JP2016141889A - 印刷用紙 - Google Patents
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Abstract
Description
2)塗工層表面のパーカープリントサーフラフネス:8.0μm未満、好ましくは7.0μm未満、さらに好ましくは6.5μm未満。
3)塗工層表面のMMD値:0.011以上、好ましくは0.012〜0.030、さらに好ましくは0.012〜0.028。
パルプとして、ユーカリを原料とする漂白クラフトパルプ100質量%を使用し、ダブルディスクリファイナーでカナディアンスタンダードフリーネスによる叩解度が380mlの原料パルプスラリーを調製した。この原料パルプスラリーに、焼成カオリン(BASF社製、アンシレックス93)7質量%、湿式シリカ(グレース社製、サイロイド74X4500)5質量%、ロジンサイズ剤を対パルプ質量当たり固形分濃度で0.2質量%添加して原料スラリーを調製し、この原料スラリーを常法に従って湿式抄紙して坪量100g/m2の原紙を得た。
また別途、固形分濃度45質量%の塗工液を調製した。填料として軽質炭酸カルシウム(商品名:タマパールTP221GS、奥多摩工業社製)70質量部及び重質炭酸カルシウム(商品名:FMT−OP2A、ファイマテック社製)30質量部を含有し、接着剤としてリン酸エステル化デンプン(商品名:MS#4600、日本食品加工社製)5質量部及びスチレンーメチルメタクリレートーブタジエン共重合体ラテックス(商品名:PA3803、日本エイアンドエル社製)15質量部を含有する塗工液を調製した。
そして、カーテンコーターを用いて前記原紙の両面それぞれに前記塗工液を塗工して塗工層を形成し、原紙の両面それぞれに単層構造の塗工層を有する印刷用紙を得た。塗工量は、原紙の両面側で互いに同じであり、それぞれ固形分換算で10g/m2であった。
実施例1において、原紙中における湿式シリカの含有量を9質量%とした以外は実施例1と同様にして、原紙の両面それぞれに塗工量10g/m2の単層構造の塗工層を有する印刷用紙を得た。
実施例1において、印刷用紙のパーカープリントサーフラフネスが6.13μmになるように原紙にエンボス加工を施した以外は実施例1と同様にして、原紙の両面それぞれに塗工量10g/m2の単層構造の塗工層を有する印刷用紙を得た。
実施例1において、原料パルプスラリーに青色染料を適量添加して白色度を低下させた以外は実施例1と同様にして、実施例1と同構成の印刷用紙を得た。
実施例1において、原紙中における湿式シリカの含有量を12質量%とした以外は実施例1と同様にして、原紙の両面それぞれに塗工量10g/m2の単層構造の塗工層を有する印刷用紙を得た。
実施例1において、原紙中における湿式シリカの含有量を12質量%とし、印刷用紙のパーカープリントサーフラフネスが8.89μmになるようにエンボス加工を原紙に施した以外は実施例1と同様にして、原紙の両面それぞれに塗工量10g/m2の単層構造の塗工層を有する印刷用紙を得た。
実施例1の印刷用紙をキャレンダーにより平滑化した以外は実施例1と同様にして、原紙の両面それぞれに塗工量10g/m2の単層構造の塗工層を有する印刷用紙を得た。
実施例1において、非接触塗工方式の塗工装置であるカーテンコーターに代えて、接触塗工方式の塗工装置であるエアナイフコーターを用いて塗工層を形成した以外は実施例1と同様にして、原紙の両面それぞれに塗工量10g/m2の単層構造の塗工層を有する印刷用紙を得た。
実施例1において、キャレンダーにより原紙を平滑化し、その平滑化した原紙にエアナイフコーターを用いて塗工層を形成した以外は実施例1と同様にして、原紙の両面それぞれに塗工量10g/m2の単層構造の塗工層を有する印刷用紙を得た。
実施例及び比較例の印刷用紙について、JIS P8118に準拠して密度を測定すると共に、塗工層表面のパーカープリントサーフラフネス及びMMD値並びにUV−CUT白色度をそれぞれ前記方法により測定した。また、実施例及び比較例の印刷用紙について、インク着肉性、印刷均一性及び印刷強度をそれぞれ下記方法により評価すると共に、風合い及び印刷の色コントラストをそれぞれ下記評価基準に基づいて評価した。それらの結果を下記表1に示す。
評価対象の印刷用紙に対し、オフセット枚葉印刷機を用いて藍インキをベタ印刷した部分を目視観察し、下記評価基準に基づいて評価した。インク着肉性は、印刷むらと密接に関連し、インク着肉性が良好なほど印刷むらが低減され、印刷均一性のレベルが向上する。
評価対象の印刷用紙に対して、バーンアウト処理などとも呼ばれる以下の加熱処理を施す。即ち、イオン交換水500gとエタノール450gとの混合溶液に塩化アンモニウム50gを溶解させてバーンアウト溶液を調製し、このバーンアウト溶液中に評価対象の印刷用紙を1時間浸漬させた後、オーブンにて該印刷用紙を190〜200℃で30分間加熱処理する。加熱処理後の印刷用紙を目視観察し、下記評価基準に基づいて印刷均一性を評価する。印刷用紙をバーンアウト処理すると、印刷用紙中の有機物は炭化され黒くなり、塗工層中の填料は白く見えるようになるので、その白い部分の均一性、即ち填料分布の均一性を視覚的に判断する。填料分布の均一性が高いほど、塗工むらが少なく印刷均一性に優れ、高評価となる。
評価対象の印刷用紙10,000枚に対し、オフセット枚葉印刷機を用いて印刷速度8,000枚/時で4色印刷を行った後、ブランケットの汚れ状態を目視観察し、下記評価基準に基づいて評価した。
◎:ベタ印刷部のむらが全く見られず、極めて良好。
○:ベタ印刷部のむらがほとんど見られず、良好。
△:ベタ印刷部のむらが見られ、不良。
×:ベタ印刷部のむらが非常に目立ち、不良。
2.印刷均一性の評価基準(○以上が合格)
◎:塗工むらが全く見られず、極めて良好。
○:塗工むらがほとんど見られず、良好。
△:塗工むらが見られ、不良。
×:塗工むらが非常に目立ち、不良。
3.印刷強度の評価基準(○以上が合格)
◎:ブランケット汚れが全く見られず、極めて良好。
○:ブランケット汚れがほとんど見られず、良好。
△:ブランケット汚れが見られ、不良。
×:ブランケット汚れが非常に目立ち、不良。
4.風合いの評価基準
手による官能試験により風合いを5点法で評価し、4点以上を合格とした。
5.印刷の色コントラストの評価基準(○以上が合格)
◎:画線部と非画線部とのコントラストが非常に明瞭で、極めて良好。
○:画線部と非画線部とのコントラストが明瞭で、良好。
△:画線部と非画線部とのコントラストが不明瞭で、不良。
×:画線部と非画線部とのコントラストが非常に不明瞭で、不良。
比較例1の印刷用紙は、密度が低すぎるため、印刷強度及び印刷強度に劣る結果となった。比較例2の印刷用紙は、塗工層表面のパーカープリントサーフラフネスが大きすぎる(印刷時平滑性が低すぎる)ため、インク着肉性に劣る結果となった。比較例3の印刷用紙は、密度が高すぎると共に、塗工層表面のMMD値の値が小さすぎる(つるつるとした触感を感じる)ため、風合いに劣る結果となった。比較例4の印刷用紙は、低密度且つ低平滑性の原紙に塗工液を塗工する手段として接触塗工方式の塗工装置を用いたため、印刷均一性に劣る結果となった。比較例5の印刷用紙は、キャレンダー処理を施した高平滑性の原紙に接触塗工方式の塗工装置により塗工液を塗工したため、高密度且つ低MMD値となって印刷特性は向上したが、風合いに劣る結果となった。
以上のことから、印刷用紙の密度を0.65〜0.75g/cm3とし且つ塗工層表面のパーカープリントサーフラフネスを8.0μm未満、MMD値を0.011以上とすると共に、原紙に塗工層を形成する手段として非接触塗工方式の塗工装置を用いることは、柔らかな質感で且つ印刷均一性に優れ、高級感のある印刷品質が得られる印刷用紙を得る上で有効であることが明らかである。加えて、印刷用紙のUV−CUT白色度を88%以上とすることは、印刷の色コントラストを改善し、質感や印刷品質を一層向上させる上で有効であることが明らかである。
Claims (5)
- 原紙の少なくとも片面に、非接触塗工方式の塗工装置により形成された塗工層を1層以上有し、且つ、密度が0.65〜0.75g/cm3、JIS P8151に基づきソフトバッキングを用いてクランプ圧980kPaで測定した塗工層表面のパーカープリントサーフラフネスが8.0μm未満、塗工層表面のMMD値が0.011以上である印刷用紙。
- JIS P8148に準拠した測光器の光路に420nmカットオフフィルタを設けて測定した白色度が88%以上である請求項1に記載の印刷用紙
- 前記塗工装置がカーテンコーターである請求項1又は2に記載の印刷用紙。
- 前記原紙は、パルプと、焼成カオリン及び/又はシリカとを含んで構成され、該パルプの70質量%以上が、ユーカリを原料とする漂白クラフトパルプである請求項1〜3の何れか一項に記載の印刷用紙。
- 前記塗工層は界面活性剤を含有する請求項1〜4の何れか一項に記載の印刷用紙。
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