JP2016166533A - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

容量可変型斜板式圧縮機 Download PDF

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秀晴 山下
裕之 仲井間
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裕之 仲井間
山本 真也
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Abstract

【課題】オイルセパレータを備えたオイル分離室と分離されたオイルを貯留するオイル貯留室とを備えても、体格が大きくなることを抑えることが可能な容量可変型斜板式圧縮機の提供にある。【解決手段】斜板室16内に配置され、斜板25の傾斜角度を変更可能なアクチュエータ29と、アクチュエータ29を制御する制御機構30とを備えた片頭式の容量可変型斜板式圧縮機において、リヤハウジング13には、吐出室21より吐出される冷媒ガス中に含まれるオイルをオイルセパレータ41により分離するオイル分離室43が設けられ、リヤハウジング13には、環状の凹部47が形成され、凹部47を軸心方向に2分割する仕切り板48を設け、凹部47における仕切り板48よりも前方に吸入室20を形成し、凹部47における仕切り板48よりも後方にオイル貯留室49を形成し、オイル分離室43とオイル貯留室49とをオイル通路50を介して連通する。【選択図】 図1

Description

この発明は、容量可変型斜板式圧縮機に関する。
従来の容量可変型斜板式圧縮機としては、例えば、特許文献1に開示された可変排出量圧縮機が知られている。
特許文献1に開示された可変排出量圧縮機は、ハウジング内に設けられた斜板室及びシリンダボアと、ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、駆動軸の回転によって斜板室内で揺動可能な斜板(揺動板)と、斜板の傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、アクチュエータを制御する制御機構とを備えている。アクチュエータは、駆動軸と共に回転するラグ部材(駆動軸組立体)と、斜板と一体回転可能に係合し、軸心方向に移動して斜板の傾斜角度を変更可能な可動体(作動ピストン)と、ラグ部材と可動体とにより区画され、内部の圧力によって可動体を移動させる制御圧室(作動室)とを有している。制御機構は、制御通路と制御弁とを備えている。制御通路は、制御圧室と連通する変圧通路と、吸入室及び斜板室と連通する低圧通路と、吐出室と連通する高圧通路とを有している。変圧通路の一部は駆動軸内に形成されている。制御弁は、変圧通路を低圧通路又は高圧通路に連通する。
制御弁が変圧通路を高圧通路に連通すると、高圧のガスが制御圧室に導入され、制御圧室の圧力が上昇し、可動体がラグ部材より遠ざかる方向に移動することにより、斜板の傾斜角度が小さくなる。このためピストンのストロークが減少し、吐出容量が小さくなる。他方、制御弁が変圧通路を低圧通路に連通すると、低圧のガスが制御圧室に導入され、制御圧室の圧力が減少し、可動体がラグ部材に近づく方向に移動することにより、斜板の傾斜角度が大きくなる。このためピストンのストロークが増大し、吐出容量が大きくなる。
この可変排出量圧縮機では、斜板室よりも容量の小さい制御圧室内の圧力変化により斜板の傾斜角度を変更可能なため、斜板室内の圧力変化により斜板の傾斜角度を変更する圧縮機よりも、傾斜角度の変更に必要な冷媒ガスの量を少なくすることが可能である。
特開昭52−131204号公報
ところで、斜板式圧縮機においては、斜板を支持する駆動軸や駆動軸の回転に伴い往復動するピストン等、可動する部分に潤滑用オイルが使用されている。このオイルの一部は冷媒ガス中にミスト状になって含まれている。従って、圧縮機内部で圧縮された冷媒ガスが外部冷媒回路に吐出される際に、冷媒ガスに含まれるミスト状の潤滑用オイルも外部冷媒回路に吐出され、外部冷媒回路へ供給されるオイル量が多くなれば、冷房性能を低下させる。このため、潤滑用オイルを冷媒ガスから分離して、外部冷媒回路に吐出されるオイル量が多くなりすぎないようにするために対策を講じる必要がある。
しかし、特許文献1で開示された可変排出量圧縮機においては、冷媒ガス中に含まれる潤滑用オイルの分離については記載されていない。吐出された冷媒ガス中に含まれるオイルを分離するためには、オイル分離室を設け、オイル分離室にセパレータを配置して、セパレータにより分離されたオイルを一時的に貯留するオイル貯留室を設ける必要がある。オイル分離室及びオイル貯留室を設けるためには、一定のスペースが必要となり、ハウジング自体のサイズを大きくする必要がある。特許文献1に開示された可変排出量圧縮機にオイル分離室及びオイル貯留室を設けると、圧縮機の体格が大きくなる問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、オイルセパレータを備えたオイル分離室と分離されたオイルを貯留するオイル貯留室とを備えても、体格が大きくなることを抑えることが可能な容量可変型斜板式圧縮機の提供にある。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、吸入室、吐出室、前記吸入室と連通される斜板室及びシリンダボアが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記斜板室内に配置され、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備え、前記アクチュエータは、前記駆動軸に固定された固定体と、前記斜板と連結されると共に、前記斜板室内で前記駆動軸心の方向に移動可能な移動体と、前記固定体と前記移動体とにより区画される制御圧室とを有する容量可変型斜板式圧縮機において、前記ハウジングには、前記吐出室より吐出される冷媒ガス中に含まれるオイルを分離するオイルセパレータが設けられたオイル分離室が形成され、前記ハウジングには、吸入圧領域を形成する環状の凹部が設けられ、前記凹部が仕切り板により、前記シリンダボアと連通する前記吸入室とオイルを貯留するオイル貯留室とに分割され、前記オイル分離室と前記オイル貯留室とを連通するオイル通路を前記ハウジングに形成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、凹部が仕切り板により、シリンダボアと連通する吸入室とオイルを貯留するオイル貯留室とに分割されているので、新たにオイル貯留室を設ける必要がない。よって、オイルセパレータを備えたオイル分離室と分離されたオイルを貯留するオイル貯留室とを備えても、体格が大きくなることを抑えることが可能である。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の容量可変型斜板式圧縮機において、前記仕切り板は、前記オイル貯留室の圧力と前記吸入室の圧力との差圧により前記駆動軸心方向に移動可能に設けられ、前記仕切り板を前記オイル貯留室の容積を小さくする方向に付勢する付勢部材が前記吸入室内に設けられたことを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、仕切り板は、オイル貯留室の圧力と吸入室の圧力の差圧により駆動軸心方向に移動可能に設けられているので、差圧が大きく、吐出容量が大きいときには、仕切り板は斜板室に近づく方向に移動し、オイル貯留室の容積が大きくなる。よって、吐出容量が大きいときには、冷媒ガスより分離されるオイルの量が増加するが、オイル貯留室の容積が大きくなっているので、分離されたオイルを確実に貯留することが可能である。一方、差圧が小さく、吐出容量が小さいときには、仕切り板は斜板室より遠ざかる方向に移動し、オイル貯留室の容積が小さくなると共に、吸入室の容積は大きくなる。よって、容積の大きくなった吸入室を介して冷媒ガスを吸入することが可能なので、容量可変時の吸入脈動を低減することが可能である。さらに、仕切り板をオイル貯留室の容積を小さくする方向に付勢する付勢部材が吸入室内に設けられているので、差圧が大きいとき仕切り板が斜板室側の隔壁に当接することが防止され、吸入室の容積を確保することが可能である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の容量可変型斜板式圧縮機において、前記仕切り板には、前記オイル貯留室と前記吸入室を連通する通孔が形成され、前記通孔の孔径が前記オイル通路の孔径より小さいことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、仕切り板には、オイル貯留室と吸入室を連通する通孔が形成されているので、通孔を通してオイル貯留室に貯留されたオイルを吸入室に戻し、再利用することが可能である。また、通孔の孔径はオイル通路の孔径より小さく形成されているので、通孔の絞り効果により、オイル貯留室のオイルの圧力を下げて吸入室に戻すことが可能である。
本発明によれば、オイルセパレータを備えたオイル分離室と分離されたオイルを貯留するオイル貯留室とを備えても、体格が大きくなることを抑えることが可能である。
本発明の実施形態に係る容量可変型斜板式圧縮機の全体構成を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータの要部拡大断面図である。 オイル分離室の要部拡大断面図である。 吸入室及びオイル貯留室の要部拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る仕切り板の移動位置を説明するための模式図であり、(a)は差圧が大きいときの仕切り板の移動位置を示し、(b)は差圧が小さいときの仕切り板の移動位置を示す。
以下、本発明の実施形態に係る圧縮機を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示す圧縮機10は片頭ピストンを用いた容量可変型斜板式圧縮機であり、車両に搭載される空調装置の一部を構成する。
図1に示すように、ハウジング11は、圧縮機10の前部のフロントハウジング12と、圧縮機10の後部のリヤハウジング13と、フロントハウジング12とリヤハウジング13との間に位置するシリンダブロック14と、シリンダブロック14とリヤハウジング13との間に介在されるバルブユニット15と、を有している。そして、フロントハウジング12、シリンダブロック14、バルブユニット15及びリヤハウジング13は、図示しない通しボルトの締結により一体的に固定されている。なお、図1において、紙面の左側を圧縮機10の前方、紙面の右側を圧縮機10の後方とし、紙面の上下方向を圧縮機10の上下方向とする。また、圧縮機10は、横置き(駆動軸の軸方向が水平となる)された状態にある。
フロントハウジング12は、前方で圧縮機10の上下方向に延びる前壁12Aと、前壁12Aと一体化され、圧縮機10の前方から後方に向かって延びる周壁12Bとを有している。前壁12Aと周壁12Bとにより、フロントハウジング12は有底の略円筒形状を有している。フロントハウジング12とシリンダブロック14との間には斜板室16が形成されている。
前壁12Aには、前方に向かって突出するボス部12Cが形成されており、ボス部12C内には軸封装置17が設けられている。また、ボス部12C内には、圧縮機10の前後方向に延びる第1軸孔12Dが形成されている。第1軸孔12D内には第1滑り軸受18Aが設けられている。
周壁12Bには、斜板室16と連通する吸入口19が形成されている。吸入口19は図示しない外部冷媒回路と接続されており、吸入口19を介して外部冷媒回路より斜板室16に冷媒ガスが導入される。
リヤハウジング13には、吸入室20、吐出室21及び第1圧力調整室22Aが形成されている。第1圧力調整室22Aはリヤハウジング13の中心部分に位置している。吐出室21は、リヤハウジング13の外周側に環状に位置している。また、吸入室20は、リヤハウジング13において、第1圧力調整室22Aと吐出室21との間で環状に形成されている。リヤハウジング13には、後述するアクチュエータ29を制御する制御機構30が設けられている。制御機構30は、図示しないが低圧通路、高圧通路、低圧通路上に設けられる制御弁、高圧通路上に設けられるオリフィスなどを有している。
また、吐出室21と外部冷媒回路とをつなぐ吐出経路にはオイル分離室43が形成されている。吸入室20は、吸入圧領域を形成する環状の凹部47を仕切り板48により分割することにより形成されている。オイル分離室43及び凹部47の詳細構成については後述する。
シリンダブロック14には、ピストン23と同数個のシリンダボア14Aが周方向に等間隔で複数個形成されている。また、各シリンダボア14Aの前端側は斜板室16と連通している。また、シリンダブロック14の中心部には、斜板室16と連通しつつ、圧縮機の前後方向に延びる第2軸孔14Bが貫通形成されている。第2軸孔14B内には第2滑り軸受18Bが設けられている。
また、シリンダブロック14の中心部には、ばね室14Cが形成されている。ばね室14Cは、斜板室16と第2軸孔14Bとの間に位置しており、第2軸孔14Bの孔径より拡径されている。ばね室14C内には、復帰ばね24が配置されている。復帰ばね24は傾斜角度が最小となった斜板25を斜板室16の前方に向けて付勢する。また、シリンダブロック14には、斜板室16と吸入室20とを連通する吸入通路26が形成されている。
バルブユニット15は、バルブプレート15Aと、吸入弁プレート15Bと、吐出弁プレート15Cと、リテーナプレート15Dとから構成されている。
バルブプレート15A、吐出弁プレート15C及びリテーナプレート15Dには、各シリンダボア14Aと吸入室20を連通する吸入ポート15Eが形成されている。また、バルブプレート15A及び吸入弁プレート15Bには、各シリンダボア14Aと吐出室21を連通する吐出ポート15Fが形成されている。吸入ポート15Eには、吸入ポート15Eを開閉可能な吸入弁が設けられている。吐出ポート15Fには、吐出ポート15Fを開閉可能な吐出弁が設けられている。
また、バルブユニット15には、吸入通路26と吸入室20とを連通する第1連通孔15Gが形成されている。
駆動軸27は、前端側が第1軸孔12D内に挿通されると共に、後端側が第2軸孔14B内に挿通され、それぞれ第1滑り軸受18A及び第2滑り軸受18Bを介して回転可能にハウジング11に軸支されている。
第2軸孔14B内には、駆動軸27の後端とバルブユニット15との間に第2圧力調整室22Bが区画されている。第2圧力調整室22Bは、バルブユニット15に形成された第2連通孔15Hを介して第1圧力調整室22Aと連通している。第1圧力調整室22Aと第2圧力調整室22Bにより圧力調整室22が形成されている。
駆動軸27の後端側の外周面には、2個のリング溝27Cが設けられている。各リング溝27CにはOリング27Bが装着されている。圧力調整室22は、各Oリング27Bによって封止され、斜板室16と圧力調整室22とが非連通となっている。
駆動軸27には、リンク機構28と斜板25とアクチュエータ29とが設けられている。
リンク機構28は、ラグプレート31を備えている。
ラグプレート31は、略円環状に形成されている。ラグプレート31は、駆動軸27に固定されており、駆動軸27と一体回転可能となっている。ラグプレート31は、斜板25よりも前方に配置されている。ラグプレート31と前壁12Aとの間には、スラスト軸受33が設けられている。なお、ラグプレート31は固定体に相当する。
ラグプレート31には、前後方向に延びる円筒状の凹部31Aが形成されている。凹部31Aは、ラグプレート31の後端面側に開口し、ラグプレート31内においてスラスト軸受33の内側となる位置まで延びている。
ラグプレート31には、一対のラグアーム32が形成されている。各ラグアーム32は、ラグプレート31から後方に向かって突出している。ラグプレート31には、各ラグアーム32の間となる位置に傾斜面31Bが形成されている。
斜板25は、環状の平板形状をしており、前面25Aと後面25Bとを有している。前面25Aには、斜板25の前方に向かって突出する突出部25Cが形成されている。突出部25Cは、斜板25の傾斜角度が最大となったときにラグプレート31と当接する。斜板25の中心には、挿通孔25Dが形成されている。挿通孔25Dには、駆動軸27が挿通されている。
斜板25の前面25Aにおける駆動軸心Lを基準として突出部25Cと反対側の位置に、前方に向かって突出する一対の斜板アーム25Eが形成されている。また、斜板25の前面25Aには、半球状の凸部25Fが突設されている。凸部25Fは、一対の斜板アーム25E間に位置している。
一対の斜板アーム25Eを一対のラグアーム32の間に挿入することにより、ラグプレート31と斜板25とが連結している。これにより、斜板25は、ラグプレート31と共に斜板室16内で回転可能となっている。各斜板アーム25Eは、各先端側がそれぞれ傾斜面31Bに当接している。
リンク機構28は、ラグプレート31と、ラグプレート31に形成された一対のラグアーム32と、斜板25に形成された一対の斜板アーム25Eとから構成されている。ラグプレート31と斜板25とが連結され、各斜板アーム25Eが傾斜面31Bを摺動することにより、斜板25は、駆動軸27の駆動軸心Lに直交する方向に対する自身の傾斜角度を変更可能となっている。つまり、リンク機構28により斜板25の傾斜角度の変更を許容するよう構成されている。
本実施形態の圧縮機10には、ラグプレート31、移動体34及び制御圧室35を有するアクチュエータ29が設けられている。制御圧室35は、移動体34とラグプレート31との間に区画されている。制御圧室35の内部の圧力を変更することによって移動体34は駆動軸心Lの方向へ移動する。
図1及び図2に示すように、移動体34に駆動軸27が挿通されており、移動体34は駆動軸27に摺接しつつ駆動軸心Lの方向に移動可能となっている。移動体34は、円筒状の形状を有し、第1円筒部34Aと第2円筒部34Bと第3円筒部34Cとを有している。
第1円筒部34Aは、移動体34の後端側に位置しており、移動体34において最も小径に形成されている。第2円筒部34Bは、第1円筒部34Aの前端側に連設され、第2円筒部34Bの内径及び外径は前方に向かって次第に拡大する。第3円筒部34Cは、第2円筒部34Bの前端側に連設され、前方に向かって延びている。第3円筒部34Cは、移動体34において最も大径に形成されている。第3円筒部34Cは、ラグプレート31の凹部31A内に挿入されている。
第1円筒部34Aの後端には外径方向に突出する突出部36が形成されている。突出部36は、後端側に平面状の作用面36Aを有している。作用面36Aは、斜板25の凸部25Fと点接触している。
移動体34は、凹部31Aの内周面に摺接しつつ前後方向に移動可能となっている。このように、移動体34は、ラグプレート31及び斜板25と当接しつつ一体回転可能となっている。
制御圧室35は、第2円筒部34Bと、第3円筒部34Cと、凹部31Aと、駆動軸27との間に形成されている。図2に示すように、第1円筒部34Aの内周面及び第3円筒部34Cの外周面にはリング溝34D、34Eがそれぞれ形成されている。各リング溝34D、34EにはOリング34F、34Gがそれぞれ装着されている。各Oリング34F、34Gにより、制御圧室35は封止され、制御圧室35の気密性が確保されている。
駆動軸27内には、後端から前方に向かって駆動軸心Lの方向に延びる軸内通路27Aが形成されている。軸内通路27Aの前端は、駆動軸27の外周面側に開口され、制御圧室35に連通している。軸内通路27Aの後端は、第2圧力調整室22Bと連通している。
各ピストン23は、各シリンダボア14A内にそれぞれ収納されており、各シリンダボア14A内を往復動可能となっている。各ピストン23とバルブユニット15とにより、各シリンダボア14A内に圧縮室37が区画されている。各ピストン23の前端側には係合部23Aが凹設され、係合部23A内には半球状の一対のシュー38がそれぞれ設けられている。一対のシュー38は、斜板25の回転を各ピストン23の往復動に変換している。一対のシュー38が本発明における変換機構に相当している。こうして、斜板25の傾斜角度に応じたストロークで、各ピストン23がそれぞれ各シリンダボア14A内を往復動可能となっている。
圧力調整室22は、制御機構30が有する低圧通路及び制御弁を介して吸入室20と連通している。また、圧力調整室22は、制御機構30が有する高圧通路及びオリフィスを介して吐出室21と連通している。さらに、圧力調整室22は、軸内通路27Aを介して制御圧室35と連通している。
制御機構30において、例えば、制御弁が低圧通路の開度を大きくすれば、圧力調整室22内の圧力および制御圧室35内の圧力が吸入室20内の圧力とほぼ等しくなる。このため、制御圧室35の容積が減少し、移動体34がラグプレート31側に向かって移動する。このとき、移動体34の第2円筒部34B及び第3円筒部34Cが凹部31A内に進入する。
また同時に、斜板25に作用するピストン圧縮力及び復帰ばね24の付勢力により、一対の斜板アーム25Eが駆動軸心Lから離隔するように傾斜面31Bを摺動する。このため斜板25では、上死点位置を維持しつつ、下死点側が時計回り方向に揺動する。その結果、駆動軸27の駆動軸心Lに直交する方向に対する斜板25の傾斜角度が増大し、ピストン23のストロークが増大することで、圧縮機10の吐出容量が大きくなる。なお、図1では、斜板25の傾斜角度が最大傾斜角度にある状態を示している。このとき、制御圧室35の容積は最小となっている。
一方、制御機構30において、制御弁が低圧通路の開度を小さくすれば、高圧通路を介して吐出室21より高圧の冷媒が圧力調整室22に導入されやすくなる。そのため、圧力調整室22内の圧力が大きくなり、制御圧室35内の圧力が吐出室21とほぼ等しくなって、制御圧室35の圧力が斜板室16よりも高くなる。このため、制御圧室35の容積が増大し、移動体34がラグプレート31から離隔しつつ、斜板25に向かって移動する。このとき、移動体34の第3円筒部34Cの先端部のみが凹部31A内に進入した状態にある。図2は、このときのアクチュエータ29の状態を示し、制御圧室35の容積は最大となっている。
これにより、突出部36の作用面36Aが凸部25Fを斜板室16の後方に向かって押圧する。このため、一対の斜板アーム25Eが駆動軸心Lに近接するように傾斜面31Bを摺動すると共に、斜板25では、上死点位置を維持しつつ、下死点側が反時計回り方向に揺動する。その結果、駆動軸27の駆動軸心Lに直交する方向に対する斜板25の傾斜角度が減少し、ピストン23のストロークが減少することで、圧縮機10の吐出容量が小さくなる。
このように、圧縮機10では、アクチュエータ29を採用し、斜板室16よりも容積の小さい制御圧室35内の圧力変化によって斜板25の傾斜角度を変更させる。このため、圧縮機10では、斜板室16内の圧力変化によって斜板25の傾斜角度の変更を行なう圧縮機よりも、傾斜角度の変更に必要な冷媒の量を少なくすることが可能である。
圧縮機10では、駆動軸27が回転することにより、斜板25が回転し、各ピストン23が各シリンダボア14A内を往復動する。このため、圧縮室37がピストンストロークに応じて容積変化を生じる。これにより、圧縮機10では、圧縮室37へ冷媒ガスを吸入する吸入工程と、圧縮室37において冷媒ガスが圧縮される圧縮工程と、圧縮された冷媒ガスが吐出室21に吐出される吐出工程とが繰り返し行われる。
図1及び図3に示すように、リヤハウジング13には、吐出室21に連通する有底丸孔40が形成されている。有底丸孔40は、吐出室21と連通する開口を備え、前後方向に延設されている。
有底丸孔40は、吐出室21に開口し内径寸法の大きい大径孔部40Aと、大径孔部40Aに連設され大径孔部40Aより内径寸法の小さい小径孔部40Bと、大径孔部40Aと小径孔部40B間に形成された段差40Cと、小径孔部40Bの後方を塞ぐ底面40Dとを備えている。
有底丸孔40には、オイルセパレータ41が配設されている。
オイルセパレータ41は、円筒状で吐出された冷媒ガス中のオイルを分離するオイルセパレート部41Aと、オイルセパレート部41Aを支持しオイルセパレート部41Aより径の大きい台座部41Bと、台座部41Bに取り付けられた逆止弁41Cとを備えている。オイルセパレート部41A、台座部41Bおよび逆止弁41Cは一体化されている。
オイルセパレート部41Aの径方向の中心部には、前後方向に連通する連通路41Dが設けられている。台座部41Bの径方向の中心部には、前後方向に連通する連通路41Eが設けられている。連通路41Eの内径寸法は、連通路41Dの内径寸法より小さく形成されている。連通路41Dと連通路41Eとは連通しており、冷媒ガスの吐出経路の一部を構成している。
逆止弁41Cは、図示しないが円筒状の本体部と、本体部内で摺動可能に設けられた弁体と、弁体を付勢する付勢手段などを備えている。逆止弁41Cは、オイルセパレート部41Aより下流側の吐出経路に配設され、吐出経路における吐出された冷媒ガスの逆流を防止するために設けられている。
オイルセパレータ41は、有底丸孔40において逆止弁41Cを後方に位置させ、かつオイルセパレート部41Aを前方に位置させて収容されている。すなわち、台座部41Bが大径孔部40Aに嵌合され、台座部41Bの後端面が大径孔部40Aと小径孔部40B間の段差40Cに当接される。そして、オイルセパレート部41Aが大径孔部40A内に配置され、逆止弁41Cが小径孔部40B内に配置される。また、有底丸孔40の吐出室21と連通する開口は、隔壁体42により塞がれる。
大径孔部40Aと隔壁体42と台座部41Bの前端面とによって囲まれた空間にオイル分離室43が形成される。オイル分離室43には、オイルセパレート部41Aが配置されると共に、吐出通路44を介してオイル分離室43と吐出室21とは連通している。吐出室21に吐出された冷媒ガスは、吐出通路44を通ってオイル分離室43に導入され、オイルセパレート部41Aにより冷媒ガス中のオイルが分離される。
また、台座部41Bの後端面と小径孔部40Bと有底丸孔40の底面40Dとによって囲まれた空間に逆止弁室45が形成される。逆止弁室45には、逆止弁41Cが配置されると共に、排出通路46を介して外部冷媒回路に接続されている。
図1及び図4に示すように、リヤハウジング13には、第1圧力調整室22Aと吐出室21との間において、前方に開口し後方に延びる環状の凹部47が形成されている。凹部47は、円環状に形成され、外周側の内周面47Aと、内周側の外周面47Bと、内周面47A及び外周面47Bに連設され凹部47の後方を塞ぐ底面47Cとを有している。
凹部47には仕切り板48が配設され、仕切り板48により凹部47は2分割されている。仕切り板48は、円板であり、仕切り板48の中心部に貫通孔48Aが設けられている。仕切り板48は、外周側の外周面48Dと貫通孔48Aの内周面48Eとを有している。仕切り板48は、駆動軸心Lに対して直角方向に立設されている。仕切り板48は、凹部47に嵌め込まれ、駆動軸心L方向に移動可能となっている。すなわち、仕切り板48は、凹部47の内周面47Aに仕切り板48の外周面48Dを当接させ、凹部47の外周面47Bに貫通孔48Aの内周面48Eを当接させて、凹部47内を前後方向に移動可能に配設されている。
凹部47における仕切り板48よりも前方の空間部に吸入室20が形成され、凹部47における仕切り板48よりも後方の空間部にオイル貯留室49が形成される。すなわち、バルブユニット15と仕切り板48と凹部47の内周面47A、外周面47Bによって囲まれた空間部に吸入室20が形成され、仕切り板48と凹部47の内周面47A、外周面47B及び底面47Cによって囲まれた空間部にオイル貯留室49が形成されている。
また、リヤハウジング13には、オイル分離室43とオイル貯留室49とを連通するオイル通路50が形成されている。オイル通路50を介してオイル分離室43で分離されたオイルMは自重によりオイル貯留室49に流入し、オイル貯留室49で貯留される。
図4に示すように、仕切り板48の外周面48D及び内周面48Eには、リング溝48B、48Cがそれぞれ形成されている。リング溝48B、48Cには、Oリング51、52がそれぞれ装着されている。Oリング51、52によりオイル貯留室49が封止され、オイル貯留室49内の気密性が確保されている。
仕切り板48は、図5(a)、図5(b)に示すように、吸入室20の圧力をPsとし、オイル貯留室49の圧力をPdとしたとき、PdとPsとの差圧ΔP(ΔP=Pd−Ps)により駆動軸心L方向に移動可能となっている。差圧ΔPが大きいときには、仕切り板48は斜板室16に近づく方向に移動し、オイル貯留室49の容積が大きくなる。差圧ΔPが小さいときには、仕切り板48は斜板室16より遠ざかる方向に移動し、オイル貯留室49の容積が小さくなる。
仕切り板48とバルブユニット15間には複数のばね53が配置されている。ばね53は、吸入室20内に設けられている。本実施形態においては、ばね53は2個使用している。ばね53としては、圧縮コイルばねが用いられている。ばね53が配置されていることにより、仕切り板48は後方に向けて押圧された状態にある。ばね53が仕切り板48をオイル貯留室49の容積を小さくする方向に付勢する付勢部材に相当する。ばね53を設けることにより、仕切り板48がバルブユニット15に当接することが防止される。なお、バルブユニット15が斜板室16側の隔壁に相当する。
また、仕切り板48には、オイル貯留室49と吸入室20を連通する通孔54が形成されている。通孔54の孔径はオイル通路50の孔径より小さく形成されている。通孔54を通って、オイル貯留室49に貯留されたオイルMは吸入室20に戻される。
以上の構成を有する圧縮機10の作用について説明する。
吐出ポート15Fを経て、吐出室21に吐出された高圧の冷媒ガスは、吐出通路44を通ってオイル分離室43に送られる。オイル分離室43に導入された冷媒ガスは、大径孔部40Aとオイルセパレート部41Aの外周面間の空間をオイルセパレート部41Aの基端部側(台座部41B側)より先端側に向かって旋回し、冷媒ガス中に含まれるオイルが冷媒ガスから遠心分離される。オイルが分離された冷媒ガスは、オイル分離室43からオイルセパレート部41Aの内部の連通路41D及び台座部41Bの内部の連通路41Eを通って逆止弁室45に導入され、排出通路46を通って外部冷媒回路に排出される。また、分離されたオイルMは、オイル分離室43に一時的に貯留される。
オイル分離室43に一時的に貯留されたオイルMは、オイル通路50を通って自重によりオイル貯留室49に流入し、オイル貯留室49で貯留される。
図5(a)に示すように、差圧ΔPが大きいとき(Ps<Pd)には、仕切り板48は、ばね53の付勢力に抗して斜板室16に近づく方向に移動し、オイル貯留室49の容積が大きくなる。なお、差圧ΔPが大きく、吐出容量が大きいときには、冷媒ガスより分離されるオイルMの量は増加する。
一方、図5(b)に示すように、差圧ΔPが小さいとき(Ps≒Pd)には、仕切り板48は、ばね53の付勢力が優勢となり斜板室16より遠ざかる方向に移動し、オイル貯留室49の容積が小さくなる。なお、差圧ΔPが小さく、吐出容量が小さいときには、冷媒ガスより分離されるオイルMの量は減少する。このとき、吸入室20の容積は大きくなる。
ばね53を設けることにより、差圧ΔPが大きいとき(Ps<Pd)仕切り板48がバルブユニット15に当接することが防止され、吸入室20の容積がゼロとならない。
オイル貯留室49に貯留されたオイルMは、通孔54を通って吸入室20に戻る。このとき、通孔54の絞り効果により、オイル貯留室49のオイルMの圧力を下げて吸入室20に戻す。
本発明の実施形態に係る圧縮機10によれば以下の効果を奏する。
(1)凹部47を軸心方向に2分割する仕切り板48を設け、凹部47における仕切り板48よりも前方の空間部に吸入室20が形成され、凹部47における仕切り板48よりも後方の空間部にオイル貯留室49が形成されるので、新たにオイル貯留室49を設ける必要がない。よって、オイルセパレータ41を備えたオイル分離室43と分離されたオイルMを貯留するオイル貯留室49とを備えても、体格が大きくなることを抑えることが可能である。
(2)仕切り板48は、吸入室20の圧力Psと、オイル貯留室49の圧力Pdとの差圧ΔP(ΔP=Pd−Ps)により駆動軸心L方向に移動可能となっている。差圧ΔPが大きいとき(Ps<Pd)には、仕切り板48は斜板室16に近づく方向に移動し、オイル貯留室49の容積が大きくなる。このとき、冷媒ガスより分離されるオイルの量が増加するが、オイル貯留室49の容積が大きくなっているので、分離されたオイルMを確実に貯留することが可能である。一方、差圧ΔPが小さいとき(Ps≒Pd)には、仕切り板48は斜板室16より遠ざかる方向に移動し、オイル貯留室49の容積が小さくなる。このとき、冷媒ガスより分離されるオイルMの量が減少するので、オイル貯留室49の容積が小さくても構わない。また、差圧ΔPが小さいとき、吸入室20の容積は大きくなるので、容積の大きくなった吸入室20を介して冷媒ガスを吸入することが可能となり、容量可変時の吸入脈動を低減することが可能である。
(3)吸入室20内における仕切り板48とバルブユニット15間には複数のばね53が配置されている。ばね53は仕切り板48を斜板室16より遠ざかる方向に付勢している。よって、ばね53を設けることにより、差圧ΔPが大きいとき(Ps<Pd)仕切り板48がバルブユニット15に当接することが防止され、吸入室20の容積がゼロとならないように一定の容積を確保することが可能である。
(4)仕切り板48には、オイル貯留室49と吸入室20を連通する通孔54が形成されている。よって、通孔54を通って、オイル貯留室49に貯留されたオイルを吸入室20に戻すことが可能である。また、通孔54の孔径はオイル通路50の孔径より小さく形成されている。よって、通孔54の絞り効果により、オイル貯留室49のオイルMの圧力を下げて吸入室20に戻すことが可能である。
(5)仕切り板48の外周面48D及び内周面48Eには、リング溝48B、48Cが形成され、リング溝48B、48Cには、Oリング51、52が装着されているので、Oリング51、52によりオイル貯留室49が封止され、オイル貯留室49内の気密性が確保されている。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更しても良い。
○ 本発明の実施形態では、リヤハウジング13にオイル分離室43を設けるとして説明したが、シリンダブロック14の外周側にオイル分離室を設け、オイルセパレータを配置しても良い。
○ 本発明の実施形態では、仕切り板48が円板で形成されているとして説明したが、円板でなく湾曲した形状を有する部材で形成されていても良い。
○ 上記実施形態において、オイルセパレータ41の台座部41Bの外周側に連通路41Eに連通された中間圧室を形成し、中間圧室とオイル貯留室49とを連通するガス戻し通路を設けても良い。この場合には、オイル分離室43とオイル貯留室49間には差圧が生じ、この差圧を利用してオイル分離室43で分離されたオイルを速やかにオイル貯留室49に送ることが可能である。また、ガス戻し通路を通ってオイル貯留室49に溜まった冷媒ガスを排出することが可能である。
○ 本発明の実施形態では、制御弁が低圧通路に設けられ、オリフィスが高圧通路に設けられていたが、これに限らず、制御弁が高圧通路に設けられ、オリフィスが低圧通路に設けられていてもよい。
10 圧縮機
11 ハウジング
13 リヤハウジング
14A シリンダボア
16 斜板室
20 吸入室
21 吐出室
23 ピストン
25 斜板
27 駆動軸
28 リンク機構
29 アクチュエータ
30 制御機構
31 ラグプレート(固定体)
34 移動体
35 制御圧室
41 オイルセパレータ
43 オイル分離室
47 凹部
48 仕切り板
49 オイル貯留室
50 オイル通路
53 ばね
54 通孔
Ps 吸入室圧力
Pd オイル貯留室圧力
ΔP 差圧(Pd―Ps)
L 駆動軸の駆動軸心
M オイル

Claims (3)

  1. 吸入室、吐出室、前記吸入室と連通される斜板室及びシリンダボアが形成されたハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、
    前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、
    前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、
    前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、
    前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、
    前記斜板室内に配置され、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、
    前記アクチュエータを制御する制御機構とを備え、
    前記アクチュエータは、
    前記駆動軸に固定された固定体と、
    前記斜板と連結されると共に、前記斜板室内で前記駆動軸心の方向に移動可能な移動体と、
    前記固定体と前記移動体とにより区画される制御圧室とを有する容量可変型斜板式圧縮機において、
    前記ハウジングには、前記吐出室より吐出される冷媒ガス中に含まれるオイルを分離するオイルセパレータが設けられたオイル分離室が形成され、
    前記ハウジングには、吸入圧領域を形成する環状の凹部が設けられ、
    前記凹部が仕切り板により、前記シリンダボアと連通する前記吸入室とオイルを貯留するオイル貯留室とに分割され、
    前記オイル分離室と前記オイル貯留室とを連通するオイル通路を前記ハウジングに形成したことを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  2. 前記仕切り板は、前記オイル貯留室の圧力と前記吸入室の圧力との差圧により前記駆動軸心方向に移動可能に設けられ、
    前記仕切り板を前記オイル貯留室の容積を小さくする方向に付勢する付勢部材が前記吸入室内に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  3. 前記仕切り板には、前記オイル貯留室と前記吸入室を連通する通孔が形成され、
    前記通孔の孔径が前記オイル通路の孔径より小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の容量可変型斜板式圧縮機。
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