JP2016130399A - ドアセットおよびドアパネルセット - Google Patents
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Abstract
Description
しかも、特許文献1および2の玄関ドアでは、戸枠にドアを連結しているヒンジ等の連結手段の一部(例えば、軸部分)が室外側に突出した構造となっているので、戸枠の外観をそれほどすっきりとした印象にすることができない。
第1発明のドアセットは、居住用建物の壁に設置されるドアセットであって、戸枠と、該戸枠に連結手段によって連結されたドアと、を備えており、該ドアは、前記戸枠における戸先側縦枠の戸当り見付壁の表面を覆うように該ドアの戸先端部に設けられた戸先カバー部と、前記戸枠における戸尻側縦枠の戸当り見付壁の表面を覆うように該ドアの戸尻端部に設けられた戸尻カバー部と、を備えており、該戸尻カバー部と、前記戸尻側縦枠との間に、前記連結手段が配設されていることを特徴とする。
第2発明のドアセットは、第1発明において、前記戸先カバー部と、前記戸尻カバー部は、その正面が、前記ドアの正面壁の正面と略面一となるように設けられていることを特徴とする。
第3発明のドアセットは、第1または第2発明において、前記ドアは、前記戸枠における上枠の戸当り見付壁の表面を覆うように該ドアの上端部に設けられた上カバー部を備えていることを特徴とする。
第4発明のドアセットは、第1、第2または第3発明において、前記連結手段は、前記戸尻側縦枠に対する前記ドアの揺動軸が、前記戸尻カバー部の外端縁の近傍かつ内方に位置するように配設されていることを特徴とする。
第5発明のドアセットは、第1、第2、第3または第4発明において、前記連結手段は、前記ドアの戸尻に固定された可動プレートと、前記戸尻側縦枠に固定された固定プレートと、該固定プレートおよび前記可動プレートが揺動可能に連結された軸部材と、を備えており、前記戸尻側縦枠の戸当り見付壁には、軸方向に沿って、前記固定プレートの先端部を挿入し得るようにスリットが形成されており、前記固定プレートは、該先端部を前記スリットに挿入した状態で前記戸尻側縦枠に固定されていることを特徴とする。
第6発明のドアセットは、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記戸尻カバー部は、その外端縁から前記戸尻側縦枠に向かって屈曲した側壁が設けられていることを特徴とする。
第7発明のドアセットは、第6発明において、前記戸尻側縦枠には、その戸当り見付壁から前記戸尻カバー部に向かって立設した突出部が設けられており、該突出部は、その先端が前記戸尻カバー部の側壁の内端近傍に位置するように形成されていることを特徴とする。
(ドアパネルセット)
第8発明のドアパネルセットは、居住用建物の壁に設置されるパネルセットであって該壁に設置される請求項1〜7のいずれかに記載のドアセットと、該ドアセットの周囲の壁に設けられるパネルと、を備えており、該パネルは、その表面が前記ドアセットのドアの正面壁の表面と略面一となるように配設されるものであることを特徴とする。
第9発明のドアパネルセットは、第8発明において、前記パネルのうち前記ドアセットの戸尻カバー部に隣接するパネルと該戸尻カバー部の間の隙間が、6〜15mmであることを特徴とする。
第1発明によれば、ドアを閉じれば、ドアの戸先カバー部と戸尻カバー部によって縦枠の表面(戸当り見付壁の表面)が覆われた状態とすることができる。つまり、ドアを閉じた状態でドアを正面から見たときに、ドアが戸枠で囲まれた状態とはならないのである。しかも、連結手段を戸尻カバー部と戸尻側縦枠との間に配設することによって、ドアを正面から見たときに、連結手段を視認できない状態とすることができる。このため、例えば、かかるドアセットを居住用建物の玄関ドアとして配設した場合、玄関の外観における戸枠の影響をなくすことができるので、外部から玄関ドアを見たときに、玄関側壁とドアが一体となった印象となる。しかも、連結手段をも外部から視認できない状況とすることができる。したがって、かかるドアセットを居住用建物に配設すれば、ドアと壁が一体感を有するデザインとすることが可能となる。
第2発明によれば、戸先カバー部と戸尻カバー部の正面がドアの正面壁と略面一となるように設けられているので、ドアを正面から見たときに、ドアの表面全体を一体化することができる。
第3発明によれば、ドアを閉じれば、ドアの上カバー部によって戸枠の上枠の表面(戸当り見付壁の表面)が覆われた状態とすることができる。つまり、ドアを閉じた状態でドアを正面から見たときに、戸枠が全く視認されない状態とすることができる。
第4発明によれば、揺動軸から戸尻カバー部の外端縁までの距離を短くすることができるので、ドアを回転する際の戸尻カバー部の回転半径を小さくすることができる。すると、ドアを揺動したときに、戸尻カバー部の外端縁が戸尻側縦枠の外壁(開口と反対側に位置する壁)よりも突出する量を小さくできる。したがって、例えば、かかるドアセットを居住用建物の玄関ドアとして配設した場合、ドアを揺動させる際に戸尻側と玄関側壁が干渉しないように両者間に設けられる隙間を小さくできる。このため、玄関の外観をすっきりとした印象にすることができるので、ドアと玄関側壁がより一体感を有するデザインとすることが可能となる。
第5発明によれば、固定プレートが戸尻側縦枠の戸当り見付壁に形成したスリットに挿入した状態で戸尻側縦枠に固定されるので、戸尻側縦枠の戸当り見付壁の表面の見栄えをよくすることができる。
第6発明によれば、戸尻カバー部の外端縁から前記戸尻側縦枠に向かって側壁が設けられているので、この側壁によって戸尻カバー部の内方を外部から視認できないようにすることができる。つまり、斜めからドアの戸尻側を見ても、戸尻カバー部の内方に設けられた連結手段等の内部構造が視認できない状態とすることができる。このため、ドアを正面から見たときの外観をよりすっきりとした印象とすることができる。
第7発明によれば、ドアの戸尻側を戸尻側縦枠の戸当り見付壁に設けられた突出部と戸尻カバー部の側壁によって覆うことができるので、戸尻側に設けられた連結手段等の内部構造を外部からほぼ視認できない状態とすることができる。しかも、突出部と戸尻カバー部の側壁との間は、隙間が形成されているので、ドアと回転に伴って生じる戸尻カバー部の移動を、突出部の戸尻側縦枠側内方に逃がすことができる構造とすることができる。
(ドアパネルセット)
第8発明によれば、ドアを閉じた状態で室外側からドアをみたときに、戸枠が見えないので、壁に設けられたパネルとドアが一体的に見えるようにすることができる。つまり、玄関側壁に配設した場合、戸枠の影響がなくなるので、室外側正面視において、玄関側壁とドアが一体となった印象となる。すると、ドアの表面デザインとパネルのデザインを同じものとすれば、デザインの統一性を図ることができ、ドアと居住用建物の壁(例えば、玄関側壁)が一体感を有するデザインとすることができる。
第9発明によれば、ドアセットの戸尻カバー部に隣接するパネルとドアセットの戸尻カバー部との間に形成される隙間をわずか6〜15mmと非常に狭くしても、ドアを開ける際に戸尻カバー部の外端縁がパネルに接触するのを防止することができる。したがって、居住用建物の壁とドアとの一体性をより向上させることができる。
本発明のドアパネルセットは、居住用建物の壁にドアセットを設置するための開口を囲むように設置されたパネルと、この開口にドアセットを設置して使用されるものであり、両者を設置した状態において、ドアとパネルが一体感を有するようにしたことに特徴を有している。
パネル2は、板状の部材であり、玄関側壁EWに設置することができる構造を有する部材であれば、その大きさや形状はとくに、限定されない。例えば、図1に示すように、正面視長方形のものほか、正面視略方形のものなど、設置する壁の大きさ等に応じて適宜変更したものを採用することができる。
図4または図5に示すように、このパネル2は、複数のパネル2を用いて玄関側壁EWに形成された開口を囲むように設置することができるものである。
なお、後述するドアセット10のドア11の戸先側または戸尻側には、エントランスパネル2を設けてもよい。このエントランスパネル2は、パネル2の表面に新聞受け部材やインターホン等が設けられた構造を有するパネルである。
図1に示すように、上記のごとき複数のパネル2によって囲まれた玄関側壁EWの開口には、ドアセット10が設置されている。
図2に示すように、このドアセット10は、玄関側壁EWに形成されている開口に取付けられるものであり、ドア11と、このドア11が取り付けられる戸枠30と、を備えている。
なお、ドア11は、戸枠30に取り付けた状態において、屋外側、つまり玄関の屋外側に開放することができるように取り付けられた場合を代表として説明する。
図2に示すように、戸枠30は、一対の縦枠60、70と、この縦枠60、70の下端間および上端間をそれぞれ繋ぐように設けられた上枠40と下枠50とから構成されている。そして、戸枠30は、一対の縦枠60、70と上枠40、下枠50に囲まれた、正面視略長方形の開口30h(図4参照)を有している。
なお、以下、一対の縦枠60、70のうち、ドア11を取り付けた状態におけるドア11の戸先側の縦枠60を戸先側縦枠60、戸尻側の縦枠70を戸尻側縦枠70という。
なお、本明細書において、開口とは、戸枠30の前後を完全に連通している空間を意味しており、開口30hには戸枠30に形成されている戸当りの部分は含まれていない。
図2および図4または図5に示すように、このドア11は、板状の部材であり、戸枠30の開口30hと略相似形であって、ドア11を閉じた状態において、戸枠30の開口30hを塞ぐことができる大きさに形成されている。そして、図1または、図2、図3に示すように、ドア11は、ドア11を閉じた状態において、室外側(つまりドア11を解放する側)から見たときに、その室外側正面視において、その外縁部(後述するカバー部)によって戸枠30の表面(後述する各枠の戸当り見付壁)を覆うように形成されている。
図5に示すように、ドア11は、連結手段20によって、戸枠30に揺動可能に連結されている。具体的には、ドア11は、その戸尻(図2(A)では右側の端部)を支点として、戸先(図1(A)では左側の端部)が水平に揺動できるように、連結手段20によって、戸枠30に連結されている。
しかも、ドア11と戸枠30を連結する連結手段20は、ドア11を閉じた状態において、ドア11の戸尻側の外縁部の背面側に位置するように配設された状態とすることができる。
すると、室外側正面視において、ドアセット10のドア11を囲むようにパネル2が配設された状態とすることができる。したがって、本実施形態のドアパネルセット1は、ドアセット10のドア11を閉じた状態において、パネル2とドア11が一体感を有する状態とすることができる。
しかも、ドア11を閉じた状態において、パネル2の表面とドア11の正面が略面一とすることができるので、パネル2とドア11の一体感をより向上させることができる。
また、パネル2とドア11は、その表面上の意匠的な統一感を有するようにする。例えば、パネル2とドア11の表面上の模様や、色彩、目地加工などの意匠を統一すれば、両者間の一体感をさらに向上させることができる。
ドアセット10は、上述したように戸枠30と、戸枠30に取り付けられたドア11とを備えている。
戸枠30は、上述したように一対の縦枠60(戸先側縦枠60)、縦枠70(戸尻側縦枠70)と上枠40、下枠50に囲まれた、正面視略長方形の開口30h(図4参照)を有している。
この各開口形成部42、52、62、72は、開口30hを形成する開口形成壁aと、戸当たりを有する戸当り見付壁bと、を備えている。
図2に示すように、上記のごとき構造を有する戸枠30には、上述したドア11が取り付けられている。このドア11は、戸枠30の開口30hと略相似形であって、ドア11を閉じた状態において、戸枠30の開口30hを塞ぐことができる大きさに形成されており、開口30hを塞ぐように閉じた状態において、戸枠30の各枠の各戸当り見付壁bの表面(図4の上枠40、下枠50では左側に位置する面、図5の戸先側縦枠60、戸尻側縦枠70では上側に位置する面)を有する壁である。
以下では、かかる各戸当り見付壁bの表面を覆う具体的な構造を説明する。
なお、カバー部は、上述したドア11の外縁部に相当する部分である。
上カバー部13は、ドア11を閉じた状態において、その上端縁と、その上方に配設されたパネル2の下端縁との間に所定の間隔を有するように形成するのが好ましい。例えば、両者間に形成される隙間が1〜15mm程度となるように形成することができる。両者間の隙間を小さくすれば、隣接するパネル2との一体感を向上させることができる。一方、両者間の隙間をある程度の大きさ(例えば、10〜15mm程度)とすれば、地震等によって居住用建物の躯体に歪等が生じた場合であっても、居住用建物に形成された開口やかかる開口を囲むように配置されたパネル2にドア11の上部が干渉するのを防止できるので、ドア11を解放しやすくなる。
ドア11の戸先カバー部15は、板状の部材であり、基端がドア11の本体部12の戸先端縁に連結して設けられた部材である。この戸先カバー部15は、ドア11を閉じた状態において、背面側に位置する戸先側縦枠60の戸当り見付壁62bを覆うことができる大きさに形成されていれば、その構造はとくに限定されない。
また、戸尻カバー部16は、その先端縁と、先端方向に配設されたパネル2との間に形成される隙間が6〜15mm程度となるように形成されるが、詳細は後述する。
なお、ここでいう対震性を有するドアセットとは、面内変形追従性を有するドアセットを意味する。例えば、地震等の発生によってドアセットを設置した居住用建物(躯体)が変形等により戸枠に歪や変形が生じた場合であっても、かかる戸枠とドアとの間に隙間を形成することによって、戸枠によるドアへの干渉を抑制してドアを解放することができるようなドアセットが含まれる。
この場合、各カバー部13、15、16の表面がドア11の表面と略面一となるように設けられているので、ドア11を閉じた状態における室外側正面視(図3では紙面手前側からドア11を見たとき)において、ドア11の表面全体を一体化することができる。
この場合、図7に示すように、かかる側壁18によって戸尻カバー部16の内方の空間を外部から視認できないようにすることができる。つまり、ドア11の戸尻側斜め正面からドア11を見た場合であっても、戸尻カバー部16の側壁18によって視野を遮ることができるので、戸尻カバー部16の内方に設けられた連結手段20などが外部から視認できない状態とすることができる。このため、ドア11の正面をいずれの方向から見たときでも、その外観をよりすっきりとした印象とすることができるという利点が得られる。
連結手段20は、上述したように、ドア11を戸枠30の戸尻側縦枠70に対して揺動可能に連結する部材であり、ドア11を閉じた状態において、戸尻カバー部16の戸尻正面カバー壁17と戸尻側縦枠70の戸当り見付壁72bの表面との間に形成された空間内に位置するように配設されている。
なお、軸部材21の軸中心が、特許請求の範囲の揺動軸に相当する。
固定プレート23は、板状の部材であり、軸部材21と戸尻側縦枠70とを連結する構造を有する部材であれば、その構造はとくに限定されない。
例えば、図7、図8および図9に示すように、固定プレート23は、軸部材21に連結した連結板23aと、この連結板23aに連結した固定板23bと、を有する構造とすることができる。この固定板23bは、連結板23aの先端から戸尻側縦枠70の戸当り見付壁72bに向かって立設するように設けられている。固定板23bの表面がドア11の戸尻面と略同じ面上に位置するように配設した場合、上述したように軸部材21と固定板23bが離間しているので、固定プレート23は、軸部材21に連結した連結板23aの先端縁から戸尻側縦枠70の戸当り見付壁72bに向かって固定板23bが屈曲するように形成される。かかる場合、固定プレート23は、軸部材21と戸尻側縦枠70とを連結することができれば、その断面形状はとくに限定されない。例えば、断面略L字状(図8または9参照)や、連結板23aの表面と固定板23bと表面のなす角が約45度となるように形成することができる。
以下、固定プレート23の固定板23bの先端部を戸尻側縦枠70に設けられた内部壁74に固定する場合について説明する。
具体的には、内部壁74は、開口形成壁72aと取付壁71と戸当り見付壁72bで囲まれた室外側(図7では上方側)に位置するように配設されている。一方、図7、図8または図9に示すように、戸当り見付壁72bにおいて、この内部壁74と戸当り見付壁72bとの連結部近傍には、戸尻側縦枠70の軸方向に沿って長孔状のスリット72sが形成されている。このスリット72sは、固定プレート23の固定板23bの先端部を外部から戸尻側縦枠70内に挿入することができる大きさ、形状であれば、とくに限定されない。
以上のごとき構造とすれば、固定プレート23の固定板23bの先端部を外部から戸当り見付壁72bに形成されたスリット72sに挿入して、かかるスリット72sの内方に位置する戸尻側縦枠70の内壁74に固定板23bの先端部をネジ等で固定すれば、固定プレート23を戸尻側縦枠70に固定することができる。
可動プレート22は、板状の部材であり、軸部材21とドア11の戸尻面とを連結する構造を有する部材であれば、その構造はとくに限定されない。例えば、図7、図8および図9に示すように、可動プレート22は、軸部材21に連結した連結板22aと、この連結板22aに連結した固定板22bと、を有する構造とすることができる。可動プレート22は、上述した固定プレート23と同様に、軸部材21に連結した連結板22aの先端縁から戸尻側縦枠70の戸当り見付壁72bに向かって固定板22bが屈曲するように形成されている。かかる場合、可動プレート22は、軸部材21とドア11の戸尻面とを連結することができれば、その断面形状はとくに限定されない。例えば、断面略L字状(図8または9参照)や、連結板22aの表面と固定板22bと表面のなす角が約45度となるように形成することができる。
図7に示すように、かかる突出部73を設けた場合、ドア11の戸尻側を戸尻側縦枠70の戸当り見付壁72bに設けられた突出部73と戸尻カバー部16の側壁18によって覆うことができるので、ドア11の戸尻側に設けられた連結手段20等の内部構造を外部からほぼ視認できない状態とすることができる。
つぎに、パネル2の構造を詳細に説明する。
図1または図2(A)に示すように、パネル2は、玄関側壁EWに取り付け得る構造を有する板状の部材であれば、構造や形状等はとくに限定されない。
例えば、図4および図5に示すように、パネル2は、板状の本体部3と、この本体部3を玄関側壁EWに取り付けるための取付部4と、を備えたものを採用することができる。
図1に示すように、正面視長方形のパネル2を採用した場合、その軸がドア11の軸方向(図1では上下方向)と平行になるよう玄関側壁EWに配設する。すると、人が玄関の屋外から玄関を見たときに、見た人に対して、パネル2とドア11がより一体感を有する印象を与えることができる。
例えば、図4および図5に示すように、ドア11の上端縁側(つまり上カバー部13の上端縁側)およびドア11の戸先端縁側(つまり戸先カバー部15の外端縁側)に隣接するパネル2においては、上述したように、両者間の隙間が、それぞれ1mm〜15mm程度となるように配設することができる。そして、ドア11の戸尻側端縁側に隣接するパネル2においては、上述したように、両者間の隙間が6mm〜15mmとなるように配設することができる。
しかも、上述したように、ドア11の上端縁側および戸先端縁側に隣接するパネル2においては、両者間の隙間をある程度の広さ(例えば10〜15mm程度)とすれば、地震等によって戸居住用建物の躯体に歪等が生じた場合であっても、ドア11がパネル2に干渉してドア11を開くことができなくなるのを抑制することができるから、対震性を有する構造とすることができる。
なお、上記例では、本実施形態のドアパネルセット1のドアセット10において、ドア11を閉じたときに、ドア11の外縁部によって戸枠30の各枠の表面を覆う場合について説明した。具体的には、ドア11の上カバー部13、戸先カバー部15および戸尻カバー部16によって戸枠30の各枠の戸当り見付壁42b、62b、72bの表面を覆う構造を有する場合を説明した。一般的に、室外側の共用廊下や玄関アプローチは、その表面が下枠50の戸当り見付壁52bのクッションPの近傍に位置するように設けられるので、ドア11を閉じれば、室外正面視において、下枠50の戸当り見付壁52bの表面がほとんど視認されることがない。
2 パネル
10 ドアセット
11 ドア
13 上カバー部
14 下カバー部
15 戸先カバー部
16 戸尻カバー部
20 連結手段
30 戸枠
40 上枠
42b 上枠の戸当り見付壁
50 下枠
52b 下枠の戸当り見付壁
60 戸先側縦枠
62b 戸先側縦枠の戸当り見付壁
70 戸尻側縦枠
72b 戸尻側縦枠の戸当り見付壁
EW 玄関側壁
Claims (9)
- 居住用建物の壁に設置されるドアセットであって、
戸枠と、該戸枠に連結手段によって連結されたドアと、を備えており、
該ドアは、
前記戸枠における戸先側縦枠の戸当り見付壁の表面を覆うように該ドアの戸先端部に設けられた戸先カバー部と、
前記戸枠における戸尻側縦枠の戸当り見付壁の表面を覆うように該ドアの戸尻端部に設けられた戸尻カバー部と、を備えており、
該戸尻カバー部と、前記戸尻側縦枠との間に、前記連結手段が配設されている
ことを特徴とするドアセット。 - 前記戸先カバー部と、前記戸尻カバー部は、
その正面が、前記ドアの正面壁の正面と略面一となるように設けられている
ことを特徴とする請求項1記載のドアセット。 - 前記ドアは、
前記戸枠における上枠の戸当り見付壁の表面を覆うように該ドアの上端部に設けられた上カバー部を備えている
ことを特徴とする請求項1または2記載のドアセット。 - 前記連結手段は、
前記戸尻側縦枠に対する前記ドアの揺動軸が、前記戸尻カバー部の外端縁の近傍かつ内方に位置するように配設されている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のドアセット。 - 前記連結手段は、
前記ドアの戸尻に固定された可動プレートと、前記戸尻側縦枠に固定された固定プレートと、該固定プレートおよび前記可動プレートが揺動可能に連結された軸部材と、を備えており、
前記戸尻側縦枠の戸当り見付壁には、
軸方向に沿って、前記固定プレートの先端部を挿入し得るようにスリットが形成されており、
前記固定プレートは、
該先端部を前記スリットに挿入した状態で前記戸尻側縦枠に固定されている
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のドアセット。 - 前記戸尻カバー部は、
その外端縁から前記戸尻側縦枠に向かって屈曲した側壁が設けられている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のドアセット。 - 前記戸尻側縦枠には、
その戸当り見付壁から前記戸尻カバー部に向かって立設した突出部が設けられており、
該突出部は、
その先端が前記戸尻カバー部の側壁の内端近傍に位置するように形成されている
ことを特徴とする請求項6記載のドアセット。 - 居住用建物の壁に設置されるパネルセットであって
該壁に設置される請求項1〜7のいずれかに記載のドアセットと、該ドアセットの周囲の壁に設けられるパネルと、を備えており、
該パネルは、
その表面が前記ドアセットのドアの正面壁の表面と略面一となるように配設されるものである
ことを特徴とするドアパネルセット。 - 前記パネルのうち前記ドアセットの戸尻カバー部に隣接するパネルと該戸尻カバー部の間の隙間が、6〜10mmである
ことを特徴とする請求項8記載のドアパネルセット。
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