JP2016120587A - パンチング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
穿孔動作或いは穿孔後の離脱動作の際に、搬送されてくる被加工物に対してパンチの痕や傷がつく可能性を極力減ずることができるよう工夫したパンチング装置の提供。
【解決手段】
シート状の被加工物に対して穿孔を行うパンチング装置であって、ピン状に形成され、前記被加工物を穿孔する複数のパンチ部と、当該パンチ部を昇降移動させる昇降部と当該下降したパンチ部が挿入される開口部を備えたダイプレート部とからなり、前記パンチ部を支持すると共に、昇降部に対して上下動させる可動部を備えた事を特徴とするパンチング装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明はシート状の被加工物に対して穿孔を行うパンチング装置に関し、特に穿孔動作或いは穿孔後の離脱動作の際に、搬送されてくる被加工物に対してパンチの痕や傷がつく可能性を極力減ずることができるよう工夫したパンチング装置に関する。
従来より、金属やプラスチック或いは布地等で形成されたシート状の被加工物に対して、多数の孔を打ち抜き、文字や図柄模様等を形成した孔開け製品が広く提供されている。当該孔開け製品を製造するに当たっては、パンチを連続的或いは断続的に作動させることで、被加工物に孔を形成できるパンチング装置が多く利用されている。かかるパンチング装置に関しては、従前においても様々な改良がなされており、例えば、様々な形状の穿孔パターンの形成が可能であったり、生産率の向上が可能になるようなパンチング装置が種々検討され、提案されている。
例えば、特許文献1(特開平7−100555号公報)では、滑らかな曲線部分を有する文字や図柄模様に対応する穿孔パターンの孔開け製品を提供するべく、被加工板を縦方向に供給させるとともに、その供給方向と直交する横方向に被加工板を選択的に移動させた後、プレスラムを昇降させることにより、選択されたパンチを押圧して被加工板に穿孔パターンのパンチ孔を形成することを特徴とするパンチングによる文字などの打ち抜き方法及びパンチング装置が提案されている。
また、特許文献2(特開平8−323695号公報)では、装置の稼働に支障が生じたり、その装置の損傷をきたす等の不具合がなく、且つ現状以上の生産率の向上を達成できるパンチング打抜き装置を提供するべく、押圧及びその解除ができる押圧型部と、この押圧型部に備えられた複数の打抜きパンチと、前記押圧型部の押圧方向に設けられ、前記打抜きパンチにより被加工板にパンチングを行った時にパンチ先端部の打抜きを許すパンチ打抜き孔を備えた受型部と、各打抜きパンチ後端部を拘束することができるように設置されていて、押圧型部の押圧に連動して移動し任意の打抜きパンチに被加工板の打抜きを行わせるものと、打抜きパンチに被加工板の打抜きを行わせないものとをその拘束の有無により設定することができるリティニング装置と、被加工板をその打抜き動作に同期させて間欠的に送る送り手段とを有するパンチング打抜き装置において、前記打抜きパンチは押圧型部内でその押圧方向に移動自在に設置されると共に、該打抜きパンチを押圧型部の押圧方向に付勢せしめる弾性体が備えられ、前記リティニング装置が、パンチング時に被加工板の打抜きを行う打抜きパンチについてはその後端部に移動してこれを拘束し、打抜きを行わない打抜きパンチについてはその後端部から退避して非拘束状態にするリティナと、該リティナを移動せしめる直線移動装置とにより構成されたことを特徴とするパンチング打抜き装置が提案されている。
また特許文献3(特開平9−239459号公報)では、ワークに対して成形加工を行う際に、ワークの成形部に損傷を与えることのないように、パンチ移動体に対してパンチの条件に対応した厚さの異なるパンチホルダを着脱交換可能に構成し、ダイ移動体に対してダイホルダを着脱交換可能に構成したパンチプレスが提案されている。
特開平7−100555号公報 特開平8−323695号公報 特開平9−239459号公報
前述の通り、従前においても、様々な形状の穿孔パターンの形成が可能なパンチング装置や、生産率の向上を目的としたパンチング装置は種々検討され、提案されている。そして、特許文献3では、成形加工に際して、被加工物であるワークの成形部に損傷を与えないようにすることも提案されている。
しかしながら、前記特許文献3において検討されているワークの成形部の損傷は、パンチとダイの間における、ワークの通過時における損傷であり、成形加工時において、ピン状に形成されたパンチ部が当たることによる損傷は検討されていないのが実情である。
即ち、多くのパンチング装置は、被加工物の打ち抜きに際しては、打ち抜き位置にあるパンチ部は、その上部が規制手段によって支持され、打ち抜き位置に無いパンチ部は、上部が支持されることなく自由になっており、ワークに当たって押し上げられることにより、ワークを打ち抜かないように構成されていた。その為、穿孔動作或いは穿孔後の離脱動作の際に、自重によりその空間内を高さ方向に沿ってパンチ部が下垂し、搬送されてくる被加工物に、パンチの下端が当たってしまうことから、当該パンチ部によって被加工物に痕や傷をつけてしまうことがあった。
そこで、本発明では穿孔動作或いは穿孔後の離脱動作の際におけるパンチ部の動作を制御し、搬送されてくる被加工物に対して、パンチ部により痕や傷をつけないように工夫したパンチング装置を提供することを第1の課題とする。
また、上記のように打ち抜き位置に無いパンチ部が被加工物に当たって押し上げられた時には、当該パンチ部の上部は空間内に露出し、何ら保護されていない状態になる。この為、打ち抜き時における衝撃や装置の捩れなどによって外力が加わった場合には、当該空間内に露出するパンチ部の上部が折れ曲がったり、破損するおそれもあった。
そこで、本発明ではパンチ部に余計な外力が伝わったとしても、当該パンチが損壊或いは破損しないように工夫したパンチング装置を提供することを第2の課題とする。
前記課題の少なくとも何れかを解決するべく、本発明では、パンチ部を支持した状態で、当該パンチ部を動力によって上下動させる可動部を備えた構成としている。
即ち、本発明ではシート状の被加工物に対して穿孔を行うパンチング装置であって、ピン状に形成され、前記被加工物を穿孔する複数のパンチ部と、当該パンチ部を昇降移動させる昇降部と当該下降したパンチ部が挿入される開口部を備えたダイプレート部とからなり、前記パンチ部を支持すると共に、昇降部に対して上下動させる可動部を備えた事を特徴とするパンチング装置を提供する。
かかる本発明のパンチング装置は、パンチ部を支持すると共に、当該パンチ部を昇降部に対して上下動させる可動部を備えている。この可動部はパンチ部を支持しており、当該可動部がパンチ部を昇降部に対して上下動させることから、打ち抜き位置に無いパンチを意図的(又は強制的)に上昇させることができる。その結果、複数のパンチ部の内、打ち抜きを行わないパンチ部は被加工物に当たる事は無くなり、当該パンチ部が搬送されてくる被加工物に対して、痕や傷等をつける事が無くなる。特に、被加工物がプラスチック等のように傷がつきやすい材料の場合、或いは皮革等のように柔らかい材料の場合には、パンチ部が自重によって当たるだけでも打痕が発生する可能性もあることから、これらの材料からなる被加工物に対しては、一層顕著な効果を奏することができる。
前記シート状の被加工物とは、当該装置によって所定位置に穿孔される部材を指し、金属や樹脂、或いは木材、皮革又は布地等の様々な素材でシート状または板状に形成された部材を広く意味する。例えば、自動車内装材である座席にも使用される皮革、合成樹脂又は生地であったり、屋内建材として使用される不織布や壁紙、また、衣料分野においてはポリエステルや合成皮革、その他産業資材として用いられるPET、ポリエチレン、EVAフィルム、アルミ、ウレタン発砲材、等の様々な素材で形成された部材を意味する。本発明にかかるパンチング装置においては、搬送されてくる被加工物に対してパンチ部の痕や傷がつく可能性を極力減じることができる為、微細な傷が製品機能に支障をきたす恐れの高い精密機器等に用いられる部材に対しても有用に利用することができる。
前記パンチ部は長尺のピン状に形成されており、前記被加工物を穿孔する要素である。当該パンチ部はピン状であって、複数組み合わせて形成できる。各パンチ部は横断面形状を円形、四角形、多角形等様々な形状に形成することができ、また複数のパンチ部は、目的とする穿孔パターンを考慮の上、適宜形状に配置することができる。そして、当該パンチ部を昇降移動させることで、被加工物に対して穿孔を行い、目的となる文字や絵柄模様等の各種パターンに配置された孔を穿つことができる。
前記シート状の被加工物は、前記ダイプレート部の上に載置されて穿孔される。即ち、前記ダイプレート部は穿孔される被加工物を支持し、パンチ部の挿入動作を受ける役割を果たす。パンチ部の挿入動作を受ける為に、当該ダイプレート部にはパンチ部に対応する開口部が当該パンチ部に正対して設けられており、当該開口部にパンチ部が挿入されることにより、被加工物を穿孔できる。穿孔後は、次の穿孔位置に孔を穿つ為に、被加工物を順次搬送する。よって、当該パンチング装置は、被加工物を自動で搬送する為の搬送手段を備えるのが望ましい。
ここで、本発明にかかるパンチング装置は、当該パンチ部を昇降移動させる昇降部が設けられており、当該昇降部の上部には、それぞれのパンチ部を支持すると共に当該昇降部に対して上下動させる為の可動部を備えている。即ち、前記可動部によってパンチ部を支持した状態で、当該可動部と昇降部とが連動することでパンチ部を上下動させることができる。
具体的な動作として、孔を穿つ位置に存在するパンチ部は、可動部の動作によってパンチ部を下降させて昇降部の下面から突出する状態にし、さらに昇降部の下降動作によってパンチ部をさらに下降させることで、被加工物を穿孔することができ、穿孔後の離脱の際は、昇降部が上昇して被加工物からパンチ部を離脱させることができる。一方で、孔を穿たない位置に存在するパンチ部は、可動部によってパンチ部を上昇させた位置に存在させることで、昇降部の下面から突出しない状態とする。この状態で昇降部の下降動作を行ったとしても、当該パンチ部の下端は昇降部の下面から突出していないことから、当該昇降部を下降動作させても、被加工物に孔を開けることはない。但し、このパンチ部の下端は、上下動する孔(パンチホルダーに設けられたパンチ部が通る孔)の開口と面一になっている事が望ましい。当該孔内に被加工物が入り込み、押し型が付いてしまう恐れを無くする為である。このように、穿孔パターンにおいて孔をあけない位置に存在するパンチ部を持ち上げて支持することで、パンチ部が自重で落下して被加工物に当たり、痕や傷をつけるおそれを無くしている。なお孔を穿つ位置か否かは、形成するパターンに応じて、コンピュータなどの制御装置から指定される。
なお、上記では昇降部と可動部が別々に動作する機構を説明したが、パンチ部の昇降移動(上下動)の際に、両者が同時に動作するよう構成しても良い。即ち、穿孔時には可動部の動作によってパンチ部を下降させると同時に、昇降部も同時に下降させることで被加工物に対して穿孔が可能になる。一方、穿孔動作を行わないパンチ部は、昇降部と共に可動部も動作し、パンチ部を上昇させるよう構成しても構わない。
前記可動部は、前記パンチ部を支持し、且つ昇降部に対して上下動させるような機構及び構成で形成される。その為、かかる上下動させる機構は油圧機構、梃子・クランクを含むリンク機構、バネ機構など様々利用することができるが、安定した動作と設置可能スペースを考慮すれば、梃子・クランク等のリンク機構が望ましい。更にリンク機構においても、長さ方向における下面の中央を凸状に形成して、茲を支点として第一梃子の原理で揺動するリフト駒と、前記リフト駒の上面であって、支点を跨って摺動するスライド駒とから形成することができる。上記のように形成する際、前記パンチ部は、当該リフト駒の作用点側(先端側)に設けるのが望ましい。即ち、当該スライド駒を、支点の前後に摺動させることで、前記リフト駒が第一梃子の原理によって揺動し、作用点側に設けられたパンチ部が上下動することができる。その他にも四節リンク機構等を利用して構成し、その内の上下動する接またはリンクにパンチ部を設ける事もできる。
上記のようにスライド駒を前後に摺動させる動力構成は、特に制限されるものではないが、例えば油圧式或いは空気圧式のシリンダーを利用して、これを動力源とすることもできる。上記のようにリフト駒及びスライド駒を設けて可動部を形成することで、前記パンチ部を上下動させる際に要求される動力は比較的小さくて済む。これは、スライド駒の前後摺動動作によってリフト駒が揺動し、当該リフト駒の揺動によってパンチ部を上下動させている為、パンチ部をそのまま上下動させる動力よりも、スライド駒を前後摺動させるだけの動力の方が少なくて済む為である。上記構成によれば、装置全体の動力負担も少なくなる為、装置の長寿命化も期待できる。また当該動力構成は往復運動する動力機構に限らず、回転盤などの様に回転運動するものを使用し、これを上下運動に変換する機構(リンク機構など)によって前記可動部を構成する事もできる。
また、上記のように第一梃子の作用でリフト駒を揺動させる際は、パンチ部をリフト駒の作用点側における上端部に持着させるのが望ましい。これは、パンチ部が自重によって落下するのを防ぐ為である。よって、リフト駒の上端部に持着されたパンチ部は、リフト駒が揺動してパンチ部が上昇した際にも、自重で落下することが無く、被加工物に対して痕や傷をつけるおそれを無くすことができる。
ここで、上記のように形成された前記リフト駒は、スライド駒の移動方向における後退側の下面を、楔状に傾斜する傾斜面として形成し、前記昇降部におけるリフト駒の設置部分には、当該傾斜面よりも傾斜角度を小さくして傾斜する受容面を形成するのが望ましい。これは、前記傾斜面よりも前記受容面の傾斜角度を小さく形成することでリフト駒の揺動を実現し、その揺動動作によってパンチ部を確実に上下動させることができる。また受容面を傾斜させることにより、スライド駒の後退時における摩擦抵抗等によりリフト駒が後退移動しないようにする事ができる。
さらに、前記リフト駒のスライド移動方向の後退側には下向きに突出する凸部を形成し、前記昇降部におけるリフト駒の設置部分には、当該凸部を受容する凹部を形成するのが尚望ましい。これは、可動部の動作によってパンチ部を上昇させる際、スライド駒がリフト駒の上面を摺動し、当該リフト駒が揺動してパンチ部を上昇させるが、当該凸部と凹部を噛み合わせることで当該揺動動作に歯止めを効かせる為である。当該リフト駒の揺動動作に歯止めを効かせることで、必要以上にリフト駒が揺動することが無く、パンチ部が余計に上昇することを防止している。また、パンチ部が余計に上昇するのを防ぐと共に、パンチ部の下端を上下動する孔(パンチホルダーに設けられたパンチ部が通る孔)の開口と面一にするなどすれば、当該孔内に被加工物が入り込み、押し型が付いてしまう恐れを極力減ずることもできる。更に、このようなリフト駒の凸部と昇降部の凹部を噛み合わせる事で、リフト駒と昇降部との位置決めを確実に行い、且つリフト駒上をスライド駒が摺動したとしても、当該スライド駒が昇降部をスライド移動しないようにする事ができる。
その他、前記リフト駒を前記楔状ではなく、略半円弧状に形成し、前記スライド駒の下端を円弧状に形成する等して可動部を形成したとしても、上記と同様の効果を得る事が出来る。即ち、前記可動部は、前記パンチ部を支持し、且つ昇降部に対して上下動させる機能が果たせれば良い為、様々な形状によって形成することができる。但し、当該リフト駒の形状は、穿孔する被加工物の種類、穿孔する形状、パンチ部の形状(太さ、材質等)や上下動距離等を検討して可動部を形成するのが望ましい。その場合においても、少なくとも、パンチ部が空間内に露出して余計な外力が伝わったりすること無く、装置全体の動力負担をできるだけ減じるよう構成することが望ましい。
上記本発明にかかるパンチング装置では、パンチ部を支持すると共に、当該パンチ部を昇降部に対して上下動させる可動部を備えている。この可動部はパンチ部を支持しており、当該可動部がパンチ部を昇降部に対して上下動させることから、打ち抜き位置に無いパンチ部を意図的(又は強制的)に上昇させることができる。その結果、複数のパンチ部の内、打ち抜きを行わないパンチ部は被加工物に当たる事は無くなり、当該パンチ部が搬送されてくる被加工物に対して、痕や傷等をつける事が無くなる。
また、可動部によってパンチ部を効果的に支持していることで、打ち抜き位置に無いパンチ部が被加工物に当たって押し上げられた場合にも、当該パンチ部の上部が空間内に露出することが無い。その為、パンチ部に余計な外力が伝わることが無く、当該パンチ部が損壊或いは破損を生じてしまう可能性を極力減ずることができる。
さらに、可動部をリフト駒及びスライド駒とからなるリンク機構にて形成した場合には、スライド駒の前後摺動動作によってリフト駒を揺動させてパンチ部を上下動させることができ、当該パンチ部を上下動させる動力が比較的少なくて済む為、装置全体への動力負担を抑えることができ、装置の長寿命化に繋げることができる。
本実施の形態にかかるパンチング装置の穿孔時の様態を示す要部縦断面略図であり、(A)パンチング装置の要部縦断面略図、(B)可動部の構成要素を示す要部縦断面略図である。 本実施の形態にかかるパンチング装置の非穿孔時(孔を穿つ位置に存在するパンチ部)の様態を示す要部縦断面略図である。 本実施の形態にかかるパンチング装置の非穿孔時(孔を穿たない位置に存在するパンチ部)の様態を示す要部縦断面略図である。 可動部の構成要素であるリフト駒及びスライド駒の幾つかの実施例であり、(A)第1の実施例、(B)第2の実施例、(C)第3の実施例である。
以下、図面を参照しながら本実施の形態にかかるパンチング装置を具体的に説明する。図1は本実施の形態にかかるパンチング装置の穿孔時の様態を示す要部縦断面略図であり、(A)パンチング装置の要部縦断面略図、(B)可動部の構成要素を示す要部縦断面略図であり、図2は本実施の形態にかかるパンチング装置の穿孔時(孔を穿つ位置に存在するパンチ部)の様態を示す要部縦断面略図であり、図3は本実施の形態にかかるパンチング装置の非穿孔時(孔を穿たない位置に存在するパンチ部)の様態を示す要部縦断面略図である。
図1〜図3に示す本実施の形態にかかるパンチング装置Pは、シート状の被加工物Hを穿孔する、ピン状に形成された複数のパンチ部10と、上型となるダイセット11及びバッキングプレート12、そして下型となるダイプレート部20、さらに上型と下型に挟持された形で、当該パンチ部10を昇降移動させる昇降部30とから構成している。
前記ダイプレート部20は、下降したパンチ部10が挿入される開口部23を備えたダイプレート21及びバッキングプレート22とからなり、穿孔される被加工物Hを支持し、パンチ部10の挿入動作を受ける役割を果たす。当該ダイプレート部20と前記昇降部30との間に形成される空間に被加工物Hが供給(搬送)され、穿孔される。
また、前記昇降部30は、当該パンチ部10を保持すると共に、後述する可動部40と当接離脱自在なパンチホルダー31と、当該パンチホルダー31にスプリング32を介して取り付けられたストリッパープレート33とから構成している。さらに、ダイプレート部20と昇降部30の間には図示しないガイドピンが嵌挿されており、昇降部30をダイプレート部20に対して昇降自在に案内している。
ここで、本実施の形態にかかるパンチング装置Pでは、前記パンチ部10を支持すると共に、昇降部30に対して上下動させる可動部40を備えた構成としている。図1(A)及び図1(B)に示すように、当該可動部40は、下端を略三角形状に形成したスライド駒41と、力点Eと作用点Lの間に支点Fを置いた第一梃子状のリフト駒42、及び当該リフト駒42の下に存在して、このリフト駒42の揺動動作を受容する受容駒43とから構成している。そしてスライド駒41の動力源として、空気圧式のシリンダー46を使用しており、この空気圧式のシリンダー46の動力は、シリンダーシャフト45を介してスライド駒41に伝えられて、当該スライド駒41を前後に摺動させる構成としている。
また、パンチ部10はリフト駒42の先端側に存在する作用点側に設け、パンチ部10の上端とリフト駒42の上端とを持着部44によって持着させている。そして、当該リフト駒42は、スライド駒41が当該リフト駒42の上面を前後摺動することで揺動し、作用点L側に設けたパンチ部10を上下動させることができる。即ち、リフト駒42の揺動動作によって上下動するパンチ部10は、持着部44によって支持した状態で上下動する為、自重で落下することが無く、被加工物Hに対して痕や傷をつけるおそれを無くしている。
また、リフト駒42は、スライド移動方向の後退側の下面を、楔状に傾斜する傾斜面421として形成し、受容駒43におけるリフト駒42の設置部分431には、当該傾斜面421よりも傾斜角度を小さくした受容面432を形成している。これは、リフト駒42を第一梃子状に確実に揺動させ、その揺動動作をパンチ部10の上下動作に確実に伝達させる為である。
なお、リフト駒42のスライド移動方向の後退側には下向きに突出する凸部422を形成し、且つ受容駒43の設置部分431には、当該凸部422を受容する凹部433を形成している。これは、可動部40の動作によってパンチ部10を上昇させる際、スライド駒41がリフト駒42の上面を摺動し、当該リフト駒42が揺動してパンチ部10を上昇させるが、当該凸部422と凹部433とを噛み合わせることで、当該揺動動作に歯止めを効かせる為である。当該リフト駒42の揺動動作に歯止めを効かせることで、必要以上にリフト駒42が揺動することが無く、パンチ部10が余計に上昇することを防止している。
ここで、本実施の形態にかかるパンチング装置Pの動作について順に説明する。まず、穿孔動作時には、空気圧式のシリンダー46によってスライド駒41を摺動させる動力が働き、リフト駒42の上面をスライド駒41が前方向に摺動する。その摺動によってリフト駒42が揺動してパンチ部10を下降させる。また、上型であるダイセット11及びバッキングプレート12を介して昇降部30に対して下降させる動力が働き、パンチホルダー31がスプリング32の付勢力に抗してストリッパープレート33に押し付けられ、ストリッパープレート33と共に下降していくことでパンチ部10が下降し、被加工物Hに対して孔を穿つことができる(図1(A)参照)。
一方、図2に示すように、非穿孔時(即ち、離脱動作の際)には、まず、上型であるダイセット11及びバッキングプレート12を介して上昇させる動力が働き、パンチホルダー31に対する押圧力が解除され、当該パンチホルダー31はスプリング32の付勢力によってストリッパープレート33から離れてパンチ部10と共に上方に退避する。その際、孔を穿つ位置に存在するパンチ部10は、昇降部30の下面から突出する状態となっている。
対して、図3に示すように、孔を穿たない位置に存在するパンチ部10は、可動部40によってパンチ部10を上昇させた位置に存在させることができ、昇降部30の下面より突出しない状態とすることができる。即ち、当該パンチ部10の下端を昇降部30の下面から突出させないことで、この状態で昇降部30の下降動作を行ったとしても、被加工物Hに孔を開けることは無い。また、可動部40によって上昇した当該パンチ部10の下端は、上下動する孔(パンチホルダー31に設けられたパンチ部10が通る孔)の開口と面一になるよう構成している。その為、昇降部30の下降動作を行ったとしても、当該孔内に被加工物Hが入り込み、押し型が付いてしまう恐れを無くしている。
特に、本実施の形態においては、リフト部42の持着部44によってパンチ部10を支持している為、可動部40によってパンチ部10が上昇する際、パンチ部10を被加工物Hから確実に退避させることができる。よって、可動部40によってパンチ部10が上昇する際も、パンチ部10が自重で落下する危険を回避でき、被加工物Hにパンチ部10の下端の痕や傷がつかないよう構成している。
なお、上記本実施の形態においては、昇降部30と可動部40が別々に動作する機構を説明したが、パンチ部10の昇降移動(上下動)の際に、両者が同時に動作するよう構成しても良い。即ち、穿孔時には可動部の動作によってパンチ部10を下降させると同時に、昇降部30も同時に下降させることで被加工物Hに対して穿孔が可能になる。一方、穿孔動作を行わないパンチ部10は、昇降部30と共に可動部40も動作し、パンチ部10を上昇させるよう構成しても構わない。
ここで、前記可動部40の構成要素であるリフト駒42及びスライド駒41は、前記パンチ部10を支持し、且つ昇降部30に対して上下動させる機能が果たせれば良い為、様々な形状によって形成することができる。そこで、具体的なリフト駒42及びスライド駒41の幾つかの実施例を図4に示している。
例えば、図4(A)(本実施の形態にかかる形状と同様)で示すように、スライド駒40Aの下端を略三角形状に形成し、リフト駒42Aを楔状の第一梃子形状に形成することができる。
また、図4(B)で示すように、スライド駒41Bの下端を円弧状に形成し、リフト駒42Bにおいては、スライド駒41Bが摺動する摺動面及び支点Fにかかる部位を円弧状に形成することもできる。つまり、スライド駒41B及びリフト駒42Bの摺動部位を形成する上で、角を無くす(丸みを持たせる)ことで両者の摩耗及び損傷の可能性を減じている。
その他、図4(C)に示すように、リフト駒42Cは図4(A)におけるリフト駒42Aと同様の形状に形成し、スライド駒41Cを小径のもので形成することも可能である。これは、パンチング装置本体が小さく形成されており、その構成要素の部品も小さく形成することが要望される場合に有効である。
上記の他にも、スライド駒及びリフト駒を四角形状等の他の形状によって形成することも可能であるが、穿孔する被加工物の種類や目的を鑑みて、パンチ部の形状(太さ、材質等)や上下動距離等を検討して形成するのが望ましい。
さらに、前記可動部40は、前記パンチ部10を支持し、且つ昇降部30に対して上下動させるような機構及び構成で形成される為、かかる上下動させる機構は油圧機構、梃子・クランクを含むリンク機構、バネ機構など様々利用することができる。その他にも、四節リンク機構等を利用して構成し、その内の上下動する位置にパンチ部10を設ける事もできる。即ち、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更して形成することが可能である。
P パンチング装置
H 被加工物
E 力点
F 支点
L 作用点
10 パンチ部
11 ダイセット
12、22 バッキングプレート
20 ダイプレート部
21 ダイプレート
23 開口部
30 昇降部
31 パンチホルダー
32 スプリング
33 ストリッパープレート
40 可動部
41、41A、41B、41C スライド駒
42、42A、42B、43C リフト駒
421 傾斜面
422 凸部
43 受容駒
431 設置部分
432 受容面
433 凹部
44 持着部
45 シリンダーシャフト
46 シリンダー

Claims (5)

  1. シート状の被加工物に対して穿孔を行うパンチング装置であって、
    ピン状に形成され、前記被加工物を穿孔する複数のパンチ部と、
    当該パンチ部を昇降移動させる昇降部と
    当該下降したパンチ部が挿入される開口部を備えたダイプレート部とからなり、
    前記パンチ部を支持すると共に、昇降部に対して上下動させる可動部を備えた事を特徴とするパンチング装置。
  2. 前記可動部は、力点と作用点の間に支点を置いた第一梃子状のリフト駒を備えて形成されており、前記パンチ部は、当該リフト駒の作用点側に設けられている、請求項1に記載のパンチング装置。
  3. 前記可動部は、前記リフト駒の上面を摺動するスライド駒を備え、当該スライド駒の前後摺動により、前記リフト駒が揺動し、作用点側に設けたパンチ部を上下動させる、請求項2に記載のパンチング装置。
  4. 前記リフト駒は、スライド移動方向の後退側の下面が、楔状に傾斜する傾斜面として形成されており、前記昇降部におけるリフト駒の設置部分には、当該傾斜面よりも傾斜角度を小さくした受容面が形成されている、請求項2又は3に記載のパンチング装置。
  5. 前記リフト駒のスライド移動方向の後退側には下向きに突出する凸部が形成されており、
    前記昇降部におけるリフト駒の設置部分には、当該凸部を受容する凹部が形成されている、請求項4に記載のパンチング装置。
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