JP2016218157A - 焦点検出装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子の出力を用いた位相差検出方式の焦点検出の精度を向上させることが可能な焦点検出装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】焦点検出装置は、撮影光学系の射出瞳の一部の領域を通過した光束に基づく第1の像信号と、射出瞳の一部の領域とは異なる一部の領域を通過した光束に基づく第2の像信号と、射出瞳の全体を通過した光束に基づく第3の像信号を用いる。第1の像信号、第2の像信号、第3の像信号は、同じ画素群から生成されている。焦点検出装置は、第1の像信号と第3の像信号との第1の位相差と、第2の像信号と第3の像信号との第2の位相差とに基づいてデフォーカス量を検出する第1のモードと、第1の像信号と第2の像信号との第3の位相差に基づいて撮影光学系のデフォーカス量を検出する第2のモードとを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、焦点検出装置およびその制御方法に関し、特には撮像素子の出力に基づいて位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出装置およびその制御方法に関する。
特許文献1には、一部の画素を、瞳分割方式の焦点検出を行うための焦点検出用画素とした撮像素子が開示されている。第1の瞳領域に対応する焦点検出用画素群の出力と、第2の瞳領域に対応する焦点検出用画素群の出力とから1つずつ生成した1対の像信号(A像、B像)の位相差(ずれ量)に基づいて、デフォーカス量を検出することができる。
また、特許文献2には、2次元配置された画素の各々にマイクロレンズが形成された撮像素子を用い、瞳分割方式の焦点検出を行う装置が開示されている。この装置では、各画素の光電変換部が、撮影レンズの射出瞳の異なる領域を通過した光束をマイクロレンズを介して受光する、2つの領域に分割されている。複数の画素の第1の分割領域の出力からA像を、第2の分割領域の出力からB像を生成することで、やはりデフォーカス量を検出することができる。
特許3592147号公報 特開2008−52009号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、A像生成用の焦点検出用画素と、B像生成用の焦点検出用画素とが異なる画素位置に配置されている。そのため、1対の像信号の類似度が低くなる場合があり、そのような場合には、焦点検出精度が低下する。
また、A像生成用の焦点検出用画素と、B像生成用の焦点検出用画素との配置間隔が広い場合には、被写体光学像の高周波帯域の周波数成分を取得できない場合がある。そのため、A像とB像それぞれに異なる折り返しノイズが発生し、焦点検出誤差が発生してしまう。
さらに、特許文献2に開示された技術では、レンズ枠によるケラレや、レンズの光学収差などにより、特に像高の大きな位置の画素群から生成したA像とB像との対称性が低下し、焦点検出誤差が発生してしまう。
本発明はこのような従来技術の課題の少なくとも1つを改善することを目的とする。具体的には、本発明は、撮像素子の出力を用いた位相差検出方式の焦点検出の精度を向上させることが可能な焦点検出装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上述の目的は、撮影光学系の射出瞳のうち、異なる領域を通過した光束に基づく複数の像信号の位相差に基づいて、撮影光学系のデフォーカス量を検出する検出手段を有し、検出手段は、射出瞳の一部の領域を通過した光束に基づく第1の像信号と、射出瞳の一部の領域とは異なる一部の領域を通過した光束に基づく第2の像信号と、射出瞳の全体を通過した光束に基づく第3の像信号とのうち、第1の像信号と第3の像信号との第1の位相差と、第2の像信号と第3の像信号との第2の位相差とに基づいてデフォーカス量を検出する第1のモードと、第1の像信号と第2の像信号との第3の位相差に基づいて撮影光学系のデフォーカス量を検出する第2のモードとを有し、第1の像信号、第2の像信号、第3の像信号が、同じ画素群から生成されたものであることを特徴とする焦点検出装置によって達成される。
このような構成により、本発明によれば、撮像素子の出力を用いた位相差検出方式の焦点検出の精度を向上させることが可能な焦点検出装置およびその制御方法を提供することができる。
実施形態に係る焦点調節装置を備える撮像装置の一例としてのカメラシステムの機能構成例を示すブロック図 第1の実施形態における撮像素子の構成例を示す図。 第1の実施形態における光電変換領域と射出瞳との関係を示す図 実施形態における焦点調節動作を示すフローチャート 第1の実施形態におけるデフォーカス量の検出方法を示すフローチャート 第2の実施形態におけるデフォーカス量の検出方法を示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、複数の撮影レンズを交換可能なカメラとその撮影レンズからなるカメラシステムであって焦点調節装置を有する撮像装置の構成を示す図である。図1において、本実施形態の焦点調節装置を含むカメラシステムはカメラ100とこれに交換可能に装着される撮影レンズ300とを備えて構成される。はじめに、カメラ100の構成について説明する。
カメラ100は、複数種類の撮影レンズ300が存在するカメラシステムに対応しており、同一種類のレンズでも製造番号が異なるものが装着可能である。更には、焦点距離や開放Fナンバーが異なる撮影レンズ300若しくはズーム機能を備える撮影レンズ300なども装着可能で、同種、異種の撮影レンズにかかわらず交換可能な構成を有する。
このカメラ100において、撮影レンズ300を通過した光束は、カメラマウント106を通過し、メインミラー130により上方へ反射されて光学ファインダ104に入射する。光学ファインダ104により、撮影者は被写体を光学像として観察しながら撮影できる。光学ファインダ104内には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、絞り値表示、露出補正表示等が設置されている。
メインミラー130は半透過性のハーフミラーで構成され、メインミラー130に入射する光束のうち一部はこのハーフミラー部を通過しサブミラー131で下方へ反射されて焦点検出装置105へ入射する。焦点検出装置105は、2次結像光学系からなる位相差検出方式AF機構を採用しており、得られた光学像を電気信号に変換しAF部(オートフォーカス部)42へ送る。AF部42では、この電気信号から位相差検出演算を行う。この演算結果に基づき、システム制御部50が、撮影レンズ300のフォーカス制御部342(後述する)に対して、焦点調節処理などの制御を行う。本実施形態では、焦点検出結果の補正もAF部42で行う。AF部42は、位相差演算手段、相関量決定手段、演算手段として働く。
一方、撮影レンズ300の焦点調節処理が終了し静止画撮影、電子ファインダ表示、動画撮影を行う場合には、不図示のクイックリターン機構によりメインミラー130とサブミラー131を撮影光束外に退避させる。こうして、撮影レンズ300を通過した光束は、露光量を制御するためのシャッター12を介して、光学像を電気信号に変換する撮像素子14に入射する。これらの撮影動作終了後には、メインミラー130とサブミラー131は図示される様な位置に戻る。
撮像素子14にて光電変換された電気信号はA/D変換器16へ送られ、アナログ信号出力がデジタル信号(画像データ)に変換される。18は、撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御部22及びシステム制御部50により制御される。画像処理部20は、A/D変換器16からの画像データ或いはメモリ制御部22からの画像データに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。画像処理部20は、画像データを用いて所定の演算処理を行う。
撮像素子14は焦点検出装置の一部を有し、クイックリターン機構によりメインミラー130とサブミラー131が撮影光束外に退避した状態においても位相差検出方式AFを行うことができる。得られた画像データのうち、焦点検出に対応する画像データは、画像処理部20で焦点検出用画像データに変換される。その後、システム制御部50を介してAF部42へ送られ、焦点調節装置により撮影レンズ300の焦点合わせが行われる。なお、画像処理部20による撮像素子14の画像データを演算した演算結果に基づき、システム制御部50が、撮影レンズ300のフォーカス制御部342に対して焦点合わせを行う所謂コントラスト方式AFも可能な構成となっている。こうして、電子ファインダ観察時や動画撮影時では、メインミラー130とサブミラー131が撮影光束外に退避するが、撮像素子14による位相差検出方式AFとコントラスト方式AFの両者が可能となっている。特に、位相差検出方式AFが可能であるため高速な焦点合わせが可能となっている。
この様に、本実施形態のカメラ100は、メインミラー130とサブミラー131が撮影光路内にある通常の静止画撮影では、焦点検出装置105による位相差検出方式AFを用いる。また、メインミラー130とサブミラー131が撮影光束外へ退避する電子ファインダ観察時や動画撮影時では、撮像素子14による位相差検出方式AFとコントラスト方式AFを用いる構成となっている。従って、静止画撮影、電子ファインダ、動画撮影のどの撮影においても焦点調節が可能である。
メモリ制御部22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮伸長部32を制御する。そして、A/D変換器16のデータが画像処理部20、メモリ制御部22を介して、或いはA/D変換器16のデータが直接メモリ制御部22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。画像表示部28は液晶モニタ等から構成され、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データを、D/A変換器26を介して画像表示部28により表示する。画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示することで、電子ファインダ機能を実現できる。画像表示部28は、システム制御部50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合にはカメラ100の電力消費を大幅に低減できる。
また、メモリ30は、撮影した静止画像や動画像を記憶するためのものであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を記憶するのに十分な記憶容量を備えている。これにより、連射撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことができる。また、メモリ30はシステム制御部50の作業領域としても使用できる。圧縮伸長部32は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する機能を有し、メモリ30に記憶された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ30に書き込む。
シャッター制御部36は、測光部46からの測光情報に基づいて、撮影レンズ300側の絞り312を制御する絞り制御部344と連携しながら、シャッター12を制御する。インターフェース部38とコネクタ122は、カメラ100と撮影レンズ300とを電気的に接続する。これらは、カメラ100と撮影レンズ300との間で制御信号、状態信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給する機能も備えている。また、電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としてもよい。測光部46は、AE処理を行う。撮影レンズ300を通過した光束を、カメラマウント106、メインミラー130、そして不図示の測光用レンズを介して、測光部46に入射させることにより、画像の露出状態を測定できる。また、測光部46は、フラッシュ48と連携することで調光処理機能も有する。なお、画像処理部20による撮像素子14の画像データを演算した演算結果に基づき、システム制御部50が、シャッター制御部36と撮影レンズ300の絞り制御部344に対してAE制御を行うことも可能である。フラッシュ48は、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
システム制御部50はカメラ100の全体を制御し、メモリ52はシステム制御部50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。表示部54はシステム制御部50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置である。カメラ100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数設置され、例えばLCDやLED等の組み合わせにより構成される。表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、記録枚数や残撮影可能枚数等の撮影枚数に関する情報や、シャッタースピード、絞り値、露出補正、フラッシュ等の撮影条件に関する情報等がある。その他、電池残量や日付・時刻等も表示される。また、表示部54は、前述した様にその一部の機能が光学ファインダ104内に設置されている。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。60、62、64、66、68及び70は、システム制御部50の各種の動作指示を入力するための操作部であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
モードダイアル60は、電源オフ、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、再生モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定できる。シャッタースイッチSW1である62は、不図示のシャッターボタンが半押しされるとONとなり、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の動作開始を指示する。シャッタースイッチSW2である64は、シャッターボタンが全押しされるとONとなり、撮影に関する一連の処理の動作開始を指示する。撮影に関する処理とは、露光処理、現像処理及び記録処理等のことである。露光処理では、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御部22を介してメモリ30に画像データとして書き込む。現像処理では、画像処理部20やメモリ制御部22での演算を用いた現像を行う。記録処理では、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮伸長部32で圧縮を行い、記録媒体200或いは210に画像データとして書き込む。
画像表示ON/OFFスイッチ66は、画像表示部28のON/OFFを設定できる。この機能により、光学ファインダ104を用いて撮影を行う際に、液晶モニタ等から成る画像表示部への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることができる。クイックレビューON/OFFスイッチ68は、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定する。操作部70は、各種ボタンやタッチパネル等からなる。各種ボタンには、メニューボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、露出補正ボタン等がある。
電源制御部80は、電池検出回路、DC/DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されている。電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC/DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。コネクタ82及び84は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、リチウムイオン電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる電源部86をカメラ100と接続する。
インターフェース90及び94は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体との接続機能を有し、コネクタ92及び96は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体と物理的接続を行う。記録媒体着脱検知部98は、コネクタ92または96に記録媒体が装着されているかどうかを検知する。なお、本実施形態では、記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタを2系統持つものとして説明しているが、インターフェース及びコネクタは、単数或いは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。更に、インターフェース及びコネクタにLANカード等の各種通信カードを接続することで、コンピュータやプリンタ等の他の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合うことができる。
通信部110は、有線通信、無線通信等の各種通信機能を有する。コネクタ112は、通信部110によりカメラ100を他の機器と接続し、無線通信の場合はアンテナである。記録媒体200及び210は、メモリカードやハードディスク等である。記録媒体200及び210は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202,212、カメラ100とのインターフェース204,214、カメラ100と接続を行うコネクタ206,216を備えている。
次に、撮影レンズ300側について説明する。撮影レンズ300は、カメラ100に着脱可能に構成される。レンズマウント306は、撮影レンズ300をカメラ100と機械的に結合し、カメラマウント106を介してカメラ100に交換可能に取り付けられる。カメラマウント106及びレンズマウント306内には、撮影レンズ300をカメラ100と電気的に接続するコネクタ122及びコネクタ322の機能が含まれている。レンズ311には被写体の焦点合わせを行うフォーカスレンズが含まれ、絞り312は撮影光束の光量を制御する絞りである。
コネクタ322及びインターフェース338は、撮影レンズ300をカメラ100のコネクタ122と電気的に接続する。そして、コネクタ322は、カメラ100と撮影レンズ300との間で制御信号、状態信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給される機能も備えている。コネクタ322は電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としてもよい。ズーム制御部340はレンズ311のズーミングを制御し、フォーカス制御部342はレンズ311のフォーカスレンズの動作を制御する。撮影レンズ300がズーム機能のない単焦点レンズタイプであればズーム制御部340はなくてもよい。絞り制御部344は、測光部46からの測光情報に基づいて、シャッター12を制御するシャッター制御部36と連携しながら、絞り312を制御する。絞り制御部344と絞り312は、絞り開口を調節している。
レンズシステム制御部346は撮影レンズ300全体を制御する。そして、レンズシステム制御部346は、撮影レンズの動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリの機能を備えている。不揮発性メモリ348は、撮影レンズ固有の番号等の識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報、現在や過去の各設定値などを記憶する。本実施形態においては、撮影レンズ300の状態に応じたレンズ枠情報も記憶されている。このレンズ枠情報は、撮影レンズを通過する光束を決定する枠開口の撮像素子14からの距離と枠開口の半径の情報である。絞り312は、撮影レンズを通過する光束を決定する枠に含まれ、他にもレンズを保持するレンズ枠部品の開口などが枠に該当する。また、撮影レンズを通過する光束を決定する枠は、レンズ311のフォーカス位置やズーム位置によって異なるため、レンズ311のフォーカス位置やズーム位置に対応して複数用意されている。そして、カメラ100が、位相差演算手段を用いて位相差演算を行う際には、レンズ311のフォーカス位置とズーム位置に対応した最適なレンズ枠情報が選択され、カメラ100にコネクタ322を通じて送られる構成となっている。
●(第1の実施形態)
以下、本発明の例示的な実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る焦点検出装置を備える撮像装置の一例としての、撮影レンズを交換可能なカメラと撮影レンズからなるカメラシステムの構成例を示す図である。図1において、カメラシステムはカメラ100と、交換可能な撮影レンズ300とから構成される。
撮影レンズ300を通過した光束は、カメラマウント106を通過し、メインミラー130により上方へ反射されて光学ファインダ104に入射する。光学ファインダ104により、撮影者は被写体光学像を観察しながら撮影できる。光学ファインダ104内には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、絞り値表示、露出補正表示等が設置されている。
メインミラー130の一部は半透過性のハーフミラーで構成され、メインミラー130に入射する光束のうち一部はこのハーフミラー部分を通過し、サブミラー131で下方へ反射されて焦点検出装置103へ入射する。焦点検出装置103は、2次結像光学系とラインセンサを有する位相差検出方式の焦点検出装置であり、1対の像信号をAF部(オートフォーカス部)42に出力する。AF部42では、1対の像信号に対して位相差検出演算を行い、撮影レンズ300のデフォーカス量および方向を求める。この演算結果に基づき、システム制御部50が、撮影レンズ300のフォーカス制御部342(後述)に対して、焦点調節処理などの制御を行う。本実施形態では、焦点検出結果の補正もAF部42で行う。
撮影レンズ300の焦点調節処理が終了して静止画撮影を行う場合や、電子ファインダ表示を行う場合、動画撮影を行う場合には、不図示のクイックリターン機構によりメインミラー130とサブミラー131を光路外に退避させる。そうすると、撮影レンズ300を通過してカメラ100に入射する光束は、露光量を制御するためのシャッター12を介して、撮像素子14に入射可能になる。撮像素子14による撮影動作終了後には、メインミラー130とサブミラー131は図示する様な位置に戻る。
撮像素子14はCCDまたはCMOSイメージセンサであり、複数の画素が2次元的に配置された構成を有し、被写体光学像を画素ごとに光電変換して電気信号を出力する。撮像素子14にて光電変換された電気信号はA/D変換器16へ送られ、アナログ信号出力がデジタル信号(画像データ)に変換される。タイミング発生回路18は、撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給する。タイミング発生回路18はメモリ制御部22及びシステム制御部50により制御される。画像処理部20は、A/D変換器16からの画像データ或いはメモリ制御部22からの画像データに対して画素補間処理、ホワイトバランス調整処理、色変換処理などの所定の処理を適用する。
本実施形態に係る撮像素子14は各画素が複数の光電変換領域(光電変換部)を有し、クイックリターン機構によりメインミラー130とサブミラー131が光路外に退避した状態においても位相差検出方式の焦点検出を可能にしている。撮像素子14で得られた画像データのうち、焦点検出用信号の生成に用いられる画素のデータは、画像処理部20で焦点検出用データに変換される。その後、焦点検出用データはシステム制御部50を介してAF部42へ送られ、AF部42は焦点検出用データに基づいて撮影レンズ300の焦点調節を行う。
なお、撮像素子14で撮影した画像データから画像処理部20でコントラスト評価値を演算し、システム制御部50が、撮影レンズ300のフォーカス制御部342に対して焦点合わせを行うコントラスト方式のAFも可能である。このように、本実施形態のカメラ100は、ライブビュー表示時や動画撮影時のようにメインミラー130とサブミラー131が光路外に退避していても、撮像素子14で得られる画像データから位相差検出方式AFとコントラスト方式AFの両方が可能である。また、本実施形態のカメラ100は、メインミラー130とサブミラー131が光路内にある通常の静止画撮影では、焦点検出装置103による位相差検出方式AFが可能である。従って、静止画撮影時、ライブビュー表示時、動画撮影時のどの状態においても焦点調節が可能である。
メモリ制御部22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮伸長部32を制御する。そして、A/D変換器16のデータが画像処理部20およびメモリ制御部22を介して、あるいはメモリ制御部22のみを介して、画像表示メモリ24あるいはメモリ30に書き込まれる。画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26を介して液晶モニタ等から構成される画像表示部28に表示される。撮像素子14で撮影した動画像を画像表示部28に逐次表示することで、電子ファインダ機能(ライブビュー表示)を実現できる。画像表示部28は、システム制御部50の指示により表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合にはカメラ100の電力消費を大幅に低減できる。
また、メモリ30は、撮影した静止画像や動画像の一時記憶に用いられ、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を記憶するのに十分な記憶容量を備えている。これにより、連射撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことができる。また、メモリ30はシステム制御部50の作業領域としても使用できる。圧縮伸長部32は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する機能を有し、メモリ30に記憶された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ30に書き戻す。
シャッター制御部36は、測光部46からの測光情報に基づいて、撮影レンズ300の絞り312を制御する絞り制御部344と連携しながら、シャッター12を制御する。インターフェース部38とコネクタ122は、カメラ100と撮影レンズ300とを電気的に接続する。これらは、カメラ100と撮影レンズ300との間で制御信号、状態信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給する機能も備えている。また、電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としてもよい。
測光部46は、自動露出制御(AE)処理を行う。撮影レンズ300を通過した光束を、カメラマウント106、メインミラー130、そして不図示の測光用レンズを介して、測光部46に入射させることにより、被写体光学像の輝度を測定できる。被写体輝度と露出条件とを対応付けたプログラム線図などを用いて、測光部46は露出条件を決定することができる。また、測光部46は、フラッシュ48と連携することで調光処理機能も有する。なお、画像処理部20による撮像素子14の画像データを演算した演算結果に基づき、システム制御部50が、シャッター制御部36と撮影レンズ300の絞り制御部344に対してAE制御を行うことも可能である。フラッシュ48は、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
システム制御部50は例えばCPUやMPUなどのプログラマブルプロセッサを有し、予め記憶されたプログラムを実行することによりカメラシステム全体の動作を制御する。不揮発性のメモリ52はシステム制御部50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。表示部54はシステム制御部50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する、例えば液晶表示装置である。表示部54はカメラ100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数設置され、例えばLCDやLED等の組み合わせにより構成される。表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、記録枚数や残撮影可能枚数等の撮影枚数に関する情報や、シャッタースピード、絞り値、露出補正、フラッシュ等の撮影条件に関する情報等がある。その他、電池残量や日付・時刻等も表示される。また、表示部54は、前述した様にその一部の機能が光学ファインダ104内に設置されている。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。60、62、64、66、68及び70は、システム制御部50の各種の動作指示を入力するための操作部であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
モードダイアル60は、電源オフ、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、再生モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定できる。シャッタースイッチSW1である62は、不図示のシャッターボタンが半押しされるとONとなり、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の動作開始を指示する。シャッタースイッチSW2である64は、シャッターボタンが全押しされるとONとなり、撮影に関する一連の処理の動作開始を指示する。撮影に関する一連の処理とは、露光処理、現像処理及び記録処理等のことである。露光処理では、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御部22を介してメモリ30に画像データとして書き込む。現像処理では、画像処理部20やメモリ制御部22での演算を用いた現像を行う。記録処理では、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮伸長部32で圧縮を行い、記録媒体200或いは210に画像データとして書き込む。
画像表示ON/OFFスイッチ66は、画像表示部28のON/OFFを設定できる。この機能により、光学ファインダ104を用いて撮影を行う際に、液晶モニタ等から成る画像表示部28への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることができる。クイックレビューON/OFFスイッチ68は、撮影した画像データを撮影直後に自動再生するクイックレビュー機能を設定する。操作部70は、各種ボタンやタッチパネル等からなる。各種ボタンには、メニューボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、露出補正ボタン等がある。
電源制御部80は、電池検出回路、DC/DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されている。電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC/DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。コネクタ82及び84は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、リチウムイオン電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる電源部86をカメラ100と接続する。
インターフェース90及び94は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体との接続機能を有し、コネクタ92及び96は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体と物理的接続を行う。記録媒体着脱検知部98は、コネクタ92または96に記録媒体が装着されているかどうかを検知する。なお、本実施形態では、記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタを2系統持つものとして説明しているが、インターフェース及びコネクタは、単数あるいは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。更に、インターフェース及びコネクタにLANカード等の各種通信カードを接続することで、コンピュータやプリンタ等の他の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合うことができる。
通信部110は、有線通信、無線通信等の各種通信機能を有する。コネクタ112は、通信部110によりカメラ100を他の機器と接続し、無線通信の場合はアンテナである。記録媒体200及び210は、メモリカードやハードディスク等である。記録媒体200及び210は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202,212、カメラ100とのインターフェース204,214、カメラ100と接続を行うコネクタ206,216を備えている。
次に、撮影レンズ300について説明する。撮影レンズ300は、レンズマウント306をカメラ100のカメラマウント106に係合させることによりにカメラ100と機械的並びに電気的に結合される。電気的な結合はカメラマウント106及びレンズマウント306に設けられたコネクタ122及びコネクタ322によって実現される。レンズ311には撮影レンズ300の合焦距離を調節するためのフォーカスレンズが含まれ、フォーカス制御部342はフォーカスレンズを光軸に沿って駆動することで撮影レンズ300の焦点調節を行う。絞り312はカメラ100に入射する被写体光の量と角度を調節する。
コネクタ322及びインターフェース338は、撮影レンズ300をカメラ100のコネクタ122と電気的に接続する。そして、コネクタ322は、カメラ100と撮影レンズ300との間で制御信号、状態信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給される機能も備えている。コネクタ322は電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としてもよい。
ズーム制御部340はレンズ311の変倍レンズを駆動し、撮影レンズ300の焦点距離(画角)を調整する。撮影レンズ300が単焦点レンズであればズーム制御部340は存在しない。絞り制御部344は、測光部46からの測光情報に基づいて、シャッター12を制御するシャッター制御部36と連携しながら、絞り312を制御する。
レンズシステム制御部346は例えばCPUやMPUなどのプログラマブルプロセッサを有し、予め記憶されたプログラムを実行することにより撮影レンズ300全体の動作を制御する。そして、レンズシステム制御部346は、撮影レンズの動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリの機能を備えている。不揮発性メモリ348は、撮影レンズ固有の番号等の識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報、現在や過去の各設定値などを記憶する。
本実施形態においては、撮影レンズ300の状態に応じたレンズ枠情報も記憶されている。このレンズ枠情報は、撮影レンズを通過する光束を決定する枠開口の半径の情報と、撮像素子14から枠開口までの距離の情報である。絞り312は、撮影レンズを通過する光束を決定する枠に含まれ、他にもレンズを保持するレンズ枠部品の開口などが枠に該当する。また、撮影レンズを通過する光束を決定する枠は、レンズ311のフォーカス位置やズーム位置によって異なるため、レンズ枠情報はレンズ311のフォーカス位置やズーム位置に対応して複数用意されている。そして、カメラ100が、焦点検出手段を用いて焦点検出を行う際には、レンズ311のフォーカス位置とズーム位置に対応した最適なレンズ枠情報が選択され、カメラ100にコネクタ322を通じて送られる。
以上が、カメラ100と撮影レンズ300からなる本実施形態のカメラシステムの構成である。
次に、撮像素子14を用いた位相差検出方式の焦点検出動作について説明する。
図2(a)は本実施形態における撮像素子14の画素配列の例を模式的に示した図で、CMOSイメージセンサに2次元配置された画素群のうち、縦(Y軸方向)6行と横(X軸方向)8列の範囲を、撮影レンズ300側から観察した状態を示している。撮像素子14は原色ベイヤー配列のカラーフィルタを有し、偶数番目の行の画素には左から順に緑(Green)と赤(Red)のカラーフィルタが交互に設けられる。また、奇数番目の行の画素には左から順に青(Blue)と緑(Green)のカラーフィルタが交互に設けられる。
また、各画素にはオンチップマイクロレンズ211iが設けられ、オンチップマイクロレンズ211i内の矩形はそれぞれ光電変換部の受光領域を模式的に示している。本実施形態では各画素211が水平方向(X軸方向)に2分割された光電変換部211a,211bを有する場合について述べるが、垂直方向(Y軸方向)に2分割された光電変換部や、水平および垂直方向の両方に分割された光電変換部を有してもよい。
各画素からは、複数の光電変換部の1つ以上の出力を選択的に読み出すことができる。つまり、本実施形態では、光電変換部211aで得られる光電変換信号と、光電変換部211bで得られる光電変換信号と、全光電変換部で得られる光電変換信号の和とを独立して読み出しできるように構成されている。従って、一部の光電変換部で得られる光電変換信号から位相差AF用の像信号を生成でき、全部の光電変換部で得られる光電変換信号から通常画素としての信号を得ることができる。なお、光電変換部211a(211b)で得られる光電変換信号は、光電変換部211a(211b)から読み出すほか、全部の光電変換部で得られる光電変換信号と光電変換部211b(211a)で得られる光電変換信号との差分として取得することもできる。ただし、後述する理由から、本実施形態では光電変換部211a(211b)で得られる光電変換信号を演算によって取得する方法は用いない。なお、各画素において、光電変換部のそれぞれには、射出瞳のうち、互いに異なる部分領域を出射した光束が入射するため、各光電変換部で得られる信号は視差像であり、ステレオ画像など、立体視が可能な画像の生成にも利用可能である。
ここで、位相差検出方式の焦点検出に用いる像信号の生成について説明する。本実施形態では3種類の像信号を生成することができる。後述するように、本実施形態においては、オンチップマイクロレンズ211iと、分割された光電変換部211a及び211bとを用いて撮影光学系(撮影レンズ300)の射出瞳を分割する。そして、同一画素行(X軸方向)に配置された画素211の出力のうち、複数の光電変換部211aの出力をつなぎ合わせて編成した像信号をA像、そして光電変換部211aと同一のオンチップマイクロレンズ211iを共有する複数の光電変換部211bの出力をつなぎ合わせて編成した像信号をB像とする。また、A像およびB像の生成に用いる複数の画素について、画素単位で光電変換部211aおよび211bの出力を加算してつなぎあわせて編成した像信号をG像とする。位相差AF用の像信号生成の詳細については後述するが、本実施形態の撮像素子14では、A像、B像、G像を同じ画素行から生成することで、精度の良いデフォーカス量の検出が可能である。
本実施形態では、A像とB像との像ずれ量(位相差)のほか、A像とG像との像ずれ量や、B像とG像との像ずれ量によっても所定領域の焦点ずれ量、すなわちデフォーカス量を検出することができる。本実施形態では、光電変換部211aと211bの一方の読み出しと、光電変換部211aと211bの加算読み出しを行い、光電変換部211aと211bの他方の信号は読み出した2信号の差分として取得するものとする。
以下では、焦点検出用のA像(第1の像信号)を複数の光電変換部211aの出力から、B像(第2の像信号)を複数の光電変換部211bの出力から生成するものとする。また、A像の生成に用いられる複数の光電変換部211aを第1の画素群、B像の生成に用いられる複数の光電変換部211bを第2の画素群と呼ぶ。また、G像(第3の像信号)の生成に用いられる複数の画素211を第3の画素群と呼ぶ。
図2(b)は本実施形態の撮像素子14の読み出し回路の構成例を示す図である。撮像素子14は水平走査回路151と垂直走査回路153を有しており、各画素の境界には、水平走査ライン152a、152bと、垂直走査ライン154a、154bが配線されている。各光電変換部211a、211bで生成された信号は、水平走査ライン252および垂直走査ライン254を介して外部に読み出される。
図3は、本実施形態の撮像装置において、撮影レンズ300の射出瞳面と、撮像素子14の像面の中央近傍に配置された画素211(中央画素)の光電変換部211a,211bとの共役関係を説明する図である。撮像素子14内の光電変換部211a、211bと撮影レンズ300の射出瞳面は、オンチップマイクロレンズ211iによって共役関係となるように設計される。そして撮影レンズ300の射出瞳面は、光量調節用の虹彩絞りが設けられる面とほぼ一致するのが一般的である。
一方、本実施形態の撮影レンズ300は変倍機能を有したズームレンズである。ズームレンズには、変倍操作を行なうと、射出瞳の大きさや、像面から射出瞳までの距離(射出瞳距離)が変化するものがある。図3では、撮影レンズ300の焦点距離が広角端と望遠端の中央にある状態を示している。この状態における射出瞳距離Zepを標準値として、オンチップマイクロレンズの形状や、像高(画面中心からの距離)に応じた偏心パラメータの最適設計がなされる。
図3において、撮影レンズ300は、第1レンズ群101、第1レンズ群を保持する鏡筒部材101b、第3レンズ群105、および第3レンズ群を保持する鏡筒部材105bを有している。また、撮影レンズ300は、絞り102と、絞り開放時の開口径を規定する開口板102a、および絞り込み時の開口径を調節するための絞り羽根102bを有している。なお、図3において、撮影レンズ300を通過する光束の制限部材として作用する101b、102a、102b、及び105bは、像面から観察した場合の光学的な虚像を示している。また、絞り102の近傍における合成開口を撮影レンズ300の射出瞳と定義し、像面からの距離を射出瞳距離Zepとしている。
画素211の最下層には、光電変換部211aおよび211bが配置される。光電変換部211a、211bの上層には、配線層211e〜211g、カラーフィルタ211h、及びオンチップマイクロレンズ211iが設けられる。光電変換部211a、211bは、オンチップマイクロレンズ211iによって撮影レンズ300の射出瞳面に投影される。換言すれば、射出瞳が、オンチップマイクロレンズ211iを介して、光電変換部211a、211bの表面に投影される。
図3(b)は、撮影レンズ300の射出瞳面上における、光電変換部211a、211bの投影像EP1a、EP1bを示している。円TLは、絞り102の開口板102aで規定される、画素211への光束の最大入射範囲を射出瞳面に示したものである。円TLは開口板102aで規定されるため、図では円TLを102aとも記載している。図3は中央画素を示しているため、光束のケラレは光軸に対して対称となり、光電変換部211a及び211bは同じ大きさの瞳領域を通過した光束を受光する。円TLには、投影像EP1a、EP1bと重複しない領域が存在するため、光束のケラレが生じるが、ごく少ないものである。従って、光電変換部211a、211bで光電変換された信号を加算した場合、円TL、すなわち射出瞳領域のほぼ全体を通過した光束を光電変換した結果が得られる。光電変換部211aが受光する射出瞳の領域を第1の瞳領域、光電変換部211bが受光する射出瞳の領域を第2の瞳領域、第1の瞳領域と第2の瞳領域を合わせた領域を第3の瞳領域と呼ぶ。
このように、本実施形態の撮像素子14は位相差AF用の焦点検出センサとしての機能も有している。なお、複数の光電変換部で得られる信号を画素ごとにまとめることで通常の撮像画素の出力として利用できるため、撮像素子14の出力(撮像画像信号)を用いてコントラストAFを行うこともできる。
A像の生成に用いる第1の画素群(光電変換部211a)と、B像の生成に用いる第2の画素群(光電変換部211b)とは、画素の中央から水平(X軸)方向に偏倚した位置に存在する。
そして、単位デフォーカス量当たりの位相差は、位相差を検出する1対の像信号を生成する光束の射出瞳面上の領域内の重心位置の間隔と比例する。上述の通り、G像を生成する光束の射出瞳面上の領域は投影像EP1aとEP1bの和に概ね等しく、その重心位置は、投影像EP1a,EP1bの1対の重心位置の中央に存在する。そのため、光電変換部211a、211bから得られる1対の像信号(A像、B像)の位相差は、A像(B像)とG像の位相差の約2倍となる。また、絞り板102aで規定される射出瞳の重心位置に対して、投影像EP1aの重心位置は右側に、投影像EP1bの重心位置は左側に配されている。
G像を生成する光束の射出瞳面上の領域は共通するため、領域の重心位置は等しい。従って、A像とG像との位相差とB像とG像の位相差の和は、A像とB像の位相差と概ね等しくなる。
次に、カメラ100における焦点調節動作について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図4に示す処理は、メインミラー130とサブミラー131が光路外へ退避(ミラーアップ)した状態、より具体的にはライブビュー表示時(表示用動画撮影時)もしくは動画記録時(記録用動画撮影時)において実施される処理である。なお、ここでは撮像素子14の出力を用いた位相差検出方式の自動焦点検出を行うものとして説明するが、上述の通り、コントラスト検出方式の自動焦点検出を行うこともできる。
S501でシステム制御部50は、SW1 62や操作部70などの操作により、焦点検出開始指示が入力されたか判別し、入力されていると判別された場合に処理をS502へ進め、入力されていると判別されなければ待機する。なお、システム制御部50は、焦点検出開始指示の入力に限らず、ライブビュー表示や動画記録の開始をトリガとして処理をS502に進めてもよい。
S502でシステム制御部50は、撮影レンズ300のレンズ枠情報やフォーカスレンズ位置などの各種レンズ情報を、インターフェース部38、338およびコネクタ122、322を介してレンズシステム制御部346から取得する。
S503でシステム制御部50は、逐次読み出されているフレーム画像データの、焦点検出領域内の画素データから、AF用の像信号(A像、B像、G像)を生成するように画像処理部20に指示する。AF用の像信号はAF部42へ送られ、A(B)像とG像とで使用する光電変換部の大きさが異なることによる信号レベルの差を補正する処理などが行われる。
なお、A像はG像とB像との差として、B像はG像とA像の差として、算出することができる。しかし、演算を伴うため、得られる信号のS/Nは直接B像やA像を読み出した場合よりも低下する。そのため、高精度の位相差検出を行うには、差分として求めた像信号を用いない方がよい。したがって、本実施形態では、光電変換部211aの信号と光電変換部211bの信号を別個に読み出し、加算信号は加算演算により生成する。しかし、A像(またはB像)を加算信号からB像(またはA像)を減算して取得するように構成してもよい。
S504でAF部42は、A像、B像、およびG像のうち、1対または2対の像信号に対して公知の相関演算などを適用して像のずれ量を算出し、像のずれ量をデフォーカス量に変換する。この処理の詳細は、後述する。AF部42は、デフォーカス量をシステム制御部50に出力する。
S505でシステム制御部50は、S504でAF部42から得られたデフォーカス量に基づき、撮影レンズ300のレンズ駆動量を算出する。
S506でシステム制御部50は、インターフェース部38、338、コネクタ122、322を介して、レンズ駆動量および駆動方向の情報を撮影レンズ300のフォーカス制御部342に送信する。フォーカス制御部342は、受信したレンズ駆動量と駆動方向の情報に基づいて、フォーカスフォーカスレンズを駆動する。これにより、撮影レンズ300の焦点調節が行われる。なお、図4の動作は次フレーム以降の動画データが読み出された際にも継続的に実施されてよい。
次に、図4のS504でAF部42が行うデフォーカス量の検出処理について、図5に示すフローチャートを用いてさらに説明する。
まずS5041でAF部42は、A像とB像の信号レベルの差が第1の閾値Th1以上か否か判定し、A像とB像の信号レベルの差が第1の閾値Th1以上と判定されればS5042以降の第1のモードで、そうでなければS5044以降の第2のモードで、デフォーカス量を検出することを決定する。ここで、信号レベルの差の例としては、像を形成する信号サンプル値の累積値の差、信号サンプル値の2乗値の累積値の差、最大信号レベルの差、対応する信号サンプル値の差の累積値などであってよいが、これらに限定されない。ここでは、対応する信号サンプル値、すなわちA像のn番目のサンプル値とB像のn番目のサンプル値との差の累積値とする。信号レベルの差が大きいことは、A像とB像との一致度が低く、A像とB像とから直接得られる位相差の検出精度もしくは信頼度が低いことを意味する。従って、S5041の処理は、A像とB像とから直接得られる位相差の検出精度もしくは信頼度の、判定もしくは推定処理に相当する。
S5042で第1の算出手段としてのAF部42は、同じ画素行(m行目とする)から生成したA像とG像の相関演算を行う。相関演算に用いる第1の相関量COR1a(k)は、例えば下記の式(1)で算出することができる。
Figure 2016218157
式(1)で用いる変数kは、相関演算時のシフト量で、−kmax以上kmax以下の整数である。AF部42は各シフト量kについての第1の相関量COR1a(k)を求めた後、A像とG像の相関が最も高くなるシフト量k、すなわち、第1の相関量COR11(k)が最小となるシフト量kの値を求める。なお、第1の相関量COR1a(k)の算出時におけるシフト量kは整数とするが、第1の相関量COR1a(k)が最小となるシフト量kを求める場合には、デフォーカス量の精度を向上させるため、適宜補間処理を行いサブピクセル単位の値(実数値)を求める。
本実施形態では、第1の相関量COR1aの差分値の符号が変化するシフト量dk1aを、第1の相関量COR1a(k)が最小となるシフト量kとして算出する。
まず、AF部42は、第1の相関量の差分値DCOR1aを以下の式(2)に従って算出する。
DCOR1a(k)=COR1a(k)-COR1a(k-1) ...(2)
そして、AF部42は、第1の相関量の差分値DCOR1aを用いて、差分量の符号が変化するシフト量dk1aを求める。差分量の符号が変化する直前のkの値をk1、符号が変化したkの値をk2(k2=k1+1)とすると、AF部42は第1のシフト量dk1a(第1の位相差)を、以下の式(3)に従って算出する。
dk1a=k1+ |DCOR1a(k1)|/|DCOR1a(k1)-DCOR1a(k2)| ...(3)
以上のようにしてAF部42(第1の算出手段)は、A像とG像の相関量が最大となる第1のシフト量dk1aをサブピクセル単位で算出し、S5042の処理を終える。なお、2つの1次元像信号の位相差を算出する方法は、ここで説明したものに限らず、公知の任意の方法を用いることができる。
次にS5043でAF部42(第2の算出手段)は、同じ画素行(m行目)から生成したB像とG像について、S5042と同様の処理を行う。すなわち、AF部42は、B像とG像について、第2の相関量COR1b、第2の相関量の差分DCOR1b、相関が最大となる第2のシフト量dk1b(第2の位相差)を算出する。そしてAF部42は処理をS5046へ進める。このように、第1のモードでは、A像とG像、B像とG像の2対の像信号について像のずれ量(位相差またはシフト量)を算出する。
一方、S5044でAF部(第3の算出手段)は、同じ画素行(m行目)から得られるA像とB像とについて、S5042と同様の処理を行う。すなわち、AF部42は、A像とB像について、第3の相関量COR2、第3の相関量の差分DCOR2、相関が最大となる第3のシフト量dk2(第3の位相差)を算出する。そしてAF部42は処理をS5046へ進める。このように、第2のモードでは、A像とB像の1対の像信号について像のずれ量(位相差またはシフト量)を算出する。
S5046でAF部42は、デフォーカス量の検出を行う。第1のモード(算出されたシフト量がdk1a、dk1b)の場合、AF部42はシフト量dk1a、dk1bの和dk_sumを算出する。この和dk_sumがA像とB像の位相差に相当することは上述した通りである。そのため、AF部42はシフト量の和dk_sumに予め例えば不揮発性メモリ56に記憶された敏感度を乗じることで、シフト量の和dk_sumをデフォーカス量DEFに換算する。なお、シフト量からデフォーカス量への換算はテーブル等の参照によっても実施可能であり、演算を伴う必要はない。
一方で、第2のモード(算出されたシフト量がdk2)の場合、AF部42は算出されたシフト量dk2に予め不揮発性メモリ56に記憶された敏感度を乗じることで、シフト量をデフォーカス量DEFに換算する。
以上のようにしてデフォーカス量DEFの検出を終えると、AF部42はデフォーカス量検出処理を終了する。
A像とB像の信号レベル差が十分小さい場合など、A像とB像との位相差検出精度が十分高いと判定される場合や、A像とB像の生成に用いられる画素間の距離が十分小さいと判定される場合などは、シフト量dk2だけからデフォーカス量を求めてもよい。
本実施形態によれば、画素が有する複数の光電変換部の、異なる一部から得られる1対の像信号から得られる位相差に基づいてデフォーカス量を検出する第1のモードと、全部の光電変換部から得られる像信号と1対の像信号の各々との位相差を用いて間接的に算出した1対の像信号の位相差に基づいてデフォーカス量を検出する第2のモードとを有する。いずれのモードでも、同じ画素行から生成した像信号を用いることができるため、精度の良いデフォーカス量を得ることができる。
さらに、1対の信号レベルの差に基づいて、1対の像信号から検出される位相差の信頼性を推定し、推定される信頼性が高い場合には第1のモードで、推定される信頼性が高くない場合には第2のモードでデフォーカス量を検出することにより、1対の像信号の対称性が低い場合であってもデフォーカス量を精度良く検出することができる。
●(第2の実施形態)
以下、図6を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、A像とB像の信号レベル差が第1の閾値以上である場合には、A像とB像との位相差検出精度が低くなるものと判定した。これに対して第2の実施形態では、現在のデフォーカス量が第2の閾値以下で、かつ焦点検出領域の像高が第3の閾値以上の場合に、A像とB像との位相差検出精度が低くなるものと判定する。
第2の実施形態では、現在のデフォーカス量が第2の閾値Th2よりも大きいと判定される場合には、A像とB像とから直接検出した位相差を用いてデフォーカス量を検出する。デフォーカス量が大きい場合には、A像の生成に用いられる画素とB像の生成に用いられる画素が離れていても、被写体光学像のボケが大きいため、A像とB像の一致度が高まるためである。つまり、デフォーカス量が大きい場合には、A像とB像のサンプリング位置の相違が焦点検出結果に与える影響が小さいことを利用したものである。
また、現在のデフォーカス量が第2の閾値Th2以下と判定されても、焦点検出領域の像高が第3の閾値Th3よりも小さい場合には、A像とB像とから直接検出した位相差を用いてデフォーカス量を検出する。焦点検出領域の像高が小さい場合(画面中央に近い場合)、光電変換部におけるケラレの影響および差が小さいため、A像とB像の一致度が高まり、焦点検出精度が高いと考えられるためである。
一方、現在のデフォーカス量が第2の閾値Th2以下と判定され、かつ焦点検出領域の像高が第3の閾値Th3以上の場合には、A像とB像との位相差検出精度が低くなるものと判定し、G像を用いて間接的にA像とB像の位相差を検出する。
なお、第1の実施形態で説明した撮像装置の構成(図1)、撮像素子14の構成(図2、図3)、焦点調節動作(図4)に関しては、本実施形態においても共通するため、説明は省略する。
以下、図6に示すフローチャートを用いて、本実施形態におけるデフォーカス量検出処理について説明する。このデフォーカス量検出処理は、図4のS504において実施することができる。また、図6において、第1の実施形態と同様の動作については図5と同じ参照数字を付してある。
まずS6040でAF部42は、現在のデフォーカス量が第2の閾値Th2以下か否かを判定する。現時点でのデフォーカス量は、焦点調節動作の開始以前に得られたデフォーカス量や、焦点検出を繰り返し行っている場合には前回検出したデフォーカス量と、その後のレンズ駆動量などから算出することができる推定値である。焦点調節動作の開始以前にデフォーカス量を得る場合には、図4のS501において、焦点検出開始の条件が満たされる以前から、一定間隔で焦点検出を行うようにしてもよい。なお、ここで用いられる第2の閾値Th2は、予め実験等を通じて定めることができる。
AF部42は、現在のデフォーカス量が第2の閾値Th2より大きいと判定された場合には処理をS5044へ進め、第1の実施形態と同様にして第2のモードでデフォーカス量を検出する。また、現在のデフォーカス量が第2の閾値Th2以下と判定された場合、AF部42は処理をS6041に進める。
S6041でAF部42は、焦点検出領域の像高が第3の閾値Th3以上か否かを判定する。焦点検出領域の像高は、領域の中心座標の像高であってもよいし、位相差AF用の像信号の生成に用いる画素群の平均座標の像高であってもよいが、これらに限定されない。なお、ここで用いられる第3の閾値Th3は、撮像光学系の画角や撮像素子の大きさなどにも依存するため、それらを考慮して予め実験等を通じて定めることができる。
AF部42は、焦点検出領域の像高が第3の閾値Th3以上と判定された場合には処理をS5042へ進め、以下は第1の実施形態と同様にして第1のモードでデフォーカス量を検出する。また、焦点検出領域の像高が第3の閾値Th3未満と判定された場合、AF部42は処理をS5044へ進め、以下は第1の実施形態と同様にして第2のモードでデフォーカス量を検出する。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、1対の像信号の対称性が低い場合であってもデフォーカス量を精度良く検出することができる。
(その他の実施形態)
なお、第1の実施形態と第2の実施形態とは組み合わせて実施することも可能である。この場合、例えばS5041でA像とB像の信号レベル差が第1の閾値Th1以上と判定された場合に、S6040に移行するように構成することができる。
また、上述の実施形態において、S5044で用いるA像とB像を、輝度信号から生成するようにしてもよい。具体的には、ベイヤー配列の繰り返し単位である水平2画素×垂直2画素の4画素から、A像とB像を構成する1つの輝度(Y)信号を生成する。繰り返し単位に含まれるR,G(G1およびG2),Bの値から輝度を求める方法に制限は無く、公知の方法を用いることができる。単純にはR,G(G1およびG2),Bの光電変換部211aの出力平均値を複数の繰り返し単位についてつなぎ合わせてA像を生成することができる。B像についても、光電変換部211bの出力平均値をつなぎ合わせて生成することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
14…撮像素子、18…タイミング発生回路、20…画像処理部、28…画像表示部、32…圧縮伸長部、36…シャッター制御部、42…AF部、46…測光部、50…システム制御部

Claims (9)

  1. 撮影光学系の射出瞳のうち、異なる領域を通過した光束に基づく複数の像信号の位相差に基づいて、前記撮影光学系のデフォーカス量を検出する検出手段を有し、
    前記検出手段は、
    前記射出瞳の一部の領域を通過した光束に基づく第1の像信号と、前記射出瞳の前記一部の領域とは異なる一部の領域を通過した光束に基づく第2の像信号と、前記射出瞳の全体を通過した光束に基づく第3の像信号とのうち、
    前記第1の像信号と前記第3の像信号との第1の位相差と、前記第2の像信号と前記第3の像信号との第2の位相差とに基づいて前記デフォーカス量を検出する第1のモードと、
    前記第1の像信号と前記第2の像信号との第3の位相差に基づいて前記撮影光学系のデフォーカス量を検出する第2のモードとを有し、
    前記第1の像信号、前記第2の像信号、前記第3の像信号が、同じ画素群から生成されたものであることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記第1の像信号と前記第2の像信号との位相差の信頼度を判定する判定手段をさらに有し、
    前記検出手段は、
    前記判定手段により前記信頼度が低いと判定された場合には前記第1のモードで前記デフォーカス量を検出し、前記判定手段により前記信頼度が低いと判定されなかった場合には前記第2のモードで前記デフォーカス量を検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記判定手段は、前記第1の像信号と前記第2の像信号とのレベル差が予め定められた第1の閾値以上の場合に前記信頼度が低いと判定することを特徴とする請求項2記載の焦点検出装置。
  4. 前記判定手段は、現在のデフォーカス量が予め定められた第2の閾値以下で、かつ焦点検出領域の像高が予め定められた第3の閾値以上の場合に前記信頼度が低いと判定することを特徴とする請求項2または3に記載の焦点検出装置。
  5. 前記検出手段は、前記判定手段により前記信頼度が低いと判定された場合に、前記第1の位相差および前記第2の位相差の和を用いて前記デフォーカス量を検出することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  6. 前記第1から第3の位相差を検出する方向と直交する方向に分割された複数の光電変換部を有する画素の出力に基づいて、前記第1の像信号から前記第3の像信号を生成する生成手段をさらに有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  7. 撮影光学系の射出瞳の一部の領域を通過した光束に基づく像信号と、前記射出瞳の全体を通過した光束に基づく像信号とを読み出し可能な撮像素子と、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の焦点検出装置と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  8. 検出手段が、撮影光学系の射出瞳のうち、異なる領域を通過した光束に基づく複数の像信号の位相差に基づいて、前記撮影光学系のデフォーカス量を検出する検出工程を有し、
    前記検出工程が、
    前記射出瞳の一部の領域を通過した光束に基づく第1の像信号と、前記射出瞳の前記一部の領域とは異なる一部の領域を通過した光束に基づく第2の像信号と、前記射出瞳の全体を通過した光束に基づく第3の像信号とのうち、
    第1のモードにおいて、前記第1の像信号と前記第3の像信号との第1の位相差と、前記第2の像信号と前記第3の像信号との第2の位相差とに基づいて前記デフォーカス量を検出する工程と、
    第2のモードにおいて、前記第1の像信号と前記第2の像信号との第3の位相差に基づいて前記撮影光学系のデフォーカス量を検出する工程と、
    を有し、
    前記第1の像信号、前記第2の像信号、前記第3の像信号が、同じ画素群から生成されたものであることを特徴とする焦点検出装置の制御方法。
  9. コンピュータを、請求項1から6のいずれか1項に記載の焦点検出装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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