JP2017013736A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導表示以外へのドライバの注意が疎かになることを抑制する車両用表示装置を提供する。
【解決手段】車両用表示装置1は、フロントガラスW上におけるドライバの視点位置Eから誘導表示Gまでの距離dを算出する距離算出部23と、ドライバの視点位置Eから誘導表示Gに向かう方向におけるドライバの視点位置Eの移動速度vを算出する移動速度算出部24と、ドライバの視点位置Eから誘導表示Gまでの距離とドライバの視点位置Eの移動速度vとに基づいて、ドライバの視点位置Eが誘導表示Gに到達するまでの到達時間tを算出する到達時間算出部25と、到達時間tが到達時間閾値Tth以下であるか否かを判定する到達時間判定部26と、到達時間判定部26により到達時間tが到達時間閾値Tth以下であると判定された場合、フロントガラスWに対する誘導表示Gの投影を停止する表示制御部28と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用表示装置に関する。
従来、例えば下記特許文献1に記載された車両用表示装置が知られている。特許文献1には、ドライバの居眠りを判定した場合に、車両のフロントガラスにフラッシュ信号などのドライバの視点位置を誘導するための誘導表示を投影させることで、ドライバを前方に向かせることを目的とした表示装置が記載されている。
特開平7−195961号公報
上記従来技術では、歩行者など注意を向けるべき対象が他にあるにもかかわらず、フロントガラスに投影された誘導表示に対してドライバが必要以上に注意を向けてしまうおそれがある。その結果、誘導表示以外へのドライバの注意が疎かになるおそれがある。
本発明は、誘導表示以外へのドライバの注意が疎かになることを抑制する車両用表示装置を提供することを課題とする。
本発明に係る車両用表示装置は、車両のフロントガラス上におけるドライバの視点位置を推定すると共に、ドライバの視点位置を誘導するための誘導表示をフロントガラスに投影する車両用表示装置であって、フロントガラス上におけるドライバの視点位置から誘導表示までの距離を算出する距離算出部と、ドライバの視点位置から誘導表示に向かう方向におけるドライバの視点位置の移動速度を算出する移動速度算出部と、ドライバの視点位置から誘導表示までの距離とドライバの視点位置の移動速度とに基づいて、ドライバの視点位置が誘導表示に到達するまでの到達時間を算出する到達時間算出部と、到達時間が到達時間閾値以下であるか否かを判定する判定部と、判定部により到達時間が到達時間閾値以下であると判定された場合、フロントガラスに対する誘導表示の投影を停止する表示制御部と、を備える。
本発明によれば、誘導表示以外へのドライバの注意が疎かになることを抑制することが可能となる。
第1実施形態に係る車両用表示装置の構成を示すブロック図である。 誘導表示によるドライバの視点位置の誘導の例を示す図である。 (a)は、誘導表示の投影開始判定処理を示すフローチャートである。(b)は、誘導表示の投影停止判定処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る車両用表示装置の構成を示すブロック図である。 誘導表示によるドライバの視点位置の誘導の他の例を示す図である。 誘導表示の投影開始判定処理を示す他のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る車両用表示装置の構成を示すブロック図である。図2は、誘導表示によるドライバの視点位置の誘導の例を示す図である。図2には、車内のドライバから見た車両のフロントガラスWが示されている。図2の紙面における上下方向が車両の上下方向に対応し、図2の紙面における左右方向が車両の左右方向に対応する。
本実施形態の車両用表示装置1は、例えば乗用車等の車両(自車両)に搭載され、自車両のフロントガラスW上におけるドライバの視点位置Eを推定すると共に、自車両のドライバの視点位置Eを誘導するための誘導表示GをフロントガラスWに投影する。車両用表示装置1は、例えば、ドライバの視点位置EがフロントガラスWの上部領域Uに停留した場合、ドライバが自車両の前方上方の看板等を注視しており、自車両前方の交通状況を視認していない可能性が高いと考えられることから、ドライバが自車両前方の交通状況を視認するように誘導表示GをフロントガラスWに投影する。なお、上部領域Uについて詳しくは後述する。
〈第1実施形態に係る車両用表示装置の構成〉
以下、車両用表示装置1の構成について説明する。図1に示されるように、車両用表示装置1は、ドライバモニタカメラ10と、ECU[Electronic Control Unit]20と、HUD[Head Up Display]30と、を備えている。
ドライバモニタカメラ10は、例えば、自車両のステアリングコラムのカバー上でドライバの正面の位置に設けられ、ドライバの顔を撮像する。ドライバモニタカメラ10は、ドライバの顔を複数方向から撮像するため、マルチカメラとして複数設けられていてもよい。また、ドライバモニタカメラ10は、例えば、自車両のステアリングコラムのカバー上でドライバの正面の位置に設けられた単眼カメラであってもよい。この場合、特定波長の光を照射する照射部が組み合わせられていてもよい。ここでの特定波長とは、例えば単眼カメラによる撮像の精度が向上するような波長である。ドライバモニタカメラ10は、ECU20と接続されている。ドライバモニタカメラ10は、ドライバの撮像情報をECU20へ送信する。
ECU20は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]等を有する電子制御ユニットである。ECU20は、HUD30と接続されている。
HUD30は、ドライバに向かって反射するようにフロントガラスWへ光を照射することで、ドライバの視界内に各種情報に関する画像表示を投影するための機器である。HUD30は、例えば、自車両のダッシュボード内に設けられている。HUD30は、ECU20からの制御信号に応じて画像表示をフロントガラスWに投影する。HUD30は、ECU20からの制御信号に応じて、ドライバの視点位置Eを誘導するための誘導表示GをフロントガラスWに投影する。
続いて、ECU20の機能的構成について説明する。ECU20は、機能的構成として、視点位置推定部21、視野推定部22、距離算出部23、移動速度算出部24、到達時間算出部25、到達時間判定部(判定部)26、表示制御部28、及び視点停留判定部27を有している。
視点位置推定部21は、ドライバモニタカメラ10の撮像情報に基づいて、ドライバの視点位置Eを推定する。視点位置推定部21は、例えば、ドライバモニタカメラ10の撮像情報に基づいてドライバの視線を推定し、当該視線とフロントガラスWとが交差する点を視点位置Eとして推定する。視点位置推定部21は、例えば、推定した視点位置Eを所定時間(例えば0.5秒)毎に記憶位置Eとして記憶している。以下、所定時間毎の記憶位置Eの履歴を移動履歴と称する。視点位置推定部21は、直前の視点位置Eの移動履歴(例えば3秒以内の移動履歴)を利用して視点位置Eの推定を行うことで、推定精度を向上させる態様であってもよい。その他、視線状態判定部12は、ドライバモニタカメラ10の撮像情報に基づいて、周知の手法によりドライバの視点位置Eを推定してもよい。
視野推定部22は、視点位置推定部21が推定したドライバの視点位置Eに基づいて、フロントガラスW上におけるドライバの中心視野C及び周辺視野Pを推定する。図2に示す中心視野Cは、解像度の高い網膜の中心部に対応する視野であり、例えば視点位置Eを中心とする楕円形状の範囲である。視野推定部22は、一例として、視野角が視点位置Eから上下に約2°、左右に約4°の範囲に相当するフロントガラスW上の範囲を中心視野Cとして推定する。周辺視野Pは、網膜の周辺部の視野であり、中心視野Cを囲む楕円形状の範囲である。周辺視野Pも、例えば、視点位置Eを中心とする楕円形状であってもよい。視野推定部22は、一例として、視野角が視点位置Eから垂直方向で125°(例えば視点位置Eから上方向に62.5°、下方向に62.5°)、水平方向で180°〜210°(例えば、左右それぞれに90°〜105°)の範囲に相当するフロントガラスW上の範囲を周辺視野Pとして推定する。垂直方向は楕円形状の短径に対応し、水平方向は楕円形状の長径に対応する。なお、中心視野C及び周辺視野Pは、視点位置Eを中心とする範囲に限られない。その他、視野推定部22は、周知の手法により中心視野C及び周辺視野Pを推定してもよい。なお、ECU20は、必ずしも視野推定部22を備える必要はない。
距離算出部23は、視点位置推定部21が推定したドライバの視点位置Eに基づいて、フロントガラスW上におけるドライバの視点位置Eから誘導表示Gまでの距離dを算出する。誘導表示Gの位置について詳しくは後述する。距離dは、例えば、フロントガラスWに沿った直線距離である。距離算出部23は、ドライバの視点位置Eと誘導表示Gの位置とに基づいて、周知の手法により距離dを推定することができる。また、距離算出部23は、算出した距離dを所定時間毎に記憶距離dとして記憶している。所定時間毎の距離dの履歴を距離履歴と称する。
移動速度算出部24は、距離算出部23が算出した距離dに基づいて、ドライバの視点位置Eから誘導表示Gに向かう方向におけるドライバの視点位置Eの移動速度vを算出する。一例として、移動速度算出部24は、距離算出部23が算出した現在の距離dと距離履歴とに基づいて、視点位置Eの移動速度vを算出する。移動速度算出部24は、まず、所定時間前(例えば1秒前)の記憶距離dから現在の距離dを減算した移動量Δdを所定時間で除することにより、移動速度vを算出する。なお、移動速度vは、負の値の可能性もある。
到達時間算出部25は、距離算出部23が算出したドライバの視点位置Eから誘導表示Gまでの距離dと、移動速度算出部24が算出したドライバの視点位置Eの移動速度vとに基づいて、ドライバの視点位置Eが誘導表示Gに到達するまでの到達時間tを算出する。到達時間算出部25は、一例として、距離dを移動速度vで除算することにより、到達時間tを算出する。なお、到達時間算出部25は、移動速度vが負の値である場合には、到達時間tを無限大の値とする又は到達時間tを算出しない。
到達時間判定部26は、到達時間算出部25が算出した到達時間tが到達時間閾値Tth以下であるか否かを判定する。到達時間閾値Tthは、HUD30による誘導表示Gの投影を停止するタイミング(解除タイミング)を決定するための閾値である。到達時間閾値Tthは、例えば、ドライバの視点位置Eが誘導表示Gに到達する直前に誘導表示Gの投影を停止するように設定される。到達時間閾値Tthは、0秒より大きい時間である。到達時間閾値Tthは、一例として約0.01秒〜約0.10秒のうち任意の値とすることができる。
視点停留判定部27は、視点位置推定部21が推定したドライバの視点位置Eに基づいて、ドライバの視点位置EがフロントガラスWの上部領域Uに停留したか否かを判定する。上部領域Uとは、フロントガラスWの上端側を占める領域である。上部領域Uは、例えば、車両の全高よりも高い位置に掲げられた交通標識板等を視認するためにドライバがフロントガラスW越しに視線を向ける領域である。上部領域Uは、例えば、フロントガラスWの上端から所定幅の領域である。所定幅としては、特に限定されないが、例えばフロントガラスWの上下方向の長さの1/3とすることができる。
停留とは、例えば、ドライバの視点位置EがフロントガラスW上の所定範囲(例えば半径5cmの円の範囲)内に、所定時間(例えば2秒)以上にわたって存在する状態を意味する。一例として、視点停留判定部27は、ドライバの視点位置EがフロントガラスWの上部領域Uにおける半径5cmの円の範囲内に2秒以上にわたって存在した場合、ドライバの視点位置EがフロントガラスWの上部領域Uに停留したと判定する。なお、視点停留判定部27は、必ずしもドライバの視点位置Eが上部領域Uに含まれるか否かを認識する必要はない。視点停留判定部27は、上部領域Uと関わりなく、ドライバの視点位置EがフロントガラスW上に停留したか否かを判定してもよい。
表示制御部28は、HUD30に制御信号を送信することで、フロントガラスW上における画像表示を制御する。表示制御部28は、例えば、視点停留判定部27によりドライバの視点位置EがフロントガラスWの上部領域Uに停留したと判定された場合、HUD30に制御信号を送信することで、フロントガラスW上に誘導表示Gを投影させる。
具体的には、まず、表示制御部28は、誘導表示Gの表示態様を設定する。誘導表示Gとしては、ドライバの視点位置Eを誘導できる表示であれば特に限定されない。誘導表示Gは、フロントガラスW上の特定の範囲内で予め定められた軌跡を描くように移動する点列であってもよい。図2の例では、誘導表示Gとして点列を示している。その他、誘導表示Gには、時間に応じて移動しない点列又は点を採用してもよい。誘導表示Gには、ドライバの視点位置Eを誘導する表示として周知の表示を採用することができる。
表示制御部28は、視点位置推定部21が推定したドライバの視点位置Eに基づいて、フロントガラスW上において誘導表示Gを投影する位置を決定する。誘導表示Gを投影する位置は、フロントガラスW上でドライバの視点位置Eを誘導すべき位置又は方向によって決められる。表示制御部28は、例えば、ドライバの中心視野C以外の位置であって、ドライバの周辺視野Pに含まれる位置に、誘導表示Gを投影する。ドライバの中心視野Cの内側はドライバの視認している範囲であるため、誘導表示Gを投影する必要性が乏しい。一方、ドライバの周辺視野Pより外側の位置に誘導表示Gを投影しても、ドライバが気付かない虞がある。
表示制御部28は、例えば、ドライバの視点位置EがフロントガラスWの上部領域Uに停留したと判定された場合、フロントガラスWの中央の位置に誘導表示Gを投影させる。表示制御部28は、停留していると判定されたドライバの視点位置EからフロントガラスWの中央の位置へと延びる仮想的な直線の線上の位置に、誘導表示Gを投影させてもよい。表示制御部28は、フロントガラスWの上下方向及び左右方向において、停留していると判定されたドライバの視点位置Eと反対の位置に誘導表示Gを投影させてもよい。
なお、表示制御部28は、上部領域Uと関係無く、視点停留判定部27によりドライバの視点位置EがフロントガラスW上に停留したと判定された場合に、フロントガラスW上に誘導表示Gを投影させてもよい。この場合において、表示制御部28は、停留したと判定されたドライバの視点位置EがフロントガラスWの中央付近に位置する場合、フロントガラスWの左端付近又は右端付近のいずれかに誘導表示Gを投影してもよい。或いは、表示制御部28は、フロントガラスWの四隅のいずれかに誘導表示Gを投影させてもよい。
表示制御部28は、到達時間判定部26により到達時間tが到達時間閾値Tth以下であると判定された場合、HUD30に制御信号を送信することで(又は制御信号の送信を停止することで)、フロントガラスWに対する誘導表示Gの投影を停止する。すなわち、表示制御部28は、ドライバの視点位置Eが誘導表示Gの位置に到達する前に、誘導表示Gの投影を停止する。
なお、表示制御部28は、フロントガラスW上における誘導表示Gの投影に加えて、フロントガラスWの周囲に設けられたLED31を利用してもよい(図2参照)。LED31は、例えば、車室内におけるフロントガラスWの外側を囲むように配置されている。表示制御部28は、ドライバの視点位置Eを誘導する方向に位置するLED31を点灯又は点滅させることにより、より効果的にドライバの視点位置Eの誘導を行ってもよい。
〈第1実施形態に係る車両用表示装置の制御〉
次に、車両用表示装置1の制御について図面を参照して説明する。車両用表示装置1のECU20は、例えば、誘導表示の投影開始判定処理と、誘導表示の投影停止判定処理と、を実行する。
図3(a)は、誘導表示の投影開始判定処理を示すフローチャートである。車両用表示装置1は、例えば、自車両が走行中であってフロントガラスWに誘導表示Gを投影していない場合に、図3(a)に示す誘導表示の投影開始判定処理を実施する。
図3(a)に示されるように、車両用表示装置1のECU20は、ステップS30において、視点位置推定部21によりドライバの視点位置Eを推定する。視点位置推定部21は、ドライバモニタカメラ10の撮像情報に基づいて、ドライバの視点位置Eを推定する。続いて、ECU20は、ステップS31において、視野推定部22によりフロントガラスW上におけるドライバの中心視野C及び周辺視野Pを推定する。視野推定部22は、視点位置推定部21の推定したドライバの視点位置Eに基づいて、ドライバの中心視野C及び周辺視野Pを推定する。
ECU20は、ステップS32において、視点停留判定部27によりドライバの視点位置EがフロントガラスWの上部領域Uに停留したか否かを判定する。視点停留判定部27は、視点位置推定部21の推定したドライバの視点位置Eに基づいて上記判定を行う。ECU20は、ドライバの視点位置EがフロントガラスWの上部領域Uに停留していないと判定した場合(S32:NO)、当該誘導表示の投影開始判定処理を終了する。その後、ECU20は、ステップS30に移行し、再び誘導表示の投影開始判定処理を繰り返す。
一方、ECU20は、ドライバの視点位置EがフロントガラスWの上部領域Uに停留していると判定した場合(S32:YES)、ステップS33に移行する。ECU20は、ステップS33において、表示制御部28によりHUD30に制御信号を送信することで、フロントガラスWに誘導表示Gを投影させる。その後、当該誘導表示の投影開始判定処理を終了する。ECU20は、誘導表示Gの投影が停止されるまでは誘導表示の投影開始判定処理を再開しない。
なお、図3(a)に示されるステップS31とステップS32とは入れ替えてもよい。また、ステップS33の誘導表示Gの投影において中心視野C及び周辺視野Pを利用しない場合には、ステップS31は省略可能である。
図3(b)は、誘導表示の投影停止判定処理を示すフローチャートである。車両用表示装置1は、図3(a)に示す誘導表示の投影開始判定処理によって、誘導表示Gが投影されている場合、図3(b)に示す誘導表示の投影停止判定処理を実施する。
図3(b)に示されるように、ECU20は、ステップS34において、視点位置推定部21によりドライバの視点位置Eを推定する。続いて、ECU20は、ステップS35において、距離算出部23によりフロントガラスW上におけるドライバの視点位置Eから誘導表示Gまでの距離dを算出する。距離算出部23は、推定されたドライバの視点位置Eに基づいて距離dを算出する。
ECU20は、ステップS36において、移動速度算出部24によりドライバの視点位置Eから誘導表示Gに向かう方向におけるドライバの視点位置Eの移動速度vを算出する。移動速度算出部24は、算出された距離dに基づいて移動速度vを算出する。ECU20は、ステップS37において、到達時間算出部25によりドライバの視点位置Eが誘導表示Gに到達するまでの到達時間tを算出する。到達時間算出部25は、算出された距離dと、算出された移動速度vとに基づいて、到達時間tを算出する。
ECU20は、ステップS38において、到達時間判定部26により到達時間tが到達時間閾値Tth以下であるか否かを判定する。ECU20は、到達時間tが到達時間閾値Tth以下ではないと判定した場合(S38:NO)、当該誘導表示の投影停止判定処理を終了する。その後、ステップS34に移行し、再び誘導表示の投影停止判定処理を繰り返す。
一方、ECU20は、到達時間tが到達時間閾値Tth以下であると判定した場合(S38:YES)、ステップS39に移行する。ECU20は、ステップS39において、表示制御部28によりHUD30に制御信号を送信することにより、フロントガラスWにおける誘導表示Gの投影を停止する。その後、当該誘導表示の投影停止判定処理を終了する。ECU20は、次に誘導表示Gが投影されるまでは、誘導表示の投影停止判定処理を実行しない。
〈第1実施形態に係る車両用表示装置の作用効果〉
以上説明した本実施形態に係る車両用表示装置1によれば、ドライバの視点位置Eから誘導表示Gまでの距離dとドライバの視点位置Eの移動速度vとに基づいて、ドライバの視点位置Eが誘導表示Gに到達するまでの到達時間tが到達時間算出部25によって算出され、到達時間判定部26によって到達時間tが到達時間閾値Tth以下であると判定された場合、表示制御部28によってフロントガラスWに対する誘導表示Gの投影が停止する。このように、ドライバの視点位置Eが誘導表示Gに到達する前に投影が停止されるため、ドライバが過度に誘導表示Gを注視することを回避することができ、誘導表示G以外へのドライバの注意が疎かになることを抑制できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る車両用表示装置1Aについて説明する。図4は、第2実施形態に係る車両用表示装置の構成を示すブロック図である。図5は、誘導表示によるドライバの視点位置の誘導の他の例を示す図である。以下、車両用表示装置1Aが車両用表示装置1と相違する点について説明する。
〈第2実施形態に係る車両用表示装置の構成〉
図4に示されるように、本実施形態の車両用表示装置1Aの構成は、フロントカメラ11を更に備えている点において、車両用表示装置1の構成と異なっている。また、車両用表示装置1Aは、視点停留判定部27に代えて障害物認識部29を有するECU20Aを備えている点で、車両用表示装置1と異なっている。図5に示されるように、先行車Dに注目しているドライバの中心視野Cの外側に障害物が存在する場合、ドライバが中心視野Cの外側に存在する障害物Aに注意を向けていない可能性がある。そこで、車両用表示装置1Aは、ドライバの中心視野Cの外側に障害物Aが存在する場合、フロントガラスW上において視点位置Eから障害物Aへ延びる直線の延長線上に誘導表示Gを投影することで、ドライバの視点位置Eを障害物A側へ誘導する。
フロントカメラ11は、例えば、自車両のフロントガラスWの裏面に設けられた二つの撮像部を有するステレオカメラである。二つの撮像部は、自車両の車幅方向に並んで配置されており、自車両の前方を撮像する。フロントカメラ11は、ECU20Aと接続されている。フロントカメラ11は、自車両前方の撮像情報をECU20Aへ送信する。なお、ステレオカメラに代えて単眼カメラを用いてもよい。また、車両用表示装置1Aは、自車両の後方を撮像するリアカメラを更に備えてもよい。
障害物認識部29は、例えば、フロントカメラ11の撮像情報に基づいて自車両前方の障害物Aを認識する。障害物Aとしては、例えば、他車両、歩行者、壁等の構造物が挙げられる。障害物認識部29は、障害物Aを認識した場合、フロントカメラ11の撮像情報に基づいて、ドライバが見たフロントガラスW上における障害物Aの像の位置を認識する。図5の例では、障害物として歩行者が障害物認識部29によって認識されている。障害物Aの認識及びフロントガラスW上における障害物Aの像の位置の認識には、周知の手法を採用することができる。
ECU20Aにおいては、表示制御部28がドライバの視点位置Eを障害物Aの像に誘導するために誘導表示Gを投影させる点、及び表示制御部28の誘導表示の投影開始判定処理において、ECU20と異なっている。
表示制御部28は、フロントガラスW上においてドライバの中心視野C以外の位置に障害物Aの像が存在する場合、ドライバの視点位置Eを障害物Aの像に誘導するための誘導表示Gを投影させる。表示制御部28は、例えば、ドライバの視点位置Eから障害物Aの像の位置へと延びる仮想的な直線の線上の位置に、誘導表示Gを投影する。
表示制御部28は、図5に示されるように、ドライバの視点位置Eから見て障害物Aの像を通過した先の位置に誘導表示Gを表示してもよく、障害物Aの像の手前の位置(障害物Aよりも視点位置E側の位置)に誘導表示Gを表示してもよい。何れの場合においても、表示制御部28は、ドライバの視点位置Eを障害物Aの像の側に誘導することができる。表示制御部28は、ドライバの中心視野C以外の位置であって、周辺視野Pに含まれる位置に誘導表示Gを投影させる。なお、誘導表示Gとしては、例えば、第1実施形態で説明した移動する点列を採用することができる。表示制御部28は、HUD30に制御信号を送信することにより、誘導表示Gを投影させる。
〈第2実施形態に係る車両用表示装置の制御〉
次に、車両用表示装置1Aの制御について図面を参照して説明する。図6は、誘導表示の投影開始判定処理を示す他のフローチャートである。車両用表示装置1Aは、例えば、自車両が走行中であってフロントガラスWに誘導表示Gを投影していない場合において、図6に示す誘導表示の投影開始判定処理を実施する。
図6に示されるように、車両用表示装置1AのECU20Aは、ステップS61において、障害物認識部29によりフロントガラスW上における障害物Aの像の位置を認識しているか否かを判定する。障害物認識部29は、フロントカメラ11の撮像情報に基づいて、自車両前方の障害物Aを認識する。障害物認識部29は、自車両前方の障害物Aを認識した場合、周知の手法によりフロントガラスW上における障害物Aの像の位置を認識する。ECU20Aは、障害物Aの像の位置を認識していないと判定した場合(S61:NO)、当該誘導表示の投影開始判定処理を終了する。ECU20Aは、障害物Aの像の位置を認識していると判定した場合(S61:YES)、ステップS62に移行する。
ECU20Aは、ステップS62において、視点位置推定部21によりドライバの視点位置Eを推定する。続いて、ECU20Aは、ステップS63において、視野推定部22によりフロントガラスW上におけるドライバの中心視野C及び周辺視野Pを推定する。
ECU20Aは、ステップS64において、表示制御部28により障害物Aの像が中心視野C以外に存在しているか否かを判定する。ECU20Aは、障害物Aの像が中心視野C以外に存在していないと判定した場合(S64:NO)、当該誘導表示の投影開始判定処理を終了する。その後、ステップS61に移行し、再び誘導表示の投影開始判定処理を繰り返す。
一方、ECU20Aは、障害物Aが中心視野C以外に存在していると判定した場合(S64:YES)、ステップS65に移行する。ECU20Aは、ステップS65において、表示制御部28によりHUD30に制御信号を送信することにより、フロントガラスWに誘導表示Gを投影させる。その後、当該誘導表示の投影開始判定処理を終了する。ECU20Aは、誘導表示Gの投影が停止されるまでは、誘導表示の投影開始判定処理を実行しない。なお、投影停止判定処理については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
〈第2実施形態に係る車両用表示装置の作用効果〉
以上説明した本実施形態に係る車両用表示装置1Aによれば、ドライバの視点位置Eを障害物Aの像に誘導するために誘導表示Gを投影させる場合においても、第1実施形態に係る車両用表示装置1と同様の効果を奏することができる。すなわち、車両用表示装置1Aによれば、ドライバの視点位置Eが誘導表示Gに到達する前に投影が停止されるため、ドライバが過度に誘導表示Gを注視することを回避することができ、誘導表示G以外へのドライバの注意が疎かになることを抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく様々な形態で実施可能である。
例えば、理解を容易にするために、ドライバの視点位置Eが停留した場合に誘導表示Gを投影する第1実施形態と、ドライバの視点位置Eを障害物Aに誘導する場合に誘導表示Gを投影する第2実施形態とを分けて説明したが、第1実施形態及び第2実施形態を組み合わせてもよい。すなわち、第1実施形態において、フロントカメラ11及び障害物認識部29を更に備えていてもよい。この場合、表示制御部28は、ドライバの視点位置Eが停留した場合とドライバの視点位置Eを障害物Aに誘導する場合の両方において、フロントガラスW上に誘導表示Gを投影させる。
1,1A…車両用表示装置、21…視点位置推定部、22…視野推定部、23…距離算出部、24…移動速度算出部、25…到達時間算出部、26…到達時間判定部、27…視点停留判定部(判定部)、28…表示制御部、29…障害物認識部。

Claims (1)

  1. 車両のフロントガラス上におけるドライバの視点位置を推定すると共に、前記ドライバの視点位置を誘導するための誘導表示を前記フロントガラスに投影する車両用表示装置であって、
    前記フロントガラス上における前記ドライバの視点位置から前記誘導表示までの距離を算出する距離算出部と、
    前記ドライバの視点位置から前記誘導表示に向かう方向における前記ドライバの視点位置の移動速度を算出する移動速度算出部と、
    前記ドライバの視点位置から前記誘導表示までの距離と前記ドライバの視点位置の前記移動速度とに基づいて、前記ドライバの視点位置が前記誘導表示に到達するまでの到達時間を算出する到達時間算出部と、
    前記到達時間が到達時間閾値以下であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記到達時間が前記到達時間閾値以下であると判定された場合、前記フロントガラスに対する前記誘導表示の投影を停止する表示制御部と、
    を備える、車両用表示装置。
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