JP2016143461A - 角形二次電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】充放電サイクル時の活物質の体積膨張に起因した正、負極間の極間距離の不均一化によるリチウムの析出を抑制した二次電池を提供することを課題とする。【解決手段】本発明の角形二次電池は、正極電極と負極電極とをセパレータを介して捲回し、一端側に正極金属箔からなり束ねられた正極電極凸部と負極金属箔からなり束ねられた負極電極凸部を有する電極群と、正極電極凸部及び負極電極凸部が開口側に配置されるように電極群が収納される電池缶とを有し、電極群の他端側の外周であって、正極電極の正極合剤層端縁上にはリング状かつ帯状の弾性拘束部材が配置されることを特徴とする。【選択図】図3
Description
本発明は、角形のリチウムイオン二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池において、例えば、携帯電話、デジタルカメラ、ノートPC等の電化製品に用いられるリチウムイオン二次電池は高温環境下で長時間放置された場合に、電解液の蒸発や分解等で発生する気体によって極板間の緊迫度の不均一性、あるいは極板間の高さ方向の位置ずれが生じ、保存寿命特性が劣化する事が知られている。
これを防止することを目的として、捲回電極群の縦方向と横方向をそれぞれ、巻き止めテープで捲回する方法が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載のリチウムイオン電池では、捲回群の最外周部をテープで巻き止めする事によって、捲回群の緩みが抑制され保存寿命特性が改善できるとしている。
一方、車載用のリチウムイオン電池は、特に長期に亘る信頼性が求められる。しかし、車載用のリチウムイオン二次電池は、他用途と比較して充放電される電流値が大きく、単位時間当たりに電極において挿入または脱離されるリチウムイオンの総量が多いため、負極表面にリチウムの析出が生じやすい。
さらに負極活物質が充電により膨張する様な材料の場合、充電による捲回群の膨れに対して、正極/負極電極間の距離を保持するための拘束力が充分でないと、活物質の膨張により電極間距離が変化し、正・負極間の極間距離が不均一になり、均一な充放電反応が阻害される。充放電反応が集中する部分では負極表面にリチウムの析出が生じやすい。
特許文献1では、捲回電極群の縦方向中心及び横方向中心を拘束部材で拘束している。しかし、捲回電極群の片側端部に正極又は負極の電極箔がそれぞれ引き出され、それぞれの電極箔が束ねられる構造においては、特に捲回電極群の他端端部側において束ねによる拘束力がなく、正極/負極電極間の距離を保持するための拘束力が十分ではない。このため、充放電サイクル時の活物質の体積膨張に起因した正・負極間の極間距離の不均一化によるリチウムの析出を抑制する事に十分対応できない。これにより、サイクル寿命特性が劣化しやすい課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、充放電に伴う負極合剤層の膨張収縮に起因する合剤層の幅方向端部近傍での正極板と負極板の間隔の広がりを抑制することでリチウムの析出を減少させ、充放電サイクル寿命特性を改善し、長期間に亘る信頼性を向上させることができるリチウムイオン二次電池を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明の角形二次電池は、正極電極と負極電極とをセパレータを介して捲回し、一端側に正極金属箔からなり束ねられた正極電極凸部と負極金属箔からなり束ねられた負極電極凸部を有する電極群と、正極電極凸部及び負極電極凸部が開口側に配置されるように電極群が収納される電池缶とを有し、電極群の他端側の外周であって、正極電極の正極合剤層端縁上にはリング状かつ帯状の弾性拘束部材が配置されることを特徴とする。
本発明のリチウムイオン二次電池によれば、充放電に伴う負極合剤層の膨張収縮の繰り返しによる電極間の間隔が広がりを防止でき、リチウムの析出が防止され、充放電サイクル寿命特性を改善して、長期間に亘る信頼性が向上したリチウムイオン二次電池を提供できる。
上述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
以下、本発明のリチウムイオン二次電池の一実施形態である角形二次電池について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の角形のリチウムイオン二次電池100の外観斜視図である。図2は、図1に示す角形のリチウムイオン二次電池100の分解斜視図である。図3(a)は図2に示す電極群4の斜視図および断面図であり、図3(b)は電極群4の分解斜視図である。
図1の角形のリチウムイオン二次電池100は、扁平角形の電池容器1を備えている。電池容器1は、電池缶2と電池蓋3とによって構成されている。
電池缶2は、開口部2aが形成されて上端が開放された有底角筒状の箱型容器であり(図2参照)、例えば、金属材料に深絞り加工を施すことによって製作される。電池缶2は、短辺と長辺がそれぞれ電池容器1の厚さ方向と幅方向に沿う長方形の底面2bと、底面2bの長辺に沿う面積が大きい一対の長方形の幅広側面2cと、底面2bの短辺に沿う面積が小さい一対の幅狭側面2dを有している。
電池蓋3は、電池缶2の開口部2aを塞ぐ平面視で長方形の板状の部材であり、開口部2aの全周に亘って、例えば、レーザ溶接によって接合されて開口部2aを密閉している。電池缶2および電池蓋3は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属材料によって製作されている。
図2は、実施例1における角形二次電池の分解斜視図である。図2に示すように、電池蓋3に正極端子5および負極端子6が設けられることで蓋組立体が構成される。正極端子5は頭部50aと軸部50bから構成される。同様に、負極端子6は頭部60aと軸部60bから構成される。電極群4は、扁平形状に捲回されているため、断面半円形状の互いに対向する一対の湾曲部と、これら一対の湾曲部の間に連続して形成される平面部とを有している。平面部の片方からは、正極金属箔露出部よりなる正極電極凸部41fおよび負極金属箔露出部よりなる負極電極凸部42fが突出している。正極電極凸部41f、負極電極凸部42fはそれぞれ集電版51、61に接合されることで、電池蓋3と電極群4が一体となった発電要素が構成される。発電要素は、電池缶2の開口部2aから電池缶2の内部に挿入され、電池蓋3が電池缶2の開口部2aに全周に亘って封止溶接される。これにより、電極群4と集電板51、61が電池容器1の内部の所定の位置に収容配置される。
電池蓋3には、正極端子5と負極端子6との間にガス排出弁31が設けられている。ガス排出弁31は、プレス加工によって電池蓋3を部分的に薄肉化することで形成されている。なお、薄膜状の金属部材を電池蓋3に設けた貫通孔に、例えばレーザ溶接によって接合することでガス排出弁31を設けてもよい。ガス排出弁31は、角形二次電池100が過充電等の異常により発熱してガスが発生し、電池容器1内の圧力が上昇して所定圧力に達したときに開裂して、内部からガスを排出することで電池容器1内の圧力を低減させる。
さらに、電池蓋3には、電池容器1内に電解液を注入するための注液孔32が穿設されている。注液孔32は、電解液注入後に注液栓33によって封止される。非水電解液としては、例えばエチレンカーボネートとジメチルカーボネートとを体積比で1:2の割合で混合した混合溶液中へ六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1モル/リットルの濃度で溶解したものを用いることができる。
集電板51は、電池蓋3の下面に沿って取り付けられ、正極端子5の軸部50bが挿通される穴54を有する本体部52と、本体部52から電池缶2の底面2bに向けて下方に延びる支持部53を有している。支持部53は、正極電極41の正極電極凸部41fに、例えば超音波溶接によって接合される。
同様に、集電板61は、電池蓋3の下面に沿って取り付けられ、負極端子6の軸部60bが挿通される穴64を有する本体部62と、本体部から電池缶2の底面2bに向けて下方に延びる支持部63を有している。支持部63は、負極電極42の負極電極凸部42fに、例えば超音波溶接によって接合される。
集電板51、61がガスケット8を介して電池蓋3に固定され、電極群4が集電板51、61に接合されることで、電極群4が集電板51、61を介して電池蓋3に固定されている。また、電池蓋3には、集電板51を含む正極端子5と、集電板61を含む負極端子6が設けられている。
正極端子5の軸部50bはガスケット8、絶縁体10、および集電板51のそれぞれに設けられた穴に挿通され、これらは正極端子5の軸部50bによってかしめられることによって電池蓋3に一体的に固定される。この状態において、正極端子5は集電板51と電気的に接続され、かつ正極端子5は絶縁体10およびガスケット8によって電池蓋3と絶縁される。正極端子5、および集電板51は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって製作されている。
同様に、負極端子6の軸部60bはガスケット8、絶縁体10、および集電板61のそれぞれに設けられた穴に挿通され、これらは負極端子6の軸部60bによってかしめられることによって電池蓋3に一体的に固定される。この状態において、負極端子6は集電板61と電気的に接続され、かつ負極端子6は絶縁体10およびガスケット8によって電池蓋3と絶縁される。負極端子6、および集電板61は、例えば、銅または銅合金によって製作されている。
絶縁体10、およびガスケット8は、例えばポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂等の絶縁性を有する樹脂材によって製作されている。
電池容器1の内部には、電池缶2との間に絶縁シート9を介して電極群4が収容されている。
図3は、電極群4の図である。(a)は図2に示す角形二次電池の電極群4の斜視図および断面図(b)は(a)に示す電極群4の分解斜視図である。
電極群4は、セパレータ43、44を介して重ねた正極電極41と負極電極42を、図示しない軸芯の周りに捲回して扁平状に成形した扁平な電極群4である。電極群4は、軸方向Dが電池容器1の幅方向(X軸方向)と平行になるように、電池容器1の内部に配置されている。電池容器1の幅方向と電極群4の幅方向および軸方向Dは一致し、電池容器1の厚さ方向(Y軸方向)と電極群4の厚さ方向は一致している。
電極群4は、電池蓋3の下面に対向する40aと電池缶2の底面2bに対向する40dと電池缶2の一対の側面2dに対向する一対の湾曲面40cと、電池缶2の一対の幅広側面2cに対向する一対の平坦部40bとを有している。正極電極41、負極電極42、およびセパレータ43、44は、平坦部40bにおいて平坦な状態で積層され、湾曲部40cにおいて半円筒状に湾曲した状態で積層されている。
図3(b)に図示するように、正極電極41は、例えば、アルミニウム箔等からなる正極金属箔41aの表裏両面に正極合剤層41bが形成されたものである。正極合剤層41bは、一側縁に正極金属箔41aが露出された箔露出部41cを残して正極金属箔41aに塗工されている。
また、箔露出部41cには正極電極凸部41fが形成され、1周毎に電極群4の内側に配置された正極電極凸部41fと重なるように設けられている。
図3(b)に示すように、負極電極42は、例えば、銅箔等からなる負極金属箔42aの表裏両面に負極合剤層42bが形成されたものである。負極合剤層42bは、一側縁に負極金属箔42aが露出された箔露出部42cを残して負極金属箔42aに塗工されている。
また、箔露出部42cには正極電極凸部42fが形成され、1周毎に電極群4の内側に配置された正極電極凸部42fと重なるように設けられている。
正極電極41は、例えば、以下のように製作することができる。まず、正極活物質として層状ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(化学式Li(NixCoyMn1-x-y)O2)100重量部に対し、導電材として合計10重量部の鱗片状黒鉛やアセチレンブラックと結着剤として4重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという)とを添加する。これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという)を添加し、混練して正極スラリーを製作する。次に、この正極スラリーを、例えば、厚さ15μmのアルミニウム箔の両面に箔露出部41cを残して塗布することで正極合剤層41bを形成する。その後、乾燥、プレス、裁断の各工程を経て、例えば、正極金属箔41aを含まない正極合剤層41bの厚さ(表裏両面の合計)が70μmの正極電極41を得ることができる。
負極合剤層42bは、例えば、以下のように製作することができる。まず、負極活物質として黒鉛質炭素粉末100重量部に対して、増粘調整剤としてカルボキシメチルセルロース(以下、CMCという)水溶液を添加、混合後に、結着剤として1重量部のスチレンブタジエンゴム(以下、SBRという)を添加し、混練後に粘度調整して負極スラリーを製作する。次に、この負極スラリーを、例えば、厚さ10μmの銅箔の両面に箔露出部42cを残して塗布することで負極合剤層42bを形成する。その後、乾燥、プレス、裁断の各工程を経て、例えば、負極電極箔42aを含まない負極合剤層42bの厚さ(表裏両面の合計)が40μmの負極電極42を得ることができる。
なお、正極活物質は、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。また、負極活物質は、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi2等)、またはそれの複合材料でもよく、その粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。また、結着材は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
電極群4を製作するには、図示しない軸芯にセパレータ43、44の各先端部を溶着させ、正極電極41、セパレータ43、負極電極42、セパレータ44がこの順に重なるようにして捲回する。このとき、正極電極41の巻始め側端部が負極電極42の巻始め側端部よりも捲回後の電極群4の内側に位置するように、正極電極41の巻始め側端部を負極電極42の巻始め側端部よりも軸芯側に配置して捲回する。軸芯としては、例えば、正極金属箔41a、負極金属箔42a、セパレータ43、44のいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シートを捲回して構成したものを用いることができる。
上述したように、電極群4の軸芯と平行な方向すなわち正極電極41、負極電極42の幅方向と平行な方向を軸方向Dと定義する。この場合、正極の箔露出部41cと負極の箔露出部42cとは、電極群4の軸方向Dの一方側の側縁に位置するように配置する。すなわち、正極電極41および負極電極42は、電極群4の軸方向Dの同じ一端にそれぞれの箔露出部41c、42cが位置するように重ねられて捲回される。
電極群4の軸方向D(Z軸方向)において、負極合剤層42bの幅は正極合剤層41bの幅よりも広く形成され、正極合剤層41bの幅方向端縁41e及び41gから負極合剤層42bの幅方向端縁42e及び42gをそれぞれ突出させた状態で、正極電極41と負極電極42を重ねている。第1のセパレータ43の幅は、電極群4の一方の側縁において、正極電極41の正極電極凸部41fが第1のセパレータ43から露出する寸法とされている。第2のセパレータ44の幅は、電極群4の側縁において、負極電極42の負極電極凸部42fが第2のセパレータ44から露出する寸法とされている。
なお、負極電極42の幅方向端縁42eとセパレータ43、44との位置関係については後に詳細に説明する。
電極群4の巻始め端部、換言すれば、軸芯側には空洞部40eが形成されている。また、電極群4の巻終り端部は、最外周がセパレータ44であり、その内側が負極電極42である。従って、正極合剤層41bは、巻始め端部から巻終り端部までの全長に亘って、幅方向においてもすべての部分がセパレータ43、44を介して負極合剤層42bと重なっている。
続いて本発明の特徴となる弾性拘束部材について説明する。図3(a)に示すように、電極群4の外周部の平坦部40bおよび湾曲部40cに沿って、リング状で帯状の弾性拘束部材7が配置されている。
まずはじめに、弾性拘束部材7が幅方向端縁41e及び42e側に配置された構造について説明する。
図3(a)に示すように本実施例では、リング状で帯状の弾性拘束部材7は、電極群4の平面上のうち、正極合剤層41bと箔露出部41cとの境の反対側の端面である幅方向端縁41eおよび、負極合剤層42bと箔露出部42cとの境の反対側の端面である幅方向端縁42eに重なるように設けられている。なお、本発明の効果を実現するためには、弾性拘束部材7が正極合剤層41bの幅方向端縁41eを覆っていれば効果があり、弾性拘束部材7の端縁の位置は正極合剤層41bの幅方向端縁41e以上であることが好ましい。また、弾性拘束部材7の端縁の位置を、正極合剤層41bの幅方向端縁41eと負極合剤層41bの幅方向端縁42eとの間にすることによって、正極合剤層41bに密着する負極合剤層42bに十分な拘束力を与えつつも弾性拘束部材7の使用量を必要最小限にすることが出来る。
電池の充放電により、電極群4が、膨張した場合、合剤の端部は、リング状で帯状の弾性拘束部材7の弾性力により抑えつけられる。合剤の端部は、リング状で帯状の弾性拘束部材7の弾性力により抑えつけられることにより、正極合剤層41bの幅方向端縁41eおよびその近傍で、従来の二次電池のようなリチウムの局所的な析出を防止することができる。効果の詳細は、図4、5にて後述する。
本実施形態のリング状で帯状の弾性拘束部材7の電極群4の軸方向Dの幅は、電極群4の幅方向(Z軸方向)長さが117mm程度の場合、リング状で帯状の弾性拘束部材7を電極群4の外周に配置する際の位置精度と作業性の観点から、例えば1mm以上かつ30mm以下とすることができ、例えば5mm以上かつ15mm以下であることがより好ましい。すなわち、電極群4の横幅H(電極群4の高さ)に対して、0.8〜26%ほど、好ましくは0.8〜13%ほどが好ましい。電池の充電放電による電極群4の膨らみは、電極群4の端部よりも中心部の方が大きくなるため、リング状で帯状の弾性拘束部材7が大きすぎる場合、すなわち電極群4の中央部HMに達するほどの大きさを持つ場合、中央部HMの膨らみをリング状で帯状の弾性拘束部材7で抑えることになるため、合材層の幅方向端縁を電池缶と帯状部材により十分に抑えることができない可能性がでる。逆に、帯状部材の幅が小さすぎる場合、帯状部材の位置がずれた時に、合材層の幅方向端縁を抑えることができなくなる可能性がある。従って、弾性拘束部材7の蓋3側の端部は中央部HMより電池缶2の底面2b側に配置されることが好ましく、具体的な弾性拘束部材の幅については電極群4の横幅Hの0.8〜26%、さらに言えば0.8〜13%とすることが好ましい。
リング状で帯状の弾性拘束部材7の厚さは、電極群4の厚さが10mmほどの場合、電池容器1の内部空間を有効に活用する観点から、前記の弾性力を電極群4に作用させることができる範囲で、可能な限り薄いことが好ましく、例えば0.1mm以上かつ0.5mm以下とすることができる。すなわち、電極群4の厚みに対して、1〜5%の範囲が好ましい。
なお、電池容器1の高さ方向(Z軸方向)、すなわち電極群4の軸方向Dにおけるリング状で帯状の弾性拘束部材7の幅および配置は、セパレータ43、44を露出させることができ、かつ、正極合材層41bの幅方向端縁41eよりも幅方向内側から幅方向端縁41eまでの部分に重なる幅および配置であれば、特に制限はない。このような構成にすることにより、電池缶2の底面2bに接触するのは弾性拘束部材7ではなくセパレータ43、44となり、弾性拘束部材7のめくれ上がりを防止することが出来る。従って、より確実に正極電極41の端部でのデンドライトの発生を抑制することが出来る。
電極群4は、軸方向Dの一端の正極電極凸部41f、負極電極凸部42fが、平坦部40a、で厚さ方向にそれぞれ束ねられ、集電板51、61に接合される。
リング状で帯状の弾性拘束部材7は、弾性限界が比較的大きいゴム等の弾性樹脂材料によって製作され、幅広面に配置される部材である。
リング状で帯状の弾性拘束部材7の材料は、電極群4と接しており、角形二次電池100の充放電に伴う電極群4の膨張収縮による径方向の寸法変化を、リング状で帯状の弾性拘束部材7の弾性力により、電極群4を構成する正極電極41および負極電極42を径方向内側に締め付ける力を付与できるものを選択する。ただし、リング状で帯状の弾性拘束部材7が電極群4に付与する径方向内側の力は、リング状で帯状の弾性拘束部材7が電極群4に食い込むような大きな力である必要はなく、電極群4の膨張収縮に伴う正極電極41、負極電極42の塑性変形を抑制できる大きさの力であればよい。
このような要求を満たすリング状で帯状の弾性拘束部材7の材料として、例えば、合成樹脂および合成ゴムを用いることができる。合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、およびポリウレタンを用いることができる。合成ゴムとしては、例えば、シリコンゴムおよびブチルゴムを用いることができる。
リング状で帯状の弾性拘束部材7は例えば、リング内径が電極群4の周長径より小さい構成を選択する事により、電極群4に固定することができる。従ってリング状で帯状の弾性拘束部材7を、電極群4の外周の所定の位置に密着させて配置することができる。
以下、本実施形態の角形二次電池100の作用について、図4および図5を用いて説明する。
図4は、本実施形態の角形二次電池100の電極群4の正極合剤層41bの幅方向において、電池缶缶底側の端縁41e近傍における正極電極41と負極電極42の拡大断面図である。図5は、従来の二次電池の正極合剤層941bの幅方向において、電池缶缶底側の端縁941e近傍における正極電極941と負極電極942の拡大断面図である。
図4、図5に示すように、それぞれの電池缶缶底側は、正極電極41、負極電極42の端部に金属箔露出部を有しておらず電極間は溶接されていないため、電極間距離を保つためには、電極間に拘束力を付与する必要がある。
図4では、図3(a)に示す電極群4を幅方向および厚さ方向に平行な面(ZY平面)で切断し、正極電極41の正極合剤層41bの幅方向端縁41eの近傍を拡大して表している。図5のY軸の正方向側は空洞部40aが位置する電極群4の内周側であり、Y軸の負方向側はリング状で帯状の弾性拘束部材7が位置する電極群4の外周側である。図示は省略するが、正極電極41のY軸正方向側にはセパレータ44を介して負極電極42が積層され、負極電極42のY軸負方向側にはセパレータ44を介して正極電極42が積層されている。
前述のように、電極群4の軸方向D(Z軸方向)において、負極合剤層42bの幅は正極合剤層41bの幅よりも広く形成され、正極合剤層41bの幅方向端縁41eから負極合剤層42bの幅方向端縁42eを突出させた状態で、正極電極41と負極電極42はセパレータ43、44を介して重ねられている。
角形二次電池100の充放電時には、正極合剤層41bに含まれる正極活物質から放出されたリチウムイオンが負極合剤層42bに含まれる負極活物質に吸蔵され、また、その逆の反応が生じる。負極活物質は、それぞれリチウムイオンを吸蔵、放出することで膨張、収縮し、これによって負極合剤層42bが膨張、収縮する。負極合剤層42bの膨張、収縮に伴って、正極電極41、負極電極42の間隔が変化する。
図5に示す従来の二次電池では、正極電極941、負極電極942の周囲にリング状で帯状の弾性拘束部材7が配置されていない。そのため、負極合剤層942bの膨張、収縮に伴って、正極電極941、負極電極942の間隔が変化すると、正極電極941と負極電極942との間隔Gが局所的に拡大する場合がある。この局所的な間隔Gの拡大は、例えば、正極合剤層941bの幅方向端縁941eよりも幅方向外側(図においてZ軸正方向側)に突出した負極合剤層942b部分において、特に発生しやすい。
正極合剤層941bの幅方向端縁941eよりも幅方向内側(図においてZ軸負方向側)では、正極合剤層941bと負極合剤層942bがセパレータ943を介して厚さ方向に積層されている。そのため、負極合剤層942bは厚さ方向に自由に膨張することができず、厚さ方向の膨張が抑制され、正極電極941と負極電極942との間隔Gは、変化が少ない。しかし、正極合剤層941bの幅方向端縁941eよりも幅方向外側に突出した負極合剤層942bは、厚さ方向に空間が形成されているため、厚さ方向に自由に膨張する。
この正極合剤層941bの幅方向端縁941eの幅方向外側の空間において負極合剤層942bが厚さ方向に膨張、収縮を繰り返すことで、正極金属箔941a、正極合剤層941b、負極金属箔942a、負極合剤層942bに歪みが蓄積される。これにより、正極電極941と負極電極942との間隔Gが局所的に拡大する虞がある。また、正極電極941、負極電極942に蓄積された歪みが、正極合剤層941b、負極合剤層942bの収縮時にも残存して元に戻らない状態になる虞がある。
このような状態になると、正極合剤層941bの幅方向端縁941eおよびその近傍で、正極電極941と負極電極942との間隔Gが局所的に拡大し、正極電極941と負極電極942との間隔Gが不均一になる。すると、間隔Gが局所的に縮小した部分において、正極電極941と負極電極942との間の電位差である電位勾配が急峻になり、リチウムイオンの移動が集中することで、リチウムの析出が起こりやすくなる。逆に、間隔Gが局所的に拡大した部分では、電位勾配が緩やかになり、リチウムイオンの移動が減少する。したがって、図5に示す従来の二次電池では、正極合剤層941bの幅方向端縁941eおよびその近傍でリチウムの析出が発生しやすく、二次電池の長期間に亘る信頼性を向上させることが困難であった。
これに対し、本実施形態の角形二次電池100は、図3(a)に示すように、弾性を有したリング状で帯状の弾性拘束部材7が電極群4の外周の正極合剤層41bの幅方向端縁41eに重なる位置に配置され、電池缶と接触し弾性変形した状態で電極群4と共に電池缶内に挿入されている。これにより、図4に示すように、正極合剤層41bの幅方向端縁41eおよびその近傍の負極電極42に対して、電極群4の径方向内側(図4においてY軸正方向)を向く力Fが作用する。このリング状で帯状の弾性拘束部材7の弾性力に基づく力Fによって、図4中のA部に示すように正極合剤層41bの幅方向端縁41eの幅方向外側の空間において負極合剤層42bが厚さ方向に膨張、収縮する際の歪みが抑制される。
これにより、正極金属箔41a、正極合剤層41b、負極金属箔42a、負極合剤層42bに歪みが蓄積することが防止され、正極電極41と負極電極42との間隔Gが均一になる。そのため、正極合剤層41bの幅方向端縁41eおよびその近傍で、従来の二次電池のようなリチウムイオンの局所的な析出を防止できる。したがって、本実施形態の角形二次電池100によれば、負極活物質の組成や電池の正常な制御に影響を与えることなく、長期間に亘る信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態の角形二次電池100において、リング状で帯状の弾性拘束部材7は、電極群4の外周で正極合剤層41bの幅方向端縁41eの幅方向内側から幅方向外側にかけて連続して配置される構造となる。そのため、正極合剤層41bの幅方向端縁41eの外側に突出した部分の負極電極42に対し、電極群4の径方向側を向く力Fが作用する。これにより、負極電極42の当該部分が電極群4の径方向外側へ変形することが抑制され、正極金属箔41a、正極合剤層41b、負極金属箔42a、負極合剤層42bに歪みが蓄積することをより効果的に防止できる。
また、図4では正極合剤層41bの幅方向片側のみを拡大して示しているが、角形二次電池100は、正極合剤層41bの正極電極凸部41f側の端面にもそれぞれ重なるリング状で帯状の弾性拘束部材7を設けることができる。すなわち、正極合剤層41bの幅方向の両端側の端縁に、リング状で帯状の弾性拘束部材7を設けることができる。これにより、各リング状で帯状の弾性拘束部材7によって、正極合剤層41bの両側の幅方向端縁41g、41eおよびその近傍の負極合剤層42bに対して、電極群4の径方向内側を向く力Fを集中的に作用させることができる。したがって、正極合剤層41bの両側の幅方向端縁41g、41eおよびその近傍において、正極金属箔41a、正極合剤層41b、負極金属箔42a、負極合剤層42bに歪みが蓄積することをより効果的に防止できる。
また、本実施形態の角形二次電池100は、扁平形状の電極群4を収容する扁平角形の電池容器1を備えることで、電池モジュールを構成する際の角形二次電池100の体積効率を向上させることができる。したがって、本実施形態の角形二次電池100を用いることで、車載用途等に適した小型化された電池モジュールを提供することができる。
また、本実施形態の角形二次電池100では、リング状で帯状の弾性拘束部材7が弾性限界の比較的大きいゴム等の弾性樹脂材料によって構成されている。そのため、リング状で帯状の弾性拘束部材7によって電極群4に過度な力が加えられることが防止され、正極電極41と負極電極42の距離を均一に維持する適度な力Fを付与することができる。
また、リング状で帯状の弾性拘束部材7のリング内径を電極群4の周長径より小さい構成を選択する事により、前記したように、リング状で帯状の弾性拘束部材7を電極群4の外周の所定の位置に密着させて配置することができる。したがって、正極合剤層41bの幅方向端縁41eおよびその近傍において、正極電極41、負極電極42に電極群4の径方向内側に向く適度な力Fを確実に付与することができる。
以上、本発明について簡単にまとめる。
本発明に記載の角形二次電池は、正極電極41と負極電極42とをセパレータ43、44を介して捲回し、一端側に正極金属箔41aからなり束ねられた正極電極凸部41fと負極金属箔42aからなり束ねられた負極電極凸部42fを有する電極群4と、正極電極凸部41f及び負極電極凸部42fが開口側2aに配置されるように電極群4が収納される電池缶2と、を有する角形二次電池100において、電極群4の他端側の外周であって、正極電極41の正極合剤層端縁41e上にはリング状かつ帯状の弾性拘束部材7が配置される。このような構造にすることによって、負極電極42の膨張による変形が抑制され、正極金属箔41a、正極合剤層41b、負極金属箔42a、負極合剤層42bに歪みが蓄積することを防止できる。従って、正極電極端縁41eでの電極間距離のばらつきが抑制され、リチウムの析出が抑制される。その結果、充放電サイクル寿命特性が改善され、長期間に亘る信頼性が向上したリチウムイオン二次電池を提供できる。
また、本発明に記載の角形二次電池100は、電極群4の他端側のセパレータ43、44端部が、弾性拘束部材7から露出して配置される。このような構造にすることによって、電池缶2の底面2bに接触するのは弾性拘束部材7ではなくセパレータ43、44となり、弾性拘束部材7のめくれ上がりを防止することが出来る。従って、より確実に正極電極41の端部でのデンドライトの発生を抑制することが出来る。
また、本発明に記載の角形二次電池100は、弾性拘束部材7の一方側の端部が、電極群4の中央部HMよりも電極群4の他端側に配置される。このような構造にすることによって、膨らみの影響を最も受ける中央部HMをリング状で帯状の弾性拘束部材7で抑えることが無くなり、合材層の幅方向端縁を十分に抑えることできる。
また、本発明に記載の角形二次電池100は、弾性拘束部材7の他端側の端部が、前記正極電極41の正極合剤層端縁41eと負極電極42の負極合剤層端縁42eとの間に配置される。このような構造にすることによって、正極合剤層41bに密着する負極合剤層42bに十分な拘束力を与えつつも弾性拘束部材7の使用量を必要最小限にすることが出来る。
また、本発明に記載の角形二次電池100は、弾性拘束部材7の内径が電極群4の周長よりも小さい径となっている。このような構造にすることによって、正極合剤層41bの幅方向端縁41eおよびその近傍において、正極電極41、負極電極42に電極群4の径方向内側に向く適度な力Fを確実に付与することができる。
また、本発明に記載の角形二次電池100は、弾性拘束部材7は電極群4の一端側の正極合剤層端縁41e上にも配置されている。このような構造にすることによって、蓋3側に配置される電極群4の端部でもリチウムの析出が抑制され、より信頼性が向上する。
本発明に記載の角形二次電池100は、弾性拘束部材7の幅が、電極群4の高さHに対して0.8〜26%である。このような構造にすることによって、より確実にリチウムの析出を抑制することが可能となる。
また、本発明に記載の角形二次電池100は、弾性拘束部材7の厚みが、電極群4の厚みに対して1〜1.5%である。このような構造にすることによって、電池容器1の内部空間を有効に活用しつつも、弾性力を電極群4に作用させることができる。
また、本発明に記載の角形二次電池100は、弾性拘束部材7が合成樹脂又は合成ゴムから構成されている。このような材料を採用することによって、弾性拘束部材7によって電極群4に過度な力が加えられることが防止され、正極電極41と負極電極42の距離を均一に維持する適度な力Fを付与することができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。例えば、二次電池モジュールを構成する角形二次電池の接続は直列に限られず、必要とされる二次電池モジュールの性能に応じて直列、並列を適宜変更することができる。
また、本発明では膨張する代表的な負極材料として黒鉛を挙げているが、当然膨張量の大きなシリコン系材料を用いた場合にも効果を発揮することができる。
2…電池容器、4…電極群、7…リング状で帯状の弾性拘束部材、9…絶縁シート、41…正極電極、41b…正極合剤層、41e…正極合剤層の幅方向端縁、42…負極電極、42b…負極合剤層、42e…負極合剤層の幅方向端縁、43…セパレータ、44…セパレータ、100…角形二次電池
Claims (10)
- 正極電極と負極電極とをセパレータを介して捲回し、一端側に正極金属箔からなり束ねられた正極電極凸部と負極金属箔からなり束ねられた負極電極凸部を有する電極群と、
前記正極電極凸部及び前記負極電極凸部が開口側に配置されるように前記電極群が収納される電池缶と、を有する角形二次電池において、
前記電極群の他端側の外周であって、前記正極電極の正極合剤層端縁上にはリング状かつ帯状の弾性拘束部材が配置されることを特徴とする角形二次電池。 - 請求項1に記載の角形二次電池において、
前記電極群の他端側のセパレータ端部は、前記弾性拘束部材から露出して配置されることを特徴とする角形二次電池。 - 請求項2に記載の角形二次電池において、
前記弾性拘束部材の一方側の端部は、前記電極群の中央部よりも前記電極群の他端側に配置されることを特徴とする角形二次電池。 - 請求項3に記載の角形二次電池において、
前記弾性拘束部材の他端側の端部は、前記正極電極の正極合剤層端縁と前記負極電極の負極合剤層端縁との間に配置されることを特徴とする角形二次電池。 - 請求項4に記載の角形二次電池において、
前記弾性拘束部材の内径は前記電極群の周長よりも小さい径であることを特徴とする角形二次電池。 - 請求項5に記載の角形二次電池において、
前記弾性拘束部材は前記電極群の一端側の正極合剤層端縁上にも配置されることを特徴とする角形二次電池。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の角形二次電池において、
前記弾性拘束部材の幅は、前記電極群の高さに対して0.8〜26%であることを特徴とする角形二次電池。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載の角形二次電池において、
前記弾性拘束部材の厚みは、前記電極群の厚みに対して1〜1.5%であることを特徴とする角形二次電池。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載の角形二次電池において、
前記弾性拘束部材は、合成樹脂又は合成ゴムから構成されることを特徴とする角形二次電池。 - 請求項9に記載の角形二次電池において、
前記合成樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリウレタンのいずれかであり、前記合成ゴムはシリコンゴムまたはブチルゴムであることを特徴とする角形二次電池。
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-
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