JP2016179699A - 液体噴射ヘッド、液体噴射装置、液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents

液体噴射ヘッド、液体噴射装置、液体噴射ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化により全体的なコストを低減できる液体噴射ヘッドを提供する。
【解決手段】ノズル開口21が設けられたノズルプレート20と、圧力発生室12が設けられた流路形成基板10と前記圧力発生室12内の液体に圧力変化を生じさせる圧電アクチュエーター300とを備えたアクチュエーターユニット200と、圧力発生室12とノズル開口21とを連通する連通路16が設けられた連通板15と、アクチュエーターユニット200が内部に配設されるように連通板と接合される枠体40Aであり、圧力発生室に供給する液体を貯留しておくマニホールド100をアクチュエーターユニットと形成する第1のケース部材40と、第1のケース部材40に接合され、外部からマニホールド100に液体を送る導入路42が形成された第2のケース部材41とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドに関し、特に、液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドに関する。
液滴を噴射する液体噴射ヘッドの代表例であるインクジェット式記録ヘッドとしては、例えば、長手方向に沿い多数の圧力発生室が形成された流路形成基板と、流路形成基板の一方面側に前記各圧力発生室に対応させて設けられた圧電アクチュエーターとを具備し、各圧電アクチュエーターの変位によって圧力発生室内に圧力を付与することで、各ノズル開口からインク滴を噴射させるものがある。ここで、各ノズル開口は、各圧力発生室に対応させるとともに、その厚さ方向に貫通させて設けてある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。かかるノズルプレートは前記圧力発生室の他方面側の開口部を閉塞するように前記流路形成基板の他方面側に貼り付けてある。すなわち、流路形成基板の他方面側にはノズルプレートが直接貼着されている。
特開2009−233870号公報
しかしながら、ノズルプレートは比較的高価な部材であり当該インクジェット式記録ヘッドのコストの高騰の一因となっている。また、ノズルプレートの中には絶縁性の撥水膜を塗布したものがあるが、この場合には、より顕著にコストの高騰要因となる。
また、流路形成基板は、シリコン単結晶基板である流路形成基板用ウェハーに多数個を一度に形成した後、それぞれを切り出すことにより形成している。このため、当該インクジェット式記録ヘッドのコストの低減を図るためには、流路形成基板の取り数を増やすことが肝要である。したがって、流路形成基板の可及的な小型化が望まれる。
しかしながら、上述の如き従来技術に係るインクジェット式記録ヘッドにおいては、各圧力発生室に供給するインクを貯留しておく液体貯留部も流路形成基板に設けているので小型化にも限界があり、コスト低減の阻害要因となってしまうという問題がある。
なお、このような問題はインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドだけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明は、このような事情に鑑み、ノズルプレートの小型化や圧力発生室を備えた部材の小型化を図ることにより全体的なコストの低減化を図ることができる液体噴射ヘッド及びこれを有する液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射するノズル開口が設けられたノズルプレートと、前記ノズル開口に連通する圧力発生室が設けられた流路形成基板と、前記ノズルプレートと前記流路形成基板との間に設けられ、前記圧力発生室と前記ノズル開口とを連通させる連通路が設けられた連通板と、前記圧力発生室に対して前記流路形成基板の側端面の側に設けられ、前記圧力発生室に供給する液体を貯留する液体貯留部と、前記流路形成基板および前記液体貯留部を内部に配設する第1のケース部材と、を有し、前記第1のケース部材は、前記連通板に固着されることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、液体貯留部のノズルプレート側の面を連通板で画成しているので、ノズルプレートを幅狭に形成することができる。この結果、ノズルプレート20の面積を狭くすることができ、ノズルプレート20のコストを低減することができる。特に、ノズルプレートの表面に撥水性を有する撥水膜が設けられている場合には、高価な撥水膜の面積を低減させることができるので、顕著なコスト低減効果が得られる。また、ノズルプレートの材料である比較的高価な金属板やセラミックス板の面積を単純に小さくすることでも、勿論コストの低減に寄与させることができる。
さらに、本態様では、枠体の内周面とアクチュエーターユニットの端面との間に前記液体貯留部が形成されるようにしたので、アクチュエーターユニットの小型化も実現でき、この点からもコストの低減に寄与させることができる。すなわち、シリコンウェハー等の大判の基板に、複数の流路形成基板等を一体的に形成する際に、流路形成基板等が小型化されることで、取り数を増やすことができ、この結果コストの低減を図り得る。
第1及び第2のケース部材をはじめ、各部品を積層して全体を組み立てることができるので、位置決めの容易性とも相俟って製造工程も合理化することが可能になる。
さらに本態様では、前記液体貯留部を封止する封止膜を有する第2のケース部材を備え、前記第2のケース部材は、前記封止膜が前記第1のケース部材と前記第2のケース部材との間で挟持されることが好ましい。この場合には、封止膜を第2のケース部材のケース本体と第1のケース部材の枠体との間に挟持することで封止膜を固定しているので、封止膜と枠体との間のシール性を良好に確保することができる。また、第1及び第2のケース部材をはじめ、各部品を積層して全体を組み立てることができるので、位置決めの容易性とも相俟って製造工程も合理化することが可能になる。
さらに本態様では、前記圧力発生手段が、保護部材で覆われるとともに、前記保護部材が前記液体貯留部に臨むとともに前記封止膜に相対向する切欠部を有するものであることが望ましい。これによれば、圧力発生手段を保護することができるとともに、切欠部に対応する領域まで可撓部の面積を広げることができるので、この部分に大きなコンプライアンスを持たせることができる。
さらに、本態様では、前記連通板が、前記流路形成基板よりも大きな面積を有することが望ましい。これによれば、アクチュエーターユニットの小型化も実現でき、この点からもコストの低減に寄与させることができる。すなわち、シリコンウェハー等の大判の基板に、複数の流路形成基板等を一体的に形成する際に、流路形成基板等が小型化されることで、取り数を増やすことができ、この結果コストの低減を図り得る。
さらに、前記ノズルプレートが、前記連通板よりも小さい面積を有することが望ましい。これによれば、液体貯留部のノズルプレート側の面を連通板で画成しているので、ノズルプレートを幅狭に形成することができる。この結果、ノズルプレート20の面積を狭くすることができ、ノズルプレート20のコストを低減することができる。特に、ノズルプレートの表面に撥水性を有する撥水膜が設けられている場合には、高価な撥水膜の面積を低減させることができるので、顕著なコスト低減効果が得られる。また、ノズルプレートの材料である比較的高価な金属板やセラミックス板の面積を単純に小さくすることでも、勿論コストの低減に寄与させることができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体の噴射品質を向上した液体噴射装置を実現できる。
実施形態に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態に係る記録ヘッドの平面図である。 図2のA−A線拡大断面図及びその一部を拡大して示す断面図である。 実施形態に係る記録装置の概略構成を示す図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る液体噴射ヘッドの一例を示すインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図、図2はその平面図、図3は図2のA−A線拡大断面図及びそのアクチュエーターユニット部分を抽出して示す拡大断面図である。
図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方の面には二酸化シリコンからなる弾性膜50が形成されている。流路形成基板10には、複数の圧力発生室12がほぼ直線上に並設された列が2列形成されている。なお、圧力発生室12が略直線上に並設された2列は、一方の圧力発生室12の列に対して、他方の圧力発生室12の列が、並設方向で圧力発生室12の隣り合う間隔の半分だけずれた位置に配置されている。これにより、詳しくは後述するノズル開口21も同様に、ノズル開口21の2列が半分の間隔だけずれて配置されて、解像度を2倍にしている。
また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向の一端部側には、インク供給路14が設けられており、複数の圧力発生室12に共通する液体貯留部であるマニホールド100からのインクがインク供給路14を介して圧力発生室12に供給される。なお、インク供給路14は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、マニホールド100から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。ちなみに、本実施形態では、共通流路であるマニホールド100に連通する複数の個別流路を圧力発生室12とインク供給路14とで構成している。
また、流路形成基板10の開口面側(弾性膜50とは反対側)には、連通板15が接着剤や熱溶着フィルム等を介して設けられている。連通板15には、各圧力発生室12に連通する厚さ方向に貫通した連通路16が設けられている。連通路16は、圧力発生室12の長手方向において、インク供給路14と連通する端部とは反対側の端部に連通して設けられている。また、連通路16は、各圧力発生室12毎に独立して設けられている。このため、連通路16も、圧力発生室12が成す列と同様に略直線上に並設されている。このような連通路16を介して圧力発生室12は詳しくは後述するノズル開口21と連通している。
また、連通板15の流路形成基板10とは反対側には、ノズルプレート20が接着剤や熱溶着フィルム等を介して設けられている。ノズルプレート20には、各連通路16を介して各圧力発生室12と連通するノズル開口21が設けられている。なお、ノズルプレート20は、ステンレス鋼等の金属や、ガラスセラミックス、シリコン単結晶基板などからなる。
このようなノズルプレート20は、本実施形態では、連通板15よりも小さい。ノズルプレート20は、少なくとも2列の連通路16のノズルプレート20側の開口を共通して覆う大きさを有する。このように、ノズルプレート20の吐出方向からの平面視の面積を連通板15の吐出方向からの平面視の面積よりも小さくすることで、コストを低減することができる。ちなみに、図示していないが、ノズルプレート20の液体噴射面(連通板15とは反対側の面)には、撥水性(撥液性)を有する撥水膜が設けられている。このような撥水膜は高価であり、撥水膜を成膜する面積に応じてノズルプレート20のコストは高くなる。本実施形態では、ノズルプレート20の面積を小さくすることで、撥水膜を成膜する面積を狭めてノズルプレート20のコストを低減することができる。もちろん、ノズルプレート20の材料である金属板やセラミックス板の面積を単純に小さくすることでコストを低減することができる。
一方、このような流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、例えば、酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜55が形成されている。さらに、この絶縁体膜55上には、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とが、成膜及びリソグラフィー法によって順次積層されて圧電アクチュエーター300を構成している。ここで、圧電アクチュエーター300は、第1電極60、圧電体層70及び第2電極80を含む部分をいう。一般的には、圧電アクチュエーター300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。本実施形態では、第1電極60は圧電アクチュエーター300の共通電極とし、第2電極80を圧電アクチュエーター300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。なお、上述した例では、弾性膜50、絶縁体膜55及び第1電極60が振動板として作用するが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、弾性膜50及び絶縁体膜55を設けずに、第1電極60のみが振動板として作用するようにしてもよい。また、圧電アクチュエーター300自体が実質的に振動板を兼ねるようにしてもよい。
各圧電アクチュエーター300の個別電極である第2電極80には、例えば、金(Au)等からなるリード電極90がそれぞれ接続されている。このリード電極90には、駆動IC等の駆動回路120が設けられたフレキシブル配線であるCOF等の配線基板121が接続されており、駆動回路120からの信号は、配線基板121及びリード電極90を介して各圧電アクチュエーター300に供給される。
本実施形態では、上述の流路形成基板10及び圧電アクチュエーター300がアクチュエーターユニット200を構成している。
流路形成基板10上の圧電アクチュエーター300側の面には、圧電アクチュエーター300に対向する領域にその運動を阻害しない程度の空間を確保可能な保持部31を有する保護基板30が接着剤や熱溶着フィルム等を介して接合されている。本実施形態における保護基板30には、マニホールド100に臨むとともに封止膜41Bに相対向する切欠部30Aが形成されている(切欠部30Aの機能に関しては後に詳述する)。
また、圧電アクチュエーター300は、保持部31内に形成されているため、外部環境の影響を殆ど受けない状態で保護されている。本実施形態では、圧力発生室12が幅方向に並設された2列に対応して圧電アクチュエーター300が幅方向に並設された列が2列設けられているため、保持部31を圧電アクチュエーター300の幅方向に並設された列に亘って共通して設けると共に、保持部31を各圧電アクチュエーター300の列毎に独立して設けた。
また、保護基板30には、2つの保持部31の間に、保護基板30を厚さ方向に貫通して設けられた貫通孔32が設けられている。流路形成基板10の圧電アクチュエーター300から引き出されたリード電極90の端部は、貫通孔32内に露出するように延設されており、リード電極90と配線基板121とは貫通孔32内で電気的に接続されている。
このような保護基板30は、本実施形態では、流路形成基板10と略同じ大きさ(接合面側の面積)で形成されている。また、保護基板30の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス材料、金属、樹脂等が挙げられるが、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料で形成されていることがより好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
本実施形態における第1のケース部材40は矩形の枠体40Aと、枠体40Aの外周部分を取り囲むように形成された壁面部40Bとを有している。すなわち、第1のケース部材40は断面がL字状の箱状枠体となっている。ここで、枠体40Aの一方面側の開口部には連通板15の流路形成基板10側の面が固着されている。また、枠体40Aはその高さがアクチュエーターユニット200の高さとはほぼ同一になるように形成してあり、その内部にはアクチュエーターユニット200が配設してある。すなわち、枠体40Aの内部空間の中央部でアクチュエーターユニット200の流路形成基板10が連通板15に固着されている。かくして、圧力発生室12に供給するためのインクを貯留しておくマニホールド100は、枠体40Aの内周面とアクチュエーターユニット200の端面との間で、アクチュエーターユニット200の両側にそれぞれ画成されている。また、連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積(流路形成基板10との接合面)を有しており、液滴の吐出方向からの平面視において、第1のケース部材40と略同じ外縁形状となっている。
第2のケース部材41は、ケース本体41Aと可撓性部材からなる封止膜41Bとを有しており、第1のケース部材40の壁面部40Bが形成する内部の空間に、ケース本体41Aが封止膜41Bとともに嵌めこまれることにより第1のケース部材40に積層された構造となっている。すなわち、封止膜41Bは、第1のケース部材40の枠体40Aの第2のケース部材41側の面とケース本体41Aとの間に挟持されてマニホールド100側の面がマニホールド100に臨んでいる。ここで、ケース本体41Aのマニホールド100及び切欠部30Aに相対向する領域は凹形状を有する空間部46となっている。かかる領域で封止膜41Bによりマニホールド100が封止されるとともに、封止膜41Bが撓み変形可能な構造となっている。この結果、マニホールド100の第2のケース部材41側(連通板15とは反対側)の一部は、封止膜41Bのみで封止された撓み変形可能な可撓部47となっている。このように、本実施形態では可撓部47を、切欠部30Aに対応する領域も含めた広い面積とすることができるので、その分大きなコンプライアンスを確保し得る。ここで、封止膜41Bは、剛性が低く可撓性を有する材料、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等からなる。
また、第2のケース部材41には外部から両側のマニホールド100にそれぞれ至る貫通流路である2本の導入路42が形成してあり、各導入路42を介してインクがマニホールド100に供給される。
さらに、第2のケース部材41には、厚さ方向に貫通して、保護基板30の貫通孔32に連通する接続口48が設けられている。この接続口48に挿通された配線基板121が、保護基板30の貫通孔32を挿通されてリード電極90と接続される。配線基板121は接続基板のコネクター(図示せず)を介して外部配線に接続されており、該外部配線から所定の印刷信号が各リード電極に供給される。
なお、特に図1に明示する通り、ノズルプレート20、連通板15、第1のケース部材40、封止膜45、第2のケース部材41にはそれぞれの長手方向の両端部に位置決め孔91,92,93,94,95が設けてあり、各部を組み立てる際には位置決めピンに各位置決め孔91〜95を挿入することで位置決めを行いつつ積層することにより組み立てる。
本実施形態では、上述の如く、第1のケース部材40を用いてマニホールド100を形成することで、流路形成基板10及び保護基板30を小型化することができる。ここで例えば、流路形成基板や保護基板にマニホールドを設ける場合、流路形成基板及び保護基板がマニホールドの周壁を画成することになり、流路形成基板と保護基板とが圧力発生室の長手方向に大きくなってしまう。これに対して、本実施形態では、流路形成基板10及び保護基板30の端面がマニホールド100の一方面(圧力発生室12の長手方向)を画成し、マニホールド100の他方の面を第1のケース部材40の枠体40Aの内周面で画成するようにしたため、流路形成基板10及び保護基板30を小型化することができる。これにより、シリコンウェハー等の大判の基板に、複数の流路形成基板10や保護基板30を一体的に形成する際に、流路形成基板10及び保護基板30を小型化することで、大判の基板からの取り数を増やすことができ、コストを低減することができる。なお、シリコンウェハー等の大判の基板に複数の流路形成基板10や保護基板30を一体的に形成することで、複数の流路形成基板10や保護基板30を同時に形成することが可能となり、コストを低減することができる。
また、本実施形態では、マニホールド100のノズルプレート20側の面を連通板15で画成するようにしたため、ノズルプレート20が積層方向(厚さ方向)でマニホールド100に重なる大きさは不要になる。これにより、ノズルプレート20の面積を狭くすることができ、ノズルプレート20のコストを低減することができる。
このようなインクジェット式記録ヘッド1では、外部のインク液体貯留手段(図示せず)から導入路42に供給されたインクはマニホールド100から各圧力発生室12に供給される。そして、駆動回路120から供給される印刷信号により圧力発生室12に対応する圧電アクチュエーター300を駆動させてたわみ変形させる。このことで、圧力発生室12の容積を変化させて、ノズル開口21からインク滴を吐出させる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、第1のケース部材40は断面形状がL字状になるように枠体40Aと壁面部40Bとが一体となった形状とし、第2のケース部材41は壁面部40Bが形成する内部の空間に嵌め込むようにしたが、これに限るものではない。枠体40Aである第1のケース部材40に第2のケース部材41を単に積層する構造でも基本的には構わない。ただ、上記実施形態の如く形成することにより第2のケース部材41の可撓部となりマニホールド100に臨む封止膜41Bをケース本体41Aと第1のケース部材40の枠体40Aの面との間で挟持することができるのでこの部分のシール性を良好に保持することができる。
また、保護基板30に切欠部30Aを設けたが、これも必ずしも必要ではない。ただ、切欠部30Aを設けた場合には、撓み変形可能な領域である可撓部47の面積を大きく確保することができ、この部分に大きなコンプライアンスを持たせることが可能になる。可撓部47はケース本体41Aとは別の封止膜45で形成したが、第2のヘッド部材自体を弾性部材で形成しても良いし、またはマニホールド100に臨む部分を可撓性部材で形成しても良い。要するにマニホールド100に臨む部分が撓み変形し得るように構成されていれば良い。
上記実施形態では流路形成基板10として、シリコン単結晶基板を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、SOI基板、ガラス、金属等の材料を用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態では圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、薄膜型の圧電アクチュエーター300を用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターや、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターなどを使用することができる。また、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
上記実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図4は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。同図に示すように、上記実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A、1Bは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A、2Bが着脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラーなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
なお、上述した例では、記録シートSの搬送方向と交差する方向(主走査方向)に移動するキャリッジ3に記録ヘッドユニット1A,1Bを搭載し、記録ヘッドユニット1A,1Bを主走査方向に移動させながら印刷を行う、いわゆるシリアル型のインクジェット式記録装置であるがこれに限るものではない。記録ヘッドが固定されて記録シートSを搬送するだけで印刷を行う、いわゆるライン式のインクジェット記録装置であっても、勿論構わない。
さらに上記実施形態では、液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は広く液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1、1A、1B インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 2 インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 14 インク供給路、 15 連通板、 16 連通路、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、30 保護基板、 30A 切欠部、 40 第1のケース部材、 40A 枠体、 40B 壁面部、 41 第2のケース部材、 41B 封止膜、 42 導入路、 60 第1電極、 70 圧電体層、 80 第2電極、 90 リード電極、 100 マニホールド、 120 駆動回路、 121 配線基板、 200 アクチュエーターユニット、 300 圧電アクチュエーター
本発明は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッド、液体噴射装置、液体噴射ヘッドの製造方法に関し、特に、液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドに関する。

Claims (1)

  1. 液体を噴射するノズル開口が設けられたノズルプレートであって、シリコン単結晶基板により形成されたノズルプレートと、
    前記ノズル開口に連通する圧力発生室が設けられた流路形成基板と、
    前記ノズルプレートと前記流路形成基板との間に設けられ、前記圧力発生室と前記ノズル開口とを連通させる連通路が設けられた連通板と、
    前記圧力発生室に対して前記流路形成基板の側端面の側に設けられ、前記圧力発生室に供給する液体を貯留する液体貯留部と、
    前記流路形成基板および前記液体貯留部を内部に配設する第1のケース部材と、を有し、
    前記第1のケース部材は、前記連通板に固着され、
    前記流路形成基板は、前記ノズルプレートよりも短手方向において大きい、
    ことを特徴とする液体噴射ヘッド。
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