JP2016183492A - 既設盛土の保守メンテナンス工法 - Google Patents

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幹男 久保
Mikio Kubo
幹男 久保
禎直 倉知
Sadanao Kurachi
禎直 倉知
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Abstract

【課題】地震の際に基礎地盤が液状化を起こす場合であっても基礎地盤上の既設盛土の変形を抑制するとともに施工を容易にする既設盛土の保守メンテナンス工法を提供すること。【解決手段】既設盛土110の法尻部111を一時撤去する法尻部一時撤去工程と、法尻部111の一時撤去領域A1と法尻部111の外縁領域A2との下方に亘って存在する法尻下方基礎地盤B1を掘削する法尻下方基礎地盤掘削工程と、法尻下方基礎地盤B1の掘削範囲A3に砕石121およびシート状のジオシンセティックス122または金網を敷設する砕石・補強材敷設工程と、法尻部111の一時撤去領域A1に再び盛土して法尻部111を復元する法尻部復元盛土工程とを備えていることを特徴とする既設盛土の保守メンテナンス工法。【選択図】図9

Description

本発明は、既設盛土の変形を抑制する既設盛土の保守メンテナンス工法であって、特に、地震の際に基礎地盤が液状化を起こす場合であっても基礎地盤上に施工された既設盛土の変形を抑制する既設盛土の保守メンテナンス工法に関する。
従来、既設盛土の保守メンテナンス工法として、盛土構造物の法尻部から基礎地盤内に向けてせん断変形拘束壁を施工し、盛土構造物の法尻部から基礎地盤内に盛土構造物の略中央に向けて傾斜するように排水管を設けて、せん断変形拘束壁の近傍に、このせん断変形拘束壁の深さ方向に沿って複数の梁部を設ける鉄道・道路用の盛土構造物における液状化対策工法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−016231号公報
しかしながら、上述した従来の鉄道・道路用の盛土構造物における液状化対策工法は、法尻部の外縁領域に基礎地盤を削孔・堀削・攪拌する深層混合処理機などの削孔・堀削・攪拌重機のための重機足場をドラッグショベルなどの重機によって施工する必要があり、さらに、深層混合処理機などの削孔・堀削・攪拌重機で基礎地盤の地中深い箇所まで削孔・堀削・攪拌して配水管や梁部を設置したり大量のセメントを流し込んで地盤を改良する必要があり、また、ドラッグショベルなどの重機によって重機足場を撤去する必要があり、施工が大がかりで困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、地震の際に基礎地盤が液状化を起こす場合であっても基礎地盤上の既設盛土の変形を抑制するとともに施工を容易にする既設盛土の保守メンテナンス工法を提供することである。
本請求項1に係る発明は、地震の際に基礎地盤が液状化を起こす場合であっても前記基礎地盤上に施工された既設盛土の変形を抑制する既設盛土の保守メンテナンス工法であって、前記既設盛土の法尻部を一時撤去する法尻部一時撤去工程と、前記法尻部の一時撤去領域と法尻部の外縁領域との下方に亘って存在する法尻下方基礎地盤を掘削する法尻下方基礎地盤掘削工程と、前記法尻下方基礎地盤の掘削範囲に砕石およびシート状のジオシンセティックスまたは金網を敷設する砕石・補強材敷設工程と、前記法尻部の一時撤去領域に再び盛土して前記法尻部を復元する法尻部復元盛土工程とを備えていることにより、前述した課題を解決するものである。
ここで、「法尻下方基礎地盤」とは、基礎地盤が液状化する前の状態において法尻部が崩れないように法尻部を支持する範囲の基礎地盤をいう。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された既設盛土の保守メンテナンス工法に加えて、前記砕石・補強材敷設工程が、前記砕石の敷設に次ぐ前記ジオシンセティックスまたは金網の敷設後に前記砕石を再度敷設して前記ジオシンセティックスまたは金網を前記砕石で挟み込んだ非液状化一体構造体を形成することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1に記載された既設盛土の保守メンテナンス工法に加えて、前記砕石・補強材敷設工程が、前記ジオシンセティックスまたは金網の敷設に次ぐ前記砕石の敷設後に前記ジオシンセティックスまたは金網を再度敷設してジオシンセティックスまたは金網の外周端部同士を連結して前記砕石を前記ジオシンセティックスまたは金網で包み込んだ非液状化一体構造体を形成することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載された既設盛土の保守メンテナンス工法に加えて、前記法尻部復元盛土工程の後に、前記法尻部の外縁領域の下方に敷設された砕石およびシート状のジオシンセティックスまたは金網上に盛土崩れ抑止重しを設置する盛土崩れ抑止重し設置工程を備えていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載された既設盛土の保守メンテナンス工法に加えて、前記ジオシンセティックスが、複数の縦帯と、該複数の縦帯を連結する横帯とを有し、前記縦帯が、並列に引き揃えた繊維束の芯材と、該芯材を被膜する被膜層とを有し、前記砕石・補強材敷設工程が、前記ジオシンセティックスの縦帯延設方向を法尻部の内外方向としてジオシンセティックスを敷設することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載された既設盛土の保守メンテナンス工法に加えて、前記既設盛土が、道路用盛土であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載された既設盛土の保守メンテナンス工法に加えて、前記既設盛土が、河川堤防用盛土であり、前記法尻部一時撤去工程において、前記既設盛土の川裏側の法尻部を一時撤去することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本発明の既設盛土の保守メンテナンス工法は、地震の際に基礎地盤が液状化を起こす場合であっても基礎地盤上に施工された既設盛土の変形を抑制することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明の既設盛土の保守メンテナンス工法によれば、既設盛土の法尻部を一時撤去する法尻部一時撤去工程と、法尻部の一時撤去領域と法尻部の外縁領域との下方に亘って存在する法尻下方基礎地盤を掘削する法尻下方基礎地盤掘削工程と、法尻下方基礎地盤の掘削範囲に砕石およびシート状のジオシンセティックスまたは金網を敷設する砕石・補強材敷設工程と、法尻部の一時撤去領域に再び盛土して法尻部を復元する法尻部復元盛土工程とを備えていることにより、法尻部箇所の下方の砕石およびジオシンセティックスまたは金網がこれらの間で摩擦力を発生させて曲げ変形に強い非液状化一体構造体となり、地震発生の際にこの非液状化一体構造体よりも外側領域である外側領域基礎地盤が液状化した場合に、非液状化一体構造体が液状化した外側領域基礎地盤より剛性の高い盤として殆ど流されずに位置するとともに既設盛土の法尻部を支持するため、地震発生して非液状化一体構造体よりも外側領域の基礎地盤が液状化した場合であっても、既設盛土の法尻部が滑り落ちて破壊されてしまうことを回避して既設盛土の変形を抑制することができる。
さらに、従来の液状化対策工法のように重機足場を施工する必要がなく、基礎地盤の深いところまで配水管や梁部を設置したり大量のセメントを流し込んで地盤を改良する必要もないため、容易に施工することができる。
また、既設盛土の法尻部より内側中央箇所を一時除去する必要がなく、既設盛土の内側中央箇所の下方の中央基礎地盤を掘削する必要もなく、盛土の建造物、例えば、道路などを一時撤去する必要がないため、施工中であっても緊急車両が通過することができる。
さらに、非液状化一体構造体が通気性に優れて既設盛土中の余分な水分が非液状化一体構造体を介して法尻部外側の地表面に放出されるとともに既設盛土が液状化する前の段階で既設盛土中の水分が非液状化一体構造体を介して排水されるため、既設盛土の液状化を回避することができる。
本請求項2に係る発明の既設盛土の保守メンテナンス工法によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、砕石・補強材敷設工程が、砕石の敷設に次ぐジオシンセティックスまたは金網の敷設後に砕石を再度敷設してジオシンセティックスまたは金網を砕石で挟み込んだ非液状化一体構造体を形成することにより、ジオシンセティックスまたは金網が砕石の層で挟み込まれた構造となりジオシンセティックスまたは金網と砕石との間で大きな摩擦力が発生するため、地震発生の際に既設盛土が変形しようとする力を摩擦力として分散させて既設盛土の変形を効果的に抑制することができる。
本請求項3に係る発明の既設盛土の保守メンテナンス工法によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、砕石・補強材敷設工程が、ジオシンセティックスまたは金網の敷設に次ぐ砕石の敷設後にジオシンセティックスまたは金網を再度敷設してジオシンセティックスまたは金網の外周端部同士を連結して砕石をジオシンセティックスまたは金網で包み込んだ非液状化一体構造体を形成することにより、砕石の層がジオシンセティックスまたは金網で包み込まれた構造となりジオシンセティックスまたは金網と砕石との間で大きな摩擦力が発生するとともに非液状化一体構造体の一体性が増すため、地震発生の際に既設盛土が変形しようとする力を分散させて既設盛土の変形をより効果的に抑制することができる。
本請求項4に係る発明の既設盛土の保守メンテナンス工法によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、法尻部復元盛土工程の後に、法尻部の外縁領域の下方に敷設された砕石およびシート状のジオシンセティックスまたは金網上に盛土崩れ抑止重しを設置する盛土崩れ抑止重し設置工程を備えていることにより、非液状化一体構造体に作用する荷重が大きくなり非液状化一体構造体の下方の基礎地盤が液状化しにくくなるため、既設盛土の法尻部の滑り落ちをより効果的に回避することができる。
本請求項5に係る発明の既設盛土の保守メンテナンス工法によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、ジオシンセティックスが、複数の縦帯と、この複数の縦帯を連結する横帯とを有し、縦帯が、並列に引き揃えた繊維束の芯材と、この芯材を被膜する被膜層とを有し、砕石・補強材敷設工程が、ジオシンセティックスの縦帯延設方向を法尻部の内外方向としてジオシンセティックスを敷設することにより、繊維束の芯材の延設方向と地震発生の際に既設盛土が変形しようとする力の方向とが同じになり既設盛土が変形しようとする力に繊維束の芯材が抵抗するため、既設盛土の変形を効果的に抑制することができる。
本請求項6に係る発明の既設盛土の保守メンテナンス工法によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、既設盛土が、道路用盛土であることにより、盛土の法尻部より内側中央箇所を一時除去する必要がなく、盛土の内側中央箇所の下方の中央基礎地盤を掘削する必要もなく、道路用盛土全体を一時撤去する必要がないため、施工中であっても緊急車両が通過することができる。
本請求項7に係る発明の既設盛土の保守メンテナンス工法によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、既設盛土が、河川堤防用盛土であり、法尻部一時撤去工程において、既設盛土の川裏側の法尻部を一時撤去することにより、川表側の法尻部を一時撤去する必要がないため、容易に工事を行うことができる。
さらに、川表側に水道(みずみち)が形成されないため、安全に工事を行うことができる。
本発明の第1実施例の既設盛土の概念を示す一部断面斜視図。 図1に示す符号2から視た図であって法尻部一時撤去工程を示す正面断面図。 本発明の第1実施例の法尻下方基礎地盤掘削工程を示す正面断面図。 本発明の第1実施例の砕石・補強材敷設工程を示す正面断面図。 本発明の第1実施例の砕石・補強材敷設工程を示す正面断面図。 本発明の第1実施例のジオシンセティックスを示す平面図。 本発明の第1実施例の砕石・補強材敷設工程を示す正面断面図。 本発明の第1実施例の法尻部復元盛土工程を示す正面断面図。 (A)(B)は本発明の第1実施例の既設盛土の保守メンテナンス工法による効果を比較して示す図。 本発明の第2実施例の崩れ抑止重し設置工程を示す正面断面図。 本発明の第3実施例の河川堤防盛土を示す正面断面図。
本発明は、地震の際に基礎地盤が液状化を起こす場合であっても基礎地盤上に施工された既設盛土の変形を抑制する既設盛土の保守メンテナンス工法であって、既設盛土の法尻部を一時撤去する法尻部一時撤去工程と、法尻部の一時撤去領域と法尻部の外縁領域との下方に亘って存在する法尻下方基礎地盤を掘削する法尻下方基礎地盤掘削工程と、法尻下方基礎地盤の掘削範囲に砕石およびシート状のジオシンセティックスまたは金網を敷設する砕石・補強材敷設工程と、法尻部の一時撤去領域に再び盛土して法尻部を復元する法尻部復元盛土工程とを備えていることにより、地震発生して非液状化一体構造体よりも外側領域である外側領域基礎地盤が液状化した場合であっても、既設盛土の法尻部が滑り破壊すること、すなわち、滑り落ちて破壊されてしまうことを回避して既設盛土の変形を抑制するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、ジオシンセティックスは、ジオテキスタイル、ジオメンブレン、ジオコンポジットの総称であり、織物構造、格子構造、編目構造、不織布などシート状のもので敷設自在であればよい。
また、基礎地盤は、地震発生などにより液状化する虞のある地盤であれば如何なるものであっても構わない。
以下に、本発明の第1実施例である既設盛土の保守メンテナンス工法について、図1乃至図9に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施例の既設盛土110の概念を示す一部断面斜視図であり、図2は、図1に示す符号2から視た図であって法尻部一時撤去工程を示す正面断面図であり、図3は、本発明の第1実施例の法尻下方基礎地盤掘削工程を示す正面断面図であり、図4は、本発明の第1実施例の砕石・補強材敷設工程で下層砕石の敷設を示す正面断面図であり、本発明の第1実施例の砕石・補強材敷設工程でジオシンセティックスの敷設を示す正面断面図であり、図6は、本発明の第1実施例のジオシンセティックスを示す平面図であり、図7は、本発明の第1実施例の砕石・補強材敷設工程で上層砕石の敷設を示す正面断面図であり、図8は、本発明の第1実施例の法尻部復元盛土工程を示す正面断面図であり、図9(A)は、本発明の第1実施例の既設盛土の保守メンテナンス工法による効果を示す概念断面図であり、図9(B)は比較例として既設盛土に何も施していないときの概念断面図である。
本発明の第1実施例である既設盛土110は、図1に示すように、基礎地盤Bの上方に形成された道路用盛土である。
一例として、既設盛土110は、高さ10m、片側の法尻部111の幅15mである。
基礎地盤Bは、粘性土層ではなく所謂、液状化層と言われる砂質地盤である。
本実施例の既設盛土の保守メンテナンス工法は、地震の際に基礎地盤Bが液状化を起こす場合であっても基礎地盤上に施工された既設盛土110の変形を抑制するものであり、法尻部一時撤去工程と、法尻下方基礎地盤掘削工程と、砕石・補強材敷設工程と、法尻部復元盛土工程とを備えている。
図2に示すように、法尻部一時撤去工程では、例えばドラッグショベルなどの重機で既設盛土110の法尻部111を一時撤去する。
図3に示すように、法尻下方基礎地盤掘削工程は、法尻部一時撤去工程で一時撤去した法尻部111の一時撤去領域A1と法尻部111の外縁近傍領域である外縁領域A2との下方に亘って存在する法尻下方基礎地盤B1を掘削する。
掘削範囲A3については、例えば、深さが2m、外側が法尻部111の端から外側へ2mの位置、内側が既設盛土110の平坦上部の速端から外側下方45°の仮想線と交差する位置とする。
深さ2mとした理由は、この程度の深さであれば、土留を必要とせず掘削することができるからである。
図4に示すように、砕石・補強材敷設工程では、法尻下方基礎地盤掘削工程で掘削した法尻下方基礎地盤B1の掘削範囲A3に先ず、下層となる砕石121を敷設して、例えば振動ローラーなどの重機で砕石121を平らにするとともに転圧する。
次に、図5に示すように、下層の砕石121の上にジオシンセティックス122または金網を敷設する。
図6に示すように、ジオシンセティックス122は、一例として、縦帯122aと、複数の縦帯122aの連結する横帯122bとを有した高強度補強ジオシンセティックスタイプである。
そして、縦帯122aは、高強度ポリエステル長繊維を並列かつ密に引き揃えた繊維束の芯材122aaと、この芯材122aaを被膜するポリエチレンの被膜層122abとを有している。
一例として、縦帯122aの幅Wは、80〜95mmであり、縦帯122aの強度は、9〜130kN/本であり、縦帯122aのピッチPは、100〜180mmである。
縦帯122aの表裏の表面には、凹凸加工が施され、砕石121や基礎地盤Bとの間で摩擦係数が向上するように構成されている。
また、縦帯122aの延設方向(長尺方向)が、法尻部111の内外方向、すなわち、既設盛土110の幅方向(図5中の左右方向)となるようにジオシンセティックス122を敷設する。
続いて、図7に示すように、ジオシンセティックス122または金網の上に、上層となる砕石121を敷設して、例えば振動ローラーなどの重機で砕石121を平らにするとともに転圧する。
これにより、砕石121とジオシンセティックス122または金網との間で摩擦力を発生させて曲げ変形に強い非液状化一体構造体120が形成される。
なお、砕石121が、40mm超の粒径ばかりであると、砕石121とジオシンセティックス122との接点数が少なくなり、接点1点当たりの荷重が許容範囲より大きくなるため、ジオシンセティックス122が破損する虞がある。
そこで、本実施例では、砕石121は、40mm以下の粒径で様々なサイズのものが混ざっている。
これにより、砕石121とジオシンセティックス122との接点数が適度に多くなり、ジオシンセティックス122を痛めない。
また、所望の摩擦力を発生させることができる。
図8に示すように、法尻部復元盛土工程では、法尻部一時撤去工程で一時撤去した法尻部111の一時撤去領域A1に、例えばドラッグショベルなどの重機で再び盛土して法尻部111を復元する。
以上、説明した既設盛土の保守メンテナンス工法により、法尻部111の一時撤去領域A1と法尻部111の外縁領域A2との下方に非液状化一体構造体120が形成される。
続いて、非液状化一体構造体120を設置したことによる効果を図9(A)および図9(B)を用いて説明する。
ここで、前提として、地震が発生した場合、図9(A)および図9(B)に示す基礎地盤Bのうち、既設盛土110の下方で既設盛土110を支持する既設盛土下方基礎地盤B3は、既設盛土110の荷重を受けて砂粒子同士の接点力が大きいなど拘束効果が大きいため、液状化しにくい。
他方、既設盛土下方基礎地盤B3の外側に位置して既設盛土110を支持していない外側領域基礎地盤B2は、既設盛土110の荷重を受けず砂粒子同士の接点力が小さいなど拘束効果が小さいため、液状化しやすい。
図9(A)に示すように、既設盛土の保守メンテナンス工法により非液状化一体構造体120が設置されていると、地震発生の際にこの非液状化一体構造体120よりも外側領域である外側領域基礎地盤B2が液状化した場合に、非液状化一体構造体120が液状化した外側領域基礎地盤B2より剛性の高い盤として殆ど流されずに位置するとともに既設盛土110の法尻部111を支持する。
そのため、地震発生して非液状化一体構造体120よりも外側領域である外側領域基礎地盤B2が液状化した場合であっても、既設盛土110の法尻部111が滑り破壊すること、すなわち、滑り落ちて破壊されてしまうことを回避して既設盛土110の変形を抑制することができる。
他方、図9(B)に示すように、非液状化一体構造体120が設置されていない比較例では、外側領域基礎地盤B2が液状化することで、既設盛土110の法尻部111が支持されず、法尻部111が外側へ滑り落ちる。
そのため、既設盛土110の全体が変形してしまう。
さらに、本実施例の既設盛土の保守メンテナンス工法では、従来の液状化対策工法のように重機の足場を施工する必要がなく、基礎地盤Bの深いところまで配水管や梁部を設置したり大量のセメントを流し込んで地盤を改良する必要もない。
また、既設盛土110の法尻部111より内側中央箇所を一時除去する必要がなく、既設盛土110の内側中央箇所の下方の既設盛土下方基礎地盤B3を掘削する必要もなく、道路を一時撤去する必要がない。
さらに、非液状化一体構造体120が通気性に優れて既設盛土中の余分な水分が非液状化一体構造体120を介して法尻部111より外側の地表面に放出されるとともに既設盛土110が液状化する前の段階で既設盛土中の水分が非液状化一体構造体120を介して排水される。
なお、砕石・補強材敷設工程において、ジオシンセティックス122または金網を砕石121の層で挟み込んだ非液状化一体構造体120を形成したが、ジオシンセティックス122または金網の敷設に次ぐ砕石121の敷設後にジオシンセティックス122または金網を再度敷設してジオシンセティックス122または金網の外周端部同士を連結して砕石121をジオシンセティックス122または金網で包み込んだ非液状化一体構造体120を形成してもよい。
このようにして得られた本発明の第1実施例である既設盛土の保守メンテナンス工法は、既設盛土110の法尻部111を一時撤去する法尻部一時撤去工程と、法尻部111の一時撤去領域A1と法尻部111の外縁領域A2との下方に亘って存在する法尻下方基礎地盤B1を掘削する法尻下方基礎地盤掘削工程と、法尻下方基礎地盤B1の掘削範囲A3に砕石121およびシート状のジオシンセティックス122または金網を敷設する砕石・補強材敷設工程と、法尻部111の一時撤去領域A1に再び盛土して法尻部111を復元する法尻部復元盛土工程とを備えていることにより、地震発生して非液状化一体構造体120よりも外側領域の外側領域基礎地盤B2が液状化した場合であっても、既設盛土110の法尻部111が滑り落ちて破壊されてしまうことを回避して既設盛土110の変形を抑制し、容易に施工し、既設盛土110の液状化を回避し、施工中であっても緊急車両を通過させることができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第2実施例である既設盛土の保守メンテナンス工法について、図10に基づいて説明する。
ここで、図10は、本発明の第2実施例の盛土崩れ抑止重し設置工程を示す正面断面図である。
第2実施例の既設盛土の保守メンテナンス工法は、第1実施例の既設盛土の保守メンテナンス工法の法尻部復元盛土工程の後に盛土崩れ抑止重し設置工程を具備したものであり、多くの要素について第1実施例の既設盛土の保守メンテナンス工法と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
図10に示すように、盛土崩れ抑止重し設置工程では、法尻部復元盛土工程の後に法尻部211の外縁領域A2の下方に敷設された砕石221およびシート状のジオシンセティックス222または金網上に盛土崩れ抑止重しを設置する。
盛土崩れ抑止重しとして、法尻部外側の非液状化一体構造体220の上にふとん籠に入った栗石231を設置してもよいし、押え盛土232を盛ってもよい。
これにより、非液状化一体構造体220に作用する荷重が大きくなり非液状化一体構造体220の下方の基礎地盤Bが液状化しにくくなる。
また、法尻部211に砕石で法尻砕石層211aを形成してもよい。
このようにして得られた本発明の第2実施例である既設盛土の保守メンテナンス工法は、法尻部復元盛土工程の後に法尻部211の外縁領域A2の下方に敷設された砕石221およびシート状のジオシンセティックス222または金網上に盛土崩れ抑止重しとしてのふとん籠に入った栗石231や押え盛土232を設置する盛土崩れ抑止重し設置工程を具備したことにより、既設盛土210の法尻部211の滑り落ちをより効果的に回避することができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第3実施例である既設盛土の保守メンテナンス工法について、図11に基づいて説明する。
ここで、図11は、本発明の第3実施例の河川堤防用盛土を示す正面断面図である。
第3実施例の既設盛土の保守メンテナンス工法は、第1実施例の既設盛土を河川堤防用盛土に適用したものであり、多くの要素について第1実施例の既設盛土の保守メンテナンス工法と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する300番台の符号を付すのみとする。
図11に示すように、法尻部一時撤去工程において、既設盛土310の川裏側の法尻部311Aを一時撤去する。
そして、川裏側のみに非液状化一体構造体320を設置する。
これにより、川表側の法尻部311Bを一時撤去する必要がない。
さらに、川表側に水道(みずみち)が形成されない。
このようにして得られた本発明の第3実施例である既設盛土の保守メンテナンス工法は、既設盛土310が、河川堤防用盛土であり、法尻部一時撤去工程において、既設盛土310の川裏側の法尻部311Aを一時撤去することにより、容易に工事を行うとともに安全に工事を行うことができるなど、その効果は甚大である。
110、210、310 ・・・ 既設盛土
111、211 ・・・ 法尻部
311A・・・ 川裏側の法尻部
311B・・・ 川表側の法尻部
211a ・・・ 法尻砕石層
120、220、320 ・・・ 非液状化一体構造体
121、221、321 ・・・ 砕石
122、222、322 ・・・ ジオシンセティックス
231 ・・・ ふとん籠に入った栗石(盛土崩れ抑止重し)
232 ・・・ 押え盛土(盛土崩れ抑止重し)
A1 ・・・ 法尻部の一時撤去領域
A2 ・・・ 法尻部の外縁領域
A3 ・・・ 法尻下方基礎地盤の掘削範囲
B ・・・ 基礎地盤
B1 ・・・ 法尻下方基礎地盤
B2 ・・・ 外側領域基礎地盤
B3 ・・・ 既設盛土下方基礎地盤

Claims (7)

  1. 地震の際に基礎地盤が液状化を起こす場合であっても前記基礎地盤上に施工された既設盛土の変形を抑制する既設盛土の保守メンテナンス工法であって、
    前記既設盛土の法尻部を一時撤去する法尻部一時撤去工程と、
    前記法尻部の一時撤去領域と法尻部の外縁領域との下方に亘って存在する法尻下方基礎地盤を掘削する法尻下方基礎地盤掘削工程と、
    前記法尻下方基礎地盤の掘削範囲に砕石およびシート状のジオシンセティックスまたは金網を敷設する砕石・補強材敷設工程と、
    前記法尻部の一時撤去領域に再び盛土して前記法尻部を復元する法尻部復元盛土工程とを備えていることを特徴とする既設盛土の保守メンテナンス工法。
  2. 前記砕石・補強材敷設工程が、前記砕石の敷設に次ぐ前記ジオシンセティックスまたは金網の敷設後に前記砕石を再度敷設して前記ジオシンセティックスまたは金網を前記砕石で挟み込んだ非液状化一体構造体を形成することを特徴とする請求項1に記載の既設盛土の保守メンテナンス工法。
  3. 前記砕石・補強材敷設工程が、前記ジオシンセティックスまたは金網の敷設に次ぐ前記砕石の敷設後に前記ジオシンセティックスまたは金網を再度敷設してジオシンセティックスまたは金網の外周端部同士を連結して前記砕石を前記ジオシンセティックスまたは金網で包み込んだ非液状化一体構造体を形成することを特徴とする請求項1に記載の既設盛土の保守メンテナンス工法。
  4. 前記法尻部復元盛土工程の後に、前記法尻部の外縁領域の下方に敷設された砕石およびシート状のジオシンセティックスまたは金網上に盛土崩れ抑止重しを設置する盛土崩れ抑止重し設置工程を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の既設盛土の保守メンテナンス工法。
  5. 前記ジオシンセティックスが、複数の縦帯と、該複数の縦帯を連結する横帯とを有し、
    前記縦帯が、並列に引き揃えた繊維束の芯材と、該芯材を被膜する被膜層とを有し、
    前記砕石・補強材敷設工程が、前記ジオシンセティックスの縦帯延設方向を法尻部の内外方向としてジオシンセティックスを敷設することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の既設盛土の保守メンテナンス工法。
  6. 前記既設盛土が、道路用盛土であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の既設盛土の保守メンテナンス工法。
  7. 前記既設盛土が、河川堤防用盛土であり、
    前記法尻部一時撤去工程において、前記既設盛土の川裏側の法尻部を一時撤去することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の既設盛土の保守メンテナンス工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6334021B1 (ja) * 2017-02-24 2018-05-30 エターナルプレザーブ株式会社 平面道路の液状化変形抑制対策構造

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