JP2016067934A - 結石回収装置 - Google Patents

結石回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016067934A
JP2016067934A JP2015189720A JP2015189720A JP2016067934A JP 2016067934 A JP2016067934 A JP 2016067934A JP 2015189720 A JP2015189720 A JP 2015189720A JP 2015189720 A JP2015189720 A JP 2015189720A JP 2016067934 A JP2016067934 A JP 2016067934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing member
calculus
plunger
lumen
barrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015189720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6581864B2 (ja
Inventor
圭 本田
Kei Honda
圭 本田
猛 坪内
Takeshi Tsubouchi
猛 坪内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Publication of JP2016067934A publication Critical patent/JP2016067934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6581864B2 publication Critical patent/JP6581864B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/22Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for
    • A61B17/22031Gripping instruments, e.g. forceps, for removing or smashing calculi
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/02Instruments for taking cell samples or for biopsy
    • A61B10/0233Pointed or sharp biopsy instruments
    • A61B10/0283Pointed or sharp biopsy instruments with vacuum aspiration, e.g. caused by retractable plunger or by connected syringe
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00535Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets pneumatically or hydraulically operated
    • A61B2017/00561Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets pneumatically or hydraulically operated creating a vacuum
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/22Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for
    • A61B17/22031Gripping instruments, e.g. forceps, for removing or smashing calculi
    • A61B2017/22035Gripping instruments, e.g. forceps, for removing or smashing calculi for retrieving or repositioning foreign objects
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/22Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for
    • A61B2017/22079Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for with suction of debris

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】人体から石(例えば、結石)を回収/除去するための装置を提供する。
【解決手段】生体の管腔内の結石を回収する結石回収装置150は、生体管腔の内部に位置決め可能であり、入口、出口および前記入口と前記出口の間の回収空間を備えた長尺の部材152と、前記長尺の部材のルーメンの中に移動可能に位置して、軸方向先端および基端に向けて移動し、長尺の部材内のルーメンの内面と密着する密封部材164とを備える。プランジャー68は、前記密封部材に連結されている。結石回収装置は、プランジャーが先端に向けて移動した時に、互いに分離して分割密封部材を形成する2つの部分176、178を有し、プランジャーが基端に向けて移動すると互いに直接接触して一体型の密封部材を形成して流体と結石を回収空間の中に引き込む。
【選択図】図3A

Description

本発明は、人体より塊を回収/除去するための装置に関する。より具体的には、本発明は、腎盂や尿管のような人体の一部から石(例えば、結石)を回収/除去するための結石回収装置を含むものである。
尿結石(例えば、腎臓結石や尿管結石)という用語は、人体内で形成される塊や石、典型的には固体の粒子が、腎臓および/または尿管に位置していることをいう。それらは、シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム、尿酸、シスチン、スツルバイトなどを含む様々な化学成分を呈する。
石にまつわる疾病(例えば、腎臓結石や尿管結石)は、泌尿器系障害では比較的一般的である。結石が体内に存在すると、様々な症状を呈し、多くの内科的疾病を引き起こす。例えば、結石が腎盂・腎杯(腎臓)に存在すると、血尿、尿路閉塞、感染、および鈍痛から通常の痛み止めでは治らないかなりの激痛に至るまでの範囲にわたる度合いの痛みなどを引き起こす。尿管に石や結石が存在することにより、それは排尿時の痛みや血尿と同時に、比較的厳しい横腹および背中の痛み、肋骨の下の痛み、場合によっては下腹部や鼠径部にまで広がる痛みもある。
幸いにも、多くの場合、結石や石は、特に医療が介入する必要なく、体から排出されてしまう。結石が自然に体から排出されないような状況では、医療処置が必要となってくる。周知の医療処置は、典型的には3つのカテゴリーに分けられる。
過去において、結石または腎臓結石に対応するため、3つの主要な処置法が使用されてきた。これらは、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、経尿道的結石砕石術(TULまたはURS)、そして、経皮的腎結石摘出術(PCN)とも呼ばれることもある経皮的腎尿管切石術(PCNL)の3つである。
体外衝撃波結石破砕術は、体外治療法として行うものである。この治療は、砕石器とよばれ、超音波または衝撃波を体外から皮膚や組織を通して結石または石に当てることによって操作する機械を使用するものである。繰り返し衝撃波を当てることにより石にストレスを与え、最終的に個々の石を細かく砕いて尿の中で尿路を通って出やすくするものである。体外衝撃波結石破砕術の利点の一つとしては、処置が比較的簡単だということである。しかし、体外衝撃波結石破砕術の後、腎臓結石が再発する可能性が比較的高いということがわかっている。
経尿道的結石砕石術は、その代替の形態の治療法である。この治療では、尿管や腎臓内の結石まで届く、尿管鏡と呼ばれる小型の光ファイバー機を使用する。尿管鏡は剛性の尿管鏡(硬性腎盂尿管鏡)でもよいが、より一般的には可撓性を有する尿管鏡(軟性腎盂尿管鏡)を使用する。尿管鏡は、尿管鏡が尿管に沿って移動、もしくは、膀胱や尿道から腎臓に入って、医療の専門家に対し、その石を可視化するものである。結石が可視化されると、かごのような装置を使って、細かい石を捕らえてそれらを取り除くのである。結石が、1個の石として取り除くには大きすぎるような場合には、レーザーエネルギーを使って細かく砕くこともできる。
治療の第3の形態は、経皮的腎結石摘出術である。この処置は、ESWLやTULでは効果的に治療ができないような比較的大きい結石に対して使用されることが多い。経皮的腎結石摘出術では、腎瘻造設術、すなわち、適当な位置を切開し、穿孔針を刺し、X線写真のガイダンスの下でガイドワイヤを穿孔針の管腔を通して腎臓に位置決めして、穿孔した箇所を広げていく。そして、腎瘻造設術により、腎臓内視鏡を腎臓の中で移動させ、結石を可視化する。結石の粉砕は、超音波プローブまたはレーザを使って行うことができる。
これらの処置は一般的に行われているが、欠点があるのは否めない。例えば、ESWL処置の場合には、比較的多数の小さい結石または小さい石に対するものである一方、他の処置は比較的細長い経路にアクセスしなければならず、石を正確に捕獲することが難しいため、実行が難しい。さらに、TULやPCNL処置の場合、粉砕した多数の小片を一個ずつ取り除かなければならない。処置時間も長くなりがちであり、「石が無くなる率」が比較的低い。また、再発率も許容範囲を超えて高い。そして、潜在的な患者の問題(例えば、尿管虚血、尿管閉塞、逆流、および/または、腎盂への高ストレス、尿路の感染、そしてその他の負傷の可能性)も不必要に高い。
本開示の一態様は、生体の管腔内の結石を回収するための結石回収装置に関する。結石回収装置は、生体の管腔内に位置決めできる外形寸法を有する長尺の部材を備え、長尺の部材は、内面を有するルーメンと、入口と、出口と、ルーメン内の回収空間を備える。また、本装置は、ルーメン内を軸方向先端に向けて移動して入口へ向かう、また、ルーメン内を軸方向基端に向けて移動可能に長尺の部材のルーメン内に位置決めされた密封部材を備え、密封部材は、長尺の部材のルーメン内に位置する第1の部分と、長尺の部材のルーメン内に位置する第2の部分とを備え、第2の部分は、第1の部分の先端側に位置していることにより、軸方向において入口と第1の部分との間に位置する。第2の部分は、長尺の部材のルーメンの内面と密着する外面を備え、密封部材が先端方向に移動すると、密封部材の第1の部分と第2の部分はルーメン内で軸方向に相対的に移動可能であり、第1の部分と第2の部分は互いに軸方向に間隔をあけて位置しており、また、密封部材が基端方向に移動すると、ルーメン内で共に一体となって軸方向に移動することも可能である。
また、別の態様によると、生体の管腔内の結石を回収するための結石回収装置は、生体の管腔内に位置決めできる外形寸法を有する長尺の部材を備え、長尺の部材は、先端部と、先端部に設けたルーメンを有し、長尺の部材の先端部のルーメンは内面を有し、長尺の部材は、入口と、出口と、入口と出口の間の位置にあるルーメン内の回収空間を備える。密封部材は、長尺の部材のルーメンの中に移動可能に位置しており、ルーメン内で軸方向先端に向けて、また、ルーメン内で基端に向けて移動し、密封部材の外表面は、長尺の部材内のルーメンの内面と密着する。プランジャーは、密封部材に接続されており、プランジャーの軸方向の動きにより、ルーメン内の密封部材が軸方向に動き、密封部材は、プランジャーが先端に向けて移動した時に、互いに分離して分割密封部材を形成する2つの部分を有し、プランジャーが基端に向けて移動した時に互いに直接接触して一体型の密封部材を形成して流体と結石を除去スペースの中に引き込む。
ここに開示された結石回収/除去装置と方法の他の特徴や態様は、添付の図面を参照しながら考察した下記の詳細な説明より明らかとなろう。図面において、同様の要素については、同様の参照符号を付している。
図1は、尿管鏡を介して操作部材に接続された結石除去/回収装置の略図である。 図2は、ここで開示され、開示された方法の一態様を実行する結石除去/回収装置の別の例である結石除去/回収装置の外観斜視図である。 図3Aは、図2と同様な斜視図であり、密封部材が開放状況または状態の時の、結石除去/回収装置の特徴を拡大して示す図である。 図3Bは、図3Aと同様な斜視図であり、密封部材が閉鎖状況または状態の時の、結石除去/回収装置の図である。 図4は、ここで開示された結石除去/回収装置の別の例である結石除去/回収装置の斜視図であり、尿管鏡とともに使用する際の装置の一操作態様を示す図である。 図5は、図4に示す結石除去/回収装置の斜視図であり、尿管鏡とともに使用する際の装置の別の一操作態様を示す図である。 図6は、ここに開示された結石除去/回収装置の別の例である結石除去/回収装置の斜視図であり、装置の一操作態様を示す図である。 図7は、図6に示す結石除去/回収装置の斜視図であり、装置の別の操作態様を示す図である。 図8は、ここに開示された結石除去/回収装置の別の例である結石除去/回収装置の斜視図であり、装置の一操作態様を示す図である。 図9は、図8に示す結石除去/回収装置の斜視図であり、装置の別の一操作態様を示す図である。 図10は、ここに開示された結石除去/回収装置の別の例である結石除去/回収装置の斜視図である。 図11は、図10に示す結石除去/回収装置の斜視図であり、装置の一操作態様を示す図である。 図12は、図10に示す結石除去/回収装置の斜視図であり、尿管鏡とともに使用する際の装置の別の操作態様を示す図である。 図13は、ここに開示された結石除去/回収装置の別の例である結石除去/回収装置の斜視図である。 図14は、図13に示す結石除去/回収装置の前端図である。 図15A−図15Dは、図13に示す結石除去/回収装置の長手方向の断面図であり、装置の様々な操作態様と、装置の使用方法を示す図である。 図15A−図15Dは、図13に示す結石除去/回収装置の長手方向の断面図であり、装置の様々な操作態様と、装置の使用方法を示す図である。 図15A−図15Dは、図13に示す結石除去/回収装置の長手方向の断面図であり、装置の様々な操作態様と、装置の使用方法を示す図である。 図15A−図15Dは、図13に示す結石除去/回収装置の長手方向の断面図であり、装置の様々な操作態様と、装置の使用方法を示す図である。 図16は、ここに開示された結石除去/回収装置の別の例である結石除去/回収装置の斜視図である。 図17Aは、筒型本体の中で移動行程の先端に位置する密封部材が折りたたまれた、または開いた位置にある、図16に示す結石除去/回収装置の斜視図である。 図17Bは、筒型本体の中で移動行程の先端に位置する密封部材が開かれた、または閉じた位置にある、図16に示す結石除去/回収装置の斜視図である。 図17Cは、筒型本体の中で移動行程の基端に位置する密封部材が閉じた、または開かれた位置にある、図16に示す結石除去/回収装置の斜視図である。 図17Dは、筒型本体の中で移動行程の基端に位置する密封部材が折りたたまれた、または開いた位置にある、図16に示す結石除去/回収装置の斜視図である。 図18Aは、ここに開示された結石除去/回収装置のさらに別の例である結石除去/回収装置の別の実施形態の一部を示す斜視図である。 図18Bは、密封部材が後部または基端に向かって移動しているところの図18Aに示す結石除去/回収装置の一部の斜視図である。 図18Cは、密封部材が前方または先端に向かって移動しているところの図18Aに示す結石除去/回収装置の一部の斜視図である。
開示された発明の例としてここに説明する結石除去/回収装置と方法の特徴と態様を下記に詳しく説明する。結石を除去/回収するためにここに開示した方法と装置は、尿管に位置する結石(尿管結石)と、腎盂および/または腎杯に位置する結石(腎臓結石)を回収、除去するために特に有効であり、その方法や想起はそれらに限るものではない。
一般的に、ここで開示された結石除去/回収装置は、本発明の結石除去/回収装置(および方法)の例を表すいくつかの実施形態によって代表されるように、生体内の、生体から除去すべき結石の所在に隣接する位置に位置決めされるように構成される。結石(石)は、本体の内部に位置する密封部材を装置の内部で軸方向に動かすことにより、装置の内部に引き出される。密封部材が本体内で後方に向けて移動するに従い、結石が本体内に引き出される。しかし、密封部材のその後の前方への移動の間、結石は本体内に残り、入口を通って排出されることはない。
図面に戻り、図1は、結石除去/回収装置50のひとつの形態を概略的に示している。図1に示すように、結石除去/回収装置50は、操作部材30と尿管鏡40とともに使用することができる。操作部材30は、十分な可撓性と剛性を有するチューブ32と操作ワイヤ33に接続されており、下記に説明する操作が可能となっている。操作ワイヤ33は、チューブ32に沿って延在するルーメン内を通る。チューブ32と操作ワイヤ33は、操作部材30から延在し、尿管鏡40の機器通路46の入口42から入り、尿管鏡40内を通り、尿管鏡の先端部44の出口45から出て、結石除去/回収装置50に接続される。チューブ32の先端部は、結石除去/回収装置50の基端面に接続される。操作ワイヤ33の先端部は、長尺のプランジャー68に接続される。
図1に概略で図示するように、結石除去/回収装置50は、長尺の部材52を含む。図示のこの実施形態では、長尺の部材52は、入口54と、出口56と、筒状体52の長さに沿って延在し、筒状体52の内部60を形成するルーメンとを有する筒状体である。筒状体52の内部(ルーメン)60は、筒状体52の内面58によって囲まれている。この実施形態では、出口56は、複数設けられている。また、出口は筒状体52の壁に設けられており、入口は筒状体52の軸方向端部に設けられている。さらに、出口56は、入口54の基端部に位置している。
密封部材64は、筒状体52の内部60に位置し、筒状体52の内部で軸方向に移動するように構成されている。密封部材64の外周面は、筒状体の内面58に接触して密封部材64と筒状体52の内面58との間を密封する。すなわち、密封部材64は、筒状体52の内面58に略密着する。筒状体52の内面に「略密着」とは、装置の方法/操作の態様を著しく変更しない程度に密封部材64と筒状体52との間で起こる僅少の漏れを除き、密封部材64が内面と密着していることを意味する。フィルター66は密封部材64に固定されている。密封部材64とフィルター66は、互いに接続されており、両者は共に一体となって移動する。密封部材64はガスケットの形態でもよい。
密封部材64は長尺のプランジャー68に固定されている。すなわち、プランジャー68の先端は密封部材64に接続されているので、プランジャー68の軸方向の動きが密封部材の軸方向の動きとなる。また、プランジャー68の基端は、操作ワイヤ33に接続されている。
図1に示した構造により、操作部材30が操作者/使用者(例えば、医療専門家)によって操作され、操作ワイヤ33が後方または基端に向けて引っ張られると、プランジャー68とフィルター66も後方または基端に向けて、筒状体52の内部を移動する(すなわち、図1の左方向)。操作部材30が操作者/使用者によって操作され、操作ワイヤ33が前方または先端に向けて押されると、密封部材64とフィルター66が前方または先端に向けて(すなわち、図1の右側)移動する。
結石除去/回収装置50は、さらに、筒状体52の入口54に隣接して取り付けたバリア部材70を有する。バリア部材70は、いくつかの個々のバリアまたはカバー部72で構成されている。バリア72は、好ましくは筒状体52の先端に設けられ、筒状体52の入口54から結石と流体を筒状体52の内部の回収空間62まで引き出せるようなバリア72の開放位置(バリア部材70の開放状態)と、回収空間62に位置する結石がバリア部材70を超えて入口54から排出されないように防ぐバリア72の閉鎖位置(バリア部材70の閉鎖状態)との間を旋回するようになる。回収空間62は、軸方向において密封部材64とバリア部材70の間に位置し、フィルター66は、軸方向において回収空間62と密封部材64の間に位置する。
一般的に、結石除去/回収装置50の操作は、図1に示すような機器を使って次のようにして行う。まず、結石除去/回収装置50のプランジャー68を操作ワイヤ33に接続する。チューブ32と操作ワイヤ33の基端を、尿管鏡40の先端部44に位置する出口45から機器通路46に導入する。チューブ32と操作ワイヤ33は機器通路46に沿って移動し、通路の入口42から搬出され、チューブ32と操作ワイヤ33の基端が操作部材30に接続される。これで、結石除去/回収装置50は、生体の中に位置することになり、生体内の結石(石)を除去するために適した位置まで進む。上記のように、チューブ32と操作ワイヤ33は十分な剛性を有しているが、同時に十分な可撓性も有しているため、結石除去/回収装置50を生体の必要な場所に沿って適切に前進させ、回収、除去したい結石に隣接する筒状体52の入口54に位置させることができる。例えば、尿管内の結石または尿管結石を回収および除去するため、結石除去/回収装置50を尿道および膀胱を通って尿管内に導入することができる。結石除去/回収装置50を使って結石または腎臓結石を腎盂および/または腎杯から回収および除去するには、結石除去/回収装置50を、例えば、尿道を通して生体内に挿入し、腎盂に入るまで尿管に沿って移動させる。すると、結石除去/回収装置50は、筒状体52の入口54が、除去したい結石に近いもしくは隣接した位置を取るように位置決めされる。
結石除去/回収装置50が所望の場所に位置決めされたら、操作者/使用者は操作部材30を操作して、操作ワイヤ33を基端または後方に向けて引っ張る(移動させる)。これにより、プランジャー68が基端または後方に向けて移動する(つまり、図1の左方向)ので、密封部材64もフィルター66も基端または後方に向けて移動する。密封部材64が筒状体52の内部(ルーメン)内を基端に向けて移動するにつれ、密封部材64は石(結石)と流体を入口54から、筒状体52の内部60の回収空間62の中に引き込むまたは吸引する吸引力を生成する。フィルター66は、特に流体を通す寸法としているが、回収空間62内に回収されている結石は通さない。よって、プランジャー68が後方または基端に向けて引っ張られると、水と結石が入口54から回収空間62内に吸引され、同時に水が出口56から排出される。ヒンジ式または旋回式に取り付けられたバリア72は、筒状体52内の密封部材64の後方への移動によって生成された吸引力により、回収空間62に向け内方に旋回できるようになっている。このバリア72の内向きの旋回により、バリア部材70(バリア72)が開き、結石と流体が筒状体52の内部に入るようになる。そのため、バリア72(バリア部材70)は、回収空間62に結石を引き込む際の障害にはならない。
下記の説明からより明らかになるであろうが、密封部材64は例えば貫通穴を設け、少なくとも入口54から回収空間62内に吸い込まれる流体(水)のいくらかが、密封部材64が基端または後方に向けて軸方向に移動する間、出口56から排出されるように構成することもできる。
その後、密封部材64を軸方向後方、基端へ向けて移動させる操作部材30の操作を停止すると、密封部材64の後方または基端に向かう軸方向の動きも停止する。次に、操作部材30が操作され、操作ワイヤ33が前方または先端へ向けて移動すると、プランジャー68、密封部材64、そしてフィルター66も前方または先端に向けて(すなわち、図1の右側)に移動する。密封部材64の前方または先端へ向かう移動により、バリア72は筒状体52の内部から離間する方向に旋回し、バリア72(バリア部材70)は、図1に概略で示すように閉鎖位置までずれる。結石除去/回収装置の他の実施形態に関連して下記により詳細に説明するように、バリア72は、閉鎖位置では、流体を筒状体52の内部60(回収空間62)から入口54を通って、そして結石除去/回収装置の外へ流すが、回収空間62に吸引されてその内部に位置している結石は、入口54を通って結石除去/回収装置の外に流れ出ることはないように構成されている。密封部材64が前方または先端に向けて移動するに従い、流体もフィルター66および回収空間62を通り、入口54を通って出るが、閉鎖位置のバリア72が回収空間62内の結石を、入口54から流れ出ないように防ぐ。密封部材64の基端へ向かう移動と、密封部材64の先端へ向かう移動を連続的に繰り返せば、長尺の部材(筒状体52)内で入口54から出口45への流体の流れを生成することが可能である。
図2、3A、および3Bは、ここに開示された結石除去/回収装置の別の例を示す結石除去/回収装置150と、操作方法の一実施形態を示す。前述の実施形態で説明した特徴と類似した本実施形態の特徴は、共通の参照番号の頭に1を付した数字で表している。前述の実施形態に類似した本実施形態の詳細な特徴の説明は繰り返さず、下記の詳細な説明は、主として本実施形態と前述の実施形態との違いに着目している。
図2は、筒状体152の中心の長手の軸に鉛直な方向の断面からわかるように、結石除去/回収装置150が概ね角を丸めた三角形の外形を有する長尺の部材または筒状体152を有しているところを示す。図3Aに示すように、結石除去/回収装置150の本実施形態は、複部構成密封部材164を含む。すなわち、密封部材164は第1の部分176と第2の部分178とを備える。プランジャー168の先端は、密封部材164の第2の部分178に固定され、密封部材164の第1の部分176は、プランジャー168に摺動可能に取り付けられているので、密封部材164の第1と第2の部分176、178は、相互に軸方向に移動可能であり、互いに対して限られた軸方向距離または軸方向の分量だけ移動可能である。密封部材164の第1の部分176は、第1の部分176の長手の方向に沿って延在する長尺のスロット180を有する。密封部材164の第1の部分176も、いくつかの立設されたカバー要素182を有する。カバー要素182は、密封部材164の第1の部分176に固定され、カバー要素182と密封部材164の第1の部分176が共に一体となって移動する。
密封部材164の第2の部分178は、筒状体152の内面158の形状に一致する外表面177を有する。よって第2の部分178の外表面177は、筒状体の内面158に密着している。すなわち、密封部材164の第2の部分178は、ガスケットから形成されるものでもよく、筒状体152の内面158に対するシールを形成する。密封部材164の第2の部分178は、互いに離間した一つ、または複数の貫通口186を備えている。図示の実施形態では、密封部材164の第2の部分178は、二つの貫通穴186を含む。貫通穴186は、立設するカバー要素182の外形と適合する形状を有するのが好ましい。下記により詳しく説明するように、これにより、カバー要素182が、例えば貫通穴186を覆う、もしくはその中に位置することにより、密封部材164の第2の部分178の貫通穴186を閉じる。図3Bは、カバー要素182が密封部材164の第2の部分178内の貫通穴186に位置しており、よって、密封部材164が閉鎖状態また状況にある例を示す。
フィルタ166も密封部材164の第2の部分178に固定され、フィルタ166と密封部材164の第2の部分178が共に一体となって移動する。フィルタ166は、軸方向において密封部材164の第2の部分178と、下記にさらに詳しく説明するように、結石回収操作の間、結石が収集(保持)される回収空間162との間に位置している。
プランジャー168は、密封部材164の第1の部分176の長尺なスロット180に位置する立設ピン184を有している。上記のように、密封部材164の第1の部分176はプランジャー168に沿って移動可能であるため、密封部材164の第1の部分176と密封部材164の第2の部分178は、相互に軸方向に移動可能である。図2に示すチューブ132は、筒状体152の閉鎖端部に接続されているため、筒状の筐体内部の流体がチューブ132を通って筒状体の外に漏れないように液密の配置となる。
図3Aは、密封部材164の第1の部分176が、密封部材164の第2の部分178から軸方向に最も間隔を広く開けた位置にある状態を示す。この位置では、プランジャー168上の立設ピン184が長尺のスロット180の最前端に位置し、密封部材164の第1の部分176上のカバー要素182が、密封部材164の第2の部分178の貫通穴186から間隔を開けて位置する。よって、密封部材164の第2の部分178の貫通穴186は開放されている。密封部材164の第1と第2の部分176、178は、密封部材164の第1の部分176上のカバー要素182が、図3Bに示すように、密封部材164の第2の部分178の貫通穴186を覆うまで、もしくはその中に位置するまで、軸方向に相対的に互いに向かって移動可能である。
第1と第2の部分176、178は、図3Aに示すように互いに相対的な位置となっており、流体が貫通穴186を通って流れるようになっている。他方では、カバー要素182が、図3Bに示すように貫通穴186内に位置すると、カバー要素182が貫通穴186を覆い、流体が第2の部分178を通って流れないように防ぐ。
図2、3A、および3Bに示した実施形態の操作は下記のとおりである。結石除去/回収装置150は、例えば図1に示す操作部材30のような操作部材に接続する。そして、結石除去/回収装置150は生体の中に挿入され、回収、除去しようとしている結石の位置まで前進する。これは、すでに説明した方法で行えばよい。筒状体152の入口154が回収、除去しようとする結石に隣接して位置すると、結石除去/回収装置150の密封部材164が図3Aに示すような配置となり、(操作ワイヤ33を引っ張りプランジャー168を後方に移動させる操作部材30を操作させることによって)プランジャー168が軸方向後方または基端に向かって移動する。プランジャー168の後方への移動により、密封部材164の第2の部分178もフィルタ166とともに後方または基端に向かって移動させる。まず、密封部材164が分割している状態で、第2の部分178は、密封部材164の第1の部分176に対して相対的に移動し、ピン184がスロット180内を後方に移動することにより、第2の部分178が第1の部分176に近づく。密封部材164の第1の部分176を保持することができるため、この相対移動が起きるのである。第1の部分176とプランジャー168は、第1の部分176とプランジャー168の間の摩擦が比較的低いため、そのような第1の部分176の保持は必要ないと思われるように構成されている。また、筒状体152の回収空間162は、流体(水/生理食塩水)を含む、または充填されているので、第1の部分176と第2の部分178の双方が動きに反して流体の抗力(抵抗)を受ける。この抵抗は、保持機構として機能する。
密封部材164の第2の部分178が、概ね密封部材164の第1の部分176の長尺のスロット180の長さと等しい第1の軸方向の距離だけ、密封部材164の第1の部分176に対して相対的に移動した後、ピン184がスロット180の基端に接触する。それとほぼ同時に、図3Bに示すように、立設するカバー要素182が密封部材164の第2の部分178の貫通開口186内に位置する、または覆う。密封部材164が、密封部材の第1と第2の部分176、178とともに移動するこの一体化された状態となると、プランジャー168のさらなる後方への移動により、密封部材164の第1の部分176、密封部材164の第2の部分178、そしてフィルタ166が後方に向けて移動する。密封部材164の第1の部分176、密封部材164の第2の部分178、そしてフィルタ166は密封部材164の第1の部分176、密封部材164の第2の部分178、そしてフィルタ166が後方の動きの限界に到達するまで、第2の軸方向の距離だけ共に移動する。なぜなら、第2の部分178は筒状体152の内面158と密着しており、第2の部分178の後方への動き(密封部材164の第2の部分178の貫通穴186が閉鎖されている間)により、結石と流体が入口154から筒状体152の内部160に吸引され、結石(および流体)が回収空間162に位置することになるからである。ほぼ同時に、密封部材164の基端面と筒状体152の閉鎖端との間の空間が流体である程度満たされていれば、密封部材164の基端面と筒状体152の閉鎖端との間の空間に導入された流体が出口から排出される。結石除去/回収装置150は、ストッパ(たとえば、図14および15に示す、また下記で説明する押圧部材569に類似している)を備え、後方への動きを制限するようにしてもよい。
結石が筒状体152の内部160に引き込まれ、あるいは吸引され、プランジャーの後方への動きが(密封部材164の第1の部分176、密封部材164の第2の部分178、そしてフィルタ166と同様に)停止した後、プランジャー168が軸方向前方または先端に向けて移動する(すなわち、図3Bの右方向)。軸方向におけるプランジャーの移動の最初の部分では(すなわち、プランジャー168の上の立設ピン184が、密封部材164の第1の部分176の長尺のスロット180の先端または前方端部に接触するまでは)、密封部材164の第2の部分178が密封部材164の第1の部分176から離れる方向に相対的に移動する。よって、カバー部182は、密封部材164の第2の部分178の貫通穴186から離れる方向に移動するので、貫通穴186が覆われなくなる(すなわち、もう一度開く)。このプランジャーの移動の最初の部分では、プランジャー168の上の立設ピン184が、密封部材164の第1の部分176の長尺のスロット180の先端または前方端部に接触するまでは、密封部材164の第2の部分178が密封部材164の第1の部分176と相対的に第1の軸方向距離だけ移動する。
プランジャー168上の立設ピン184が第1の部分176の長尺のスロット180の先端もしくは前方端部に接触すると、プランジャー168がさらに軸方向前方または先端に向けて移動し、それにより密封部材164の第2の部分178、密封部材164の第1の部分176、そしてフィルタ166が共に軸方向前方または先端に向けて、前方の動きの限界に到達するまで第2の軸方向の距離だけ移動する。結石除去/回収装置150は、ストッパ(例えば、図14に示し、下記に説明するストッパ580と類似するもの)を備え、前方への動きを制限するようにしてもよい。プランジャー168が押され、軸方向前方または先端に向けて移動すると、プランジャー168は吸引および排出することなく、むしろプランジャー168の軸方向の位置を変更するだけである。回収部または回収空間162内の流体は、フィルタ166を通って流れ、第2の部分178の貫通穴186を越えて流れ、密封部材164の基端面と筒状体152の閉鎖端の間の空間に到達することができる。特に、フィルター166は、流体がフィルター166を通って流れる間は、回収空間162内の結石の通過を防ぐように構成されている。よって、結石は回収空間162に残る。この図示され、開示された実施形態では、密封部材164が開放状態または状況である場合、流体は、出口からは排出されない。密封部材164が閉鎖状態または状況では、閉じられた密封部材164と筒状体152の閉鎖端部の間の空間に存在する流体(すなわち、図2に示されているような筒状体の閉鎖された左端)は出口156から排出、あるいは流出することができる。
プランジャーは、再び後方に基端に向けて移動し、上記の操作が繰り返される。この前後の動きを繰り返すことにより、結石を、回収空間162内に保持される筒状体152の内部に連続的に引き込む。回収操作が完了したら、回収した結石が回収空間162に残った状態の結石除去/回収装置150を生体から引き出す。
図2、3A、および3Bに示す結石除去/回収装置の実施形態では、筒状体152の入口154のバリア部材を特に示していない。図1に示したバリア部材、上述したバリア部材、また下記に説明するようなバリア部材のうちの一つを使うことができる。
図4および5は、図1〜3Bに示す実施形態の変形例を示す。この実施形態では、チューブ132が長尺の筒状体152に対して回転可能に固定されている。その結果、チューブ132と筒状体152は、チューブ132が回転すると、共に一体となって回転する。これは、次の観点から有利である。
図4に示すように、尿管鏡は、結石除去/回収操作の間、視野47を提供する対物レンズ45を備える(図4に略図を点線で示す)。チューブ132は、長尺の筒状体152の中心軸からオフセットしている。すなわち、チューブ132の中心軸と筒状体152の中心軸は同軸ではない。さらに、尿管鏡40の機器通路46の中心軸は、尿管鏡40の先端部44の中心軸から半径方向にオフセットしている。この構造により、結石除去操作の間、筒状体152の前の生体部分の可視性を維持する(障害のない可視性または視界を維持する)ことができる。
図4は、結石回収操作中の、尿管鏡40に対する筒状体152の位置または向きを示しており、図5は、結石除去/回収装置を生体(生体の管腔)の中への挿入中、および生体(生体の管腔)からの結石除去/回収装置の引出し中の尿管鏡40に対する筒状体152の位置または向きを示している。筒状体152が生体(生体の管腔)内に導入され、生体内の回収および除去しようとする結石が位置する個所まで生体内で(生体の管腔に沿って)前進すると、筒状体152は、図5に示すように尿管鏡40に対して位置決め、または方向付けされる。この位置で、筒状体152の中心軸と、尿管鏡の中心軸(筒状体52に隣接する尿管鏡40の先端部)は整列している、または同軸となる。これにより、比較的小さく、流線型の外形となり、筒状体152と尿管鏡40の生体(生体の管腔)への、また生体に沿った挿入と移動が容易にできるようになる。
筒状体152が、生体(生体の管腔)内の、回収および除去しようとする結石が位置する生体(生体の管腔)に位置した後、筒状体152は、図4に示す矢印によって示される方向に、尿管鏡40の先端部に対して回転するので、筒状体152が図5に示す位置から図4に示す位置まで回転する。図4に示す位置では、筒状体152の中心軸と尿管鏡の中心軸(筒状体52に隣接する尿管鏡40の先端部)は整列していない(すなわち、同軸でない)。図4に示すように位置決めされた筒状体152により、対物レンズ45の視野47を妨げられることなく結石回収操作を行うことができる。先に述べたように、結石回収操作が完了すると、筒状体152は、図5に示す矢印によって示される方向に、尿管鏡40の先端部に対して回転するので、長尺の筒状体152の中心軸と尿管鏡40の先端部の中心軸はもう一度互いに整列する、または同軸となる。これにより、筒状体152と尿管鏡40は生体からより簡単に除去することができる。
図6および7は、ここに開示された結石除去/回収装置の一例を示す結石除去/回収装置と、操作方法の一実施形態を示す。前述の実施形態で説明した特徴と類似した本実施形態の特徴は、共通の参照番号の頭に2を付した数字で表している。前述の実施形態の特徴に類似した本実施形態の特徴の詳細な説明は繰り返さない。下記の詳細な説明は、主として本実施形態と前述の実施形態との間の違いに焦点を当てている。図6および7は、筒状体の入口に設けることができるバリア部材の別の形態を示す。
図6および7は、図6および図7に示した結石除去/回収装置250がバリア部材270を含むことを除けば、図2および3に示すものと類似した結石除去/回収装置を示す図である。すなわち、図6および7に示すバリア部材270は、図2および3に示す結石除去/回収装置150とともに使用できるものである。図6および7に示すバリア部材270は、複数の間隔を開けて設けたバリア272がフィルター266に固定されていて、フィルタ266とバリア272が共に一体となって移動する。フィルタ266は、密封部材(たとえば、図3に示す密封部材164の第2の部分178)の一部に固定されているので、バリア部材270も密封部材とともに移動するのである。
バリア部材270はバリアホルダ271も含む。バリアホルダ271は、筒状体252の内部に固定された板状要素である。図示の実施形態では、バリアホルダ271が筒状体252の底面に固定されている。バリア272は、バリアホルダ271におけるそれぞれの貫通路(たとえば、穴や溝)を通過する長尺の棒型要素である。バリア272は、バリアホルダ271に対して相対移動する。
バリア272は、力が加わらないと(内力および外力)、バリア272は曲線形または図7に示す構成を呈する。すなわち、バリア272の長さの十分な部分がバリアホルダ271の先端を超えて先端方向に延在している場合には、バリア272は、自然に、または自動的に上向きに湾曲して筒状体252の入口254に亘るバリアとして機能するようになる。一方、バリア272が基端に向けて後方に移動して、バリア272の自然に湾曲した部分が図6に示すようなバリアホルダ271の位置にくると、バリア272はその自然な湾曲状態から逸れて、バリアホルダ271からかかる力によって真っ直ぐになる。図6に示すこの状態または位置では、バリア272は入口と交差せず、入口に対するバリアとしての機能を果たさない。
バリア272を形成する材料は、形状記憶金属(たとえばNiTiワイヤ)で自然に湾曲形状を呈するものでも図7に示す構成でもよいが、図6に示すようにバリアホルダ271の内部を後方に向けて移動すると、真っ直ぐになる。また、バリア272に力(外力または内力)がかからない時に自然な湾曲形状または構成を呈する傾向を有する他のばね状の材料を使ってもよい。
使用中、密封部材164(密封部材164の第1と第2の部分176、178)は、図3に示すような位置となるときには、バリア272は図6に示すような位置をとる。プランジャー168が前方または先端に向けて移動すると、バリア272も前方または先端に向けて移動して、バリア272はバリアホルダ271の先端を越えて先端方向に伸びる。このバリア272の前方への移動の間、バリア272は、バリア272を入口254と交差させる方向に湾曲する。バリア272はこうして図7に示す位置に移動する。図7の位置では、バリア272は、回収空間262の中に前もって引き出された結石が、入口254から排出されるのを防ぐ。
その後、プランジャーと密封部材が後方または基端に向かって移動して長尺の本体の内部に結石を引き込むまたは吸い込むと、バリア272も同じ方向に移動する。バリア272は図6に示すようにバリアホルダ271の中に引き戻されるので、入口254が再び開き、結石が筒状体252の内部に引き出される、または吸い込まれる。
図8および9は、ここに開示された結石除去/回収装置の一例を示す結石除去/回収装置と、操作方法のさらに別の実施形態を示す。前述の実施形態で説明した特徴と類似した本実施形態の特徴は、共通の参照番号の頭に3を付した数字で表している。前述の実施形態の特徴に類似した本実施形態の特徴の詳細な説明は繰り返さない。下記の詳細な説明は、主として本実施形態と前述の実施形態との間の違いに焦点を当てている。図8および9は、筒状体の入口に設けることができるバリア部材の別の形態を示す。
図8および9で示すこの実施形態では、バリア部材370は、筒状体352の底部にヒンジで取り付けられたヒンジバリア372である。すなわち、バリア372はヒンジで筒状体352の底に連結されている。バリア部材370は、フィルタ366に固定されたバリアホルダ371を含んでおり、フィルタ366とバリアホルダ371は共に一体となって移動する。フィルタ366は密封部材(たとえば、図3に略図で示す密封部材364の第2の部分378)の一部に固定されているので、バリアホルダ371も密封部材とともに移動するのである。バリアホルダ371の先端は、ストッパ371’がバリア372に抗して押し付けられる(接触する)と、バリア372を図8に示す起立姿勢に保持するためのストッパとして機能する拡大ストッパ371’を有する。図示の実施形態では、拡大ストッパ371’は、バリア372に接触する平坦な前方を向いた面を有する。
バリア372は、バリアが図8に示す起立姿勢の時には、回収空間362に位置する結石が入口354から流出できないように入口の大部分を覆う壁の形態でもよい。あるいは、バリア372は複数の間隔を開けてヒンジ式で連結され、それぞれがそれぞれのバリアホルダ371およびストッパ371’によって起立姿勢に保持される起立壁部の形態でもよい。この代替え形態では、複数の間隔を開けて位置するバリアが、図8に示す起立姿勢の時には、回収空間362に位置する結石が入口354から流出できないように入口354の大部分を覆うように構成されてもよい(例えば、そのような寸法)。
フィルター366と密封部材364の第2の部分378が、図8に示すような最前端または最先端位置に位置している場合は、バリアホルダ371の先端のストッパ371’がバリア372に抗して作用し、バリア372を起立姿勢に保つ。この位置では、バリア372は筒状体の入口354を横切って延在し、入口354を閉鎖する。プランジャー368が後方または基端に向かって(図8および9の左方に)移動して、フィルタ366と密封部材364を後方または基端に向かって移動させると、バリアホルダ371も後方または基端に向かって移動する。よって、もはやバリア372は、ストッパ371’によって起立姿勢に保持されることはない。密封部材364が後方または基端に向かって移動し、結石と流体を筒状体352の内部に引き込むと、流入する結石と流体はバリア372に力を加え、バリアを図9に矢印で示す方向に倒す、または回転させて、バリア372を図9に示すような筒状体352の底に被せる。
図10〜12は、ここに開示された結石除去/回収装置の一例を示す結石除去/回収装置と、操作方法の一実施形態を示す。前述の実施形態で説明した特徴と類似した本実施形態の特徴は、共通の参照番号の頭に4を付した数字で表している。前述の実施形態に類似した本実施形態の詳細な特徴の説明は繰り返さず、下記の詳細な説明では、主として本実施形態と前述の実施形態との違いに焦点を当てている。
図10〜12に示す実施形態は、バリア部材470の構成が異なることを除けば、図8および9に示す実施形態と類似している。図10〜12に示すバリア部材470は、筒状体の底壁にヒンジで接続され、筒状体452の入口454に位置したバリア472を有する。バリア472はバリア開口472’を含む。バリア部材470は、フィルタに固定されたバリアホルダ471も有し、バリアホルダ471がフィルタ(およびプランジャーと同様に密封部材の第2の部分)とともに移動する。バリア部材470は、バリア472に向かって先端方向前方に延在する。ストッパ471’は、バリアホルダ471の先端に位置している。
この図10〜12に示す実施形態では、ストッパ471’が丸みを帯びている。さらに、バリアホルダ471は、バリア472における貫通開口472’に関して、幅方向に見て(すなわち、幅方向の寸法は、図10では‘‘X’’として示されている)整列して位置している。図示の実施形態では、バリアホルダ471と貫通開口472’の双方は、Xで示される幅方向に見て、バリア472の概ね中心に位置している。
密封部材が最前端または最先端位置にあるとき、ストッパ471’は、バリア472に接触してバリア472を図11に示す起立姿勢に維持する。この位置では、ストッパ471’は貫通穴472’の下に位置している。図11に示すように、ストッパ471’に面するバリア472の表面は、凸凹形状を有する。凸凹形状は、凹型を有する部分472’’と凸型を有する部分472’’’を含む。密封部材が最前端または最先端位置にあるときに凹型部分472’’は、ストッパ471’がバリア472と接触した状態で、ストッパ471’を受容する。
密封組立体が最前端または最先端位置に位置しており、バリア472が起立し、ストッパ471’がバリア472を押すとともに接触する時、プランジャーと密封組立体の後方または基端に向けての移動により、バリアホルダ471とストッパ471’も後方または基端に向けて移動する。上記のように、密封部材の後方への移動により、流体と結石が入口454から筒状体の内部へ引き込まれる。この流体と結石の流入により、バリア472が図11において左へ回転または旋回して、バリア472が図12に示す位置まで倒れる。この位置で、図12に示すように、バリア472は筒状体452の底を覆い、筒状体452の入口454が開く。この位置で、ストッパ471’は図12に示すようにウィンドウ472’内に位置する。貫通開口またはバリア472のウィンドウ472’は、ストッパ471’(密封部材/プランジャー)の基端方向の最大の後方への移動を収容するのに適した寸法を有してもよい。ストッパ471’を貫通開口472’と整列させることにより、バリア472が図12に示す位置まで旋回すると、拡大ストッパ471’が貫通開口472’に位置するようになる。これにより、バリア472の旋回動作がストッパ471’で制限された場合より、バリア472が筒状体452の底に向かいさらに旋回する。さらに、この整列により、ウィンドウタイプでない装置を使った場合より、バリア472がストッパ471の短い行程で開くことができるようになる(すなわち、図8および9)。行程が短いということは、結石除去/回収効率を改善し、最大限とすることができるようになる。ストッパ471を一度引くことにより、バリア472を解放するために必要な時間が吸引時間より短くなる。
密封部材が前方または先端に向けて移動すると、バリアホルダ471も前方または先端に向けて移動する。これにより、ストッパ471’はバリア472を押し、バリア472が図12に示すたたまれた位置(開いた状態)から図11に示す起立姿勢(閉じた状態)に立ち上がり、バリア472は入口454を閉じて、筒状体452の回収空間462に回収され保持された結石が入口454から流れ出ない。プランジャーが前方または先端に向けて移動する間、バリアホルダ471とストッパ471’が前方または先端に向けて移動すると、ストッパ471’の丸みを帯びた、もしくは湾曲した形状と部分472’’’の凸形状が互いに相互作用してバリア472を図12に示す閉じた状態から図11に示す起立姿勢に持ち上げる。本実施形態の操作状態は上記の前述の説明と類似しているため、説明は繰り返さない。
上記のように、ウィンドウまたは図10〜12に示すバリア472の貫通開口472’により、バリア472は、ウィンドウや貫通開口472’がない場合に比べると、さらに入口454から離れる方向にたたまれる。この貫通開口472’により、ウィンドウタイプでない装置を使った場合より、バリア472がストッパ471の短い行程で開くことができるようになる(図8および9参照)。行程が短ければ短いほど、装置の結石除去/回収効率が上がる。ストッパ471を一度引くことにより、バリア472を解放するために必要な時間が吸引時間より短くなる。貫通開口472’によってもまた、バリアホルダ471とストッパ471’が前方または先端に向けて移動すると回収空間462内の流体が流出する。
図13および15は、ここに開示する結石除去/回収装置の一例を示す結石除去/回収装置と、操作方法の別の実施形態を示す。前述の実施形態で説明した特徴と類似した本実施形態の特徴は共通の参照番号の頭に5を付した数字で表している。前述の実施形態に類似した本実施形態の詳細な特徴の説明は繰り返さず、下記の詳細な説明では、主として本実施形態と、前述の実施形態との違いに焦点を当てている。
図13を参照すると結石除去/回収装置550は、入口554と出口556を有する筒状体または長尺の部材552を備える。図示の実施形態では、筒状体552は複数の出口556を有する。また、この結石除去/回収装置の図示の実施形態では、筒状体は円筒型筒状体であるが、筒状体は円筒型以外の筒状体でもよいことは理解できよう。プランジャー568は、密封部材564に連結されており、密封部材564は第1の部分576および第2の部分578を備えている。密封部材564の外周(環状)面(すなわち、第1の部分576の外周面と第2の部分578の外周面)は筒状体552の内面と接触し、密閉される。フィルタ566は第2の部分578に固定されているので、第2の部分578とフィルタ566は一体となってともに移動する。図13および15A〜15Dに示すように、フィルタ566は複数の貫通穴567を有し、密封部材564の第2の部分578はフィルタ566の内部の貫通穴567と連通する中心に位置する貫通穴579を有する。第2の部分578の貫通穴579が開いたままになっている限り、フィルタの貫通穴567を通って流れる流体は、密封部材の第2の部分578の貫通穴579を通過する。
密封部材564の第1の部分576は、その中心に隆起もしくは突起と、突起575の径方向外側に周方向に間隔を空けて位置する複数の貫通穴577を備える。密封部材564の第1の部分576は、密封部材564の第2の部分578に相対的に(また、フィルタ566に相対的に)移動可能である。このように、第1の部分576と第2の部分578は、図13に示すように互いに軸方向に間隔を空けているので、密封部材564の第1の部分576の中央突起575は図15Aおよび15Dに示すように密封部材564の第2の部分578の貫通穴579に位置しない(すなわち、軸方向に互いに間隔を空けて位置している)。この状態(開放状態)で、流体はフィルタ566の貫通穴567を通過し、密封部材564の第2の部分578の貫通穴579を通過し、密封部材564の第1の部分576の貫通穴577を通過するので、石を吸引し、また石を集めて回収空間562に排出するだけの強い流体流は形成されない。この、密封部材564の開放状態では、流体は出口556からは、排出されない。一方、密封部材564の第1の部分576と第2の部分578は軸方向に相対的に移動することが可能なので、第1と第2の部分576、578の対向面は図15Bおよび15Cに示すように互いに直接接触している。この状態で、第1の部分576の突起575は、第2の部分578の貫通穴579内に位置するので、密封部材564の第2の部分578を通過する流体は閉鎖されている。この密封部材564の閉鎖位置では、流体は入口554を通って回収空間562の中に流入し、密封部材564と筒状筐体552の終点との間の流体は、出口556から排出される。
プランジャー568は、密封部材564の第1の部分576を自由に通過し、密封部材564の第2の部分578に固定される。プランジャー568と密封部材564の第2の部分578は一体となってともに移動する。押圧部材569は、プランジャー568に固定されているので、プランジャー568と押圧部材569は一体となってともに移動する。この構成では、図13および図15Aに示すような位置から始まり、図15Aに矢印で示す基端もしくは後方に向けて(すなわち、図13および15Aで左方向へ)プランジャー568が移動するとき、密封部材564の第2の部分578(およびフィルタ566)は密封部材564の第1の部分576に対して相対的に軸方向に近づくように移動する。密封部材564の第1と第2の部分576,578は、図15Bに示したように互いに接触するので、さらに後方にプランジャー568を引っ張ることにより、密封部材564全体(すなわち、第1の部分576と第2の部分578)とフィルタ566とは同様に図15Bに矢印で示す基端へ向けて後方(すなわち、図13および15Bの左方)に移動する。そして、密封部材564は、図15Cなどに示すように、基端方向へ向けた軸方向移動行程の端部に到達する。その後、次の吸い込み流体流を得る目的で、プランジャー568は図15Dに矢印で表す、軸方向前方または先端に向けて移動する。プランジャーのこの前方への移動の初期には、密封部材564の第2の部分578が密封部材564の第1の部分576と相対的に離れる方向に移動するので、密封部材564の第1の部分576の突起575は、移動して密封部材564の第2の部分578の貫通穴579から外へ出る。密封部材564の第1と第2の部分576、578は、互いに軸方向に間隔を空けて位置している。押圧部材569が密封部材564の第1の部分576に接触すると、密封部材564の第1と第2の部分576、578がフィルタ566と同様に前方または先端に向けて共に移動し、密封部材564の第1と第2の部分576、578の間の軸方向の間隔は、プランジャー568が前方への軸方向移動行程の端部に到達するまで保持される。前方への軸方向移動行程は、長尺のスロット580と筒状体552の基端面(閉鎖端面)の間の接触によって制限される。プランジャー568に沿ったスロット580の位置は、前方への軸方向移動の限界を規定する。スロット580および/またはプランジャー568の位置は、プランジャー568に沿ったスロット580の位置を調節可能であるため、前方の軸方向移動の限界を調整できるように構成することができる。
図13に示す結石除去/回収装置550はさらに、バリア部材570を有する。バリア部材570は、複数のバリアもしくはカバー部材572を有する。カバー部材572は、それぞれ、ヒンジ式に互いに連結された一対のディスク573、573を有する。このヒンジ式連結により、ディスク573、573が図15Aに示すような互いにに重なった、そして、広がった状態に位置決めできる。バリアまたはカバー572のそれぞれは、図15A〜15Dに示すように、それぞれのバリア572をフィルタ566に連結するコネクタ571をさらに有する。プランジャー568が基端に向けて軸方向に移動し、フィルタ566(および密封部材564の第2の部分578)も入口554から離れる基端へ向けて軸方向に移動させ、バリア部材570は、バリア部材570が閉じている図15Aに示す位置からバリア部材570が開放されている図15Cに示した位置までシフトする。
上記のように、バリア572のそれぞれは、一対のカバー要素またはディスク573、573を有する。それぞれの対のうち、入口554に最も近いディスク573(フィルタ566から最も遠い方)は、筒状体552の外端またはリムに接続されているのが好ましい。また、フィルタが後方に向けて引っ張られた後、前方または先端に向けて移動すると、バリア部材570が図15Dに示した開放された状態から図15Aに示した閉鎖された状態へとシフトする。
図13、14、15A〜15Dに示す結石除去/回収装置550の実施形態の操作は、下記のとおりである。装置は上記のように生体内に位置するので、筒状体552の入口554は生体から回収および除去しようとする結石に隣接して位置することになる。この時、結石除去/回収装置550は図15Aに示す操作状況にある。そして、プランジャー568は図15Aに矢印で示される基端に向けて後方に引っ張られ、フィルタ566と密封部材564の第2の部分578を密封部材564の第1の部分576に対して近づく軸方向に相対移動させる。この相対移動中、密封部材564の第1の部分576は動かないのが好ましい。密封部材564の第2の部分578は最終的には、図15Bに示すように密封部材564の第1の部分576に接触する。この状態になると、密封部材564の第1の部分576の突起575は第2の部分578の中央の貫通穴579の中に位置するので、流体は密封部材564の第1と第2の部分576、578を通る流体流は遮断され、防止される。密封部材564の第2の部分578とフィルタ566のこの、後方もしくは基端に向かう移動中(すなわち、図15Aに示す位置から図15Bに示す位置まで)、バリア部材570は図15Aに示す閉鎖位置から図15Bに示す開放位置までシフトし始める。よって、図15Aに示す位置と図15Bに示す位置との間で、密封部材564の第2の部分578は第1の軸方向距離だけ密封部材564の第1の部分576と相対的に移動する。
さらにプランジャー568が軸方向後方もしくは基端に向かって移動すると、密封組立体564(すなわち、第1の部分576と第2の部分578)がフィルタ566とともにやはり後方もしくは基端に向かって移動する。これにより、バリア部材570は図15Cに示す開放状態にシフトする。密封部材564のこの後方への移動中、密封部材564の流体の通過は遮断されるので、結石除去/回収力が生成され、結石と流体が筒状体552の内部の回収空間562の中に入口554から引き込まれる。ほとんど同時に、密封部材564と筒状体552内側底部(閉鎖端)の間の空間の流体が出口556から排出される。排出される流体の量は第1の部分576の移動量とほぼ等しい。バリア部材570が図15Cに示した開放位置にシフトしているので、結石は筒状体552の中に入ることができる。図15Cは、プランジャー568が基端へ向かって軸方向後方の端部に到達した後の結石除去/回収装置550を示す。図15Bに示す位置と図15Cに示す位置との間では、密封部材564の第1と第2の部分576、578は上記の第1の軸方向距離より大きい、第2の軸方向距離だけ軸方向に移動する。
密封部材564が基端に向けた後方移動の端部に到達した後、プランジャー568は前方または先端に向けて押される。これにより、フィルタ566と密封部材564の第2の部分578が共に軸方向前方または先端に向けて移動するので、フィルタ566と密封部材564の第2の部分578は図15Cに示す位置から図15Dに示す位置まで共に移動する。この移動中、バリア部材570は図15Cに示す開放位置から図15Dに示す位置および図15Aに示す閉鎖位置に向かってシフトし始める。プランジャー568の前方へ、もしくは先端に向かう初期の移動中、密封部材564の第2の部分578とフィルタ566が密封部材564の第1の部分576から相対的に離れる方向に移動するので、密封部材564の第2の部分578は、密封部材564の第1の部分576から離間する。よって、密封部材564の第1の部分576の突起575は移動して、密封部材564の第2の部分578の貫通穴579から出るので、流体はフィルタ566を通ってそして第2の部分578の貫通穴579および密封部材564の第1の部分576の貫通穴577を通って流れることができる。プランジャー568がさらに前方へ移動すると、図15Dに示すように押圧部材569は密封部材564の第1の部分576に接触する。図15Cに示す位置と図15Dに示す位置の間において、密封部材564の第2の部分578が密封部材564の第1の部分576に対して上記の第1の軸方向距離(すなわち、図15Aの位置と図15Bの位置との間の第1の軸方向距離)と同じ第1の軸方向距離だけ移動する。
プランジャー568が前方に向けて移動すると、比較的弱い流体流が生成されて入口564から流出する。しかし、バリア部材570が閉鎖位置に向かってシフトするので、回収空間562に回収され、回収空間に保持された結石は、バリア部材570が結石を遮断するので入口554から流出することはない。ここで示した実施形態では、バリア部材570は入口全体を覆っていない。むしろ、バリア部材570は入口554を結石が入口から排出され、プランジャー568(および密封部材564)の軸方向前方へ向けての移動中に装置から押し出されてしまうことなく、流体が入口554のバリア部材570を越えて排出される程度に覆っている。
図15Dに示す位置から、さらにプランジャー568が前方に進むと、密封部材564全体(すなわち、密封部材564の第1と第2の部分576、578)がフィルタ566と共に図15Dの矢印に示す前方または先端に向けて移動する。結石除去/回収装置550の操作が図15Dに示す位置から図15Aに示す位置に向かってシフトするに従い、バリア部材570が図15Aに示す閉鎖位置にシフトする。図15Dに示す位置と図15Aに示す位置との間では、密封部材564の第1と第2の部分576、578は上記の第1の軸方向距離より大きい、第2の軸方向距離だけ軸方向に移動する。
密封部材564がその前方に向かう先端への移動の端部に到達した後、プランジャー568は後方もしくは基端に向けて再び移動し、上記の操作が繰り返される。よって、筒状体552の内部に結石を繰り返し引き込みまたは吸引し、また、回収空間562内の結石を保持することが可能となる。所望の結石の回収が完了した後、結石除去/回収装置550を生体から取り出すことができ、生体から結石を除去することができる。
図16および17A〜17Dは、ここに開示する結石除去/回収装置の一例を示す結石除去/回収装置と、操作方法のさらに別の実施形態を示す。前述の実施形態で説明した特徴と類似した本実施形態の特徴は共通の参照番号の頭に6を付した数字で表している。前述の実施形態に類似した本実施形態の詳細な特徴の説明は繰り返さず、下記の詳細な説明では、主として本実施形態と、前述の実施形態との違いに焦点を当てている。
先ず図16を参照すると、結石除去/回収装置650は、筒状体652の内部660を囲む内面658を内部に有する長尺の部材もしくは筒状体652を備える。この図示した実施形態では、筒状体は円筒型筒状体であるが、筒状体は円筒型以外の筒状体でもよい。筒状体652は、入口654と出口656を有する。図示の実施形態では、出口656は、複数の周方向に間隔を空けて位置する出口656から構成される。出口の数はいくつでもよい。結石除去/回収装置650は、上記の装置と同様の好ましい結果を出すためには、先に説明した、また、図で示したバリア部材とフィルタを装備していてもよい。
結石除去/回収装置650は、密封部材664も含む。この実施形態では、密封部材664は折り畳み可能な密封部材で、二つの密封部690、692を備える。二つの密封部は、第1の密封部690と第2の密封部692を含み、そしてそれらは、互いに対して折り畳み可能で二つの部分が互いに重なって、または覆われた、折り畳み状態と、二つの部分690,692が共通の面上に広がった、あるいは横たわった広がり状態の間を移動する。
密封部材664は2本の軸694、696も有する。2本の軸は第1の(基端)軸694と第2の(先端)軸696を含む。第1の密封部690と第2の密封部692は共に回転可能に第1の軸694に取り付けられているため、第1と第2の密封部690、692はこの図示された実施形態では、第1の軸694の軸である共通軸の周りを回転する。第2の軸696は、一対のアームまたはリンク691によって、第1の密封部690に連結する。第2の軸696は、一対のアームまたはリンク693によって、第2の密封部692にも連結する。アーム691の一方は、第2の軸696に固定されており、アームは第2の軸696とともに回転し、他方のアーム691は第1の密封部690に固定され、第1の密封部690とともに回転する。
第2の軸696は、一対のアームまたはリンク693によって、第2の密封部692にも連結する。アーム693の一方は、第1の軸696に固定されており、他方のアーム693は第2の密封部692に固定され、第2の密封部692とともに移動する。
プランジャー668は、図16に示すように第1の軸694に固定された先端を有する。第1の軸694は、2つの間隔を空けて位置する軸部694’、694’’を備える。二つの軸部694’、694’’は、下側軸部694’と上側軸部694’’を有する。
図17Aを参照すると、筒状体652の底の内面は、好ましくは筒状体652の軸方向または長尺の範囲全体に沿って延在する溝695を有する。第1の軸694の下側端部(すなわち、下側軸部694’)は、常に溝695に位置させられる。密封部材664は、下記にさらに詳しく説明するように、筒状体652の内部を軸方向に移動し、第2の軸694(下側軸部694’)は溝695に沿って誘導される。第2の軸696は、溝695内に位置する必要はない。より好ましくは、第1の軸694と第2の軸696の双方は溝695に位置して軸方向の可動性および密封部材664の移動を安定化させるが、第2の軸696は第2の軸が基端ラッチ698に係合せず、先端ラッチ699にも係合しない(たとえば、第2の軸696の外径は第1の軸694の外径より小さい)。さらに、軸方向の可動性を安定させる目的で、第2の溝を筒状体652の内面に、溝695に対向(直径方向に対向する)位置で設けることができる。筒状体652の上の内面は、好ましくは筒状体652の軸方向または長尺の範囲全体に沿って延在する溝695に類似した溝を設けてもよい。第1の軸694の上端(すなわち、上側軸部694”)は、この溝695内の筒状体652の上の内面に位置させて、密封部材664が筒状体652の内部で軸方向に移動するときにその溝に沿って移動させることができる。第2の軸696の上端は、筒状体652の上の内面において、この溝695に沿って移動することもできる。
図16および17A〜17Dに示すように、基端ラッチ698と先端ラッチ699は筒状体652の内部に取り付けられる。これらラッチ698、699は、密封部材664が軸方向走行範囲の先端または基端に位置する時に基端軸694(下側軸部694’)と係合するように構成されており、プランジャー668からかかる十分な引っ張りまたは押圧力が、ラッチ698、699の保持力を上回るまで特にラッチ698、699は基端軸694(下側軸部694’)を係合および保持するように構成されている。
図17A〜17Dは、基端ラッチ698の一例を概略で示した図である。先端ラッチ699は同様に構成でき、基端ラッチ698の特徴および操作の下記の説明は、同様に先端ラッチ699にも当てはまる。ラッチは、通常、湾曲した溝、または凹部698’’をその前端に設けた板状の部材698’を備える。ばね697がストッパ697’に反対に作用し、板698’を図17Aおよび17Bの矢印で示す前方へ(すなわち溝695に向かって)付勢する付勢力をかける。湾曲した凹部698’’は基端軸694(下側軸部694’)を受容するように構成されている。湾曲した凹部698”の深さとばね697の付勢力を適切に選択することによって、基端軸694(下側軸部694’)が湾曲した凹部698”から解放されるプランジャー668によってかける力を設定することができる。
図16および17A〜17Dに示す結石除去/回収装置の実施形態の操作は、下記のとおりである。まず、結石除去/回収装置650は上記のように生体内に位置するので、筒状体652の入口654は生体から回収および除去しようとする結石に隣接して位置することになる。結石除去/回収装置650が結石に隣接して位置すると、結石除去/回収装置650は、概ね図17Aに示すように配置される。この位置では、先端軸696は基端軸694から先端側に軸方向に離間し、第1と第2の密封部690、692は概ね互いに向かって折りたたまれているため、密封部材は開放位置にある。さらに、密封部材664が、図17Aに示す軸方向最先端位置にあるとき、基端軸694(下側軸部694’)は溝695に位置し、先端ラッチ699によって保持される。
プランジャー668を後方または基端へ向けて引っ張ることにより、先端軸696は基端軸694に向かって相対的に軸方向に移動する。この時、基端軸694は先端ラッチ699内に保持された状態にあり、軸方向に移動しない。先端軸696は基端軸694に接近し、アーム691、693の構成により、第1と第2の密封部690、692が基端軸694の軸周りに回転するので、第1と第2の密封部690、693は図17Bに示すように広がる。よって、密封部材664は図17Aに示す折り畳み位置から図17Bに示す広がった位置(閉鎖位置)にシフトする。
図17Bに示す閉鎖位置では、第1と第2の密封部690、692の外周面が筒状体652の内面658に接触して密着を形成する。密封部材が広がった位置または閉鎖位置(すなわち、図17Bに示す位置)から折り畳み位置または開放位置(すなわち、図17Aおよび17Dに示す位置)に向かって移動するにつれ、密封部材の外周面と筒状体652の内面658の間の接触面積(すなわち、第1と第2の密封部690、692の外周面と筒状体652の内面658の間の接触面積)が減る。密封部材が折り畳み位置または開放位置(すなわち、図17Aおよび17Dに示す位置)から広がった位置または閉鎖位置(すなわち、図17Bに示す位置)に向かって移動するにつれ、密封部材の外周面と筒状体652の内面658の間の接触面積(すなわち、第1と第2の密封部690、692の外周面と筒状体652の内面658の間の接触面積)が増える。密封部材の外周面と筒状体652の内面658の間が最大接触面積となるのは、密封部材664が広がった位置または閉鎖位置(すなわち、図17Bに示す位置)にあり、一方、密封部材の外周面と筒状体652の内面658の間が最小接触面積となるのは、密封部材664が折りたたまれた位置または開放された位置(すなわち、図17Aおよび17Dに示す位置)にあるときである。また、密封部材664の外周面と筒状体652の内面との間の接触面積は、密封部材664を基端に向けて移動させるときには比較的大きく、一方、密封部材664を先端方向に移動させるときには、比較的小さい。
第1と第2の密封部690、692が広がった(広がり)位置に到達し、密封部材664が図17Bに示す閉鎖位置にあれば、先端軸696は基端軸694と相対的に移動はできない。図17Aに示す位置と、図17Bに示す位置との間で、密封部材664の先端軸696は密封部材664の基端軸694と相対的に第1の軸方向の距離分だけ移動する。
結石除去/回収装置650が図17Bに示す位置に到達すると、プランジャー668をさらに引っ張ることにより、基端軸694(下側軸部694’)が先端ラッチ699から解放されるので、基端軸694(下側軸部694’)は溝695の中を誘導されながら軸方向後方に向けて移動する。よって、先端ラッチ699は、先端軸696が、図17Bに示す位置に位置し、かつ密封部材694(2つの密封部690,692)が図17Bに示す広がった位置にくるまでは基端軸694を維持または保持する。
結石除去/回収装置650が図17Bに示す位置まで到達した後、プランジャー668をさらに後方もしくは基端に向かって引っ張ると、密封部材664は筒状体652内で軸方向後方もしくは基端に向かって移動する。この密封部材664の後方または基端に向かう移動により、結石と流体は入口654を通って筒状体652内部から引き出される。ほぼ同時に、密封部材694の基端面と筒状体652の閉鎖端との間の空間が流体である程度満たされていれば、密封部材694の基端面と筒状体652の閉鎖端との間の空間に導入された流体が出口から排出される。筒状体652の密封部材664の軸方向の移動が続くと、密封部材694は、最終的には、図17Cに示すように基端軸694(下側軸部694’)が基端ラッチ698によって係合される位置に到達する。よって、基端軸694は、密封部材664が図17Cに示す位置にあるときは、基端ラッチ698によってこの最も基端側の軸位置に保持される。
そして、プランジャー668は図17Dに概ね示すように、前方または先端に向けて移動する。基端軸694は、プランジャー668のこの初期の前方移動中は基端ラッチ698によって保持されるので、先端軸696が図17Dに概ね示すように基端軸694と相対的に離れる方向に移動する。すなわち、基端軸694は、基端ラッチ698によって保持されることによって、静止したままになり、一方、先端軸696は筒状体652の入口654に向かう方向に基端軸694と相対的に軸方向に移動する。基端軸694に対する相対的な先端軸696の移動により、第1と第2の密封部690、693は、密封部材664が閉じて広がった位置(閉鎖した密封位置)から、密封部材664が開いた、図17Dに示す折り畳み位置までシフトする。密封部材664の開放位置では、流体は第1と第2の密封部690、692を越えて流れることができるので、プランジャー668が押され、軸方向前方または先端に向けて移動すると、プランジャー668と密封部材664は、吸引も排出もせず、プランジャー668と密封部材664の位置のみが変化する。さらに、バリア部材は入口654を、回収空間662から回収した結石が入口から排出され、プランジャー668および密封部材664の軸方向前方へ向けての移動中に装置から外に押し出されてしまうことない程度(十分な量または面積)に覆っている。
図17Dに示すように、先端軸696が基端軸694に対してアーム691、693によって許容される最大量移動した後、さらにプランジャー668を押すことにより、基端軸694は基端ラッチ698から解放される。図17Cに図示された位置から図17Dに示す位置まで、先端軸696は前述の第1の軸方向距離と同じ第1の軸方向距離だけ移動する(すなわち、図17A位置と図17B位置の間を先端軸によって移動させられる第1の軸方向距離)。
プランジャー668を連続的に押すことによって基端ラッチ698が基端軸694を解放した後、密封部材664は筒状体652の内部で軸方向に移動し、第1と第2の密封部690、692は互いに対して折りたたまれた状態(図17Dに示す折りたたまれた状態)を保つので、密封部材664は開放状態となる。引き出された、または筒状体652内部に吸引された流体は、密封部材664を越えて流れることができる。先に回収され、回収空間662に位置する結石は、図17Dに示す開放位置にある密封部材694の折りたたまれた密封部690、692を越えて基端に向けて流れることはできない。なぜならば、バリア部材が入口654を十分に(十分な量または面積だけ)覆って結石が入口654を通って排出されないように防ぐからである。さらに、結石除去/回収装置650は、流体を通過させる特殊な寸法を有するが、密封部材664の前を結石が通過するのを防止するように構成されたフィルタ(上記した、また、図面に示した類似したフィルタ66、166、266、366、566)を設けてもよい。よって、結石は図17Aから17Dまでの操作中にフィルタと閉鎖状態のバリア部材の間の空間に残るのである。プランジャー668を前方に押し続けると、最後に密封部材664はプランジャー668の前方への移動行程の先端に到着し、基端軸694(下側軸部694’)は先端ラッチ699によって係合される。
そして、上記の操作はさらなる結石を筒状体の内部に引き出したい回数だけ繰り返す。
図18A〜18Cは、ここに開示する結石除去/回収装置の一例を示す装置と、操作方法のさらに別の実施形態を示す。前述の実施形態で説明した特徴と類似した本実施形態の特徴は共通の参照番号の頭に7を付した数字で表している。前述の実施形態に類似した本実施形態の詳細な特徴の説明は繰り返さず、下記の詳細な説明では、主として本実施形態と、前述の実施形態との違いに焦点を当てている。
図18A〜18Cは、結石除去/回収装置750の一部を示す図である。この実施形態は、密封部材764に接続されたプランジャー768を含む。密封部材764は、ディスク型であり、長尺の本体の内面(長尺の本体752のルーメンを取り囲む内面)と略密着した外周面を有する。長尺の本体752は、図2に示すものと類似して構成することができる。密封部材764は、複数の貫通穴786と、密封部材764のディスク型部分に連結された複数の一方向弁(フラップ弁または弁体)787を有する。弁787のそれぞれは、それぞれの貫通穴786に対応しており、弁787は、流体が貫通穴786を流れる図18Cに示す開放位置と、流体が貫通穴786を流れることができない図18Bに示す閉鎖位置との間を移動可能である。結石除去/回収装置750の本実施形態は他の実施形態で使用されたフィルタがなくても使用できる。この実施形態は、好ましくは他の実施形態で使用したバリア(カバー部材)の一部を備える。密封部材764はプランジャー768とともに長尺の部材または筒状体752に位置しており、軸方向後方(基端)に向け、同様に前方(先端)に向けて移動可能である。
結石除去/回収装置750の操作は、上記の装置の他の実施形態の操作態様と同様である。結石除去/回収装置750は操作部材、例えば、図1に示す操作部材30に接続可能である。そして結石除去/回収装置750は、生体に挿入され、回収および除去しようとする結石の位置まで前進する。これは、上記の方法で行うことができる。筒状体752の入口が結石の回収および除去に対して適した位置にくると(すなわち、入口が回収および除去しようとする結石の近傍に位置すると)、(操作ワイヤを引っ張り、プランジャー768を後方に移動させる操作部材を操作することによって)プランジャー768は軸方向後方もしくは基端に向かって移動する。プランジャー768の後方に向けた移動により、密封部材764も、図18Bに示すように後方もしくは基端に向かって移動する。このプランジャー768と密封部材764の後方もしくは基端に向かう移動は図18Bの一番左の矢印で示すとおりである。図18Bに示す別の矢印は一方向弁787がそれぞれの貫通穴786を覆うように付勢して弁を閉鎖位置とする流体流(力)を表している。この密封部材764の後方への動きは、生体の管腔に位置する結石と流体を、筒状体752内の回収空間762の中に筒状体752の前端(先端)入口から引き込む。
密封部材764が後方へ移動する工程によって後方の端部に到着すると、プランジャー768を前方に押し、または移動することにより、密封部材764が前方(先端)に移動する。このプランジャー768と密封部材764の前方への移動は、図18Cの一番左の矢印で示すとおりである。図18Cに示す別の矢印は一方向弁787をそれぞれの貫通穴786から離れて付勢して弁を図18Cに示すような開放位置とする流体流(力)を表している。開放位置の弁787は、密封部材764が先端方向に移動するに従い、流体を密封部材764の貫通穴786を通過させる。回収空間362の流体は図18Cの一番左の矢印が示すように貫通穴786を通過することができる。貫通穴786は、流体が貫通穴786を通過でき、結石が貫通穴786を通過できないような寸法または構成となっている。貫通穴786のそれぞれは、貫通穴786を覆うフィルタまたはスクリーンを備え、結石が貫通穴786を通過しないように防ぐ構成でもよい。
密封部材764がその前方工程の終点に到達すると、プランジャー768を上記のごとく後方に向けて引っ張るまたは移動することによって、密封部材764はもう一度後方に向けて移動する。この密封部材764の後方および前方への移動を繰り返して回収空間の中の所望の量の結石を回収できる。
上記の詳細な説明は、生体の一部、例えば尿管や腎盂のような箇所から結石を回収/除去する装置および方法について述べてきた。しかしながら、本発明は上記の厳密な実施形態やその変形態様に限定するものではない。さまざまな変更、改良、およびそれと等価物は添付の特許請求の範囲に定義した本発明の精神と範囲から離れることなく当業者によって実施することができるものである。このような、請求の範囲に含まれる変更、改良、およびその等価物はすべて特許請求の範囲に含まれるものである。
本出願は、米国特許出願第14/222,021、米国特許出願第14/221,954、および米国特許出願第14/221,858に記載の主題に係る主題を開示しており、その各々の全内容はここに参照として取り込まれる。

Claims (20)

  1. 生体の管腔内に位置決めできるような外形寸法であり、内面を有するとともに入口、出口、回収空間を備えたルーメンを有する長尺の部材と、
    前記ルーメン内を軸方向先端に向けて移動して前記入口へ向かって、また、前記ルーメン内を軸方向基端に向けて移動可能に前記長尺の部材のルーメン内に位置決めされた密封部材と、を備え、
    前記密封部材は、前記長尺の部材のルーメン内に位置する第1の部分と、前記長尺の部材のルーメン内に位置する前記第2の部分とを備え、前記第2の部分は前記第1の部分の先端側に位置していることにより、前記第2の部分は軸方向において前記入口と前記第1の部分の間に位置し、
    前記第2の部分は、前記長尺の部材のルーメンの内面と密着する外面を備え、
    前記密封部材が先端方向に移動すると、前記密封部材の第1の部分と第2の部分は、前記ルーメン内で相対的に移動可能であり、前記第1の部分と前記第2の部分は互いに軸方向に間隔をあけて位置しており、また、前記密封部材が基端方向に移動すると、前記ルーメン内で一体となって共に軸方向に移動することも可能である生体の管腔内の結石を回収するための結石回収装置。
  2. 前記第1の部分は、前記第2の部分の軸方向を向いた端面に対向する軸方向を向いた端面を有し、
    前記第1の部分の軸方向を向いた端面は、前記密封部材の基端方向へ移動中は前記第2の部分の軸方向を向いた端面と直接接している、請求項1に記載の結石回収装置。
  3. 前記第1の部分は、前記第2の部分の軸方向を向いた端面と対向する軸方向を向いた端面を有し、
    前記密封部材が先端に向けて移動すると、前記第1の部分の軸方向を向いた端面は、前記第2の部分の軸方向を向いた端面とは軸方向に間隔を空けて位置する請求項1に記載の結石回収装置。
  4. 軸方向に見て前記回収空間と前記第2の部分の間にくるように、また、前記第2の部分が軸方向に見てフィルタと前記第1の部分の間にくるように、前記第2の部分に固定され、前記第2の部分と共に移動可能なフィルタをさらに備え、
    前記フィルタは、流体が前記出口に流れる際に、前記回収空間の中の流体を通し、また、前記フィルタは、前記回収空間の中の結石が前記フィルタを通り抜けないように防ぐので、前記結石が前記回収空間に残る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の結石回収装置。
  5. 前記第2の部分は、先端方向を向いた先端向きの面を有し、さらに、軸方向に見て前記回収空間と前記第2の部分の間にくるように、また、前記第2の部分が軸方向に見てフィルタと前記第1の部分の間にくるように、前記第2の部分の先端向きの面に固定されたフィルタを備え、
    前記フィルタは、前記流体が出口に流れる際に、前記回収空間の中の流体を通し、また、前記フィルタは前記回収空間の中の結石が前記フィルタを通り抜けないように防ぐので、前記結石が前記回収空間に残る、請求項1に記載の結石回収装置。
  6. 前記第2の部分は開口を有し、前記第1の部分は、前記密封部材が基端向きに移動したときに前記開口に嵌る突起を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の結石回収装置。
  7. 前記第2の部分は平端面を有し、前記第1の部分は、前記密封部材が基端に向かって移動したときに前記平端面と接触する開口を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の結石回収装置。
  8. 前記第2の部分は、前記密封部材が先端に向けて移動すると、前記回収空間の中の流体が通過する複数の貫通穴を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の結石回収装置。
  9. 前記第1の部分の貫通穴を通過する長尺のプランジャーをさらに有し、
    前記プランジャーが前記第1の部分に対して軸方向に相対的に移動可能であり、前記プランジャーは第2の部分に固定されており、前記プランジャーの軸方向の動きがすべて前記第2の部分の軸方向の動きとなる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の結石回収装置。
  10. 前記密封部材の第2の部分が前記密封部材の第1の部分に対して軸方向先端に向けて第1の軸方向距離だけ移動可能であり、さらに、前記プランジャーの第1の部分の基端側に固定された押圧部材を有し、前記プランジャーと前記押圧部材が共に一体となって移動するように構成され、前記押圧部材は、前記密封部材の第2の部分が前記第1の軸方向距離だけ前記密封部材の第1の部分に対して先端に向けて移動した後、前記密封部材の第1の部分に接触し、前記押圧部材の、前記密封部材の第1の部分との接触により、前記プランジャーがさらに軸方向先端に向けて移動すると、前記密封部材の第1の部分と前記密封部材の第2の部分が共に先端に向けて移動する、請求項9に記載の結石回収装置。
  11. 前記長尺の部材の前記入口に位置するバリアをさらに有し、前記バリアは、複数の移動可能なカバー部を有し、それぞれの前記カバー部は、前記密封部材が基端に向けて移動すると、前記結石が前記入口から引き出されて前記回収空間に入ることができる開放位置と、それぞれの前記カバー部が前記入口の一部を覆って、前記密封部材が先端に向けて移動したときに前記回収空間内に位置する前記結石が前記入口を通り抜けて流出しないように防ぐ閉鎖位置との間を移動可能である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の結石回収装置。
  12. 前記長尺の部材への入口に位置するバリアをさらに有し、前記バリアは、折り畳み可能な複数のカバー部を有し、それぞれの前記カバー部は、前記密封部材と接続しているため、それぞれの前記カバー部がたたまれて入口の一部を覆い、前記密封部材が先端に向けて移動したときに前記回収空間に位置する前記結石が前記入口を通って流出しないように防ぐ折り畳み位置と、それぞれの前記カバー部が折り畳まれておらず、前記密封部材が基端に向けて移動するとき前記ルーメンの中の前記結石が前記入口から前記回収空間へと引き込むことができる、折りたたまれていない位置との間での前記密封部材の移動と共に移動する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の結石回収装置。
  13. 生体の管腔内に位置決めできるような外形寸法の長尺の部材を有し、前記長尺の部材は先端部と、前記長尺の部材の前記先端部に設けたルーメンを有し、前記長尺の部材の前記先端部の前記ルーメンは内面を有し、
    前記長尺の部材は、入口と、出口と、前記ルーメンの前記入口と前記出口の間の位置にある回収空間をさらに有し、
    前記長尺の部材の前記ルーメンの中に移動可能に位置して、前記ルーメン内で軸方向先端に向けて、また、前記ルーメン内で基端に向けて移動する密封部材をさらに備え、前記密封部材は、前記長尺の部材内の前記ルーメンの前記内面と密着する外表面を有しており、
    さらに軸方向の動きで前記ルーメンの中の前記密封部材を移動させるように構成された、前記密封部材に接続したプランジャーを備え、
    前記密封部材は、前記プランジャーが先端に向けて移行した時に、互いに分離して分割密封部材を形成する2つの部分を有し、前記プランジャーが基端に向けて移動すると互いに直接接触して一体型の前記密封部材を形成して流体と結石を前記回収空間の中に引き込む、生体の管腔内の結石を回収するための結石回収装置。
  14. 前記密封部材の2つの部分は、第1の部分と第2の部分を有し、前記第1の部分は、軸方向に見て前記第2の部分と前記出口との間に位置し、前記第1の部分は、前記密封部材が先端に向けて移動すると、前記回収空間の中の流体が通過する少なくとも1つの貫通穴を有する、請求項13に記載の結石回収装置。
  15. 前記密封部材の2つの部分は、第1の部分と第2の部分を有し、前記第2の部分は軸方向に見て前記回収空間と前記第1の部分との間に位置しており、前記第2の部分は少なくとも1つの穴を有する請求項13に記載の結石回収装置。
  16. 前記密封部材の前記2つの部分は、第1の部分と第2の部分を有し、前記第1の部分は、軸方向に見て前記第2の部分と出口の間に位置しており、前記第1の部分は、貫通穴を少なくとも一つ有しており、前記密封部材の前記2つの部分が、前記プランジャーの先端に向けた移動中に分離されると、開放され、前記回収空間内の前記流体が前記第1の部分の前記貫通穴を通って前記出口へ流れるように構成されており、前記第1の部分の前記少なくとも一つの貫通穴は、前記プランジャーの前記基端へ向けての移動中に前記密封部材の前記2つの部分が直接互いに接触すると、閉鎖する、請求項13に記載の結石回収装置。
  17. 前記密封部材の前記2つの部分は第1の部分と第2の部分を有し、前記第2の部分は、軸方向に見て前記回収空間と前記第1の部分の間に位置しており、前記第1の部分と前記第2の部分の一方は突起を有し、前記第1の部分と前記第2の部分の他方は、前記プランジャーが基端へ向けて移動している間に前記突起が位置する穴を有する、請求項13に記載の結石回収装置。
  18. 前記密封部材は前記回収空間の中の前記流体を通過させ、前記回収空間の中の結石を通過させないフィルタを有する請求項13〜17のいずれか1項に記載の結石回収装置。
  19. 前記密封部材の前記2つの部分は第1の部分と第2の部分を有し、前記第2の部分は、軸方向に見て前記回収空間と前記第1の部分の間に位置しており、前記密封部材の第2の部分が前記第1の部分に対して軸方向先端に向けて第1の軸方向距離だけ移動可能であり、さらに、前記プランジャーの第1の部分の基端側に固定された押圧部材を有し、前記プランジャーと前記押圧部材が共に一体となって移動するように構成され、前記押圧部材は、前記密封部材の第2の部分が前記第1の軸方向距離だけ前記密封部材の第1の部分に対して先端に向けて移動した後に、前記密封部材の第1の部分に接触し、前記押圧部材の、前記密封部材の第1の部分との接触により、前記プランジャーがさらに軸方向先端に向けて移動すると、前記密封部材の第1の部分と前記密封部材の第2の部分が共に先端に向けて移動する、請求項13に記載の結石回収装置。
  20. 前記長尺の部材の前記入口に位置するバリアをさらに備え、前記バリアは前記密封部材が基端に向けて移動すると、前記結石を前記入口を通って前記回収空間の中に引き出し可能とする開口位置と、カバー部が前記入口の一部を覆って、前記密封部材が先端に向けて移動したときに前記回収空間内に位置する前記結石が前記入口を通り抜けて流出しないように防ぐ閉鎖位置との間を移動可能である、請求項13〜19のいずれか1項に記載の結石回収装置。
JP2015189720A 2014-09-29 2015-09-28 結石回収装置 Active JP6581864B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/499,648 2014-09-29
US14/499,648 US9615845B2 (en) 2014-09-29 2014-09-29 Calculus retrieving/removing device and method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016067934A true JP2016067934A (ja) 2016-05-09
JP6581864B2 JP6581864B2 (ja) 2019-09-25

Family

ID=55583289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015189720A Active JP6581864B2 (ja) 2014-09-29 2015-09-28 結石回収装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9615845B2 (ja)
JP (1) JP6581864B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9585680B2 (en) * 2014-09-29 2017-03-07 Terumo Kabushiki Kaisha Calculus retrieving/removing device and method
US9662097B2 (en) * 2015-03-31 2017-05-30 Terumo Kabushiki Kaisha Method for retrieving objects from a living body and expanding a narrowed region in the living body
US9636127B2 (en) * 2015-03-31 2017-05-02 Terumo Kabushiki Kaisha Method for retrieving objects from a living body

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5224393U (ja) * 1975-08-12 1977-02-21
US4243040A (en) * 1979-09-17 1981-01-06 Beecher William H Extracting device for removing objects from human body passages
JPS56146950U (ja) * 1980-04-02 1981-11-05

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8398591B2 (en) * 2008-04-23 2013-03-19 Medtronic Vascular, Inc. Aspiration catheter having variable volume distal suction chamber

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5224393U (ja) * 1975-08-12 1977-02-21
US4243040A (en) * 1979-09-17 1981-01-06 Beecher William H Extracting device for removing objects from human body passages
JPS56146950U (ja) * 1980-04-02 1981-11-05

Also Published As

Publication number Publication date
US20160089174A1 (en) 2016-03-31
US9615845B2 (en) 2017-04-11
JP6581864B2 (ja) 2019-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6467255B2 (ja) 結石回収装置
JP4157183B2 (ja) 内視鏡用処置具
ES2403126T3 (es) Dispositivo de biopsia de toma de múltiples muestras e inserción única
US9517080B2 (en) Calculus retrieving/removing device and method
US10470783B2 (en) Calculus retrieving/removing device and method
US9610087B2 (en) Calculus retrieving/removing device and method
US9539014B2 (en) Calculus removing/retrieving device and method
US20160235478A1 (en) Basket and everting balloon with simplified design and control
US9700352B2 (en) Calculus retrieving/removing device and method
JP6581864B2 (ja) 結石回収装置
US9585680B2 (en) Calculus retrieving/removing device and method
US9743943B2 (en) Method for removing calculus from an access sheath
JP6796174B2 (ja) 単数または複数の結石を回収する回収装置
US9662097B2 (en) Method for retrieving objects from a living body and expanding a narrowed region in the living body
US9636126B2 (en) Methods for removing calculus from an access sheath
WO2017145909A1 (ja) 医療デバイスおよび処置方法
US10064636B2 (en) Method for removing calculus from an access sheath
JP4827879B2 (ja) 内視鏡
US9636127B2 (en) Method for retrieving objects from a living body

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6581864

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250