JP2016132883A - 住宅 - Google Patents
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Abstract
【課題】外観の意匠性を向上させつつ、プライバシーの保護性を向上させることのできる住宅を提供すること。【解決手段】仕切り壁(5)を介して屋内空間(3)と半屋外空間(4)とが隣接して設けられる住宅(1)である。半屋外空間(4)は、勾配屋根(2)の勾配に沿って形成される軒部(21)と、床部(41)と、床部(41)の外方側端部に設けられ、仕切り壁(5)よりも低い屋外立壁(43)と、屋内空間(3)と半屋外空間(4)とを仕切る仕切り壁(5)とで囲まれる。仕切り壁(5)には、開口部(51)が設けられる。軒部(2)は、その先端部(21a)と仕切り壁(5)との距離が、屋外立壁(4)と仕切り壁(5)との距離よりも長くなるように、屋外立壁(43)の外方に延出する。【選択図】図2
Description
この発明は、半屋外空間を備えた住宅に関する。
従来から、屋内につながる屋外空間として、半屋外空間が設けられた住宅が存在する。特開平11−62278号公報(特許文献1)には、このような住宅において、勾配屋根を切り欠いて半屋外空間としてのバルコニーを設けることが開示されている。
特許文献1のような住宅は、単に、採光性と通気性を重視した構造であり、プライバシーの保護性を意識した構造ではない。また、勾配屋根が切り欠かれているため、住宅の外観の意匠性も劣る。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、外観の意匠性を向上させつつ、プライバシーの保護性を向上させることのできる住宅を提供することである。
この目的のため本発明による住宅は、仕切り壁を介して屋内空間と半屋外空間とが隣接して設けられる住宅である。半屋外空間は、勾配屋根の勾配に沿って形成される軒部と、床部と、床部の外方側端部に設けられ、仕切り壁よりも低い屋外立壁と、屋内空間と半屋外空間とを仕切る仕切り壁とで囲まれている。仕切り壁には、開口部が設けられる。軒部は、その先端部と仕切り壁との距離が、屋外立壁と仕切り壁との距離よりも長くなるように、屋外立壁の外方に延出する。
好ましくは、屋外立壁の上端位置から軒部の裏面の先端位置までの垂直方向における距離は、280〜1200mmである。
好ましくは、屋外立壁から軒天部の先端部までの水平方向における突出距離は、280〜760mmである。
好ましくは、屋外立壁の高さ寸法は、1200mm以上である。
好ましくは、屋外立壁の下端部は、透光性部材で構成されている。
好ましくは、屋内空間は床部を含み、半屋外空間の床部の高さと屋内空間の床部の高さは同じである。
好ましくは、半屋外空間の床部は、仕切り壁に隣接し、座面となる第1の床部と、第1の床部に隣接し、第1の床部よりも高さの低い第2の床部とを有する。
好ましくは、第1の床部の高さは、屋内空間の床部の高さと略同一である。
好ましくは、半屋外空間は、上階にあり、軒天部は、下階から延びる化粧柱によって支持されている。
本発明によれば、外観の意匠性を向上させつつ、プライバシーの保護性を向上させることができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
本実施の形態に係る住宅は、勾配屋根を備えている。本実施の形態において勾配屋根とは、勾配を有する屋根であればよく、切妻屋根、寄棟屋根、片流れ屋根などを含む。
まず、図1,2を参照して、本実施の形態に係る住宅1の概要について説明する。
本実施の形態に係る住宅1は、複数階建ての住宅、たとえば、2階建て住宅である。住宅1は、切妻屋根である勾配屋根2を備えている。本実施の形態に係る住宅1では、勾配屋根2の桁側11を正面としている。半屋外空間4は、たとえば上階(2階)に位置するバルコニーであり、正面の外壁の全幅にわたって形成される。なお、住宅1の正面の1階の外壁には、玄関7が設けられている。
半屋外空間4の上方空間は、勾配屋根2の勾配に沿って形成される軒部21によって覆われている。すなわち、半屋外空間4の天井部は、いわゆる戻り軒天であり、勾配屋根2の勾配に沿った勾配を有する軒天部42である。軒天部42は、軒部21の裏面を構成する。なお、軒天部42の先端42aには、雨どい46が設けられている。
半屋外空間4は、仕切り壁5を介して屋内空間3と隣接して設けられている。屋内空間3は、リビングルームやダイニングルームなどの居室空間に限られず、廊下などの非居室空間であってもよい。屋内空間3の天井部32は、勾配屋根2の小屋梁の部分に、水平に配置されていてもよい。屋内空間3の床部31の高さは、半屋外空間4の床部41の高さと略同一である。
仕切り壁5には、開口部51が設けられる。開口部51は、たとえば、幅方向にスライド可能な複数の掃き出し窓により形成されている。開口部51は、仕切り壁5の全幅にわたって形成されていてもよいし、仕切り壁5の一部に形成されていてもよい。
次に、半屋外空間4について詳細に説明する。以下、住宅1の正面側を前方という。また、水平面上において、前後方向と直交する方向を左右方向という。図2には、仕切り壁5を基準として外方側、すなわち、前方側を矢印A1で示している。
半屋外空間4の床部41は、平坦であり、軒天部42と対向している。床部41の外方側端部(前方側端部)には、仕切り壁5よりも低い屋外立壁43が設けられる。屋外立壁43は、外壁と同様の壁体によって構成される。屋外立壁43は、仕切り壁5と対向している。そのため、半屋外空間4は、軒部21と床部41と屋外立壁43と仕切り壁5とに囲まれている。なお、本実施の形態では、床部41の左右方向端部にも、屋外立壁430がそれぞれ設けられている。
ここで、半屋外空間4の上方に位置する軒部21は、屋外立壁43よりも前方(外方)に延出している。つまり、図3に示されるように、軒部21の先端部21aと仕切り壁5との距離D1が、屋外立壁43と仕切り壁5との距離D2よりも長くなる。距離D1は、軒部21のたとえば最先端の位置と仕切り壁5との距離であり、距離D2は、屋外立壁43の屋外(外方)側の面と仕切り壁5との距離である。したがって、軒部21は、距離D3だけ屋外立壁43から前方に突出している。具体的には、屋外立壁43から軒部21の先端部21a(たとえば、最先端の位置)までの水平方向における突出距離D3は、280〜760mmであることが望ましい。なお、距離D1,D2を定める軒部21の先端部21aの位置は、先端部21aに限定されず、軒天部42の先端42aの位置であってもよい。
半屋外空間4に配置される一般的な屋外立壁の高さ寸法は1100mm以下であるが、本実施の形態では、屋外立壁43の高さ寸法Hは、1200mm以上、さらに望ましくは1800mm以上であり、一般的な腰壁よりも高い。そのため、屋外立壁43の上端43aの高さから、軒部21の先端部21aの高さまでの間隔が通常よりも小さい。具体的には、屋外立壁43の上端43aの位置から軒天部42の先端42aの位置までの垂直方向における距離E1は、280〜1200mmであることが望ましい。また、屋外立壁43の上端43aから直上の軒天部42までの垂直方向における距離(間隔)E2は、400〜1200mmであることが望ましい。
このような構造にすることで、図1に示すように、住宅1を正面から見た場合に、屋外立壁43と勾配屋根2との隙間が小さいので、外部から半屋外空間4内を視認することができず、2階のプライバシーの保護性を高めることができる。また、屋外立壁43を一般的な腰壁よりも高く設計しているため、住宅1を正面から見た場合に、勾配屋根2が下がって見え、住宅1全体を低く抑えた落ち着き感のある印象を与えることができる。
また、半屋外空間4につながる屋内空間3において、外気を感じられつつ、自分だけの空間のような「こもり感」を感じることができる。さらに、屋外立壁43と勾配屋根2の間は、隙間があいているため、屋内空間3または半屋外空間4において空を眺めることもできる。また、軒部21の先端部21aが屋外立壁43の外方に突出しているため、雨が半屋外空間4に入りにくい。
なお、図1に示されるように、正面の1階の外壁6は、2階の半屋外空間4の屋外立壁43よりも奥まった位置に設けられ、その左右両端に袖壁63が設けられていてもよい。この場合、屋外立壁43の前面(屋外側の面)と袖壁63の前端面は面一になっていることが望ましい。これにより、住宅1に重厚感のある印象を与えることができる。
また、半屋外空間4の軒部21を支持する化粧柱44は、1階から延びていてもよい。具体的には、化粧柱44は、2階の床部41を貫通するように、軒天部42と1階の床部61との間に配置されている。化粧柱44は、半屋外空間4の左右方向の中間位置に配置されている。これにより、意匠性が向上する。
図4は、住宅1の他の構造例を模式的に示す図である。図4に示すように、屋外立壁43のたとえば下端部43bは、透光性部材で構成されている透光部45が設けられる。透光部45は、典型的には、透明または半透明のガラスブロックである。透光部45は、屋外立壁43の全幅にわたって設けられていてもよいし、屋外立壁43の一部に設けられていてもよい。このような構造とされることで、透光部45を介して屋外立壁43の下端部から光を取り入れることができるため、屋外立壁43と勾配屋根2との間隔が狭くても、半屋外空間4が暗くなりすぎることを防止できる。
なお、透光部45を開口とすることで、外気も取り入れ可能としてもよい。なお、下端部は、完全な端部を意味するのではなく、端部付近も含むものとする。
さらに、軒部21にも部分的に透光部45を設けてもよい。あるいは、屋外立壁43の少なくとも一部をスクリーンフェンスのように形成し、複数の透光部45が設けられてもよい。
図5は、住宅1のさらに他の構造例を模式的に示す断面図である。本実施の形態において、半屋外空間4の床部41は平坦であるとしたが、段差を形成してもよい。図5に示すように、半屋外空間4Aは、仕切り壁5に隣接し、座面となる第1の床部41aと、第1の床部に隣接し、第1の床部41aよりも高さの低い第2の床部41bとを有している。第1の床部41aの高さは、屋内空間3の床部31の高さと略同一であってもよい。このような構造とされることで、第1の床部41aに屋外側を向いて腰を掛けることで、低い位置でくつろぐことができる。さらに、半屋外空間4Aを有効活用するために、第2の床部41b上に机47を配置してもよい。
本実施の形態の住宅1は、半屋外空間4が住宅1の正面側の2階外壁の全幅にわたり設けるとしたが、半屋外空間4は2階の一部分に形成されていてもよい。あるいは、半屋外空間4は、1階に設けられていてもよく、その場合、半屋外空間4は、たとえば、テラスであってもよい。
本実施の形態の住宅1では、勾配屋根2の桁側11を正面としたが、これに限定されるものではない。一般的には、正面とは、玄関がある面や、道路に面している面をいう。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 住宅、2 勾配屋根、3 屋内空間、4 半屋外空間、5 仕切り壁、6 外壁、7 玄関、11桁側、21 軒部、21a 先端部、31 床部、32 天井部、41 床部、42 軒天部、42a 先端、43 屋外立壁、44 化粧柱、45 透光部、46 雨どい、47 机、51 開口部、61 床部、63 袖壁。
Claims (9)
- 仕切り壁を介して屋内空間と半屋外空間とが隣接して設けられる住宅であって、
前記半屋外空間は、勾配屋根の勾配に沿って形成される軒部と、床部と、前記床部の外方側端部に設けられ、前記仕切り壁よりも低い屋外立壁と、前記屋内空間と前記半屋外空間とを仕切る前記仕切り壁とで囲まれ、
前記仕切り壁には、開口部が設けられ、
前記軒部は、その先端部と前記仕切り壁との距離が、前記屋外立壁と前記仕切り壁との距離よりも長くなるように、前記屋外立壁の外方に延出する、住宅。 - 前記屋外立壁の上端位置から前記軒部の裏面の先端位置までの垂直方向における距離は、280〜1200mmである、請求項1に記載の住宅。
- 前記屋外立壁から前記軒部の先端部までの水平方向における突出距離は、280〜760mmである、請求項1または2に記載の住宅。
- 前記屋外立壁の高さ寸法は、1200mm以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の住宅。
- 前記屋外立壁の下端部は、透光性部材で構成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の住宅。
- 前記屋内空間は床部を含み、前記半屋外空間の床部の高さと前記屋内空間の床部の高さは同じである、請求項1〜5のいずれかに記載の住宅。
- 前記半屋外空間の床部は、前記仕切り壁に隣接し、座面となる第1の床部と、当該第1の床部に隣接し、前記第1の床部よりも高さの低い第2の床部とを有する、請求項1〜5のいずれかに記載の住宅。
- 前記第1の床部の高さは、前記屋内空間の床部の高さと略同一である、請求項7に記載の住宅。
- 前記半屋外空間は、上階にあり、前記軒部は、下階から延びる化粧柱によって支持されている、請求項1〜8のいずれかに記載の住宅。
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| JP7794595B2 (ja) | 2021-10-08 | 2026-01-06 | 旭化成ホームズ株式会社 | 建物 |
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