JP2016081852A - 燃料電池システムとその運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】各セルの冷却媒体流路に冷却媒体を確実に流し、燃料電池の出力を十分に確保する。
【解決手段】燃料電池システム30は、膜−電極接合体33と、複数の冷却媒体流路35を有するセパレータ34で形成されたセル36との積層体38と、冷却媒体流路35の入口と連通する入口マニホールド37と、入口マニホールド37よりも鉛直方向の下方で冷却媒体流路35の出口とを連通する出口マニホールド39を備える燃料電池29と、冷却媒体タンク40の冷却媒体を入口マニホールド37に供給する供給路42に設けられた冷却媒体ポンプ41と、入口マニホールド37における冷却媒体の最下流側の端部を、冷却媒体タンク40を連通させる帰還路43に設けられた弁44と、弁44及び冷却媒体ポンプ41を制御し、燃料電池29の出力に対応して入口マニホールド37から帰還路43へ流れる冷却媒体の流量を制御する制御器45とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】燃料電池システム30は、膜−電極接合体33と、複数の冷却媒体流路35を有するセパレータ34で形成されたセル36との積層体38と、冷却媒体流路35の入口と連通する入口マニホールド37と、入口マニホールド37よりも鉛直方向の下方で冷却媒体流路35の出口とを連通する出口マニホールド39を備える燃料電池29と、冷却媒体タンク40の冷却媒体を入口マニホールド37に供給する供給路42に設けられた冷却媒体ポンプ41と、入口マニホールド37における冷却媒体の最下流側の端部を、冷却媒体タンク40を連通させる帰還路43に設けられた弁44と、弁44及び冷却媒体ポンプ41を制御し、燃料電池29の出力に対応して入口マニホールド37から帰還路43へ流れる冷却媒体の流量を制御する制御器45とを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、ポータブル電源、携帯機器用電源、電気自動車用電源、家庭用コージェネレーションシステム等に使用する高分子電解質を用いた燃料電池システムに関するものである。
固体高分子電解質形燃料電池では、高分子電解質を挟んでアノードとカソードとが形成されており、これを一対のセパレータで挟持した燃料電池の基本構成を単セルと呼ぶ。そして、両セパレータのアノードとカソードとに接する面にそれぞれ設けたガス流路を通じて、アノード及びカソードにそれぞれ水素を含有する燃料ガスと空気などの酸素を含有する酸化剤ガス(以下、燃料ガスと酸化剤ガスとを総称する場合がある)とが供給される。
そして、アノードにおいて、電極反応により燃料ガス中の水素分子が解離して電子とプロトンが生成されると共に、この電子が外部回路を通してカソードに到達する。そして、カソードにおいて、プロトンと電子と酸化剤ガス中の酸素とが結合して水が生成される。この反応システムにより起電力が生じる。
燃料電池が所要の起電力を得るために、単セルを電気的に直列に複数積層し、その両端に端板を挟みロッド等で適圧に締結し一体化した状態(燃料電池スタック)で構成されている。
通常、燃料電池スタックは発電と共に発生する熱を効率的に排出し、燃料電池スタックの温度をコントロールするために、水や不凍液などの冷却媒体を流通させる複数の冷却水プレートを有している。この冷却流路は、ガス流路を形成したセパレータの背面に形成されている場合が多い。
さらにセパレータは、冷却媒体プレート及び冷却媒体を配分して供給するための供給用マニホールドと流通後の冷却媒体を合流して外部に排出するための排出用マニホールドの配設により、燃料電池スタックの冷却媒体経路が形成されている。
そして、上記燃料電池本体に供給する冷却媒体は、通常冷却媒体タンクからポンプで汲み上げられる。この汲み上げた冷却媒体は、供給用マニホールドに供給して燃料電池スタック本体の冷却水プレート、または冷却媒体流路が形成されたセパレータを流通し、排出用マニホールドから排出した後冷却媒体タンクに戻る。この機構により燃料電池スタックは冷却される。
しかしながら、起動時や停止時の冷却媒体流通経路内に存在した空気、あるいは冷却媒体中に溶存しているガスが含まれていることがあり、このように冷却媒体に空気やガスが存在していると燃料電池本体への冷却媒体の供給が阻害され、冷却媒体供給不足又は分配不均一性が生じて電池内部の温度分布が大きくなり、その結果燃料電池本体の性能を低下させるという課題があった。
この課題を解決した従来の燃料電池システムとしては、特許文献1に開示されたものがある。図3は、特許文献1に開示された従来の燃料電池システムの概略構成を示すものである。
特許文献1に開示された従来の燃料電池システムでは、図3に示すように、燃料電池ス
タック1は、冷却媒体供給連通孔2aに連通する冷却媒体供給口3aが設けられる配管マニホールド4を積層方向の一端に配置している。そして、配管マニホールド4は、冷却媒体供給口3aと、冷却媒体供給口3aよりも高い位置に冷却媒体供給連通孔2aに連通するエア抜き口5とを設けた構成になっている。
タック1は、冷却媒体供給連通孔2aに連通する冷却媒体供給口3aが設けられる配管マニホールド4を積層方向の一端に配置している。そして、配管マニホールド4は、冷却媒体供給口3aと、冷却媒体供給口3aよりも高い位置に冷却媒体供給連通孔2aに連通するエア抜き口5とを設けた構成になっている。
上記構成において、冷却媒体が冷却媒体供給口3aに供給されると、この冷却媒体の混在するエアが、冷却媒体供給口3aの鉛直方向上方に移動してエア抜き口5から排出することができる。
特許文献1に開示された燃料電池システムでは、冷却媒体が、各セルの冷却媒体流路6を一部流れながら冷却媒体供給連通孔2aを進みエンドプレート7bまで流れた後、冷却媒体排出連通孔2bを経てエンドプレート7aに設けられた冷却媒体排出口3bから排出される構成となっている。
そのため、冷却媒体流量は、エンドプレート7bに近づくほど減少し、冷却媒体中に残存しているエアや、発電セル8の発熱により冷却媒体中の溶存ガスの気化により発生したガスが、エンドプレート7bに近い冷却媒体連通孔2a周辺で滞留しやすくなるという課題を有していた。
さらに、これにより特にエンドプレート7bに近い発電セル8の冷却媒体流路6に冷却媒体が流れにくくなり、この部分での発電セル8の冷却が不十分になって、燃料電池スタック1の電圧が低下し、燃料電池の出力を十分に確保することができないといった課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、燃料電池の各セルの冷却媒体流路に冷却媒体が確実に流れる構成とし、燃料電池の出力を十分に確保することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、高分子電解質膜、及び高分子電解質膜を互いの間に挟む一対の電極を有する膜−電極接合体と、電極と接触するように配置され、冷却媒体が流通する複数の冷却媒体流路を有するセパレータと、を有するセルが複数積層されて構成された積層体と、積層体の積層方向に延び、且つ冷却媒体流路の人口と連通する入口マニホールドと、入口マニホールドよりも鉛直方向の下方で、積層体の積層方向に延び、かつ、冷却媒体流路の出口と連通する出口マニホールドと、を備える燃料電池と、冷却媒体を貯めた冷却媒体タンクと、冷却媒体タンクの冷却媒体を入口マニホールドにおける冷却媒体の最下流側の端部を冷却媒体タンクと連通させる冷却帰還路と、帰還路に設けられた弁と、弁及び冷却媒体ポンプを制御し、燃料電池の出力に対応して入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量を制御する制御器と、を備えるのである。
これによって、燃料電池入口マニホールドから帰還路までの間の冷却媒体の流量が制御できるように設定されているので、入口マニホールドから冷却流路に発生したガスを確実に除去することができ、冷却媒体が各セルの冷却媒体流路に確実に流れるようになる。
また、本発明の燃料電池システムは、入口マニホールドが、冷却媒体がUターンして供給路と帰還路が積層体の積層方向の同じ側に位置する。
これによって、燃料電池入口マニホールドから帰還路までの間に各セルに流れる冷却媒体の平均温度が一定になる。
また、本発明の燃料電池システムは、燃料電池の出力が所定出力以上の場合は弁を開状態にし、所定出力未満の場合は弁を開閉状態にするように構成されている。
これによって、燃料電池システムが所定の出力未満の場合は、燃料電池の出力が所定出力以上の場合よりも、帰還路を冷却媒体がより流れるように、また燃料電池システムが所定の出力以上の場合は、帰還路を冷却媒体が流れないように設定されているので、出力が所定出力以上でも、所定出力未満でも入口マニホールドから冷却流路に発生したガスを効果的に除去でき、安定した発電が可能となる。
本発明の燃料電池システムでは、冷却媒体中に含まれるガスを除去することが可能であり、各セルの冷却を確実に行うことで燃料電池の出力を十分に確保することができる。
さらに、燃料電池の出力が所定出力以上で発電している場合でも、所定出力未満で発電している場合でも、冷却媒体流通経路内に存在した空気、あるいは冷却媒体中に溶存しているガスが入口マニホールド内で滞留することなく、セルの冷却流路に冷却媒体が規定量流れることで燃料電池の冷却を十分に行うことができ、安定に燃料電池が運転できる。
これにより燃料電池システムの冷却を確実に行いながら、安定な出力を確保することができる燃料電池システムを提供できる。
第1の発明は、高分子電解質膜、および高分子電解質膜を互いの間に挟む一対の電極を有する膜−電極接合体と、電極と接触するように配置され、冷却媒体が通流する複数の冷却媒体流路を有するセパレータと、を有するセルが複数積層されて構成された積層体と、積層体の積層方向に延び、かつ、冷却媒体流路の入日と連通する入口マニホールドと、入口マニホールドよりも鉛直方向の下方で、積層体の積層方向に延び、かつ、冷却媒体流路の出口と連通する出口マニホールドと、を備える燃料電池と、冷却媒体を貯めた冷却媒体タンクと冷却媒体タンクの冷却媒体を入口マニホールドに供給する供給路と、供給路に設けられた冷却媒体ポンプと、入口マニホールドにおける冷却媒体の最下流側の端部を冷却媒体タンクと連通させる帰還路と、帰還路に設けられた弁と、弁及び冷却媒体ポンプを制御し、燃料電池の出力に対応して入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量を制御する制御器と、を備えた燃料電池システムである。
これによって弁及び冷却媒体ポンプを制御することで、冷却媒体は、入口マニホールドから帰還路へ流れる。そのため冷却媒体流通経路内に存在した空気、あるいは冷却媒体中に溶存しているガスは、入口マニホールドと連通する冷却媒体流路の間に滞留せず、冷却媒体は、安定に冷却流路にも流れるようになる。これより燃料電池に十分な冷却を行うこ
とができ、安定に出力を確保することができるようになる。
とができ、安定に出力を確保することができるようになる。
第2の発明は、第1の発明の燃料電池システムの入口マニホールドが、冷却媒体がUターンして供給路と帰還路が積層体の積層方向の同じ側に位置する。
これによって、燃料電池入口マニホールドから帰還路までの間に流れる冷却媒体の平均温度が一定になる。そのため燃料電池全体の冷却を均一にすることができ、より安定な出力を確保することができるようになる。
第3の発明は、第2の発明の燃料電池システムの入口マニホールドが、Uターンの往路と復路の両方で前記冷却流路の入口と連通しているように構成されている。
これによって、燃料電池を構成しているセルに、温度が一定になるように冷却媒体が流れる。このため燃料電池のセル間の温度ばらつきを抑えることができ、より安定な出力を確保することができる。
第4の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明の燃料電池システムの制御器が、燃料電池の出力が大きいほど、入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量が少なく、燃料電池の出力が小さいほど、入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量が多くなるように構成されている。
これは燃料電池が所定出力以上の場合では、セル内で発生する熱量が多いため、冷却流路に流れる冷却媒体の流量は多くなる。これにより、燃料電池が所定出力以上では、ガス滞留が抑制されるので冷却媒体は、帰還路に流れる還流量を減らすことができる。一方、帰還路に流れる冷却媒体の流量は少なくなる。このとき、冷却媒体は、燃料電池の出力が大きくなるに従い帰還路に流れる流量が連続的に少なくなるようにする。
また、所定出力未満では、セル内で発生する熱量が少なくなり、ガスが滞留しやすくなる。このため冷却媒体は、帰還路に流れる還流量を増加させる。このとき、冷却媒体は、燃料電池の出力が小さくなるに従い帰還路に流れる流量が連続的に多くなるように構成する。
これによって、燃料電池の出力変動に伴い、帰還路に流れる冷却媒体の流量が追従しながら変化するように設定できる。このため燃料電池は、出力変化に対して安定に発電することができる。
第5の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明の燃料電池システムの制御器が、燃料電池の所定出力未満の場合は、燃料電池の出力が所定出力以上の場合よりも、帰還路を流れる冷却媒体の流量が増えるように構成されている。
これは、燃料電池が所定出力未満の場合、冷却媒体は、帰還路に流れる流量が、燃料電池の所定出力以上の場合よりも多く流れるようになるため、冷却媒体流通経路内に存在した空気、あるいは冷却媒体中に溶存しているガスは、入口マニホールドと連通する冷却媒体流路の間をより滞留しにくくなる。このため、所定出力未満の場合、冷却媒体は、各セルの冷却流路に流れることができ、セル間を均一に冷却することができる。
第6の発明は、第5の発明の燃料電池システムの制御器が、燃料電池の出力が所定出力以上の場合は弁を閉状態にし、所定出力未満の場合は弁を開状態にするように構成されている。
これは、燃料電池が所定出力以上の場合は、冷却媒体が帰還路に流れず、燃料電池が所定出力未満の場合は、冷却媒体が帰還路に流れるように設定されている。このため、燃料電池の出力変動に応じて、セル間の冷却を均一に行うことができる。
第7の発明は、第1の発明の燃料電池システムの制御器が、燃料電池の出力が大きいほど、入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量が定期的に増減する間隔を大きくし、燃料電池の出力が小さいほど、入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量が定期的に増減する間隔を小さくするよう制御するように構成されている。
これは、入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量を増減させることで、冷却媒体の流れる圧力に強弱を生じることができるようになる。そのため、断続的に冷却媒体が入口マニホールド管内に圧力を与えることができる。
また、燃料電池の出力が所定出力未満の場合は、帰還路へ流れる冷却媒体の流量を増減させる間隔を小さくすることで、入口マニホールド管内に圧力を与える頻度が増えるためにガスの入口マニホールドと連通する冷却媒体流路の間の滞留が抑制しやくなる。
さらに燃料電池の出力が所定出力以上の場合は、帰還路へ流れる冷却媒体の流量を増減させる間隔を大きくすることで、入口マニホールドに定常的に冷却媒体を供給するように設定されている。このため冷却媒体は冷却媒体流路に確実に流れるようになり、燃料電池のセル間で均一に冷却することができるようになる。
第8の発明は、第7の発明の燃料電池システムの制御器が、燃料電池の出力が大きいほど、入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量が定期的に増減する間隔を大きくし、燃料電池の出力が所定の出力未満の場合には、入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量が定期的に増減する間隔を小さくするよう制御するように構成されている。
これは、燃料電池の出力が所定出力未満の場合は、帰還路へ流れる冷却媒体の流量を増減させる間隔を小さくすることで、入口マニホールド管内に圧力を与える頻度が増えるためにガスの入口マニホールドと連通する冷却媒体流路の間の滞留を抑制しやくなる。このため冷却媒体は冷却媒体流路に確実に流れるようになり、燃料電池のセル間で均一に冷却することができるようになる。
第9の発明は、第8の発明の燃料電池システムの制御器が、燃料電池の出力が所定出力未満の場合は、帰還路を流れる冷却媒体の流量が定期的に増減するように制御し、燃料電池の出力が所定出力以上の場合は、帰還路を流れる冷却媒体の流量が定期的に増減しないように制御するように構成したものである。
そのため、断続的に冷却媒体が入口マニホールド管内に圧力を与えることができる。燃料電池の出力が所定出力未満の場合は、帰還路へ流れる冷却媒体の流量を増減させる間隔を小さくすることで、入口マニホールド管内に圧力を与える頻度が増えるためにガスの入口マニホールドと連通する冷却媒体流路の間の滞留を抑制しやすくなり、燃料電池の出力が所定出力以上の場合は、冷却流媒体の流量が増えるため、帰還路へ流れる冷却媒体の流量を増減させないことで、入口マニホールドにより定常的に冷却媒体を供給するように設定されている。
このため冷却媒体は冷却媒体流路に確実に流れるようになり、燃料電池は、出力変化に対してより安定に発電することができる。
第10の発明は、特に第1から第9の発明の燃料電池システムの制御器が、燃料電池の出力に対応して、燃料入口マニホールドから出口マニホールドヘ流れる冷却媒体の流量を制御するように構成したものである。
そのため、燃料電池の出力が所定出力未満の場合、冷却媒体流路に流れる冷却媒体は、燃料電池の少ない発熱にあわせて流れるようになり、燃料電池の出力が所定出力以上の場合、冷却媒体流路に流れる冷却媒体は、燃料電池の多い発熱にあわせて流れるように設定されている。このため燃料電池の出力変動に応じた冷却を確実に行うことができる。
第11の発明は、特に第10の発明の燃料電池システムの制御器が、燃料電池の出力が大きいほど、入口マニホールドから出口マニホールドヘ流れる冷却媒体の流量が多く、燃料電池の出力が小さいほど、入口マニホールドから出口マニホールドヘ流れる冷却媒体流量が小さくなるよう制御するように構成されている。
そのため、燃料電池の出力が所定出力未満の場合から、燃料電池の出力が所定出力以上の変化に伴って、冷却媒体流路に流れる冷却媒体は、流量が連続的に増えるように流れるように設定されている。このため燃料電池の出力変動に応じた冷却を確実に行うことができる。
第12の発明は、高分子電解質膜、及び高分子電解質膜を互いの間に挟む一対の電極を有する膜−電極接合体と、電極と接触するように配置され、冷却媒体が通流する複数の冷却媒体流路を有するセパレータと、を有するセルが複数積層されて構成された積層体と、積層体の積層方向に延び、かつ、冷却媒体流路の人口と連通する入口マニホールドと、入口マニホールドよりも鉛直方向の下方で、積層体の積層方向に延び、かつ、冷却媒体流路の出口と連通する出口マニホールドと、を備える燃料電池と、冷却媒体を貯めた冷却媒体タンクと、冷却媒体タンクの冷却媒体を入口マニホールドに供給する供給路と、入口マニホールドにおける冷却媒体の最下流側の端部を冷却媒体タンクを連通させる帰還路と、を備えた燃料電池システムの運転方法であって、燃料電池の出力に対応して入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量を調整する、燃料電池システムの運転方法である。
これによって、冷却媒体は、入口マニホールドから一部帰還路へ流れる。そのため冷却媒体流通経路内に存在した空気、あるいは冷却媒体中に溶存しているガスは、入口マニホールドと連通する冷却媒体流路の間を滞留しにくくなり、冷却媒体は、安定に冷却流路にも流れるようにすることができる。これにより燃料電池に十分な冷却を行うことができ、安定な出力を確保することができるようになる。
このとき、入口マニホールドが、冷却媒体がUターンして供給路と帰還路が積層体の積層方向の同じ側に位置するように構成されてもよい。さらに、Uターンの往路と復路の両方で冷却流路の入口と連通しているように構成されてもよい。
これによって、燃料電池を構成しているセルに、温度が一定になるように冷却媒体が冷却媒体流路に流れる。これにより燃料電池のセル間の温度ばらつきを抑えることができ、より安定な出力を確保することができる。
また、燃料電池の出力が大きいほど、入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量が少なく、燃料電池の出力が小さいほど、入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量が多くなるように運転してもよい。
さらに、燃料電池の出力が所定出力以上の場合よりも、帰還路を流れる冷却媒体の流量が増えるように運転してもよい。これによって、燃料電池の出力変動に伴い、帰還路に流
れる冷却媒体の流量が追従しながら変化する。このため燃料電池は、出力変化に対して安定に発電することができる。
れる冷却媒体の流量が追従しながら変化する。このため燃料電池は、出力変化に対して安定に発電することができる。
また、燃料電池の所定出力未満の場合には、燃料電池の出力が所定出力以上の場合よりも、帰還路を流れる冷却媒体の流量が増えるように運転してもよい。
これによって、燃料電池が所定出力未満の場合、冷却媒体は、帰還路に流れる流量が、燃料電池の所定出力以上の場合よりも多く流れるようになるため、冷却媒体流通経路内に存在した空気、あるいは冷却媒体中に溶存しているガスは、入口マニホールドと連通する冷却媒体流路の間をより滞留しにくくなる。これにより、所定出力未満の場合、冷却媒体は、各セルの冷却流路に流れることができ、セル間を均一に冷却することができる。
また、燃料電池の出力が所定出力以上の場合は帰還路に設けられた弁を閉状態にし、所定出力未満の場合は帰還路に設けられた弁を開状態にするように構成してもよい。
これは、燃料電池が所定出力以上の場合は、冷却媒体が帰還路に流れず、燃料電池が所定出力未満の場合は、冷却媒体が帰還路に流れるように設定されている。このため、燃料電池の出力変動に応じて、セル間の冷却を均一に行うことができる。
また、入口マニホールドから帰還路へ流れる冷却媒体の流量が定期的に増減する間隔を小さくするように運転してもよい。
これは、燃料電池の出力が所定出力未満の場合は、帰還路へ流れる冷却媒体の流量を増減させる間隔を小さくすることで、入口マニホールド管内に圧力を与える頻度が増えるためにガスの入口マニホールドと連通する冷却媒体流路の間の滞留を抑制しやすくなる。このため冷却媒体は冷却媒体流路に確実に流れるようになり、燃料電池のセル間で均一に冷却することができるようになる。
また、燃料電池の出力が所定出力未満の場合は、帰還路を流れる冷却媒体の流量が定期的に増減するように運転し、燃料電池の出力が所定出力以上の場合は、帰還路を流れる冷却媒体の流量が定期的に増減しないように運転してもよい。
これによって、断続的に冷却媒体が入口マニホールド管内に圧力を与えることができるので、燃料電池の出力が所定出力未満の場合は、帰還路へ流れる冷却媒体の流量を増減させる間隔を小さくすることで、入口マニホールド管内に圧力を与える頻度が増えるためにガスの入口マニホールドと連通する冷却媒体流路の間の滞留を抑制しやすくなり、燃料電池の出力が所定出力以上の場合は、冷却流媒体の流量が増えるため、帰還路へ流れる冷却媒体の流量を増減させないことで、入口マニホールドにより定常的に冷却媒体を供給するように設定されている。このため冷却媒体は冷却媒体流路に確実に流れるようになり、燃料電池は、出力変動に対してより安定に発電することができる。
また、燃料電池の出力に対応して、燃料入口マニホールドから出口マニホールドヘ流れる冷却媒体の流量を制御するように運転してもよい。
これによって、燃料電池の出力が所定出力未満の場合、冷却媒体流路に流れる冷却媒体は、燃料電池の少ない発熱にあわせて流れるようになり、燃料電池の出力が所定出力以上の場合、冷却媒体流路に流れる冷却媒体は、燃料電池の多い発熱にあわせて流れるように設定されている。このため燃料電池の出力変動に応じた冷却を確実に行うことができる。
さらに、燃料電池の出力が大きいほど、入口マニホールドから出口マニホールドヘ流れ
る冷却媒体の流量が多く、燃料電池の出力が小さいほど、入口マニホールドから出口マニホールドヘ流れる冷却媒体流量が小さくなるように運転してもよい。
る冷却媒体の流量が多く、燃料電池の出力が小さいほど、入口マニホールドから出口マニホールドヘ流れる冷却媒体流量が小さくなるように運転してもよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池システム30の概略構成を示すものである。
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池システム30の概略構成を示すものである。
図1に示すように、本実施の形態の燃料電池システム30の燃料電池29は、高分子電解質膜31、及び高分子電解質膜31を互いの間に挟む一対の電極32を有する膜−電極接合体33と、電極32と接触するように配置され、冷却媒体(図示しない)が流通する複数の冷却媒体流路35を有するセパレータ34で形成されたセル36が複数積層されて構成された積層体38と、積層体38の積層方向に延び、且つ、冷却媒体流路35の入口と連通する入口マニホールド37と、入口マニホールド37よりも鉛直方向の下方で、積層体38の積層方向に延び、かつ、冷却媒体流路35の出口とを連通する出口マニホールド39とを備える。
さらに、本実施の形態の燃料電池システム30は、冷却媒体を貯めた冷却媒体タンク40と、冷却媒体タンク40の冷却媒体を入口マニホールド37に供給する供給路42と、供給路42に設けられた冷却媒体ポンプ41と、入口マニホールド37における冷却媒体の最下流側の端部を、冷却媒体タンク40を連通させる帰還路43と、帰還路43に設けられた弁44と、弁44及び冷却媒体ポンプ41を制御し、燃料電池29の出力に対応して入口マニホールド37から帰還路43へ流れる冷却媒体の流量を制御する制御器45とを備える。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池システム30について、以下その動作と作用について説明する。
まず、冷却媒体タンク40から冷却媒体は、冷却媒体ポンプ41により供給路42を通過し入口マニホールド37に供給される。
入口マニホールド37に供給された冷却媒体は、冷却媒体ポンプ41と弁44を制御する制御器45によって、入口マニホールド37に連通している冷却媒体流路35と、入口マニホールド37の最下流側の端部に接続されている帰還路43への流れが、制御される。
図2は、本発明の別の実施の形態の燃料電池システムを上から見た場合の概略構成を示すものである。
図2に示すように、入口マニホールド37が、冷却媒体がUターンして供給路42と帰還路43が積層体38の積層方向の同じ側に位置するように構成されている。さらに、往路(図示しない)と復路(図示しない)の両方で冷却媒体流路35の入口と連通しているように構成される。
これによって、燃料電池29を構成しているセルに、平均温度が一定になるように冷却媒体が冷却媒体流路35に流れるように設定されている。これにより燃料電池29のセル間の温度ばらつきを抑えることができ、より安定な出力を確保することができる。
また、制御器45が、燃料電池29の出力が大きいほど、入口マニホールド37から帰還路43へ流れる冷却媒体の流量が少なく、燃料電池29の出力が小さいほど、入口マニホールド37から帰還路43へ流れる冷却媒体の流量が多くなるように構成することもできる。
さらに、制御器45が、燃料電池29の出力が所定出力以上の場合よりも、帰還路43を流れる冷却媒体の流量が増えるように構成することもできる。これによって、燃料電池29の出力変動に伴い、帰還路43に流れる冷却媒体の流量が追従しながら変化するように設定されている。このため燃料電池システム30は、出力変化に対して安定に発電することができる。
また、制御器45が、燃料電池29の所定出力未満の場合は、燃料電池29の出力が所定出力以上の場合よりも、帰還路43を流れる冷却媒体の流量が増えるように構成してもよい。
これによって、燃料電池29が所定出力未満の場合、冷却媒体は、帰還路43に流れる流量が、燃料電池29の所定出力以上の場合よりも多く流れるようになるため、冷却媒体流路35の経路内に存在した空気、あるいは冷却媒体中に溶存しているガスは、入口マニホールド37と連通する冷却媒体流路35の間をより滞留できにくくなるように設定されている。
これは、所定出力未満の場合、冷却媒体は、各セル36の冷却媒体流路35に流れることができ、セル36間を均一に冷却することができる。
また、制御器45は、燃料電池29の出力が所定出力以上の場合には弁44を閉状態にし、所定出力未満の場合には弁44を開状態にするように構成することもできる。
この場合、燃料電池29が所定出力以上の場合は、冷却媒体が帰還路43に流れず、燃料電池29が所定出力未満の場合は、冷却媒体が帰還路43に流れるように設定される。このため、燃料電池29の出力変動に応じて、セル間の冷却を均一に行うことができる。
また、制御器45が、燃料電池29の出力に対応して、入口マニホールド37から出口マニホールド39に流れる冷却媒体の流量を制御するように構成することができる。
これによって、燃料電池29の出力が所定出力未満の場合、冷却媒体流路35に流れる冷却媒体は、燃料電池29の少ない発熱にあわせて流れるようになり、燃料電池29の出力が所定出力以上の場合、冷却媒体流路35に流れる冷却媒体は、燃料電池29の多い発熱にあわせて流れるように設定されている。このため燃料電池29の出力変動に応じた冷却を確実に行うことができる。
さらに、制御器45は、燃料電池29の出力が大きいほど、入口マニホールド37から出口マニホールドヘ流れる冷却媒体の流量が多く、燃料電池29の出力が小さいほど、入口マニホールド37から出口マニホールド39に流れる冷却媒体の流量が小さくなるようにすることができる。これによって、燃料電池29の出力変動に応じた冷却を確実に行うことができる。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2における燃料電池システムについて説明する。
次に本発明の実施の形態2における燃料電池システムについて説明する。
本実施の形態は、実施の形態1における燃料電池システム30の構成と同じであり、制
御方法が異なるものである。図2に示す実施の形態と同一または相当部には、同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
御方法が異なるものである。図2に示す実施の形態と同一または相当部には、同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図2に示すように、入口マニホールド37が、冷却媒体がUターンして供給路42と帰還路43が積層体38の積層方向の同じ側に位置するように構成されている。さらに、Uターンの往路と復路の両方で冷却媒体流路35の入口と連通しているように構成されている。
これによって、燃料電池29を構成しているセル36に、温度が一定になるように冷却媒体が冷却媒体流路35に流れるように設定されている。これにより燃料電池29のセル36間の温度ばらつきを抑えることができ、より安定な出力を確保することができる。
燃料電池システム30の制御器45は、入口マニホールド37から帰還路43へ流れる冷却媒体の流量が定期的に増減する間隔を小さくするよう制御するように構成することもできる。
これは、燃料電池29の出力が所定出力未満の場合は、帰還路43へ流れる冷却媒体の流量を増減させる間隔を小さくすることで、入口マニホールド37管内に圧力を与える頻度が増えるためにガスの入口マニホールド37と連通する冷却媒体流路35の間の滞留を抑制しやすくなる。このため冷却媒体は冷却媒体流路35に確実に流れるようになり、燃料電池29のセル36間で均一に冷却することができるようになる。
また、制御器45は、燃料電池29の出力が所定出力未満の場合は、帰還路43を流れる冷却媒体の流量が定期的に増減するように制御し、燃料電池29の出力が所定出力以上の場合は、帰還路43を流れる冷却媒体の流量が定期的に増減しないように制御するように構成することもできる。
これによって、断続的に冷却媒体が入口マニホールド37の管内に圧力を与えることができるので、燃料電池29の出力が所定出力未満の場合は、帰還路43へ流れる冷却媒体の流量を増減させる間隔を小さくすることで、入口マニホールド37の管内に圧力を与える頻度が増えるためにガスの入口マニホールド37と連通する冷却媒体流路35の間の滞留を抑制しやすくなる。
また、燃料電池29の出力が所定出力以上の場合には、冷却媒体の流量が増えるため、帰還路43へ流れる冷却媒体の流量を増減させないことで、入口マニホールド37により定常的に冷却媒体を供給するように設定されるため、冷却媒体は冷却媒体流路35に確実に流れるようになり、燃料電池システム30は、出力変動に対してより安定に発電することができる。
また、制御器45は、燃料電池29の出力に対応して、入口マニホールド37から出口マニホールド39に流れる冷却媒体の流量を制御するように構成することもできる。
これによって、燃料電池29の出力が所定出力未満の場合、冷却媒体流路35に流れる冷却媒体は、燃料電池29の少ない発熱にあわせて流れるようになり、燃料電池29の出力が所定出力以上の場合、冷却媒体流路35に流れる冷却媒体は、燃料電池29の多い発熱にあわせて流れるように設定される。このため燃料電池29の出力変動に応じた冷却を確実に行うことができる。
さらに、制御器45は、燃料電池29の出力が大きいほど、入口マニホールド37から出口マニホールドヘ流れる冷却媒体の流量が多く、燃料電池29の出力が小さいほど、入
口マニホールド37から出口マニホールド39に流れる冷却媒体の流量が小さくなるよう制御するように構成することができる。これによって、燃料電池29の出力変動に応じた冷却を確実に行うことができる。
口マニホールド37から出口マニホールド39に流れる冷却媒体の流量が小さくなるよう制御するように構成することができる。これによって、燃料電池29の出力変動に応じた冷却を確実に行うことができる。
本発明の燃料電池システムは、入口マニホールドの最下流側に、冷却流路とは別に冷却媒体タンクに連通している帰還路と弁が設けられ、特に所定出力未満の出力時冷却媒体の流量が少ないときは、冷却媒体が入口マニホールドから一部帰還路に、その他は冷却流路に流れることにより空気等のガスが滞留しなくなるので、ポータブル電源、携帯機器用電源、電気自動車、家庭用コージェネレーションシステム等に好適に用いることができる。
一方、所定出力以上の場合は冷却媒体がすべて冷却流路に流れることにより、出力変動に対する燃料電池システムの各セルの均一な冷却が確実に行われ、常に安定な出力を確保することができる。
29 燃料電池
30 燃料電池システム
31 高分子電解質膜
32 電極
33 膜−電極接合体
34 セパレータ
35 冷却媒体流路
36 セル
37 入口マニホールド
38 積層体
39 出口マニホールド
40 冷却媒体タンク
41 冷却媒体ポンプ
42 供給路
43 帰還路
44 弁
45 制御器
30 燃料電池システム
31 高分子電解質膜
32 電極
33 膜−電極接合体
34 セパレータ
35 冷却媒体流路
36 セル
37 入口マニホールド
38 積層体
39 出口マニホールド
40 冷却媒体タンク
41 冷却媒体ポンプ
42 供給路
43 帰還路
44 弁
45 制御器
Claims (12)
- 高分子電解質膜、及び前記高分子電解質膜を互いの間に挟む一対の電極を有する膜−電極接合体と、前記電極と接触するように配置され、冷却媒体が通流する複数の冷却媒体流路を有するセパレータと、を有するセルが複数積層されて構成された積層体と、
前記積層体の積層方向に延び、かつ、前記冷却媒体流路の入口と連通する入口マニホールドと、
前記入口マニホールドよりも鉛直方向の下方で、前記積層体の積層方向に延び、かつ、前記冷却媒体流路の出口と連通する出口マニホールドと、
を備える燃料電池と、
冷却媒体を貯めた冷却媒体タンクと、
前記冷却媒体タンクの冷却媒体を前記入口マニホールドに供給する供給路と、
前記供給路に設けられた冷却媒体ポンプと、
前記入口マニホールドにおける冷却媒体の最下流側の端部を前記冷却媒体タンクと連通させる帰還路と、
前記帰還路に設けられた弁と、
前記弁及び前記冷却媒体ポンプを制御し、前記燃料電池の出力に対応して前記入口マニホールドから前記帰還路へ流れる冷却媒体の流量を制御する制御器と、
を備えた燃料電池システム。 - 前記入口マニホールドは、冷却媒体がUターンして前記供給路と前記帰還路が前記積層体の積層方向の同じ側に位置する、請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記入口マニホールドは、前記Uターンの往路と復路の両方で前記冷却媒体流路の入口と連通している、請求項2に記載の燃料電池システム。
- 前記制御器は、前記燃料電池の出力が大きいほど、前記入口マニホールドから前記帰還路へ流れる前記冷却媒体の流量が少なく、前記燃料電池の出力が小さいほど、前記入口マニホールドから前記帰還路へ流れる前記冷却媒体の流量が多くなるように制御する、請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記制御器は、前記燃料電池の出力が所定出力未満の場合は、前記燃料電池の出力が前記所定出力以上の場合よりも、前記帰還路を流れる冷却媒体の流量が増えるように制御する、請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記制御器は、前記燃料電池の出力が前記所定出力以上の場合は前記弁を閉状態にし、前記所定出力未満の場合は前記弁を開状態にする、請求項5に記載の燃料電池システム。
- 前記制御器は、前記燃料電池の出力が大きいほど、前記入口マニホールドから前記帰還路へ流れる前記冷却媒体の流量が定期的に増減する間隔を大きくし、前記燃料電池の出力が小さいほど、前記入口マニホールドから前記帰還路へ流れる前記冷却媒体の流量が定期的に増減する間隔を小さくするよう制御する、請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記制御器は、前記燃料電池の出力が所定出力未満の場合は、前記燃料電池の出力が前記所定出力以上の場合よりも、前記帰還路を流れる冷却媒体の流量が定期的に増減する間隔が小さくなるように制御する、請求項7記載の燃料電池システム。
- 前記制御器は、前記燃料電池の出力が所定出力未満の場合は、前記帰還路を流れる冷却媒体の流量が定期的に増減するように制御し、前記燃料電池の出力が所定出力以上の場合は、前記帰還路を流れる冷却媒体の流量が定期的に増減しないように制御する、請求項8
に記載の燃料電池システム。 - 前記制御器は、前記燃料電池の出力に対応して、前記入口マニホールドから前記出口マニホールドへ流れる前記冷却媒体の流量を制御する、請求項1から9のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
- 前記制御器は、前記燃料電池の出力が大きいほど、前記入口マニホールドから前記出口マニホールドへ流れる前記冷却媒体の流量が多く、前記燃料電池の出力が小さいほど、前記入口マニホールドから前記出口マニホールドへ流れる前記冷却媒体の流量が少なくなるよう制御する、請求項10記載の燃料電池システム。
- 高分子電解質膜、及び前記高分子電解質膜を互いの間に挟む一対の電極を有する膜−電極接合体と、前記電極と接触するように配置され、冷却媒体が通流する複数の冷却媒体流路を有するセパレータと、を有するセルが複数積層されて構成された積層体と、
前記積層体の積層方向に延び、かつ、前記冷却媒体流路の入口と連通する入口マニホールドと、
前記入口マニホールドよりも鉛直方向の下方で、前記積層体の積層方向に延び、かつ、前記冷却媒体流路の出口と連通する出口マニホールドと、
を備える燃料電池と、
冷却媒体を貯めた冷却媒体タンクと、
前記冷却媒体タンクの冷却媒体を前記入口マニホールドに供給する供給路と、
前記入口マニホールドにおける冷却媒体の最下流側の端部を前記冷却媒体タンクと連通させる帰還路と、
を備えた燃料電池システムの運転方法であって、
前記燃料電池の出力に対応して前記入口マニホールドから前記帰還路へ流れる冷却媒体の流量を調整する、
燃料電池システムの運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014214936A JP2016081852A (ja) | 2014-10-22 | 2014-10-22 | 燃料電池システムとその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP2016081852A true JP2016081852A (ja) | 2016-05-16 |
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Family Applications (1)
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JP2014214936A Pending JP2016081852A (ja) | 2014-10-22 | 2014-10-22 | 燃料電池システムとその運転方法 |
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