JP2016506725A - アワビの水産養殖において用いるためのプロバイオティクスの製造 - Google Patents

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Abstract

本発明は、新規なバイオプロセステクノロジーを用いた、アワビ用プロバイオティクス微生物を製造するための培養培地及び方法に関する。アワビプロバイオティクスの製造のための商業的に実行可能なバイオプロセスは、現在のところ存在しない。この発明は、細菌プロバイオティクスであるビブリオ・ミダエ(Vibrio midae)若しくは酵母プロバイオティクスであるデバリオマイセス・ハンセニイ(Debaryomyces hansenii)又はそれらの組み合わせの小容量冷凍培養物から、プロバイオティクス製品への、アワビプロバイオティクスの生物学的製造を容易にするものである。本発明は、接種の手法、発酵方法、バイオマスの採取、並びにアワビの餌に配合することができる液体又は乾燥製品へのバイオマスの製剤化について記載する。【選択図】図7

Description

本発明は、新規なバイオプロセステクノロジーを用いたアワビの水産養殖において用いるための、プロバイオティクス微生物製造用の培養培地及び方法に関する。
アワビプロバイオティクスの製造のためのバイオプロセスは、現在のところ存在しない。本発明は、細菌プロバイオティクスであるビブリオ・ミダエ(Vibrio midae)若しくは酵母プロバイオティクスであるデバリオマイセス・ハンセニイ(Debaryomyces hansenii)又はそれらの組み合わせの小容量冷凍培養物から、プロバイオティクス製品への、アワビプロバイオティクスの生物学的製造を容易にするものである。本発明は、培養培地、接種の手法、発酵方法、バイオマスの採取、並びにアワビの餌に配合することができる液体及び/又は乾燥製品へのバイオマスの製剤化について記載する。
アワビ(ミミガイ科(family Haliotidae))は、沿岸の温暖な海域及び熱帯海域において世界中に分布する海洋古腹足網軟体動物である(Degnanら、2006年)。アワビのファミリーは、約56種からなり、全てがアワビ属(genus Haliotis)に属する。アワビは、世界で最も価値ある海産食品種のひとつであり(Reddy−Lopataら、2006年)、長年にわたって活用されてきた極東においては多大な需要がある(Francisら、2007年)。大抵の場合、アワビの需要は供給をはるかに超え、天然アワビの群体は、違法な採取及び密漁による深刻な苦難の下にある。一定の大きさのアワビの身は、多くの人によって魅力的な食品であると考えられており、世界中で最も高価なタンパク質製品のひとつであると考えられている。その高い価値によって、集約的なアワビ水産養殖の開発及び最適化が進められてきた(Parkら、2007年)。しかしながら、アワビ水産養殖には、乏しい水質、病気、及びこの海洋軟体動物固有の成長速度の遅さ等の要因による課題がある。
アワビの水産養殖の成功は、適切な栄養分及び病気の排除に依存する(Naidooら、2006年)。この問題に対する従来の解決法は、アワビの水産養殖において抗微生物薬を用いることであったが、このアプローチは、抗微生物薬に耐性のある微生物の発生につながり(Schwarzら、2001年)、環境及びアワビの養殖への悪影響のみならず、消費者の抵抗をも生じることとなった。Macey及びCoyne(2006年)は、プロバイオティクスを補足した飼料がアワビの成長及び免疫系を改善すると提案した。
アワビは、極めて成長速度が遅く、市場に受け入れられるサイズに達するまでに約4年かかる。したがって、アワビの成長速度を高め、また病気への耐性を増すための方法を調査することは不可避であった。
アワビ水産養殖が直面する課題への代替アプローチは、プロバイオティクス微生物の使用である。この技術は、環境に優しい水産養殖への需要の増加のために、評判を博している。プロバイオティクスは、適量で投与されて宿主へ健康効果を与える生きた微生物である。それらは、養殖される種の病気を制御し、消化を改善し、全体的な成長及び免疫性を押し上げることが示されている。
デバリオマイセス・ハンセニイ及びビブリオ・ミダエは、アワビであるハリオティス・ミダエ(Haliotis midae)の胃腸管からMacey及びCoyne(2006年)によって単離され、プロバイオティクス活性、特にアワビの成長速度を増す能力について評価された。Macey及びCoyne(2005年)によって実行された研究によって、アワビの飼料にこれらのプロバイオティクス微生物を補足すると、成長速度の改善につながるということが示された。プロバイオティクス微生物は、アワビの天然海藻飼料中に存在する多糖とタンパク質との複合体を分解することができ、消化効率を高め、それによってアワビの成長速度を改善することができた(Coyneら、2004年)。これらの微生物は、食細胞活性、プロテアーゼ活性及びアミラーゼ活性のようなアワビの消化管内のある特定の活性を増加させる。
最新技術には、水産養殖におけるプロバイオティクスとして、天然の細菌及び酵母を用いることが記載されている。この点に関し、先行技術には、エビ(Ruangpanら、1998年)及び小エビ(Austinら、1995年)の水産養殖において用いるためのプロバイオティクスとして、ビブリオナセアエ科(family Vibrionaceae)の細菌を用いることが開示されている。海洋環境から単離された他のビブリオ(Vibrio)種も、プロバイオティクス効果を示し、Nairら(1985年)、Carraturoら(2006年)及びCastroら(2006年)によって報告されている。
南アフリカ特許2004/06777並びにMacey及びCoyne(2005年及び2006年)により行われた研究には、アワビ水産養殖において用いるためのプロバイオティクスとして、ビブリオ・ミダエ及びデバリオマイセス・ハンセニイを用いることが記載されている。この研究の主要部において、ビブリオ・ミダエは、マリンブロス(MB)中で22℃にて培養され、デバリオマイセス・ハンセニイは、酵母エキス−ペプトン−グルコースブロス(YPD)培地中で22℃にて培養された。Macey及びCoyneによって行われた研究は、最適な培養条件、細胞培養濃度について調査しておらず、最適な培養密度を測定しておらず、且つ/又はバイオマス製造量を測定していない。Macey及びCoyneによって利用された方法及び製造培地と本発明の方法及び製造培地との比較評価は、本発明者らが、ビブリオ・ミダエ及びデバリオマイセス・ハンセニイの両者についての先行技術に記載されている細胞増殖率よりも、数桁にわたって顕著に細胞増殖率を増加することができたことを明らかにしている(実施例3を参照)。
デバリオマイセス・ハンセニイは、工業用酵母として一般的に用いられている。この酵母に関するこれまでの研究は、概して、細胞全体での生体触媒としてのその使用に焦点を当てたものではなく、グリセロール及びキシロース等の代謝産物の製造のための使用に焦点を当てたものであった(Adler及びGustafsson、1980年、並びにParajoら、1997年)。
しかしながら、先行技術は、デバリオマイセス・ハンセニイを、スズキ(Tovarら、2002年)及びニジマス(Andlidら、1995年)等の水性種の微生物叢の一員として記載している。これらの研究においても、デバリオマイセス・ハンセニイは、酵母エキス−ペプトン−グルコースブロス(YPD)中で培養されており、これらの研究のいずれも、最適な培養条件、細胞培養濃度、最適密度又はバイオマス製造については調査していなかった。
本明細書は、ビブリオ・ミダエ及びデバリオマイセス・ハンセニイの培養のための高生産性の新規なバイオプロセス、並びに水産養殖におけるそれらの使用について記載する。この分野におけるこれまでの研究で、アワビプロバイオティクスの大規模製造のための方法を提供するものはない。
南アフリカ特許2004/06777
Degnanら、2006年 Reddy−Lopataら、2006年 Francisら、2007年 Parkら、2007年 Naidooら、2006年 Schwarzら、2001年 Macey及びCoyne、2006年 Macey及びCoyne、2005年 Coyneら、2004年 Ruangpanら、1998年 Austinら、1995年 Nairら、1985年 Carraturoら、2006年 Castroら、2006年 Adler及びGustafsson、1980年 Parajoら、1997年 Tovarら、2002年 Andlidら、1995年 Papouskova及びSychrova、2007年
本発明は、ビブリオ・ミダエ及び/若しくはデバリオマイセス・ハンセニイ細胞の生きた培養物並びに/又は生きた培養物の組み合わせを含むプロバイオティクス餌組成物を製造する新規な方法を提供する。
本発明の第1の態様によれば、プロバイオティクス組成物の製造において用いるためのプロバイオティクスの培養用の増殖培地、及びアワビ用のプロバイオティクス餌が提供される。
本発明の一実施形態において、増殖培地は、クエン酸、HPO、約0g/lから約4g/lの(NHSO、Ca(NO、MnSO.7HO、FeSO.7HO、KCl、約20g/lから約40g/lのNaCl、MgCl.6HO、約42g/lから約255g/lのコーンスティープリカー、約1g/lから約40g/lの転化高品質糖蜜、及び約0.5ml/lから約5ml/lの消泡剤を含み、pHが約5から約8である、細菌増殖培地である。好ましくは、細菌増殖培地は、約1g/lのクエン酸、約2.5ml/lのHPO、約0.4g/lのCa(NO、約0.040g/lのMnSO.7HO、約0.032g/lのFeSO.7HO、約1g/lのKCl、約30g/lのNaCl、約2.3g/lのMgCl.6HO、約54.4g/lのコーンスティープリカー、約24g/lの転化高品質糖蜜、及び約1ml/lの消泡剤を含み、増殖培地のpHは、約6.5に維持されている。細菌増殖培地は、マリンブロス(MB)培地より顕著に高いビブリオ・ミダエの細胞増殖率(g/l/h)を支持する。
本発明の別の一実施形態において、増殖培地は、クエン酸、HPO、約18g/lから約30g/lの(NHSO、MgSO.7HSO、CaCl.2HO、約0g/lから約40g/lのNaCl、KHPO、約8g/lから約212g/lのコーンスティープリカー、約1g/lから約40g/lの転化高品質糖蜜、及び約0.5ml/lから約5ml/lの消泡剤を含み、pHが約4から7である、酵母増殖培地である。好ましくは、酵母培地は、約2.5g/lのクエン酸、約16.3ml/lのHPO、約30g/lの(NHSO、約8.2g/lのMgSO.7HSO、約0.8g/lのCaCl.2HO、約0.1g/lのNaCl、約11.3g/lのKHPO、約204g/lのコーンスティープリカー、約10g/lのグルコース、及び約1ml/lの消泡剤を含み、増殖培地のpHは、約5.6に維持されている。酵母増殖培地は、酵母エキス−ペプトン−グルコース(YPD)培地より顕著に高いデバリオマイセス・ハンセニイの細胞増殖率(g/l/h)を支持する。
本発明の第2の態様によれば、(i)接種培地にビブリオ・ミダエ生細胞及び/又はデバリオマイセス・ハンセニイ生細胞の培養物を接種することによって、予備発酵培養物を調製する工程、(ii)反応器に含有される増殖培地に、予備発酵培養物を接種する工程、(iii)ビブリオ・ミダエ細胞及び/又はデバリオマイセス・ハンセニイ細胞の増殖期中、気流、酸素飽和度、背圧、温度及び増殖培地のpHを制御する工程、(iv)細胞が安定形態であり且つ生細胞濃度が2×10細胞/mlから1×1011細胞/mlの範囲である、増殖の対数中期と静止期との間に、ビブリオ・ミダエ細胞を採取する工程、或いはまた、生細胞濃度が4×10細胞/mlから2×1010細胞/mlの範囲である、増殖の対数中期と対数後期との間に、デバリオマイセス・ハンセニイ細胞を採取する工程、並びに(v)採取したビブリオ・ミダエ細胞及び/又はデバリオマイセス・ハンセニイ細胞を緩衝液中に再懸濁することによって、液体製品を製造する工程を含む、プロバイオティクス組成物を製造する方法が提供される。
この明細書に記載されている単離されたビブリオ・ミダエは、ベルギー微生物統合コレクション(Belgian Coordinated Collections of Micro−organisms;BCCM)に、2013年7月1日に受託番号LMG P−27727で寄託されている。同様に、この明細書に記載されている単離されたデバリオマイセス・ハンセニイの培養物は、2013年7月1日に受託番号MUCL 54982で寄託されている。
本方法は、(vi)液体製品を、担体、安定剤又は充填剤とブレンドして、バイオマスペーストを形成する工程、及び(vii)バイオマスペーストを乾燥して、乾燥製品を製造する工程をさらに含んでもよい。
本発明の方法は、回分法又は流加回分法であってよい。好ましくは、本方法は、ビブリオ・ミダエには回分法であり、デバリオマイセス・ハンセニイには流加回分法である。
本発明の好ましい実施形態において、流加回分法又は回分法のための反応器への気流は、0.5から2.0v/v/mの範囲であってよい。好ましくは、反応器への気流は1v/v/mである。
本発明のさらに好ましい実施形態において、発酵培地中の溶存酸素は、飽和度20から100%の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは、溶存酸素は、飽和度30%に維持する。
本発明のさらに別の好ましい実施形態において、反応器内の背圧は、0から250kPaの範囲であることが好ましい。最も好ましくは、反応器内の背圧は、50kPaである。
ビブリオ・ミダエ細胞は、培養培地中で20から34℃の範囲の温度にて培養されることが好ましい。最も好ましくは、ビブリオ・ミダエ細胞は、30℃の温度にて培養される。一方、デバリオマイセス・ハンセニイ細胞は、培養培地中で16から34℃の範囲の温度にて培養されることが好ましい。最も好ましくは、デバリオマイセス・ハンセニイ細胞は、24℃の温度にて培養される。
ビブリオ・ミダエ用の培養培地のpHは、5.0から8.0の範囲であることが好ましく、最も好ましくはpHは6.5である。デバリオマイセス・ハンセニイ用の培養培地のpHは、4.0から7.0の範囲であることが好ましく、最も好ましくはpHは5.6である。
本発明の方法において用いられる増殖培地は、ビブリオ・ミダエ及び/又はデバリオマイセス・ハンセニイ細胞の増殖のための栄養分を含んでいることが理解される。栄養分は、無機塩、炭素源、窒素、ビタミン、微量元素、消泡剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される。さらに、接種培地は、無機塩、炭素源、窒素、ビタミン、微量元素、及びそれらの混合物からなる群から選択される、本発明の方法において用いられるプロバイオティクスの増殖のための栄養分を含むことが理解される。
本発明の一実施形態において、プロバイオティクス微生物は、遠心分離又はろ過によって増殖培地から採取される。好ましい実施形態において、プロバイオティクス微生物は、垂直管遠心分離によって採取される。
本発明の好ましい実施形態においては、ビブリオ・ミダエプロバイオティクス微生物をリン酸緩衝食塩水中に再懸濁して、液体製品を製造する。同様に、デバリオマイセス・ハンセニイプロバイオティクス微生物をリン酸緩衝液中に再懸濁して、液体製品を製造し、好ましくは、リン酸緩衝液は、約4〜20%m/mのトレハロース、好ましくは12.5%m/mのトレハロースを含み、緩衝液のpHは約4から6の範囲であり、好ましくはpHは4.5である。
本発明のさらに好ましい実施形態においては、液体製品を、微結晶セルロース、トレハロース、スクロース及びスキムミルク、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される担体と組み合わせて、ブレンド製品を形成する。また別の好ましい実施形態においては、バイオマスペーストを押出成形し乾燥して、乾燥製品を形成する。
担体と組み合わせたビブリオ・ミダエ液体製品の押出成形は、30から70℃の範囲の温度にて典型的に行われるが、好ましくは、押出成形は45℃の温度にて行う。担体と組み合わせたデバリオマイセス・ハンセニイ液体製品の押出成形は、30から50℃の範囲の温度にて典型的に行われるが、好ましくは、押出成形は45℃の温度にて行う。
本発明の第3の態様によれば、本発明の方法に従って作製された液体製品又は乾燥製品を含み、ビブリオ・ミダエ細胞及び/若しくはデバリオマイセス・ハンセニイ細胞並びに/又は二者の組み合わせを含有する、アワビの水産養殖において用いるためのプロバイオティクス組成物が提供される。
本発明の好ましい実施形態において、本発明の方法に従って作られた液体製品又は乾燥製品は、アワビの餌に製剤化される。さらに、液体製品又は乾燥製品は、餌の押出成形前に予備ブレンドすること、予備調製されたアワビの餌へ真空注入すること、又は既存の餌にトップコーティングすることによって、アワビの餌と組み合わされてもよい。
アワビの餌と組み合わせたビブリオ・ミダエ液体又は乾燥製品の押出成形は、30から70℃の範囲の温度が典型的であるが、好ましくは、押出成形は45℃の温度にて行う。アワビの餌と組み合わせたデバリオマイセス・ミダエ液体又は乾燥製品の押出成形は、30から70℃の範囲の温度が典型的であるが、好ましくは、押出成形は、45℃の温度にて行う。
本発明のまた別の態様は、アワビの餌と、本発明のビブリオ・ミダエプロバイオティクス組成物及びデバリオマイセス・ハンセニイプロバイオティクス組成物との組み合わせを含む、アワビ用のプロバイオティクス組成物を提供する。
ここで、本発明の非限定的な実施形態について、以下の図を参照しながら、単なる例として説明する。
ある温度条件範囲(10℃から40℃)にわたる2LのBraun Bバイオ反応器内でのビブリオ・ミダエの培養中に得られた細胞増殖率(CFU/ml/h)のデータである。 ある温度条件範囲(10℃から40℃)にわたる2LのBraun Bバイオ反応器内でのデバリオマイセス・ハンセニイの培養中に得られた細胞増殖率(CFU/ml/h)のデータである。 あるpH条件範囲(5.0から8.0)にわたる2LのBraun Bバイオ反応器内でのビブリオ・ミダエの培養中に得られた細胞増殖率(CFU/ml/h)のデータである。 あるpH条件範囲(4.0から7.0)にわたる2LのBraun Bバイオ反応器内でのデバリオマイセス・ハンセニイの培養中に得られた細胞増殖率(CFU/ml/h)のデータである。 15LのBraun Cバイオ反応器内での様々な濃度のCLSを含有する発酵培地中での当該生物の培養中に測定されたビブリオ・ミダエの細胞増殖率である。 15LのBraun Cバイオ反応器内での様々な濃度のCLSを含有する発酵培地中での当該生物の培養中に測定されたデバリオマイセス・ハンセニイの細胞増殖率である。 15LのBraun Cバイオ反応器内での様々な濃度のTSAIを含有する発酵培地中での当該生物の培養中に測定されたビブリオ・ミダエの細胞増殖率である。 15LのBraun Cバイオ反応器内での様々な濃度のTSAIを含有する発酵培地中での当該生物の培養中に測定されたデバリオマイセス・ハンセニイの細胞増殖率である。 生物の高い細胞密度生成を達成するための社内開発増殖培地中でのビブリオ・ミダエの増殖である。 15LのBraun Cバイオ反応器内での最適な発酵培地中でのビブリオ・ミダエの増殖のための操作パラメータを示す発酵プロファイルである。 54.4g/lのCSL及び25g/lのHTMを補足した培地中でのビブリオ・ミダエの培養中に得られ評価された主要な応答である。 生物の高い細胞密度生成を達成するための社内開発増殖培地中でのデバリオマイセス・ハンセニイの増殖である。 15LのBraun Cバイオ反応器内での最適な発酵培地中でのデバリオマイセス・ハンセニイの増殖のための操作パラメータを示す発酵プロファイルである。 24g/lのCSL及び10g/lのHTMを補足した培地中でのデバリオマイセス・ハンセニイ株の培養中に得られた主要な応答である。
ここで、本発明について、本発明の全てではないがいくつかの実施形態が示されている添付の図面を参照しながら、以下により完全に説明する。
説明される本発明は、開示される特定の実施形態に限定されるべきものではなく、改変及び他の実施形態が本発明の範囲内に含まれることが意図されている。本明細書においては特定の用語が使用されるが、それらは一般的で且つ記述的な意味においてのみ用いられ、限定を目的とするものではない。
単語「含む(comprise)」、及び「含む(comprising)」、「含む(comprises)」等のその単語の変化形は、「含むがそれに限定されない」ことを意味し、例えば、他の添加剤、構成成分、整数又は工程を排除することを意図しない。
本明細書において用いる場合、用語「細菌生細胞」又は「酵母生細胞」は、生きており複製及び/若しくは繁殖が可能な微生物、又は生きているが休止期、冷凍、保存若しくは再構成状態にあって培養可能ではない微生物を指す。
本明細書において用いる場合、用語「生存細胞収率」又は「生存細胞濃度」は、リットル、ミリリットル、キログラム、グラム又はミリグラム等の測定単位当たりの、液体培養物中の濃縮又は保存状態の生存細胞の数を指し、生きているが培養可能ではない細菌及び/又は酵母生細胞を含んでもよい。
本明細書において用いる場合、用語「細胞保存」は、休止期細胞を取り、生存能力を経時的に保つ代謝的に不活性な状態にそれを保存するプロセスを指す。本明細書において用いる場合、用語「製品」は、他の構成成分とブレンドすることができ且つ生存細胞を特定濃度で含有する、販売され用いられ得る微生物の組成物を指す。
本明細書において用いる場合、用語「プロバイオティクス」は、宿主生物に有益な効果を与える1種又は複数種の生きた微生物を指す。消化管内でのプロバイオティクス微生物の定着に由来する有益性には、病原体負荷の軽減、改善された微生物発酵パターン、改善された栄養分吸収、改善された免疫機能、及び補助された消化が含まれる。
本明細書において用いる場合、用語「発酵」は、1つの物質を他の物質へ変換し、その際に細胞が細胞エネルギーを得ることができる、生物によって行われる代謝プロセス、例えば、生物がグルコースを利用し、それを乳酸又はプロピオン酸へ変換するときを指す。本願においては、発酵プロセスを用いて細胞エネルギーを生成して、細菌及び/又は酵母株の再生産を容易にし、それによってこれらの微生物をより多く製造する。
本発明の方法は、細菌であるビブリオ・ミダエ若しくは酵母であるデバリオマイセス・ハンセニイ又は二者の組み合わせを含むアワビの餌の製造を提供する。
本プロバイオティクスは、高生産性の発酵方法におけるこれらの微生物の複製によって製造される。
本発明の発酵方法は、回分法又は流加回分法であってもよい。しかしながら、好ましくは、本方法は、ビブリオ・ミダエには回分法であり、デバリオマイセス・ハンセニイには流加回分法である。
発酵気流は、ビブリオ・ミダエ又はデバリオマイセス・ハンセニイのいずれについても、0.5から2.0v/v/mの範囲であり、好ましくは1v/v/mである。発酵撹拌速度は、ビブリオ・ミダエ又はデバリオマイセス・ハンセニイのいずれについても、溶存酸素を飽和度20から100%の範囲、好ましくは飽和度30%に維持するように制御される。発酵酸素利用率は、ビブリオ・ミダエ又はデバリオマイセス・ハンセニイのいずれについても、10から210mMol/l/hの範囲であり、名目上は、ビブリオ・ミダエについては160mMol/l/hであり、デバリオマイセス・ハンセニイについては200mMol/l/hである。
発酵背圧は、0から250kPaの範囲であり、発酵背圧は50kPaが最適である。
発酵温度は、ビブリオ・ミダエについては、20から34℃の範囲であり、30℃が最適であり(図1a)、デバリオマイセス・ハンセニイについては、16から34℃の範囲であり、24℃が最適である(図1b)。
発酵pHは、ビブリオ・ミダエについては、5.0から8.0の範囲であり、6.5が最適であり(図2a)、デバリオマイセス・ハンセニイについては、4.0から7.0の範囲であり、5.6が最適である(図2b)。発酵pHは、酸又は塩基を用いて制御される。酸は好ましくは硫酸であり、塩基は好ましくは水酸化アンモニウムである。
増殖培地は、塩を含み、ビブリオ・ミダエについては、(塩化マグネシウム六水和物、塩化カリウム、クエン酸、硝酸カルシウム、硫酸第一マンガン四水和物、硫酸鉄七水和物及びリン酸)が好ましく、デバリオマイセス・ハンセニイについては、(クエン酸、硫酸マグネシウム七水和物、塩化カルシウム無水物、リン酸二水素カリウム及びリン酸)が好ましい。
増殖培地は、無機窒素源、NaCl、消泡剤、炭化水素及び有機栄養源を含む。無機窒素源は、ビブリオ・ミダエについては、0から15g/lの範囲、好ましくは0から4g/l、最も好ましくは0g/l、デバリオマイセス・ハンセニイについては、15から50g/lの範囲、好ましくは18から30、最も好ましくは18.5g/lの硫酸アンモニウムであってもよい。NaCl源は、ブリオ・ミダエについては、10から50g/lの範囲、好ましくは20から40g/l、最も好ましくは30g/lであり、デバリオマイセス・ハンセニイについては、0から10g/lの範囲、好ましくは0.1g/lである。増殖培地は、0.5から10ml/lの範囲、好ましくは1から5ml/l、最も好ましくは1ml/lの消泡剤を含む。有機栄養源は、コーンスティープリカー(以下、「CSL」という)、ペプトン、酵母エキス及び又はカザミノ酸であってよく、好ましくは、ビブリオ・ミダエについては42から255g/lの範囲で最適濃度が54.4g/l(図3a)、デバリオマイセス・ハンセニイについては8から212g/lの範囲で最適濃度が204g/l(図3b)である、液体フィターゼ処理限外ろ過CSLであってよい。炭化水素源は、グルコース、フルクトース、スクロース又は糖蜜であってよいが、好ましくは、ビブリオ・ミダエについては1から40g/l転化全糖(以下、「TSAI」という)の範囲で最適濃度が24g/l(図4a)、デバリオマイセス・ハンセニイについては1から40g/lTSAI(グルコース又はHTM)の範囲で最適濃度が10g/l(図4b)である、転化高品質糖蜜(以下、「HTM」という)である。
微生物は、生産性及びロバスト性を改善するため、ビブリオ・ミダエについては、(塩化マグネシウム六水和物、塩化カリウム、クエン酸、硝酸カルシウム、硫酸第一マンガン四水和物、硫酸鉄七水和物、リン酸、酵母エキス、カザミノ酸及びペプトン)、又はデバリオマイセス・ハンセニイについては、(クエン酸、硫酸マグネシウム七水和物、塩化カルシウム無水物、リン酸二水素カリウム、リン酸及び酵母エキス)を含む、増殖培地に類似の接種培地中で、接種段階において育てられる。
発酵生産性は、ビブリオ・ミダエについては、1.0×10から1.6×1013細胞/l/hの範囲であり、最適には1.5×1013細胞/l/hであり、デバリオマイセス・ハンセニイについては、3.0×1004から7.0×1011細胞/l/hの範囲であり、最適には6.4×1011細胞/l/hである。
発酵微生物細胞濃度は、ビブリオ・ミダエについては、2×10から1×1011細胞/mlの範囲であり、最適には9.2×1010細胞/mlであり、デバリオマイセス・ハンセニイについては、4.0×10から2.0×1010細胞/mlの範囲であり、最適には1.6×1010細胞/mlである。
培養されたビブリオ・ミダエ又はデバリオマイセス・ハンセニイは、発酵ブロスから遠心分離又はろ過、好ましくは垂直管遠心分離及び/又は連続遠心分離によって採取する。
バイオマスは、適した緩衝液、好ましくはNaClを含有するリン酸緩衝液に製剤化して、プロバイオティクス液体製品を得てもよい。或いはまた、デバリオマイセス・ハンセニイについては、リン酸緩衝液は、約4〜20%m/mのトレハロース、好ましくは12.5%m/mのトレハロースを含み、緩衝液のpHは約4から6の範囲であり、好ましくはpHは4.5である。
液体製品形態は、乾燥担体、安定剤又は充填剤、例えば、微結晶セルロース(以下、「MCC」という)、トレハロース、スクロース又はスキムミルク、好ましくは、トレハロースとMCCとの組み合わせと共に、バイオマスペーストへ製剤化してもよい。
バイオマスペーストは、押出成形し乾燥して、プロバイオティクス乾燥製品を得てもよい。バイオマスペーストは、30から50℃の範囲の温度にて押出成形してもよいが、好ましくは、バイオマスペーストは45℃の温度にて押出成形する。
プロバイオティクス液体製品又はプロバイオティクス乾燥製品は、餌の押出成形前に予備ブレンドすること、又は既存の餌へ真空注入すること、又は既存の餌にトップコーティングすることによって、アワビの餌に製剤化してもよい。
本明細書に記載の微生物を、先行技術における記載より高い細胞密度培養物中で又は顕著に高い細胞増殖率(g/h/l)で製造することを示唆する文献証拠は見出されていない。さらに、標準的な方法は、1×10細胞/mlの細胞力価を典型的に生じるが、驚くべきことに、この明細書に記載の方法を用いると、顕著に高い細胞力価を生じる(デバリオマイセス・ハンセニイは1.57×1010細胞/ml、ビブリオ・ミダエは9.72×1010細胞/ml)。
以下の実施例は、例証として提示されるものであり、限定として提示されるものではない。
ビブリオ・ミダエのアワビプロバイオティクスの製造
本明細書に記載のビブリオ・ミダエは、生存できるが培養できない(VNBC)状態に入ることが知られている。しかしながら、本明細書に記載の方法及び培地は、ビブリオ・ミダエがこれらのプロバイオティクスの大規模製造のための培養可能な状態に入ることを可能にする。
ビブリオ・ミダエ接種源
ビブリオ・ミダエの冷凍バイアルを1つのみ用いて、各接種フラスコ(1.8リットル、フェルンバッハ)に接種した。各フラスコ中の増殖培地は、1g/lのクエン酸、2.5ml/lのHPO、3g/lの(NHSO、0.4g/lのCa(NO、0.04g/lのMnSO.7HO、0.032g/lのFeSO.7HO、1g/lのKCl、30g/lのNaCl、2.3g/lのMgCl.6HO、5g/lのカザミノ酸、5g/lの酵母エキス、10g/lのペプトン(Biolab)及び10g/lのグルコースからなるものであった。増殖培地のpHは、121℃にて15分間の殺菌の前に、10%v/vのHSO又は25%v/vのNHOHを用いて6.5に調整した。接種に続いて、フラスコを30℃にてオービタルシェーカー(Innova 2300、New Brunswick Scientific、エジソン、ニュージャージー、米国)において180rpmの速度で4.5時間インキュベートした(OD660nm約2.0)。
ビブリオ・ミダエ発酵方法
接種したフラスコを1つのみ用いて、各発酵槽に接種した。発酵方法は、15リットルのBiostat C(商標)発酵槽(Sartorius BBI systems、メルズンゲン、独国)中で稼働容積10リットルにて実行した。
発酵槽中で用いた増殖培地は、以下の培地構成成分を含有していた:1g/lのクエン酸、2.5ml/lのHPO、0.4g/lのCa(NO、0.040g/lのMnSO.7HO、0.032g/lのFeSO.7HO、1g/lのKCl、30g/lのNaCl、2.3g/lのMgCl.6HO、54.4g/lのCSL、及び24g/lのHTM。増殖培地塩、消泡剤(1ml/lのPluriol(商標)P2000、BASF、ルートヴィヒスハーフェン、独国)及びCSLを初期充填物に加え、9.3リットルにした。初期充填物の殺菌に続いて、別個に殺菌したHTM溶液を加えた。発酵温度は30℃に維持した。スターラーの速度は、500rpmに設定し、1000rpmへ勾配させて、溶存酸素が飽和度30%を超えるように維持した。pHを10%v/vのHSO又は25%v/vのNHOHを用いて6.5に維持した。通気は1v/v/mに設定した。
ビブリオ・ミダエ株の後処理
Sharples−Stokes遠心分離器(Pennwalt、仏国)を用いて、発酵ブロスを遠心分離した。遠心管速度は15700gであり、発酵ブロス供給速度は30リットル/hであった。上澄み液を捨て、リン酸緩衝液(KHPO 0.11、KHPO 0.71、NaCl 2.91、HO 96.27%m/m)を用いてバイオマスを製剤化した。オーバーヘッドスターラー(パドル式撹拌機)を用いて、液体製品を均一化した(1000rpm)。
押出成形乾燥製品形態のため、細菌(リン酸緩衝食塩水中に製剤化したもの)をMCC(液体製品対MCCが質量基準で1:1)及びトレハロース(5%m/m)と、フードミキサーKMX50(Kenwood、ロンドン、英国)中でブレンドした。ブレンド物を篩型押出成形機Nica E−140 extruder(Niro−Aeromatic、サウサンプトン、英国)を通して冷押出成形し、その後、ベンチスケールのAeromatic流動床乾燥機(Aeromatic AG、独国)を用いて約10%m/mまで対流乾燥した。注入気流は、50m/h及び周囲温度に設定した。
アワビの餌のため、遠心分離したバイオマスを人口塩水(ASW)緩衝液中に再懸濁した。再懸濁した緩衝液を、アワビの餌に加え、スクリュー押出成形機を用いて冷押出成形し、対流オーブン(30℃)中で最終含水率約10%m/mまで乾燥した。再懸濁したバイオマスは、30から70℃の範囲の温度にて押出成形した。しかしながら、バイオマスペーストは、45℃の温度にて押出成形することが好ましい。
結果
ビブリオ・ミダエを24g/lのHTM及び54.4g/lのCSLを含有する培地中で培養したとき、6時間培養後に、最大細胞濃度9.7×1010細胞/ml及び最適密度11.1が得られた。(図5)。
気流及び温度は、発酵全体を通して1v/v/m及び30℃を維持した。pHは、10%v/vのHSO又は25%v/vのNHOHを用いて6.5に自動制御した。POは、必要な場合には撹拌速度を高めて30%超に維持した。この発酵において、最大酸素利用速度(OUR)160mMol/l/hを達成した(図6)。
測定した主要な応答は、増殖速度、細胞濃度、細胞増殖率、並びにタンパク質(YPP)、糖(YPS)及び酸素(YPO)に対する細胞収率であった(図7)。
1.0/hの増殖速度が観察された。ビブリオ・ミダエを発酵培地中で培養することによって、最大細胞濃度9.7×1010細胞/ml及び細胞増殖率1.6×1013細胞/ml/hが得られた。タンパク質、糖及び酸素に対するビブリオ・ミダエ細胞収率は、それぞれ1.8×1013細胞/g、4.1×1012細胞/g及び2.0×1010細胞/gであった(図7)。
液体製品は、半減期が100日である(4℃で貯蔵)。初期カウント2×1010CFU/mlの最終製品に製剤化すると、有効期間は669日である(最終製品カウント1×10CFU/mlまで)。
押出成形製品は、半減期が4.86日である(4℃で貯蔵)。初期カウント2×1010CFU/mlの最終製品に製剤化すると、有効期間は31.5日である(最終製品カウント1×10CFU/mlまで)。
アワビの餌は、半減期が22.4日である(4℃で貯蔵)。初期カウント2×1010CFU/mlの最終製品に製剤化すると、有効期間は156.8日である(最終製品カウント1×10CFU/mlまで)。
ビブリオ・ミダエの増殖、培養及び維持に関しては、限られた情報しかこれまで入手できなかった。この生物の増殖についての情報を与え且つこの生物を単離した個人によって提供された文献は1つしかない(Macey及びCoyne、2006年)。彼らの刊行物において、彼らは、標準マリンブロスMB中での22℃の温度及びpH約7.0でのビブリオ・ミダエの培養を教示している。
一方、本発明は、ビブリオ・ミダエの生産性を27%増加し、製造コストの実質的削減(109108%)することにつながる細菌増殖培地を提供する。
さらに、Macey及びCoyne、2006年の教示では、最適増殖温度は22℃であることが示唆されているが、30℃まで温度を高めると細胞増殖率が1077倍改善することにつながることが分かった。しかも、記載した細菌増殖培地と共に用いると、pHをやや酸性である6.5に調整することによって、細胞増殖率が333%さらに改善する結果となった。
栄養源としてCSLを用いることによって、最適pH及び温度において、本方法の実績は顕著に改善され、驚くべきことに、細胞濃度が24%増加、細胞増殖率が2750倍増加、製造コストが1.82×10%低下するという結果となった。
さらに、炭素源としてHTMを含むことによって、本方法は、細胞濃度が181%増加、細胞増殖率が5705倍増加、製造コストが3.74×10%低下するという結果をもたらした。
上述した要因の組み合わせは、生産性、濃度及び収率の顕著な増加に加えてこの生物の製造コストの実質的削減を伴う、プロバイオティクスとしてのビブリオ・ミダエを製造するための新規な方法の開発につながった。
本明細書に記載の培養培地においてビブリオ・ミダエの培養することと、この実施例の方法を使用することとの累積的効果は、これまでの製造方法よりも生産性が3117倍増加するという結果となった。この増加した生産高は、最適温度及びpHの使用を伴う新規な増殖培地に起因する可能性がある。本方法の生産性は、普通に用いられている窒素及び炭化水素原をCSL及びHTMに置換することによって、さらに83%改善された。99%のコストの低下が、最後のプロセス最適化工程において観察された。この研究は、ビブリオ・ミダエの培養に関する多大な量の新たな知識を提供する。
デバリオマイセス・ハンセニイのアワビプロバイオティクスの製造
デバリオマイセス・ハンセニイ接種源
デバリオマイセス・ハンセニイの冷凍バイアル(5.9×10CFU/ml)を1つのみ用いて、各接種フラスコ(1.8リットル、フェルンバッハ)に接種した。各フラスコ中の増殖培地は、2.5g/lのクエン酸、16.3ml/lのHPO、30g/lの(NHSO、8.2g/lのMgSO.7HSO、0.8g/lのCaCl.2HO、0.1g/lのNaCl、11.3g/lのKHPO、10g/lの酵母エキス及び10g/lのグルコースからなるものであった。増殖培地のpHは、121℃にて15分間の殺菌の前に、10%v/vのHSO又は25%v/vのNHOHを用いて5.6に調整した。接種に続いて、フラスコを24℃にてオービタルシェーカー(Innova 2300、New Brunswick Scientific、エジソン、ニュージャージー、米国)において180rpmの速度で22時間インキュベートした(OD660nm約4.0)。
デバリオマイセス・ハンセニイ発酵方法
接種したフラスコを1つのみ用いて、各発酵槽に接種した。発酵方法は、15リットルのBiostat C(商標)発酵槽(Sartorius BBI systems、メルズンゲン、独国)中で稼働容積10リットルにて実行した。
発酵槽中で用いた増殖培地は、以下の培地構成成分(g/l)を含有していた:2.5g/lのクエン酸、16.3ml/lのHPO、30g/lの(NHSO、8.2g/lのMgSO.7HSO、0.8g/lのCaCl.2HO、0.1g/lのNaCl、11.3g/lのKHPO、204g/lのCSL、及び10g/lのグルコース又はHTM。増殖培地塩、消泡剤(1ml/lのPluriol(商標)P2000、BASF、ルートヴィヒスハーフェン、独国)及びCSLを初期充填物に加え、9.3リットルにした。初期充填物の殺菌に続いて、別個に殺菌したHTM溶液を加えた。発酵温度は24℃に維持した。スターラーの速度は、500rpmに設定し、1000rpmへ勾配させて、溶存酸素が飽和度30%を超えるように維持した。pHを10%v/vのHSO又は25%v/vのNHOHを用いて5.6に維持した。通気は1v/v/mに設定した。
デバリオマイセス・ハンセニイ株の後処理
Sharples−Stokes遠心分離器(Pennwalt、仏国)を用いて、発酵ブロスを遠心分離した。遠心管速度は15700gであり、発酵ブロス供給速度は30リットル/hであった。上澄み液を捨て、リン酸緩衝液(KHPO 0.11、KHPO 0.71、NaCl 2.91、HO 96.27%m/m)を用いてバイオマスを製剤化した。オーバーヘッドスターラー(パドル式撹拌機)を用いて、液体製品を均一化した(1000rpm)。
押出成形乾燥製品形態のため、デバリオマイセス・ハンセニイ(リン酸緩衝液中に製剤化したもの)をMCC(液体製品対MCCが質量基準で1:1)及びトレハロース(5%m/m)と、フードミキサーKMX50(Kenwood、ロンドン、英国)中でブレンドした。ブレンド物を篩型押出成形機Nica E−140 extruder(Niro−Aeromatic、サウサンプトン、英国)を通して冷押出成形し、その後、ベンチスケールのAeromatic流動床乾燥機(Aeromatic AG、独国)を用いて約10%m/mまで対流乾燥した。注入気流は、50m/h及び周囲温度に設定した。
アワビの餌の製剤化のため、遠心分離したバイオマスを人口塩水(ASW)緩衝液中に再懸濁した。再懸濁した緩衝液を、アワビの餌に加え、スクリュー押出成形機を用いて冷押出成形し、対流オーブン(30℃)中で最終含水率約10%m/mまで乾燥した。再懸濁したバイオマスは、30から50℃の範囲の温度にて押出成形した。しかしながら、バイオマスペーストは、45℃の温度にて押出成形することが好ましい。
結果
デバリオマイセス・ハンセニイを25g/lのHTM及び24g/lのCSLを含有する培地中で培養したとき、22時間培養後に、最大細胞濃度8.4×10細胞/ml及び最適密度37.9が得られた。(図8)。
気流及び温度は、発酵全体を通して1v/v/m及び24℃を維持した。pHは、10%v/vのHSO又は25%v/vのNHOHを用いて5.6に自動制御した。POは、必要な場合には撹拌速度を高めて30%超に維持した。この発酵において、最大酸素利用速度(OUR)200mMol/l/hを達成した(図9)。
測定した主要な応答は、増殖速度、細胞濃度、細胞増殖率、並びにタンパク質(YPP)、糖(YPS)及び酸素(YPO)に対する細胞収率であった(図10)。
0.3/hの増殖速度が観察された。デバリオマイセス・ハンセニイを発酵培地中で培養することによって、最大細胞濃度8.4×1009細胞/ml及び細胞増殖率3.8×1011細胞/ml/hが得られた。タンパク質、糖及び酸素に対するデバリオマイセス・ハンセニイ細胞収率は、それぞれ3.6×1011細胞/g、3.5×1011細胞/g及び4.2×1011細胞/gであった(図10)。
液体製品は、半減期が381日であった(4℃で貯蔵)。初期カウント2×1010CFU/mlの最終製品に製剤化すると、有効期間は2535日である(最終製品カウント1×10CFU/mlまで)。
押出成形製品は、半減期が27.5日であった(4℃で貯蔵)。初期カウント2×1010CFU/mlの最終製品に製剤化すると、有効期間は192.5日である(最終製品カウント1×10CFU/mlまで)。
デバリオマイセス・ハンセニイのアワビの餌は、半減期が101.2日である(4℃で貯蔵)。初期カウント2×1010CFU/mlの最終製品に製剤化すると、有効期間は708.4日である(最終製品カウント1×10CFU/mlまで)。
デバリオマイセス・ハンセニイプロバイオティクスのための製造技術は、これまで知られていなかった。濃度、生産性、及びバイオマスの収率又は細胞数等の、商業的実績のためのパラメータに従った実際の酵母製造についての報告は、文献にはない。Papouskova及びSychrova(2007年)は、キシリトールの製造のために、23℃の培養温度及びpH6.5を提案している(彼らの目的は、バイオマスを製造することではなかった)。他の論文は、28〜30℃の最適温度範囲に言及している。この酵母のバイオマス製造に関連する先例は、Macey及びCoyne(2006年)の研究からの増殖についての記載のみである。これらの研究は、標準YPD培地、20℃の温度及びpH7.0を用いることを記載している。
本発明は、細胞増殖率を30%改善し且つ製造コストを42.7%削減する独自開発した酵母増殖培地を用いた、デバリオマイセス・ハンセニイの商業的製造のための方法について記載する。
さらに、我々の検討による知見は、これまでの記載に反して、本明細書に記載の方法のための最適温度は24℃であるという結論につながった。この新規な培養温度は、細胞増殖率が449倍改善するという結果となった。pHを5.6に調整することによって、さらに細胞増殖率が95%改善することが観察された。
栄養源としてCSLを用いることによって、最適pH及び温度において、本方法の実績は顕著に改善され、驚くべきことに、細胞濃度が176%増加、細胞増殖率が2382倍増加、製造コストが644%低下するという結果となった。
上述した要因の組み合わせは、生産性、濃度及び収率の顕著な増加に加えて製造コストの実質的削減を伴う、プロバイオティクスとしてのデバリオマイセス・ハンセニイの商業的製造のための新規な方法の開発につながった。
この実施例の方法の累積的効果は、これまでに知られている製造方法よりも生産性が2075倍増加するという結果となった。この増加した生産高は、新規な増殖培地を最適温度及びpHを共に使用することに起因する可能性がある。本方法の生産性は、栄養分としてCSLを用いることによってさらに改善され、これは、デバリオマイセス・ハンセニイを製造するこれまでの最良の方法と比較して、さらに、細胞増殖率が15%増加し、製造材料コストが66%低くなるという結果となった。
製造培地及び培養条件の比較評価
本発明の方法とMacey及びCoyne(2006年)によって記載された方法との比較評価を実行した。本発明者らは、本発明の製造培地に対し、Macey及びCoyneにおいて提示されている条件及び培地に従って育てられた培養物の製造コスト及び細胞増殖率を調査した。
Macey及びCoyneは、以下のように調合されたマリンブロス(MB)中で22℃にて100rpmで振とうしながらビブリオ・ミダエを培養し[(wt/vol)3%のNaCl、0.23%のMgCl.6HO、0.03%のKCl、0.2%のグルコース、0.5%のカザミノ酸、0.1%の酵母エキス]、マリンアガー(MA)[2%の細菌用アガー(wt/vol)を補足したMB、Unilab]上に維持した。著者らは、以下のように調合された酵母ペプトンD−グルコース(YPD)ブロス中でデバリオマイセス・ハンセニイを培養し[(wt/vol)1%の酵母エキス、2%のペプトン、2%のD−グルコース)、YPDアガー[1.5%の細菌用アガー(wt/vol)を補足したYPDブロス、Unilab]上で維持した。
結果
本発明の増殖培地及び方法並びに先行技術の増殖培地及び方法の比較評価の結果を、表1に提示する。
本明細書に記載の培地及び方法は、最大で46.0g/lまでのビブリオ・ミダエバイオマス濃度、及び11.4g/l/hのバイオマス生産性をもたらした。同様に、本明細書に記載の培地及び方法は、最大で133.7g/lまでのデバリオマイセス・ハンセニイバイオマス濃度、及び6.1g/l/hのバイオマス生産性をもたらした。
表1の結果から、水産養殖におけるプロバイオティクスとして用いるためのビブリオ・ミダエ及びデバリオマイセス・ハンセニイの製造のために本発明者らによって開発された増殖培地及び集約的製造方法は、それぞれの培養物の対応する生産性向上と共にこれらの微生物の商業的製造のための顕著なコスト削減へとつながったことが明らかである。
参考文献
本発明の別の一実施形態において、増殖培地は、クエン酸、HPO、約18g/lから約30g/lの(NHSOMgSO .7H 、CaCl.2HO、約0g/lから約40g/lのNaCl、KHPO、約8g/lから約212g/lのコーンスティープリカー、約1g/lから約40g/lの転化高品質糖蜜、及び約0.5ml/lから約5ml/lの消泡剤を含み、pHが約4から7である、酵母増殖培地である。好ましくは、酵母培地は、約2.5g/lのクエン酸、約16.3ml/lのHPO、約30g/lの(NHSO、約8.2g/lのMgSO .7H 、約0.8g/lのCaCl.2HO、約0.1g/lのNaCl、約11.3g/lのKHPO、約204g/lのコーンスティープリカー、約10g/lのグルコース、及び約1ml/lの消泡剤を含み、増殖培地のpHは、約5.6に維持されている。酵母増殖培地は、酵母エキス−ペプトン−グルコース(YPD)培地より顕著に高いデバリオマイセス・ハンセニイの細胞増殖率(g/l/h)を支持する。
アワビの餌と組み合わせたビブリオ・ミダエ液体又は乾燥製品の押出成形は、30から70℃の範囲の温度が典型的であるが、好ましくは、押出成形は45℃の温度にて行う。アワビの餌と組み合わせたデバリオマイセス・ハンセニイ液体又は乾燥製品の押出成形は、30から70℃の範囲の温度が典型的であるが、好ましくは、押出成形は、45℃の温度にて行う。
増殖培地は、塩を含み、ビブリオ・ミダエについては、(塩化マグネシウム六水和物、塩化カリウム、クエン酸、硝酸カルシウム、硫酸第一マンガン七水和物、硫酸鉄七水和物及びリン酸)が好ましく、デバリオマイセス・ハンセニイについては、(クエン酸、硫酸マグネシウム七水和物、塩化カルシウム無水物、リン酸二水素カリウム及びリン酸)が好ましい。
微生物は、生産性及びロバスト性を改善するため、ビブリオ・ミダエについては、(塩化マグネシウム六水和物、塩化カリウム、クエン酸、硝酸カルシウム、硫酸第一マンガン七水和物、硫酸鉄七水和物、リン酸、酵母エキス、カザミノ酸及びペプトン)、又はデバリオマイセス・ハンセニイについては、(クエン酸、硫酸マグネシウム七水和物、塩化カルシウム無水物、リン酸二水素カリウム、リン酸及び酵母エキス)を含む、増殖培地に類似の接種培地中で、接種段階において育てられる。
バイオマスは、適した緩衝液、好ましくはNaClを含有するリン酸緩衝液に製剤化して、プロバイオティクス液体製品を得てもよい。或いはまた、デバリオマイセス・ハンセニイについては、リン酸緩衝食塩水は、約4〜20%m/mのトレハロース、好ましくは12.5%m/mのトレハロースを含み、緩衝液のpHは約4から6の範囲であり、好ましくはpHは4.5である。
発酵槽中で用いた増殖培地は、以下の培地構成成分を含有していた:1g/lのクエン酸、2.5ml/lのHPO、0.4g/lのCa(NO、0.040g/lのMnSO.7HO、0.032g/lのFeSO.7HO、1g/lのKCl、30g/lのNaCl、2.3g/lのMgCl.6HO、54.4g/lのCSL、及び24g/lのHTM。増殖培地塩、消泡剤(1ml/lのPluriol(商標)P2000、BASF、ルートヴィヒスハーフェン、独国)及びCSLを初期充填物に加え、9.3リットルにした。初期充填物の殺菌に続いて、別個に殺菌したHTM溶液を加えた。発酵温度は30℃に維持した。スターラーの速度は、500rpmに設定し、1000rpmへ勾配させて、溶存酸素が飽和度30%を超えるように維持した。pHを10%v/vのHSO又は25%v/vのNHOHを用いて6.5に維持した。通気は1v/v/mに設定した。
ビブリオ・ミダエ株の後処理
Sharples−Stokes遠心分離器(Pennwalt、仏国)を用いて、発酵ブロスを遠心分離した。遠心管速度は15700gであり、発酵ブロス供給速度は30リットル/hであった。上澄み液を捨て、リン酸緩衝食塩水(KHPO 0.11、KHPO 0.71、NaCl 2.91、HO 96.27%m/m)を用いてバイオマスを製剤化した。オーバーヘッドスターラー(パドル式撹拌機)を用いて、液体製品を均一化した(1000rpm)。
デバリオマイセス・ハンセニイのアワビプロバイオティクスの製造
デバリオマイセス・ハンセニイ接種源
デバリオマイセス・ハンセニイの冷凍バイアル(5.9×10CFU/ml)を1つのみ用いて、各接種フラスコ(1.8リットル、フェルンバッハ)に接種した。各フラスコ中の増殖培地は、2.5g/lのクエン酸、16.3ml/lのHPO、30g/lの(NHSO、8.2g/lのMgSO .7H 、0.8g/lのCaCl.2HO、0.1g/lのNaCl、11.3g/lのKHPO、10g/lの酵母エキス及び10g/lのグルコースからなるものであった。増殖培地のpHは、121℃にて15分間の殺菌の前に、10%v/vのHSO又は25%v/vのNHOHを用いて5.6に調整した。接種に続いて、フラスコを24℃にてオービタルシェーカー(Innova 2300、New Brunswick Scientific、エジソン、ニュージャージー、米国)において180rpmの速度で22時間インキュベートした(OD660nm約4.0)。
デバリオマイセス・ハンセニイ発酵方法
接種したフラスコを1つのみ用いて、各発酵槽に接種した。発酵方法は、15リットルのBiostat C(商標)発酵槽(Sartorius BBI systems、メルズンゲン、独国)中で稼働容積10リットルにて実行した。
発酵槽中で用いた増殖培地は、以下の培地構成成分(g/l)を含有していた:2.5g/lのクエン酸、16.3ml/lのHPO、30g/lの(NHSO、8.2g/lのMgSO .7H 、0.8g/lのCaCl.2HO、0.1g/lのNaCl、11.3g/lのKHPO、204g/lのCSL、及び10g/lのグルコース又はHTM。増殖培地塩、消泡剤(1ml/lのPluriol(商標)P2000、BASF、ルートヴィヒスハーフェン、独国)及びCSLを初期充填物に加え、9.3リットルにした。初期充填物の殺菌に続いて、別個に殺菌したHTM溶液を加えた。発酵温度は24℃に維持した。スターラーの速度は、500rpmに設定し、1000rpmへ勾配させて、溶存酸素が飽和度30%を超えるように維持した。pHを10%v/vのHSO又は25%v/vのNHOHを用いて5.6に維持した。通気は1v/v/mに設定した。
デバリオマイセス・ハンセニイ株の後処理
Sharples−Stokes遠心分離器(Pennwalt、仏国)を用いて、発酵ブロスを遠心分離した。遠心管速度は15700gであり、発酵ブロス供給速度は30リットル/hであった。上澄み液を捨て、リン酸緩衝食塩水(KHPO 0.11、KHPO 0.71、NaCl 2.91、HO 96.27%m/m)を用いてバイオマスを製剤化した。オーバーヘッドスターラー(パドル式撹拌機)を用いて、液体製品を均一化した(1000rpm)。

Claims (41)

  1. (i)クエン酸、
    (ii)HPO
    (iii)約0g/lから約4g/lの(NHSO
    (iv)Ca(NO
    (v)MnSO.7HO、
    (vi)FeSO.7HO、
    (vii)KCl、
    (viii)約20g/lから約40g/lのNaCl、
    (ix)MgCl.6HO、
    (x)約42g/lから約255g/lのコーンスティープリカー、
    (xi)約1g/lから約40g/lの転化高品質糖蜜、及び
    (xii)約0.5ml/lから約5ml/lの消泡剤
    を含み、pHが約5から約8である、細菌増殖培地。
  2. (i)約1g/lのクエン酸、
    (ii)約2.5ml/lのHPO
    (iii)約0.4g/lのCa(NO
    (iv)約0.040g/lのMnSO.7HO、
    (v)約0.032g/lのFeSO.7HO、
    (vi)約1g/lのKCl、
    (vii)約30g/lのNaCl、
    (viii)約2.3g/lのMgCl.6HO、
    (ix)約54.4g/lのコーンスティープリカー、
    (x)約24g/lの転化高品質糖蜜、及び
    (xi)約1ml/lの消泡剤
    を含み、pHが約6.5である、請求項1に記載の細菌増殖培地。
  3. マリンブロス(MB)培地より顕著に高い細胞増殖率(g/l/h)を支持する、請求項1又は2に記載の細菌増殖培地。
  4. 接種培地にビブリオ・ミダエ生細胞の培養物を接種することによって、予備発酵培養物を調製する工程、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の増殖培地に、予備発酵培養物を接種する工程、
    ビブリオ・ミダエ細胞の増殖期中、気流、酸素飽和度、背圧、温度及び増殖培地のpHを制御する工程、
    ビブリオ・ミダエ細胞が安定形態であり且つ生細胞濃度が2×10細胞/mlから1×1011細胞/mlの範囲である、対数中期と静止期との間に、ビブリオ・ミダエ細胞を採取する工程、並びに
    採取したビブリオ・ミダエ細胞を緩衝液中に再懸濁することによって、液体製品を製造する工程
    を含む、プロバイオティクス組成物を製造する方法。
  5. 液体製品を、担体、安定剤又は充填剤とブレンドして、バイオマスペーストを形成する工程、及び
    バイオマスペーストを乾燥して、乾燥製品を製造する工程
    をさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 回分法である、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 反応器への気流が0.5から2.0v/v/mの範囲であり、好ましくは、反応器への気流が1v/v/mである、請求項4から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 発酵培地中の溶存酸素が、飽和度20から100%の範囲であり、好ましくは、溶存酸素を飽和度30%に維持する、請求項4から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 反応器内の背圧が0から250kPaの範囲であり、好ましくは、反応器内の背圧が50kPaである、請求項4から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. ビブリオ・ミダエ細胞を培養培地中で20から34℃の範囲の温度にて培養し、好ましくは、ビブリオ・ミダエ細胞を培養培地中で30℃の温度にて培養する、請求項4から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 培養培地のpHが5.0から8.0の範囲であり、好ましくはpHが6.5である、請求項4から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. ビブリオ・ミダエ細胞を遠心分離又はろ過によって増殖培地から採取する、請求項4から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 採取したビブリオ・ミダエ細胞をリン酸緩衝食塩水中に再懸濁して、液体製品を製造する、請求項4から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 液体製品を、微結晶セルロース、トレハロース、スクロース及びスキムミルク、又はそれらの組み合わせからからなる群から選択される担体と組み合わせて、ブレンド製品を形成する、請求項4から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. バイオマスペーストを押出成形し乾燥して、乾燥製品を形成する、請求項5から13のいずれか一項に記載の方法。
  16. バイオマスペーストを30から70℃の範囲の温度にて押出成形し、好ましくは、バイオマスペーストを45℃の温度にて押出成形する、請求項5から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 請求項1から3のいずれか一項に記載の増殖培地中で培養されたビブリオ・ミダエ生細胞を含み、ビブリオ・ミダエ細胞は、培養物中における生細胞濃度が2×10細胞/mlから1×1011細胞/mlの範囲である、増殖の対数中期と静止期との間に採取されたものであり、採取されたビブリオ・ミダエ細胞が緩衝液中に再懸濁されている、プロバイオティクス組成物。
  18. 再懸濁されたビブリオ・ミダエ細胞が、担体、安定剤又は充填剤とブレンドされて、バイオマスペーストを形成しており、バイオマスペーストが乾燥されている、請求項17に記載のプロバイオティクス組成物。
  19. アワビの水産養殖において用いるための、請求項17又は18に記載のプロバイオティクス組成物。
  20. 請求項17から19のいずれか一項に記載のプロバイオティクス組成物を含むアワビの餌であって、プロバイオティクス組成物が、餌の押出成形前に予備ブレンドすること、予備調製されたアワビの餌へ真空注入すること、又は既存の餌にトップコーティングすることによって、アワビの餌と組み合わされている、アワビの餌。
  21. (i)クエン酸、
    (ii)HPO
    (iii)約18g/lから約30g/lの(NHSO
    (iv)MgSO.7HSO
    (v)CaCl.2HO、
    (vi)約0g/lから約40g/lのNaCl、
    (vii)KHPO
    (viii)約8g/lから約212g/lのコーンスティープリカー、
    (ix)約1g/lから約40g/lのグルコース又はHTM、及び
    (x)約0.5ml/lから約5ml/lの消泡剤
    を含み、pHが約4から約7である、酵母増殖培地。
  22. (i)約2.5g/lのクエン酸、
    (ii)約16.3ml/lのHPO
    (iii)約18.5g/lの(NHSO
    (iv)約8.2g/lのMgSO.7HSO
    (v)約0.8g/lのCaCl.2HO、
    (vi)約0.1g/lのNaCl、
    (vii)約11.3g/lのKHPO
    (viii)約204g/lのコーンスティープリカー、
    (ix)約10g/lのグルコース又はHTM、及び
    (x)約1ml/lの消泡剤
    を含み、pHが約5.6である、請求項21に記載の酵母増殖培地。
  23. 酵母エキス、ペプトン及びグルコース(YPD)培地より顕著に高い細胞増殖率(g/l/h)を支持する、請求項21又は22に記載の酵母増殖培地。
  24. 接種培地にデバリオマイセス・ハンセニイ生細胞の培養物を接種することによって、予備発酵培養物を調製する工程、
    請求項21から23のいずれか一項に記載の増殖培地に、予備発酵培養物を接種する工程、
    デバリオマイセス・ハンセニイ細胞の増殖期中、気流、酸素飽和度、背圧、温度及び増殖培地のpHを制御する工程、
    生細胞濃度が4×10細胞/mlから2×1010細胞/mlの範囲である、増殖の対数中期と対数後期との間に、デバリオマイセス・ハンセニイ細胞を採取する工程、並びに
    採取したデバリオマイセス・ハンセニイ細胞を緩衝液中に再懸濁することによって、液体製品を製造する工程
    を含む、プロバイオティクス組成物を製造する方法。
  25. 液体製品を、担体、安定剤又は充填剤とブレンドして、バイオマスペーストを形成する工程、及び
    バイオマスペーストを乾燥して、乾燥製品を製造する工程
    をさらに含む、請求項24に記載の方法。
  26. 流加回分法である、請求項24又は25に記載の方法。
  27. 反応器への気流が0.5から2.0v/v/mの範囲であり、好ましくは、反応器への気流が1v/v/mである、請求項24から26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 発酵培地中の溶存酸素が、飽和度20から100%の範囲であり、好ましくは、溶存酸素を飽和度30%に維持する、請求項24から27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 反応器内の背圧が0から250kPaの範囲であり、好ましくは、反応器内の背圧が50kPaである、請求項24から28のいずれか一項に記載の方法。
  30. デバリオマイセス・ハンセニイ細胞を培養培地中で16から34℃の範囲の温度にて培養し、好ましくは、デバリオマイセス・ハンセニイ細胞を培養培地中で24℃の温度にて培養する、請求項24から29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 培養培地のpHが4.0から7.0の範囲であり、好ましくはpHが5.6である、請求項24から30のいずれか一項に記載の方法。
  32. デバリオマイセス・ハンセニイ細胞を遠心分離又はろ過によって増殖培地から採取する、請求項24から31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 採取したデバリオマイセス・ハンセニイ細胞をリン酸緩衝液に再懸濁して、液体製品を製造し、好ましくは、リン酸緩衝液が、約4〜20%m/mのトレハロース、好ましくは12.5%m/mのトレハロースを含み、緩衝液のpHが約4から6の範囲であり、好ましくはpHが4.5である、請求項24から32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 液体製品を、微結晶セルロース、トレハロース、スクロース及びスキムミルク、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される担体と組み合わせて、ブレンド製品を形成する、請求項25から33のいずれか一項に記載の方法。
  35. バイオマスペーストを押出成形し乾燥して、乾燥製品を形成する、請求項25から34のいずれか一項に記載の方法。
  36. バイオマスペーストを30から50℃の範囲の温度にて押出成形し、好ましくは、バイオマスペーストを45℃の温度にて押出成形する、請求項35に記載の方法。
  37. 請求項21から23のいずれか一項に記載の増殖培地中で培養されたデバリオマイセス・ハンセニイ生細胞を含み、デバリオマイセス・ハンセニイ細胞は、培養物中における生細胞濃度が4×10細胞/mlから2×1010細胞/mlの範囲である、増殖の対数中期と対数後期との間に採取されたものであり、採取されたデバリオマイセス・ハンセニイ細胞が緩衝液中に再懸濁されている、プロバイオティクス組成物。
  38. 再懸濁されたデバリオマイセス・ミダエ細胞が、担体、安定剤又は充填剤とブレンドされて、バイオマスペーストを形成しており、バイオマスペーストが乾燥されている、請求項37に記載のプロバイオティクス組成物。
  39. アワビの水産養殖において用いるための、請求項37又は38に記載のプロバイオティクス組成物。
  40. 請求項37から39のいずれか一項に記載のデバリオマイセス・ハンセニイプロバイオティクス組成物を含むアワビの餌であって、プロバイオティクス組成物が、餌の押出成形前に予備ブレンドすること、予備調製されたアワビの餌へ真空注入すること、又は既存の餌にトップコーティングすることによって、アワビの餌と組み合わされている、アワビの餌。
  41. 請求項17から19のいずれか一項に記載のビブリオ・ミダエプロバイオティクス組成物と請求項37から39のいずれか一項に記載のデバリオマイセス・ハンセニイプロバイオティクス組成物との組み合わせを含む、アワビの餌。
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