以下、本発明のコミュニケーション装置、コミュニケーションシステムおよびコミュニケーションプログラムについて、図示の好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
なお、説明の都合上、図6、8、11、13、18、28中の上側を「上」、下側を「下」、左側を「左」、右側を「右」として説明を行う。
<第1実施形態>
1.コミュニケーションシステム
まず、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムを詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムを模式的に示す図、図2は、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムの構成を示すブロック図、図3は、図2に示すサーバー装置の記憶部に記憶されているデータテーブルを示す図、図4は、図2に示すサーバー装置の記憶部に記憶されている性格タイプの相性度テーブルを示す図である。
本発明のコミュニケーションシステム1は、図1、2に示すように、サーバー装置2と、ネットワーク3を介して通信可能に接続された情報処理装置(情報端末)4とを含む。このコミュニケーションシステム1は、ユーザーと、性格が合う相手、趣味が合う相手、世代が近い相手等とをサーバー装置2でマッチングして、ユーザーとその相手(他のユーザー)とが、情報端末4を用いてリアルタイムにコミュニケーション(以下、「チャット」ともいう)を楽しむことができるシステムである。
以下、コミュニケーションシステム1の各部の構成を順に説明する。なお、このコミュニケーションシステム1は複数の情報端末4を含むことができるが、説明の簡略化のために、図1、2では、2つの情報端末4A、4Bのみを示す。
<サーバー装置2>
サーバー装置(コミュニケーション装置)2は、情報端末4A、4Bを統括する機能を有する。図2に示すように、サーバー装置2は、通信部21と、データ取得部22と、記憶部23と、マッチング部24と、コミュニケーション部25と、評価部26と、管理部27と、情報提供部28と、入力部29と、表示部210と、制御部211とを備える。これらの各部は、データバスによって相互に通信可能に接続されている。
(通信部21)
通信部21は、ネットワーク3を介して情報端末4A、4Bと通信を行う機能を有する。通信部21は、ネットワーク3を介して情報端末4A、4Bと通信を行うことができれば如何なる様態であってもよく、例えば、TCP/IP等の通信プロトコルを有するネットワークインターフェースが挙げられる。
(データ取得部22)
データ取得部22は、ネットワークを介してまたはユーザーからの入力により、あらゆる複数のデータを取得する機能を有する。このようなデータは、ユーザーが種々のコンテンツを利用することにより得られたデータやユーザーのデータを含む。ユーザーが種々のコンテンツを利用することにより得られたデータは、ユーザーのコンテンツ利用履歴データなどのデータを含む。また、ユーザーのデータは、例えば、プロフィールデータ、webブラウザのクッキー等から得られるユーザーの閲覧履歴データ、ユーザーIDと連携するデータ等を含む。ユーザーのデータは、これらのデータに限定されず、ユーザーに関連する種々のデータが含まれる。
ユーザーは、本発明のコミュニケーションシステム1を利用するに際し、自身のデータを情報端末4に入力する。それによって、データ取得部22は、データを情報端末4から取得する。また、データ取得部22は、ユーザーからの要請により、ネットワークを介して、上述したようなデータを取得することもできる。取得されたデータは、後述する記憶部23のデータテーブルに順番に記憶される。これにより、ユーザー登録がなされる。
データ取得部22は、マッチング部24がユーザーと他のユーザーとをマッチングする前に、他のユーザーを絞り込むための絞り込み用データ(第1のデータ)を取得する。この絞り込み用データは、上記データの種類によって2つに分類されている。第1の絞り込み用データは、ユーザーの名前(ニックネーム)、生年月日、性別、世代、住所(居住地)、性格タイプ、相性等のプロフィールデータ、webブラウザのクッキー等から得られるユーザーの閲覧履歴データ、ユーザーIDと連携するデータ、ユーザーのコンテンツ利用履歴データ等を含んでいる。第2の絞り込み用データは、アイコン、趣味、悩み、相談事項、特技、血液型、職業、職種、家族構成、出身校、言語、占い情報、人種等のプロフィールデータ等を含んでいる。この第1の絞り込み用データ、第2の絞り込み用データ、または、第1の絞り込み用データと第2の絞り込み用データとを掛け合わせることによって、他のユーザーを絞り込む。
例えば、ユーザーが同じ世代と同じ趣味を有する他のユーザーとチャットしたい場合、データ取得部22は、ユーザーからの要請により、「世代」、「趣味」を絞り込み用データとして取得する。また、ユーザーが性格の相性が良い他のユーザーとチャットしたい場合、データ取得部22は、ユーザーの「性格タイプ」を絞り込み用データとして取得する。
なお、マッチングに際し、データが記憶部23に記憶されていない場合は、データ取得部22は、ユーザーの入力により、上記データや絞り込み用データを情報端末4から取得する。また、データ取得部22は、ユーザーの要請により、ネットワークを介して種々のウェブサイトから種々のデータを取得することもできる。
(記憶部23)
記憶部23は、前述したユーザーのデータを記憶する機能を有する。記憶部23は、ユーザー登録の順に、ID番号と対応付けてユーザーのデータを記憶する。すなわち、記憶部23は、図3に示すように、複数のユーザーの複数のデータをID番号順にデータテーブルにまとめて記憶する。
図3を参照すると、ねこさんが最初にユーザー登録され、ID番号1が付されている。記憶部23は、データ取得部22が取得した、ねこさんの性格タイプ「Aボトム型」、性別「女」、世代「20代」、住所「東京」、趣味「買い物」をID番号1に関連付けて記憶する。
また、図3に示すように、わんこさんが103番目にユーザー登録され、ID番号103が付されている。記憶部23は、データ取得部22が取得した、わんこさんの性格タイプ「ラインII型」、性別「女」、世代「20代」、住所「東京」、趣味「ゲーム」をID番号103に関連付けて記憶する。
このように、記憶部23は、ユーザーのデータとID番号とを関連付けて記憶する。そして、データ取得部22がデータを情報端末4から取得する度に、記憶部23はデータテーブルをアップデートする。なお、記憶部23は、称号、マッチング履歴、ポイント数、特典なども、ID番号と関連付けて記憶する。これらは、後に詳細に説明する。
また、記憶部23は、ユーザーの性格が分類される複数の種類の性格タイプを記憶している。記憶部23は、図4に示す、一の性格タイプが他の性格タイプとどの程度の関係度(相性度)で相性がよいのかということを示す相性度テーブルを記憶する。例えば、図4に示す相性度テーブルは、Aボトム型の性格タイプは、25%の相性度でBボトム型の性格タイプと、30%の相性度でラインI型の性格タイプと、60%の相性度でラインII型の性格タイプと相性がよいことを示している。このような相性度テーブルを記憶することにより、後述するマッチング部24は、性格タイプの相性度に基づいて、ユーザーと他のユーザーとをマッチングすることができる。
(マッチング部24)
マッチング部24は、ランダムに他のユーザーを記憶部23から抽出し、または、データ取得部22が取得した絞り込み用データと所定の関係を有するデータ(第2のデータ)を有する他のユーザーを記憶部23から抽出し、ユーザーと他のユーザーとのマッチングを行う。
以下、絞り込み用データを用いてユーザーと他のユーザーとをマッチングする場合を説明する。図5は、図2に示すサーバー装置のマッチング部の構成を示すブロック図、図6は、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムのマッチング状態を説明するための図である。図5に示すように、マッチング部24は、抽出部241と、ユーザー特定部242と、マッチング情報提供部243とを有する。
抽出部241は、マッチングに際し、データ取得部22が取得したユーザーの絞り込み用データと所定の関係を有する第2のデータを有する他のユーザーを記憶部23のデータテーブルから抽出する。
例えば、図3に示すID番号103のわんこさんの要請により、データ取得部22が世代「20代」と性別「女」の絞り込み用データを取得する。この場合、抽出部241は、図3に示されるデータテーブルを参照し、世代「20代」、性別「女」(所定の関係)のデータ(第2のデータ)を有するID番号1のねこさんと、ID番号55のかばさんとを抽出する。この時点で、1人のユーザーのみが抽出される場合もある。
また、わんこさんの要請により、データ取得部22が趣味「ゲーム」の絞り込み用データを取得する。この場合、抽出部241は、図3に示されるデータテーブルを参照し、趣味「ゲーム」のデータ(第2のデータ)を有する他のユーザーを抽出することもできる。
また、わんこさんの要請により、データ取得部22が性格タイプ「ラインII型」の絞り込み用データを取得する。この場合、抽出部241は、図4に示される相性度テーブルを参照する。抽出部241は、相性度テーブルの「性格タイプ」カラムから、性格タイプ「ラインII型」に該当する行を特定する(図4では最下行)。そして、抽出部241は、「ラインII型」の行における最も高い相性度60%(所定の関係)の「Aボトム型」を抽出する。次に、抽出部241は、図3に示されるデータテーブルを参照し、性格タイプ「Aボトム型」のデータ(第2のデータ)を有するID番号1のねこさんを抽出する。ここでは、ねこさんのみが抽出されているが、複数の他のユーザーが抽出される場合もある。
なお、相性度は、性格タイプ同士の相性(%)だけに限定されず、他にどのようなものであってもよい。また、抽出部241は、最も高い相性度の性格タイプを抽出することに限定されず、最も小さい相性度や予め設定した相性度の性格タイプを抽出してもよい。また、抽出部241は、ランダムに性格タイプを抽出してもよい。
このように、抽出部241は、ユーザーの絞り込み用データに応じて、ユーザーとマッチングすべき他のユーザーを抽出する。
ユーザー特定部242は、抽出部241が抽出した他のユーザーの中から、マッチングすべき相手を特定する。
例えば、前述したように、世代や性別などの絞り込み用データに基づいて抽出された他のユーザーがねこさん一人のみである場合、ユーザー特定部242は、わんこさんとマッチングすべき相手として、ねこさんを特定する。
また、前述したように、性格タイプに基づいて抽出された他のユーザーがねこさん一人のみである場合、ユーザー特定部242は、わんこさんとマッチングすべき相手として、ねこさんを特定する。
一方、世代や性別などの絞り込み用データに基づいて抽出された他のユーザーが複数人いる場合がある。すなわち、上述したように、抽出部241が抽出した他のユーザーがねこさんの他、ID番号55の「かばさん」の2人である場合がある。このような場合、ユーザー特定部242は、乱数表に基づいてランダムにマッチングすべき相手(例えば、ねこさん)を特定することができる。
また、性格タイプの絞り込み用データに基づいて抽出された他のユーザーが複数人いる場合がある。すなわち、上述したように、抽出部241が抽出した他のユーザーがねこさんである他、図示しないID番号48の「うさぎさん」、ID番号145の「きりんさん」の3人いる場合がある。このような場合、ユーザー特定部242は、乱数表に基づいてランダムにマッチングすべき相手(例えば、ねこさん)を特定する。
また、ユーザー特定部242は、世代や性別などの絞り込み用データ(第1の絞り込み用データ)と、性格タイプの絞り込み用データ(第1の絞り込み用データ)とを掛け合わせて、他のユーザーを特定することもできる。上述した場合を例に挙げると、ユーザー特定部242は、世代と性別の絞り込み用データで抽出されたねこさんとかばさんと、性格タイプの絞り込み用データで抽出されたねこさんとを掛け合わせ、両方に共通して抽出された「ねこさん」を他のユーザーとして特定する。
マッチングは、性格タイプの相性度テーブルと乱数表に基づいて行われることが好ましい。相性度テーブルに基づく場合、ユーザーは、最も高い相性度を有する他のユーザーと1〜30%の割合でマッチングされることが好ましく、15〜25%の割合でマッチングされることがより好ましい。また、乱数表に基づく場合、ユーザーは、他のユーザーと70〜99%の割合でランダムにマッチングされることが好ましく、75〜85%の割合でランダムにマッチングされることがより好ましい。
このようにして、ユーザー特定部242は、ユーザーとマッチングすべき他のユーザー
を特定し、ユーザーと他のユーザーとをマッチングする。
(マッチング情報提供部243)
マッチング情報提供部243は、ユーザーと、ユーザー特定部242が特定した他のユーザーとのデータを互いの情報端末4A、4Bに提供する。
例えば、マッチング情報提供部243は、ユーザー「わんこさん」の情報端末4Aに、マッチングした相手「ねこさん」の性格タイプ、名前、性別、世代、住所などのデータや相性度などを提供する。図6に示すように、情報端末4Aの表示部44は、画面の上部から順に、後述する称号「衝動買いが多いランキング1位」、性格タイプ「Aボトム型」、アイコン、名前「ねこさん」、性別「女性」、世代「20代」、住所「東京」を表示する。表示部44は、画面の中央部に、ねこさんとの相性度「60%」を円グラフとともに表示する。さらに、表示部44は、画面の下部に、「チャット開始」のアイコンを表示する。
一方、マッチング情報提供部243は、マッチングした相手「ねこさん」の情報端末4Bに、ユーザー「わんこさん」の性格タイプ、名前、性別、世代、住所などのデータや相性度などを提供する。図6に示すように、情報端末4Bの表示部44は、画面の上部から順に、後述する称号「人に嫌われる方である」、性格タイプ「ラインII型」、アイコン、名前「わんこさん」、性別「女性」、世代「20代」、住所「東京」を表示する。表示部44は、画面の中央部に、わんこさんとの相性度「60%」を円グラフとともに表示する。さらに、表示部44は、画面の下部に、「チャット開始」のアイコンを表示する。
情報端末4に提供されるデータは、上述されたデータに限定されず、データテーブルに記憶されているデータであれば、いかなるデータであってもよい。また、本実施形態では、相手の履歴等は、情報端末4に提供されていないが、提供されてもよい。
なお、この「チャット開始」アイコンは、必ずしも必要というわけではない。本発明のコミュニケーションシステム1は、ユーザー特定部242による他のユーザーの特定、マッチングにより、即座にチャットを開始することもできる。
また、マッチング情報提供部243は、マッチング履歴情報を記憶部23のデータテーブルに提供する。すなわち、ユーザーと他のユーザーとのマッチングが成立した場合、マッチング情報提供部243は、そのマッチング履歴情報をデータテーブルに提供する。この場合、記憶部23は、そのマッチング履歴情報をID番号に関連付けて記憶する。
例えば、上述したように、ねこさんとわんこさんとのマッチングが成立した場合、マッチング情報提供部243は、データテーブルのID番号1の行の「マッチング履歴」にわんこさんのID番号「103」を提供する。一方、マッチング情報提供部243は、データテーブルのID番号103の行の「マッチング履歴」にねこさんのID番号「1」を提供する。記憶部23は、図3に示すように、これらのマッチング履歴情報をデータに記憶し、データテーブルをアップデートする。
これにより、ユーザー特定部242がデータテーブルを参照する際に、ユーザー特定部242がマッチング履歴を参照することにより、わんこさんとねこさんとが再度マッチングされないようにすることができる。また、わんこさんとねこさんとのマッチング確率を下げることができる。換言すると、ユーザーと、マッチング履歴があるID番号の他のユーザーとを再度マッチングしないように、再度マッチングしにくくなるようにすることができる。これにより、チャットした相手を特定することが困難になり、ユーザーは人間関係のしがらみからより一層開放されることができる。
このように、マッチング部24がユーザーと、他のユーザーとをマッチングし、ユーザーがマッチングしたい相手(他のユーザー)を選ぶことができない。
以上、絞り込み用データに基づいてユーザーと他のユーザーとをマッチングする場合を説明したが、マッチング部24は、ユーザーからの絞り込み用データに基づかないで、自動的にユーザーと他のユーザーとをマッチングしてもよい。この場合、マッチング部24は、ユーザーからの要請なしに自動的にマッチングを行うことができる学習機能を備えている。マッチング部24は、絞り込み用データとして、ポイント数、マッチング履歴、これまでの会話履歴、現在の状況などを学習し、マッチングを行う。これにより、ユーザーによる絞り込み用データ入力が不要になるので、さらに簡単に、リアルタイムなコミュニケーションを提供することができる。
また、マッチング部24は、完全ランダムでユーザーと他のユーザーとをマッチングしてもよい。この場合、どのような相手とマッチングするか予測がつかないため、ユーザーに緊張感やワクワク感を与えることができる。完全ランダムでのマッチングは、上述したように、乱数表に基づいて行われることが好ましい。また、マッチング部24は、上述した絞り込み用データに基づくマッチングと、ランダムでのマッチングとの両方に基づいて、ユーザーと他のユーザーとをマッチングしてもよい。
なお、ユーザーが情報端末4Aの表示部44に表示された他のユーザーとチャットをしたくないと判断した場合、マッチング部24は、マッチングを解除することができるように、ユーザーの要請によりキャンセル情報を受信することもできる。この場合、マッチング部24は、ユーザーと他のユーザーとのマッチングを解消する。
(コミュニケーション部25)
コミュニケーション部25は、ユーザーと他のユーザーとのコミュニケーションを提供する。図7は、図2に示すサーバー装置のコミュニケーション部の構成を示すブロック図、図8は、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムのコミュニケーション状態を説明するための図である。
図7に示すように、コミュニケーション部25は、コミュニケーション実行部251と、コミュニケーション管理部252と、コミュニケーション情報提供部253とを有する。
コミュニケーション実行部251は、ユーザーによる「チャット開始」アイコン(図6)の入力に基づいて、ユーザーと他のユーザーとのチャットを実行する。すなわち、コミュニケーション実行部251は、ユーザーまたは他のユーザーの開始指示情報を受け取った後、情報端末4Aと情報端末4Bとをアクティブな状態にする。
具体的に、図8に示すように、わんこさんが文字「今、何してる?」を情報端末4Aの表示部44の最下左部の「字」をタッチして入力すると、表示部44の左上部にわんこさんのアイコンAと、文字情報「今、何してる?」A1が表示される。それと同時に、ねこさんの情報端末4Bの表示部44の右上に、わんこさんのアイコンAとともに、当該文字情報A1が表示される。
次に、ねこさんが文字「仕事中」を情報端末4Bの表示部44の最下左部の「字」をタッチして入力すると、表示部44の左側にねこさんのアイコンBと、文字情報「仕事中」B1が表示される。それと同時に、わんこさんの情報端末4Aの表示部44の右側に、ねこさんのアイコンBとともに、当該文字情報B1が表示される。
さらに、わんこさんが情報端末4Aの表示部44の最下左部の「ス」をタッチして画像情報(スタンプ)A2を情報端末4Aに入力すると、表示部44の左下部にアイコンAと、画像情報A2が表示される。それと同時に、ねこさんの情報端末4Bの表示部44の右下部に、わんこさんのアイコンAとともに、当該画像情報A2が表示される。
このようにして、コミュニケーション実行部251は、わんこさんとねこさんとのチャットを実行する。なお、コミュニケーションの手段は、文字、音声、画像、動画等、いかなる種類の手段であってもよい。
コミュニケーション管理部252は、コミュニケーション実行部251によって実行されたチャット中の文字情報、画像情報、音声情報、動画情報などのメッセージ情報をユーザーと他のユーザーとのコミュニケーション履歴として管理する。コミュニケーション管理部252は、このコミュニケーション履歴を一定期間管理し、その後消去することもできる。
また、コミュニケーション管理部252は、チャットが所定時間に終了するように、チャットできる時間を管理することができる。チャットを行える時間は特に限定されないが、コミュニケーション管理部252は、5分、10分、15分などの時間を設定することができる。このような場合、コミュニケーション管理部252は、残り時間の情報を情報端末4に提供してもよい。すなわち、図8に示すように、情報端末4A、4Bに「〜残り1分〜」の表示をし、ユーザーおよび他のユーザーにチャット終了の注意喚起をすることができる。そして、所定期間が到来すると、コミュニケーション管理部252は、チャットを終了させる。
また、コミュニケーション管理部252は、メッセージ情報が所定容量を超えた時にチャトが終了するように、チャットできるメッセージ情報を管理することができる。チャットを行えるメッセージ情報量は特に限定されない。例えば、ユーザーによる1回のメッセージ情報発信を1チャットとすると、文字情報であれば100〜200チャット、画像情報であれば50〜100チャット、音声情報であれば25〜50チャット、動画情報であれば10〜20チャットにメッセージ情報量を設定することができる。このような場合、コミュニケーション管理部252は、残りのメッセージ情報量、例えば、「画像情報:残り10チャット」等を情報端末4に提供することができる。そして、所定のメッセージ情報量に到達すると、コミュニケーション管理部252は、チャットを終了させる。
コミュニケーション管理部252は、所定時間とメッセージ情報量とを組み合わせて、チャットを終了させるようにコミュニケーション実行部251を管理することもできる。また、コミュニケーション管理部252は、上述した残り時間の情報や残りメッセージ情報量などのチャット終了予告情報を提供せずに、チャットを終了させることもできる。
コミュニケーション管理部252は、ユーザーの要請により、チャットを延長することができる。この延長機能は、後述するユーザーのポイント数に応じて実行される。例えば、ユーザーが図8に示す情報端末4Aの表示部44の最下部の「延」をタッチすることにより、コミュニケーション管理部252が延長情報を受信する。この時、他のユーザーも情報端末4Bの表示部44の「延」をタッチすることにより、コミュニケーション管理部252が他のユーザーから延長情報を受信した場合に、コミュニケーション管理部252は、上述したチャットを継続することができる。換言すると、コミュニケーション管理部252がユーザーと他のユーザーのいずれか一方のみから延長情報を受信した場合には、チャットは延長されず、終了する。コミュニケーション管理部252は、ユーザーからの延長情報を受信した後、当該情報を他のユーザーに送信し、他のユーザーの了承を得てチャットを延長することもできる。
なお、ユーザーがチャットの途中で他のユーザーとのチャットを止めたいと判断した場合、コミュニケーション管理部252は、チャットを強制的に終了することができる。例えば、ユーザーが情報端末4Aの表示部44の最下部の「終」をタッチすることにより、コミュニケーション管理部252はチャットを終了させることもできる。
また、ユーザーが他のユーザーを悪質ユーザーと判断した場合、コミュニケーション管理部252は、後述するユーザー監視部273に通報することができる。例えば、ユーザーが情報端末4Aの表示部44の最下右部の「警」をタッチすることにより、当該他のユーザーが悪質ユーザーであることをユーザー監視部273に知らせることができる。
(評価部26)
上述したようなチャットの終了により、コミュニケーションが終了する。しかしながら、本発明のコミュニケーションシステム1では、チャットする相手が誰であるかを特定することが困難である。そのため、チャットを通して、相手を誹謗、中傷するような品の悪いユーザーが現れる場合がある。そこで、本発明のコミュニケーションシステム1では、このようなユーザーをできるだけ排除するために、ユーザーがチャット中またはチャット終了後に相手を評価する機能を設けることができる。以下、このような機能を提供する評価部を説明する。
図9は、図2に示すサーバー装置の評価部の構成を示すブロック図、図10は、図9に示す評価部が有する評価項目を示す図、図11は、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムの評価項目および評価回答を説明するための図である。
評価部26は、チャットを通して受けたユーザーの他のユーザーに対する評価(第1の評価)と、他のユーザーのユーザーに対する評価(第2の評価)とを取得する。本発明のコミュニケーションシステム1は、他のユーザーの次回以降のコミュニケーションに第1の評価を利用し、ユーザーの次回以降のコミュニケーションに第2の評価を利用する。
評価部26は、ユーザーと他のユーザーとのコミュニケーション時に、第1の評価を他のユーザーに、第2の評価をユーザーに提供してもよい。以下、この場合について説明する。評価部26は、評価項目提供部261と、評価回答取得部262と、ポイント決定部263とを有する。
まず、評価項目提供部261は、ユーザーがチャット中に受けた相手の印象を評価するための評価項目をユーザーの情報端末4Aに提供する。評価項目提供部261は、図10に示すように、複数の評価項目と、それに対応する回答A〜Eを有する評価項目テーブルを記憶する。回答A〜Eには、所定の点数が割り当てられている。なお、評価項目提供部261は、1つの評価項目と、それに対応する回答A〜Eのみを記憶していてもよい。また、評価項目テーブルは、記憶部23に記憶されていてもよい。
例えば、図10に示すように、評価項目1「会話は楽しかった?」には、5段階の回答、A「また会話したい」、B「楽しかった」、C「ふつう」、D「つまらなかった」、E「二度と会話したくない」が対応付けられている。また、評価項目2「印象は良かった?」には、5段階の回答、A「とてもよい」、B「よい」、C「ふつう」、D「悪い」、E「最悪」が対応付けられている。そして、すべての回答A〜Eには、点数5〜1がそれぞれ割り当てられている。
このように、評価項目テーブルが複数の評価項目を有している場合、評価項目提供部261は、乱数表に基づいてランダムに、1つの評価項目をユーザーの情報端末4に提供することができる。また、評価項目提供部261は、所定数の評価項目を1つずつユーザーの情報端末4に提供することもできる。この場合、評価項目を提供する順番は特に限定されず、評価項目テーブルに記憶されている順に評価項目を提供しても、ランダムに評価項目を提供してもよい。
一方、評価項目テーブルが1つのみの評価項目を有する場合、評価項目提供部261は、当該評価項目をユーザーの情報端末4Aに提供する。この場合、ユーザーは、毎回同じ評価項目に回答することになる。
評価項目提供部261が評価項目1「会話は楽しかった?」をユーザーの情報端末4Aに提供した場合、情報端末4Aには、図11のように表示される。すなわち、評価項目「1.会話は楽しかった?」が表示部44の上部に表示され、その下に評価回答「A.また会話したい」〜「E.二度と会話したくない」が順に表示される。ユーザーは、評価項目1の質問に対し、相手の印象を考え、A〜Eのいずれかの回答を選択することになる。
次に、評価回答取得部262は、提供された評価項目に対するユーザーの回答を取得する。例えば、図11に示すように、評価項目提供部261が評価項目1「会話は楽しかった?」を情報端末4Aに提供した場合、ユーザーは、評価項目1の質問に対し、A〜Eのいずれかの回答を選択する。ユーザーがチャットを通して感じた相手(他のユーザー)の印象として、B「楽しかった」を選択した場合、評価回答取得部262は、ユーザーの回答「B」を他のユーザーの評価(第1の評価)として取得する。この第1の評価は、他のユーザーのデータと(第2のデータ)して、記憶部23のデータテーブルに記憶される。
同様に、評価回答取得部262は、他のユーザーの回答(例えば、「D」)をユーザーの評価(第2の評価)として取得する。この第2の評価は、ユーザーのデータ(第1のデータ)として、記憶部23のデータテーブルに記憶される。なお、これらの第1の評価および第2の評価は、評価回答取得部262が記憶していてもよい。
評価項目提供部261から複数の評価項目が提供された場合、評価回答取得部262は、各評価項目に対するユーザーの回答毎に、「A」〜「E」のいずれかの回答を取得し、記憶する。たとえば、ユーザーが、評価項目1の質問に対し回答B「楽しかった」、評価項目2の質問に対し回答A「とてもよい」を選択した場合、評価回答取得部262は、回答「B」と回答「A」を取得し、記憶する。
ポイント決定部263は、評価回答取得部262が取得した回答に割り当てられたポイントを決定する。すなわち、ポイント決定部263は、ユーザーから取得した回答に基づいて、他のユーザーに付与する第1のポイントを決定し、他のユーザーから取得した回答に基づいて、ユーザーに付与する第2のポイントを決定する。例えば、評価回答取得部262が評価項目1の質問に対して、ユーザーの回答「B」を取得した場合、ポイント決定部263は、図10の評価項目テーブルの回答Bに割り当てられているポイント「4」を決定する。
ポイント決定部263は、ユーザー(わんこさん)による他のユーザー(ねこさん)の評価として、当該ポイントポイント「4」を図3に示すデータテーブルの他のユーザー(例えば、ねこさん)の「ポイント」の項に提供する。これにより、データテーブルはアップデートされ、ねこさんのポイント数が最新のポイント数「99」になる。
同様に、評価回答取得部262が評価項目1の質問に対して、他のユーザーの回答「D」を取得した場合、ポイント決定部263は、図10の評価項目テーブルの回答Dに割り当てられているポイント「2」を決定する。同様に、他のユーザー(ねこさん)によるユーザー(わんこさん)の評価として、当該ポイントポイント「2」を図3に示すデータテーブルのユーザー(例えば、わんこさん)の「ポイント」の項に提供する。これにより、データテーブルはアップデートされ、わんこさんのポイント数が最新のポイント数「2」になる。
この場合、獲得されたポイント数に応じて、コミュニケーションシステム1は、ユーザーの次回以降の別のユーザーとのコミュニケーション時(他のユーザーも同様)に、ユーザーにメリット(特典)を与えることができる。具体的に、ユーザーのポイント数が高い場合、マッチング部24は、ユーザーが他人からの評価が高いと判断し、ユーザーがマッチングしたい相手とのマッチング確率を上げる、ボーナスポイントを提供するなどの特典を与えことができる。そのため、ユーザーは前記特典を獲得することができるので、ポイントを獲得するインセンティブがユーザーに働く。そのため、ユーザーは、特典を獲得しようと、相手方からいい評価を得ようと努力する。その結果、本発明のコミュニケーションシステム1から品の悪いユーザーを排除することができ、ユーザーはコミュニケーションシステム1を楽しく利用することができるようになる。
他方、ユーザーのポイント数が低い場合、マッチング部24は、ユーザーが他人からの評価が悪いと判断し、ユーザーがマッチングしたい相手とのマッチング確率を下げる、余計な課金を与えるなどのペナルティを与えることができる。そのため、ユーザーは、本コミュニケーションシステム1の楽しさを多く味わうことができない。したがって、このような観点からも、本発明のコミュニケーションシステム1は、品の悪いユーザーを排除することができるという利点を有する。
また、ポイント決定部263は、当該ポイント「4」を評価された側である相手方の情報端末4Bに提供してもよい。例えば、図11に示すように、ポイント決定部263は、ポイント「4」をねこさんの情報端末4Bに提供する。そうすると、情報端末4Bの表示部44は、獲得ポイント「4」を「+4ポイント」として表示するとともに、「4」を視覚的に表すために、5つの☆中、4つの★を獲得したことを表すように「★★★★☆」を表示する。表示部44の最下部には、ポイントの獲得状況を表示する合計ポイント数「合計99ポイント」が表示される。
この場合、ユーザーは、自分がどの位のポイント数を獲得しているかを知ることができる。これにより、獲得したポイント数に応じて、ユーザーは、本発明のコミュニケーションシステム1で利用できる特典、または、コミュニケーションシステム1に関係する後述する特典を得ることができる。具体的に、ユーザーのポイント数が高い場合、ユーザーは、ポイントを使用することによって、後述する特典を獲得することができるので、ポイントを獲得するインセンティブがユーザーに働く。そのため、ユーザーは、ポイントを獲得しようと、すなわち、相手方からいい評価を得ようと努力する。その結果、本発明のコミュニケーションシステム1から品の悪いユーザーを排除することができ、ユーザーはコミュニケーションシステム1を楽しく利用することができるようになる。
他方、ユーザーのポイント数が低い場合、ユーザーは、本コミュニケーションシステム1の楽しさを多く味わうことができない。したがって、このような観点からも、本発明のコミュニケーションシステム1は、品の悪いユーザーを排除することができるという利点を有する。
評価項目提供部261が複数の評価項目を提供し、評価回答取得部262が複数の回答を取得した場合、ポイント決定部263は、評価回答取得部262が各評価項目ごとに記憶したポイントを演算する。例えば、全てのポイントを加算、乗算、除算、平均、または加重平均等する。それにより、ポイント数を算出する。例えば、上述したように、評価回答取得部262が他のユーザーに対するユーザーの回答「B」と回答「A」を取得した場合、回答「B」に割り当てられているポイント「4」と、回答「A」に割り当てられているポイント「5」を決定する。そして、ポイント「4」と、ポイント「5」とを加算して、他のユーザーの第1の評価として、ポイント数「9」を算出することができる。その後、ポイント決定部263は、上述したように、他のユーザーのポイント数をデータテーブルと、相手の情報端末4Bに提供する。
このようにして、ユーザーはポイントを獲得する。なお、ユーザーは、相手の評価を行わずコミュニケーションを終了させることができる。この場合、ユーザーは高ポイントを得ることができない。
ユーザーが他のユーザー以外にも、複数の別のユーザーとコミュニケーションする場合、上述したユーザーと他のユーザーとのコミュニケーションと同様、評価回答取得部262は、複数の別のユーザーのそれぞれから、ユーザーの評価(第3の評価)として回答を取得する。この第3の評価は、ユーザーのデータ(第1のデータ)として、記憶部23のデータテーブルに記憶される。
この場合、ポイント決定部263は、複数の別のユーザーのそれぞれから取得した回答に基づいて、ユーザーに付与する第3のポイントを決定する。この第3のポイントは、記憶部23のデータテーブルにユーザーのデータとして、記憶される。すなわち、別のユーザーから回答を取得した場合、その都度、第3のポイントがデータテーブルに記憶される。これにより、データテーブルには複数の第3のポイントが記憶されることになる。
同様に、評価回答取得部262は、複数の別のユーザーのそれぞれから、他のユーザーの評価(第3の評価)として回答を取得する。この第3の評価は、他のユーザーのデータ(第2のデータ)として、記憶部23のデータテーブルに記憶される。この場合、ポイント決定部263は、複数の別のユーザーのそれぞれから取得した回答に基づいて、他のユーザーに付与する第3のポイントを決定する。この第3のポイントは、記憶部23のデータテーブルに他のユーザーのデータとして、記憶される。
ポイント決定部263は、この複数の第3のポイントと、第2のポイント(または第1のポイント)とを演算して、ユーザー(または他のユーザー)のポイント数を演算してもよい。具体的に、ポイント数は、上述したように、加算、乗算、除算、平均、または加重平均等によって算出される。例えば、ユーザーと特定のユーザーとの関係や、ユーザーが含まれる特定のグループ内におけるユーザーと他のユーザーとの関係においては、平均、加算、乗算等によってユーザーのポイント数が算出される。また、評価が低い(少ないポイントを有する)者同士をマッチングさせないという観点から、平均、加算、乗算等によってユーザーのポイント数が算出される。
(管理部27)
上述したように、ユーザーは獲得したポイントを本コミュニケーションシステム1のために使用することができる。一方で、人と人との健全なコミュニケーションを提供するために、品の悪いユーザーをチェックすることも重要である。そこで、本発明は、ポイント利用や悪質ユーザーの監視などのために、コミュニケーションシステム1を管理する機能を設けることができる。以下、このような機能を提供している管理部を説明する。
図12は、図2に示すサーバー装置の管理部の構成を示すブロック図、図13は、図2に示す情報処理装置の表示部に表示されるマイページを示す図である。
管理部27は、コミュニケーションシステム1を利用するユーザーの管理を実行する機能を有する。図12に示すように、管理部27は、マイページ管理部271と、ポイント管理部272と、ユーザー監視部273とを有する。
マイページ管理部271は、ユーザーの情報端末4に表示するマイページ5を作成、管理する。マイページ管理部271は、記憶部23に記憶されているデータテーブルから、ユーザーのデータを含むマイページ5を作成する。また、データの中から、必要な項目のみを抽出して、マイページ5を作成することもできる。例えば、図13は、ID番号95のふうせんはなこさんのマイページ5を示す。マイページ5は、図13に示すように、第1の表示領域51と、称号獲得領域52と、図示しない第2の表示領域とを含んでいる。
第1の表示領域51は、ふうせんはなこさんの、ポイント数「99」、アイコン、性別「女性」、世代「10代」、住所「神奈川」、称号「リーダーになることが多い」、性格タイプ「ラインI型」等を含んでいる。これらは、所定のレイアウトで表示されている。第1の表示領域51に表示されるデータは、マッチングの時に表示されるデータ(図6に示すようなデータ)と対応していることが好ましい。この場合、マッチング時のマッチング情報提供が簡単になる。また、第1のプロフィール表示領域51に表示されるデータは、ユーザーが選択することもできる。
称号獲得領域52は、ポイント数に応じて獲得した称号を含んでいる。例えば、図13に示すように、ふうせんはなこさんが99ポイントを獲得した場合、「ウインナーにはケチャップよりマヨネーズをつける割合75%」、「秋葉原より乃木坂が好きランキング1位」などの称号が表示される。これらの称号は、データテーブルにも記憶される。
また、称号獲得領域52は、ポイント数が100の時に、新たな称号が開放されることを示すキーアイコン「100ポイントで開放」を含んでいる。これにより、100ポイントに到達した時に鍵が開き、新たな称号が開放される期待感を演出する。ユーザーは、ここに表示された称号と、第1の表示領域51に表示された称号とを変えることもできる。これにより、マッチング後、相手とスムーズに会話することができ、会話を盛り上げることができる。
第2の表示領域は、第1の表示領域51に表示されたデータ以外のデータを含む。例えば、データテーブルに記憶されている趣味、特技、相談事項、血液型、職業などのデータを含んでいる。第2の表示領域は、表示部44の画面を下へスクロールすることで表示させることができる。
ポイント管理部272は、ユーザーが獲得したい特典や獲得したポイントを管理する。換言すると、ポイント管理部272は、コミュニケーションに有用な所定の特典をポイント数に応じて提供する、いわゆるショップを運営する。そのような特典は、例えば、チャット延長権、スタンプ獲得権、アイコン交換権、イベント参加権、後述する称号獲得権などを含んでいる。
ユーザーがチャットに使用するスタンプを獲得したい場合、ポイント管理部272は、ユーザーのポイントと交換で、スタンプをデータテーブル中の該当ユーザーに付与する。例えば、ID番号1のねこさんがスタンプ1を欲しいという情報を情報端末4から入力すると、ポイント管理部272は、データテーブルのID番号1のねこさんのポイント数を参照する。ねこさんがスタンプを交換するために必要なポイント数を有していれば、ポイント管理部272は、ねこさんのポイント数から当該必要なポイント数を差し引き、特典の項に「スタンプ1」を付与する。これにより、データテーブルがアップデートされ、ねこさんはスタンプ1を獲得する。
また、ID番号56のQさんがチャットを延長したいという情報を情報端末4から入力すると、ポイント管理部272は、データテーブルのID番号56のQさんのポイント数を参照する。Qさんがチャット延長を交換するに必要なポイント数を有していれば、ポイント管理部272は、Qさんのポイント数から当該必要なポイント数を差し引き、特典の項に「延長一」を付与する。これにより、データテーブルがアップデートされ、Qさんはチャットの延長を1回行える。なお、チャット延長の要請は、チャット中に表示部44の「延」ボタンから入力、実行されてもよく、マッチング前に実行されてもよい。
ポイント管理部272は、実際のお金との交換で、ポイントを付与してもよい。すなわち、ユーザーは、いわゆる課金形式でポイントを購入し、そのポイントを用いてコミュニケーションを楽しんでもよい。その他、ポイント管理部272は、ポイントと交換で、本発明のコミュニケーションシステム1を利用するユーザーとのオフ会やイベントなどへの参加権を付与してもよい。
ユーザー監視部273は、誹謗、中傷を繰り返し行うユーザー、犯罪を助長するような会話を行うユーザーなどの悪質なユーザーを監視する。ユーザー監視部273は、コミュニケーション管理部252が管理するコミュニケーション履歴を閲覧し、このような行為を繰り返し行うユーザーをチェックする。ユーザー監視部273が悪質なユーザーを発見した場合、ユーザー監視部273は、データテーブルの当該ユーザーのデータに、前記行為の回数情報を提供する。
また、チャット中、ユーザーが相手(他のユーザー)の会話を危険と判断した場合、ユーザーは、表示部44の最下右部の「警」(図8参照)をタッチすることにより、警報情報を入力する場合がある。この場合、ユーザー監視部273は、データテーブルの当該他のユーザーのデータに、どのユーザーから、何回警報があったかという情報を提供する。
ユーザー監視部273は、このような情報が一定量蓄積された場合に、その量に応じて、厳重注意、ポイント没収、アカウント凍結、マッチング制限、マッチング確率の低減などの対応を採ることができる。これにより、ポイント付与によるインセンティブのみで防ぐことができない、危険な会話や悪質なユーザーを取り締まることができる。
一方、ユーザー監視部273は、優れた評価、適切な評価を行うユーザーを監視することもできる。ユーザー監視部273は、コミュニケーション履歴を閲覧し、このような評価を行うユーザーをチェックする。ユーザー監視部273が優秀なユーザーを発見した場合、ユーザー監視部273は、データテーブルの当該ユーザーのデータに、「優秀ユーザー」である旨の情報を提供する。この場合、ユーザー監視部273は、表彰、ポイント倍増、マッチング確率の増大などの対応を採ることができる。これにより、ポイント付与に加えて、コミュニケーションシステム1を適切に使用するインセンティブをユーザーに与えることができる。
(情報提供部28)
本発明のコミュニケーションシステム1は、お互いに知らない者同士がコミュニケーションをするシステムであるため、うまく会話が続かない場合や、会話のきっかけを作ることが難しい場合がある。このような問題を解消するために、本発明のコミュニケーションシステム1は、会話が楽しくなるように、種々の情報をユーザーに提供することができる。以下、このような機能を提供する情報提供部を説明する。
図14は、図2に示すサーバー装置が有する情報提供部の構成を示すブロック図、図15は、図14に示す情報提供部が有するコミュニケーション情報および称号情報を示す図、図16は、図14に示す第3の情報提供部の構成を示すブロック図、図17は、図14に示す第3の情報提供部が有するアンケート情報を示す図、図18は、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムのアンケートを説明するための図である。
情報提供部28は、コミュニケーション前、コミュニケーション中、コミュニケーション後に、種々の情報を情報端末4に提供する。種々の情報は、例えば、後述する称号情報、アンケート情報の他、アプリ情報、イベント情報、各種機能の説明情報(いわゆる、「ヘルプ」)、プレゼント情報、アイテム情報などを含む。このような種々の情報を提供することにより、ユーザーはコミュニケーションを楽しむことができる。
情報提供部28は、特に、コミュニケーション情報を提供する第1の情報提供部281と、称号情報を提供する第2の情報提供部282と、アンケート情報を提供する第3の情報提供部283とを有する。
第1の情報提供部281は、相手とのコミュニケーションのヒントを与えるためのコミュニケーション情報を情報端末4に提供する。第1の情報提供部281は、図15に示すように、性格タイプに共通する性格情報、会話情報、対応方法情報等のコミュニケーション情報を、性格タイプ毎に分類した情報テーブルを有している。この情報テーブルは、記憶部23に記憶されていてもよい。第1の情報提供部281は、性格タイプ毎に、この複数のコミュニケーション情報の中から、ランダムにまたは情報テーブルに記憶されている順番に一つのコミュニケーション情報を抽出し、情報端末4に提供する。
例えば、図15に示すように、性格タイプ「Aボトム型」は、「大げさに反応するとうまくいきます」、「スタンプを使用すると喜びます」、「旅行好きな人が多いです」などのコミュニケーション情報を有している。性格タイプ「ラインII型」は、「冷静に対応するとうまくいきます」、「文字を使用するとうまくいきます」、「仕事が趣味な人が多いです」などのコミュニケーション情報を有している。
図6に示すように、ねこさんとわんこさんとがマッチングした時、第1の情報提供部281は、性格タイプ「Aボトム型」のねこさん用のコミュニケーション情報として、図15に示す情報テーブルから、ランダムに一つのコミュニケーション情報「旅行好きな人が多いです」を抽出する。そして、第1の情報提供部281は、わんこさんの情報端末4Aに当該コミュニケーション情報「旅行好きな人が多いです」を提供する。これにより、図6に示すように、プロフィールデータの下の領域に、「旅行好きな人が多いです」というコミュニケーション情報が表示される。
一方、第1の情報提供部281は、性格タイプ「ラインII型」のわんこさん用のコミュニケーション情報として、図15に示す情報テーブルから、ランダムに一つのコミュニケーション情報「仕事が趣味な人が多いです」を抽出する。そして、第1の情報提供部281は、ねこさんの情報端末4Bに当該情報「仕事が趣味な人が多いです」を提供する。これにより、図6に示すように、プロフィールデータの下の領域に、「仕事が趣味な人が多いです」というコミュニケーション情報が表示される。
このように、コミュニケーション情報が表示されると、チャット時に、わんこさんは旅行の話題を提供することができ、ねこさんは仕事の話を質問することができる。これにより、マッチング後、チャットをスムーズに実行することができる。
なお、このコミュニケーション情報は、定期的または不定期に情報テーブルに追加され、アップデートされるようになっている。また、コミュニケーション情報は、性格タイプに関連付られていなくてもよく、プロフィールデータの「趣味」や「職業」などに関連付られていてもよい。
第2の情報提供部282は、ユーザーの性格に関する情報(称号情報)を提供する。第2の情報提供部282は、図15に示すように、1つの性格タイプに共通する性格情報等の複数の称号情報を、性格タイプ毎に分類した情報テーブルを有している。この情報テーブルは、記憶部23に記憶されていてもよい。
例えば、図15に示すように、性格タイプ「Aボトム型」は、「衝動買いが多いランキング1位」、「ご近所付き合いが得意」、「恋に落ちやすい」などの称号情報を有している。性格タイプ「ラインII型」は、「人に嫌われる方である」、「リーダーになることが多い」、「ウインナーにはマヨネーズをつける」などの称号情報を有している。
第2の情報提供部282は、データ取得部22がユーザーから性格タイプ等のデータを取得したとき、情報テーブルから称号情報をユーザーのデータテーブルに付与する。すなわち、ユーザー登録がされたとき(図19参照)、第2の情報提供部282は、当該ユーザーの性格タイプに分類されている称号情報を情報テーブルから選択し、ユーザーのデータテーブルに提供する。
例えば、わんこさんがデータを登録したとき、第2の情報提供部282は、図15の情報テーブルを参照し、わんこさんの性格タイプ「ラインII型」に分類された称号情報を特定する。第2の情報提供部282は、この称号情報の中から、ランダムに一つの称号情報「人に嫌われる方である」を抽出し、図3のデータテーブルに提供する。これにより、データテーブルはアップデートされ、わんこさんは称号情報を手に入れることができる。なお、第2の情報提供部282は、図15の情報テーブルに記憶されている順番に称号情報を提供してもよい。
また、第2の情報提供部282は、ポイント獲得数に応じて、この複数の称号情報の中から所定の称号情報をデータテーブルおよび情報端末4に提供することもできる。
例えば、第2の情報提供部282は、ポイント数が50増える毎に、この複数の称号情報の中から、ランダムに一つの称号情報を抽出する。例えば、ID番号2のガトーさんが50ポイントを獲得した場合、第2の情報提供部282は、情報テーブルの性格タイプ「Aボトム型」から、称号「恋に落ちやすい」を抽出する。そして、第2の情報提供部282は、データテーブルと情報端末4に当該称号情報を提供する。これにより、図3に示すように、データテーブルがアップデートされて、当該称号情報が記憶される。
また、第2の情報提供部282は、図15に示される情報テーブルに記憶されている順番に一つの称号情報を抽出し、データテーブルと情報端末4に当該称号情報を提供してもよい。例えば、図13に示されるように、所定のポイント数を獲得したことによりキーアイコンが開放され、称号「ウインナーにはケチャップよりマヨネーズをつける割合75%」と、称号「秋葉原より乃木坂が好きランキング1位」とが情報端末4に提供される。この場合も、データテーブルがアップデートされて、当該称号情報が記憶される。
このように、ポイント数に応じて、ユーザーは複数の称号を獲得することになる。第2の情報提供部282は、ユーザーの要請に基づいてこの称号情報を変更することもできる。例えば、ユーザーは、図13のマイページ5の称号獲得領域52に示されている複数の称号の中から一つの称号「秋葉原より乃木坂が好きランキング1位」を選択し、この称号を第1の表示領域51に表示されている称号「リーダーになることが多い」と変更することができる。このようにして、第1の表示領域51に称号「秋葉原より乃木坂が好きランキング1位」が表示され、それと連動するマッチング画面でも相手方の情報端末4Bに当該称号が表示されるようになる。
なお、称号情報は、性格タイプに関連付られていなくてもよく、プロフィールデータの「趣味」や「職業」などに関連付られていてもよい。
第3の報提供部283は、ユーザーの性格(性格タイプ)に関するアンケート情報を提供する。第3の情報提供部283は、図16に示すように、アンケート情報提供部2831と、アンケート回答取得部2832と、アンケート集計部2833と、称号付与部2834とを有する。
アンケート情報提供部2831は、アンケート情報をユーザーの情報端末4に提供する。アンケート情報提供部2831は、例えば、図17に示すように、複数の設問とそれに対応する4つの回答を記憶している。これらは、記憶部23に記憶されていてもよい。なお、複数の設問に対応する回答は、ユーザーの称号になり得る情報である。
図17に示されるように、設問1「喫煙所でライターを忘れたらどうする?」には、4つの回答、A「知らない人に借りる」、B「買いに行く」、C「取りに帰る」、D「どれでもない」が対応付けられて保存されている。また、設問2「ウインナーには何を付ける?」には、4つの回答、A「ケチャップ」、B「マヨネーズ」、C「ソース」、D「どれでもない」が対応付けられて保存されている。
アンケート情報提供部2831は、乱数表に基づいてランダムに、1つの設問をユーザーの情報端末4に提供する。また、アンケート情報提供部2831は、所定数の設問を1問ずつユーザーの情報端末4に提供することもできる。この場合、設問を提供する順番は特に限定されず、図17のように記憶されている設問番号順に設問を提供しても、ランダムに設問を提供してもよい。
アンケート情報提供部2831が設問1「喫煙所でライターを忘れたらどうする?」をユーザーの情報端末4に提供した場合、アンケート情報ページが図18のように表示される。すなわち、アンケート情報ページは、設問「1.喫煙所でライターを忘れたらどうする?」が表示部44の上部に表示され、その下に回答A「知らない人に借りる」〜D「どれでもない」が順に表示される。ユーザーは、設問1に対し、自分が思う回答をA〜Dのいずれかから選択することになる。
アンケート回答取得部2832は、提供された設問に対するユーザーの回答を取得する。例えば、図18に示すように、アンケート情報提供部2831が設問1「喫煙所でライターを忘れたらどうする?」を情報端末4に提供した場合、ユーザーは、設問1に対し、A〜Dのいずれかの回答を選択する。ユーザーがA「知らない人に借りる」を選択した場合、アンケート回答取得部2832は、ユーザーの回答「A」を取得して、記憶する。
アンケート情報提供部2831から複数の設問が提供された場合、アンケート回答取得部2832は、上記のような動作を所定の設問数が終了するまで実施して、設問に対する回答を取得する。アンケート情報提供部2831は、各設問に対するユーザーの回答「A」〜「D」のいずれかを記憶する。
アンケート集計部2833は、アンケート回答取得部2832が取得した回答を集計する。すなわち、一つの設問に対して、ユーザーがどの設問を選択したかを集計し、各回答に割合(%)を付与する。例えば、アンケート集計部2833は、設問1に対する回答を集計し、回答A「知らない人に借りる」を選択したユーザーが75%、回答B「買いに行く」を選択したユーザーが20%、回答C「取りに帰る」を選択したユーザーが3%、回答D「どれでもない」を選択したユーザーが2%という結果を得る。そして、アンケート集計部2833は、図17の表の「アンケート結果」の項に75:20:3:2のアンケート結果を提供する。これは、ユーザーが設問1のアンケートを実施する度に、アップデートされる。
アンケート回答取得部2832が複数の設問のそれぞれに対して回答を取得した場合、アンケート集計部2833は、同様に、設問毎にユーザーの回答を集計し、アンケート結果を提供する。
称号付与部2834は、上述のアンケート結果をユーザーの称号として、データテーブルの該当ユーザーの称号の項に付与する。例えば、ID番号55のかばさんが図17の設問3「おでんの具は何が好き?」に対し、回答B「大根」を選択した場合を例に挙げる。アンケート回答取得部2832は、かばさんの情報端末4から回答Bを取得する。アンケート集計部2833は、かばさんの回答Bを集計し、アンケート結果をアップデートする。アンケート結果は、10:50:30:10の割合(%)で記憶される。次に、称号付与部2834は「おでんの具の中で大根好き50%」なる称号をかばさんのデータテーブルの称号の項に付与する。これにより、図3に示すように、データテーブルがアップデートされる。
アンケート情報提供部2831が複数の設問をユーザーの情報端末4に提供し、アンケート回答取得部2832が情報端末4から複数の回答を取得した場合、称号付与部2834は、設問ごとに集計された称号をデータテーブルに付与する。すなわち、提供されるアンケート毎に称号が付与され、複数の称号がデータテーブルに記憶される。
なお、アンケート情報は、性格タイプに関する情報でなくてもよく、プロフィールデータの「趣味」や「職業」などに関する情報であってもよい。
以上、第1〜3の情報提供部を説明したが、情報提供部28は、イベントの実施情報、アプリ情報、アイコン情報、スタンプ情報などの種々の情報も提供する。
(入力部29)
入力部29は、サーバー装置2の管理者がデータの入力を行うための入力デバイスである。入力部29は、サーバー装置2の管理者がデータを入力することができれば如何なる様態でもよく、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等の入力デバイス、USBバスや赤外線ポート等のデータ受信モジュールであってもよい。サーバー装置2の管理者は、入力部29を介してサーバー装置2にデータを入力することにより、記憶部23内に記憶されている情報を変更、追加、削除することができる。
(表示部210)
表示部210は、記憶部23に記憶されている情報を表示する。また、表示部210は、情報端末4の表示部44側に表示される情報も表示することができる。すなわち、チャット情報、アンケート情報、称号情報など種々の情報も表示することができる。
(制御部211)
制御部211は、サーバー装置2を制御する機能を有する。制御部211は、サーバー装置2を制御するための制御プログラムを保存するROMと、データを一時保存するためのRAMと、ROM内の制御プログラムを実行するCPUとを備える。制御部211は、必要に応じて、ROM内の制御プログラムを実行することにより、サーバー装置2の各部を制御する。
<ネットワーク3>
ネットワーク3は、有線ネットワーク、無線ネットワークまたはこれらの組み合わせのいずれであってもよく、例えば、インターネット、LANまたはWANである。
<情報端末4>
情報端末4は、ユーザーが他のユーザーとコミュニケーションを取るための装置である。図2に示すように、情報端末4Aは、通信部41と、記憶部42と、入力部43と、表示部44と、制御部45とを備える。これらの各部は、データバスによって相互に通信可能に接続されている。
以下、情報端末4Aは情報端末4Bと同じ構成であるため、情報端末4Aを代表して説明する。
(通信部41)
通信部41は、ネットワーク3を介して情報端末4Bと通信を行う機能を有する。通信部41は、ネットワーク3を介して情報端末4Bと通信を行うことができれば如何なる様態であってもよく、例えば、TCP/IP等の通信プロトコルを有するネットワークインターフェースである。
(記憶部42)
記憶部42は、情報端末4A上の情報を記憶する。また、記憶部42は、サーバー装置2側の記憶部23に記憶されている情報を記憶することもできる。この場合、記憶部23の情報がアップデートされると、アップデートされた情報をサーバー装置2の記憶部23から取得して、記憶部42の情報もアップデートすることができる。
(入力部43)
入力部43は、情報端末4Aのユーザーがデータの入力を行うための入力デバイスである。入力部43は、ユーザーがデータを入力することができれば如何なる様態であってもよいが、本実施形態ではタッチパネルとなっている。ユーザーは、入力部43を介して情報端末4Aにデータを入力することにより、記憶部42内に記憶されている情報を変更、追加、削除することができる。また、前述したように、他のユーザーとのチャット、他のユーザーの評価、アンケート情報に対する回答、データの入力などを実行することができる。
(表示部44)
表示部44は、記憶部42に記憶されている情報を表示する。また、表示部44は、サーバー装置2の記憶部23に記憶されている情報を表示することができる。すなわち、データを含むマイページ5、他のユーザーとのコミュニケーション情報、評価項目、アンケート情報(設問)なども表示することができる。これらは、図6、8、11、13を用いて既に説明した。
(制御部45)
制御部45は、情報端末4Aを制御する機能を有する。制御部45は、情報端末4Aを制御するための制御プログラムを保存するROMと、データを一時保存するためのRAMと、ROM内の制御プログラムを実行するCPUとを備える。制御部45は、必要に応じて、ROM内の制御プログラムを実行することにより、情報端末4Aの各部を制御する。
以上のような情報端末4Aは、上述したようなサーバー装置2の機能を全て備えたコミュニケーション装置であってもよい。この場合、サーバー装置2なしに情報端末4Bとコミュニケーションすることができる。
2.データ登録の動作方法
まず、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムの処理動作の説明に先立って、データ登録の動作方法について説明する。
図19は、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムのデータ登録の処理動作を示すフローチャートである。
情報端末4は、ユーザーのデータの入力を受け付ける(S1)。次に、情報端末4は、全てのデータの入力を受け付けたか否か判断する(S2)。情報端末4が全てのデータの入力を受け付けていない場合、処理はステップS1に戻って、データの入力を受け付ける。
一方、情報端末4が全てのデータの入力を受け付けた場合、処理はステップS3に進む。情報端末4は、データの訂正受付があるか否かを判断する(S3)。データの訂正受付がある場合、処理はステップS1に戻る。情報端末4は、訂正されたデータの入力を受け付ける。このようにして、ステップS1〜S3が繰り返される。
一方、データの訂正受付がない場合、情報端末4は、データをサーバー装置2に送信する(S4)。サーバー装置2のデータ取得部22はデータを受信し(S5)、記憶部23はデータを記憶する。このようにして、ユーザーのデータが登録される(S6)。
このデータ登録の動作は、ユーザーが本発明のコミュニケーションシステム1を最初に使用する時に実行される。これにより、ユーザーのデータがサーバー装置2の記憶部23に記憶される。そのため、本発明のコミュニケーションシステム1を2回目以降に使用する時には、本データデータ登録を実行しなくてもよい。
なお、本発明のコミュニケーションシステム1の2回目以降の使用であっても、データを追加する場合や訂正する場合等には、本データ登録が実行される。
3.コミュニケーションシステムの動作方法
次に、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムの処理動作の一例を詳細に説明する。ここでは、ユーザーから入力されたデータに基づいてコミュニケーションの処理動作がなされる場合を例に挙げて説明する。
図20は、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムの処理動作を示すフローチャート、図21は、図20に示すマッチングの処理動作を示すフローチャート、図22は、図20に示すマッチングの処理動作を示すフローチャート、図23は、図20に示すコミュニケーションの処理動作を示すフローチャート、図24は、図20に示す評価の処理動作を示すフローチャートである。
3.1 データの送受信の動作方法
まず、情報端末4Aは、ユーザーの絞り込み用データの入力を受け付ける(S7)。すなわち、ユーザーは、自分がチャットしたい相手を絞り込むために、例えば、絞り込み用データとして、世代「20代」、性別「女性」、性格タイプのチェックボックスにチェックを入れる。次に、情報端末4Aは、チェックされた世代「20代」、性別「女性」、性格タイプなどの絞り込み用データをサーバー装置2に送信する(S8)。
一方、情報端末4Bも、他のユーザーの絞り込み用データの入力を受け付ける(S7)。すなわち、他のユーザーは、自分がチャットしたい相手を絞り込むために、例えば、世代「20代」、性別「男性」、性格タイプなどのチェックボックスにチェックを入れる。次に、情報端末4Bは、チェックされた世代「20代」、性別「男性」、性格タイプなどの絞り込み用データをサーバー装置2に送信する(S8)。
同様に、情報端末4A、4B以外の複数の情報端末4も絞り込み用データの入力を受け付け、当該絞り込み用データをサーバー装置2に送信する(図示しない)。なお、絞り込み用データをサーバー装置2に送信することは、情報端末4のユーザーのチャット要求、マッチング要求を含んでいる。また、絞り込み用データは、これらに限定されない。
サーバー装置2は、情報端末4Aと4B、および図示しない複数の情報端末4から送信された絞り込み用データを受信する(S9)。この時、情報端末4A、4Bを含む複数の情報端末4がサーバー装置2にアクセスした状態となっている。サーバー装置2は、複数の情報端末4がサーバー装置2にアクセスした順番に、情報端末4のマッチング要求に応えていく。すなわち、サーバー装置2は、絞り込み用データを受信した順番に、当該データを送信した情報端末4のマッチング要求に応えていく。
本実施形態では、図20に示されるように、サーバー装置2は、情報端末4Bからの絞り込み用データよりも、情報端末4Aからの絞り込み用データを早く受信している。そのため、サーバー装置2は、情報端末4Bよりも先に、情報端末4Aのユーザーのマッチング要求に応える。
3.2 マッチング処理の動作方法
次に、サーバー装置2は、情報端末4Aのユーザーと、情報端末4Bの他のユーザーとのマッチングを行う(S10)。
図21に示すように、サーバー装置2が情報端末4Aから絞り込み用データを受信すると、抽出部241は、当該絞り込み用データを有する他のユーザーを抽出する(S101)。例えば、ステップS9で、サーバー装置2が年代「20代」、性別「女性」、性格タイプの絞り込み用データを受信した場合、図22に示すように、抽出部241は記憶部23のデータテーブルを参照する(S1011)。
次に、抽出部241は、年代「20代」、性別「女性」のデータを有する他のユーザーを抽出するとともに、ユーザーの性格タイプ(例えば、Aボトム型)を特定する(S1012)。次に、抽出部241は、記憶部23に記憶されている相性度テーブルを参照する(S1013)。抽出部241は、相性度テーブルからユーザーの性格タイプに最も合う性格タイプを抽出する(S1014)。本実施形態では、抽出部241は、図4の相性度テーブルから、Aボトム型と60%の相性度を有するラインII型を抽出する。このようにして、抽出部241は、年代「20代」、性別「女性」で、性格タイプ「ラインII型」の絞り込み用データを有する他のユーザーを抽出する(S1015)。
次に、ユーザー特定部242は、上記絞り込み用データを有する他のユーザーが複数いるか否か判断する(S102)。複数の他のユーザーが存在しない場合、ユーザー特定部242は抽出された他のユーザーは一人であると判断し、処理はステップS104、S105に進行する。
一方、複数の他のユーザーが存在する場合、ユーザー特定部242は、抽出された他のユーザーが複数人いると判断する。この場合、ユーザー特定部242は、複数の他のユーザーの中から、1人の他のユーザーをランダムに特定する(S103)。その後、処理はステップS104、S105に進行する。
マッチング情報提供部243は、特定の1人の他のユーザーのデータをユーザーの情報端末4Aに送信し(S104)、ユーザーのデータを他のユーザーの情報端末4Bに送信する(S105)。情報端末4Aは、マッチング情報提供部243から他のユーザーのデータを受信し(S106)、情報端末4Aの表示部44に当該他のユーザーのデータを表示する。一方、情報端末4Bは、マッチング情報提供部243からユーザーのデータを受信し(S107)、情報端末4Bの表示部44に当該ユーザーのデータを表示する。これにより、ユーザーと他のユーザーとのマッチングが完了する。
なお、情報端末4Aのユーザーと、情報端末4Bの他のユーザーとは、完全ランダムにマッチングされてもよい。この場合、ステップS101〜S102は省略され、ユーザー特定部242が乱数表に基づいて、ユーザーとマッチングすべき他のユーザーをランダムに特定することになる(S103)。
3.3 コミュニケーション処理の動作方法
図20に戻って、マッチングが完了すると、コミュニケーションシステム1は、コミュニケーション(チャット)処理を実行する(S11)。以下、情報端末4Aとサーバー装置2との間の動作処理と、情報端末4Bとサーバー装置2との間の動作処理は同様であるので、情報端末4Aとサーバー装置2との間の動作処理を代表して説明する。
まず、図23に示すように、ユーザーまたは他のユーザーの要請により、チャットが開始される(S111)。ユーザーからの要請なしにチャットが実行されてもよい。次に、コミュニケーション管理部252は、チャット時間が所定の時間に到達したか否か判断する(S112)。チャット時間が所定の時間に到達していない場合、処理はステップS111に戻り、チャットが継続される。
一方、チャット時間が所定時間に到達した場合、コミュニケーション管理部252は「残り1分」などの延長情報を情報端末4A、4Bに送信する(S113)。そして、情報端末4A、4Bはそれぞれ、延長情報を受信する(S114)。なお、コミュニケーション管理部252は延長情報を送信しなくてもよい。この場合、ユーザーが時間の管理をすることになる。
延長情報の受信により、情報端末4Aのユーザーは、チャット時間を延長するか、延長しないかを判断する(S115)。ユーザーが延長を希望する場合、情報端末4Aは、延長要求をサーバー装置2に送信する(S115)。次に、コミュニケーション管理部252は、延長要求を受信したか否か判断する(S116)。
コミュニケーション管理部252がユーザーと他のユーザーとの両者から延長要求を受信した場合、両者間で延長の合意があったものとみなし、処理を行う。すなわち、サーバー装置2の処理はステップS111に戻って、コミュニケーション実行部251はチャットを継続する。他方、コミュニケーション情報提供部253は、チャット継続情報を情報端末4Aに送信する(S117)。情報端末4Aがチャット継続情報を受信すると(S118)、処理はステップS111に戻って、情報端末4Aは、情報端末4Bとチャットを継続する。このように、コミュニケーション管理部252が両者からの延長要求を受信する限り、ステップS111〜S118が繰り返される。
一方、ステップS116で、コミュニケーション管理部252が延長要求を受信しなかった場合およびユーザーと他のユーザーのいずれか一方のみからの延長要求を受信した場合、両者間で延長の合意がなかったものとみなし、処理はステップS119に進む。すなわち、コミュニケーション情報提供部253は、チャット終了情報を情報端末4Aに送信する(S119)。情報端末4Aが当該チャット終了情報を受信する(S1110)と、チャットが終了する(S1111)。また、ステップS115で、ユーザーが延長を希望しない場合、チャット時間が終了する。この場合も、コミュニケーション情報提供部253は、チャット終了情報を情報端末4Aに送信する(S119)。情報端末4Aが当該チャット終了情報を受信する(S1110)と、チャットが終了する(S1111)。
3.4 評価処理の動作方法
図20に戻って、コミュニケーションシステム1は、評価処理を実行する(S12)。
まず、図24に示すように、評価項目提供部261は、評価項目を情報端末4A、4Bに送信する(S121)。情報端末4A、4Bは、評価項目を受信する(S122)。評価項目は、情報端末4A、4Bの表示部44に表示される。ユーザーは、表示部44に表示された評価項目について、チャットを通して感じた相手の印象に基づいて、評価回答を表示部44に入力する。情報端末4Aは、ユーザーによる回答を受け付け(S123)、当該回答をサーバー装置2に送信する(S124)。同様に、情報端末4Bは、他のユーザーによる評価回答を受け付け(S123)、当該評価回答をサーバー装置2に送信する(S124)。そして、評価回答取得部262は、当該回答を情報端末4A、4Bから受信する(S125)。
評価項目提供部261は、全ての評価項目を情報端末4A、4Bに送信したか否か判断する(S126)。全ての評価項目を情報端末4A、4Bに送信していない場合、処理はステップS121に戻り、評価項目提供部261は未だ送信していない評価項目を送信する。このように、ステップS121〜S126を繰り返し実行する。
一方、評価項目提供部261が全ての評価項目を情報端末4A、4Bに送信した場合、ポイント決定部263は、他のユーザーによるユーザーの評価に対するポイントを決定する(S127)。また、ポイント決定部263は、ユーザーによる他のユーザーの評価に対するポイントを決定する(S128)。これにより、ユーザーに対するポイントと、他のユーザーに対するポイントとが得られる。
なお、複数の評価項目に対する複数の回答がある場合、ポイント決定部263は、評価項目ごとに評価ポイントを決定する。そして、ポイント決定部263は、全ての評価ポイントを演算し、ポイント数を算出する。
次に、ポイント決定部263は、ステップS127で得られたユーザーに対するポイントをユーザーの情報端末4Aに送信し(S129)、ステップS128で得られた他のユーザーに対するポイントを他のユーザーの情報端末4Bに送信する(S1210)。情報端末4Aはユーザーに対するポイントを受信し(S1211)、情報端末4Bは他のユーザーに対するポイントを受信する(S1211)。
なお、ステップS127で得られたユーザーに対するポイントと、ステップS128で得られた他のユーザーに対するポイントは、記憶部23のデータテーブルに送られる。そして、データテーブルは、ユーザーと他のユーザーのポイント数をアップデートする。
以上より、図20に示す情報端末4A、4B、サーバー装置2の処理動作は終了し、本発明のコミュニケーションシステム1の処理動作も終了する。
なお、本実施形態では、コミュニケーションシステム1の最初の使用により、ユーザーのデータが記憶部23に登録される。そのため、コミュニケーションシステム1を2回目以降に使用する時には、図20のステップS7からコミュニケーションシステム1の処理動作を実行すればよい。
3.5 称号付与の動作方法
次に、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムの称号を付与する処理動作について詳細に説明する。図25は、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムの称号を付与する処理動作を示すフローチャートである。
前述した評価処理動作が終了すると(S12)、第2の情報提供部282は、獲得したポイント数(合計ポイント数)が所定の閾値を超えるか否か判断する(S13)。合計ポイント数が閾値を超えない場合、処理は終了する。
一方、合計ポイント数が閾値を超える場合、第2の情報提供部282は、称号ロックを開放する(S14)。そして、第2の情報提供部282は、合計ポイント数に応じた数の称号情報を情報端末4に送信する(S15)。その後、第2の情報提供部282は、開放された称号ロックを再びロックする(S16)。情報端末4は、称号情報を受信し(S17)、称号情報を表示する(S18)。これにより、処理は終了する。
なお、ステップS15で送信された称号情報は、記憶部23のデータテーブルの称号の項にも送られる。そして、データテーブルはアップデートされる。これにより、獲得した称号情報はデータテーブルに記憶される。
3.6 アンケート処理の動作方法
次に、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムのアンケートの処理動作について詳細に説明する。図26は、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムのアンケートを実行する処理動作を示すフローチャートである。
図26に示すように、第3の情報提供部283のアンケート情報提供部2831は、アンケート情報を情報端末4に送信する(S20)。情報端末4は、アンケート情報を受信する(S21)。受信されたアンケート情報は、情報端末4の表示部44に表示される。ユーザーは、表示部44に表示されたアンケート情報に基づいて、アンケート回答を表示部44に入力する。情報端末4は、ユーザーによる回答を受け付け(S22)、当該アンケート回答をサーバー装置2に送信する(S23)。アンケート回答取得部2832は、当該アンケート回答を情報端末4から受信する(S24)。
アンケート回答取得部2832は、全てのアンケート回答を情報端末4から受信したか否か判断する(S25)。全てのアンケート回答を情報端末4から受信していない場合、処理はステップS20に戻る。これにより、ステップS20〜S25が繰り返し実行される。
一方、全てのアンケート回答を情報端末4から受信した場合、アンケート集計部2833は、アンケート情報毎にアンケート回答を集計する(S26)。次に、アンケート集計部2833による集計結果に基づいて、称号付与部2834は、称号情報を決定する(S27)。そして、称号付与部2834は、称号情報を情報端末4に送信する(S28)。情報端末4は、称号情報を受信し(S29)、称号情報を表示する(S30)。これにより、処理は終了する。
なお、ステップS28で送信された称号情報は、記憶部23のデータテーブルの称号の項にも送られる。そして、データテーブルはアップデートされる。これにより、獲得した称号情報はデータテーブルに記憶される。
3.7 称号情報変更の動作方法
次に、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムの称号を変更する処理動作について詳細に説明する。図27は、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムの称号を変更する処理動作を示すフローチャートである。
上記3.5の項で説明したように、本発明のコミュニケーションシステム1では、合計ポイント数によって複数の称号情報を手に入れることができる。また、上記3.6の項で説明したように、本発明のコミュニケーションシステム1では、アンケートを複数回実行することにより、当該アンケート結果に応じて、複数の称号を手に入れることができる。このような場合において、マイページ5に表示されている称号、マッチング時に相手に表示される称号などを、ユーザーが好む別の称号(新たな称号)に変更することができる。すなわち、本発明のコミュニケーションシステム1は、称号を変更する処理を実行することができる。
図27に示すように、まず、情報端末4は、ユーザーから称号の変更要求を受け付ける(S31)。次に、情報端末4は、ユーザーによる称号の変更要求をサーバー装置2に送信する(S32)。
第2の情報提供部282は、称号の変更要求を受信する(S33)。その後、第2の情報提供部282は、記憶部23のデータテーブルに記憶されている複数の称号の中から、称号の変更要求に対応する新たな称号を選択する(S34)。そして、第2の情報提供部282は、新たな称号を情報端末4Aに送信する(S35)。この時、管理部27はマイページ5をアップデートする。
情報端末4は、第2の情報提供部282から新たな称号を受信し(S36)、表示部44に表示されていた称号に代えて、当該新たな称号を表示する(S37)。これにより、処理は終了する。
このようにして、ユーザーが複数の称号を有する場合、現在表示部44に表示されている称号をユーザーが希望する別の称号に変更することができる。
以上、前述した処理方法は、コンピューターで実行されるプログラムで作成可能である。このようなプログラムは、CPU(central processing unit)、マイクロプロセッサ(micro processor)、GPU(graphic processing unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などによって実現される。
<第2実施形態>
以下、コミュニケーションシステムの第2実施形態について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。図28は、本発明の第2実施形態に係るコミュニケーションシステムのマッチング状態を説明するための図、図29は、本発明の第2実施形態に係るコミュニケーションシステムの処理動作を示すフローチャートである。
1.コミュニケーションシステム
本実施形態のコミュニケーションシステムは、マッチング部24がさらに候補提供部を備えている点で第1実施形態と異なる。
候補提供部は、抽出部241が抽出した他のユーザーの複数の候補者を提供する。すなわち、本実施形態では、抽出部241が複数の他のユーザーを抽出することが前提となっている。候補提供部は、抽出部241が抽出した複数の他のユーザーの中から、マッチングすべき複数の候補者を提供する。
例えば、抽出部241が抽出したユーザーがねこさんの他、ID番号2の「ガトーさん」、ID番号56の「Qさん」、ID番号103の「わんこさん」の4人いる場合がある。このような場合、候補提供部は、これら4人の候補者のデータを情報端末4に提供する。
具体的に、図28に示すように、情報端末4の表示部44は、称号「衝動買いが多いランキング1位」、性格タイプ「Aボトム型」、アイコン、性別「女性」、世代「20代」、住所「東京」のプロフィールデータを有する候補者「ねこさん」を表示する。また、表示部44は、称号「恋に落ちやすい」、性格タイプ「Aボトム型」、性別「男性」、世代「30代」、住所「東京」のプロフィールデータを有する候補者「ガトーさん」を表示する。その他の候補者「Qさん」、「わんこさん」は、画面をスクロール(矢印をタッチ)することで表示される。
候補提供部が提供する候補者の数は、特に限定されないが、ユーザーが迷わないで候補者を選択できるように、1〜10程度が好ましい。抽出部241が抽出した他のユーザーの数が候補提供部が提供する候補者の数よりも多い場合、候補提供部は、乱数表に基づいてランダムに候補者を提供してもよい。またこの場合、候補提供部は、前述した抽出部241が行うように、図4に示す相性度テーブルに基づいて、ユーザーの性格タイプと高い相性度を有する候補者を提供してもよい。
このようにして、候補提供部は、ユーザーとマッチングすべき他のユーザーの候補者を提供する。これにより、ユーザーに選択権を与えることができるので、品よくチャットをするという責任感をユーザーに付与することができる。また、ユーザーがチャトしたい相手の選択肢が広がるため、ユーザーにワクワク感やドキドキ感を付与することができる。
2.コミュニケーションシステムの動作方法
次に、本発明の第2実施形態に係るコミュニケーションシステムのマッチングの処理動作の方法について詳細に説明する。
サーバー装置2は、情報端末4Aのユーザーと、情報端末4Bの他のユーザーとのマッチングを行う(S10)。
図29に示すように、抽出部241は、複数の他のユーザーを抽出する(S40)。例えば、ステップS9で、サーバー装置2が年代「20代」、性別「女性」、性格タイプなどの絞り込み用データを受信した場合、図22に示すように、抽出部241は記憶部23のデータテーブルを参照する(S1011)。次に、抽出部241は、年代「20代」、性別「女性」のデータを有する他のユーザーを抽出するとともに、ユーザーの性格タイプ(例えば、Aボトム型)を特定する(S1012)。なお、絞り込み用データは、これらに限定されない。
次に、抽出部241は、記憶部23に記憶されている相性度テーブルを参照する(S1013)。抽出部241は、相性度テーブルからユーザーの性格タイプに最も合う性格タイプを抽出する(S1014)。本実施形態では、抽出部241は、図4の相性度テーブルから、Aボトム型と60%の相性度を有するラインII型を抽出する。このようにして、抽出部241は、年代「20代」、性別「女性」で、性格タイプ「ラインII型」の絞り込み用データを有する複数の他のユーザーを抽出する(S1015)。
次に、候補提供部は、抽出部241によって抽出された複数の他のユーザーから、ユーザーとマッチングすべき候補者をランダムに抽出する(S41)。候補提供部は、複数の候補者のデータを情報端末4Aに送信する(S42)。情報端末4Aは、候補提供部から複数の候補者のデータを受信し(S43)、表示部44に当該データを表示する。ユーザーが候補者のデータを精査し、マッチングしたい候補者を選択し、表示部44に入力する(S44)。情報端末4Aは、ユーザーからの入力を受けると、当該マッチング候補者の情報をマッチング部24に送信する(S45)。
マッチング部24は、マッチング候補者情報を受信する(S46)。マッチング情報提供部243は、当該マッチング候補者情報を他のユーザーの情報と判断する。そして、マッチング情報提供部243は、当該他のユーザーのデータを情報端末4Aに送信し(S47)、ユーザーのデータを情報端末4Bに送信する(S48)。
情報端末4Aは、マッチング情報提供部243から他のユーザーのデータを受信し(S49)、表示部44に当該データを表示する。一方、情報端末4Bは、マッチング情報提供部243からユーザーのデータを受信し(S50)、表示部44に当該データを表示する。これにより、ユーザーと他のユーザーとのマッチングが完了する。
<第3実施形態>
以下、コミュニケーションシステムの第3実施形態について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。図30は、本発明の第3実施形態に係るコミュニケーションシステムの性格診断部の構成を示すブロック図、図31は、図30に示す性格診断部が有する診断テーブルを示す図、図32は、本発明の第3実施形態に係るコミュニケーションシステムの性格診断を実行する処理動作を示すフローチャートである。
1.コミュニケーションシステム
本実施形態のコミュニケーションシステムは、サーバー装置2がさらに性格診断部を備えている点で第1実施形態と異なる。すなわち、本実施形態のコミュニケーションシステムは、データ取得部22が取得した性格タイプが、サーバー装置2の性格診断部6から取得されるという点で、第1実施形態のコミュニケーションシステム1と異なる。
図30に示すように、性格診断部6は、ユーザーの性格を診断する機能を有し、診断提供部61と、診断回答取得部62と、性格タイプ決定部63とを有する。
診断提供部61は、性格診断に関する複数の設問をユーザーの情報端末4に提供する。診断提供部61は、当該複数の質問を回答と組み合わせた診断テーブルを記憶する。これは、記憶部23に記憶されていてもよい。
例えば、図31に示すように、診断提供部61は、ユーザーの性格を診断するための項目を表す20個の質問を記憶する。質問に対しては、「はい」、「いいえ」、「どちらでもない」の3つの回答が可能となっている。したがって、3の20乗通りの回答パターンが存在する。3の20乗通りの回答パターンの中でも、近似する性格が存在するため、診断提供部61は、この3の20乗通りの回答パターンを27の性格タイプに分類して記憶している。
ユーザーによる、質問1の回答が「はい」の場合「Yes」の表示で記憶し、質問2の回答が「はい」の場合「Yes」の表示で記憶する。これを繰り返し、質問20の回答が「いいえ」の場合「No」の表示で記憶する。このような回答パターンの場合は、図31に示すように、Aボトム型に分類されている(No.1)。
また、ユーザーによる、質問1の回答が「はい」の場合「Yes」の表示で記憶し、質問2の回答が「いいえ」の場合「No」の表示で記憶する。これを繰り返し、質問20の回答が「どちらでもない」の場合「−」の表示で記憶する。このような回答パターンの場合は、ラインII型に分類されている(No.11)。
このように、診断提供部61は、性格診断の質問に対する回答パターンと、各回答パターンが分類される性格タイプとを対応させて、診断テーブルに記憶する。
また、20個の質問に対する回答パターンから、各性格タイプの人がどのような性格を有するかの傾向を把握することができる。そこで、診断提供部61は、図15に示すようなコミュニケーション情報と、称号情報とを診断テーブルの性格タイプに対応して記憶していてもよい。この場合、ユーザーによる性格診断の実施により、コミュニケーション情報および称号情報を追加することができる。診断提供部61は、診断テーブルをその都度アップデートする。
診断提供部61は、上記のように記憶した20個の質問を1つずつユーザーの情報端末4に提供する。質問を提供する順番は特に限定されず、図31に示される質問番号順に質問を提供しても、ランダムに質問を提供してもよい。
診断回答取得部62は、提供された20個の質問に対する、ユーザーの回答を取得する。具体的に、診断提供部61が質問1を情報端末4に提供し、診断回答取得部62がユーザーの入力により「Yes」の回答を取得する。次に、診断提供部61が質問2を情報端末4に提供し、診断回答取得部62がユーザーの入力により「Yes」の回答を取得する。このような動作を質問20まで実施する。診断回答取得部62は、20個の質問のそれぞれに対するユーザーの回答「Yes」、「No」または「−」をその都度記憶し、回答「Yes」、「No」、「−」のパターンを記憶する。
性格タイプ決定部63は、診断回答取得部62が記憶した回答パターンを診断テーブルに記憶されている回答パターンと照合する。そして、性格タイプ決定部63は、当該回答パターンが分類されている性格タイプをユーザーの性格タイプとして決定する。例えば、診断回答取得部62が記憶した回答パターンが診断テーブルのNo.1の回答パターン「Yes、Yes・・・No」である場合、性格タイプ決定部63は当該回答パターンに対応付けされている性格タイプ「Aボトム型」をユーザーの性格タイプとして決定する。
その後、性格タイプ決定部63は、決定した性格タイプ「Aボトム型」を情報端末4に提供するとともに、記憶部23のデータテーブルに提供する。そして、当該ユーザーの性格タイプを登録するために、データテーブルはアップデートされる。
なお、診断提供部61が図31の診断テーブルに図15に示すようなコミュニケーション情報と称号情報とを記憶している場合、性格タイプ決定部63は、性格タイプの決定に伴い、当該性格タイプに関連づけられている1または2以上のコミュニケーション情報および称号情報を情報端末4とデータテーブルに提供することができる。
2.コミュニケーションシステムの動作方法
次に、本発明の第3実施形態に係るコミュニケーションシステムの性格診断を実行する処理動作を説明する。
サーバー装置2は、図20に示すステップS7の前のいずれかの段階、すなわち、図19に示すいずれかの段階で、性格診断を実施することができる。すなわち、図32に示すように、情報端末4の入力部43がユーザーから性格診断の要求の入力を受け付けると(S61)、情報端末4は、性格診断要求を性格診断部6に送信する(S62)。性格診断部6が性格診断要求を受信すると(S63)、診断提供部61は性格診断に関する質問を情報端末4に送信する(S64)。
情報端末4は、性格診断に関する質問を受信する(S65)。ユーザーは、表示部44に性格診断に関する質問に対する回答を入力する(S66)。その後、情報端末4は、当該回答をサーバー装置2に送信する(S67)。
診断回答取得部62が回答を受信すると(S68)、性格診断部6は、全ての質問に対する回答を受信したか否か判断する(S69)。性格診断部6が全ての質問に対す回答を受信していない場合、処理はステップS64に戻り、ステップS64〜S69が繰り返される。
一方、性格診断部6が全ての質問に対す回答を受信した場合、性格タイプ決定部63は、診断提供部61に記憶されている診断テーブルを参照する(S70)。性格タイプ決定部63は、回答パターンが分類されている性格タイプを情報端末4のユーザーの性格タイプとして決定する(S71)。決定された性格タイプは、記憶部23に記憶されているデータテーブルの該当ユーザーの「性格タイプ」の項に追加され、記憶される(S72)。
このようにして、サーバー装置2が有する性格診断部6によりユーザーの性格が診断されて、性格タイプが登録される。これにより、ユーザーが自分の性格タイプを調べて情報端末4に入力しなくとも、情報端末4とサーバー装置2との通信により、性格タイプを決定することができる。したがって、一つのコミュニケーションシステムで性格タイプを決定できるので、簡単に性格タイプを得ることができ、他のユーザーとのコミュニケーションにスムーズに移行することができる。
なお、ユーザーは、以上のような性格診断を本発明のコミュニケーションシステムを初めて利用する時に行えばよいが、2回目以降の使用にも性格診断を行うこともできる。これにより、性格タイプが変更される場合があるので、種々の性格タイプを有する相手とコミュニケーションを楽しむことができる。
性格診断の複数回の実施により性格タイプが変更された場合には、その都度、データテーブルの性格タイプが変更され、データテーブルはアップデートされる。この場合、変更後の性格タイプに対応した称号が自動的に割り当てられる。この称号の数は、変更前の性格タイプ時に有していた称号数と同程度である。
以上、本発明のコミュニケーション装置、コミュニケーションシステムおよびコミュニケーションプログラムを説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明のコミュニケーション装置およびコミュニケーションシステムの各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成のものを付加することもできる。また、本発明のコミュニケーションプログラムが実行する各工程は、同様の機能を発揮し得る任意の工程と置換することができ、あるいは、任意の工程を付加することもできる。
また、上記実施形態では情報端末として携帯型情報処理装置について説明したが、情報処理装置はこれに限定されない。情報処理装置は、ネットワークを介して通信をすることができる限り、他のどのような情報処理装置にも適用することができる。例えば、デスクトップ型のコンピューター、ノート型のコンピューター、タッチパネル式の表示/入力部を有するコンピューター(いわゆるタブレットPC)などにも適用することができる。