JP2017025743A - エンジン装置 - Google Patents

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恭志 小野寺
智行 木村
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智行 木村
義幸 山東
Yoshiyuki Santo
義幸 山東
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Abstract

【課題】燃料タンクを尿素水タンクの支持部材として兼用でき、尿素水タンクの取付け構造を簡略化できるようにしたエンジン装置を提供しようとするものである。
【解決手段】 本願発明のエンジン装置は、ディーゼルエンジン1の排気ガス中に尿素水を噴射する尿素混合管39と、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の窒素酸化物質を除去するSCRケース29と、尿素混合管39内に尿素水タンク71の尿素水を供給する尿素水供給装置73を備え、尿素水タンク71に尿素水用配管80c,80dを介して尿素水供給装置73を接続する。ディーゼルエンジン1の燃料タンク45に凹部111を設け、凹部111に尿素水タンク71を支持させるように構成した。
【選択図】図1

Description

本願発明は、農業機械(トラクタ、コンバイン)または建設機械(ブルドーザ、油圧ショベル、ローダー)などに搭載するディーゼルエンジン等のエンジン装置に係り、より詳しくは、排気ガス中に含まれた粒子状物質(すす、パティキュレート)、または排気ガス中に含まれた窒素酸化物質(NOx)等を除去する排気ガス浄化装置が搭載されたエンジン装置に関するものである。
従来から、ディーゼルエンジンの排気経路中に、排気ガス浄化装置(排気ガス後処理装置)として、ディーゼルパティキュレートフィルタを内設したケース(以下、DPFケースという)と、尿素選択還元型触媒を内設したケース(以下、SCRケースという)を設け、DPFケースとSCRケースに排気ガスを導入して、ディーゼルエンジンから排出された排気ガスを浄化処理する技術が知られている(例えば特許文献1〜3参照)。
特許第3904768号公報 特許第5020185号公報 特許第5349575号公報
特許文献1〜3における排気ガス浄化装置は、尿素選択還元型触媒を備えた構成とするため、DPFケース出口とSCRケース入口の間に尿素混合管を固定し、尿素混合管内に尿素水タンクの尿素水を尿素水ポンプにて供給している。そのため、ディーゼルエンジンの排気経路に排気ガス浄化装置を組み込んだ場合、エンジン装置に供給させる燃料を貯留する燃料タンクだけでなく、尿素水を貯留する尿素水タンクが必要となる。
従って、排気ガス浄化装置を有するエンジン装置を搭載した車両や機械において、燃料タンクの支持構造に加えて、尿素水タンクの支持構造を新たに追加しなければならないばかりか、尿素水タンクの搭載スペースを確保しなければならない。また、ディーゼルエンジンを停止させたときに、尿素水ポンプによる尿素水供給経路内に尿素水が残留する場合があり、低温環境下において、残留した尿素水の凍結などにより、尿素水供給経路の破損や故障などが起こる恐れがある。
そこで、本願発明は、これらの現状を検討して改善を施したエンジン装置を提供しようとするものである。
前記目的を達成するため、本願発明のエンジン装置は、エンジンの排気ガス中に尿素水を噴射する尿素混合管と、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去するSCRケースと、前記尿素混合管内に尿素水タンクの尿素水を供給する尿素水供給装置を備え、前記尿素水タンクに尿素水用配管を介して尿素水供給装置を接続するエンジン装置において、前記エンジンの燃料タンクに凹部を設け、前記凹部に尿素水タンクを支持させるように構成したものである。
上記エンジン装置において、前記燃料タンクの凹部または前記尿素水タンクに係合部を形成し、前記係合部を介して前記燃料タンクの凹部に前記尿素水タンクを合体させるように構成したものとしてもよい。
上記エンジン装置において、前記尿素水ポンプ装置の停止にて前記尿素水供給装置内または尿素水用配管内に尿素水が残留または浸入するのを防止する排除手段を設けたものとしてもよい。
本願発明によれば、燃料タンクの凹部に尿素水タンクに支持できる構成とすることで、燃料タンクを尿素水タンクの支持部材として兼用でき、尿素水タンクの取付け構造を簡略化できると共に、燃料タンクの注油口と尿素水タンクの注水口を近接させて配置でき、燃料または尿素水を容易に供給できる。
本願発明によれば、燃料タンクの凹部または前記尿素水タンクに係合部を形成し、係合部を介して前記燃料タンクの凹部に尿素水タンクを合体させる構成とすることで、尿素水タンクの固定構造を簡略化でき、燃料タンクへの尿素水タンクの組付け作業性を向上できる。
本願発明によれば、排除手段を設けた構成とすることで、尿素水供給装置内または尿素水用配管内で尿素水が凍結するのを防止できるものでありながら、尿素水用配管を大径ホースにて形成する必要がなく、作業車両などへの組付け作業などを簡略化できる。また、低温環境下において、保管状態の尿素水供給装置内の空気が凝縮して、尿素水タンクから尿素水供給装置内に尿素水を吸い込むことを阻止できる。
本願発明におけるディーゼルエンジンと燃料供給経路及び尿素水供給経路の関係を示す概略図である。 燃料供給経路及び尿素水供給経路の構成を示す機能ブロック図である。 ディーゼルエンジンの左側面図である。 同右側面図である。 同正面図である。 同背面図である。 同平面図である。 尿素水タンクの燃料タンクへの取付け構成を説明する斜視図である。 尿素水タンクの構成を示す斜視図である。 尿素混合管の尿素水供給制御のフローチャートである。 別実施形態となる尿素水タンクの燃料タンクへの取付け構成を説明する斜視図である。 同尿素水タンクの構成を示す斜視図である。 ディーゼルエンジンを搭載したトラクタの左側面図である。 同平面図である。 ディーゼルエンジンを搭載した作業車両の側面図である。 同作業車両の平面図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図10)に基づいて説明する。図1はディーゼルエンジン1と燃料タンク及び尿素水タンクとの関係を示す概略図、図2は燃料供給経路及び尿素水供給経路の構成を示す機能ブロック図である。
図1及び図2を参照しながら、本実施形態におけるエンジン装置の全体構成ついて説明する。本実施形態のエンジン装置は、ディーゼルエンジン1と、ディーゼルエンジン1の排気経路に設けられた排気ガス浄化装置27と、ディーゼルエンジン1に燃料を供給する燃料タンク45と、選択触媒還元用尿素水溶液を貯蔵する尿素水タンク71と、尿素混合管39に尿素水溶液を供給する尿素水供給装置73とを備える。
図1及び図2に示す如く、ディーゼルエンジン1における四気筒分の各インジェクタ47には、コモンレール43及び燃料供給ポンプ42を介して、燃料タンク45を接続している。各インジェクタ47は、電磁開閉制御型の燃料噴射バルブ48を備えている。コモンレール43は、円筒状の蓄圧室を備えている。燃料供給ポンプ42の吸入側は、燃料フィルタ44及び低圧管(燃料供給管)80aを介して燃料タンク45に接続している。燃料タンク45内の燃料は、燃料フィルタ44及び低圧管80aを介して燃料供給ポンプ42に吸い込まれる。燃料供給ポンプ42の吐出側には、高圧管81を介してコモンレール43を接続している。コモンレール43には、四本の燃料噴射管88を介して四気筒分のインジェクタ47を接続している。
燃料タンク45には、燃料戻り管80bを介して燃料供給ポンプ42を接続している。コモンレール43の長手方向の端部には、蓄圧室内の燃料の圧力を制限する戻り管コネクタ90を介して、コモンレール戻り管89の一端側を接続している。コモンレール戻り管89の他端側は燃料戻り管80bを介して燃料タンク45に接続している(燃料戻り管80bに合流している)。燃料供給ポンプ42の余剰燃料とコモンレール43の余剰燃料とは、燃料戻り管80bd及びコモンレール戻り管89を介して燃料タンク45に回収される。
上記の構成において、燃料タンク45の燃料は燃料供給ポンプ42によってコモンレール43に圧送され、高圧の燃料としてコモンレール43に蓄えられる。各燃料噴射バルブ48をそれぞれ開閉制御(電子制御)することによって、コモンレール43内の高圧の燃料が、噴射圧力、噴射時期、噴射期間(噴射量)を高精度にコントロールされた上で、各インジェクタ47からディーゼルエンジン1の各気筒に噴射される。このため、エンジン1から排出される窒素酸化物(NOx)を低減できると共に、エンジン1の騒音振動を低減できる。
図1に示す如く、排気ガス浄化装置27は、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の粒子状物質を除去するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)としての第1ケース28と、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の窒素酸化物質を除去する尿素選択触媒還元(SCR)システムとしての第2ケース29を備える。ディーゼルエンジン1の各気筒から排気マニホールド6(図3参照)に排出された排気ガスは、排気ガス浄化装置27等を経由して、外部に放出される。排気ガス浄化装置27によって、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や、炭化水素(HC)や、粒子状物質(PM)や、窒素酸化物質(NOx)を低減するように構成している。
また、ディーゼルエンジン1に空気を強制的に送り込む過給機38(図3参照)などを介して、排気マニホールド6の排気ガス出口(図3参照)に第1ケース28の排気入口側を連通させ、ディーゼルエンジン1の排気ガスを第1ケース28内に導入する。一方、第1ケース28の排気出口側に尿素混合管39を介して第2ケース29の排気入口側を接続させ、第1ケース28の排気ガスを第2ケース29内に導入するように構成している。
さらに、尿素混合管39の排気上流側端部に尿素水噴射部146を設けており、尿素水噴射部146に尿素水噴射体76を固定している。尿素水噴射ノズル76から尿素水が尿素水噴射部146内に噴射され、尿素混合管39の内部で、ディーゼルエンジン1からの排気ガスに尿素水が混合される。尿素水が混合された排気ガスは第2ケース29を通過して、排気ガス中の窒素酸化物質(NOx)が低減され、SCR出口管37から外部に放出される。
尿素水供給装置73は、尿素水タンク71内の尿素水溶液を圧送する尿素水ポンプ74と、尿素水ポンプ74を駆動する尿素水供給用電動モータ75を備えるものであり、尿素水タンク71と尿素水供給装置73の間に、尿素水配管としての尿素水供給管(尿素水用配管)80cまたは尿素水戻し管(尿素水用配管)80dを接続させると共に、尿素混合管39の尿素水噴射体76(尿素水噴射部146)に尿素水噴射管77を介して尿素水ポンプ74を接続させている。
上記の構成により、尿素水タンク71内の尿素水が尿素水ポンプ74から尿素水噴射体76(尿素水噴射部146)に圧送される。そして、尿素水ポンプ74により、尿素混合管39の尿素水供給側に設けた尿素水噴射体76(尿素水噴射部146)に尿素水タンク71内の尿素水溶液を供給する。これにより、尿素混合管39内部に尿素水噴射体76から尿素水溶液を噴霧して、尿素混合管39内に供給される尿素水が加水分解にて、第1ケース28から第2ケース29に至る排気ガス中にアンモニアとして混合される。
図1に示す如く、燃料タンク45は、上面に凹部111を設けており、凹部111に尿素水タンク71を支持させるように構成している。燃料タンク45を尿素水タンク71の支持部材として兼用でき、尿素水タンク71の取付け構造を簡略化できる。また、燃料タンク45の注油口46と尿素水タンク71の注水口72を近接させて配置でき、燃料または尿素水を容易に供給できる。
燃料タンク45の凹部111は、燃料タンク11の上面及び一側面それぞれの一部を切り欠いて構成している。即ち、燃料タンク45の上面において、一側面との辺縁から中途部まで逆側の他側面に向けて、凹部111による切欠部分を形成し、燃料タンク45の一側面において、上面との辺縁から中途部まで下側に向けて、凹部111による切欠部分を形成している。燃料タンク45は、凹部111の切欠部分を設けた一側面上方に、注油口46を備えている。また、凹部111に嵌合された尿素水タンク71は、燃料タンク45と同一面となる側面上方に、注水口72を備えている。
燃料タンク45は、低圧管(燃料供給管)80a及び燃料戻り管80bを介して、ディーゼルエンジン1と接続している。また、尿素水タンク71は、尿素水供給管80c及び尿素水戻し管80dを介して、尿素水供給装置73と接続している。燃料供給管80a及び燃料戻り管80bによる燃料用配管と、尿素水供給管80c及び尿素水戻し管80dによる尿素水用配管とが、配管束80として纏められて、ディーゼルエンジン1及び尿素水供給装置73と燃料タンク45及び尿素水タンク71との間に配設されている。
燃料用配管80a,80bと尿素水用配管80c,80dを配管束(配管集合体)80として配設することで、燃料用配管80a,80bと尿素水用配管80c,80dとの間で熱交換できる。従って、燃料用配管80a,80bを通過する燃料の温度上昇を抑制するとともに、尿素水用配管80d,80dを通過する尿素水の凍結を防止できる。
図1に示すように、ディーゼルエンジン1の同一側面(吸気マニホールド3側側面)に、燃料ポンプ42、コモンレール43、及び燃料フィルタ44を配置している。また、排気ガス浄化装置27の尿素水噴射体76及び尿素水供給装置73も、ディーゼルエンジン1の同一側面(吸気マニホールド3側側面)側に配置している。また、図1の実施形態において、尿素水供給装置73を、排気ガス浄化装置27の支持台87の一側面に固定して、SCRケース29の排気出口側下方に配置する。これにより、尿素水供給装置73を、尿素水噴射体76下方に近接させて配置でき、尿素水噴射管77を短尺に構成できる。
図1に示す如く、ディーゼルエンジン1における同一面側に、燃料ポンプ42、コモンレール43、燃料フィルタ44、尿素水噴射体76、及び尿素水供給装置73を配置している。従って、配管側80の一端から分岐させた燃料用配管80a,80b及び尿素水用配管80c,80dだけでなく、尿素水噴射管77、高圧管81、及びコモンレール管89についても、ディーゼルエンジン1の同一側方で連結できるため、その配管作業及びメンテナンス作業における煩雑さを解消できる。
次いで、図3〜図7を参照しながら、ディーゼルエンジン1の全体構造について説明する。図3はディーゼルエンジン1の排気マニホールド6が設置された左側面図、図4はディーゼルエンジン1の吸気マニホールド3が設置された右側面図、図5はディーゼルエンジン1の冷却ファン24が設置された正面図である。なお、排気マニホールド6が設置された側をディーゼルエンジン1の左側面と称し、吸気マニホールド3が設置された側をディーゼルエンジン1の右側面と称し、冷却ファン24が設置された側をディーゼルエンジン1の正面と称する。
図3〜図7に示す如く、ディーゼルエンジン1のシリンダヘッド2の一側面には吸気マニホールド3が配置されている。シリンダヘッド2は、エンジン出力軸4(クランク軸)とピストン(図示省略)が内蔵されたシリンダブロック5に上載されている。シリンダヘッド2の他側面に排気マニホールド6が配置されている。シリンダブロック5の正面と背面からエンジン出力軸4の前端と後端を突出させている。
図3〜図7に示す如く、シリンダブロック5の背面にフライホイールハウジング8を固着している。フライホイールハウジング8内にフライホイール9を設ける。エンジン出力軸4の後端側にフライホイール9を軸支させている。フライホイール9を介してディーゼルエンジン1の動力を取り出すように構成している。さらに、シリンダブロック5の下面にはオイルパン11が配置されている。
図4〜図7に示すように、吸気マニホールド3には、再循環用の排気ガスを取込む排気ガス再循環装置(EGR)15を配置する。エアクリーナ16(図13参照)が吸気マニホールド3に接続される。エアクリーナ16にて除塵・浄化された外部空気は、吸気マニホールド3に送られ、ディーゼルエンジン1の各気筒に供給されるように構成している。
上記の構成により、ディーゼルエンジン1から排気マニホールド6に排出された排気ガスの一部が、排気ガス再循環装置15を介して、吸気マニホールド3からディーゼルエンジン1の各気筒に還流されることによって、ディーゼルエンジン1の燃焼温度が下がり、ディーゼルエンジン1からの窒素酸化物(NOx)の排出量が低減され、かつディーゼルエンジン1の燃費が向上される。
なお、シリンダブロック5内とラジエータ19(図13参照)に冷却水を循環させる冷却水ポンプ21を備える。ディーゼルエンジン1の冷却ファン24設置側に冷却水ポンプ21を配置する。エンジン出力軸4にVベルト22などを介して冷却水ポンプ21及び冷却ファン24を連結し、冷却水ポンプ21及び冷却ファン24を駆動する。冷却水ポンプ21から、排気ガス再循環装置15のEGRクーラ18を介して、シリンダブロック5内に冷却水を送込む一方、冷却ファン24風にてディーゼルエンジン1を冷却するように構成している。
図3〜図7に示す如く、前記ディーゼルエンジン1の各気筒から排出された排気ガスを浄化するための排気ガス浄化装置27として、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の粒子状物質を除去するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)としての第1ケース28と、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の窒素酸化物質を除去する尿素選択触媒還元(SCR)システムとしての第2ケース29を備える。図7に示すように、DPFケースとしての第1ケース28には、酸化触媒30と、スートフィルタ31が内設される。SCRケースとしての第2ケース29には、尿素選択触媒還元用のSCR触媒32と、酸化触媒33が内設される。
ディーゼルエンジン1の各気筒から排気マニホールド6に排出された排気ガスは、排気ガス浄化装置27等を経由して、外部に放出される。排気ガス浄化装置27によって、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や、炭化水素(HC)や、粒子状物質(PM)や、窒素酸化物質(NOx)を低減するように構成している。
図5〜図7に示す如く、第1ケース28と第2ケース29は、平面視でディーゼルエンジン1の出力軸(クランク軸)4と交叉する直交方向に長く延びた長尺円筒形状に構成している。第1ケース28の筒形状両側(排気ガス移動方向一端側と同他端側)には、排気ガスを取入れるDPF入口管34と、排気ガスを排出するDPF出口管35を設けている。同様に、第2ケース29の両側(排気ガス移動方向一端側と同他端側)には、排気ガスを取入れるSCR入口管36と、排気ガスを排出するSCR出口管37を設けている。
また、排気マニホールド6の排気ガス出口に、ディーゼルエンジン1に空気を強制的に送り込む過給機38と、排気マニホールド6にボルト締結する排気ガス出口管7を配置している。過給機38と排気ガス出口管7を介して排気マニホールド6にDPF入口管34を連通させ、ディーゼルエンジン1の排気ガスを第1ケース28内に導入する。一方、後述する尿素混合管39を介して、DPF出口管35にSCR入口管36を接続させ、第1ケース28の排気ガスを第2ケース29内に導入するように構成している。加えて、DPF出口管35と、尿素混合管39は、ボルト締結させるDPF出口側フランジ体41にて着脱可能に接続されている。なお、SCR入口管36と尿素混合管39は、溶接加工にて一体的に接続されている。
図4に示す如く、ディーゼルエンジン1の多気筒分の各インジェクタ47(図2参照)に、燃料タンク45(図1及び図2参照)を接続する燃料ポンプ42とコモンレール43を備える。シリンダヘッド2の吸気マニホールド3設置側にコモンレール43と燃料フィルタ44を配置し、吸気マニホールド3下方のシリンダブロック5に燃料ポンプ42を配置している。なお、各インジェクタ47は、電磁開閉制御型の燃料噴射バルブ48(図2参照)を有する。
燃料タンク45内の燃料が燃料フィルタ44を介して燃料ポンプ42に吸込まれる一方、燃料ポンプ42の吐出側にコモンレール43が接続され、円筒状のコモンレール43がディーゼルエンジン1の各インジェクタにそれぞれ接続されている。なお、燃料ポンプ42からコモンレール43に圧送される燃料のうち余剰分は、燃料タンク45に戻され、高圧の燃料がコモンレール43内に一時貯留され、コモンレール43内の高圧燃料がディーゼルエンジン1の各気筒(シリンダ)内部に供給される。
上記の構成により、前記燃料タンク45の燃料が燃料ポンプ42によってコモンレール43に圧送され、高圧の燃料がコモンレール43に蓄えられると共に、前記各インジェクタ47の燃料噴射バルブ48がそれぞれ開閉制御されることによって、コモンレール43内の高圧の燃料がディーゼルエンジン1の各気筒に噴射される。即ち、前記各インジェクタ47の燃料噴射バルブ48を電子制御することによって、燃料の噴射圧力、噴射時期、噴射期間(噴射量)を高精度にコントロールできる。したがって、ディーゼルエンジン1から排出される窒素酸化物(NOx)を低減できる。
次いで、図3〜図7を参照して、前記第1ケース28と第2ケース29の取付け構造を説明する。図3〜図7に示す如く、シリンダヘッド2の前面のうち右側角隅部に下端側をボルト締結する前部支脚体82と、シリンダヘッド2の左側面のうち前側角隅部に下端側をボルト締結する側部支脚体84と、シリンダヘッド2の後面に下端側をボルト締結する後部支脚体86を備え、シリンダヘッド2に各支脚体82,84,86を立設させる。板金加工にて形成した矩形状の支持台87を備え、各支脚体82,84,86の上端側に支持台87の側面及び上面側をボルト締結させている。
図3〜図7に示す如く、第1ケース28と第2ケース29を平行に配置させる挟持体として、一対の左ケース固定体95及び右ケース固定体96と、両端側に締結ボルトを設けた4本の締結バンド97を備える。左ケース固定体95及び右ケース固定体96の後側に左右一対の締結バンド97にて第1ケース28を着脱可能に固着させると共に、左ケース固定体95及び右ケース固定体96の前側に左右一対の締結バンド97にて第2ケース29を着脱可能に固着させる。したがって、左右方向に長尺な円筒状の第1ケース28と第2ケース29が、ディーゼルエンジン1の上面側に平行に配置されるもので、ディーゼルエンジン1上面後側に第1ケース28が位置し、ディーゼルエンジン1上面前側に第2ケース29が位置する。ディーゼルエンジン1の上面側に、第1ケース28と第2ケース29の支持高さを異ならせて、ディーゼルエンジン1上面の低い位置に尿素混合管39を支持し、ディーゼルエンジン1の上面側高さを嵩低く形成可能に構成している。
図3〜図7に示す如く、左ケース固定体95及び右ケース固定体96の前後端部に前後支持フレーム体98を取付け位置(支持姿勢)調節可能にボルト締結させ、右ケース固定体96の側面に側部支持フレーム体105を取付け位置(支持姿勢)調節可能にボルト締結させ、左右ケース固定体95,96と前後支持フレーム体98と側部支持フレーム体105を四角枠状に連結させ、支持台87の上面に前後支持フレーム体98と側部支持フレーム体105をボルト締結させ、左右ケース固定体95,96と締結バンド97を介して支持台87の上面に第1ケース28と第2ケース29を固着させ、排気浄化ユニットとしての排気ガス浄化装置27を構成している。
また、左ケース固定体95の前端側と右ケース固定体96の後端側に左右のユニット吊下げ部材91をボルト締結させて、左右ケース固定体95,96と前後支持フレーム体98の四角枠の対角線位置に左右のユニット吊下げ部材91を配置し、ホイストまたはチェンブロックなどの荷役機械を用いて、左右のユニット吊下げ部材91を介して排気ガス浄化装置27を吊下げ移動可能に構成している。一方、ディーゼルエンジン1のシリンダヘッド2の左側前部と背面部に前後のエンジン吊下げ部材102,103をボルト締結させて、ホイストまたはチェンブロックなどの荷役機械を用いて、前後のエンジン吊下げ部材102,103を介してディーゼルエンジン1を吊下げ移動可能に構成している。
次いで、図3〜図7に示す如く、尿素の加水分解にてアンモニアを形成させる直管状部145と、直管状部145の排気上流側端部に設ける尿素水噴射部146と、エルボ管状部185にて、前記尿素混合管39を形成している。DPF出口管35の排気ガス出口側に尿素水噴射部146の排気ガス入口側をDPF出口側フランジ体41にてボルト締結させると共に、尿素水噴射部146の排気ガス出口側に直管状部145の排気ガス入口側を溶接固定させ、直管状部145の排気ガス出口側にエルボ管状部185の排気ガス入口側を溶接固定させ、第1ケース28から尿素混合管39に排気ガスを移動させるように構成している。
図3〜図7に示す如く、第2ケース29の出口側蓋体141は、内側ケース136に連結した排気ガス入口側の直径寸法よりも、SCR出口管37が連結される排気ガス出口側の直径寸法が小さい円錐台形状円筒にて形成されている。出口側蓋体141の排気ガス出口の外側面に平板状支持ステー体142を配置し、SCR出口管37と支持ステー体142を出口側蓋体141にボルト締結する。なお、出口側蓋体141の排気ガス出口の外側面に平板状支持ステー体142を溶接固定してもよい。
図3〜図7に示す如く、第2ケース29の外周方向に支持ステー体142の一端側を延設させ、支持ステー体142の延設端部に混合管支持体143の一端側をボルト締結し、混合管支持体143の他端側に受け部を設け、尿素混合管39の尿素水噴射部146に混合管支持体143の受け部を溶接固定し、支持ステー体142と混合管支持体143を介して、第2ケース29の排気ガス出口側に尿素混合管39の尿素水噴射部146を支持するように構成している。尿素混合管39の尿素水噴射部146に尿素水噴射体(尿素水噴射ノズル)76を取付け、尿素混合管39の内部に尿素水噴射体76から尿素水溶液を噴霧する。
次いで、図8及び図9を参照して、燃料タンク45及び尿素水タンク71の構成を説明する。なお、給油口46が設置された側を燃料タンク45の正面と称する。図8及び図9に示す如く、燃料タンク45は、正面及び上面の一部を切り欠いた凹部111を備えており、凹部111は、上面及び正面を開放された形状で構成されている。燃料タンク45の正面には、凹部111の周辺位置に、給油口46を設けている。また、凹部111の左右側面には、尿素水タンク71を係止させる係合部112を設けている。図8の例では、係合部112は、凹部111の底面から凹部111の側面に沿って立設させた突状部で構成される。
図8及び図9に示す如く、尿素水タンク71は、燃料タンク45の凹部111に対して前方又は上方から挿入可能な形状で構成されており、その左右側面に、凹部111の係合部112に係止する係合部113を備える。図8及び図9の例では、係合部113は、尿素水タンク71の底面から左右側面に沿って凹設させた溝部で構成される。尿素水タンク71を燃料タンク45に合体させる際、凹部111の係合部112に尿素水タンク71の係合部113を係止させて、尿素水タンク71を凹部111に嵌合させる。従って、尿素水タンク71は、燃料タンク45に嵌合させたとき、係合部112,113の係止により位置ずれなく凹部111に収容し、固定できる。また、係合部112,113の係止により、尿素水タンク71が凹部111より外れにくくなる。なお、係合部112,113については、燃料タンク45の係合部112を溝部とする一方、尿素水タンク71の係合部113を突状部で構成するものとしてもよい。
図9に示す如く、尿素水タンク71を燃料タンク45の凹部111に収容する構成とすることで、燃料タンク45と尿素水タンク71とを一体的に構成できるとともに、尿素水タンク71を取り外し可能に構成できる。従って、尿素水タンク71を凹部111に収容させることで、尿素水タンク71を燃料タンク45で固定支持することとなるため、尿素水タンク71用に新たに支持構造を設ける必要がなくなる。また、尿素水タンク71を燃料タンク45に収容させたとき、燃料タンク45により尿素水タンク71が覆われるため、尿素水タンク71が燃料タンク45により外部環境から断熱されることとなり、尿素水タンク71内における凍結などを防止でき、尿素水溶液の劣化を抑制できる。更には、尿素水タンク71を取り外し可能に構成することで、未使用時においては、尿素水タンク71のみを取り外して、適温環境下に保管することができ、尿素水溶液の劣化を低減できる。
図8及び図9に示す如く、尿素水タンク71は、燃料タンク45との合体時に開く給水弁機構114を底面に備えるとともに、尿素水戻し管80dと連結させる配管コネクタ115を上面に備える。給水弁機構114は、底面で開口した尿素水供給口に対して昇降自在に支持された弁体を備えており、燃料タンク45の凹部111に尿素水タンク71を収容させたときは、弁体を上昇させて尿素水供給口を開く一方、尿素水タンク71を燃料タンク45から取り外したときは、弁体を下降させて尿素水供給口を閉じる。
図8に示す如く、燃料タンク45は、尿素水タンク71の給水弁機構114と連結する給水弁連結機構116を凹部111の底面に備えるとともに、燃料供給管80a、燃料戻り管80b、及び尿素水供給管80cそれぞれと連結する配管コネクタ117〜119を側面(図8では右側面)下方に備える。燃料タンク45内に、尿素水供給管80cと連結する配管コネクタ119と給水弁連結機構116とを接続する連結管120を設けている。連結管120は、燃料タンク45側面から凹部111に貫通するようにして設置され、燃料タンク45側面の配管コネクタ119と凹部111の給水弁連結機構116とを連結させる。
図8及び図9に示す如く、燃料タンク45の凹部111に尿素水タンク71を収容させると、給水弁連結機構116に給水弁機構114が載置される。そして、給水弁機構114が給水弁連結機構116により開くことで、給水弁機構114及び給水弁連結機構116を介して、尿素水タンク71内部が連結管120と連通し、その結果、尿素水タンク71内の尿素水が連結管120と連結した配管コネクタ119に向かって流入する。このとき、連結管120は燃料タンク45内に設けられるため、連結管120は燃料タンク45内の燃料に囲まれた状態となる。従って、連結管120内を流れる尿素水溶液は外部環境から断熱された状態となるため、その凍結や析出を防ぐことができる。
図8に示す如く、燃料タンク45の上面には、凹部111との境界部分から側面に向かって延びるように、配管設置用溝121を凹設している。配管設置用溝121に尿素水戻し管80dを埋設することで、尿素水戻し管80dの一端を、凹部111に収容した尿素水タンク71の配管コネクタ115まで簡単に誘導でき、その配管作業を簡単化できる。また、燃料タンク45は、凹部111とそれ以外の部分を各別に成形加工した後に溶着させるように構成することで、燃料タンク45を従来構造にて成形加工でき、燃料タンク45の製造コストを低減できる。
そして、図10のフローチャート(SCR供給制御)に示す如く、オペレータによってキースイッチ126がエンジン運転位置に切換え操作され、ディーゼルエンジン1の暖気運転が実行されると、ディーゼルエンジン1の冷却水温度計値及びエンジン回転センサ値と、尿素水温度センサ123値と、尿素水量計124値などが読込まれ、尿素水温度が所定以上のときに、尿素水ポンプ74が作動可能な状態(尿素水噴射OKの状態)に保持されると、尿素水噴射開始制御が実行されて、尿素水供給用電動モータ75(尿素水ポンプ74)などが作動制御される。
尿素水供給用電動モータ75(尿素水ポンプ74)などが作動したときに、尿素混合管39内に尿素水が供給されて、尿素水タンク71の尿素水溶液が尿素混合管39内に供給され、第1ケース61から第2ケース62に至る排気ガス中に、アンモニア(尿素水の加水分解にて生成)が混合され、第2ケース62内の尿素選択触媒還元用のSCR触媒68と酸化触媒69によって、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の窒素酸化物質(NOx)が低減する。なお、キースイッチ126がエンジン運転位置に切換え操作され、ディーゼルエンジン20の暖気運転が実行されたとき、尿素水溶液温度が所定温度以下の場合は、警報器127を作動させて、尿素水タンク71の尿素水溶液の凍結を警報すると共に、尿素水戻し管80dを介して尿素水タンク71と尿素水供給装置73の間で尿素水溶液を循環させ、尿素水溶液の凍結を防止する。
次いで、図11及び図12を参照して、尿素水タンク71の変形例を説明する。本変形例における尿素水タンク71は、図11及び図12に示す如く、尿素水供給管80c及び尿素水戻し管80dそれぞれと接続する配管コネクタ123,124を突設した配管接続ユニット122を備える。配管接続ユニット122は、付設部品取付け用の蓋体として構成されており、尿素水タンク71上面にボルト締結などにより着脱自在に固定されている。
図12に示す如く、配管接続ユニット122は、尿素水供給装置73の停止にて尿素水供給装置73内又は尿素水配管80c,80d内に尿素水が残留又は浸入するのを防止する排除手段として、配管コネクタ123,124と連結させたサージ室125,126を内設している。サージ室125,126は、尿素水配管80c,80dや配管コネクタ123,124の内径よりも大きい断面形状を有している。また、サージ室125下方には、配管コネクタ123と同径となる尿素水供給管127を尿素水タンク71底面近傍まで延設しており、サージ室126下方には、配管コネクタ125と同径となる尿素水戻り管128を尿素水タンク71途中まで延設している。
サージ室125を設けることで、外部の尿素水供給管80cと尿素水タンク71との圧力差を緩和できるとともに、サージ室126を設けることで、外部の尿素水戻り管80dと尿素水タンク71との圧力差を緩和できる。従って、サージ室125,126が、尿素水供給装置73停止時における尿素水配管80c,80d内の尿素水の侵入及び残留を防止し、尿素水供給装置73内又は尿素水配管80c,80d内で尿素水が凍結するのを防止できる。また、サージ室125,126を設けることで、尿素水配管80c,80dを大径ホースにて形成する必要がなく、作業車両などへの組付け作業などを簡略化できる。更に、低温環境下において、保管状態の尿素水供給装置73内の空気が凝縮した場合であっても、サージ室125,126の働きにより、尿素水タンク71から尿素水供給装置73に向かって尿素水を吸い込むことを阻止できる。
また、図11及び図12に示す如く、配管接続ユニット122は、外周面に冷却水コネクタ129,130を突設しており、一方をディーゼルエンジン1からの冷却水配管136に連結させる一方、他方をラジエータ19(図13参照)への冷却水配管137と連結させる。冷却水コネクタ129,130は、配管接続ユニット122内でサージ室125,126の外周を囲うように設けた冷却水室131と連結している。これにより、ディーゼルエンジン1における冷却水が、配管接続ユニット122内の冷却水室131を流れる。従って、ディーゼルエンジン1の冷却水にて配管接続ユニット122を加温でき、配管接続ユニット122での尿素水の凍結を防止できるとともに、再作動の操作性なども向上できる。
次に、図13、図14を参照して、前記ディーゼルエンジン1を搭載したトラクタ51について説明する。図13、図14に示す作業車両としてのトラクタ51は、図示しない耕耘作業機などを装着し、圃場を耕す耕耘作業などを行うように構成されている。図13は農作業用トラクタの側面図、図14は同平面図である。なお、以下の説明では、トラクタの前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。
図13、図14に示す如く、作業車両としての農作業用トラクタ51は、走行機体52を左右一対の前車輪53と左右一対の後車輪54とで支持し、走行機体52の前部に前記ディーゼルエンジン1を搭載し、ディーゼルエンジン1にて後車輪54及び前車輪53を駆動することにより、前後進走行するように構成されている。ディーゼルエンジン1の上面側及び左右側面側は、開閉可能なボンネット56にて覆われている。
また、前記走行機体52の上面のうち、ボンネット56の後方には、オペレータが搭乗するキャビン57が設置されている。該キャビン57の内部には、オペレータが着座する操縦座席58と、操向手段としての操縦ハンドル59などの操縦機器が設けられている。また、キャビン57の左右外側部には、オペレータが乗降するための左右1対のステップ60が設けられ、該ステップ60より内側で且つキャビン57の底部より下側には、ディーゼルエンジン1に燃料を供給する燃料タンク45と、排気ガス浄化装置27に供給する尿素水溶液を貯留した尿素水タンク71とが設けられている。
また、前記走行機体52は、ディーゼルエンジン1からの出力を変速して後車輪54(前車輪53)に伝達するためのミッションケース61を備える。ミッションケース61の後部には、ロワーリンク62及びトップリンク63及びリフトアーム64などを介して、図示しない耕耘作業機などが昇降動可能に連結される。さらに、ミッションケース61の後側面に、前記耕耘作業機などを駆動するPTO軸65が設けられている。なお、トラクタ51の走行機体52は、ディーゼルエンジン1と、ミッションケース61と、それらを連結するクラッチケース66などにて構成される。
加えて、図13、図14に示す如く、キャビン57の前面のうち、キャビン57右側角隅部の前面にテールパイプ78を立設させ、ボンネット56内部に向けてテールパイプ78の下端側を延設させ、SCR出口管37に蛇腹管状可とう管79を介してテールパイプ78の下端側を接続し、第2ケース29にて浄化された排気ガスがテールパイプ78からキャビン57の上方に向けて排出される。可とう管79の接続にて、ディーゼルエンジン1側からテールパイプ78側に伝達される機械振動が低減される。また、キャビン57の前面のうち、テールパイプ78が配置された右側部と反対側のボンネット56の左側部に尿素水タンク71を設置している。即ち、ボンネット56後部の右側部にテールパイプ78を配置させる一方、ボンネット56後部の左側部に尿素水タンク71を振分けて配置している。
さらに、ボンネット56左側後部の走行機体52(キャビン57の底部フレーム等)に燃料タンク45及び尿素水タンク71を搭載する。キャビン57左側の前面下部に、燃料タンク45の注油口46と、尿素水タンク71の注水口72を隣接させて設ける。オペレータの乗降頻度が低いキャビン57右側の前面にテールパイプ78が配置される一方、オペレータの乗降頻度が高いキャビン57左側の前面に注油口46と注水口72が配置される。なお、キャビン57は、左側または右側のいずれからでもオペレータが操縦座席58に乗降可能に構成されている。
上記の構成により、第1ケース28内の酸化触媒30及びスートフィルタ31にて、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や、炭化水素(HC)が低減される。次いで、尿素混合管39の内部で、ディーゼルエンジン1からの排気ガスに、尿素水噴射弁76aからの尿素水が混合される。そして、第2ケース29内のSCR触媒32、酸化触媒33にて、尿素水がアンモニアとして混合された排気ガス中の窒素酸化物質(NOx)が低減され、テールパイプ78から機外に放出される。
次に、図15、図16を参照して、前記ディーゼルエンジン1を搭載したスキッドステアローダ151について説明する。図15、図16に示す作業車両としてのスキッドステアローダ151は、後述するローダ装置152を装着し、ローダ作業を行うように構成されている。このスキッドステアローダ151には、左右の走行クローラ部154が装着されている。また、スキッドステアローダ151の走行クローラ部54の上方には、開閉可能なボンネット155が配置されている。ボンネット155内にはディーゼルエンジン1が収容されている。ボンネット155内部のうち、ディーゼルエンジン1の上面部に、前記第1ケース28及び第2ケース29が上載固定されている。
ディーゼルエンジン1は、スキッドステアローダ151が備える走行機体156に防振部材等を介して支持されている。ボンネット155の前方には、運転者が搭乗するキャビン157が配置されており、このキャビン157の内部には操縦ハンドル158及び運転座席159等が備えられている。また、ディーゼルエンジン1によって駆動されるローダ作業油圧ポンプ装置160と、左右の走行クローラ部154を駆動する走行ミッション装置161が備えられている。ディーゼルエンジン1からの動力が、走行ミッション装置161を介して左右の走行クローラ部154に伝達される。運転座席159に座乗したオペレータは、操縦ハンドル158等の操作部を介して、スキッドステアローダ151の走行操作等を行うことができる。
また、ローダ装置152は、走行機体156の左右両側に配置されたローダポスト162と、各ローダポスト162の上端に上下揺動可能に連結された左右一対のリフトアーム163と、左右リフトアーム163の先端部に上下揺動可能に連結されたバケット164とを有している。
各ローダポスト162とこれに対応したリフトアーム163との間には、リフトアーム163を上下揺動させるためのリフトシリンダ166がそれぞれ設けられている。左右リフトアーム163とバケット164との間には、バケット164を上下揺動させるためのバケットシリンダ168が設けられている。この場合、操縦座席159のオペレータがローダレバー(図示省略)を操作することによって、ローダ作業油圧ポンプ装置160の油圧力が制御されて、リフトシリンダ166やバケットシリンダ168が伸縮作動し、リフトアーム163やバケット164を上下揺動させ、ローダ作業を実行するように構成している。なお、ボンネット155内において、尿素水タンク71は、燃料タンク45と共にディーゼルエンジン1左側方位置に内設される。また、冷却ファン24に対向させて配置する前記ラジエータ19は、ボンネット155の後部に内設されている。
1 ディーゼルエンジン
28 第1ケース
29 第2ケース
39 尿素混合管
45 燃料タンク
46 注油口
71 尿素水タンク
72 注水口
73 尿素水供給装置
74 尿素水ポンプ
75 電動モータ
76 尿素水噴射体
77 尿素水噴射管
80 配管束(配管集合体)
80a 低圧管(燃料供給管)
80b 燃料戻り管
80c 尿素水供給管
80d 尿素水戻し管
81 高圧管
88 燃料噴射管
89 コモンレール戻り管
90 戻り管コネクタ
111 凹部
112 係止部(突状部)
113 係止部(溝部)
114 給水弁機構
115 配管コネクタ
116 給水弁連結機構
117 配管コネクタ
118 配管コネクタ
119 配管コネクタ
120 連結管
121 配管設置用溝
122 配管接続ユニット
123 配管コネクタ
124 配管コネクタ
125 サージ室
126 サージ室
127 尿素水供給管
128 尿素水戻り管
129 冷却水コネクタ
130 冷却水コネクタ
131 冷却水室

Claims (3)

  1. エンジンの排気ガス中に尿素水を噴射する尿素混合管と、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去するSCRケースと、前記尿素混合管内に尿素水タンクの尿素水を供給する尿素水供給装置を備え、前記尿素水タンクに尿素水用配管を介して尿素水供給装置を接続するエンジン装置において、
    前記エンジンの燃料タンクに凹部を設け、前記凹部に尿素水タンクを支持させるように構成したことを特徴とするエンジン装置。
  2. 前記燃料タンクの凹部または前記尿素水タンクに係合部を形成し、前記係合部を介して前記燃料タンクの凹部に前記尿素水タンクを合体させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジン装置。
  3. 前記尿素水ポンプ装置の停止にて前記尿素水供給装置内または尿素水用配管内に尿素水が残留または浸入するのを防止する排除手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン装置。
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