JP2017028039A - 電子機器および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】動作時に熱を発生し、熱源となる電子部品と、電子部品が発生する熱が伝わり、ユーザが把持する外装部材2と、低融点潜熱蓄熱材を有する低融点蓄熱部材21と、高融点潜熱蓄熱材を有する高融点蓄熱部材22とを備える。低融点蓄熱部材21は、電子部品と外装部材2とを含む伝熱経路の少なくとも一箇所に設けられる。高融点蓄熱部材22は、伝熱経路における、低融点蓄熱部材21の接続箇所よりも電子部品の動作時の温度が高い箇所に設けられる。
【選択図】図2
Description
図1は、実施例1の電子機器の構成を示す図である。
実施例1の電子機器は、デジタルカメラの一例としてのコンパクトカメラである。なお、本発明は、コンパクトカメラに限らず、他のレンズ交換式カメラやビデオカメラ、ウェアラブルカメラ等にも適用することができる。
カメラ本体1は、外殻を形成し、動画撮影時にユーザが把持する外装部材2と、撮影対象からの光を取り込むレンズ鏡筒3及びその光軸3a(紙面垂直方向)、撮影画像のプレビューや記録画像の表示等を行うディスプレイ4を備える。また、カメラ本体1は、レリーズやズーム、モード選択・決定といった、撮影に関わる基本的な操作を行うためのレリーズボタン5とズームレバー6、モードダイヤル7、操作ボタン群8を備える。
図11中の点線は、潜熱蓄熱材を搭載しないカメラの温度を示す。潜熱蓄熱材を搭載しないカメラでは、外装部材の温度は連続的に上昇する。図11中の実線は、潜熱蓄熱材を搭載するカメラの温度を示す。潜熱蓄熱材を搭載するカメラでは、始めの期間31においては潜熱蓄熱材を搭載しないカメラと同様に温度が上昇する。
カメラ本体1は、低融点蓄熱部材21と、高融点蓄熱部材22を備える。また、カメラ本体1は、バッテリ14aを収納するバッテリボックス14と、撮影して得られたデータを記録するメモリーカードを収納するカードスロット15を備える。更に、カメラ本体1は、これらの部材やレンズ鏡筒3といった構造部材と外装部材2を互いに連結し固定するためのメインフレーム16と、操作ボタン群8を支持するサブ基板17、撮像素子9の熱を高融点蓄熱部材に伝導する熱伝導部材18を備えている。
潜熱蓄熱材は、融解することで、液状もしくはゲル状となり流動性を呈するので、図3(A),(B)に示すように、他の材料中に封入、又は添加した形態で使用することが望ましい。図3(A)は、潜熱蓄熱材20aを金属又は樹脂製の容器20bに充填し密封した構成を示す。すなわち、図3(A)に示す構成では、低融点蓄熱部材と高融点蓄熱部材とは、潜熱蓄熱材を金属製または樹脂製の容器に充填して成る。
図4では、熱回路網法による表記を用いる。熱回路網法は、部材間を流れる熱を電気回路を流れる電気に見立てた等価熱回路を作成し、回路を解くことで各部材の温度上昇特性を求める解析手法である。熱回路網法において、熱流と温度、熱抵抗、熱容量は、それぞれ電気回路における電流と電位、電気抵抗、静電容量と対応する。また、熱回路網法における潜熱蓄熱材は、融点付近でのみ導通するスイッチを介して大容量コンデンサが接続された部材とみなすことができる。したがって、図4における各部の記号が示す内容は、以下の通りである。
T∞<TmL<Tc<T∞max <TmH<T1max
図中では、蓄熱部材中に潜熱蓄熱材を含まない場合と、従来の構成に相当する低融点蓄熱部材のみを搭載する場合、と、高融点蓄熱部材のみを搭載する場合の温度上昇の様子を示している。それぞれの場合における蓄熱部材の総質量は、同一である。
図7中の破線は、蓄熱部材中の潜熱蓄熱材が融解する期間が互いに重ならない構成における、外装部材2の温度上昇を示す。図7中の実線は、本実施例の構成すなわち蓄熱部材中の潜熱蓄熱材が融解する期間が互いに重なる構成における、外装部材2の温度上昇を示す。
実施例2の電子機器は、撮像装置の一例としてのスマートフォンである。スマートフォンも軽量・小型化が図られる一方で、多様な情報処理機能を実現するためにマイクロプロセッサを始めとする多くの電子部品を駆動し熱を発生するため、外装部材の温度が上昇しやすい電子機器である。
スマートフォン101は、外殻を形成し、通話や通信時にユーザが把持するガラスや透明樹脂製の前面外装部材102a及び金属や樹脂製の側・背面外装部材102bを備える。また、スマートフォン101は、静止画や動画を撮影するための前面と背面のカメラユニット103aと103b、タッチ操作に対応したディスプレイ104、大容量バッテリ114を備える。また、スマートフォン101は、補助的に操作を行うための1又は複数のハードキー108と、画像撮影時や夜間の照明として利用できるLED光源112を備える。更に、スマートフォン101は、その内部に、各種の演算処理を行う、マルチコアのマイクロプロセッサ110aを始めとするDRAM、フラッシュメモリ、通信用IC、パワーIC等の各種のIC群110と、これらを両面に実装するメイン基盤111を備える。
スマートフォン101は、本実施例の要部である低融点蓄熱部材121と高融点蓄熱部材122、断熱部材123を備えている。また、スマートフォン101は、常時多くの電波を授受する電子機器であるので、電波の漏洩や干渉を防ぐため、IC群110は、薄い金属性のシールド板116に蔽われ、電磁的に遮蔽されている。
スマートフォンは、厚さが極端に小さいので、実施例1における図3で示したような塊状の蓄熱部材を搭載することは困難である。したがって、実施例2では、低融点蓄熱部材121と高融点蓄熱部材122aを、図10(A)または図10(B)に示す構成とする。
2 外装部材
11 メイン基板
18 熱伝導部材
20a 潜熱蓄熱材
21 低融点蓄熱部材
22 高融点蓄熱部材
Claims (11)
- 動作時に熱を発生し、熱源となる電子部品と、
前記電子部品が発生する熱が伝わり、ユーザが把持する外装部材と、
第一の融点を持つ第一の潜熱蓄熱材を有する第一の蓄熱部材と、前記第一の融点より高い第二の融点を持つ第二の潜熱蓄熱材を有する第二の蓄熱部材とを備え、
前記第一の蓄熱部材は、前記電子部品と前記外装部材とを含む伝熱経路の少なくとも一箇所に設けられ、
前記第二の蓄熱部材は、前記伝熱経路における、前記第一の蓄熱部材の接続箇所よりも前記電子部品の動作時の温度が高い箇所に設けられることを特徴とする電子機器。 - 前記第一の融点をTmL、前記第二の融点をTmH、前記外装部材の熱設計上の許容温度をTcとすると、
TmL<Tc<TmH
であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記電子部品から前記第一の蓄熱部材に至るまでの熱抵抗が、前記電子部品から前記第二の蓄熱部材に至るまでの熱抵抗より大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
- 前記電子機器の動作時に前記第一の蓄熱部材に含まれる前記第一の潜熱蓄熱材が融解し始めてから融解し終わるまでの期間と、前記第二の蓄熱部材に含まれる前記第二の潜熱蓄熱材が融解し始めてから融解し終わるまでの期間とが重なるように、潜熱蓄熱材の量と融点とが設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記第一の蓄熱部材と第二の蓄熱部材とは、潜熱蓄熱材を金属製または樹脂製の容器に充填して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記第一の蓄熱部材と第二の蓄熱部材とは、潜熱蓄熱材を樹脂またはゴム部材に添加して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記第一の蓄熱部材と第二の蓄熱部材とは、潜熱蓄熱材を2枚の薄いシート部材で挟み、端部を密閉して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記2枚のシート部材は、一方が断熱性のシート部材であり、他方が所定の熱伝導率を有する熱伝導性のシート部材であることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
- 前記第一の蓄熱部材と、前記第二の蓄熱部材または前記外装部材とは、断熱部材により断熱されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記電子部品は、撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電子機器として機能する撮像装置。
- 前記撮像素子が発生する熱を光軸に対して垂直方向に伝導した上で前記第二の蓄熱部材に伝える熱伝導部材を備えることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
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