JP2016506464A - はしごセット、特に消防用はしご及びそれを搭載した車輌 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも2つのはしご部分(1、2、3、4、5)からなり、はしご部分がそれぞれ支柱(11)と支柱(11)の間に延びる踏み桟(12)とから形成される、引き出し可能なはしごセット(10)、特に消防用はしごに関するものであって、一番上のはしご部分(1)が、少なくとも2つのはしご片(1a、1b)から形成され、はしご片がヒンジ結合(6)によって互いに結合されており、ヒンジ結合のヒンジ軸(7)が踏み桟(12)に対して実質的に平行であって、一番上のはしご部分(1)がその下に位置するはしご部分(2)内に完全に引き込まれた位置において、第1のはしご片(1a)と第2のはしご片(1b)がその下に位置するはしご部分(2)と重なる。はしごセットの柔軟性と使用領域を増大させるために、少なくとも、一番上のはしご部分(1)のすぐ下に位置するはしご部分(2)が、自由空間(8)を有し、自由空間が、はしご部分(2)の上部領域内の支柱(11)の間で、はしご部分の先端の方へ開放しており、かつはしご部分(2)の前側と後ろ側の間に貫通して形成されているので、第2のはしご片(1b)は、ヒンジ軸(7)が一番上のはしご部分(1)のすぐ下に位置するはしご部分(2)と重なる位置において、ヒンジ軸(7)を中心に自由空間(8)を通って傾斜可能である。

Description

本発明は、それぞれ支柱と支柱の間に延びる踏み桟とから形成される、少なくとも2つのはしご部分からなる、引き出し可能なはしごセット、特に消防用はしごに関するものであって、もっとも上のはしご部分は少なくとも2つのはしご片から形成され、それらはしご片がヒンジ結合によって互いに結合されており、そのヒンジ軸が踏み桟に対して実質的に平行であって、一番上のはしご部分がその下にあるはしご部分内へ完全に引き込まれた位置において、第1のはしご片と第2のはしご片がその下に位置するはしご部分と重なる。また、本発明は、回転はしごとして形成されたはしごセットを有する車輌、特に昇降救助車輌に関する。
この部分には、ヒンジ部分を備えた回転はしごの既知の解決策が記述される。
独国実用新案第9416367号明細書は、それぞれ踏み桟を有する下桁と手すりとして用いられる上桁とを備えた、伸縮式に引き出し可能な幾つかのはしご部分からなる、幾つかに分かれたはしごセットを有する救助車輌用の回転はしごを開示している。一番上のはしご部分は、2つに分かれていて、そのすぐ下のはしご部分とほぼ同一の長さを有する内側部分と外側部分とを有しており、その外側部分は垂直のヒンジ軸を有するヒンジ結合によって内側部分にヒンジ結合されている。内側部分は、付加的な外側部分によって延長される。ヒンジ軸は、一番上のはしご部分のすぐ下に位置するはしご部分の外部に位置し、すなわちヒンジ軸はすぐその下にあるはしご部分と重ならない。外側部分は、運転室の上方の基本位置において前方へ張り出し、はしごセットの延長部を形成し、その延長部はヒンジ軸を介して揺動することができる。外側部分の、ヒンジ軸とは反対側の端部に、すなわちはしご先端に、作業ケージが固定されている。揺動によって作業ケージを地面に下ろすことができ、それによって救急隊員が直接乗り降りすることが可能になる。
この種のはしごは、ヒンジ結合によってヒンジはしごとも称され、外側部分はヒンジアームとも称される。たとえば市場では、5つに分かれたはしごセットと一番上のはしご部分における短いヒンジアームとを有するはしごが知られており、その場合にヒンジ点は、はしごセットの外部に配置されている。はしごセットの伸縮可能な部分からヒンジ部分が張り出すことに基づいて、好ましくない全長が生じる。車輌長さが予め定められている場合には、ヒンジ部分の長さがはしごセットの形状大きさ(はしごセットパケット長さ)に非常にマイナスの影響をもたらす。はしごセットを完全に引き出した場合に必要な全長を得るために、車輌を延長して、充分に長いはしごセットを収容することができるようにするか、あるいははしご部分の数を増大させなければならない。しかしどちらの措置も望ましくなく、第1のものは車輌のスペース需要が増大し、第2のものは重量が増加する。安定性要請を達成するためには、最大到達距離をより大きくするために、はしごセットが重くなるか、あるいは最大到達距離損失を甘受しなければならない。
独国特許出願公開第102005024585号明細書は、伸縮式に引き出し可能な幾つかのはしご部分を有し、その一番上のものに、垂直のヒンジ軸を中心に揺動可能なヒンジアームが取り付けられている救助車輌用の回転はしごを開示している。ヒンジ軸は、回転はしごが完全に引き込まれている場合に、その下に位置するはしご部分の外部にある。ヒンジアーム自体は、2つの部分からなり、その場合に一方の部分が他方の部分から伸縮式に引き出し可能である。それによってはしごセットから張り出すヒンジアームのためのスペース需要は削減されるが、はしご先端に大きい重量が生じ、それが、回転はしごの安定性と最大の到達距離に好ましくない作用を及ぼす。
欧州特許出願公開第2182164号明細書は、複数の引き出し可能なはしご部分からなるはしごセットを開示している。一番上の部分は、第1のはしご片と第2のはしご片(ヒンジ部分)とからなり、それらがヒンジ結合によって互いに結合されている。一番上のはしご部分の長さは、その下にあるはしご部分の長さと実質的に同じ大きさである。はしごセットが引き込まれている場合に、ヒンジ結合ははしごセットの内部に位置し、すなわちその下にあるはしご部分と重なる。これは、一番上のはしご部分をまず、ヒンジもしくはヒンジ軸がその下に位置するはしご部分の外部にくるまで、引き出さなければならないことを、意味している。その後になって初めて、第2のはしご片(ヒンジ部分)を傾けることができる。これは、ヒンジ部分が長い場合には、大きい最小到達距離か、あるいははしご長さを必要とする。ヒンジ部分は、その下に位置するはしご部分上でスライドシューを介して、一番上のはしご部分がヒンジ点の後方でヘッドローラへ達するまで、案内される。その後に初めて、一番上のはしご部分がヘッドローラ上へ案内される。ヒンジアームがヘッドローラ上に支持されて、それによって案内される。下方に位置するシリンダがローラを介して走行して初めて、ピストンロッドに対する距離をつなぐために、このシリンダがスライドブロック上で滑り移動する。はしご部分を引き込む場合の衝突を回避するためには、一番上のはしご部分を完全に引き込むことができるようになる前に、ヒンジ部分が伸長されていることが保証されなければならない。
知られている同様のはしごセットは、4つのはしご部分からなり、その一番上のはしご部分は別体のジャッキによって移動させることができ(個別引き出し)、他の3つのはしご部分は同期して第2のジャッキによって移動させることができる。ヒンジ点は、欧州特許出願公開第2182164号明細書におけるように、はしごセット内へ引き込むことができる。
従来技術においては、ヒンジ点が下桁内に配置される解決策も、ヒンジ点が上桁内に配置される解決策も、知られている。その場合に、ヒンジ部分を上下に揺動させるための操作装置として用いられる、ヒンジシリンダが、それぞれ他方の桁内に配置されている。
ヒンジ点がその下に位置するはしご部分の上へ引き込まれる、既知の解決策の欠点は、そもそもヒンジ部分を傾けることができるようにするために、はしごセットをまず非常に大きい距離引き出さなければならないことにある。引き込む際に、ヒンジ部分がまだ伸長されていない場合には、衝突の危険がある。
引き込むことのできるヒンジ部分における他の欠点は、通常、その下にあるはしご部分のヘッドローラに接して案内される一番上のはしご部分が、引き出しもしくは引き込む場合にヒンジ点と共にヘッドローラを越えて移動し、それによって高さの差もしくは望ましくない運動の不連続性が生じることにある。ヘッドローラを越えて移動することは、プラットフォームによって支持される救急隊員もしくは救助される人の望ましくない揺れをもたらす。したがって不連続性は、プラットフォーム上ではっきりと感じられ、不快に感じられる。さらに、これが、関与する部分の早期の損耗をもたらすことがあり得る。従来技術の他の欠点は、第1のはしご片から第2のはしご片への移動は、第2のはしご片が傾斜している場合には、確実に掴まることが難しくなるので、危険をはらむことにある。
独国実用新案第9416367号明細書 独国特許出願公開第102005024585号明細書 欧州特許出願公開第2182164号明細書
本発明の目的は、これらの欠点が生じることがなく、特にバルコニー及び床下領域(岸壁及び橋)においても、大きな到達距離を特徴とし、かつ、特に運転室の前の地面へ作業プラットフォームを下ろすことが可能な、はしごセットを提供することにある。はしごセットは、短い車輌全長を可能にし、かつ、複雑でない運動学的シーケンスと関連性を特徴としなければならない。最小と最大の到達距離の間の大きな広がりが可能にならなければならない。はしごセットは、さらに、はしごが動く場合のわずかなスペース需要、作業プラットフォームを地面に下ろす場合のわずかなスペース需要、短い搭載時間および簡単な制御技術を特徴としなければならない。
この目的は、冒頭で挙げた種類のはしごセットによって、少なくとも、一番上のはしご部分のすぐ下に位置するはしご部分が自由空間を有し、その自由空間がはしご部分の上部領域内の支柱の間ではしご部分の先端の方へ開放しており、かつはしご部分の前側と後ろ側の間に貫通して形成されているので、第1のはしご片は、ヒンジ軸が一番上のはしご部分のすぐ下に位置するはしご部分と重なる位置において、ヒンジ軸を中心に自由空間を通って傾斜可能であることにより、達成される。
本発明は、ヒンジ結合のヒンジ軸がその下に位置するはしご部分を越えて完全に引き出されない位置においても、ヒンジ部分とも称される、第2のはしご片が傾くことを可能にする。それによって、はしごセットの柔軟性と使用領域が増大される。本発明の重要な利点は、(部分的及び/又は完全に)引き込まれた状態においても、傾斜を可能にするために、一番上のはしご部分の長さとそれに伴ってはしごセットの全長を延長する必要がないことにある。
1つ又は複数の下方に位置するはしご部分の上部領域内の自由空間は、つながった踏み桟がなく、かつ少なくとも、第2のはしご片(ヒンジアームとも称する)の幅が自由空間を通り抜けるだけの幅を有している。自由空間は、はしご部分の支柱もしくは側壁の間に形成されており、一番上のつながった踏み桟とはしご先端との間に延びており、その場合に自由空間ははしご部分の先端の方へ開放しているので、第2のはしご片が自由空間を通って(ヒンジ軸を中心に)傾斜することができる。したがって、自由空間を形成するはしご部分の上部領域は、「フォーク形状」である。
はしごセットが完全に引き込まれた位置において、第2のはしご片の少なくとも1つの領域が、その下に位置する自由空間と重なる。それぞれ自由空間の長さ(支柱に沿った方向における広がり)と傾斜プロセスにおけるヒンジ軸の位置に従って、第2のはしご片の一部がその下に位置する1つ又は複数のはしご部分の支柱に重なり合うか、もしくは交差する。
したがって、ヒンジ部分は、はしごセットが少なくとも部分的に、あるいは完全に引き込まれている場合でも、移動することができる。好ましい変形例において、自由空間(下方に位置するはしご部分内のそれも)は、すべてのはしご部分が完全に引き込まれた位置においても、ヒンジ部分の傾斜が可能であるように寸法設計されている。ここでは、ヒンジ部分を完全に引き込むことができるようになる前に、ヒンジ部分が伸長されていることを保証するために、油圧又は制御技術の側からの付加的な制限はない。その場合に、この変形例によれば、一番上のはしご部分は、第2のはしご片が傾斜している場合でも、完全に引き込むことができ、その後に初めて再び伸長することができ、すなわち第1のはしご片に整列させることができる。
非常駆動においても、はしごセットもしくは第2のはしご片は、引き込まれる場合に、損傷することはなく、前もって第2のはしご片を完全に伸長させる必要はない。
また、はしごを、はしごセットがはしご支持部内にある間に、そのヒンジを傾斜させることができるように構成することも、考えられる。
以下、1つの実施形態の原理を簡単に説明する。ヒンジ結合のヒンジ軸は、引き込まれた状態において、はしごセットの内部にある。特に、第2のはしご部分(一番上のはしご部分のすぐ下に位置するはしご部分)から、はしご部分内の踏み桟を取り去ることによって自由空間を形成することにより、時によって、第2のはしご片(ヒンジ片)をはしご昇降に関係なく、傾斜させることが可能になる。
はしご踏み桟は、それぞれはしご部分の、はしごセットが完全に引き込まれた場合にそれぞれその上に位置するはしご部分と重なる領域内、すなわちはしご部分の最小の重なりの内部で、取り去ることができる。それによってはしごセットを続けて登れることが、保証されている。
本発明の変形例において、ヒンジ部分の移動領域全体が完全に引き込まれたはしごセットと共に利用できるようにすることを、考えることができる。代替的に考えられるコンセプトにおいて、はしごセットが完全に引き込まれている場合に、ヒンジ部分が移動領域全体を使用することはできず、したがってより大きい下方のはしご部分内の踏み桟を残すことができる。他の変形例においては、ヒンジ部分を傾斜させることができるようになる前に、一番上のはしご部分を場合によってはそのすぐ下に位置するはしご部分と共に少し引き出さなければならないように、することができる。しかしその場合には、ヒンジ点はまだ少なくとも1つのはしご部分内にある。このコンセプトは、踏み桟を多く除去し過ぎることによって、はしご部分の機械的な過負荷がもたらされるような場合に役立つ。
本発明は、シーケンシャルな引き出しシステム、同期した引き出しシステム、あるいは組み合わされたものに適しており、すべてにおいて同様に上で記述した利点を有している。
したがってこれは、一番上のはしご部分内にヒンジ部分(第2のはしご片)を有し、そのヒンジ軸を他のはしご部分の内部に引き込むことができる、はしごセットである。自由空間は、はしご部分の重なり領域内に、少なくともヒンジ部分の幅で設けられているので、他のはしご部分の少なくとも1つの内部にヒンジ軸を有するはしごのストロークにおいて、ヒンジ部分は少なくとも1つのはしご部分を通して傾斜することができる。自由空間は、はしご部分の重なり領域内に、少なくともヒンジ部分の幅で形成されるので、はしごセットは任意のヒンジ角度において部分的に、あるいは完全に引き込むことができる。
好ましくは、支柱に沿った方向における自由空間の広がりは、はしご部分の2つの隣接する踏み桟の間の間隔よりも大きい。ここではこの間隔は、はしごセットの踏み桟の多くにおいて形成されている、通常の踏み桟間隔に関する。それぞれ自由空間が長くなるにつれて、第2のはしご片を傾斜することができるようにするために、一番上のはしご部分をその下に位置するはしご部分から、それだけ少なく引き出せば済むようになる。
好ましくは、支柱に沿った方向における自由空間の広がりは、はしご部分の2つの隣接する踏み桟の間の間隔の少なくとも2倍の大きさであり、好ましくは少なくとも3倍の大きさである。それによって、ヒンジ部分の傾斜が可能になる前に必要な一番上のはしご部分の引き出し距離が、さらに短縮される。
好ましくは、支柱に沿った方向における自由空間の広がりは、第2のはしご片の長さの少なくとも4分の1、好ましくは少なくとも半分であって、それによって第2のはしご片の長さに関して必要な引き出し距離が、さらに短縮される。
好ましくは、支柱に沿った方向における自由空間の広がりは、第2のはしご片の長さに実質的に相当し、それによって一番上のはしご部分が完全に引き込まれている場合でも、第2のはしご片の傾斜が可能である。
好ましくは、一番上のはしご部分の下方に位置する少なくとも2つのはしご部分が、それぞれ自由空間を有しているので、第2のはしご片は、ヒンジ軸が少なくとも2つのはしご部分と重なる位置において、ヒンジ軸を中心として自由空間を通って傾斜することができる。この実施形態において、ヒンジ部分は、2つのはしご部分も通って傾斜することができる。
好ましくは、はしご部分の1つにおいて、支柱に沿った方向における自由空間の広がりは、他のはしご部分におけるよりも大きい。それによって、第2のはしご片は、その下に位置するはしご部分が引き込まれている場合に、所定角度だけ傾斜することが可能になり、それは多くの場合において、ヒンジ部分の端部に固定されたプラットフォームを地面へ下ろすのに、すでに充分である。この措置によって、下方のはしご部分の方向に自由空間がある程度縮小された場合に、はしごセットの安定性が最適に保証される。
好ましくは、一番上のはしご部分の下方に位置するすべてのはしご部分が、それぞれ自由空間を有しているので、第2のはしご片は、その下に位置するはしご部分が完全に引き込まれ、且つヒンジ軸がその下に位置するはしご部分と重なる位置において、ヒンジ軸を中心として自由空間を通って傾斜することができる。ここでは、一番上のはしご部分の第2のはしご片は、その下に位置するすべてのはしご部分を通って傾斜することができる。
好ましくは、第1のはしご片の支柱は、ヒンジ軸を越えて延びて、第2のはしご片と少なくとも部分的に重なる。
このことによって、傾斜した位置においても、第1のはしご片と第2のはしご片との間の乗り越しが容易になる。というのは、支柱(側壁)の、ヒンジ軸を越えて延びる部分を掴むために利用することができるからである。好ましくは、支柱の、ヒンジ軸を越えて延びる部分は、少なくとも1つの下桁もしくは、その下桁の、第1のはしご片から張り出す部分を有している。
この変形例は、更に、好ましくは第1のはしご片のストローク全体にわたって高さのずれなく、したがって段部ないしスライド要素をわたる場合に振動を生じさせることなく、第1のはしご片のガイドを可能にする。この実施形態は、次のより大きいはしご部分による側方から、上から、及び下からの連続的なガイドも可能にする。
利点は、一番上のはしご部分全体が、さらにその下に位置するはしご部分に設けられた上部ガイドローラによって案内されることが可能であることによって得られる。一番上のはしご部分の持ち上がり保護と側ガイドも、一番上のはしご部分の下方に位置するはしご部分の上部領域内に位置決めし、もしくは支承することができ、それによって導入される力とそれに伴う機械的安定性は、はしご部分の最小の重なりにおいて(引き出された位置)、ヒンジなしの解決策に対して変化しない。
ここでは、第2のはしご片は、伸長された状態で引き込むことができるようにするために、第1のはしご片よりも狭幅である。
ガイド要素としてローラの代わりに、あるいはローラに加えて、スライドブロックも、もちろん考えられる。
好ましくは、支柱(もしくは側壁)の、ヒンジ軸を越えて延びる部分は、はしご部分の2つの隣接する踏み桟の間の間隔の少なくとも2倍の長さである。すなわち、この実施形態においては、支柱は連続して延びている。これが、移行する場合の安全なグリップを可能にする。
好ましくは、支柱(もしくは側壁)の、ヒンジ軸を越えて延びる部分の長さは、第2のはしご片の長さの少なくとも4分の1であり、好ましくは少なくとも半分である。ここでは、延長された支柱が、その下に位置するはしご部分における著しい支持機能をすでに引き受けることができる。
他の変形例において、第1のはしご片の支柱の、ヒンジ軸を越えて延びる部分は、第2のはしご片(ヒンジ部分)と実質的に同じ長さを有することができる。引き込まれた状態において、一番上のはしご部分の支柱(もしくは側壁)は、その下に位置するはしご部分の端部まで延びている。
すなわち、第1のはしご片の側壁は、第2のはしご片(もしくはヒンジアーム)の長さまで延長することができるので、その下に位置するはしご部分のヘッドローラは、一番上のはしご部分のストローク全体にわたってそのはしご部分を、高さのずれなしで案内することができる。場合によっては同期引き出しが行われる場合に、すべてのはしご部分のはしごストロークのために制限は生じない。
好ましくは、一番上のはしご部分は、その下に位置するはしご部分に軸承されたガイド要素に接して案内されるか、もしくはその上で案内され、その場合に一番上のはしご部分がその下に位置するはしご部分内に完全に引き込まれた位置において、第1のはしご片の支柱の、ヒンジ軸を越えて延長された部分がガイド要素に添接するか、もしくは支持される。他の場合には通過し、及び/又は第2のはしご片を離れる場合に高さのずれをもたらすガイド要素もしくはスライド要素が、本発明によれば、引き込まれた状態においてすでに第1のはしご片を案内するので、好ましいことに全く変化が生じない。それによってはしごセットの運動学が向上し、はしごセットの安定性はそのまま保たれる。
好ましくは、ガイド要素は、第1のはしご部分の支柱の、ヒンジ軸を越えて延長された部分に下から、及び/又は側方から、及び/又は上から添接し、それによって高い程度の安全性が保証される。
好ましくは、ガイド要素は、下に位置するはしご部分の上部領域内に配置されており、それによって第1のはしご片が上部領域内まで確実に支持されるか、もしくは案内される。
好ましくは、ガイド要素は、回転可能に軸承されたローラであって、それによって摩擦、力の消費及び騒音が減少される。
好ましくは、一番上のはしご部分の支柱は、下桁と上桁を有し、その場合にヒンジ結合のヒンジ軸は、一番上のはしご部分の下桁又は上桁内に形成される。下桁と上桁の形式の構成は、安定したはしご部分をもたらす。
もちろん、ヒンジ軸を上桁と下桁の間の領域内に設けることも可能である。
好ましくは、一番上のはしご部分は、一番上のはしご部分のすぐ下に位置するはしご部分と実質的に同一の長さを有しており、それによってはしご部分の著しい張り出しが回避されて、高い機能性にもかかわらず、はしごセットのためのスペース需要は小さいままである。
好ましくは第2のはしご片が、ヒンジ軸とは反対側の端部に(すなわちはしご先端に)、一人または複数人の救急隊員、特に消防士と救助すべき人及び/又は荷物(装備、作業器具など)を収容するための、特に作業ケージの形式のプラットフォームを支持する。
好ましくは、はしごセットは、回転はしごとして形成されており、それによって柔軟性がさらに向上する。
好ましくは、はしごセットは、特別出動車、特に消防車上に配置されており、かつ回転はしごの構成要素である。
上で挙げた目的は、はしごセットを有する車輌、特に昇降救助車輌によって、はしごセットがすべての請求項のいずれか一項に従って形成されていることにより、達成される。
本発明をさらによく理解するために、以下の図を用いて本発明を詳細に説明する。
図は、それぞれ著しく図式的に簡略化した表示で示している。
本発明に係る車輌を示している。 本発明に係るはしごセットを示している。 図2のはしごセットの変形例を示している。 はしごセットの一部を下から示している。 図3のはしごセットを第2のはしご片が傾いた位置で示している。 はしごセットの2つのはしご部分を第2のはしご片が下へ傾いた位置で示している。 一番上のはしご部分をその下に位置するはしご部分上で支承した図である。 はしごセットの2つのはしご部分を第2のはしご片が伸長された位置で示している。 傾斜した第2のはしご片を有する一番上のはしご部分を示している。 一番上のはしご部分をその下に位置するはしご部分上に支承することを、詳細に示している。 傾斜した第2のはしご片を有するはしごセットの実施形態を示している。 傾斜した第2のはしご片を有するはしごセットの他の実施形態を示している。
最初に指摘しておくが、異なるように記載される実施形態において、同一の部分には同一の参照符号もしくは同一の構成要素名称が付されていて、その場合に説明全体に含まれる開示は、同一の参照符号もしくは同一の構成要素名称を有する同一の部分へ、意味に従って移し替えることができる。また、説明内で選択される、たとえば上、下、側方などのような位置記載は、直接説明され且つ示される図に関するものであって、この位置記載は位置が変化した場合には意味に従って新しい位置へ移し替えられる。さらに、図示され、かつ説明される様々な実施形態からなる個別の特徴または特徴の組合せも、それ自体独自の、進歩的または創意に富む解決策を表すことができる。
実施形態は、はしごセットの可能な実施変形例を示すものであって、その場合にここに記録しておくが、本発明は具体的に示されたその実施変形例に限定されるものではなく、むしろ個々の実施変形例を互いに様々に組み合わせることも可能であって、これらの変形可能性は、具体的な発明による技術的に取り扱うための教示に基づいて、この分野で活動する当業者の裁量の範囲内にある。従って図示され、かつ説明された実施変形例の個々の詳細を組み合わせることによって可能となるすべての考えられる実施変形例も、保護範囲に一緒に含まれる。
そして、形式的に指摘しておくが、はしごセットの構造をより良く理解するために、はしごセットもしくはその構成要素は一部縮尺通りではなく、及び/又は拡大及び/又は縮小されて示されている。
独自の創意に富む解決策の根底にある課題は、明細書から読み取ることができる。
特に、図に示す個々の形態は、独自の創意に富む解決策の対象を形成することができる。これに関する、発明にかなった課題と解決策が、これらの図の詳細な説明から理解される。
図1は、回転はしごの形式のはしごセット10を備えた車輌14、たとえば消防車、救急車あるいはサービス車輌を示している。はしごセット10は、重ねて配置されて、伸縮式に引き出し可能な複数のはしご部分1、2、3、4を有している。一番下のはしご部分5は、車輌14の回転装置に支承されており、かつそれぞれ他のはしご部分を支持している。はしご部分の支柱11は、踏み桟が固定されている下桁と上桁をそれぞれ有しており、その上桁は構造を補強するため、かつ握り補助として用いることができる。はしご部分の引き出しおよび引き込みをもたらす操作機構は、たとえば個別引き出し装置を有することができ、すなわち少なくとも1番上のはしご部分1は他のはしご部分から独立して引き出すことができる。他のはしご部分は、同様にそれぞれ個別引き出し装置によって駆動することができるか、あるいは共通の機構によってまとめることができる。代替的に、すべてのはしご部分を、共通の同期引き出し装置によって操作することもできる。
図1から明らかなように、一番上のはしご部分1は、2つのはしご片1a、1bからなる。これらが、ヒンジ結合6によって互いに結合されており、そのヒンジ結合が踏み桟12に対して平行にヒンジ軸7を形成している。それによって、ヒンジ部分とも称される、第2のはしご片1bが、第1のはしご片1aに対して傾斜することができる。ヒンジ部分1bの上側端部に、作業ケージの形式のプラットフォーム15が取り付けられている。
第2のはしご片1bは、第1のはしご片1aと同様に、支柱11の間に延びる踏み桟12を有し、かつ第1のはしご片1aの延長を形成している。揺動可能な第2のはしご片1bによって、はしごセット10の使用領域が増大し、特にその他の場合には接近が困難な場所に達することができる。さらに、人を収容するか又は下ろすために、プラットフォーム15を地面上へ据えることができる。
図1には、一番上のはしご部分1の下方に位置するはしご部分2、3、4、5の上部領域内にそれぞれ自由空間8が形成されていることが示唆されている。それぞれのはしご部分の支柱11の間に形成される自由空間は、はしご部分の先端の方へ開放しており、かつはしご部分の前側と後ろ側の間に貫通して形成されており、すなわち自由空間8はつながった踏み桟をもたず、一番上のつながった踏み桟からはしご部分の先端まで延びている。それによって第2のはしご片1bは、ヒンジ軸7がその下に位置するはしご部分と重なる位置においても、自由空間8を通して傾けることができる。したがって、もはや、ヒンジ軸7をその下に位置するはしご部分を越えて移動させる必要はない。
図2は、個々のはしご部分1,2、3をより良く理解するために、並べて示している。一番上のはしご部分1の両方のはしご片1a、1bは、本来の用途に基づく状態において、その下に位置するはしご部分2上に載置されて、はしご部分2によって案内される。一番上のはしご部分1がその下に位置するはしご部分2内へ完全に引き込まれた位置において、第1のはしご片1aも第2のはしご片1bも、はしご部分2と重なる。はしご部分2は、その上部領域内に自由空間8を有し、その自由空間は支柱11に沿って長さLにわたって延び、かつ幅Bを有している。幅Bは、少なくとも、第2のはしご片1bがその下に位置するはしご部分2の支柱11の間で傾斜することができる大きさに選択されている。
自由空間8の長さ(したがって支柱11に沿った方向における自由空間8の広がり)は、いずれにしても、はしご部分2の2つの隣接する踏み桟12の間の間隔よりも大きい。
好ましくは、自由空間8の長さLは、はしご部分2の隣接する2つの踏み桟12の間の規則的な間隔の少なくとも2倍の大きさであって、特に好ましくは少なくとも3倍の大きさである。
他の好ましい変形例において、自由空間8の長さLは、第2のはしご片1bの長さの少なくとも4分の1、好ましくは少なくとも半分である。完全に引き込まれた位置においても傾斜を可能にするためには、自由空間8の長さは、第2のはしご片1bと実質的に同じ長さである。
図2から明らかなように、第2のはしご部分2の下方に位置する第3のはしご部分3も、その上部領域内に自由空間8を有しており、その長さLは第2のはしご部分2に比較してやや短い。
第2のはしご片1b(ヒンジ部分)を、自由空間8を通して下降させることができるようにするために、一番上のはしご部分1は、ヒンジ軸7がその下に位置するはしご部分2の自由空間8の領域内に来るまで、所定の距離だけ引き出さなければならない。すでに説明したように、代替的な実施形態においては、自由空間8の長さLは、完全に引き込まれた位置においても、第2のはしご片1bの傾斜が可能になるような大きさに選択することもできる。
また、図2におけるように、それぞれ第2のはしご部分2の下方に位置するはしご部分3、4、5が、第2のはしご部分2よりも短い自由空間8を有することは、必ずしも必要ではない。
同様に、図2からは、第1のはしご片1aの支柱11がヒンジ軸7を越えて張り出して、少なくとも部分的に第2のはしご片1bと重なる、という特徴が明らかである。その下に位置する第2のはしご部分2内で、その上部領域内に、ヘッドローラとも称する、ローラの形式のガイド要素13が形成されている。一番上のはしご部分1が、ガイド要素13上で案内され、その場合に一番上のはしご部分1がその下に位置するはしご部分2内に完全に引き込まれた位置において、第1のはしご片1aの支柱11の、ヒンジ軸7を越えて延長された部分がガイド要素13上に支持される。この実施形態の利点は、第1のはしご片1aが、ローラとして形成されたガイド要素13によって一貫して案内されるか又は支持されることにある。それによって、第1のはしご片から第2のはしご片へ、そしてその逆に移行する場合に、引き込みもしくは引き出しプロセスにおける高さのずれもしくは不連続性が防止される。
支柱11の、ヒンジ軸7を越えて延びる部分は、はしご部分1の2つの隣接する踏み桟12の間の間隔の少なくとも2倍の長さである。好ましくは、支柱11のヒンジ軸7を越えて延びる部分の長さは、第2のはしご片1bの長さの少なくとも4分の1、好ましくは少なくとも半分である。ガイド要素13として、回転可能に軸承されたローラの他に、たとえばスライドブロックも使用することができる。
図2aは、変形例を示しており、そこではガイド要素13、たとえばローラが、第2のはしご部分2の端部に直接設けられている。同様に、同じ領域内に側方のガイドを配置することもできる。一番上のはしご部分1内で、第1のはしご片1aの支柱11は、はしご先端まで前へ伸ばされ、したがってはしごセット10が引き込まれた状態においても、ガイド要素13に接するかもしくはその上に位置する。図2の実施形態においては、2つのはしご部分1、2のみが設けられている。もちろん、この出願において記述される実施形態の各々は、2つより多くのはしご部分を有するように実現することもできる。
図3は、一番上のはしご部分1を部分的に引き出した場合において、はしごセット10を下から示している。この実施形態において、下方に位置するはしご部分2、3、4、5のすべてにおいて、自由空間8の長さは実質的に等しい大きさである。ヒンジ軸7は、すでに自由空間8の高さにある。この位置において、自由空間8を通して第2のはしご片1bを揺動させることが可能である。第2のはしご片1bのこのように傾斜した位置を、図4が示している。
図5は、図4に示す位置を側方の視点で示しており、その場合に一番上のはしご部分1とすぐその下にあるはしご部分2のみが示されている。第1のはしご片1aの延長された支柱11も見られ、その支柱11はローラ13によって支持される。シリンダピストンユニットの形式の駆動装置16が、ヒンジ部分1bの上下揺動運動をもたらす。図示の実施形態において、ヒンジ軸7は支柱11の下桁の領域内に、そして駆動装置16が上桁の領域内に配置されている。これらをそれぞれ逆に配置することも、もちろん考えられる。
図6は、第1のはしご部分1がその下に位置するはしご部分2の上にどのように保持されるかを詳細に示している。その場合に一番上のはしご部分1の下桁の走行面が、その下に位置するはしご部分2のローラ13上に載置されている。
図7は変形例を示しており、そこでは第1のはしご片1aの支柱11は、ヒンジ軸7までしか達していない。しかしここでは問題が生じ、ヒンジ軸7を有するヒンジ点が、ヘッドローラとして形成されているガイド要素13を通過して走行しなければならず、それによって一方で、引き出しもしくは引き込みの際の不連続性(高さ変位)が生じ、他方ではこの箇所において摩耗が高まることが予測される。
この問題は、すでに上述したように、たとえば図8に示すような、一番上のはしご部分1によって解決される。この好ましい実施形態において、第1のはしご片1aの支柱11が、ヒンジ軸7を越えて延びている。図8から明らかなように、支柱11のヒンジ軸7を越えて張り出す部分が、グリップ補助として用いられ、2つのはしご片1a、1bの間の移行を容易にする。さらに、一番上のはしご部分1は、一貫して支柱11によって、特にその下桁によって、ガイド要素13、特にその下に位置するはしご部分2のヘッドローラ上に支持されることができる。
図9には、再度、どのようにして一番上のはしご部分1がその下にあるはしご部分2上に支持されているかが、詳細に示されている。この実施形態においては、ガイド要素として、一番上のはしご部分1の走行面を支持する下方のローラ13と、一番上のはしご部分1の側方を案内する側方のガイドローラ17が設けられている。一番上のはしご部分1が持ち上がって外れることに関する安全性を高めるために、持ち上がり保護18が設けられており、その持ち上がり保護がローラ13と共に間隙を形成し、その間隙内へ一番上のはしご部分1の下桁の、ローラ13と関連する走行面も形成する部分が突出する。
図10と11は、はしごセット10の2つの例を示している。その場合に、自由空間8が、それぞれ下方に位置するはしご部分2,3、4、5内に異なる長さで形成されている。すなわち、図10に示すはしごセットにおいては、図示される最大角度の傾斜が可能である。図11においては、同一の構成において、最大の傾斜角度は図10におけるよりも大きい。というのは、下方に位置するはしご部分の自由空間も、大きいからである。
本発明に係る原理は、図示の実施形態に限定されるものではない。特に、下方に位置する1つ又はすべてのはしご部分の自由空間8の長さLは、変化させることができる。しかし好ましくは、自由空間8は、すべてのはしごセット10が完全に引き出された位置において、引き出されるはしごに沿って、踏み桟12のない箇所が生じることがないように、寸法設計されている。好ましくは、個々のはしご部分内の自由空間8は、正確に、はしごセット10が完全に引き出された位置において、2つの隣接するはしご部分の踏み桟の重なりが生じないような大きさに選択されている。完全に引き出された位置において最小の重なりがある場合に、乗り降りすることができるようにするために、重なり合う領域内でそれぞれ上にあるはしご部分のみが、踏み桟を有すればよい。
1 一番上のはしご部分
1a 一番上のはしご部分1の第1のはしご片
1b 一番上のはしご部分1の第2のはしご片
2 第2のはしご部分
3 第3のはしご部分
4 第4のはしご部分
5 第5のはしご部分
6 ヒンジ結合
7 ヒンジ軸
8 自由空間
10 はしごセット
11 支柱
12 踏み桟
13 ガイド要素
14 車輌
15 プラットフォーム
16 駆動装置
17 側方のガイドローラ
18 持ち上がり保護
L 自由空間8の長さ
B 自由空間8の幅

Claims (20)

  1. 少なくとも2つのはしご部分(1、2、3、4、5)からなり、前記はしご部分がそれぞれ支柱(11)と支柱(11)の間に延びる踏み桟(12)とから形成される、引き出し可能なはしごセット(10)、特に消防用はしごであって、一番上のはしご部分(1)が、少なくとも2つのはしご片(1a、1b)から形成され、前記はしご片がヒンジ結合(6)によって互いに結合されており、前記ヒンジ結合のヒンジ軸(7)が踏み桟(12)に対して実質的に平行であって、一番上のはしご部分(1)がその下に位置するはしご部分(2)内に完全に引き込まれた位置において、第1のはしご片(1a)と第2のはしご片(1b)がその下に位置するはしご部分(2)と重なる、はしごセット(10)において、
    少なくとも、一番上のはしご部分(1)のすぐ下に位置するはしご部分(2)が、自由空間(8)を有し、前記自由空間が、はしご部分(2)の上部領域内の支柱(11)の間で、はしご部分の先端の方へ開放しており、かつはしご部分(2)の前側と後ろ側の間に貫通して形成されているので、第2のはしご片(1b)は、ヒンジ軸(7)が一番上のはしご部分(1)のすぐ下に位置するはしご部分(2)と重なる位置において、ヒンジ軸(7)を中心に自由空間(8)を通って傾斜可能であることを特徴とする引き出し可能なはしごセット(10)。
  2. 支柱(11)に沿った方向における自由空間(8)の広がりが、はしご部分(2)の2つの隣接する踏み桟(12)の間の間隔よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載のはしごセット。
  3. 支柱(11)に沿った方向における自由空間(8)の広がりが、はしご部分(2)の2つの隣接する踏み桟(12)の間の間隔の少なくとも2倍の大きさであり、好ましくは少なくとも3倍の大きさであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のはしごセット。
  4. 支柱(11)に沿った方向における自由空間(8)の広がりが、第2のはしご片(1b)の長さの少なくとも4分の1、好ましくは少なくとも半分であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のはしごセット。
  5. 支柱(11)に沿った方向における自由空間(8)の広がりが、第2のはしご片(1b)の長さに実質的に相当することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のはしごセット。
  6. 一番上のはしご部分(1)の下方に位置する少なくとも2つのはしご部分(2、3)が、それぞれ自由空間(8)を有しているので、第2のはしご片(1b)は、ヒンジ軸(7)が少なくとも2つのはしご部分(2、3)と重なる位置において、ヒンジ軸(7)を中心に自由空間(8)を通って傾斜可能であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のはしごセット。
  7. 一方のはしご部分(2)内における、支柱(11)に沿った方向における自由空間(8)の広がりが、他方のはしご部分(3)内におけるものよりも大きいことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のはしごセット。
  8. 一番上のはしご部分(1)の下方に位置するすべてのはしご部分(2、3、4、5)がそれぞれ自由空間(8)を有しているので、第2のはしご片(1b)は、下方に位置するはしごセット(2、3、4)が完全に引き込まれ、且つヒンジ軸(7)がその下に位置するはしご部分(2、3、4、5)と重なる位置において、ヒンジ軸(7)を中心に自由空間(8)を通って傾斜可能であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のはしごセット。
  9. 第1のはしご片(1a)の支柱(11)が、ヒンジ軸(7)を越えて延びて、第2のはしご片(1b)と少なくとも部分的に重なることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のはしごセット。
  10. 支柱(11)の、ヒンジ軸(7)を越えて延びる部分が、はしご部分(1)の2つの隣接する踏み桟の間の間隔の少なくとも2倍の長さであることを特徴とする、請求項9に記載のはしごセット。
  11. 支柱(11)の、ヒンジ軸(7)を越えて延びる部分の長さが、第2のはしご片(1b)の長さの少なくとも4分の1、好ましくは少なくとも半分であることを特徴とする、請求項9または10に記載のはしごセット。
  12. 一番上のはしご部分(1)が、ガイド要素(13、17)に接して、あるいはその上で案内されており、前記ガイド要素がその下に位置するはしご部分(2)内に軸承されており、一番上のはしご部分(1)がその下に位置するはしご部分(2)内に完全に引き込まれた位置において、第1のはしご片(1a)の支柱(11)のヒンジ軸(7)を越えて延長された部分がガイド要素(3)に添接するか、もしくはその上にあり、且つ好ましくはガイド要素(13、1)が下方から、及び/又は側方から、及び/又は上から、第1のはしご片(1a)の支柱(11)のヒンジ軸(7)を越えて延長された部分に添接することを特徴とする、請求項9から11のいずれか一項に記載のはしごセット。
  13. ガイド要素(13、17)が、その下に位置するはしご部分(2)の上部領域内に配置されていることを特徴とする、請求項12に記載のはしごセット。
  14. ガイド要素(13、17)が、回転可能に軸承されたローラであることを特徴とする、請求項12又は13に記載のはしごセット。
  15. 一番上のはしご部分(1)の支柱(11)が、下桁と上桁とを有しており、ヒンジ結合(6)のヒンジ軸(7)が、一番上のはしご部分(1)の下桁内、あるいは上桁内に形成されていることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載のはしごセット。
  16. 一番上のはしご部分(1)が、一番上のはしご部分(1)のすぐ下に位置するはしご部分(2)と実質的に等しい長さを有していることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載のはしごセット。
  17. 第2のはしご片(1b)がヒンジ軸(7)とは反対側の端部に、特に作業ケージの形式のプラットフォーム(15)及び/又は作業器具を支持していることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載のはしごセット。
  18. はしごセット(10)が、回転はしごの構成要素であることを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載のはしごセット。
  19. はしごセット(10)が、緊急車輌、特に消防車輌上に配置されていることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載のはしごセット。
  20. はしごセットを有する車輌(14)、特に昇降救助車輌において、はしごセット(10)が請求項1から19のいずれか一項に従って形成されていることを特徴とする車輌。
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