JP2016204907A - 横型空気式防舷材用の保護カバーおよび横型空気式防舷材並びに横型空気式防舷材の使用方法 - Google Patents

横型空気式防舷材用の保護カバーおよび横型空気式防舷材並びに横型空気式防舷材の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水面の油が付着して防舷材が膨潤劣化することを抑制する横型空気式防舷材用の保護カバーおよび横型空気式防舷材並びに横型空気式防舷材の使用方法を提供する。
【解決手段】横型空気式防舷材1Aに、筒状の保護層体3と取り付け部4とで構成された着脱自在な保護カバー2を装着し、防舷材1Aの胴体部1aおよびそれぞれの鏡部1bの外面と間隔をあけてこれらの外側に保護層体3を配置することにより、胴体部1aおよびそれぞれの鏡部1bの外面の上下方向一部の範囲を被覆し、防舷材1Aを設置した水域に油Cが浮遊している場合に、保護層体3によって、油Cと防舷材1Aの保護層体3により被覆した範囲とを隔絶する。
【選択図】図1

Description

本発明は、横型空気式防舷材用の保護カバーおよび横型空気式防舷材並びに横型空気式防舷材の使用方法に関し、さらに詳しくは、水面に浮遊する油が付着して防舷材が膨潤劣化することを抑制できる横型空気式防舷材用の保護カバーおよび横型空気式防舷材並びに横型空気式防舷材の使用方法に関するものである。
船舶の接岸時における船体および岸壁の損傷防止等を目的として、岸壁の壁面または舷側に設置される空気式防舷材が知られている。空気式防舷材は、補強材が埋設されたゴムにより形成された中空体である。その中空内部には、空気が封入されていて船舶の接岸時には、封入された空気によって生じる弾性力により、その衝撃を緩和する。
空気式防舷材の形態は、横型と縦型との2種類に大別することができる。横型空気式防舷材は、長手方向を横にした状態で水に浮かべて使用される。縦型空気式防舷材は、中空内部に所定量の水を収容することで、一部を水中に沈めて長手方向を縦にした立設状態で水に浮かべて使用される。
ところで、空気式防舷材を設置した水域に油が漂着して滞留する場合、空気式防舷材の外面には水面に浮遊する油が付着した状態になる。従来の空気式防舷材には、このような油に対する考慮がされていないため、この状態が長時間続くと油が付着した部分のゴムが膨潤して劣化する。これにより、空気式防舷材は使用できなくなり耐用期間が短くなるという問題がある。
横型空気式防舷材については、防舷材の外面を覆うシート状の保護部材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この保護部材は、船体等との接触に起因する防舷材の外傷を防止することを目的としたものであり、上述した油による膨潤劣化を意図したものではなかった。そして、この保護部材を防舷材に装着すると、周方向には継ぎ目があり、左右両端部には切れ目が存在する。横型空気式防舷材は使用中に鏡部の中心軸まわりに回転するので、この保護部材を装着しても上記の継ぎ目や切れ目を通じて、水面に浮遊する油が防舷材の外面に付着する。それ故、この保護部材では、防舷材の膨潤劣化を抑制することは困難であった。
特開平5−25812号公報
本発明の目的は、水面に浮遊する油が付着して防舷材が膨潤劣化することを抑制できる横型空気式防舷材用の保護カバーおよび横型空気式防舷材並びに横型空気式防舷材の使用方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の横型空気式防舷材用の保護カバーは、円筒状の胴体部の左右両端に連接されたボウル状の鏡部を備えた横型空気式防舷材に着脱自在に装着される横型空気式防舷材用の保護カバーであって、前記胴体部およびそれぞれの鏡部の外面と間隔をあけてこれら胴体部およびそれぞれの鏡部の外側に配置されてこれら胴体部およびそれぞれの鏡部の外面の上下方向一部の範囲を被覆する筒状の保護層体と、この保護層体を前記防舷材の所定位置に配置する取り付け部とを備え、前記防舷材の所定位置に配置された際に、前記保護層体により、水面に浮遊する油と前記胴体部およびそれぞれの鏡部の前記保護層体により被覆した範囲とを隔絶可能にすることを特徴とする。
本発明の横型空気式防舷材は、円筒状の胴体部と、この胴体部の左右両端に連接されたボウル状の鏡部とを備えた横型空気式防舷材において、前記胴体部およびそれぞれの鏡部の外面と間隔をあけてこれら胴体部およびそれぞれの鏡部の外側に配置されてこれら胴体部およびそれぞれの鏡部の外面の上下方向一部の範囲を被覆する筒状の保護層体を備え、この保護層体により、水面に浮遊する油と、前記胴体部およびそれぞれの鏡部の前記保護層体により被覆した範囲とを隔絶可能にすることを特徴とする。
本発明の横型空気式防舷材の使用方法は、上記の横型空気式防舷材を、前記保護層体の上下方向中途の位置を水面位置に設定して設置し、この防舷材を設置した水域に油が浮遊している場合に、前記保護層体により、前記油と前記胴体部およびそれぞれの鏡部の前記保護層体により被覆した範囲とを隔絶することを特徴とする。
本発明によれば、前記胴体部およびそれぞれの鏡部の外面と間隔をあけてこれら胴体部およびそれぞれの鏡部の外側に配置されてこれら胴体部およびそれぞれの鏡部の外面の上下方向一部の範囲を被覆する筒状の保護層体を設けて、この保護層体により、水面に浮遊する油と前記胴体部およびそれぞれの鏡部の前記保護層体により被覆した範囲とを隔絶可能にするので、前記胴体部およびそれぞれの鏡部が一体的に、鏡部の中心軸まわりに回転しても、保護層体により被覆した範囲が水面に浮遊する油により膨潤劣化することを防止できる。また、この保護層体は、胴体部およびそれぞれの鏡部の外面の上下方向一部の範囲を被覆するだけなので、保護層体を形成する材料を削減するには有利になる。
本発明の保護カバーでは、前記保護層体が、単独で水に浮く浮力を有している構成にすることもできる。この構成によれば、水面の上下動にしたがって保護層体が独立して上下移動するので、保護層体により、水面に浮遊する油から胴体部およびそれぞれの鏡部の外面を保護し易くなる。
前記鏡部側から見た正面視で、前記防舷材に取り付けられた前記保護層体よりも、前記胴体部が外側に突出している構成にすることもできる。この構成によれば、防舷材に船舶が接舷した場合に、保護層体よりも先に胴体部が船舶や岸壁に接触するので、保護層体の損傷を防止するには有利になる。
前記取り付け部を例えば、前記保護層体と前記胴体部の左右両端に連接されたそれぞれの鏡部側とを接続する紐状体により構成する。この構成によれば、保護層体を安定して防舷材の所定位置に配置することができる。
保護層体が、耐油性部材により形成される構成にすると、保護層体により被覆した範囲の膨潤劣化を防止するには有利になる。耐油性部材としては、例えば、アクリロニトリル・ブタジエンゴムを含有する弾性部材を用いる。
本発明の横型空気式防舷材用の保護カバーの実施形態を側面視で例示する説明図である。 船舶が接岸した際の図1の横型空気式防舷材用の保護カバーを鏡部側から見た正面視で例示する説明図である。 船舶が接岸した際の図1の横型空気式防舷材用の保護カバーを平面視で例示する説明図である。 本発明の横型空気式防舷材用の保護カバーの別の実施形態を側面視で例示する説明図である。 図4の横型空気式防舷材用の保護カバーを鏡部側から見た正面視で例示する説明図である。 横型空気式防舷材を縦断面視で例示する説明図である。
以下、本発明の横型空気式防舷材用の保護カバーおよび横型空気式防舷材並びに横型空気式防舷材の使用方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
従来の横型空気式防舷材1A(以下、防舷材1Aという)は、図6に例示するように、円筒状の胴体部1aと、胴体部1aの左右両端に連接されたボウル状の鏡部1bとを備えている。右側、左側の鏡部1bにはそれぞれ口金部1c、口金部1dが設けられている。一方側の鏡部1bに口金部1cのみが設けられることもある。
胴体部1aおよび鏡部1bは、内層ゴムと外層ゴムとの間に複数の補強層が積層された部材で構成されている。胴体部1aと鏡部1bとにより形成された中空の内部空間に空気Aが充填される。図面では、胴体部1aと鏡部1bとの境界を二点鎖線で示している。
口金部1cには、空気Aを注入するための注入口や防舷材1Aの内圧が過大になることを防止する安全弁、この内圧を測定する圧力センサ等が設けられている。それぞれの口金部1c、1dには別々のガイチェーン5の一端部が接続されている。
防舷材1Aを岸壁の壁面または舷側に設置する際には、口金部1c、1dに接続されているそれぞれのガイチェーン5の他端部を、それぞれ岸壁または船体に固定する。そして、中空の内部空間に空気Aが収容された防舷材1Aを、長手方向(胴体部1aの筒軸方向)を横にした状態で海等に浮かべて設置する。
そのため、防舷材1Aを設置した水域に油Cが漂流して滞留すると、水面に浮遊する油Cが常に胴体部1aおよび鏡部1bに接触する。このまま防舷材1Aを使用し続けると、胴体部1aおよび鏡部1bを形成している外層ゴムが油Cによって膨潤する。この膨潤によって胴体部1aおよび鏡部1bの強度低下等が発生し、防舷材1Aを使用することが不可能になる。
そこで、図1〜3に例示する本発明の横型空気式防舷材用の保護カバー2(以下、保護カバー2という)を用いる。この保護カバー2は、胴体部1aおよびそれぞれの鏡部1bの外面と間隔をあけて胴体部1aおよびそれぞれの鏡部1bの外側に配置されて胴体部1aおよびそれぞれの鏡部1bの外面の上下方向一部の範囲を被覆する筒状の保護層体3と、保護層体3を防舷材1Aの所定位置に配置する取り付け部4とを備えている。
保護層体3は、ゴム等の弾性部材や樹脂等を層状に薄く形成したシートであり、その厚さは例えば1mm〜30mmであり、上下方向長さは例えば1m〜3mである。保護層体3は、実質的に水が染み込まない仕様になっている。筒状の保護層体3は、周方向にも筒軸方向にも切れ目がなく連続している。保護層体3は例えば、部材を筒状に一体成形して製造する。或いは、複数の部材を接合して筒状の保護層体3を製造する。この場合は、それぞれの部材の接合継ぎ目は、すき間が生じない加工を施して油Cが通過しない仕様にする。防舷材1Aに外挿された筒状の保護層体3により、胴体部1aおよびそれぞれの鏡部1bの外面の上下方向一部の範囲が被覆される。
この実施形態では、保護層体3を単独で水に浮く浮力を有する構成にしている。この保護層体3は、胴体部1aに外挿される筒状の伸縮性を有する気泡構造の部材で構成されている。例えば、独立気泡構造の樹脂やゴム等を保護層体3として用いることができる。或いは、図示するように中実の部材に独立気泡構造の樹脂やゴム等の浮力部3aを付加して単独で水に浮く浮力を有する保護層体3にすることもできる。
保護層体3は、耐油性部材を用いて形成することも、非耐油性部材を用いても形成することもできる。また、弾性部材を用いて保護層体3を形成することも、非弾性部材を用いて保護層体3を形成することもできる。例えば、耐油性に優れたアクリロニトリル・ブタジエンゴムを含有する弾性部材を用いて保護層体3を形成する。耐油性を有する弾性部材としては、他にもフッ素ゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム等を例示できる。
浮力部3aとしては、例えば独立気泡構造の樹脂やゴム等を用いることができる。浮力部3aは耐油性部材を用いて形成することも、非耐油性部材を用いても形成することもできる。また、弾性部材を用いて浮力部3aを形成することも、非弾性部材を用いて浮力部3aを形成することもできる。浮力部3aは周方向に連続して保護層体3の全周に設けることも、周方向に断続して設けることもできる。
取り付け部4としては例えば、防舷材1Aに配置された保護層体3と右側の鏡部1b側とを接続する紐状体4b(右側の紐状体4b)およびこの保護層体3と左側の鏡部1b側とを接続する紐状体4b(左側の紐状体4b)を用いる。右側の紐状体4によって、保護層体3の右上端部と右側の鏡部1bに設けられた口金部1cとを接続する。左側の紐状体4によって、保護層体3の左上端部と左側の鏡部1bに設けられた口金部1dとを接続する。
この実施形態では、右側の紐状体4bの一端部は、接続部材4aを介して保護層体3の右上端縁部に接続されている。右側の紐状体4bの他端部は、口金部1cに外嵌された固定部材4cを介して口金部1cに接続されている。左側の紐状体4bの一端部は、接続部材4aを介して保護層体3の左上端開口縁部に接続されている。左側の紐状体4bの他端部は、口金部1dに外嵌された固定部材4cを介して口金部1dに接続されている。
それぞれの固定部材4cは、防舷材1Aの筒軸心を中心とした口金部1c、1dの回転に追従しないロータリージョイントのような機構になっている。したがって、防舷材1Aが筒軸心を中心に回転してもそれぞれの紐状体4bが口金部1c、1dに巻き付くことはほとんどなく、保護層体3は常時、防舷材1Aの下端部の外面を覆う位置に配置されたままになる。
紐状体4bとしては、樹脂製や天然繊維製のロープや金属チェーン等を用いることができる。紐状体4bとして樹脂製や天然繊維製のロープを用いると、紐状体4bに起因して鏡部1bの表面に傷が生じることを防止するには有利になる。
この保護カバー2を使用する場合、中空の内部空間に空気Aが収容された防舷材1A
に地上や船上で保護カバー2を取り付ける。その後、図1に例示するように防舷材1Aを岸壁の壁面または舷側に設置する。保護層体3の上下方向中途の位置を水面位置に設定する。
防舷材1Aを設置した水域に油Cが漂流してきて防舷材1Aの周囲が水面に浮遊する油Cで囲まれると、保護層体3の外面に油Cが付着した状態が続く。胴体部1aおよびそれぞれの鏡部1bの外面の上下方向のある程度の領域(防舷材1Aの下端部の領域)は保護層体3によって常時、被覆されているので、防舷材1Aが筒軸心を中心にして回転しても油Cが付着することがなく、油Cとは隔絶される。油Cは水面に伴って変動するが、港湾等での平時の水面の上下変動は1〜2m程度である。防舷材1Aは、波(水面)と同調して上下移動するが、浮力を有する保護層体3も波(水面)と同調して上下移動する。したがって、水面位置の上下変動範囲は概ね保護層体3の上下範囲になる。
水面位置が保護層体3の上端位置を超えなければ、防舷材1Aと保護層体3の間に油Cが入り込むことはない。したがって、波が平時よりも高い場合を除いて、防舷材1Aの保護層体3により被覆された範囲は油Cと隔絶され、平時においては防舷材1Aに油Cが付着することを回避できる。平時でない時(波が高い時)は防舷材1Aの使用を控えるとよい。それ故、本発明の保護カバー2を用いることにより、水面に浮遊する油Cによる防舷材1Aの膨潤劣化を効果的に抑制できる。また、保護層体3は、胴体部1aおよびそれぞれの鏡部1bの外面の上下方向一部の範囲を被覆するだけなので、保護層体3を形成する材料を削減するには有利になる。
図2で示すように、鏡部1b側から見た正面視で防舷材1Aに所定の位置に配置された保護層体3よりも、胴体部1aが外側に突出している。したがって、船舶が接岸する際には、保護層体3は防舷材1Aと岸壁Sの間、防舷材1Aと船体Bの間で強く押圧されることはない。また、保護層体3は、胴体部1aおよびそれぞれの鏡部1bの外面と間隔をあけてこれらの外側に配置されているので、防舷材1Aに保護カバー2を取り付けて使用しても、防舷材1Aの圧縮および復元変形が困難になることもない。したがって、保護カバー2によって防舷材1Aの衝撃緩和性能等に実質的な悪影響は生じない。
非耐油性部材により保護層体3を形成すると、耐油性部材により形成した場合に比して、付着した油Cによって保護層体3は早期に膨潤等により劣化する。そのため、保護層体3の劣化を発見した際、或いは、予め設定された期間経過後に、劣化した保護層体3を防舷材1Aから取り外して新しい保護層体3に交換する。或いは、新しい保護カバー2に交換してもよい。
耐油性部材により保護層体3を形成すると、非耐油性部材により形成した場合に比して長期に渡って、保護層体3により被覆した範囲の膨潤劣化を防止することができる。それ故、新しい保護層体3(保護カバー2)に交換する必要がなくなる。或いは新しい保護層体3(保護カバー2)への交換頻度を少なくすることができる。
鏡部1b側から見た正面視で、防舷材1Aの所定の位置に配置された保護層体3が胴体部1aよりも外側に突出している場合には、船舶が接岸する際に、防舷材1Aより先に保護層体3が船体Bと接触することになる。そのため、保護層体3が船体Bと接触してさらに押圧された後に、鏡部1b側から見た正面視で、保護層体3が胴体部1aと同様または胴体部1aよりも内側に変形できる柔軟性を有する部材により、保護層体3を形成するとよい。
単独で水に浮く浮力を有していない保護層体3を備えた保護カバー2の実施形態を図4〜5に例示する。
この実施形態では、保護層体3の上端開口縁に沿って環状のフレーム4dが設けられている。フレーム4dとしては樹脂製や金属製の線材等を用いることができる。薄い層状の保護層体3はフレーム4dから水中に吊り下げられている。必要に応じて保護層体3を支えるフレーム等を適所に追加するとよい。
この保護カバー2を岸壁の壁面または舷側に設置する際には、保護層体3が胴体部1aおよびそれぞれの鏡部1bの外面の上下方向一部の範囲(防舷材1Aの下端部の範囲)を被覆する位置にして設置する。保護層体3に接続された紐状体4bは、ロータリージョイントとして機能する固定部材4cに接続される。防舷材1Aは、波(水面)と同調して上下移動するが、保護層体3も防舷材1Aに追従して上下移動する。したがって、水面位置の上下変動範囲は概ね保護層体3の上下範囲になる。
この実施形態においても、先の実施形態で述べた種々の構成を採用することができる。また、使用方法や交換についても先の実施形態と同様に行うことができる。
また、本発明の横型空気式防舷材1(以下、防舷材1という)は、従来の防舷材1Aに対して上述した種々の保護層体3を着脱自在に備えたものである。
1 本発明の横型空気式防舷材
1A 従来の横型空気式防舷材
1a 胴体部
1b 鏡部
1c 口金部(右側)
1d 口金部(左側)
2 保護カバー
3 保護層体
3a 浮力部
4 取り付け部
4a 接続部材
4b 紐状体
4c 固定部材
4d フレーム
5 ガイチェーン
A 空気
C 油

Claims (11)

  1. 円筒状の胴体部の左右両端に連接されたボウル状の鏡部を備えた横型空気式防舷材に着脱自在に装着される横型空気式防舷材用の保護カバーであって、
    前記胴体部およびそれぞれの鏡部の外面と間隔をあけてこれら胴体部およびそれぞれの鏡部の外側に配置されてこれら胴体部およびそれぞれの鏡部の外面の上下方向一部の範囲を被覆する筒状の保護層体と、この保護層体を前記防舷材の所定位置に配置する取り付け部とを備え、前記防舷材の所定位置に配置された際に、前記保護層体により、水面に浮遊する油と前記胴体部およびそれぞれの鏡部の前記保護層体により被覆した範囲とを隔絶可能にすることを特徴とする横型空気式防舷材用の保護カバー。
  2. 前記保護層体が、単独で水に浮く浮力を有している請求項1に記載の横型空気式防舷材用の保護カバー。
  3. 前記鏡部側から見た正面視で、前記防舷材に所定の位置に配置された前記保護層体よりも、前記胴体部が外側に突出している請求項1または2に記載の横型空気式防舷材用の保護カバー。
  4. 前記取り付け部が、前記保護層体と前記胴体部の左右両端に連接されたそれぞれの鏡部側とを接続する紐状体により構成される請求項1〜3のいずれかに記載の横型空気式防舷材用の保護カバー。
  5. 前記保護層体が、耐油性部材により形成される請求項1〜4のいずれかに記載の横型空気式防舷材用の保護カバー。
  6. 前記耐油性部材が、アクリロニトリル・ブタジエンゴムを含有する弾性部材である請求項5に記載の横型空気式防舷材用の保護カバー。
  7. 円筒状の胴体部と、この胴体部の左右両端に連接されたボウル状の鏡部とを備えた横型空気式防舷材において、
    前記胴体部およびそれぞれの鏡部の外面と間隔をあけてこれら胴体部およびそれぞれの鏡部の外側に配置されてこれら胴体部およびそれぞれの鏡部の外面の上下方向一部の範囲を被覆する筒状の保護層体を備え、この保護層体により、水面に浮遊する油と、前記胴体部およびそれぞれの鏡部の前記保護層体により被覆した範囲とを隔絶可能にすることを特徴とする横型空気式防舷材。
  8. 前記鏡部側から見た正面視で、前記保護層体よりも、前記胴体部が外側に突出している請求項7に記載の横型空気式防舷材。
  9. 前記保護層体が、耐油性部材により形成される請求項7または8に記載の横型空気式防舷材。
  10. 前記耐油性部材が、アクリロニトリル・ブタジエンゴムを含有する弾性部材である請求項9に記載の横型空気式防舷材。
  11. 請求項7〜10のいずれかに記載の横型空気式防舷材を、前記保護層体の上下方向中途の位置を水面位置に設定して設置し、この防舷材を設置した水域に油が浮遊している場合に、前記保護層体により、前記油と、前記胴体部およびそれぞれの鏡部の前記保護層体により被覆した範囲とを隔絶する横型空気式防舷材の使用方法。
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