JP2016191844A - 蛍光光源装置 - Google Patents

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理 大澤
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Hiroyuki Takada
寛之 高田
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Kazunori Bessho
和典 別所
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Abstract

【課題】蛍光を高い効率で放射することができると共に、簡単な構造で小型の装置を構成することができる蛍光光源装置を提供することを目的とする。
【解決手段】励起光を出射する励起光出射部と、励起光を受けて蛍光を放射する蛍光板と、励起光出射部からの励起光を蛍光板の蛍光出射面に照射する光学系とを備えてなり、光学系は、励起光出射部から出射される励起光の進行方向を転換する第1のミラー部材、および第1のミラー部材からの励起光を蛍光板に向かって反射すると共に、蛍光板からの蛍光を透過する第2のミラー部材を有するミラー系と、第2のミラー部材からの励起光を蛍光板に照射すると共に、蛍光板から放射される蛍光を平行光化するレンズ系とを備え、第1のミラー部材と第2のミラー部材との間に、長焦点レンズが、レンズ系とによる合成焦点位置が蛍光板の蛍光出射面の近傍に位置するよう配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばプロジェクター装置の光源として好適に用いることができる蛍光光源装置に関するものである。
従来、プロジェクター装置に搭載される光源装置としては、ショートアーク型の高圧放電ランプを備えたものが用いられている。而して、近年、プロジェクター装置用の光源装置として、レーザダイオードなどの固体発光素子よりなる励起光源と、この励起光源からの励起光を受けて蛍光を出射する蛍光板とを有する蛍光光源装置が提案されている。例えば特許文献1には、平行光化された励起光を出射する励起光出射部と、励起光出射部からの励起光を受けて蛍光を出射する透過型の蛍光板と、励起光出射部からの励起光を蛍光板に集光する集光光学系と、蛍光板からの蛍光を平行光化するコリメーター光学系とを備えてなる蛍光光源装置が開示されている。
然るに、上記の蛍光光源装置においては、励起光を集光する集光光学系の他に、蛍光を平行光化するコリメーター光学系が独立して設けられているため、構造が複雑で小型化を図ることが困難である、という問題がある。
このような問題を解決するため、蛍光板として反射型のものを用いると共に、光学系として、励起光を集光する機能と蛍光を平行光化する機能とを併有する光学系を用いる手段が考えられる。
しかしながら、このような蛍光光源装置を構成した場合には、以下のような問題があることが判明した。
蛍光板を構成する蛍光体物質は、励起光を受けたときにその光エネルギーの一部を熱エネルギーに変換するものである。そのため、光学系によって励起光が蛍光板に過度に集光して照射されると、蛍光板が局所的に高い温度に発熱する。これにより、蛍光板において温度消光が生じる結果、高い効率で蛍光を出射することが困難となる。また、励起光が蛍光板に過度に集光して照射されると、蛍光板が早期に劣化するため、使用寿命が短くなる。
一方、励起光が蛍光板に過度に集光することを防止するために、蛍光板に対して光学系の焦点位置を光軸方向にずらした場合には、当該光学系によって、蛍光板から出射される蛍光を十分に平行光化することが困難となる。このため、プロジェクター装置の光源装置として利用したときには、プロジェクター装置におけるDMD等の空間変調素子に蛍光が十分に取り込まれず、そのため、高い光の利用率を得ることが困難となる。
特許第5527058号公報
そこで、本発明は、蛍光を高い効率で放射することができると共に、簡単な構造で小型の装置を構成することができる蛍光光源装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、プロジェクター装置に利用したときに、蛍光について高い光の利用率が得られる蛍光光源装置を提供することを目的とする。
本発明の蛍光光源装置は、励起光を出射する励起光出射部と、
前記励起光を受けて蛍光を放射する蛍光板と、
前記励起光出射部からの励起光を前記蛍光板の蛍光出射面に照射する光学系と
を備えてなる蛍光光源装置であって、
前記光学系は、
前記励起光出射部から出射される励起光の進行方向を転換する第1のミラー部材、および当該第1のミラー部材からの励起光を前記蛍光板に向かって反射すると共に、当該蛍光板からの蛍光を透過する第2のミラー部材を有するミラー系と、
前記第2のミラー部材からの励起光を前記蛍光板に照射すると共に、当該蛍光板から放射される蛍光を平行光化するレンズ系と
を備え、
前記第1のミラー部材と前記第2のミラー部材との間に、長焦点レンズが、当該長焦点レンズと前記レンズ系とによる合成焦点位置が前記蛍光板の蛍光出射面の近傍に位置するよう配置されていることを特徴とする。
本発明の蛍光光源装置においては、前記長焦点レンズは、前記第1のミラー部材と当該長焦点レンズとの間を進行する光の軸に対して、当該長焦点レンズの光軸が前記第2のミラー部材に接近するに従って前記蛍光板に接近するよう傾斜した状態で配置されていることが好ましい。
また、前記第1のミラー部材と前記長焦点レンズとの間を進行する光の軸に対する当該長焦点レンズの光軸のなす角が0〜3.5°であることが好ましい。
本発明の蛍光光源装置においては、第1のミラー部材と第2のミラー部材との間に、長焦点レンズが、当該長焦点レンズとレンズ系とによる合成焦点位置が、蛍光板の蛍光出射面の近傍に位置するよう配置されている。このため、励起光が蛍光板の蛍光出射面に過度に集光することがなく、高いエネルギー密度で照射されることが回避される。これにより、蛍光板において局所的に温度が上昇することが抑制され、その結果、蛍光板に温度消光が生じることが防止または抑制される。
従って、上記の蛍光光源装置によれば、蛍光を高い効率で出射することができると共に、蛍光板が早期に劣化することを防止することができる。
また、レンズ系は、励起光を蛍光板に照射する機能と、蛍光板から放射される蛍光を平行光化する機能とを併有するため、簡単な構造で小型の装置を構成することができる。
また、蛍光板から出射された蛍光は、レンズ系によって十分に平行光化されるため、プロジェクター装置の光源装置として利用したときには、蛍光について高い光の利用率が得られる。
また、長焦点レンズを、その光軸が第1のミラー部材と当該長焦点レンズとの間を進行する光の軸に対して傾斜した状態で配置することにより、蛍光板の蛍光出射面において、励起光によるエネルギーを蛍光出射面の面方向に分散させることができる。このため、蛍光板において局所的に温度が上昇することを更に抑制することができる。
本発明の蛍光光源装置の一例における構成を示す説明図である。 LDバンクの一例における構成を示す説明図である。 第2のミラー部材の一例における構成を示す説明図であって、(a)は平面図、(b)は厚み方向に切断した断面図である。 本発明の蛍光光源装置の他の例における構成を示す説明図である。
以下、本発明の蛍光光源装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の蛍光光源装置の一例における構成を示す説明図である。この蛍光光源装置は、励起光を出射する励起光出射部10と、励起光出射部10からの励起光を受けて蛍光を放射する反射型の蛍光板20と、励起光出射部10からの励起光を蛍光板20の蛍光出射面21に照射する光学系30とを備えてなる。
励起光出射部10は、複数(図示の例では3つ)のLDバンク11を有する。LDバンク11の各々は、図2に示すように、長尺な基板12を有し、この基板12の表面上に、複数のレーザダイオード13が、例えば2列で基板12の長手方向(図1において紙面に垂直な方向。以下、この方向を「x方向」という。)に並ぶよう配置されている。レーザダイオード13の各々は、例えば450nm付近に発光ピークを有する青色光を発振するものである。そして、LDバンク11は、x方向に垂直な方向(図1において上下方向。以下、この方向を「y方向」という。)に並ぶよう配置されている。また、レーザダイオード13の各々には、コリメートレンズ(図示省略)が設けられている。このコリメートレンズは、レーザダイオード13からの光を、x方向およびy方向に垂直な方向(図1において左右方向。以下、この方向を「z方向」という。)に沿って平行光として出射するものである。
各LDバンク11の裏面には、放熱フィンを有する共通のヒートシンク15が配置されている。このヒートシンク15の背後には、冷却ファン16が設けられている。
蛍光板20は、励起光出射部10の側方位置において、その蛍光出射面21が、レーザダイオード13が配置された平面と平行な平面(x方向およびy方向に伸びる平面)上に位置するよう配置されている。この状態で、蛍光板20は、支持部材25に固定支持されている。
蛍光板20は、例えば緑色および赤色の蛍光を発する蛍光体結晶が含有されて構成されている。蛍光板20を構成する蛍光体結晶としては、Ce:LuAG(Lu3 Al5 12)、Pr:YAGなどの緑色蛍光体結晶、Eu:CASN(CaAlSiN)、Eu:S−CASN(SrCaAlSiN)、YAG:Sm、YAG:Prなどの赤色蛍光体結晶、Ce:YAG(Y3 Al5 12)などの黄色蛍光体結晶を用いることができる。これらの蛍光体結晶は、単独でまたは組み合わせて用いることができる。
光学系30は、ミラー系31とレンズ系35とを有する。
ミラー系31は、励起光出射部10から出射される励起光の進行方向を転換する第1のミラー部材32と、第1のミラー部材32からの励起光を蛍光板20に向かって反射すると共に、蛍光板20からの蛍光を透過する第2のミラー部材33とにより構成されている。
レンズ系35は、複数(図示の例では2つ)の凸レンズ36,37により構成されている。このレンズ系35は、第2のミラー部材33からの励起光を集光して蛍光板20に照射する機能を有すると共に、蛍光板20から放射される蛍光を平行光化する機能を併有するものである。具体的には、レンズ系35は、その焦点位置が蛍光板20の蛍光出射面21上に位置するよう配置されている。これにより、レンズ系35における第2のミラー部材33側の凸レンズ36に入射される光については、集光レンズ系として機能し、一方、蛍光板20側の凸レンズ37に入射される光については、コリメートレンズ系として機能する。
ミラー系31における第1のミラー部材32は、それぞれx方向に伸びる長尺な板状の複数のミラー素子32aを有する。これらのミラー素子32aは、励起光出射部10におけるx方向に並ぶレーザダイオード13の列(以下、「LD列」という。)に対応して設けられている。この例では,LD列は、2列(1個のLDバンク11におけるLD列の数)×3(LDバンク11の数)=6列であるから、ミラー素子32aの数は6個である。
これらのミラー素子32aは、それぞれの光反射面が励起光出射部10から出射された励起光の光軸に対して傾斜した状態、具体的には、それぞれの光反射面がz方向に対して例えば45°(y方向に対して45°)に傾斜した状態で、階段状に並ぶよう配置されている。
ミラー系31における第2のミラー部材33は、その光反射面が第1のミラー部材32からの励起光の光軸に対して傾斜した状態、具体的には、光反射面がy方向およびz方向に対して45°に傾斜した状態で配置されている。
図3は、第2のミラー部材33の一例における構成を示す説明図であって、(a)は平面図、(b)は厚み方向に切断した断面図である。この第2のミラー部材33は、偏光特性を利用する場合に用いられるものである。
図3に示す第2のミラー部材33は、例えばガラスよりなる板状の透光性基板33aを有する。この透光性基板33aの表面における励起光入射領域には、誘電体多層膜33bがストライプ状に形成されている。この誘電体多層膜33bによってダイクロイックミラーが構成されている。また、透光性基板33aの表面における誘電体多層膜33bが形成されていない領域には、多層反射防止膜33cが形成されている。
また、第2のミラー部材33において偏光特性を利用しない場合には、第2のミラー部材33としては、透光性基板の表面全面に誘電体多層膜が形成されてなるものを用いることができる。
第1のミラー部材32と第2のミラー部材33との間には、長焦点レンズ40が設けられている。この長焦点レンズ40と第2のミラー部材33との間には、レンズ拡散板45が設けられている。
長焦点レンズ40は、当該長焦点レンズ40とレンズ系35とによる合成焦点位置が蛍光板20の蛍光出射面21の近傍に位置するよう配置されている。
長焦点レンズ40の焦点距離は、レンズ系35とによる合成焦点位置が蛍光板20の蛍光出射面21の近傍に位置するものであれば特に限定されず、長焦点レンズ40と第2のミラー部材33との距離や、第2のミラー部材33と蛍光板20との距離などに応じて適宜選択されるが、通常500〜2000mmである。
また、長焦点レンズ40とレンズ系35とによる合成焦点位置は、蛍光板20の蛍光出射面21に対して、z方向に0.2〜1.5mm変位した位置であることが好ましい。
上記の蛍光光源装置においては、励起光出射部10からz方向に励起光が出射される。この励起光は、第1のミラー部材32によって反射されることにより、y方向に方向転換される。y方向に方向転換された励起光は、長焦点レンズ40およびレンズ拡散板45を介してy方向に進行し、第2のミラー部材33によって反射されることにより、z方向に方向転換される。z方向に方向転換された励起光は、レンズ系35を介して蛍光板20の蛍光出射面21に入射される。これにより、蛍光板20の蛍光出射面21から蛍光(緑色光および赤色光)が出射される。蛍光板20から出射された蛍光は、レンズ系35によって平行光化される。一方、蛍光板20において蛍光の放射に寄与しなかった励起光(青色光)は、当該蛍光板20によって拡散反射され、更に、レンズ系35によって平行光化される。これにより、蛍光(緑色光および赤色光)および励起光(青色光)が白色光として合成され、その後、蛍光および励起光の合成光(白色光)は、第2のミラー部材33を介して外部に出射される。
このような蛍光光源装置においては、第1のミラー部材32と第2のミラー部材33との間に、長焦点レンズ40が、当該長焦点レンズ40とレンズ系35とによる合成焦点位置が、蛍光板20の蛍光出射面21の近傍に位置するよう配置されている。このため、励起光が、蛍光板20の蛍光出射面21に過度に集光することがなく、高いエネルギー密度で照射されることが回避される。これにより、蛍光板20において局所的に温度が上昇することが抑制され、その結果、蛍光板20に温度消光が生じることが防止または抑制される。
従って、上記の蛍光光源装置によれば、蛍光を高い効率で出射することができると共に、蛍光板20が早期に劣化することを防止することができる。
また、レンズ系35は、励起光を蛍光板20に集光して照射する機能と、蛍光板20から放射される蛍光を平行光化する機能とを併有するため、簡単な構造で小型の装置を構成することができる。
また、蛍光板20から出射された蛍光は、レンズ系35によって十分に平行光化されるため、プロジェクター装置の光源装置として利用したときには、蛍光について高い光の利用率が得られる。
また、長焦点レンズ40を、その光軸が第1のミラー部材32と当該長焦点レンズ40との間を進行する光の軸に対して傾斜した状態で配置することにより、蛍光板20の蛍光出射面21において、励起光によるエネルギーを蛍光出射面21の面方向に分散させることができる。このため、蛍光板20において局所的に温度が上昇することを更に抑制することができる。
以上、本発明の蛍光光源装置の実施の形態について説明したが、本発明においては、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、レンズ系35は、3つの凸レンズ36,37,38により構成されていてもよい(図4参照)。
また、図4に示すように、蛍光板20の配置位置を含む、x方向およびz方向に伸びる平面を対称面Fとして、それぞれ2つの励起光出射部10、ミラー系31、長焦点レンズ40およびレンズ拡散板45が互いに対称に配置されていてもよい。
この蛍光光源装置においては、各長焦点レンズ40は、第1のミラー部材32と当該長焦点レンズ40との間を進行する光の軸(図示の例では、y方向に伸びる軸)に対して、当該長焦点レンズ40の光軸が第2のミラー部材33に接近するに従って蛍光板20に接近するよう傾斜した状態で配置されていることが好ましい。このような構成によれば、一方の励起光出射部10からの励起光と、他方の励起光出射部10からの励起光とが互いに異なる位置に集光するため、2つの励起光出射部10が設けられた場合であっても、励起光が、蛍光板20の蛍光出射面21に過度に集光することがなく、高いエネルギー密度で照射されることが回避される。
また、第1のミラー部材32と長焦点レンズ40との間を進行する光の軸に対する当該長焦点レンズ40の光軸のなす角(以下、このなす角を「長焦点レンズの傾斜角」と表現する。)は、蛍光板20の寸法などを考慮して設定されるが、通常、3.5°以下、好ましくは0.2〜3.5°である。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〈実施例1〉
図4に示す構成に従い、下記の仕様の蛍光光源装置を製作した。
[励起光出射部]
LDバンクは、図2に示すように、2列のLD列を有し、各LD列は4つのレーザダイオードがx方向に並ぶよう配置されて構成されている。各LD列におけるレーザダイオードのピッチは、11mmである。
各レーザダイオードは、発光ピーク波長が450nmの青色光を発振するものであり、出力はそれぞれ3.5Wである。
LDバンクの数は、それぞれ3つ(2つの励起光出射部の合計で6つ)である。
[ミラー系]
第1のミラー部材:
第1のミラー部材は、それぞれ寸法が4.5mm×45mmの光反射面を有する6つのミラー素子が、それぞれの光反射面がz方向に対して例えば45°に傾斜した状態で、階段状に並ぶよう配置されて構成されている。
第2のミラー部材:
第2のミラー部材は、寸法が33mm×80mm×1mmの板状のガラスよりなる透光性基板と、透光性基板の表面における励起光入射領域にストライプ状に形成された誘電体多層膜と、透光性基板の表面における誘電体多層膜の形成領域以外の領域に形成された多層反射防止膜とにより構成されている。
[レンズ系]
レンズ系は、3つの凸レンズにより構成され、焦点距離は28mmである。
[蛍光板]
蛍光板は、蛍光体結晶としてCe:LuAG(Lu3 Al5 12)およびEu:S−CASN(SrCaAlSiN)が含有された、緑色(ピーク波長が530nm)および赤色(ピーク波長が625nm)の蛍光を放射するものである。蛍光板の寸法は、2.5mm×2.5mm×0.1mmである。
[長焦点レンズ]
長焦点レンズは、その焦点距離は1000mmであり、レンズ系との合成焦点位置が蛍光板の蛍光出射面に対して、z方向に0.6mm変位した位置となるよう配置されている。また、長焦点レンズの中心厚は2mmで、長焦点レンズの傾斜角は、0°である。
〈実施例2〉
長焦点レンズの傾斜角を0.5°に変更したこと以外は、実施例1と同様の仕様の蛍光光源装置を製作した。
〈実施例3〉
長焦点レンズの傾斜角を1.0°に変更したこと以外は、実施例1と同様の仕様の蛍光光源装置を製作した。
〈実施例4〉
長焦点レンズの傾斜角を1.5°に変更したこと以外は、実施例1と同様の仕様の蛍光光源装置を製作した。
〈比較例1〉
長焦点レンズを設けなかったこと以外は、実施例1と同様の仕様の蛍光光源装置を製作した。
実施例1〜4および比較例1に係る蛍光光源装置について、蛍光板の光出射面において、照射される励起光によるエネルギー密度を評価した。そして、比較例1に係る蛍光光源装置によるエネルギー密度の最大値を100としたときの、実施例1〜4に係る蛍光光源装置によるエネルギー密度の最大値の各々の相対値を算出した。結果を表1に示す。
Figure 2016191844
表1の結果から明らかなように、実施例1〜4に係る蛍光光源装置においては、比較例1に係る蛍光光源装置に比較して、蛍光板に対して励起光が低いエネルギー密度で照射されることが確認された。従って、実施例1〜4に係る蛍光光源装置によれば、蛍光板において局所的に温度が上昇することが抑制され、その結果、蛍光板に温度消光が生じることが防止または抑制されることが理解される。
また、長焦点レンズの傾斜角を大きくすることにより、エネルギー密度は下がる傾向にあるが、実施例の光学系では、長焦点レンズの傾斜角が2.5°以上になると飽和して下がらないことが確認されている。また、長焦点レンズの傾斜角が1.5°を超えると、蛍光板の外側に励起光が漏れ出すため、光の利用効率が低下することが確認されている。光学系や蛍光板のサイズにより許容される最大の傾斜角は異なるが、3.5°以下の範囲内であれば、効率低下を抑えた状態で十分にエネルギー密度を下げる効果が得られる。
10 励起光出射部
11 LDバンク
12 基板
13 レーザダイオード
15 ヒートシンク
16 冷却ファン
20 蛍光板
21 蛍光出射面
25 支持部材
30 光学系
31 ミラー系
32 第1のミラー部材
32a ミラー素子
33 第2のミラー部材
33a 透光性基板
33b 誘電体多層膜
33c 多層反射防止膜
35 レンズ系
36,37,38 凸レンズ
40 長焦点レンズ
45 レンズ拡散板
F 対称面

Claims (3)

  1. 励起光を出射する励起光出射部と、
    前記励起光を受けて蛍光を放射する蛍光板と、
    前記励起光出射部からの励起光を前記蛍光板の蛍光出射面に照射する光学系と
    を備えてなる蛍光光源装置であって、
    前記光学系は、
    前記励起光出射部から出射される励起光の進行方向を転換する第1のミラー部材、および当該第1のミラー部材からの励起光を前記蛍光板に向かって反射すると共に、当該蛍光板からの蛍光を透過する第2のミラー部材を有するミラー系と、
    前記第2のミラー部材からの励起光を前記蛍光板に照射すると共に、当該蛍光板から放射される蛍光を平行光化するレンズ系と
    を備え、
    前記第1のミラー部材と前記第2のミラー部材との間に、長焦点レンズが、当該長焦点レンズと前記レンズ系とによる合成焦点位置が前記蛍光板の蛍光出射面の近傍に位置するよう配置されていることを特徴とする蛍光光源装置。
  2. 前記長焦点レンズは、前記第1のミラー部材と当該長焦点レンズとの間を進行する光の軸に対して、当該長焦点レンズの光軸が前記第2のミラー部材に接近するに従って前記蛍光板に接近するよう傾斜した状態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蛍光光源装置。
  3. 前記第1のミラー部材と前記長焦点レンズとの間を進行する光の軸に対する当該長焦点レンズの光軸のなす角が3.5°以下であることを特徴とする請求項2に記載の蛍光光源装置。
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