JP2016222237A - 鉄道車両用車体支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】枕バネに左右剛性(異方向剛性)を持たせることなく、車体支持の左右剛性を確保して乗り心地の悪化を防止するとともに、枕バネの簡素化を図って軽量化及び低コスト化を行うことができる鉄道車両用車体支持装置を提供すること。【解決手段】車体5に結合される中心ピン40と台車枠10とを連結する牽引リンク30と、車体5と台車枠10との間に設けられて車体5を支持する左右一対の空気バネ20,20とを有する鉄道車両用車体支持装置1において、牽引リンク30は、台車枠10に連結する側では水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれゴムブッシュ33a,33bを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、台車枠が左右一対の枕バネを介して車体を支持する鉄道車両用車体支持装置に関するものである。
鉄道車両では、乗客の乗り心地を向上させるため、台車枠と車体との間に台車から車体に伝わる衝撃を緩和させる枕バネが取り付けられている。そして、枕バネとして空気バネが多く使用されており、近年では、空気バネに左右剛性を持たせたものも採用されている。
この種の空気バネは、例えば、ボルスタレス台車の車体支持装置の1つである一本リンク式の車体支持装置に採用されている。この一本リンク式の車体支持装置には、空気バネの他、上部が車体に結合された中心ピンと、各端部が台車枠及び中心ピン下部にそれぞれゴムブッシュを介して結合された一本リンクとを備えている。そして、台車中央部に配置されて車体に結合された中心ピンが、一本リンクにより台車枠と連結されて前後力が伝達されるようになっている。
そして、図15に示すように、空気バネ120では、異方性を持たせるべく左右剛性を高めるために左右方向だけダイアフラム121を覆って左右方向の変位を規制する規制部123aが形成された外筒123を設けて、前後方向と左右方向においてばね定数を変えている。また、内部に左右方向の変位を規制するストッパ機構125を備えている。なお、異方性を持った空気バネは、その他の形式のボルスタレス台車(例えば、Zリンク式など)やボルスタ付き台車においても使用されている。
実開平3−109973号公報
しかしながら、上記の空気バネ120では、異方性を持たせるために、空気バネ120の構成が複雑になり、車体支持装置において重量増及びコスト増となっていた。また、空気バネ120にはストッパ機構125が内蔵されており、ダイアフラム121が損傷(ひび割れ等)して空気が抜けていくと撓みやすくなって左右剛性が低下する。そうすると、空気バネ内部のストッパ機構125とスリ板が擦れて振動が発生し、その振動がリンクに伝わるため、乗り心地が悪化してしまうという問題もあった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、枕バネに左右剛性(異方向剛性)を持たせることなく、車体支持の左右剛性を確保して乗り心地の悪化を防止するとともに、枕バネの簡素化を図って軽量化及び低コスト化を行うことができる鉄道車両用車体支持装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、車体に結合される部材と台車枠とを連結する牽引リンクと、前記車体と前記台車枠との間に設けられて前記車体を支持する左右一対の枕バネとを有する鉄道車両用車体支持装置において、前記牽引リンクは、前記台車枠に連結する側では水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれ弾性部材を備えていることを特徴とする。
この鉄道車両用車体支持装置では、牽引リンクが台車枠に連結する側にて水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれ弾性部材を備えているため、牽引リンクによって車体支持の左右剛性を確保することができ、乗り心地の悪化を防止することができる。そのため、枕バネとして空気バネを使用する場合、車体支持の左右剛性が不要となるため、空気バネに異方向性を持たせる必要がなくなるとともに、内蔵ストッパも廃止することができる。これにより、空気バネの構成が簡素化されて、空気バネの軽量化及び低コスト化を図ることもできる。さらに、空気バネ内部のメンテナンスが不要となるため、車両の定期メンテナンスを、車体を浮かせることなく点検整備を行うことができる。
上記の鉄道車両用車体支持装置において、前記牽引リンクの各端部に備わる弾性部材のうち前記台車枠側に配置されるものは、前記車体に結合される部材側に配置されるものよりバネ定数あるいはサイズの少なくとも一方が小さく設定されていることが望ましい。
例えば、弾性部材としてゴムブッシュを使用する場合であれば、ゴムブッシュを構成するゴムに盗みを設ける、ゴムの硬度を下げること等により、ゴムブッシュ1個あたりのバネ定数を小さく設定することができる。
また、弾性部材として、金属板でゴムを挟んだゴム部材を使用し、2つのゴム部材で台車枠の一部を挟持することにより、牽引リンクを台車枠に連結する場合であれば、ゴムの硬度を下げる、ゴム部材1個あたりのバネ定数を小さく設定することができる。
牽引リンクに備わる前後方向の弾性部材のバネ定数を極端に変更することはできないため、牽引リンクの各端部に備わる弾性部材のうち台車枠側に配置されるものを、車体に係合される部材側に配置されるものよりバネ定数あるいはサイズの少なくとも一方を小さく設定することにより、前後方向におけるバネ定数を同等にすることができる。これにより、牽引リンクによる車体支持の前後剛性に悪影響を与えることなく、左右剛性をしっかりと確保することができる。
そして、上記の鉄道車両用車体支持装置において、前記台車枠側に配置される弾性部材は、前後方向の変位が予め決められた範囲を越えると、弾性変形量に応じた弾性力を発生させる非線形のバネ特性を有していることが好ましい。
例えば、弾性部材としてゴムブッシュを使用する場合であれば、ゴムブッシュの前後方向に抜き孔(つまり、ゴムが存在しない空間部分)を設けることにより、前後方向に非線形なバネ特性を得ることができる。
また、弾性部材として、金属板でゴムを挟んだゴム部材を使用し、2つのゴム部材で台車枠の一部を挟持することにより、牽引リンクを台車枠に連結する場合であれば、2つのゴム部材に予圧縮を与えずに(2つのゴム部材をナットで締め付けずに)隙間を設けることにより、前後方向に非線形なバネ特性を得ることができる。
このようにすることにより、予め決められた前後方向の変位範囲内において剛性不感帯を作ることができる。つまり、台車枠側に配置される弾性部材は、前後方向の変位が予め決められた範囲内では弾性力をほとんど発生させない。これにより、変位がほとんどない状態(中立点付近)において、車体支持の左右剛性を柔らかくすることができるため、乗り心地を向上させることができる。
また、上記の鉄道車両用車体支持装置において、前記台車枠側に離れて配置される弾性部材の間隔は、前記車体に結合される部材側に配置される弾性部材の幅寸法より大きく設定されていることが望ましい。
このようにすることにより、左右方向の踏ん張りが増すため、牽引リンクによる車体支持の左右剛性を一層高めることができ、高速走行性能を向上させることができる。
本発明に係る鉄道車両用車体支持装置によれば、枕バネに左右剛性(異方性)を持たせることなく、車体支持の左右剛性を確保して乗り心地の悪化を防止するとともに、枕バネの簡素化を図って軽量化及び低コスト化を行うことができる。
第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。 第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図である。 第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す側面図である。 台車枠側に配置されるゴムブッシュ示す図である。 台車枠側に配置されるゴムブッシュのバネ特性を示す図である。 牽引リンクの変形例を示す図である。 牽引リンクの変形例を示す図である。 弾性部材の変形例を示す図である。 弾性部材としてゴムブッシュとゴム部材とを併用する牽引リンクを示す図である。 第2実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。 第2実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図である。 第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。 第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図である。 第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す側面図である。 従来の車両支持装置示す正面図であり、部分的に空気バネの断面を示す図である。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置について、図1〜図5を参照しながら説明する。第1実施形態は、1本リンク式のボルスタレス台車に本発明を適用した場合である。図1は、第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。図2は、第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図である。図3は、第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す側面図である。図4は、台車枠側に配置されるゴムブッシュを示す図である。図5は、台車枠側に配置されるゴムブッシュのバネ特性を示す図である。
本実施形態に係る車体支持装置1は、図1〜図3に示すように、台車枠10に取り付けられた空気バネ(枕バネ)20、台車枠10と車体5を連結して駆動力やブレーキ力を伝える牽引装置2、車体の左右方向の振動を防止する左右動ダンパ50、走行中の蛇行動を防止するヨーダンパ51等を備えており、台車枠10が空気バネ20を介して車体5を支持している。
台車枠10は、レール方向に沿った一組の平行な側梁11,11と、側梁11,11を結ぶ枕木方向に沿った一組の横梁12,12と、横梁12,12を結ぶ補強梁13,13とを備えている。この台車枠10の前後に図示しない輪軸が配置されている。そして、横梁12,12の間で側梁11,11の外側に、空気バネ20,20が設けられ、台車枠10の中央に牽引装置2が設けられている。
空気バネ20は、ダイアフラム21と、ダイアフラム21を支持する外筒23と、積層ゴム24とを備えている。積層ゴム24は、ゴム材25と金属板26を交互に重ねて一体化したものである。この積層ゴム24は、リング状に形成され、最下段の金属板26には空気孔の付いた連結軸26aが設けられている。このような積層ゴム24の上部に、ダイアフラム21が取り付けられている。具体的に、ダイアフラム21は、上方から傘型の外筒23に支持され、下方からリング状の下面板22に支持されて固定されている。このような空気バネ20は、車体5と台車枠10との間に取り付けられており、車体5を支持している。
牽引装置2は、台車枠10と車体5を連結するものであり、牽引リンク30と中心ピン40を備えている。この牽引装置2は、台車枠10の補強梁13,13の内側で横梁12,12の間に配置されている。中心ピン40は、車体5にボルト止めされるフランジ41と、牽引リンク30を跨ぐ二股の下端部42,42とを有しており、車体5に垂設されている。このような中心ピン40が、牽引リンク30を介して台車枠10と連結されている。
また、中心ピン40の左右両側には、ストッパ45,45が設けられている。これらのストッパ45,45は、補強梁13,13に固定されている。これらのストッパ45,45により、中心ピン40(車体5)の左右方向への変位が一定量を超えないように規制されている。そして、台車枠10の側梁11が、左右動ダンパ50により中心ピン40(車体5)に連結され、台車枠10の左右の端部が、ヨーダンパ51,51により車体5に連結されている。
ここで、牽引リンク30は、リンク本体31と、リンク本体31の端部に設けられているゴムブッシュ32,33a,33bとを備えている。つまり、リンク本体31は、台車枠10側が左右方向に均等に分岐した二股形状をなしており、台車枠10側に2つのゴムブッシュ33a,33bを備え、中心ピン40側に1つのゴムブッシュ32を備えている。各ゴムブッシュ32,33a,33bは、リンク本体31の各端部に形成された取付穴に圧入されて固定されている。
各ゴムブッシュ32,33a,33bの中心には、リンク本体31を各ゴムブッシュ32及び33a,33bを介して、中心ピン40及び台車枠10の横梁12に締結するための支軸34及び35a,35bが配置されている。支軸34及び35a,35bのそれぞれの両端部が、中心ピン40及び横梁12にボルト止めされることにより、牽引リンク30と中心ピン40及び台車枠10が、ゴムブッシュ32及び33a,33bを介して結合されている。
ここで、支軸34の中心線は、一対の空気バネ20の中心を結ぶ線(台車の中心線)とほぼ一致して配置されている。また、支軸35a、35bは、横梁12の外側にブラケットを介して配置されている。
このように、車体支持装置1では、牽引リンク30が台車枠10に連結する側にて水平方向へ二股に分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれゴムブッシュ33a,33bを備えている。そのため、牽引リンク30によって車体支持の左右剛性を確保することができるので、乗り心地の悪化を防止することができる。
従って、空気バネ20による車体支持の左右剛性が不要となるため、空気バネ20に異方向性を持たせる必要がなくなる。そのため、空気バネ20では、外筒23により左右剛性を高めなくても良いため、左右方向においてダイアフラム21を覆う必要がなくなる結果、外筒23を小型化することができる。また、牽引リンク30によって車体支持の左右剛性が確保されるので、空気バネ20の内部にストッパ機構を設ける必要もなくなる。
これにより、空気バネ20の構成が簡素化されるため、車体支持装置1において、軽量化及び低コスト化を図ることができる。そして、空気バネ20の内部にストッパ機構がないため、空気バネ内部のメンテナンスが不要となる。その結果、車両の定期メンテナンスを、車体5を浮かせることなく点検整備を行うことができるため、メンテナンス性も向上する。
そして、牽引リンク30において、台車枠10側に配置されるゴムブッシュ33a,33bは、中心ピン40側に配置されるゴムブッシュ32よりバネ定数あるいはサイズの少なくとも一方が小さく設定されている。本実施形態では、バネ定数及びサイズともに小さく設定されており、2つのゴムブッシュ33a,33bの合計と1つのゴムブッシュ32とのバネ定数がほぼ等しくなっている。
そのため、牽引リンク30を二股形状にしても、牽引リンク30に備わる前後方向のゴムブッシュのバネ定数が極端に変わることはなく、前後方向におけるバネ定数が同等になっている。従って、牽引リンク30による車体支持の前後剛性に悪影響を与えることなく、左右剛性をしっかりと確保することができる。
また、牽引リンク30の分岐形状がU字形状(門型)にしているので、ゴムブッシュ33a,33bを台車枠10に締結するボルトを締める/緩める際に、牽引リンク30の二股部分の内側に工具が入りやすくなり、点検時などにおける作業性を向上させることができる。
また、ゴムブッシュ33a,33bには、図4に示すように、前後方向に円弧状の抜き孔(空間部)33c,33cが形成されている。これにより、ゴムブッシュ33a,33bは、図5に示すように、前後方向の変位が予め決められた範囲(変位−X〜Xの間)を越えると、弾性変形量に応じた弾性力を発生させる非線形のバネ特性を有している。
これにより、前後方向の変位が予め決められた範囲内において剛性不感帯を作ることができる。つまり、ゴムブッシュ33a,33bは、前後方向の変位が予め決められた範囲内では弾性力をほとんど発生させない。そのため、変位がほとんどない状態(中立点付近)において、車体支持の左右剛性を柔らかくすることができるため、乗り心地を向上させることができる。
さらに、ゴムブッシュ33a,33bの配置間隔Dは、ゴムブッシュ32の幅寸法Wより大きく設定されている(D>W)。これにより、左右方向の踏ん張りが増すため、牽引リンク30による車体支持の左右剛性を一層高めることができ、高速走行性能を向上させることができる。
なお、牽引リンク30の分岐形状は、上記したU字形状(門型)に限られることはなく、例えば、図6に示すようなY字形状や、図7に示すように、従来の1本リンク形状の途中から枝分かれした形状にすることもできる。なお、図7では、図中左側に枝分かれした形状を示しているが、図中右側に枝分かれした形状であっても良い。
また、上記実施形態では、牽引リンク30の各端部に設ける弾性部材としてゴムブッシュ33a,33bを使用し、支軸35a,35bを介して台車枠10に締結している。しかしながら、弾性部材及び締結方法はこれに限られず、例えば、図8に示すように、弾性部材として2枚の緩衝ゴム54,55をそれぞれ金属板54aと54b,55aと55bで挟んだゴム部材53を使用し、ゴム部材53に備わる2枚の緩衝ゴム54,55で台車枠10に設けられた板状の取付部10aを挟持して締結ナット56を締め付けることにより、牽引リンク30と台車枠10(取付部10a)とを締結することもできる。
そして、このようなゴム部材53を使用する場合には、ゴム部材53に予圧縮を与えずに、つまり2枚の緩衝ゴム54,55を締結ナット56で締め付けずに隙間を設けることにより、第1実施形態のゴムブッシュ33a(33b)と同様に、ゴム部材53は、前後方向に非線形なバネ特性を得ることができる。
さらに、ゴムブッシュ33b(又は33a)とゴム部材53とを併用することもできる。例えば、図9に示すように、台車枠10に締結されるリンク端部のうち、枝分かれしたリンク端部にゴム部材53を使用し、他方の端部にゴムブッシュ33b(又は33a)を使用することもできる。
以上、詳細に説明したように第1実施形態に係る車体支持装置1によれば、牽引リンク30(リンク本体31)が台車枠10に連結する側にて水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれゴムブッシュ33a,33bを備えているため、牽引リンク30によって車体支持の左右剛性を確保することができるので、乗り心地の悪化を防止することができる。そして、空気バネ20による車体支持の左右剛性が不要となるため、空気バネ20に異方向性を持たせる必要がなくなるとともに、内蔵ストッパも廃止することができる。従って、空気バネ20の構成が簡素化されて、空気バネ20、ひいては車体支持装置1の軽量化及び低コスト化を図ることができる。さらに、空気バネ20内部のメンテナンスが不要となるため、車両の定期メンテナンスを、車体5を浮かせることなく点検整備を行うことができ、メンテナンス性が向上する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置について、図10及び図11を参照しながら説明する。第2実施形態は、Zリンク式のボルスタレス台車に本発明を適用した場合である。図10は、第2実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。図11は、第2実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図である。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その説明を適宜省略する。
第2実施形態に係る車体支持装置1aでは、図10及び図11に示すように、2本の牽引リンク30a,30bによって、台車枠10と中心ピン40に取り付けられた牽引梁43とが連結されている。なお、各牽引リンク30a,30bの構成は、第1実施形態の牽引リンク30と基本的に同様である。つまり、各牽引リンク30a,30bは、それぞれ台車枠10側が左右方向に分岐した二股形状をなしており、台車枠10側に2つのゴムブッシュ33a,33bを備え、牽引梁43(中心ピン40)側に1つのゴムブッシュ32を備えている。
ここで、牽引梁43は、車体5に結合されている中心ピン40の下端部に取り付けられている。牽引梁43には、下方へ突出する突出部43a,43bが形成されている。そして、 突出部43aの下端部に牽引リンク30aの一端がゴムブッシュ32を介して締結され、突出部43bの下端部に牽引リンク30bの一端がゴムブッシュ32を介して締結されている。一方、牽引リンク30aの二股分岐した他端は、ゴムブッシュ33a,33bを介して台車枠10に締結されている。
具体的には、各ゴムブッシュ32及び33a,33bの中心に配置された支軸34及び35a,35bの両端部が、牽引梁43及び台車枠10の横梁12に形成された突出部12aにボルト止めされて、牽引リンク30a,30bと牽引梁43及び台車枠10が、ゴムブッシュ32及び33a,33bを介して結合されている。これにより、牽引リンク30a,30bは、牽引梁43と協働して、中心ピン40と台車枠10とを連結するZリンクを構成している。
そして、左右一対の空気バネ20,20が、車体5と台車枠10との間に取り付けられており、車体5を支持している。
このように第2実施形態によれば、Zリンクを構成する牽引リンク30a,30bのそれぞれが台車枠10に連結する側にて水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれゴムブッシュ33a,33bを備えている。そのため、牽引リンク30a,30bによって車体支持の左右剛性を確保することができるので、乗り心地の悪化を防止することができる。そして、空気バネ20による車体支持の左右剛性が不要となるため、空気バネ20に異方向性を持たせる必要がなくなるとともに、内蔵ストッパも廃止することができる。従って、空気バネ20の構成が簡素化されて、空気バネ20、ひいては車体支持装置1の軽量化及び低コスト化を図ることができる。さらに、空気バネ20内部のメンテナンスが不要となるため、車両の定期メンテナンスを、車体5を浮かせることなく点検整備を行うことができ、メンテナンス性が向上する。
<第3実施形態>
最後に、第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置について、図12〜図14を参照しながら説明する。第3実施形態は、ボルスタ付き台車に本発明を適用した場合である。図12は、第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。図13は、第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図(図12の左側のみ)である。図14は、第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す側面図である。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その説明を適宜省略する。
第3実施形態に係る車体支持装置1bでは、図12〜図14に示すように、左右一対のボルスタアンカ(牽引リンク)80,80によって、台車枠10とボルスタ60とが連結されている。なお、ボルスタアンカ80の構成は、第1実施形態の牽引リンク30と基本的に同様の構成を有している。つまり、ボルスタアンカ80は、それぞれ台車枠10側が左右方向に分岐した二股形状をなしており、台車枠10側に2つのゴムブッシュ33a,33bを備え、ボルスタ60側に1つのゴムブッシュ32を備えている。
ここで、ボルスタ60には、車体5と結合されている中心ピン40が回動可能に嵌合される心皿61が形成されている。中心ピン40及び心皿61により、車体5とボルスタとが連結されている。そして、ボルスタ60の下端部にボルスタアンカ80の一端がゴムブッシュ32を介して締結されている。一方、ボルスタアンカ80の二股分岐した他端は、ゴムブッシュ33a,33bを介して台車枠10の下端部に締結されている。具体的には、各ゴムブッシュ32及び33a,33bの中心に配置された支軸34及び35a,35bの両端部が、ボルスタ60及び台車枠10にボルト止めされて、ボルスタアンカ80,80とボルスタ60及び台車枠10が、ゴムブッシュ32及び33a,33bを介して結合されている。
そして、左右一対の枕バネとして、ベローズ式の空気バネ70,70が、中心ピン40及び心皿61を介して車体5に連結されるボルスタ60と台車枠10との間に取り付けらており、ボルスタ60を介して車体5を支持している。なお、枕バネとして、第1及び第2実施形態と同様の空気バネ、ダイアフラム式の空気バネ、あるいはコイルバネを使用することもできる。
このように第3実施形態によれば、ボルスタアンカ80が台車枠10に連結する側にて水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれゴムブッシュ33a,33bを備えている。そのため、ボルスタアンカ80によって車体支持の左右剛性を確保することができるので、乗り心地の悪化を防止することができる。つまり、横剛性の低いベローズ式の空気バネ70を使用しても、必要な左右剛性を得ることができる。これにより、非常に簡素なベローズ式の空気バネ70を使用することができるため、車体支持装置1bの軽量化及び低コスト化、メンテナンス性の向上を図ることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。上記した第1実施形態では、ゴムブッシュ33a,33bに非線形のバネ特性を持たせるために、前後方向にそれぞれ円弧状の抜き孔を形成しているが、抜き孔の形状は円弧状に限らず、例えば円形や多角形等の抜き孔を複数形成しても良い。
また、上記した第2及び第3実施形態においても、第1実施形態で例示した変形例を適用することができる。また、第2及び第3実施形態では、分岐形状の牽引リンクが左右一対で配置されているが、片側だけを分岐形状にして必要な左右剛性が得られる場合には、分岐形状の牽引リンクを左右のいずれか一方だけに適用することもできる。
1 車体支持装置
2 牽引装置
5 車体
10 台車枠
20 空気バネ(枕バネ)
21 ダイアフラム
23 外筒
30 牽引リンク
30a 牽引リンク
30b 牽引リンク
31 リンク本体
32 ゴムブッシュ
33a,33b ゴムブッシュ
33c 抜き孔
34 支軸
35a,35b 支軸
40 中心ピン
43 牽引梁
53 ゴム部材
56 締結ナット
60 ボルスタ
70 空気バネ
80 ボルスタアンカ(牽引リンク)
本発明は、台車枠が左右一対の枕バネを介して車体を支持する鉄道車両用車体支持装置に関するものである。
鉄道車両では、乗客の乗り心地を向上させるため、台車枠と車体との間に台車から車体に伝わる衝撃を緩和させる枕バネが取り付けられている。そして、枕バネとして空気バネが多く使用されており、近年では、空気バネに左右剛性を持たせたものも採用されている。
この種の空気バネは、例えば、ボルスタレス台車の車体支持装置の1つである一本リンク式の車体支持装置に採用されている。この一本リンク式の車体支持装置には、空気バネの他、上部が車体に結合された中心ピンと、各端部が台車枠及び中心ピン下部にそれぞれゴムブッシュを介して結合された一本リンクとを備えている。そして、台車中央部に配置されて車体に結合された中心ピンが、一本リンクにより台車枠と連結されて前後力が伝達されるようになっている。
そして、図15に示すように、空気バネ120では、異方性を持たせるべく左右剛性を高めるために左右方向だけダイアフラム121を覆って左右方向の変位を規制する規制部123aが形成された外筒123を設けて、前後方向と左右方向においてばね定数を変えている。また、内部に左右方向の変位を規制するストッパ機構125を備えている。なお、異方性を持った空気バネは、その他の形式のボルスタレス台車(例えば、Zリンク式など)やボルスタ付き台車においても使用されている。
実開平3−109973号公報
しかしながら、上記の空気バネ120では、異方性を持たせるために、空気バネ120の構成が複雑になり、車体支持装置において重量増及びコスト増となっていた。また、空気バネ120にはストッパ機構125が内蔵されており、ダイアフラム121が損傷(ひび割れ等)して空気が抜けていくと撓みやすくなって左右剛性が低下する。そうすると、空気バネ内部のストッパ機構125とスリ板が擦れて振動が発生し、その振動がリンクに伝わるため、乗り心地が悪化してしまうという問題もあった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、枕バネに左右剛性(異方向剛性)を持たせることなく、車体支持の左右剛性を確保して乗り心地の悪化を防止するとともに、枕バネの簡素化を図って軽量化及び低コスト化を行うことができる鉄道車両用車体支持装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、車体に結合される部材と台車枠とを連結する牽引リンクと、前記車体と前記台車枠との間に設けられて前記車体を支持する左右一対の枕バネとを有する鉄道車両用車体支持装置において、前記牽引リンクは、前記台車枠に連結する側では水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれ弾性部材を備えていることを特徴とする。
この鉄道車両用車体支持装置では、牽引リンクが台車枠に連結する側にて水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれ弾性部材を備えているため、牽引リンクによって車体支持の左右剛性を確保することができ、乗り心地の悪化を防止することができる。そのため、枕バネとして空気バネを使用する場合、車体支持の左右剛性が不要となるため、空気バネに異方向性を持たせる必要がなくなるとともに、内蔵ストッパも廃止することができる。これにより、空気バネの構成が簡素化されて、空気バネの軽量化及び低コスト化を図ることもできる。さらに、空気バネ内部のメンテナンスが不要となるため、車両の定期メンテナンスを、車体を浮かせることなく点検整備を行うことができる。
上記の鉄道車両用車体支持装置において、前記牽引リンクの各端部に備わる弾性部材のうち前記台車枠側に配置されるものは、前記車体に結合される部材側に配置されるものよりバネ定数あるいはサイズの少なくとも一方が小さく設定されていることが望ましい。
例えば、弾性部材としてゴムブッシュを使用する場合であれば、ゴムブッシュを構成するゴムに盗みを設ける、ゴムの硬度を下げること等により、ゴムブッシュ1個あたりのバネ定数を小さく設定することができる。
また、弾性部材として、金属板でゴムを挟んだゴム部材を使用し、2つのゴム部材で台車枠の一部を挟持することにより、牽引リンクを台車枠に連結する場合であれば、ゴムの硬度を下げ、ゴム部材1個あたりのバネ定数を小さく設定することができる。
牽引リンクに備わる前後方向の弾性部材のバネ定数を極端に変更することはできないため、牽引リンクの各端部に備わる弾性部材のうち台車枠側に配置されるものを、車体に係合される部材側に配置されるものよりバネ定数あるいはサイズの少なくとも一方を小さく設定することにより、前後方向におけるバネ定数を同等にすることができる。これにより、牽引リンクによる車体支持の前後剛性に悪影響を与えることなく、左右剛性をしっかりと確保することができる。
そして、上記の鉄道車両用車体支持装置において、前記台車枠側に配置される弾性部材
は、前後方向の変位が予め決められた範囲を越えると、弾性変形量に応じた弾性力を発生
させる非線形のバネ特性を有していることが好ましい。
例えば、弾性部材としてゴムブッシュを使用する場合であれば、ゴムブッシュの前後方向に抜き孔(つまり、ゴムが存在しない空間部分)を設けることにより、前後方向に非線形なバネ特性を得ることができる。
また、弾性部材として、金属板でゴムを挟んだゴム部材を使用し、2つのゴム部材で台車枠の一部を挟持することにより、牽引リンクを台車枠に連結する場合であれば、2つのゴム部材に予圧縮を与えずに(2つのゴム部材をナットで締め付けずに)隙間を設けることにより、前後方向に非線形なバネ特性を得ることができる。
このようにすることにより、予め決められた前後方向の変位範囲内において剛性不感帯を作ることができる。つまり、台車枠側に配置される弾性部材は、前後方向の変位が予め決められた範囲内では弾性力をほとんど発生させない。これにより、変位がほとんどない状態(中立点付近)において、車体支持の左右剛性を柔らかくすることができるため、乗り心地を向上させることができる。
また、上記の鉄道車両用車体支持装置において、前記台車枠側に離れて配置される弾性部材の間隔は、前記車体に結合される部材側に配置される弾性部材の幅寸法より大きく設定されていることが望ましい。
このようにすることにより、左右方向の踏ん張りが増すため、牽引リンクによる車体支持の左右剛性を一層高めることができ、高速走行性能を向上させることができる。
本発明に係る鉄道車両用車体支持装置によれば、枕バネに左右剛性(異方性)を持たせることなく、車体支持の左右剛性を確保して乗り心地の悪化を防止するとともに、枕バネの簡素化を図って軽量化及び低コスト化を行うことができる。
第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。 第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図である。 第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す側面図である。 台車枠側に配置されるゴムブッシュ示す図である。 台車枠側に配置されるゴムブッシュのバネ特性を示す図である。 牽引リンクの変形例を示す図である。 牽引リンクの変形例を示す図である。 弾性部材の変形例を示す図である。 弾性部材としてゴムブッシュとゴム部材とを併用する牽引リンクを示す図である。 第2実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。 第2実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図である。 第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。 第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図である。 第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す側面図である。 従来の車両支持装置示す正面図であり、部分的に空気バネの断面を示す図である。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置について、図1〜図5を参照しながら説明する。第1実施形態は、1本リンク式のボルスタレス台車に本発明を適用した場合である。図1は、第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。図2は、第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図である。図3は、第1実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す側面図である。図4は、台車枠側に配置されるゴムブッシュを示す図である。図5は、台車枠側に配置されるゴムブッシュのバネ特性を示す図である。
本実施形態に係る車体支持装置1は、図1〜図3に示すように、台車枠10に取り付けられた空気バネ(枕バネ)20、台車枠10と車体5を連結して駆動力やブレーキ力を伝える牽引装置2、車体の左右方向の振動を防止する左右動ダンパ50、走行中の蛇行動を防止するヨーダンパ51等を備えており、台車枠10が空気バネ20を介して車体5を支持している。
台車枠10は、レール方向に沿った一組の平行な側梁11,11と、側梁11,11を結ぶ枕木方向に沿った一組の横梁12,12と、横梁12,12を結ぶ補強梁13,13とを備えている。この台車枠10の前後に図示しない輪軸が配置されている。そして、横梁12,12の間で側梁11,11の外側に、空気バネ20,20が設けられ、台車枠10の中央に牽引装置2が設けられている。
空気バネ20は、ダイアフラム21と、ダイアフラム21を支持する外筒23と、積層ゴム24とを備えている。積層ゴム24は、ゴム材25と金属板26を交互に重ねて一体化したものである。この積層ゴム24は、リング状に形成され、最下段の金属板26には空気孔の付いた連結軸26aが設けられている。このような積層ゴム24の上部に、ダイアフラム21が取り付けられている。具体的に、ダイアフラム21は、上方から傘型の外筒23に支持され、下方からリング状の下面板22に支持されて固定されている。このような空気バネ20は、車体5と台車枠10との間に取り付けられており、車体5を支持している。
牽引装置2は、台車枠10と車体5を連結するものであり、牽引リンク30と中心ピン40を備えている。この牽引装置2は、台車枠10の補強梁13,13の内側で横梁12,12の間に配置されている。中心ピン40は、車体5にボルト止めされるフランジ41と、牽引リンク30を跨ぐ二股の下端部42,42とを有しており、車体5に垂設されている。このような中心ピン40が、牽引リンク30を介して台車枠10と連結されている。
また、中心ピン40の左右両側には、ストッパ45,45が設けられている。これらのストッパ45,45は、補強梁13,13に固定されている。これらのストッパ45,45により、中心ピン40(車体5)の左右方向への変位が一定量を超えないように規制されている。そして、台車枠10の側梁11が、左右動ダンパ50により中心ピン40(車体5)に連結され、台車枠10の左右の端部が、ヨーダンパ51,51により車体5に連結されている。
ここで、牽引リンク30は、リンク本体31と、リンク本体31の端部に設けられているゴムブッシュ32,33a,33bとを備えている。つまり、リンク本体31は、台車枠10側が左右方向に均等に分岐した二股形状をなしており、台車枠10側に2つのゴムブッシュ33a,33bを備え、中心ピン40側に1つのゴムブッシュ32を備えている。各ゴムブッシュ32,33a,33bは、リンク本体31の各端部に形成された取付穴に圧入されて固定されている。
各ゴムブッシュ32,33a,33bの中心には、リンク本体31を各ゴムブッシュ32及び33a,33bを介して、中心ピン40及び台車枠10の横梁12に締結するための支軸34及び35a,35bが配置されている。支軸34及び35a,35bのそれぞれの両端部が、中心ピン40及び横梁12にボルト止めされることにより、牽引リンク30と中心ピン40及び台車枠10が、ゴムブッシュ32及び33a,33bを介して結合されている。
ここで、支軸34の中心線は、一対の空気バネ20の中心を結ぶ線(台車の中心線)とほぼ一致して配置されている。また、支軸35a、35bは、横梁12の外側にブラケットを介して配置されている。
このように、車体支持装置1では、牽引リンク30が台車枠10に連結する側にて水平方向へ二股に分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれゴムブッシュ33a,33bを備えている。そのため、牽引リンク30によって車体支持の左右剛性を確保することができるので、乗り心地の悪化を防止することができる。
従って、空気バネ20による車体支持の左右剛性が不要となるため、空気バネ20に異方向性を持たせる必要がなくなる。そのため、空気バネ20では、外筒23により左右剛性を高めなくても良いため、左右方向においてダイアフラム21を覆う必要がなくなる結果、外筒23を小型化することができる。また、牽引リンク30によって車体支持の左右剛性が確保されるので、空気バネ20の内部にストッパ機構を設ける必要もなくなる。
これにより、空気バネ20の構成が簡素化されるため、車体支持装置1において、軽量化及び低コスト化を図ることができる。そして、空気バネ20の内部にストッパ機構がないため、空気バネ内部のメンテナンスが不要となる。その結果、車両の定期メンテナンスを、車体5を浮かせることなく点検整備を行うことができるため、メンテナンス性も向上する。
そして、牽引リンク30において、台車枠10側に配置されるゴムブッシュ33a,33bは、中心ピン40側に配置されるゴムブッシュ32よりバネ定数あるいはサイズの少なくとも一方が小さく設定されている。本実施形態では、バネ定数及びサイズともに小さく設定されており、2つのゴムブッシュ33a,33bの合計と1つのゴムブッシュ32とのバネ定数がほぼ等しくなっている。
そのため、牽引リンク30を二股形状にしても、牽引リンク30に備わる前後方向のゴムブッシュのバネ定数が極端に変わることはなく、前後方向におけるバネ定数が同等になっている。従って、牽引リンク30による車体支持の前後剛性に悪影響を与えることなく、左右剛性をしっかりと確保することができる。
また、牽引リンク30の分岐形状がU字形状(門型)にしているので、ゴムブッシュ33a,33bを台車枠10に締結するボルトを締める又は緩める際に、牽引リンク30の二股部分の内側に工具が入りやすくなり、点検時などにおける作業性を向上させることができる。
また、ゴムブッシュ33a,33bには、図4に示すように、前後方向に円弧状の抜き孔(空間部)33c,33cが形成されている。これにより、ゴムブッシュ33a,33bは、図5に示すように、前後方向の変位が予め決められた範囲(変位−X〜Xの間)を越えると、弾性変形量に応じた弾性力を発生させる非線形のバネ特性を有している。
これにより、前後方向の変位が予め決められた範囲内において剛性不感帯を作ることができる。つまり、ゴムブッシュ33a,33bは、前後方向の変位が予め決められた範囲内では弾性力をほとんど発生させない。そのため、変位がほとんどない状態(中立点付近)において、車体支持の左右剛性を柔らかくすることができるため、乗り心地を向上させることができる。
さらに、ゴムブッシュ33a,33bの配置間隔Dは、ゴムブッシュ32の幅寸法Wより大きく設定されている(D>W)。これにより、左右方向の踏ん張りが増すため、牽引リンク30による車体支持の左右剛性を一層高めることができ、高速走行性能を向上させることができる。
なお、牽引リンク30の分岐形状は、上記したU字形状(門型)に限られることはなく、例えば、図6に示すようなY字形状や、図7に示すように、従来の1本リンク形状の途中から枝分かれした形状にすることもできる。なお、図7では、図中左側に枝分かれした形状を示しているが、図中右側に枝分かれした形状であっても良い。
また、上記実施形態では、牽引リンク30の各端部に設ける弾性部材としてゴムブッシュ33a,33bを使用し、支軸35a,35bを介して台車枠10に締結している。しかしながら、弾性部材及び締結方法はこれに限られず、例えば、図8に示すように、弾性部材として2枚の緩衝ゴム54,55をそれぞれ金属板54aと54b,55aと55bで挟んだゴム部材53を使用し、ゴム部材53に備わる2枚の緩衝ゴム54,55で台車枠10に設けられた板状の取付部10aを挟持して締結ナット56を締め付けることにより、牽引リンク30と台車枠10(取付部10a)とを締結することもできる。
そして、このようなゴム部材53を使用する場合には、ゴム部材53に予圧縮を与えずに、つまり2枚の緩衝ゴム54,55を締結ナット56で締め付けずに隙間を設けることにより、第1実施形態のゴムブッシュ33a(33b)と同様に、ゴム部材53は、前後方向に非線形なバネ特性を得ることができる。
さらに、ゴムブッシュ33b(又は33a)とゴム部材53とを併用することもできる。例えば、図9に示すように、台車枠10に締結されるリンク端部のうち、枝分かれしたリンク端部にゴム部材53を使用し、他方の端部にゴムブッシュ33b(又は33a)を使用することもできる。
以上、詳細に説明したように第1実施形態に係る車体支持装置1によれば、牽引リンク30(リンク本体31)が台車枠10に連結する側にて水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれゴムブッシュ33a,33bを備えているため、牽引リンク30によって車体支持の左右剛性を確保することができるので、乗り心地の悪化を防止することができる。そして、空気バネ20による車体支持の左右剛性が不要となるため、空気バネ20に異方向性を持たせる必要がなくなるとともに、内蔵ストッパも廃止することができる。従って、空気バネ20の構成が簡素化されて、空気バネ20、ひいては車体支持装置1の軽量化及び低コスト化を図ることができる。さらに、空気バネ20内部のメンテナンスが不要となるため、車両の定期メンテナンスを、車体5を浮かせることなく点検整備を行うことができ、メンテナンス性が向上する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置について、図10及び図11を参照しながら説明する。第2実施形態は、Zリンク式のボルスタレス台車に本発明を適用した場合である。図10は、第2実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。図11は、第2実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図である。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その説明を適宜省略する。
第2実施形態に係る車体支持装置1aでは、図10及び図11に示すように、2本の牽引リンク30a,30bによって、台車枠10と中心ピン40に取り付けられた牽引梁43とが連結されている。なお、各牽引リンク30a,30bの構成は、第1実施形態の牽引リンク30と基本的に同様である。つまり、各牽引リンク30a,30bは、それぞれ台車枠10側が左右方向に分岐した二股形状をなしており、台車枠10側に2つのゴムブッシュ33a,33bを備え、牽引梁43(中心ピン40)側に1つのゴムブッシュ32を備えている。
ここで、牽引梁43は、車体5に結合されている中心ピン40の下端部に取り付けられている。牽引梁43には、下方へ突出する突出部43a,43b(43bについては図示なし)が形成されている。そして、 突出部43aの下端部に牽引リンク30aの一端がゴムブッシュ32を介して締結され、突出部43bの下端部に牽引リンク30bの一端がゴムブッシュ32を介して締結されている。一方、牽引リンク30aの二股分岐した他端は、ゴムブッシュ33a,33bを介して台車枠10に締結されている。
具体的には、各ゴムブッシュ32及び33a,33bの中心に配置された支軸34及び35a,35bの両端部が、牽引梁43及び台車枠10の横梁12に形成された突出部12aにボルト止めされて、牽引リンク30a,30bと牽引梁43及び台車枠10が、ゴムブッシュ32及び33a,33bを介して結合されている。これにより、牽引リンク30a,30bは、牽引梁43と協働して、中心ピン40と台車枠10とを連結するZリンクを構成している。
そして、左右一対の空気バネ20,20が、車体5と台車枠10との間に取り付けられており、車体5を支持している。
このように第2実施形態によれば、Zリンクを構成する牽引リンク30a,30bのそれぞれが台車枠10に連結する側にて水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれゴムブッシュ33a,33bを備えている。そのため、牽引リンク30a,30bによって車体支持の左右剛性を確保することができるので、乗り心地の悪化を防止することができる。そして、空気バネ20による車体支持の左右剛性が不要となるため、空気バネ20に異方向性を持たせる必要がなくなるとともに、内蔵ストッパも廃止することができる。従って、空気バネ20の構成が簡素化されて、空気バネ20、ひいては車体支持装置1の軽量化及び低コスト化を図ることができる。さらに、空気バネ20内部のメンテナンスが不要となるため、車両の定期メンテナンスを、車体5を浮かせることなく点検整備を行うことができ、メンテナンス性が向上する。
<第3実施形態>
最後に、第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置について、図12〜図14を参照しながら説明する。第3実施形態は、ボルスタ付き台車に本発明を適用した場合である。図12は、第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す平面図である。図13は、第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す正面図(図12の左側のみ)である。図14は、第3実施形態に係る鉄道車両用車体支持装置を示す側面図である。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その説明を適宜省略する。
第3実施形態に係る車体支持装置1bでは、図12〜図14に示すように、左右一対のボルスタアンカ(牽引リンク)80,80によって、台車枠10とボルスタ60とが連結されている。なお、ボルスタアンカ80の構成は、第1実施形態の牽引リンク30と基本的に同様の構成を有している。つまり、ボルスタアンカ80は、それぞれ台車枠10と連結する側が左右方向に分岐した二股形状をなしており、台車枠10と連結する側に2つのゴムブッシュ33a,33bを備え、車体5に連結されているボルスタ60側に1つのゴムブッシュ32を備えている。
ここで、ボルスタ60には、車体5と結合されている中心ピン40が回動可能に嵌合される心皿61が形成されている。中心ピン40及び心皿61により、車体5とボルスタ60とが連結されている。そして、ボルスタ60の下端部にボルスタアンカ80の一端がゴムブッシュ32を介して締結されている。一方、ボルスタアンカ80の二股分岐した他端は、ゴムブッシュ33a,33bを介して台車枠10の下端部に締結されている。具体的には、各ゴムブッシュ32及び33a,33bの中心に配置された支軸34及び35a,35bの両端部が、ボルスタ60及び台車枠10にボルト止めされて、ボルスタアンカ80,80とボルスタ60及び台車枠10が、ゴムブッシュ32及び33a,33bを介して結合されている。
そして、左右一対の枕バネとして、ベローズ式の空気バネ70,70が、中心ピン40及び心皿61を介して車体5に連結されるボルスタ60と台車枠10との間に取り付けらており、ボルスタ60を介して車体5を支持している。なお、枕バネとして、第1及び第2実施形態と同様の空気バネ、ダイアフラム式の空気バネ、あるいはコイルバネを使用することもできる。
このように第3実施形態によれば、ボルスタアンカ80が台車枠10に連結する側にて水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれゴムブッシュ33a,33bを備えている。そのため、ボルスタアンカ80によって車体支持の左右剛性を確保することができるので、乗り心地の悪化を防止することができる。つまり、横剛性の低いベローズ式の空気バネ70を使用しても、必要な左右剛性を得ることができる。これにより、非常に簡素なベローズ式の空気バネ70を使用することができるため、車体支持装置1bの軽量化及び低コスト化、メンテナンス性の向上を図ることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。上記した第1実施形態では、ゴムブッシュ33a,33bに非線形のバネ特性を持たせるために、前後方向にそれぞれ円弧状の抜き孔を形成しているが、抜き孔の形状は円弧状に限らず、例えば円形や多角形等の抜き孔を複数形成しても良い。
また、上記した第2及び第3実施形態においても、第1実施形態で例示した変形例を適用することができる。また、第2及び第3実施形態では、分岐形状の牽引リンクが左右一対で配置されているが、片側だけを分岐形状にして必要な左右剛性が得られる場合には、分岐形状の牽引リンクを左右のいずれか一方だけに適用することもできる。
1 車体支持装置
2 牽引装置
5 車体
10 台車枠
20 空気バネ(枕バネ)
21 ダイアフラム
23 外筒
30 牽引リンク
30a 牽引リンク
30b 牽引リンク
31 リンク本体
32 ゴムブッシュ
33a,33b ゴムブッシュ
33c 抜き孔
34 支軸
35a,35b 支軸
40 中心ピン
43 牽引梁
53 ゴム部材
56 締結ナット
60 ボルスタ
70 空気バネ
80 ボルスタアンカ(牽引リンク)

Claims (4)

  1. 車体に結合される部材と台車枠とを連結する牽引リンクと、前記車体と前記台車枠との間に設けられて前記車体を支持する左右一対の枕バネとを有する鉄道車両用車体支持装置において、
    前記牽引リンクは、前記台車枠に連結する側では水平方向へ分岐しており、その分岐した各端部にそれぞれ弾性部材を備えている
    ことを特徴とする鉄道車両用車体支持装置。
  2. 請求項1に記載する鉄道車両用車体支持装置において、
    前記牽引リンクの各端部に備わる弾性部材のうち前記台車枠側に配置されるものは、前記車体に結合される部材側に配置されるものよりバネ定数あるいはサイズの少なくとも一方が小さく設定されている
    ことを特徴とする鉄道車両用車体支持装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する鉄道車両用車体支持装置において、
    前記台車枠側に配置される弾性部材は、前後方向の変位が予め決められた範囲を越えると、弾性変形量に応じた弾性力を発生させる非線形のバネ特性を有している
    ことを特徴とする鉄道車両用車体支持装置。
  4. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの鉄道車両用車両支持装置において、
    前記台車枠側に離れて配置される弾性部材の間隔は、前記車体に結合される部材側に配置される弾性部材の幅寸法より大きく設定されている
    ことを特徴とする鉄道車両用車体支持装置。
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