JP2017020407A - 吸引チューブ取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、径の異なる2種類の吸引チューブを兼用することができるとともに、吸引チューブの径に関わらず流路抵抗を抑えることのできる吸引チューブ取付具を提供する。
【解決手段】本発明の吸引チューブ取付具は、吸引チューブと、第1吸引チューブ差込孔と、第1吸引チューブ差込孔よりも小径の第2吸引チューブ差込孔と、を軸方向にずらして同心状に配置した筒状のチューブ取付部と、チューブ取付部から送り出された内容液を吐出するノズルヘッドと、を備え、チューブ取付部は、軸方向に並ぶ第1領域および第2領域を有する第1内周壁と、第1領域に設けられた第1吸引チューブ差込孔と、第2領域の第1内周壁側から中心軸に向かって突出するとともに周方向へ互いに間隔をおいて配置された複数の凸部と、複数の凸部によって形成される第2吸引チューブ差込孔と、第1内周壁の第2領域側の端部に設けられ中央に開口を有する壁部と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸引チューブ取付具に関する。
従来、アルコール成分等を含む比較的粘度の低い内容液を抽出対象とするポンプディスペンサーには、抽出を実現するために径の小さな吸引ディップチューブを使用する。一方、洗髪料(リンス、コンディショナー、シャンプー等)等の粘度の比較的高い内容液を対象としたものにあっては、径の大きな吸引ディップチューブを使用するのが一般的である。そのため、ディスペンサーの吸引チューブ取付具として、内容液の粘性に合わせて複数種類(一般的には大小2種類)の吸引チューブ取付具を用意する必要があった。
特許文献1には、径の異なる吸引チューブを取り付け可能なアダプターを内蔵した構成が開示されている。特許文献2には、径の異なる吸引チューブの取り付け位置を二重構造とした構成が開示されている。
特開2014−214724号公報 特開平10−5638号公報
しかしながら従来の構成では、径の大きい吸引チューブに差し替えたとしても接続部分における流路断面が小さいため、流路抵抗が大きくなり、内容液の吸い上げの妨げとなっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、径の異なる2種類のチューブを兼用することができるとともに、吸引チューブの径に関わらず流路抵抗を抑えることのできる吸引チューブ取付具を提供することを目的とする。
本発明の一態様における吸引チューブ取付具は、内容液を収容する容器に取り付けられ、前記容器内の内容液を吸い上げて吐出する吸引チューブ取付具であって、前記容器内の前記内容液を吸引する吸引チューブと、第1吸引チューブ差込孔と、前記第1吸引チューブ差込孔よりも小径の第2吸引チューブ差込孔と、を軸方向にずらして同心状に配置した筒状のチューブ取付部と、前記チューブ取付部に接続され当該チューブ取付部から送り出された内容液を吐出するノズルヘッドと、を備え、前記チューブ取付部は、軸方向に並ぶ第1領域および第2領域を有する第1内周壁と、前記第1領域に設けられた前記第1吸引チューブ差込孔と、前記第2領域の前記第1内周壁側から中心軸に向かって突出するとともに周方向へ互いに間隔をおいて配置された複数の凸部と、前記複数の凸部によって形成される前記第2吸引チューブ差込孔と、前記第1内周壁の前記第2領域側の端部に設けられ中央に開口を有する壁部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様における吸引チューブ取付具において、前記開口は、少なくとも前記第2吸引チューブ差込孔よりも小さい径を有する構成としてもよい。
また、本発明の一態様における吸引チューブ取付具において、前記壁部は、少なくとも前記開口の周囲に第2吸引チューブ当接面を有し、前記第2吸引チューブ差込孔に挿入された前記吸引チューブの端部の少なくとも一部が、周方向に亘って前記第2吸引チューブ当接面に当接するよう構成されている構成としてもよい。
また、本発明の一態様における吸引チューブ取付具において、前記第1内周壁の前記第2領域に、前記第2吸引チューブ差込孔を形成する第2内周壁を有している構成としてもよい。
また、本発明の一態様における吸引チューブ取付具において、前記第1内周壁と前記第2内周壁との段差によって形成される第1吸引チューブ当接面を有している構成としてもよい。
本発明によれば、径の異なる2種類の吸引チューブを兼用することができるとともに、吸引チューブの径に関わらず流路抵抗を抑えることのできる吸引チューブ取付具を提供することができる。
第1実施形態におけるポンプディスペンサーを容器に装着した状態を示す図。 第1実施形態におけるポンプディスペンサーの構成を示す部分断面図、使用前の状態を示す図。 (a)は、図2におけるA−A’断面図、(b)は、図2におけるB−B’断面図。 チューブ取付部の概略構成を示す斜視図。 (a)は、チューブ取付部における断面図、(b)は、チューブ取付部を軸方向から見た下面図。 第2実施形態のポンプディスペンサーにおける要部を示す斜視図。 第2実施形態のポンプディスペンサーにおける要部を示す部分断面図。
[第1実施形態]
以下に、本発明に係る吸引チューブ取付具の一例について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の各図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1は、第1実施形態におけるポンプディスペンサーを容器に装着した状態を示す図である。図2は、第1実施形態におけるポンプディスペンサーの構成を示す部分断面図である。なお、図2は使用前の状態を示す図である。図3(a)は、図2におけるA−A’断面図であり、図3(b)は、図2におけるB−B’断面図である。図4は、チューブ取付部の概略構成を示す斜視図である。図5(a)は、チューブ取付部における断面図であり、図5(b)は、チューブ取付部を軸方向から見た下面図である。
図2に示す本実施形態のポンプディスペンサー(吸引チューブ取付具)11は、内容液Lが収容された容器10に装着されるもので、押圧操作により、容器10内に収容された内容液Lを定量吐出するためのものである。
ポンプディスペンサー11は、ノズルヘッド12と、ノズルヘッド12に内容液Lを圧送するポンプ本体部13と、容器10の開口部に螺合装着される装着キャップ14と、ポンプ本体部13から垂下された円筒状の吸引チューブ15と、を備えている。
ノズルヘッド12は、平面視円形状のヘッド部12aと、ヘッド部12aの外周面から外方に延びるノズル部12bと、を備える。
ヘッド部12aは、使用者によって下方に押圧操作される部分である。ヘッド部12aの内部には、後述するポンプ本体部13により圧送された内容液Lをノズル部12bへと導く流路(不図示)が設けられている。ノズル部12bは、先端から内容液Lを吐出させる部分である。ノズル部12bの内部の流路はヘッド部12aの流路と連通している。
図1に示すポンプディスペンサー11は、未使用時の状態を示す図であり、ノズルヘッド12が押し下げられた状態で装着キャップ14に固定されている。使用時には、この固定状態を解除することで、ノズルヘッド12が押し上げられた状態となる。
装着キャップ14は、容器10の開口部に螺合装着される部分である。装着キャップ14の内周面には、容器10における開口部の外周面に設けられたネジ部と螺合するネジ部が設けられている。容器の開口部に装着キャップ14が螺合されることで、容器に対して本実施形態のポンプディスペンサー11が取り外し可能に装着される。
ポンプ本体部13は、ノズルヘッド12におけるヘッド部12aを押し下げた際に容器に収容された内容液Lをヘッド部12aへと圧送する部分である。ポンプ本体部13は、装着キャップ14から上方に延び、上下方向に移動可能に支持されたステム16と、装着キャップ14の下面から垂下されたシリンダ17と、シリンダ17の下端側に設けられたチューブ取付部19と、を備えている。
ステム16の上端部にノズルヘッド12におけるヘッド部12aが取り付けられている。ステム16はシリンダ17側からヘッド部12aへ向かって付勢された状態となっており、この付勢力に抗してヘッド部12aを押し下げることが可能となっている。
シリンダ17は、内容液Lが充填されるポンプ室を形成するものであり、その下端部には容器10に収容された内容液Lを吸引する吸引口(不図示)と、吸引口を開閉する例えば球状の弁体(不図示)とが設けられている。弁体は、ポンプ室の拡張操作によりシリンダ17内に負圧が発生する場合のみ吸引口を開放する。
シリンダ17内には、図2に示すように、ステム16(図1)を上方に向かって付勢する圧縮コイルバネ21と、ステム16の下端部に取り付けられたピストン(不図示)とが設けられている。ピストンは、シリンダ17の内面と摺接しながら、シリンダ17内で加圧された内容液Lを、ステム16を通じてノズルヘッド12側へと圧送する役割を果たす。
シリンダ17における、下端側であって容器10の開口部側に位置する部分には、径の異なる大径吸引チューブ15あるいは小径吸引チューブ25のいずれかを取り付け可能なチューブ取付部19が設けられている。チューブ取付部19は、上記2種類の吸引チューブ15,25を選択的に装着可能とするもので、径の異なる2つの吸引チューブ差込孔20A,20Bを有している。
吸引チューブ15は、シリンダ17の下端部から適用される容器10の底面まで達する長さを有している。吸引チューブ15内の流路はシリンダ17の吸引口と繋がっている。
(チューブ取付部)
次に、チューブ取付部の構成について詳しく説明する。
チューブ取付部19は、図2及び図3(a),(b)に示すように、径の異なる第1吸引チューブ差込孔20A及び第2吸引チューブ差込孔20Bを軸方向にずらして同心状に配置した円筒体8を有している。円筒体8は、第1内周壁19aと、第1内周壁19aの軸方向一端側に設けられた壁部26と、を有している。
第1内周壁19aは、軸方向の一端(容器10)側に第1領域A1を有し、第1領域A1以外の領域であって軸方向の他端(ノズルヘッド12)側に第2領域A2を有している。
第1内周壁19aの第1領域A1には、第1吸引チューブ差込孔20Aが設けられている。第1内周壁19aの第1領域A1における内径は、大径吸引チューブ15の外径と略等しく、第1吸引チューブ差込孔20Aにおいて内部に挿入された大径吸引チューブ15を保持できるようになっている。
第1内周壁19aの第2領域A2には、第1内周壁19aよりも径の小さい第2内周壁19bが設けられている。第2内周壁19bは、大径吸引チューブ15の内径と略同じ内径を有し、第1吸引チューブ差込孔20A内に挿入される大径吸引チューブ15に連通可能である。第2領域A2には、第2内周壁19bから中心軸に向かって所定の高さで突出するとともに、周方向へ互いに間隔をおいて配置された複数の凸部22がさらに設けられている。
凸部22は、図4に示すように軸方向に所定の長さを有し、第2領域A2の全体に亘って凸条に形成されている。複数の凸部22の各突出面22aは軸回りに環状を描くように存在し、第2吸引チューブ差込孔20Bを構成している。第2吸引チューブ差込孔20Bは、小径吸引チューブ25の外径と略等しい直径を有し、内部に挿入された小径吸引チューブ25を保持できるようになっている。
凸部22は少なくとも2つ以上設けられ、軸回りで隣り合う凸部22の間には溝29がそれぞれ存在する。各溝29は、第1吸引チューブ差込孔20Aに連通し、第1吸引チューブ差込孔20Aに挿入される大径吸引チューブ15に連通可能とされている。
なお、本実施形態では、凸部22の軸方向に交差する断面形状は台形形状であるが、これに限定されず、矩形形状、半円形状等が挙げられる。また、凸部22の数や中心軸回りにおける凸部22の幅寸法等は、適宜設定される。上述したように、第2内周壁19bは、大径吸引チューブ15の内径と略同じ内径を有していることから、第2内周壁19b内に大径吸引チューブ15と略同じ流路抵抗の流路が形成される。そのため、凸部22の数や幅に関しては、第2内周壁19b側の流路抵抗が大径吸引チューブ15の流路抵抗よりも大幅に大きくなることのないよう、適宜設定する必要がある。
円筒体8は、図4に示すように、第1内周壁19aと第2内周壁19bとの境界部分に、これら段差によって形成される第1吸引チューブ当接面24を有している。この第1吸引チューブ当接面24に、第1吸引チューブ差込孔20A内に差し込まれた大径吸引チューブ15の端部が当接することになる(図2)。
第1吸引チューブ当接面24の径方向に沿う長さ、つまり第1内周壁19aと第2内周壁19bとの段差の大きさは、例えば大径吸引チューブ15の肉厚に相当する。大径吸引チューブ15の肉厚より大きな段差であった場合は、第1吸引チューブ当接面24が大径吸引チューブ15よりも径方向内側に存在することになり、大径吸引チューブ15の上流側の流路を狭めてしまう。そのため、大径吸引チューブ15の肉厚より小さな段差であれば構わない。
また、第1吸引チューブ当接面24は、少なくとも大径吸引チューブ15の端面を周方向に亘ってシール(封止)する役割も有しており、これにより、大径吸引チューブ15の端面との隙間から空気や液漏れが生じないようになっている。
壁部26は、第1内周壁19aの軸方向一方(第2内周壁19b)側の端部に設けられ、中央に開口26aを有している。開口26aの直径は、少なくとも第2吸引チューブ差込孔20Bよりも小さく、小径吸引チューブ25の内径(流路)よりも大きくなるように設定する。本実施形態では、開口26aの直径が小径吸引チューブ25の内径よりも大きくなっているがこれに限定されず、小径吸引チューブ25の内径と略等しくても構わない。但し、開口26aの直径が小径吸引チューブ25の内径よりも小さい場合は、開口26aにおいて流路抵抗を高めてしまうことになるため好ましくない。
上述したように、開口26aは、第2吸引チューブ差込孔20Bよりも小さい径を有していることから、環状に配置された複数の凸部22よりも中心軸側にまで壁部26が存在している。壁部26における、複数の凸部22よりも中心軸側であって、少なくとも開口26aの周囲を構成する部分は、本発明における第2吸引チューブ当接面27に相当する。この第2吸引チューブ当接面27に、第2吸引チューブ差込孔20Bに差し込まれた小径吸引チューブ25の端部が当接することになる。
第2吸引チューブ当接面27は、少なくとも小径吸引チューブ25の端面を周方向に亘ってシール(封止)する役割も有しており、これにより、小径吸引チューブ25の端面との隙間から空気や液漏れが生じないようになっている。
ポンプディスペンサー11における、ノズルヘッド12、ポンプ本体部13、装着キャップ14及び吸引チューブ15,25を形成する材料としては、特に限定されず、ポンプディスペンサーに通常用いられる公知の材質を採用できる。例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂等の合成樹脂材料が挙げられる。このような合成樹脂材料を用いて、射出成形等の成形方法を用いて形成される。
(内容液)
内容液Lの具体例としては、洗髪料(リンス、コンディショナー、シャンプー等)、石鹸類(ハンドソープ、ボディソープ等)等の高粘度の内容液化粧液、洗浄剤、液体洗剤、柔軟仕上げ剤、液体歯磨き等が挙げられる。
(作用効果)
以下、ポンプディスペンサー11の作用について説明する。
容器10に収容される内容液Lの種類(粘性)に応じて、装着する吸引チューブの大きさを選択する。内容液Lが高粘度の場合には大径吸引チューブ15を選択し、低粘度の場合には小径吸引チューブ25を選択する。
本実施形態のチューブ取付部19に大径吸引チューブ15を装着する場合には、第1吸引チューブ差込孔20A内に大径吸引チューブ15を挿入し、その端部が第1吸引チューブ当接面24に当接するまで挿入させる。
一方、チューブ取付部19に小径吸引チューブ25を装着する場合には、第2吸引チューブ差込孔20B内に小径吸引チューブ25を挿入し、その端部が第2吸引チューブ当接面27に当接するまで挿入させる。
そして、いずれかの吸引チューブ15(25)を備えたポンプディスペンサー11を内容液Lが収容された容器10に取り付けた後、ノズルヘッド12の押圧操作を行うことで内容液Lを吐出させる。
ここでは、大径吸引チューブ15を装着した場合について述べる。
大径吸引チューブ15を装着したポンプディスペンサー11により、容器10内の内容液Lを吐出させる場合は、ノズルヘッド12を付勢力に抗して押し下げると、ピストンが下降してシリンダ17内に充填された内容液Lが加圧される。加圧された内容液Lは、ステム16を通じてノズルヘッド12へと圧送され、ノズル部12bの先端から吐出される。ノズルヘッド12に対する押圧を解除すると、押し下げられたノズルヘッド12がステム16とともに上昇し、シリンダ17内に負圧が発生する。この負圧によって、容器10内に収容された内容液Lが吸引チューブ15(25)内に吸い込まれ、シリンダ17内に再充填される。
ここで、内容液Lを吐出させる際には、ノズルヘッド12の押圧操作によって吸引チューブ15(25)内に吸引された内容液Lが、吸引チューブ15(25)からチューブ取付部19に設けられた複数の凸部22の間の溝29を通過して、壁部26の開口26aからシリンダ17内へ吸引される。第2内周壁19bは、大径吸引チューブ15の内径(流路径)と略等しい内径を有しているため、大径吸引チューブ15と略等しい流路抵抗の流路を形成する。これにより、大径吸引チューブ15から流出した内容液Lが第2内周壁19b内の流路をスムーズに流動し、流路抵抗による吐出不良を生じさせることなく良好な吐出が行える。
ここで、第2吸引チューブ差込孔20Bが軸回りに連続する面によって形成された溝29のない構成の場合は、円筒体8の軸方向に交差する方向おける流路面積が第1領域A1と第2領域A2とで大きく異なってしまうが、本実施形態では、円筒体8の第2領域A2側に溝29を設けたことにより、上述した溝29のない構成に比べて、第1領域A1と第2領域A2との流路面積の差を小さくすることができる。これにより、大径吸引チューブ15を装着した状態であっても、第2吸引チューブ差込孔20B側において流路抵抗が大きくならず、大径吸引チューブ15から第2領域A2側へと吸引された内容液Lがスムーズに流出することになる。
また、小径吸引チューブ25を装着したポンプディスペンサー11の場合であっても、本実施形態では、円筒体8の壁部26における開口26aの直径が小径吸引チューブ25の流路径よりも若干大きくなっていることから、開口26aにおいて流路抵抗が大きくなることがない。そのため、小径吸引チューブ25から流出した内容液Lが壁部26の開口26aをスムーズに通過し、良好な吐出が行える。
以上、本実施形態によれば、径の異なる2種類の吸引チューブ15,25を兼用することができるとともに、吸引チューブ15,25の径に関わらず流路抵抗を抑えることのできるポンプディスペンサー11を提供することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図6は、第2実施形態のポンプディスペンサーにおける要部を示す斜視図である。図7は、第2実施形態のポンプディスペンサーにおける要部を示す部分断面図である。
以下に示す本実施形態のポンプディスペンサーの基本構成は、上記第1実施形態と略同様であるが、第2内周壁を有していない点において異なる。よって、以下の説明では、先の実施形態と異なる点について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1〜図5と共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
図6及び図7に示すように、本実施形態のポンプディスペンサーのチューブ取付部19は、直径が軸方向で等しい第1内周壁19aを有する円筒体8を備えている。円筒体8は、第1内周壁19aと、第1内周壁19aの第2領域A2側に設けられた複数の凸部28と、を有している。第1実施形態と同様、第1内周壁19aの第1領域A1には第1吸引チューブ差込孔20Aが形成されている。
複数の凸部28は、第1内周壁19aに対して直接設けられており、第1内周壁19aから中心軸に向かって所定の高さで突出している。複数の凸部28は、第1内周壁19aの第2領域A2において中心軸回りに所定の間隔をおいて配置されており、各突出面28aによって第2吸引チューブ差込孔20Bを形成している。本実施形態では、第2内周壁を設けていない分、凸部28の高さが第1実施形態の凸部22の高さよりも高くなっているが、複数の凸部28によって第2吸引チューブ差込孔20Bを構成する点は同じである。
円筒体8の第1内周壁19aと第2内周壁19bとの境界部分には、複数の凸部28の各下面28bが存在する。これら各凸部28の各下面28bは、大径吸引チューブ15が第1吸引チューブ差込孔20A内に差し込まれた際に、その端面が部分的に当接する第1吸引チューブ当接面24として機能する。
ここで、本実施形態では、第1実施形態と違って、大径吸引チューブ15の端面を第1吸引チューブ当接面24において周方向に亘って封止する構成にはなっていない。そのため、大径吸引チューブ15の外周面と第1内周壁19aとを密着させることによって、空気や液漏れを防止するようになっている。
また、第1内周壁19aの第2領域A2側の端部に設けられた壁部26には、その中央に開口26aが設けられている。開口26aの直径は、第2吸引チューブ差込孔20Bの直径よりも小さく、壁部26における開口26aの周辺部分、つまり各凸部28よりも軸方向内側に存在する部分が第2吸引チューブ当接面27となっている。
なお、本実施形態においても、凸部28の数や軸回りにおける凸部28の幅寸法等は、適宜設定される。凸部28の数や幅寸法等は、小径吸引チューブ25を第2吸引チューブ差込孔20Bにおいて確実に保持することができるとともに、大径吸引チューブ15から流出した内容液Lの流路抵抗を増大させることのないように決定する。
本実施形態によれば、第1内周壁19aに複数の凸部28を直接設けることにしたため、凸部28間に形成される溝30も大きくなり、第1実施形態よりも第2領域A2側の流路面積を大きくすることができる。また、第2領域A2側に形成される流路の径は第1内周壁19aの径と等しく、大径吸引チューブ15の流路径よりも大きい。
このため、溝30の数や大きさにもよるが、大径吸引チューブ15よりも第2領域A2側の流路抵抗を低くして流量を大きくすることが可能である。その結果、比較的粘性の高い内容液Lであっても吸い上げを妨げることのない流路面積を確保することができ、良好な吐出が行えるようになる。
また、第2内周壁19bを設けず、第1内周壁19aに複数の凸部28を直接形成することによって、構成が簡単になるとともに材料を減らすことができるため、コストダウンを図ることができる。
次に、本発明の実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記実験例等に限定されるものではない。
[実験例]
本実験例においては、以下に示す条件で、本発明の実施例におけるポンプディスペンサーと、比較例1,2におけるポンプディスペンサーと、による内容液の吸い上げ実験を行った。内容液の吸い上げ時間とは、ノズルヘッド12を一旦押し下げた後、上昇する際に内容液Lが吸引チューブ内に吸い込まれる時間である。
本実施例と同様に、比較例1,2においても2種類の吸引チューブ兼用タイプであって、大径吸引チューブ及び小径吸引チューブを装着可能である。
比較例1のポンプディスペンサーでは、小径吸引チューブ差込孔の直径と、大径吸引チューブの内径と、が略同じ大きさとなっている。そのため、小径吸引チューブ差込孔側に、大径吸引チューブと略同じ流路面積を有する流路が形成されている。小径吸引チューブ差込孔は軸回りに連続した面によって構成されており、実施例と同じような溝は設けられていない。
比較例2のポンプディスペンサーでは、小径吸引チューブ差込孔の直径が、大径吸引チューブの内径よりも小さい構成となっている。また、比較例1と同じ、小径吸引チューブ差込孔は軸回りに連続した面によって構成されており、実施例のような溝は設けられていない。
<条件>
内容液:ジェルシャンプ−
粘度 :18〜30Pa・S
液温 :20℃
Figure 2017020407
(実験結果)
表1に示すように、大径吸引チューブを装着した場合において、実施例のポンプディスペンサーでは内容液の吸い上げ時間が0.5秒であった。
比較例1のポンプディスペンサーでは、内容液の吸い上げ時間が0.45秒であった。
また、比較例2のポンプディスペンサーでは、内容液の吸い上げ時間が0.65秒であった。
比較例1の構成は、第2吸引チューブ差込孔の直径が大径吸引チューブの内径と略等しいことから、大径吸引チューブと小径吸引チューブとで大きさにあまり差がない場合に最適なものである。
これに対し、実施例及び比較例2の構成は、第2吸引チューブ差込孔の直径が大径吸引チューブの内径よりも小さく、大径吸引チューブと小径吸引チューブとで直径の差が大きい場合を対象としている。
第2領域に溝を有する実施例では、第2領域側に溝を有していない比較例2に比べて内容液の吸い上げ時間が0.15秒程度短縮されており、第2領域における流路抵抗が比較例2よりも小さくなっていることが分かる。
よって、今回の実験結果により、直径の差が大きい吸引チューブを装着可能な構成とした本実施例の構成によれば、比較例2の構成よりも流路抵抗による吐出不良が改善されて、良好な吐出を行えることが分かった。
なお、表1において、実施例のポンプディスペンサーに小径吸引チューブを装着した場合は、内容液の吸い上げ時間が0.9秒であった。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
先に述べたように、第2吸引チューブ当接面27は、小径吸引チューブ25の端面を周方向に亘ってシールする役割もあることから、貫通孔を設ける場合には、小径吸引チューブ25の端面と第2吸引チューブ当接面27との隙間から空気や液漏れが生じないように形成する。これにより、小径吸引チューブ25を装着させた際に、貫通孔による影響を受けることがない。
また、先の各実施形態では、ポンプ式のディスペンサーの構成について述べたが、これに限られず、トリガー式、スクイズ式、スプレー式等であってもよい。
8…円筒体、L…内容液、10…容器、11…ポンプディスペンサー(吸引チューブ取付具)、12…ノズルヘッド、15…吸引チューブ、19…チューブ取付具、19a…第1内周壁、19b…第2内周壁、20A…吸引チューブ差込孔、20A…第1吸引チューブ差込孔、20B…第2吸引チューブ差込孔、22,28…凸部、24…第1吸引チューブ当接面、26…壁部、26a…開口、A1…第1領域、A2…第2領域

Claims (5)

  1. 内容液を収容する容器に取り付けられ、前記容器内の内容液を吸い上げて吐出する吸引チューブ取付具であって、
    前記容器内の前記内容液を吸引する吸引チューブと、
    第1吸引チューブ差込孔と、前記第1吸引チューブ差込孔よりも小径の第2吸引チューブ差込孔と、を軸方向にずらして同心状に配置した筒状のチューブ取付部と、
    前記チューブ取付部に接続され当該チューブ取付部から送り出された内容液を吐出するノズルヘッドと、を備え、
    前記チューブ取付部は、
    軸方向に並ぶ第1領域および第2領域を有する第1内周壁と、
    前記第1領域に設けられた前記第1吸引チューブ差込孔と、
    前記第2領域の前記第1内周壁側から中心軸に向かって突出するとともに周方向へ互いに間隔をおいて配置された複数の凸部と、
    前記複数の凸部によって形成される前記第2吸引チューブ差込孔と、
    前記第1内周壁の前記第2領域側の端部に設けられ中央に開口を有する壁部と、を有することを特徴とする吸引チューブ取付具。
  2. 前記開口は、少なくとも前記第2吸引チューブ差込孔よりも小さい径を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の吸引チューブ取付具。
  3. 前記壁部は、少なくとも前記開口の周囲に第2吸引チューブ当接面を有し、
    前記第2吸引チューブ差込孔に挿入された前記吸引チューブの端部の少なくとも一部が、周方向に亘って前記第2吸引チューブ当接面に当接するよう構成されている
    請求項1または2に記載の吸引チューブ取付具。
  4. 前記第1内周壁の前記第2領域に、前記第2吸引チューブ差込孔を形成する第2内周壁を有している
    請求項1から3のいずれか一項に記載の吸引チューブ取付具。
  5. 前記第1内周壁と前記第2内周壁との段差によって形成される第1吸引チューブ当接面を有している請求項4に記載の吸引チューブ取付具。
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