JP2016156133A - 吸音内装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量性とフレキシブル性とを有し、反響抑止効果と拡散吸音効果とに優れ、屋内競技場、体育館、屋内プール、イベントホール、公会堂、冠婚葬祭式場、駅舎ロビー、空港ロビー、ショッピングモールなどの膜天井構築用に好適な防炎内装材の提供。【解決手段】粗目織物を構成する糸条要素に難燃樹脂層を被覆してなるメッシュシート2枚または3枚を積重し、メッシュシート同士の隣接界面に部分的に熱融着された面積1〜10cm2の連結領域を上下左右10〜50cm間隔で多数有する積重織物成型体として、メッシュシート同士による空隙部の重なりにより生じる共有空隙部としての占有率0.1〜3.5%、及び通気度(JIS L1096:フラジール法)10〜100cc/cm2/秒を満たすものとする。【選択図】図1

Description

本発明は屋内競技場、体育館、屋内プール、イベントホール、公会堂、冠婚葬祭式場、駅舎ロビー、空港ロビー、ショッピングモールなどの天井に設置される天井面積構成部材兼吸音部材、または天井面積構成部材付帯物としての吸音部材であり、何れも施工に複雑な構造設計や吊り具構造を必要とせず簡易に設置可能で、万が一地震で崩落した場合にも重大な人的被害を生じる可能性の低い軽量性とフレキシブル性とを有し、さらに照明や映像投影による演出効果、反響抑止効果と共鳴吸音効果とに優れ、膜天井構築用に適した防炎内装材に関する。
高強度かつ高弾性繊維糸を用いた防護衣服用多重織物(特許文献1)、合成繊維糸条に樹脂を被覆した樹脂被覆繊維糸条を経糸及び/又は緯糸として織成された多重織物からなる土木用マット(特許文献2)、透水性の多重織物からなる土木用マット(特許文献3)、多重織物にマトリックス樹脂を含浸硬化する繊維強化樹脂複合材料の製造方法(特許文献4)、高強度高弾性率繊維からなる多重織物を強化基材とした板状の繊維強化複合材料(特許文献5)、寝具、座布団、車シート、タタミ床敷物等に利用できる通通気性の立体多重織編物(特許文献6)など様々な多重織物の用途が開示されているが、他の多重織物に関する特許文献を含め、多重織物による吸音効果や多重織物を用いた吸音内装材料に関する応用事例はまだ報告されていない。
特開2008−208512号公報 特開2007−239330号公報 特開平08−326031号公報 特開2005−313346号公報 特開平08−207150号公報 特開平07−90757号公報
本発明は、大型建築物の天井に設置される天井面積構成部材兼吸音部材、または天井面積構成部材付帯物としての吸音部材であり、何れも施工に複雑な構造設計や吊り具構造を必要とせず簡易に設置可能で、万が一地震で崩落した場合にも重大な人的被害を生じる可能性の低い軽量性とフレキシブル性とを有し、さらに照明や映像投影による演出効果、反響抑止効果と共鳴吸音効果とに優れ、屋内競技場、体育館、屋内プール、イベントホール、公会堂、冠婚葬祭式場、駅舎ロビー、空港ロビー、ショッピングモールなどの膜天井構築用に好適な防炎内装材の提供を課題とするものである。
上記課題を解決するために、粗目織物を構成する糸条要素に難燃樹脂層を被覆してなるメッシュシート2枚または3枚が積重され、メッシュシートの積重界面に通気性非接着領域と、部分的に熱融着された特定面積の連結領域を上下左右に特定の間隔で多数を有する積重織物成型体において、この積重織物成型体が、メッシュシート同士による空隙部の重なりにより生じる共有空隙部としての特定の占有率、及び特定の通気度を満たすことで、施工に複雑な構造設計や吊り具構造を必要とせず簡易に設置可能で、万が一地震で崩落した場合にも重大な人的被害を生じる可能性の低い軽量性とフレキシブル性とを有し、さらに照明や映像投影による演出効果、反響抑止効果と共鳴吸音効果とに優れた防炎内装材が得られることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の吸音内装材は、粗目織物を構成する糸条要素に難燃樹脂層を被覆してなるメッシュシート2枚または3枚が積重され、前記メッシュシートの積重界面に通気性非接着領域と、部分的に熱融着された面積1〜10cmの連結領域を上下左右10〜50cm間隔で多数有する積重織物成型体であって、この積重織物成型体が、前記メッシュシート同士による空隙部の重なりにより生じる共有空隙部としての占有率0.1〜3.5%、及び通気度(JIS L1096:フラジール法)10〜100cc/cm2/秒を満たすことが好ましい。これによって天井面積構成部材付帯物として簡易に設置可能で、落下しても安全な軽量性とフレキシブル性とを有し、さらに照明や映像投影による演出効果、反響抑止効果と共鳴吸音効果とに優れた防炎内装材を得ることができる。特に共有空隙部は径が0.05〜3.0mmの貫通孔であり、この貫通孔が音波の共鳴吸音孔として機能する。
本発明の吸音内装材は、前記積重織物成型体が、1).繊維種、糸形態、織り組織、織り密度(空隙率)、及び難燃樹脂層の配合、の要件の少なくとも1つの要件を互いに異にするメッシュシートAとメッシュシートBとを積重した二重織物成型体、または、2).前項1)に記載の要件の少なくとも1つの要件を各々異にするメッシュシートA、メッシュシートB、及びメッシュシートCの3種から選ばれた2種以上3枚のメッシュシートを積重した三重織物成型体であることが好ましい。これによってメッシュシート同士による空隙部の部分的な塞ぎ合いにより生じる共有空隙部としての占有率0.1〜3.5%、及び通気度(JIS L1096:フラジール法)10〜100cc/cm2/秒を満たすと同時に、特に共有空隙部は径が0.05〜3.0mmの貫通孔を形成し、形成された貫通孔が音波の共鳴吸音孔として機能することができる。
本発明の吸音内装材は、前記難燃樹脂層が、熱可塑性樹脂及び難燃剤粒子とを主体に含み、前記難燃樹脂層の比重が1.3〜2.5であることが好ましい。これによってより反響抑止効果と拡散吸音効果とに優れた防炎内装材を得ることができる。
本発明の吸音内装材は、前記難燃樹脂層が、塩化ビニル樹脂、及びシクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルとを主体に含み、前記難燃樹脂層が比重1.3〜2.5であることが好ましい。これによってより反響抑止効果と拡散吸音効果とに優れ、変異原性物質の懸念物質としてフタル酸エステル化合物を含有しない軟質塩化ビニル樹脂を使用した防炎内装材を得ることができる。
本発明の吸音内装材は、前記積重織物成型体の片面に密度0.35〜0.75g/cmの気泡含有樹脂被覆層が形成され、かつ前記積重織物成型体の内部に前記気泡含有樹脂被覆層の一部が含浸し、その深さが前記積重織物成型体の厚さに対して1〜35%であることが好ましい。これによってより反響抑止効果と拡散吸音効果とに優れたフレキシブルな防炎内装材を得ることができる。
本発明の吸音内装材は、前記気泡含有樹脂被覆層がスチレン系共重合体樹脂を主体に含み、前記スチレン系共重合体樹脂が、A−B−A型スチレンブロック共重合樹脂(Aはスチレン重合体ブロック、Bはブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック、もしくはビニルイソプレン重合体ブロック)、A−B型スチレンブロック共重合樹脂(AとBは、上記と同義)、スチレンランダム共重合樹脂及び、これらのスチレン系共重合樹脂の水素添加樹脂から選ばれた1種以上であることが好ましい。これによってより反響抑止効果と拡散吸音効果とに優れたフレキシブルな防炎内装材を得ることができる。
本発明によれば、大型建築物の天井に設置される天井面積構成部材兼吸音部材、または天井面積構成部材付帯物としての吸音性を有する防炎内装材が得られ、これらは施工に複雑な構造設計や吊り具構造を必要とせず簡易に設置可能で、万が一地震で崩落した場合にも重大な人的被害を生じる可能性の低い軽量性とフレキシブル性とを有し、さらに照明や映像投影による演出効果、反響抑止効果と共鳴吸音効果とに優れているので、屋内競技場、体育館、屋内プール、イベントホール、公会堂、冠婚葬祭式場、駅舎ロビー、空港ロビー、ショッピングモールなどの膜天井構築用などに広く用いることができる。
本発明の吸音内装材の断面の一例を模式的に示す図 本発明の吸音内装材の断面と共有空隙部断面の一例を模式的に示す図 本発明の吸音内装材の共有空隙部の一例を模式的に示す図
本発明の吸音内装材は、粗目織物を構成する糸条要素に難燃樹脂層を被覆してなるメッシュシート2枚または3枚が積重された質量0.4〜3.0kgの積重織物成型体で、積重するメッシュシートは2枚とも同一の空隙部、同一の空隙率のもの、あるいは3枚とも同一の空隙部、同一の空隙率のものであってもよいが、この際、互いの空隙部が一致して、個々のメッシュシートの空隙部と積重織物成型体の空隙部とがほぼ等しいものとせず、互いの空隙部をメッシュシート同士で部分的に塞ぎ合うことで共有空隙部を形成することが好ましく、このような共有空隙部の占有率は0.1〜3.5%が好ましい。互いの空隙部をメッシュシート同士で部分的に塞ぎ合うような共有空隙部の形成手段は、1).繊維種、糸形態、織り組織、織り密度(空隙率)、及び難燃樹脂層の配合、の要件の少なくとも1つの要件を互いに異にするメッシュシートAとメッシュシートBとを積重した質量0.2〜2.0kgの二重織物成型体、または、2).前項1)に記載の要件の少なくとも1つの要件を各々異にするメッシュシートA、メッシュシートB、及びメッシュシートCの3種から選ばれた2種以上3枚のメッシュシートを積重した質量0.4〜3.0kg三重織物成型体(組み合わせは、「A/B/C」,「A/C/B」,「B/A/C」,「B/C/A」,「C/A/B」,「C/B/A」,「A/B/A」,「A/C/A」,「B/A/B」,「B/C/B」,「C/A/C」,「C/B/C」,「A/A/B」,「A/A/C」,「B/B/A」,「B/B/C」,「C/C/A」,「C/C/B」,「A/B/B」,「A/C/C」,「B/A/A」,「B/C/C」,「C/A/A」,「C/B/B」から選ばれた1種)である。
メッシュシートの基材となる粗目織物の繊維種は、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、芳香族ヘテロ環ポリマー繊維(アラミド繊維、ポリベンゾイミダゾール繊維、ポリベンゾオキサゾール繊維)などの合成繊維、ガラス繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、炭素繊維などの無機繊維、セルロース繊維、ケナフ繊維などの天然繊維など、これらの2種以上から成る混用繊維が挙げられる。また糸形態は、モノフィラメント糸条、マルチフィラメント糸条、短繊維紡績(スパン)糸条、スプリットヤーン、テープヤーンなどが挙げられる。また織り組織は、平織物(経糸と緯糸とも最少2本ずつ用いた最小構成単位)、綾織物(経糸と緯糸とも最少3本ずつ用いた最小構成単位:3枚斜文、4枚斜文、5枚斜文、6枚斜文、8枚斜文など)、朱子織物(経糸と緯糸とも最少5本ずつ用いた最小構成単位:2飛び、3飛び、4飛び、5飛びなどの正則朱子)、変化平織物(斜子織:七子、魚子、並子、バスケット織、パナマ織)・(畝織:畦織、リブ織)、変化綾織物(急斜文、緩斜文、山形斜文、破れ斜文、曲がり斜文、杉綾、飾斜文、昼夜斜文、飛び斜文)、変化朱子織物(不規則朱子、重ね朱子、拡げ朱子、昼夜朱子)、もじり織物(模紗織物、絽織物)、三軸織物(斜子織:七子、魚子、並子、バスケット織、パナマ織)、四軸織物(斜子織:七子、魚子、並子、バスケット織、パナマ織)などが挙げられる。
これら粗目織物を構成する糸条要素としては、ポリエステル(PET、PBT、PNT)繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、芳香族ヘテロ環ポリマー繊維(アラミド繊維、ポリベンゾイミダゾール繊維、ポリベンゾオキサゾール繊維)、ガラス繊維(Eガラス、Cガラス、Gガラス、Aガラス、Sガラス、Dガラス、DEガラス)などのマルチフィラメント糸条が特に好ましく、フィラメント直径が3〜10μm、繊度69〜2223dtex(62〜2000デニール)、特に138〜1112dtex(124〜1000デニール)のマルチフィラメントで、フィラメント数50〜500本、特に100〜300本で集束して40T/mの弱撚糸、または41〜200T/mの普通撚糸に束ね、その断面形状を円形、楕円形、または扁平とする糸条が挙げられる。また、ポリエステル(PET、PBT、PNT)繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、芳香族ヘテロ環ポリマー繊維(アラミド繊維、ポリベンゾイミダゾール繊維、ポリベンゾオキサゾール繊維)などの短繊維紡績糸条(スパン糸)で、10番手(591dtex)、14番手(422dtex)、16番手(370dtex)、20番手(295dtex)、24番手(246dtex)、30番手(197dtex)、60番手(97dtex)などの単糸、双糸、単糸3本以上の撚糸、これらの2本合糸、2本合撚糸などの短繊維紡績糸条が挙げられる。粗目織物は、これらマルチフィラメント糸条または短繊維紡績糸条を、経糸及び緯糸として各々1インチ間8〜32本打込んで得られる質量50〜200gの粗目織物、経糸及びバイアス糸として各々1インチ間8〜32本打込んで得られる質量75〜300gの3軸粗目織物、経糸、緯糸、バイアス糸として各々1インチ間8〜32本打込んで得られる質量100〜400gの4軸粗目織物で、空隙率(目抜け率)が、5〜30%の粗目織物が挙げられる。上記の粗目織物には、精練、漂白、染色、柔軟化、撥水、防水、防カビ、防炎、毛焼き、カレンダー、シランカップリング剤処理、及びバインダー処理などの公知の繊維処理加工を施すことができる。
メッシュシートの難燃樹脂層は、熱可塑性樹脂及び難燃剤粒子とを主体に含み、難燃樹脂層の比重1.3以上、比重2.5以下とする。難燃樹脂層に用いる熱可塑性樹脂成分は、軟質塩化ビニル樹脂(可塑剤として、アジピン酸ジアルキルエステル類、セバシン酸ジアルキルエステル類、フタル酸ジアルキルエステル類、イソフタル酸ジアルキルエステル類、テレフタル酸ジアルキルエステル類,シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル類、芳香族リン酸エステル類、塩素化パラフィン類、ポリエステルオリゴマー類などを、塩化ビニル樹脂100質量部に対して30〜100質量部配合する)、塩化ビニル系共重合体樹脂(塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルモノマーの単独重合体の他、塩化ビニルモノマーと共重合し得る他のモノマー類との共重合体、及びグラフト重合体を含む)、オレフィン樹脂、オレフィン系共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ウレタン系共重合体樹脂、アクリル樹脂、アクリル系共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル系共重合体樹脂、スチレン樹脂、スチレン系共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、およびポリエステル系共重合体樹脂、フッ素樹脂、フッ素系共重合体樹脂などが挙げられる。
難燃樹脂層に用いる難燃剤粒子は、a).金属リン酸塩、金属有機リン酸塩、リン酸誘導体、ポリリン酸アンモニウム、及びポリリン酸アンモニウム誘導体化合物などのリン原子含有化合物、b).(イソ)シアヌレート系化合物、(イソ)シアヌル酸系化合物、グアニジン系化合物、尿素系化合物、及び、これらの誘導体化合物などの窒素原子含有化合物(メラミンシアヌレート)、c).ケイ素化合物、金属水酸化物、金属酸化物、金属炭酸塩化合物、金属硫酸塩化合物、ホウ酸化合物、及び無機系化合物複合体などの無機系化合物、d).有機臭素化物、有機塩素化物から選ばれた1種以上であり、特に好ましい難燃剤粒子は、酸化鉛(比重9.35)、三酸化アンチモン(比重5.7)、チタン酸バリウム(比重5.6)、酸化ジルコニウム(比重5.5)、酸化亜鉛(比重5.4)、酸化鉄(比重5.2)、炭酸バリウム(比重4.4)、硫酸バリウム(比重4.4)、二酸化チタン(比重4.0)、アルミナ(比重3.8)、チタン酸カリウム(比重3.3)、酸化マグネシウム(比重3.3)、マイカ(比重3.0)、タルク(比重2.8)、炭酸カルシウム(比重2.6)、水酸化アルミニウム(比重2.4)及び水酸化マグネシウム(比重2.4)などで、これらの配合によって難燃樹脂層の比重1.3以上、比重2.5以下とする。比重は2.5を超えると得られる吸音内装材が質量超過となることで天井材が崩落した場合に重大な人的被害を生じる可能性を増す。
難燃樹脂層の厚さは0.03mm〜0.6mm、特に0.05mm〜0.3mmが好ましい。特に本発明において好ましい難燃樹脂層は、塩化ビニル樹脂(可塑剤、安定剤、難燃剤などを配合した軟質〜半硬質塩化ビニル樹脂を包含する)、スチレン系共重合体樹脂(難燃剤などを配合)、ウレタン系共重合体樹脂(難燃剤などを配合)、およびポリエステル系共重合体樹脂(難燃剤などを配合)である。これらの難燃性樹脂は、塩化ビニル樹脂ペーストゾルのような粘重液状物、有機溶剤に可溶化した難燃性樹脂溶液、エマルジョンやラテックスのような水性樹脂ベースの難燃剤組成物に粗目織物をディッピングし、これを熱処理乾燥することで質量0.1〜1.0kgのメッシュシートを得る。難燃樹脂層には必要に応じて顔料、充填剤、紫外線吸収剤、劣化防止剤、接着剤、防黴剤、抗菌剤、防虫剤、帯電防止剤、香料など公知の添加剤を含むことができる。
特にメッシュシートを構成する難燃樹脂層を軟質塩化ビニル樹脂で構成する場合、塩化ビニル樹脂(比重1.4)、及び可塑剤としてシクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(比重0.95)を塩化ビニル樹脂100質量部に対して25〜80質量部を含む。また、難燃樹脂層の比重1.3以上、比重2.5以下とするには、上記組成物に、酸化鉛(比重9.35)、三酸化アンチモン(比重5.7)、チタン酸バリウム(比重5.6)、酸化ジルコニウム(比重5.5)、酸化亜鉛(比重5.4)、酸化鉄(比重5.2)、炭酸バリウム(比重4.4)、硫酸バリウム(比重4.4)、二酸化チタン(比重4.0)、アルミナ(比重3.8)、チタン酸カリウム(比重3.3)、酸化マグネシウム(比重3.3)、マイカ(比重3.0)、タルク(比重2.8)、炭酸カルシウム(比重2.6)、水酸化アルミニウム(比重2.4)及び水酸化マグネシウム(比重2.4)などの無機化合物粒子を配合すればよい。難燃樹脂層の比重が2.5を超えると、得られる吸音内装材が質量超過となることで天井材が崩落した場合に重大な人的被害を生じる可能性を増すことがある。
シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルは、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル、及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルから選ばれた1種以上の化合物を含む。ジアルキルエステルにおいてアルキル基は個々に同一又は異なって、炭素(C)数4〜13の脂肪族一価の基、例えば直鎖状アルキル基、分岐鎖状のアルキル基、脂環族基などで、特にシクロヘキサンジカルボン酸ジ−2−エチルヘキシル(C8:MW393)、シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(C9:MW421)が好ましい。これらはすべてシクロヘキサン環に対するジカルボン酸ジアルキルエステルの結合位置が、オルト位(1.2−位置)、メタ位(1.3−位置)、パラ位(1.4−位置)の3態様を全て包含するものである。
メッシュシートを構成する難燃樹脂層を軟質塩化ビニル樹脂で構成する具体例としては、ペースト塩化ビニル樹脂、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(可塑剤)、三酸化アンチモン(難燃剤)を主体に含むペーストゾル組成物の液浴中に粗目織物をディッピングして軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物を粗目織物の全周に被覆した後、ゲル化熱処理により難燃樹脂層を形成してメッシュシートを得る。例えば、1).278dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸とする1インチ間の打ち込み本数経26本/インチ×緯28本/インチ:質量70g/mの粗目織物を上記メッシュシートの製造に用いた場合、質量135g/m、空隙部を有し、空隙率25%のメッシュシートを得る。2).555dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸とする1インチ間の打ち込み本数経20本/インチ×緯21本/インチ:質量93g/mの粗目織物を上記メッシュシートの製造に用いた場合、質量188g/m、空隙部を有し空隙率28%のメッシュシートを得る。3).1111dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸とする1インチ間の打ち込み本数経14本/インチ×緯14本/インチ:質量195g/mの粗目織物を上記メッシュシートの製造に用いた場合、質量455g/m、空隙部を有し空隙率23%のメッシュシートを得る。4).833dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条3本引揃(1糸条)を経糸及び緯糸とする1インチ間の打ち込み本数経8本/インチ×緯8本/インチ:質量245g/mの粗目模紗織物を上記メッシュシートの製造に用いた場合、質量560g/m、空隙部を有し空隙率16%のメッシュシートを得る。
本発明の吸音内装材は具体的に、段落〔0022〕の例示に記載のメッシュシート1)を2枚積重したもの(例示中最軽量:0.27kg/m)、3枚積重したもの、メッシュシート2)を2枚積重したもの、3枚積重したもの、メッシュシート3)を2枚積重したもの、3枚積重したもの、メッシュシート4)を2枚積重したもの、3枚積重したもの(例示中最重量:1.68kg/m)が例示される。この他、上記メッシュシート1)〜4)から選ばれた2種2枚の組み合わせによる積重、上記メッシュシート1)〜4)から選ばれた3種3枚の組み合わせによる積重、上記メッシュシート1)〜4)から選ばれた2種3枚の組み合わせによる積重メッシュシートが例示される。これらの積重メッシュシート、及び本発明の吸音内装材全般は、メッシュシートの積重界面に通気性非接着領域と、部分的に熱融着された面積1〜10cmの連結領域を上下左右10〜50cm間隔で多数有する積重織物成型体とすることで、撓み効果やドレープ効果などフレキシブル性に優れたものとする。熱融着部の面積が10cmを超え、連結領域間隔が10cm未満だとフレキシブル性と吸音効果が同時に阻害され、また熱融着部の面積が1cm未満、連結領域間隔が50cmを越えると、積重織物成型体を形成するメッシュシート同士が剥離することがある。特に熱融着部の面積が10cmを超えると、吸音効果が不十分となる部分の占有率を増すので好ましいものではない。
このような連結領域は高周波溶着機やプレス型熱溶着機により、専用の溶着金型(ウエルドバー)を用いて設けられる。専用の溶着金型は例えば長さが30〜100cm、幅が1〜5cmのサイズで押圧面に10〜50cm間隔に複数の凸状押圧部(高さ1〜5mm)を有し、凸状押圧部が面積1〜10cmの平べた面(丸型、正方形型、六角形型、不定型など)を有するものが挙げられる。また溶着金型の凸状押圧部に複数の溝部(溶着に関与しない部分)を有するものでは、溝部を除き、押圧(溶着)に係る面積のみを連結領域の実質面積とみなすので、見掛けの連結領域面積が10cmを越えても、実質面積が10cmを超えない範囲であればよい。
このようにして得られた積重織物成型体は、メッシュシート同士による空隙部の重なりにより生じる共有空隙部としての占有率0.1〜3.5%、及び通気度(JIS L1096:フラジール法)10〜100cc/cm2/秒を満たすものである。通気度が10cc/cm2/秒未満だと反響抑止効果を悪くすることがあり、100cc/cm2/秒を超えると吸音効果を悪くすることがある。共有空隙率は積重織物成型体を水平に置き、これを垂直方向から観察したときに上層のメッシュシートの空隙部と下層のメッシュシートの空隙部とが互いに重なり合って、部分的に互いの空隙部を塞ぎ合いながら2〜3枚のメッシュシートを同時に貫通する共有空隙部(図2、図3)の総和の単位面積当たりの占有率である。すなわち上層に位置するメッシュシートの経緯糸条部が下層に位置するメッシュシートの空隙部に重なって配置されるほど空隙部を塞ぐ割合が大きくなり、共有空隙率は小さくなる。これらの共有空隙部は本発明の吸音内装材において径が0.05〜3.0mmの貫通孔であり、この貫通孔が音波の共鳴吸音孔として機能する。共有空隙率が0.1%未満だと共鳴吸音効果が不十分となり、また3.5%を超えても共鳴吸音効果が不十分となる。本発明の吸音内装材(1)の共有空隙率が0.1%程度であっても通気度(JIS L1096:フラジール法)10〜100cc/cm2/秒を満たすことができる。これは上層のメッシュシート(2)と下層のメッシュシート(2)の2つシートの界面において連結領域(4)以外の通気性非接着領域(3)が全て層間の通気部として作用するためである。また同様に上層のメッシュシート(2)、中層のメッシュシート(2)、及び下層のメッシュシート(2)の3つのシートの界面において連結領域(4)以外の通気性非接着領域(3)が全て層間の通気部として作用するためである。このようなメッシュシート層間の通気性非接着領域は反響抑止効果と共鳴吸音効果とに大きく寄与する。
本発明の吸音内装材には、積重織物成型体の片面に密度0.35〜0.75g/cmの気泡含有樹脂被覆層が形成されていてもよく、この場合、積重織物成型体の内部に気泡含有樹脂被覆層の一部が含浸し、その深さが積重織物成型体の厚さに対して1〜35%とすることが好ましい。気泡含有樹脂被覆層は、フォーム状組成物のコーティングにより密度0.35〜0.75g/cmに形成された通気度(JIS L1096:フラジール法)10〜100cc/cm2/秒を有する気泡含有樹脂被覆層が、反響減衰効果向上の附帯層として好ましい。フォーム状組成物は可塑剤を含む軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾルを用い、これに整泡剤としてシリコーンオイルを1〜5質量部含有する粘重なゾル組成物を攪拌機(ステンレスや金属を数本組み合わせて茶筅形にしたブレードを装着)により機械攪拌して気泡を強制的に巻き込んだホイップを、そのまま積重織物成型体の片面にナイフコーティングすることで積重織物成型体への含浸と被覆を同時に成し、これによって形成された気泡含有樹脂被覆層はその一部が積重織物成型体内に含浸部を有し、この含浸部の最大深さを積重織物成型体の厚さに対して1〜35%とすることで積重織物成型体内部にも実質的に気泡を含有する構成を成すことで反響減衰効果による吸音特性をより向上させる。気泡含有樹脂被覆層の密度が0.75g/cmを超えると反響減衰効果による吸音特性が不十分となることがあり、密度が0.35g/cmより小さいと気泡含有樹脂被覆層の摩耗強度を悪くすることがある。
本発明において気泡含有樹脂被覆層は、気泡含有樹脂被覆層と、その一部である含浸部が化学発泡剤含有組成物のコーティング、180〜220℃の加熱により化学発泡剤を熱分解ガス化させ、ガス発生痕として生成した気泡を含み、密度0.35〜0.75g/cmに形成された通気度(JIS L1096:フラジール法)10〜100cc/cm2/秒を有する気泡含有樹脂被覆層がより反響減衰効果を向上させる手段として好ましい。化学発泡剤含有組成物は可塑剤を含む軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾルに化学発泡剤として、アゾジカルボアミド、オキシビスベンゼンスルフォニルヒドラジド、ベンゼンスルフォニルヒドラジド、p−トルエンスルフォニルヒドラジド、ジアゾアミノベンゼン、アゾビスイソブチロニトリルなどから選ばれた1種以上を1〜10質量部含有する粘重なペーストゾル組成物を積重織物成型体の片面にナイフコーティングすることで積重織物成型体への含浸と被覆を同時に成し、これによって形成された気泡含有樹脂被覆層はその一部が積重織物成型体内に含浸部を有し、この含浸部の最大深さを積重織物成型体の厚さに対して1〜35%とする。そして180〜220℃の加熱により化学発泡剤を熱分解ガス化させ、ガス発生痕として生成した気泡を気泡含有樹脂被覆層と含浸部に含み、気泡含有樹脂被覆層の密度を0.35〜0.75g/cmとする。また気泡含有樹脂被覆層は軟質塩化ビニル樹脂、またはスチレン系共重合体樹脂に、上記化学発泡剤を1〜10質量部含有する組成物をカレンダー成型したフィルムとして積重織物成型体上に150〜175℃で熱溶融積層して形成し、180〜220℃の加熱により化学発泡剤を熱分解ガス化させ、ガス発生痕として生成した気泡を気泡含有樹脂被覆層と含浸部に含み、気泡含有樹脂被覆層の密度を0.35〜0.75g/cmとする。気泡含有樹脂被覆層の密度が0.75g/cmを超えると反響減衰効果による吸音特性が不十分となることがあり、密度が0.35g/cmより小さいと気泡含有樹脂被覆層の摩耗強度を悪くすることがある。
気泡含有樹脂被覆層に用いるスチレン系共重合体樹脂(A−B−A型ブロック共重合樹脂、A−B型ブロック共重合樹脂、及びこれらの水素添加樹脂)は具体的に、A−B−A型ブロック共重合樹脂として、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、スチレン−イソプレン−スチレン共重合樹脂、スチレン−ビニルイソプレン−スチレン共重合樹脂、スチレン−エチレン−ブテン−スチレン共重合樹脂、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合樹脂、A−B型ブロック共重合樹脂として、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、スチレン−イソプレン共重合樹脂、スチレン−エチレン−ブテン共重合樹脂、スチレン−エチレン−ブテン共重合樹脂などの各種ブロック共重合樹脂が挙げられ、これらはポリエチレン系樹脂(ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂)やポリプロピレン系樹脂(リアクターPP)とブレンドで用いることが好ましい。
気泡含有樹脂被覆層を積重織物成型体上に形成する方法は具体的に、軟質ポリ塩化ビニル樹脂ペーストゾルなどの液状組成物を用いて、公知の塗工方法、例えばナイフコーティング(積重織物成型体への片面加工)などの含浸(積重織物成型体内部に樹脂組成物が含浸しているが、積重織物成型体表面には樹脂組成物による被覆層が形成されていない状態)、及び含浸被覆(積重織物成型体内部に樹脂組成物が含浸し、かつ、積重織物成型体表面に樹脂組成物による被覆層が形成される状態)が例示でき、気泡含有樹脂被覆層はこのような含浸部を含め、質量30〜400g/mで、このような態様による本発明の吸音内装材の場合、気泡含有樹脂被覆層の質量を含めて質量0.8〜3.0kg/mとすることが好ましい。この含浸部は含浸の最大深さが積重織物成型体の厚さに対して1〜35%とし、積重織物成型体全体に浸透した含浸体であってはならない。また積重織物成型体上に、カレンダー成型、Tダイス押出法により成形した0.01〜0.3mmの軟質ポリ塩化ビニル樹脂フィルム、またはスチレン系共重合体樹脂フィルムを、熱ラミネートにより溶融積層する方法であってもよい。積重織物成型体と気泡含有樹脂被覆層との積層界面において、積重織物成型体内に気泡含有樹脂被覆層の一部が侵入した含浸部を有し、この含浸部の最大深さが重ね織物成型体の厚さに対して1〜35%であることが反響減衰効果向上のために好ましい。含浸部の最大深さが積重織物成型体の厚さに対して35%を超えると反響減衰効果による吸音特性が不十分となることがある。
本発明の吸音内装材の施工は、幅1m〜3mの任意、長さ1m〜50mの任意の規格シートを自在に組み合わせ、重ね織物成型体面側を音響の入射面として装着する。特に1).1枚が幅1m〜3m程度、長さ1m〜5m程度の吸音内装材は、四角形、長方形、三角形、菱形、などの形態でアルミフレーム(押材)により吸音内装材全周を固定したパネル同士の組み合わせで、天井梁システムに固定することや、吊り下げることでフラット天井や幾何学立体天井に使用でき、2).また1枚が幅1m〜3m程度、長さ1m〜10m程度の長尺吸音内装材(重ね織物成型体)は幅方向の2辺を天井梁やアルミ押材に固定し、張力を掛けずに積重織物成型体を自重で弛んだ半円弧状態に懸垂し、多数の積重織物成型体を連ねて半円弧の並びを表現したデザインアート天井に使用でき、3).また1枚が幅1m〜3m程度、長さ1m〜5m程度の積重織物成型体は、四角形、長方形、三角形、菱形、などの形態で積重織物成型体の外周のポイント毎にハトメ、ターンバックル、取付金具、ジョイントナットなどを設け、ロープやバネを用いて天井梁システムにサスペンジョン固定することで張力をコントロールして得たドレープを利用するデザインアート天井に使用することができる。
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。先ずは本発明の吸音内装材の作製及び評価方法を述べる。
〈高周波溶着〉
4cm×70cmのウエルドバー(押圧面に20cm等間隔に4個の凸状押圧部(高さ4mm)を有し、凸状押圧部が面積4cmの正方形型平べた面を有する)を装備する高周波ウエルダー融着機(出力7KW)を用いて2枚、または3枚のメッシュシートの積重体の幅方向に対して高周波融着接合(陽極電流0.8A×通電5秒)を行い、各メッシュシート同士の隣接界面に面積4cmの正方形型平べた面による連結領域を部分的に設けた。以下各連結領域の長さ方向20cmに、各連結領域と平行位置に対して同様の高周波融着接合を複数回施して面積4cmの連結領域を上下左右20cm等間隔に有する積重織物成型体とした。
〈吸音率〉
JIS A1405(垂直入射法)によるNoise Reduction Coefficient(NRC値)を250Hz、500Hz、1000Hz、2000Hzの各吸音率の算術平均値を求めた。
〈含浸部深さ〉
シート幅なりに均等6分割する5つのポイントでの埋没部(含浸部)をシート断面の拡大画像から求め、シート厚さに対する百分率で求めた。
〈共有空隙率〉
積重織物成型体を水平に置き、これを垂直方向から観察したときに上層のメッシュシートの空隙部と下層のメッシュシートの空隙部とが互いに重なり合うことで光透過性を有し、2枚または3枚の織物を貫通する共有空隙部の総和の単位面積当たりの占有率とし、コピー機での拡大画像より光線透過部を共有空隙率と見做しコンピューターで計算した。
〈通気度〉
JIS L1096 8.27.1 A法に定めるフラジール形法により求めた。
〈防炎性〉
JIS A1322に従って測定し、防炎1級、防炎2級、防炎3級を判定した。
防炎1級:炭化長 5cm以下:残炎なし :1分後残塵なし
防炎2級:炭化長10cm以下:残炎5秒以下:1分後残塵なし
防炎3級:炭化長15cm以下:残炎5秒以下:1分後残塵なし
〈メッシュシート1〜5〉
メッシュシート1).278dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸とする1インチ間の打ち込み本数経26本/インチ×緯28本/インチ:質量70g/mの粗目平織物を下記配合1の軟質塩化ビニル系樹脂によるペーストゾル組成物の液浴中にディッピングして軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物を粗目織物全体に含浸被覆した後、180℃でゲル化処理して質量135g/m、空隙部を有し空隙率25%のメッシュシート1を得た。
メッシュシート2).555dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸とする1インチ間の打ち込み本数経20本/インチ×緯21本/インチ:質量93g/mの粗目平織物を下記配合1の軟質塩化ビニル系樹脂によるペーストゾル組成物の液浴中にディッピングして軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物を粗目織物全体に含浸被覆した後、180℃でゲル化処理して質量188g/m、空隙部を有し空隙率28%のメッシュシート2を得た。
メッシュシート3).1111dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸とする1インチ間の打ち込み本数経14本/インチ×緯14本/インチ:質量195g/mの粗目平織物を下記配合1の軟質塩化ビニル系樹脂によるペーストゾル組成物の液浴中にディッピングして軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物を粗目織物全体に含浸被覆した後、180℃でゲル化処理して質量455g/m、空隙部を有し空隙率23%のメッシュシート3を得た。
メッシュシート4).833dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条3本引揃(1糸条)を経糸及び緯糸とする1インチ間の打ち込み本数経8本/インチ×緯8本/インチ:質量245g/mの粗目模紗織物を下記配合1の軟質塩化ビニル系樹脂によるペーストゾル組成物の液浴中にディッピングして軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物を粗目織物全体に含浸被覆した後、180℃でゲル化処理して質量560g/m、空隙部を有し空隙率16%のメッシュシート4を得た。
メッシュシート5).833dtexのポリエステルマルチフィラメント糸条2本引揃(1糸条)を経糸及びバイアス糸とする1インチ間の打ち込み本数経8本/インチ×緯8本/インチ:質量250g/mの三軸バスケット織物を下記配合1の軟質塩化ビニル系樹脂によるペーストゾル組成物の液浴中にディッピングして軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物を粗目織物全体に含浸被覆した後、180℃でゲル化処理して質量585g/m、空隙部を有し空隙率10%のメッシュシート5を得た。
〔配合1〕軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物(比重1.56)
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(可塑剤) 65質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 5質量部
バリウム/亜鉛複合化合物(安定剤) 2質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 20質量部
ベンゾトリアゾール(紫外線吸収剤) 0.3質量部
酸化チタン(白顔料) 2質量部
〔実施例1〕
メッシュシート1(幅100cm×長さ100cm:質量135g/m)3枚を積重し、高周波融着接合を4回施して面積4cmの連結領域を上下左右20cm等間隔に16個を有する3層積重織物成型体(共有空隙率0.5%:質量405g/m)を得た。得られた吸音内装材は各メッシュシート間に通気性非接着領域を有し、共有空隙率0.5%による通気度と併せて30cc/cm2/秒であった。
〔実施例2〕
メッシュシート2(幅100cm×長さ100cm:質量188g/m)2枚を積重し、高周波融着接合を4回施して面積4cmの連結領域を上下左右20cm等間隔に16個を有する2層積重織物成型体(共有空隙率2%:質量376g/m)を得た。得られた吸音内装材は各メッシュシート間に通気性非接着領域を有し、共有空隙率2%による通気度と併せて45cc/cm2/秒であった。
〔実施例3〕
メッシュシート4(幅100cm×長さ100cm:質量560g/m)1枚を中間層にして、その上層、及び下層とにメッシュシート1(幅100cm×長さ100cm:質量135g/m)1枚を積重し、高周波融着接合を4回施して面積4cmの連結領域を上下左右20cm等間隔に16個を有する3層積重織物成型体(共有空隙率0.8%:通気度25cc/cm2/秒:質量830g/m)を得た。得られた吸音内装材は各メッシュシート間に通気性非接着領域を有し、共有空隙率0.8%による通気度と併せて25cc/cm2/秒であった。
〔実施例4〕
メッシュシート3(幅100cm×長さ100cm:質量475g/m)1枚を中間層にして、その上層、及び下層とにメッシュシート2(幅100cm×長さ100cm:質量188g/m)1枚を積重し、高周波融着接合を4回施して面積4cmの連結領域を上下左右20cm等間隔に16個を有する3層積重織物成型体(共有空隙率1.4%:質量851g/m)を得た。得られた吸音内装材は各メッシュシート間に通気性非接着領域を有し、共有空隙率1.4%による通気度と併せて40cc/cm2/秒であった。
〔実施例5〕
メッシュシート1(幅100cm×長さ100cm:質量135g/m)、メッシュシート2(幅100cm×長さ100cm:質量188g/m)、メッシュシート3(幅100cm×長さ100cm:質量475g/m)各1枚を、メッシュシート1/2/3の順に積重し、高周波融着接合を4回施して面積4cmの連結領域を上下左右20cm等間隔に16個を有する3層積重織物成型体(共有空隙率1.0%:質量778g/m)を得た。得られた吸音内装材は各メッシュシート間に通気性非接着領域を有し、共有空隙率1.0%による通気度と併せて35cc/cm2/秒であった。
〔実施例6〕
メッシュシート5(幅100cm×長さ100cm:質量585g/m)2枚を積重し、高周波融着接合を4回施して面積4cmの連結領域を上下左右20cm等間隔に16個を有する2層積重織物成型体(共有空隙率2.3%:質量1170g/m)を得た。得られた吸音内装材は各メッシュシート間に通気性非接着領域を有し、共有空隙率2.3%による通気度と併せて55cc/cm2/秒であった。
〔実施例7〕
メッシュシート1(幅100cm×長さ100cm:質量135g/m)1枚を中間層にして、その上層、及び下層とにメッシュシート5(幅100cm×長さ100cm:質量585g/m)1枚を積重し、高周波融着接合を4回施して面積4cmの連結領域を上下左右20cm等間隔に16個を有する3層積重織物成型体(共有空隙率0.7%:質量1305g/m)を得た。得られた吸音内装材は各メッシュシート間に通気性非接着領域を有し、共有空隙率0.7%による通気度と併せて30cc/cm2/秒であった。
〔実施例8〕
メッシュシート1(幅100cm×長さ100cm:質量135g/m)、メッシュシート4(幅100cm×長さ100cm:質量560g/m)、メッシュシート5(幅100cm×長さ100cm:質量585g/m)各1枚を、メッシュシート1/4/5の順に積重し、高周波融着接合を4回施して面積4cmの連結領域を上下左右20cm等間隔に16個を有する3層積重織物成型体(共有空隙率0.9%:質量1280g/m)を得た。得られた吸音内装材は各メッシュシート間に通気性非接着領域を有し、共有空隙率0.9%による通気度と併せて30cc/cm2/秒であった。
〔実施例9〕
実施例2の2層積重織物成型体(共有空隙率2%:質量376g/m)の片面に、下記配合2の軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物を攪拌機(ステンレス線を8本組み合わせて茶筅形にしたブレードを装着)により機械攪拌して気泡を強制的に巻き込ませて形態保持したホイップ(3倍発泡)をクリアランスコーティングし、ペーストによる濡塗膜フォームを3mm厚に形成し、180℃×3分間電気炉加熱してゲル化処理を行い、2層積重織物成型体の裏面に気泡含有樹脂被覆層(密度0.33g/cm)が225g/m設けられた質量601g/mの吸音内装材を得た。気泡含有樹脂被覆層の一部が2層積重織物成型体の内部に含浸部として存在し、2層積重織物成型体の厚さに対して22%(深さ0.24mm)に形成され、これによって2層積重織物成型体の含浸部にも気泡を含んでいた。得られた吸音内装材は各メッシュシート間に通気性非接着領域を有し、共有空隙率2%による通気度と併せて15cc/cm2/秒であった。
〔配合2〕軟質塩化ビニル系樹脂によるペーストゾル組成物
乳化重合塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(可塑剤) 65質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
酸化アンチモン(難燃剤) 15質量部
酸化モリブデン(難燃剤) 5質量部
バリウム亜鉛複合化合物(安定剤) 2質量部
ジメチルシリコーンオイル(整泡剤) 2質量部
酸化チタン(白顔料) 2質量部
イソシアヌレート変性トリイソシアネート(TDIの3量体) 3質量部
ジエチレングリコール(ポリオール) 3質量部
※イソシアヌレート変性トリイソシアネートの付加反応により、2層積重織物成型体との密着性を向上すると同時に、ジエチレングリコールとの重合により軟質塩化ビニル樹脂内部にポリウレタン架橋構造を生成することで、気泡含有樹脂被覆層の樹脂強度と形状保持性をより強固とする。
〔実施例10〕
下記の配合3のスチレン系共重合体樹脂組成物コンパウンドを180℃の熱ロールを備えるカレンダー成型機に掛け、厚さ0.2mmの圧延フィルムを得た。このフィルムと実施例6の2層積重織物成型体(共有空隙率2.3%:通気度55cc/cm2/秒:質量1170g/m)とを175℃の熱ロール及び電気ヒーターを備えたラミネーターに掛け、2層積重織物成型体の片面側にフィルムを熱ラミネートした。次いで210℃×1分間の加熱を行い、アゾジカルボアミドを熱分解、気化させることによってフィルムを2.5倍発泡させ、2層積重織物成型体の片面に気泡含有樹脂被覆層(密度0.33g/cm)が240g/m設けられた質量1410g/mの吸音内装材を得た。気泡含有樹脂被覆層の一部が2層積重織物成型体の内部に含浸部として存在し、2層積重織物成型体の厚さに対して28%(深さ0.36mm)に形成され、これによって2層積重織物成型体の含浸部にも気泡を含んでいた。得られた吸音内装材は各メッシュシート間に通気性非接着領域を有し、共有空隙率2.3%による通気度と併せて10cc/cm2/秒であった。
〔配合3〕スチレン系共重合体樹脂組成物
スチレン−水素添加ビニルイソプレン−スチレン共重合樹脂 100質量部
※MFR6g/10min/230℃:スチレン含有量20wt%
EPR−PPリアクター樹脂 50質量部
※MFR0.5g/10min/230℃、EPR60wt%、PP40wt%
ポリリン酸アンモニウム(難燃剤) 15質量部
メラミンシアヌレート(難燃剤) 15質量部
アゾジカルボアミド(化学発泡剤) 2質量部
酸化チタン(白顔料) 2質量部
実施例1〜10の吸音内装材は、いずれも共有空隙率0.1〜3.5%を満たすことで、メッシュシート同士による部分的な空隙部の塞ぎ合いにより生じる共有空隙部が0.05〜3.0mm径の貫通孔として存在し、この貫通孔が音波の共鳴孔として吸音性を発現し、さらに各メッシュシート間に通気性非接着領域を有することで反響抑止効果と共鳴吸音効果とに優れ、防炎性の吸音内装材が得られるので、天井に設置される天井面積構成部材兼吸音部材、または天井面積構成部材付帯物として十分に使用でき、軽量性かつフレキシブル性を有するので、万が一地震で崩落した場合にも重大な人的被害を生じる可能性の低いものである。
〔比較例1〕
メッシュシート1を3枚重ね、160℃の熱圧着により積重一体化した。この3層積重織物成型体は全体が熱融着された連結領域で構成され、メッシュシートのどの積重界面にも通気性非接着領域を有さない、共有空隙率0%:通気度は0cc/cm2/秒:質量405g/mであった。
〔比較例2〕
実施例1の3層積重織物成型体(共有空隙率0.5%:質量405g/m)をメッシュシート1を5枚用いた5層積重織物成型体(共有空隙率0%:質量675g/m)に変更した。この5層積重織物成型体の通気度は5cc/cm2/秒であった。
〔比較例3〕
実施例1の3層積重織物成型体の連結領域面積4cmを280cmに変更した以外は実施例1と同一仕様とした。すなわち実施例1での高周波溶着に使用したウエルドバーから、4個の凸状押圧部を省略した「4cm×70cmのウエルドバー(平べた)」に変更し、長さ方向に20cm間隔で4ヶ所の連結領域形成とした。比較例3の3層積重織物成型体1mに占める連結領域の占有面積率は、連結領域/280cm×幅1個×4列=1120cm/10000cm=11.2%であり、この高周波溶着された連結領域の通気度は0cc/cm2/秒であった。従って単位面積当たり約11%の吸音効果に寄与しない部分を含む比較例3の積重織物成型体では吸音効果に劣り、しかも1個の連結領域面積が280cmを有することで幅方向の撓み性が悪く、しかも風合いの堅いものであった。
〔比較例4〕
実施例1の3層積重織物成型体の連結領域間隔20cmを、上下左右に3cm間隔に変更した以外は実施例1と同一仕様とした。すなわち実施例1での高周波溶着に使用したウエルドバーを、4cm×70cmのウエルドバー(押圧面に3cm等間隔に14個の凸状押圧部(高さ4mm)を有し、凸状押圧部が面積4cmの正方形型平べた面を有する)に変更し、幅方向に14個、長さ方向に4cm間隔で14ヶ所の連結領域形成とした。比較例4の3層積重織物成型体1mに占める連結領域の占有面積率は、連結領域/4cm×幅14個×14列=784cm/10000cm=7.8%であり、この高周波溶着された連結領域の通気度は0cc/cm2/秒であった。従って単位面積当たりおよそ8%の吸音効果に寄与しない部分を含む比較例4の積重織物成型体では吸音効果に劣り、しかも連結領域を上下左右に3cm間隔に有することで長手方向、及び幅方向に対する撓み性が悪く、しかも風合いの堅いものであった。
本発明によれば、大型建築物の天井に設置される天井面積構成部材兼吸音部材、または天井面積構成部材付帯物としての吸音性を有する防炎内装材が得られ、これらは施工に複雑な構造設計や吊り具構造を必要とせず簡易に設置可能で、万が一地震で崩落した場合にも重大な人的被害を生じる可能性の低い軽量性とフレキシブル性とを有し、さらに照明や映像投影による演出効果、反響抑止効果と共鳴吸音効果とに優れているので、屋内競技場、体育館、屋内プール、イベントホール、公会堂、冠婚葬祭式場、駅舎ロビー、空港ロビー、ショッピングモールなどの膜天井構築用などに広く用いることができる。
1:積重織物成型体(吸音内装材)
2:メッシュシート
2−1:粗目織物
2−2:難燃樹脂層
3:通気性非接着領域
4:連結領域
5:共有空隙部
5−1:空隙部(メッシュシート1)
5−2:空隙部(メッシュシート2)
5−3:空隙部(メッシュシート3)
6:気泡含有樹脂被覆層

Claims (6)

  1. 粗目織物を構成する糸条要素に難燃樹脂層を被覆してなるメッシュシート2枚または3枚が積重され、前記メッシュシートの積重界面に通気性非接着領域と、部分的に熱融着された面積1〜10cmの連結領域を上下左右10〜50cm間隔で多数有する積重織物成型体であって、この積重織物成型体が、前記メッシュシート同士による空隙部の重なりにより生じる共有空隙部としての占有率0.1〜3.5%、及び通気度(JIS L1096:フラジール法)10〜100cc/cm2/秒を満たすことを特徴とする吸音内装材。
  2. 前記積重織物成型体が、1).繊維種、糸形態、織り組織、織り密度(空隙率)、及び難燃樹脂層の配合、の要件の少なくとも1つの要件を互いに異にするメッシュシートAとメッシュシートBとを積重した二重織物成型体、または、2).前項1)に記載の要件の少なくとも1つの要件を各々異にするメッシュシートA、メッシュシートB、及びメッシュシートCの3種から選ばれた2種以上3枚のメッシュシートを積重した三重織物成型体である請求項1に記載の吸音内装材。
  3. 前記難燃樹脂層が、熱可塑性樹脂及び難燃剤粒子とを主体に含み、前記難燃樹脂層の比重が1.3〜2.5である請求項1または2に記載の吸音内装材。
  4. 前記難燃樹脂層が、塩化ビニル樹脂、及びシクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルとを主体に含み、前記難燃樹脂層が比重1.3〜2.5である請求項1〜3の何れか1項に記載の吸音内装材。
  5. 前記積重織物成型体の片面に密度0.35〜0.75g/cmの気泡含有樹脂被覆層が形成され、かつ前記積重織物成型体の内部に前記気泡含有樹脂被覆層の一部が含浸し、その深さが前記積重織物成型体の厚さに対して1〜35%である請求項1〜4の何れか1項に記載の吸音内装材。
  6. 前記気泡含有樹脂被覆層がスチレン系共重合体樹脂を主体に含み、前記スチレン系共重合体樹脂が、A−B−A型スチレンブロック共重合樹脂(Aはスチレン重合体ブロック、Bはブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック、もしくはビニルイソプレン重合体ブロック)、A−B型スチレンブロック共重合樹脂(AとBは、上記と同義)、スチレンランダム共重合樹脂及び、これらのスチレン系共重合樹脂の水素添加樹脂から選ばれた1種以上である請求項5に記載の吸音内装材。
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