JP2017019219A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制する液体吐出装置を提供する。
【解決手段】極性を有する凝集成分を含有する液体を媒体Pに吐出する液体吐出部12と、媒体Pに吐出された液体に凝集成分と逆極性のイオンを供給するイオン供給部10と、を備える液体吐出装置1とすることによって、媒体Pに吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
従来から、インクなどの液体を媒体に吐出する液体吐出装置が使用されている。このような液体吐出装置においては、媒体に吐出された液体のドットが所望の大きさとなるように様々な方法でコントロールしている。
例えば、特許文献1には、インクの色材成分を凝集させる機能を有する前処理液を媒体に付与させることが可能な液体吐出装置(インクジェットプリンター)が開示されている。
特開2014−34167号公報
しかしながら、近年、例えばインクなどを吐出して画像を形成する液体吐出装置(記録装置)などでは、従来よりもさらに生産性が高くなっている(記録速度が速くなっている)。このため、従来の方法では、媒体に吐出された液体のドットが所望の大きさとなるようにコントロールするのが困難になってきている。そして、媒体に吐出された液体のドットを所望の大きさにコントロールすることができないために、媒体に吐出された液体のドット同士が接触し、該液体のドット同士が接触することによりムラが生じる場合があった。
そこで、本発明の目的は、媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の液体吐出装置は、極性を有する凝集成分を含有する液体を媒体に吐出する液体吐出部と、前記媒体に吐出された前記液体に前記凝集成分と逆極性のイオンを供給するイオン供給部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、媒体に吐出された液体に凝集成分と逆極性のイオンを供給するイオン供給部を備える。このため、該イオンにより、媒体に吐出された液体のドット表面において凝集成分を凝集させてスキン層を形成できる。そして、該スキン層を形成することにより、媒体に吐出された液体のドットが所望の大きさよりも大きくなって該ドット同士が接触することを抑制できる。すなわち、媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる。
ここで、「極性を有する凝集成分」とは、例えば、液体がインクである場合の色材(顔料、染料)や、ラテックスなどのポリマー成分等が挙げられる。
また、「凝集成分と逆極性のイオンを供給するイオン供給部」とは、例えば、イオナイザー等が挙げられ、凝集成分がアニオン性の色材である場合におけるプラスイオンを供給可能なイオナイザーが挙げられる。
本発明の第2の態様の液体吐出装置は、前記第1の態様において、前記凝集成分と逆極性の成分を有する前処理剤を、前記液体の吐出に先駆けて、前記媒体に供給する前処理剤供給部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、凝集成分と逆極性の成分を有する前処理剤を、液体の吐出に先駆けて、媒体に供給する前処理剤供給部を備える。このため、ドットの広がりを抑制する効果をさらに向上させることができる。このため、効果的に、媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる。
本発明の第3の態様の液体吐出装置は、前記第1又は第2の態様において、前記媒体を搬送する搬送部と、前記媒体の搬送方向と交差する交差方向に前記液体吐出部と共に往復移動する移動部と、を備え、前記イオン供給部は、前記移動部に設けられていることを特徴とする。
本態様は、液体吐出部を搬送方向と交差する方向に移動させる構成の所謂シリアルタイプの液体吐出装置である。そして、イオン供給部は移動部に設けられている。このため、液体を媒体に吐出してすぐにイオンを供給することが可能になり、効果的に、媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる。
本発明の第4の態様の液体吐出装置は、前記第3の態様において、前記イオン供給部は、前記液体吐出部に対して、前記交差方向のうちの前記液体を吐出している際の該液体吐出部の移動方向の下流側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、イオン供給部は、液体吐出部に対して、交差方向のうちの液体を吐出している際の該液体吐出部の移動方向の下流側に設けられている。このため、媒体に吐出された液体にイオンを供給する構成、すなわち、液体吐出部から媒体に液体を吐出させた後に該媒体に吐出された液体にイオンを供給する構成を簡単に形成できる。
本発明の第5の態様の液体吐出装置は、前記第4の態様において、前記イオン供給部は、前記液体吐出部に対して、前記交差方向の両側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、イオン供給部は、液体吐出部に対して、交差方向の両側に設けられている。このため、該交差方向における双方向で、液体を吐出しつつ吐出された該液体にイオンを供給することが可能になる。すなわち、高い生産性で、かつ、媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる。
なお、液体吐出部とイオン供給部とを交差方向に並べて配置することで、液体を吐出した後すぐにイオンを供給することが可能になる。
本発明の第6の態様の液体吐出装置は、前記第1から第5の態様において、前記イオン供給部は、前記液体吐出部に対して、前記媒体の搬送方向の下流側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、イオン供給部は、液体吐出部に対して、搬送方向の下流側に設けられている。このため、媒体に吐出された液体にイオンを供給する構成、すなわち、液体吐出部から媒体に液体を吐出させた後に該媒体に吐出された液体にイオンを供給する構成を簡単に形成できる。
本発明の第7の態様の液体吐出装置は、前記第1の態様において、前記凝集成分と逆極性の成分を有する前処理剤を、前記液体の吐出に先駆けて、前記媒体に供給する前処理剤供給部と、前記媒体を搬送する搬送部と、前記媒体の搬送方向と交差する交差方向に前記液体吐出部と共に往復移動する移動部と、を備え、前記イオン供給部及び前記前処理剤供給部は、前記移動部に設けられ、前記イオン供給部は、前記液体吐出部に対して、前記搬送方向の下流側及び前記交差方向のうちの前記液体を吐出している際の該液体吐出部の移動方向の下流側の少なくとも一方に設けられ、前記前処理剤供給部は、前記液体吐出部に対して、前記搬送方向の上流側及び前記交差方向のうちの前記液体を吐出している際の該液体吐出部の移動方向の上流側の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする。
本態様は、所謂シリアルタイプの液体吐出装置であって、イオン供給部及び前処理剤供給部が移動部に設けられている。このため、前処理剤を媒体に吐出した後に液体を媒体に吐出し、その後イオンを供給することが可能になり、特に効果的に、媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる。
本発明の第8の態様の液体吐出装置は、前記第7の態様において、前記前処理剤供給部は、前記液体吐出部に対して、前記交差方向の両側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前処理剤供給部は、液体吐出部に対して、交差方向の両側に設けられている。このため、該交差方向における双方向で、前処理剤を供給しつつ液体を吐出することが可能になる。すなわち、高い生産性で、かつ、媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる。
なお、液体吐出部と前処理剤供給部とを交差方向に並べて配置することで、前処理剤を供給した後すぐに液体を吐出することが可能になる。
本発明の第9の態様の液体吐出装置は、前記第1から第8のいずれか1つの態様において、前記前処理剤供給部は、前記液体吐出部に対して、前記搬送方向において上流側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前処理剤供給部は、液体吐出部に対して、搬送方向において上流側に設けられている。このため、該交差方向における双方向で、前処理剤を供給しつつ液体を吐出することが可能になる。すなわち、高い生産性で、かつ、媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる。
なお、液体吐出部の両側に前処理剤供給部を形成する必要が無くなるので、装置の大型化やコストの上昇を抑制することも可能になる。
本発明の第10の態様の液体吐出装置は、前記第1から第9のいずれか1つの態様において、前記液体吐出部から前記液体を吐出させることにより複数の層を形成可能であることを特徴とする。
例えば、前処理剤供給部を備える構成であって、液体吐出部から液体を吐出させることにより複数の層を形成可能な構成においては、前処理剤を供給した領域に複数の層の液体を重ねて吐出させる。このような構成の液体吐出装置においては、上層に前処理剤の効果が出にくいため、媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することは一般的に困難である。しかしながら、本態様によれば、媒体に吐出された液体に凝集成分と逆極性のイオンを供給するイオン供給部を備えるため、媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる。
本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略平面図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略正面図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略底面図。 媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを説明するための図。 媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを説明するための図。 本発明の実施例1に係る記録装置のブロック図。 本発明の実施例2に係る記録装置の要部を表す概略底面図。 本発明の実施例3に係る記録装置の要部を表す概略平面図。
以下に、本発明の液体吐出装置としての一実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
[実施例1](図1〜図7)
図1は、本発明の実施例1に係る記録装置1を表す概略側面図である。
図1で表されるように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pのセット部14から、被記録媒体(媒体)Pの支持部であるプラテン2、プラテン3及びプラテン4を介して、被記録媒体Pの巻取部15まで、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する。すなわち、セット部14から巻取部15までが記録装置1における被記録媒体Pの搬送経路であり、プラテン2、プラテン3及びプラテン4は該搬送経路に設けられた被記録媒体Pの支持部である。なお、セット部14は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを送出し、巻取部15は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを巻き取る。
なお、本実施例の記録装置1は、ロール状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成であるが、このような構成に限定されず、単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成であってもよい。単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成である場合、被記録媒体Pのセット部14として、例えば、所謂、給紙(給送)トレイ及び給紙(給送)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。また、被記録媒体Pの回収部として、巻取部15以外の回収部として、例えば、所謂、排出用受部、排紙(排出)トレイ及び排紙(排出)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。
なお、本実施例では記録面16が外側になるように巻かれているロール式の被記録媒体Pを使用しているので、被記録媒体Pをセット部14から送出する際、セット部14の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側になるように巻かれているロール式の被記録媒体Pを使用する場合は、セット部14の回転軸は回転方向Cとは逆回転して送出することが可能である。
そして、同様に、本実施例の巻取部15は被記録媒体Pの記録面16が外側になるように巻き取るので、巻取部15の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側になるように巻き取る場合は、巻取部15の回転軸は回転方向Cとは逆回転して巻き取ることが可能である。
本実施例の記録装置1のプラテン2にはヒーター6が設けられている。ヒーター6は、記録部としての記録ヘッド12により記録を実行する前に被記録媒体Pを加熱(所謂プレヒート)するために設けられている。
なお、本実施例の記録装置1は、ヒーター6を用いて、被記録媒体Pの記録面16とは反対側の面17側から被記録媒体Pをプレヒートする構成となっている。しかしながら、例えば、被記録媒体Pの記録面16側から赤外線を照射して被記録媒体Pを加熱可能なヒーターを用いて、記録面16側から被記録媒体Pをプレヒートする構成としてもよい。
また、本実施例の記録装置1は、プラテン2とプラテン3の間に、搬送方向Aと交差する交差方向Bの回転軸を有し、被記録媒体Pの面17に送り力を付与する駆動ローラー5が設けられている。
そして、駆動ローラー5と対向する位置には、交差方向Bの回転軸を有する従動ローラー7が設けられている。ローラー対を構成する駆動ローラー5と従動ローラー7とで被記録媒体Pを挟持することができる。このような構成により、駆動ローラー5と従動ローラー7とで搬送部9を構成している。ここで、従動ローラーとは、被記録媒体Pの搬送に伴って回転するローラーを意味する。
また、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する際は、駆動ローラー5は回転方向Cに回転し、従動ローラー7は回転方向Cとは逆方向に回転する。
また、本実施例の記録装置1は、プラテン3と対向する側に液体吐出部としての記録ヘッド12が備えられている。記録装置1は、キャリッジ11を介して交差方向Bに記録ヘッド12を往復移動させながら、記録ヘッド12のノズル形成面Fから被記録媒体Pに液体の一例であるインクI(図5及び図6参照)を方向D(ノズル形成面Fから被記録媒体Pに向かう方向であって本実施例では鉛直下方向)に吐出させて所望の画像を形成する。このような構成により、液体吐出部としての記録ヘッド12は、被記録媒体Pに液体としてのインクIを吐出することができる。
ここで、本実施例の記録ヘッド12は、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクを吐出可能であり、各インクIは、各々アニオン性の色材を含有している。別の表現をすると、本実施例の記録装置1は、凝集成分としてアニオン性の色材を含有するインクIを使用している。なお、本実施例で使用する液体(インクI)は、凝集成分としてアニオン性の色材を含有しているが、本発明の液体が含有する凝集成分に特に限定はなく、色材(顔料、染料)以外の成分でもよく、また、カチオン性の成分であってもよい。
ここで、図1では不図示であり、詳細は後述するが、キャリッジ11には、記録ヘッド12からのインクIの吐出に先駆けて前処理剤を被記録媒体Pに吐出(供給)可能な前処理剤供給部30(図3及び図4参照)を備えている。
なお、記録ヘッド12の具体的構成及び前処理剤供給部30の具体的構成については後述する。
また、キャリッジ11には、凝集成分としてのアニオン性の色材(マイナスに帯電する凝集成分)と逆極性であるプラスイオンを発生するイオナイザー10を備えている。イオナイザー10は、方向Dにプラスイオンを供給可能な構成になっており、イオン供給部としての役割をしている。なお、本実施例のイオナイザー10は、コロナ放電式のイオナイザーである。ただし、イオン供給部の種類に特に限定はない。
上記について、別の表現をすると、本実施例の記録装置1は、極性を有する色材を含有するインクIを被記録媒体Pに吐出する記録ヘッド12と、被記録媒体Pに吐出されたインクIに色材と逆極性のイオンを供給するイオン供給部としてのイオナイザー10と、を備えている。このため、詳細は後述するが、該イオンにより、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドット表面において凝集成分である色材を凝集させてスキン層H(図6参照)を形成できる構成になっている。そして、該スキン層Hを形成することにより、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドットが所望の大きさよりも大きくなって該ドット同士が接触することを抑制できる構成になっている。そして、このような構成とすることで、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドット同士が接触することにより生じるムラを抑制している。
ここで、「極性を有する凝集成分」とは、例えば、本実施例のように液体がインクIである場合の色材(顔料、染料)や、ラテックスなどのポリマー成分等が挙げられる。ここで、アニオン性の成分がマイナスに帯電する成分であり、カチオン性の成分がプラスに帯電する成分である。ただし、上記のように、「極性を有する凝集成分」に特に限定はない。
また、「凝集成分と逆極性のイオンを供給するイオン供給部」とは、例えば、本実施例のようにイオナイザー10等が挙げられ、凝集成分がアニオン性の色材である場合におけるプラスイオンを供給可能なイオナイザー10が挙げられる。すなわち、「極性を有する凝集成分」のカウンターイオンに対応する極性のイオンを供給可能な構成部材である。ただし、イオン供給部に特に限定はなく、イオナイザー10以外のものを使用してもよい。
また、搬送方向Aにおいて記録ヘッド12の下流側には、記録ヘッド12によって記録される領域に向けて赤外線を照射可能な加熱部としてのヒーター8が設けられている。
該ヒーター8によって、スキン層Hが形成された状態のインクIの各ドットが乾燥して定着する。
なお、本実施例のヒーター8はプラテン3と対向する位置に設けられ、被記録媒体Pの記録面16側を加熱可能な赤外線ヒーターであるが、このようなヒーターに限定されず、プラテン3側(面17側)から被記録媒体Pを加熱可能なヒーターを用いてもよい。
また、ヒーター8の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、赤外線を照射可能なヒーター13を備えている。なお、本実施例のヒーター13はプラテン4と対向する位置に設けられ、被記録媒体Pの記録面16側を加熱可能な赤外線ヒーターであるが、このようなヒーターに限定されず、プラテン4側(面17側)から被記録媒体Pを加熱可能なヒーターを用いてもよい。また、例えば、赤外線ヒーター等の加熱装置の代わりに、ファン等の送風装置等を使用することもできる。
次に、本実施例の記録装置1の要部であるキャリッジ11の構成について説明する。
図2は本実施例のキャリッジ11を表す概略平面図であり、図3はキャリッジ11を表す概略正面図であり、図4はキャリッジ11を表す概略底面図である。
本実施例のキャリッジ11は、図2から図4で表されるように、該キャリッジ11の交差方向Bにおける両側にイオナイザー10が設けられている。
また、図3及び図4で表されるように、キャリッジ11の被記録媒体Pの対向する面には、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクの4種類のインクIを吐出する4つの記録ヘッド12のほかに、色材と逆極性の成分(即ちカチオン性の成分)を有する前処理剤を吐出する前処理剤供給部としての前処理剤吐出ヘッド30が設けられている。なお、図4で表されるように、4つの記録ヘッド12と前処理剤吐出ヘッド30とは、同様の構造であり、いずれも、ノズル形成面Fに設けられたノズル列NからインクI又は前処理剤を吐出する構成になっている。ただし、前処理剤供給部はこのような構成に限定されず、例えば、スプレー噴射式のものやローラー式のものであってもよい。
上記のように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pを搬送する搬送部9と、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向Bに記録ヘッド12と共に往復移動するキャリッジ11と、を備えている。そして、図1から図4で表されるように、イオナイザー10は、キャリッジ11に設けられている。すなわち、本実施例の記録装置1は、液体吐出部を搬送方向Aと交差する交差方向Bに移動させる構成の所謂シリアルタイプの液体吐出装置である。そして、イオン供給部としてのイオナイザー10は移動部としてのキャリッジ11に設けられている。このため、インクIを被記録媒体Pに吐出してすぐにイオンを供給することが可能な構成になっており、効果的に、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる構成になっている。
また、図3及び図4で表されるように、交差方向Bに移動するキャリッジ11において、記録ヘッド12と交差方向Bに並ぶ方向にイオナイザー10が設けられている。そして、記録中(インクIの吐出中)、後述の制御部18(図7参照)の制御により、交差方向BのうちのインクIを吐出している際の記録ヘッド12の移動方向の下流側のイオナイザー10が駆動するように構成されている。
別の表現をすると、本実施例の記録装置1では、イオナイザー10は、記録ヘッド12に対して、交差方向BのうちのインクIを吐出している際の該記録ヘッド12の移動方向の下流側に設けられている。このような構成とすることによって、被記録媒体Pに吐出されたインクIにイオンを供給する構成、すなわち、記録ヘッド12から被記録媒体PにインクIを吐出させた後に該被記録媒体Pに吐出されたインクIにイオンを供給する構成を簡単に形成している。
なお、本実施例のイオン供給部(イオナイザー10)は、液体吐出部(記録ヘッド12)に対して、交差方向Bのうちの液体を吐出している際の該液体吐出部の移動方向の下流側に設けられている。しかしながら、後述の実施例3のように、イオン供給部は、液体吐出部に対して、搬送方向Aの下流側に設けられていてもよい。このような構成でも、液体吐出部から媒体に液体を吐出させた後に該媒体に吐出された液体にイオンを供給する構成を簡単に形成できるためである。
また、図3及び図4で表されるように、本実施例のイオナイザー10は、記録ヘッド12に対して、交差方向Bの両側に設けられている。このため、該交差方向Bにおける双方向で、インクIを吐出しつつ吐出された該インクIにイオンを供給することが可能になっている。すなわち、双方向で記録することが可能になり、高い生産性で、かつ、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる構成になっている。
なお、本実施例のように、記録ヘッド12とイオナイザー10とを交差方向Bに並べて配置することで、インクIを吐出した後すぐにイオンを供給することが可能になる。
また、本実施例の制御部18は、記録ヘッド12に対して交差方向Bの両側に設けられているイオナイザー10を、記録中におけるインクIを吐出している際の記録ヘッド12の移動方向の下流側のイオナイザー10のみを駆動し、上流側のイオナイザー10の駆動を停止するように駆動制御をすることができる。このような駆動制御をすることにより、インクを吐出する前に上流側のイオナイザー10が発生するイオンによって、被記録媒体Pに帯電ムラが生じること、前処理剤をはじいてしまうこと、被記録媒体Pを無駄に帯電することに伴って摩擦力が大きくなることによる搬送負荷を上昇させてしまうこと、などを抑制できる。しかしながら、もともと帯電ムラが有る被記録媒体Pを使用する場合などにおいて、本実施例の制御部18は、もともとの帯電ムラを軽減させることなどのために、上流側のイオナイザー10を駆動させながら記録を実行することも可能である。
また、図3及び図4で表されるように、本実施例の記録装置1は、インクIの凝集成分である色材(マイナスに帯電するアニオン性の色材)と逆極性の成分(プラスに帯電するカチオン性の成分)を有する前処理剤を、インクIの吐出に先駆けて、被記録媒体Pに供給する前処理剤供給部としての前処理剤吐出ヘッド30を備えている。このため、インクIのドットの広がりを抑制する効果をさらに向上させることができる構成になっている。インクIのドットの広がりを効果的に抑制する詳細な原理は不明であるが、例えば、イオナイザー10から供給されるイオンによりインクIのドットの上側表面にスキン層Hを形成できるとともに、インクIの吐出前に被記録媒体Pに供給された前処理剤によりインクIのドットの下側に前処理剤との反応により凝集成分が凝集した凝集部(色材の定着部)が形成されるということが考えられる。このため、ドットの広がりを効果的に抑制することができ、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドット同士が接触することにより生じるムラを効果的に抑制することができる構成になっている。
なお、本実施例の制御部18は、使用する被記録媒体Pの種類などに応じて、記録中における前処理剤吐出ヘッド30の駆動を停止することもできる。被記録媒体Pの種類などによっては、前処理剤を供給させることで被記録媒体Pに吐出されたインクの耐擦過性が低下する(インクIの被記録媒体Pへの浸透度合いの低下(アンカー効果の低下)などが原因として考えられる)場合があるためである。
ここで、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドット同士が接触することにより生じるムラ、並びに、該ムラを抑制することが可能なインクIのドット表面に形成されるスキン層Hについて説明する。
図5及び図6は、被記録媒体Pに隣り合って形成されるインクIのドットを表している。このうち、図5(A)及び図6(A)は被記録媒体Pへの着弾直後のインクIのドットを表しており、図5(B)及び図6(B)は被記録媒体Pに着弾してからしばらく経過した後のインクIのドットを表している。
従来の記録装置においては、図5(A)で表されるように被記録媒体PにインクIが着弾されると、図5(B)で表されるようにインクIのドット同士が接触し、接触した部分Gがその他の部分に対して凝集成分の凝集ムラなどを生じさせ、被記録媒体Pに形成される画像(液体吐出物)全体においてムラを生じさせることがあった。
一方、本実施例の記録装置1においては、図6(A)で表されるように被記録媒体PにインクIが着弾されると、図6(B)で表されるようにインクIのドットの表面にスキン層Hを形成する。これは、インクIのドットの表面に凝集成分と逆極性のイオンを付与することでインクIのドットの表面の凝集成分が薄膜状にほぼ均一に凝集するためである。このため、図6(B)で表されるようにインクIのドット同士の接触が抑制され、被記録媒体Pに形成される画像(液体吐出物)にムラが生じることを抑制する。
なお、「ムラが生じることを抑制する」とは、例えば、インクIを用いて均一の画像を形成した場合において、粒状感を低減させることや、色差(L*a*b*色空間におけるΔE:(a*+b*+L*1/2)を2以下にすることなどが挙げられる。
上記のように、本実施例の記録装置1は、色材と逆極性の成分を有する前処理剤を、インクIの吐出に先駆けて、被記録媒体Pに吐出(供給)する前処理剤吐出ヘッド30と、被記録媒体Pの搬送部9と、交差方向Bに記録ヘッド12と共に往復移動するキャリッジ11と、を備えている。そして、イオナイザー10及び前処理剤吐出ヘッド30はキャリッジ11に設けられている。そして、図4で表されるように、イオナイザー10は記録ヘッド12に対して交差方向BのうちのインクIを吐出している際の該記録ヘッド12の移動方向の下流側に設けられ、前処理剤吐出ヘッド30は記録ヘッド12に対して搬送方向Aの上流側に設けられている。
別の表現をすると、本実施例の記録装置1は、所謂シリアルタイプの液体吐出装置であって、イオン供給部及び前処理剤供給部が移動部に設けられている。このため、前処理剤を被記録媒体Pに吐出してすぐにインクIを被記録媒体Pに吐出し、その後すぐにイオンを供給することが可能になり、特に効果的に、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる構成になっている。
なお、本実施例の前処理剤供給部(前処理剤吐出ヘッド30)は、液体吐出部(記録ヘッド12)に対して、搬送方向Aの上流側に設けられている。しかしながら、後述の実施例2のように、前処理剤供給部は、液体吐出部に対して、交差方向Bのうちの液体を吐出している際の該液体吐出部の移動方向の上流側に設けられていてもよい。このような構成でも、前処理剤を媒体に供給した後に液体吐出部から媒体に液体を吐出させる構成を簡単に形成でき、前処理剤を媒体に吐出した後に液体を媒体に吐出し、その後イオンを供給することが可能になる。このため、特に効果的に、媒体に吐出された液体のドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる。
るためである。
ここで、図4で表されるように、本実施例の前処理剤吐出ヘッド30は、記録ヘッド12に対して搬送方向Aにおいて上流側に設けられている。このため、交差方向Bにおける双方向で、前処理剤を供給しつつインクIを吐出することが可能な構成になっている。すなわち、双方向で記録することが可能になり、高い生産性で、かつ、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる構成になっている。
なお、前処理剤吐出ヘッド30を1つとし、記録ヘッド12の両側に(即ち2つ)前処理剤供給部を形成する必要を無くしているので、装置の大型化やコストの上昇を抑制することも可能にしている。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図7は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部18には、記録装置1の全体の制御を司るCPU19が設けられている。CPU19は、システムバス20を介して、CPU19が実行する各種制御プログラム等を格納したROM21と、データを一時的に格納可能なRAM22と、接続されている。
また、CPU19は、システムバス20を介して、記録ヘッド12及び前処理剤吐出ヘッド30を駆動するためのヘッド駆動部23と接続されている。
また、CPU19は、システムバス20を介して、キャリッジ11を移動させるためのキャリッジモーター25、セット部14の駆動源である送出モーター26、駆動ローラー5の駆動源である搬送モーター27、巻取部15の駆動源である巻取モーター28、を駆動させるためのモーター駆動部24と接続されている。
また、CPU19は、システムバス20を介して、ヒーター6、8及び13を駆動するためのヒーター駆動部33と接続されている。
また、CPU19は、システムバス20を介して、イオナイザー10を駆動するためのイオナイザー駆動部32と接続されている。
さらに、CPU19は、システムバス20を介して、入出力部31と接続されており、入出力部31は、記録データ等を記録装置1に入力する外部装置であるPC29と接続されている。
ここで、本実施例の記録装置1は、上記制御部18による記録ヘッド12の記録制御及び駆動ローラー5(搬送部9)の搬送制御などの各構成部材の駆動制御により、記録ヘッド12からインクIを吐出させることにより複数のインクIの層を形成可能である。
例えば、前処理剤供給部を備える構成であって、記録ヘッド12からインクIを吐出させることにより複数の層を形成可能な構成においては、前処理剤を供給した領域に複数の層のインクIを重ねて吐出させる(複数のインクIの層を形成する)。このため、このような構成の記録装置においては、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することは一般的に困難である。上層のインクIの層に前処理剤の効果が出にくいためである。しかしながら、本実施例の記録装置1によれば、被記録媒体Pに吐出されたインクIに凝集成分と逆極性のイオンを供給するイオナイザー10を備えるため、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる構成になっている。
なお、記録ヘッド12からインクIを吐出させることにより複数のインクIの層を形成する具体例としては、例えば、被記録媒体Pとして透明媒体を使用し、被記録媒体Pの表面と裏面の両面から視認可能な画像を形成する場合などが挙げられる。このような場合、表面から視認するためのインクIの層と裏面から視認するためのインクIの層とを形成することができるが、これらの層の間にさらに例えば白色インクなどで遮蔽層を形成することが好ましい。
[実施例2](図8)
次に、実施例2の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図8は本実施例の記録装置1の要部を表す概略底面図である。なお、上記実施例1と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、キャリッジ11の構成以外は、実施例1の記録装置1と同様の構成である。
実施例1の記録装置1は、図4で表されるように、キャリッジ11に4つのインクIに対応する4つの記録ヘッド12と、1つの前処理剤吐出ヘッド30とが、キャリッジ11の底面(被記録媒体Pに対向する面)に設けられていた。
一方、本実施例のキャリッジ11は底面に、図8で表されるように、4つのインクIに対応する4つの記録ヘッド12と1つの前処理剤吐出ヘッド30とからなるヘッドユニットUが2つ、交差方向Bから見て互い違いの配置で、設けられている。ここで、各ヘッドユニットUにおける記録ヘッド12と前処理剤吐出ヘッド30との配置は、交差方向Bにおいて、記録ヘッド12に対して前処理剤吐出ヘッド30がキャリッジ11の外側になるよう配置されている。
別の表現をすると、本実施例の記録装置1では、前処理剤供給部としての前処理剤吐出ヘッド30が、液体吐出部としての記録ヘッド12に対して、交差方向Bの両側に設けられている。このため、該交差方向Bにおける双方向で、前処理剤を供給しつつインクIを吐出することが可能な構成になっている。すなわち、双方向で記録することが可能になり、高い生産性で、かつ、被記録媒体Pに吐出されたインクIのドット同士が接触することにより生じるムラを抑制することができる構成になっている。
なお、本実施例のように、液体吐出部(記録ヘッド12)と前処理剤供給部(前処理剤吐出ヘッド30)とを交差方向Bに並べて配置することで、前処理剤を供給した後すぐに液体を吐出することが可能になる。
[実施例3](図9)
次に、実施例3の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図9は本実施例の記録装置1の要部を表す概略平面図である。なお、上記実施例1及び2と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、キャリッジ11、イオナイザー10及び前処理剤吐出ヘッド30の構成以外は、実施例1の記録装置1と同様の構成である。
実施例1の記録装置1は、図2から図4で表されるように、キャリッジ11にイオナイザー10及び前処理剤吐出ヘッド30が設けられていた。
一方、本実施例の記録装置1は、図9で表されるように、キャリッジ11とは別に、イオナイザー10及び前処理剤吐出ヘッド30が設けられている。詳細には、搬送方向Aにおいて、キャリッジ11(即ち記録ヘッド12)よりも上流側に交差方向B全体に亘って前処理剤を吐出可能なラインヘッド状の前処理剤吐出ヘッド30が設けられている。また、キャリッジ11(即ち記録ヘッド12)よりも下流側に交差方向B全体に亘ってインクIの凝集成分と逆極性のイオンを被記録媒体Pに吐出されたインクIに供給可能なイオナイザー10が設けられている。
なお、本実施例の記録装置1は、往復移動しながら記録する記録ヘッド12を備えているが、インクIを吐出するノズルを搬送方向Aと交差する交差方向Bに複数設けた所謂ラインヘッドを備える記録装置でもよい。
ここで、「ラインヘッド」とは、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向Bに形成されたノズルの領域が、被記録媒体Pの交差方向B全体をカバー可能なように設けられ、記録ヘッド又は被記録媒体Pを相対的に移動させて画像を形成する記録装置に用いられる記録ヘッドである。なお、ラインヘッドの交差方向Bのノズルの領域は、記録装置が対応している全ての被記録媒体Pの交差方向B全体をカバー可能でなくてもよい。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることは言うまでもない。
1 記録装置(液体吐出装置)、2 プラテン、3 プラテン、4 プラテン、
5 駆動ローラー、6 ヒーター、7 従動ローラー、8 ヒーター、9 搬送部、
10 イオナイザー(イオン供給部)、11 キャリッジ(移動部)、
12 記録ヘッド(液体吐出部)、13 ヒーター、14 セット部、15 巻取部、
16 記録面、17 記録面とは反対側の面、18 制御部、19 CPU、
20 システムバス、21 ROM、22 RAM、23 ヘッド駆動部、
24 モーター駆動部、25 キャリッジモーター、26 送出モーター、
27 搬送モーター、28 巻取モーター、29 PC、
30 前処理剤吐出ヘッド(前処理剤供給部)、31 入出力部、
32 イオナイザー駆動部、33 ヒーター駆動部、F ノズル形成面、
G インクIのドット同士が接触した部分、H スキン層、I インク(液体)、
N ノズル列、P 被記録媒体(媒体)、U ヘッドユニット

Claims (10)

  1. 極性を有する凝集成分を含有する液体を媒体に吐出する液体吐出部と、
    前記媒体に吐出された前記液体に前記凝集成分と逆極性のイオンを供給するイオン供給部と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記凝集成分と逆極性の成分を有する前処理剤を、前記液体の吐出に先駆けて、前記媒体に供給する前処理剤供給部を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、
    前記媒体を搬送する搬送部と、
    前記媒体の搬送方向と交差する交差方向に前記液体吐出部と共に往復移動する移動部と、を備え、
    前記イオン供給部は、前記移動部に設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液体吐出装置において、
    前記イオン供給部は、前記液体吐出部に対して、前記交差方向のうちの前記液体を吐出している際の該液体吐出部の移動方向の下流側に設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液体吐出装置において、
    前記イオン供給部は、前記液体吐出部に対して、前記交差方向の両側に設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記イオン供給部は、前記液体吐出部に対して、前記媒体の搬送方向の下流側に設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記凝集成分と逆極性の成分を有する前処理剤を、前記液体の吐出に先駆けて、前記媒体に供給する前処理剤供給部と、
    前記媒体を搬送する搬送部と、
    前記媒体の搬送方向と交差する交差方向に前記液体吐出部と共に往復移動する移動部と、を備え、
    前記イオン供給部及び前記前処理剤供給部は、前記移動部に設けられ、
    前記イオン供給部は、前記液体吐出部に対して、前記搬送方向の下流側及び前記交差方向のうちの前記液体を吐出している際の該液体吐出部の移動方向の下流側の少なくとも一方に設けられ、
    前記前処理剤供給部は、前記液体吐出部に対して、前記搬送方向の上流側及び前記交差方向のうちの前記液体を吐出している際の該液体吐出部の移動方向の上流側の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項7に記載の液体吐出装置において、
    前記前処理剤供給部は、前記液体吐出部に対して、前記交差方向の両側に設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項7に記載の液体吐出装置において、
    前記前処理剤供給部は、前記液体吐出部に対して、前記搬送方向において上流側に設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記液体吐出部から前記液体を吐出させることにより複数の層を形成可能であることを特徴とする液体吐出装置。
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