JP2017038460A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】配線場所の形状に対応して容易に配線することが可能な並列に配列された複数本の電線を備えたワイヤハーネスを提供すること。【解決手段】表裏の平面板部12の間に複数の隔壁部13が設けられ、これらの平面板部12と隔壁部13とで囲われて一方向に配列された複数の電線挿通孔14を有する配索材11Sと、配索材11Sの電線挿通孔14に挿通されて並列された複数本の電線21と、を備えるワイヤハーネスWであって、配索材11Sは、配索面Aの表面形状に追従して屈曲された屈曲部K1が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、複数本の電線を並列に配置させたワイヤハーネスに関する。
ワイヤハーネスとして、複数本の電線を並列に配置させて粘着テープや樹脂材によって一体化させたものや、製造時に一体成形されたフラットケーブルが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2000−100255号公報 特開平9−115341号公報
ところで、ワイヤハーネスは、例えば、凹凸を有する複雑形状の配索面に設置されることがある。
しかし、複数本の電線を並列状態に一体化させた平面形状のワイヤハーネスは、平面で直線的な場所以外の凹凸があるような複雑形状の配索面への配線が困難であり、配線場所が限定されてしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、配線場所の形状に対応して容易に配線することが可能な並列に配列された複数本の電線を備えたワイヤハーネスを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、下記(1)〜(8)を特徴としている。
(1) 表裏の平面板部と、前記表裏の平面板部の間に設けられる複数の隔壁部とを有し、前記表裏の平面板部と一対の隣接する隔壁部とで囲われて一方向に配列された複数の電線挿通孔が形成された配索材と、前記配索材の前記電線挿通孔に挿通されて並列された複数本の電線と、を備えるワイヤハーネスであって、
前記配索材は、配索面の表面形状に追従して屈曲された屈曲部が形成されている
ことを特徴とするワイヤハーネス。
(2) 前記配索材は、前記電線挿通孔の形成方向に沿って前記電線挿通孔の配列方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部及び前記電線挿通孔の配列方向に沿って前記電線挿通孔の形成方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部の少なくとも一方を有する
ことを特徴とする(1)に記載のワイヤハーネス。
(3) 前記配索材は、弾性変形可能な軟質樹脂材料から成形されている
ことを特徴とする(1)または(2)に記載のワイヤハーネス。
(4) 前記電線挿通孔が幅方向に分割され、これらの電線挿通孔を形成する前記隔壁部同士が前記電線挿通孔に沿う連結部によって連結されている
ことを特徴とする(1)から(3)のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
(5) 前記電線が並列に一体化されたフラットケーブルの間に、前記配索材が設けられ、前記フラットケーブルの間の電線が前記配索材の電線挿通孔に挿通されている
ことを特徴とする(3)または(4)に記載のワイヤハーネス。
(6) 前記配索材は、硬質樹脂材料から成形され、前記屈曲部となる箇所に、複数の切り込みが間隔をあけて形成された屈曲可能部を有する
ことを特徴とする(1)または(2)に記載のワイヤハーネス。
(7) 前記切り込みは、屈曲方向の外側に形成されている
ことを特徴とする(6)に記載のワイヤハーネス。
(8) 前記切り込みは、屈曲方向の内側に形成され、屈曲方向の外側へ向かって次第に窄まる断面形状を有している
ことを特徴とする(6)に記載のワイヤハーネス。
上記(1)の構成のワイヤハーネスでは、配索面の表面形状に追従して屈曲された屈曲部が配索材に形成されるので、例えば、凹凸を有する複雑形状の配索面に対しても容易に設置することができる。これにより、専用設備を用いて煩雑な作業で予め屈曲させることなく、平面以外の複雑形状の配索面に容易に配線することができる。
また、配索材によって電線を保護して良好な品質を維持させることができ、しかも、電線を保護するための外装部材などを不要にでき、軽量化が図れる。
また、粘着テープを貼り付けて電線を配列させたり、配列させた電線を樹脂で固定したものと比較して容易に解体することができる。
上記(2)の構成のワイヤハーネスでは、配索材が電線挿通孔に沿って電線挿通孔の配列方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部を有することで、電線の配列を配索面の形状に沿って配列させることができる。また、配索材が電線挿通孔の配列方向に沿って電線挿通孔の形成方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部を有することで、電線の経路を配索面に沿わせることができ、また、電線の経路を変更して分岐させることもできる。これにより、配索面の形状や配線経路等の状況に合わせた柔軟な配索が可能である。
上記(3)の構成のワイヤハーネスでは、配索材を配索面に設置することで、配索材を配索面の形状に追従させて弾性変形させ、無理なく設置させることができる。しかも、平面板部や隔壁部が弾性変形することで、電線挿通孔の形状が変形可能であるので、電線挿通孔へ挿通させる電線の線種、線径、配置などの組み合わせの自由度を高めることができ、設計の自由度、生産性の向上が図れる。
上記(4)の構成のワイヤハーネスでは、連結部で弾性変形させることで、配索材を電線挿通孔の形成方向に沿って電線挿通孔の配列方向と交差する方向へさらに容易に屈曲させることができる。
上記(5)の構成のワイヤハーネスでは、例えば、フラットケーブルの間で配索材を弾性変形させて屈曲させることで、各フラットケーブルの配索面に段差を有しているような複雑形状の場所にも容易に配索することができる。また、フラットケーブルの間の配索材を弾性変形させて捻ることで、各フラットケーブルの配索面が水平面及び垂直面であるような複雑形状の場所にも容易に配索することができる。
上記(6)の構成のワイヤハーネスでは、配索材を配索面に設置することで、配索材の屈曲可能部を配索面の形状に追従させて屈曲させ、無理なく設置させることができる。
上記(7)の構成のワイヤハーネスでは、屈曲可能部において、切り込みの反対側を内側として容易に屈曲させて配索面に沿って設置させることができる。
上記(8)の構成のワイヤハーネスでは、屈曲可能部において、切り込み側を内側として容易に屈曲させて配索面に沿って設置させることができる。
本発明によれば、配線場所の形状に対応して容易に配線することが可能な並列に配列された複数本の電線を備えたワイヤハーネスを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの斜視図である。 図2は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの断面図である。 図3は、ワイヤハーネスを構成する配索材の断面図である。 図4は、ワイヤハーネスの構成を説明する図であって、図4(a)は端部における斜視図、図4(b)は断面図である。 図5は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの配線工程を示す斜視図である。 図6は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの配線例を示す断面図である。 図7は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの変形例を示す断面図である。 図8は、配索材の他の例を説明する図であって、図8(a)はワイヤハーネスの斜視図、図8(b)は配索材の断面図である。 図9は、フラットケーブルを備えたワイヤハーネスの例を示す図であって、図9(a)及び図9(b)は、それぞれ斜視図である。 図10は、第2実施形態に係るワイヤハーネスの斜視図である。 図11は、配索材を示す図であって、図11(a)は屈曲前の断面図、図11(b)は屈曲時の断面図である。 図12は、配索材を示す図であって、図12(a)は屈曲前の断面図、図12(b)は屈曲時の断面図である。 図13は、第2実施形態に係るワイヤハーネスの変形例を示す断面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係るワイヤハーネスについて説明する。
図1は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの斜視図である。図2は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの断面図である。
図1及び図2に示すように、ワイヤハーネスWは、配索材11Sと、複数本の電線21とから構成されている。電線21は、銅または銅合金等からなる導体を外被で被覆した絶縁電線からなる。
図3は、ワイヤハーネスを構成する配索材の断面図である。図4は、ワイヤハーネスの構成を説明する図であって、図4(a)は端部における斜視図、図4(b)は断面図である。図5は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの配線工程を示す斜視図である。図6は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの配線例を示す断面図である。
図3に示すように、配索材11Sは、表裏の平面板部12と、これらの平面板部12の間に設けられた複数の隔壁部13とを有している。この配索材11Sは、例えば、ゴムやポリエチレン製のフィルム、薄い板状の軟質樹脂材料から成形されたもので、押出成形によって成形されている。隔壁部13は、一方向へ向かって所定間隔をあけて配列されている。これにより、この配索材11Sには、表裏の平面板部12と各隔壁部13とで囲われて一方向に配列された複数の電線挿通孔14が所定方向に沿って形成されている。また、所定の電線挿通孔14は、隔壁部13の間隔を大きくすることで、幅寸法が大きくされた幅広電線挿通孔14aとされている。
図4(a)(b)に示すように、配索材11Sには、その電線挿通孔14に電線21が挿通されている。これにより、複数本の電線21が配索材11Sによって配列された状態でまとめられてワイヤハーネスWとされている。
幅広電線挿通孔14aには、他の電線挿通孔14に挿通させる電線21よりも大径の電線21aが挿通される。この大径の電線21aとしては、配索材11Sの高さ寸法よりも径寸法が大きな電線である。配索材11Sが軟質樹脂材料から成形されていることから、配索材11Sの幅広電線挿通孔14aに大径の電線21aを挿入すると、平面板部12が弾性変形する。これにより、大径の電線21aは、幅広電線挿通孔14aへ無理なく挿通される。このように、この配索材11Sでは、幅広電線挿通孔14aを形成することで、他の部分に対して厚みを変えることなく大径の電線21aを挿通させることができる。また、この幅広電線挿通孔14aには、複数本の電線21をまとめて挿通することできる。
図1及び図2に示すように、ワイヤハーネスWは、角部1及び隅部2を有する複雑形状の配索面Aに設置されている。そして、ワイヤハーネスWは、配索面Aの角部1及び隅部2において屈曲されている。このワイヤハーネスWの屈曲部K1では、配索材11Sは、電線挿通孔14の形成方向である長手方向に沿って、電線挿通孔14の配列方向である幅方向と交差する方向へ屈曲されている。
このワイヤハーネスWを配索面Aに配索するには、まず、図5に示すように、平面形状の配索材11Sに対して、その電線挿通孔14に電線21を挿通させ、配索材11Sと電線21とからなるワイヤハーネスWとする。次に、このワイヤハーネスWを、配索面Aに設置させる。すると、ワイヤハーネスWは、配索材11Sが弾性変形して配索面Aの角部1及び隅部2の形状に合わせて長手方向に沿って幅方向と交差する方向へ屈曲されて屈曲部K1が形成される。これにより、ワイヤハーネスWは、角部1及び隅部2を有する複雑形状の配索面Aに沿って設置される。なお、電線挿通孔14には、予め圧着端子22が接続された電線21を挿通することができ、その後の電線21の端末加工を省くことができる。
また、このワイヤハーネスWによれば、図6に示すように、配索材11Sを円弧状に屈曲させることで、断面視円形状の配索面Aに対しても容易に設置することができる。
なお、ワイヤハーネスWは、配索材11Sを長手方向に沿って幅方向と交差する方向へ屈曲させるだけでなく、幅方向に沿って長手方向と交差する方向に屈曲させることも可能である。
図7は、第1実施形態に係るワイヤハーネスの変形例を示す断面図である。図8は、配索材の他の例を説明する図であって、図8(a)はワイヤハーネスの斜視図、図8(b)は配索材の断面図である。
図7に示すように、このワイヤハーネスWは、配索材11Sを長手方向に沿って幅方向と交差する方向へ屈曲させることで、屈曲部K1が形成されている。また、配索材11Sは、その端部における一部が長手方向に沿って切断されて分割されており、分割された一方を、幅方向に沿って長手方向と交差する方向へ屈曲させることで、屈曲部K2が形成されている。これにより、このワイヤハーネスWでは、電線21の配線の経路が電線21の配列方向と交差する方向へ変更されている。
なお、図8(a)(b)に示すように、配索材11Sとしては、各電線挿通孔14が幅方向にそれぞれ分割され、各電線挿通孔14を形成する隔壁部13同士がブリッジ部(連結部)15によって長手方向に連結されたものでも良い。この配索材11Sによれば、長手方向に沿って幅方向と交差する方向へ屈曲させる際に、ブリッジ部15が弾性変形して曲がるため、さらに容易に屈曲させることが可能となる。したがって、複雑形状の配索面Aに対して配索材11Sを容易にかつ無理なく設置させることができる。
このように、第1実施形態に係るワイヤハーネスWによれば、配索面Aの表面形状に追従して屈曲された屈曲部K1,K2が配索材11Sに形成されるので、例えば、角部1や隅部2を有するような凹凸を有する複雑形状の配索面Aに対しても容易に設置することができる。これにより、専用設備を用いて煩雑な作業で予め屈曲させることなく、平面以外の複雑形状の配索面Aに容易に配線することができる。
また、配索材11Sによって電線21を保護して良好な品質を維持させることができ、しかも、電線21を保護するための外装部材などを不要にでき、軽量化が図れる。また、粘着テープを貼り付けて電線21を配列させたり、配列させた電線21を樹脂で固定したものと比較して容易に解体することができる。
しかも、配索材11Sが長手方向に沿って幅方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部K1を有することで、電線21の配列を配索面Aの形状に沿って配列させることができる。また、配索材11Sが幅方向に沿って長手方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部K2を有することで、電線21の経路を配索面Aに沿わせることができ、また、電線21の経路を配列と交差する方向へ変更して分岐させることもできる。これにより、配索面Aの形状や配線経路等の状況に合わせた柔軟な配索が可能である。
特に、配索材11Sが弾性変形可能な軟質樹脂材料から成形されているので、配索材11Sを配索面Aに設置することで、配索材11Sを配索面Aの形状に追従させて弾性変形させ、無理なく設置させることができる。しかも、平面板部12や隔壁部13が弾性変形することで、電線21を挿通させる電線挿通孔14の形状が変形可能であるので、配索材11Sの電線挿通孔14へ挿通させる電線21の線種、線径、配置などの組み合わせの自由度を高めることができ、設計の自由度、生産性の向上が図れる。
また、電線挿通孔14を形成する隔壁部13同士が長手方向に沿うブリッジ部15によって連結された配索材11Sでは、ブリッジ部15で弾性変形させることで、配索材11Sを長手方向に沿って幅方向と交差する方向へさらに容易に屈曲させることができる。
なお、配索材11Sは、押出成形で成形されるので、安価に製造できるとともに、押出成形時の金型形状を変更することで、電線挿通孔14の形状、大きさを容易に変更して電線21のサイズ及びその組み合わせにも柔軟に対応することができ、また、ブリッジ部15の有無等を容易に選択することができる。また、押し出した後に切断して使用するので、長さを自由に設定できる。
また、このワイヤハーネスWは、硬質のフラットケーブルと軟質のフラットケーブルと組み合わせても良い。
図9は、フラットケーブルを備えたワイヤハーネスの例を示す図であって、図9(a)及び図9(b)は、それぞれ斜視図である。
図9(a)に示すように、このワイヤハーネスWは、軟質樹脂材料からなる配索材11Sが設けられた部分の両端側に平面形状のフラットケーブル31を有している。このフラットケーブル31は、例えば、硬質樹脂材料からなる配索材32を有し、この配索材32で電線21が並列されて一体化されている。
このワイヤハーネスWによれば、配索材によってフラットケーブル31の間に、軟質樹脂材料からなる配索材11Sが設けられた構造であるので、フラットケーブル31同士を異なる位置の配索面に設置することができる。
例えば、フラットケーブル31の間で配索材11Sを弾性変形させて屈曲させることで、各フラットケーブル31の配索面に段差を有しているような複雑形状の場所にも容易に配索することができる。
また、図9(b)に示すように、このワイヤハーネスWでは、フラットケーブル31の間の配索材11Sを弾性変形させて捻ることも可能である。これにより、例えば、フラットケーブル31の間で配索材11Sを弾性変形させて捻ることで、各フラットケーブル31の配索面が水平面及び垂直面であるような複雑形状の場所にも容易に配索することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るワイヤハーネスについて説明する。
なお、第1実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
図10は、第2実施形態に係るワイヤハーネスの斜視図である。図11は、配索材を示す図であって、図11(a)は屈曲前の断面図、図11(b)は屈曲時の断面図である。図12は、配索材を示す図であって、図12(a)は屈曲前の断面図、図12(b)は屈曲時の断面図である。
図10に示すように、第2実施形態に係るワイヤハーネスWも、角部1及び隅部2を有する複雑形状の配索面Aに設置されている。そして、ワイヤハーネスWは、配索面Aの角部1及び隅部2において屈曲されている。このワイヤハーネスWの屈曲部K1では、配索材11Hは、電線挿通孔14の形成方向である長手方向に沿って、電線挿通孔14の配列方向である幅方向と交差する方向へ屈曲されている。
このワイヤハーネスWを構成する配索材11Hは、例えば、ポリプロピレン樹脂(PP)等の硬質樹脂材料から成形された平板形状の板材であり、いわゆるプラスチック段ボールである。
図11(a)に示すように、この配索材11Hも、表裏の平面板部12と、これらの平面板部12の間に設けられた複数の隔壁部13とを有しており、表裏の平面板部12と各隔壁部13とで囲われて一方向に配列された複数の電線挿通孔14を有している。
この配索材11Hには、屈曲部K1となる箇所に、長手方向に沿う複数の切り込み17が一方の平面板部12側から形成された屈曲可能部16を有している。屈曲可能部16の切り込み17は、隔壁部13に形成されており、隔壁部13は、切り込み17を形成することで分割されている。これにより、配索材11Hは、屈曲可能部16において、一方の平面板部12が幅方向に分割され、他方の平面板部12で幅方向に連結されている。
図11(b)に示すように、この配索材11Hでは、屈曲可能部16において、一方の平面板部12が幅方向に分割されているので、切り込み17の反対側を内側として容易に屈曲可能とされている。
図12(a)に示すように、配索材11Hの屈曲可能部16としては、他方の平面板部12へ向かって次第に窄まる断面視V字形状の切り込み17を形成したものでも良い。このような断面視V字状の切り込み17を形成した屈曲可能部16を有する配索材11Hでは、図12(b)に示すように、一方の平面板部12が幅方向に分割され、その分割箇所に隙間が設けられているので、切り込み17側を内側として容易に屈曲可能とされている。このような断面視V字状の切り込み17を有する配索材11Hでは、その切り込み17の断面視における切り込み角を調整することで、屈曲可能部16での屈曲角度を容易に調整できる。
このワイヤハーネスWを配索面Aに配索するには、予め屈曲可能部16を形成した平面形状の配索材11Hに対して、その電線挿通孔14に電線21を挿通させ、配索材11Hと電線21とからなるワイヤハーネスWとする。次に、このワイヤハーネスWを、配索面Aに設置させる。すると、ワイヤハーネスWは、配索材11Hの屈曲可能部16が配索面Aの角部1及び隅部2の形状に合わせて長手方向に沿って幅方向と交差する方向へ屈曲されて屈曲部K1が形成される。これにより、ワイヤハーネスWは、角部1及び隅部2を有する複雑形状の配索面Aに沿って設置される。
また、このワイヤハーネスWの場合も、配索材11Hの屈曲可能部16において、円弧状に屈曲させることで、断面視円形状の配索面Aに対しても容易に設置することができる(図6参照)。
なお、ワイヤハーネスWは、長手方向に沿って幅方向と交差する方向へ屈曲可能な屈曲可能部16を配索材11Hに設けるだけでなく、配索材11Hの幅方向に間隔をあけて複数の切り込み17を形成することで、幅方向に沿って長手方向と交差する方向へ屈曲可能な屈曲可能部16を設けることも可能である。
図13は、第2実施形態に係るワイヤハーネスの変形例を示す断面図である。
図13に示すように、このワイヤハーネスWは、配索材11Hの長手方向に沿う屈曲可能部16で屈曲させることで、屈曲部K1が形成されている。また、配索材11Hは、その端部における一部が長手方向に沿って切断されて分割されており、分割された一方に、幅方向に沿って長手方向と交差する方向へ屈曲可能な屈曲可能部16を設け、この屈曲可能部16で屈曲させることで、屈曲部K2が形成されている。これにより、このワイヤハーネスWでは、電線21の配線の経路が電線21の配列方向と交差する方向へ変更されている。
このように、第2実施形態に係るワイヤハーネスWの場合も、配索面Aの表面形状に追従して屈曲された屈曲部K1,K2が配索材11Hに形成されるので、例えば、角部1や隅部2を有するような凹凸を有する複雑形状の配索面Aに対しても容易に設置することができる。これにより、専用設備を用いて煩雑な作業で予め屈曲させることなく、平面以外の複雑形状の配索面Aに容易に配線することができる。
また、配索材11Hによって電線21を保護して良好な品質を維持させることができ、しかも、電線21を保護するための外装部材などを不要にでき、軽量化が図れる。また、粘着テープを貼り付けて電線21を配列させたり、配列させた電線21を樹脂で固定したものと比較して容易に解体することができる。
しかも、配索材11Hが長手方向に沿って幅方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部K1を有することで、電線21の配列を配索面Aの形状に沿って配列させることができる。また、配索材11Hが幅方向に沿って長手方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部K2を有することで、電線21の経路を配索面Aに沿わせることができ、また、電線21の経路を変更して分岐させることもできる。これにより、配索面Aの形状や配線経路等の状況に合わせた柔軟な配索が可能である。
特に、硬質樹脂材料から成形された配索材11Hは、屈曲部K1,K2となる箇所に、複数の切り込み17が間隔をあけて形成された屈曲可能部16を有するので、配索材11Hを配索面Aに設置することで、配索材11Hを配索面Aの形状に追従させて屈曲可能部16で屈曲させて無理なく設置させることができる。また、屈曲させる部分だけに切り込み17を形成することで、屈曲範囲を規制することができる。
なお、この配索材11Hも押出成形で成形されるので、安価に製造できるとともに、押出成形時の金型形状を変更することで、電線挿通孔14の形状、大きさを容易に変更して電線21のサイズ及びその組み合わせにも柔軟に対応することができ、また、切り込み17の形成位置や形成数等を容易に選択することができる。また、押し出した後に切断して使用するので、長さを自由に設定できる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネスの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[8]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 表裏の平面板部(12)と、前記表裏の平面板部(12)の間に設けられる複数の隔壁部(13)とを有し、前記表裏の平面板部(12)と一対の隣接する隔壁部(13)とで囲われて一方向に配列された複数の電線挿通孔(14)が形成された配索材(11S,11H)と、前記配索材(11S,11H)の前記電線挿通孔(14)に挿通されて並列された複数本の電線(21)と、を備えるワイヤハーネス(W)であって、
前記配索材(11S,11H)は、配索面(A)の表面形状に追従して屈曲された屈曲部(K1,K2)が形成される
ことを特徴とするワイヤハーネス。
[2] 前記配索材(11S,11H)は、前記電線挿通孔(14)の形成方向に沿って前記電線挿通孔(14)の配列方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部(K1)及び前記電線挿通孔(14)の配列方向に沿って前記電線挿通孔(14)の形成方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部(K2)の少なくとも一方を有する
ことを特徴とする上記[1]に記載のワイヤハーネス。
[3] 前記配索材(11S)は、弾性変形可能な軟質樹脂材料から成形されている
ことを特徴とする上記[1]または[2]に記載のワイヤハーネス。
[4] 前記電線挿通孔(14)が幅方向に分割され、これらの電線挿通孔(14)を形成する前記隔壁部(13)同士が前記電線挿通孔(14)に沿う連結部(ブリッジ部15)によって連結されている
ことを特徴とする上記[1]から[3]のいずれかに記載のワイヤハーネス。
[5] 前記電線(21)が並列に一体化されたフラットケーブル(31)の間に、前記配索材(11S)が設けられ、前記フラットケーブル(31)の間の電線(21)が前記配索材(11S)の電線挿通孔(14)に挿通されている
ことを特徴とする上記[3]または[4]に記載のワイヤハーネス。
[6] 前記配索材(11H)は、硬質樹脂材料から成形され、前記屈曲部(K1,K2)となる箇所に、複数の切り込み(17)が間隔をあけて形成された屈曲可能部(16)を有する
ことを特徴とする上記[1]または[2]に記載のワイヤハーネス。
[7] 前記切り込み(17)は、屈曲方向の外側に形成されている
ことを特徴とする上記[6]に記載のワイヤハーネス。
[8] 前記切り込み(17)は、屈曲方向の内側に形成され、屈曲方向の外側へ向かって次第に窄まる断面形状を有している
ことを特徴とする上記[6]に記載のワイヤハーネス。
11S,11H 配索材
12 平面板部
13 隔壁部
14 電線挿通孔
14a 幅広電線挿通孔(電線挿通孔)
15 ブリッジ部(連結部)
16 屈曲可能部
17 切り込み
21,21a 電線
A 配索面
K1,K2 屈曲部
W ワイヤハーネス

Claims (8)

  1. 表裏の平面板部と、前記表裏の平面板部の間に設けられる複数の隔壁部とを有し、前記表裏の平面板部と一対の隣接する隔壁部とで囲われて一方向に配列された複数の電線挿通孔が形成された配索材と、前記配索材の前記電線挿通孔に挿通されて並列された複数本の電線と、を備えるワイヤハーネスであって、
    前記配索材は、配索面の表面形状に追従して屈曲された屈曲部が形成される
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記配索材は、前記電線挿通孔の形成方向に沿って前記電線挿通孔の配列方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部及び前記電線挿通孔の配列方向に沿って前記電線挿通孔の形成方向と交差する方向へ屈曲された屈曲部の少なくとも一方を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記配策材は、弾性変形可能な軟質樹脂材料から成形されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記電線挿通孔が幅方向に分割され、これらの電線挿通孔を形成する前記隔壁部同士が前記電線挿通孔に沿う連結部によって連結されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記電線が並列に一体化されたフラットケーブルの間に、前記配索材が設けられ、前記フラットケーブルの間の電線が前記配索材の電線挿通孔に挿通されている
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記配索材は、硬質樹脂材料から成形され、前記屈曲部となる箇所に、複数の切り込みが間隔をあけて形成された屈曲可能部を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記切り込みは、屈曲方向の外側に形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記切り込みは、屈曲方向の内側に形成され、屈曲方向の外側へ向かって次第に窄まる断面形状を有している
    ことを特徴とする請求項6に記載のワイヤハーネス。
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