JP2016208418A - 通信装置、システム、及びプログラム - Google Patents

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洋 王
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弘樹 杉野
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晋太郎 川村
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龍輔 黛
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勝 黒田
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Abstract

【課題】電力消費量を低減し、通信の安全性を向上させ、かつ利便性を高めた通信装置、システム、及びプログラムを提供する。
【解決手段】通信装置は、通信部と、検知部と、切断部とを備える。通信部は、第1の範囲で他の通信装置と第1の通信を行う。検知部は、前記第1の範囲とは異なる第2の範囲で所定の情報を検知する。切断部は、前記通信部による前記他の通信装置との前記第1の通信を切断する。また、前記通信部は、前記検知部が前記所定の情報を検知した場合に、前記第2の範囲で前記他の通信装置と前記第1の通信を確立する。さらに、前記切断部は、所定の条件を満たす場合に、前記確立した第1の通信を切断する。
【選択図】図16

Description

本発明は、通信装置、システム、及びプログラムに関する。
今日、無線LAN(Local Area Network)は、広く普及している。無線LANに代表される中程度の到達距離を持つ無線ネットワークは、デバイス間の無線での通信を可能とし、利便性が高い。また、無線LANによって、アドホックネットワークの使用を簡便にすることができる。
無線LANの構築には、通信パラメータの設定が必要である。無線LANを用いたアドホックネットワークの使用に際し、通信パラメータ設定を容易にするために、様々な技術が提案されている。それらの中に、例えばBluetooth(ブルートゥース、登録商標)などの近距離通信を使用して設定のための情報を授受する提案がある。
上述のように無線LANやBluetoothを用いたアドホックネットワークの例としては、特許文献1(特開2014−036398号公報)などがある。
特許文献1や他の従来技術には、通信セキュリティや、アドホックネットワークを使用する携帯デバイスの省電力において、改善の余地がある。
例えば、携帯デバイスが近距離通信の可能範囲から外れたらアドホックネットワークを切断するなどのように、ネットワーク切断の要否判定に近距離通信を使用すると、アドホックネットワークの使用中、近距離通信が使用され続けるため、携帯デバイスの電力が多く消費される。
また、例えば、アドホックネットワークの切断指示を近距離通信で受けるのであると、携帯デバイスが近距離通信の可能範囲から外れることによって切断指示を受けることができなくなるおそれがある。この場合、本来使用禁止の場所においてアドホックネットワークが使用され続けるおそれがあり、セキュリティに問題があると言える。
さらに、例えば、携帯デバイスの使用者(ユーザ)がトイレ休憩をとるなどのために一時離席することが考えられる。しかしながら、従来技術においては、近距離通信可能範囲からの一時的な退出を考慮していない。このため、一時離席であるにもかかわらず、アドホックネットワークが切断され、ユーザは、一時離席から戻る都度、改めてネットワーク接続を行わなければならず、煩雑である。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、従来に比して、電力消費量を低減し、通信の安全性を向上させ、かつ利便性を高めた通信装置、システム、及びプログラムの提供を目的とする。
本発明の通信装置は、第1の範囲で他の通信装置と第1の通信を行う通信部と、前記第1の範囲とは異なる第2の範囲で所定の情報を検知する検知部と、前記通信部による前記他の通信装置との前記第1の通信を切断する切断部と、を備え、前記通信部は、前記検知部が前記所定の情報を検知した場合に、前記第2の範囲で前記他の通信装置と前記第1の通信を確立し、前記切断部は、所定の条件を満たす場合に、前記確立した第1の通信を切断することを特徴とする。
本発明によれば、第1の通信による通信可能範囲が限定されるので、セキュアな通信を確立することができる。また、第1の通信の切断処理を、所定条件を満たす場合に行うので、一時離席に対応し、一時的に通信可能範囲から退出しても通信回線の接続を保つことができる。これにより、一時離席による回線の誤切断を防ぐことができる。
図1は、無線LAN通信システムの基本構成を示すシステム構成図である。 図2は、基本構成となる無線LAN通信システムに設けられている通信範囲制限装置のハードウェア構成図である。 図3は、基本構成となる無線LAN通信システムに設けられているスマートフォンのハードウェア構成図である。 図4は、基本構成となる無線LAN通信システムに設けられているプリンタ装置のハードウェア構成図である。 図5は、基本構成となる無線LAN通信システムに設けられているプロジェクタ装置のハードウェア構成図である。 図6は、基本構成となる無線LAN通信システムに設けられている通信範囲制限装置の機能ブロック図である。 図7は、基本構成となる無線LAN通信システムに設けられているスマートフォンの機能ブロック図である。 図8は、基本構成となる無線LAN通信システムに設けられているプリンタ装置の機能ブロック図である。 図9は、基本構成となる無線LAN通信システムにおいて、無線LAN通信エリアのBLE通信エリア内に移動したスマートフォンが、無線LAN通信回線を確立する流れを示すシーケンス図である。 図10は、基本構成となる無線LAN通信システムにおいて、無線LAN通信エリアのBLE通信エリア内に位置するプリンタ装置が、無線LAN通信回線を確立する流れを示すシーケンス図である。 図11は、基本構成となる無線LAN通信システムにおいて、無線LANに接続されたスマートフォンからプリンタ装置を遠隔操作して印刷物を印刷する流れを示すフローチャートである。 図12は、基本構成となる無線LAN通信システムにおいて、BLE通信エリア内でプリンタ装置に無線LAN接続されているスマートフォンが、BLE通信エリア外に移動した際に、無線LAN通信回線(及びBLE通信回線)が切断される流れを示すシーケンス図である。 図13は、第1実施形態における無線LAN通信システムの概要を説明するための模式図である。 図14は、第1実施形態における無線LAN通信システムに設けられている通信範囲制限装置の機能ブロック図である。 図15は、第1実施形態の無線LAN通信システムにおいて、通信回線を確立する流れの例を示すシーケンス図である。 図16は、第1実施形態における無線LAN通信システムの概要を説明するための模式図であって、デバイスの一時退場について説明する図である。 図17は、第1実施形態の無線LAN通信システムにおいて、通信回線を切断する流れの例を示すシーケンス図である。 図18は、第2実施形態における無線LAN通信システムに設けられている通信範囲制限装置の機能ブロック図である。 図19は、第2実施形態の無線LAN通信システムにおいて、通信回線を切断する流れの例を示すシーケンス図である。 図20は、第3実施形態における無線LAN通信システムに設けられている通信範囲制限装置の機能ブロック図である。 図21は、第3実施形態の無線LAN通信システムにおいて、通信回線を切断する流れの例を示すシーケンス図である。 図22は、実施形態の変形例1における無線LAN通信システムに設けられている通信範囲制限装置の機能ブロック図である。 図23は、実施形態の変形例2における無線LAN通信システムに設けられている通信範囲制限装置の機能ブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を適用した実施の形態となる無線LAN(Local Area Network)通信システムを詳細に説明する。
(基本構成)
まず、以下に説明する実施の形態の無線LAN通信システムの基本構成を説明する。図1は、無線LAN通信システムの基本構成を示すシステム構成図である。図1に示すように、無線LAN通信システムは、通信範囲制限装置1、第1のデバイスとしてスマートフォン2、第2のデバイスとしてプリンタ装置3、及び、第3のデバイスとしてプロジェクタ装置4を有している。なお、図1に示す各デバイスは一例であり、後述する通信機能を有するデバイスであれば、どのようなデバイスでもよい。例えばスマートフォン2の代わりに、タブレット端末装置、携帯ゲーム機、ノート型のパーソナルコンピュータ装置等の携帯可能な通信機器を用いてもよい。
(通信範囲制限装置の基本構成)
通信範囲制限装置1は、例えば無線LANルータ等の、無線LANのアクセスポイントを形成する機器となっている。通信範囲制限装置1は、ローカルエリアネットワークの一例として、図1中、実線の楕円で示す無線LAN通信エリア5を形成する。また、通信範囲制限装置1は、無線LAN通信エリア5内における、無線LAN通信エリア5よりも狭いエリア内においてのみ、各デバイスの通信を可能とする。例えば、通信範囲制限装置1は、無線LAN通信エリア5内における、無線LAN通信エリア5よりも狭い、パーソナルエリアネットワーク(PAN)内においてのみ、各デバイスの通信を可能とする。
一例として、パーソナルエリアネットワークとしては、極低電力でBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信を行うブルートゥース(登録商標)PANを用いることができる。図1中、点線の楕円に示す通信範囲が、ブルートゥース(登録商標)PANによるBLE通信エリア6である。なお、パーソナルエリアネットワークはブルートゥースPANであることとして説明を進める。しかし、ブルートゥースの代わりに、例えば非接触無線(NFC:Near Field Communications)、QRコード(登録商標)、可視光、環境音、又は超音波を用いてもよい。
(通信範囲制限装置の基本的なハードウェア構成)
図2に、通信範囲制限装置1の基本的なハードウェア構成を示す。この図2に示すように、通信範囲制限装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)14、入出力インタフェース(入出力I/F)15、無線LANAP部16(APはアクセスポイントの意である)、及び、BLE通信部17を有している。CPU11〜BLE通信部17は、バスライン18を介して相互に接続されている。
ROM12には、無線LAN通信エリア5内のBLE通信エリア6でのみ、各デバイスの通信を可能とするための通信制御プログラムが記憶されている。通信制御プログラムは、RAM13又はHDD14等の他の記憶部に記憶させてもよい。CPU11は、通信制御プログラムに従って動作することで、無線LANAP部16及びBLE通信部17を制御し、無線LAN通信エリア5内のBLE通信エリア6においてのみ、各デバイスの通信を可能とする制御を行う。
図1及び図2においては、通信範囲制限装置1は、機器単体として図示されている。しかし、通信範囲制限装置1は、各デバイスの内部に組み込まれていてもよく、例えば、プリンタ装置、または、複合機(MFP)等の機器内に組み込まれていてもよい。
(スマートフォンの基本的なハードウェア構成)
図3に、スマートフォン2の基本的なハードウェア構成を示す。この図3に示すように、スマートフォン2は、CPU21、ROM22、RAM23、表示部24、マイクロホン部25、スピーカ部26を有している。また、スマートフォン2は、入出力I/F28、無線通信部29、カメラ部30、無線LAN通信部31、及び、BLE通信部32を有している。CPU21〜BLE通信部32は、バスライン33を介して相互に接続されている。
ROM22には、無線LAN通信エリア5内のBLE通信エリア6でのみ、各デバイスの通信を可能とするための通信制御プログラムが記憶されている。通信制御プログラムは、RAM23等の他の記憶部に記憶させてもよい。CPU21は、通信制御プログラムに従って動作することで、無線LAN通信部31及びBLE通信部32を制御する。これにより、無線LAN通信エリア5内のBLE通信エリア6におけるBLE通信を可能とする。
表示部24は、透明電極で形成されたタッチパネルと、表示パネルとを一体的に形成した、いわゆるタッチパネル付表示部となっている。無線通信部29は、所定のキャリアの無線基地局を介して、電話及びメール等の通信を行う。
(プリンタ装置の基本的なハードウェア構成)
図4に、プリンタ装置3の基本的なハードウェア構成を示す。この図4に示すように、プリンタ装置3は、CPU41、ROM42、RAM43、操作パネル44、プリンタ機構45を有している。また、プリンタ装置3は、HDD46、無線LAN通信部47、BLE通信部48、有線通信部49及び入出力I/F50を有している。CPU41〜入出力I/F50は、バスライン51を介して相互に接続されている。
ROM42には、無線LAN通信エリア5内のBLE通信エリア6でのみ、各デバイスの通信を可能とするための通信制御プログラムが記憶されている。通信制御プログラムは、RAM43又はHDD46等の他の記憶部に記憶させてもよい。CPU41は、通信制御プログラムに従って動作することで、無線LAN通信部47及びBLE通信部48を制御する。これにより、無線LAN通信エリア5内のBLE通信エリア6におけるBLE通信を可能とする。また、プリンタ機構45は、スマートフォン2から指定された印刷設定で画像及びテキスト等の印刷を行う。
(プロジェクタ装置の基本的なハードウェア構成)
図5に、プロジェクタ装置4の基本的なハードウェア構成を示す。この図5に示すように、プロジェクタ装置4は、入力インタフェース部(入力IF部)61、画像処理部62、照明光学系63、RAM64及び操作部65を有している。また、プロジェクタ装置4は、リモートコントローラ70から赤外線送信されるコマンドを受信する受信部66、無線LAN通信部67、BLE通信部68、及び、CPU69を有している。
このようなプロジェクタ装置4は、投影される画像に対応する画像情報が、入力IF部61に供給される。画像情報は、画像処理部62により、歪み補正等の所定の画像処理が施された後、照明光学系63によりスクリーン等に投影される。
RAM64には、無線LAN通信エリア5内のBLE通信エリア6でのみ、各デバイスの通信を可能とするための通信制御プログラムが記憶されている。通信制御プログラムは、ROM又はHDD等の他の記憶部に記憶させてもよい。CPU69は、通信制御プログラムに従って動作することで、無線LAN通信部67及びBLE通信部68を制御する。これにより、無線LAN通信エリア5内のBLE通信エリア6におけるBLE通信を可能とする。
(通信範囲制限装置の基本的なソフトウェア構成)
次に、図6は、通信範囲制限装置1のCPU11が通信制御プログラムに従って動作することで実現される各機能の機能ブロックである。この図6に示すように、通信範囲制限装置1のCPU11は、通信制御プログラムを実行することで、デバイス接続部75、周辺機器接続部76、離脱検知部77、無線LANAP制御部78及びBLE通信制御部79として機能する。
なお、この例では、デバイス接続部75〜BLE通信制御部79は、通信制御プログラムにより、ソフトウェア的に実現されることとして説明を進める。しかし、デバイス接続部75〜BLE通信制御部79のうち、一部又は全部をIC(Integrated Circuit)で実現してもよいし、一部または全部をハードウェアで実現してもよい。
また、通信範囲制限装置1の通信制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク(登録商標)、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、通信範囲制限装置1の通信制御プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、通信範囲制限装置1の通信制御プログラムは、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
(スマートフォンの基本的なソフトウェア構成)
次に、図7は、スマートフォン2のCPU21が通信制御プログラムに従って動作することで実現される各機能の機能ブロックである。この図7に示すように、スマートフォン2のCPU21は、通信制御プログラムに従って動作することで、印刷依頼部81、無線LAN通信制御部82、BLE通信制御部83としての機能を実現させる。印刷依頼部81は、BLE通信によりプリンタ装置3を遠隔操作して、所望の画像及び文字等を印刷させる機能である。
なお、この例では、印刷依頼部81〜BLE通信制御部83は、通信制御プログラムにより、ソフトウェア的に実現されることとして説明を進める。しかし、印刷依頼部81〜BLE通信制御部83のうち、一部又は全部をIC(Integrated Circuit)で実現してもよいし、一部または全部をハードウェアで実現してもよい。
また、スマートフォン2の通信制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク(登録商標)、半導体メモリなどのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、スマートフォン2の通信制御プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、スマートフォン2の通信プログラムは、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
(プリンタ装置の基本的なソフトウェア構成)
次に、図8は、プリンタ装置3のCPU41が通信制御プログラムに従って動作することで実現される各機能の機能ブロックである。この図8に示すように、プリンタ装置3のCPU41は、通信制御プログラムに従って動作することで、印刷部85、無線LAN通信制御部86及びBLE通信制御部87としての機能を実現させる。印刷部85は、スマートフォン2から依頼された画像及び文字等を用紙に印刷するように、プリンタ機構45を制御する機能である。
なお、この例では、印刷部85〜BLE通信制御部87は、ソフトウェア的に実現されることとして説明を進める。しかし、印刷部85〜BLE通信制御部87のうち、一部又は全部をIC(Integrated Circuit)で実現してもよいし、一部又は全部をハードウェアで実現してもよい。
また、プリンタ装置3の通信制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、CD−R、DVD、ブルーレイディスク(登録商標)、半導体メモリなどのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、プリンタ装置3の通信制御プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、プリンタ装置3の通信制御プログラムは、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
(無線LAN通信システムの基本動作の概要)
このような無線LAN通信システムにおいて、図1に実線で示す外側の楕円が、通信範囲制限装置1の無線LANAP部16で形成される無線LANの通信可能範囲(無線LAN通信エリア5)を示している。この無線LAN通信エリア5内に、スマートフォン2、プリンタ装置3及びプロジェクタ装置4が位置している。
スマートフォン2は、無線LAN通信機能が設けられたプリンタ装置3及びプロジェクタ装置4等の周辺機器と通信し、無線LANを介して所望の画像、文字等の印刷、又は、画像の投影等の遠隔操作が可能となっている。
また、プリンタ装置3及びプロジェクタ装置4等の周辺機器は、無線LAN通信部47,67と共に、BLE通信部48,68を有している。これにより、通信範囲制限装置1のBLE通信部17との間で、BLE通信が可能となっている。ただし、図1に、点線の楕円で示すように、BLE通信エリア6は、無線LAN通信エリア5よりも狭くなっている。このため、BLE通信エリア6内に位置するスマートフォン2及びプリンタ装置3と、通信範囲制限装置1との間でBLE通信を行うことは可能である。しかし、BLE通信エリア6外に位置するプロジェクタ装置4と、通信範囲制限装置1との間でBLE通信を行うことは不可となっている。
すなわち、無線LAN通信システムは、後述するように、BLE通信を用いて無線LAN設定を行う。このため、実際に無線LANで通信できるのは、BLE通信が可能なスマートフォン2及びプリンタ装置3だけであり、BLE通信が不可なプロジェクタ装置4は、無線LAN通信エリア5内であっても、無線LAN設定を行うことができず、無線LAN通信は不可となっている。
(スマートフォンに対する基本的な接続動作)
図9は、無線LAN通信エリア5のBLE通信エリア6内に移動したスマートフォン2が、無線LAN通信回線を確立する流れを示すシーケンス図である。通信範囲制限装置1のデバイス接続部75は、BLE通信制御部79からBLE通信部17を介して、例えば3つのアドバタイズメントチャネルのアドバタイズメントパケットを送信することで、周辺機器に対して自機の存在を知らせている。アドバタイズメントパケットには、BLE通信エリア6を示す通信範囲情報が含まれている。ステップS1は、BLE通信エリア6を示す通信範囲情報を含むアドバタイズメントパケットの送信を示している。
BLE通信エリア6内に、スマートフォン2が位置すると、スマートフォン2のBLE通信部32で、通信範囲制限装置1から送信されているアドバタイズメントパケット(通信範囲情報)が受信される。スマートフォン2は、受信した通信範囲情報を参照することで、スマートフォン2自身がBLE通信エリア6内に位置しているか否かを判別する。そして、この判別結果を、ステップS2に示す応答として、BLE通信により通信範囲制限装置1に送信する。スマートフォン2が、BLE通信エリア6内に位置している場合、スマートフォン2のBLE通信部32及び通信範囲制限装置1のBLE通信部17は、ステップS3において、BLE通信のペアリング処理(BLEペアリング)を行う。これにより、スマートフォン2と通信範囲制限装置1との間でBLE通信が可能となる。
次に、BLEペアリングが完了すると、通信範囲制限装置1のデバイス接続部75は、ステップS4において、Wi−Fiアライアンスで規格化された無線LAN接続を容易化するWPS方式のPINコード(固有識別情報)を、BLE通信により、スマートフォン2に送信する。また、通信範囲制限装置1のデバイス接続部75は、ステップS6において、無線LANAP部16に対して、スマートフォン2に送信したPINコードを転送し、WPS方式の通信開始準備指示を行う。通信範囲制限装置1の無線LANAP部16は、ステップS8において、スマートフォン2に送信したPINコードを用いてWPS方式のセットアップを行う。
一方、通信範囲制限装置1からWPS方式のPINコードを受信したスマートフォン2のBLE通信部32は、ステップS5において、受信したPINコードを無線LAN通信部31に転送し、WPS方式の通信開始準備指示を行う。無線LAN通信部31は、ステップS7において、通信範囲制限装置1から転送されたPINコードを用いてWPS方式のセットアップを行う。これにより、ステップS9において、スマートフォン2及び通信範囲制限装置1が、PINコードを用いたWPS方式によりWi−Fi接続(無線LAN接続)される。
このように、無線LAN通信システムは、スマートフォン2が通信範囲制限装置1のBLE通信エリア6内に位置した際、自動的にWi−Fi接続(無線LAN接続)が完了する。このため、ユーザの無線LANに対する設定知識及び面倒なPINコードの入力操作等を不要とすることができる。また、BLE通信においては、暗号化された情報が各機器間で送受信されるため、安全性を確保したうえでPINコードの送受信を行うことができる。
次に、BLE通信(ペアリング)中は、アドバタイズメントパケットを送信できない。このため、スマートフォン2のBLE通信制御部83及び通信範囲制限装置1のBLE通信制御部79は、新たなデバイスの接続を可能とするために、ステップS10において、一旦、BLE通信を切断する。その後、通信範囲制限装置1のデバイス接続部75は、ステップS11において、ステップS1で説明したように、BLE通信エリア6を示す通信範囲情報を含むアドバタイズメントパケットを送信する。そして、通信範囲制限装置1のデバイス接続部75は、上述のようにBLE通信により、BLE通信エリア6に位置しているスマートフォン2等のデバイスと、無線LAN通信回線の確立を図る。
(プリンタ装置に対する基本的な接続動作)
次に、図10は、無線LAN通信エリア5のBLE通信エリア6内に位置するプリンタ装置3が、無線LAN通信回線を確立する流れを示すシーケンス図である。周辺機器となるプリンタ装置3は、印刷を依頼するスマートフォン2等のデバイスから印刷の依頼を受けることで、有効に機能するデバイスである。このため、プリンタ装置3との間で無線LAN通信を確立する場合、プリンタ装置3を制御するスマートフォン2等が、予め無線LANに接続済みであることが好ましい。図10のシーケンス図は、スマートフォン2が、無線LANに接続済みであることを前提としている(図9の説明を参照)。そして、図10のシーケンス図は、図9のステップS10において、スマートフォン2と通信範囲制限装置1との間のBLE通信が一旦切断され、アドバタイズメントパケットの送信が可能となることで、ステップS21からの処理が開始される。
プリンタ装置3は、据え置き型の機器であり、通信範囲制限装置1のBLE通信エリア6内に設けられている。プリンタ装置3は、ステップS21において、上述の3つのアドバタイズメントチャネルを介して、スマートフォン2等の印刷の依頼を行うデバイスが、無線LANに接続されたか否かを問うための接続問い合わせ情報を含むアドバタイズメントパケットを、BLE通信部48を介して通信範囲制限装置1に定期的に送信する。図6に示した通信範囲制限装置1の周辺機器接続部76は、ステップS22において、印刷の依頼を行うデバイスの接続の有無を示す応答を、BLE通信部17を介してプリンタ装置3に送信する。
スマートフォン2等、印刷の依頼を行うデバイスが、無線LANに接続された場合、通信範囲制限装置1の周辺機器接続部76及びプリンタ装置3のBLE通信部48は、ステップS23において、BLE通信のペアリング処理(BLEペアリング)を行う。これにより、プリンタ装置3と通信範囲制限装置1との間でBLE通信が可能となる。
次に、BLEペアリングが完了すると、通信範囲制限装置1の周辺機器接続部76は、ステップS24において、Wi−Fiアライアンスで規格化された無線LAN接続を容易化するWPS方式のPINコードをプリンタ装置3に送信する。また、通信範囲制限装置1は、ステップS26において、プリンタ装置3に送信したPINコードを無線LANAP部16に転送し、WPS方式の通信開始準備指示を行う。通信範囲制限装置1の無線LANAP部16は、ステップS28において、プリンタ装置3に送信したPINコードを用いてWPS方式のセットアップを行う。
一方、通信範囲制限装置1からWPS方式のPINコードを受信したプリンタ装置3のBLE通信部48は、ステップS25において、受信したPINコードを無線LAN通信部47に転送し、WPS方式の通信開始準備指示を行う。無線LAN通信部47は、ステップS27において、BLE通信部48から転送されたPINコードを用いてWPS方式のセットアップを行う。これにより、ステップS29において、プリンタ装置3及び通信範囲制限装置1が、PINコードを用いたWPS方式によりWi−Fi接続(無線LAN接続)される。
次に、上述のように、BLE通信(ペアリング)中は、アドバタイズメントパケットを送信できない。このため、プリンタ装置3のBLE通信部48及び通信範囲制限装置1のBLE通信部17は、新たなデバイスの接続を可能とするために、ステップS30において、一旦、BLE通信を切断する。その後、プリンタ装置3のBLE通信部48は、ステップS31において、ステップS21で説明したように、接続問い合わせ情報を含むアドバタイズメントパケットを送信する。そして、通信範囲制限装置1は、印刷を依頼するデバイスが無線LANに接続された際に、上述のようにBLE通信により、BLE通信エリア6に位置しているプリンタ装置3と、無線LAN通信回線の確立を図る。
(印刷動作)
次に、図11のフローチャートに、無線LANに接続されたスマートフォン2からプリンタ装置3を遠隔操作して印刷物を印刷する流れを示す。上述のように無線LAN内において、スマートフォン2及びプリンタ装置3が無線LAN通信部31,47を介して相互に接続されると、スマートフォン2でプリンタ装置3を遠隔操作することが可能となる。
スマートフォン2でプリンタ装置3を遠隔操作する場合、ユーザは、スマートフォン2のROM22等の記憶部に記憶されている印刷アプリケーションプログラムを起動操作する。印刷アプリケーションプログラムが起動操作されると、図7に示すスマートフォン2の印刷依頼部81は、ステップS41において、無線LAN通信制御部82及び無線LAN通信部31を介してプリンタ装置3に印刷要求を行う。図8に示すプリンタ装置3の印刷部85は、印刷要求を受信すると、ステップS42において、無線LAN通信部47を介して、スマートフォン2に対し、印刷に用いるデバイスの問い合わせを行う。ユーザは、スマートフォン2に記憶されているデータを印刷する場合は、印刷に用いるデバイスはスマートフォン2であることを、無線LAN通信により、プリンタ装置3に通知する。または、ユーザは、プロジェクタ装置4で投影している画像等を印刷する場合は、印刷に用いるデバイスはプロジェクタ装置4であることを、無線LAN通信により、プリンタ装置3に通知する。
次に、ステップS43では、プリンタ装置3の印刷部85が、無線LAN通信により、スマートフォン2に対して、印刷するデータの問い合わせを行う。ユーザは、スマートフォン2に記憶されている画像又はテキスト等のデータを印刷する場合、印刷するデータは、スマートフォン2に記憶されているデータであることを、無線LAN通信により、プリンタ装置3に通知する。または、ユーザは、プロジェクタ装置4で投影している画像等が印刷するデータである場合は、印刷するデータはプロジェクタ装置4で投影されているデータであることを、無線LAN通信により、プリンタ装置3に通知する。最後に、プリンタ装置3の印刷部85は、ステップS44において、無線LAN通信により、ユーザに指定されたデバイス(スマートフォン2又はプロジェクタ装置4)から、ユーザに指定されたデータを取得して印刷を実行する。
(デバイスの切断動作)
次に、図12は、BLE通信エリア6内でプリンタ装置3に無線LAN接続されているスマートフォン2が、BLE通信エリア6外に移動した際に、無線LAN通信回線(及びBLE通信回線)が切断される流れを示すシーケンス図である。ステップS51では、上述のようにBLE通信エリア6に対応する通信範囲を示す通信範囲情報が、通信範囲制限装置1のBLE通信部17からスマートフォン2にBLE通信により送信される。スマートフォン2は、GPS(Global Positioning System)等により自機で検出した自機位置と、通信範囲情報で示されるBLE通信エリア6とを比較する。そして、スマートフォン2は、自機位置がBLE通信エリア6外となったことを検出した際に、ステップS52において、無線LAN通信部31に対して無線LANの切断指示(Wi−Fi切断指示)を行う。
なお、この例では、通信範囲制限装置1側からスマートフォン2に対して通信範囲情報を送信し、スマートフォン2が、自機の現在位置と通信範囲情報で示されるBLE通信エリア6とを比較して、BLE通信エリア6に対する離脱の有無を検出することとした。しかし、スマートフォン2がGPS等で検出した自機の現在位置を通信範囲制限装置1にBLE通信で送信し、通信範囲制限装置1が、スマートフォン2の現在位置とBLE通信エリア6とを比較して、BLE通信エリア6に対するスマートフォン2等のデバイスの離脱の有無を検出してもよい。この場合、図6に示す離脱検知部77が、BLE通信エリア6に対するスマートフォン2等のデバイスの離脱の有無を検知することとなる。
スマートフォン2の無線LAN通信部31は、BLE通信部32から無線LANの切断が指示されると、ステップS53において、無線LAN通信を用いて、通信範囲制限装置1に対して無線LANの切断要求を行う。通信範囲制限装置1は、無線LANの切断要求を受信すると、ステップS54に示すように、無線LANの切断要求を行ったデバイスに関連する無線LAN通信回線を切断する。これにより、スマートフォン2のみならず、プリンタ装置3の無線LAN通信回線も切断される。
なお、無線LAN通信回線の切断後に、再度、無線LAN通信回線を確立する場合、通信範囲制限装置1は、PINコードを新たなものに更新する。このため、BLE通信エリア6外に移動したスマートフォン2が、再度、BLE通信エリア6内に移動した際には、前回とは異なるPINコードを用いて無線LAN通信回線が確立されることとなる。
このように、無線LAN通信システムは、スマートフォン2がBLE通信エリア6外に移動した際に、自動的に無線LAN通信回線及びBLE通信回線を切断することができる。このため、スマートフォン2が無線LANに接続可能な範囲を、一定の範囲内(BLE通信エリア6内)に限定することができる。また、BLE通信エリア6外に移動したスマートフォン2のみならず、スマートフォン2と通信を行っていたプリンタ装置3の無線LAN通信回線も切断する。このため、スマートフォン2との間の無線LAN通信回線を切断することで、使用されないこととなった無線LAN通信回線に対するプリンタ装置3の接続が、無駄に継続される不都合を防止でき、より高い通信セキュリティを得ることができる。すなわち、例えば社内LAN等の構内網への接続許可を持たないユーザに対しても、構内網の安全性を確保したうえで、ユーザのデバイスを、一時的かつ簡単に、構内網に通信接続させて使用させることができる。
また、無線LAN通信回線の切断後に、再度、無線LAN通信回線を確立する際には、PINコードを新たなものに更新する。このため、BLE通信エリア6外に移動したスマートフォン2が、前回の接続時に用いていたPINコードを再利用して、他のデバイスの無線LAN通信の傍受を図る不正行為を防止できる。
また、BLE通信エリア6外にスマートフォン2が移動した際には、スマートフォン2のみならず、スマートフォン2と通信を行っていたプリンタ装置3の無線LAN通信回線も切断する。これにより、スマートフォン2との間の無線LAN通信回線を切断することで、使用されないこととなった無線LAN通信回線に対するプリンタ装置3の接続が、無駄に継続される不都合を防止でき、より高い通信セキュリティを得ることができる。
なお、無線LAN通信回線の確立時に、BLE通信により、通信範囲制限装置1からスマートフォン2等のデバイスに配信するWPS方式のPINコードの代わりに、公開鍵を配信してもよい。WPS方式のPINコードの代わりに、例えばディフィーヘルマン鍵交換法(Diffie-Hellman key exchange method)による公開鍵を配信して、無線LAN通信回線を確立してもよい。この場合、BLE通信エリア6内で公開鍵の送受信が行われるため、無線LANの管理者の目が届く範囲内で公開鍵の送受信が行われる。このため、公開鍵を送信するデバイス、及び、公開鍵を受信するデバイス及びユーザ等が明確である。従って、不正ユーザ及び不正デバイス等の、いわゆる成りすましによる不正な通信を防止できる。また、一旦確立された無線LAN通信回線が切断され、再度、無線LAN通信回線が確立される際には、上述のPINコードの場合と同様に、前回とは異なる新たな公開鍵を用いることが好ましいであろう。
また、音声(空間を伝搬する音響出力)で、通信範囲制限装置1からスマートフォン2又はプリンタ装置3等のデバイスに対して、PINコード又は公開鍵を伝達してもよい。この場合、音響出力は、BLE通信で用いられる電波よりも空間の伝達性が悪いため、各デバイス間で音声の送受が可能な範囲に、PINコード等の送受信範囲を制限できる。このため、システム管理者等の目の届く狭い範囲でPINコード等の送受信が行われる。従って、上述の不正ユーザ及び不正デバイス等の、いわゆる成りすましによる不正な通信を、さらに強力に防止できる。
また、通信範囲情報の代わりに、BLE通信部17の受信信号強度(RSSI)を用いて、BLE通信エリア6内のデバイスの有無を監視してもよい。また、退場RSSIエリア及び入場RSSIエリアとみなすBLE通信の受信信号強度を、所望の受信信号強度に設定することで、BLE通信エリア6の範囲内において、無線LANに接続可能な範囲(入場RSSIエリアの範囲)を動的に調整できる。
(第1実施形態の無線LAN通信システムの概要)
以下、第1実施形態について説明する。本実施形態は、上述したデバイスの切断動作を改善する提案の一例である。上述のような切断動作を行う無線LAN通信システムであると、ステップS51に示す通信範囲情報をBLE通信部17,32間で授受するので、デバイス(スマートフォン2など)は、充電池が保持している電力を消費してしまう。これに対して、本実施形態は、BLE通信部17,32間の通信継続を不要として、デバイスの電力消費を抑える。
また、上述のような切断動作を行う無線LAN通信システムであると、BLE通信エリア6からのデバイスの一時退場(例えばデバイス所持者がトイレ休憩に立った場合など)を許容しない。つまり、デバイスは、BLE通信エリア6から退場すると、無線LAN通信を切断する。これに対して、本実施形態では、デバイスの一時退場を許容する。つまり、本実施形態では、デバイスがBLE通信エリア6から退場しても、一時的な退場である可能性を考慮し、即時の切断は行わない。そして、本実施形態の無線LAN通信システムは、予め定めた所定の条件に照らし、所定条件を満たした場合に、無線LAN通信を切断する。
図13は、本実施形態の無線LAN通信システムの概要を説明するための模式図である。図13において、第一通信手段101は、無線LAN通信エリアである第一通信エリア100を形成している。また、第二通信手段201(301)は、第一通信エリア100内において、第一通信エリア100よりも狭い第二通信エリア200(300)を形成している。すなわち、第二通信エリア200(300)は、第一通信エリア100に包含された通信エリアとなっている。
また、図13の例では、第二通信エリア200(300)内に、他の通信装置の一例となるデバイス210,220,230(310,320)が位置している。これらのデバイス210〜230(310,320)は、第二通信エリア200(300)及び第一通信エリア100に対して、通信接続可能である。
また、図13の例では、第一通信エリア100内ではあるが、第二通信エリア200,300外となる位置に、デバイス110,120が位置している。本実施形態の無線LAN通信システムの場合、第二通信エリア200内においてのみ、デバイス210〜230(310,320)間で、第一通信手段101による通信を確立できる。よって、デバイス110,120は、第一,第二通信手段101,201の通信を確立できないようになっている。
デバイス210〜230は、第二通信エリア200において第一通信手段101との無線通信を確立した後、第二通信エリア200内の情報を知ることができる。しかし、第一通信エリア100内に存在するが第二通信エリア200内に存在しないデバイス110,120,310,320は、第二通信エリア200内の情報を取得できない。同様に、デバイス310,320は、第二通信エリア300において第一通信手段101との無線通信を確立した後、第二通信エリア300内の情報を知ることができる。しかし、第一通信エリア100内に存在するが第二通信エリア300内に存在しないデバイス110,120,210〜230は、第二通信エリア300内の情報を取得できない。
なお、図13の例では、第一通信手段101と第二通信手段201(301)とを、別のモジュールとして示しているが、実施にあたっては、これらは、図示通り別のモジュールであってもよいし、同一のモジュールに設けられていてもよい。例えば、本実施形態における第一通信手段101は、基本構成の説明における通信範囲制限装置1(無線LANAP部16)であり、第一通信エリア100は、無線LAN通信エリア5である。また、例えば、本実施形態における第二通信手段201(301)は、基本構成の説明における通信範囲制限装置1(BLE通信部17)であり、第二通信エリア200(300)は、BLE通信エリア6である。さらに、例えば、本実施形態におけるデバイス210〜230(310,320)は、基本構成の説明における第1のデバイスとしてのスマートフォン2ないし第2のデバイスとしてのプリンタ装置3であり、また、デバイス110,120は、第3のデバイスとしてのプロジェクタ装置4である。
(第1の実施形態の無線LAN通信システムのソフトウェア構成)
次に、図14に、通信範囲制限装置1のCPU11が、通信制御プログラムを実行することで実現される各機能の機能ブロック図を示す。図14に示すように、CPU11は、通信制御プログラムを実行することで、上述のデバイス接続部75〜BLE通信制御部79及び切断部91、副切断部(第2の切断部)92、時間制限部93の各機能を実現する。切断部91、副切断部92及び時間制限部93は、後述するように、無線LAN通信システムを構成するスマートフォン2等のデバイスにおいて確立している通信の切断を制御する。
なお、この例では、デバイス接続部75〜BLE通信制御部79及び切断部91、副切断部92、時間制限部93は、通信制御プログラムにより、ソフトウェア的に実現されることとして説明を進める。しかし、デバイス接続部75〜BLE通信制御部79及び切断部91、副切断部92、時間制限部93のうち、一部又は全部をIC(Integrated Circuit)で実現してもよいし、一部又は全部をハードウェアで実現してもよい。また、通信範囲制限装置1の通信制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM又は半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよいこと等は、上述のとおりである。また、通信範囲制限装置1の無線LANAP部16は、通信部の一例である。また、通信範囲制限装置1のBLE通信部17は、検知部の一例である。
なお、デバイス接続部75〜BLE通信制御部79及び切断部91、副切断部92、時間制限部93は、通信範囲制御装置1のCPU11により通信制御プログラムを実行することで実現される機能として説明したが、切断部91、副切断部92、距離制限部94は、スマートフォン2等のデバイスにより実現するものとしてもよい。この場合、切断部91、副切断部92、距離制限部94は、スマートフォン2等のデバイスのCPU21により通信制御プログラムを実行することで実現されてもよいし、一部又は全部をハードウェアで実現してもよい。
(通信回線の接続動作)
図15は、通信回線を確立する流れの例を示すシーケンス図である。図15のシーケンス図には、第一通信手段101、第二通信手段201、デバイス210(220,230)が示されている。デバイス210〜230は、同様の処理を行うため、図15では、一つにまとめて図示している。以下、主に第1のデバイスとしてのデバイス210の動作のみ説明する。
まず、図15のステップS61においては、第二通信エリア200を形成する第二通信手段201からデバイス210に対して、第二通信エリア200を示す通信範囲情報が送信される。デバイス210は、通信範囲情報を受信することで、デバイス210自身が第二通信エリア200内に位置していることを認識し、ステップS62において、第二通信手段201に対して応答情報を送信する。
第二通信手段201は、デバイス210から応答情報を受信すると、ステップS63において、デバイス210に対して、第一通信手段101との無線通信を確立するためのセットアップ情報(設定情報)を送信する。
デバイス210は、第二通信手段201からセットアップ情報を受信すると、当該セットアップ情報を用いて、ステップS64において、第一通信手段101に対して、無線通信のセットアップ指示信号を送信する。すると、第一通信手段101は、ステップS65において、デバイス210との無線通信のセットアップを行う。また、デバイス210は、ステップS66において、第一通信手段101との無線通信のセットアップを行う。
第一通信エリア100内の第二通信エリア200において、同様の動作がデバイス220,230についても行われ、これにより、デバイス210〜230間の通信回線が確立される。
このように、実施の形態の無線LAN通信システムは、ある限定された通信エリア(第一通信エリア100)内で他の通信手段(第二通信手段201)のセットアップ情報を取得して、簡単にセットアップを行うことができる。なお、第一通信手段101及び第二通信手段201が同一のモジュールである場合、第二通信手段201が、第一通信手段101に対して、無線通信のセットアップ指示信号を送信してもよい。
(デバイスの一時退場について)
図16は、無線LAN通信システムの概要を説明するための模式図であって、デバイスの一時退場について説明する図である。デバイス210(220、230,310,320)が、スマートフォンなどの携帯端末である場合、当該携帯端末のユーザが例えばトイレに立つなどのために一時的に離席する場合がある。この場合、デバイス210は、ユーザの一時離席に伴い、第二通信エリア200を一時退場する。
このとき、図12に示す例であれば、デバイス210と第一通信手段101との通信が切断される。このため、ユーザが席に戻ると、デバイス210は、通信回線の再接続を行わなければならない。これに対して、本実施形態では、第二通信エリア200からの退場、即、通信切断、とはせずに、予め定めた所定条件を満たす場合に通信切断を行う。
(通信回線の切断動作)
図17は、通信回線を切断する流れの例を示すシーケンス図である。当該シーケンス図におけるステップS66までは、図15に示すものと同じであるので、説明を省略する。
ステップS65及びS66によりデバイス210と第一通信手段101との無線通信が確立されると、デバイス210は、ステップS67において、第二通信手段201に対して、通信のOFF指示信号を送信する。すると、第二通信手段201は、ステップS68において、デバイス210との通信のOFF処理を行う。また、デバイス210は、ステップS69において、第二通信手段201との通信のOFF処理を行う。
上述のステップS67〜S69は、副切断部92の一例として機能する。
なお、第一通信手段101及び第二通信手段201が同一のモジュールである場合、第一通信手段101が、第二通信手段201に対して、通信のOFF指示信号を送信してもよい。
デバイス210は、ステップS65及びS66における無線通信のセットアップが済むと、ステップS71において、タイマーを起動する。当該タイマーは、ROM22が記憶するプログラムをCPU21が実行することにより実現されるソフトウェアモジュールである。タイマーは、デバイス210における第一通信手段101による無線通信の使用時間を計測し、記録する。また、タイマーは、ステップS72において、使用時間が予め定めた閾値に達する(超える、経過する)と、その旨を示す信号を出力する。当該閾値は、例えば、ROM12が記憶する通信制御プログラムなどにおいて予め定められ、第一通信手段101から転送される。
タイマーが信号を出力すると、デバイス210は、ステップS73において、第一通信手段101に対して、無線通信の切断指示信号を送信する。すると、第一通信手段101は、ステップS74において、デバイス210との無線通信の切断処理を行う。また、デバイス210は、ステップS75において、第一通信手段101との無線通信の切断処理を行う。
上述のステップS71〜S75は、切断部91の一例として機能する。また、上述のステップS71〜S72は、時間制限部93の一例として機能する。そして、タイマーが記録するデバイス210における第一通信手段101による無線通信の使用時間が、判断要素の一例である。
なお、図17に例示する通信回線を切断する流れは、デバイス220,230,310,320に関しても、同様である。
(第1実施形態の効果)
以上の説明から明らかなように、本実施形態の無線LAN通信システムによれば、第一通信手段101で通信可能な場所(第一通信エリア100内)であっても、第一通信手段101での通信が、第二通信手段201による通信が可能な第二通信エリア200(300)内に限定されるので、セキュアな通信を確立することができる。
また、第一通信手段101による通信の切断処理を、通信の使用時間と予め設定した閾値(希望使用時間)との比較結果に基づいて制御するようにしたので、一時離席に対応し、一時的に第二通信エリア200から退出しても通信回線の接続を保つことができる。これにより、一時離席による回線の誤切断を防ぐことができる。
さらに、第一通信手段101による通信の切断処理を、通信の使用時間と予め設定した閾値(希望使用時間)との比較結果に基づいて制御するようにしたことにより、第二通信手段201によってデバイス210が第二通信エリア200内に存在するか確認する必要がなくなる。これにより、第一通信手段101による通信の確立後、第二通信手段201による通信をなくすことができるので、デバイスの電力消費量を低減させることができる。
以上の効果は、デバイス210に従来備わっている機能を用い、ハードウェアを追加することなく、実現することができる。
次に、上記第1実施形態の変形例である第2実施形態及び第3実施形態について説明する。当該実施形態においては、第1実施形態と同じ部分についての説明を省略し、第1実施形態と異なる部分について説明する。
(第2の実施形態の無線LAN通信システムのソフトウェア構成)
次に、図18に、通信範囲制限装置1のCPU11が、通信制御プログラムを実行することで実現される各機能の機能ブロック図を示す。図18に示すように、CPU11は、通信制御プログラムを実行することで、上述のデバイス接続部75〜BLE通信制御部79及び切断部91、副切断部92、距離制限部94の各機能を実現する。切断部91、副切断部92及び距離制限部94は、後述するように、無線LAN通信システムを構成するスマートフォン2等のデバイスにおいて確立している通信の切断を制御する。
なお、デバイス接続部75〜BLE通信制御部79及び切断部91、副切断部92、時間制限部93は、通信範囲制御装置1のCPU11により通信制御プログラムを実行することで実現される機能として説明したが、切断部91、副切断部92、距離制限部94は、スマートフォン2等のデバイスにより実現するものとしてもよい。この場合、切断部91、副切断部92、距離制限部94は、スマートフォン2等のデバイスのCPU21により通信制御プログラムを実行することで実現されてもよいし、一部又は全部をハードウェアで実現してもよい。
(第2実施形態の無線LAN通信システムにおける通信回線の切断動作)
第2実施形態においては、第1実施形態におけるタイマーを使用しての時間制限に代わり、歩数計を使用しての距離制限を行う。歩数計は、ROM22が記憶するプログラムをCPU21が実行することにより実現されるソフトウェアモジュールである。歩数計は、デバイス210が備える加速度センサを使用し、デバイス210において第一通信手段101による無線通信を使用中のユーザが歩いた歩数を計測し、記録する。
図19は、第2実施形態の無線LAN通信システムにおいて、通信回線を切断する流れの例を示すシーケンス図である。ステップS69までは、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
デバイス210は、ステップS65及びS66における無線通信のセットアップが済むと、ステップS81において、歩数計を起動し、歩数情報を記録する。次に、デバイス210は、ステップS82において、移動距離ないし歩数が予め定めた閾値に達すると、ステップS83において、第一通信手段101に対して、無線通信の切断指示信号を送信する。すると、第一通信手段101は、ステップS84において、デバイス210との無線通信の切断処理を行う。また、デバイス210は、ステップS85において、第一通信手段101との無線通信の切断処理を行う。なお、移動距離は、記録中の歩数と平均的な歩幅とから算出する推定値である。
上述のステップS81〜S85は、第1実施形態同様、切断部91の一例として機能する。また、上述のステップS81〜S82は、距離制限部94の一例として機能する。そして、第一通信手段101による無線通信を使用中のユーザが歩いた歩数ないし移動距離が、判断要素の一例である。
(第2実施形態の効果)
このように、第2実施形態によれば、第1実施形態同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態では加速度センサを用いるが、加速度センサの消費電流はμA(マイクロアンペア)レベルであり、消費電力がμW(マイクロワット)レベルであるのに対し、Bluetooth(BLE)などの消費電流がmA(ミリアンペア)レベルであり、消費電力がmW(ミリワット)レベルであることを考えるに、省電力が実現されると言える。
(第3の実施形態の無線LAN通信システムのソフトウェア構成)
次に、図20に、通信範囲制限装置1のCPU11が、通信制御プログラムを実行することで実現される各機能の機能ブロック図を示す。図20に示すように、CPU11は、通信制御プログラムを実行することで、上述のデバイス接続部75〜BLE通信制御部79及び切断部91、副切断部92、移動時間制限部95の各機能を実現する。切断部91、副切断部92及び移動時間制限部95は、後述するように、無線LAN通信システムを構成するスマートフォン2等のデバイスにおいて確立している通信の切断を制御する。
なお、デバイス接続部75〜BLE通信制御部79及び切断部91、副切断部92、時間制限部93は、通信範囲制御装置1のCPU11により通信制御プログラムを実行することで実現される機能として説明したが、切断部91、副切断部92、移動時間制限部95は、スマートフォン2等のデバイスにより実現するものとしてもよい。この場合、切断部91、副切断部92、移動時間制限部95は、スマートフォン2等のデバイスのCPU21により通信制御プログラムを実行することで実現されてもよいし、一部又は全部をハードウェアで実現してもよい。
(第3実施形態の無線LAN通信システムにおける通信回線の切断動作)
第3実施形態においては、第1実施形態における時間制限や第2実施形態における距離制限に代わり、タイマー及び加速度センサを使用しての移動時間制限を行う。
図21は、第3実施形態の無線LAN通信システムにおいて、通信回線を切断する流れの例を示すシーケンス図である。ステップS69までは、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
デバイス210は、ステップS65及びS66における無線通信のセットアップが済むと、ステップS91において、加速度センサ及びタイマーを用い、ユーザの移動時間情報を記録する。より詳細には、加速度センサは、デバイス210において第一通信手段101による無線通信を使用中のユーザの移動を検知する。タイマーは、加速度センサが移動を検知している間の時間を計測する。デバイス210は、継続しない移動についての各移動時間を積算し、累計を総移動時間として記録する。
次に、デバイス210は、ステップS92において、総移動時間が予め定めた閾値に達すると、ステップS93において、第一通信手段101に対して、無線通信の切断指示信号を送信する。すると、第一通信手段101は、ステップS94において、デバイス210との無線通信の切断処理を行う。また、デバイス210は、ステップS95において、第一通信手段101との無線通信の切断処理を行う。
上述のステップS91〜S95は、第1実施形態同様、切断部91の一例として機能する。また、上述のステップS91〜S92は、移動時間制限部95の一例として機能する。そして、ユーザの総移動時間が、判断要素の一例である。
(第3実施形態の効果)
このように、第3実施形態によれば、第1実施形態同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態では加速度センサを用いるが、Bluetooth(BLE)などと比して省電力が実現されると言えることは、第2実施形態と同様である。
(第4実施形態の無線LAN通信システムにおける通信回線の切断動作)
第4実施形態においては、第1〜3実施形態における通信回線切断の条件判定に際し、各々の閾値での条件判定に加えて、さらに、RSSI(Received Signal Strength Indicator)を取得する。RSSIは、電波受信強度を示す。RSSIを取得し、当該RSSIの値と予め定めた閾値とを比較し、RSSI値が閾値を超えない場合に、デバイス210が第一通信エリア100から離れたとして、第一通信手段101による無線通信の切断処理を行う。
(第4実施形態の効果)
これにより、通信回線切断の判断の精度を高め、適切な判断を下すことができる。つまり、不適切に通信回線を切断する不都合の発生を抑えることができる。
(第5実施形態の無線LAN通信システムにおける通信回線の切断動作)
第5実施形態においては、第1〜4実施形態におけるデバイス210がスマートデバイスであった場合に、アプリケーションからの切断処理を可能とする。アプリケーションは、デバイス210が備えるユーザインタフェースにより、ユーザからの操作を受け付ける。
(第5実施形態の効果)
本実施形態によれば、デバイス210のユーザが、アプリケーションを介して、意図的に切断動作を行うことが可能となる。すなわち、第1〜3実施形態における各閾値を超える事象が発生しなくとも、第一通信手段101による無線通信の切断処理が可能となる。
次に、上述の実施形態の変形例について、説明する。
(実施形態の変形例1)
本変形例は、回線再接続部96について説明する。図22は、実施形態の変形例1における無線LAN通信システムに設けられている通信範囲制限装置1の機能ブロック図である。当該図22に示すように、上述の実施形態において、回線再接続部96をさらに備えてもよい。図22は、第1実施形態において回線再接続部96をさらに備えた例であるが、第2〜5実施形態において回線再接続部96をさらに備えてもよいことは言うまでもない。
上記実施形態において、第一通信手段101による通信確立後、第二通信手段201による通信をOFFにするが、その後、回線再接続部96は、デバイス210が備えるユーザインタフェースによって、第二通信手段201による通信をONに戻す指示操作を受け付ける。
(変形例1の効果)
本変形例によれば、ユーザの実際の要求に応じて、第二通信手段201による通信を再度確立(再接続、復活)させることができる。つまり、本変形例によれば、第二通信手段201による通信が必要な場合には操作を受け付けて復活可能であり、不要である場合にはOFF状態を継続することで省電力効果を得ることができる。
(実施形態の変形例2)
本変形例は、閾値設定部97について説明する。図23は、実施形態の変形例2における無線LAN通信システムに設けられている通信範囲制限装置1の機能ブロック図である。当該図23に示すように、上述の実施形態において、閾値設定部97をさらに備えてもよい。図23は、第1実施形態において閾値設定部97をさらに備えた例であるが、第2〜5実施形態において閾値設定部97をさらに備えてもよいことは言うまでもない。
閾値設定部97は、第一通信手段101による通信確立後、デバイス210が備えるユーザインタフェースによって、各閾値(使用時間、移動距離ないし歩数、総移動時間、RSSI値)を設定、変更する操作を受け付ける。設定、変更のタイミングは、第一通信手段101による通信確立時でもよいし、第一通信手段101による無線通信の使用中でもよい。
(変形例2の効果)
本変形例によれば、ユーザの実際の要求に応じて、閾値の設定及び変更が可能となる。つまり、本変形例によれば、ユーザの実際のアドホックネットワークの使用目的、使用状況に適する閾値とすることができる。
上述の実施の形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。実施の形態及び実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…通信範囲制限装置、
2…スマートフォン、
3…プリンタ装置、
4…プロジェクタ装置、
5…無線LAN通信エリア、
6…BLE通信エリア、
11…CPU、
12…ROM、
13…RAM、
14…HDD、
15…入出力I/F、
16…無線LANAP部、
17…BLE通信部、
18…バスライン、
21…CPU、
22…ROM、
23…RAM、
24…表示部、
25…マイクロホン部、
26…スピーカ部、
28…入出力I/F、
29…無線通信部、
30…カメラ部、
31…無線LAN通信部、
32…BLE通信部、
33…バスライン、
41…CPU、
42…ROM、
43…RAM、
44…操作パネル、
45…プリンタ機構、
46…HDD、
47…無線LAN通信部、
48…BLE通信部、
49…有線通信部、
50…入出力I/F、
51…バスライン、
61…入力IF部、
62…画像処理部、
63…照明光学系、
64…RAM、
65…操作部、
66…受信部、
67…無線LAN通信部、
68…BLE通信部、
69…CPU、
70…リモートコントローラ、
75…デバイス接続部、
76…周辺機器接続部、
77…離脱検知部、
78…無線LANAP制御部、
79…BLE通信制御部、
81…印刷依頼部、
82…無線LAN通信制御部、
83…BLE通信制御部、
85…印刷部、
86…無線LAN通信制御部、
87…BLE通信制御部、
91…切断部
92…副切断部(第2の切断部)
93…時間制限部
94…距離制限部
95…移動時間制限部、
96…回線再接続部
97…閾値設定部
100…第一通信エリア(第1の範囲)、
101…第一通信手段(通信部)、
110,120…デバイス、
200…第二通信エリア(第2の範囲)、
201…第二通信手段(検知部)、
210,220,230…デバイス(他の通信装置)、
300…第二通信エリア、
301…第二通信手段、
310,320…デバイス。
特開2014−036398号公報

Claims (11)

  1. 第1の範囲で他の通信装置と第1の通信を行う通信部と、
    前記第1の範囲とは異なる第2の範囲で所定の情報を検知する検知部と、
    前記通信部による前記他の通信装置との前記第1の通信を切断する切断部と、
    を備え、
    前記通信部は、前記検知部が前記所定の情報を検知した場合に、前記第2の範囲で前記他の通信装置と前記第1の通信を確立し、
    前記切断部は、所定の条件を満たす場合に、前記確立した第1の通信を切断する
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記切断部は、前記通信部による第1の通信の使用時間を判断要素とし、当該判断要素が所定値に達すると、前記所定条件を満たしたとする
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記切断部は、前記通信部による第1の通信を使用中の移動距離ないし歩数を判断要素とし、当該判断要素が所定値に達すると、前記所定条件を満たしたとする
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記切断部は、前記通信部による第1の通信を使用中の総移動時間を判断要素とし、当該判断要素が所定値に達すると、前記所定条件を満たしたとする
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記切断部は、前記判断要素が所定値に達し且つ電波受信強度が所定値に達しない場合に、前記所定条件を満たすとする
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記検知部は、前記所定の情報を、前記第2の範囲で通信可能な第2の通信により検知し、
    前記通信部は、前記所定の情報を用いて前記他の通信装置との間で前記第1の通信を確立し、
    前記通信部による前記第1の通信の確立後に前記他の通信装置との前記第2の通信を切断する第2の切断部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記第2の切断部が前記他の通信装置との前記第2の通信を切断した後、前記他の通信装置との前記第2の通信を再度確立する回線再接続部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記他の通信装置との前記第1の通信の確立後、前記切断部が用いる前記所定値を設定ないし変更する閾値設定部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 前記第2の通信は、BLE通信である
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 第1の範囲で他の通信装置と第1の通信を行う通信部と、
    前記第1の範囲とは異なる第2の範囲で所定の情報を検知する検知部と、
    前記通信部による前記他の通信装置との前記第1の通信を切断する切断部と、
    を備え、
    前記通信部は、前記検知部が前記所定の情報を検知した場合に、前記第2の範囲で前記他の通信装置と前記第1の通信を確立し、
    前記切断部は、所定の条件を満たす場合に、前記確立した第1の通信を切断する
    ことを特徴とするシステム。
  11. 通信装置に、
    他の通信装置と第1の通信を行う第1の範囲とは異なる第2の範囲で所定の情報を検知させる検知ステップと、
    前記検知ステップにより前記所定の情報を検知した場合に、前記第2の範囲で前記他の通信装置と前記第1の通信を確立する確立ステップと、
    前記確立ステップにより確立した前記他の通信装置との前記第1の通信を所定の条件を満たす場合に切断する切断ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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