以下、本発明における実施の形態について説明する。
[写真シール作成装置の外観構成]
図1は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール作成装置1はゲームセンタ等の店舗に設置される。利用者は1人であることもあるが、主に2人又は3人等の複数人である。
写真シール作成装置1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、背景や前景の画像となる合成用画像や手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いることにより、撮影画像を彩り豊かな画像に編集する。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、及び事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は、利用者を撮影する撮影処理を行う装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に臨む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタ等が設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42B(図示せず)により構成される。
側面パネル42Aには、複数個のLED(Light Emitting Diode)が埋め込まれてなるLED発光部43が設けられている。側面パネル42Aの表面には、その全体を覆うように、写真シール作成装置1の製造メーカや、その製造メーカと提携している企業の商品やサービス等の広告が印刷されたアクリル板等から構成されるPOP広告が装着される。そのPOP広告のLED発光部43に対応する部分には、広告として特にアピールされる情報が印刷され、LED発光部43の発光によりその情報が強調されるようになる。LED発光部43は、図示せぬ側面パネル42Bにも設けられるようにしてもよいし、側面パネル42A,側面パネル42Bのいずれか一方のみに設けられるようにしてもよい。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、及び、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図示せず)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって、それぞれの下部が、例えば金属製の略コの字型の部材である連結部23A’によって連結される。また、図示されないが、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって、それぞれの下部が、例えば金属製の略コの字型の部材である連結部23B’によって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、及び背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。図示されないが、撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、及び背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、及び側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色又は柄の異なる、背景に利用される巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
なお、背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキー用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキー用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、撮影処理や編集処理において、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、及び背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタ等の構成が設けられる。
図1に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図2)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う編集空間となる。
図2は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理を利用者に行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を携帯電話機等の携帯端末に送信する処理、ミニゲームを利用者に行わせる処理、アンケートに答えさせる処理等が含まれる。
図2に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体をその一部として有しており、残りの部分は編集部12の左側面と一体に設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口等が設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図3を参照して説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、又は白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタ等を利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示等によって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1又は編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、各装置の構成について説明する。
[撮影部の構成]
図4は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、及び側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の左側、右側に位置する。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、タッチパネルモニタ92、乳白アクリル板93から構成される。
カメラ91は、レンズやCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたとき等の所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ92は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ92には、適宜、撮影結果としての静止画像や、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
カメラ91の上側及び左右を囲うように複数設けられた乳白アクリル板93の背後には、他のストロボと同様に、カメラ91による撮影に合わせて発光し、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する蛍光灯及びストロボ発光可能な照明装置が設けられている。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の上方に上ストロボ82が設置され、上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ83も設けられる。上ストロボ82及び足元ストロボ83の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。各蛍光灯の発光量が調整されることによって、又は、発光させる蛍光灯の数が調整されることによって、撮影空間A1内の明るさが、利用者が行っている撮影処理の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ83の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口84が設けられる。
ベース部43の上面の左右に形成されるスペース43A及び43Bは、撮影処理を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
[背景部の構成]
図5は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
[編集部の構成]
図6は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132A又は132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCD等のモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
[事後接客部の構成]
図7は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162A又は162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCD等のモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲーム等の事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には写真シール排出口163が設けられ、タブレット内蔵モニタ161の上にはスピーカ164が設けられる。
写真シール排出口163には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、又は、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
スピーカ164は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
[写真シール作成装置の内部構成]
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図8は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)等よりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209、及び事後接客部210の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネット等のネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリ等よりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明装置223、カメラ91、タッチパネルモニタ92、及びスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円等の所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択が利用者により手動で行われるようにしてもよい。
照明装置223は、撮影空間A1内の各ストロボの内部に設けられる蛍光灯であり、制御部201より供給される照明制御信号に従って発光する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102,背面右ストロボ103が設けられている。また、乳白アクリル板93の背後にも、照明装置223としての蛍光灯が設けられている。
また、照明装置223は、制御部201による制御に従って発光量を調整することによって、利用者が行っている撮影作業の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、及びスピーカ231から構成される。編集部209Bも編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、スピーカ164、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、及びシール紙ユニット242から構成される。
プリンタ241は、撮影画像、又は編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口163に排出する。
[制御部の構成]
次に、制御部201について説明する。図9は、制御部201がROM206等に格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理や利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部301、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部302、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部303、及び、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部304を有する。
つまり、制御部201は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
[撮影処理部の詳細]
図10は、図9の撮影処理部301の詳細な構成例を示している。
撮影処理部301は、カメラ91を制御し、利用者を被写体として複数回の撮影を行い、複数の撮影画像を取得する。
撮影処理部301は、画像処理部321、表示制御部322、選択受付部323、及び加工部324を備えている。
画像処理部321は、撮影処理部301により取得された撮影画像の少なくとも1枚に対して、所定の画像処理を施す。
表示制御部322は、タッチパネルモニタ92の表示を制御する。
選択受付部323は、タッチパネルモニタ92に対する利用者の選択操作を受け付ける。
加工部324は、撮影画像を、所定の用途に適した画像に加工する。
[写真シール作成装置の動作説明]
次に、図11のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS1において、撮影処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
ステップS1において、硬貨が投入されたと判定された場合、ステップS2において、撮影処理部301は、撮影によって得られる撮影画像に対して設定される写りを選択する写り選択処理を行う。なお、写り選択処理の詳細は、図12のフローチャートを参照して詳述する。
ステップS3において、撮影処理部301は、撮影部208を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ92にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影する撮影処理を行う。撮影処理では、利用者の顔又は上半身を撮影するアップ撮影が行われるが、利用者の全身を撮影する全身撮影が行われるようにしてもよい。
ステップS4において、撮影処理部301の画像処理部321は、撮影処理により得られる撮影画像を対象として、ステップS2の写り選択処理で選択された写りに対応する写り設定処理を施す。
ステップS5において、撮影処理部301は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1又は編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1又は編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ92に画面を表示させることによって、又は音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS6において、編集処理部302は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209を制御し、編集処理を行う。具体的には、編集処理部302は、編集対象画像として選択された撮影画像に合成する合成用画像を利用者に選択させ、選択された合成用画像を撮影画像に合成させ、得られた合成画像に対して、利用者による編集操作に従って編集を行う。
ステップS7において、編集処理部302は、編集空間A2−1又は編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、又は音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS8において、印刷処理部303は、例えば、撮影画像や編集済み画像のうち、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる印刷処理を行う(開始する)。
また、タブレット内蔵モニタ161に表示される、事後接客処理の開始ボタンが選択されると、ステップS9において、事後接客処理部304は、印刷終了待機中の利用者に対する事後接客処理を行う。具体的には、事後接客処理部304は、撮影画像や編集済み画像を携帯端末に送信する携帯送信ゲーム処理を事後接客処理として行い、携帯端末の電子メールアドレスを直接入力することで画像を携帯端末に送信するか、非接触型ICと通信することで画像を携帯端末に送信するかを利用者に選択させる送信方法の選択画面や、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者による操作に応じて画像を送信する。
印刷が終了すると、ステップS10において、事後接客処理部304は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口163に排出し、処理を終了させる。
[写り選択処理の詳細]
次に、図12のフローチャートを参照して、図11のステップS2における写り選択処理の詳細を説明する。
ステップS21において、撮影処理部301は、カメラ91を制御し、利用者を被写体としたサンプル画像を生成するための撮影であるサンプル撮影を行う。
ここで、サンプル画像とは、撮影画像に施される写りに関する画像処理の処理内容(処理結果)を利用者に確認させるためのサンプル(見本)となる画像である。つまり、サンプル画像とは、撮影画像に対して写りに関する画像処理を施すことで生成される画像である。
また、写りに関する画像処理とは、撮影画像に対して、彩度、明度、シャープネス、及びコントラストのうちの少なくとも1つを調整する画像処理をいう。すなわち、写りは、彩度、明度、シャープネス、及びコントラストによって決まる。この写りに関する画像処理を撮影画像に施すことによって、撮影画像の写りが設定される。写りとしては、例えば、かわいい写りやきれいな写りがあり、かわいい写りであればシャープネスを抑えてぼかした画像処理が、きれいな写りであれば彩度の色味を(かわいい写りで施される彩度より)赤系統にする画像処理が、撮影画像に対して施される。なお、以下においては、写りに関する画像処理を、写り設定処理という。
なお、ステップS21におけるサンプル撮影は、利用者にとって最初に行う撮影であるので、試しに行う撮影である試し撮影として位置付けることができる。
また、サンプル撮影では、利用者の顔又は上半身を撮影するアップ撮影が行われるものとするが、利用者の全身を撮影する全身撮影が行われるようにしてもよい。
ステップS22において、画像処理部321は、撮影処理部301によるサンプル撮影により取得された1枚の撮影画像を対象として、写り設定処理を施す。そして、画像処理部321は、複数の異なるサンプル画像を生成し、表示制御部322に供給する。具体的には、画像処理部321は、サンプル撮影により取得された1枚の撮影画像から、彩度、明度、シャープネス、及びコントラストのいずれかまたは全部がそれぞれ異なるように調整された複数のサンプル画像を生成する。
つまり、生成される複数のサンプル画像は、それぞれ彩度のみが異なる複数の画像であったり、それぞれ明度、シャープネス、及びコントラストが異なる複数の画像であったりする。また、サンプル撮影により取得された撮影画像に対して、彩度のみを調整したもの、明度のみを調整したもの、シャープネスのみを調整したもの、コントラストのみを調整したものを合わせて、複数のサンプル画像としてもよい。
ステップS23において、表示制御部322は、画像処理部321からのサンプル画像に基づいて、例えば、図13に示すような写り選択画面を、タッチパネルモニタ92に表示させる。
図13は、図11のフローチャートのステップS4において撮影画像に対して施される写り設定処理の写りを、利用者に選択させるための写り選択画面の一例を示している。
図13の写り選択画面には、選択表示341,342が示されている。
選択表示341には、Aコースの写り(例えば、撮影画像上の利用者がかわいく写るようにするための写り)に対応する写り設定処理が施されたサンプル画像341aが表示される。このサンプル画像341aは、画像処理部321により、撮影画像を対象として、Aコースに対応する写り設定処理が施されることにより生成される。
選択表示342には、Bコースの写り(例えば、撮影画像上の利用者がきれいに写るようにするための写り)に対応する写り設定処理が施されたサンプル画像342aが表示される。このサンプル画像342aは、画像処理部321により、サンプル画像を対象として、Bコースに対応する写り設定処理が施されることにより生成される。
利用者により、タッチパネルモニタ92に表示されたサンプル画像341a,342aのいずれかが選択されると、ステップS24において、選択受付部323は、利用者による、タッチパネルモニタ92に対するサンプル画像の選択操作を受け付ける。そして、選択受付部323は、選択されたサンプル画像に施されている写り設定処理を、撮影画像に施す写り設定処理として決定し、その旨を、画像処理部321に通知する。
その後、図11のステップS3以降の処理が行われ、ステップS4において、利用者により選択された写りに対応する写り設定処理が、ステップS3における撮影処理により取得された例えば6枚の撮影画像に対して施される。
つまり、画像処理部321は、複数回行われる撮影のうち、サンプル撮影によって取得された、少なくとも1枚の撮影画像に対して、写り設定処理を施すことで、複数の異なるサンプル画像を生成する。また、画像処理部321は、利用者によって選択されたサンプル画像に施された写り設定処理を、複数回行われる撮影のうち、撮影処理(ステップS3)における撮影により取得された例えば6枚の撮影画像に対して施す。その結果、利用者が選択した写りの撮影画像が得られる。
以上の処理によれば、利用者に、利用者自身を被写体とした、写り設定処理が施されたサンプル画像を確認させて、写りを選択させることができるので、利用者がイメージした通りの画像を利用者に提供し、利用者の満足度を向上させることが可能となる。
上述した処理において、サンプル撮影(試し撮影)により取得され、写り設定処理が施されたサンプル画像は、写り設定処理が施された撮影画像とともに、記憶部202に記憶されるものとする。なお、記憶部202に記憶されるサンプル画像は、利用者によって選択されたサンプル画像のみでもよいし、利用者によって選択されなかったものを含んだ全てのサンプル画像であってもよい。サンプル画像は、撮影画像と同様、編集対象画像やシール紙への印刷の対象となる画像、利用者の所有する携帯端末への送信の対象となる画像となる。
なお、記憶部202に記憶されたサンプル画像は、写り選択処理が終了したときや、撮影画像に施される写り設定処理が決定したときに消去されるようにしてもよい。
また、上述した処理では、サンプル撮影は、試し撮影として、ステップS3の撮影処理の前に行われるものにしたが、撮影処理の後に行われるようにしてもよい。すなわち、ステップS3の撮影処理と、ステップS4の撮影画像に対する写り設定処理の間に、写り選択処理が行われるようにする。
この場合、利用者は、撮影処理と同様の雰囲気で、緊張することなくサンプル撮影を行うことができる。また、利用者は、撮影処理により、望ましい立ち位置や接写の具合等を把握した上で、サンプル撮影を行うことができるので、利用者にとってより良い条件でサンプル撮影を行うことができる。
さらに、サンプル撮影が、ステップS3の撮影処理において行われる複数回(例えば6回等)の撮影のうちのいずれかとして行われるようにしてもよい。すなわち、ステップS3の撮影処理と、ステップS4の撮影画像に対する写り設定処理の間に、写り選択処理が行われるようにして、写り選択処理においては、撮影処理により取得された撮影画像のうちの1枚を利用者に選択させることで、サンプル画像が生成されるようにする。
この場合、利用者は、複数の撮影画像の中から自分が気に入った撮影画像をサンプル画像として選択することができる。また、サンプル撮影が撮影処理の後に行われる場合と同様に、撮影処理と同様の雰囲気で、緊張することなくサンプル撮影を行うことができるとともに、撮影処理により、望ましい立ち位置や接写の具合等を把握した上で、サンプル撮影を行うことができるので、利用者にとってより良い条件でサンプル撮影を行うことができる。
また、上述した処理において、利用者に提供される撮影画像毎に、撮影画像を対象とした写り設定処理を決定するようにしてもよい。この場合、利用者は、撮影画像毎に、その撮影画像に施したい写り設定処理が施されたサンプル画像を選択することとなる。
撮影画像毎に写り設定処理を施すようにした場合、利用者は、撮影画像における利用者の雰囲気や、振る舞い、表情等に応じて、撮影画像に施す写り設定処理を変更することができる。よって、写真シール作成装置1は、撮影画像毎に、所望の写り設定処理が施された撮影画像を、シール紙等として利用者に提供することができるので、利用者の満足度を向上させることができる。
さらに、撮影画像上の異なる領域毎に、写り設定処理を施すようにしてもよい。
例えば、撮影画像において、被写体が写っている領域である人物領域と、人物領域以外の領域である背景領域とに対して、それぞれ異なる写り設定処理を施す。この場合、利用者に選択されるサンプル画像に対しても領域毎に異なる写り設定処理を施し、選択されたサンプル画像の各領域に施されている写り設定処理が、撮影画像の各領域に施される。これにより、撮影画像に写る利用者の写りを、より際立たせることができる。
なお、利用者が複数の場合、撮影画像上の人物領域を対象とした写り設定処理を、利用者毎に選択させることができる。この場合、利用者毎に、所望の写り設定処理を施すことが可能となる。
例えば、図13に示されるように、2人の利用者U1及びU2が存在する場合、利用者U1と利用者U2に、それぞれ異なる写り設定処理が施された複数のサンプル画像の中から、利用者毎に所望する写り設定処理が施されたサンプル画像を選択させる。
そして、利用者U1により選択されたサンプル画像に施された写り設定処理が、撮影画像上の利用者U1が表示された人物領域を対象とする写り設定処理として決定される。また、利用者U2により選択されたサンプル画像に施された写り設定処理が、撮影画像上の利用者U2が表示された人物領域を対象とする写り設定処理として決定される。
この場合、画像処理部321は、顔認識等の技術を用いて、利用者U1と利用者U2をそれぞれ判別し、その判別結果に基づいて、撮影画像上の利用者U1が表示された人物領域と、撮影画像上の利用者U2が表示された人物領域を検知する。そして、画像処理部321は、検知した人物領域を対象として、決定された写り設定処理を施す。
なお、画像処理部321は、顔認識等の技術を用いて、利用者毎の人物領域を検知する他、撮影画像上の人物領域を、タッチペンや指を用いて指定する利用者の操作に応じて、利用者毎の人物領域を検知するようにしてもよい。
さらに、撮影処理部301は、撮影処理により撮影された撮影画像から顔領域(顔を表す領域)を検出し、その顔領域が何個あるかを判断することで、撮影人数を検知するようにしてもよい。撮影人数を検知する場合、6枚の撮影画像が取得されたときには、撮影処理部301は、6枚の撮影画像の全てから、顔領域を検出し、撮影画像毎に撮影人数を割り出すことが好ましい。例えば、5人で撮影しているが、ある撮影画像には2人だけ撮影され、他のある撮影画像には5人が撮影されているということも考えられる。よって、撮影処理部301は、全ての撮影画像毎に撮影人数を算出し、その人数が最大の人数を、撮影人数として検知することが望ましい。また、撮影処理部301は、6枚の撮影画像のうち、4枚の撮影画像に写っている人数で検知してもよい。つまり、撮影処理部301は、6枚の撮影画像のうち、4枚の撮影画像に写っている人数が3人であり、残りの2枚の撮影画像に写っている人数が4人なら、撮影人数として3人を検知する。
また、好ましくは特開2009−17135号公報等に開示されている技術を利用して、それぞれの撮影画像内の検出された顔を識別し、何人撮影されているか算出されるようにしてもよい。例えば、4人の利用者が、2人ずつ撮影を行い、2人(利用者U1と利用者U2とする)の利用者が写った3枚の撮影画像と、2人(利用者U3と利用者U4とする)の利用者が写った3枚の撮影画像が取得されたとする。このとき、取得された6枚の撮影画像を解析すると、利用者U1、利用者U2、利用者U3、利用者U4が検出される。このような場合であっても、利用者は4人であると判断することができるようになる。
なお、以上においては、利用者によって選択されたサンプル画像に施された写り設定処理は、ステップS3の撮影処理において取得される静止画像としての撮影画像に対して施されるものとしたが、タッチパネルモニタ92に表示される、利用者のリアルタイムな動画像であるライブビュー画像に対して施されるようにしてもよい。これにより、利用者は、自分の選んだ写りのライブビュー画像を確認しながら撮影作業を行うことができ、その写りにあった表情をしたりポーズをとることができるようになるので、結果として、利用者の満足度を高めることができる。
ところで、図13の写り選択画面では、写りとして、AコースとBコースの、2種類の写りを同時に表示させるようにしたが、画面を切り替えるようにして、1種類ずつ表示させるようにしてもよい。また、写りは、2種類に限定されず、3種類以上とすることができる。
図14は、3種類以上の写りを表示する写り選択画面の一例を示している。
図14Aに示される写り選択画面には、A乃至Fコースそれぞれの選択表示361乃至366が表示されている。
図14Bに示される写り選択画面には、A乃至Fコースのうち、Aコースの選択表示361のみが表示されている。また、図14Bに示される写り選択画面には、表示中の選択表示361とは別の選択表示を表示させる際に操作されるボタン371も表示される。このボタン371には、「他のコースを見る」という文字が表示されている。
表示制御部322は、図14Aに示されるように、利用者により選択可能な写りとして、A乃至Fコースそれぞれの選択表示361乃至366を、一画面で表示させることができる。この場合、利用者は、写りの全てを、一度に確認した上で、サンプル画像を選択できる。
また、表示制御部322は、図14Bに示されるように、選択表示361乃至366のうちの1の選択表示を表示させることができる。この場合、表示制御部322は、図14Aの場合と比較して、サンプル画像361aを大きく表示させることができる。
したがって、サンプル画像361aに大人数の利用者が写っている場合でも、サンプル画像361aが、タッチパネルモニタ92に大きく表示されるため、本来であれば小さく表示される利用者の写りもわかりやすくなる。
[写り選択処理の他の詳細]
次に、図15のフローチャートを参照して、図14Bに示されるような写り選択画面を表示して、利用者に写りを選択させるときの写り選択処理の詳細を説明する。
なお、図15の写り選択処理では、Aコース及びBコースの2種類の中から、1の写りを決定するものとして説明するが、写りの種類は、2種類に限定されない。
ステップS41において、撮影処理部301は、カメラ91を制御し、利用者を被写体としたサンプル撮影を行う。
ステップS42において、画像処理部321は、撮影処理部301によるサンプル撮影により取得された撮影画像を対象として、Aコースの写り設定処理を施し、その結果得られるサンプル画像361aを、表示制御部322に供給する。
ステップS43において、表示制御部322は、図14Bに示したように、画像処理部321からのサンプル画像361aを含む選択表示361やボタン371等を、タッチパネルモニタ92に表示させる。
利用者により、選択表示361又はボタン371の一方が選択されると、ステップS44において、選択受付部323は、利用者による、タッチパネルモニタ92に対するサンプル画像の選択操作を受け付け、Aコースの写りが選択されたか否か、つまり、選択表示361が選択されたのか、それともボタン371が選択されたのかを判定する。
ステップS44において、Aコースが選択されたと判定された場合、撮影処理部301は、処理をステップS45に進める。
ステップS45において、選択受付部323は、写りをAコースに決定し、その旨を、画像処理部321に通知して、処理を図12のステップS2に戻し、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS44において、Aコースの写りが選択されなかったと判定された場合、撮影処理部301は、処理をステップS46に進める。
ステップS46において、撮影処理部301は、カメラ91を制御し、利用者を被写体とした新たな別のサンプル撮影を行う。
ステップS47において、画像処理部321は、撮影処理部301によるサンプル撮影により取得された新たなサンプル画像を対象として、Bコースの写り設定処理を施し、その結果得られるサンプル画像362aを、表示制御部322に供給する。
ここで、ステップS46において、画像処理部321が、カメラ91を制御して、新たな別のサンプル撮影を行わせるようにしているのは、AコースとBコースとで撮影条件を変更することを意図している。
例えば、AコースとBコースとで、撮影処理時の照明装置223の発光量、つまり、撮影空間A1内の明るさが異なる場合には、ステップS41のサンプル撮影では、Aコースの撮影処理時の発光量でサンプル撮影を行い、ステップS46のサンプル撮影では、Bコースの撮影処理時の発光量でサンプル撮影を行う。この場合、写り毎に発光量が変更されるため、写り設定処理以外の方法で写り毎の差異を見出すことができる。
なお、AコースとBコースとで撮影条件が同一である場合には、ステップS46の処理を省略することができる。そして、ステップS47において、画像処理部321は、ステップS41の処理で撮影処理部301により取得されたサンプル画像を対象として、Bコースの写り設定処理を施すこととなる。
ステップS48において、表示制御部322は、画像処理部321からのサンプル画像362aを含む選択表示362やボタン371等を、タッチパネルモニタ92に表示させる。
利用者により、選択表示362又はボタン371の一方が選択されると、ステップS49において、選択受付部323は、タッチパネルモニタ92に対するサンプル画像の選択操作を受け付け、Bコースの写りが選択されたか否か、つまり、選択表示362が選択されたのか、それともボタン371が選択されたのかを判定する。
ステップS49において、Bコースが選択されなかったと判定した場合、撮影処理部301は、処理をステップS41に戻し、それ以降、同様の処理が行われる。
一方、ステップS49において、Bコースの写りが選択されたと判定された場合、撮影処理部301は、処理をステップS50に進める。
ステップS50において、選択受付部323は、写りをBコースに決定し、その旨を、画像処理部321に通知して、処理を図12のステップS2に戻し、それ以降の処理が行われる。
以上の処理によれば、写り選択画面として、図14Bに示されるような写り選択画面を表示させることができるので、例えば、利用者が大人数である場合であっても、サンプル画像に表示される利用者の顔が小さくならず、利用者は、細部にわたって設定された写りの様子を確認することができる。
図16は、サンプル撮影が行われる際に、タッチパネルモニタ92に表示されるサンプル撮影案内画面の一例を示している。
図16に示したサンプル撮影案内画面には、“サンプル撮影を行うよ!”というメッセージが表示される。このメッセージにより、撮影処理における撮影とは異なる撮影が行われることを利用者に認識させることができる。
図16に示したサンプル撮影案内画面には、“2人以下で撮影する”といったボタン381や、“3人以上で撮影する”といったボタン382も表示されている。
図16に示したサンプル撮影案内画面において、ボタン381を利用者が操作することで、特別撮影によりサンプル撮影行われるようになる。ここで、特別撮影とは、1回の撮影により、複数枚の撮影画像を生成する撮影のことをいう。
具体的には、特別撮影とは、例えば2人を同時に撮影し、その撮影により得られる画像から、利用者の顔や上半身等を1人ずつトリミングすることにより、利用者が1人ずつ写った2枚の撮影画像を生成する撮影をいう。
なお、特別撮影は、1人の利用者を被写体として行うことも可能である。この場合も同様にして、1人を撮影して得られる画像から、1人の利用者の顔等をトリミングすることにより、1人の利用者が写った画像を生成する。
また、図16に示したサンプル撮影案内画面において、利用者がボタン382を操作することで、上述の撮影処理において行われる撮影(以下、通常撮影ともいう)により、3人以上の利用者を被写体としてサンプル撮影が行われる。なお、通常撮影では、1回の撮影により1枚の画像が生成される。
図17は、特別撮影の一例を示している。
図17Aには、特別撮影が行われているときに表示される画面の一例を示している。
図17Aにおいて、画面の上側には、利用者がライブビュー表示される利用者画像表示部401と、利用者画像表示部402が設けられている。
また、図17Aにおいて、画面の下側には、ポーズの見本が表示されるポーズ表示部403が設けられている。利用者は、このポーズ表示部403に表示されているポーズを参考にして、特別撮影を行うことができる。また、利用者は、利用者画像表示部401,402に表示される自身の顔を見て、ポーズや表情を確認することができる。そして、図17Aの状態で特別撮影が行われると、図17Bに示されるように撮影結果が表示される。
図17Bにおいて、撮影結果表示部421と、撮影結果表示部422には、それぞれ、特別撮影により得られた、利用者毎の撮影画像が表示される。この撮影画像は、サンプル画像とされるとともに、編集等が行われる対象とされる画像にもなる。利用者は、このような画面から、特別撮影による撮影結果を確認することができる。
[写り選択処理のさらに他の一例]
次に、図18のフローチャートを参照して、図11のステップS2における写り選択処理のさらに他の例を説明する。ここでは、撮影人数が3人以上であるか否かに応じて、通常撮影又は特別撮影の一方によりサンプル撮影を行うときの写り選択処理の詳細を説明する。
ステップS71において、表示制御部322は、図16に示したようなサンプル撮影案内画面を、タッチパネルモニタ92に表示させる。
利用者により、サンプル撮影案内画面案内のボタン381又はボタン382の一方が選択されると、ステップS72において、選択受付部323は、利用者による、タッチパネルモニタ92に対する選択操作を受け付け、撮影人数が3人以上であるか否か、つまり、ボタン382が操作されたか、それともボタン381が操作されたかを判定する。
ステップS72において、撮影人数が3人以上ではないと判定された場合、撮影処理部301は、処理をステップS73に進める。
ステップS73において、撮影処理部301は、カメラ91を制御し、利用者を被写体とした特別撮影により、サンプル撮影を行う。これにより、利用者毎の撮影画像が取得される。例えば、撮影人数が2人であった場合、特別撮影により、それぞれの利用者を被写体とした2枚の撮影画像が取得される。
一方、ステップS72において、撮影人数が3人以上であると判定された場合、撮影処理部301は、処理をステップS74に進める。
ステップS74において、撮影処理部301は、カメラ91を制御し、利用者を被写体とした通常撮影により、サンプル撮影を行う。ここでは、3人以上の利用者が写った1枚の撮影画像が取得される。
ステップS75乃至ステップS77では、図13のステップS22乃至ステップS24と同様の処理が行われ、その後、処理は、図12のステップS2に戻り、それ以降の処理が行われる。なお、特別撮影により2枚の撮影画像が取得された場合、ステップS75においては、2枚の撮影画像それぞれに対して写り設定処理が施されるようになる。
以上の処理によれば、撮影人数に応じた撮影方法で、サンプル撮影を行うことができる。
なお、図18の写り選択処理では、ステップS75において、撮影人数が3人以上であるか否かに拘らず、撮影画像を対象として同一の写り設定処理を施すものとするが、撮影人数に応じた写り設定処理(例えば、利用者が2人以下の場合は、2人以下用の写り設定処理)を施すようにしてもよい。
ところで、図11の写真シール作成ゲーム処理では、写り選択処理は必ず行われるものとしたが、写り選択処理を行うか否かを、利用者に選択させるようにすることができる。
[写真シール作成装置の他の動作説明]
ここで、図19のフローチャートを参照して、写り選択処理を行うか否かを、利用者が選択できるようにした写真シール作成ゲーム処理について説明する。
ステップS91では、図12のステップS1と同様の処理が行われる。そして、ステップS91において、硬貨が投入されたと判定された場合、表示制御部322は、サンプル撮影を行うか否かを選択させるための画面、つまり、サンプル画像をタッチパネルモニタ92に表示させるか否かを設定させるための画面を、タッチパネルモニタ92に表示させる。
利用者により、タッチパネルモニタ92に表示された画面に対して、サンプル撮影を行うか否かが選択されると、ステップS92において、選択受付部323は、利用者による、タッチパネルモニタ92に対する選択操作を受け付け、サンプル撮影を行うか否かを判定し、サンプル撮影を行うと判定した場合、処理をステップS93に進める。
ステップS93において、撮影処理部301は、図13や、図15、図18で説明した写り選択処理を行う。
なお、本例において、サンプル撮影を行うことを選択する利用者は、撮影画像上の利用者の写り等を非常に気にしていると考えられる。よって、そのような利用者には、比較的多くのコースの中から、所望の写りを選択させるようにすることが望ましい。
そこで、ステップS93の写り選択処理では、サンプル撮影を必ず行うようにした場合と比較して、より多くのサンプル画像を表示して、選択可能な写りの数を増やすようにしてもよい。すなわち、ステップS93の写り選択処理では、撮影画像に施す写り設定処理をより多くするようにして、選択可能なサンプル画像をより多く表示できるようにする。
また、ステップS92において、硬貨の投入時から予め決められた時間内に、タッチパネルモニタ92に対して、サンプル撮影を行うか否かを選択する選択操作が行われなかった場合には、サンプル撮影が行われるものと判定するようにしてもよい。
一方、ステップS92において、サンプル撮影を行わないと判定された場合、選択受付部323は、処理をステップS94に進める。
ステップS94において、表示制御部322は、利用者を被写体とした撮影画像に代えて、モデルを被写体としたモデル画像を対象として、予め写り設定処理を施すことにより得られた複数の異なるモデル画像を含む写り選択画面を、タッチパネルモニタ92に表示させる。
利用者により、タッチパネルモニタ92に表示されたモデル画像のいずれかが選択されると、ステップS95において、選択受付部323は、利用者による、タッチパネルモニタ92に対するモデル画像の選択操作を受け付け、利用者により選択されたモデル画像に施された写り設定処理を、撮影画像を対象とした写り設定処理として決定する。
ステップS96乃至ステップS103では、図11のステップS3乃至ステップS10と同様の処理が行われる。
以上の処理によれば、利用者に、サンプル撮影を行うか否かを選択させるようにしたので、利用者は、その日の気分に応じて、サンプル撮影を行うか否かを選択できるようになる。また、利用者は、例えば時間がないときに、サンプル撮影を行わないようにすることで、サンプル撮影に費やす時間を省略することができ、より早くシール紙を取得できるようになる。さらに、利用者が、それぞれの写りの違いに興味がない場合には、写りを選択させるためにサンプル撮影を行う必要もないので、このような利用者には、サンプル撮影を行わせないようにすることもできる。
また、サンプル撮影を行わなかったときには、サンプル撮影を行ったときよりも、ステップS96の撮影処理での撮影回数を多くする等の特典を付与することが、撮影回数の観点から、公平感が損なわれず、好ましい。
これは、サンプル撮影を行ったか否かに拘らず、同一の撮影回数で撮影処理を行うようにすると、サンプル撮影を行ったときの方が、利用者は、より多くの枚数の撮影画像を取得できることとなり、不公平となることによる。
その他の特典として、例えば、編集処理等に費やす時間を多くする等の特典を付与するようにしてもよい。
以上においては、画像処理部321は、撮影画像に対する画像処理として、写り設定処理を施すものとしたが、その他の画像処理を施すこともできる。
[写真シール作成装置の他の動作]
ここで、図20のフローチャートを参照して、撮影画像に対して、写り設定処理以外の画像処理を施すようにした写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS121乃至ステップS124では、図11のステップS1乃至ステップS4と同様の処理が行われる。
ステップS125において、撮影処理部301は、撮影画像上の利用者の明るさ及び目のサイズを決定する目サイズ明るさ決定処理を行い、処理をステップS126に進める。
ステップS126乃至ステップS131では、図11のステップS5乃至ステップS10と同様の処理が行われる。
なお、目サイズ明るさ決定処理は、撮影画像に対する写り設定処理(ステップS124の処理)の後に行われるようにしたが、その処理よりも前に行われるようにしてもよい。
次に、図21乃至図23を参照して、図20のステップS125における目サイズ明るさ決定処理の詳細を説明する。
図21は、利用者自身が撮影された撮影画像を使用して、撮影画像上の利用者の明るさ(肌の色)を選択するのに用いられる明るさ選択画面の一例を示している。
明るさ選択画面には、撮影処理によって得られた撮影画像441が表示される。例えば、撮影を6回行ったときには、6枚の撮影画像が得られており、明るさ選択画面では、6枚の撮影画像441−1乃至441−6が、画面の左側に表示される。なお、明るさ選択画面に表示される撮影画像441−1乃至441−6は、例えば、利用者により選択された写りが反映された撮影画像である。
明るさ選択画面の右側には、5つの明るさ選択ボタン442−1乃至442−5が上から順に表示される。明るさ選択ボタン442−1乃至442−5には、「1」から「5」までの数値がそれぞれ表示されているとともに、明るさの異なる明るさ画像451乃至455がそれぞれ表示されている。
明るさ画像451乃至455は、撮影画像441−1乃至441−6のうちのいずれか1枚が、それぞれ、異なる明るさとされた画像である。なお、明るさ画像451乃至455は、利用者の顔部分のみが抽出された画像とされている。
なお、明るさ画像451乃至455として、写り選択処理において生成されたサンプル画像が用いられるようにしてもよい。なお、サンプル画像が、仮に、撮影画像よりも低画質(例えば、低解像度等)であっても、明るさ選択画面上では、サイズの小さい画像として表示されるので、低画質であることは目立たず、利用者の満足度を損なうことを避けることができる。また、写り選択処理における写りの選択に続いて、明るさの選択の際にも、サンプル画像を利用者に選択させるようになるので、利用者は、安心して選択作業を行うことができるようになる。
明るさ選択ボタン442−1乃至442−5の「1」から「5」までの数値は、明るさの程度を示しており、数値が大きくなるほど被写体としての利用者が暗い色合いとなる。
また、明るさ選択ボタン442−1乃至442−5の右方には、上から下に向かって順に、「美白」、「おすすめ」、及び「美黒」という文字が表示されている。つまり、明るさ選択ボタン442−1乃至442−5の並びにおいて、上側が被写体を明るくし、下側が被写体を暗くすることを示唆している。
また、明るさ選択画面の右下側には、被写体の明るさを決定するときに操作される決定ボタン443が表示されており、決定ボタン443には、「決定」という文字が表示されている。
このような明るさ選択画面がタッチパネルモニタ92に表示され、利用者が、明るさ選択ボタン442−1乃至442−5のいずれかを選択すると、画像処理部321は、利用者により選択された明るさで被写体が写されている画像になるように、撮影画像441−1乃至441−6の被写体の明るさを一括して変更する画像処理を行う。
なお、利用者が、明るさの変更を所望する撮影画像を、撮影画像441−1乃至441−6の中から選択した場合、画像処理部321は、利用者に選択された撮影画像の被写体の明るさのみを変更するようにしてもよい。
そして、利用者が、被写体の明るさの選択を行った後に決定ボタン443を選択すると、その時点で撮影画像441−1乃至441−6に反映されていた明るさで、被写体の明るさの選択が決定される。
なお、図21の明るさ選択画面において、撮影画像441−1乃至441−6の表示と、明るさ選択ボタン442−1乃至442−5の表示とを切り替えて行うようにしてもよい。これにより、明るさ選択ボタン442−1乃至442−5を画面全体に大きく表示させることができるので、明るさ選択ボタン442−1乃至442−5に表示される明るさ画像451乃至455を大きく表示させることができ、利用者は、明るさ画像451乃至455の違いを容易に確認することが可能となる。
図22は、利用者自身が撮影された撮影画像を使用して、撮影画像上の利用者の目のサイズを選択するのに用いられる目サイズ選択画面の一例を示している。
目サイズ選択画面には、撮影処理によって得られた撮影画像461が表示される。例えば、撮影を6回繰り返し行ったときには、6枚の撮影画像が得られており、目サイズ選択画面では、6枚の撮影画像461−1乃至461−6が、画面の左側に表示される。なお、目サイズ選択画面に表示される撮影画像461−1乃至461−6は、例えば、写りの他、明るさも反映された撮影画像441−1乃至441−6である。
目サイズ選択画面の右側には、3つの目サイズ選択ボタン462−1乃至462−3が上から順に表示される。目サイズ選択ボタン462−1には、「ナチュラルeye」という文字と、目のサイズが自然な大きさの利用者の目の画像である目サイズ画像471とが表示されている。
目サイズ選択ボタン462−2には、「パッチリeye」という文字と、目のサイズが若干大きな(例えば、自然な大きさよりも1割程度大きな)利用者の目の部分が表示された画像である目サイズ画像472とが表示されている。また、目サイズ選択ボタン462−2には、この大きさの目サイズを選択することが推奨されることを示唆する「おすすめ」の文字がハート形の図形とともに表示されている。
目サイズ選択ボタン462−3には、「ボリュームeye」という文字と、目のサイズが比較的大きな(例えば、自然な大きさよりも2割程度大きな)利用者の目の画像である目サイズ画像473とが表示されている。
目サイズ画像471乃至473は、撮影画像441−1乃至441−6のうちのいずれか1枚が、それぞれ、異なる目のサイズとされた画像である。なお、目サイズ画像471乃至473は、利用者の目の部分のみが抽出された画像とされている。
また、目サイズ画像471乃至473として、写り選択処理において生成されたサンプル画像が用いられるようにしてもよい。なお、サンプル画像が、仮に、撮影画像よりも低画質(例えば、低解像度等)であっても、目サイズ選択画面上では、サイズの小さい画像として表示されるので、低画質であることは目立たず、利用者の満足度を損なうことを避けることができる。また、写り選択処理における写りの選択に続いて、目サイズの選択の際にも、サンプル画像を利用者に選択させるようになるので、利用者は、安心して選択作業を行うことができるようになる。
また、目サイズ選択ボタン462−1乃至462−3の右側には、上から下に向かう矢印が表示されるとともに、その矢印の上方に「natural」という文字が表示され、その矢印の下方に「big」という文字が表示されている。つまり、目サイズ選択ボタン462−1、目サイズ選択ボタン462−2、及び目サイズ選択ボタン462−3の順に下に向かうにしたがって、目のサイズが大きくなることを示唆している。
また、目サイズ選択画面の右下側には、目のサイズの選択を決定するときに操作される決定ボタン463が表示されており、決定ボタン463には、「決定」という文字が表示されている。
このような目サイズ選択画面がタッチパネルモニタ92に表示され、利用者が、目サイズ選択ボタン462−1乃至462−3のいずれかを選択すると、画像処理部321は、利用者により選択されたサイズの目が表示されている画像になるように、撮影画像461−1乃至461−6の被写体の目のサイズを一括して変更する画像処理を行う。
そして、利用者が、目のサイズの選択を行った後に決定ボタン463を選択すると、その時点で撮影画像461−1乃至461−6に反映されていた大きさで、被写体の目のサイズの選択が決定される。
なお、図22の目サイズ選択画面において、撮影画像461−1乃至461−6の表示と、目サイズ選択ボタン462−1乃至462−3の表示とを切り替えて行うようにしてもよい。これにより、目サイズ選択ボタン462−1乃至462−3を画面全体に大きく表示させることができるので、目サイズ選択ボタン462−1乃至462−3に表示される目サイズ画像471乃至473を大きく表示させることができ、利用者は、目サイズ画像471乃至473の違いを容易に確認することが可能となる。
[目サイズ明るさ決定処理の詳細]
次に、図23のフローチャートを参照して、図20のステップS125における目サイズ明るさ決定処理の詳細を説明する。
ステップS151において、画像処理部321は、撮影画像を対象として、利用者の明るさを変更する画像処理を施すことにより、それぞれ異なる明るさとされた画像、すなわち、明るさ画像451乃至455を生成し、表示制御部322に供給する。
ステップS152において、表示制御部322は、画像処理部321からの明るさ画像451乃至455、及びステップS124で写り設定処理が施された撮影画像441−1乃至441−6を、図21に示したような明るさ選択画面として、タッチパネルモニタ92に表示させる。
ステップS153において、利用者が、明るさ選択画面の明るさ選択ボタン442−1乃至442−5のいずれかに対する操作(タッチ)を行って被写体の明るさを選択すると、選択受付部323は、タッチパネルモニタ92から供給された情報に基づいて、利用者による選択を受け付ける。
ステップS154において、画像処理部321は、利用者により選択された明るさの被写体になるように、全ての撮影画像441−1乃至441−6の被写体の明るさを一括して変更する画像処理を行う。
ステップS155において、表示制御部322は、被写体の明るさを変更した撮影画像441−1乃至441−6をタッチパネルモニタ92に表示し、明るさの変更結果を利用者に確認させる。
ステップS156において、選択受付部323は、決定ボタン443が押されたか否かをタッチパネルモニタ92から供給された情報に基づいて判定し、押されていないと判定した場合、ステップS153に戻り、以上のステップS153乃至ステップS155の処理を繰り返す。
一方、決定ボタン443が押されたとステップS156において判定した場合、ステップS157において、画像処理部321は、直前のステップS153で選択された明るさを、撮影画像441−1乃至441−6の明るさとして決定する。そして、画像処理部321は、明るさを決定後の撮影画像441−1乃至441−6を、撮影画像461−1乃至461−6として、表示制御部322に供給する。
ステップS158において、画像処理部321は、撮影画像を対象として、利用者の目のサイズを変更する画像処理を施すことにより、それぞれ異なる目のサイズとされた画像、つまり、複数の目サイズ画像471乃至473を生成し、表示制御部322に供給する。
ステップS159において、表示制御部322は、画像処理部321からの目サイズ画像471乃至473、及び写り設定処理が施された撮影画像441−1乃至441−6を、図22に示されるような目サイズ選択画面として、タッチパネルモニタ92に表示させる。
ステップS160において、利用者が、目サイズ選択画面の目サイズ選択ボタン462−1乃至462−3のいずれかに対する操作(タッチ)を行って目のサイズを選択すると、選択受付部323は、タッチパネルモニタ92から供給された情報に基づいて、利用者による選択を受け付ける。
ステップS161において、画像処理部321は、利用者により選択されたサイズの目が写っている画像になるように、全ての撮影画像461−1乃至461−6に写る利用者の目のサイズを一括して変更する画像処理を行う。
ステップS162において、表示制御部322は、目のサイズを変更した撮影画像461−1乃至461−6をタッチパネルモニタ92に表示し、目のサイズの変更結果を利用者に確認させる。
ステップS163において、選択受付部323は、決定ボタン463が押されたか否かをタッチパネルモニタ92から供給された情報に基づいて判定し、押されていないと判定した場合、ステップS160に戻り、それ以降、ステップS160乃至ステップS162の処理を繰り返す。
一方、選択受付部323は、決定ボタン463が押されたとステップS163において判定した場合、処理はステップS164に進められる。ステップS164において、画像処理部321は、目のサイズを変更後の撮影画像461−1乃至461−6を、図示せぬ内蔵のメモリ等に記憶させ、図20のステップS125に戻る。なお、目のサイズを変更後の撮影画像461−1乃至461−6は、例えば、図20のステップS127の編集処理の対象とされる。
以上の処理によれば、写り設定処理が施された撮影画像に対して、写り設定処理以外の画像処理として、目サイズ明るさ決定処理を施すことが可能となる。
以上においては、撮影画像に対する画像処理としての、写り設定処理と目サイズ明るさ決定処理とは、別々に行われるものとしたが、写り設定処理と目サイズ明るさ決定処理とを一括で行うようにしてもよい。
具体的には、写りに対応する目サイズ及び明るさを予め決めておき、図20のフローチャートのステップS124において、選択された写りに対応する写り設定処理を施すとともに、選択された写りに対応する目サイズ明るさ決定処理を行うようにする。
これにより、利用者にとって、目サイズや明るさを選択する手間を省くことができるとともに、時間の短縮を図ることが可能となる。
[サンプル画像の用途について]
ところで、サンプル画像は、利用者の写りや目のサイズ、利用者の明るさ等を決定する用途に用いられる他、利用者に提供される撮影画像と同一の用途に用いることができる。
例えば、サンプル画像は、加工部324によって加工されることで、シール紙に印刷される画像や、ネットワークを介して外部に接続される端末、例えば、パーソナルコンピュータや携帯端末に表示するための画像、具体的には、利用者の携帯端末の待ち受け画面に表示される画像、ウェブページに掲載する画像、メールの本文中に挿入される画像等として用いることができる。
さらに、サンプル画像は、事後接客における携帯送信ゲームによって利用者の携帯端末に送信される画像であって、携帯端末上で利用者により利用される携帯送信後利用画像である「使えるプリ画」として用いることができる。なお、「使えるプリ画」の用途には、「お祝いメール」、「ブログデコ」及び「コーデアルバム」がある。
ここで、「お祝いメール」は、携帯端末に送信された画像を、利用者の友達等に対するメッセージを含むグリーティングカードの代わりとして、利用者の友達等にメールや専用サイトを介して送信することを目的とする用途である。「ブログデコ」は、携帯端末に送信された画像を、通信ネットワーク(インターネット)を介してやりとりされるテキストデータ(メールやブログ)に添付される装飾画像(デコ画像)として用いることを目的とする用途である。そして、「コーデアルバム」は、携帯端末に送信された画像を、撮影時又は保存時の利用者の状態、具体的には、撮影時の利用者の服装(ファッション)を記録するための記録用画像として保存することを目的とする用途である。
また、サンプル画像は、コラージュ画像として用いることができる。
コラージュ画像とは、複数の被写体の画像(例えば、撮影画像やサンプル画像等)を組み合わせたものを1枚の画像としたものをいう。
さらに、サンプル画像は、投稿用の画像として用いることができる。ここで、投稿とは、個々の写真シール作成装置1に登録することであり、写真シール作成装置1に登録することで、他の利用者に見られる状態、すなわち公開する対象の画像として利用者が設定することである。このような公開する画像を登録することを投稿という。
例えば、サンプル画像を、投稿用の画像として用いるようにすれば、サンプル撮影で撮影した時間が無駄にならずに、他の利用者にも公開される状態に登録できることから、かわいく若しくはきれいに写った利用者自身を見てもらえることになり、シール紙に印刷する画像として使用できなくても、撮影回数が無駄にならない事になる。
なお、投稿された画像は、例えば、他の利用者からの投票の対象とされ、獲得票数の最も多い画像を投稿した利用者には、豪華商品やモデルになれる権利等が付与される。
また、サンプル画像は、タブレット内蔵モニタ161に表示する画像として用いることができる。
さらに、サンプル画像は、人物スタンプとして用いることができる。
図11の写真シール作成ゲーム処理では、サンプル画像をサンプルの用途にのみ用いるようにしたが、サンプル画像を加工して、上述したような、利用者に提供する用途に用いるようにすることができる。
[写真シール作成ゲーム処理のさらに他の例]
ここで、図24のフローチャートを参照して、サンプル画像を加工して、利用者に提供する用途に用いるようにした写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS181乃至ステップS184において、図11のステップS1乃至ステップS4と同様の処理が行われる。
ステップS185において、加工部324は、サンプル画像を、お祝いメールや、ブログデコ、コーデアルバム等の用途に加工する加工処理を行う。
ステップS185の終了後、ステップS186乃至ステップS191では、図11のステップS5乃至ステップS10と同様の処理が行われる。
図25は、タッチパネルモニタ92に表示される、サンプル画像の用途選択画面の一例を示している。
サンプル画像の用途には、例えば、お祝いメール、ブログデコ、及びコーデアルバムの3つがあり、図25に示される用途選択画面には、それぞれの用途を表す用途画像481乃至483が表示されている。
利用者が、用途画像481乃至483の中から、サンプル画像の用途に対応する用途画像を選択すると、表示制御部322は、サンプル画像の用途に応じて、サンプル画像に合成される合成用画像を選択させるための合成用画像選択画面(GUI)を、タッチパネルモニタ92に表示する。
図26は、タッチパネルモニタ92に表示される、「お祝いメール」の合成用画像を選択するときの合成用画像選択画面の一例を示している。
図26に示される合成用画像選択画面は、3つの用途「お祝いメール」、「ブログデコ」、及び「コーデアルバム」それぞれのタブ501乃至503から構成されており、図26の例では、図25の用途選択画面で選択された「お祝いメール」の合成用画像が6枚、モデルを被写体とした画像に合成されて表示されている。「お祝いメール」の合成用画像は、撮影画像における被写体の前景として合成される「Happy Birthday」や「おめでとう」等のメッセージからなる前景画像、及び撮影画像の外側(周囲)に合成されるメッセージ画像を含む画像である。メッセージ画像は、前景画像としての「Happy Birthday」や「おめでとう」等のメッセージに関連する定型の文章(定型文)を含む画像である。なお、撮影画像の背景色は、タブ501の右端の表示されているカラーパレットにより選択されてもよいし、選択された合成用画像に応じて決定されるようにしてもよい。利用者によって、合成用画像が選択されると、その合成用画像は選択合成用画像表示領域504に表示され、決定ボタン505が選択されることで、その合成用画像が確定される。なお、図26の合成用選択画面において、タブ502又はタブ503が選択されることで、「ブログデコ」又は「コーデアルバム」の合成用画像が表示されるようになる。
なお、サンプル画像の他、撮影画像を、「使えるプリ画」として用いることができる。この場合、合成用画像は、サンプル画像に合成した状態で表示させ、実際の仕上がりを容易に確認することができるようにしてもよい。サンプル画像に、合成用画像を合成する処理は、加工部324により行われる。
[サンプル画像を「お祝いメール」の用途に用いるときの一例]
次に、図27は、サンプル画像を、お祝いメールの用途に加工することにより得られる加工画像の一例を示している。
図27左側には、お祝いメールの用途に使用される携帯送信後利用画像521が示されている。
図27右側には、画像処理部321により生成されたサンプル画像522が示されている。
加工部324は、画像処理部321により生成されたサンプル画像522に合成用画像(メッセージ画像)を合成し、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)521を生成する。
そして、表示制御部322は、サンプル画像522とともに、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)521をタッチパネルモニタ92等に表示し、利用者に携帯送信後利用画像(使えるプリ画)521を、サンプル画像522の加工結果として確認させる。
タッチパネルモニタ92に表示される加工結果としては、図27に示されるように、お祝いメールの用途に使用される使えるプリ画521と、合成用画像のうちの前景画像が合成されたサンプル画像522とが、そのサンプル画像522の方が大きくなるようにして、それぞれ表示されるようにしてもよいし、使えるプリ画521のみが表示されるようにしてもよい。また、時間的に先にサンプル画像522が表示され、その後に使えるプリ画521が表示されるようにしてもよいし、その逆であってもよい。さらに、合成用画像(使えるプリ画521からサンプル画像522を除いたメッセージ画像)とサンプル画像522とが別個に表示されている状態から、図中、太矢印で示されるように、合成用画像(メッセージ画像)にサンプル画像522が合成される様子を表すアニメーションを表示させることで、最終的に、使えるプリ画521が表示されるようにしてもよい。
[加工処理の詳細]
ここで、図28のフローチャートを参照して、図24のステップS185における加工処理の詳細を説明する。
なお、図28の加工処理では、サンプル画像が加工される場合について説明するが、撮影画像が加工されるようにしてもよい。
ステップS211において、表示制御部322は、例えば、図25に示したような用途選択画面を、タッチパネルモニタ92に表示させる。
ステップS212において、選択受付部323は、タッチパネルモニタ92からの情報に基づいて、利用者により、サンプル画像の用途が選択されたか否か、すなわち、例えば、用途選択画面の用途画像481乃至483のいずれかが選択されたか否かを判定する。なお、タッチパネルモニタ92は、利用者による用途画像の選択に応じた情報を、加工部324に出力する。
ステップS212では、選択受付部323は、タッチパネルモニタ92からの情報に基づいて、サンプル画像の用途が選択されたと判定するまで、ステップS212の処理を繰り返す。
ステップS212では、選択受付部323は、タッチパネルモニタ92からの情報に基づいて、サンプル画像の用途が選択されたと判定した場合、処理をステップS213に進める。図28では、利用者が、サンプル画像の用途として「お祝いメール」、すなわち用途画像481を選択したものとして、以下説明する。
ステップS213では、表示制御部322は、利用者による用途画像481の選択が行われたタッチパネルモニタ92からの情報に基づいて、例えば、図26に示したような合成用画像選択画面を、タッチパネルモニタ92に表示させる。
ステップS214では、選択受付部323は、タッチパネルモニタ92からの情報に基づいて、利用者により、合成用画像が選択されたか否かを判定し、合成用画像が選択されたと判定するまで、ステップS214の処理を繰り返す。
ステップS214では、選択受付部323は、タッチパネルモニタ92からの情報に基づいて、合成用画像が選択されたと判定した場合、処理をステップS215に進める。ここでは、利用者が、合成用画像として「バースデーセット」(図26)を選択したものとする。
ステップS215では、加工部324は、サンプル画像に、利用者に選択された合成用画像(メッセージ画像)を合成し、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)を生成し、表示制御部322に供給する。
ステップS216では、表示制御部322は、サンプル画像とともに、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)をタッチパネルモニタ92等に表示し、利用者に携帯送信後利用画像(使えるプリ画)を、利用者に確認させる。その後、処理はステップS216から、図24のステップS185に戻り、それ以降の処理が行われる。
以上の処理によれば、サンプル画像が、携帯送信後利用画像に加工されるようになる。なお、サンプル画像が、仮に、撮影画像よりも低画質(例えば、低解像度等)であっても、携帯端末上では、サイズの小さい画像として表示されるので、低画質であることは目立たず、利用者の満足度を損なうことを避けることができる。
図26乃至図28では、図25の用途選択画面において、用途画像481(「お祝いメール」)が選択された場合を説明したが、図29及び図30を参照して、用途画像482(「ブログデコ」)が選択された場合について説明する。また、図31乃至図33を参照して、用途画像483(「コーデアルバム」)が選択された場合について説明する。
図29は、タッチパネルモニタ92に表示される、「ブログデコ」の合成用画像を選択するときの合成用画像選択画面の一例を示している。
なお、図29において、図26の場合と同様に構成される部分について同一の符号を付すようにしているので、それらの説明は、以下適宜省略する。このことは、後述する図31についても同様である。
図29の例では、図25の用途選択画面で選択された「ブログデコ」の合成用画像が表示されている。すなわち、図29の合成用画像選択画面においては、「ブログデコ」の合成用画像として、「ありがとう系」、「ラブラブ系」、「おめでとう系」、「よろしく系」、「あいさつ系」、「ごめんね系」、「おやすみ系」、及び「じゆう系」の8種類(8枚)の合成用画像が、モデルを被写体とした撮影画像に合成されて表示されている。「ブログデコ」の合成用画像は、撮影画像の一部分(具体的には、被写体の顔部分)に隣接するように(図29の例では左側に)合成される吹き出し画像を含む画像である。吹き出し画像は、サンプル画像における被写体が言葉を発しているように見せるための吹き出しと、その吹き出しに表示される所定の定型文を含む画像である。なお、サンプル画像の背景色は、タブ502の右端の表示されているカラーパレットにより選択されてもよいし、選択された合成用画像に応じて決定されるようにしてもよい。利用者によって、合成用画像が選択されると、その合成用画像は選択合成用画像表示領域504に表示され、決定ボタン505が選択されることで、その合成用画像が確定される。
[サンプル画像を「ブログデコ」の用途に用いるときの一例]
図30は、サンプル画像を、「ブログデコ」の用途に加工することにより得られる加工画像の一例を示している。
加工部324は、画像処理部321により生成されるサンプル画像541に合成用画像を合成し、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)542を生成する。
例えば、加工部324は、サンプル画像541から、顔を表す顔領域を検出し、検出した顔領域を含む画像541aを抽出する。なお、顔領域の検出方法としては、例えば、サンプル画像541内の、肌色の部分を顔領域として検出する方法を採用することができるが、検出方法は、これに限定されない。
また、加工部324は、抽出した画像541aに、合成用画像を合成し、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)542を生成する。なお、携帯送信後利用画像とは、上述のように、事後接客における携帯送信ゲームによって利用者の携帯端末に送信される画像であって、携帯端末上で利用者により利用される画像をいう。
そして、表示制御部322は、サンプル画像541とともに、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)542をタッチパネルモニタ92等に表示し、利用者に携帯送信後利用画像(使えるプリ画)542を、サンプル画像541の加工結果として確認させる。
[サンプル画像を「コーデアルバム」の用途に用いるときの一例]
図31は、タッチパネルモニタ92に表示される、「コーデアルバム」の合成用画像を選択するときの合成用画像選択画面の一例を示している。
図31の例では、図25の用途選択画面で選択された「コーデアルバム」の合成用画像が表示されている。すなわち、図31の合成用画像選択画面においては、「コーデアルバム」の合成用画像として、6枚の合成用画像が、モデルを被写体とした画像に合成されて表示されている。その6枚の合成用画像のうち、下段の3枚は、1人用の合成用画像(1人用合成用画像)であり、上段の3枚は、2人用の合成用画像(2人用合成用画像)である。1人用合成用画像は、利用者(被写体)が2人であっても、サンプル画像からそれぞれの被写体がトリミングされたトリミング画像に合成される合成用画像であり、2人用合成用画像は、2人の被写体のサンプル画像に合成される合成用画像である。「コーデアルバム」の合成用画像(1人用合成用画像及び2人用合成用画像)は、サンプル画像(トリミング画像)における被写体の前景として合成される前景画像、被写体の背景として合成される背景画像、及び、利用者(被写体)の身につけているアイテムを紹介するための画像であるアイテムスタンプを含む画像である。なお、背景画像の色は、タブ503の右端の表示されているカラーパレットにより選択されてもよいし、選択された合成用画像に応じて決定されるようにしてもよい。利用者によって、合成用画像が選択されると、その合成用画像は選択合成用画像表示領域504に表示され、決定ボタン505が選択されることで、その合成用画像が確定される。なお、1人用合成用画像が選択され確定された場合、もう1枚の1人用合成用画像が選択可能となる。すなわち、1人用合成用画像は、2枚(2人分)選択されるようになる。
図32は、用途として「コーデアルバム」が選択され、合成用画像として1人用合成用画像が選択されたときに、加工部324が行う処理の一例を示している。
図32左側には、被写体として2人の利用者が撮影されているサンプル画像561が示されている。
図32右側には、サンプル画像561を加工して得られる携帯送信後利用画像562及び563が示されている。携帯送信後利用画像562は、2人のうち、一方の被写体の画像562aを、1人用合成用画像562bに合成して得られる画像である。また、携帯送信後利用画像563は、2人のうち、他方の被写体の画像563aを、1人用合成用画像563bに合成して得られる画像である。
加工部324は、画像処理部321により生成されるサンプル画像561から、画像562aを抽出し、抽出した画像562aに1人用合成用画像562bを合成することにより、携帯送信後利用画像562を生成する。
また、加工部324は、画像処理部321により生成されるサンプル画像561から、図中右側の利用者が表示された画像563aを抽出し、抽出した画像563aに1人用合成用画像563bを合成することにより、携帯送信後利用画像563を生成する。
そして、表示制御部322は、サンプル画像561とともに、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)562及び563をタッチパネルモニタ92等に表示し、利用者に携帯送信後利用画像(使えるプリ画)562及び563を、サンプル画像561の加工結果として確認させる。
図33は、用途として「コーデアルバム」が選択され、合成用画像として2人用合成用画像が選択されたときに、加工部324が行う処理の一例を示している。
図33左側には、2人の被写体(利用者)が写っているサンプル画像561が示されている。
図33右側には、サンプル画像561を加工して得られる携帯送信後利用画像581が示されている。携帯送信後利用画像581は、2人の被写体のサンプル画像561(の一部分)を、2人用合成用画像581aに合成して得られる画像である。
加工部324は、画像処理部321により生成されるサンプル画像561に2人用合成用画像581aを合成することにより、携帯送信後利用画像581を生成する。
そして、表示制御部322は、サンプル画像561とともに、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)581をタッチパネルモニタ92等に表示し、利用者に携帯送信後利用画像(使えるプリ画)581を、サンプル画像561の加工結果として確認させる。
このように、サンプル画像が、携帯送信後利用画像に加工されるようになる。なお、サンプル画像が、仮に、撮影画像よりも低画質(例えば、低解像度等)であっても、携帯端末上では、サイズの小さい画像として表示されるので、低画質であることは目立たず、利用者の満足度を損なうことを避けることができる。
なお、上述した携帯送信後利用画像のような、携帯端末に送信される画像(携帯送信用画像)に対して、モノクロやセピア色等の色加工を施して、携帯端末に送信することがなされている。この場合、携帯送信用画像として、低画質なサンプル画像が携帯端末に送信されるとしても、モノクロやセピア色等の色加工が施されるので、低画質であることは目立たず、利用者の満足度を損なうことを避けることができる。
ところで、サンプル画像は、コラージュ画像(組合せプリ等とも称される)の用途に用いることができる。
コラージュ画像は、加工部324により、例えば、画像処理部321により生成されるサンプル画像や、撮影画像に基づいて生成される。
[サンプル画像をコラージュ画像に用いるときの一例]
ここで、コラージュ画像のデザインパターンについて詳細に説明する。上述したように、加工部324は、サンプル画像や撮影画像に基づいてコラージュ画像を生成する。このとき、加工部324は、予め定められたデザインパターンに基づいて、複数のコラージュ画像を生成するようになされている。例えば、加工部324は、デザインパターンXとデザインパターンYにそれぞれ対応するコラージュ画像を生成する。
図34と図35は、コラージュ画像の一例を示している。例えば、図34に示されるコラージュ画像は、デザインパターンXに対応するコラージュ画像とされ、図35に示されるコラージュ画像は、デザインパターンYに対応するコラージュ画像とされる。
図34に示されるコラージュ画像は、画像621乃至画像625を組み合わせて構成されており、これらの画像が組み合わせられた1枚の画像としてシール601に印刷される。なお、ここでのシール601は、例えば、複数のシールが配置されたシール紙全体の中で、コラージュ画像に対応する領域のシールとされる。例えば、画像621は、サンプル画像とされ、画像622乃至画像625は、撮影処理における1回目乃至4回目の撮影で得られた画像とされる。
画像621乃至画像624は、シール紙に印刷される一般的な撮影画像(以下、通常印刷画像という)と同一の縦横比の画像とされ、画像625は、通常印刷画像と縦横比が異なる画像とされる。この例では、画像621乃至画像624は、それぞれほぼ正方形の画像として示されている。なお、画像621乃至画像624には、それぞれ、例えば白色等の縁取りが施された(フレームが付加された)状態で、コラージュ画像を構成する画像とされている。画像625は、横長の長方形の画像とされているが、縁取り等は施されていない。
画像625は、例えば、被写体である利用者の背景の領域が透明とされた状態で、画像623と画像624の上に重畳されて表示されている。すなわち、画像625は、矩形の枠等が表示されず、かつ背景が透明な人物画像であって、他の画像と比較して大きな画像(拡大された画像)として表示されている。
図35に示されるコラージュ画像は、画像661乃至画像665を組み合わせて構成されており、これらの画像が組み合わせられた1枚の画像としてシール641に印刷される。なお、ここでのシール641は、例えば、複数のシールが配置されたシール紙全体の中で、コラージュ画像に対応する領域のシール紙とされる。例えば、画像661は、サンプル画像とされ、画像662乃至665は、撮影処理における1乃至4回目の撮影で得られた撮影画像とされる。よって、例えば、コラージュ画像において、撮影処理により得られる撮影画像の他、サンプル撮影により得られるサンプル画像も追加できるため、コラージュ画像を構成する画像のバリエーションをより増加させることができる。
画像662及び画像663は、通常印刷画像と縦横比が同一の画像とされ、画像661、画像664、及び画像665は、通常印刷画像と縦横比が異なる画像とされる。この例では、画像662及び画像663は、ほぼ正方形の画像として示されている。画像661、及び、画像664は、縦長の長方形の画像とされており、画像665は、横長の長方形の画像とされている。
画像662は、画像661の上に重畳されて表示されている。画像664の吹き出し("want suu!!!")の一部は、画像661の上に重畳されて表示されている。画像663については、図中左側の利用者の画像のみが画像661の上に重畳され、それ以外の部分は、画像661が画像663の上に重畳されて表示されている。
すなわち、画像663の背景画像の上に、画像661の被写体の画像が重畳され、さらにその画像661の被写体の画像の上に画像663の被写体の画像が重畳されている。このように、画像の重畳を変えることで、デザイン性の高いコラージュ画像を提供することができる。
また、画像662は、通常印刷画像と同じ大きさの画像とされているが、画像661、画像663、及び画像665は、画像662と比較して大きく(拡大されて)表示されている。さらに、画像664は、画像661と比較して小さく(縮小されて)表示されている。
コラージュ画像のデザインパターンにおいては、例えば、5枚の画像の配置位置、角度、大きさ、各画像同士の重畳関係等が予め定義されている。加工部324は、デザインパターンに従って、5枚の画像を配置することでコラージュ画像を生成する。例えば、図34の画像621乃至画像624は、シール601の向きに対してやや傾いた角度で配置され、図35の画像662は、シール641の向きに対してやや傾いた角度で配置されている。
さらに、例えば、図34の画像625は、他の画像よりサイズの大きい画像とされる。図35の画像661、画像663及び画像665は、画像662よりサイズの大きい画像とされ、画像664は、画像661よりサイズの小さい画像とされている。
あるいはまた、コラージュ画像を構成する画像の大きさが、画像の中の被写体の顔の大きさに応じて定まるようにしてもよい。例えば、利用者が2人で撮影していた場合は、利用者2人の顔の大きさの平均値又は2人のうち1人の顔の大きさを基準として、コラージュ画像を構成する画像のそれぞれの大きさが定まるようにしてもよい。このようにすることで、顔を中心としたバランスのよい構成のコラージュ画像を生成することができる。
ここでは、5枚の図形を組み合わせたコラージュ画像の例について説明したが、組み合わせる画像の枚数は5枚以外でもよい。また、図34において、画像621をサンプル画像としたが、画像622乃至625のいずれかを、サンプル画像としてもよい。このことは、図35についても同様である。
このように、例えば、上述したデザインパターンX及びデザインパターンYに対応するコラージュ画像が生成される。つまり、本発明の写真シール作成装置1においては、複数の画像をそれぞれ異なる方式で組み合わせた複数のコラージュ画像が自動的に生成されて利用者に提示されるようにすることができる。
このように、サンプル画像が、コラージュ画像に加工されるようになる。なお、サンプル画像が、仮に、撮影画像よりも低画質(例えば、低解像度等)であっても、コラージュ画像に対して、サンプル画像は十分小さく表示されるので、低画質であることは目立たず、利用者の満足度を損なうことを避けることができる。
なお、コラージュ画像を構成する各画像として、例えば、編集済み画像が自動的に配置されるようにしてもよいし、利用者の指定した画像が配置されるようにしてもよい。また、コラージュ画像を構成する画像のうちの一部のみが利用者により指定されるようにしてもよい。
例えば、デザインパターンXとデザインパターンYに対応するコラージュ画像が、所定のGUI等とともにタブレット内蔵モニタ161に表示されるようにし、利用者がGUIを操作することにより、コラージュ画像を構成する画像を入れ替えることができるようにしてもよい。このようにすることで、例えば、よりオリジナリティのあるコラージュ画像を提供することができる。
また、コラージュ画像を構成する画像として1人用画像を用いるようにしてもよい。例えば、特別撮影により得られた1人用画像を、コラージュ画像を構成する画像として用いるようにしてもよい。このようにすることで、例えば、複数の利用者のうちの1人の利用者の記念日等に適したコラージュ画像を得ることができる。
さらに、複数の利用者でゲームをする際には、例えば、コラージュ画像のデザインパターンを利用者毎に選択できるようにしてもよい。
また、図34と図35を参照して上述した例においては、コラージュ画像を構成する5枚の画像がそれぞれ異なる画像とされる場合の例について説明したが、例えば、コラージュ画像において同一の画像が複数枚配置されるようにしてもよい。このようにすることで、例えば、利用者が気に入らない画像を排除してコラージュ画像を生成することができる。
ところで、編集処理の際に、予め用意されたスタンプ画像を、タッチペン等でタッチするだけで撮影画像に重畳できるようにしたスタンプと称される編集ツールが提供されている。このようなスタンプツールの中には、入力される利用者の名前をスタンプ画像として用いるもの(以下、お名前スタンプともいう)もある。「お名前スタンプ」は、例えば、写真シールとして印刷される画像に利用者の名前をスタンプするためのツール、もしくは、フレームの柄になる文字やシール紙のふちに印字される文字とされる。
[名前入力画面に、サンプル画像を表示するときの一例]
図36は、タブレット内蔵モニタ131に表示される名前入力画面の一例を示している。
この名前入力画面は、例えば、図11のステップS6の処理が行われる前に、タブレット内蔵モニタ131に表示される。そして、名前が入力され、加工部324により、お名前スタンプが生成された後に、ステップS6の処理が行われる。
タブレット内蔵モニタ131には、例えば、図36に示されるような、2人の利用者が、右側と左側とで同時にそれぞれの名前を入力可能な名前入力画面が表示される。
具体的には、名前入力画面の左側半分には、ひらがな入力で入力された文字(名前)を表示する名前表示部681Lが表示される。名前表示部681Lの右側には、名前表示部681Lに表示されている文字の最後の一文字を消去するひとつ戻るボタン683L、その右に、名前表示部681Lに表示されている全ての文字を消去する全部消すボタン684Lが表示される。
そして、名前表示部681Lの下側には、ひらがなの各文字を入力する際に押下されるひらがな文字入力部682L、その下側に表示されている画像のさらに下側に、名前入力を決定するときに操作される決定ボタン687L、及び名前入力を中止するキャンセルボタン688Lが表示される。
画面の右側にも同様の構成を有する画面が表示される。
ひらがな文字入力部682Lの下側には、画像表示部685Lと画像表示部686Lが設けられている。このことは、画面の右側についても同様である。画像表示部685Lと画像表示部686Lに表示された画像は、例えば、特別撮影により撮影されたサンプル画像である。
撮影処理部301は、特別撮影により得られた、2人分のサンプル画像を、カメラ91から取得し、表示制御部322に供給する。表示制御部322は、撮影処理部301からの、2人分のサンプル画像を、それぞれ、画像表示部685L及び685Rと画像表示部686L及び686Rに表示させる。例えば、画像表示部685Lには、利用者U1のサンプル画像が表示され、画像表示部686Lには、利用者U2のサンプル画像が表示される。同様に、画像表示部685Rと画像表示部686Rにも、2人分のサンプル画像がそれぞれ表示される。このようなことから、画像表示部685Lと画像表示部685Rには、同一の利用者、例えば、利用者U1のサンプル画像が表示される。同じく、画像表示部686Lと画像表示部686Rには、同一の利用者、例えば、利用者U2のサンプル画像が表示される。
例えば、左側の画面を用いて名前を入力するのが、利用者U1とし、右側の画面を用いて名前を入力するのが、利用者U2とする。利用者U1は、自身のサンプル画像である画像表示部685Lを選択し、ひらがな文字入力部682Lを操作して、自身の名前を入力する。同じく、利用者U2は、自身のサンプル画像である画像表示部686Rを選択し、ひらがな文字入力部682Rを操作して、自身の名前を入力する。
このように、利用者に、自身のサンプル画像を選択させ、その上で名前を入力させることで、投稿者の名前とサンプル画像を間違いなく一致させることが可能となる。すなわち、投稿される可能性のある画像と、その画像の利用者の名前を、利用者自身が確認し、名前と画像を入力することができるため、写真シール作成装置1において、名前と画像を正確に対応付けることができる。なお、ここでは名前と記述しているが、利用者の本当の名前であっても良いし、ニックネーム等であっても勿論良い。
この名前入力画面により入力された名前は、「お名前スタンプ」と称される編集ツールや、投稿用の画像に表示された人物の名前として、投稿用の画像が表示されるときに表示される。
なお、図36に示されるように、サンプル画像は、比較的小さく表示される。このため、撮影処理よりも低画質でサンプル撮影が行われる場合でも、サンプル撮影により得られたサンプル画像を、図36を参照して説明した用途で使用する分には不都合が生じない。
ところで、編集処理の際に、予め用意されたスタンプ画像を、タッチペン等でタッチするだけで撮影画像に重畳できるようにしたスタンプと称される編集ツールが提供されている。このようなスタンプツールの中には、撮影された利用者自身の画像をスタンプ画像として用いるもの(人物スタンプともいう)もある。
写真シール作成装置1では、サンプル画像を、人物スタンプとして用いるようにすることができる。
[コンテンツパレットに、サンプル画像を表示するときの一例]
図37は、編集処理において利用される人物スタンプのコンテンツパレットの一例を示している。
このコンテンツパレットは、例えば、タブレット内蔵モニタ131に表示される。
図37のコンテンツパレットにおいて、領域701には、複数の人物スタンプ702−1乃至702−6が表示されており、これらの人物スタンプはそれぞれ、サンプル画像や撮影画像から生成される。
例えば、加工部324は、画像処理部321により生成されるサンプル画像から、人物(利用者)が表示された人物領域を抽出することにより、人物スタンプ702−1を生成する。同様にして加工部324は、画像処理部321により生成される各撮影画像から、人物領域を抽出することにより、人物スタンプ702−2乃至702−6を生成する。
例えば、利用者は、領域701に表示された画像702−1乃至画像702−6のいずれかをタッチペン162A、又はタッチペン162Bを用いてタップすることで、人物スタンプのスタンプ画像を選択して、撮影画像に重畳させることができる。
この例では、画像702−1乃至画像702−6は、いずれも横長の画像とされている。すなわち、画像702−1乃至画像702−6は、通常印刷画像とは異なる縦横比の画像とされている。
図38は、人物スタンプを用いた編集が施された撮影画像の一例を示している。例えば、図38に示されるように、編集対象画像に人物スタンプ702−1の人物画像が重畳される。
人物スタンプは、撮影画像と比較して小さいため、撮影処理よりも低画質でサンプル撮影が行われる場合でも、低画質であることは目立たないので、利用者の満足度を損なうことなく、サンプル撮影により得られるサンプル画像を、人物スタンプとして十分に利用することができる。
ところで、図12のステップS21において、撮影処理部301は、サンプル撮影により、サンプル画像を生成するのに用いられる撮影画像を取得するようにした。しかしながら、撮影処理部301は、サンプル撮影により得られる撮影画像(又は撮影処理により得られる撮影画像)上の利用者の顔等を抽出し、抽出した顔等の画像を拡大したものを、サンプル画像を生成するのに用いられる撮影画像として取得するようにしてもよい。
この場合、サンプル撮影により得られた撮影画像において、利用者の顔等の占める割合が小さいときでも、利用者の顔等に施される写り設定処理を、タッチパネルモニタ92等に表示されるサンプル画像により、正確に把握することができる。
また、選択受付部323が、撮影画像上の、利用者がそれぞれ表示された領域毎に、その領域を対象とした写り設定処理を決定する場合には、撮影処理部301は、サンプル撮影により得られる撮影画像から、利用者毎のサンプル画像を取得するようにしてもよい。
すなわち、例えば、撮影処理部301は、サンプル撮影により得られる撮影画像から、利用者Uを抽出して得られる抽出画像を、その利用者Uの撮影画像として取得するようにしてもよい。このサンプル画像から生成されるサンプル画像は、利用者Uにより選択され、選択されたサンプル画像に施された写り設定処理が、撮影画像上の、利用者Uが表示された領域を対象とした写り設定処理として決定される。
また、撮影処理よりも低画質でサンプル撮影が行われる場合には、印刷処理部303は、サンプル画像の大きさを、撮影画像よりも小さめにして、シール紙に印刷させるようにしてもよい。この場合、サンプル画像を、撮影画像と同一の大きさで、シール紙に印刷させる場合と比較して、サンプル画像が低画質であることを目立たなくすることができる。
なお、例えば、シール紙には、比較的大きな画像が印刷され、残りの余白部分には、おまけの画像として、小さな画像が印刷される。サンプル画像を、小さな画像として余白部分に印刷する場合には、サンプル画像が低画質であっても問題ない。このため、サンプル画像は、小さな画像として印刷するには適した画質である。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図8に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM及びDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリ等よりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカード等のカード、あるいは、Tシャツ等の布地等に印刷するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。