JP2016090614A - 光学装置 - Google Patents

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浩一 児山
章 古谷
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章 古谷
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Abstract

【課題】簡単な構造を有し光ファイバと光集積素子との光結合を可能にすると共に装置の高さの増大を避ける構造の光学装置を提供する。【解決手段】光学装置11は光集積素子13及び光接続部品15を備える。光接続部品15は、プリズム21及び光配線部品23を含む。光配線部品23は、複数の光ファイバ25及びホルダを含む。光ファイバ25の第1部分はホルダに保持され、複数の光ファイバ25の第1部分の端部は、ホルダの第1端面27aに位置する。第2部分はホルダ27の第2端面から延出する。プリズム21の第1光端面21aは、複数の光ファイバ25の第1部分の端部に光学的に結合される。プリズム21の第2光端面21bは、光集積素子13の複数の光カプラ19に光学的に結合される。【選択図】図1

Description

本発明は、光学装置に関し、特に光通信のための光学装置に関する。
非特許文献1は、CMOS集積フォトニックチップを開示する。
R. Krishnamurthy, The Luxtera CMOS IntegratedPhotonic Chip in a Molex Cable, [online] ,chipworks, 2012-12-03、[2014年4月11日検索]、 URL:http://www.chipworks.com/blog/technologyblog/2012/12/03/the-luxtera-cmos-integrated-photonic-chip-in-a-molex-cable/
シリコンフォトニクス技術による光送受信機チップを用いてパラレルに光信号の処理及び伝送を行うために、信号光を並列して該チップに供給する。この信号供給のためには、複数の光ファイバを光送受信機チップの主面上の光カプラに光学的に結合させることを必要とする。そのための一候補は、光ファイバ端を保持する光コネクタを介して複数の光ファイバを光送受信機チップの光カプラに光学的に結合することである。複数の光ファイバは小さい間隔で配列可能であり、光送受信機チップの光カプラも小さい間隔で配列可能である。このため、光コネクタを用いる上記の接続は、光送受信機チップと複数の光ファイバとの光結合の達成が容易である点で、有効である。
複数の光ファイバを光送受信機チップに接続した送受信装置では、光コネクタの尾部からは、光ファイバが光送受信機チップの上方に向けて延出する。この光ファイバの最小曲げ半径によって、送受信装置の高さの最小値が規定される。この曲げ半径は、例えば光ファイバの特性及び信頼性に関連しており、これ故に、上記の接続形態における高さを小さくすることに限界がある。
本発明の一側面は、このような事情を鑑みて為されたものであり、光ファイバと光集積素子との光結合を可能にすると共に装置の高さの増大を避ける構造の光学装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る光通信のための光学装置は、光通信のための複数の光素子及び複数の光カプラを含む光集積素子と、前記光集積素子の主面に固定された光接続部品と、を備え、前記光接続部品は、プリズム及び光配線部品を含み、前記プリズムは、第1光端面、第2光端面、及び前記第1光端面及び前記第2光端面の一方から入射した光を他方に反射する凸曲面を含み、前記光配線部品は、第1部分及び第2部分を有する複数の光ファイバと、第1端面及び第2端面を有するホルダとを含み、前記光ファイバの前記第1部分は前記ホルダに保持されて、前記光ファイバの前記第1部分が前記ホルダの前記第1端面から前記第2端面まで延在し、前記光ファイバの前記第1部分の端部は、前記ホルダの前記第1端面に位置しており、前記第2部分は前記ホルダの前記第2端面から延出し、前記第1端面は前記第2端面の反対側にあり、前記プリズムの前記第1光端面は、前記複数の光ファイバの前記第1部分の前記端部に光学的に結合され、前記プリズムの前記第2光端面は、前記光集積素子の前記複数の光カプラに光学的に結合される。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明の一側面によれば、光ファイバと光集積素子との光結合を可能にすると共に装置の高さの増大を避ける構造の光学装置が提供される。
図1は、本実施形態に係る光通信用の光学装置を模式的に示す図面である。 図2は、本実施形態に係る光学装置に適用されるプリズムを模式的に示す図面である。 図3は、本実施形態に係る光学装置に適用される光配線部品を模式的に示す図面である。 図4は、本実施形態に係る光学装置に適用されるスタブ部品を模式的に示す図面である。 図5は、本実施形態に係る光学装置の一形態における光伝搬を模式的に示す図面である。 図6は、本実施形態に係る光学装置に適用される光集積素子を模式的に示す図面である。 図7は、本実施形態に係る光学装置における光伝搬を模式的に示す図面である。 図8は、本実施形態に係る光学装置の一形態における光伝搬を模式的に示す図面である。 図9は、本実施形態に係る光学装置の一形態における光伝搬を模式的に示す図面である。 図10は、本実施形態に係る実施例1の光学装置を模式的に示す図面である。 図11は、本実施形態に係る実施例2の光学装置を模式的に示す図面である。 図12は、本実施形態に係る実施例3の光学装置を模式的に示す図面である。 図13は、本実施形態に係る光接続部品の組み立てを模式的に示す図面である。 図14は、本実施形態に係る光接続部品の組み立てを模式的に示す図面である。 図15は、本実施形態に係る光学装置の組み立てを模式的に示す図面である。 図16は、本実施形態に係るプリズムの具体例を示す図面である。 図17は、本実施形態に係るプリズムの具体例を示す図面である。
いくつかの具体例を説明する。
一形態に係る光学装置は、光通信のための光学装置であって、(a)光通信のための複数の光素子及び複数の光カプラを含む光集積素子と、(b)前記光集積素子の主面に固定された光接続部品と、を備え、前記光接続部品は、プリズム及び光配線部品を含み、前記プリズムは、第1光端面、第2光端面、及び前記第1光端面及び前記第2光端面の一方から入射した光を他方に反射する凸曲面を含み、前記光配線部品は、第1部分及び第2部分を有する複数の光ファイバと、第1端面及び第2端面を有するホルダとを含み、前記光ファイバの前記第1部分は前記ホルダに保持されて、前記光ファイバの前記第1部分が前記ホルダの前記第1端面から前記第2端面まで延在し、前記光ファイバの前記第1部分の端部は、前記ホルダの前記第1端面に位置しており、前記第2部分は前記ホルダの前記第2端面から延出し、前記第1端面は前記第2端面の反対側にあり、前記プリズムの前記第1光端面は、前記複数の光ファイバの前記第1部分の前記端部に光学的に結合され、前記プリズムの前記第2光端面は、前記光集積素子の前記複数の光カプラに光学的に結合される。
この光学装置によれば、光接続部品内の光配線部品は、並列して光信号の伝送を可能にする。光配線部品の光ファイバは、光通信のための複数の光素子及び複数の光カプラを含む光集積素子に接続される。この接続は、光配線部品に光学的に結合されたプリズムを介して成される。このプリズムは、第1光端面及び第2光端面の一方から入射した光を他方に反射する凸曲面を含む。この凸曲面は、光の伝搬方向の変更と、集光とを可能にする。また、プリズムは、配線部品内の光ファイバの配列及び光集積素子内の光カプラの配列に合わせて、光集積素子及び光配線部品の一方から他方へ複数の光信号を並列して伝送可能な光伝送路を提供できる。この光伝送路上にプリズムが設けられて、光ファイバの第1部分の延在する向き及び光集積素子の主面に交差する向きの一方から他方への向きに光進行方向を変更する。プリズムは、その内部に屈折率分布を伴う光導波構造を含まず、小型にできる。これ故に、このプリズムに凸曲面の配列を作り込むことは容易である。凸曲面は、第1光端面及び第2光端面の一方からの発散的な光を第1光端面及び第2光端面の他方に集光する。プリズムによる光伝搬方向の変更を利用して、光接続部品内のプリズム及び光配線部品を、光集積素子主面の延在方向に沿って配列できる。光配線部品内の一群の光ファイバを曲げること無しに、光配線部品を光集積素子に光結合できる。
一形態に係る光学装置では、前記光接続部品を前記光集積素子に固定する接着部材を更に備える。
この光学装置によれば、接着部材による固定は、光学的結合及び光学的位置決めの両方を可能にする。接着部材は、固定による装置サイズ増大を避けることができる。
一形態に係る光学装置では、前記光接続部品は、前記プリズムと前記光配線部品との間に設けられた第1スタブ部品を更に含み、前記第1スタブ部品は、前記プリズムの前記第1光端面に接着により固定され、前記第1スタブ部品は、前記光配線部品に接着により固定され、前記第1スタブ部品の第1面は、前記プリズムの前記第1光端面に光学的に結合され、前記第1スタブ部品の第2面は、前記光配線部品に光学的に結合され、前記第1スタブ部品は、前記第1面から前記第2面に延在する光導波路を有する。
この光学装置によれば、第1スタブ部品により、光集積素子から光配線部品を離間できる。
一形態に係る光学装置では、前記光配線部品は、前記プリズムの前記第1光端面に接着により固定される。
この光学装置によれば、固定に起因するサイズ増大を避けて、光学的な結合及び固定が可能になる。
一形態に係る光学装置では、前記光接続部品は、前記プリズムと前記光集積素子との間に設けられた第2スタブ部品を更に含み、前記第2スタブ部品は、前記プリズムの前記第2光端面に接着により固定され、前記第2スタブ部品の第1面は、前記プリズムの前記第1光端面に光学的に結合され、前記第2スタブ部品の第2面は、前記光集積素子に光学的に結合され、前記第2スタブ部品は、前記第1面から前記第2面に延在する光導波路を有する。
この光学装置によれば、第2スタブ部品により、光配線部品及びプリズムの配列の高さを変更できる。
一形態に係る光学装置では、前記プリズムの前記第2光端面は、前記光集積素子に接着により固定される。
この光学装置によれば、光集積素子の主面上における光接続部品の高さを小さくできる。
一形態に係る光学装置では、前記光配線部品は、前記光ファイバの前記第2部分の端部に設けられた光コネクタを更に含む。
この光学装置によれば、光コネクタは、外部装置への接続を容易にする。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、光通信のための光学装置、及び光接続部品、並びに光学装置及び光接続部品の製造方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施の形態に係る光通信用の光学装置を模式的に示す図面である。光学装置11は、光集積素子13及び光接続部品15を備える。光接続部品15は複雑な外観を有する。図1においては、図面の煩雑を避けるために、光接続部品15を破線で直方体形状に描いて、光集積素子13及び光接続部品15の位置関係を図示する。これ故に、この破線の直方体は、光接続部品15自体の外観を表すものではない。光接続部品15は、プリズム21及び光配線部品23を含む。光接続部品15は、光集積素子13の主面13aに固定されている。光集積素子13は、光通信のための一又は複数の光素子17a、17b及び複数の光カプラ19を含む。光カプラ19は、光集積素子13の表面に配列されている。光カプラの配列における隣り合う2つの光カプラの間隔(光カプラの中心間隔)は、例えば0.25mmであることができる。
プリズム21は、第1光端面21a、第2光端面21b及び複数の凸曲面21cを含み、個々の凸曲面21cは、第1光端面21a及び第2光端面21bの一方から入射した光を他方に反射する。図2は、本実施形態に係る光学装置に適用されるプリズムを模式的に示す図面である。プリズム21は、一実施例では、図2の(a)部に示されるように、プリズム軸Pxの方向に延在する三角柱の形状を成す。第1光端面21a及び第2光端面21bは、それぞれ、第1基準平面及び第2基準平面に沿って延在しており、凸曲面21cは、第1基準平面及び第2基準平面に鋭角を成して交差する第3基準平面に沿って延在する傾斜面21dに設けられ、本実施例では第1基準平面は第2基準平面に直交する。プリズム21は3つの第1〜第3主面を有し、これらの第1〜第3主面は、それぞれ、第1基準平面、第2基準平面及び第3基準平面に沿って延在する。これ故に、プリズム21の形状が図2の(a)部に示されるような三角柱であることは必須ではない。プリズム21は、第1〜第3主面として、第1光端面21a、第2光端面21b及び傾斜面21dを備える。第1光端面21a、第2光端面21b及び傾斜面21dはプリズム軸Pxの方向に延在する。凸曲面21cの各々は、例えば第1光端面21aから入射した光を第2光端面21bに反射する。入射光は発散的に進んでいても、反射光は収束的に進む。このために、凸曲面21cの各々は、一実施例では、回転楕円体の表面の一部により規定されることが好ましい。図2の(b)部に示されるように、複数の凸曲面21cが、傾斜面21d上においてプリズム軸Pxの方向に配列されている。凸曲面の配列22は、典型的には2個以上の凸曲面を含む。図2の(c)部は、図2の(a)部及び(b)部に示されたIIc−IIc線に沿ってとられた断面を示す。プリズム21は、光学的な屈折率分布を生じさせることがないように実質的に単一の物質で形成される。プリズム21は、例えばBK7などのホウケイ酸ガラスで作られる。凸曲面の配列22における隣り合う2つの凸曲面の間隔(凸曲面の中心間隔)は、例えば0.25mmであり、三角柱の長さは、例えば4.75mmである。第1光端面21aの幅は例えば1.4mmであり、第2光端面21bの幅は例えば1.4mmである。
再び図1を参照すると、光配線部品23は、プリズム21と一緒に光接続部品15に含まれている。
図3は、本実施形態に係る光学装置に適用される光配線部品を模式的に示す図面である。光配線部品23は、一実施例では図3の(a)部に示されるように、複数の光ファイバ25及びホルダ27を含む。図3の(b)部及び(c)部に示されるように、光ファイバ25の各々は、第1部分25a及び第2部分25bを有する。ホルダ27は、第1端面27a及び第2端面27bを有する。第1端面27aは第2端面27bの反対側にある。光ファイバ25の第1部分25aはホルダ27に保持される。光ファイバ25の第1部分25aはホルダ27の第1端面27aから第2端面27bまで延在する。光ファイバ25の第1部分25aの端部25cは、ホルダ27の第1端面27aに位置しており、第2部分25bはホルダ27の第2端面27bから延出する。光配線部品23は、光コネクタ31を更に含むことができ、光コネクタ31は光ファイバ25の第2部分25bの端部に設けられる。ホルダ27は、複数の光ファイバ25を挟み込んで保持できる上部部材27c及び下部部材27dを備えることができる。ホルダ27は例えばホウケイ酸ガラス等の耐熱性に優れ紫外光(UV光)に対し透明な材料からなる。
再び図1を参照すると、このような光学装置11において、プリズム21の第1光端面21aは、複数の光ファイバ25の第1部分25aの端部25cの各々に光学的に結合される。プリズム21の第2光端面21bは光集積素子13の複数の光カプラ19に光学的に結合される。
この光学装置11によれば、光接続部品15内の光配線部品23は、並列して光信号の伝送を可能にする。光配線部品23の光ファイバ25は、光通信のための複数の光素子17a、17b及び複数の光カプラ19を含む光集積素子13に結合される。この光結合は、光配線部品23に光学的に結合されたプリズム21を介して為される。プリズム21は、第1光端面21a及び第2光端面21bの一方から入射した光を他方に反射する凸曲面21cを含む。この凸曲面21cは、光の伝搬方向の変更と、集光とを可能にする。プリズム21は、光配線部品23内の光ファイバ25の配列及び光集積素子13内の光カプラ19の配列に合わせて、光集積素子13及び光配線部品23の一方から他方へ複数の光信号を並列して伝送可能な光伝搬路を提供できる。また、プリズム21は、この光伝搬路上に位置して、光ファイバ25の第1部分25aの延在する方向及び光集積素子13の主面23aに交差する方向の一方から他方への向きに光進行の方向変換を行う。プリズム21は、その内部に屈折率分布を伴う光導波構造を含まず、小型にできる。これ故に、このプリズム21に凸曲面21cを作り込むことは容易である。凸曲面21cにより、第1光端面21a及び第2光端面21bの一方からの発散的な光は、第1光端面21a及び第2光端面21bの他方に向いた集光的な光に変換される。プリズム21による光伝搬方向の変換により、光接続部品15内のプリズム21及び光配線部品23を、光集積素子13の主面13aの延在方向に沿って配列できる。光配線部品23内の複数の光ファイバ25の曲げ無しに、光配線部品23を光集積素子13に光結合できる。
光接続部品15は、光集積素子13に第1接着部材33を介して固定される。この光学装置11によれば、第1接着部材33による固定は、光学的結合及び光学的位置決めの両方を可能にする。第1接着部材33による固定は、他の固定部材を用いることによる装置サイズ増大を避けることができる。
図1を参照すると、光学装置11に適用可能な典型的な光接続部品のいくつかの具体的な構成が、光接続部品15のための構造35a、35b、35cとして示されている。
図1〜図3を参照しながら、構造35aを説明する。構造35aでは、光接続部品15は、プリズム21及び光配線部品23を備える。プリズム21の第2光端面21bは、光集積素子13の光カプラ19に光学的に結合されており、光接続部品15のプリズム21が、光集積素子13に第1接着部材33を介して固定される。プリズム21の第1光端面21aは、光配線部品23内の光ファイバ25に光学的に結合されており、光接続部品15のプリズム21が、光配線部品23内のホルダ27の第1端面27aに第2接着部材40を介して固定される。
図1〜図4を参照しながら、構造35bを説明する。構造35bでは、光接続部品15は、プリズム21と光配線部品23との間に設けられた第1スタブ部品37を更に含む。図4は、本実施形態に係る光学装置に適用されるスタブ部品を模式的に示す図面である。第1スタブ部品37は、スタブ39及び光ファイバ41を備える。スタブ39は例えばホウケイ酸ガラス等の耐熱性に優れ紫外光(UV光)に対し透明な材料からなる。スタブ39は、第1スタブ面39a及び第2スタブ面39bを含み、個々の光ファイバ41を収容する複数の孔39cを有する。孔39cの各々は、第1スタブ面39aから第2スタブ面39bに延在する。第1スタブ部品37は、第1面37aから第2面37bに延在する光導波路として光ファイバ41を有する。図1に示されるように、第1スタブ部品37はプリズム21の第1光端面21aに接着部材43aを介して固定され、第1スタブ部品37は光配線部品23に接着部材43bを介して固定される。第1スタブ部品37の第1面37aにおける光ファイバ41の端部はプリズム21の第1光端面21aに光学的に結合され、第1スタブ部品の第2面37bにおける光ファイバ41の端部は光配線部品23内の光ファイバ25の端部25cに光学的に結合される。
図1〜図4を参照しながら、構造35cを説明する。構造35cでは、光接続部品15は、プリズム21と光集積素子13との間に設けられた第2スタブ部品45を更に含むことができる。本実施例では、第2スタブ部品45は第1スタブ部品37と実質的に同様の構造を有する。第2スタブ部品45は、スタブ39及び光ファイバ41を備える。第2スタブ部品45は、第1面45aから第2面45bに延在する光導波路として光ファイバ41を有する。図1に示されるように、第2スタブ部品45はプリズム21の第2光端面21bに接着部材47を介して固定され、第2スタブ部品45は、光集積素子13の光カプラ19に第1接着部材33を介して固定される。第2スタブ部品45の光ファイバ41の端部はプリズム21の第2光端面21bに光学的に結合され、第2スタブ部品の光ファイバ41の端部は光集積素子13内の光カプラ19に光学的に結合される。光接続ための構造は、上記の例示的な構造35a、35b、35cに限定されるものではなく、例えば第1スタブ部品37及び第2スタブ部品45を備えることができる。
図5を参照しながら、構造35aにおける光伝搬を説明する。図5の(a)部に示されるように、光配線部品23内の光ファイバ25を伝搬してきた第11光L11は、光ファイバ25の端部25cから発散的に広がる第12光L12になって、プリズム21の第1光端面21aを通して凸曲面21cに入射する。発散的な第12光L12は凸曲面21cによって収束的に変換された第13光L13(反射光)になり、プリズム21の第2光端面21bを通して光集積素子13の光カプラ19に入射する。図5の(b)部に示されるように、逆に、光集積素子13内で処理された第21光L21は、光カプラ19から発散的に広がって、プリズム21の第2光端面21bを通して凸曲面21cに入射する。発散的な第21光L21は凸曲面21cによって収束的な第22光L22(反射光)に変換されて、プリズム21の第1光端面21aを通して光配線部品23内の光ファイバ25の端部25cに入射する。光ファイバ25において、第23光L23が伝搬する。
図6は、光集積素子の一例を示す平面図を示す。光集積素子の一例はシリコンフォトニクス素子である。図7は、図6に示されたシリコンフォトニクス素子に光学的に結合される光接続部品における光の伝搬を模式的に示す図面である。図6を参照すると、シリコンフォトニクス素子SiPHDでは、光カプラ19として、複数のグレーティングカプラGC1、GC2、GC3、GC4、GC5、GC6、GC7、GC8、CG9(例えば9個)が示される。グレーティングカプラが偏波光に良好に結合できるように、個々のグレーティングカプラは、同じ向きに向き付けられる(例えば、図6における矢印AP)。本実施例では、矢印APは、グレーティングカプラGC1〜CG9の配列の向きに一致している。
グレーティングカプラGC1〜CG4は、光受信器のために用いられる。このため、グレーティングカプラGC1〜CG4は、外部からの信号光を光接続部品15を介して受ける。信号光LRV1、LRV2、LRV3、LRV4は、光回路WCを介して受光素子PDに提供される。本実施例では、光回路WCは光導波路WG1〜WG4を含むが、これに限定されるものではない。グレーティングカプラGC1〜CG4は、それぞれ、光導波路WG1〜WG4を介してフォトダイオードPD1〜PD4に光学的に結合される。フォトダイオードPD1〜PD4は、導電線EL1〜EL4を介して電気回路TIA(例えばトランスインピーダンスアンプ)に接続される。電気回路TIAは、フォトダイオードPD1〜PD4からの電気信号(例えば光電流)の処理(例えば電流−電圧変換、増幅)を行って、受信した信号光に対応した電気信号を生成する。
また、グレーティングカプラGC5〜CG9は、光送信器のために用いられる。本実施例では、グレーティングカプラGC5からのレーザ光LDは、光導波路WG5を介して複数の光変調器MDに供給される。光変調器MDは、例えばマッハツェンダ変調器MZIA、MZIB、MZIC、MZIDを含む。マッハツェンダ変調器MZIA、MZIB、MZIC、MZIDは、それぞれ、駆動回路Driverから電気信号EM1、EM2、EM3及びEM4を受けて、電気信号EM1〜EM4に応じて複数の変調光L1MD、L2MD、L3MD及びL4MDを生成する。これらの変調光L1MD〜L4MDは、それぞれ、光導波路WG6〜WG9を伝搬してグレーティングカプラGC6〜CG9に到達する。グレーティングカプラGC6〜CG9は、光接続部品15を介して外部に信号光を提供できる。このように、光接続部品15と光集積素子13内のグレーティングカプラGC1〜CG9との接続は、外部からの光の受入及び/又は外部への光の提供を並列して行うことを可能にする。
図8を参照しながら、構造35bにおける光伝搬を説明する。図8の(a)部に示されるように、光配線部品23内の光ファイバ25を伝搬してきた第31光L31は、第1スタブ部品37の光ファイバ41を伝搬した後に、光ファイバ41の端部から発散的に広がる第32光L32になって、この第32光L32はプリズム21の第1光端面21aを通して凸曲面21cに入射する。第32光L32は、凸曲面21cにより反射されて、収束的な第33光L33になる。第33光L33は、プリズム21の第2光端面21bを通して光集積素子13の光カプラ19に入射する。図8の(b)部に示されるように、逆に、光カプラ19から放出された第41光L41は、発散的に第2光端面21bを通して凸曲面21cに入射する。第41光L41は、凸曲面21cにより反射されて、収束的な第42光L42になる。第42光L42は、プリズム21の第1光端面21aを通して光ファイバ41の一端に入射して、第43光L43になって、光ファイバ41を伝搬する。第43光L43は、第1スタブ部品37の光ファイバ41を伝搬した後に、光配線部品23内の光ファイバ25の端部25cに光学的に結合されて、引き続き光ファイバ25を伝搬する。
図9を参照しながら、構造35cにおける光伝搬を説明する。図9の(a)部に示されるように、光配線部品23内の光ファイバ25を伝搬してきた第51光L51は、光ファイバ25の端部25cから発散的に広がる第52光L52になって、この第52光L52はプリズム21の第1光端面21aを通して凸曲面21cに入射する。第52光L52は、凸曲面21cにより反射されて、収束的な第53光L53に変換される。第53光L53は、プリズム21の第2光端面21bを通して第2スタブ部品45の光ファイバ41に入射する。この第54光L54は、第2スタブ部品45の光ファイバ41を伝搬した後に、光ファイバ41から光集積素子13の光カプラ19に入射する。図9の(b)部に示されるように、逆に、光集積素子13内で処理された光は、光カプラ19から第2スタブ部品45の光ファイバ41に入射して第61光L61になる。第61光L61は第2スタブ部品45の光ファイバ41を伝搬した後に、第2スタブ部品45の光ファイバ41の端部から発散的に広がる第62光L62になって、この第62光L62はプリズム21の第2光端面21bを通して凸曲面21cに入射する。第62光L62は、凸曲面21cにより反射されて、収束的な第63光L63(反射光)に変換される。第63光L63は、プリズム21の第1光端面21aを通して光配線部品23内の光ファイバ25の端部25cに入射して、第64光L64が光ファイバ25内を伝搬する。
(実施例1)
図10を参照しながら、構造35aの実施例を説明する。光学装置11aは接続のための構造35aを有する。構造35a内の光接続部品は、図1に示されるプリズム21及び光配線部品23を含む。シリコンフォトニクス素子Dは光送受信素子である。図10の(a)部は光学装置11aを示す平面図であり、図10の(b)部は光学装置11aを示す側面図である。
プリズム21の材質:BK7。
プリズム21の高さ:HP=1.4mm。
プリズム21の幅:WP=4.75mm。
プリズム21の奥行き:DP=1.4mm。
凸曲面21cのピッチ:PP=0.25mm。
ホルダ27の材質:ホウケイ酸ガラス。
ホルダ27の高さ:HH=1.5mm。
ホルダ27の幅:WH=5.0mm。
ホルダ27の長さ:LH=6.0mm。
光ファイバ25のピッチ:PF=0.25mm。
第1接着部材33、第2接着部材40:UV硬化エポキシ樹脂。
シリコンフォトニクス素子Dの幅:WD=7.5mm。
グレーティングカプラのピッチ:PG=0.25mm。
光ファイバ25:石英製のシングルモード光ファイバ。
シリコンフォトニクス素子Dの上面から光接続部品15の上面までの距離D1:2mm以下。
構造35aでは、光配線部品23が、光集積素子13の主面13aから離れるように、プリズム21の第1光端面21aに第2接着部材40によって固定されている。光配線部品23はプリズム21によって支持されている。光配線部品23の光ファイバ25は、単一の基準面に沿って一次元に配列されており、この基準面は、光配線部品23内のホルダ27の厚さの半分よりも下面に近い。光ファイバ25の配列面がホルダ27の上面又は下面のいずれかに近く上面と下面との中心面から外れているので、ホルダ27を用いることによるプリズム21のサイズ増大を避けることができる。光ファイバ25の配列面がホルダ27の上面と下面との中心面から外れていることにより、ホルダ27の下面が光集積素子13の主面13aに接触するのを避けることができ、同時にホルダ27の厚さを増してホルダ27に十分な強度を持たせることができる。構造35aのホルダ27では、上部部材27cの方が下部部材27dよりも厚い。光ファイバ25の配列面の位置は、上部部材27cと下部部材27dの厚さを変えることによって決めることができる。また構造35aのホルダ27では、上部部材27cの方が下部部材27dよりも長い。ホルダ27の第2端面27b近傍では、光ファイバ25が下部部材27dに覆われていない領域がある。この領域内において、接着部材によって光ファイバ25が上部部材27cに固定される。下部部材27dを短くすることにより、光ファイバ25を好適に固定でき、さらに固定するための接着部材が第2端面27bに回り込むのを防ぐことができる。プリズム21及びホルダ27はUV光に対して透明な材料からなり、第1接着部材33はUV光によって硬化する樹脂からなる。プリズム21と光集積素子13との間に硬化前の接着部材を塗布した後にプリズム21の位置を光学的に最適な位置に調芯し、その後にプリズム21及びホルダ27の上方からUV光を照射して第1接着部材33を硬化させるという作製手順が可能になる。このため、プリズム21と光集積素子13との間において良好な光学的結合を得ることができる。
(実施例2)
図11を参照しながら、構造35bの実施例を説明する。光学装置11bは接続のための構造35bを有する。構造35b内の光接続部品は、図1に示されるプリズム21、光配線部品23及び第1スタブ部品37を含む。図11の(a)部は光学装置11bを示す平面図であり、図11の(b)部は光学装置11bを示す側面図である。実施例1におけるプリズム21及びホルダ27に対して、第1スタブ部品37が追加される。
第1スタブ部品37の厚さ:HS=1.5mm。
第1スタブ部品37の幅:WS=6.5mm。
第1スタブ部品37の長さ:LS=2.0mm。
接着部材43a、43b:UV硬化エポキシ樹脂。
第1スタブ部品37内の光ファイバ41:石英製のシングルモード光ファイバ。
シリコンフォトニクス素子Dの上面から光接続部品15の上面までの距離D2:2mm以下。
構造35bでは、光配線部品23が、第1スタブ部品37に接着部材43bによって固定されている。第1スタブ部品37は、光集積素子13の主面13aの縁から延出するようにプリズム21の第1光端面21aに接着部材43aによって固定されている。第1スタブ部品37の下面は、光集積素子13の主面13aに接触しないようにプリズム21の第1光端面21aに接着部材43aによって固定されている。光配線部品23は、プリズム21及び第1スタブ部品37によって支持されている。第1スタブ部品37の幅は、プリズム21の幅より大きく、また光配線部品23の幅より大きい。第1スタブ部品37の光ファイバ41は、単一の基準面に沿って一次元に配列されており、この基準面は、第1スタブ部品37内のスタブ39の厚さの半分よりも下面に近い。光ファイバ41の配列面がスタブ39の上面又は下面のいずれかに近く上面と下面との中心面から外れているので、第1スタブ部品37を用いることによるプリズム21のサイズ増大を避けることができる。第1スタブ部品37と光配線部品23とは着脱可能な構造とすることができる。構造35bを作製する手順として、まずは第1スタブ部品37とプリズム21と光集積素子13との間で光学的な調芯を行い、これらを第1接着部材33及び接着部材43aを用いて固定する。第1スタブ部品37、プリズム21、第1接着部材33、接着部材43a及び光集積素子13は、いずれも耐熱性に優れる材料から選ぶ。第1スタブ部品37とプリズム21と光集積素子13の三者を固定した状態のものを、リフローハンダ付けといった高温工程で別の電気回路基板に実装とすることが可能となる。高温工程が完了した後に、光配線部品23を接着部材により第1スタブ部品37に固定することができる。光配線部品23が仮に熱に弱い光ファイバ等を含んでいても、高温工程では光配線部品23は装着されていないので、光ファイバが熱で劣化するといった問題を避けることができる。
(実施例3)
図12を参照しながら、構造35cの実施例を説明する。光学装置11cは接続のための構造35cを有する。構造35c内の光接続部品は、図1に示されるプリズム21、光配線部品23及び第2スタブ部品45を含む。図12の(a)部は光学装置11cを示す平面図であり、図12の(b)部は光学装置11cを示す側面図である。実施例1におけるプリズム21及びホルダ27に対して、第2スタブ部品45が追加される。
第2スタブ部品45の厚さ:HS=1.5mm。
第2スタブ部品45の幅:WS=6.5mm。
第2スタブ部品45の長さ:LS=2.0mm。
第2スタブ部品45内の光ファイバ41:石英製のシングルモード光ファイバ。
シリコンフォトニクス素子Dの上面から光接続部品15の上面までの距離D3:4.5mm以下。
構造35cでは、プリズム21の第2光端面21bが第2スタブ部品45上に接着部材47によって固定されている。光配線部品23が、プリズム21の第1光端面21a及び第2スタブ部品45に第2接着部材40によって固定されている。光配線部品23は、第2スタブ部品45から離れており、また光集積素子13の主面13aから離れている。光配線部品23はプリズム21によって支持されている。第2スタブ部品45の幅は、プリズム21の幅より大きく、また光配線部品23の幅より大きい。第2スタブ部品45内の光ファイバ41は単一の基準面に沿って一次元に配列されており、この基準面は第2スタブ部品の両側面の中心面から外れている。光配線部品23の光ファイバ25は、単一の基準面に沿って一次元に配列されており、構造35cでは、この基準面は、光配線部品23内のホルダ27の中心面に位置することができる。第2スタブ部品の光ファイバ41の配列面が第2スタブ部品45の中心面から外れているので、第2スタブ部品45と光配線部品23との配置における干渉を避けることができる。光配線部品23が、プリズム21と第2スタブ部品45との両方に固定されているので、固定の強度が増す。
光配線部品又はスタブ部品にプリズムを組み立てる際の接着を説明する。光配線部品23及びプリズム21を一列に配列する。光配線部品23の光ファイバ25からプリズム21の第1光端面21aに光を入射させて、プリズム21の第2光端面21bからの出射光の量を測定して、光配線部品23及びプリズム21の光学的な調芯を行う。この調芯による位置決めの後に、接着剤を固化させて光配線部品23にプリズムを組み立てる。光学的な調芯の際に、又は固化の際に、接着剤の余剰分は、重力の方向(下方へ)に自重により流れて、凸曲面21c及び第2光端面21bに回り込む可能性がある。回り込んだ余剰分は、光の反射や光の透過を攪乱することもある。
図13に示されるように、プリズム21は、第1光端面21a及び第2光端面21bが出会う縁に面取り(C面形状)或いは曲面状に丸め(R面形状)の構造を有することができる。また、接着剤の余剰分による攪乱を避けるために、図13の(a)部に示されるように、光配線部品23及びプリズム21を鉛直上方(重力の向きと逆方向)に配列する。矢印Gは、重力の向きを示す。或いは、接着剤の余剰分による攪乱を避けるために、図13の(b)部に示されるように、光配線部品23及びプリズム21を水平(重力の向きに対して実質的に直交する方向)に配列する。これらの組み立てにおいて、部品の配列及び/又はプリズムの構造により、凸曲面21c及び第2光端面21bへ接着剤の余剰分が回り込むことを回避できる。
図14に示されるように、プリズム21は、第1光端面21a及び傾斜面21dが出会う縁に面取り(C面形状)或いは曲面状に丸め(R面形状)の構造を有することができる。また、接着剤の余剰分による攪乱を避けるために、図14の(a)部に示されるように、光配線部品23及びプリズム21を鉛直上方(重力の方向と逆方向)に配列する。或いは、接着剤の余剰分による攪乱を避けるために、図14の(b)部に示されるように、光配線部品23及びプリズム21を水平(重力の向きに対して実質的に直交する方向)に配列する。これらの組み立てにおいて、部品の配列及びプリズムの構造により、凸曲面21c及び第2光端面21bへ接着剤の余剰分が回り込むことを回避できる。
プリズム21において、面取り(C面形状)或いは曲面状に丸め(R面形状)の構造は、プリズムの光端面(例えば第1光端面21a)及び傾斜面21dが出会う縁に加えて、第1光端面21a及び第2光端面21bが出会う縁に設けられることができる。また、面取り(C面形状)或いは曲面状に丸め(R面形状)の構造は、第1光端面21a及び傾斜面21dが出会う縁並びに第1光端面21a及び第2光端面21bが出会う縁に加えて、第2光端面21b及び傾斜面21dが出会う縁に設けられることができる。
図15は、光配線部品にプリズムを組み立てた組立体(光接続部品15)を光集積素子13に固定する際の接着を模式的に説明する図面である。プリズム21が、第2光端面21b及び傾斜面21dが出会う縁に、面取り(C面形状)或いは曲面状に丸め(R面形状)の構造を備えることができる。この構造によれば、光接続部品15)を光集積素子13に固定する際に、余剰接着剤が、凸曲面21cに回り込むことを回避できる。図16の(a)部及び(b)部は、プリズム軸Pxに直交する断面(例えば図2におけるIIb−IIb線に沿った断面)においてプリズムを示す。図16の(a)部及び(b)部に示されるように、面取り(C面形状)或いは曲面状に丸め(R面形状)の構造は、0.1〜0.3mm程度であることができる。十分な集光及び光反射を可能にするために、凸曲面21cは回転楕円体の曲面の一部を備えることが好ましく、凸曲面21cは、傾斜面21d上における0.2〜0.5mmの最大長DMAXを有することができ、傾斜面21d上における0.2〜0.25mmの最小長DMINを有することができる。傾斜面21dは、プリズム軸Pxに直交する方向において例えば1.6mm程度の幅を有する。凸曲面21cの最小長を示す向きをプリズム軸の方向に向けることにより、光ファイバ25の配列ピッチ及び光集積素子13における光カプラの配列ピットを縮小できる。
図17は、プリズムの具体例を示す図面である。図17の(a)部〜(c)部は、プリズム軸Pxに直交する断面(例えば図2におけるIIb−IIb線に沿った断面)においてプリズムを示す。図17の(a)部に示されるように、プリズム21の傾斜面21dは、第1光端面21a及び傾斜面21dが出会う縁から凸曲面21cの配列を隔置する第1溝GV1を備えることができる。或いは、プリズム21の傾斜面21dは、第2光端面21b及び傾斜面21dが出会う縁から凸曲面21cの配列を隔置する第2溝GV2を備えることができる。必要な場合には、プリズム21の傾斜面21dは、第1溝GV1及び第2溝GV2を備えることができる。第1溝GV1及び第2溝GV2の深さは例えば0.1〜0.3mm程度であることができ、余剰の接着剤が凸曲面21cに回り込むのを回避することができる。凸曲面21cの配列は第1溝GV1と第2溝GV2との間に設けられる。
図17の(b)部に示されるように、プリズム21の傾斜面21dは、第1光端面21a及び傾斜面21dが出会う縁から凸曲面21cの配列を隔置する第1段差S1TPを備えることができる。或いは、プリズム21の傾斜面21dは、第2光端面21b及び傾斜面21dが出会う縁から凸曲面21cの配列を隔置する第2段差S2TPを備えることができる。必要な場合には、プリズム21の傾斜面21dは、第1段差S1TP及び第2段差S2TPを備えることができる。第1段差S1TP及び第2段差S2TPの高さは例えば0.1〜0.3mm程度であることができ、余剰の接着剤が凸曲面21cに回り込むのを回避することができる。凸曲面21cの配列は第1段差S1TPと第2段差S2TPとの間に設けられる。
図17の(c)部に示されるように、プリズム21の傾斜面21dは、第1光端面21a及び傾斜面21dが出会う縁から凸曲面21cの配列を隔置する第1壁WL1を備えることができる。或いは、プリズム21の傾斜面21dは、第2光端面21b及び傾斜面21dが出会う縁から凸曲面21cの配列を隔置する第2壁WL2を備えることができる。必要な場合には、プリズム21の傾斜面21dは、第1壁WL1及び第2壁WL2を備えることができる。第1壁WL1及び第2壁WL2の高さは例えば0.1〜0.3mm程度であることができ、余剰の接着剤が凸曲面21cに回り込むのを回避することができる。凸曲面21cの配列は第1壁WL1と第2壁WL2との間に設けられる。
図17の(a)部〜(c)部に示されるプリズム21では、傾斜面21dの幅は例えば2mm程度である。
図17の(d)部に示されるように、第1溝GV1、第1段差S1TP、及び第1壁WL1は、第1光端面21a及び傾斜面21dが出会う縁に沿って延在することができる。また、第2溝GV2、第2段差S2TP、及び第2壁WL2は、第1光端面21a及び傾斜面21dが出会う縁、第2光端面21b及び傾斜面21dが出会う縁に沿って延在することができる。図17の(e)部に示されるように、第1壁WL1及び第2壁WL2は、凸曲面21cの配列を囲むように設けられることができる。同様に、第1溝GV1及び第2溝GV2は、凸曲面21cの配列を囲むように設けられることができ、第1段差S1TP及び第2段差S2TPは、凸曲面21cの配列を囲むように設けられることができる。図17の(a)部〜(e)部に示されるプリズム21は、接着剤の回り込みが光学特性に与える影響を低減できる。上記の障壁の縁と凸曲面21cの縁との間隔は、0.1〜0.5mm程度であることができる。余剰の接着剤が凸曲面21cに回り込むのを回避することができる。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、簡単な構造を有し光ファイバと光集積素子との光結合を可能にすると共に装置の高さの増大を避ける構造の光学装置を提供できる。
11、11a、11b、11c…光学装置、13…光集積素子、15…光接続部品、19…光カプラ、21…プリズム、23…光配線部品、21a…第1光端面、21b…第2光端面、21c…凸曲面、25…光ファイバ、27…ホルダ、37…第1スタブ部品、39…スタブ、41…光ファイバ。

Claims (7)

  1. 光通信のための光学装置であって、
    光通信のための複数の光素子及び複数の光カプラを含む光集積素子と、
    前記光集積素子の主面に固定された光接続部品と、
    を備え、
    前記光接続部品は、プリズム及び光配線部品を含み、
    前記プリズムは、第1光端面、第2光端面、及び前記第1光端面及び前記第2光端面の一方から入射した光を他方に反射する凸曲面を含み、
    前記光配線部品は、第1部分及び第2部分を有する複数の光ファイバと、第1端面及び第2端面を有するホルダとを含み、前記光ファイバの前記第1部分は前記ホルダに保持されて、前記光ファイバの前記第1部分が前記ホルダの前記第1端面から前記第2端面まで延在し、前記光ファイバの前記第1部分の端部は、前記ホルダの前記第1端面に位置しており、前記第2部分は前記ホルダの前記第2端面から延出し、前記第1端面は前記第2端面の反対側にあり、
    前記プリズムの前記第1光端面は、前記複数の光ファイバの前記第1部分の前記端部に光学的に結合され、
    前記プリズムの前記第2光端面は、前記光集積素子の前記複数の光カプラに光学的に結合される、光学装置。
  2. 前記光接続部品を前記光集積素子に固定する接着部材を更に備える、請求項1に記載された光学装置。
  3. 前記光接続部品は、前記プリズムと前記光配線部品との間に設けられた第1スタブ部品を更に含み、
    前記第1スタブ部品は、前記プリズムの前記第1光端面に接着により固定され、前記第1スタブ部品は、前記光配線部品に接着により固定され、
    前記第1スタブ部品の第1面は、前記プリズムの前記第1光端面に光学的に結合され、前記第1スタブ部品の第2面は、前記光配線部品に光学的に結合され、
    前記第1スタブ部品は、前記第1面から前記第2面に延在する光導波路を有する、請求項1又は請求項2に記載された光学装置。
  4. 前記光配線部品は、前記プリズムの前記第1光端面に接着により固定される、請求項1又は請求項2に記載された光学装置。
  5. 前記光接続部品は、前記プリズムと前記光集積素子との間に設けられた第2スタブ部品を更に含み、
    前記第2スタブ部品は、前記プリズムの前記第2光端面に接着により固定され、
    前記第2スタブ部品の第1面は、前記プリズムの前記第1光端面に光学的に結合され、前記第2スタブ部品の第2面は、前記光集積素子に光学的に結合され、
    前記第2スタブ部品は、前記第2スタブ部品の前記第1面から前記第2面に延在する光導波路を有する、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載された光学装置。
  6. 前記プリズムの前記第2光端面は、前記光集積素子に接着により固定される、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載された光学装置。
  7. 前記光配線部品は、前記光ファイバの前記第2部分の端部に設けられた光コネクタを更に含む、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載された光学装置。
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