JP2016084020A - 車載表示制御装置及び車載表示システム - Google Patents

車載表示制御装置及び車載表示システム Download PDF

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Abstract

【課題】表示装置に表示を表示させる場合で表示の色と背景の色との色差が大きい場合は、縁取りは不要な表示となってしまい、運転者にとってかえって表示を視認し難くなるという問題点があった。【解決手段】車載表示制御装置内に、表示装置9に表示させる表示の背景の第一の色を検出する検出装置6から第一の色を取得する背景色取得部16と、表示装置9に第二の色を用いて表示を表示させるための表示情報を取得する表示情報取得部17aと、第一の色と第二の色とに基づき表示装置9に第三の色で表示させる縁取りの要否を判断する要否判断部18と、要否判断部18の判断に基づき表示装置9の制御をする表示制御部20とを設けるようにする。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載される表示装置の表示を制御する車載表示制御装置及び車載表示システムに関するものである。
従来の車載表示制御装置及び車載表示システムは、表示装置によりフロントガラスに表示される表示よりも常に明るい色で車載表示制御装置が縁取りを合成し、縁取られた表示をフロントガラスに表示する。そのため、例えば青色の表示の背景の色が灰色である場合でも、比較的明るい色である水色の縁取りを表示とともに表示させることにより、運転者にとって表示の視認性がよくなる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−25871(第3頁、第1図)
しかしながら、例えば青色の表示と白色の背景である場合等、表示の色と背景の色との色差が大きい場合は、縁取りは不要な表示となってしまう。むしろ、表示の色と背景の色との色差が大きい場合において縁取りを表示とともに表示させることにより、運転者にとってかえって表示を視認し難くなるという問題点があった。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであって、不要な表示を抑制し、運転者にとってより表示の視認性がよい制御を行う車載表示制御装置及び車載表示システムを提供することを目的とする。
本発明に係る車載表示制御装置は、表示装置に表示させる表示の背景の第一の色を検出する検出装置から第一の色を取得する背景色取得部と、表示装置に第二の色を用いて表示を表示させるための表示情報を取得する表示情報取得部と、第一の色と第二の色とに基づき表示装置に第三の色で表示させる縁取りの要否を判断する要否判断部と、要否判断部の判断に基づき表示装置の制御をする表示制御部とを備える。
本発明に係る車載表示システムは、制御を行う車載表示制御装置と表示を表示させる表示装置とを備える車載表示システムであって、車載表示制御装置は、表示装置に表示させる表示の背景の第一の色を検出する検出装置から第一の色を取得する背景色取得部と、表示装置に第二の色を用いて表示を表示させるための表示情報を取得する表示情報取得部と、第一の色と第二の色とに基づき表示装置に第三の色で表示させる縁取りの要否を判断する要否判断部と、要否判断部の判断に基づき表示装置の制御をする表示制御部とを備え、表示装置は、表示制御部の制御に基づき表示を表示させる。
本発明に係る車載表示制御装置及び車載表示システムによれば、表示の色と背景の色との色差が大きい場合における縁取りの不要な表示を抑制できる。よって、表示の色と背景の色との色差が大きい場合に縁取りを表示させることが抑制されるため、運転者にとってより表示の視認性がよくなる。
本発明の車載表示制御装置及び車載表示システムに係るヘッドアップディスプレイ装置の断面図である。 本発明の車載表示制御装置及び車載表示システムに係るヘッドアップディスプレイ装置の表示例である。 本発明に係る実施の形態1の車載表示システムを含む車載電装システムの電気的な構成を示すブロック図である。 本発明の車載表示制御装置及び車載表示システムに係るヘッドアップディスプレイ装置における(a)表示の表示例と(b)表示と縁取りの表示例である。 本発明に係る実施の形態1の車載表示制御装置の動作を示すフロー図である。 本発明に係る実施の形態2の車載表示システムを含む車載電装システムの電気的な構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態2の車載表示制御装置の動作を示すフロー図である。 本発明に係る実施の形態3の車載表示システムを含む車載電装システムの電気的な構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態3の車載表示制御装置の動作を示すフロー図である。 本発明に係る実施の形態4の車載表示システムを含む車載電装システムの電気的な構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態4の車載表示制御装置の動作を示すフロー図である。 本発明に係る実施の形態5の車載表示システムを含む車載電装システムの電気的な構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態5の車載表示制御装置の動作を示すフロー図の一部である。 本発明に係る実施の形態5の車載表示制御装置の動作を示すフロー図の残りの部分である。 本発明の実施の形態5の車載表示制御装置及び車載表示システムに係るヘッドアップディスプレイ装置における(a)表示と基準となる面積を持つ縁取りの表示例と、(b)表示と面積を大きくした縁取りの表示例と、(c)表示と面積を小さくした縁取りの表示例である。
以下、本発明に係る車載表示制御装置及び車載表示システムをヘッドアップディスプレイ装置に適用したものを例に挙げて、図面を参照しつつ説明する。
実施の形態1.
本発明の車載表示制御装置及び車載表示システムに係るヘッドアップディスプレイ装置は、車両のダッシュボード内に設置される。図1は、本発明の車載表示制御装置及び車載表示システムに係るヘッドアップディスプレイ装置1の断面図を示す。ヘッドアップディスプレイ装置1は、表示の制御を行う車載表示制御装置100と、表示をフロントガラスに表示させるための表示光Lを投射する投射部2と、表示光Lを反射させる反射鏡3と、投射部2と反射鏡3と車載表示制御装置100等を収容するハウジング4と、表示光Lを透過させる透光性カバー5とを備える。車載表示制御装置100については、後述で詳細を説明する。
投射部2は、車載表示制御装置100の制御に基づき表示光Lを反射鏡3の方向に投射する。投射部2は、例えば液晶表示素子とバックライトとを備えた液晶パネルであり、バックライトで液晶表示素子を光らせて表示光Lを投射する。バックライトは、例えば発光ダイオードと発光ダイオードを点灯させる回路基板から構成される。なお、バックライトは発光ダイオードと発光ダイオードを点灯させる回路基板から構成されるとしたが、ランプ等の液晶表示素子を光らせられるものであればどのような発光体でもよい。さらに、投射部2は、例えば液晶表示素子とバックライトとを備えた液晶パネルであるとしたが、DLP(登録商標)素子と発光体を組み合わせたものまたはスクリーンとレーザーを組み合わせたもの等でもよい。
反射鏡3は、投射部2で投射された表示光Lをフロントガラスの方向に反射させる。反射鏡3は、自由曲面ミラーになっており、表示光Lを拡大してフロントガラスに投射することができる。なお、反射鏡3は、運転者から表示光Lが視認しやすい角度に調整可能に設けられている。
ハウジング4は、投射部2と反射鏡3と車載表示制御装置100等を収容している。ハウジング4は、反射鏡3で反射された表示光Lをフロントガラスに投射するために開口が設けられている。
透光性カバー5は、反射鏡3で反射された表示光Lを透過させる。透光性カバー5は、湾曲形状にハウジング4の開口に設けられ、アクリル等の透光性樹脂等からなるものである。
ヘッドアップディスプレイ装置1が投射し透光性カバー5を透過した表示光Lは、フロントガラスで運転者の方向に反射される。ヘッドアップディスプレイ装置1はフロントガラスに表示を虚像として表示させる。虚像として表示させる内容には例えばナビゲーション情報、車両速度情報、ハイビーム報知情報、障害物報知情報、車線逸脱報知情報、後方運転支援情報等がある。ヘッドアップディスプレイ装置1は、図2のように、虚像の表示を背景となる風景に重畳してフロントガラスに表示させる。図2は、本発明の車載表示制御装置及び車載表示システムに係るヘッドアップディスプレイ装置1の表示例である。表示画面21には、フロントガラス越しに見える背景となる道路22a及び建物29及び歩道30に、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23、車両速度のデジタル表示マーク24、ハイビーム点灯マーク25、障害物を囲むマーク27等の表示が重畳されて表示される。障害物を囲むマーク27については、フロントガラス越しに見える人26を障害物の例として記載している。
図3は、本発明に係る実施の形態1の車載表示システム101を含む車載電装システムの電気的な構成を示すブロック図である。車載表示システム101を含む車載電装システムは、表示をフロントガラスに表示させる表示装置9と、表示装置9によってフロントガラスに表示される表示の背景の色を検出する検出装置6と、表示すべき内容を抽出する抽出装置7と、表示すべき内容を表示装置9によってフロントガラスに表示させるための表示情報を格納している表示情報格納部8aと、表示装置9の制御を行う車載表示制御装置100とを備える。ここで、車載表示システム101とは、車載表示制御装置100と表示装置9とを備えるものである。
表示装置9は、車載表示制御装置100の制御に基づき表示をフロントガラスに表示させるものであり、例えば、本実施の形態では、表示装置9はヘッドアップディスプレイ装置1の投射部2、反射鏡3、ハウジング4及び透光性カバー5である。
検出装置6は、フロントガラス越しに見える風景の色を表示装置9の全体の背景の色として検出する車載カメラである。また、検出装置6は、車載カメラであるとしたが、背景の色を検出できればどのような装置でもよい。さらに、検出装置6は、風景の色を背景の色として検出するとしたが、背景の色の明度のみを検出してもよいし、少なくとも明度を含めて、この明度に色相もしくは彩度を組み合わせて検出してもよい。ここで、色とは色相、彩度、明度の各要素から構成されるものである。これらの色を構成する要素はいろいろな数値の記載の仕方があるが、本実施の形態では8ビットで表す場合を考える。したがって、例えば明度については、0から255の256階調の値で表すことができる。また、ここでは数値が大きいほど色が明るいことを示している。なお、以下では色を構成する要素を8ビットで表す場合としたが、もちろんその他のパーセント、0〜1.0の間で表す場合等に適応してもよいことは言うまでもない。
抽出装置7は、例えば、ナビゲーション装置10、速度センサ11、ヘッドライト装置12、障害物抽出装置13、車線逸脱検知装置14、後方運転支援装置15等であり、フロントガラスに表示すべき内容を抽出し、車載表示制御装置100に出力する。ここで、ナビゲーション装置10は、運転者が設定した目的地までの経路探索を行い、現在地の地名、目的地までの距離、曲がる方向等のナビゲーション情報を車載表示制御装置100に出力する。速度センサ11は、自車両の速度を検出し、車両速度情報を車載表示制御装置100に出力する。ヘッドライト装置12は、ライティングスイッチのオン/オフにより点灯/消灯を行い、さらに点灯時はロウビーム/ハイビームのスイッチの切替えを行う。そして点灯報知情報あるいはハイビーム報知情報を車載表示制御装置100に出力する。障害物抽出装置13は、自車両の周囲に存在する車両あるいは人間等の自車両が走行する上で障害物となるものを検出及び抽出し、運転者に知らせるべき障害物の情報である障害物報知情報を車載表示制御装置100に出力する。車線逸脱検知装置14は、自車両の車線の逸脱を検知し、車線逸脱報知情報を車載表示制御装置100に出力する。後方運転支援装置15は、後方運転をする際に車両あるいは人間等の障害物となるものを検知し、障害物の情報あるいは運転方法の情報等後方運転支援情報を車載表示制御装置100に出力する。なお、抽出装置7は、例えば、ナビゲーション装置10、速度センサ11、ヘッドライト装置12、障害物抽出装置13、車線逸脱検知装置14、後方運転支援装置15等であるとしたが、これに限るものではなく、フロントガラスに表示すべき内容を抽出し、車載表示制御装置100に出力するものであればどのようなものでもよい。
表示情報格納部8aは、抽出装置7から車載表示制御装置100に出力された表示すべき内容に基づき表示すべき内容を表示装置9によってフロントガラスに表示させるための表示情報を格納している。例えば、ナビゲーション情報としての現在地の地名の表示マーク、目的地までの距離の表示マーク、曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク、車両速度のアナログあるいはデジタル表示マーク、ハイビーム点灯マーク、障害物を囲むマーク、車線逸脱報知の表示マーク、後方運転時に障害物となるものを囲むマークあるいは運転方法の情報の表示マーク等、色あるいは形等が決まっているマーク等をフロントガラスに表示させるための情報である。表示情報は、表示すべき内容に予め紐付されている。図4(a)は、本発明の車載表示制御装置及び車載表示システムに係るヘッドアップディスプレイ装置1における表示の表示例である。ここで、図4は図2のナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23付近を拡大したものである。例えば、表示情報格納部8aは、図4(a)の背景となる道路22aに重畳するナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23を表示装置9によってフロントガラスに表示させるための表示情報を、ナビゲーション情報としての曲がる方向の情報に予め紐付して格納している。なお、本発明に係る実施の形態1では、運転者の視認性をよくするため、表示の色あるいは形等は予め決められ変更はされないものとするが、表示の色あるいは形等は運転者が好みの色あるいは形等に設定変更等することにより決められていてもよいし、新しく生成されたものでもよい。
車載表示制御装置100は、表示装置9の制御を行うものである。本実施の形態では、表示装置9の一部であるヘッドアップディスプレイ装置1のハウジング4内に車載表示制御装置100が設置されているが、ハウジング4の外に車載表示制御装置100を設置してもよい。また、図1では、投射部2と別体に車載表示制御装置100を設置しているが、投射部2内に車載表示制御装置100を設置してもよい。ヘッドアップディスプレイ装置1のハウジング4内に車載表示制御装置100が設置されている場合は、ヘッドアップディスプレイ装置1は車載表示制御装置100と表示装置9とを備える車載表示システム101となる。車載表示制御装置100は、表示情報取得部17aと、背景色取得部16と、要否判断部18と、合成部19と、表示制御部20とを備える。
表示情報取得部17aは、抽出装置7から表示すべき内容を取得する。表示情報取得部17aは、抽出装置7から取得した表示すべき内容に基づき、表示すべき内容のマーク等のような表示を表示装置9によってフロントガラスに表示させるための表示情報を表示情報格納部8aから取得する。
背景色取得部16は、表示情報取得部17aが取得した表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の背景の色を検出装置6から取得する。つまり、表示が表示される位置により取得する背景の色が異なる。表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の中に背景の色が複数色ある場合は、平滑化した色を背景の色とする。例えば、図2の車両速度のデジタル表示マーク24の背景には道路22a及び建物29があるが、これらを面積で重みづけして平滑化した色を車両速度のデジタル表示マーク24の背景の色とする。なお、背景の色が複数色ある場合は、平滑化した色を背景の色とするとしたが、背景の色で広い面積を占める色等でもよい。また、背景色取得部16は、検出装置6から背景の色を取得するとしたが、背景の色の明度のみを取得してもよいし、少なくとも明度を含めて、この明度に色相もしくは彩度を組み合わせて取得してもよい。
要否判断部18は、背景色取得部16で取得した背景の色と表示情報取得部17aで取得した表示情報が指定する色とに基づき表示装置9にさらにマーク等の表示すべき内容の表示とともに縁取りをフロントガラスに表示させるかどうかの判断をする。図4(b)は、本発明の車載表示制御装置及び車載表示システムに係るヘッドアップディスプレイ装置1における表示と縁取りの表示例である。縁取りとは、例えば、図4(b)の縁取り28a等のことである。ただし、縁取りとは、表示全体を囲むものだけではなく、表示の周りの一部を囲むものであればよい。また、縁取りは幅が均等でもよいし、不均等でもよい。さらに、文字にも縁取りを付けているが、付けなくてもよい。要否判断部18は、例えば、背景の色と表示情報が指定する色との明度差が閾値α以上であるかを演算し、表示装置9に縁取りを表示させるかどうかを判断する。具体的には、背景の色と表示情報が指定する色との明度差が閾値α以上である場合、表示装置9に縁取りを表示させないと判断し、背景の色と表示情報が指定する色との明度差が閾値α未満である場合、表示装置9に縁取りを表示させると判断する。ここで、明度差とは明度の差の絶対値である。すなわち、背景の色と表示情報が指定する色との明度の差の絶対値が閾値α以上である場合、表示装置9に縁取りを表示させないと判断し、背景の色と表示情報が指定する色との明度の差の絶対値が閾値α未満である場合、表示装置9に縁取りを表示させると判断する。また、閾値αは、背景の色と表示の色との明度差が大きく、背景に表示を重畳して表示した場合に表示が視認しやすくなる明度差の境界線を示し、0から255の256階調において例えば50とする。なお、閾値αは、50であるとしたが、背景の色と表示の色との明度差が大きく、背景に表示を重畳して表示した場合に表示が視認しやすくなる明度差となる値であればよい。また、縁取りは、予め色が決められており、表示に関わらず同じ色に予め決められていてもよいし、表示ごとに色を変えて予め決められていてもよい。例えば、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークとハイビーム点灯マークとともに縁取りをフロントガラスに表示させる場合、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りもハイビーム点灯マークの縁取りも赤色にして表示に関わらず同じ色に予め決められていてもよいし、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りは赤色にし、ハイビーム点灯マークの縁取りは青色にするというように表示ごとに色を変えて予め決められていてもよい。
合成部19は、要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させると判断した場合に、表示に予め決められた色の縁取りを合成する。例えば、要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させると判断した場合に、表示であるナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークに予め決められた色の縁取りを合成する。
表示制御部20は、要否判断部18の判断に基づき表示装置9の制御をする。表示制御部20は、例えば、要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させると判断した場合は、表示であるナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークと縁取りとをフロントガラスに表示させるように表示装置9を制御する。また、表示制御部20は、例えば、要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させないと判断した場合は、縁取りは表示させずナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークをフロントガラスに表示させるように表示装置9を制御する。
次に、本発明に係る実施の形態1の車載表示制御装置100の動作について説明する。図5は本発明に係る実施の形態1の車載表示制御装置100の動作を示すフロー図である。図5を用いて、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークを具体例に挙げて車載表示制御装置100の動作を以下に説明する。
表示情報取得部17aは、表示を表示装置9によってフロントガラスに表示させる場合、抽出装置7から表示すべき内容であるナビゲーション情報としての曲がる方向の情報を取得し、ナビゲーション情報としての曲がる方向の情報に基づきナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報を表示情報格納部8aから取得する(ステップS101)。
背景色取得部16は、表示情報取得部17aが取得したナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報に基づき、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークが表示されるフロントガラスの位置で、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの面積と同じ面積の背景の色を検出装置6から取得する。ここでは、具体的には車載カメラである検出装置6から図4(a)または図4(b)のフロントガラス越しに見える背景となる道路22aの色を背景の色として取得する。(ステップS102)。
要否判断部18は、背景色取得部16から取得した背景の色と表示情報取得部17aから取得した予め決められたナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色との明度差が閾値α(ここでは50)以上であるかを演算し、表示装置9に縁取りを表示させるかどうかの判断をする(ステップS103)。
背景の色とナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色との明度差が閾値50以上である場合、つまり要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させないと判断した場合(ステップS103:Yes)、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークに縁取りをつけず、そのままにする。表示制御部20は、図4(a)に示すような縁取りのないナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23をフロントガラスに表示させるように表示装置9を制御する(ステップS105)。
一方、ステップS103において、背景の色とナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色との明度差が閾値50未満である場合、つまり要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させると判断した場合(ステップS103:No)、合成部19は、図4(b)のようなナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークに予め決められた色の縁取りを合成する(ステップS104)。表示制御部20は、図4(b)に示すような縁取り28aのあるナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23をフロントガラスに表示させるように表示装置9を制御する(ステップS105)。
電源をOFFにすることあるいは終了操作がなされる等の処理の終了のトリガーがあるまで上記のような処理を繰り返すことによって、自車両が走行する度に更新される背景となるフロントガラス越しに見える風景に対して、運転者にとってより表示の視認性がよくなる制御を行うことが出来る。なお、上記のような処理を繰り返すとしたが、繰り返さず一回行うだけでもよい。
以上述べたように、本実施の形態にて示した車載表示制御装置100及び車載表示システム101は、要否判断部18が背景色取得部16で取得した背景の色と表示情報取得部17aで取得した表示情報が指定する色とに基づき表示装置9に縁取りを表示させるかどうかの判断をし、表示制御部20が要否判断部18の判断に基づき表示装置9の制御をするため、表示の色と背景の色との明度差が大きい場合における縁取りの不要な表示を抑制できる。よって、表示の色と背景の色との明度差が大きい場合に縁取りを表示させることが抑制されるため、運転者にとってより表示の視認性がよくなる。
なお、上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置100及び車載表示システム101では、ヘッドアップディスプレイ装置1が表示をフロントガラスに表示させるとしたが、ヘッドアップディスプレイ装置1が表示をコンバイナーに表示させてもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態1の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置100及び車載表示システム101では、検出装置6はフロントガラス越しに見える風景の色を表示装置9の全体の背景の色として検出し、背景色取得部16は表示情報取得部17aが取得した表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の背景の色を検出装置6から取得するとした。しかし、検出装置6が表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積のフロントガラス越しに見える風景の色を背景の色として検出し、背景色取得部16は検出装置6からすでに表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積となっている背景の色を取得してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態1の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置100及び車載表示システム101では、背景色取得部16は表示情報取得部17aが取得した表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の背景の色を検出装置6から取得するとした。しかし、背景色取得部16は例えば表示よりも1cm幅が大きい面積等の表示よりも大きい面積または表示よりも小さい面積の背景の色を検出装置6から取得してもよい。また、背景色取得部16は例えば表示が表示される位置から3cm離れた位置で、半径1cmの円の面積等ある程度表示の近傍である位置で所定面積の背景の色を検出装置6から取得してもよい。これらは検出装置6が表示情報に基づき背景の色を取得する場合も同様である。さらに、背景色取得部16は表示装置9の全体の背景の色を取得してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態1の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置100及び車載表示システム101では、本発明に係る車載表示制御装置100及び車載表示システム101をヘッドアップディスプレイ装置1に適用したものを例に挙げて説明したが、センターディスプレイに適用してもよい。また、運転席の目の前に位置する車速メータ、タコメータ、燃料残量あるいはナビ情報などの車両情報をデジタル表示するインテリジェントパネルに適用してもよい。ただし、ヘッドアップディスプレイ装置1と異なり、風景が透けて見えるわけではないため、背景は表示させる必要がある。背景の内容は、ヘッドアップディスプレイ装置1に適用した時と同様に、検出装置6である車載カメラが検出したフロントガラス越しに見える風景としてもよいし、運転者が背景を設定可能な場合、車載カメラが検出した風景ではなく運転者が設定した好みの背景でもよい。背景が運転者の設定した好みの背景の場合、検出装置6は車載カメラではなく、運転者が背景の設定を操作可能な操作部が背景の色を検出し、背景色取得部16に背景の色を出力する。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、背景が車載カメラの検出した風景の場合は、ヘッドアップディスプレイ装置1に適用した時と同様に、上記した実施の形態1の効果を得ることができる。さらに背景が運転者の設定した好みの背景の場合においても、背景が運転者の操作によって変化するという課題があり、それを解決する上記した実施の形態1の効果を得ることができる。なお、上記した実施の形態1と同様に、背景の色が複数色ある場合は、背景の色を平滑化した色を背景の色とする。また、背景の色で広い面積を占める色等を背景の色にしてもよい。フロントガラス越しに見える風景を背景とする場合、検出装置6は車載カメラであるとしたが、風景を検出できればどのような装置でもよい。さらに、検出装置6は、背景の色を検出するとしたが、背景の色の明度のみを検出してもよいし、少なくとも明度を含めて、この明度に色相もしくは彩度を組み合わせて検出してもよい。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置100及び車載表示システム101では、要否判断部18は、明度を用いて判断したが、色相または彩度で判断してもよい。また、色相と彩度と明度との組み合わせで判断してもよい。本実施の形態では、明度差を用いたが、色差を用いてもよい。色差は色相差と彩度差と明度差を組み合わせたものであり、本実施の形態の明度差とは、色差の色相差と彩度差を考慮しないときに相当する。すなわち、明度差とは、色差の特別な場合を意味している。このとき、検出装置6及び背景色取得部16は、少なくとも要否判断部18が用いる色を構成する要素を含めて検出及び取得する。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態1の効果を得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、表示情報取得部17aは縁取りが予め合成されていない表示の表示情報を取得し、要否判断部18が表示装置9に縁取りをフロントガラスに表示させると判断した場合に、合成部19で表示に予め決められた色の縁取りを合成した。実施の形態2の車載表示制御装置200及び車載表示システム201は、図6及び図7に示すように、合成部19の代わりに縁取りを削除する削除部31を備え、表示情報取得部17bは縁取りが予め合成されている表示の表示情報を取得し、要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させないと判断した場合に、削除部31で表示に予め決められた縁取りを削除する点で異なっている。ここで、車載表示システム201とは、車載表示制御装置200と表示装置9とを備えるものである。それ以外の車載表示制御装置200及び車載表示システム201は、実施の形態1と同様である。
図6は本発明に係る実施の形態2の車載表示システム201を含む車載電装システムの電気的な構成を示すブロック図である。以下の説明において既に説明した構成については同一符号を付して、重複する説明を省略する。
表示情報格納部8bは、抽出装置7から車載表示制御装置200に出力された表示すべき内容に基づき表示すべき内容を表示装置9によってフロントガラスに表示させるための表示情報を格納している。さらに表示情報によりフロントガラスに表示させる表示には予め縁取りも合成されている。例えば、図4(b)に示すように、表示情報格納部8bは縁取り28aが合成されているナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23の表示情報をナビゲーション情報としての曲がる方向の情報に予め紐付して格納している。以下は実施の形態1と同様に、表示情報とは、表示すべき内容に予め紐付され、表示すべき内容の表示をフロントガラスに表示させるための情報である。例えば、ナビゲーション情報としての現在地の地名の表示マーク、目的地までの距離の表示マーク、曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク、車両速度のアナログあるいはデジタル表示マーク、ハイビーム点灯マーク、障害物を囲むマーク、車線逸脱報知の表示マーク、後方運転時に障害物となるものを囲むマークあるいは運転方法の情報の表示マーク等、色あるいは形等が決まっているマーク等をフロントガラスに表示させるための情報である。なお、本発明に係る実施の形態2でも、運転者の視認性をよくするため、表示の色あるいは形等は予め決められ変更はされないものとするが、表示の色あるいは形等は運転者が好みの色あるいは形等に変更する等によって変更されてもよいし、新しく生成されたものでもよい。
表示情報取得部17bは、抽出装置7から表示すべき内容を取得する。表示情報取得部17bは、抽出装置7から取得した表示すべき内容に基づき、予め縁取りが合成された表示すべき内容のマーク等のような表示を表示装置9によってフロントガラスに表示させるための表示情報を表示情報格納部8bから取得する。
削除部31は、要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させないと判断した場合に、表示に予め合成されていた縁取りを削除する。例えば、要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させないと判断した場合に、縁取りが予め合成されていたナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークから縁取りを削除する。
次に、本発明に係る実施の形態2の車載表示制御装置200の動作について説明する。図7は本発明に係る実施の形態2の車載表示制御装置200の動作を示すフロー図である。以下の説明において既に説明した動作については同一符号を付して、重複する説明を省略する。図7を用いて、実施の形態1同様、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークを具体例に挙げて車載表示制御装置200の動作を以下に説明する。
表示情報取得部17bは、抽出装置7から表示すべき内容であるナビゲーション情報としての曲がる方向の情報を取得し、ナビゲーション情報としての曲がる方向の情報に基づき縁取りが予め合成されたナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報を表示情報格納部8bから取得する(ステップS206)。ステップS202〜S203は実施の形態1のステップS102〜S103と同様である。
背景の色とナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色との明度差が閾値α(ここでは50)未満である場合、つまり要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させると判断した場合(ステップS203:No)、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークに縁取りをつけるため、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークに合成された縁取りはそのままにする。表示制御部20は、図4(b)に示すような縁取り28aのあるナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23をフロントガラスに表示させるように表示装置9を制御する(ステップS205)。
一方、ステップS203において、背景の色とナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定した色との明度差が例えば閾値50以上である場合、つまり要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させないと判断した場合(ステップS203:Yes)、削除部31は、図4(a)のような縁取り28aのないナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23になるよう縁取り28aを削除する(ステップS207)。表示制御部20は、図4(a)に示すような縁取りのないナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23をフロントガラスに表示させるように表示装置9を制御する(ステップS205)。
電源をOFFにすることあるいは終了操作がなされる等の処理の終了のトリガーがあるまで上記のような処理を繰り返すことによって、自車両が走行する度に更新される背景となるフロントガラス越しに見える風景に対して、運転者にとってより表示の視認性がよくなる制御を行うことが出来る。なお、上記のような処理を繰り返すとしたが、繰り返さず一回行うだけでもよい。
以上述べたように、本実施の形態にて示した車載表示制御装置200及び車載表示システム201も、実施の形態1と同様に、要否判断部18が背景色取得部16で取得した背景の色と表示情報取得部17bで取得した表示情報が指定する色とに基づき表示装置9に縁取りを表示させるかどうかの判断をし、表示制御部20が要否判断部18の判断に基づき表示装置9の制御をするため、表示の色と背景の色との明度差が大きい場合における縁取りの不要な表示を抑制できる。よって、表示の色と背景の色との明度差が大きい場合に縁取りを表示させることが抑制されるため、運転者にとってより表示の視認性がよくなる。
なお、上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置200及び車載表示システム201でも、実施の形態1と同様に、ヘッドアップディスプレイ装置1が表示をフロントガラスに表示させるとしたが、ヘッドアップディスプレイ装置1が表示をコンバイナーに表示させてもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態2の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置200及び車載表示システム201でも、実施の形態1と同様に、検出装置6はフロントガラス越しに見える風景の色を表示装置9の全体の背景の色として検出し、背景色取得部16は表示情報取得部17bが取得した表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の背景の色を検出装置6から取得するとした。しかし、検出装置6が表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積のフロントガラス越しに見える風景の色を背景の色として検出し、背景色取得部16は検出装置6からすでに表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積となっている背景の色を取得してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態2の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置200及び車載表示システム201でも、実施の形態1と同様に、背景色取得部16は表示情報取得部17bが取得した表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の背景の色を検出装置6から取得するとした。しかし、背景色取得部16は例えば表示よりも1cm幅が大きい面積等の表示よりも大きい面積または表示よりも小さい面積の背景の色を検出装置6から取得してもよい。また、背景色取得部16は例えば表示が表示される位置から3cm離れた位置で、半径1cmの円の面積等ある程度表示の近傍である位置で所定面積の背景の色を検出装置6から取得してもよい。これらは検出装置6が表示情報に基づき背景の色を取得する場合も同様である。さらに、背景色取得部16は表示装置9の全体の背景の色を取得してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態2の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置200及び車載表示システム201でも、実施の形態1と同様に、本発明に係る車載表示制御装置200及び車載表示システム201をヘッドアップディスプレイ装置1に適用したものを例に挙げて説明したが、センターディスプレイあるいはインテリジェントパネルに適用してもよい。ただし、ヘッドアップディスプレイ装置1と異なり、風景が透けて見えるわけではないため、背景は表示させる必要がある。背景の内容は、ヘッドアップディスプレイ装置1に適用した時と同様に、検出装置6である車載カメラが検出したフロントガラス越しに見える風景としてもよいし、運転者が背景を設定可能な場合、車載カメラが検出した風景ではなく運転者が設定した好みの背景でもよい。背景が運転者の設定した好みの背景の場合、検出装置6は車載カメラではなく、運転者が背景の設定を操作可能な操作部が背景の色を検出し、背景色取得部16に背景の色を出力する。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、背景が車載カメラの検出した風景の場合は、ヘッドアップディスプレイ装置1に適用した時と同様に、上記した実施の形態2の効果を得ることができる。さらに背景が運転者の設定した好みの背景の場合においても、背景が運転者の操作によって変化するという課題があり、それを解決する上記した実施の形態2の効果を得ることができる。なお、上記した実施の形態1と同様に、背景の色が複数色ある場合は、背景の色を平滑化した色を背景の色とする。また、背景の色で広い面積を占める色等を背景の色にしてもよい。フロントガラス越しに見える風景を背景とする場合、検出装置6は車載カメラであるとしたが、風景を検出できればどのような装置でもよい。さらに、検出装置6は、背景の色を検出するとしたが、背景の色の明度のみを検出してもよいし、少なくとも明度を含めて、この明度に色相もしくは彩度を組み合わせて検出してもよい。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置200及び車載表示システム201でも、実施の形態1と同様に、要否判断部18は、明度を用いて判断したが、色相または彩度で判断してもよい。また、色相と彩度と明度との組み合わせで判断してもよい。本実施の形態では、明度差を用いたが、色差を用いてもよい。色差は色相差と彩度差と明度差を組み合わせたものであり、本実施の形態の明度差とは、色差の色相差と彩度差を考慮しないときに相当する。すなわち、明度差とは、色差の特別な場合を意味している。このとき、検出装置6及び背景色取得部16は、少なくとも要否判断部18が用いる色を構成する要素を含めて検出及び取得する。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態2の効果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、縁取りの色は予め決められた色であった。実施の形態3の車載表示制御装置300及び車載表示システム301は、図8及び図9に示すように、実施の形態1の構成に加えて、縁取りの色を決定する色決定部32を備え、表示情報が指定する色に応じて縁取りの色を決定する点で異なっている。ここで、車載表示システム301とは、車載表示制御装置300と表示装置9とを備えるものである。それ以外の車載表示制御装置300及び車載表示システム301は、実施の形態1と同様である。
図8は本発明に係る実施の形態3の車載表示システム301を含む車載電装システムの電気的な構成を示すブロック図である。以下の説明において既に説明した構成については同一符号を付して、重複する説明を省略する。
色決定部32は、要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させると判断した場合に、縁取りの色を表示情報が指定する色と同様の色相及び彩度とし、明度差が閾値β以上大きくなるような色に決定する。閾値βは、縁取りの色と表示の色との明度差が大きく、縁取りの色と表示の色とが識別可能であればよく、0から255の256階調において例えば100とする。なお、閾値βは、100であるとしたが、これに限らず、縁取りの色と表示の色との明度差が大きく、縁取りの色と表示の色とが識別可能である値であればよい。
次に、本発明に係る実施の形態3の車載表示制御装置300の動作について説明する。図9は本発明に係る実施の形態3の車載表示制御装置300の動作を示すフロー図である。以下の説明において既に説明した動作については同一符号を付して、重複する説明を省略する。図9を用いて、実施の形態1同様、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークを具体例に挙げて車載表示制御装置300の動作を以下に説明する。
ステップS301〜S305は実施の形態1のステップS101〜S105と同様であるため、ステップS308とその前後のステップのみ説明する。ステップS303において、背景の色とナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色との明度差が閾値α(ここでは50)未満である場合、つまり要否判断部18が表示装置9に縁取りを表示させると判断した場合(ステップS303:No)、色決定部32は、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りの色をナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色と同様の色相及び彩度とし、明度差が閾値β(ここでは100)以上大きくなるような色に決定する(ステップS308)。合成部19は、図4(b)のようなナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23に色決定部32で決定した色の縁取り28aを合成する(ステップS304)。
電源をOFFにすることあるいは終了操作がなされる等の処理の終了のトリガーがあるまで上記のような処理を繰り返すことによって、自車両が走行する度に更新される背景となるフロントガラス越しに見える風景に対して、運転者にとってより表示の視認性がよくなる制御を行うことが出来る。なお、上記のような処理を繰り返すとしたが、繰り返さず一回行うだけでもよい。
以上述べたように、本実施の形態にて示した車載表示制御装置300及び車載表示システム301も、実施の形態1と同様に、要否判断部18が背景色取得部16で取得した背景の色と表示情報取得部17aで取得した表示情報が指定する色とに基づき表示装置9に縁取りを表示させるかどうかの判断をし、表示制御部20が要否判断部18の判断に基づき表示装置9の制御をするため、表示の色と背景の色との明度差が大きい場合における縁取りの不要な表示を抑制できる。よって、表示の色と背景の色との明度差が大きい場合に縁取りを表示させることが抑制されるため、運転者にとってより表示の視認性がよくなる。
さらに、本実施の形態にて示した車載表示制御装置300及び車載表示システム301では、色決定部32が縁取りの色を表示情報が指定する色と同様の色相及び彩度とし、明度差が大きくなるような色に決定するため、縁取りと表示の色に統一感が出て、運転者にとってより表示の視認性がよくなる。また、背景から表示が浮かび上がって見えるようになるというデザイン性も向上する。
なお、上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置300及び車載表示システム301でも、実施の形態1と同様に、ヘッドアップディスプレイ装置1が表示をフロントガラスに表示させるとしたが、ヘッドアップディスプレイ装置1が表示をコンバイナーに表示させてもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態3の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置300及び車載表示システム301でも、実施の形態1と同様に、検出装置6はフロントガラス越しに見える風景の色を表示装置9の全体の背景の色として検出し、背景色取得部16は表示情報取得部17aが取得した表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の背景の色を検出装置6から取得するとした。しかし、検出装置6が表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積のフロントガラス越しに見える風景の色を背景の色として検出し、背景色取得部16は検出装置6からすでに表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積となっている背景の色を取得してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態3の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置300及び車載表示システム301でも、実施の形態1と同様に、背景色取得部16は表示情報取得部17aが取得した表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の背景の色を検出装置6から取得するとした。しかし、背景色取得部16は例えば表示よりも1cm幅が大きい面積等の表示よりも大きい面積または表示よりも小さい面積の背景の色を検出装置6から取得してもよい。また、背景色取得部16は例えば表示が表示される位置から3cm離れた位置で、半径1cmの円の面積等ある程度表示の近傍である位置で所定面積の背景の色を検出装置6から取得してもよい。これらは検出装置6が表示情報に基づき背景の色を取得する場合も同様である。さらに、背景色取得部16は表示装置9の全体の背景の色を取得してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態3の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置300及び車載表示システム301でも、実施の形態1と同様に、本発明に係る車載表示制御装置300及び車載表示システム301をヘッドアップディスプレイ装置1に適用したものを例に挙げて説明したが、センターディスプレイあるいはインテリジェントパネルに適用してもよい。ただし、ヘッドアップディスプレイ装置1と異なり、風景が透けて見えるわけではないため、背景は表示させる必要がある。背景の内容は、ヘッドアップディスプレイ装置1に適用した時と同様に、検出装置6である車載カメラが検出したフロントガラス越しに見える風景としてもよいし、運転者が背景を設定可能な場合、車載カメラが検出した風景ではなく運転者が設定した好みの背景でもよい。背景が運転者の設定した好みの背景の場合、検出装置6は車載カメラではなく、運転者が背景の設定を操作可能な操作部が背景の色を検出し、背景色取得部16に背景の色を出力する。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、背景が車載カメラの検出した風景の場合は、ヘッドアップディスプレイ装置1に適用した時と同様に、上記した実施の形態3の効果を得ることができる。さらに背景が運転者の設定した好みの背景の場合においても、背景が運転者の操作によって変化するという課題があり、それを解決する上記した実施の形態3の効果を得ることができる。なお、上記した実施の形態1と同様に、背景の色が複数色ある場合は、背景の色を平滑化した色を背景の色とする。また、背景の色で広い面積を占める色等を背景の色にしてもよい。フロントガラス越しに見える風景を背景とする場合、検出装置6は車載カメラであるとしたが、風景を検出できればどのような装置でもよい。さらに、検出装置6は、背景の色を検出するとしたが、背景の色の明度のみを検出してもよいし、少なくとも明度を含めて、この明度に色相もしくは彩度を組み合わせて検出してもよい。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置300及び車載表示システム301では、要否判断部18、色決定部32は、明度を用いて判断、決定をしたが、色相または彩度で判断、決定をしてもよい。また、色相と彩度と明度との組み合わせで判断、決定をしてもよい。本実施の形態では、明度差を用いたが、色差を用いてもよい。色差は色相差と彩度差と明度差を組み合わせたものであり、本実施の形態の明度差とは、色差の色相差と彩度差を考慮しないときに相当する。すなわち、明度差とは、色差の特別な場合を意味している。このとき、検出装置6及び背景色取得部16は、少なくとも要否判断部18、色決定部32が用いる色を構成する要素を含めて検出及び取得する。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態3の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置300及び車載表示システム301では、色決定部32は縁取りの色を表示情報が指定する色と同様の色相及び彩度とし、明度差が大きくなるような色に決定したが、縁取りの色を背景の色と同様の色相及び彩度とし、明度差が大きくなるような色に決定してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態3の効果を得ることができる。
実施の形態4.
実施の形態3では、表示情報が指定する色に応じて縁取りの色を決定した。実施の形態4の車載表示制御装置400及び車載表示システム401は、図10及び図11に示すように、実施の形態3の構成に加えて、縁取りの色と背景の色との明度差を演算して縁取りの色の明度を変更するか判断する色変更判断部33と、縁取りの色の明度を変更する色変更部34とを備え、表示情報が指定する色に応じて縁取りの色を決定した後に縁取りの色と背景の色との明度差を演算して縁取りの色の明度を変更するか判断し、その判断結果に応じて縁取りの色の明度を変更する点で異なっている。ここで、車載表示システム401とは、車載表示制御装置400と表示装置9とを備えるものである。それ以外の車載表示制御装置400及び車載表示システム401は、実施の形態3と同様である。
図10は本発明に係る実施の形態4の車載表示システム401を含む車載電装システムの電気的な構成を示すブロック図である。以下の説明において既に説明した構成については同一符号を付して、重複する説明を省略する。
色変更判断部33は、縁取りの色と背景の色との明度差が閾値γ以上であるかを演算し、縁取りの色の明度を変更するかどうかを判断する。具体的には、色変更判断部33は、縁取りの色と背景の色との明度差が閾値γ以上である場合、縁取りの色の明度を変更しないと判断し、縁取りの色と背景の色との明度差が閾値γ未満である場合、縁取りの色の明度を変更すると判断する。閾値γは、縁取りの色と背景の色との明度差が大きく、縁取りの色と背景の色とが識別可能であればよく、0から255の256階調において例えば50とする。なお、閾値γは、50であるとしたが、これに限らず、縁取りの色と背景の色との明度差が大きく、縁取りの色と背景の色とが識別可能である値であればよい。
色変更部34は、色変更判断部33が縁取りの色の明度を変更すると判断した場合、縁取りの色と背景の色とが識別しやすくなるように縁取りの色と背景の色との明度差が閾値γ以上になるように縁取りの色の明度を変更する。
次に、本発明に係る実施の形態4の車載表示制御装置400の動作について説明する。図11は本発明に係る実施の形態4の車載表示制御装置400の動作を示すフロー図である。以下の説明において既に説明した動作については同一符号を付して、重複する説明を省略する。図11を用いて、実施の形態3同様、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークを具体例に挙げて車載表示制御装置400の動作を以下に説明する。
ステップS401〜S405及びステップS408は実施の形態3のステップS301〜S305及びステップS308と同様であるため、ステップS409〜S410とその前後のステップのみ説明する。ステップS408で色決定部32がナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りの色をナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色と同様の色相及び彩度とし、明度差が閾値β(ここでは100)以上大きくなるような色に決定した後、色変更判断部33は、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りの色と背景の色との明度差が閾値γ(ここでは50)以上であるかを演算し、縁取りの色の明度を変更するかどうかを判断する。(ステップS409)。
ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りの色と背景の色との明度差が閾値50以上である場合、つまり色変更判断部33が縁取りの色の明度を変更しないと判断した場合(ステップS409:Yes)、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りの色は色決定部32が決定した色から変更せず、そのままにする。合成部19は、図4(b)のようなナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23に色決定部32で決定した色の縁取り28aを合成する(ステップS404)。
一方、ステップS409において、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りの色と背景の色との明度差が閾値50未満である場合、つまり色変更判断部33が縁取りの色の明度を変更すると判断した場合(ステップS409:No)、色変更部34は、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りの色の明度をナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りの色と背景の色との明度差が閾値50以上になる明度に変更する(ステップS410)。合成部19は、図4(b)のようなナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23に色変更部34で変更した色の縁取り28aを合成する(ステップS404)。
電源をOFFにすることあるいは終了操作がなされる等の処理の終了のトリガーがあるまで上記のような処理を繰り返すことによって、自車両が走行する度に更新される背景となるフロントガラス越しに見える風景に対して、運転者にとってより表示の視認性がよくなる制御を行うことが出来る。なお、上記のような処理を繰り返すとしたが、繰り返さず一回行うだけでもよい。
以上述べたように、本実施の形態にて示した車載表示制御装置400及び車載表示システム401も、実施の形態3と同様に、要否判断部18が背景色取得部16で取得した背景の色と表示情報取得部17aで取得した表示情報が指定する色とに基づき表示装置9に縁取りを表示させるかどうかの判断をし、表示制御部20が要否判断部18の判断に基づき表示装置9の制御をするため、表示の色と背景の色との明度差が大きい場合における縁取りの不要な表示を抑制できる。よって、表示の色と背景の色との明度差が大きい場合に縁取りを表示させることが抑制されるため、運転者にとってより表示の視認性がよくなる。
さらに、本実施の形態にて示した車載表示制御装置400及び車載表示システム401でも、実施の形態3と同様に、色決定部32が縁取りの色を表示情報が指定する色と同様の色相及び彩度とし、明度差が大きくなるような色に決定するため、縁取りと表示の色に統一感が出て、運転者にとってより表示の視認性がよくなる。また、背景から表示が浮かび上がって見えるようになるというデザイン性も向上する。
本実施の形態にて示した車載表示制御装置400及び車載表示システム401では、色変更判断部33が縁取りの色と背景の色との明度差を演算し、縁取りの色と背景の色との明度差が小さく、縁取りの色と背景の色とが識別しにくいため縁取りの色の明度を変更すると判断した場合、色変更部34は縁取りの色の明度を縁取りの色と背景の色とが識別しやすくなるような明度に変更する。そのため、縁取りの色と背景の色が似ている場合でも明度差を大きくすることで表示の視認性がよくなる。また、背景から表示が際立って見えるようになるというデザイン性と視認性も向上する。
なお、上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置400及び車載表示システム401でも、実施の形態1と同様に、ヘッドアップディスプレイ装置1が表示をフロントガラスに表示させるとしたが、ヘッドアップディスプレイ装置1が表示をコンバイナーに表示させてもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態4の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置400及び車載表示システム401でも、実施の形態1と同様に、検出装置6はフロントガラス越しに見える風景の色を表示装置9の全体の背景の色として検出し、背景色取得部16は表示情報取得部17aが取得した表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の背景の色を検出装置6から取得するとした。しかし、検出装置6が表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積のフロントガラス越しに見える風景の色を背景の色として検出し、背景色取得部16は検出装置6からすでに表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積となっている背景の色を取得してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態4の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置400及び車載表示システム401でも、実施の形態1と同様に、背景色取得部16は表示情報取得部17aが取得した表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の背景の色を検出装置6から取得するとした。しかし、背景色取得部16は例えば表示よりも1cm幅が大きい面積等の表示よりも大きい面積または表示よりも小さい面積の背景の色を検出装置6から取得してもよい。また、背景色取得部16は例えば表示が表示される位置から3cm離れた位置で、半径1cmの円の面積等ある程度表示の近傍である位置で所定面積の背景の色を検出装置6から取得してもよい。これらは検出装置6が表示情報に基づき背景の色を取得する場合も同様である。さらに、背景色取得部16は表示装置9の全体の背景の色を取得してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態4の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置400及び車載表示システム401でも、実施の形態3と同様に、本発明に係る車載表示制御装置400及び車載表示システム401をヘッドアップディスプレイ装置1に適用したものを例に挙げて説明したが、センターディスプレイあるいはインテリジェントパネルに適用してもよい。ただし、ヘッドアップディスプレイ装置1と異なり、風景が透けて見えるわけではないため、背景は表示させる必要がある。背景の内容は、ヘッドアップディスプレイ装置1に適用した時と同様に、検出装置6である車載カメラが検出したフロントガラス越しに見える風景としてもよいし、運転者が背景を設定可能な場合、車載カメラが検出した風景ではなく運転者が設定した好みの背景でもよい。背景が運転者の設定した好みの背景の場合、検出装置6は車載カメラではなく、運転者が背景の設定を操作可能な操作部が背景の色を検出し、背景色取得部16に背景の色を出力する。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、背景が車載カメラの検出した風景の場合は、ヘッドアップディスプレイ装置1に適用した時と同様に、上記した実施の形態4の効果を得ることができる。さらに背景が運転者の設定した好みの背景の場合においても、背景が運転者の操作によって変化するという課題があり、それを解決する上記した実施の形態4の効果を得ることができる。なお、上記した実施の形態3と同様に、背景の色が複数色ある場合は、背景の色を平滑化した色を背景の色とする。また、背景の色で広い面積を占める色等を背景の色にしてもよい。フロントガラス越しに見える風景を背景とする場合、検出装置6は車載カメラであるとしたが、風景を検出できればどのような装置でもよい。さらに、検出装置6は、背景の色を検出するとしたが、背景の色の明度のみを検出してもよいし、少なくとも明度を含めて、この明度に色相もしくは彩度を組み合わせて検出してもよい。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置400及び車載表示システム401では、要否判断部18、色決定部32、色変更判断部33、色変更部34は、明度を用いて判断、決定、変更をしたが、色相または彩度で判断、決定、変更をしてもよい。また、色相と彩度と明度との組み合わせで判断、決定、変更をしてもよい。本実施の形態では、明度差を用いたが、色差を用いてもよい。色差は色相差と彩度差と明度差を組み合わせたものであり、本実施の形態の明度差とは、色差の色相差と彩度差を考慮しないときに相当する。すなわち、明度差とは、色差の特別な場合を意味している。このとき、検出装置6及び背景色取得部16は、少なくとも要否判断部18、色決定部32、色変更判断部33、色変更部34が用いる色を構成する要素を含めて検出及び取得する。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態4の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置400及び車載表示システム401では、色決定部32は縁取りの色を表示情報が指定する色と同様の色相及び彩度とし、明度差が大きくなるような色に決定し、色変更判断部33は縁取りの色と背景の色との明度差を演算して縁取りの色の明度を変更するか判断し、色変更部34は縁取りの色の明度を縁取りの色と背景の色とが識別しやすくなるような明度に変更するとした。だが、色決定部32は縁取りの色を背景の色と同様の色相及び彩度とし、明度差が大きくなるような色に決定し、色変更判断部33は縁取りの色と表示情報が指定する色との明度差を演算して縁取りの色の明度を変更するか判断し、色変更部34は縁取りの色の明度を縁取りの色と表示の色とが識別しやすくなるような明度に変更してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態4の効果を得ることができる。
実施の形態5.
実施の形態4では、表示情報が指定する色に応じて縁取りの色を決定した後に縁取りの色と背景の色との明度差を演算して縁取りの色の明度を変更するか判断し、その判断結果に応じて縁取りの色の明度を変更した。実施の形態5の車載表示制御装置500及び車載表示システム501は、図12、図13、図14に示すように、実施の形態4の構成に加えて、表示情報が指定する色と背景の色との明度差を演算して縁取りの面積を変更するか判断する面積変更判断部35と、縁取りの面積を変更する面積変更部36とを備え、表示情報が指定する色と背景の色との明度差を演算して縁取りの面積を変更するか判断し、その判断結果に応じて縁取りの面積を変更する点で異なっている。ここで、車載表示システム501とは、車載表示制御装置500と表示装置9とを備えるものである。それ以外の車載表示制御装置500及び車載表示システム501は、実施の形態4と同様である。
図12は本発明に係る実施の形態5の車載表示システム501を含む車載電装システムの電気的な構成を示すブロック図である。以下の説明において既に説明した構成については同一符号を付して、重複する説明を省略する。
面積変更判断部35は、表示情報が指定する色と背景の色との明度差が閾値x以下であるかを演算し、縁取りの面積を大きくするかどうかを判断する。閾値xは、表示の色と背景の色との明度差が著しく小さく、表示の色の明度と背景の色の明度とがほぼ同じに見える値であり、0から255の256階調において例えば10とする。なお、閾値xは、10であるとしたが、これに限らず、表示の色と背景の色との明度差が著しく小さく、表示の色の明度と背景の色の明度とがほぼ同じに見える値であればよい。さらに、表示情報が指定する色と背景の色との明度差が閾値xよりも大きい場合、表示情報が指定する色と背景の色との明度差が閾値y以上であるかを演算し、縁取りの面積を小さくするかどうかを判断する。閾値yは、縁取りは必要なもののその中では比較的表示の色と背景の色との明度差が大きく、縁取りがあるならば表示が視認しやすい値であり、0から255の256階調において例えば40とする。なお、閾値yは、40であるとしたが、これに限らず、縁取りは必要なもののその中では比較的表示の色と背景の色との明度差が大きく、縁取りがあるならば表示が視認しやすい値であればよい。
面積変更部36は、面積変更判断部35の判断結果に応じて縁取りの面積を増減させる。具体的には、表示情報が指定する色と背景の色との明度差が閾値x以下である場合、つまり表示の色と背景の色との明度差が著しく小さく、表示の色の明度と背景の色の明度とがほぼ同じに見えるため、面積変更判断部35が縁取りの面積を大きくすると判断した場合、例えば図15(a)の縁取り28aの面積を図15(b)の縁取り28bの面積のように大きくする。
また、面積変更部36は、表示情報が指定する色と背景の色との明度差が閾値y以上である場合、つまり縁取りは必要なもののその中では比較的表示の色と背景の色との明度差が大きく、縁取りがあるならば表示が視認しやすいため、面積変更判断部35が縁取りの面積を小さくすると判断した場合、例えば図15(a)の縁取り28aの面積を図15(c)の縁取り28cの面積のように小さくする。ここで、図15は本発明の実施の形態5の車載表示制御装置500及び車載表示システム501に係るヘッドアップディスプレイ装置1における(a)表示と基準となる面積を持つ縁取りの表示例と、(b)表示と面積を大きくした縁取りの表示例と、(c)表示と面積を小さくした縁取りの表示例である。
次に、本発明に係る実施の形態5の車載表示制御装置500の動作について説明する。図13及び図14は本発明に係る実施の形態5の車載表示制御装置500の動作を示すフロー図である。以下の説明において既に説明した動作については同一符号を付して、重複する説明を省略する。図13及び図14を用いて、実施の形態4同様、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークを具体例に挙げて車載表示制御装置500の動作を以下に説明する。
図13のステップS501〜S505及びステップS508〜S510は実施の形態4のステップS401〜S405及びステップS408〜S410と同様であるため、図14のステップS511〜S514のみ説明する。ステップS509あるいはステップS510でナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りの色が決まった後、面積変更判断部35は、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色と背景の色との明度差が閾値x(ここでは10)以下であるかを演算し、縁取りの面積を大きくするかどうかを判断する(ステップS511)。
ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色と背景の色との明度差が閾値10以下である場合、つまり面積変更判断部35が縁取りの面積を大きくすると判断した場合(ステップS511:Yes)、面積変更部36は、図15(a)のナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23の縁取り28aの面積を図15(b)の縁取り28bの面積のように大きくする(ステップS512)。合成部19は、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23に図15(b)のような図15(a)より面積が大きい縁取り28bを合成する(ステップS504)。
一方、ステップS511において、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色と背景の色との明度差が閾値10よりも大きい場合(ステップS511:No)、さらに面積変更判断部35は、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色と背景の色との明度差が閾値y(ここでは40)以上であるかを演算し、縁取りの面積を小さくするかどうかを判断する(ステップS513)。
ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色と背景の色との明度差が閾値40以上である場合、つまり面積変更判断部35が縁取りの面積を小さくすると判断した場合(ステップS513:Yes)、面積変更部36は、図15(a)のナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23の縁取り28aの面積を図15(c)の縁取り28cの面積のように小さくする(ステップS514)。合成部19は、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23に図15(c)のような図15(a)より面積が小さい縁取り28cを合成する(ステップS504)。
一方、ステップS513において、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの表示情報が指定する色と背景の色との明度差が閾値40未満である場合(ステップS513:No)、ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマークの縁取りの面積は変更せず、そのままにする。合成部19は、図15(a)のようなナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク23に面積を変更していない縁取り28aを合成する(ステップS504)。
電源をOFFにすることあるいは終了操作がなされる等の処理の終了のトリガーがあるまで上記のような処理を繰り返すことによって、自車両が走行する度に更新される背景となるフロントガラス越しに見える風景に対して、運転者にとってより表示の視認性がよくなる制御を行うことが出来る。なお、上記のような処理を繰り返すとしたが、繰り返さず一回行うだけでもよい。
以上述べたように、本実施の形態にて示した車載表示制御装置500及び車載表示システム501も、実施の形態4と同様に、要否判断部18が背景色取得部16で取得した背景の色と表示情報取得部17aで取得した表示情報が指定する色とに基づき表示装置9に縁取りを表示させるかどうかの判断をし、表示制御部20が要否判断部18の判断に基づき表示装置9の制御をするため、表示の色と背景の色との明度差が大きい場合における縁取りの不要な表示を抑制できる。よって、表示の色と背景の色との明度差が大きい場合に縁取りを表示させることが抑制されるため、運転者にとってより表示の視認性がよくなる。
さらに、本実施の形態にて示した車載表示制御装置500及び車載表示システム501でも、実施の形態4と同様に、色決定部32が縁取りの色を表示情報が指定する色と同様の色相及び彩度とし、明度差が大きくなるような色に決定するため、縁取りと表示の色に統一感が出て、運転者にとってより表示の視認性がよくなる。また、背景から表示が浮かび上がって見えるようになるというデザイン性も向上する。
本実施の形態にて示した車載表示制御装置500及び車載表示システム501でも、実施の形態4と同様に、色変更判断部33が縁取りの色と背景の色との明度差を演算し、縁取りの色と背景の色との明度差が小さく、縁取りの色と背景の色とが識別しにくいため縁取りの色の明度を変更すると判断した場合、色変更部34は縁取りの色の明度を縁取りの色と背景の色とが識別しやすくなるような明度に変更する。そのため、縁取りの色と背景の色が似ている場合でも明度差を大きくすることで表示の視認性がよくなる。また、背景から表示が際立って見えるようになるというデザイン性と視認性も向上する。
本実施の形態にて示した車載表示制御装置500及び車載表示システム501では、面積変更判断部35が、表示情報が指定する色と背景の色との明度差を演算し、縁取りの面積を変更するか判断する。
表示の色と背景の色との明度差が著しく小さく、表示の色の明度と背景の色の明度とがほぼ同じに見える場合、面積変更判断部35は縁取りの面積を大きくすると判断し、面積変更部36は表示の縁取りの面積を大きくするため、さらに表示を強調して視認性をよくすることができる。
また、表示情報に縁取りは必要なもののその中では比較的表示の色と背景の色との明度差が大きく、縁取りがあるならば表示が視認しやすい場合、面積変更判断部35は縁取りの面積を小さくすると判断し、面積変更部36は表示の縁取りの面積を小さくするため、不要な強調をなくすことで視認性をよくすることができる。
なお、上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置500及び車載表示システム501でも、実施の形態1と同様に、ヘッドアップディスプレイ装置1が表示をフロントガラスに表示させるとしたが、ヘッドアップディスプレイ装置1が表示をコンバイナーに表示させてもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態5の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置500及び車載表示システム501でも、実施の形態1と同様に、検出装置6はフロントガラス越しに見える風景の色を表示装置9の全体の背景の色として検出し、背景色取得部16は表示情報取得部17aが取得した表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の背景の色を検出装置6から取得するとした。しかし、検出装置6が表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積のフロントガラス越しに見える風景の色を背景の色として検出し、背景色取得部16は検出装置6からすでに表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積となっている背景の色を取得してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態5の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置500及び車載表示システム501でも、実施の形態1と同様に、背景色取得部16は表示情報取得部17aが取得した表示情報に基づき表示が表示されるフロントガラスの位置で、表示と同様の面積の背景の色を検出装置6から取得するとした。しかし、背景色取得部16は例えば表示よりも1cm幅が大きい面積等の表示よりも大きい面積または表示よりも小さい面積の背景の色を検出装置6から取得してもよい。また、背景色取得部16は例えば表示が表示される位置から3cm離れた位置で、半径1cmの円の面積等ある程度表示の近傍である位置で所定面積の背景の色を検出装置6から取得してもよい。これらは検出装置6が表示情報に基づき背景の色を取得する場合も同様である。さらに、背景色取得部16は表示装置9の全体の背景の色を取得してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態5の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置500及び車載表示システム501でも、実施の形態4と同様に、本発明に係る車載表示制御装置500及び車載表示システム501をヘッドアップディスプレイ装置1に適用したものを例に挙げて説明したが、センターディスプレイあるいはインテリジェントパネルに適用してもよい。ただし、ヘッドアップディスプレイ装置1と異なり、風景が透けて見えるわけではないため、背景は表示させる必要がある。背景の内容は、ヘッドアップディスプレイ装置1に適用した時と同様に、検出装置6である車載カメラが検出したフロントガラス越しに見える風景としてもよいし、運転者が背景を設定可能な場合、車載カメラが検出した風景ではなく運転者が設定した好みの背景でもよい。背景が運転者の設定した好みの背景の場合、検出装置6は車載カメラではなく、運転者が背景の設定を操作可能な操作部が背景の色を検出し、背景色取得部16に背景の色を出力する。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、背景が車載カメラの検出した風景の場合は、ヘッドアップディスプレイ装置1に適用した時と同様に、上記した実施の形態5の効果を得ることができる。さらに背景が運転者の設定した好みの背景の場合においても、背景が運転者の操作によって変化するという課題があり、それを解決する上記した実施の形態5の効果を得ることができる。なお、上記した実施の形態4と同様に、背景の色が複数色ある場合は、背景の色を平滑化した色を背景の色とする。また、背景の色で広い面積を占める色等を背景の色にしてもよい。フロントガラス越しに見える風景を背景とする場合、検出装置6は車載カメラであるとしたが、風景を検出できればどのような装置でもよい。さらに、検出装置6は、背景の色を検出するとしたが、背景の色の明度のみを検出してもよいし、少なくとも明度を含めて、この明度に色相もしくは彩度を組み合わせて検出してもよい。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置500及び車載表示システム501では、要否判断部18、色決定部32、色変更判断部33、色変更部34、面積変更判断部35、面積変更部36は、明度を用いて判断、決定、変更をしたが、色相または彩度で判断、決定、変更をしてもよい。また、色相と彩度と明度との組み合わせで判断、決定、変更をしてもよい。本実施の形態では、明度差を用いたが、色差を用いてもよい。色差は色相差と彩度差と明度差を組み合わせたものであり、本実施の形態の明度差とは、色差の色相差と彩度差を考慮しないときに相当する。すなわち、明度差とは、色差の特別な場合を意味している。このとき、検出装置6及び背景色取得部16は、少なくとも要否判断部18、色決定部32、色変更判断部33、色変更部34、面積変更判断部35、面積変更部36が用いる色を構成する要素を含めて検出及び取得する。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態5の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置500及び車載表示システム501でも、実施の形態4と同様に、色決定部32は縁取りの色を表示情報が指定する色と同様の色相及び彩度とし、明度差が大きくなるような色に決定し、色変更判断部33は縁取りの色と背景の色との明度差を演算して縁取りの色の明度を変更するか判断し、色変更部34は縁取りの色の明度を縁取りの色と背景の色とが識別しやすくなるような明度に変更するとした。だが、色決定部32は縁取りの色を背景の色と同様の色相及び彩度とし、明度差が大きくなるような色に決定し、色変更判断部33は縁取りの色と表示情報が指定する色との明度差を演算して縁取りの色の明度を変更するか判断し、色変更部34は縁取りの色の明度を縁取りの色と表示の色とが識別しやすくなるような明度に変更してもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態5の効果を得ることができる。
上記した本実施の形態にて示した車載表示制御装置500及び車載表示システム501では、面積変更部36は、縁取りの面積を増減させるとき、例えば図15(b)、図15(c)のように縁取りの幅を均一に増減させたが、不均等にまたは一部増減させてもよい。このように構成された車載表示制御装置及び車載表示システムであっても、上記した実施の形態5の効果を得ることができる。
ところで、上記した実施の形態に示した車載表示制御装置及び車載表示システムは一例に過ぎず、適宜、組み合わせて構成することが出来るものであって、実施の形態単独の構成に限られるものではない。
1 ヘッドアップディスプレイ装置、 2 投射部、 3 反射鏡、 4 ハウジング、
5 透光性カバー、 6 検出装置、 7 抽出装置、 8a, 8b 表示情報格納部、
9 表示装置、 10 ナビゲーション装置、 11 速度センサ、
12 ヘッドライト装置、 13 障害物抽出装置、 14 車線逸脱検知装置、
15 後方運転支援装置、 16 背景色取得部、 17a, 17b 表示情報取得部、
18 要否判断部、 19 合成部、 20 表示制御部、 21 表示画面、
22a, 22b, 22c 背景となる道路、
23 ナビゲーション情報としての曲がる方向を示す矢印及び曲がるまでの距離のマーク、
24 車両速度のデジタル表示マーク、 25 ハイビーム点灯マーク、 26 人、
27 障害物を囲むマーク、 28a, 28b, 28c 縁取り、
29 背景となる建物、30 背景となる歩道、 31 削除部、
32 色決定部、 33 色変更判断部、 34 色変更部、 35 面積変更判断部、
36 面積変更部、 100, 200, 300, 400, 500 車載表示制御装置、
101, 201, 301, 401, 501 車載表示システム、 L 表示光。

Claims (12)

  1. 表示装置に表示させる表示の背景の第一の色を検出する検出装置から前記第一の色を取得する背景色取得部と、
    前記表示装置に第二の色を用いて前記表示を表示させるための表示情報を取得する表示情報取得部と、
    前記第一の色と前記第二の色とに基づき前記表示装置に第三の色で表示させる縁取りの要否を判断する要否判断部と、
    前記要否判断部の判断に基づき前記表示装置の制御をする表示制御部と、
    を備えることを特徴とする車載表示制御装置。
  2. 前記要否判断部は、前記第一の色と前記第二の色との色差に基づき前記縁取りの要否を判断する、
    ことを特徴とする請求項1記載の車載表示制御装置。
  3. 前記色差は、明度差である、
    ことを特徴とする請求項2記載の車載表示制御装置。
  4. 前記縁取りが予め合成されていない前記表示に前記縁取りを合成する合成部を備える車載表示制御装置であって、
    前記表示情報取得部は、前記縁取りが予め合成されていない表示の表示情報を取得し、
    前記合成部は、前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させると判断した場合前記縁取りが予め合成されていない表示に前記縁取りを合成し、
    前記表示制御部は、前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させると判断した場合前記合成部で前記縁取りを合成した前記表示を表示させるよう前記表示装置の制御をし、前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させないと判断した場合前記縁取りが予め合成されていない表示を表示させるよう前記表示装置の制御をする、
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の車載表示制御装置。
  5. 前記縁取りが予め合成してある前記表示から前記縁取りを削除する削除部を備える車載表示制御装置であって、
    前記表示情報取得部は、前記縁取りが予め合成してある表示の表示情報を取得し、
    前記削除部は、前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させないと判断した場合前記縁取りが予め合成してある表示から前記縁取りを削除し、
    前記表示制御部は、前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させると判断した場合前記縁取りが予め合成してある表示を表示させるよう前記表示装置の制御をし、前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させないと判断した場合前記削除部で前記縁取りを削除した前記表示を表示させるよう前記表示装置の制御をする、
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の車載表示制御装置。
  6. 前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させると判断した場合前記第二の色に基づき前記第三の色を決定する色決定部を備え、
    前記表示制御部は、前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させると判断した場合前記色決定部が決定した前記第三の色で前記縁取りを表示させるよう前記表示装置の制御をする、
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の車載表示制御装置。
  7. 前記色決定部は、前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させると判断した場合前記第二の色の明度に基づき前記第三の色の明度を決定し、
    前記表示制御部は、前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させると判断した場合前記色決定部が決定した明度の前記第三の色で前記縁取りを表示させるよう前記表示装置の制御をする、
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の車載表示制御装置。
  8. 前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させると判断した場合前記第三の色と前記第一の色との色差に基づき前記第三の色を変更するか否か判断する色変更判断部と、
    前記色変更判断部が前記第三の色を変更すると判断した場合前記第一の色に基づき前記第三の色を変更する色変更部とを備え、
    前記表示制御部は、前記色変更判断部が前記第三の色を変更すると判断した場合前記色変更部が変更した前記第三の色で前記縁取りを表示させるよう前記表示装置の制御をする、
    ことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の車載表示制御装置。
  9. 前記色変更判断部は、前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させると判断した場合前記第三の色と前記第一の色との明度差に基づき前記第三の色の明度を変更するか否か判断し、
    前記色変更部は、前記色変更判断部が前記第三の色の明度を変更すると判断した場合前記第一の色の明度に基づき前記第三の色の明度を変更し、
    前記表示制御部は、前記色変更判断部が前記第三の色の明度を変更すると判断した場合前記色変更部が変更した明度の前記第三の色で前記縁取りを表示させるよう前記表示装置の制御をする、
    ことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の車載表示制御装置。
  10. 前記要否判断部が前記表示装置に前記縁取りを表示させると判断した場合前記第二の色と前記第一の色との色差に基づき前記縁取りの面積を変更するか否か判断する面積変更判断部と、
    前記面積変更判断部が前記縁取りの面積を変更すると判断した場合前記第二の色と前記第一の色との色差に基づき前記縁取りの面積を変更する面積変更部とを備え、
    前記表示制御部は、前記面積変更判断部が前記縁取りの面積を変更すると判断した場合前記面積変更部が変更した面積の前記縁取りを表示させるよう前記表示装置の制御をする、
    ことを特徴とする請求項1〜9いずれか1項に記載の車載表示制御装置。
  11. 前記色差は、明度差である、
    ことを特徴とする請求項10記載の車載表示制御装置。
  12. 表示装置と、
    前記表示装置に表示させる表示の背景の第一の色を検出する検出装置から前記第一の色を取得する背景色取得部と、
    前記表示装置に第二の色を用いて前記表示を表示させるための表示情報を取得する表示情報取得部と、
    前記第一の色と前記第二の色とに基づき前記表示装置に第三の色で表示させる縁取りの要否を判断する要否判断部と、
    前記要否判断部の判断に基づき前記表示装置の制御をする表示制御部と、
    を有する車載表示制御装置と、
    を備えたことを特徴とする車載表示システム。
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