JP2016070905A - 粘弾性特性測定装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電界や磁界によって特性が変化するエラストマーの粘弾性特性の定量的な評価を可能とする粘弾性特性測定装置およびその方法を提供する。【解決手段】この粘弾性特性測定装置は、測定対象物1の第1の面1aに面接触する遅延部材10と、遅延部材において第1の面に接触する接触面10aと対向する入射面10bに音波を入射する入射手段と、遅延部材に入射された入射波が前記第1の面の位置で反射する第1の反射波と、第2の面1bの位置で反射する第2の反射波とを受信可能なトランスデューサ20と、入射波の特性、第1の反射波の特性、遅延部材が測定対象物に接触していな状態で遅延部材の接触面で反射する基準反射波の特性、および第2の反射波の特性のうち少なくとも2つを用いて、前記測定対象物の粘弾性特性を導出する測定制御装置100と、測定対象物に電界を印加する電圧印加装置50とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、電界又は磁界によって特性が変化するエラストマーの粘弾性特性を測定する粘弾性特性測定装置およびその方法に関する。
例えばローラ、タイヤ等の機能部品にはエラストマーが用いられ、そのエラストマーと相手側部材との間の摩擦力によりローラによる搬送力やタイヤのグリップ力が発生する。この搬送力やグリップ力にはエラストマーの特性が大きな影響を与える。また、機能部品の使用条件や用途に応じてエラストマーに求められる特性、耐久性等が変化し、機能部品の種類や用途、機能部品に求められる性能も日々進化するため、それに応じて機能部品用のエラストマーが日々開発されており、その性能は徐々に向上している。
機能部品用のエラストマーを開発する際、機能部品に要求される機能に応じて、材料単体での特性、例えば硬度、粘弾性特性等の特性の狙いを決め、狙いの特性を有する材料を開発する。そして、開発した材料の評価を行うために、先ずは機能部品とは異なる形状の試験片による評価が行われており、当該評価の一つとして高周波粘弾性の評価が行われることがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−107306号公報
一方、電界や磁界により寸法や容積をコントロールできるエラストマーの研究開発が近年行われており、この材料を機能部品に利用することも検討され始めている。また、このようなエラストマーの中には電界や磁界により粘弾性特性が変化するものもあり、機能部品の摩擦特性、特にはヒステリシス摩擦への関与が予見される。しかしながら、この様な新規素材の粘弾性特性を定量的に評価できる装置や方法はなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、電界や磁界によって特性が変化するエラストマーの粘弾性特性の定量的な評価を可能とする粘弾性特性測定装置およびその方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の第1の態様に係る粘弾性特性測定装置は、測定対象物の互いに対向する第1の面と第2の面のうち第1の面に面接触する遅延部材と、前記遅延部材において前記第1の面に接触する接触面と対向する入射面に音波を入射する入射手段と、前記遅延部材が前記測定対象物に接触していない状態で前記遅延部材に入射された入射波が前記接触面の位置で反射する基準反射波と、前記遅延部材が前記測定対象物の第1の面に接触している状態で前記遅延部材に入射された入射波が前記第1の面の位置で反射する第1の反射波と、前記遅延部材に入射された入射波が前記第2の面の位置で反射する第2の反射波とを受信可能な受信手段と、前記入射波の特性、前記基準反射波の特性、前記第1の反射波の特性、および前記第2の反射波の特性のうち少なくとも2つを用いて、前記測定対象物の粘弾性特性を導出する測定制御手段と、前記測定対象物に電界又は磁界を印加する印加手段とを備えている。
上記第1の態様では、測定装置に備えられた印加手段で測定対象物に電界又は磁界を印加するので、装置が印加する電界又は磁界の条件を基準にして粘弾性特性の測定を行うことができ、複数種類の測定対象物の電界又は磁界による粘弾性特性の変化を定量的に評価することができる。
本発明の第2の態様に係る粘弾性特性測定装置は、前記印加手段が、前記遅延部材の前記接触面上に形成された第1の電極と、前記測定対象物の第2の面に面接触する第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電位差を設けることにより前記第1の電極と前記第2の電極との間に電界を形成する電圧印加手段とを有する。
上記第2の態様では、第1および第2の電極が測定装置に備えられ、第1および第2の電極が測定対象物の第1および第2の面にそれぞれ面接触するので、測定対象物に対する電界の条件を安定させることができる。また、粘弾性特性を測定するために測定対象物に遅延部材を確実に面接触させる必要があるが、測定対象物の第2の面に第2の電極を面接触させることにより測定対象物の第1の面に遅延部材を安定して面接触させることができ、しかも測定対象物と各電極との面接触も同時に行うことができる。
本発明の第3の態様に係る粘弾性特性測定装置は、前記印加手段が、前記測定対象物の第1および第2の面と異なる第1の側面に面接触する第1の電極と、前記測定対象物において前記第1の側面と対向する第2の側面に面接触する第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電位差を設けることにより前記第1の電極と前記第2の電極との間に電界を形成する電圧印加手段とを有する。電圧は直流でも良く、交流でも良くまたは直流と交流を重畳したものでもよい。
上記第3の態様では、第1および第2の電極が測定装置に備えられ、第1および第2の電極が測定対象物の第1および第2の側面にそれぞれ面接触するので、測定対象物に対する電界の条件を安定させることができる。また、音波の入射面と異なる面から測定対象物に電界を印加する際の粘弾性特性の変化を評価することができる。
本発明の第4の態様に係る粘弾性特性測定装置は、前記印加手段が、前記測定対象物が間に配置されるように配置された正極および負極により、前記測定対象物内に磁界を形成する磁界形成手段を有する。
この態様では、正極および負極が測定装置に備えられ、正極と負極との間に測定対象物が配置されるので、測定対象物に印加する磁界の条件を安定させることができる。
本発明の第5の態様に係る粘弾性特性測定装置は、前記測定制御手段が、前記印加手段を制御して前記測定対象物に印加する電界又は磁界の条件を変化させながら、前記粘弾性特性の導出を複数回行うように構成されている。
この態様では、電界又は磁界の条件に対する粘弾性特性の傾向を得ることができるので、電界又は磁界により特性変化するエラストマーの開発やそのエラストマーを用いる機能部品の開発を効率良く行うことができ、また、新規開発材の未知の特性や傾向を容易且つ正確に知ることができる。
本発明の第6の態様に係る粘弾性特性測定装置は、前記印加手段により印加する電界又は磁界の条件と前記測定対象物の硬度又は弾性率とを対応付けて格納している記憶手段をさらに備え、前記測定制御手段が、前記導出された粘弾性特性を、その導出の際の前記電界又は磁界の条件に応じた前記測定対象物の硬度又は弾性率と対応付けて、出力および/又は記憶手段への格納を行うように構成されている。
ここで、エラストマーを用いる機能部品において、エラストマーの硬度や弾性率は一般的に主な要求仕様や設計指標となる。
上記第6の態様では、導出された粘弾性特性がその導出の際の電界又は磁界の条件に対応したエラストマーの硬度又は弾性率と対応付けられ、出力や記憶手段への格納が行われるので、機能部品を設計する際の主な指標の一つである硬度や弾性率に関連付けてエラストマーの粘弾性特性を把握することができ、機能部品の開発を効率良く行うことができる。また、新規開発材の未知の特性や傾向を容易且つ正確に知ることができる。
本発明の第7の態様に係る粘弾性特性測定方法は、測定対象物の互いに対向する第1の面と第2の面のうち第1の面に遅延部材を面接触させるステップと、電界又は磁界の印加装置により前記測定対象物に電界又は磁界を印加するステップと、前記遅延部材において前記第1の面に接触する接触面と対向する入射面に音波を入射するステップと、前記遅延部材に入射された入射波が前記第1の面の位置で反射する第1の反射波と、前記遅延部材に入射された入射波が前記第2の面の位置で反射する第2の反射波とを得るステップと、前記遅延部材が前記測定対象物に接触していない状態で前記遅延部材に入射された入射波が前記接触面の位置で反射する基準反射波を得るステップと、前記入射波の特性、前記基準反射波の特性、前記第1の反射波の特性、および前記第2の反射波の特性のうち少なくとも2つを用いて、前記測定対象物の粘弾性特性を導出するステップとを有する。
上記第7の態様では、測定対象物とは別の装置により測定対象物に電界又は磁界を印加するので、装置が印加する電界又は磁界の条件を基準にして評価を行うことができ、複数種類の測定対象物の電界又は磁界による粘弾性特性の変化を定量的に評価することができる。
本発明によれば、電界や磁界によって特性が変化するエラストマーの粘弾性の定量的な評価が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る粘弾性特性測定装置の概略図である。 前記第1の実施形態の送受信回路および測定制御装置の概略図である。 前記第1の実施形態の粘弾性特性の導出結果の例である。 前記第1の実施形態の粘弾性特性の導出結果の例である。 本発明の第2の実施形態に係る粘弾性特性測定装置の概略図である。 本発明の第3の実施形態に係る粘弾性特性測定装置の概略図である。 前記第1の実施形態の粘弾性特性測定装置の変形例を示す概略図である。
本発明の第1の実施形態に係る粘弾性特性測定装置について図1〜図4を参照しながら以下に説明する。
この粘弾性特性測定装置は、測定対象物1の粘弾性特性を測定する装置である。本実施形態において粘弾性特性とは、音波を入射した際の貯蔵弾性率、損失弾性率、および損失正接の何れか1つ、またはこれらのうち複数で規定される特性の総称である。
この粘弾性特性測定装置は、測定対象物1の第1の面1aに面接触する遅延部材10と、遅延部材10において第1の面1aに接触する接触面10aと対向する入射面10bに面接触するトランスデューサ20と、トランスデューサ20に付属している送受信回路30と、測定対象物1において第1の面1aに対向する第2の面1bに面接触する下面部材40とを有する。遅延部材10の接触面10aにはその全面に亘って延びる面状の第1の電極11が形成され、下面部材40の測定対象物1との接触面にはその全面に亘って延びる面状の第2の電極41が形成されている。
この装置は、電極11,41にそれぞれ接続されている電圧印加装置50と、下面部材40を昇降して遅延部材10と下面部材40に測定対象物1を面接触させる電動シリンダー等から成る昇降装置60と、遅延部材10の温度を測定する温度計70とを有し、また、送受信回路30を介してトランスデューサ20に接続されると共に、電圧印加装置50、昇降装置60および温度計70に接続された周知のコンピュータから成る測定制御装置100と、測定制御装置100に接続された周知の液晶ディスプレイ等の表示装置110とを有する。測定制御装置100は、送受信回路30を含むトランスデューサ20、電圧印加装置50および昇降装置60を制御し、送受信回路30から受信する入射波、基準反射波、第1の反射波、および第2の反射波のデータ(時間的な強度変化のデータ)に基づき粘弾性特性を導出する測定プログラムを格納している。
測定対象物1は電界や磁界を印加することにより粘弾性特性が変化するエラストマーにより成る。このようなエラストマーは、公知のものを用いることができ、例えば、特開2005−111245号公報に開示されているポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリフェニレン等を用いることも可能であり、特開平7−240544号公報に開示されているポリウレタンを用いることも可能であり、特公平6−41530号公報に開示されているシリコンゴムを用いることも可能であり、特開2010−155918号公報に開示されているように導電性高分子と、カチオン成分およびアニオン成分からなる親水性イオン液体とを含む導電性高分子構造体を用いることも可能であり、特開2009−191117号公報に開示がある液晶エラストマーを用いることも可能であり、ポリマー中に強磁性体ファイバや粒子や補強材が分散しており磁界によりファイバや粒子が配向する高分子材料を用いることも可能であり、その他電界や磁界により内部に分散しているファイバや粒子や補強材が配向する高分子を用いることも可能である。また、圧電効果により、超音波によってインピーダンスなど電気特性に変化をもたらす、または起電力を発生する物質も考えられる。
遅延部材10は音波を伝搬可能な物質(例えば、ガラス、アクリル等)から成り、その上面にトランスデューサ20が取付けられている。
トランスデューサ20は例えばチタン酸ジルコン酸鉛などの圧電素子から成り、遅延部材10の入射面10bに音波を入射する。また、トランスデューサ20は遅延部材10に入射する入射波が遅延部材10の接触面10aと測定対象物1の第1の面1aとが接触する位置で反射する第1の反射波と、入射波が測定対象物1の第2の面1bと下面部材とが接触する位置で反射する第2の反射波とを受信する。トランスデューサ20から遅延部材10に入射する音波は何れの周波数であっても良いが、1000Hz以上の高周波であることが好ましく、可聴帯域以上の例えば20000Hz以上の超音波であることがより好ましい。
送受信回路30は、測定制御装置100からの指令に応じてトランスデューサ20から遅延部材10への音波の入射を制御すると共に、入射波の情報と、トランスデューサ20が受信する基準反射波、第1の反射波、および第2の反射波の情報を測定制御装置100に出力する。
昇降装置60は内部にロードセルを有し、ロードセルは測定対象物1に加わる上下方向の力を検出する。
電圧印加装置50は測定制御装置100からの指令に応じて電極11,41の間に任意の電圧を印加するように構成されている。
図1では本実施形態の構成の理解のため、第2の電極41を厚く記載しているが、実際は数μm〜数十μmの金属薄膜でも良く、または、下面部材40を金属導体として適度な反射特性を持たせてもよい。また、第1の電極11は、前記と同様に金属薄膜でもよく、周知の導電性樹脂又は導電性エラストマーから成すことで、遅延部材10を形成する物質の音響インピーダンスと同じ又は同等とすることが可能である。又は、遅延部材10全体を導電体として、遅延部材10自体を測定対象物1の第1の面1aに面接触する電極として機能させることも可能である。
粘弾性特性の温度による影響を補償するため、この装置は遅延部材10の温度を温度計70で測定する。また、測定制御装置100は、遅延部材10の温度毎に、遅延部材10の接触面10aに測定対象物1が接触せずに基準媒質(一例として、空気)が接触している状態(以下、「基準状態」とも称する。)において、入射波が遅延部材10の接触面10aの位置で反射し測定される基準反射波の特性を示す参照データを、遅延部材10の温度に対応させて参照データメモリ部102に予め複数格納している(例えば、後述するステップ1の前に既に格納している)。
後述するように、参照データとしては、基準反射波の時間的な強度変化特性や、基準反射波の各周波数領域における振幅特性および位相特性などが含まれる。そして、測定制御装置100は、測定開始時に、予め格納している温度毎の参照データに基づいて、温度計70によって計測される遅延部材10の温度計測値に応じた補正参照データを決定する。測定制御装置100は、一例として、決定される補正参照データを基準として、測定状態において取得される測定信号から測定対象物1の粘弾性特性を演算する。
このように、測定制御装置100は、遅延部材10の温度と対応付けて予め取得される複数の参照データから、測定時の遅延部材10の温度に適した参照データを決定し、当該決定した参照データに基づいて粘弾性特性を演算する。これにより、遅延部材10の温度変化による粘弾性特性の測定結果への影響を抑制できる。
測定制御装置100は、時間データメモリ部101および前記参照データメモリ部102を有し、時間データメモリ部101は、トランスデューサ20で受信する反射波の時間的な強度変化を格納する。参照データメモリ部102は、遅延部材10の温度と対応付けて基準反射波の特性を示す複数の参照データを格納する。
そして、測定制御装置100は測定プログラムにより動作し、ユーザなどから測定開始指令を受けると、温度計70から遅延部材10の温度計測値を取得して、参照データメモリ部102に格納される遅延部材温度毎の参照データに基づいて、当該温度計測値に応じた補正参照データを決定する。そして、測定制御装置100は、送受信回路30へ放射指令を与え、トランスデューサ20から入射波を放射するとともに、トランスデューサ20で受信する反射波データを時間データメモリ部101に一旦格納する。さらに、測定制御装置100は、時間データメモリ部101および参照データメモリ部102に格納されるデータに基づき測定対象物1の粘弾性特性を演算する。なお、測定対象物1の粘弾性特性の演算過程において、測定制御装置100は、参照データおよび測定データのいずれに対しても、たとえば高速フーリエ変換処理(Fast Fourier Transform;FFT処理)のような周波数解析処理を行ない、各周波数領域における振幅特性および位相特性を取得し、当該取得した各周波数領域における振幅特性および位相特性に基づいて、粘弾性特性を演算する。
ここで、送受信回路30は、図2に示すように、送信制御回路31と、送信回路32と、方向整合器33と、受信回路34と、信号処理回路35とからなる。
送信制御回路31は、測定制御装置100から放射指令を受けると、入射波を生成するための生成信号を送信回路32へ出力する。たとえば、送信制御回路31は、パルス状の入射波を生成するためのパルス信号や、特定の周波数成分を含む入射波を生成するための正弦波信号などを出力する。また、送信制御回路31は、生成信号の出力タイミングを通知するトリガ信号を受信回路34に出力すると共に、入射波の電気信号を受信回路34に出力する。
送信回路32は、送信制御回路31から受ける生成信号に応じた電気信号を方向整合器33へ出力する。
方向整合器33は、送信回路32、トランスデューサ20および受信回路34とそれぞれ電気的に接続され、送信回路32から出力された電気信号をトランスデューサ20へ伝送し、かつ、トランスデューサ20から受けた電気信号を受信回路34へ出力する。
受信回路34は、方向整合器33から電気信号を受けると共に送信制御回路31から入射波の電気信号を受けると、所定の増幅をした後に信号処理回路35へ出力する。また、受信回路34は、送信制御回路31からトリガ信号を受信すると、トランスデューサ20から出力される電気信号の受信を開始する。
信号処理回路35は、受信回路34から電気信号を受けると共に、アナログ・デジタル処理などを行ない、トランスデューサ3で受信される反射音波の時間的な強度に応じた反射波データと、入射波データとを、測定制御装置100に出力する。
上記の装置を用いて、測定対象物1の粘弾性特性を測定する方法を以下説明する。
先ず、下面部材40の上に所定の大きさに形成された測定対象物1を載置すると共に測定制御装置100に測定開始の指令を入力すると、当該指令を測定制御装置100が受け付け、測定プログラムにより測定制御装置100が昇降装置60を制御し、測定対象物1が下面部材40と遅延部材10とに所定の面圧で面接触するように昇降装置60が下面部材40を上昇させる(ステップ1)。
続いて、測定プログラムにより測定制御装置100が電圧印加装置50を制御し、電圧印加装置50によって各電極11,41間に所定の電圧を印加する(ステップ2)。
続いて、測定プログラムにより測定制御装置100が送受信回路30を含むトランスデューサ20、電圧印加装置50および昇降装置60を制御し、これにより第1の反射波や第2の反射波の測定を行う(ステップ3)。そして、測定制御装置100は、入射波の特性、基準状態で測定された第1の反射波の特性、測定状態で測定された第1の反射波の特性、および第2の反射波の特性のうち少なくとも2つを用いて、粘弾性特性の導出を行う(ステップ4)。第1の反射波は、遅延部材10に入射された入射波が測定対象物1の第1の面1aの位置で反射する反射波であり、第2の反射波、遅延部材10に入射された入射波が測定対象物1の第2の面1bの位置で反射する反射波である。
続いて、ステップ2で印加する電圧を変化させてステップ3〜4を行い(ステップ5)、ステップ5を複数回繰り返す(ステップ6)。続いて、導出された粘弾性特性を測定制御装置のハードディスク等の記憶部に格納すると共に、表示装置110に出力する(ステップ7)。表示装置110は測定制御手段100から受け付けるデータを表示する。例えば、図3に示すように、横軸が印加電圧を示し縦軸が損失正接を示すグラフを表示する。
上記ステップ3及び4では、例えば特開2008−107306号公報の段落0080以降の説明に沿って反射波の測定が行われ、遅延部材10の接触面10aに測定対象物1を接触させない基準状態で得られる基準反射波の反射波データと、遅延部材10の接触面10aに測定対象物1を面接触させた測定状態で得られる第1の反射波の反射波データとを用い、粘弾性特性が導出される。
この時、例えば特開2008−107306号公報の段落0102以降に説明されているように、上記粘弾性特性を導出する際、基準反射波の反射波データとして、参照データメモリ部102に格納されている各温度の参照データと測定状態時の温度計70の温度計測値とに基づき決定される前述の補正参照データが用いられ、導出される粘弾性特性が温度補償される。このため、第1の反射波を測定する度に基準反射波を測定する必要が無い。なお、補正参照データを用いずに、第1の反射波を測定する度に基準反射波を測定することも可能である。
上記では、基準反射波の特性と第1の反射波の特性とを用いて測定対象物1の粘弾性特性を導出するものを示したが、測定対象物1の粘弾性特性の導出に第1の反射波の特性と第2の反射波の特性とを用いることも可能であり、入射波の特性と第1の反射波の特性とを用いることも可能であり、入射波の特性と第2の反射波の特性を用いることも可能であり、入射波の特性、基準反射波の特性、第1の反射波の特性、および第2の反射波の特性のうち3つ以上を用いることも可能である。
このように、本実施形態では、測定装置に備えられた各電極11,41および電圧印加装置50で測定対象物1に電界を印加するので、装置が印加する電界の条件を基準にして粘弾性特性の測定を行うことができる。つまり、複数種類の測定対象物1の粘弾性特性を測定する場合でも、装置が印加する電界の条件を固定し、これを基準とすることができるので、複数種類の測定対象物の電界による粘弾性特性の変化を定量的に評価することができる。
また、第1および第2の電極11,41が測定装置に備えられ、第1および第2の電極11,41が測定対象物1の第1および第2の面1a,1bにそれぞれ面接触するので、測定対象物1に対する電界の条件、例えば測定対象物1と各電極11,41との距離等を安定させることができる。また、粘弾性特性を測定するために測定対象物1に遅延部材10を確実に面接触させる必要があるが、測定対象物1の第2の面1bに第2の電極41を面接触させることにより、測定対象物1の第1の面1aに遅延部材10を安定して面接触させることができ、しかも測定対象物1と各電極11,41との面接触も同時に行うことができる。
また、電圧印加手段50を制御して測定対象物1に印加する電界の条件を変化させながら、粘弾性特性の導出を複数回行うように構成されているので、電界の条件に対する粘弾性特性の傾向を得ることができる。このため、電界により特性変化するエラストマーの開発やそのエラストマーを用いる機能部品の開発を効率良く行うことができ、また、新規開発材の未知の特性や傾向を容易且つ正確に知ることができる。
ここで、前記ステップ1の後、前記ステップ2を行う前に、測定対象物1の弾性率や硬度を求めることも可能である。例えば、先ず、測定プログラムにより動作する測定制御装置100が電圧印加装置50を制御し、電圧印加装置50により各電極11,41間に所定の電圧が印加されるようにする(準備ステップ1)。続いて、測定プログラムにより動作する測定制御装置100が昇降装置60を制御し、下面部材40と遅延部材10との間に測定対象物1を挟む力を昇降装置60によって段階的に変化させ、その際に昇降装置60のロードセルから得られる荷重と、測定対象物1の水平方向の断面積とに基づき、測定対象物1の静的な弾性率を求める(準備ステップ2)。続いて、準備ステップ1で印加する電圧を変化させて、準備ステップ2を行い(準備ステップ3)、さらに準備ステップ3を複数回行う(準備ステップ4)。これにより、各電圧に応じた測定対象物1の弾性率が求められる。
続いて、電圧と測定対象物1の弾性率とを対応させて測定制御装置100のハードディスク等の記憶部に格納する(準備ステップ5)。各電圧に応じた測定対象物1の硬度や弾性率を手動硬度計やその他の手段で測定し、その値を電圧に対応させて測定制御装置100に格納することも可能である。
または、粘弾性特性の値に対し摩擦係数やすべり率がどの程度になるかを予め測定しておき、各粘弾性特性の値にそれぞれ対応するように摩擦係数やすべり率の値を測定制御装置100に格納することも可能である。
この場合、前記ステップ1〜6で導出された粘弾性特性を、その導出の際の電圧に応じた測定対象物の弾性率、硬度、摩擦係数、又はすべり率と対応付けて、出力や記憶部への格納を行うことが可能である。例えば、図4に示すように、横軸が静的な弾性率を示し縦軸が損失正接を示すグラフや、横軸が損失正接を示し縦軸が摩擦係数やすべり率など摩擦特性を示すグラフを表示装置110に出力することが可能である。このようにすると、機能部品を設計する際の主な指標の一つである摩擦係数やすべり率など摩擦特性や、硬度や弾性率に関連付けて電界で物性が変化するエラストマーの粘弾性特性を把握することができ、機能部品の開発を効率良く行うことができる。また、新規開発材の未知の特性や傾向を容易且つ正確に知ることができる。
本発明の第2の実施形態に係る粘弾性特性測定装置について図5を参照しながら説明する。
この実施形態の装置は、図5に示すように、第1の実施形態の装置に対して第1および第2の電極の位置が異なり、その他の構成は同様である。以下では第1の実施形態と異なる点のみ説明する。
この実施形態では、遅延部材10の下面に設けられていた第1の電極11および下面部材40の上面に設けられていた第2の電極41が省かれ、代わりに、測定対象物1の対向する一対の側面にそれぞれ面接触する第1の電極部材71および第2の電極部材72が設けられている。各電極部材71,72は金属材料から成り、それぞれ電圧印加装置50に接続されている。各電極部材71,72はそれぞれ電動シリンダーのロッドで支持されており、各電動シリンダーにより各電極部材71,72がそれぞれ遅延部材10の側面に面接触させられる。各電極部材71,72を各側面との間に若干の隙間が生じるように配置することもできるが、面接触させた方が測定対象物1に対する電界の条件を安定させることができる。
この実施形態でも、第1の実施形態のステップ1〜7と同様に粘弾性特性の導出と、その格納や出力が行われる。なお、ステップ2では、各電極11,41の代わりに各電極部材71,72で電圧の印加が行われる。
この実施形態でも、測定装置に備えられた各電極部材71,72および電圧印加装置50で測定対象物1に電界を印加するので、装置が印加する電界の条件を基準にして評価を行うことができる。
また、第1および第2の電極部材71,72が測定対象物1の互いに対向する側面にそれぞれ面接触するので、測定対象物1に対する電界の条件を安定させることができる。また、音波の入射面と異なる面から測定対象物1に電界を印加する際の粘弾性特性の変化を評価することができる。さらに言えば、音波の入射方向と直角な方向の電界が印加される際の粘弾性特性の変化を評価することができる。
本実施形態は、変更していない構成に係る第1の実施形態の上記効果も奏する。
また、第1および第2の電極部材71,72を第1実施形態に設け、第1および第2の電極部材71,72を用いた測定と、第1および第2の電極11,41を用いた測定を選択的又は同時に行うことも可能である。
本発明の第3の実施形態に係る粘弾性特性測定装置について図6を参照しながら説明する。
この実施形態の装置は、図6に示すように、第1の実施形態の装置に対して第1および第2の電極の代わりに正極および負極を設けた点で異なり、その他の構成は同様である。以下では第1の実施形態と異なる点のみ説明する。
この実施形態では、遅延部材10の下面に設けられていた第1の電極11および下面部材40の上面に設けられていた第2の電極41が省かれ、代わりに、測定対象物1の対向する一対の側面にそれぞれ近接するように正極81および負極82が設けられている。正極81および負極82はU字状に形成された金属製棒80の両端であり、金属棒80の長さ方向の中央部にはコイル83が巻かれ、コイル83には電源84から電流が供給されるようになっている。電源84は測定制御装置100に接続されており、測定プログラムにより測定制御装置100が電源84を制御し、正極81と負極82との間に形成される磁界の条件を変えることができる。
この実施形態でも、第1の実施形態のステップ1〜7と同様に粘弾性特性の導出と、その格納や出力が行われる。なお、ステップ2では、各電極11,41の代わりに正極81および負極82で磁界の印加が行われる。
この実施形態でも、測定装置に備えられた正極81、負極82および電源84で測定対象物1に磁界を印加するので、装置が印加する磁界の条件を基準にして評価を行うことができる。また、正極81と負極82の間に測定対象物1が配置されるので、測定対象物1
に印加する磁界の条件を安定させることができる。
本実施形態は、変更していない構成に係る第1の実施形態の上記効果も奏する。
なお、第1および第2の実施形態では、各電極41,71,72は金属面により形成されている。これに対し、複数の導線を平面上に並設して各電極41,71,72を形成することも可能であり、導線により平面状の網を形成して当該網により各電極41,71,72を構成することも可能である。
また、電極11を金属薄膜から形成し、遅延部材10を電極11の金属と音響インピーダンスが同じ又は近い材質から形成することも可能である。
電界を印加する一対の電極又は磁界を印加する正極および負極を、その他の態様とすることも可能であり、例えば面状ではなく点状の電極を設けることも可能である。
なお、上記第1〜第3の実施形態では、遅延部材10の温度毎に基準反射波の特性を得て、得た特性に基づき補正参照データを決定し、測定状態の第1の反射波の特性と補正参照データの特性とに基づき粘弾性特性を導出し、温度補償をしている。これに対し、温度補償をせずに、測定状態の第1の反射波の特性と、元々測定してある基準反射波の特性に基づき、粘弾性特性を導出することも可能である。
なお、上記第1〜第3の実施形態において、測定対象物1の電気的特性を測定することも可能である。例えば、図7に示すように、第1の実施形態において各電極11,41にそれぞれインピーダンス測定装置80の一対の測定端子81,82をそれぞれ接続し、インピーダンスの測定装置80によって測定対象物1のインピーダンスを測定することが可能である。この場合、一対の測定端子81,82は測定対象物1の互いに対向する面にそれぞれ電気的に接続されることになる。また、測定装置80は測定制御装置100に接続されており、測定装置80はブリッジ法、共振法、I−V法、RF I−V法、自動平衡ブリッジ法等の周知の方法で測定端子81,82が接触する物体のインピーダンスを測定するものである。
インピーダンスを測定する場合、例えば、前記ステップ3で反射波の測定を行う少し前から、測定プログラムにより測定制御装置100が測定装置80を制御し、測定装置80により測定対象物1のインピーダンスを測定し始める(電気特性測定ステップ1)。
続いて、測定プログラムにより動作する測定制御装置100が、測定装置80から測定結果を受け付け、トランスデューサ20からの入射波が測定対象物1内を通過している時としていない時のそれぞれのインピーダンスを得て、両者を比較することにより、入射波によるインピーダンスの変化を評価する(電気特性測定ステップ2)。続いて、前記ステップ5および6を行う度、前記電気特性測定ステップ1および2を繰り返す(電気特性測定ステップ3)。
なお、上記ではインピーダンスを測定し評価したが、測定装置80を、反射波の測定状態でその電気的特性(電圧や電流)を測定する装置とし、インピーダンスの他の電気的特性を評価することも可能である。また、測定端子81,82を測定対象物1の互いに対向する一対の側面に接触させることも可能である。
このように構成すると、この装置によって、電界によって粘弾性など物性が変わり、摩擦などの機能や性能の可能性を拡大できる物質を評価するだけでなく、高周波振動時の物性変化を電気的特性の変化としても抽出することができ、センシング分野の材料の基礎研究にも有用である。また、粘弾性の評価と電気特性の評価とを関連付けることができるので、得られた電気特性による知見から材料改良の効率化につなげることができる。
1 測定対象物
1a 第1の面
1b 第2の面
10 遅延部材
10a 接触面
10b 入射面
11 第1の電極
20 トランスデューサ
30 送受信回路
40 下面部材
41 第2の電極
50 電圧印加装置
60 昇降装置
70 温度計
100 測定制御装置
110 表示装置

Claims (8)

  1. 測定対象物の互いに対向する第1の面と第2の面のうち第1の面に面接触する遅延部材と、
    前記遅延部材において前記第1の面に接触する接触面と対向する入射面に音波を入射する入射手段と、
    前記遅延部材が前記測定対象物に接触していない状態で前記遅延部材に入射された入射波が前記接触面の位置で反射する基準反射波と、前記遅延部材が前記測定対象物の第1の面に接触している状態で前記遅延部材に入射された入射波が前記第1の面の位置で反射する第1の反射波と、前記遅延部材に入射された入射波が前記第2の面の位置で反射する第2の反射波とを受信可能な受信手段と、
    前記入射波の特性、前記基準反射波の特性、前記第1の反射波の特性、および前記第2の反射波の特性のうち少なくとも2つを用いて、前記測定対象物の粘弾性特性を導出する測定制御手段と、
    前記測定対象物に電界又は磁界を印加する印加手段とを備えている粘弾性特性測定装置。
  2. 前記印加手段が、前記遅延部材の前記接触面上に形成された第1の電極と、前記測定対象物の第2の面に面接触する第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電位差を設けることにより前記第1の電極と前記第2の電極との間に電界を形成する電圧印加手段とを有する請求項1に記載の粘弾性特性測定装置。
  3. 前記印加手段が、前記測定対象物の第1および第2の面と異なる第1の側面に面接触する第1の電極と、前記測定対象物において前記第1の側面と対向する第2の側面に面接触する第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電位差を設けることにより前記第1の電極と前記第2の電極との間に電界を形成する電圧印加手段とを有する請求項1に記載の粘弾性特性測定装置。
  4. 前記印加手段が、前記測定対象物が間に配置されるように配置された正極および負極により、前記測定対象物内に磁界を形成する磁界形成手段を有する請求項1に記載の粘弾性特性測定装置。
  5. 前記測定制御手段が、前記印加手段を制御して前記測定対象物に印加する電界又は磁界の条件を変化させながら、前記粘弾性特性の導出を複数回行うように構成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の粘弾性特性測定装置。
  6. 前記印加手段により印加する電界又は磁界の条件と前記測定対象物の摩擦係数やすべり率等の摩擦特性、硬度又は弾性率とを対応付けて格納している記憶手段をさらに備え、
    前記測定制御手段が、前記導出された粘弾性特性を、その導出の際の前記電界又は磁界の条件に応じた前記測定対象物の摩擦係数やすべり率等の摩擦特性、硬度又は弾性率と対応付けて、出力および/又は記憶手段への格納を行うように構成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の粘弾性特性測定装置。
  7. 前記測定対象物の互いに対向する面にそれぞれ電気的に接続される一対の測定端子を有し、前記測定対象物の電気的特性を測定する電気的特性測定手段をさらに備えている請求項1〜6の何れか一項に記載の粘弾性特性測定装置。
  8. 測定対象物の互いに対向する第1の面と第2の面のうち第1の面に遅延部材を面接触させるステップと、
    電界又は磁界の印加装置により前記測定対象物に電界又は磁界を印加するステップと、
    前記遅延部材において前記第1の面に接触する接触面と対向する入射面に音波を入射するステップと、
    前記遅延部材に入射された入射波が前記第1の面の位置で反射する第1の反射波と、前記遅延部材に入射された入射波が前記第2の面の位置で反射する第2の反射波とを得るステップと、
    前記遅延部材が前記測定対象物に接触していない状態で前記遅延部材に入射された入射波が前記接触面の位置で反射する基準反射波を得るステップと、
    前記入射波の特性、前記基準反射波の特性、前記第1の反射波の特性、および前記第2の反射波の特性のうち少なくとも2つを用いて、前記測定対象物の粘弾性特性を導出するステップとを有する粘弾性特性測定方法。
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