JP2016126837A - 水素吸蔵合金ならびに負極および電池 - Google Patents

水素吸蔵合金ならびに負極および電池 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、Mm含有CaCu5型水素吸蔵合金を活物質とする負極の寿命特性を維持しつつMm含有CaCu5型水素吸蔵合金の原料コストを抑制することを課題とする。【解決手段】本発明に係る水素吸蔵合金は、CaCu5型結晶構造の母相を有する。この母相は、MmNiaMnbAlcCod(式中、Mmはミッシュメタルであり、3.45≦a≦4.40、0.30≦b≦0.50、0.20≦c≦0.50、0.15≦d≦0.80、4.90≦a+b+c+d≦5.40)で表される。そして、Mmでは、LaおよびCeが、Mm全質量に対して90質量%以上100質量%以下の範囲内の割合を占める。また、この水素吸蔵合金では、Lorentzian法によるX線回折測定から得られる結晶子サイズが466Å超1954Å以下の範囲内であり、Lorentzian法により得られる歪みが0.18%以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、CaCu型の結晶構造を有する水素吸蔵合金に関する。また、本発明は、水素吸蔵合金を負極活物質とする負極に関する。また、本発明は、この負極を備える電池に関する。
水素吸蔵合金は、水素と反応して金属水素化物となる合金である。この水素吸蔵合金は、室温付近で多量の水素を可逆的に吸蔵・放出することができる。このため、水素吸蔵合金は、電気自動車(EV:Electric Vehicle)や、ハイブリッド自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle:電気モータおよび内燃エンジンの2種類の動力源を併用する自動車)、デジタルスチルカメラに搭載されるニッケル・水素電池や燃料電池の負極材料などとして利用されている。
ところで、水素吸蔵合金としては、LaNiに代表されるAB5型合金、ZrV0.4Ni1.5に代表されるAB2型合金のほか、AB型合金やA2B型合金など様々な形態の合金が知られている。その多くは、水素との親和性が高く水素吸蔵量を高める役割を果たす元素グループ(Ca,Mg,希土類元素,Ti,Zr,V,Nb,Pt,Pd等)と、水素との親和性が比較的低く吸蔵量は少ないが、水素化反応が促進して反応温度を低くする役割を果たす元素グループ(Ni,Mn,Cr,Fe等)との組合せで構成されている。
これらの中で、CaCu型の結晶構造を有するAB5型水素吸蔵合金(以下「CaCu型水素吸蔵合金」という。)、例えばAサイトに希土類系の混合物であるミッシュメタル(以下「Mm」という。)を用いると共にBサイトにNi,Al,Mn,Co等の元素を用いてなるAB5型水素吸蔵合金は、他の合金組成に比べて、比較的安価な材料で負極を形成することができる。そして、このような負極は、サイクル寿命が長く、過充電時の発生ガスによる内圧上昇が少ない密閉型ニッケル水素蓄電池を構成することができる等の特徴を備えている。
電気自動車やハイブリッド自動車を普及拡大するためには、製造コストを低く抑えながら負極の寿命特性および出力特性をさらに向上させる必要がある。この目的を達成するために、過去にCaCu型水素吸蔵合金の研究開発が活発に行なわれている。
例えば、過去に「一般式MmNiMnAlCo(式中、Mmはミッシュメタルであり、XはFeおよび/又はCu、3.7≦a≦4.2、0≦b≦0.3、0≦c≦0.4、0.2≦d≦0.4、0≦e≦0.4、5.00≦a+b+c+d+e≦5.20、但しb=c=0の場合を除く、また0<b≦0.3、かつ0<c≦0.4の場合は、b+c<0.5である)で表されるCaCu型水素吸蔵合金」が提案されている(例えば、特開2001−40442号公報参照)。
また、過去に「炭素の含有量が500ppm以下であると共に、一般式LnNi5−(b+c+d)CoAl(但し、一般式中のLnは40〜80質量%のLa、10〜60質量%のCe、5質量%以下のPrおよび5質量%以下のNdからなる組成の金属、MはMn、FeおよびCuの中から選択される少なくとも一種の元素を表し、a〜dは下記の範囲の有理数を表す。0.95≦a≦1.05、0.2≦b≦1.0、0.1≦c≦1.0、0≦d≦0.5)で表される水素吸蔵合金」が提案されている(例えば、特開平06−228688号公報参照)。
特開2001−40442号公報 特開平06−228688号公報 特開2009−138241号公報 特開2012−167375号公報
ところで、近年、レアメタル、特にMmに含まれるNdやPrの取引価格が高騰している。このような状況下においてMmを含有するCaCu型水素吸蔵合金(以下「Mm含有CaCu型水素吸蔵合金」という。)の原料コストを維持あるいは低減するためには、Mm中のNdおよびPrの含有率をできるだけ低減する必要がある。しかし、MmにおけるNdおよびPrの含有率を低減すると、負極の寿命特性が低下する傾向がある。
本発明は、Mm含有CaCu型水素吸蔵合金を活物質とする負極の寿命特性を維持しつつMm含有CaCu型水素吸蔵合金の原料コストを抑制することを課題とする。
本発明の第1局面に係る水素吸蔵合金は、CaCu型結晶構造の母相を有する。CaCu型結晶構造の母相は、一般式MmNiMnAlCo(式中、Mmはミッシュメタルであり、3.45≦a≦4.40、0.30≦b≦0.50、0.20≦c≦0.50、0.15≦d≦0.80、4.90≦a+b+c+d≦5.40)で表される。Mmでは、LaおよびCeが、Mm全質量に対して90質量%以上100質量%以下の範囲内の割合を占めている。また、この水素吸蔵合金では、Lorentzian法によるX線回折測定から得られる結晶子サイズが466Å超1954Å以下の範囲内であり、Lorentzian法により得られる歪みが0.18%以下である。
本発明の第2局面に係る水素吸蔵合金は、CaCu型結晶構造の母相を有する。CaCu型結晶構造の母相は、一般式MmNiMnAlCo(式中、Mmはミッシュメタルであり、3.45≦a≦4.40、0.30≦b≦0.50、0.20≦c≦0.50、0.15≦d≦0.80、4.90≦a+b+c+d≦5.40)で表される。Mmでは、LaおよびCeが、Mm全質量に対して100質量%の割合を占めている。また、この水素吸蔵合金では、Lorentzian法によるX線回折測定から得られる結晶子サイズが466Å超990Å以下の範囲内であり、Lorentzian法により得られる歪みが0.18%以下である。
第1局面および第2局面に係る水素吸蔵合金では、MmとしてNdやPrに代えてLaおよびCeが多量に用いられている。このため、この水素吸蔵合金は、原料コストを抑制することができる。また、本願発明者らの鋭意検討により、第1局面および第2局面に係る水素吸蔵合金を活物質とする負極は、従前の負極の寿命特性と遜色ないことが明らかとなった。このため、第1局面および第2局面に係る水素吸蔵合金は、本発明の課題を解決することができる。
なお、第1局面および第2局面に係る水素吸蔵合金において、CaCu型結晶構造の母相は、一般式MmNiMnAlCo(式中、Mmはミッシュメタルであり、3.45≦a≦3.65、0.35≦b≦0.45、0.25≦c≦0.35、0.70≦d≦0.80、4.90≦a+b+c+d≦5.10)で表されるのが好ましい。
なお、上記の特許文献2には、Mm全体の90〜100質量%をLaおよびCeが占めるミッシュメタル(「Mm」と称する)を含有する水素吸蔵合金が記載されている。しかし、この水素吸蔵合金は、特許文献2に開示されている溶解方法、鋳造方法、さらには熱処理が為されない点を考慮すると、後述する比較例18の結果が示すように、本発明に係る水素吸蔵合金に比べて歪み(Lorentzian法)が大きくなる。このため、この水素吸蔵合金は、本発明に係る水素吸蔵合金の範疇には入らないものと考えられる。
また、この特許文献2では、300サイクル充放電試験が行われており、良好な結果が得られているが、本願の実施例で示した300サイクル充放電試験とは異質なものである。特許文献2に示されている300サイクル充放電試験は、電極当りの活物質量が明確でないため、断定することはできないものの、明記されている初期放電容量と充電電流と放電電流を参考にすると、放電電流強度(レート)は0.1C以下であると推測される。よって、この300サイクル充放電試験は、本願の実施例で示した300サイクル充放電試験とは異質なものである。したがって、両者の結果を比べてどちらが優っているかを評価することは意味をなさない。
さらに、上記の特許文献3や特許文献4にも、Mm全体の90〜100質量%をLaおよびCeが占めるMmを含有する水素吸蔵合金が記載されているが、この水素吸蔵合金は、X線回折測定から得られる結晶子サイズ(Lorentzian法)が466nm(=4660Å)より大きく、かつ歪み(Lorentzian法)が0.18(=18%)以下である水素吸蔵合金であって、本発明の水素吸蔵合金に比べて結晶子サイズ(Lorentzian法)、歪み(Lorentzian法)が共に格段に大きい。したがって、この水素吸蔵合金も、本発明に係る水素吸蔵合金の範疇には入らないものと考えられる。
以下に本発明の実施の形態について詳述するが、本発明の技術的範囲が実施の形態に限定されることはない。
本実施の形態に係る水素吸蔵合金は、AB5型の水素吸蔵合金であって、ミッシュメタル(以下「Mm」という)を含有するCaCu型の結晶構造の母相を有する。この母相は、一般式MmNiMnAlCo(式中、Mmはミッシュメタルであり、3.45≦a≦4.40、0.30≦b≦0.50、0.20≦c≦0.50、0.15≦d≦0.80、4.90≦a+b+c+d≦5.40)で表される。このMmでは、LaおよびCeが、Mm全質量に対して90質量%以上100質量%以下の範囲内の割合を占めている。また、この水素吸蔵合金では、Lorentzian法によるX線回折測定から得られる結晶子サイズが466Å超1954Å以下の範囲内であり、Lorentzian法により得られる歪みが0.18%以下である。
本実施の形態に係る水素吸蔵合金において、Mmは、Aサイトを構成する金属であって、La、Ce、NdおよびPrより成る群から選択される少なくとも1種の金属を含有する。一方、Bサイトの金属としては、例えばNi、Al、Mn、Co、Fe、Ti、VおよびZrなどのいずれか、またはこれらの金属の組合せを挙げることができる。
電気自動車やハイブリッド自動車に搭載される電池の負極活物質への利用を考慮すると、一般式MmNiMnAlCoで表される水素吸蔵合金が好ましい。このため、以下ではそのような組成を有する水素吸蔵合金について詳述するが、本発明は、そのような組成に限定されることはない。
一般式MmNiMnAlCoにおいて、AB組成における「Aサイトを構成する元素の合計モル数」に対する「Bサイトを構成する元素の合計モル数」の比率a+b+c+d(この比率は「ABx」、「B/A」または「a+b+c+d」と称されている)は、4.90≦ABx≦5.40であるのが好ましい。この比率は、4.90≦ABx≦5.20であるのがより好ましく、4.90≦ABx≦5.10であるのがさらに好ましい。
一般式MmNiMnAlCoにおいて、「Mm」は、La、Ce、NdおよびPrより成る群から選択される少なくとも1種の金属を含有する。ただし、La、Ce、NdおよびPrのほか、Sm等の他の希土類元素を含んでもかまわない。
本実施の形態に係る水素吸蔵合金の「Mm」では、LaおよびCeが、Mm全質量に対して90質量%以上100質量%以下の範囲内の割合を占める。なお、この割合は、98質量%以上100質量%以下の範囲内であるのが好ましい。
従来の一般的な「Mm」は、La、Ce、NdおよびPrが主要構成元素である。また、LaおよびCeの合計含有率は、Mm全質量に対して60質量%以上90質量%未満の範囲内である。この点を考慮すると、本実施の形態に係る水素吸蔵合金の「Mm」は、LaおよびCeの含有率が顕著に高い。言い換えれば、NdおよびPrの含有率が顕著に低い。
なお、LaおよびCeそれぞれの比率は特に限定するものではないが、Laの含有率は、Mm全質量に対して34質量%以上80質量%以下の範囲内であるのが好ましく、48質量%以上67質量%以下の範囲内であるのがより好ましい。また、Ceの含有率は、Mm全質量に対して20質量%以上66質量%以下の範囲内であるのが好ましく、33質量%以上48質量%以下の範囲内であるのがより好ましい。
Coの量を低減すれば、本実施の形態に係る水素吸蔵合金を安価に提供することができるが、そのような水素吸蔵合金を活物質として利用する負極の寿命特性を維持することが難しくなる。このため、Coの割合(d)は、0.15以上0.80以下の範囲内に設定することが好ましく、0.40以上0.80以下の範囲内に設定することがより好ましく、0.70以上0.80以下の範囲内に設定することがさらに好ましい。
Niの割合(a)は、3.45以上4.40以下の範囲内であることが好ましく、3.45以上4.30以下の範囲内であることがより好ましく、3.45以上3.65以下の範囲内であることがさらに好ましい。この割合が3.45以上4.40以下の範囲内であれば、本発明の実施の形態に係る水素吸蔵合金を活物質とする負極を作製した際、その出力特性を維持し易く、しかもその負極の微粉化特性や寿命特性を格別に悪化させることもない。
Mnの割合(b)は、0.30以上0.50以下の範囲内であることが好ましく、0.30以上0.45以下の範囲内であることがより好ましく、0.35以上0.45以下の範囲内であることがさらに好ましい。Mnの割合が0.30以上0.50以下の範囲内であれば、微粉化残存率を維持し易くすることができる。
Alの割合(c)は、0.20以上0.50以下の範囲内であることが好ましく、0.25以上0.40以下の範囲内であることがより好ましく、0.25以上0.35以下の範囲内であることがさらに好ましい。Alの割合が0.20以上0.50以下の範囲内であれば、充放電のエネルギー効率を悪化させるのを抑えることでき、しかも水素吸蔵量が低下するのを抑えることもできる。
なお、本実施の形態に係る水素吸蔵合金は、Ti、Mo、W、Si、Ca、Pb、CdおよびMgのいずれかの不純物を0.05質量%程度以下であれば含んでもよい。
(本水素吸蔵合金の結晶子サイズ)
本実施の形態に係る水素吸蔵合金の結晶子サイズは、466Å超であることが重要であり、489Å以上1954Å以下の範囲内であることが好ましく、489Å以上953Å以下の範囲内であることがより好ましい。
本実施の形態に係る水素吸蔵合金の結晶子サイズを466Åより大きく制御することにより、出力を良好にすることができ、しかも、後述する歪みの制御による寿命特性の改善効果を妨げないようにすることができる。
また、特にLaおよびCeがMm全質量の100質量%を占める場合には、水素吸蔵合金の結晶子サイズは489Å以上990Å以下の範囲内であるのが好ましく、特に489Å以上575Å以下の範囲内であるのがより好ましい。
なお、上記の結晶子サイズは、後述する実施例のように、X線回折測定をしてLorentzian法により求められる値である。
(本水素吸蔵合金の歪み)
本実施の形態に係る水素吸蔵合金の歪みは、0.18%以下である。なお、この歪みは、0.06%以上0.17%以下の範囲内であることが好ましく、0.06%以上0.12%以下の範囲内であることがより好ましい。本実施の形態に係る水素吸蔵合金の歪みを0.18%以下に制御することにより、同水素吸蔵合金を活物質とする負極の寿命特性を良好なものとすることができ、しかも、前述の結晶子サイズの制御による出力の改善効果を妨げないようにすることができるからである。
また、上記観点から、特にLaおよびCeがMm全質量の100質量%を占める場合、歪みは0.12%以上0.16%以下の範囲内であることが好ましい。なお、上記の歪みは、後述する実施例のように、X線回折測定をしてLorentzian法により求められる。
(本水素吸蔵合金の製造方法)
本実施の形態に係る水素吸蔵合金は、秤量工程、混合工程、鋳造工程、熱処理工程および冷却工程を経て製造される。秤量工程では、水素吸蔵合金の各原料が秤量される。混合工程では、秤量された複数種類の原料が混合される。鋳造工程では、混合原料が鋳造される。熱処理工程では、鋳造物が熱処理(アニール)される。冷却工程では、熱処理(アニール)された鋳造物が冷却される。
なお、熱処理工程において、アニール条件を弱めると(例えば、アニール温度を低温にすると)、一般的に結晶子サイズは大きくなるが、歪みも大きくなってしまう。逆に、アニール条件を強めると(例えば、アニール温度を高温にすると)、歪みは小さくなるが、結晶子サイズも小さくなってしまう。
ところが、Mm中のNdおよびPrの含有率が低い場合には、本来的に結晶子サイズが大きくなる傾向がある。かかる場合、例えば水冷式の銅鋳型ではなく、単なる銅鋳型を使用して出湯し、その後の冷却速度を低下させ、さらにアニールの降温速度を遅くすることによって、結晶子サイズが比較的大きく歪みが比較的小さい水素吸蔵合金、すなわち本実施の形態に係る水素吸蔵合金を得ることができる。なお、700℃以上750℃以下の温度領域では本実施の形態に係る水素吸蔵合金の歪みが大きくなるため、この温度領域のみ速やかに冷却を行い、他の温度領域では緩やかに冷却を行うのが好ましい。
より具体的には、例えば、秤量工程において所望の合金組成となるように、水素吸蔵合金の各原料を秤量し、混合工程において秤量された複数種類の原料が混合され、鋳造工程において、例えば、高周波加熱溶解炉に混合原料を投入して、同混合原料を溶解させて溶湯となし、この溶湯を例えば銅鋳型に流し込んで1350℃以上1550℃以下の範囲内の温度で鋳造すればよい。なお、この際の鋳湯温度は1200℃以上1450℃以下の範囲内であるのが好ましい。ここでいう「鋳造温度」とは鋳造開始時のルツボ内溶湯温度であり、「鋳湯温度」とは鋳型注ぎ込み口温度(鋳型前温度)である。
鋳造後の合金は、熱処理工程において950℃超1060℃未満の温度で熱処理(アニール)される。冷却工程では、上述の通り、熱処理(アニール)された鋳造物が冷却されるが、かかる場合、炉内温度が750℃に至るまでは20℃/minよりも遅い速度で冷却し、炉内温度が750℃から700℃までの温度領域にあるときは20℃/min以上の速度で冷却し、その後、再び20℃/minよりも遅い速度で室温まで冷却するのが好ましい。
このようにして得られたインゴット(水素吸蔵合金)は、必要に応じて、粗粉砕、微粉砕により必要な粒度の水素合金粉末としてもよい。このインゴットを例えば500μmの篩目を通過する粒子サイズ(〜500μm)まで粉砕して水素吸蔵合金粉末とすることができる。
また、必要に応じて、金属材料や高分子樹脂等により本実施の形態に係る水素吸蔵合金の表面を被覆したり、酸やアルカリで表面を処理したりして、各種の電池の負極活物質としてもよい。
なお、本実施の形態に係る水素吸蔵合金の製造方法は、上述の製造方法に限定されるものではない。
(水素吸蔵合金の利用)
本実施の形態に係る水素吸蔵合金(インゴットおよび粉末を含む)から、公知の方法により、電池用負極を調製することができる。すなわち、公知の方法により本実施の形態に係る水素吸蔵合金に結着剤や導電助剤などを混合してスラリー化した後、そのスラリーを成形することにより水素吸蔵合金負極を製造することができる。
このようにして得られる水素吸蔵合金負極は、二次電池のほか一次電池(燃料電池含む)にも利用することができる。例えば、この水素吸蔵合金負極と、水酸化ニッケルを活物質とする正極と、アルカリ水溶液よりなる電解液と、セパレータとからニッケル―MH(Metal Hydride)二次電池を作製することができる。このようなニッケル―MH二次電池は、小型又は携帯型の各種電気機器、電動工具、電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池(リチウム電池など他の電池と組み合わせて使用するハイブリッド型の燃料電池も含む)などの電源用途に好適に利用することができる。なお、「ハイブリッド自動車」とは、電気モータおよび内燃エンジンの2種類の動力源を併用する自動車である。なお、「内燃エンジン」にはガソリンエンジンばかりでなく、ディ−ゼルエンジン、その他のエンジンも含まれる。また、本実施の形態に係る水素吸蔵合金は、ヒートポンプ、太陽・風力などの自然エネルギーの貯蔵、水素貯蔵、アクチュエータなどに使用される水素吸蔵合金としても利用することができる。
本実施の形態に係る水素吸蔵合金は、電動工具やデジタルカメラなどの電池のように充放電深度の限界域間(H/M=0若しくは約0.1〜約0.8)で充放電される電池ではなく、電気自動車やハイブリッド自動車用電池など、充放電深度の中心領域で充放電される電池の負極活物質として用いるのが特に好ましい。ここで、「充放電深度の中心領域で充放電される電池」とは、充放電深度の限界域(H/M=0若しくは約0.1〜約0.8)には満たない水素吸蔵量領域で充放電される電池である。このような電池としては、例えばH/M=約0.2〜約0.7、特に約0.4〜0.6を主な使用領域とする電池であるが好ましく、具体的には電気自動車およびハイブリッド自動車などの自動車に搭載される電池を挙げることができる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲が下記実施例に限定されることはない。
(実施例1−6、比較例1−20)
表1に示されるように、組成が異なる7つ混合原料を用意した。なお、各混合原料中の各元素のモル比(mol比)は表1に示される通りである。なお、ここで、La、Ce、Nd、Pr、Ni、Mn、AlおよびCoの原料には純金属を用いた。
各混合原料をルツボに投入した後、そのルツボを高周波溶解炉に固定した。次いで、炉内を10−4〜10−5Torrまで減圧にした後、炉内にアルゴンガスを導入し、アルゴンガス雰囲気中で混合原料を1450℃まで加熱して溶湯を得た。続いて、総質量200kgの銅鋳型に10kgの溶湯を4kg/秒で流し込み、水素吸蔵合金のインゴットを得た。
得られた水素吸蔵合金のインゴットをステンレス鋼製容器に入れた後、そのステンレス鋼製容器を真空熱処理装置(日新技研社製:NEV-R150−5)にセットした。そして、その水素吸蔵合金のインゴットをアルゴンガス雰囲気中、表2に示した温度で3時間の熱処理を行った後、炉内温度が750℃に至るまでは5℃/minの降温速度でそのインゴットを冷却し、炉内温度が750℃から700℃までの温度領域にあるときは20℃/minの降温速度でそのインゴットを冷却した。その後、室温まで5℃/minの降温速度でそのインゴットを冷却して、目的の水素吸蔵合金を得た。
なお、比較例18では、熱処理をしない以外は、上記と同様にして目的の水素吸蔵合金のインゴットを得た。また、比較例20では、インゴットの冷却時、炉内温度が500℃に至るまで降温速度を20℃/minとし、その後、室温まで自然冷却した以外は、上記と同様にして目的の水素吸蔵合金のインゴットを得た。
表1中の(組成1)は、各元素の質量比率で、Mm:33.11%、Ni:49.31%、Mn:5.20%、Al:1.92%、Co:10.46%となるように原料を秤量し混合した。Mmは、La:11.00%、Ce:15.59%、Nd:4.88%、Pr:1.63%となるよう成分調整を行った。
(組成2)は、各元素の質量比率で、Mm:33.00%、Ni:49.85%、Mn:5.83%、Al:1.59%、Co:9.73%となるように原料を秤量し混合した。Mmは、La:17.80%、Ce:15.20%、Nd:0%、Pr:0%となるよう成分調整を行った。
(組成3)は、各元素の質量比率で、Mm:33.11%、Ni:49.31%、Mn:5.20%、Al:1.92%、Co:10.46%となるように原料を秤量し混合した。Mmは、La:19.80%、Ce:13.31%、Nd:0%、Pr:0%となるよう成分調整を行った。
(組成4)は、各元素の質量比率で、Mm:32.78%、Ni:50.19%、Mn:5.15%、Al:2.21%、Co:9.67%となるように原料を秤量し混合した。Mmは、La:21.80%、Ce:10.98%、Nd:0%、Pr:0%となるよう成分調整を行った。
(組成5)は、各元素の質量比率で、Mm:33.57%、Ni:48.57%、Mn:4.61%、Al:1.94%、Co:11.31%となるように原料を秤量し混合した。なお、Mmは、La:16.07%、Ce:16.11%、Nd:1.03%、Pr:0.35%となるよう成分調整を行った。
(組成6)は、各元素の質量比率で、Mm:33.11%、Ni:49.31%、Mn:5.20%、Al:1.92%、Co:10.46%となるように原料を秤量し混合した。Mmは、La:18.93%、Ce:13.50%、Nd:0.50%、Pr:0.18%となるよう成分調整を行った。
(組成7)は、各元素の質量比率で、Mm:33.22%、Ni:49.47%、Mn:4.57%、Al:2.24%、Co:10.50%となるように原料を秤量し混合した。なお、Mmは、La:21.28%、Ce:11.53%、Nd:0.30%、Pr:0.11%となるよう成分調整を行った。
得られた水素吸蔵合金は、ICP分析により、それぞれ表1(mol比表記の欄)の組成であることを確認した。
得られた水素吸蔵合金のインゴットをジョークラッシャー(Fuji Paudal社製:model1021−B)を用いて粗砕した後、さらに横型ブラウン粉砕機(吉田製作所製)で500μmの篩目を通過する粒子サイズ(〜500μm)となるまで粉砕を行った。
Figure 2016126837
Figure 2016126837
(特性および物性評価)
上記実施例および比較例で得られた水素吸蔵合金粉末について、下記に示す方法によって諸物性値を測定した。
<低温特性、300サイクル容量維持率>
得られた〜500μm(500μmの篩目を通過する粒子)の水素吸蔵合金粉末20gをサイクロミル((型式1033−200)吉田製作所製)で1分間粉砕し、目開き45μmの篩で分級して〜45μm(45μmの篩目を通過する粒子)の水素吸蔵合金粉末(サンプル)を得た。
得られたサンプル1gに導電剤としてNi粉末3gと結着剤としてのポリエチレン粉末0.12gとを加えて混合し、得られた混合粉1.24gを発泡Ni上で加圧成型し、直径15mm、厚さ1.8mmのペレット型に成形した。そして、そのペレット型の成形体を150℃で1時間、真空焼成することにより焼結させてペレット電極を作製した。
このペレット電極を負極とし、この負極と、十分な容量の正極(焼結式水酸化ニッケル)とでセパレータ(日本バイリーン製)を挟み込んで、31wt%のKOH水溶液中に浸漬させて開放型試験セルを作製した。そして、装置(TOSCAT3000(東洋システム社製))を使用して下記条件下でこの開放型試験セルの充放電試験を行った。
(充放電条件)
(常温サイクル)
・充電0.2C−120%;放電0.2C−0.7Vカット
・サイクル:1〜3サイクル、6〜15サイクル、316〜317サイクル
・温度:20℃
(低温サイクル)
・充電1.0C−120%;放電1.0C−0.7Vカット
・サイクル:4〜5サイクル、16〜17サイクル
・温度:0℃
(常温300サイクル)
・充電1.0C−120%;放電1.0C−0.7Vカット
・サイクル:18〜315サイクル
・温度:20℃
(低温特性)
低温特性を以下の計算により求めた。
低温特性(%)={(17サイクル目容量)/(15サイクル目容量)}×100
(300サイクル容量維持率)
300サイクル容量維持率を以下の計算により求めた。
300サイクル容量維持率(%)={(317サイクル目容量)/(15サイクル目容量)}×100
(SOC:50%サイクル)
また、300サイクル容量維持率とは別に、SOC:50%での充放電試験を行った。
測定は、前述の常温サイクルおよび低温サイクル(1〜17サイクル)までは同様に行い、その後、以下の条件で行った。
充電:1.0C−50%(15サイクル目容量から計算)
放電:1.0C−0.7Vカット
サイクル:18〜615サイクル
その後、常温サイクルで2サイクル(616、617サイクル)を行い、以下の計算式によって50%サイクル容量維持率(%)を求めた。また、実施例4の値を100としたときの各実施例および比較例に係る開放型試験セルの50%サイクル容量維持率(%)の相対値を求めた(表2参照)。
50%サイクル容量維持率(%)={(617サイクル目容量)/(15サイクル目容量)}×100
水素吸蔵合金の放電反応は吸熱反応であるため、低温(0℃)且つ高レート(1C)で充放電を行うことにより、負荷を掛けた状態での放電容量を得ることができる。低温特性は、この負荷を掛けたときの放電容量の、常温(20℃)且つ低レート(0.2C)でサイクルを重ねたときの最大放電容量(15サイクル目容量)に対する比率で表したものであり、本願では出力特性の指標として用いるものである。
<結晶子サイズ、歪みの測定>
得られた〜500μm(500μmの篩目を通過する粒子)の水素吸蔵合金粉末20gをサイクロミル((型式1033−200)吉田製作所製)で1分間粉砕し、目開き20μmの篩で分級して〜20μm(20μmの篩目を通過する粒子)の水素吸蔵合金粉末(サンプル)を得た。
得られたサンプルをサンプルホルダーに充填し、X線回折装置(ブルカー・エイエックスエス(株)製D8 ADVANCE)を使用して測定を行った。なお、使用したX線回折装置仕様・条件等は以下の通りである。
管球:CuKα線
Spacegroup:P6/mmm
※Sample disp(mm):Refine
Detector:PSD
Detector Type:VANTEC−1
High Voltage:5616V
Discr. Lower Level:0.1V
Discr. Window Width:0.5V
Grid Lower Level:0.075V
Grid Window Width:0.524V
Flood Field Correction:Disabled
Primary radius:250mm
Secondary radius:250mm
Receiving slit width:0.1436626mm
Divergence angle:0.3°
Filament Length:12mm
Sample Length:25mm
Receiving Slit Length:12mm
Primary Sollers:2.623°
Secondary Sollers:2.623°
Lorentzian,1/Cos:0.01630098Th
Det.1 voltage:760.00V
Det.1 gain:80.000000
Det.1 discr.1 LL:0.690000
Det.1 discr.1 WW:1.078000
ScaÅode:Continuous Scan
Scan Type:Locked Coupled
Spinner Speed:15rpm
Divergence Slit:0.300°
Start:20.000000
Time per step:0.28s
Increment:0.00730
♯steps:13624
Generator voltage:35kV
Generator current:40mA
測定により得られたX線回折パターン(回折角2θ=20〜120°の範囲)を解析用ソフトウエア(ソフト名:Topas Version3)で解析した。解析には、FundamentalParameterを採用し、結晶子サイズ(Lorentzian法)も変数とした状態でPawley法による格子定数の精密化を行った。
次に、得られた格子定数を固定し、結晶子サイズ(Lorentzian法)と歪み(Lorentzian法)を変数とした計算を行った。
なお、解析を行う際に使用したX線回折パターンのピークは、以下の通りである。
・20.5°付近にあるミラー指数(010)で指数付けされるピーク
・21.9°付近にあるミラー指数(001)で指数付けされるピーク
・30.1°付近にあるミラー指数(011)で指数付けされるピーク
・35.8°付近にあるミラー指数(110)で指数付けされるピーク
・41.6°付近にあるミラー指数(020)で指数付けされるピーク
・42.4°付近にあるミラー指数(111)で指数付けされるピーク
・44.6°付近にあるミラー指数(002)で指数付けされるピーク
・47.5°付近にあるミラー指数(021)で指数付けされるピーク
・49.5°付近にあるミラー指数(012)で指数付けされるピーク
・56.1°付近にあるミラー指数(210)で指数付けされるピーク
・58.5°付近にあるミラー指数(112)で指数付けされるピーク
・60.9°付近にあるミラー指数(211)で指数付けされるピーク
・62.6°付近にあるミラー指数(022)で指数付けされるピーク
・64.4°付近にあるミラー指数(030)で指数付けされるピーク
・68.9°付近にあるミラー指数(031)で指数付けされるピーク
・69.4°付近にあるミラー指数(003)で指数付けされるピーク
・73.2°付近にあるミラー指数(013)で指数付けされるピーク
・74.3°付近にあるミラー指数(212)で指数付けされるピーク
・76.0°付近にあるミラー指数(220)で指数付けされるピーク
・79.7°付近にあるミラー指数(310)で指数付けされるピーク
・80.2°付近にあるミラー指数(221)で指数付けされるピーク
・80.7°付近にあるミラー指数(113)で指数付けされるピーク
・81.8°付近にあるミラー指数(032)で指数付けされるピーク
・83.9°付近にあるミラー指数(311)で指数付けされるピーク
・84.3°付近にあるミラー指数(023)で指数付けされるピーク
・90.6°付近にあるミラー指数(040)で指数付けされるピーク
・92.7°付近にあるミラー指数(222)で指数付けされるピーク
・94.7°付近にあるミラー指数(041)で指数付けされるピーク
・95.2°付近にあるミラー指数(213)で指数付けされるピーク
・96.3°付近にあるミラー指数(312)で指数付けされるピーク
・98.8°付近にあるミラー指数(004)で指数付けされるピーク
・101.5°付近にあるミラー指数(320)で指数付けされるピーク
・102.5°付近にあるミラー指数(014)で指数付けされるピーク
・102.6°付近にあるミラー指数(033)で指数付けされるピーク
・105.8°付近にあるミラー指数(321)で指数付けされるピーク
・107.4°付近にあるミラー指数(042)で指数付けされるピーク
・109.0°付近にあるミラー指数(410)で指数付けされるピーク
・110.0°付近にあるミラー指数(114)で指数付けされるピーク
・113.4°付近にあるミラー指数(411)で指数付けされるピーク
・113.9°付近にあるミラー指数(024)で指数付けされるピーク
・114.0°付近にあるミラー指数(223)で指数付けされるピーク
・118.0°付近にあるミラー指数(313)で指数付けされるピーク
・119.2°付近にあるミラー指数(322)で指数付けされるピーク
(結果および考察)
上記結果から、結晶子サイズ(Lorentzian法)466Åを境として、それより大きなサンプル群とそれより小さなサンプル群に明確に分かれており、LaおよびCeがMm全体の90〜100質量%を占めるCaCu型結晶構造の母相を有する水素吸蔵合金において、結晶子サイズ(Lorentzian法)を466Åより大きくすることにより、従来の一般的なMmを用いた場合と同程度或いはそれ以上に低温特性(出力特性)を維持できることが判明した。
さらに、歪みを0.18%以下に制御することにより、寿命特性を良好にすることができ、しかも、結晶子サイズと歪みを前記範囲に同時に制御することにより、低温特定(出力特性)と寿命特性を両立できることが明らかとなった。

Claims (5)

  1. 一般式MmNiMnAlCo(式中、Mmはミッシュメタルであり、3.45≦a≦4.40、0.30≦b≦0.50、0.20≦c≦0.50、0.15≦d≦0.80、4.90≦a+b+c+d≦5.40)で表されるCaCu型結晶構造の母相を有し、
    前記Mmでは、LaおよびCeが、前記Mm全質量に対して90質量%以上100質量%以下の範囲内の割合を占めており、
    Lorentzian法によるX線回折測定から得られる結晶子サイズが466Å超1954Å以下の範囲内であり、
    Lorentzian法により得られる歪みが0.18%以下である
    水素吸蔵合金。
  2. 一般式MmNiMnAlCo(式中、Mmはミッシュメタルであり、3.45≦a≦4.40、0.30≦b≦0.50、0.20≦c≦0.50、0.15≦d≦0.80、4.90≦a+b+c+d≦5.40)で表されるCaCu型結晶構造の母相を有し、
    前記Mmでは、LaおよびCeが、前記Mm全質量に対して100質量%の割合を占めており、
    Lorentzian法によるX線回折測定から得られる結晶子サイズが466Å超990Å以下の範囲内であり、
    Lorentzian法により得られる歪みが0.18%以下である
    水素吸蔵合金。
  3. 前記CaCu型結晶構造の母相は、一般式MmNiMnAlCo(式中、Mmはミッシュメタルであり、3.45≦a≦3.65、0.35≦b≦0.45、0.25≦c≦0.35、0.70≦d≦0.80、4.90≦a+b+c+d≦5.10)で表される
    請求項1または2に記載の水素吸蔵合金。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の水素吸蔵合金を負極活物質として含む負極。
  5. 請求項4に記載の負極を備える電池。
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