JP2016104462A - 水処理装置 - Google Patents

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茂俊 堀切
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有希 西田
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Abstract

【課題】井戸水や貯留水の濁質やSSの除去に使用される水処理装置1において、ろ過装置の洗浄時期を使用者が容易に判別できることを目的とする。【解決手段】井戸または貯水槽から水を吸引して吐出するための電動式ポンプ3と、井戸水に含まれる濁質成分を除去するための第一のろ過装置4と、前記第一のろ過装置の後段に連通する第二のろ過装置5と、前記第一のろ過装置の流れの方向を切り替えて内部を洗浄するための洗浄手段と、前記洗浄手段によって洗浄する時期を表示する表示部9と、前記第一のろ過装置と連通する流路の前段および後段に圧力を検知するための圧力検知手段を備え、前記表示部9は、前記圧力検知手段によって検知した圧力差に基づいて洗浄時期を表示する構成にしたことにより、使用者が最適な時期に洗浄操作を行うことができ、安定したろ過性能を得られる。【選択図】図1

Description

本発明は、井戸水を汲み上げて水質を浄化する水処理装置に関するものである。
従来、この種の水処理装置は、逆洗機能を自動化されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その水処理装置について図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、水処理装置101はろ過機102と開閉弁103、圧力スイッチ104、制御回路105からなり、圧力スイッチ104が所定の圧力以下になった場合に開閉弁103を自動制御して逆洗を行うものである。このとき、所定時間経過後に開閉弁103は再び元の位置に戻り、自動で逆洗が完了するようになっている。
特開平2−063513号公報
このような従来の水処理装置においては、ろ過装置に堆積した濁質などの汚れ成分によりろ過装置が閉塞し、ろ過装置の損失水頭が上昇することによって、通水量が大きく低下してしまうため、定期的にろ過装置を洗浄し、堆積した汚れをろ過装置の外部に排出することが必要である。
ろ過装置に所定の量の汚れが堆積するまでの時間は、原水の水質によって異なる。これは、立地条件や、あるいは雨の量などの季節的要因の影響を受けるため、例え同じ場所であったとしても、水使用量から同一の汚れ堆積量を判断する事は困難である。
従来例においては、ろ過機の出口側の圧力低下を検出して自動で逆洗を行うように制御されるが、しかしながらろ過機にかかる圧力は通水流量によって異なるため、自動で判別するには様々なケースを想定しきれず、ろ過機が清浄であっても逆洗操作が行われるような誤作動が起こりうる。そのため、使用者が、使用状況に応じて適切に判断する必要があるが、ろ過装置が閉塞する前に洗浄を行う適切な時期を判断する事が困難であるという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、水処理装置にろ過装置の前後の圧力差を検知する圧力検知手段を備え、通水中の圧力差に基づいて洗浄時期を表示するための表示部を備えることで、立地条件や季節によらず適切な洗浄時期で洗浄操作を行う事ができる水処理装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、井戸または貯水槽から水を吸引して吐出するための電動式ポンプと、井戸水に含まれる濁質成分を除去するための第一のろ過手段と前記第一のろ過手段の後段に連通する第二のろ過手段と、前記第一のろ過手段の流れの方向を切り替えて内部を洗浄するための洗浄手段と、前記洗浄手段によって洗浄する時期を表示する表示部と、前記第一のろ過手段と連通する流路の前段および後段に圧力を検知するための圧力検知手段を備え、前記表示部は、前記圧力検知手段によって検知した圧力差に基づいて洗浄時期を表示することを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、井戸または貯水槽から水を吸引して吐出するための電動式ポンプと、井戸水に含まれる濁質成分を除去するための第一のろ過手段と、前記第一のろ過手段の後段に連通する第二のろ過手段と、前記第一のろ過手段の流れの方向を切り替えて内部を洗浄するための洗浄手段と、前記洗浄手段によって洗浄する時期を表示する表示部と、前記第一のろ過手段と連通する流路の前段および後段に圧力を検知するための圧力検知手段を備え、前記表示部は、前記圧力検知手段によって検知した圧力差に基づく圧力を伝達し洗浄時期を表示する構成にすることにより、使用者が水処理装置を適切な時期に洗浄して、浄化された一定の水質の水を安定した流量で得ることができる。
ろ過装置が極端に閉塞して回復できなくなることを防ぐことによって、水を使用する機器を安定して稼働させることができるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の水処理装置の構成を示す模式図 同実施の形態1の水処理装置の表示部を示す模式図 従来の水処理装置を示す模式図
本発明の請求項1記載の水処理装置は、井戸または貯水槽から水を吸引して吐出するための電動式ポンプと、井戸水に含まれる濁質成分を除去するための第一のろ過手段と、前記第一のろ過手段の後段に連通する第二のろ過手段と、前記第一のろ過手段の流れの方向を切り替えて内部を洗浄するための洗浄手段と、前記洗浄手段によって洗浄する時期を表示する表示部と、前記第一のろ過手段と連通する流路の前段および後段に圧力を検知するための圧力検知手段を備え、前記表示部は、前記圧力検知手段によって検知した圧力差に基づく圧力を伝達し洗浄時期を表示するという構成を有する。
原水をろ過装置で浄化する際に、原水中の汚れがろ過装置のろ材に堆積することでろ材の有効面積が減少し、あるいはろ材内部の微細な流路が閉塞して流路断面積が縮小することにより、ろ過装置前後の圧力差が上昇する。この現象を圧力検知手段によって検知し、表示手段がどの程度の圧力差の値になった場合に洗浄をする必要があるのかを表示することにより、ろ過装置に汚れが堆積したことを使用者が確実に判断でき、適切な洗浄が行えるという効果を奏する。
また、表示部は、通水期間中の圧力差の最大値に基づいて表示し、通水後も表示値を保持するという構成にしてもよい。圧力差は、ポンプを運転して圧力を上昇させ、さらに水処理装置の出口側の給水栓を開放した場合に発生するが、給水栓を再び閉止すると圧力差が徐々に消失する。そのため、通水停止後も通水中に検知した圧力差の表示を保持することにより、水を通水させていないときにも、使用者がろ過装置の汚れの堆積を判別せきるという効果を奏する。また、圧力差の最大値としたことにより、汚れの堆積とともに圧力差の最大値が更新されることとなり、圧力差の上昇時期を的確にとらえる事ができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、水処理装置1は、井戸または貯水槽に接続された配管2に繋がる電動式ポンプ3と、電動式ポンプ3に接続される第一のろ過手段として、第一のろ過装置4と、第一のろ過装置4に接続される第二のろ過手段として、第二のろ過装置5と、第一のろ過装置4の入水口および出水口と流れ方向を切り替えるためのレバーおよび回転式の弁から構成され、第一のろ過装置4の内部の洗浄を行うための洗浄手段である逆洗バルブ6と、第一のろ過装置4に連通する流路の、第一のろ過装置の直前および直後に設置して、第一のろ過装置4の前後の2カ所の圧力から差圧を求める圧力検知手段である差圧計7およびその受圧部8(8a、8b)、差圧計7で求めた差圧から第一のろ過装置4内部の逆洗時期のレベルを表示する表示部9から構成される。
各構成要素の接続は、それぞれを直接接続するか、あるいは配管2を介して行い、いずれか特に限定されないが、各構成要素の配置や操作性を考慮して接続方法を決めることが好ましい。
また、配管2の途中に必要に応じて、バルブや分岐、エルボなどの部材を設置してもよい。用いられる配管2は、電動式ポンプ3の水圧に耐えられる材質、構造であればよいが、耐久性、加工のしやすさから、例えば、塩化ビニル樹脂や鋼管、あるいはこれらの複合材料を用いた直管が使用できる。
尚、呼び径は損失水頭が低くなるよう大きい方が好ましく、例えば15から50ミリメートルのもので、厚みは1から5ミリメートル程度のものが好ましい。
電動式ポンプ3は、井戸あるいは貯水槽から地下水を吸い上げ、吐出する電動機で駆動するポンプであって、例えば渦巻きポンプ、ジェットポンプ、カスケードポンプなどの遠心ポンプや、軸流ポンプ、斜流ポンプなどがある。
一般家庭に用いる場合、井戸の深さは、浅井戸であれば10メートル程度、深井戸であれば20メートルから30メートル以上吸い上げる必要があり、後段の配管やろ過装置の損失水頭を考慮すると、20メートル以上の揚程があるものがよく、渦巻きポンプやジェットポンプなどの遠心ポンプがより好ましい。
また、ポンプは電源スイッチで運転を操作する非自動式ポンプか、圧力タンクおよび圧力スイッチを備えて所定の圧力以下で自動で動作する自動式ポンプがあり、本発明の水処理装置1にはいずれのポンプも使用することできる。
電動式ポンプ3で吐出する流量は、例えば5リットルから50リットル毎分程度であるが、一般家庭用であれば5リットルから15リットル毎分程度が得られるような揚程と流量の特性をもつようなものが好ましい。
電動式ポンプ3の直後に接続される第一のろ過装置4は、原水に含まれる粗大粒子や凝集物、砂塵など、10マイクロメートル以上の比較的大きな濁質成分を除去するためのろ過装置であり、汚れが堆積しやすいため、洗浄して汚れを系外に排出して繰り返し使用できる構成を用いることが好ましい。
構成は、ポンプの水圧に耐えられる圧力容器であるタンク10と、タンクの中に入れて使用するろ材11、およびろ材11に挿入して処理水を第一のろ過装置4外に排出するための導出管12、そして導出管12の端部に設置してろ材がタンクから流出しないようにするための粗粒子フィルタ13、タンク10上部のタンク入出口14からなる。
水を浄化処理するときにはろ材11の上方から通水し、ろ過された浄水を下方から導出管12によって排出するようにして行う。
タンク10は、電動式ポンプ3の出口側近くに設置するため、耐圧は電動式ポンプ3の最高出力揚程以上の能力があることが好ましく、素材としては、金属、樹脂、あるいはガラス繊維で強化した樹脂などが好適である。
これらは、水に接するだけでなく、井戸がある屋外に設置して使用する場合があるため、十分な耐水性、耐候性を有することが要求され、材質や肉厚、あるいはコーティングなどの複合素材によって実現することが考えられる。
大きさは、逆洗を考慮してろ材11の総量の約1.5から2.0倍程度の容積であればよく、例えば10リットルから1000リットルなどがよい。タンク10の形状は、圧力に耐久性が高い円筒型や球型、楕円球型などが好ましいが、設置しやすさを考慮して肉厚などが確保できれば直方体や立方体などの角型容器でもよい。
タンク10の中に入れるろ材11は、水処理装置1の性能を発揮するための最も基本となる部材であり、約10マイクロメートル以上の粗大粒子や凝集物を捕捉して除去し、地下水の濁度および色度を低減することを目的としている。
ろ材11には、粒子状、繊維状、ビーズ状、メッシュ状、あるいは不織布などを用いる事ができるが、除去性能と洗浄のしやすさ、耐久性の観点から、粒子状であることが好ましい。
ろ材11の材質は、例えば、砂、アンスラサイト、ガーネット、セラミックス、粒状活性炭、オキシ水酸化鉄、マンガン砂など、水中で沈降し、圧力で変形しにくい硬度をもつものであればよい。粒子径は、例えば0.3ミリメートルから5.0ミリメートル、均等係数1.2から2.0などのものを用いるとよく、ろ過精度を高めるために、より好ましくは粒子径が0.3から0.4ミリメートルである。
また、ろ材11は材質によって比重が異なり、例えば砂であればおよそ2.5から2.7グラム毎立方センチメートル、アンスラサイトであれば、1.4から1.8グラム毎立方センチメートル、ガーネットであれば3.8から4.1グラム毎立方センチメートルである。複数の種類のろ材を混合して使用する複層ろ過法は、このような比重の違いを利用して、ろ層内にサイズの異なる粒子を小さい粒子から順に下から積層する方法であり、比重が大きくサイズが小さい粒子と、比重が小さくサイズが大きい粒子を混合して多層構造にするのが一般的である。単一の種類のろ材を用いるのに比べて、単位体積あたりのろ過効率が高く、一方で損失水頭が低く抑えられるなどのメリットがあるため好ましい。ろ材としては、例えば、ガーネットの0.3ミリメートルと、砂の0.6ミリメートル、アンスラサイトの1.0ミリメートルのものを、2:1:1で混合して使用するが、濁質の粒子特性に応じて混合比率や粒子径を調整することが望ましい。
ろ材11の充填量はろ過性能と耐久性、損失水頭などを考慮して決定することが好ましい。ろ材11を増やすと、除去性能や濁質の保持量が増加し、洗浄までの間隔を延ばす事ができて洗浄頻度を減らす事ができる。一方、損失水頭が上昇するため、流量が減少するなどの不具合が生じる場合がある。
ろ材11に挿入する導出管12は、処理した水をろ材11の下方から排出するためのものであり、水頭損失が少なく、閉塞しにくいような管であればよく、例えば直径が30ミリメートル以上の直管などが使用できる。材質は腐食しにくいようなものがよく、例えば樹脂、金属などが好ましい。
導出管12の端部には、ろ材11の粒子や、堆積した汚れが下流側に漏れださないように粗粒子フィルタ13を設ける。これには、メッシュ状、スリット状などの形状で、0.3から1ミリメートルの細孔か隙間を持つものが使用できる。材質は、導出管12と同様に腐食しにくいステンレスなどの金属や樹脂が好適である。
また、メンテナンスがしやすいよう着脱可能な構造とするとよい。第一のろ過装置4で浄化された水は、導出管12の管内を通り、タンク10の端部のタンク入出口14から排出される。タンク入出口14は、タンク10内部のメンテナンスが行いやすく、密閉性が保たれるために、着脱可能であるとよく、構造は、例えばねじ式などで、Oリングやゴムなどのパッキンで水密性を保つようにすることが好ましい。
第一のろ過装置4の後段には、通過してきた数マイクロメートル以下の微細な粒子を除去するための第二のろ過装置5を設けることで、水処理装置1の浄化性能をさらに高める事ができる。構成としては、精密ろ材15とケーシング16、入出口17からなる。
精密ろ材15は、容易に交換できる素材か、あるいは手洗いなどで洗浄できる素材が好ましい。交換できるろ材としては、例えばポリプロピレンやポリエステルなどの樹脂繊維からなるメッシュを折り畳んだプリーツフィルタや、繊維を束ねて1ミリメートル程度の太い糸にしたものを巻き上げた糸巻きフィルタなどが好ましく、大きさは長さ10インチから20インチの円筒型のものが比較的安価でよい。
これらのフィルタは、円筒型の外側から内側に向かってろ過を行い、フィルタの外側に濁質が付着して水質の浄化を行うものである。
一方、洗浄できる素材としては、例えば樹脂や綿等の素材の繊維を編み込んだネット状、メッシュ状のものか、あるいは不織布状にしたもので、直径5から10センチメートル、長さ20から60センチメートル程度の円筒の袋状に縫製したものを用いるとよく、内側から外側に向かってろ過を行うことで濁質を袋の内側に捕捉して水質を浄化するものである。
除粒子性能は、いずれも0.5から10マイクロメートル程度のものが好ましく、小さいほど細菌や原虫などの微生物を除去することができるようになるが、閉塞するまでの使用期間が極端に短くなるため、使用目的や水質によって除粒子性能や大きさを選定する事が好ましい。
精密ろ材15を入れるための圧力容器としてケーシング16を用いる。ケーシング16は、中に入れる精密ろ材15の外径よりやや大きい内径をもち、電動式ポンプ3の圧力に耐えられるような圧力容器とする。材質は、第一のろ過装置4と同様に、電動式ポンプ3の最大圧力以上の耐圧性能であればよく、材質は金属、樹脂、あるいはガラス繊維を混合した樹脂などが好ましい。
尚、ケーシング16は、精密ろ材15を容易に交換できるように、一部分を分離、あるいは着脱可能とすることが好ましく、精密ろ材15とケーシング16を一体化させたカートリッジ様の形態としてケーシング16ごと交換できるようにしてもよい。
さらに、ケーシング16には、水を通水し、処理水を排出するための入出口17を設ける。入り口と出口をケーシング16上の離れた距離に別々に設けてもよいが、一体化、あるいは近接して配置すると、ケーシング16の取り外し易さが向上するため好ましい。
尚、電動式ポンプ3および第一のろ過装置4、第二のろ過装置5の接続は、直接、または配管を介して行うが、第一のろ過装置、および第二のろ過装置のろ過性能、通水量が設計通りに動作するよう、可能な限り近接して配置することがよく、配管を間に介して接続する場合にも、例えば配管長さを1メートル以下とするなど、短くする事が好ましい。
第一のろ過装置4は、タンク入出口14から水の取り入れ、排出を行うが、ここにタンク10内の流れ方向を逆転させて、ろ材11に付着した堆積物を洗浄し排出するために、流れ方向を制御して洗浄を行う洗浄手段として逆洗バルブ6を設ける。これは、複数の流路を同時に切り替えるためのもので、切り替えは電動式、手動式などいずれも使用できるが、手動式のものを用いると構成が少なくて済み、小型化できるため好ましい。
この場合、タンク10外部に適切な長さのレバーを設け、例えば回転によってバルブの流路を切り替えられるようにすると、取り扱いを容易にする事ができる。逆洗バルブ6は、少なくとも2系統を同時に切り替える構成とする。
通常のろ過運転時には、1つは水の入り口側である電動式ポンプ3の配管からろ材11側の流路と、もう1つはろ過水を排出する導出管12から第二のろ過装置5へと接続する配管への流路とする。水はポンプからろ材11を通過して導出管12よりタンク10外に排出される流れとなる。
一方、ろ材11を洗浄する運転時には、1つは水の入り口側である電動式ポンプ3の配管から導出管12への流路と、もう1つはろ材11側から排水するための排水管18へと繋がる流路とする。このとき、導出管12から流入した水は、ろ材11の下方から粒子を巻き上げながら逆方向になる流れとなり、堆積した汚れを伴った水が排水管18から排出され、ろ材11を洗浄することができる。
尚、洗浄を十分に実施するのに必要な通水量は、堆積する汚れの量や、洗浄水の圧力、流量によって異なるが、例えば排出される排水の汚れの色などから判断することができる。このとき、汚れがなくなってくると、排水の色が流入する水の色と同等レベルにまで薄くなることなどから判定することができる。
第一のろ過装置4内に汚れが堆積し、詰まってきたことを検知するために、第一のろ過装置4と連通する流路の前後に、ろ過装置の差圧を検知するための圧力検知手段である差圧計7を設ける。
差圧計7は、配管内の瞬時圧力を検知できるもので、例えばブルドン管式や隔膜式、ベローズ式などの機械式や、液柱式、電磁式、熱伝導式などがあるが、耐久性の観点から構造が単純なブルドン管式などの機械式のものが好ましい。
配管に取り付ける2つの受圧部8(受圧部(入り口)8aおよび受圧部(出口)8b)には、配管内に露出する接液部があり、ここにかかる圧力が、水やオイルなどの非圧縮性の液体を充填した細管を通じて差圧計7のブルドン管に伝達される。このとき、ろ過装置の出口側の圧力を基準圧とすることにより、入り口側の圧力上昇を正圧として検知することができる。
差圧計7で検知した圧力は、さらに表示部9に伝達され、圧力の大きさを指針の回転運動や平行移動など、視認しやすい状態に変換し、圧力の上昇からろ過装置の詰まりを認識できるように表示を行う。尚、電気制御を用いると、構成が複雑になって大型化するばかりか、水を使用する多湿環境のため接点や配線の厳重な保護や、定期的な保守が必要になってしまうため、安定して動作させることは容易ではない。
表示内容は、ろ過装置を洗浄する時期であるかどうかを判断できる内容とする必要がある。表示は、例えば可動式の指針か、あるいは指針の指す非指示部を可動させ、指針の指し示す部分の色、文字、図形によって使用者が洗浄時期を認識できるようにするとよい。
図2に一例を示す。表示部9には、「直ちに」「2から3日以内」「1週間以内」「詰まりなし」などのように、実際に使用者がいつ洗浄操作を行えばよいかを直接判断できるような表示内容とすることが正しい運転操作に繋がるため好ましい。
尚、洗浄を行う圧力上昇の閾値は、ポンプの能力や、後段の配管の損失水頭などから、通水できる圧力範囲をあらかじめ確認し、設定しておく。例えば、浅井戸用、深井戸用いずれのポンプでも、損失水頭が10メートル以上上昇すると流量の減少が著しく、浅井戸用の場合には水が出なくなる恐れがあるため、10メートルに相当する圧力差として0.1MPa以上に上昇した場合に洗浄するよう、表示部9の指針が0.1MPa以上となる位置を「直ちに」と設定することが好ましい。
更に、第一のろ過装置4は深層ろ過による閉塞モデルが一般的に考えられるため、汚れの堆積量に応じて急激に圧力が上昇するというよりも、線形的に圧力が上昇する特性がある。そのため、例えば0.1MPaに近い0.08MPa以上0.1MPa以下を「2から3日以内」、0.05MPa以上0.08MPa以下を「1週間以内」、それ以下を「詰まりなし」などと設定するとよい。このとき、設置場所ごとに個別に微調整できるような表示部9の調整機構を備えることが好ましい。
このように、制御装置を用いず、洗浄が必要な時期を設定できることも本願の特徴である。
表示部9で示される表示内容は、運転中の最大圧力に基づいたものとすることで、ろ材11の圧力上昇を逃さず検知できるようになる。また、最大圧力は、運転中の瞬時圧力であるため、運転終了後や、流量を絞って圧力を低下させたときにも、ろ材11の圧力が上昇する状態であることを判別できるよう、表示内容を保持するような構造とする。例えば、表示部9に設けた指針が圧力低下時に自動で戻らないように抵抗をもたせた構造とし、圧力上昇時のみ指針に圧力が伝達されるような構造とする事が好ましい。
以上、水処理装置にろ過装置の前後の圧力差を検知する圧力検知手段と、通水中の圧力差に基づいて洗浄時期を表示するための表示部を備えることで、立地条件や季節によらず適切な洗浄時期で洗浄操作を行える水処理装置を提供することができる。
本発明にかかる水処理装置1は、第一のろ過装置4を洗浄する時期を使用者が適切に判断することを可能とするものであるので、井戸水や貯留水の浄化に使用される家庭用水処理装置として有用である。
1 水処理装置
2 配管
3 電動式ポンプ
4 第一のろ過装置
5 第二のろ過装置
6 逆洗バルブ
7 差圧計
8a 受圧部(入り口)
8b 受圧部(出口)
9 表示部
10 タンク
11 ろ材
12 導出管
13 粗粒子フィルタ
14 タンク入出口
15 精密ろ材
16 ケーシング
17 入出口
18 排水管

Claims (2)

  1. 井戸または貯水槽から水を吸引して吐出するための電動式ポンプと、
    井戸水に含まれる濁質成分を除去するための第一のろ過手段と、
    前記第一のろ過手段の後段に連通する第二のろ過手段と、
    前記第一のろ過手段の流れの方向を切り替えて内部を洗浄するための洗浄手段と、
    前記洗浄手段によって洗浄する時期を表示する表示手段と、
    前記第一のろ過手段と連通する流路の前段および後段に圧力を検知するための圧力検知手段を備え、
    前記表示手段は、前記圧力検知手段によって検知した圧力差に基づく圧力を伝達し洗浄時期を表示することを特徴とする水処理装置。
  2. 表示部は、通水期間中の圧力差の最大値に基づいて表示し、通水後も表示値を保持することを特徴とする請求項1に記載の水処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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