JP2016539739A - 単一バイパス(『アーミング』)機能性を有する二重列ラチェットロッキング機構 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、米国特許法第119条(e)に基づき、2013年12月11日に出願された米国出願第61/914,901号の利益を主張するものであり、その開示内容は、本願の開示の一部とみなされ、かつ参照文献として本願の開示に援用される。
本発明は、機械的ロッキング機構に関する。特に、本発明は、二重列ラチェットを利用する一方向ロッキング機構に関する。
創傷部位における大量出血の迅速な制御が、創傷管理、とりわけ、外傷の管理または手術において決定的に重要である。ストレスの高い厳しい環境における特定のタイプの創傷負傷、例えば、戦場における解離性動脈瘤の発生中には、過度の血液損失を回避するために、榴散弾または銃弾のアクセス穴を迅速に閉鎖する必要がある。
本発明は、機械的ロッキング機構、具体的には、二重列ラチェットを利用する一方向ロッキング機構に関する。本発明を記述する際、本明細書に定義されていない用語はすべて、当技術分野で一般的に認められている意味を有する。以下の記述が本発明の具体的な実施形態または特定の使用法の記述である限り、記述は、単なる実例であり、特許請求の範囲に記載されている発明を限定することは意図しない。以下の記述は、添付の特許請求の範囲に定義されているような、本発明の趣旨および範囲内に含まれるすべての代替物、変更物および均等物を包含することを意図している。
ラチェット機構を有する創傷閉鎖装置の評価
創傷閉鎖装置を、図12および図13に示すような本発明のラチェット機構を有するように構成した。本発明のラチェット機構を利用する装置の機能性に関する様々なパラメータを評価するデバイスを使用して、いくつかの試験を実行した。実行した様々な試験ならびに試験結果を、以下の表1に要約する。
Claims (40)
- (a)長手方向軸を中心として回転係合可能であり、開位置と閉位置との間で前記軸を中心として回転移動可能な第1の対向ディスクおよび第2の対向ディスクであって、各ディスクが、該各ディスクの対向する表面に配置された複数の係合部材を有し、これにより前記開位置から前記閉位置への機構の移動によって、互いと相対的な各ディスクの反対の回転運動がもたらされ、前記対向部材が、前記開位置から前記閉位置へのラチェットの移動時に前記対向ディスクを前記閉位置に維持し、
前記複数の係合部材が、各々の対向する表面の周囲に放射状に配置された歯として配置され、前記第1のディスクまたは前記第2のディスクのいずれかの前記係合部材が、一方の円が他方の円と放射状にオフセットされた同心の外円および内円として配置されている、前記第1の対向ディスクおよび第2の対向ディスクと、
(b)第1の端部および第2の端部を有し、該第1の端部から該第2の端部へ前記長手方向軸に沿って前記第2のディスクから前記第1のディスクの方へ延在するシャフトと、
(c)前記第1のディスクと前記シャフトの前記第2の端部との間に前記長手方向軸に沿って配置された弾性部材であって、前記長手方向軸に沿う前記シャフトの前記第1の端部への力の印加によって前記複数の係合部材が係脱して、前記閉位置から前記開位置への前記ディスクの反対の回転運動をもたらす、前記弾性部材と、
を含む、ラチェット機構。 - 前記第1のディスクの前記係合部材が単一円として配置されており、前記第2のディスクの前記係合部材が同心円として配置されている、請求項1に記載のラチェット機構。
- 前記第2のディスクの前記係合部材が単一円として配置されており、前記第1のディスクの前記係合部材が同心円として配置されている、請求項1に記載のラチェット機構。
- 係合部材の前記内円および外円が、係合部材間のその角距離の半分だけ放射状にオフセットされた、請求項1に記載のラチェット機構。
- 前記弾性部材が、前記長手方向軸に沿って配置されたばねである、請求項1に記載のラチェット機構。
- 前記内円および外円の各々が同じ数の歯を含む、請求項1に記載のラチェット機構。
- 前記内円および外円の各々が異なる数の歯を含む、請求項1に記載のラチェット機構。
- 前記第1のディスク、内円、および外円の各々が、同じ数の係合部材を有する、請求項1に記載のラチェット機構。
- 前記第1および第2のディスクが同じ直径を有する、請求項1に記載のラチェット機構。
- 生体適合性である、請求項1に記載のラチェット機構。
- 前記シャフトが、前記開位置から前記閉位置への移動時に前記第1または第2のディスクと噛み合う一つまたは複数のカムを含む、請求項1に記載のラチェット機構。
- 前記第1、第2、または両方の対向ディスクが摩擦変更剤で被覆されている、請求項1に記載のラチェット機構。
- (a)長手方向軸を中心として係合した第1の対向部材および第2の対向部材であって、その各々が、互いに対して閉位置と開位置との間を前記軸の周囲において旋回移動可能であり、前記対向部材の各々が、前記長手方向軸に隣接する近位端、および遠位端、ならびに外側面および内側面を有する、前記第1の対向部材および第2の対向部材と、
(b)前記第1のディスクが前記第1の部材上にあり、前記第2のディスクが前記第2の部材上にある、請求項1に記載のラチェット機構と、
(c)前記第1の部材および前記第2の部材の前記遠位端に配置された複数の針と、
を含む、創傷閉鎖装置。 - 前記対向部材の各々の前記遠位端部に取り付けられた押さえ棒をさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
- 各々の対向部材の前記外側面に取り付けられた安定化棒をさらに含む、請求項14に記載の創傷閉鎖装置。
- 各々の対向部材の前記外側面に取り付けられた把持部であって、前記長手方向軸に平行な第1の把持表面と該第1の把持表面に実質的に垂直な把持表面とを備えた前記把持部をさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
- 各々の対向部材が半円柱形である、請求項1に記載の創傷閉鎖装置。
- 前記針が、直線であるか、または前記対向部材の曲率半径と実質的に同等の曲率半径を有して湾曲している、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
- 一つまたは複数の追加の請求項1に記載のラチェット機構をさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
- 付属部品に連結された医療機器をさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
- 統合ポートをさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
- 付属部品をさらに含む、請求項13に記載の創傷閉鎖装置。
- 前記付属部品が、医療装置を前記創傷閉鎖装置に固定するための手段を含む、請求項22に記載の創傷閉鎖装置。
- 前記付属部品が多関節アームを含む、請求項23に記載の創傷閉鎖装置。
- 前記医療機器が、針、チューブ、カテーテル、およびカニューレから選択される、請求項20に記載の創傷閉鎖装置。
- (a)長手方向軸を中心として係合した第1の対向部材および第2の対向部材であって、その各々が、互いに対して閉位置と開位置との間を前記軸の周囲において旋回移動可能であり、前記対向部材の各々が、前記長手方向軸に隣接する近位端、および遠位端を有する、前記第1の対向部材および第2の対向部材と、
(b)装置を係留させるための皮膚貫通手段と、
(c)各遠位端に沿う押さえ棒と、
(d)請求項1に記載のラチェット機構と、
を含む、創傷閉鎖装置。 - 各々の対向部材が、前記遠位端と実質的に垂直な、対向する端部閉鎖部材と位置合わせされた端部閉鎖部材を含む、請求項26に記載の装置。
- 前記皮膚貫通手段が、各押さえ棒に沿って配置された複数の針を含む、請求項26に記載の装置。
- 前記針が、前記皮膚を貫通して下層組織を刺すのに十分な長さである、請求項28に記載の装置。
- 前記針が、直線であるか、または前記対向部材の曲率半径と実質的に同等の曲率半径を有して湾曲している、請求項28に記載の装置。
- 少なくとも二つの請求項1に記載のラチェット機構を含む、請求項26に記載の装置。
- 付属部品をさらに含む、請求項26に記載の装置。
- 前記付属部品に連結された医療機器をさらに含む、請求項26に記載の創傷閉鎖装置。
- 統合ポートをさらに含む、請求項26に記載の創傷閉鎖装置。
- 前記付属部品が、医療装置を前記創傷閉鎖装置に固定するための手段を含む、請求項32に記載の創傷閉鎖装置。
- 前記付属部品が多関節アームを含む、請求項35に記載の創傷閉鎖装置。
- 前記医療機器が、針、チューブ、カテーテル、およびカニューレから選択される、請求項32に記載の創傷閉鎖装置。
- (a)請求項1、13、または26のいずれか一項に記載の創傷閉鎖装置を対象の創傷部に配備する段階と、
(b)前記創傷クランプ装置を作動させて、皮膚組織の接近および前記創傷閉鎖装置の閉鎖を実現する段階と、
を含む、前記対象への医療処置を実行するための方法。 - 医療機器を前記創傷閉鎖装置に連結する段階をさらに含む、請求項38に記載の方法。
- 前記押さえ棒の間で持ち上げて接近させて創傷皮膚の閉鎖を行う、請求項39に記載の創傷閉鎖装置。
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