JP2017039432A - 自走搬器装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自走方向と交差する方向から引き寄せた場合でも、エンジンの傾きを防止可能な自走搬器装置を得る。
【解決手段】自走搬器装置100は、第2フレーム20と、回動機構30と、滑車31と、を備えている。回動機構30は、外筒部30aと、中筒部30bと、内筒部30cと、一対の略への字型板状部材30dと、ワイヤガイド部30eと、ワイヤガイド部材30fと、を備えている。外筒部30aは円筒形状のものであり、中筒部30bに対して回動可能に設けられている。中筒部30bは、外筒部30aの内径とほぼ同様の外径を有した円筒形状のものであり、一端が第2フレーム20にボルト34、35によって固定されている。内筒部30cは、中筒部30bの内径とほぼ同様の外径を有した円筒形状のもので、中筒部30b対して回動可能に設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、架張された索道上を自走可能な自走搬器装置に関するものである。
従来から、例えば、山において切り出した材木を所定場所に運搬し、集材するために、空中に架張した索道に自走搬器装置を吊り下げて、伐採された材木をこの自走搬器装置により吊り上げて移送する方式が採用されている(例えば下記特許文献1)。
なお、特許文献1には、空中に架張された索道を伝達して移動する自走搬器装置において、エンジン、このエンジンにより駆動される油圧ポンプ及びこの油圧タンクを一つの支持枠に取付け、エンドレスドラム、これを駆動する走行用油圧モータ、油圧切換バルブ、これを操作する無線受信機、ガイドシーブを他の一つの支持枠に取付け、吊り上げドラム、これを駆動するリフト用油圧モータを更に他の一つの支持枠に取付け、ガイドシーブを有し、上記エンジン、油圧タンクを懸架するビームを一つのブロックとし、上記各支持枠及びブロックを、取付金具で組立て可能に構成したものが開示されている。
実公平2−45104号公報
特許文献1において、材木を引き寄せる際、自走方向と交差する方向から材木を引き寄せる場合、自走搬器装置は大きく傾斜してしまい、エンジンの許容角度を超えてしまうと、エンジンオイルの潤滑不足により、エンジンが焼き付いてしまう場合があった。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、自走方向と交差する方向から材木を引き寄せた場合でも、エンジンの傾きを防止可能な自走搬器装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するための本発明は、空中に架張された索道を伝達して移動する自走搬器装置であって、第1フレームと、前記第1フレームに搭載されたパワーユニットと、前記第1フレームが吊設され、前記索道の架張方向に沿って設けられた第2フレームと、前記第2フレームの一端側に設けられ、前記パワーユニットによって回転駆動し、被搬送物を吊り上げるワイヤを巻きつけることが可能な吊り上げドラムと、前記第2フレームの他端側に設けられ、前記吊り上げドラムから延びている前記ワイヤを架けることが可能であり、前記ワイヤの方向を回動機構によって前後左右に自在に変化させることが可能な滑車と、前記第2フレームにおいて前記ワイヤよりも上部に設けられ、前記索道が一回以上巻き回されており、且つ前記パワーユニットによって正逆回転させることにより、前記索道に沿って前記第2フレームを往復移動させることが可能なエンドレスドラムと、を備えていることを特徴とする。
上記(1)の構成によれば、回動機構によって、例え、自走方向と交差する方向から引寄せた場合でも、エンジンの傾きを防止できる。その結果として、例えば、エンジンの許容傾斜角度を超えてしまい、エンジンオイルの潤滑不足により、エンジンが焼き付いてしまうことを防止できる。
(2)上記(1)の自走搬器装置において、前記索道の上に並行に架張された主索道が設けられており、前記主索道上に回転可能に載せられたガイドシーブと、一端において前記ガイドシーブを回転可能に支持し、他端において前記第2フレームを支持する支持部材と、を備えていることが好ましい。
上記(2)の構成によれば、自走搬器装置の走行を安定させることができる。なお、ガイドシーブと支持部材との組み合わせは、1組に限られず、2組以上であってもよい。特に、走行輪と支持部材との組み合わせが2組以上である場合、前後方向のバランスがよくなり、自走搬器装置の走行がさらに安定する。
(3)上記(1)又は(2)の自走搬器装置において、前記第1フレームの上部が前記第2フレームに対して前後方向に回動可能に軸支されていることが好ましい。
上記(3)の構成によれば、索道とともに、第2フレームが水平に対して斜めになったとしても、第1フレームは初期状態の水平位置を保持することが可能となる。したがって、第1フレームは第2フレームに倣って前後方向に傾いてしまうことがないことから、例えば、エンジンの許容傾斜角度を超えてしまい、エンジンオイルの潤滑不足により、エンジンが焼き付いてしまうことを防止できる。
(4)上記(1)〜(3)の自走搬器装置においては、前記回動機構が、前記ワイヤを内部に通すことができるように前記第2フレームの他端に固定された円筒形状の中筒部と、前記中筒部の外周部に回動可能に嵌合され、外部に前記索道をガイドするガイド部が設けられている外筒部と、前記中筒部の内部に回動可能に嵌合され、内部に前記ワイヤが通線している内筒部と、を備えていることが好ましい。
上記(4)の構成によれば、材木を横から引き寄せたとき、主索道を中心に自走搬器装置が傾くが、外筒部が回転することにより、パワーユニットが傾くことがない。
(5)上記(4)の自走搬器装置においては、前記外筒部の外周に、前記中筒部に一時的に固定して前記外筒部の回動を防止可能な回動防止機構が設けられていることが好ましい。
上記(5)の構成によれば、作業時以外(例えば、搬送時)において、外筒部が回動しないようにすることができるので、外筒部の外周に設けられた部材が不要に傾くことを防止することができる。
本発明の実施の形態に係る自走搬器装置を示す斜視図であって、一部省略図である。 図1に示された自走搬器装置の側面図である。 図1に示された自走搬器装置の側面図であって、一部透視拡大図である。 図1に示された自走搬器装置における滑車付近の一部側断面図である。 (a)は回動機構を備えていない場合の自走搬器装置の動作を説明するための図であり、(b)は前記外筒部を回転可能にしたときの自走搬器装置の動作を説明するための図である。 図1に示された自走搬器装置の油圧回路系統図である。
以下、本発明の実施の形態について図1〜図6に基づいて説明する。
図1〜図3に示したように、本発明の実施の形態に係る自走搬器装置100は、第1フレーム10と、第2フレーム20と、回動機構30と、滑車31と、吊り上げドラム40と、エンドレスドラム50と、ガイド部51、52と、ガイドシーブ60、61、62と、支持部材70、71と、を備えている。
第1フレーム10は、箱状の枠からなるものであり、図3に示すように、内部にエンジン11と、油圧ポンプ12と、作動油タンク13と、バッテリー16と、燃料タンク17と、を備えたパワーユニットが搭載されている。なお、エンジン11は、油圧ポンプ12を作動させて、作動油タンク13内の油を用いた油圧を発生させることができる。この油圧によって、図6に示すように、吊り上げドラム40を駆動させるリフト用の油圧モータ53及びエンドレスドラム50を駆動させる油圧モータ54を稼働させることができるようになっている。また、バッテリー16は、エンジン始動用に使用されるほか、その他の制御機器に電気を供給するものである。燃料タンク17は、エンジン11の燃料である軽油などを貯留することができるものである。
第2フレーム20は、索道80の架張方向に沿って設けられた長筒状のものであり、内部にワイヤ82を通すことができるようになっている。また、第2フレーム20下部の中央付近において、一端が軸15に回動可能に軸支された吊設部材14を介して第1フレーム10が吊設されている。
回動機構30は、図4に示すように、外筒部30aと、中筒部30bと、内筒部30cと、一対の略への字型板状部材30dと、ワイヤガイド部30eと、ワイヤガイド部材30fと、を備えている。中筒部30bは、外筒部30aの内径とほぼ同様の外径を有した円筒形状のものであり、中筒部30bに設けられたフランジ30b1を介して、第2フレーム20のフランジ20aにナット34及びボルト35によって固定されている。また、中筒部30bの外周部には、外筒部30aが回動可能に嵌合しているほか、中筒部30bのフランジ30b1及び第2フレーム20のフランジ20a上部側には、ピン38を差し込むことができる共通の穴21が設けられている。なお、外筒部30aの外部には、ピン38を差し込むことができる穴30a2を有したピン挿入部30a1が設けられている。これにより、穴30a2と穴21とを貫通するようにピン38を差し込み、クリップピン39でロック(固定)すると、外筒部30aは回動することができなくなる。一方、自走搬器装置100の作業時は、ピン38を抜いた状態で使用するものであり、図5(b)に示すように、外筒部30aが回動可能な状態であれば、被搬送物としての材木を横から引き寄せたとき、主索道81を中心に自走搬器装置100が傾くが、外筒部30aが回転することにより、パワーユニットが傾くことがない。また、内筒部30cは、中筒部30bに対して回動可能に設けられている。
前記内筒部30cの第2フレーム20側の端部には、締付部材36が着脱自在に設けられており、この締付部材36と内筒部30cフランジ30c1とで中筒部30bを挟み込み、内筒部30cが中筒部30bから抜け落ちないようになっている。また、フランジ30c1の第2フレーム20側と反対側には、一対の略への字型板状部材30dが所定間隔を空けて平行に固設されている。さらに、一対の略への字型板状部材30dの先端部の間において軸32を中心として図4の矢印に示した方向に回動可能な状態で、所定間隔を空けて一対のワイヤガイド部30eが平行に設けられている。一対のワイヤガイド部30eの間には、軸32を中心として、回転することが可能な滑車31が設けられている。なお、ワイヤガイド部30e先端部には、滑車31に架けたワイヤ82をガイドするための貫通孔を有したワイヤガイド部材30fが設けられている。これにより、材木を吊り上げるワイヤ82が滑車31から外れることが防止できるだけでなく、ワイヤ82で材木を引き寄せるとき、略への字型板状部材30dが固設された内筒部30cが中筒部30bに対して回動可能であるので、略への字型板状部材30d及びワイヤガイド部30eの方向をワイヤ82で材木を引き寄せる方向に傾けることができる(図5参照)。その結果、第1フレーム10及び第2フレーム20が、材木を横から引き寄せる方向に傾くことを軽減されるものである。また、ワイヤガイド部材30fは、耐摩耗性部材で形成されているので、ワイヤ82も摩耗されにくく、ワイヤ82が傷むことを抑制することができる。
吊り上げドラム40は、ドラム状のものであり、上記パワーユニットによって駆動されることにより、ワイヤ82を巻き取ることができるようになっている。
エンドレスドラム50は、第2フレーム20においてワイヤ82の位置よりも上部において回転自在に軸50aによって軸支され、索道80が一回以上巻き回されている。これにより、エンドレスドラム50を上記パワーユニットによって正逆回転させることにより、索道80に沿って第2フレーム20を往復移動させることができる。
ガイド部51は、外筒部30aの上部に設けられた一対の板状部材51aと、これら一対の板状部材51aの間に設けられた一対の索道縦受け部材51bと、一対の板状部材51aのそれぞれに設けられた一対の索道横受け部材51cと、を備えている。一対の索道縦受け部材51b及び索道横受け部材51cにより、索道80を確実にガイドすることができる。一方、ガイド部52は、エンドレスドラム50の支持部20bと、この支持部20bに設けられた一対の索道縦受け部材52bと、同様に設けられた一対の索道横受け部材52cと、を備えている。これら一対の索道縦受け部材52b及び一対の索道横受け部材52cとで、索道80を確実にガイドすることができる。これら、ガイド部51、52により、自走搬器装置100の両端は確実にガイドされるので、自走搬器装置100は安定した状態で自走させることができる。
ガイドシーブ60、61のそれぞれは、一対の支持部材70の各上部に設けられた一対の板状部材70aの間において、軸70b、70cに回転可能に軸支されており、主索道81上を回転走行できるようになっている。ガイドシーブ62は、一対の支持部材71の各上部の間において、軸71aに回転可能に軸支されており、主索道81上を回転走行できるようになっている。また、一対の支持部材70と支持部材71の上端は、ワイヤ72を介して連結されている。
ここで、上述した自走搬器装置100における油圧回路系について、図6を用いて説明する。
エンジン11に直結されたタンデム型可変容量油圧ポンプ12、吊り上げドラム40、エンドレスドラム50それぞれを駆動させるための油圧モータ53、54とは、作動用油圧回路90、91を介して接続されている。遠隔操作用に搭載された無線受信機(図示せず)の信号により、油圧ポンプ12は油の吐出方向と流量を変えることができるようになっており、適宜油圧の方向や流量を切り換えて油圧モータ53、54を正逆転駆動し、ワイヤ82の巻き取りや自走搬器装置100を前後方向に速度調整しながら走行させることができる。
以上のように、本実施形態に係る自走搬器装置100では、回動機構によって、例え、自走方向と交差する方向から引き寄せた場合でも、パワーユニットの傾きを防止できる。その結果として、例えば、エンジンの許容傾斜角度を超えてしまうと、エンジンオイルの潤滑不足により、エンジンが焼き付いてしまうことを防止できる。
また、索道80の上に並行に架張された主索道81が設けられており、主索道81上に回転可能に載せられたガイドシーブ60、61、62と、一端においてガイドシーブ60、61、62を回転可能に支持し、他端において第2フレーム20を支持する支持部材70、71と、を備えているので、自走搬器装置100の走行を安定させることができる。
さらに、第1フレーム10の上部が第2フレーム20に対して前後方向に回動可能に軸15を介して軸支されているので、第2フレーム20が水平に対して斜めになったとしても、第1フレーム10は初期状態の所定位置を保持することが可能となる。したがって、第1フレーム10は第2フレーム20に倣って前後方向に傾いてしまうことがないから、例えば、エンジンの許容傾斜角度を超えてしまうと、エンジンオイルの潤滑不足により、エンジンが焼き付いてしまうことを防止できる。
加えて、材木を横から引き寄せたとき、主索道81を中心に自走搬器装置100が傾くが、外筒部30aが回転することにより、自走搬器装置100の傾きを防止することができる。
さらに、ピン38が挿入されてクリップピン39によってロック(固定)可能な、第2フレーム20におけるフランジ20aと第2フレーム20に固定されたフランジ30b1とピン挿入部30a1とによる外筒部30aの回動防止機構によって、作業時以外(例えば、搬送時)において、外筒部30aが回動しないようにすることができるので、外筒部30aの外周に設けられたガイド部51が不要に揺れるのを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、油圧によって、リフト用駆動輪40を駆動させるリフト用の油圧モータ及び走行用駆動輪50を駆動させる走行用の油圧モータを稼働させたが、この代わりに、エンジン11に発電機を直結し、発電された電気を一旦バッテリー16に蓄電し、このバッテリー16でリフト用駆動輪40及び走行用駆動輪50の電動モータを駆動するようにしてもよい。
10 第1フレーム
11 エンジン
12 油圧ポンプ
13 作動油タンク
14 吊設部材
15、32、50a、70b、70c、71a 軸
16 バッテリー
17 燃料タンク
20 第2フレーム
30 回動機構
30a 外筒部
30b 中筒部
30c 内筒部
30d 略への字型板状部材
30e ワイヤガイド部
30f ワイヤガイド部材
31 滑車
34 ナット
35 ボルト
36 締付部材
38 ピン
39 クリップピン
40 吊り上げドラム
50 エンドレスドラム
51、52 ガイド部
51a、70a 板状部材
51b、52b 索道縦受け部材
51c、52c 索道横受け部材
53、54 油圧モータ
60、61、62 ガイドシーブ
70、71 支持部材
80 索道
81 主索道
82 ワイヤ
90、91 作動用油圧回路
100 自走搬器装置

Claims (5)

  1. 空中に架張された索道を伝達して移動する自走搬器装置であって、
    第1フレームと、
    前記第1フレームに搭載されたパワーユニットと、
    前記第1フレームが吊設され、前記索道の架張方向に沿って設けられた第2フレームと、
    前記第2フレームの一端側に設けられ、前記パワーユニットによって回転駆動し、被搬送物を吊上げるワイヤを巻きつけることが可能な吊り上げドラムと、
    前記第2フレームの他端側に設けられ、前記第2フレームの周回り方向に回動可能な回動機構と、
    前記吊り上げドラムから前記回動機構を介して延びている前記ワイヤを架けることができるように、前記回動機構の先端に設けられた滑車と、
    前記第2フレームにおいて前記ワイヤよりも上部に設けられ、前記索道が一回以上巻き回されており、且つ前記パワーユニットによって正逆回転させることにより、前記索道に沿って前記第2フレームを往復移動させることが可能なエンドレスドラムと、
    を備えていることを特徴とする自走搬器装置。
  2. 前記索道の上に並行に架張された主索道が設けられており、
    前記主索道上に回転可能に載せられたガイドシーブと、
    一端において前記ガイドシーブを回転可能に支持し、他端において前記第2フレームを支持する支持部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の自走搬器装置。
  3. 前記第1フレームの上部が前記第2フレームに対して前後方向に回動可能に軸支されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自走搬器装置。
  4. 前記回動機構が、
    前記ワイヤを内部に通すことができるように前記第2フレームの他端に固定された円筒形状の中筒部と、
    前記中筒部の外周部に回動可能に嵌合され、外部に前記索道をガイドするガイド部が設けられている円筒形状の外筒部と、
    前記中筒部の内部に回動可能に嵌合され、内部に前記ワイヤが通線している円筒形状の内筒部と、
    を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自走搬器装置。
  5. 前記外筒部の外周に、前記中筒部に一時的に固定して前記外筒部の回動を防止可能な回動防止機構が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の自走搬器装置。
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