JP2016108083A - 熱転写方法およびシートロール交換方法 - Google Patents

熱転写方法およびシートロール交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粘着テープの粘着剤がはみ出して転写ローラに付着することを防止する。【解決手段】転写シート20が巻回された新ロールを準備する工程と、旧ロールから巻き出された転写シートとしての旧転写シートの終端部分20eと、準備した新ロールから巻き出された転写シートとしての新転写シートの先端部分20sとを、粘着テープ90を用いて継ぎ合わせる工程と、継ぎ合わせた新旧転写シートを用いて、熱転写ローラ30、31を用いた熱転写を継続する工程とを備え、継ぎ合わせる工程は、旧転写シートの終端部分、新転写シートの先端部分、および粘着テープがこの順に積み重なり、粘着テープの側が、熱転写ローラを用いた熱転写の際に被転写シート10と接する側となるように、継ぎ合わせを行う【選択図】図5

Description

本発明は、熱転写方法およびシートロール交換方法に関する。
下記の特許文献1には、多層長尺テープ体をロールツーロール方式によって搬送し処理する生産設備における新旧ロールの交換方法が開示されている。この新旧ロールの交換方法では、使用を終える旧ロールのテープ体を断面が階段形状となるようにカットし、新ロールのテープ体を同様に階段形状となるようにカットして、箔継ぎを行う。
特開2011−93642号公報 特開平08−244192号公報
前記従来の技術では、旧ロールのテープ体の終端と新ロールのテープ体の先端とを階段形状にカットする必要があり、作業性の点で劣るという問題があった。この問題を解決するために、段階形状とするカットは行わずに旧ロールのテープ体の終端と新ロールのテープ体の先端とを重ね合わせて、その重ね合わせ部分を粘着テープで固定することが考えられる。しかし、粘着テープを用いた箔継ぎでは、粘着テープが搬送不良を引き起こす異物となる虞があり、粘着テープの貼り付け方法に関しては、なお改善の余地があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態は、長尺状の被転写シートと、転写層が形成された長尺状の転写シートとを重ね合わせて一対の熱転写ローラの間に通すことにより、前記転写層を前記被転写シートへ熱転写する熱転写方法である。この熱転写方法は、前記転写シートが巻回された新シートロールを準備する工程と、使用を終える旧シートロールから巻き出された前記転写シートとしての旧転写シートの終端部分と、前記準備した新シートロールから巻き出された前記転写シートとしての新転写シートの先端部分とを、粘着テープを用いて継ぎ合わせる工程と、前記継ぎ合わせた新旧転写シートを用いて、前記熱転写ローラを用いた熱転写を継続する工程と、を備えてよい。前記継ぎ合わせる工程は、前記旧転写シートの終端部分、前記新転写シートの先端部分、および前記粘着テープがこの順に積み重なり、前記粘着テープの側が、前記熱転写ローラを用いた熱転写の際に前記被転写シートと接する側となるように、継ぎ合わせを行ってよい。この形態のシートロール交換方法によれば、旧転写シートの終端部分と新転写シートの先端部分とを継ぎ合わせる粘着テープが、熱転写ローラを用いた熱転写の際に被転写シートと接する側に位置することになる。このために、粘着テープは、熱転写の際に熱転写ローラと触れることがないことから、粘着テープの粘着剤がはみ出して熱転写ローラに付着することがない。したがって、熱転写ローラに粘着剤が付着して搬送不良を引き起こすことを防止することができる。
(2)前記形態の熱転写方法において、前記被転写シートは、基材上に電解質膜が貼り合わされたシートであり、前記転写シートは、基材上に前記転写層としての触媒層が貼り合わされたシートであってもよい。この熱転写方法によれば、燃料電池の膜電極接合体を製造する装置において熱転写ローラに粘着テープの粘着剤が付着することを防止することができる。
(3)本発明の他の形態は、長尺状の被転写シートと、転写層が形成された長尺状の転写シートとを重ね合わせて一対の熱転写ローラの間に通すことにより、前記転写層を前記被転写シートへ熱転写する装置において、前記転写シートが巻回されたシートロールを、使用を終える旧シートロールから新シートロールに交換するシートロール交換方法である。このシートロール交換方法は、前記新シートロールを準備する工程と、前記熱転写ローラを用いた熱転写の前工程として、前記旧シートロールから巻き出された前記転写シートとしての旧転写シートの終端部分と、前記準備した新シートロールから巻き出された前記転写シートとしての新転写シートの先端部分とを、粘着テープを用いて継ぎ合わせる工程と、を備えてよい。前記継ぎ合わせる工程は、前記旧転写シートの終端部分、前記新転写シートの先端部分、および前記粘着テープがこの順に積み重なり、前記粘着テープの側が、前記熱転写ローラを用いた熱転写の際に前記被転写シートと接する側となるように、継ぎ合わせを行ってよい。この形態のシートロール交換方法によれば、前述した熱転写方法と同様に、熱転写ローラに粘着剤が付着して搬送不良を引き起こすことを防止することができる。
本発明は、熱転写方法およびシートロール交換方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、熱転写方法における継ぎ合わせを行う工程を備える箔継ぎ方法、熱転写方法を実行する熱転写装置の形態で実現できる。
本発明の一実施形態としての熱転写方法を採用する膜電極接合体生産設備の概略構成を示す説明図である。 触媒層ロールを交換する前の膜電極接合体生産設備を示す説明図である。 触媒層ロールの段替え作業を示す工程図である。 段替え作業における工程2を終えた後の膜電極接合体生産設備を示す説明図である。 箔継ぎ部分とその周辺を拡大して示す側面図である。 箔継ぎ部分を拡大して示す斜視図である。 第1参考例の箔継ぎ方法を示す説明図である。 第1参考例の箔継ぎ方法において生じる問題を示す説明図である。 第1参考例の箔継ぎ方法において生じる問題を示す説明図である。 第2参考例の箔継ぎ方法を示す説明図である。
次に、本発明の実施形態を説明する。
A.生産設備の構成:
図1は、本発明の一実施形態としての熱転写方法を採用する膜電極接合体生産設備の概略構成を示す説明図である。膜電極接合体生産設備100は、燃料電池に備えられる膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を生産するためのものである。MEAは、電解質膜と、電解質膜の両面に配された触媒層と、を有する。電解質膜の両面に配された触媒層は、燃料電池の運転時に、それぞれアノード極とカソード極として機能する。MEA生産設備100によれば、MEAは、それぞれあらかじめ生成された電解質膜と二つの触媒層とを接合することにより連続的に生産される。MEA生産設備100で生成された膜電極接合体は、いったんMEA巻取ロールに巻き取られ、その後、MEA巻取ロールから巻き出されて、切断されることにより、シート状のMEAが生産される。
図1に示すように、MEA生産設備100は、電解質膜ロール10Rと、触媒層ロール20Rと、第1番目の一対の転写ローラ30、31と、第2番目の一対の転写ローラ70、71と、を備える。
電解質膜ロール10Rは、バックシート(支持基材)11上に電解質膜12が配された長尺状の二層膜10が、コア管に巻き取られたロールである。電解質膜12は薄く剛性に乏しいため、パックシート11に貼り合わせた状態でウェブ搬送する。電解質膜12は、ナフィオン(デュポン社の商標)などのフッ素系樹脂材料で構成された、湿潤状態において良好な導電性を有するイオン交換膜である。バックシート11は、ポリエチレンテレフタレート(PET)製である。バックシート11は、PETに替えて、ポリエチレンナフタレート(PEN)のほか、ETFEなどのフッ素樹脂で構成することもできる。バックシート11の厚みは、30〜200μmとすることができる。電解質膜12の厚みは、5〜100μmとすることができる。
触媒層ロール20Rは、ダミーシート(転写用基材)21上に第1の触媒層22が配された長尺状の二層体20が、コア管に巻き取られたロールである。第1の触媒層22は薄く剛性に乏しいため、ダミーシート21に貼り合わせた状態でウェブ搬送する。第1の触媒層22は、Ketjenなどのカーボンブラックにプラチナを担持した触媒と、ナフィオン(デュポン社の商標)などのフッ素系樹脂材料で構成される。ダミーシート21は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製である。ダミーシート21は、PTFEに替えて、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)のほか、ETFEなどのフッ素樹脂で構成することもできる。ダミーシート21の厚みは、30〜200μmとすることができる。第1の触媒層22の厚みは、1〜50μmとすることができる。
触媒層ロール20Rに巻き取られた二層体20の幅(図1において紙面に垂直な方向の寸法)と、電解質膜ロール10Rに巻き取られた二層体20の幅とは同一または略同一である。電解質膜ロール10Rおよび触媒層ロール20Rは、MEA生産設備100の運転開始前の所定のタイミングで、外部からMEA生産設備100に供給される。
MEA生産設備100の運転が開始されると、電解質膜ロール10Rから、流し方向W1に沿って、二層膜10が送り出される。一方、触媒層ロール20Rから、流し方向W2に沿って、二層体20が送り出される。MEA生産設備100内では、二層膜10および二層体20は、ロールツーロール方式によって搬送される。なお、搬送経路は、図示しないフリーローラ(従動ローラ)等を含む。流し方向W1、W2の先には、第1番目の一対の転写ローラ30、31が配置されている。
第1番目の一対の転写ローラ30、31のうちの一方側である転写ローラ30はゴム製であり、他方側である転写ローラ31はステンレス等の金属製あり、両者は隙間を空けて配設されている。二層膜10と二層体20とは、重ね合わされて、転写ローラ30、31の隙間に通される。MEA生産設備100の運転時には、転写ローラ30、31は所定の温度に加熱されており、転写ローラ30、31の隙間に通された二層膜10と二層体20とは、重なった状態で、加熱、押圧される。所定の温度は、摂氏100〜180度、好ましくは約140度である。なお、二層膜10と二層体20との重ね合わせは、二層膜10の電解質膜12側の面と、二層体20の第1の触媒層22側の面とが接するように行われる。第1番目の一対の転写ローラ30、31による加熱、押圧によって、第1の触媒層22が二層膜10の電解質膜12に転写される。
二層膜10が、[発明の概要]の欄に記載した本発明の一形態における「被転写シート」の下位概念に相当する。二層体20が[発明の概要]の欄に記載した本発明の一形態における「転写シート」の下位概念に相当し、二層体20に備えられた第1の触媒層22が「転写層」の下位概念に相当する。第1の触媒層22は、アノード極として機能する。第1番目の一対の転写ローラ30、31が、[発明の概要]の欄に記載した本発明の一形態における「熱転写ローラ」の下位概念に相当する。
第1番目の一対の転写ローラ30、31から排出された積層シート41は、ダミーシート21、第1の触媒層22、電解質膜12、およびバックシート11がこの順に積層された積層体となる。その後、積層シート41はローラ51に向かって送られる。ローラ51を境に、流し方向W3に従って、積層シート41からダミーシート21が剥がされる。なお、ダミーシート21は、第1の触媒層22の残部22aと共に剥がされる。剥がされたダミーシート21は、巻取ロール60によって巻き取られる。
ダミーシート21が剥がされた後の積層シート42は、搬送路の下流に送られ、ローラ53によって、バックシート11の部分が剥がされ、積層シート43となる。積層シート43は、第1の触媒層22の上に電解質膜12が積層された積層体である。
その後、積層シート43は、第2番目の一対の転写ローラ70、71に送られる。第2番目の一対の転写ローラ70、71には、図示しない触媒層ロールから巻き出された二層体80も送られている。二層体80は、触媒層ロール20Rの二層体20と同じもので、ダミーシート81上に第2の触媒層82が配されたものである。第2の触媒層82は、カソード極として機能する。第2番目の一対の転写ローラ70、71は、第1番目の一対の転写ローラ30、31と同じものである。第2番目の一対の転写ローラ70、71によって、積層シート43と二層体80とは、重ね合わされて、加熱、押圧される。この結果、第1の触媒層22、電解質膜12、第2の触媒層82、およびダミーシート81がこの順に積層された積層シート44が形成される。
積層シート44は、図示しないローラによって、ダミーシート81の部分が剥がされる。こうして、電解質膜12と二つの触媒層22、82とが接合されたMEAが連続的に生産される。
図1に示す状態は、MEA生産設備100の運転開始時の状態である。図示するように、電解質膜ロール10Rおよび触媒層ロール20Rには、多量の二層膜10および二層体20が巻回されている。MEAが連続して生産されると、各ロール10R、20Rの量は、徐々に少なくなり、図2に示すように、残りがわずかな状態となる。この残りわずかな状態となった段階で、触媒層ロール20Rの段替え(交換)作業を行う。なお、電解質膜ロール10Rの段替えについては、本発明とは直接、関係しないことから、説明は省略する。残りわずかな状態となって使用を終える触媒層ロール20Rを、以下、旧触媒層ロール20Rと呼ぶ。
B.触媒層ロールの段替え作業の構成:
図3は、段替え作業を示す工程図である。図示するように、段替え作業が開始されると、まず、MEA生産設備100の運転を停止する(工程1)。次いで、旧触媒層ロール20R(図2)から巻き出されている二層体(以下、「旧二層体」と呼ぶ)を、所定位置CP(図2)でカットする(工程2)。この所定位置CPは、旧触媒層ロール20Rと第1番目の一対の転写ローラ30、31との間の予め定められた位置である。なお、このカット後の旧二層体の端部を、以下、旧二層体の終端部分と呼ぶ。
続いて、未使用の新たな触媒層ロール(以下、「新触媒層ロール」と呼ぶ)を準備する(工程2)。工程2では、詳しくは、次の処理を行う。まず、旧触媒層ロール20Rをセットされた位置から取り外す。次いで、新触媒層ロールをその位置にセットし、新触媒層ロールから所定の量だけ二層体(以下、「新二層体」と呼ぶ)を巻き出す。
図4は、工程2を終えた後の膜電極接合体生産設備100の概略構成を示す説明図である。図示するように、新触媒層ロール20R*から所定の量だけ新二層体20*が巻き出されている。なお、新触媒層ロール、新二層体については、符号に「*」を付すことで、旧触媒層ロール、旧二層体と区別している。
図3の工程2を終えると、次いで、旧触媒層ロール20Rから巻き出された旧二層体20の終端部分20e(図4)と、新触媒層ロール20R*から巻き出された新二層体20*の先端部分20sとを、粘着テープを用いて継ぎ合わせる箔継ぎの作業を行う。図4中の破線で囲った部分PPが、箔継ぎ部分である。なお、「終端部分」および「先端部分」は、端面だけを意味するのではなく、端面を含む所定の範囲内を意味する。
図5は箔継ぎ部分PPとその周辺を拡大して示す側面図であり、図6は箔継ぎ部分PPを拡大して示す斜視図である。図5および図6に示すように、一般に、触媒層ロールに巻き取られた二層体の終端付近は、製造上の理由によって、第1の触媒層22は欠けている。このために、旧二層体20の終端部分20eは、ダミーシート21だけによって構成される。一方、新二層体20*の先端部分20sは、ダミーシート21と第1の触媒層22とによって構成される。旧二層体20の終端部分20eの上に新二層体20*の先端部分20sを重ね合わせ、図中の上側、すなわち、終端部分20eの側から、粘着テープ90をその重なった部分に貼り付けることによって、箔継ぎがなされる。詳しくは、粘着テープ90は、新二層体20*の先端部分20sから旧二層体20の終端部分20eに掛け渡すようにして貼り付けられる。粘着テープ90は、図6に示すように短冊形状であり、本実施形態では、5本の粘着テープ90を並列に貼り付けることで、箔継ぎがなされる。
粘着テープ90は、本実施形態では、ポリイミドフィルム(polyimide film)にシリコーン系粘着材を塗布したテープを用いており、耐熱性に優れている。なお、粘着テープ90は、上記に限る必要はなく、粘着剤や接着剤等を塗布したテープ、または、テープ状の接着剤あるいは粘着剤であれば、いずれの構成とすることもできる。
上記箔継ぎを行なった結果、図5に示すように、箔継ぎ部分PPは、旧二層体20の終端部分20e、新二層体20*の先端部分20s、および粘着テープ90がこの順に積み重なり、粘着テープ90の側が、第1番目の一対の転写ローラ30、31を用いた転写の際に二層膜10と接する側となっている。
図3の工程4を終えると、続いて、MEA生産設備100の運転を再開し(工程5)、この段替え作業を終了する。この結果、継ぎ合わされた旧二層体20および新二層体20*を用いて、ひいては、MEAの生産が継続される。なお、この段替え作業は、人の手を借りることで実現しているが、これに替えて、自動的にロボット等によって行う構成としてもよい。
C.実施形態の効果:
以上、詳述したように、本実施形態における触媒層ロールの段替え作業によれば、旧触媒層ロール20Rから巻き出された旧二層体20の終端部分20eと、新触媒層ロール20R*から巻き出された新二層体20*の先端部分20sとを、粘着テープ90を用いて箔継ぎする工程において、粘着テープ90を、転写ローラ30、31を用いた転写の際に二層膜10と接する側から貼り付ける構成とした。箔継ぎ部分PPが転写ローラ30、31の隙間を通過するときには、加熱されることで粘着テープ90の粘着剤が軟らかくなり溶け出す虞があるが、本実施形態では、前述したように、粘着テープ90は二層膜10と接する側に位置することから、例え粘着テープ90から粘着剤が溶け出したとしても、二層体20と接する側の転写ローラ30に粘着剤が付着することがない。したがって、本実施形態における触媒層ロールの段替え作業によれば、熱転写ローラに粘着剤が付着して搬送不良を引き起こすことを防止することができる。
図7は、第1参考例の箔継ぎ方法を示す説明図である。第1参考例の箔継ぎ方法は、旧二層体820の終端部分820eと、新二層体820*の先端部分820sとを重ね合わせた箇所に対して、前記実施形態と反対の側、すなわち、転写ローラ830、831を用いた転写の際に二層膜810と接する側と反対の側から、粘着テープ890を貼り付ける方法である。この構成によれば、箔継ぎ部分が転写ローラ830、831の隙間を通過する際に、粘着テープ890が転写ローラ830と触れることになる。このために、粘着テープ890の粘着剤がはみ出すと、転写ローラ830に付着する虞があった。
図8に示すように、転写ローラ830に粘着剤ADが付着すると、粘着剤ADが転写ローラ830から剥がれて製品に混入する第1の問題点や、転写ローラに付着したままとなって、ローラ面が凹凸となり、転写不良が生じる第2の問題点が発生する。また、転写ローラ830に粘着剤ADが移って粘着テープ890の粘着力が弱化すると、ウェブ搬送中に箔継ぎ部分が破断する第3の問題点も発生した。これに対して、前記実施形態では、粘着テープ90の粘着剤がはみ出して転写ローラ30に付着することがないことから、上記第1ないし第3の問題点を解決することができる。
さらに、第1参考例の箔継ぎ方法によれば、第4の問題点も発生した。図9に示すように、第1参考例の箔継ぎ方法では、ウェブ搬送中にフリーローラ850をいくつも通過することで、図9(a)に示すように、新二層体820*の先端部分820sの粘着されていない部分が折れ曲がり、粘着テープ890の粘着部分が一部、むき出しになる。そうすると、図9(b)に示すように、その粘着部分がフリーローラ850に付着する。このために、図9(c)に示すように、その付着した部分が起点となって、ウェブがフリーローラ850に巻き付き、安定した張力によるウェブ搬送が困難となる。この結果、ウェブの破断(膜切れ)、もしくは、張力異常によってMEA生産設備100の運転が停止されるという第4の問題点が発生した。これに対して、前記実施形態では、新二層体20*の先端部分20sは粘着テープ90によってシールされていることから、ウェブ搬送中にフリーローラによって先端部分20sが折れ曲がることがなく、第4の問題点も解決することができる。
図10は、第2参考例の箔継ぎ方法を示す説明図である。図示するように、第2参考例の箔継ぎ方法は、新二層体920*の先端部分920sの上に、旧二層体920の終端部分920eが重ね合わされており、その重ね合わせた箇所に対して、上側、すなわち、前記実施形態と同一の側、換言すると、図示しない転写ローラを用いた転写の際に二層膜と接する側から、粘着テープ990を貼り付ける方法である。この第2参考例の箔継ぎ方法によれば、前記実施形態と同様に、粘着テープ990から粘着剤が溶け出したとしても、転写ローラに粘着剤が付着することがない。すなわち、前述した第1ないし第3の問題点を解決することができる。しかしながら、第2参考例の箔継ぎ方法では、ウェブ搬送中にフリーローラが図9の下側から当たる場合に、図9で示したと同様に、新二層体920*の先端部分920s(図10)が折れ曲がり、ウェブの破断(膜切れ)、もしくは、張力異常によってMEA生産設備の運転が停止されるという第4の問題点が発生した。この結果、前記実施形態の箔継ぎ方法は、第2参考例の箔継ぎ方法と比べても優れていることが判る。
D.変形例:
前記実施形態では、アノード極となる第1の触媒層が配された二層体20が巻き取られた触媒層ロール20Rの段替え作業に本発明を適用しているが、これに替えて、アノード極となる第1の触媒層が配された二層体80(図1)が巻き取られた触媒層ロール(図示せず)の段替え作業に本発明を適用する構成としてもよい。さらに、これに限定されるものではなく、種々の被転写シートに種々の転写層を転写する場合の転写層が形成された転写シートのシートロールの交換に適用することができる。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、前述した実施形態および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10R…電解質膜ロール
10…二層膜
11…パックシート
12…電解質膜
20R…旧触媒層ロール
20…二層体
20e…終端部分
20R*…新触媒層ロール
20*…新二層体
20s…先端部分
21…ダミーシート
22…第1の触媒層
30、31…転写ローラ
41〜44…積層シート
51、53…ローラ
60…巻取ロール
70、71…転写ローラ
80…二層体
81…ダミーシート
82…第2の触媒層
90…粘着テープ
100…膜電極接合体生産設備
PP…箔継ぎ部分

Claims (3)

  1. 長尺状の被転写シートと、転写層が形成された長尺状の転写シートとを重ね合わせて一対の熱転写ローラの間に通すことにより、前記転写層を前記被転写シートへ熱転写する熱転写方法であって、
    前記転写シートが巻回された新シートロールを準備する工程と、
    使用を終える旧シートロールから巻き出された前記転写シートとしての旧転写シートの終端部分と、前記準備した新シートロールから巻き出された前記転写シートとしての新転写シートの先端部分とを、粘着テープを用いて継ぎ合わせる工程と、
    前記継ぎ合わせた新旧転写シートを用いて、前記熱転写ローラを用いた熱転写を継続する工程と、
    を備え、
    前記継ぎ合わせる工程は、
    前記旧転写シートの終端部分、前記新転写シートの先端部分、および前記粘着テープがこの順に積み重なり、前記粘着テープの側が、前記熱転写ローラを用いた熱転写の際に前記被転写シートと接する側となるように、継ぎ合わせを行う、熱転写方法。
  2. 請求項1に記載の熱転写方法であって、
    前記被転写シートは、基材上に電解質膜が貼り合わされたシートであり、
    前記転写シートは、基材上に前記転写層としての触媒層が貼り合わされたシートである、熱転写方法。
  3. 長尺状の被転写シートと、転写層が形成された長尺状の転写シートとを重ね合わせて一対の熱転写ローラの間に通すことにより、前記転写層を前記被転写シートへ熱転写する装置において、前記転写シートが巻回されたシートロールを、使用を終える旧シートロールから新シートロールに交換するシートロール交換方法であって、
    前記新シートロールを準備する工程と、
    前記熱転写ローラを用いた熱転写の前工程として、前記旧シートロールから巻き出された前記転写シートとしての旧転写シートの終端部分と、前記準備した新シートロールから巻き出された前記転写シートとしての新転写シートの先端部分とを、粘着テープを用いて継ぎ合わせる工程と、
    を備え、
    前記継ぎ合わせる工程は、
    前記旧転写シートの終端部分、前記新転写シートの先端部分、および前記粘着テープがこの順に積み重なり、前記粘着テープの側が、前記熱転写ローラを用いた熱転写の際に前記被転写シートと接する側となるように、継ぎ合わせを行う、シートロール交換方法。
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