JP2017032616A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池が本来挿入されるべき位置まで挿入されていない場合に電池蓋の閉じる動作の初期段階でユーザーに知覚できるようにすることで、電池のロック部材を保護する電池室ユニットを有した電子機器を提供する。
【解決手段】電池を収容する電池室110と、電池室110の開口を開閉する蓋200と、電池蓋200の開閉動作と連動する当接部210と蓋200を回動可能に支持する軸205と、電池が電池室110から排出されることを規制する位置と規制を解除する位置に移動可能なロック部材202と、を有し、ロック部材202が規制を解除位置にある際に、蓋200の開閉動作により当接部210がロック部材202に接触することで、蓋200の開閉動作を規制する。
【選択図】図5
【解決手段】電池を収容する電池室110と、電池室110の開口を開閉する蓋200と、電池蓋200の開閉動作と連動する当接部210と蓋200を回動可能に支持する軸205と、電池が電池室110から排出されることを規制する位置と規制を解除する位置に移動可能なロック部材202と、を有し、ロック部材202が規制を解除位置にある際に、蓋200の開閉動作により当接部210がロック部材202に接触することで、蓋200の開閉動作を規制する。
【選択図】図5
Description
本発明は、電池収納部が設けられた電子機器に関し、特に電池室ユニットの破損防止構造に関する。
従来、デジタルカメラなどの携帯可能な電子機器には電源として電池が搭載されており、その電池が取り外し可能な機器の場合、電池を挿脱可能に収納できる電池室ユニットを備えている。その電池室ユニットには電池を収容する電池収容部や電池を挿脱可能とする電池挿脱口が形成され、その電池挿脱口を覆う開閉自在な電池蓋が備えられる。その電池蓋には剛性確保の目的から板金部材が電池蓋の可動部や電池蓋全体を保持するように設けられることがある。また、前記電池室ユニットは電池の意図しない落下を防ぐため電池の挿脱ロック機構を有するものがある。特許文献1には、電池挿脱口を覆う板金部材により開閉自在に支持される電池蓋と電池挿脱方向に直交する方向に回動して電池が不用意に抜けないように係止する挿脱ロック機構が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている電池室の構成では、電池が本来挿入されるべき位置まで挿入されずにロック部材が退避位置にいる状態で電池蓋を閉める途中で、電池蓋を構成する板金部材がロック部材と干渉する場合がある。その状態から、さらに最後まで電池蓋を閉じ切ろうとすると板金部材がロック部材を破損させる恐れがある。
そこで、本発明の目的は、電池が本来挿入されるべき位置まで挿入されていない場合に電池蓋の閉じる動作の初期段階でユーザーに知覚できるようにすることで、電池のロック部材を保護する電池室ユニットを有した電子機器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、
電池を収容する電池室(110)と、
前記電池室(110)の開口を開閉する蓋(200)と、
前記電池蓋(200)の開閉動作と連動する当接部(210)と
前記蓋(200)を回動可能に支持する軸(205)と、
前記電池が該電池室(110)から排出されることを規制する位置と規制を解除する位置に移動可能なロック部材(202)と、を有し、
前記ロック部材(202)が規制を解除位置にある際に、前記蓋(200)の開閉動作により前記当接部(210)が前記ロック部材(202)に接触することで、前記蓋(200)の開閉動作を規制することを特徴とする。
電池を収容する電池室(110)と、
前記電池室(110)の開口を開閉する蓋(200)と、
前記電池蓋(200)の開閉動作と連動する当接部(210)と
前記蓋(200)を回動可能に支持する軸(205)と、
前記電池が該電池室(110)から排出されることを規制する位置と規制を解除する位置に移動可能なロック部材(202)と、を有し、
前記ロック部材(202)が規制を解除位置にある際に、前記蓋(200)の開閉動作により前記当接部(210)が前記ロック部材(202)に接触することで、前記蓋(200)の開閉動作を規制することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーが予期しない操作をした場合でも、部品を破損させる前に誤操作をユーザーに知覚させることができる電子機器を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、本発明に係る電子機器としてデジタルカメラを例に説明することとするが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は本発明の実施形態に係るデジタルカメラの外観を示す斜視図である。図1(a)はデジタルカメラを斜め正面上方から見た外観斜視図であり、図1(b)はデジタルカメラを斜め背面下方から見た外観斜視図である。
図1(a)、(b)に示すように、デジタルカメラ100のカメラ本体101の正面部1には、被写体の光線を光学像として結像し、その光学像を電気信号に変換するための沈胴式の鏡筒部及び撮像素子を備える撮像ユニット102が設けられている。また、カメラ本体101の上面部2には、各種撮影モードを切り替えるモードダイヤル103とデジタルカメラ100の動作/非動作状態を切り替える電源ボタン104と操作されることで撮影を行うレリーズボタン105が配置されている。また、カメラ本体101の背面部3には、各種機能が割り当てられた操作ボタン106やタッチパネル式の表示部107が設けられている。カメラ本体101の底面部4には、回動可能な電池蓋200やユーザーが操作可能な操作部201bをスライド操作することで電池蓋200の回動を規制することができる操作部材201を備えている。
デジタルカメラ100に電源である後述する電池300が装着された状態において、ユーザーが電源ボタン104を押下するとデジタルカメラ100は動作状態となり、撮像ユニット102の沈胴式の鏡筒部が繰り出される。デジタルカメラ100が動作状態において、ユーザーが電源ボタン104を押下すると沈胴式の鏡筒部が繰り込まれてカメラ本体101に収納され非動作状態になる。なお、図1(a)は非動作状態を示している。
デジタルカメラ100が動作状態の時、ユーザーがレリーズボタン105を押下すると撮影準備動作(焦点検出動作および測光動作)を経て被写体を撮影することができる。撮影後、撮像素子から得られた電気信号は不図示の電気回路により所定の処理を施され後述する外部記録媒体301(SDカード)に画像データとして記録される。また、動作状態でモードダイヤル103を回転させるとシャッター速度と絞り値をユーザーが任意に設定可能なマニュアル撮影モード、自動で適正な露光量が得られるオート撮影モード、動画撮影モード等といった各種撮影モードを切り替えることができる。
デジタルカメラ100の動作状態において、表示部107には撮像ユニット102から出力される被写体像がリアルタイムで映される。同時に、シャッタースピードや絞り値等の各種撮影パラメータの設定メニュー等が表示され、ユーザーは操作ボタン106や表示部107を操作することにより撮影パラメータの設定変更が可能となっている。
図1(c)は図1(b)で示す状態から電池蓋200が開いた状態を示す斜視図である。図1(c)に示すように、カメラ本体101の電池蓋200が開いた状態ではデジタルカメラ100の電源である電池300が挿脱可能となる。
なお、本実施形態では電池蓋200を開いた状態において、電池300だけでなく外部記録媒体301(SDカード)も脱着可能となっている。
次に図1(b)、(c)に示した電池蓋200の構成について詳しく述べる。図2は図1の電池蓋200周辺の内部の構成を説明するための展開図である。
同図において、電池室110は電池300をデジタルカメラ100の内部に収納保持するための筐体であり、後述するロック部材202、板金部材203、軸205を支持している。また、電池蓋200の回転規制をするための穴部110aやロック部材202の回転規制を行う溝110bや床面110cを備えている。
電池蓋200は本体の外観面の一部を兼ね電池室110の電池300や外部記録媒体301(SDカード)を挿脱するための開口を覆う部材であり、当接部210を備える。当接部210の機能については後述する。
板金部材203は電池室110に支持される軸205と係合する軸穴を設けた腕部203aと腕部203bを備え、軸205に対し回動可能に保持される。この板金部材203に電池蓋200はビス206により固定されるため、電池室110に対し回動可能となる。
操作部材201は電池蓋200と板金部材203の間の空間に摺動可能に保持され、図1(b)で説明したように操作部201bが外観側から摺動方向に操作可能に露出する。操作部材201は電池蓋200と板金部材203に挟まれることで、電池蓋200の1平面上での平行移動のみ可能となるよう規制され、さらに板金部材203の2つの壁部203cにより矢印Xの1方向のみのスライド操作が可能となるように規制される。操作部材201には爪部201aが備えられ、爪部201aは電池蓋200が閉じた状態における操作部材201のスライド操作により電池室110に設けられた穴部110aに挿脱される。したがって、電池蓋200は爪部201aが穴部110aに挿入される状態では開くことが規制されるようになっている。
ロック部材202は電池蓋200が開いた状態で電池300の取出し方向の移動を規制する部材であり、電池300と接触し電池300の移動を規制するロック先端部202aを備えている。また、ロック部材202は軸205にスライド可能に係合し、板金部材203の腕部203a、203bの間をスライドする様に設置されることにより、電池300の移動を規制しない位置に移動可能となっている。また、ロック部材202は軸205を中心に回転することが無いように後述する第1の規制リブ202b、第2の規制リブ(どちらも図2には不図示)を備え、これらの規制リブが電池室110に設けられた溝110b、床面110cにそれぞれ当接する。また、ロック部材202には後述する付勢部材204を保持する筒状部202dが備えられている。
付勢部材204は圧縮ばねである円筒コイル部204cを備えており、円筒コイル部204cは密着状態ではなく所定の巻き数と長さで巻かれている。さらに、付勢部材204はトーションばねとして動作するために固定腕204aと可動腕204bを備えている。付勢部材204とロック部材202の組付き状態では、円筒コイル部204cの内径に筒状部202dが挿入され、固定腕204aがロック部材202に係止される。一方、可動腕204bは付勢部材204が巻き線方向に付勢された状態で電池蓋200に設けられた突起形状200aに係止されている。その結果、電池蓋200は常に開く方向に付勢されるようになる。
このように、電池蓋200、ロック部材202、付勢部材204が同一の軸205に支持されているので構成をコンパクトにすることができる。
次に、ロック部材202の回転規制について述べる。図3はロック部材202の回転規制を示す断面図である。
同図において、電池300は不図示の電池排出部材によりユーザーが取り出し可能な位置まで電池室110から突出する様に付勢されているものとする。したがって、この状態においてロック部材202は電池300とロック先端部202aで当接しているので、図中上方向に常に付勢され、軸205を中心として時計回りに回転しようとする。そこで、ロック部材202にはこの回転を規制する第1の規制リブ202b、さらに逆の回転を規制するために第2の規制リブ202cも設けられている。そして、ロック部材202の図中の時計回り方向の回転は第1の規制リブ202bが電池室110の溝110bに入り込みそれぞれの当接面が当接することで規制されるようになっている。図中の反時計回りの回転は、第2の規制リブ202cと電池室110の床面110cが当接することで規制される。したがって、ロック部材202は電池室110により軸205を中心とする両方向の回転を規制され、軸205に沿って移動するようになっている。
以下では、本実施形態の電池の挿脱ロック機構について述べる。図4はロック部材202の移動方向及び付勢手段について説明するための断面図及び底面図である。
図4(a)、(b)の状態では、付勢部材204はロック部材202と腕部203bに挟まれやや圧縮された状態で保持されている。したがって、ロック部材202は図中上方向に常に付勢され、ロック先端部202aと電池300は挿脱方向で干渉する位置に保持される。
本実施形態の電池の挿脱ロック機構は、図4(a)、(b)に示す状態からユーザーがロック部材202を図中下方向にスライド操作することで図4(c)、(d)で示す状態へと移行する。
図4(c)、図4(d)では、ロック先端部202aは電池300の挿脱方向において干渉しない位置に移動し電池300は図示しない電池排出部材により押し上げられることになる。そのためロック部材202はユーザーが手を離しても電池300の側面と干渉し、図4(c)の状態が保持される。
以上で説明したようにロック部材202と電池蓋200はそれぞれ独立に操作するようになっている。
次に、図4(c)、(d)の状態で電池蓋200を閉じようとした場合について述べる。図5は図4(c)、(d)の状態で電池蓋200を閉めようとした場合の説明図である。図5(a)は電池挿脱ロック解除状態で電池蓋200を閉めようとした場合の当接部210周辺の斜視図、図5(b)は図5(a)の状態の断面図である。
図5(a)、(b)に示すように、ロック部材202が図4(c)、(d)の位置にいる場合、電池蓋200を閉じると電池蓋200は備えられた当接部210が最初にロック部材202に当接する位置に設けられているので電池蓋200の閉じる動作が規制される。また、当接部210は電池蓋200の軸205付近に設置されている。したがって、ユーザーは電池蓋200の閉じる動作が初期段階で規制されることで電池300が図4(a)、(b)の状態ではないことを知覚でき、ロック部材202を保護することができる。なお、本実施形態では当接部210は電池蓋200に設置したが、板金部材203の腕部203bなどの部材に設置しても良い。また、当接部210とロック部材202は同材料もしくは同硬度の材料を用いると接触しても傷つきにくいというメリットがある。
次に当接部210の別の働きについて述べる。図6は図4(a)、(b)の状態における電池蓋200を閉じた状態の断面図である。
電池蓋200が閉じた状態において、当接部210は図4(c)、(d)の状態でのロック部材202の移動を規制する位置に設置される。したがって、落下などの衝撃でロック部材202が図中右方向へ移動しようとした場合には、当接部210がロック部材202の移動を規制することで電池300のロックが解除されない構成となっている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変更が可能であり、デジタルカメラに限らず、電池収容部と回動式の電池蓋を備える種々の電子機器に適応可能である。
101 カメラ本体、110 電池室、200 電池蓋、201 操作部材、
202 ロック部材、203 板金部材、204 付勢部材、205 軸、
210 当接部、300 電池
202 ロック部材、203 板金部材、204 付勢部材、205 軸、
210 当接部、300 電池
Claims (4)
- 電池を収容する電池室(110)と、
前記電池室(110)の開口を開閉する蓋(200)と、
前記電池蓋(200)の開閉動作と連動する当接部(210)と
前記蓋(200)を回動可能に支持する軸(205)と、
前記電池が該電池室(110)から排出されることを規制する位置と規制を解除する位置に移動可能なロック部材(202)と、を有し、
前記ロック部材(202)が規制を解除位置にある際に、前記蓋(200)の開閉動作により前記当接部(210)が前記ロック部材(202)に接触することで、前記蓋(200)の開閉動作を規制することを特徴とする電子機器。 - 前記ロック部材(202)は前記軸(205)に保持され、前記軸(205)の軸方向に移動可能であり、前記当接部(210)は前記ロック部材(202)の移動投影内に配置されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記ロック部材(202)をロック位置へ付勢する付勢手段(204)を備え、前記付勢手段(204)は前記蓋(200)を開き方向へも付勢することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
- 前記当接部(210)は前記ロック部材(202)と同材料、あるいは、同硬度の材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015149078A JP2017032616A (ja) | 2015-07-29 | 2015-07-29 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015149078A JP2017032616A (ja) | 2015-07-29 | 2015-07-29 | 電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017032616A true JP2017032616A (ja) | 2017-02-09 |
Family
ID=57986074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015149078A Pending JP2017032616A (ja) | 2015-07-29 | 2015-07-29 | 電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017032616A (ja) |
-
2015
- 2015-07-29 JP JP2015149078A patent/JP2017032616A/ja active Pending
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