JP2016169159A - (2s,4s)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの結晶 - Google Patents

(2s,4s)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの結晶 Download PDF

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Abstract

【課題】糖尿病合併症若しくは眼疾患の予防又は治療のための医薬品として、高純度かつ優れた安定性を有する(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミド(フィダレスタット)の結晶の提供。【解決手段】フィダレスタットの粗結晶をアルカリ水溶液に溶解し、得られた溶液を、酸でpH6〜7に調整して再沈殿させて得られる結晶で、(a)3507、3391、1779、1727及び1684cm-1付近に特徴的な吸収帯を有する赤外吸収スペクトルパターン及び(b)303℃〜313℃に1本の吸熱ピークを有する示差走査熱量測定(DSC)プロフィールからなる群より選ばれる1つ以上の特徴を有する結晶であって、比旋光度[α]D20が+170〜+173°(C=1.0、メタノール)である結晶。【選択図】なし

Description

(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの結晶、及びその製造方法に関する。
(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミド(以下、フィダレスタットという。)は、ポリオール経路の最初のステップの律速酵素であるアルドース還元酵素に対して高い阻害活性を有する。糖尿病等の高血糖状態では、このポリオール経路を介したグルコースの代謝が亢進し、その結果生成したソルビトールが細胞内に過剰に蓄積して種々の組織障害をきたし、糖尿病合併症をはじめ各種疾患が発症すると考えられている。このことからフィダレスタットはそれらの疾患の治療薬として期待されている。
6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドは2個の不斉炭素原子を有しているため、2種類のジアステレオマーとそれぞれに対応するエナンチオマーが存在し、合計4種類の光学異性体が存在する。これらの光学異性体を分離精製するにおいては、エナンチオマーの混入が問題となる。
特許文献1には、6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの製法が開示されているが、光学異性体に関する記載はない。特許文献2の製造例1では、(2S,4S)の立体構造であるフィダレスタットを単離するために、キニン・メトヒドロキシドによるジアステレオマー塩分割法により単一の光学異性体を得、これをエタノールで再結晶し精製する再結晶法が開示されている。非特許文献1及び特許文献3は、まず、中間体を光学活性なフェネチルアミンを用いてアミド化しジアステレオマー混合物に変換することにより分割し、更に(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキシリックアシッドに導く。次に、このカルボキシリックアシッド体を、n−プロピルアルコールと反応させてn−プロピルエステルを単離精製した後、アンモニアガスと反応させるという2工程で単一の光学活性体を得、これをメタノールで再結晶し精製する再結晶法が開示されている。特許文献4には、カルボキシリックアシッド体を高価な脱水縮合剤であるDMT−MMを使ってアンモニアと反応させて単一の光学活性体を得、これをメタノールで2回再結晶し精製する再結晶法が開示されている。しかし、これらの文献に記載されたフィダレスタットの結晶は、粉末X線回折パターン、赤外吸収スペクトルパターン、及びDSCプロフィールという主たる物性に関する記載がないだけでなく、後述のように、その比旋光度から、エナンチオマーの混入率が高いものであると考えられる。特許文献5には、フィダレスタットの結晶と記載されているが、実際のところ(2R,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの製造方法とその結晶が開示されているに過ぎず、その結晶の主たる物性値(粉末X線回析パターン及びDSCプロフィール)は、本発明の(2S,4S)体のフィダレスタットの結晶とは異なるものである。
特開昭61−200991号公報 特開昭63−057588号公報 特開昭63−250373号公報 中国公開公報102827174号明細書 インド公開公報200801032号明細書
Arzneim.−Forsch./DrugRes.44(I),Nr.3(1994)
医薬品開発において、医薬品原体に対して行われる各種試験は、試験実施のガイドラインを定めた日米EU医薬品規制調和国際会議(International Conference on Harmonisation of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use、略してICHという)のICH−Q3A及びQ6Aのガイドラインを遵守して実施される必要がある。特許文献2、特許文献4及び非特許文献1で製造されたフィダレスタットは、ICH−Q3A及びQ6Aの基準を上回ってエナンチオマーを含んでおり、それを医薬品原体として使用するためには、エナンチオマーに関して別途高額の安全性試験を実施し、人に対して安全であることを示すことが要求される。従って、本願発明の課題は、追加の安全性試験を必要とせず、医薬品として高純度かつ優れた安定性を有するフィダレスタットの結晶を提供することである。
本発明者らは、高純度かつ安定なフィダレスタットの結晶を見出すべく鋭意検討した。純度の高い結晶を得るためには、カラムクロマトグラフィによる精製法及び結晶化による精製法等を用いるのが一般的である。この中で、有機溶媒から単回又は複数回再結晶させる再結晶法がより一般的で有用である。再沈殿法による精製方法では、再結晶法ほどの純度は見込めない場合が多いといわれている。これは、再結晶法では、対象物質の温度による溶解度の差だけでなく個々の分子が規則正しくパッキングする性質を利用しているのに対し、再沈殿法では、主に溶解度の差のみを利用しての精製であることに起因していると考えられる。また、精製工程に再沈殿法を用いると、無晶形又は微細結晶として得られることが多く、その為結晶自体又は該結晶を含む組成物の安定性が問題となる場合が少なくない。更に、非特許文献1のフィダレスタットの合成方法(2.2.1.8)では、反応終了後の粗結晶を沈殿法で得ていることから、沈殿法とは異なる原理を利用した精製法を検討するのが通常である。しかし、様々な精製方法があるなかで、フィダレスタットに限っては、特に再沈殿法を用いた場合に、再結晶法を数回繰り返した場合よりも純度の高い結晶が得られることを本発明者らが初めて見出し、得られた結晶は安定性の点でも問題が無いことが確認できた。このようにして、本発明者らは、高純度のフィダレスタットの結晶を得ることに成功し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は以下の通りである。
<1>下記の(a)〜(b):
(a)3507、3391、1779、1727及び1684cm-1付近に特徴的な吸収帯を有する赤外吸収スペクトルパターン;及び
(b)303℃〜313℃に1本の吸熱ピークを有する示差走査熱量測定(DSC)プロフィール;
からなる群より選ばれる1つ以上の特徴を有する、(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの結晶であって、比旋光度[α]D 20が+170〜+173°(C=1.0、メタノール)である結晶。
<2>下記(c)の特徴を有する、<1>に記載の結晶。
(c)回折角(2θ)として、13.1°、13.9°、15.0°、18.2°、23.1°及び23.3°付近に特徴的なピークを有する粉末X線回折パターン
<3>エナンチオ過剰率が99.0%ee以上、またはエナンチオマーの含有量が0.5質量%以下の純度を有する、<1>又は<2>に記載の結晶。
<4>比旋光度[α]D 20が+171.4〜+173°(C=1.0、メタノール)である、<1>〜<3>のいずれかに記載の結晶。
<5>(A)(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの粗結晶をアルカリ水溶液に溶解し;
(B)前記(A)で得られた溶液を、酸でpH6〜7に調整して再沈殿させて得られる、<1>〜<4>のいずれかに記載の結晶。
<6>前記(A)工程におけるアルカリ水溶液が、アンモニア水溶液、アルカリ炭酸水溶液、アルカリ炭酸水素水溶液、及び水酸化アルカリ水溶液からなる群から選ばれる、<5>に記載の結晶。
<7>前記(B)工程における酸が、塩酸、硫酸、臭化水素酸、燐酸、及び、p−トルエンスルホン酸からなる群から選ばれる、<5>に記載の結晶。
<8>(A)(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの粗結晶をアルカリ水溶液に溶解し;
(B)前記(A)で得られた溶液を、酸でpH6〜7に調整して再沈殿させる工程を含む、
(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの結晶を精製する方法。
<9>前記(A)工程におけるアルカリ水溶液が、アンモニア水溶液、アルカリ炭酸水溶液、アルカリ炭酸水素水溶液、及び水酸化アルカリ水溶液からなる群から選ばれる、<8>に記載の方法。
<10>前記(B)工程における酸が、塩酸、硫酸、臭化水素酸、燐酸、及びp−トルエンスルホン酸からなる群から選ばれる、<8>に記載の方法。
<11>(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキシリックアシッドと低級アルコールとを反応させ、低級アルキルエステルを単離精製せず引き続きアンモニアを加えて反応させた後、アルカリ水溶液を加えて反応生成物を溶解させ、更に、酸でpH6〜7に調整して沈殿させる方法により、(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの粗結晶を得ることを特徴とする、<8>に記載の方法。
<12>前記低級アルコールが、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、及びi−ブタノールからなる群から選ばれる、<11>に記載の製造方法。
<13><1>〜<7>のいずれかに記載の結晶を有効量含む医薬組成物。
<14>糖尿病合併症若しくは眼疾患の予防又は治療のための医薬を製造するための、<1>〜<7>のいずれかに記載の結晶の使用。
本発明によれば、高純度かつ安定なフィダレスタットの結晶を提供することができる。また、本発明の結晶の製造方法及び精製方法によれば、合成工程を短縮でき、高純度の結晶を高収率で安価に得ることができるので、工業的な観点から有利である。
本結晶の赤外線吸収スペクトルを示す図である。 本結晶の示差走査熱量測定曲線を示す図である。 本結晶の粉末X線回析パターンを示す図である。
(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミド(フィダレスタット)は、下記式で表される化合物である。
〔化1〕
特許文献2の製造例1、特許文献4の実験24(段落[0057])、非特許文献の試験例(2.2.1.7)及び(2.2.1.8)にフィダレスタットの粗結晶の製造方法が記載されている。しかし、特許文献2の製造方法は高価な光学分割剤を使用すること、特許文献4の製造方法は非常に高価な脱水縮合剤であるDMT−MMを使っていること、更に、非特許文献の試験例(2.2.1.7)及び(2.2.1.8)は合成に2工程を必要とすることから、工業的な製造に適した方法とは言い難い。本発明で見出した工業的な製造に適したフィダレスタットの結晶の製造方法例を以下に示す。
〔化2〕
(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキシリックアシッドを低級アルコールに懸濁させ、触媒量の濃硫酸を加えて加熱還流し、必要に応じて芳香族系有機溶媒を加え共沸する水を除去しながら反応を行う。反応終了後、溶媒を留去して濃縮し、常温まで冷却し、得られた反応混合物にアンモニアを添加し反応を進行させる。前記アンモニアとしては、アンモニア溶液が好ましいが、必要に応じて反応液にアンモニアガスを溶解させても良い。反応終了後、溶媒を留去し、アルカリ水溶液を加えて結晶を溶解する。その後、酸性水溶液を加えてpH6〜7に調整し、0℃〜常温で放置後、沈殿した結晶をろ取し、水で洗浄後乾燥することにより、1工程でフィダレスタット粗結晶を得ることができる。尚、(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキシリックアシッドは非特許文献1の(2.2.1.6)に記載の方法で合成することができる。
前記製造工程において、低級アルコールは、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール等の低級アルコールが挙げられ、好ましくはn−プロパノールが挙げられる。芳香族系有機溶媒は、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンが挙げられる。アンモニア溶液は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール等の低級アルコールにアンモニアを溶解した溶液が挙げられ、好ましくはメタノールにアンモニアを溶解した溶液が挙げられる。
このようにして得られたフィダレスタットの粗結晶は、以下の方法により精製できる。前記粗結晶をアルカリ水溶液で溶解し、その後、酸を加えてpH6〜7に調整することにより、高純度の結晶を沈殿させることができる。これをろ取し、洗浄・乾燥を行うことにより、純度が99.0%ee以上のフィダレスタットの結晶を得ることができる。尚、前記工程においては、粗結晶をアルカリ水溶液で溶解した後に、活性炭処理を行っても良い。また、酸によりpH6〜7に調整した後に60分以上放置しても良い。この際の放置する温度は0〜50°が好ましく、10〜30°が更に好ましい。また、放置時間60分以上とは、80分〜110分放置するのが好ましい。以上のような精製工程は複数回行うことが好ましく、通常は1〜2回行う。
前記精製工程で用いられるアルカリ水溶液は、フィダレスタットを分解することなく溶解させるものが好ましく、例えば、アンモニア水溶液、アルカリ炭酸水溶液、アルカリ炭酸水素水溶液、水酸化アルカリ水溶液が挙げられ、好ましくはアンモニア水溶液が挙げられる。アルカリ水溶液は前記粗結晶に対して2〜3モル当量で用いるのが好ましく、2.5〜2.7モル当量が更に好ましい。アンモニア水溶液は、3%〜28%の濃度のものを用いることができ、好ましくは28%の水溶液が挙げられる。精製工程で用いられる酸は、フィダレスタットを分解することなく溶解度を下げるものが好ましく、例えば、塩酸、硫酸、臭化水素酸、燐酸、p−トルエンスルホン酸が挙げられ、好ましくは塩酸が挙げられる。
このようにして得られた本発明の結晶は、少なくとも次のいずれか1つ以上の物性値を示す。
(a)赤外吸収スペクトルパターンは、3507、3391、1779、1727及び1684cm-1付近に特徴的な吸収帯を有する。本発明の結晶の赤外線吸収スペクトルは図1のようになる。
(b)DSC曲線は、308℃に単一融解吸熱を示し、外挿開始温度は305℃である。本発明の結晶の示差走査熱量測定曲線は図2のようになる。
(c)粉末X線回折による回折角(2θ)として、13.1°、13.9°、15.0°、18.2°、23.1°、及び23.3°付近に特徴的ピークを有する。本発明の結晶の粉末X線回折パターンは図3のようになる。
本発明の結晶は、高純度でエナンチオマーを実質的に含まない。高純度とは、具体的には、エナンチオ過剰率が99.0%ee以上であり、好ましくは99.4%ee以上であり、更に好ましくは99.7%ee以上であることをいう。エナンチオマー含有量は、0.5質量%以下であり、好ましくは0.3質量%以下であり、更に好ましくは0.15質量%以下である。本発明におけるエナンチオ過剰率とは、(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドが、そのエナンチオマーである(2R,4R)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドに対して何%多く含まれるかを示すものである。99.70%eeの場合、(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドが99.85質量%、(2R,4R)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドが0.15質量%含まれ、99.85−0.15=99.70%eeのように計算される。(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの場合、エナンチオ過剰率は光学純度とほぼ一致する。
また、本発明の結晶は以下のようなデータによって特徴づけることもできる。すなわち、本発明の結晶の比旋光度[α]D 20は、+170°〜+173°(C=1.00、メタノール)である。ここで、比旋光度[α]D 20は、+171.4°〜+173°(C=1.00、メタノール)であることがより好ましい。
これに対し、特許文献2の製造例1、特許文献4の実験24又は非特許文献の試験例(2.2.1.8)で得られた結晶は、比旋光度がそれぞれ、[α]D 20+167(C=1.0、メタノール)、[α]D 25+167.8°、[α]D 27+168°(C=1.0、メタノール)であり、本発明の結晶とは異なる数値を示している。これら結晶の光学純度を比旋光度から計算したところ、エナンチオ過剰率が97.1〜97.6%eeであり、本発明の結晶より純度が低いものであった。
本発明の別の一態様は、エナンチオマーの混入を最小限に抑えられた(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの結晶組成物である。すなわち、本発明は、高純度の結晶を有効量含む医薬組成物である。
フィダレスタットは、糖尿病合併症(特開昭61−200991号公報)、循環器系疾患(特開平4−173791号公報)、糖尿病性単純網膜症(特開平7−242547号公報)、糖尿病性角膜症(特開平8−231549号公報)、糖尿病黄斑症(国際公開第2005/072066号)、重症糖尿病網膜症(国際公開第2005/079792号)、心臓機能障害又は心筋障害(国際公開第2006/090699号)、急性腎不全(国際公開第2007/069727号)、脳卒中における脳虚血又は脳虚血再灌流障害(国際公開第2007/097301号)、内耳障害(国際公開第2011/136161号)の予防又は治療薬、及び網膜神経又は視神経の保護剤(国際公開第2008/093691号)としての用途が各文献に記載されている。本発明の結晶を含む医薬は、これら疾患に対して有効である。
中でも、本発明の結晶を含む医薬は、糖尿病合併症や眼疾患に対する医薬として特に有用であり、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害、脳血管障害、虚血性心疾患、末梢動脈疾患、糖尿病黄斑症、糖尿病性角膜症、血管新生緑内障、糖尿病白内障、加齢黄斑変性症(AMD)、網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)、網膜中心静脈閉塞症(CRVO)、近視性脈絡膜新生血管症、網膜色素変性症、未熟児網膜症、網膜光凝固法(汎網膜光凝固、格子状光凝固、局所光凝固)による浮腫などに対する予防又は治療薬となる。
本発明の結晶は、高純度でエナンチオマーを実質的に含まないので、前記疾患に対する医薬品を製造するために本発明の結晶を使用することは、エナンチオマーに関して別途安全性試験を実施する必要がないため、大変有利である。また、優れた安定性を有することからも、医薬品を製造するために最適である。
本発明の結晶の有効量は、症状、年齢、性別、投与方法、剤型等により異なり、適宜決定される。一例を挙げると、成人患者1日当たり0.1mg〜450mg、好ましくは1mg〜300mgの範囲で、1日に1回又は数回に分けて連日投与することができる。
本発明の結晶を含む医薬は、通常の製剤技術により、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、液剤、シロップ剤、注射剤又は点耳剤として、製剤化される。製剤化された医薬は、経口的に又は非経口的に投与することができる。固形剤の場合には、製剤化に際して薬理学的に認容し得る賦形剤、例えば、澱粉、乳糖、精製白糖、グルコース、結晶セルロース、カルボキシセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、燐酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、及びアラビアゴム等を用いることができ、必要であれば、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、被覆剤、及び着色剤等を配合することができる。また、液剤の場合には、安定剤、溶解補助剤、懸濁化剤、乳化剤、緩衝剤、及び保存剤等を用いることができる。
さらに、本発明の結晶を含む医薬は、他の医薬と組み合わせて投与することもできる。適応症が内耳障害のときは、組み合わせることができる前記他の医薬の例としてステロイド薬などが挙げられる。適応症が眼疾患のときは、組み合わせることができる前記他の医薬の例として抗VEGF薬などが挙げられる。本発明の結晶を含む医薬と他の医薬との組み合わせによれば、それぞれの薬剤の効果を増強させる、又は他の医薬の効果を持続させることができる。例えば、ステロイド薬は、臨床的には副作用の問題により、用量や投与期間が制限されている。本発明の医薬との組み合わせによれば、ステロイド薬からの早期離脱が可能になるなど、安全性及び有効性の面から大きな利点がある。
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。反応温度、試薬の種類、試薬の量、反応時間などの反応条件は、例示のために言及したものであり、本発明はこれらに限定されるものではない。
比旋光度、光学純度、赤外線吸収スペクトル、示差走査熱量、粉末X線回折は、それぞれ以下の条件で測定した。
[比旋光度の測定条件]
装置:日本分光 DIP−360、溶媒:メタノール、濃度:100mg/mL
[比旋光度からの光学純度の算出方法]
試料の光学純度(%ee)=100×(試料の比旋光度/標準品の比旋光度)
標準品は、下記[HPLCによる光学純度の測定条件]にて光学純度を測定し、100%であった実施例1で得た結晶を使用した。
[HPLCによる光学純度の測定条件]
検体:1‐プロパノールと硫酸を加えて還流することによりプロピルエステルに変換し検体とする。
カラム:SUMIPAX OA−4300
移動相:ヘキサン/テトラヒドロフラン/メタノール/水=1600:360:40:1
流速:1.0 mL/min
波長:UV 284nm
注入量:10μL
試料濃度:5mg/mL
[赤外線吸収スペクトルの測定条件]
装置:JASCO FT/IR−8000
測定範囲:4000〜400cm-1
分解能:4.0cm-1
スキャン回数:16
[示差走査熱量の測定条件]
装置:セイコー電子工業 DSC220CU
測定範囲:45〜400℃
昇温速度:20℃/分
雰囲気:N2 30mL/分
[粉末X線回折の測定条件]
装置:理学電機RAD−R
管球:Cu
管電圧:40kV
管電流:20mA
測定範囲:5〜30℃(2θ)
実施例1
〔粗結晶の製造工程〕
非特許文献1に記載の方法で合成した(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキシリックアシッド 13.7kgを反応容器に入れ、更にn−プロパノール 33.3kg、ベンゼン 12.1kg及び97%硫酸 0.505kgを反応容器に加え、共沸してくる水を反応系から除去しながら40時間加熱還流した。その後、常圧で溶媒を留去し、常温まで冷却した。16%アンモニアメタノール溶液 28.7kgを反応容器に加え、更に反応液にアンモニアガス 1.75kgを溶解させ、常温で15時間反応液を撹拌した。常圧又は減圧下にアンモニア及びメタノールの一定量を留去した。反応液に0.6%アンモニア水 135Lを加え、均一溶液になるまで28%アンモニア水を加え、更に、反応液のpHが6〜7になるように12%塩酸 約13Lを加えた。常温で16時間放置後、沈殿した結晶をろ取し、水で洗浄後乾燥することにより、フィダレスタット粗結晶の湿体 17.7kg(乾燥体換算11.9kg、収率87.3%)を得た。
〔精製工程〕
得られたフィダレスタット粗結晶の湿体 17.7kgを反応容器に入れ、水 52.2kg及び28%アンモニア水 6.45kgを加えて、粗結晶を溶解した。これに活性炭 0.12kgを加え10分間撹拌した後、活性炭をろ過した。ろ液に、12%塩酸 約24Lを加えて、反応液のpHを6〜7に調整した。常温で1時間放置し、沈殿した結晶をろ取し、水 30Lを使って洗浄し、結晶を乾燥してフィダレスタット 11.5kg(収率96.6%)を得た。
試験例1:比旋光度および光学純度
実施例1で得られた結晶の1g/100mLのメタノール溶液を調製し、旋光度を測定した。その結果は+172°であり、HPLCによる光学純度の測定においてもエナンチオマーが検出されなかった。これに対して、特許文献2に記載の結晶は、比旋光度が+167°であることから、光学純度は97.1%eeと計算された。特許文献4に記載の結晶は、比旋光度が+167.8°であることから、光学純度は97.6%eeと計算された。更に、非特許文献1に記載の結晶は、比旋光度が+168°であることから、光学純度は97.7%eeと計算された。
試験例2:赤外線吸収(IR)スペクトル
実施例1で得られた結晶の赤外線吸収スペクトルを図1に示す。IRにおいて、3507、3391、1779、1727及び1684cm-1付近の吸収ピークによって特徴付けられた。
試験例3:示差走査熱量
実施例1で得られた結晶の示差走査熱量を図2に示す。示差走査熱量測定において、303℃〜313℃に1本の吸熱ピークを示した。
試験例4:粉末X線回析
実施例1で得られた結晶の粉末X線回析スペクトルを図3に示す。回折角(2θ)として、13.1°、13.9°、15.0°、18.2°、23.1°及び23.3°付近に特徴的なピークを示した。
試験例5:安定性試験
実施例1で得られた結晶を表1に記載の苛酷条件下にて保存し、その安定性を評価した。尚、キセノンランプ20時間の照射は、総近紫外放射エネルギーの試算値として、8400W・h/m2に相当する。
試験例5の結果を表2に示す。実施例1の結晶は何れの苛酷条件でも安定であった。高湿度下(75%RH)60日間保存後も安定であったことは、実施例1の結晶は吸湿性が低く、安定な結晶であることを示している。以上の結果より、本発明の結晶は、医薬品の原薬として優れた安定性を有することが示された。

Claims (14)

  1. 下記の(a)〜(b):
    (a)3507、3391、1779、1727及び1684cm-1付近に特徴的な吸収帯を有する赤外吸収スペクトルパターン;及び
    (b)303℃〜313℃に1本の吸熱ピークを有する示差走査熱量測定(DSC)プロフィール;
    からなる群より選ばれる1つ以上の特徴を有する、(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの結晶であって、比旋光度[α]D 20が+170〜+173°(C=1.0、メタノール)である結晶。
  2. 下記(c)の特徴を有する、請求項1に記載の結晶。
    (c)回折角(2θ)として、13.1°、13.9°、15.0°、18.2°、23.1°及び23.3°付近に特徴的なピークを有する粉末X線回折パターン;
  3. エナンチオ過剰率が99.0%ee以上、またはエナンチオマーの含有量が0.5質量%以下の純度を有する、請求項1又は2に記載の結晶。
  4. 比旋光度[α]D 20が+171.4〜+173°(C=1.0、メタノール)である、請求項1〜3のいずれかに記載の結晶。
  5. (A)(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの粗結晶をアルカリ水溶液に溶解し;
    (B)前記(A)で得られた溶液を、酸でpH6〜7に調整して再沈殿させて得られる、請求項1〜4のいずれかに記載の結晶。
  6. 前記(A)工程におけるアルカリ水溶液が、アンモニア水溶液、アルカリ炭酸水溶液、アルカリ炭酸水素水溶液、及び水酸化アルカリ水溶液からなる群から選ばれる、請求項5に記載の結晶。
  7. 前記(B)工程における酸が、塩酸、硫酸、臭化水素酸、燐酸、及び、p−トルエンスルホン酸からなる群から選ばれる、請求項5に記載の結晶。
  8. (A)(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの粗結晶をアルカリ水溶液に溶解し;
    (B)前記(A)で得られた溶液を、酸でpH6〜7に調整して再沈殿させる工程を含む、
    (2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの結晶を精製する方法。
  9. 前記(A)工程におけるアルカリ水溶液が、アンモニア水溶液、アルカリ炭酸水溶液、アルカリ炭酸水素水溶液、及び水酸化アルカリ水溶液からなる群から選ばれる、請求項8に記載の方法。
  10. 前記(B)工程における酸が、塩酸、硫酸、臭化水素酸、燐酸、及びp−トルエンスルホン酸からなる群から選ばれる、請求項8に記載の方法。
  11. (2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキシリックアシッドと低級アルコールとを反応させ、低級アルキルエステルを単離精製せず引き続きアンモニアを加えて反応させた後、アルカリ水溶液を加えて反応生成物を溶解させ、更に、酸でpH6〜7に調整して沈殿させる方法により、(2S,4S)−6−フルオロ−2’,5’−ジオキソスピロ[クロマン−4,4’−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの粗結晶を得ることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  12. 前記低級アルコールが、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、及びi−ブタノールからなる群から選ばれる、請求項11に記載の製造方法。
  13. 請求項1〜7のいずれかに記載の結晶を有効量含む医薬組成物。
  14. 糖尿病合併症若しくは眼疾患の予防又は治療のための医薬を製造するための、請求項1〜7のいずれかに記載の結晶の使用。
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