーラーで受けることができる。なお、ディーラーに設置する電池評価装置100の場合は、電池12の充放電を自在に調整できるディーラー整備用電源404によって電池12のリフレッシュ処理や放電を実行し、より細かな電池の異常診断を行なうように構成しても良い。
電池評価装置100をディーラーなどに配置しておけば、電池評価を実施した場合に、電池異常であったり電池の寿命に到達していたりしたとき等に、速やかに電池を交換することができる。
なお、本実施の形態では、ハイブリッド車両の電池を評価する例を説明したが、車両はハイブリッド車両でなくても良く、車両外部から充電可能な電池を搭載するものであれば、燃料電池車や電気自動車に電池評価装置を適用しても良い。またリフレッシュ処理は電池モジュール間のバラツキを解消する処理としたが、電池セル間のバラツキを解消するものであっても良い。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、12 電池,14 電池ECU、16 放電用電気負荷、18 動力生成装置、100 電池評価装置、102,102A リフレッシュ制御部、104 評価制御部、106 情報端末、110 表示部、112 入力部、114 通信部、200 外部充電器、300 メーカーデータベース、402 DC/DCコンバータ、404 ディーラー整備用電源、MA〜MD 電池モジュール、NL 負極電力線、PL 正極電力線。

Claims (1)

  1. 車両に搭載された電池を評価する評価装置であって、
    前記電池のリフレッシュ処理を行なった後に、規定の残存容量とした前記電池から管理下限値の残存容量まで放電を実行し、放電した電力量によってユーザが指定した走行コースを走行する場合の走行可能距離に関する情報をユーザに報知する、電池の評価装置。
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