JP2016530106A - 同期式回転アーク溶接方法およびシステム - Google Patents

同期式回転アーク溶接方法およびシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2016530106A
JP2016530106A JP2016543931A JP2016543931A JP2016530106A JP 2016530106 A JP2016530106 A JP 2016530106A JP 2016543931 A JP2016543931 A JP 2016543931A JP 2016543931 A JP2016543931 A JP 2016543931A JP 2016530106 A JP2016530106 A JP 2016530106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
electrode
weld
torch
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016543931A
Other languages
English (en)
Inventor
シュー クリストファー
シュー クリストファー
マーティン ハッチソン リチャード
マーティン ハッチソン リチャード
マイケル スコット ケビン
マイケル スコット ケビン
パガーノ ケビン
パガーノ ケビン
リー ウェッカー ジェイムズ
リー ウェッカー ジェイムズ
Original Assignee
イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド, イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド filed Critical イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
Publication of JP2016530106A publication Critical patent/JP2016530106A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/095Monitoring or automatic control of welding parameters
    • B23K9/0956Monitoring or automatic control of welding parameters using sensing means, e.g. optical
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/02Seam welding; Backing means; Inserts
    • B23K9/0216Seam profiling, e.g. weaving, multilayer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/095Monitoring or automatic control of welding parameters
    • B23K9/0953Monitoring or automatic control of welding parameters using computing means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/16Arc welding or cutting making use of shielding gas
    • B23K9/164Arc welding or cutting making use of shielding gas making use of a moving fluid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/16Arc welding or cutting making use of shielding gas
    • B23K9/173Arc welding or cutting making use of shielding gas and of a consumable electrode

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

溶接方法は、溶接トーチから軸方向に溶接電極を送給することと、溶接トーチ内の運動制御アセンブリによって、溶接電極を溶接トーチの中心軸に対して所望のパターンで径方向に動かすことと、制御回路から、溶接接合部または溶接池に対する溶接電極の位置に対応する信号を送信することと、溶接トーチまたはワークを進めて溶接部を確立することと、溶接電極からの材料を溶接池の領域内の第1の場所に移行させることとを含む。溶接電極は、溶接トーチから溶接電極を送給しながら径方向に動き、溶接電極からの材料は、所望のパターンの第1のサイクル中に第1の場所に移行され、第1の場所は、上記信号に少なくとも部分的に基づいて制御される。

Description

本発明は、包括的には、溶接技法に関し、より詳細には、改善した自動溶接法に関する。本開示は、2013年2月14日に出願された、先行出願の米国特許出願第13/767392号「Adaptable Rotating Arc Welding Method and System」の関連出願である。上記米国特許出願は、本明細書に引用することにより本開示の一部をなす。また、本開示は、2012年6月18日に出願された米国特許出願第13/526278号「Metal Cored Welding Method and System」、および、2012年11月20日に出願された米国特許出願第13/681687号「DC Electrode Negative Rotating Arc Welding Method and System」がその一部をなす。
[関連出願の相互参照]
本出願は、2013年9月16日出願の米国仮特許出願第61/878404号「SYNCHRONIZED ROTATING ARC WELDING METHOD AND SYSTEM」からの優先権および利益を主張するものであり、上記米国仮特許出願は、あらゆる目的から、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。
溶接作業によってワークを接合する様々な技法が開発されてきた。これらの技法は様々なプロセスおよび材料を含み、最新のプロセスは消耗電極または非消耗電極とワークとの間に発生するアークを伴う。非消耗電極を用いる溶接法としては、溶加材とは別の非消耗タングステン電極を使用するタングステン不活性ガス(TIG)溶接法を挙げることができる。多くの場合に、それらのプロセスは、定電流プロセス、定電圧プロセス、パルスプロセス等のカテゴリにグループ分けすることができる。然しながら、電極を消耗して溶接に溶加金属を追加するプロセスでは特に、これらのプロセスを更に細分するのが一般的である。実質的に全てのそのような場合に、選択されるプロセスは溶加金属およびその形態に強く関連付けられ、いくつかのプロセスは特定のタイプの電極を排他的に利用している。溶接法の例としては、限定はしないが、金属不活性ガス(MIG)溶接法およびパルスガスメタルアーク溶接法(GMAW-P)が挙げられる。これらは双方とも、ガスメタルアーク溶接法(GMAW)と称されることがある更に大きいグループの一部をなす。さらに、いくつかの実施形態において、金属活性ガス(MAG)法、フラックスコアアーク溶接(FCAW)法、メタルコアアーク溶接(MCAW)法等のような他のタイプの溶接法を実施することができる。
GMAW溶接では、ワイヤの形の電極が、電極ワイヤとワークとの間のアークの熱によって溶融した進行中の溶融池によって消耗される。このワイヤは溶接トーチを通してスプールから絶えず送給され、溶接トーチにおいて、ワイヤに電荷が与えられ、アークを発生させる。これらのプロセスにおいて用いられる電極のタイプは、多くの場合に、ソリッドワイヤ、フラックスコア、またはメタルコアのいずれかで呼ばれる。各タイプは他のタイプとは異なる長所および短所を有すると考えられ、その性能を最適化するために、溶接プロセスおよび溶接設定に対する注意深い調整が必要とされる場合がある。例えば、ソリッドワイヤは、他のタイプよりも安価であるが、通常不活性シールドガスとともに用いられ、このガスは相対的に高価である可能性がある。フラックスコアワイヤは別個のシールドガス供給を必要としないことができるが、ソリッドワイヤよりも高価である。メタルコアワイヤはシールドガスを必要とするが、これらのシールドガスは、ソリッドワイヤの場合に必要とされるガスよりも安価な場合がある混合物に調整することができる。
これらの3つの電極タイプは全て異なる移行モードとともに用いられる場合がある。移行モードは、電極先端から進行中の溶接ビードまで金属を移動する機械的および電気機械的現象を指している。短絡移行、グロビュール移行、スプレー移行およびパルススプレー(例えば飛沫)移行のようないくつかのそのような移行モードが存在する。実際には、移行物理現象は、これらの移行モードの混成として現れる場合があり、プロセスおよび電極は多くの場合に或る特定の移行モードを維持するように選択されるが、実際の材料移行は溶接中にそれらの移行モード間で移り変わる場合がある。一般に、材料移行は、電極44の径方向運動の遠心力によって援助することができ、またいくつかの実施形態においては、電極44の軸方向運動のうちの前進運動(すなわちワーク14に向かう運動)が減速するかまたは前進運動(すなわちワーク14に向かう運動)から逆進運動(すなわちワーク14から離れる運動)に方向を反転する際の、電極44の端部における液体金属の機械的慣性と組み合わせて援助することができる。これは以下でより詳細に記載する。
トーチが進行してワイヤを消耗するにつれ、このトーチは、2つのワーク間に、溶接ビードとして知られている溶加材の溶着層を残す。概して、移行モード中に形成される溶接ビードの幅は、いくつかの動作パラメーターの関数として見なされる。ワーク間の仮付溶接に応じて、溶接ビード幅は、完成した溶接製品の保全性を確実にするのに十分である場合もあるし、十分でない場合もある。これを回避するには、溶接作業者が溶接前のワークギャップの仮付溶接を視覚的に検出して、溶接品の保全性を確実にするように手作業で補償しなければならない。然しながら、自動溶接システムはこの知的考慮を欠いており、狭い許容差範囲を超える仮付溶接ギャップを許容しない可能性がある。さらに、ワークおよび/または溶接ビードの比較的薄肉の部分に過剰な熱が加えられると、溶接ビードに穴が形成される可能性がある。これは、溶接欠陥、手作業による再加工、および完成した溶接部品の最終的な廃棄をもたらす場合がある。
製造業者は常に、自動溶接方法を改善し、溶接品の成功率を高め、かつ製造プロセスを全体的に迅速化する新たな方法を探している。然しながら、製造業者が依拠する、プロセスの速度上昇を伴う現在の自動溶接技法は、仮付溶接不良を伴う多くの完成ワークをもたらす可能性がある。
1つの実施形態において、溶接方法は、溶接トーチから軸方向に溶接電極を送給することと、溶接トーチ内の運動制御アセンブリによって、溶接電極を溶接トーチの中心軸に対して所望のパターンで径方向に動かすことと、制御回路から、溶接接合部または溶接池に対する溶接電極の位置に対応する信号を送信することと、溶接トーチまたはワークを進めて溶接部を確立することと、溶接電極からの材料を溶接池の領域内の第1の場所に移行させることとを含む。溶接電極は、溶接トーチから溶接電極を送給しながら径方向に動き、溶接電極からの材料は、所望のパターンの第1のサイクル中に第1の場所に移行され、第1の場所は、上記信号に少なくとも部分的に基づいて制御される。
別の実施形態では、溶接方法は、溶接トーチから軸方向に溶接電極を送給することと、該溶接トーチ内の運動制御アセンブリによって、該溶接電極を該溶接トーチの中心軸に対して所望の移動パターンで径方向に動かすことと、制御回路から、前記所望の移動パターン内での前記溶接電極の位置に対応する信号を送信することと、前記溶接トーチまたはワークを進めて溶接部を確立することと、前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記ワークと溶接池の領域とのうちの少なくとも一方に印加される熱パターンを制御することとを含む。溶接トーチから溶接電極を送給する間、溶接電極は径方向に動く。
別の実施形態では、溶接方法は、溶接電極とワークとの間にアークを確立することと、溶接トーチ内の運動制御アセンブリによって、前記溶接電極を該溶接トーチの中心軸に対して所望のパターンにおいて約5Hz〜約200Hzの径方向運動速度で動かしながら、該溶接トーチから該溶接電極を送給することと、前記溶接トーチまたはワークを進めて溶接部を確立することと、溶接電流、溶接電圧、アーク電圧、またはコンタクトチップ−ワーク間距離の変化をモニタリングすることによって、前記ワークの仮付溶接状態を検出することと、前記アークを維持しながら、1または複数の溶接パラメーターを、前記所望のパターン内での前記溶接電極の位置と前記検出された仮付溶接状態とに少なくとも部分的に基づいて制御することを含む。該1または複数の溶接パラメーターは、前記所望のパターンの前記溶接電極の前記径方向運動、前記溶接電極に印加される溶接電力のパラメーター、溶接トーチ移動速度、溶接トーチ移動角度、および溶接トーチ角度のうちの少なくとも1つを含む。
溶接システムは、溶接電力および溶接ワイヤを受け取るように構成された溶接トーチと、溶接トーチと連動する溶接ワイヤ運動制御アセンブリとを備える。溶接ワイヤ運動制御アセンブリは、溶接部を確立するように溶接ワイヤがワークに向かって進められる際に溶接ワイヤを動かすように構成されている。溶接ワイヤ運動制御アセンブリは、溶接トーチの中心軸に対して所望のパターンで径方向に溶接ワイヤを動かすように構成されている。溶接システムは制御回路を備え、この制御回路は、溶接ワイヤへの溶接電力を変更するように、また、溶接ワイヤから溶接池の外周における第1の場所への材料の移行を制御するように構成されている。
本発明のこれらの、そして他の特徴、態様および長所は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むときに、より理解が進むことになる。なお、図面全体を通して、類似の符号は類似の部品を表す。
本技法の態様を利用する例示的な溶接システムの模式図である。 図1のシステムとともに用いるメタルコア電極の端部の詳細図である。 本技法の態様によるメタルコア電極の移動を表す模式図である。 図3の運動制御システムの一実施形態の、線4−4に沿った断面の上面図である。 メタルコア溶接ワイヤの移動のために円形パターンを利用する進行中の溶接ビードの模式図である。 メタルコア溶接ワイヤのために楕円形経路を利用する進行中の溶接ビードの同様の図である。 メタルコア溶接ワイヤのために異なる向きの楕円形経路を利用する進行中の溶接ビードの更なる図である。 移動するメタルコア溶接ワイヤ電極を利用する進行中の溶接ビードに関する例示的なアーク位置および移行モードの図である。 例示的な強制移行トレースとともにメタルコア溶接電極の移動を示すタイミング図である。 アーク移行プロセス中の移動パターンにおける電極の位置を示す模式図である。 図10の移動パターン中に電極に印加される電流波形のタイミング図である。 接合部と移動パターンとの一実施形態の断面図である。 短絡移行法においてワークに対して動く電極の一連の位置の図である。 図13の位置に対応する、電極に印加される電流波形のタイミング図である。 図13の位置に対応する電極の円形移動パターンの図である。 図13の位置に対応する電極の線形移動パターンの図である。 電極の位置に対する溶接パラメーターの同期を示す方法フロー図である。 初期溶接パラメーターを伴う進行中の溶接トーチノズルおよび溶接ビードの図、および、新たに調整された溶接パラメーターを伴う同じ溶接トーチノズルが溶接経路に沿ってギャップに直面するときのその溶接トーチノズルの想像図である。 溶接経路に沿って仮付溶接を検出するとともに、溶接パラメーターを調整するためにこの情報を撮像コンポーネントおよびパラメーター計算コンポーネントに送達するカメラ/検出装置の図である。 溶接部のパラメーターのうちの1または複数を調整するか否かおよびその調整方法を決定するのに用いられる例示的な論理を示す方法フロー図である。 電極の振動を引き起こすのに使用され得るワイヤ矯正器アセンブリの一実施形態の側面図である。 電極の振動を引き起こすのに使用され得るワイヤ矯正器アセンブリの一実施形態の側面図である。 本明細書に記載の電極の運動制御技法を用いて形成されたT型すみ肉溶接部の斜視図である。 溶接システムの制御構成要素の概略的なブロック図である。
前述したように、これらの技法はソリッドワイヤまたはフラックスコアワイヤ等の多くのタイプのワイヤとともに用いることができるが、図1は、メタルコア溶接ワイヤ電極の移動を利用する例示的な溶接システム10を示す。システム10は、ワーク14における溶接部12を生成するように設計される。溶接部は所望のように任意に向けることができ、突き合わせ溶接、重ね溶接、角度溶接、位置外溶接等を含む。そのシステムは通常、ガス源18に、および送電網等の電源20に結合される電力供給装置16を含む。当然、他の電源には、発電機、エンジン駆動パワーパック等が含まれる。ワイヤ送給装置22が電力供給装置16に結合され、溶接トーチ24にメタルコア溶接ワイヤを供給する。
例示される実施形態では、電力供給装置16は、制御回路28に結合される電力変換回路26を含み、制御回路は電力変換回路の動作を調整して、溶接作業に適した電力出力を生成する。電力供給装置は、定電流プロセス、定電圧プロセス、パルスプロセス、短絡移行プロセス等を含む、いくつかのプロセス、溶接方式等に従って出力電力を生成するように設計し、プログラミングすることができる。本明細書で検討される実施形態は、限定はしないが、短絡移行、グロビュール移行、スプレー移行、およびパルススプレー移行を含む多様な移行法を用いて利用することができる。本明細書で検討される実施形態では、制御回路28は、電力変換回路26を制御して、メタルコア溶接ワイヤから進行中の溶接ビードへの材料の移行を助けるDCEN(時に「正」極性と呼ばれる)溶接方式をもたらす。然しながら、当然、他の溶接方式を用いることもできる。オペレーターインターフェース30によって、溶接作業者が、溶接プロセスおよびプロセス設定の双方を変更できるようになる。さらに、いくつかの考えられる実施形態では、オペレーターインターフェースによって、溶接トーチおよびメタルコア溶接ワイヤの移動に関連するいくつかのパラメーターを選択変更できるようにすることもできる。例えば、オペレーターインターフェース30は、作業者が、電極の径方向運動速度と同期される溶接パラメーターからの比例ゲインおよび/または積分ゲインを調整することを可能にすることができる。最後に、電力供給装置は、ガス源18からのシールドガスの流れを調整するバルブ32を含むことができる。シールドガスの使用に加えてまたはその代替として、電極およびアークがフラックス層下に潜るサブマージアーク溶接(例えばSAW)法を用いることができる。
ワイヤ送給装置22は通常、参照符号34によって包括的に示され、スプール36からの溶接ワイヤの送給を調整する制御回路を含む。溶接ワイヤは、通常、制御回路34の制御下で小型電気モーターを使用することを通して、駆動アセンブリ38によって進められる。溶接ケーブル40を介して、ワイヤ送給装置22と溶接トーチ24との間で溶接ワイヤ、ガス、制御およびフィードバックデータを交換することができる。また、ワーク14も、ワークケーブル42によって電力供給装置に結合され、それにより、電極とワークとの間で電気アークが確立されるときに、電極44を通して電気回路を完成する。後に更に十分に説明されるように、溶接トーチから進む電極44は、参照符号46によって示されるような回転運動のように、強制的に動かされる。
図1に示される溶接システムは、手作業向けに設計することもできるが、本技法の数多くの応用形態は自動化される。すなわち、溶接トーチ24は、ワークに対する所望の位置に溶接トーチを位置決めするようにプログラミングされるロボットまたは固定自動化システムに固定される。その後、ロボットは、電極とワークとの間でアークを開始し、溶接トーチを適切に向け、溶接トーチを、2つの構成要素を接合するために溶接ビードが確立されることになる所定の経路に沿って進めるように動作することができる。後に更に十分に説明されるように、そのようなオートメーションの応用形態では、本技法によって移動速度を大幅に速めることができ、かつ溶接ビード特性を改善できるようになる。
本技法は、ソリッドワイヤ、フラックスコアワイヤ、またはメタルコア溶接ワイヤとともに用いるように設計されるが、本実施形態では図2に示されるタイプのメタルコアワイヤが示される。そのような溶接ワイヤは一般的に、1または複数の金属コア50に巻き付けられた金属から形成されたシース48を備える。そのようなメタルコア溶接ワイヤを作製する種々の技法が知られているが、それらの技法は本発明の範囲を超えている。メタルコア溶接ワイヤの特性は特定の応用形態に対して選択することができ、特に、接合されることになる構成要素の冶金学的特性、用いられることになるシールドガスのタイプ、溶接ビードの予想充填体積等によって決まる。前述したように、ソリッドワイヤまたはフラックスコアワイヤのいずれかがメタルコアワイヤの代わりに選択される場合、同じことがソリッドワイヤおよびフラックスコアワイヤの双方に当てはまる。例示される実施形態では、いくつかの形状のメタルコア溶接ワイヤが、電極移動の利点を高めるのを助けることができる。例えば、溶接ワイヤは通常、所望の直径52を有するように選択されることになる。直径はシース壁厚54およびコア直径56を含む。これらのパラメーターを変更し、最適化して、溶接ワイヤの性能を高めることができ、アーク確立、アーク維持管理、材料移行、結果として生じる溶接ビードの冶金学的特性、溶接ビード溶込み等の改善された特性を与えることができる。
本明細書で検討される実施形態では、DCEN溶接方式とともに用いるために特定のワイヤが選択される場合がある。以下に更に十分に論じられるように、例えば、「スピンアーク」運動と、DCENプロセス、並びに安定剤およびマンガン等の他の構成要素を含むワイヤ等のワイヤ(例えば、AWS E5.18 70C-6、より一般的には、E5.18 XXC-6、ただし、「XX」は引張強さを表す)とを組み合わせることによって、優れた結果がもたらされることがわかった。1つのそのようなワイヤが、オハイオ州トロイ所在のHobart Brothers社からMetalloy(商標)X-Cel(商標)の名称で市販されている。またさらに、いくつかの溶接ワイヤ配合物が、他のワイヤによって得られ得る利点を超える利点を与えると考えられる。そのような配合物は、2004年4月20日にNikodym等に発行されたと米国特許第6,723,954号「Straight Polarity Metal Cored Wire」、2006年8月8日にNikodym等に発行された米国特許第7,087,860号「Straight Polarity Metal Cored Wire」および2011年1月4日にBarhorst等に発行された米国特許第7,863,538号「Metal-Core Gas Metal Arc Welding of Ferrous Steels with Noble Gas Shielding」において記載されており、それらの特許文献は全て本明細書に引用することにより本開示の一部をなす。さらに、後に論じられるように、アークの強制運動を伴うDCENプロセスにおいてワイヤの性能を高めるために、そのようなワイヤにいくつかの組成変更を加えることができる。
図3は、通常の応用形態における溶接ワイヤの移動を示す。図3に示されるように、ワーク間に接合部58が形成されることになり、意図した接合部に極めて近接して位置決めされる溶接トーチから電極44が延在する。その後、電極と、接合されることになる下方の金属との間にアークが確立される。その電極は、電極および確立されたアークを強制的に運動させるように動くことができるコンタクト要素60から延在する。コンタクト要素を動かすために、溶接トーチ内に運動制御アセンブリ62が設けられる。そのような運動を強制するために数多くの技法を利用することができるが、本明細書で検討される構成では、モーター66によってカム64を回転させ、モーター自体はシステムの制御回路によって制御および給電される。
図1に示す電力供給装置16の制御回路28(および/またはワイヤ送給装置22の制御回路34)は、運動制御アセンブリ62を制御して電極44の所望の移動を引き起こすことができることが理解される。いくつかの実施形態において、溶接接合部58に対する電極44の位置に関するデータは、運動制御アセンブリ62単独で生成することが可能でない場合がある。制御回路28(および/または制御回路34)は、運動制御アセンブリ62に関するデータを含むトーチ24に関するデータを考慮に入れて、溶接接合部58または溶接池74に対する電極44の位置を表す信号を生成することができる。電極44の位置に関して生成されたデータを制御回路28(および/または制御回路34)によって用いて、溶接法の種々のパラメーター(例えば、電流、電圧、ワイヤ送給速度、および本明細書に記載の他のパラメーターのいずれか)を制御することができる。さらに、いくつかの実施形態において、制御回路28(および/または制御回路34)は、上記信号を、シームトラッキング用、熱入力制御用、コンタクトチップ−ワーク間距離(CTWD:contact tip to work distance)制御用、および/または公称アーク長さ制御用に用いることができる。いくつかの実施形態において、信号は、径方向運動制御装置からの電極44の径方向位置データ、軸方向運動制御装置からの電極44の軸方向運動データ、または、ロボット制御装置からのトーチ角度データ、移動角度データ、若しくは(例えば接合部中心からの)トーチオフセットデータに少なくとも部分的に基づくことができる。さらに、いくつかの実施形態において、信号は、溶接接合部58または溶接池74に対する電極44の径方向位置に少なくとも部分的に基づくことができる。
図23は、溶接システム10の制御構成要素の概略的なブロック図を示している。図示のように、溶接システム10は、主制御回路346を備えることができる(例えば、主制御回路346は、いくつかの実施形態において制御回路28および/または制御回路34を含むことができる)。いくつかの実施形態において、図3に関して記載のトーチ部材の全てを含む溶接トーチ24の移動の制御(例えば、トーチ角度、移動角度、トーチオフセット等)の責任を概して担うロボット制御装置348が、溶接接合部58または溶接池74に対する溶接トーチ24の位置、速度、移動方向等に関するデータを、主制御回路346に提供することができる。さらに、溶接システム10内に配置された溶接プロセスセンサー350が、実際のアーク電圧およびアーク電流等の溶接プロセスパラメーターに関するデータを、主制御回路346および/または溶接電力供給装置の電流制御装置352(例えば、図1の電力供給装置16の電力変換回路26)に提供することができる。通常、主制御回路346は、ロボット制御装置348および溶接プロセスセンサー350から受信したデータを用いて、溶接接合部58または溶接池74に対する電極44の位置に関する信号を決定し、径方向モーター制御装置354(例えば径方向運動制御装置)、軸方向モーター制御装置356(例えば軸方向運動制御装置)、および/または溶接電力供給装置の電流制御装置352に制御信号を送信し、電極44の径方向運動、電極44の軸方向運動、およびアークの溶接パラメーター等をそれぞれ制御する。本明細書に記載の制御回路および制御装置の全ては、ハードウェア要素(いくつかのタイプの回路を含む)、ソフトウェア要素(非一時的(non-transitory)コンピューター可読媒体に記憶されたコンピューターコードを含む)、またはハードウェア要素およびソフトウェア要素双方の組合せを含むことができることが理解される。
いくつかの実施形態において、接触感知手順を用いて、溶接接合部58または溶接池74に対する電極44の位置に関するデータを較正することができる。このような手順は、電極44または溶接トーチ24の何らかの部分がワーク14または何らかの他の構造体に接触するまで溶接トーチ24が動かされ、制御回路28(および/または制御回路34)がその位置を記録することを含むことができる。いくつかの実施形態において、制御回路28(および/または制御回路34)は、溶接トーチ24が或る特定の方法で保持されていることと、製造ばらつきが無視可能であることとが想定され、したがって接触感知手順の必要性が排除される場合がある。然しながら、このような接触感知手順は、制御回路28(および/または制御回路34)によって予期される位置データの較正を助けることができる。
いくつかの実施形態において、運動制御アセンブリ62は、コンタクト要素60の側部(例えば直交する側部)に結合された、コンタクト要素60および電極44を所望のパターンで動かす1または複数のソレノイドを備える。いくつかの実施形態において、ソレノイドは、コンタクト要素60および電極44を所望のパターンで動かすボイスコイルを備えることができる。本明細書で用いるとき、「パターン」という用語は、1移動サイクルであって、開始位置と同じ位置で終了するサイクルにおける、電極44の位置連鎖を意味することが意図される。換言すれば、例えば電極44の端部の位置は、溶接トーチ24に対して或る軸方向位置および径方向位置において1パターンサイクルを開始し、サイクル中に溶接トーチ24に対して様々な軸方向位置および径方向位置を取る経路を通過し、サイクルが開始したときと略同じ溶接トーチ24に対する軸方向および径方向位置において、サイクルを終了することができる。そのため、パターンは閉形式パターンと称することができる。
さらに、本明細書に記載の電極44の軸方向および径方向の移動パターンは、溶接トーチ24の静止本体の視点からのものであることが留意される。より詳細には、動作時、ロボット制御装置(例えば、図23に示すロボット制御装置348)が溶接トーチ24の本体を動かすが、この動きは、本明細書に記載の電極44の移動パターンとは独立している。換言すれば、本明細書に記載の電極44の移動パターンは、電極44の視点からは静止していると想定される溶接トーチ24の本体に対するものである(もっとも、再度述べるが溶接トーチ24の本体は実際には独立して動いていることができる)。運動制御アセンブリ62は、溶接トーチ24の本体に対して動くいくつかの構成要素を有することが理解される。それらの構成要素は、溶接トーチ24の他の構成要素(例えばコンタクト要素60等)に、溶接トーチ24の本体に対する電極44の軸方向および径方向の移動を引き起こすものであり、例えばロボット制御装置348によって独立して動かされ得る。
図4は、図3の運動制御アセンブリ62の一実施形態の、線4−4に沿った断面の上面図を示している。コンタクト要素60に結合された第1のソレノイド300またはボイスコイルが、電極44を第1の軸302に沿って動かすことができ、コンタクト要素60に結合された第2のソレノイド304またはボイスコイルが、電極44を第2の軸306に沿って動かすことができる。制御回路28は、制御信号を1または複数のソレノイド制御装置308に供給することによって、電極44の移動を所望のパターンに従って制御することができる。それに加えてまたはその代替として、運動制御アセンブリ62は、コンタクト要素60の側部(例えば直交する側部)に結合された、コンタクト要素60を所望のパターンで引き付けるか若しくは反発する永久磁石および/または電磁石を備える。さらに、1または複数の圧電アクチュエーター、1または複数のリニアアクチュエーター、1または複数のリニアモーター、若しくは1または複数の遊星ギア、またはこれらの任意の組合せを、コンタクト素子60の側部(例えば直交する側部)に結合することができる。いくつかの実施形態において、第1のソレノイド300は、コンタクト要素60を第1の軸302に沿って第1の周波数で動かすことができ、第2のソレノイド304は、コンタクト要素60を第2の軸306に沿って第2の周波数で動かすことができる。第1の周波数と第2の周波数とは、同じでも異なっていてもよい。理解され得るように、周波数は、コンタクト要素60および電極44の移動を移動域310内の任意の地点に実質的に制御するように変動させることができる。例えば、制御回路は、コンタクト要素60を所望のパターンでリサジュー曲線に沿って動かすように、第1のソレノイド300および第2のソレノイド304を制御することができる。運動制御アセンブリ62は、コンタクト要素60に結合された、運動制御アセンブリ62によって別様に制御されない限りコンタクト要素60を略中立位置314に位置付ける1または複数の付勢部材312(例えば、ばね)を備えることができる。こうして、コンタクト要素60および電極44は、所定のパターンにおいて運動制御アセンブリ62の幾何形状および制御によって決定された所定の周波数で動くように強制される。いくつかの実施形態において、作業者は、電極の運動を制御するモーターの加速度および/または減速度を調整することができる。
図3に戻ると、コンタクト要素60のチップおよびひいては電極44は、トーチ24の軸57から所定の距離または半径68を動くことができる。以下に記載するように、この動きには種々のパターンを用いることができる。パターンは、接合部58に対して対称的または非対称的なパターンとすることができる。所望のパターンは、以下で論じるように、トーチ24の軸57に垂直の平面内にある径方向部分を含む。いくつかの実施形態において、所望のパターンは、電極44がトーチ24の軸57に沿って動くこと、例えば接合部58に入るおよび/または接合部58から出ることを可能にする軸方向部分を含む。例えば、電極44は、確立されたアークが比較的薄肉のワークよりも比較的厚肉のワークをより多く加熱するように動かすことができる。いくつかの実施形態において、ワークに印加される熱パターンを制御するように上記確立されたアークを動かして、溶接システム10が、溶接ビードによって接合され得る仮付溶接ギャップの許容差範囲を拡大することを可能にすることができる。このプロセス中に電極44を進めて、所望の溶接ビードを形成する。さらに、アセンブリ全体が、参照符号70によって示す所望の移動速度で動かされる。
図5は、電極44のいくつかの運動パターンとともに、例示的な進行中の溶接ビード72を示す。当業者によって理解されるように、溶接ビードは、電極44および包囲するワーク14の母材の金属の加熱から生じた溶融金属から構成される溶接池すなわちパッドル74の後方を進行する。図5に示される電極は、参照符号76によって示されるように、概ね円形のパターンで移動される。そのような運動を溶接トーチおよび/またはワークの移動速度と協調させることができ、電極が、溶接パッドル74およびワークの周辺領域に、これらの領域間でアークを維持および移動するのに十分近接し、電極および包囲する金属を加熱しながら、溶接パッドルを維持するようにすることが本明細書で検討される。後に説明されるように、ワイヤ送給速度、電極の移動速度または周波数、溶接プロセスのパルス周波数またはDCパラメーター(例えば、アークを発生させるように印加される電流および電圧)等の他の協調要因が利用される場合があることも考えられる。
図6は、電極移動の更なる可能なパターンを示し、この場合には概ね楕円形のパターン78を示す。この場合の楕円形は、溶接およびトーチの移動方向に沿った長軸80と、移動方向を横切る短軸82とを有する。さらに、図7は更なる可能なパターン、すなわち、横断楕円形パターン84を示しており、そのパターンでは、楕円移動の長軸80が溶接およびトーチの移動方向を横切る。然しながら、任意の所望のパターンを利用することができること、および運動制御アセンブリは、数ある中でも、これらのパターンを実施するように適応できることに留意されたい。所望のパターンは、限定はしないが、1または複数の直線および/または1または複数の曲線を有するパターンを含むことができる。いくつかの実施形態において、所望のパターンは、パターン内に、運動制御アセンブリが電極44を動かさない時間間隔等の一時停止部または休止部を含むことができる。所望のパターンは、円形、楕円形、ジグザグ、8の字形、横断往復運動ライン、三日月形、三角形、正方形、矩形、非線形パターン、非対称パターン、一時停止部、またはこれらの任意の組合せを含むことができる。理解され得るように、個々の溶接部および/または溶接位置につき1つのパターンまたはパターンの組合せを用いて最適化することができる。
図8は、メタルコア溶接ワイヤが強制運動とともに利用されるときに動作することが考えられる例示的な溶着および溶込み方式を示す。すなわち、電極44は、接合されることになるワーク86と88との間で移動される。溶接ビード90が形成され、溶接ビードが進むにつれて、ワークの中に溶け込み、概ね平坦な表面を作り出す。図8に示されるように、参照符号94は、溶接ワイヤのシース48がワーク86に向かって最大限に近づくことを指しており、一方、参照符号94は、シース48がワーク88に最大限に近づくことを表す。
本実施形態では、メタルコア溶接ワイヤとワークおよび/または進行中の溶接パッドルとの間に確立されたアークは、シース48とこれらの要素との間にのみ存在すると考えられる。それに応じて、参照符号98によって示されるように、特有の移行場所が確立される。結果として生じる溶接部は、ソリッドワイヤ電極を用いて電極運動によって確立することができる類似の溶接部よりも平坦であることが観察されている。さらに、参照符号100によって示されるように、母材の中への溶込みが促進されると考えられる。然しながら、これは、用いることができる任意の特定のタイプのワイヤに限定されるものとして見なされるべきではない。前述したように、本技法は、メタルコアワイヤに加えて、ソリッドワイヤおよびフラックスコアワイヤとともに用いることもできる。
電極44が所望の移動パターン(例えば円形パターン76)で動く際に、電極44からの材料が溶着される。ワイヤ送給速度パラメーターおよびコンタクトチップ−ワーク間距離(CTWD)パラメーターは、ここでは、トーチ24の軸57に対する軸方向運動として定義することができ、その一方、トーチ24の軸に垂直な平面における電極44の運動は、径方向運動として定義することができる。電極44の径方向運動には、トーチ24の軸に垂直な平面におけるパターン(例えば円形パターン76)での移動と、トーチ24の軸に垂直な平面における電極44の回転運動(例えばスピン運動)とを含むことができる。いくつかの実施形態において、径方向運動は、電極44の軸方向運動とは独立して制御することができる。したがって、電極44の溶着速度は電極44の径方向運動とは略独立していることができる。例えば、溶接システム10は、軸方向における電極の後退を伴わずに、径方向運動を制御することによって、接合部への熱印加および/または溶加材付加を制御することができる。理解され得るように、軸方向における電極の後退は、溶加材の溶着速度に影響を与え得る。
その技法において変更することができるパラメーターは、電極の移動速度、通常位置または中心位置の回りの電極の移動範囲等の要因を含むことができる。詳細には、本発明は、円形パターンに全く限定はされないが、円形パターンが用いられている場合、より平坦な溶接ビード、およびより高い溶着速度を得るのに、50Hzより高く、100Hz〜120Hz以上までに及ぶ回転速度が望ましい場合があると考えられる。いくつかの実施形態において、電極44は、径方向に(例えば円形パターンで)動きながら、周方向に動く(例えばスピンする)ことができる。動く電極44から移行した溶融球は、球が電極44から離脱する場所の真下ではない位置において、球をワークと相互作用させる電極の径方向運動による接線速度を有することができる。本明細書に記載のように、電極44の径方向運動速度は、球がワーク、接合部、および/または溶接池の所望の場所に溶着されるように制御することができる。約150Hz未満の径方向運動速度では、径方向運動によって球にかかる向心力は、球の溶着場所の略一定な制御を可能にすることができる。
通常、電極44の径方向運動速度は、約2.5Hz超、約3.0Hz超、約3.5Hz超、約4.0Hz超、約4.5Hz超、または約5.0Hz超とすることができる。いくつかの実施形態において、電極44の径方向運動速度は、約5Hz〜200Hz、約10Hz〜150Hz、約30Hz〜100Hz、または約50Hz〜90Hzとすることができる。溶接トーチ24全体ではなく溶接トーチ24のいくつかの部分のみを振動させることにより、電極44の比較的高速の径方向運動が達成されることが留意される。例えば、図3に示すように、いくつかの実施形態において、コンタクト要素60および電極44のみを、運動制御アセンブリ62によって振動させることができる。このようにして、慣性要件が低減することにより、電極44の比較的高速の径方向運動が促される。
径方向運動速度は、シールドガス、ワイヤの直径、ワイヤの材料、ワークの材料、溶接法、移動パターン、若しくは電極溶融球の表面張力、またはこれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づくことができる。径方向運動速度の範囲は、いくつかのタイプの移行プロセスおよび/または移動パターンに対応することができる。例えば、SAW溶接法のための径方向運動速度は、MIG溶接法よりも低い(例えば、5Hz〜30Hz)場合がある。MIG溶接法は、約50Hz〜100Hzの径方向運動速度で用いられ得る。いくつかの実施形態において、8の字形移動パターンまたは円形移動パターンは、ジグザグ移動パターンよりも低い径方向運動速度を有する場合がある。さらに、径方向運動の直径は本明細書では約1.0mm〜1.5mm程度であると考えられるが、約4.0mm程度等の、更に大きな直径が望ましい場合もある。また、ガス流と同期または協調している電極移動を与えることが望ましい場合もある。これらの種々のパラメーターは、母材の中への溶込み、電極材料の溶着、アークの維持管理、および他の溶接パラメーターの助けとなる場合がある。
電極先端において発生する溶融球または噴霧に与えられる機械的な力(例えば、求心力)におそらく起因して、溶接パッドルは、メタルコア電極の移動とともに良好に移動することができると考えられる。したがって、そのプロセスは、以前のプロセスよりも低温で実行できる場合がある。いくつかのタイプのワークおよびワーク冶金学的特性、特に亜鉛めっきされたワークにおいても、高められた利点が提供される場合がある。さらに、そのプロセスは、そのような溶接電極とともに現在使用されているアルゴン混合物ではなく、CO2等のより安価なシールドガスを考慮することもできる。前述したように、ソリッドワイヤおよびフラックスコアワイヤも同様に本技法とともに用いることができ、それぞれのワイヤはそれら自体の利点をそのプロセスにもたらすことができる。
図9は、メタルコア溶接電極の移動を電極先端からの材料の強制移行に関連付ける例示的なタイミング図を示す。図9では、電極先端移動はトレース102によって経時的に示されており、一方、強制移行はトレース104によって示される。円形移動パターンでは、進行中の溶接ビード若しくはパッドル内の任意の特定の点、または接合部の任意の特定の場所の視点から、概ね正弦運動が予想される。この運動における点106では、電極のシースがワークの母材の両側の最も近くに接近することができる。溶接プロセスは、参照符号108によって包括的に示されるように、パルス溶接方式を制御すること、または定電圧溶接方式において電流を制御すること等によって、これらの場所において電極からの材料の移行を強制または強化するように適応することができる。これらの時間は、時間線110によって示されるように、通常周期的に生じる。上記のように、移行モードとメタルコア溶接電極の運動とを協調させて、特に電極のシースのみによるアークの確立を利用するために、これらの制御方式および数多くの他の制御方式を想定することができる。前述したように、これは、メタルコアワイヤに加えて、ソリッドワイヤおよびフラックスコアワイヤとともに本技法を用いることができるため、例示的な例として見なされるべきである。
電極44の径方向運動は、電極先端からの材料の強制移行と同期し、接合部に対する所望のパターンに沿った1または複数の特定の地点への材料の移行を可能にすることができる。材料の強制移行は、電流が制御されるパルス移行モードおよび/または定電圧移行モードによるパルス電流および/またはパルス電圧に起因することができる。図10は、接線方向204において2つのワーク14aおよび14b間の接合部58にわたる、電極44の所望のパターンの径方向部分202を示している。図10に示す所望のパターンの径方向部分202は、おおよそ円形パターン76であるが、上述の他の所望のパターンを、電極の先端からの材料の強制移行と同期することができることが理解され得る。制御回路28は、電極44の運動およびアークの確立を制御し、電極44が移動方向206に動く際にワーク14a、14bおよび溶接池74に印加される熱(例えば加熱パターン)を制御する。接合部58にわたる溶接池74への熱入力を低減することにより、進行中の溶接ビード72における溶接欠陥(例えば、穴、薄肉化、溶落ち)を低減することができる。具体的には、溶接池74の前部208への熱入力を低減することにより、溶接ビード72における溶接欠陥を低減することができる。
例えば、制御回路28は、電極44を位置Iにおいて加熱するようにアークを制御し、これにより、電極44から離脱する第1の球を位置IIにおいて形成する。第1の球は、第1の球の電極44に対する接線方向の運動により、溶接池74の領域211内のおおよそ場所210(例えば、溶接池74側方のワーク14aのルート面または側壁上)に溶着することができる。制御回路28は、電極44を位置IIIにおいて加熱するようにアークを制御し、これにより、電極44から離脱する第2の球を位置IVにおいて形成する。第1の球と同様に、第2の球は、第2の球の電極44に対する接線方向の運動により、溶接池74の領域211内のおおよそ場所212(例えば、溶接池74の後部214において、固化する溶接ビード72上)に溶着することができる。制御回路28は、電極44を位置Vにおいて加熱するようにアークを制御し、これにより、電極44から離脱する第3の球を位置VIにおいて形成する。第3の球は、第3の球の電極44に対する接線方向の運動により、溶接池74の領域211内のおおよそ場所216(例えば、溶接池74側方のワーク14bのルート面または側壁上)に溶着することができる。制御回路28は、電極44が溶接池74の前部208に溶着し得る球を形成しないように、アークを制御することができる。本明細書で論じるように、溶接池74の領域211は、溶接池74の中心215からおおよそ距離213を有することができる。距離213は、溶接池74の幅217および/または接合部58の幅219に少なくとも部分的に基づくものである。例えば、距離213は、溶接池74の幅217の約2倍、3倍、4倍、または5倍未満とすることもできるし、接合部58の幅219の約2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、または10倍未満とすることもできる。領域211は、ワーク間の接合部58、溶接池、ワークの側壁、若しくは固化する溶接ビード72の一部、またはこれらの任意の組合せを含むことができる。
場所210および216は、溶接池74よりも深くすることができる。したがって、制御回路28は、場所210および216において溶接池74よりも多くの熱をワークに印加するように、アークと電極44の運動とを同期することができる。いくつかの実施形態において、運動制御アセンブリ62は、接合部に対する電極44の位置に対応する信号を制御回路28に供給する。制御回路28は、上記位置信号を用いて、ワークへの熱印加を同期することができ、および/または溶接池74への材料移行を同期することができる。材料の移行を電極位置に同期することにより、電極材料の制御された付加によって接合部を形成するように溶接システムが仮付溶接ギャップの許容差窓を拡大させることが可能になる。いくつかの実施形態において、制御回路28は、電極44から、溶接池74の後部214の場所212または溶接池74の前部208におけるよりも多くの球を場所210および216に溶着するように、アークを制御する。理解され得るように、溶接池74の前部208は、溶接池74の後部214よりも浅い場合がある。制御回路28は、電極44から、溶接池74の前部208におけるよりも多くの球を溶接池74の後部214、側部(例えば場所210および216)、または中央部に溶着するように、アークを制御することができる。
図11は、電極44が図10に示す所望のパターンの径方向部分202に沿って動く間に電極44に印加される電流波形222のグラフ220である。電流波形222は、パルス法または定電圧法に従って制御することができる。電流波形222は、電極44が位置I、位置III、位置Vにある場合に比較的高く、ここで制御回路28が電極44上に球を形成するようにアークを制御する。電流波形222は、電極44が位置II、位置IV、および位置VIにある場合に比較的低く、ここで球は電極44から離脱する。理解され得るように、位置II、位置IV、および位置VIにおける電流波形のこの落込みにより、これらの位置における電極44および/またはワーク14a、14bの加熱を減少させることができ、溶接池74からのスパッタを低減させることができる。いくつかの実施形態において、電流波形222および/または電流波形222の極性は、電極44の運動に少なくとも部分的に基づくパターンを有する。例えば、電極44は、位置I、位置II、および位置IIIではワーク酸化物の陰極洗浄に向けて正極性を有することができ、位置IV、位置V、位置VIでは電極44の加熱を増大およびそれによって溶融速度を増大させるように負極性を有することができる。いくつかの実施形態において、電流波形222の周期224は、電極44の径方向運動速度(例えば振動)に相関させることができる。例えば、電流波形222の周期224(秒)は、電極44の径方向運動速度(Hz)のおおよそ逆数とすることができる。いくつかの実施形態において、電流波形222は、本明細書に記載のように、電極44の軸方向運動に応じることもできることが理解される。
いくつかの実施形態において、所望のパターンは、電極44がトーチの軸に対して軸方向に動く軸方向部分を含む。例えば図3に示すように、いくつかの実施形態において、運動制御アセンブリ62は、電極44が溶接接合部58に対して接離するように、コンタクト要素60を軸57に沿って軸方向に並進させるように構成することができ、それにより、軸57に略垂直な平面において引き起こされる移動の径方向部分に加えて)、(例えば軸57に平行な)移動の軸方向部分が可能になる。そのため、溶接接合部58に対する電極44の運動は、本質的に3次元とすることができる。換言すれば、運動制御アセンブリ62は、軸57に略垂直な平面における電極44のウィービングパターンを生成する能力に加えて、電極44を溶接接合部58に対して3次元移動パターンを生成するように軸方向に動かす能力を有することができる。本明細書に記載のように、これらの3次元移動パターンには、3次元移動パターンに沿った異なる地点におけるいくつかの溶接パラメーター(例えば、電流、電圧、熱入力、極性、ワイヤ送給速度等)の変更が伴う場合がある。3次元パターンは、電極44の軸方向運動および径方向運動の協調によって生じる曲部および/または捻れ部を含むことが理解される。さらに、コンタクト要素60を並進させることによって電極44の並進を可能にすることに加えて(またはその代替として)、いくつかの実施形態において、制御短絡(CSC:controlled short-circuit)移行法を用いて、径方向運動と同期して軸方向運動するようにワイヤを前後に動かすことができ、それによって3次元移動パターンの生成が容易になる。
図12は、ワーク14a、14b間の接合部58と所望のパターン160との一実施形態の断面図を示している。トーチは、電極44を、図12の断面の平面外にあると理解することができる移動方向162に動かす。所望のパターン160は、径方向部分を含み、また軸方向部分を含むことができる。いくつかの実施形態において、制御回路28は、運動制御アセンブリ62を介して軸方向部分を制御する。それに加えてまたはその代替として、制御回路28は、トーチ24の移動を制御することによって、例えば溶接ロボットまたは機械化されたトーチマニピュレーターを介して、軸方向部分を制御することができる。所望のパターン160の径方向部分は、トーチの軸57に垂直な平面における第1の径方向位置162と第2の径方向位置164と間での電極44の径方向運動を含む。所望のパターン160の軸方向部分は、第1の軸方向位置166と第2の軸方向位置168との間での軸57に対する(例えば軸57に平行な)電極44の軸方向運動を含む。いくつかの実施形態において、軸方向部分は、径方向部分と同期され、電極44が接合部58の幾何形状に略追従することを可能にする。例えば、所望のパターンの軸方向部分は、電極を、ワーク14aから第1の距離170だけかつワーク14bから第2の距離172だけオフセットさせることができる。ここで、第1の距離170は、必ずしも第2の距離172と等しくなくてよい。いくつかの実施形態において、第1の距離170および/または第2の距離172は、接合部58の中心に対して変動することができる。
制御回路28は、電極の所望のパターンの軸方向部分を制御することができる。電極44は、或る軸方向運動速度で軸方向部分を通過する。いくつかの実施形態において、制御回路は、電極が、1回、2回、3回、4回、5回、またはそれ以上の回数の径方向部分通過サイクルにつき軸方向部分通過サイクルを約1回行うように、軸方向運動速度を径方向運動速度と同期する。例えば、所望のパターンは、電極が、各軸方向部分サイクルにつき2回以上の径方向部分サイクルを完了する螺旋パターンを含むことができる。いくつかの実施形態において、制御回路28は、溶接電極の移動サイクル中の電極44の移動速度(例えば、径方向運動速度および/または軸方向運動速度)を調整することができる。例えば、制御回路28は、電極をワーク14aにわたって第1の移動速度でおよび/または一時停止させて動かすことができ、その一方で、電極をワーク14bにわたって異なる第2の移動速度で動かすことができる。
いくつかの実施形態において、軸方向部分は、ワーク材料および/またはワークの厚さに基づくものである。例えば、いくつかの材料は、他の材料よりも高い溶融温度を有する場合があり、これは、球をワークによって濡らすためにワークに加えられる熱の量に影響を与える。所望のパターン160の軸方向部分を制御することにより、制御回路28が接合部58においてワーク14に熱が印加される場所を制御することが可能になる。いくつかの実施形態において、所望のパターンの軸方向部分を制御することにより、制御回路28が、ボールが移送される溶接池74の領域211を調整することが可能になる。例えば、電極44から溶接池74またはワーク14の側壁までの距離を調整することにより、離脱するや否や離脱した球が接線方向204に移動することができる距離を調整する。
いくつかの実施形態において、制御回路28は、所望のパターン内の電極の位置に少なくとも部分的に基づく極性および/または移行法を調整する。溶接プロセス中に極性および/または移行法を制御することにより、ワークおよび電極に印加される熱プロファイルを変化させることができる。さらに、溶接プロセス中に極性および/または移行法を制御することにより、スパッタの量、形成される球のサイズ、若しくは形成される球の数量、またはこれらの任意の組合せを制御することができる。例えば、制御回路28は、ワーク14a上の場所174では移行法をパルス移行法またはパルススプレー移行法に制御し、場所176では移行法を短絡移行法(例えば、RMD(商標))に制御することができる。接合部58を横断すると、制御回路28は、ワーク14aよりも薄肉かおよび/または低い溶融点を有する場合があるワーク14b上の場所178において、移行法を制御短絡(CSC)移行法に制御することができる。用いられ得る移行法としては、限定はしないが、パルス移行法、スプレー移行法、グロビュール移行法、短絡(例えばRMD(商標))移行法、電極の後退を伴う制御短絡(CSC)移行法、埋れアーク移行法、サブマージアーク移行法、ホットワイヤ移行法、軸方向短絡解除移行法、径方向短絡解除移行法、若しくは交流移行法、またはこれらの任意の組合せを含むことができる。径方向短絡解除移行法では、電極は、径方向から溶接池との短絡を発生および/または終了する。すなわち、電極は、例えば所望のパターンでの径方向運動を介して、径方向に溶接池に出入りすることができる。軸方向短絡解除移行法では、電極は、軸方向から溶接池との短絡を発生および/または終了する。すなわち、電極は、軸方向に溶接池に出入りすることができる。理解され得るように、軸方向における電極の移動は、限定はしないが、トーチの軸方向運動、トーチによる溶接池への電極の送給、若しくは溶接池からの電極の後退、またはこれらの任意の組合せを含むことができる。
制御回路28は、短絡溶接法(例えば、金属調節溶着(RMD(商標):regulated metal deposition))での動作中、電極44を径方向に動かすことができる。図13は、電極44が移動パターン(例えば円形パターン74)に沿って動くとともにトーチ24が方向228に移動する際に、径方向短絡移行法によって電極44が材料を溶接池74に移行する一連の図を提供している。図13は、溶接部の長手軸における溶接池74の断面である。位置Aにおいて、電極44は、トーチ24の軸230に沿っている。このとき、制御回路28は、電極44を通してアークを確立し、電極44の先端に球232を形成する。位置Bにおいて、制御回路28は、電極44および付着した球232をワーク14および溶接池74に向かう方向234に動かすように、運動制御アセンブリ62を制御する。以下で論じるように、いくつかの実施形態において、制御回路28は、電極44と溶接池74との間の短絡を見込んで、電極44に供給される電流を低減するように電力変換回路26を制御する。位置Cにおいて、制御回路28は、電極44をワーク14に向かう径方向に動かすように運動制御アセンブリ62の制御を続行し、それにより、付着した球232は溶接池74と相互作用(例えば、融合、溶融、含浸、接触)し、電極44とワーク14との間に短絡を発生させる。球232は、位置Cにおいて、電極44から離脱して溶接池74に入り始めることができる。制御回路28が、運動制御アセンブリ62を制御して電極44を軸230から距離236のところにある位置Dまで動かした場合、球232は、電極44からの離脱を続け、溶接池74と融合することができる。距離236は、移動パターンの半径とすることができる。
回路28は、位置Dから、電極44を径方向において溶接池74とは反対方向238に動かすように運動制御アセンブリ62を制御し、短絡を解除する。いくつかの実施形態では、位置Eにおいて、制御回路28は、アーク電圧によって、溶接池74からの電極44の離脱を低電流レベルで感知する。位置Fにおいて、制御回路28は、電極が接合部58の軸230に再度沿うと、電極44上に別の球232を形成するように運動制御アセンブリ62および電力変換回路26を制御する。位置Gにおいて、電極44は、運動軸232から距離236だけ移動する。制御回路28は、電極44が溶接ビード72を形成しながら上記径方向運動速度で移動パターンサイクルを行う際、位置A〜位置Gを繰り返すように運動制御アセンブリ62を制御することができる。
図14は、図13に示す位置のそれぞれにつき電極44に供給される電流波形242のグラフ240である。そのため、図14に示す電流波形242は、時間の関数としてだけでなく径方向運動のパターン内での電極44の位置の関数としても電極44に供給される電流を示すので、従来の電流対時間の波形から区別される。また、いくつかの実施形態において、電流波形242は、本明細書に記載のように、電極44の軸方向運動に応じることもできることが理解される。位置Aにおいて、電流波形242は、溶接池74に接近する前は高い値244にある。位置Bにおいて電極44が溶接池74に近づくと電流波形242は下降し、そのため位置Cにおいて、電極44が溶接池74に進入する前に、電流波形242は低い値246になる。電流波形242は、電極44が(例えば、電極44が溶接池74との接触を開始する)位置Cおよび電極44とワーク14との間に短絡が存在する場合に対応する位置Dにある場合は低い値246にある。電流波形242は、位置Eにおいて、電極44が溶接池74を出る(例えば離れる)際に低い値246にある。電極44が位置Fにある場合、制御回路は、別の球232を形成するように電流波形242を高い値244に制御する。電極44が溶接池74に出入りする(例えば離れる)際に電流波形242を低い値246に制御することにより、スパッタを低減することができ、および/または溶接欠陥を低減することができる。図15は円形移動パターン248を示し、図16は横断接合移動パターン250を示している。図13および図14に示す短絡移行プロセス中の電極44の対応する位置は、移動パターン248および250に示されている。いくつかの実施形態において、電極44の極性は、所望のパターン内での電極の位置に少なくとも部分的に基づいて変更することができる。例えば、電極44は、位置A、位置B、および位置Cにある場合は第1の極性(例えば正極性または負極性)を有することができ、位置Dにおいて極性を反転し、位置E、位置F、および位置Gにある場合は反対の第2の極性(例えば負極性または正極性)を有することができる。これにより、短絡中に極性を反転する(例えばゼロ電圧交差)ことが可能になる。いくつかの実施形態において、位置Dにおいて極性を変えることにより、他の位置において極性を変えるのに対して、電極若しくはワークへの熱入力の制御を高めることができ、および/または交流法のより高い安定性を提供することができる。
ここで図14に戻ると、電流波形242が示されているが、溶接法の他のパラメーターは、図13に示す溶接池に対する様々な(例えば外周の)位置(例えば、位置A、位置B、位置C、位置D、位置E、位置F、および位置G)に関して変更することができることが留意される。例えば、電圧波形、ワイヤ送給速度、z位置(例えば、図13に示す軸230に沿った、例えば溶接池74により近位または溶接池74からより遠位の電極の位置)、および溶接法に関する他のパラメーターを、電極44の位置(例えば、位置A、位置B、位置C、位置D、位置E、位置F、および位置G)に基づいて変更することができる。換言すれば、溶接法のパフォーマンスに影響を与える任意のパラメーターは、溶接池74内の様々な場所(前縁または後縁、壁の近位、中心線の近位等)において、溶接部の様々な所望の性質(例えば、溶込みの程度、溶加の程度、「溝掘り(digging)」または「ガウジング」すなわちアークによる母材溶融の程度等)が達成されるように、自動で調整し、実際に電極44の振動と同期することができる。
実際、図13〜図16に関して図示および記載の位置(例えば、位置A、位置B、位置C、位置D、位置E、位置F、および位置G)でさえ例示にすぎず、限定を意図していない。例えば、図13では概して突合せ溶接継手への適用として示されているが、他のタイプの溶接継手(例えば、T継手、重ね継手、かど継手、へり継手等)が本明細書に記載の技法を利用することができ、電極44が振動する際の溶接パラメーターの変動は、各タイプの溶接継手に関して様々とすることができる。そのため、図13に示す位置(例えば、位置A、位置B、位置C、位置D、位置E、位置F、および位置G)は、例えばT型溶接継手に関しては全く異なるものとすることができる。一例として、T型すみ肉が約6mm〜15mmの比較的長い溶接脚長を有する特定の用途では、電極44から比較的大量の溶加金属を溶着させる必要がある。そのため、アーク力を生成することができる比較的高い電流および高い温度が要求される。このアーク力は、別様には、溶接されるプレートを削る傾向がある。このような状況では、比較的高速かつ高い溶接強度で見た目のよい溶接部を形成するのが比較的困難である可能性がある。通常、この状況では、更なる溶加と併せて更なる溶込みが望まれる。より詳細には、掘られた穴を埋め直す必要がある。
本明細書に記載の技法を用いる際、溝掘りフェーズと溶加フェーズとを別個にして、アークによって溶け落ちて母材金属にアンダーカットまたは未充填部が生じることを回避するように相応して制御することができる。図22は、T継手316に形成された溶接部314の図である。例えば、電極44が壁318の隣(例えば位置320と同様)にある場合、システムは溝掘りフェーズにあるが、穴を埋め戻すために流体が必要である。そのため、電極44が壁318に近い場合、熱を低減することができる。反対に、電極44がルートに近い(例えば溶接ビードの後側部または前側部、位置322と同様)場合、熱を増大させることができ、それによってルートが溶融される。溶接池74の後側(例えば後縁側)にある場合、熱によって側壁318に溝が掘られることなく更なる熱を印加することができる。このタイプの制御は、溶加(例えばワイヤの溶融)と溶込み(例えば、加熱、ルートの取込み等)とを別個にすることができる。位置322においてワイヤを溶融するように高い電流を印加することができ、これは、任意の地点で検出することができる。次に、鉛直壁318aにおいて離脱が生じ、(例えば、溶融フェーズ中にちょうどの量の液体が生成されるので、アーク電流を低減する一方で液体を放出することにより)穴を埋めることができる。鉛直壁318aにおいてしばしばアンダーカットが生じることが留意される。いくつかの状況において、鉛直壁318aにおいて2つの液滴を離脱させ、底壁318bにおいて1つのみの液滴を離脱させることができる。高速で溶接する場合、溶接ビードは、底壁318b上に溜まる傾向がある。電極44が底壁318b上の位置320bに動く際に更なる熱を印加することができ、それにより、ビード溜まりを防止するようにより多くの濡れを生じることができる。通常、溶接ビードの前側(前縁側)にある場合、ルートを取り込むのに十分な熱を得ることと、(再度述べるが液滴分布に影響を与えることによって)比較的高い疲労強度を有する凹状溶融部を得ることとが望ましく、それによって比較的大きい止端半径と良好な疲労強度がもたらされる。
通常、いくつかの実施形態において、ルートを余熱するとともにルートにおける溶け込みを確実にするように、溶接経路に沿って溶接池の前方の場所に更なる熱を印加することができる。さらに、いくつかの実施形態において、濡れを促進するとともに底壁318b上のビード垂れプロファイルを防止するように、T型すみ肉継手の底壁318b(すなわち水平部材)上の場所320bに更なる熱を印加することができる。さらに、アークガウジング作用によるアンダーカットを回避するように、T型すみ肉継手の鉛直壁318a(すなわち鉛直部材)上の場所320aに少量の更なる熱を印加することができる。電極44から増大した量の材料が鉛直壁318a上の場所320aに移行され、アークによって除去されたワーク材料をカバーすなわち補填し、ひいては鉛直壁318a上のアンダーカットを回避する。
さらに、図14では振動サイクル(例えばA〜G)間で周期的な(例えば同一の性質で繰り返す)ものとして示しているが、他の実施形態では、これらの位置に基づいて自動制御される溶接パラメーター(例えば、非限定的な例である図14の電流波形242)は、周期的に繰り返さなくてもよい。むしろ、振動サイクルの任意の所与の位置間で、特定の溶接パラメーターの変動が存在してもよい。例えば、図14に示す電流波形242を用いる際、双方の位置Aにおいて同じ電流でなく、2回目のAにおける(すなわち、図示の第2の振動サイクル中の)電流は、1回目のAにおける(すなわち、図示の第1の振動サイクル中の)電流に比較して僅かに減少させてもよい。振動サイクル間でのこのような変動は、溶接接合部に沿って溶接が進行する際に、生成される溶接池74の調整制御を可能にすることができる。
いくつかの実施形態において、少なくとも一部が流体である溶接池74にかかる力が、溶接池74にリプルを生じる場合がある。溶接池74にかかる力は、限定はしないが、溶融球232の付加、電極44の運動、アーク、シールドガス、重力、およびワークの運動を含むことができる。電極44が、径方向運動速度に少なくとも部分的に基づいて溶接池74に出入りする際、溶接池74の表面239に律動的なリプルまたは波が生じる場合がある。いくつかの実施形態において、電極44の運動を溶接池74の律動的なリプルと同期させて、電極44が溶接池74に規則的な間隔で出入りすることによって規則的な間隔で短絡を発生させるようにすることができる。それに応じて制御回路28は、短絡移行プロセスにおいて、短絡が生じる場合を予期または予測するための他の因子ではなく規則的な短絡間隔に基づいて、電極44および電流波形242を制御することができる。いくつかの実施形態において、溶接池74に対する電極44の律動的な動きは、重力、表面張力、若しくは電極44から溶接池74に材料を移行する電気的なピンチ力のうちの1または複数の作用を低減することができる。
制御回路28は、移動パターンの所望の位置で所望の組の溶接パラメーターが電極44に与えられるように、電極44の移動パターンおよび/または径方向運動速度を溶接パラメーターと同期させることができる。溶接パラメーターは、限定はしないが、電極44に供給される溶接電流、電極44に供給される溶接電圧、ワイヤ送給速度、移動速度、および電極44の径方向運動速度を含むことができる。図17は、電極44の移動パターンを所望の溶接パラメーターと同期させるように電極44を制御する方法251の一実施形態を示している。制御回路28が移動パターンを受信する(ブロック252)。移動パターンは、上述したように円形、楕円形、ジグザグ、または他の移動パターンを含むことができる。いくつかの実施形態において、移動パターンは、ワーク、接合部の仮付溶接、オペレーターインターフェースを介した作業者入力に少なくとも部分的に基づくものである。移動パターンは、ワークに対する電極の一連の位置P0〜Nとすることができる。
制御回路28が、移動パターンの位置のそれぞれに対応する同期設定を受信する(ブロック254)。同期設定は、限定はしないが、位置間の径方向運動速度(f0〜N)、それらの位置における溶接電力(I0〜N、V0〜N)、およびそれらの位置におけるワイヤ送給速度を含むことができる。それに応じて、制御回路28は、1組の溶接パラメーターが一連の位置P0〜Nのうちの各位置に対応するように、溶接パラメーターを移動パターンと同期させることができる。いくつかの実施形態において、電極44の位置は、運動制御アセンブリ62のモーター66に結合されたエンコーダー、コンタクト要素60に結合された位置センサー、またはコンタクト要素60に結合された線形可変差動変圧器(LVDT)を介して決定することができる。それに加えてまたはその代替として、コンタクト要素60および電極44の動きを制御する指令パルスステップを用いて、電極44の位置を決定することができる。各位置に対する溶接パラメーターは、溶接プロセスの開始前に制御回路28がリセットする(ブロック256)カウンターに基づいて選択することができる。
制御回路28が電極44に溶接電力を供給し(ブロック258)、位置Pxにおいて電極44とワークとの間にアークを生じさせる(ブロック260)。制御回路28は、ワイヤ送給速度および移動速度を、位置Pxに対応するそれぞれの値に制御することができる。いくつかの位置Pxにおいて、対応する溶接パラメーターが、電極44から材料を離脱させる(ブロック262)。上記で論じたように、材料は、位置Pxにおいて離脱させることができるが、電極44の径方向運動速度に起因して異なる場所においてワークに溶着してもよい。制御回路28が運動制御アセンブリ62を制御して、電極を径方向運動速度fxでPxからPx+1に動かす(ブロック264)。カウンターの値が移動パターンの終端を示す場合(分岐266)、制御回路28がカウンターをリセットする(ブロック256)ことにより、移動パターンを再開する(ブロック268)。理解され得るように、移動パターンが繰り返され得る間、制御回路28は、運動制御アセンブリ62を制御して、移動パターンの繰返しにより接合部に沿って異なる場所に材料を溶着するように電極44を上記移動速度で接合部に沿って動かす。カウンターの値が移動パターンの終端の値未満である場合、制御回路28はカウンターを次の値に進める(ブロック270)。その場合、制御回路28は、移動パターンの終端または作業者/ロボットが溶接を停止するまで、移動パターンの各増分位置に対してブロック258〜264を繰り返す。
制御回路28は、材料を接合部の所望の場所に溶着するように、電極44の移動パターンを溶接パラメーターと同期させることができる。上記で論じたように、図10および図11は、材料が溶接池74の前部ではなく場所210、212、または216に溶着されるように、溶接電流が径方向運動速度および移動パターンと同期される一実施形態を示している。いくつかの実施形態において、制御回路28は、材料が、移動パターンに沿った1径方向移動サイクルにつき1または複数の場所(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、またはそれよりも多数の場所)において溶接池に移行するように、溶接パラメーターを制御する。いくつかの実施形態において、制御回路28は、電極44の径方向運動速度をワイヤ送給速度および/または溶接電流と同期させ、それによりスパッタを低減することができる。例えば、制御回路28は、ワイヤ送給速度および/または溶接電流が増大する場合、径方向運動速度を低減することができる。
これまでの例に加えて、アークの機械的運動を伴う、上記で論じられたメタルコアワイヤを用いるDCEN溶接手順の使用は特に良好な結果を与えることができ、いくつかのタイプのワーク(またはベースプレート材料)にとって更に一層魅力的であり得ることが見出された。例えば、上記で論じられたMetalloy(商標)X-Cel(商標)ワイヤは、溶接金属の湿潤性を高めながら(過度に「凸状構造をなす」ビードを回避しながら)、スパッタを削減するのに特に適している。さらに、アーク運動とともに、およびそのようなワイヤと組み合わせて、DCENプロセスを使用することによって、過熱が抑制される。その組合せは、亜鉛めっき鋼板材料溶接(例えば、自動車の応用形態)、被コーティング材料または被塗装材料溶接、薄板溶接(例えば、家具製造)等に特に役に立つ場合がある。
これらの応用形態に適している溶接ワイヤ(一般的に、上記で言及されたX-Cel(商標)ワイヤに対応する)はアークを安定させる(スパッタが少ない安定したアークを生成する)構成要素によって特徴付けられると現時点では考えられている。例えば、そのような安定剤はカリウム、および溶接プロセス中にカリウムを与える化合物(カリ長石、チタン酸カリウム、チタン酸カリウムマンガン、流酸カリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウム、モリブデン酸カリウム、硝酸カリウム、フッ化ケイ素酸カリウムおよびカリウムを含有する複合酸化物化合物等)を含むことができる。さらに、昇華してアークカラムに入ることによって、およびより細かい飛沫を金属転移させることによって、黒鉛状および非黒鉛状炭素源が安定化を与えることができる。既存の溶接ワイヤ(上記で言及されたワイヤ等)の可能な変更形態は、任意の他の発生源または上記で言及された更なる発生源からのカリウムと、黒鉛、または鉄および/または合金粉末を含有する炭素等の適切な炭素源とを含むことができる。
いくつかの実施形態において、電極44を或る移動パターンで動かす溶接プロセスを用いて、ワークを溶加材(例えば消耗電極)で被覆することができる。MIG溶接法およびTIG溶接法を用いてワークを被覆することができる。溶加材は、限定はしないが、ステンレス鋼合金、インコネル合金、ニッケル系チタン合金、および他の耐腐食性材料を含むことができる。電極44の径方向運動(例えば中心軸の回りでの振動)は、アークによってワーク14に印加される熱を低減し、それにより、ワーク14の溶融分による溶加材の希釈を低減することができると考えられる。いくつかの実施形態において、電極44およびアークの径方向運動は溶接池74を撹拌し、それによりワーク14上の複合被覆材料の混合を高めることができる。
電極44の移動パターン(例えば、円形、楕円形、往復運動ライン)は、電極44を、以前移行した溶接ビード90の部分(例えば、溶接池74)にわたって動かすことができる。いくつかの実施形態において、電極44からのアーク96は、溶接ビード90を再加熱して焼き戻す。電極44の移動パターンから再加熱を行うことで、移行した材料の結晶粒を微細化するとともに結晶粒の向きを変更することができ、それにより、冷却および固化時の溶接ビード90の微細構造および機械的特性に影響を与える。例えば、溶接ビード90を再加熱することで、溶接ビード90の衝撃耐性を増大することができる。
関連する特定のDCENプロセスに関して、これらのプロセスは通常、電極直径、電極延在範囲(例えば、コンタクトチップからプレートまで)、溶接位置、ワークまたはベースプレートのタイプおよび直径、移動速度および溶着速度、ワイヤ給送速度等に少なくとも部分的に基づいて選択された電流および電圧において実行される。例えば、150Aから450Aに及ぶ電流とともに、21Vから30Vに及ぶ電圧が適している場合がある。さらに、シールドガスに関して、適切なガス混合物はアルゴンおよび二酸化炭素を含み、アルゴンが最小75%および最大95%であると考えられる(ただし、アルゴンが98%、酸素が2%のような、他の量および組合せでも条件を満たす場合がある)。またさらに、選択されるDCEN極性は、非パルス電流およびパルス電流を含むことができると考えられる。
本明細書で検討される実施形態では、上述したタイプの溶接システムの種々のパラメーターは、検出される種々の仮付溶接問題に対応するように溶接中に変更することができる。例えば、図18に示されるように、溶接が進行するにつれて、溶接トーチノズル112および電極は、所定の溶接ライン116に沿って移動しながら、進行中の溶接ビード114を残す。示されるように、溶接ラインは、参照符号118によって包括的に示されるようにギャップすなわち仮付溶接問題に直面する。溶接ラインは、初期スピン幾何形状120、移動速度122、およびワイヤ送給速度124の結果として展開される。ワークの材料、ワイヤ電極のタイプおよびサイズ等のような要因に応じて、任意の好適なパラメーターを用いることができる。概して、「スピン幾何形状」は、電極先端の移動の直径または半径、移動のパターン等を含む種々の要因を含むことができることにも留意されたい。ともに考慮されるこれらの初期パラメーターは、完成した溶接品における欠陥を回避するのに十分な幅および溶込みの溶接ビードをもたらす。この場合、これらの初期パラメーターは、ワーク間で直面するギャップ等の仮付溶接の問題を補償するように多くの方法で変更することができる。仮付溶接は溶接経路に沿って変化する場合があるため、溶接パラメーターは、溶接部における欠陥を回避するのに十分である新たな組合せになるように調整される必要がある場合がある。図18の想像図に示されるように、これらの新たなパラメーターは、溶接トーチが仮付溶接に接近するときに調整される第2のスピン幾何形状126(例えば、電極先端の移動の異なる直径または半径)、第2の移動速度128、および第2のワイヤ送給速度130を含むことができ、これらのパラメーターは、ギャップ(仮付溶接パラメーター)118によって課される測定制約に直接関係する。
図19に示されるように、例示的な応用形態では、溶接ロボット132が溶接ラインに沿って溶接トーチ24を動かす。理解され得るように、いくつかの実施形態では、固定自動システムによって操作される溶接トーチ24に対してワークを動かす。仮付溶接における変化を溶接経路に沿ってモニタリングする責任を担うカメラ/検出装置134が機械的取付け部136を介してトーチに取り付けられ、検出装置がトーチとともに動くのを可能にする。この装置は、その装置がトーチのすぐ先にあるワーク86および88間の仮付溶接を検査することを可能にするように位置決めされる。画素化された画像の形態とすることができるこの情報によって、撮像システム/ギャップ検出コンポーネント138が溶接ラインとギャップ118との間のパラメーター変化に気づくことが可能になる。これは、例えば、発生するギャップ(または逆に、より密接に合わさる複数の部分)を示す間隔または画素を検出することによって行うことができる。次いで、この情報はパラメーター計算コンポーネント140に送信され、パラメーター計算コンポーネント140は、初期溶接パラメーターが存在する場合、それらの初期溶接パラメーターのうちのいずれが、十分な量の材料によってギャップを適切に充填するために調整される必要があるかを決定する。それに加えてまたはその代替として、仮付溶接の変化は、溶接パラメーターの変化をモニタリングすることによって(例えば制御回路を介して)検出することができる。溶接パラメーターの変化としては、限定はしないが、溶接電流、溶接電圧、若しくはコンタクトチップ−ワーク間距離のうちの1または複数が挙げられる。適切なパラメーター調整の決定は、適切な計算、ルックアップテーブル、または任意の他の所望のアルゴリズムによって行うことができる。そのようなテーブルは、例えば、種々の仮付溶接すなわちギャップのパラメーター(例えば、サイズまたは距離)を発呼し、これらを特定の仮付溶接に適したワイヤ送給速度、溶接トーチおよび/またはワークの移動速度、電力、電極スピン等に関連付けることができる。例えば、このコンポーネントは、ギャップに必要とされる新たなスピン幾何形状はより大きい若しくはより小さいものであるかまたは異なる形状を有するべきと決定することができ、これによって、電極を動かす方法を変更することが必要となる。さらに、移動速度を以前と同じに保つことができることおよび/またはワイヤ送給速度は上昇/下降すべきであることを決定することができる。同時に、電極への電荷も同様に調整すべきであることを決定することができる。この点において、これらのパラメーターは決定に従って調整され、溶接トーチはギャップに向かってその進行を続ける。仮付溶接における変化に対応するようにパラメーターを調整すべきである場合、これらのパラメーターは概して、関与する適切なシステムコンポーネントによって管理されることに留意されたい。例えば、溶接電力の変更は、電源すなわち電力供給装置によって調整される。ワイヤ送給速度の変更はワイヤ送給装置によって行われる。移動速度の変更は、自動化される応用形態では、溶接トーチを動かすロボットによって調整される。スピン幾何形状の変更は、溶接トーチ内で溶接電極を動かす機構によって実施される。当業者は、これらの装置が、変更されたパラメーターを溶接動作中に実施するように設計することができることを容易に理解するであろう。
ギャップを検出して必要に応じて溶接パラメーターを変更する機能が図20に要約されている。図20は、ワーク間のギャップ等の仮付溶接の変化に対処するようにシステムコンポーネントによって用いられる例示的な制御論理142を示す方法フロー図である。溶接トーチおよび電極が、ギャップに接近する場合、ステップ144に示されるように初期回転形状、移動速度、ワイヤ送給速度、および電極に印加される溶接電力を伴ってギャップに接近する。次いで、検出装置は、ステップ146に示されるように撮像を介して仮付溶接を検出および測定し、このとき、関連情報が、ステップ148に示されるようにパラメーターを変更すべきであるか否かを決定するのに用いられる。溶接ラインの経路が初期パラメーターに対する変更を許可しない場合、溶接トーチは、同じ幾何形状、移動速度、ワイヤ送給速度、および電極に印加される溶接電力を伴って溶接ラインに沿って動作および進行し続ける。この場合、検出装置は仮付溶接を単に検出し続けて、ステップ146に戻る。制御装置が初期パラメーターを変更すべきであることを決定する場合、制御論理は、ステップ150に示されるように、それらの変更を計算するかまたはルックアップテーブルによって数値を取得するように進む。ここで、スピン幾何形状、溶接トーチおよび/またはワークの移動速度、ワイヤ送給速度、および溶接電力等のパラメーターのうちの1つまたは任意の組合せは、ギャップを越えて複数のワークをともに十分に溶接するために調整することができる。決定が行われると、ステップ152に示されるように、計算/ルックアップテーブルに従って適切なパラメーターが調整され、ステップ154に示されるように、溶接トーチは溶接し続ける。溶接トーチがギャップを跨ぐように溶接を行うと、またはより一般的には、新たなパラメーターが実施されると、制御論理はステップ144に戻る。ステップ144において、制御論理は、仮付溶接をモニタリングして(ステップ146)溶接パラメーターを変更すべきか否かを決定する(ステップ148)プロセスを続ける。溶接中に仮付溶接が改善する場合、例えばギャップがその後閉鎖する場合、同じ論理によって、改善された仮付溶接を反映するように溶接システムのパラメーターの同様の変更が可能になることができることに留意されたい。
制御回路28は、接合部58に溶接ビード72を形成するように、トーチ24の運動および/または電極44の運動を制御することができる。上記で論じたように、制御回路28は、仮付溶接状態を検出し、検出された状態に関わらず所望の溶接ビード72の形成を可能にするように溶接システム10を制御することができる。例えば、制御回路28は、仮付溶接ギャップのばらつきおよび/または(例えば、開先接合部、突合せ接合部等の)ワークの高低状態に関わらず、溶接システム10が略均一な溶接ビードを形成することを可能にすることができる。いくつかの実施形態において、制御回路28は、電極の所望のパターンを調整することにより、接合部58の仮付溶接のばらつき(例えば、高低状態、仮付溶接ギャップの変化)を補償することができる。例えば、制御回路28は、所望のパターンの幾何形状(例えば、径方向形状、軸方向形状)、所望のパターンでの溶接電極の径方向運動速度、若しくは所望のパターンでの溶接電極の軸方向運動速度若しくは位置、またはこれらの任意の組合せを調整することができる。それに加えてまたはその代替として、制御回路は、移行法、溶接出力極性、溶接出力電力、トーチの移動速度、トーチ角度、若しくはトーチの移動角度、またはこれらの任意の組合せ等の溶接システムのパラメーターを調整することができる。
図3および図4に関して上述したように、運動制御アセンブリ62の種々の機械的な機構を用いて、(振動の僅かな動きを考慮に入れて)電極44の軸に略垂直な平面の2つの次元302、306における、電極44の径方向振動を発生させることができる。上述した機械的な機構は単に例示であり限定を意図せず、これらの振動を発生させる任意の機械的な手段を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態において、ワイヤ矯正器と類似の機械的機構を用いて、振動を発生することができる。図21Aは、ワイヤ矯正器アセンブリ324の側面図を示している。図示のように、通常、ワイヤ矯正器アセンブリ324は、入口ワイヤガイド326と、出口ワイヤガイド328と、2つの上部ローラー330と、1つの下部ローラー332と、圧力調整ノブ334とを備える。通常、溶接ワイヤ334は、入口ワイヤガイド326および出口ワイヤガイド328を通って、これらの2つのガイド326、328間を送給され、溶接ワイヤ334は矯正されて、そのため出口ワイヤガイド328を出ると略真っ直ぐな経路を進む。詳細には、ローラー330、332は、溶接ワイヤ334が出口ワイヤガイド328を出ると略真っ直ぐな経路を進むことを確実にするように溶接ワイヤ334に作用する。圧力調整ノブ336を用いて、溶接ワイヤ334にかかる圧力を調整することができる。
本発明に関して、図21Bに示すように、ローラー330、332は、溶接ワイヤ334が略真っ直ぐに(例えば入口ワイヤガイド326および出口ワイヤガイド328の軸338に平行に)出口ワイヤガイド328を出ることを確実にする代わりに、溶接ワイヤ334が所与の湾曲に従って出口ワイヤガイド328を出る(すなわち、入口ワイヤガイド326および出口ワイヤガイド328の軸338に略平行に進むのではない)ように、自動圧力調整システム340によって(すなわち手動圧力調整ノブ336の代わりに)操作することができる。図21Bでは、入口ワイヤガイド326および出口ワイヤガイド328の軸338に垂直な第1の次元342における、出口ワイヤガイド328を出る溶接ワイヤ334の湾曲を引き起こす機構を備えるように示されているが、同様の追加の機構を用いて、入口ワイヤガイド326および出口ワイヤガイド328の軸338に垂直な第2の次元344における、出口ワイヤガイド328を出る溶接ワイヤ334の湾曲を引き起こすことができることが理解される。出口ワイヤガイド328を出る溶接ワイヤ334の湾曲は、図3および図4に関して上述した径方向振動を発生させることが理解される。換言すれば、図21Bのワイヤ矯正器アセンブリ324(2つの次元342、344における溶接ワイヤ334の湾曲を引き起こすように変更されている)は、上述した運動制御アセンブリ62の少なくとも一部をなすことができる。
上述した実施形態は、消耗電極(例えば、メタルコアワイヤ、フラックスコアワイヤ、ソリッドワイヤ、または管状ワイヤ)を用いる溶接法を示しているが、非消耗電極(例えばタングステン電極)を用いるトーチも移動および/または回転することができる。消耗電極と同様に、移動パターンに従って非消耗電極を動かすことによってアークを動かすことができる。動くアークは、ワークに伝達される熱の量に影響を与える。いくつかの実施形態において、非消耗電極の径方向運動は、継手の側壁への溶接ビードの融合を高めることができる。理解され得るように、自動システムを用いて、非消耗電極を移動および/または回転しながら溶加材を接合部に供給することができる。
本明細書において、本発明のいくつかの特徴だけが図示および説明されてきたが、当業者には多くの変更および変形が思い浮かぶであろう。それゆえ、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の趣旨に入る全てのそのような変更および変形を包含することを意図していることを理解されたい。
10 溶接システム
12 溶接部
14 ワーク
14a ワーク
14b ワーク
16 電力供給装置
18 ガス源
20 電源
22 ワイヤ送給装置
24 溶接トーチ
26 電力変換回路
28 制御回路
30 オペレーターインターフェース
32 バルブ
34 制御回路
36 スプール
38 駆動アセンブリ
40 溶接ケーブル
42 ワークケーブル
44 電極
48 シース
50 金属コア
52 直径
54 シース壁厚
56 コア直径
57 軸
58 接合部
60 コンタクト素子
62 運動制御アセンブリ
64 カム
66 モーター
72 溶接ビード
74 溶接パッドル
76 円形パターン
78 パターン
80 長軸
82 短軸
84 横断楕円形パターン
86 ワーク
88 ワーク
90 溶接ビード
96 アーク
102 トレース
104 トレース
106 点
110 時間線
112 溶接トーチノズル
114 溶接ビード
116 溶接ライン
118 ギャップ
120 初期スピン幾何形状
122 移動速度
124 ワイヤ送給速度
126 第2のスピン幾何形状
128 第2の移動速度
130 第2のワイヤ送給速度
132 溶接ロボット
134 検出装置
138 ギャップ検出コンポーネント
140 パラメーター計算コンポーネント
142 制御論理
160 パターン
162 第1の径方向位置
164 第2の径方向位置
166 第1の軸方向位置
168 第2の軸方向位置
170 第1の距離
172 第2の距離
202 径方向部分
204 接線方向
206 移動方向
208 前部
211 領域
213 距離
214 後部
215 中心
217 幅
219 幅
222 電流波形
224 周期
228 方向
230 軸
232 溶融球
234 方向
236 距離
239 表面
240 グラフ
242 電流波形
248 円形移動パターン
250 横断接合移動パターン
300 第1のソレノイド
302 第1の軸
304 第2のソレノイド
306 第2の軸
308 ソレノイド制御装置
310 移動域
312 付勢部材
314 溶接部
316 継手
318 側壁
318a 鉛直壁
318b 底壁
324 ワイヤ矯正器アセンブリ
326 ガイド
326 入口ワイヤガイド
328 出口ワイヤガイド
330 ローラー
330 上部ローラー
332 ローラー
332 下部ローラー
334 圧力調整ノブ
336 圧力調整ノブ
338 軸
340 自動圧力調整システム
346 主制御回路
348 ロボット制御装置
350 溶接プロセスセンサー
352 電流制御装置
354 径方向モーター制御装置
356 軸方向モーター制御装置

Claims (53)

  1. 溶接トーチから軸方向に溶接電極を送給することと、
    前記溶接トーチから前記溶接電極を送給しながら、該溶接トーチ内の運動制御アセンブリによって、該溶接電極を該溶接トーチの中心軸に対して所望のパターンで径方向に動かすことと、
    制御回路から、溶接接合部または溶接池に対する前記溶接電極の位置に対応する信号を送信することと、
    前記溶接トーチまたはワークを進めて溶接部を確立することと、
    前記所望のパターンの第1のサイクル中に、前記溶接電極からの材料を前記溶接池の領域内の第1の場所に移行させることであって、該第1の場所は、前記信号に少なくとも部分的に基づいて制御されることとを含む溶接方法。
  2. 前記所望のパターンは、円形、楕円形、ジグザグ、8の字形、横断往復運動ライン、三日月形、三角形、正方形、矩形、非線形パターン、非対称パターン、一時停止部、またはこれらの任意の組合せを含む請求項1に記載の溶接方法。
  3. 前記溶接電極を径方向に動かすことは、前記溶接電極を、前記所望のパターンにおいて約5Hz〜約200Hzの径方向運動速度で動かすことを含む請求項1に記載の溶接方法。
  4. 前記溶接電極に供給される電流を、前記所望のパターン内の前記溶接電極の径方向位置と協調させて制御することを含む請求項3に記載の溶接方法。
  5. 前記溶接電極からの前記材料は、短絡移行法によって前記ワークに移行される請求項1に記載の溶接方法。
  6. 前記溶接電極に供給される電流を、短絡の開始前および該短絡の終了前は該電流が減少するように制御することを含む請求項5に記載の溶接方法。
  7. 前記電極に供給される前記電流を、前記短絡の終了後は該電流が増加するように制御することを含む請求項6に記載の溶接方法。
  8. 前記溶接電極からの前記材料は、パルス飛沫移行法によって前記ワークに移行される請求項1に記載の溶接方法。
  9. 前記溶接電極からの前記材料は、スプレー移行法によって前記ワークに移行される請求項1に記載の溶接方法。
  10. 前記溶接電極からの前記材料は、グロビュール移行法によって前記ワークに移行される請求項1に記載の溶接方法。
  11. 前記溶接電極からの前記材料は、パルス移行、スプレー移行、またはグロビュール移行によって前記ワークに移行され、この移行は、前記溶接電極の前記径方向運動の遠心力によって援助される請求項1に記載の溶接方法。
  12. 前記所望のパターンの前記第1のサイクル中に、前記溶接電極からの材料を前記溶接池の外周の場所における第2の場所に移行させることを含む請求項1に記載の溶接方法。
  13. 前記第1の場所は、前記溶接池、前記ワークの側壁、前記溶接部、継手のルート、前記ワークにあるギャップ、またはこれらの任意の組合せを含む請求項1に記載の溶接方法。
  14. 前記溶接電極から、前記溶接池の前部よりも多くの材料を該溶接池の側部、中央部、または後部に移行させることを含む請求項1に記載の溶接方法。
  15. 前記溶接トーチは、溶接ロボットまたは機械化されたトーチマニピュレーターに装着される請求項1に記載の溶接方法。
  16. 前記材料は、金属不活性ガス(MIG)法、ガスメタルアーク溶接(GMAW)法、パルスGMAW (GMAW-P)法、金属活性ガス(MAG)法、フラックスコアアーク溶接(FCAW)法、メタルコアアーク溶接(MCAW)法、またはサブマージアーク溶接(SAW)法で前記溶接電極から移行される請求項1に記載の溶接方法。
  17. 前記材料は、交流(AC)法、パルス法、スプレー法、グロビュール法、短絡法、制御短絡(CSC)法、埋れアーク法、サブマージアーク法、ホットワイヤ法、軸方向短絡解除法、径方向短絡解除法、またはこれらの任意の組合せを含む移行法によって前記溶接電極から移行される請求項1に記載の溶接方法。
  18. 前記溶接電極を前記所望のパターンで軸方向に動かすことを含む請求項1に記載の溶接方法。
  19. 前記溶接電極を前記ワークから離れる軸方向に後退させることを含む請求項18に記載の溶接方法。
  20. 前記溶接電極の軸方向位置は、前記溶接池に対する前記溶接電極の先端の場所に応じるものである請求項18に記載の溶接方法。
  21. 前記溶接電極を径方向に動かすことは、前記溶接電極を、前記所望のパターンにおいて約1Hz〜約200Hzの軸方向運動速度で動かすことを含む請求項18に記載の溶接方法。
  22. 前記溶接電極に供給される電流を、前記溶接電極の軸方向位置または径方向位置に少なくとも部分的に基づいて制御することを含む請求項21に記載の溶接方法。
  23. 前記溶接電極の前記軸方向位置は、該溶接電極の前記径方向位置と同期される請求項22に記載の溶接方法。
  24. 前記溶接電極からの前記材料は、パルス移行、スプレー移行、またはグロビュール移行によって前記ワークに移行され、この移行は、前記溶接電極の前記軸方向運動のうちの前進運動が減速するかまたは前進運動から逆進運動に方向を反転する際の、前記溶接電極の端部における液体金属の機械的慣性と組み合わせて、前記溶接電極の前記径方向運動の遠心力によって援助される請求項18に記載の溶接方法。
  25. 前記所望のパターンは、協調される軸方向運動および径方向運動による3次元のものである請求項1に記載の溶接方法。
  26. 前記第1のサイクル中の前記溶接電極の移動速度を調整することを含む請求項1に記載の溶接方法。
  27. 前記ワークの仮付溶接状態を検出することと、
    前記検出された仮付溶接状態に少なくとも部分的に基づいて、前記所望のパターンの幾何形状、前記所望のパターンでの前記溶接電極の径方向運動速度、移行法、前記溶接電極の軸方向位置、溶接電力供給出力、移動速度、トーチ角度、移動角度、極性、またはこれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを変更することとを含む請求項1に記載の溶接方法。
  28. 開先接合部の高低状態を検出することを含む請求項27に記載の溶接方法。
  29. 前記検出された仮付溶接状態は、開先接合部または突合せ接合部のギャップを含む請求項27に記載の溶接方法。
  30. 前記信号は、径方向運動制御装置からの電極の径方向位置データ、軸方向運動制御装置からの電極の軸方向運動データ、または、ロボット制御装置からのトーチ角度データ、移動角度データ、若しくはトーチオフセットデータに少なくとも部分的に基づくものである請求項27に記載の溶接方法。
  31. 前記溶接電極から前記材料を移行する前に接触感知較正手順を行うことを含む請求項27に記載の溶接方法。
  32. 前記信号は、前記溶接接合部または前記溶接池に対する前記溶接電極の径方向位置に基づいて測定され、前記溶接方法は、前記信号を、シームトラッキング、熱入力制御、コンタクトチップ−ワーク間距離(CTWD)制御、および公称アーク長さ制御に用いることを含む請求項1に記載の溶接方法。
  33. 溶接トーチから軸方向に溶接電極を送給することと、
    前記溶接トーチから前記溶接電極を送給しながら、該溶接トーチ内の運動制御アセンブリによって、該溶接電極を該溶接トーチの中心軸に対して所望の移動パターンで径方向に動かすことと、
    制御回路から、前記所望の移動パターン内での前記溶接電極の位置に対応する信号を送信することと、
    前記溶接トーチまたはワークを進めて溶接部を確立することと、
    前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記ワークと溶接池の領域とのうちの少なくとも一方に印加される熱パターンを制御することとを含む溶接方法。
  34. 前記所望の移動パターンは、円形、楕円形、ジグザグ、8の字形、横断往復運動ライン、三日月形、三角形、正方形、矩形、非線形パターン、非対称パターン、一時停止部、またはこれらの任意の組合せを含む請求項33に記載の溶接方法。
  35. 前記溶接電極を径方向に動かすことは、前記溶接電極を、前記所望の移動パターンにおいて約5Hz〜約200Hzの径方向運動速度で動かすことを含む請求項33に記載の溶接方法。
  36. 前記溶接電極に供給される電流を制御することを含む請求項33に記載の溶接方法。
  37. 前記溶接方法は、前記所望の移動パターンの第1のサイクル中に、前記溶接池の外周における第1の場所および第2の場所に印加される熱を増大させることを含み、前記第1の場所は、前記ワークの第1の側壁を含み、前記第2の場所は、前記第1の側壁とは反対側にある前記ワークの第2の側壁を含む請求項33に記載の溶接方法。
  38. 前記溶接方法は、前記溶接池の外周における第3の場所に印加される熱を増大させることを含み、前記第3の場所は、前記溶接池の一部を含む請求項37に記載の溶接方法。
  39. 溶接経路に沿った前記溶接池の前方の場所に更なる熱を印加することであって、溶接継手のルートを予熱して、該溶接継手の該ルートにおける溶込みを確実にすることを含む請求項33に記載の溶接方法。
  40. T型すみ肉継手の水平部材上の場所に更なる熱を印加することであって、濡れを促進するとともに、該水平部材上のビード垂れプロファイルを防止する請求項33に記載の溶接方法。
  41. 前記T型すみ肉継手の鉛直部材上の場所に少量の更なる熱が印加され、アークガウジング作用によるアンダーカットを回避し、また、前記溶接電極から増大した量の材料が前記鉛直部材上の前記場所に移行され、前記アークによって除去されたワーク金属をカバーすなわち補填する請求項40に記載の溶接方法。
  42. 溶接電極とワークとの間にアークを確立することと、
    溶接トーチ内の運動制御アセンブリによって、前記溶接電極を該溶接トーチの中心軸に対して所望のパターンにおいて約5Hz〜約200Hzの径方向運動速度で動かしながら、該溶接トーチから該溶接電極を送給することと、
    前記溶接トーチまたは前記ワークを進めて溶接部を確立することと、
    溶接電流、溶接電圧、アーク電圧、またはコンタクトチップ−ワーク間距離の変化をモニタリングすることによって、前記ワークの仮付溶接状態を検出することと、
    前記所望のパターンの前記溶接電極の前記径方向運動、前記溶接電極に印加される溶接電力のパラメーター、溶接トーチ移動速度、溶接トーチ移動角度、および溶接トーチ角度のうちの少なくとも1つを含む1または複数の溶接パラメーターを、前記アークを維持しながら前記所望のパターン内での前記溶接電極の位置と前記検出された仮付溶接状態とに少なくとも部分的に基づいて制御することとを含む溶接方法。
  43. 前記1または複数の溶接パラメーターを制御することは、材料を、前記溶接電極から前記溶接池の外周の特定の位置における場所に移行し、前記アークによって溶融した母材金属を補充することを含む請求項42に記載の溶接方法。
  44. 前記運動制御アセンブリのエンコーダー、線形可変差動変圧器(LVDT)、または指令パルスステップからの信号に少なくとも部分的に基づいて、前記所望のパターンでの前記溶接電極の前記位置を決定することを含む請求項42に記載の溶接方法。
  45. 溶接電力および溶接ワイヤを受け取るように構成された溶接トーチと、
    前記溶接トーチと連動し、溶接部を確立するように前記溶接ワイヤがワークに向かって進められる際に該溶接ワイヤを動かすように構成された溶接ワイヤ運動制御アセンブリであって、前記溶接ワイヤを前記溶接トーチの中心軸に対して所望のパターンで径方向に動かすように構成されている、溶接ワイヤ運動制御アセンブリと、
    前記溶接ワイヤへの前記溶接電力を変更するように、また、前記溶接ワイヤから溶接池の外周における第1の場所への材料の移行を制御するように構成された制御回路とを具備する溶接システム。
  46. 前記溶接ワイヤ運動制御アセンブリは、モーター、1または複数のソレノイド、1または複数の磁石、1または複数のリニアアクチュエーター、1または複数のリニアモーター、1または複数の遊星ギア、1または複数の圧電アクチュエーター、またはこれらの任意の組合せを含む請求項45に記載の溶接システム。
  47. 前記所望のパターンは、円形、楕円形、ジグザグ、8の字形、横断往復運動ライン、三日月形、三角形、正方形、矩形、非線形パターン、非対称パターン、一時停止部、またはこれらの任意の組合せを含む請求項45に記載の溶接システム。
  48. 前記制御回路は、電力供給装置とワイヤ送給装置とのうちの少なくとも一方の回路を含む請求項45に記載の溶接システム。
  49. 前記溶接ワイヤ運動制御アセンブリは、前記溶接ワイヤを、前記所望のパターンにおいて約5Hz〜約200Hzの径方向運動速度で径方向に動かすように構成されている請求項45に記載の溶接システム。
  50. 前記溶接ワイヤ運動制御アセンブリは、エンコーダーまたは線形可変差動変圧器(LVDT)を備える請求項45に記載の溶接システム。
  51. 前記溶接ワイヤ運動制御アセンブリは、前記溶接ワイヤを前記所望のパターンで軸方向に動かすように構成されている請求項45に記載の溶接システム。
  52. 前記溶接ワイヤの軸方向運動速度は、約5Hz〜200Hzである請求項51に記載の溶接システム。
  53. 前記溶接トーチに結合され、前記制御回路によって少なくとも部分的に制御される溶接ロボットまたは機械化されたトーチマニピュレーターを備える請求項45に記載の溶接システム。
JP2016543931A 2013-09-16 2014-09-11 同期式回転アーク溶接方法およびシステム Pending JP2016530106A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361878404P 2013-09-16 2013-09-16
US61/878,404 2013-09-16
US14/481,507 2014-09-09
US14/481,507 US10543551B2 (en) 2013-09-16 2014-09-09 Synchronized rotating arc welding method and system
PCT/US2014/055090 WO2015038711A1 (en) 2013-09-16 2014-09-11 Synchronized rotating arc welding method and system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016530106A true JP2016530106A (ja) 2016-09-29

Family

ID=51626153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016543931A Pending JP2016530106A (ja) 2013-09-16 2014-09-11 同期式回転アーク溶接方法およびシステム

Country Status (8)

Country Link
US (2) US10543551B2 (ja)
EP (1) EP3046712A1 (ja)
JP (1) JP2016530106A (ja)
KR (1) KR102198122B1 (ja)
CN (1) CN105555456B (ja)
CA (1) CA2918856C (ja)
MX (1) MX367945B (ja)
WO (1) WO2015038711A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020093266A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 株式会社ダイヘン 水平隅肉アーク溶接方法
WO2023095562A1 (ja) * 2021-11-29 2023-06-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 アーク溶接方法及びアーク溶接装置

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9511442B2 (en) 2012-07-27 2016-12-06 Illinois Tool Works Inc. Adaptable rotating arc welding method and system
US10543549B2 (en) 2013-07-16 2020-01-28 Illinois Tool Works Inc. Additive manufacturing system for joining and surface overlay
US10543551B2 (en) 2013-09-16 2020-01-28 Illinois Tool Works Inc. Synchronized rotating arc welding method and system
US10953484B2 (en) 2013-09-16 2021-03-23 Illinois Tool Works Inc. Narrow groove welding method and system
US10213878B2 (en) * 2015-01-23 2019-02-26 GM Global Technology Operations LLC Arc welding/brazing process for low-heat input copper joining
US10201871B2 (en) * 2015-02-02 2019-02-12 Illinois Tool Works Inc. Welding power system with integrated purge gas control
US10369650B2 (en) * 2015-03-16 2019-08-06 Illinois Tool Works Inc. Welding parameter selection and notification systems and methods
US10974337B2 (en) 2015-08-17 2021-04-13 Illinois Tool Works Inc. Additive manufacturing systems and methods
CN107923797B (zh) 2015-08-18 2020-04-28 株式会社 Ihi 高温部观察装置
US11065706B2 (en) * 2015-08-28 2021-07-20 Illinois Tool Works Inc. Hybrid manual and automated welding
EP3345710B1 (en) 2015-09-03 2024-05-15 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Arc welding method and arc welding device
CN105195865B (zh) * 2015-09-08 2017-06-30 韩爱华 高精度压力环电极壳筋板等分焊接机构
US10610946B2 (en) * 2015-12-07 2020-04-07 Illinois Tool Works, Inc. Systems and methods for automated root pass welding
US20170182586A1 (en) * 2015-12-29 2017-06-29 G.E. Schmidt, Inc. Weld monitoring systems and methods
US20170246701A1 (en) * 2016-02-29 2017-08-31 Lincoln Global, Inc. System and method for welding using rotating consumable
EP3702084A1 (en) * 2016-03-11 2020-09-02 Daihen Corporation Arc welding system and wire feeding device
JP6959941B2 (ja) * 2016-12-06 2021-11-05 株式会社ダイヘン アーク溶接方法及びアーク溶接装置
US20180339357A1 (en) * 2017-05-26 2018-11-29 Illinois Tool Works Inc. Wire feeder
US10730140B2 (en) * 2017-08-29 2020-08-04 Illinois Tool Works Inc. Low energy, motion-assist, point-and-shoot welding torch
US10792682B2 (en) * 2017-10-02 2020-10-06 Illinois Tool Works Inc. Metal manufacturing systems and methods using mechanical oscillation
EP3785845B1 (en) * 2018-04-23 2024-06-19 Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. Silver brazing material and joining method using the silver brazing material
PL232960B1 (pl) * 2018-05-16 2019-08-30 Protech Spolka Z Ograniczona Odpowiedzialnoscia Sposób wytwarzania powłoki kompozytowej ulepszającej robocze powierzchnie elementów obciążanych mechanicznie
CN109079355A (zh) * 2018-10-25 2018-12-25 山东瓦鲁智能科技股份有限公司 一种机器人自动气刨焊接钢圈工作站
CN109570701B (zh) * 2019-01-18 2024-06-25 闫国庆 一种旋转电弧传感器
US20210023639A1 (en) * 2019-07-23 2021-01-28 Worldwide Machinery, Ltd. Method and system for pipeline welding
US11465236B2 (en) * 2019-09-26 2022-10-11 GM Global Technology Operations LLC Intelligent non-autogenous metalworking systems and control logic with automated wire-to-beam alignment
US11498157B2 (en) * 2020-01-31 2022-11-15 GM Global Technology Operations LLC System and method of enhanced automated welding of first and second workpieces
JP2022001371A (ja) * 2020-06-19 2022-01-06 株式会社神戸製鋼所 可搬型溶接ロボットの制御方法、溶接制御装置、可搬型溶接ロボット及び溶接システム
CN113263282B (zh) * 2021-05-19 2022-10-25 烟台大学 无间隙材料之间的全位置悬凝型立焊装置
CN115722765B (zh) * 2022-11-17 2023-07-25 威海职业学院(威海市技术学院) 一种电弧焊接控制方法及系统

Family Cites Families (115)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2340796A (en) 1942-10-05 1944-02-01 Smith Corp A O Arc welding
US3172992A (en) 1962-04-05 1965-03-09 Smith Corp A O Air cooled arc welding nozzle assembly
GB1332059A (en) 1971-08-20 1973-10-03 Welding Inst Metal arc welding processes
DE2851063A1 (de) 1978-11-25 1980-06-04 Cloos Gmbh Carl Vorrichtung zur automatischen fuehrung einer schweisspistole laengs einer vorprogrammierten schweissnaht
JPS5791877A (en) 1980-11-28 1982-06-08 Nippon Kokan Kk <Nkk> Rotary arc welding method
JPS5877775A (ja) 1981-10-07 1983-05-11 Yaskawa Electric Mfg Co Ltd 溶接ロボツトの制御方式
JPS58107271A (ja) 1981-12-21 1983-06-25 Nippon Kokan Kk <Nkk> 高速回転ア−ク溶接方法
JPS59101280A (ja) 1982-12-01 1984-06-11 Fanuc Ltd 自動溶接機における溶接方法
SU1106619A1 (ru) 1983-03-28 1984-08-07 Предприятие П/Я Р-6476 Способ дуговой сварки нахлесточного эллипсного соединени труб
JPS61132271A (ja) * 1984-12-03 1986-06-19 Mitsubishi Electric Corp 自動溶接装置
US4621185A (en) 1985-02-25 1986-11-04 Caterpillar, Inc. Adaptive welding apparatus having fill control correction for curvilinear weld grooves
KR900003972B1 (ko) 1985-04-30 1990-06-07 닛뽕 고오깡 가부시기가이샤 고속회전 아아크 필릿(fillet)용접의 그루우브 트레이싱(GROOVE TRACING) 제어방법
JPH0523856Y2 (ja) 1985-12-06 1993-06-17
DE3786447D1 (de) 1986-07-15 1993-08-12 Yaskawa Denki Seisakusho Kk Verfahren der ortungsdaten in bogenschweissen.
US4954691A (en) 1986-12-10 1990-09-04 The Lincoln Electric Company Method and device for controlling a short circuiting type welding system
US4835360A (en) 1986-12-11 1989-05-30 The Lincoln Electric Company Method and device for controlling a short circuiting type welding system
US4897523A (en) 1986-12-11 1990-01-30 The Lincoln Electric Company Apparatus and method of short circuiting arc welding
US4717807A (en) 1986-12-11 1988-01-05 The Lincoln Electric Company Method and device for controlling a short circuiting type welding system
JPH078437B2 (ja) 1987-01-26 1995-02-01 日本鋼管株式会社 ア−ク溶接方法
JPH0171580U (ja) 1987-06-19 1989-05-12
JP2615055B2 (ja) 1987-06-29 1997-05-28 三菱重工業株式会社 ハフ変換装置
JPH0191966A (ja) 1987-10-01 1989-04-11 Nkk Corp 高速回転アーク溶接方法
JPH0191965A (ja) 1987-10-01 1989-04-11 Nkk Corp 高速回転アーク溶接方法
SU1593831A1 (ru) 1988-12-19 1990-09-23 Киевский Политехнический Институт Им.50-Летия Великой Октябрьской Социалистической Революции Способ электродуговой сварки под флюсом
US5030812A (en) 1989-06-13 1991-07-09 Nkk Corporation Method for one-side root pass welding of a pipe joint
US4999478A (en) 1989-10-23 1991-03-12 Alloy Rods Global, Inc. Metal cored electrode
JPH082499B2 (ja) 1990-11-21 1996-01-17 日本鋼管株式会社 キーホール式片面溶接方法
JPH0712542B2 (ja) 1990-11-30 1995-02-15 日本鋼管株式会社 パイプの片面溶接装置
JPH0523856A (ja) 1991-07-24 1993-02-02 Nkk Corp 回転アーク溶接方法
JP2699763B2 (ja) 1992-05-11 1998-01-19 日本鋼管株式会社 ブローホール防止溶接方法
DE4315780A1 (de) 1992-08-27 1994-11-17 Ammendorf Waggonbau Pendelschweißkopf, insbesondere zum automatischen Schutzgasschweißen
JPH06122074A (ja) 1992-10-12 1994-05-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 狭開先アーク溶接方法
JP3198817B2 (ja) 1994-08-30 2001-08-13 日本鋼管株式会社 固定管の狭開先突合せ溶接における積層溶接方法
JP3018474U (ja) 1994-12-25 1995-11-21 芳幸 堀川 包丁受け仕舞込み包丁乗せ俎置き組立包丁台
US5981906A (en) 1995-08-11 1999-11-09 Lincoln Global, Inc. Method of welding the ends of pipe together using dual welding wires
JP3189643B2 (ja) 1995-09-29 2001-07-16 日本鋼管株式会社 片面突合せ溶接方法
JPH09300072A (ja) 1996-05-14 1997-11-25 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 自動アーク溶接用ウィービング装置
JPH106004A (ja) 1996-06-21 1998-01-13 Japan Steel & Tube Constr Co Ltd 溶接ビ−ド制御方法
JP2791400B2 (ja) 1996-07-30 1998-08-27 川崎重工業株式会社 消耗電極式のアーク溶接方法及びアーク溶接装置
JPH1052754A (ja) 1996-08-09 1998-02-24 Daihen Corp アーク加工用電源装置
JP3650228B2 (ja) 1996-08-29 2005-05-18 本田技研工業株式会社 筒状部材引抜き治具
JP2905800B2 (ja) 1996-09-09 1999-06-14 川崎重工業株式会社 消耗電極式のアーク溶接方法及びアーク溶接装置
US5938558A (en) 1997-09-19 1999-08-17 Eaton Corporation Limited slip differential and improved differential housing assembly therefor
US5961863A (en) 1998-01-09 1999-10-05 Lincoln Global, Inc. Short circuit pipe welding
US6051810A (en) 1998-01-09 2000-04-18 Lincoln Global, Inc. Short circuit welder
JP3749784B2 (ja) 1998-02-25 2006-03-01 バブコック日立株式会社 Tig溶接装置
US6002104A (en) 1998-04-17 1999-12-14 Lincoln Global, Inc. Electric arc welder and controller therefor
JP2000301332A (ja) 1999-04-14 2000-10-31 Kenichi Nakano 手溶接の回し振り押し法
US7032814B2 (en) 1999-06-21 2006-04-25 Lincoln Global, Inc. Coded welding consumable
US6267291B1 (en) 1999-06-21 2001-07-31 Lincoln Global, Inc. Coded and electronically tagged welding wire
US6093906A (en) 1999-07-23 2000-07-25 Lincoln Global, Inc. Method of pipe welding
US6172333B1 (en) 1999-08-18 2001-01-09 Lincoln Global, Inc. Electric welding apparatus and method
US6331694B1 (en) 1999-12-08 2001-12-18 Lincoln Global, Inc. Fuel cell operated welder
JP4187380B2 (ja) 2000-03-17 2008-11-26 新コスモス電機株式会社 動物飼育器
JP2001259838A (ja) 2000-03-23 2001-09-25 Daihen Corp 交流パルスmig/mag溶接方法及び電源装置
US6441342B1 (en) 2000-11-20 2002-08-27 Lincoln Global, Inc. Monitor for electric arc welder
US6501049B2 (en) 2001-01-23 2002-12-31 Lincoln Global, Inc. Short circuit arc welder and method of controlling same
JP4854860B2 (ja) 2001-02-19 2012-01-18 中央精機株式会社 溶接線の倣い判定装置と倣い制御装置
JP3466166B2 (ja) 2001-04-17 2003-11-10 川崎重工業株式会社 回転アーク溶接装置および溶接速度設定装置
US6717107B1 (en) 2001-05-29 2004-04-06 Lincoln Global, Inc. Two stage welder and method of operating same
US6730875B2 (en) 2001-10-12 2004-05-04 Lincoln Global, Inc. System and method for estimating true heats of welding processes
US6723954B2 (en) 2002-01-22 2004-04-20 Hobart Brothers Company Straight polarity metal cored wire
JP3733485B2 (ja) 2002-03-04 2006-01-11 川崎重工業株式会社 自動開先倣い溶接装置および方法
AUPS274002A0 (en) 2002-06-03 2002-06-20 University Of Wollongong, The Control method and system for metal arc welding
US6855913B2 (en) 2002-08-06 2005-02-15 Hobart Brothers Company Flux-cored wire formulation for welding
JP3725129B2 (ja) 2003-02-25 2005-12-07 ファナック株式会社 ロボット用ツール先端部材自動交換装置
US6942139B2 (en) 2003-04-29 2005-09-13 Lincoln Global, Inc. Robotic cylinder welding
JP2005023856A (ja) 2003-07-03 2005-01-27 Nissan Motor Co Ltd エンジンの排気浄化装置
US6909066B2 (en) 2003-07-30 2005-06-21 Edison Welding Institute Adaptive and synergic fill welding method and apparatus
JP4200866B2 (ja) 2003-09-25 2008-12-24 ソニー株式会社 通信システム、通信装置および通信方法、記録媒体、並びにプログラム
US7109439B2 (en) 2004-02-23 2006-09-19 Lincoln Global, Inc. Short circuit arc welder and method of controlling same
US7863538B2 (en) 2004-03-19 2011-01-04 Hobart Brothers Company Metal-core gas metal arc welding of ferrous steels with noble gas shielding
US8203099B2 (en) 2004-06-04 2012-06-19 Lincoln Global, Inc. Method and device to build-up, clad, or hard-face with minimal admixture
US7304269B2 (en) 2004-06-04 2007-12-04 Lincoln Global, Inc. Pulse welder and method of using same
US9393635B2 (en) 2004-06-04 2016-07-19 Lincoln Global, Inc. Adaptive GMAW short circuit frequency control and high deposition arc welding
US7960672B2 (en) 2004-06-08 2011-06-14 Kabushiki Yaskawa Denki Robot welding controller and control method
JP2006159246A (ja) 2004-12-07 2006-06-22 Babcock Hitachi Kk ウィービング装置
US7829820B2 (en) 2005-04-05 2010-11-09 Lincoln Global, Inc. Flux cored electrode with fluorine
US7781701B2 (en) 2005-06-13 2010-08-24 Lincoln Global, Inc. Electrode tip
KR100656682B1 (ko) 2005-12-26 2006-12-13 한국생산기술연구원 레이저-회전아크 하이브리드 용접장치 및 이를 이용한용접방법
US7397015B2 (en) 2006-04-13 2008-07-08 Lincoln Global, Inc. Metal cored electrode for open root pass welding
US7683290B2 (en) 2006-05-12 2010-03-23 Lincoln Global, Inc. Method and apparatus for characterizing a welding output circuit path
US9095929B2 (en) 2006-07-14 2015-08-04 Lincoln Global, Inc. Dual fillet welding methods and systems
US20080053978A1 (en) 2006-08-29 2008-03-06 Lincoln Global, Inc. Welder with positional heat control and method of using same
US20090045172A1 (en) 2007-08-13 2009-02-19 Lincoln Global, Inc. Method of open root welding
US8937267B2 (en) * 2007-09-26 2015-01-20 Lincoln Global, Inc. Method and system to increase heat input to a weld during a short-circuit arc welding process
US8373093B2 (en) 2008-06-27 2013-02-12 Lincoln Global, Inc. Method and system to increase heat input to a weld during a short-circuit arc welding process
US9415458B2 (en) 2007-09-26 2016-08-16 Lincoln Global, Inc. Method to improve the characteristics of a root pass pipe weld
CN101655705B (zh) * 2008-08-20 2011-06-29 中国科学院自动化研究所 一种基于智能摄像头的薄板对接焊缝自动跟踪方法与装置
US20130092667A1 (en) 2009-01-13 2013-04-18 Lincoln Global, Inc. Method and System to Start and Use Combination Filler Wire Feed and High Intensity Energy Source for Welding
US9085041B2 (en) 2009-01-13 2015-07-21 Lincoln Global, Inc. Method and system to start and use combination filler wire feed and high intensity energy source for welding
US10086461B2 (en) 2009-01-13 2018-10-02 Lincoln Global, Inc. Method and system to start and use combination filler wire feed and high intensity energy source for welding
JP5581008B2 (ja) 2009-04-28 2014-08-27 バブ日立工業株式会社 Tig溶接装置
JP5190023B2 (ja) * 2009-05-20 2013-04-24 株式会社神戸製鋼所 溶接設定装置、溶接ロボットシステムおよび溶接設定プログラム
US8803031B2 (en) 2009-06-02 2014-08-12 Lincoln Global, Inc. Wire feeder with auto-configure power supply
US8445816B2 (en) 2009-11-13 2013-05-21 Lincoln Global, Inc. Modular process list for welding power supply
US9421632B2 (en) 2009-12-29 2016-08-23 Lincoln Global, Inc. Multi-output engine welder supplying full electrical power capacity to a single welding output
US20130048619A1 (en) * 2009-12-31 2013-02-28 J. Ray Mcdermott, S.A. Adaptive Control Of Arc Welding Parameters
US9035221B2 (en) 2010-09-15 2015-05-19 Edison Welding Institute, Inc. Tandem gas metal arc welding system
US9162308B2 (en) 2010-10-22 2015-10-20 Lincoln Global, Inc. Apparatus and method for pulse welding with AC waveform
US9415457B2 (en) 2010-10-22 2016-08-16 Lincoln Global, Inc. Method to control an arc welding system to reduce spatter
FI20106295A (fi) 2010-12-07 2012-06-08 Aalto Korkeakoulusaeaetioe Kapearailo- MIG/MAG -hitsauspoltin
US9498839B2 (en) * 2010-12-14 2016-11-22 Lincoln Global, Inc. Welding apparatus with automated welding wire retraction
US9839970B2 (en) 2010-12-21 2017-12-12 Lincoln Global, Inc. Dual wire welding system and method
US9180545B2 (en) 2010-12-21 2015-11-10 Lincoln Global, Inc. Wire feeder with electrode power routing
JP5758130B2 (ja) 2011-01-11 2015-08-05 株式会社ダイヘン アーク溶接方法
US20130001210A1 (en) * 2011-07-01 2013-01-03 Illinois Tool Works Inc. Metal cored welding method and system
DE102011083895A1 (de) 2011-09-30 2013-04-04 Siemens Aktiengesellschaft Vorrichtung und Verfahren zum Schweißen und Schweißteil
US8969764B2 (en) 2011-11-09 2015-03-03 Lincoln Global, Inc. Apparatus and method for short circuit welding with AC waveform
US9403233B2 (en) 2011-12-16 2016-08-02 Illinois Tool Works Inc. DC electrode negative rotating arc welding method and system
US9283635B2 (en) 2012-03-02 2016-03-15 Lincoln Global, Inc. Synchronized hybrid gas metal arc welding with TIG/plasma welding
US20130264323A1 (en) 2012-04-05 2013-10-10 Lincoln Global, Inc. Process for surface tension transfer short ciruit welding
US9511442B2 (en) 2012-07-27 2016-12-06 Illinois Tool Works Inc. Adaptable rotating arc welding method and system
US10953484B2 (en) 2013-09-16 2021-03-23 Illinois Tool Works Inc. Narrow groove welding method and system
US10543551B2 (en) 2013-09-16 2020-01-28 Illinois Tool Works Inc. Synchronized rotating arc welding method and system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020093266A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 株式会社ダイヘン 水平隅肉アーク溶接方法
JP7198067B2 (ja) 2018-12-10 2022-12-28 株式会社ダイヘン 水平隅肉アーク溶接方法
WO2023095562A1 (ja) * 2021-11-29 2023-06-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 アーク溶接方法及びアーク溶接装置

Also Published As

Publication number Publication date
CA2918856A1 (en) 2015-03-19
KR20160054502A (ko) 2016-05-16
US20200156172A1 (en) 2020-05-21
CA2918856C (en) 2018-05-29
US20150076119A1 (en) 2015-03-19
MX2016000918A (es) 2016-04-28
KR102198122B1 (ko) 2021-01-04
CN105555456B (zh) 2018-12-14
US10543551B2 (en) 2020-01-28
US11759879B2 (en) 2023-09-19
MX367945B (es) 2019-09-12
WO2015038711A1 (en) 2015-03-19
CN105555456A (zh) 2016-05-04
EP3046712A1 (en) 2016-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11759879B2 (en) Synchronized rotating arc welding method and system
JP2015501727A (ja) 直流電極マイナス回転式アーク溶接方法およびシステム
JP2015523217A (ja) 調節可能な回転式アーク溶接方法およびシステム
US11969836B2 (en) Reciprocating wire feed welding system and method
CN111163891A (zh) 使用机械振荡使结构部件使结构部件朝向和远离工件机械振荡的金属制造系统
CN105531061A (zh) 窄坡口焊接方法和系统
EP2726242B1 (en) Metal cored welding method and system using rotating electrode
JP4861101B2 (ja) アーク溶接方法
JPH0966363A (ja) 既設溶接部の補修溶接方法