JP2016539739A - 単一バイパス(『アーミング』)機能性を有する二重列ラチェットロッキング機構 - Google Patents

単一バイパス(『アーミング』)機能性を有する二重列ラチェットロッキング機構 Download PDF

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Abstract

本開示は、(a)中心軸の両側に配置された第1の対向部材および第2の対向部材であって、各々が、互いに対して閉位置と開位置との間を弾性的に移動可能であり、対向部材の各々が遠位端を有する、第1の対向部材および第2の対向部材と、(b)装置を係留させるための皮膚貫通手段と、(c)各遠位端に沿う押さえ棒と、(d)装置を閉位置に付勢または維持するための係脱可能なロッキング手段と、選択的に、(e)付属部品と、を含む創傷閉鎖装置を提供する。

Description

関連出願の相互参照
本願は、米国特許法第119条(e)に基づき、2013年12月11日に出願された米国出願第61/914,901号の利益を主張するものであり、その開示内容は、本願の開示の一部とみなされ、かつ参照文献として本願の開示に援用される。
発明の分野
本発明は、機械的ロッキング機構に関する。特に、本発明は、二重列ラチェットを利用する一方向ロッキング機構に関する。
背景
創傷部位における大量出血の迅速な制御が、創傷管理、とりわけ、外傷の管理または手術において決定的に重要である。ストレスの高い厳しい環境における特定のタイプの創傷負傷、例えば、戦場における解離性動脈瘤の発生中には、過度の血液損失を回避するために、榴散弾または銃弾のアクセス穴を迅速に閉鎖する必要がある。
ゴールドスタンダードは、手術員によって、縫合、ステープル、接着剤、焼灼またはフィブリン封止剤を使用しての血流の停止および創傷の閉鎖である。病院環境では適切だとしても、現場環境、とりわけ、攻撃下でのケアにおけるこれらの閉鎖法の不都合は、適用するのにかなりの時間がかかり、専門家によって実行する必要があることである。
現場環境において負傷した創傷を閉鎖するために、今までいくつかのアプローチが使用されてきた。最も一般的なアプローチは、穿刺部位にわたって手で圧力を加えることによって、血が凝固するまで損傷した血管を圧迫することである。このアプローチは極めて困難である。なぜならば、動脈からの高い血流に加えて、負傷部位からの血流を止めるために手またはストラップによって圧迫する必要がある組織または繊維の多くの層が存在し得るからである。手による圧迫は、血液凝固を起こすか、または加速することができないので、受動的であると考えられる。この効率の悪さは、血栓をほぐし、血液損失を増大することがあるので、瀉血のリスクを増大し、それに加えて、活動への参加およびより安全な位置の歩行を継続する患者の能力も低下させる。
血管穿刺部位を閉鎖する別のアプローチにおいて、負傷部位に近位の患者の四肢に止血帯が取り付けられる。止血帯は、負傷部位よりも先の血管に圧力を印加して虚脱させることによって、開口部からの血液損失を減少させる。しかしながら、患者は、依然として時宜に即して止血帯を取り外す必要があるか、または手足の損失もしくは致死的な毒性を招き得る組織壊死のリスクを受ける。止血帯は、四肢の周囲における取り扱いおよび設置が遅くかつ困難であり、微細運動技能が要求される。より低圧の静脈血はそこを通過できないが、高圧の動脈血が止血帯を越えて移動することがあり、実際には血液損失を引き起こすので、望ましくない血液損失を招き得るこれらの装置によって及ぼされる不適切な力に起因する止血帯の使用に関する問題もある。
手による圧迫または圧迫包帯と組み合わされた現場での創傷包帯として、ガーゼ、フェルト、スポンジ、パッドおよび編まれた繊維の使用がかなり慣習的である。帯具およびストラップアセンブリの利用は、現場ケアにおいて広く受け入れられてきたが、これらの装置には多くの不都合がある。帯アセンブリのストラップ機構は、多くの場合、比較的構造的に複雑であり、胸部および連接部(腋窩、股間、首の基部)の周囲に正確に適用することが困難である。このアプローチでは、負傷した動脈または血管を密閉し、患者が歩行できるまでに時間がかかる場合がある。
手による圧迫アプローチの前述の不都合を回避するために、凝固を経皮的に加速する凝固因子を導き入れるための、凝固剤を含む含浸帯具が開発された。一つのそのような帯に、Z−Medicaによって販売されているQuickClot(商標)があり、これは、ゼオライトを負傷した血管に導き入れ、血液からゼオライトへ水を吸収させて、凝固因子を濃縮して血栓形成を加速する。しかしながら、この帯は、それでもなお、創傷した患者を救出する際の移動の影響を受け、血栓をほぐし、穿刺部位を通じる漏れを招き、血液損失を増大する場合がある。概して、止血剤の望ましい態様が認識されるが、血液損失を制御するための新規のかつ改善された手段に対する需要がある。
それ故に、皮膚における開口部(穿刺)をより速くかつ効率的に閉鎖して血液損失を減少させる、すなわち創傷閉鎖のための装置を提供することが有利である。iTクランプ(商標)は、そのような装置であり、有利にも、開口部への手による圧迫による前述の時間の問題を回避し、開口部を閉鎖するのに必要なステップを単純化し、そして閉鎖装置をより効率的に創傷部に保持する。さらに、iTクランプ(商標)装置は、活動への参加およびより安全な位置の歩行を継続する患者の能力を増大させる。しかしながら、iTクランプ(商標)ならびに他の同様の締め付け装置は、締め付けを制御するより良い分割をもたらす機械的手段を提供することによって改善することができる。
本発明は、創傷閉鎖のためのクランプ装置などの、製品の一部として利用することができる一方向機構に関する。本機構は、二つのディスクの単一方向のみの相対的回転が可能な、傾斜した歯が係合した二つの同心ディスクを含むラチェッティング機構である。ディスクの一つは、機構の所望の最終回転ピッチ(P)の2倍の間隔をあけた、互いに対して最終ピッチ(P)の1倍だけずれている、ラチェット歯の二つの同心円を含む。これは、所与の最終ピッチ(P)についての製造制限に合うようなより大きいサイズの特徴(歯)を有する手段を提供する。カム特徴によって、互いに対するディスクの二つの角度位置によって設定された機構の1回限りのバイパス工程(「アーミング」)の実施が可能になる。
ラチェット機構を利用する創傷クランプ装置は、皮膚に係合することによって皮膚の縁を迅速に再接近させて創傷を密閉する。装置は、貝殻構成において開閉するように、かつ片手で操作できるように構成される。一つの実施形態において、装置は、装置が閉鎖したときに皮膚の縁を刺す針、および創傷の長軸と実質的に垂直な圧力を印加する押さえ棒を備える。一つの実施形態において、押さえ棒は、押さえ棒と実質的に垂直に配置された端部閉鎖部材を含む。圧力は、初期には、創傷を囲む皮膚上の装置を閉鎖することによって、手で及ぼされる。装置は、付勢手段、本発明のラチェッティング機構によって閉位置に維持することができる。
それ故に、一つの態様において、本発明は、ラチェット機構を提供する。機構は、(a)長手方向軸を中心として回転係合可能であり、開位置と閉位置との間で軸を中心として回転移動可能な第1の対向ディスクおよび第2の対向ディスクであって、各ディスクが、各ディスクの対向する表面に配置された複数の係合部材を有し、これにより開位置から閉位置への機構の移動によって、互いと相対的な各ディスクの反対の回転運動がもたらされ、係合部材が、開位置から閉位置へのラチェットの移動時に対向ディスクを閉位置に維持する、前記第1の対向ディスクおよび第2の対向ディスクと、(b)第1の端部および第2の端部を有し、第2のディスクから長手方向軸に沿って第1のディスクの方へ、第1の端部から第2の端部に延在するシャフトと、(c)第1のディスクと前記シャフトの第2の端部との間に、長手方向軸に沿って配置された弾性部材であって、長手方向軸に沿うシャフトの第1の端部への力の印加によって複数の係合部材が係脱して、閉位置から開位置へのディスクの反対の回転運動をもたらす、前記弾性部材と、を含むことができる。一実施形態において、複数の係合部材は、第1のディスクおよび第2のディスクの各々の対向する表面の周囲に放射状に配置された歯として配置され、第1のディスクまたは第2のディスクのいずれかの係合部材は、一方の円が他方の円と放射状にオフセットされた同心外円および内円として配置される。
別の態様において、本発明は、本発明のラチェット機構を含む創傷閉鎖装置を提供する。創傷閉鎖装置は、(a)長手方向軸を中心として係合した第1の対向部材および第2の対向部材であって、その各々が、互いに対して閉位置と開位置との間を軸の周囲において旋回移動可能であり、対向部材の各々が、長手方向軸に隣接する近位端、および遠位端、ならびに外側面および内側面を有する、前記第1の対向部材および第2の対向部材と、(b)第1のディスクが第1の部材上にあり、第2のディスクが第2の部材上にある、本発明の少なくとも一つのラチェット機構と、(c)第1の部材および第2の部材の遠位端に配置された複数の針と、を含む。
なおも別の態様において、本発明は、(a)長手方向軸を中心として係合した第1の対向部材および第2の対向部材であって、その各々が、互いに対して閉位置と開位置との間を軸の周囲において旋回移動可能であり、対向部材の各々が、長手方向軸に隣接する近位端、および遠位端を有する、前記第1の対向部材および第2の対向部材と、(b)装置を係留させるための皮膚貫通手段と、(c)各遠位端に沿う押さえ棒と、(d)本発明の少なくとも一つのラチェット機構と、を含む本発明のラチェット機構を含む創傷閉鎖装置を提供する。
別の態様において、本発明は、創傷閉鎖装置を使用した対象への医療処置を実行するための方法を提供する。方法は、(a)本発明の創傷閉鎖装置を対象の創傷部に配備することと、(b)創傷クランプ装置を作動させて、皮膚組織の接近および創傷閉鎖装置の閉鎖を実現することと、を含む。
図面中、同様の要素には、同様の参照数字が割り当てられている。図面は、必ずしも原寸大ではなく、むしろ、本発明の原理に従い提示されることが強調される。さらに、描写される実施形態の各々は、本発明の基本概念を利用する多くの実行可能な配置のうちの一つにすぎない。図面を以下に簡潔に記述する。
ラチェット機構の一つの実施形態におけるディスク10の等角図である。 ラチェット機構の一つの実施形態におけるディスク10の上面図である。 ラチェット機構の一つの実施形態におけるディスク20の等角図である。 ラチェット機構の一つの実施形態におけるディスク20の上面図である。 ラチェット機構の一つの実施形態における、ディスク10とディスク20との相互作用を図示する等角図である。 本発明の一つの実施形態におけるラチェット機構の側面図である。 本発明の一つの実施形態におけるラチェット機構の側面図である。 外力Aの印加後の単一バイパス初期構成における、本発明の一つの実施形態におけるラチェット機構の側面図である。 ディスク10が取り外された単一バイパス初期構成における、本発明の一つの実施形態におけるラチェット機構の等角図である。 ディスク10が取り外された単一バイパス最終構成における、本発明の一つの実施形態におけるラチェット機構の等角図である。 単一バイパス最終構成における、本発明の一つの実施形態におけるラチェット機構の側面図である。 本発明の一つの実施形態における、デュアルラチェット機構を有する創傷クランプ装置の等角図である。 ラチェット機構のうちの一つの断面を含む、本発明の一つの実施形態における、デュアルラチェット機構を有する創傷クランプ装置の等角図である。 本発明の一つの実施形態における、開位置における図12および図13の創傷クランプ装置の前部図である。 本発明の一つの実施形態における、開位置における図12および図13の創傷クランプ装置の等角図である。 本発明の一つの実施形態における、開位置における図12および図13の創傷クランプ装置の側面図である。 本発明の一つの実施形態における、開位置における図12および図13の創傷クランプ装置の展開概略図である。 本発明の一つの実施形態における、閉位置における図12および図13の創傷クランプ装置の前部図である。 本発明の一つの実施形態における、閉位置における図12および図13の創傷クランプ装置の展開概略図である。 本発明の一つの実施形態における、図12および図13の創傷クランプ装置のディスク10の等角図である。 本発明の一つの実施形態における、図12および図13の創傷クランプ装置のディスク10の側面図である。 本発明の一つの実施形態における、図12および図13の創傷クランプ装置のディスク10の正面図である。 本発明の一つの実施形態における、図12および図13の創傷クランプ装置のディスク10の断面図である。 本発明の一つの実施形態における、図12および図13の創傷クランプ装置のディスク20の等角図である。 本発明の一つの実施形態における、図12および図13の創傷クランプ装置のディスク20の正面図である。
詳細な説明
本発明は、機械的ロッキング機構、具体的には、二重列ラチェットを利用する一方向ロッキング機構に関する。本発明を記述する際、本明細書に定義されていない用語はすべて、当技術分野で一般的に認められている意味を有する。以下の記述が本発明の具体的な実施形態または特定の使用法の記述である限り、記述は、単なる実例であり、特許請求の範囲に記載されている発明を限定することは意図しない。以下の記述は、添付の特許請求の範囲に定義されているような、本発明の趣旨および範囲内に含まれるすべての代替物、変更物および均等物を包含することを意図している。
概して、本開示は、締め付け装置の制御のより良い分割をもたらすアーミングおよびロッキング機構を記述する。旋回点を有する軸と相対的に創傷閉鎖クランプのアームの漸進的な閉鎖およびロッキングを可能にする段階ラチェット機構を記述する。段階ラチェット機構は、閉鎖の分割を増大するための、段階の数を2倍増大する、一つの面におけるシングルラチェット、および対向面におけるダブルラチェットからなる。段階ラチェット機構は、アームへの圧力の印加によって作動する。これにより装置が手の指による圧力で圧迫されて閉じるときに、閉鎖の弧に沿う閉鎖方向への小さな漸進的な移動がもたらされ、ラチェットディスクが長手方向軸を中心として互いに逆に回転する。アームは、より開位置からより閉位置に移動し、ラチェットは、ラチェット歯の向きに基づいて、初期位置に緩むことなく回転する。装置アームは、指による圧力で圧迫されると、さらなるアーム閉鎖移動を限定するのに十分な抵抗を皮膚が与えるまで、閉鎖する。ラチェットは、さらなる関与がなくても、最終位置における閉鎖およびロックを維持し、皮膚の流体密封または気密シールを作り出すように、アームを閉位置に固定しかつ押さえ棒を維持する。アームは、ラチェット面が分離するまでラチェットによってその位置に維持され、互いに対して回転し、その後、アームは分離移動し、創傷の可能性がある箇所へのアクセスが可能となる。
一つの実施形態において、機構は、(a)長手方向軸を中心として回転係合可能であり、開位置と閉位置との間で軸を中心として回転移動可能な第1の対向ディスクおよび第2の対向ディスクであって、各ディスクが、各ディスクの対向する表面に配置された複数の係合部材を有し、これにより開位置から閉位置への機構の移動によって、互いと相対的な各ディスクの反対の回転運動がもたらされ、係合部材が、開位置から閉位置へのラチェットの移動時に対向ディスクを閉位置に維持する、前記第1の対向ディスクおよび第2の対向ディスクと、(b)第1の端部および第2の端部を有し、第2のディスクから長手方向軸に沿って第1のディスクの方へ、第1の端部から第2の端部に延在するシャフトと、(c)第1のディスクとシャフトの第2の端部との間に、長手方向軸に沿って配置された弾性部材であって、長手方向軸に沿うシャフトの第1の端部への力の印加によって複数の係合部材が係脱して、閉位置から開位置へのディスクの反対の回転運動をもたらす、前記弾性部材と、を含む。一実施形態において、複数の係合部材は、第1のディスクおよび第2のディスクの各々の対向する表面の周囲に放射状に配置された歯として配置され、第1のディスクまたは第2のディスクのいずれかの係合部材は、一方の円が他方の円と放射状にオフセットされた同心外円および内円として配置される。
図1〜図5を参照すると、ラチェッティング機構は、係合部材が係合している間、二つのディスクの単一方向のみの相対的回転が可能な傾斜した歯などの、対向する表面における係合部材(30)を有する二つの対向ディスク(10、20)を含む。第1のディスク10は、機構の所望の最終回転ピッチ(P)の2倍の間隔をあけた、互いに対して最終ピッチ(P)の1倍だけずれている係合部材(30)、すなわち、ラチェット歯の二つの同心円(40、50)を含む。第2のディスク20は、機構の所望の最終回転ピッチ(P)の2倍の間隔をあけた係合部材(30)、すなわち、ラチェット歯の単一円を含む。一つの実施形態において、ディスク20の係合部材の最大および最小半径(図3および図4)は、それぞれ、ディスク10の係合部材の最外円(50)の最大半径、およびディスク10の係合部材の最内円(40)の最小半径である。
図面は傾斜した歯として係合部材(30)を描写するが、当業者は、係合部材が他の同等の幾何学的形状を有することができることを理解するであろう。ディスク10および20の傾斜した歯(30)は、回転が所望の運動方向であるときに、ディスク20の歯の傾斜を上にスライドするようディスク10における歯の一つの円が位置付けられるように、係合する。他の円は、望まれていない回転方向への運動に抵抗するようディスク20の平坦面に対して位置付けられる。ラチェット機構が所望の方向に回転するとディスク10における歯の円(40、50)は、交互に、ディスク20の傾斜をずり上げ、そしてディスク20の平坦面に対して運動に抵抗する。結果生じた機構は、Pの最終ピッチ(図5)を有することができる。有利にも、二重列ラチェット構成を組み込むラチェッティング機構は、両方のディスク(10、20)における歯の間のピッチを所望の最終ピッチ(P)の2倍にでき、所与の最終ピッチ(P)についての製造制限に合うようなより大きいサイズの特徴(歯)を有する手段を提供する。
図6および図7を参照すると、ディスクの一つへのシャフト(60)の追加、および機構へのばね(80)の追加によって、二つのディスク(10、20)間の垂直力を制御し、外力が供与されたときに機構をバイパスする手段が提供される。
シャフト(60)のないディスク、および対向ディスクにおけるシャフト(60)へのカムの形状構成(70)の追加によって、1回限りの回転角設定において機構をバイパスする(すなわち、機構を反対方向に回転させる)手段が提供される(図8、図9、図10および図11)。図9に示すシャフト(60)におけるカムの形状構成(70)は、図10に示す他のディスク()におけるカムの形状構成(70)と整列するまで回転する。位置合わせされると、カムの形状構成(70)が互いに噛み合うことによって、二つのディスク(10、20)は、共に歯(30)を係合する(装置を「アーミング」する)。次に、機構は、係合し、一方向のみに回転することができる。そのようなものとして、カムの形状構成(70)の組み込みによって、互いに対するディスクの二つの角度位置によって設定された、二重列ラチェット機構の1回限りのバイパス工程(「アーミング」)の実施が可能になる。
本発明のラチェット機構は、任意の数の締め付けタイプの装置に利用することができる。一つの実施形態において、ラチェット機構は、その開示全体が参照文献として本明細書に援用される米国特許出願第14/103,641号に記述されているような創傷クランプ又は閉鎖装置に利用される。概して、創傷閉鎖装置は、装置が閉鎖したときに皮膚の縁を刺す針、および創傷の長軸と実質的に垂直な圧力を印加する押さえ棒を含む。本発明は、ラチェッティング機構によって押さえ棒を閉位置に維持する端部閉鎖部材として具現される。
図12および図13は、本明細書に記述されるようなラチェット機構を組み込む本発明の創傷クランプ装置を図示する。創傷閉鎖装置(100)は、(a)長手方向軸を中心として係合した第1の対向部材(110)および第2の対向部材(120)であって、その各々が、互いに対して閉位置と開位置との間を軸の周囲において旋回移動可能であり、対向部材の各々が、長手方向軸に隣接する近位端(130、140)、および遠位端を有する、前記第1の対向部材(110)および第2の対向部材(120)と、(b)装置を係留させるための皮膚貫通手段と、(c)各遠位端(150、160)に沿う押さえ棒と、(d)本発明少なくとも一つのラチェット機構(200)と、を含む、本発明のラチェット機構を含む。
概して、創傷閉鎖装置の一つの実施形態は、長手方向回転軸を画定するラチェット機構(200)の周りにおいて、互いに旋回可能に取り付けられた第1の対向部材(110)および第2の対向部材(120)を備えて構成される。対向部材の各々は、外側面および内側面ならびに二つの端部を有する。一つの実施形態において、各々の対向部材は、近位端(130、140)および遠位端(150、160)を有する。長手方向旋回軸は、近位端に隣接する。第1の部材および第2の部材が開位置に旋回するときに、二つの遠位端は、離れるように広がる。
第1および第2の対向部材(110、120)は、特定の幾何学的形状を有するものとして本明細書に図示するが、これらは、相互接続された湾曲アームまたは別の同等の構成に近い構成であってもよい。
理論に制限されるものではないが、出願人は、二つの対向部材間、および端部閉鎖部材間において創傷をきつく閉鎖することによって、身体の圧迫性ゾーンにおいて、皮膚表面下に重大な創傷が存在する場合でさえも、創傷からの血液損失を最小限に抑えることができることを確信している。その結果、患者を、搬送中に出血するリスクを最小限に抑えて手術施設に搬送することができる。
一つの実施形態において、対向部材(110、120)は、創傷の両側における皮膚に刺すための針(170)を有する。針は、二つの主要機能を有する。1つ目の機能は、創傷を密閉するために適所で装置を閉鎖したときに、装置を所定位置に係留させることである。仮に装置が皮膚との摩擦係合だけに頼るならば、装置は容易にたたき落とされかねない。2つ目の機能は、皮膚と下層組織とを対向部材間で束ねることである。一つの実施形態において、針は、真皮層(D)を貫通して、下層組織内に延在するのに十分に長い。この作用は、装置の密閉作用を高める。
一つの実施形態において、針(170)を対向部材の全長に沿って交互に設置して、針が交互に配置されるようにする。一つの実施形態において、針を湾曲させて、皮膚を貫通して装置を閉鎖することにより、対向する創縁が装置の内側で持ち上がるようにする。その結果、創傷の全長に沿って真皮同士の接触が促進され、装置により作り出される密閉を強化する。当業者であれば認識するように、針は、第1の部材および第2の部材の曲率半径と同等の曲率半径を有するのであってもよい。
一つの実施形態において、対向部材の各々(110、120)は、各部材の遠位端(150、160)に沿う押さえ棒を有する。創傷上で装置を閉鎖すると、押さえ棒(150、160)が、創傷の全長に沿って比較的均等な圧力を及ぼして、創傷を閉鎖する。押さえ棒は、遠位端と平行に走る隆起部などの、皮膚の把持に役立つ摩擦要素を含んでもよい。
一つの実施形態において、押さえ棒(150、160)は、対向部材の針と相互作用するように、または装置を閉位置において操作するときに針の露出を防ぐために、針を隠すように構成される。一つの実施形態において、押さえ棒は、ネオプレンまたは別のゴム材料などの、針先を包む弾性材料で補強されてもよい。弾性材料は、創傷への圧力の印加も援助することができる。
一つの実施形態において、対向部材の各々(110、120)は、外側面に把持部を有する。一つの実施形態において、把持部は、旋回軸付近に設置された隆起した凹面である。
一つの実施形態において、装置は、第1のばねによってその開位置の方に付勢され得るが、第1の部材および第2の部材に配置された協働するラチェット(200)によって閉位置に保持される。ラチェット(200)は、図7の矢印に示すような長手方向軸に沿う力の印加によって係脱され、これにより装置が開放する。
前述のように、複数の係合するラチェット歯によって、使用者は、閉位置を制御することができる。完全な閉位置では、対向部材の遠位端は互いに隣接し、対向する針は重なり合う。開位置における装置は、二つの対向部材を閉鎖することによって創傷において閉鎖し、これによりラチェット機構の歯が互いに係合する。
本発明の範囲は、二つの対向部材の回転、および閉位置における装置の係脱可能なロッキングまたはラッチングが可能な代替的な機械的構成を含む。
図12および図13に示す創傷閉鎖装置は2つのラチェット機構を利用するが、装置が機構を一つだけ利用できることも想定される。あるいは、装置は、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つまたはそれ以上のラチェット機構を利用することができる。さらに、係合部材が本明細書に記述するように対向するディスクに配置される限り、ラチェット機構に利用される対向ディスクの直径は異なってもよい。そのようなものとして、本発明のラチェット機構のサイズは、種々の用途に応じて拡大縮小可能である。
実施形態において、創傷を閉鎖するために複数の創傷閉鎖装置を利用することができる。例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つまたはそれ以上の創傷閉鎖装置を創傷に適用することができる。一つの実施形態において、複数の装置を、創傷の全長に沿って並べてもよい。
実施形態において、創傷閉鎖装置は、装置を別の医療機器に直接的にまたは間接的に固定または係留させるように適応する付属部品を備えて構成することができる。創傷閉鎖装置は、押さえ棒および皮膚貫通手段によって皮膚に係留される。付属部品は、付属品を創傷閉鎖装置へ迅速に取り付けることを可能にし、創傷閉鎖装置の皮膚内への係留を利用して、チューブなどの別の医療機器を固定または係留させる。
付属機器を創傷閉鎖装置に取り付けることにより、さまざまな追加的な装置使用の適応が可能になる。例えば、止血剤、感染症薬、血餅溶解抑制のための薬剤などの治療薬剤送達のために、装置を創傷内に挿入する手段として付属ポートを用いてもよい。さらに、吸引装置により陰圧を作り出すための減圧チューブ/ドレッシング材、または空気を胸部創傷から除去するための穿刺減圧装置などの装置を創傷内へ挿入する手段として付属ポートを用いて、物質を除去してもよい。
一つの実施形態において、創傷閉鎖装置は、無菌パッケージ内に創傷閉鎖装置を含むキットとして提供され、これは片手で開くことができる。それ故に、使用者が無菌パッケージを取り、開き、閉位置で保管されている装置を取り出し、片手で開け、創傷上に置き、閉鎖することをすべて片手で非常に短い時間で行い得ることを、理解することができる。
以下の実施例は、本発明の利点および特徴をさらに例証するために提供されるが、本発明の範囲を限定することは意図しない。これらは、使用することができる代表的なものであるが、当業者は既知の他の処置、方法論または技術も代替的に使用することができる。
実施例1
ラチェット機構を有する創傷閉鎖装置の評価
創傷閉鎖装置を、図12および図13に示すような本発明のラチェット機構を有するように構成した。本発明のラチェット機構を利用する装置の機能性に関する様々なパラメータを評価するデバイスを使用して、いくつかの試験を実行した。実行した様々な試験ならびに試験結果を、以下の表1に要約する。
(表1)試験の要約
Figure 2016539739
Figure 2016539739
前述の実施例を参照して本発明を記述してきたが、変更および変化が本発明の趣旨および範囲内に含まれることが理解される。故に、本発明は、以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (40)

  1. (a)長手方向軸を中心として回転係合可能であり、開位置と閉位置との間で前記軸を中心として回転移動可能な第1の対向ディスクおよび第2の対向ディスクであって、各ディスクが、該各ディスクの対向する表面に配置された複数の係合部材を有し、これにより前記開位置から前記閉位置への機構の移動によって、互いと相対的な各ディスクの反対の回転運動がもたらされ、前記対向部材が、前記開位置から前記閉位置へのラチェットの移動時に前記対向ディスクを前記閉位置に維持し、
    前記複数の係合部材が、各々の対向する表面の周囲に放射状に配置された歯として配置され、前記第1のディスクまたは前記第2のディスクのいずれかの前記係合部材が、一方の円が他方の円と放射状にオフセットされた同心の外円および内円として配置されている、前記第1の対向ディスクおよび第2の対向ディスクと、
    (b)第1の端部および第2の端部を有し、該第1の端部から該第2の端部へ前記長手方向軸に沿って前記第2のディスクから前記第1のディスクの方へ延在するシャフトと、
    (c)前記第1のディスクと前記シャフトの前記第2の端部との間に前記長手方向軸に沿って配置された弾性部材であって、前記長手方向軸に沿う前記シャフトの前記第1の端部への力の印加によって前記複数の係合部材が係脱して、前記閉位置から前記開位置への前記ディスクの反対の回転運動をもたらす、前記弾性部材と、
    を含む、ラチェット機構。
  2. 前記第1のディスクの前記係合部材が単一円として配置されており、前記第2のディスクの前記係合部材が同心円として配置されている、請求項1に記載のラチェット機構。
  3. 前記第2のディスクの前記係合部材が単一円として配置されており、前記第1のディスクの前記係合部材が同心円として配置されている、請求項1に記載のラチェット機構。
  4. 係合部材の前記内円および外円が、係合部材間のその角距離の半分だけ放射状にオフセットされた、請求項1に記載のラチェット機構。
  5. 前記弾性部材が、前記長手方向軸に沿って配置されたばねである、請求項1に記載のラチェット機構。
  6. 前記内円および外円の各々が同じ数の歯を含む、請求項1に記載のラチェット機構。
  7. 前記内円および外円の各々が異なる数の歯を含む、請求項1に記載のラチェット機構。
  8. 前記第1のディスク、内円、および外円の各々が、同じ数の係合部材を有する、請求項1に記載のラチェット機構。
  9. 前記第1および第2のディスクが同じ直径を有する、請求項1に記載のラチェット機構。
  10. 生体適合性である、請求項1に記載のラチェット機構。
  11. 前記シャフトが、前記開位置から前記閉位置への移動時に前記第1または第2のディスクと噛み合う一つまたは複数のカムを含む、請求項1に記載のラチェット機構。
  12. 前記第1、第2、または両方の対向ディスクが摩擦変更剤で被覆されている、請求項1に記載のラチェット機構。
  13. (a)長手方向軸を中心として係合した第1の対向部材および第2の対向部材であって、その各々が、互いに対して閉位置と開位置との間を前記軸の周囲において旋回移動可能であり、前記対向部材の各々が、前記長手方向軸に隣接する近位端、および遠位端、ならびに外側面および内側面を有する、前記第1の対向部材および第2の対向部材と、
    (b)前記第1のディスクが前記第1の部材上にあり、前記第2のディスクが前記第2の部材上にある、請求項1に記載のラチェット機構と、
    (c)前記第1の部材および前記第2の部材の前記遠位端に配置された複数の針と、
    を含む、創傷閉鎖装置。
  14. 前記対向部材の各々の前記遠位端部に取り付けられた押さえ棒をさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
  15. 各々の対向部材の前記外側面に取り付けられた安定化棒をさらに含む、請求項14に記載の創傷閉鎖装置。
  16. 各々の対向部材の前記外側面に取り付けられた把持部であって、前記長手方向軸に平行な第1の把持表面と該第1の把持表面に実質的に垂直な把持表面とを備えた前記把持部をさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
  17. 各々の対向部材が半円柱形である、請求項1に記載の創傷閉鎖装置。
  18. 前記針が、直線であるか、または前記対向部材の曲率半径と実質的に同等の曲率半径を有して湾曲している、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
  19. 一つまたは複数の追加の請求項1に記載のラチェット機構をさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
  20. 付属部品に連結された医療機器をさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
  21. 統合ポートをさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
  22. 付属部品をさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
  23. 前記付属部品が、医療装置を前記創傷閉鎖装置に固定するための手段を含む、請求項22に記載の創傷閉鎖装置。
  24. 前記付属部品が多関節アームを含む、請求項23に記載の創傷閉鎖装置。
  25. 前記医療機器が、針、チューブ、カテーテル、およびカニューレから選択される、請求項20に記載の創傷閉鎖装置。
  26. (a)長手方向軸を中心として係合した第1の対向部材および第2の対向部材であって、その各々が、互いに対して閉位置と開位置との間を前記軸の周囲において旋回移動可能であり、前記対向部材の各々が、前記長手方向軸に隣接する近位端、および遠位端を有する、前記第1の対向部材および第2の対向部材と、
    (b)装置を係留させるための皮膚貫通手段と、
    (c)各遠位端に沿う押さえ棒と、
    (d)請求項1に記載のラチェット機構と、
    を含む、創傷閉鎖装置。
  27. 各々の対向部材が、前記遠位端と実質的に垂直な、対向する端部閉鎖部材と位置合わせされた端部閉鎖部材を含む、請求項26に記載の装置。
  28. 前記皮膚貫通手段が、各押さえ棒に沿って配置された複数の針を含む、請求項26に記載の装置。
  29. 前記針が、前記皮膚を貫通して下層組織を刺すのに十分な長さである、請求項28に記載の装置。
  30. 前記針が、直線であるか、または前記対向部材の曲率半径と実質的に同等の曲率半径を有して湾曲している、請求項28に記載の装置。
  31. 少なくとも二つの請求項1に記載のラチェット機構を含む、請求項26に記載の装置。
  32. 付属部品をさらに含む、請求項26に記載の装置。
  33. 前記付属部品に連結された医療機器をさらに含む、請求項26に記載の創傷閉鎖装置。
  34. 統合ポートをさらに含む、請求項26に記載の創傷閉鎖装置。
  35. 前記付属部品が、医療装置を前記創傷閉鎖装置に固定するための手段を含む、請求項32に記載の創傷閉鎖装置。
  36. 前記付属部品が多関節アームを含む、請求項35に記載の創傷閉鎖装置。
  37. 前記医療機器が、針、チューブ、カテーテル、およびカニューレから選択される、請求項32に記載の創傷閉鎖装置。
  38. (a)請求項1、13、または26のいずれか一項に記載の創傷閉鎖装置を対象の創傷部に配備する段階と、
    (b)前記創傷クランプ装置を作動させて、皮膚組織の接近および前記創傷閉鎖装置の閉鎖を実現する段階と、
    を含む、前記対象への医療処置を実行するための方法。
  39. 医療機器を前記創傷閉鎖装置に連結する段階をさらに含む、請求項38に記載の方法。
  40. 前記押さえ棒の間で持ち上げて接近させて創傷皮膚の閉鎖を行う、請求項39に記載の創傷閉鎖装置。
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