JP2016063789A - 農業管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1では、穀粒を色彩選別部によって色彩選別処理する穀粒処理施設において、色彩選別部に受け入れられた穀粒を色選良品と色選屑粒とに選別することが開示されている。
請求項1に係る発明は、穀物を色彩選別し且つ選別した結果である色選結果を出力する色選機と、穀物の色彩検査を行い且つ色彩検査の結果である色彩結果を出力する外観品位計と、前記色選結果及び前記色彩結果とを取得する稼動取得部を有するコンピュータと、を備えている点にある。
請求項4に係る発明では、前記生産情報取得部は、前記圃場及び農業実績を含む作業情報を取得し、前記等級関連付け部は、前記等級、前記色選結果、前記色彩結果、前記圃場及び前記農業実績を関連付ける。
請求項1に係る発明によれば、色選機の色選結果と、外観品位計の色彩結果とを取得することができる。そのため、例えば、色選機で色選を行う前に、外観品位計による色彩結果を得ることができ、色彩結果に基づいて色選機の設定を行うことができる。また、色選機で色選を行った後に、外観品位計による色彩結果を得ることができ、色彩結果をフィー
ドバックすることが可能となり、次回の色選機の設定に役立てることができる。
請求項3に係る発明によれば、圃場、等級、色選結果及び色彩結果を関連付けることができる。そのため、圃場に対する等級、色彩結果及び色選結果を把握することができ、所定の圃場で何等級の米(玄米)が得られたかを確認することができる。
[第1実施形態]
図1は、農業管理システムの全体図を示している。
農業管理システムは、農作物の作付けから農作物の収穫までを管理する生産管理システムと、収穫後の農作物を管理する作物管理システムとから構成されている。
生産管理システムは、穀物の作付けから穀物の収穫に亘っての様々な情報(生産管理情報という)を管理するシステムである。ここで、生産管理情報は、農作業に関する情報(作業情報という)と、農作物(穀物)に関する情報(作物情報という)とに大別される。
肥の場所、施肥日、肥料名、施肥量である。また、農作業が農薬散布である場合には、農薬散布の場所、農薬散布日、農薬名、農薬散布量である。農作業が収穫である場合には、収穫の場所、収穫量である。
作物情報は、穀物の特性等を含む情報であって、例えば、穀物の品種、穀物の特性(収穫時の水分量、収穫時のタンパク量)、収穫量である。なお、穀物の特性(収穫時の水分量、収穫時のタンパク量)や収穫量は、作業実績として扱ってもよい。また、作物情報は、農作物(穀物)を表す情報であれば、上述した内容に限定されない。
まず、トラクタの構成について説明する。
データ収集装置5(第1データ収集装置5A)は、車載ネットワーク等を介して制御装置15に接続されている。この第1データ収集装置5Aは、トラクタ10等が動作時した場合、車載ネットワークに出力された制御信号や検出信号を取得する。
車速、エンジン回転数、施肥量を取得する。
或いは、トラクタ10の後部に連結した農薬散布装置を作動させた場合(農薬散布を行った場合)は、車速、エンジン回転数、農薬散布量などのデータを、車載ネットワークを通じて取得する。即ち、第1データ収集装置5Aは、農作業として農薬散布を行った場合での農業実績である車速、エンジン回転数、農薬散布量を取得する。
次に、コンバインの構成について説明する。
図3に示すように、コンバイン20は、機体21と、走行装置22と、運転席14と、エンジン12と、グレンタンク24と、刈取装置25と、測定装置26と、制御装置27と、脱穀装置(図示省略)とを有している。走行装置22は機体の下部に設けられている。運転席14、エンジン12、脱穀装置及びグレンタンク24は機体21に設けられている。刈取装置25は、機体21の前部に設けられている。刈取装置25は、穀物を刈り取る装置である。脱穀装置は、刈り取った穀物を脱穀する装置である。グレンタンク24は、脱穀された穀物を貯留するタンクである。制御装置27は、エンジン12を制御したり、脱穀装置を制御したり、刈取装置25を制御する装置である。
つまり、農業機械がコンバイン20である場合、第2データ収集装置5Bは、農業実績として収穫量を収集したり、作物情報として、収穫時の水分量及び収穫時のタンパク量を収集する。なお、上述したように、収穫時の水分量及び収穫時のタンパク量も農業実績として取り扱ってもよい。
データ収集装置5(第1データ収集装置5A、第2データ収集装置5B)は、第1記憶部30と、第1通信部31とを備えている。第1記憶部30は、農業実績を含むデータを一次記憶する。第1通信部31は、近距離、或いは、長距離の通信を行う装置で構成され、外部の機器(コンピュータ)と接続可能である。例えば、第1通信部31は、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)等により無線通信を行う装置である。なお、第1通信部31は、携帯電話通信網により無線通信を行う装置であっても、データ通信網により無線通信を行う装置であってもよい。
タ33Bと、作業者用コンピュータ33A及び管理者用コンピュータ33Bが接続可能な生産管理コンピュータ33Cとに大別できる。
通信端末(携帯端末)33Aは、例えば、比較的演算能力の高いスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレットPC等で構成されている。通信端末33Aは、第2通信部35と、第2記憶部36、表示部56とを備えている。
なお、通信端末33Aは、生産管理情報(作業情報、作物情報)を取得する場合に、生産管理情報の発信元となる機械識別情報を、生産管理情報に対応付けて取得する。例えば、通信端末33Aは、トラクタ10や作業装置17を識別するための機械識別情報、或いは、コンバイン20を識別するための機械識別情報を、生産管理情報と共にデータ収集装置5から取得する。
また、通信端末33Aの第2通信部35と生産管理コンピュータ33Cとを接続すれば、農業実績を含むデータを、即ち、生産管理情報(作業情報、作物情報)を生産管理コンピュータ33Cに送信することができる。加えて、生産管理コンピュータ33Cから通信端末33Aに向けて様々なデータを送信することができる。
第2記憶部36は、データ収集装置5から送信されたデータ(作業情報、作物情報、機械識別情報等)を記憶したり、生産管理コンピュータ33Cから送信されたデータを記憶する。
生産管理コンピュータ33Cは、作付計画の設定を行う作付計画設定部40と、作付計画を記憶する作付計画記憶部41を有している。作付計画設定部40は、生産管理コンピュータ33Cに格納されたプログラム等から構成されている。作付計画とは、作付けする農作物、作付けする圃場等を設定する計画である。
、入力された農作物や圃場を作付計画として、作付計画記憶部41に記憶させる。
また、生産管理コンピュータ33Cは、作業計画を作成する作業計画作成部42と、作業計画を記憶する作業計画記憶部43とを有している。作業計画作成部42は、生産管理コンピュータ33Cに格納されたプログラム等から構成されている。作業計画は、所定の場所(圃場)と、農作業と、農作業を行う時間(作業時間)と、農作業を行う農作業者と、農作業の詳細等を設定する計画である。なお、作業計画に農作物名(農作物の種類)などが含まれていてもよい。
管理者用コンピュータ33Bが生産管理コンピュータ33Cにログインをして、当該管理者用コンピュータ33Bから作業計画作成の要求があると、この要求に応じて作業計画作成部42は、作業計画を立てるための作業計画設定画面を管理者用コンピュータ33Bに表示する。作業計画作成部42は、例えば、農作物名、圃場、農作業、作業時間、農作業者及び農作業の詳細等を入力する作業計画設定画面を表示する。また、作業計画作成部42は、作業計画設定画面に入力された事項(農作物名、圃場、農作業、作業時間、農作業者、農作業の詳細)を、作業計画として、作業計画記憶部43に記憶させる。
また、生産管理コンピュータ33Cは、作業指示部44を備えている。作業指示部44は、生産管理コンピュータ33Cに格納されたプログラム等から構成されている。作業指示部44は、作業者用コンピュータ(通信端末33A)に、作業計画を送信するものである。
以上、生産管理システムによれば、管理者用コンピュータ33Bによって作付計画を作成することができると共に、作付計画を生産管理コンピュータ33Cに保存することができる。また、管理者用コンピュータ33Bによって作業計画を作成することができると共に、作業計画を農作業者に割り当てられた通信端末33Aに送信することができる。農作業者は、送信された作業計画を見ながら農作業を行うことができる。また、通信端末33Aからは、農業実績を含む作業情報や作物情報、即ち、生産管理情報を生産管理コンピュータ33Cに送信することができる。
図4に示すように、通信端末33Aの表示部56は、メイン画面(第1画面)Q1が表示可能である。このメイン画面Q1には、通知ボタン50と、収集ボタン51とが表示される。通知ボタン50及び収集ボタン51は選択可能である。
械等を含む作業計画を送信する。
さて、生産管理コンピュータ33Cから送信された作業計画は、図5に示すように、通信端末33Aの作業計画画面Q2に表示される。また、通信端末33Aには、作業計画の他に、農作業の完了を示す完了ボタン52が表示可能である。完了ボタン52を選択すると、通信端末33Aは、作業計画画面Q2に示された作業計画を農業実績に変換する。具体的には、通信端末33Aは、完了ボタン52を選択した際、作業計画に示された項目のうち、データ収集装置5で得ることができない項目を農業実績として変換する。例えば、作業計画が「作物名、耕耘の場所、耕耘日、施肥の場所、施肥日、肥料名、施肥量、農薬散布の場所、農薬散布日、農薬名、農薬散布量、収穫の場所、作業者名、農業機械」である場合、施肥量、農薬散布量、収穫量を除く項目が農業実績に変換される。なお、作業計画を農業実績に変換する際に、所定の項目は、通信端末33Aの操作によって修正可能である。通信端末33Aは、変換後の農業実績を生産管理コンピュータ33Cに送信する。
生産管理システムでは、どの程度の水分量やタンパク量を含む穀物が、どの第1収容部材55に入っているかを設定することが可能である。即ち、作物管理システムでは、作物情報(作物名、収穫量、収穫時の水分量、収穫時のタンパク量)と、第1収容部材55とを対応付けることが可能である。
作物情報と第1収容部材55との対応付けは、通信端末33A等を用いて行う。この通信端末33Aは、識別取得部57と、対応付け部58とを備えている。
図7に示すように、通信端末33Aの表示部56は、コンバイン20等の農業機械を選択する機械選択画面Q5が表示可能である。この機械選択画面Q5には、所有するコンバイン20に対応するコンバイン名の一覧が表示される。機械選択画面Q5にて、所定のコンバイン名が選択されると、通信端末33Aは、選択されたコンバイン名に対応する機械識別情報を保持する。
したがって、図8に示すように、穀物を収穫したコンバイン20、即ち、コンバイン20を識別する機械識別情報と、当該コンバイン20が収穫した穀物を入れた第1収容部材55、即ち、収容識別情報とを関連付けることができる。所定のコンバイン20と所定の第1収容部材55との関係は、荷受IDにより抽出することができる。
例えば、対応付け部58は、作業計画から変換された農業実績に示された項目(圃場、収穫日、作業時間、作業者、機械に関する情報等)及び選択識別情報を検索キーとして、生産管理コンピュータ33Cに送信する。そして、対応付け部58は、検索キーを用いて管理情報記憶部47の中から選択コンバインで収穫した作物情報を抽出する。そして、対応付け部58は、管理情報記憶部47から抽出した作物情報と決定収容部材(収容識別情報)とを対応付ける。
ができる。
次に、作物管理システムについて説明する。作物管理システムでは、主に、収穫後の農作物(穀物)を管理するシステムである。具体的には、作物管理システムは、収穫後の農作物(穀物)に対して処理を行う処理設備60を管理するシステムである。
図11に示すように、処理設備60は、乾燥機61と、放冷タンク62と、籾摺機63と、調製機64と、計量器65とを有している。
乾燥機61は、穀物を乾燥する装置である。この乾燥機61は、穀物(籾)を投入する投入口61Aと、穀物を一時的に貯留する貯留部61Bと、貯留部61Bで貯留された穀物が供給されて当該供給された穀物を乾燥する乾燥部61Cと、循環部61Dと、制御部(第1コントローラという)66Aとを有している。循環部61Dは、投入口61Aに投入された穀物を貯留部61Bに運搬したり、乾燥部61Cで乾燥した穀物を再び貯留部61Bに戻す機構である。
また、第1コントローラ66Aは、乾燥機61の稼動情報(乾燥稼動情報という)を出力可能である。例えば、第1コントローラ66Aは、乾燥稼動情報として、稼動状態(張り込み中、乾燥中、停止中等)、乾燥開始時間、乾燥終了時間、乾燥中の水分量(乾燥水分量)、乾燥温度、乾燥中の穀物の重量(乾燥重量)等を出力する。
放冷タンク62は、乾燥機61で乾燥した穀物を所定時間に貯留することで放冷するタンクである。籾摺機63は、放冷タンク62で放冷した穀物の籾摺りを行う装置である。
調製機64は、色彩検査や色彩選別を行う装置であって穀物を色彩選別する色選機67を有している。また、調製機64は、色彩検査を行う外観品位計68も有している。
第2コントローラ66Bは、色選機67を制御する装置であって、例えば、撮像部67Bで撮像した穀物の画像から穀物の色が不良であるか否かを判別する。即ち、第2コントローラ66Bは、撮像した穀物の画像の色に基づいて、カメムシの被害米や着色米を検出し、これらに該当する穀物は不良であると判定する。第2コントローラ66Bは、穀物が不良と判定した場合に、インジェクタ67Cに不良の穀物を吹き飛ばす指令を出力する。
したがって、色選機67によれば、穀物を第1ホッパー67Aに入れることにより、穀物が撮像され、撮像された画像に基づいて、穀物の色彩選別を行い、不良の穀物と、良好の穀物とを分別することができる。
ら良品の割合(歩留)を求めることができる。なお、歩留の求め方は、これに限定されない。また、良好の割合及び不良の割合は、後述する稼動管理部74で求めてもよい。この場合、投入重量として後述する整粒換算量を採用することが望ましい。
第3コントローラ66Cは、外観品位計68を制御する装置であって、撮像した画像から色合いを求める処理等を行う。また、第3コントローラ66Cは、外観品位計68の稼動情報(第2調製稼動情報という)を出力可能である。例えば、第3コントローラ66Cは、第2調製稼動情報として、色彩検査の結果、計測開始時間、計測終了時間、計測条件等を出力する。
計量器65は、色選機67などが行われた後の穀物の計量を行うもので、穀物を入れる第2ホッパー65Aと、第2ホッパー65Aの下部に設けられた台座65Bと、計量部65Cと、制御部(第4コントローラ)66Dとを有している。
第4コントローラ66Dは、計量器65を制御する装置であって、計量結果、計量開始、計量終了等に関する処理を行う。また、第4コントローラ66Dは、計量器65の稼動情報(計量稼動情報)を出力可能である。例えば、第4コントローラ66Dは、計量稼動情報として、計測結果(例えば、出荷量、袋詰数、袋詰量)、計量開始時間、計量終了時間等を出力する。
生産情報取得部71は、生産管理コンピュータ33Cに保存されているデータを取得する。例えば、生産情報取得部71は、所定の穀物を乾燥機61で乾燥させる場合に、生産管理コンピュータ33Cにアクセスして、収穫情報記憶部54を参照する。そして、生産情報取得部71は、第1収容部材55の収容識別情報と、この収容識別情報に対応付けられた作物情報と、荷受IDを取得する。なお、生産情報取得部71は、作物情報の他に、農業実績を含む情報(作付計画の名称、圃場など)を取得してもよい。
情報出力部73は、電子部品やプログラム等から構成され、第1コントローラ66A、第2コントローラ66B、第3コントローラ66C及び第4コントローラ66Dに様々な情報を出力する。
管理画面Q8は、処理設備60の稼動に関する情報等を表示する画面である。管理画面Q8は、荷受表示部75Aと、乾燥表示部75Bと、放冷表示部75Cと、調製表示部75Dと、計量器表示部75Eとを有している。稼動管理部74は、荷受表示部75A、乾燥表示部75B、放冷表示部75C、調製表示部75D及び計量器表示部75Eの表示に関する制御を行う。
図12に示すように、荷受表示部75Aの張込先には、張り込みを決定する決定ボタン78が表示されている。この決定ボタン78を選択すると、稼動管理部74は、決定ボタン78に対応するコンテナが推奨先に張り込みされるものとし、当該コンテナの収穫量を「張込量」、収穫時の水分量を「張り込み時の水分量(張込水分量)」、収穫時のタンパク量を「張り込み時のタンパク量(張込タンパク量)」に設定する。
情報出力部73は、総張込量、張込水分量及び張込タンパク量、乾燥機の番号、コンテナ名(収容識別情報)を第1コントローラ66Aに出力する。第1コントローラ66Aは、乾燥機61に設けられた表示装置に、総張込量、張込水分量及び張込タンパク量、乾燥機の番号、コンテナ名を表示する。
ク量)、排出先が表示される。稼動状態及び乾燥水分量は、稼動取得部72が第1コントローラ66Aから得た乾燥稼動情報である。作付け計画は、生産情報取得部71が取得した情報である。総張込量、残容量及び排出先は、稼動管理部74による演算結果に基づいて示される情報である。なお、この実施形態では、張込タンパク量を、乾燥中の穀物のタンパク量(乾燥タンパク量)として扱っている。
稼動管理部74は、乾燥機の番号に対応する乾燥機61の最大張込量から総張込量を引くことにより残容量を求める。各乾燥機61の最大張込量は、作物管理コンピュータ70に予め記憶されている。また、稼動管理部74は、乾燥表示部75Bにおいて、残容量を表示するエリアに、グラグの縦軸を表示させる。そして、稼動管理部74は、縦軸の上端に乾燥機の番号に対応する乾燥機61の最大張込量を表示し、縦軸の下端に零を表示し、縦軸に沿って残容量を表示する。
放冷表示部75Cには、放冷タンク62の状況を表示する。具体的には、放冷表示部75Cには、放冷タンク62の状況として、乾燥管理情報、作付計画、乾燥換算量、放冷水分量、放冷タンパク量等が表示される。また、放冷表示部75Cには、排出先が表示される。
計量器表示部75Eには、計量器65の状況等を表示する。計量器表示部75Eには、計量器65の状況として、乾燥管理情報、作付計画、総袋詰量、出荷結果(出荷量、袋詰数、袋詰量)等が表示される。出荷結果(出荷量、袋詰数、袋詰量)は、稼動取得部72が第4コントローラ66Dから得た計量稼動情報である。
さて、処理設備60において、各処理を行うにあたっては、各処理に対応して管理情報が割り当てられる。具体的には、乾燥機61での乾燥処理においては、乾燥機61の稼動毎に管理情報(乾燥管理情報)が割り当てられる。また、調製機64での調製処理においては、調製機64の稼動毎に管理情報(調製管理情報)が割り当てられ、計量器65での計量処理においては、計量器65の稼動毎に管理情報(計量管理情報)が割り当てられる。
作物管理コンピュータ70は、統合関連付け部80を有している。統合関連付け部80は、各コントローラから得られた稼動情報、稼動管理部74で演算した結果、或いは、生産情報取得部71が得た情報等を関連付けるものである。統合関連付け部80は、電子部品やプログラム等から構成されている。
詳しくは、作物管理コンピュータ70は、乾燥機61の稼動を開始する前に、自動的に乾燥管理情報としてロット番号を発行する。そして、例えば、荷受表示部75Aの決定ボタン78で乾燥機の番号が決定され、当該番号に対応する乾燥機61が稼動を開始したことを第1コントローラ66Aから得た場合、統合関連付け部80は、発行されたロット番号と、乾燥を決定した乾燥機61における乾燥情報との紐付けが決定する。
を作物管理コンピュータ70から第1コントローラ66Aに送信し、乾燥機61の表示装置に表示する。
れた第1調製稼動情報(稼動状態、色選結果、色選開始時間、色選終了時間)、稼動管理部74で演算した結果(乾燥換算量)などの調製機64に関する調製情報と調製管理情報とを関連付ける。
詳しくは、作物管理コンピュータ70は、調製機64(色選機67)による稼動を開始する前に、自動的に調製管理情報としてロット番号を発行する。例えば、放冷表示部75Cに示された決定ボタン78で色選機の番号が決定され、当該番号に対応する色選機67が稼動を開始したことを第2コントローラ66Bから得た場合、統合関連付け部80は、発行されたロット番号と、色選を決定した色選機67における調製情報との紐付けを決定する。そして、色選機67による色選開始後、色選終了までに得られた調製情報とロッド番号との紐付け、関連付けが続けられる。色選機67の稼動が終了すると、関連付けた調製情報及び調製管理情報は、情報記憶部81に記憶される。関連付けた調製情報及び調製管理情報を作物管理コンピュータ70から第2コントローラ66Bに送信し、調製機64(色選機67)の表示装置に表示する。
詳しくは、作物管理コンピュータ70は、計量器65による稼動を開始する前に、自動的に調製管理情報としてロット番号を発行する。そして、例えば、計量器表示部75Eに示された決定ボタン78が選択された後、第3コントローラ66Cから稼動を開始した稼動情報を作物管理コンピュータ70が取得すると、統合関連付け部80は、発行されたロット番号と計量情報との紐付けが決定する。そして、計量機による計量開始後、計量終了までに得られた計量情報とロッド番号との紐付け、関連付けが続けられる。計量器65の稼動が終了すると、関連付けた計量情報及び計量管理情報は、情報記憶部81に記憶される。関連付けた調製情報及び調製管理情報を作物管理コンピュータ70から第4コントローラ66Dに送信し、計量器65の表示装置に表示する。
さて、処理設備60では、乾燥機61、調製機64(例えば、色選機67)、計量器65の順に穀物への処理が実行される。ここで、統合関連付け部80は、下流側に位置する装置が処理を行う際、下流管理情報に、上流側に位置する装置の上流管理情報を関連付ける。
図16に示すように、詳しくは、作物管理コンピュータ70は、乾燥機61での乾燥開始前に発行したロット番号と、色選機67に投入される穀物を乾燥した乾燥機61におけるロット番号(乾燥機61の稼動毎に定められたロット番号)とを関連付ける。
統合関連付け部80は、乾燥管理情報に対応する乾燥機61の稼動で乾燥がなされた穀物に対して計量器65で計量を行う場合に、下流管理情報の1つである計量管理情報に、上流管理情報の1つである乾燥管理情報を関連付けてもよい。
詳しくは、作物管理コンピュータ70は、計量器65での計量前に発行したロット番号と、計量器65に投入される穀物を色選した色選機67におけるロット番号(色選機67の稼動毎に定められたロット番号)とを関連付ける。上述したように、所定の色選終了後に、決定ボタン78で色選機67の穀物の排出先である計量器65が選択できるため、簡単に、計量器65の稼動毎に定められるロット番号と、色選機67の稼動毎に定められるロット番号とを関連付けることができる。関連付けた調製管理情報及び計量管理情報は、情報記憶部81に記憶される。関連付けた調製管理情報及び計量管理情報は、作物管理コンピュータ70の表示装置に表示可能である。
以上によれば、生産管理コンピュータ33によって、生産管理情報(作業情報、作物情報)の管理を行いつつ、作物管理コンピュータ70によって、処理設備60での処理等に関する情報を管理することができ、これらを連係することにより、生産管理情報、特に、作物情報を用いて、処理設備60での処理を行うことができる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、作物管理コンピュータ70の変形例を示している。第1実施形態と同じ構成は説明を省略する。
具体的には、総合関連付け部83は、稼動毎に割り当てられた管理情報(乾燥管理情報、調製管理情報、計量管理情報)に、生産管理情報(作業情報、作物情報)を関連付ける。総合関連付け部83は、電子部品やプログラム等から構成されている。
上述したように、総合関連付け部83は、荷受表示部75Aの決定ボタン78で乾燥機の番号が決定された際、決定ボタン78に対応する第1収容部材55及び当該第1収容部材55に入っている穀物の作物情報に関連付けられた収穫管理情報(荷受ID)を保持する。
また、総合関連付け部83は、収穫情報記憶部48に接続し、保持していた収穫管理情報(荷受ID)を検索キーとして、荷受IDに対応付けられた農業実績を含む作業情報及び作物情報を抽出する。そして、総合関連付け部83は、図18に示すように、抽出した農業実績を含む作業情報、作物情報及び収穫管理情報(荷受ID)を、乾燥管理情報及び乾燥情報に関連付ける。そして、関連付けられた乾燥管理情報、乾燥情報、作業情報、作物情報、収穫管理情報は、作物管理コンピュータ70に設けられた総合情報記憶部84に記憶される。総合関連付け部83は、収穫管理情報と乾燥管理情報とを関連付けて、この関連付けのみを総合情報記憶部84に記憶してもよい。
なお、総合関連付け部83で関連付けする作業情報は、耕耘の場所、耕耘日、施肥の場所、施肥日、肥料名、施肥量、農薬散布の場所、農薬散布日、農薬名、農薬散布量、収穫の場所、作業者名、農業機械のいずれでもよく、他の情報でもよい。作業情報として、少なくとも収穫の場所が含まれていることが望ましい。また、総合関連付け部83が関連付けする作物情報は、作物名、収穫量、収穫時の水分量、収穫時のタンパク量のいずれでもよく、他の情報でもよい。
また、総合関連付け部83は、計量情報、計量管理情報、作業情報及び作物情報についても関連付けを行う。例えば、乾燥管理情報と計量管理情報と関連付けを行う際、総合関連付け部83は、予め乾燥管理情報に関連付けられた作業情報及び作物情報を引き継ぎ、引き継いだ作業情報及び作物情報を計量管理情報にも関連付ける。そして、関連付けられた計量情報、計量管理情報、作業情報及び作物情報は、総合情報記憶部84に記憶される。
上述した農業管理システムでは、処理設備60の各処理の様々な情報と、生産管理コンピュータ33Cから得られた生産管理情報とを関連付けができるため、両者の比較により、農産物の生産の見直し、改良を行うことができる。即ち、農作物を栽培したときの農作
業や収穫時の作物の状態まで遡ることができる。また、処理設備60の稼働時に得られる作業情報及び作物情報を参考に、処理設備の設定等を行うことができる。処理設備の稼働毎に、農作物を栽培したときの農作業や収穫時の作物の状態まで遡ることができる。
稼動取得部72は、穀物の色選前に行った色彩検査(事前検査という)の色彩結果(事前結果という)を取得する。また、稼動取得部72は、穀物の色選後に行った色彩検査(後検査という)の色彩結果(後検査結果)を取得する。例えば、稼動取得部72は、色彩結果として撮像した穀物の画像、或いは、サンプルに対する被害粒、死米、着色粒、異種穀粒及び異物の割合を取得する。
したがって、例えば、色選機で色選を行う前に、外観品位計68による色彩結果を得ることができるため、色彩結果に基づいて色選機67の設定を行うことができる。また、色選機67で色選を行った後に、外観品位計68による色彩結果を得ることができるため、色彩結果をフィードバックすることが可能となり、次回の色選機67の設定に役立てることができる。
た生産管理情報(作業情報、作物情報)を抽出する。等級関連付け部88は、抽出した生産管理情報(作業情報、作物情報)と、予め関連付けた等級、後検査結果及び色選結果を関連付ける。特に、等級関連付け部88は、生産管理情報のうち、収穫を行った場所である圃場や農作業に関する農業実績を抽出し、圃場及び農業実績、等級、色選結果、色彩結果を関連付けるのが好ましい。等級、後検査結果、色選結果、調製管理情報、圃場及び農業実績は、品質管理記憶部85に記憶される。
[第3実施形態]
図20は、第3実施形態の農業管理システムを示している。第1実施形態、第2実施形態と同じ構成は説明を省略する。
情報取得コンピュータ(通信端末)33Aは、情報取得部90を有している。情報取得部90は、電子部品やプログラム等から構成されている。この情報取得部90は、品質情報を取得する。
情報取得部90は、第2入力画面Q7に入力された必要事項が決定すると、通信端末33Aに対して生産管理コンピュータ33Cに接続する要求を行う。通信端末33Aは、情報取得部90の接続の要求に応じて生産管理コンピュータ33Cに接続する。情報取得部90は、通信端末33Aが生産管理コンピュータ33Cに接続後、当該生産管理コンピュータ33Cに品質情報を要求すると共に、第2入力画面Q7に入力された必要事項を管理コンピュータに送信する。
品質取得部91は、情報取得部90(通信端末33A)から品質情報が要求されると、
通信端末33Aから送信された必要事項に基づき、作物管理コンピュータ70から必要事項に対応する品質情報を取得する。
情報取得コンピュータを生産管理コンピュータ33に接続するだけで、生産管理コンピュータが有していない品質情報が得ることができる。即ち、情報取得コンピュータを作物管理コンピュータ70に接続しなくても、品質情報を得ることができる。しかも、生産管理情報及び品質情報の取得後、生産管理情報と品質情報との整理を行わなくても、生産管理情報に対応した品質情報を取得することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態は、生産管理情報や品質情報の取得の変形例を示している。第1実施形態〜第3実施形態と同じ構成は説明を省略する。
また、情報取得部90は、品質情報も取得可能である。作物管理コンピュータ70は、品質出力部を有している。品質出力部は、電子部品やプログラム等から構成されている。品質出力部は、通信端末33Aから送信された品質情報の要求を受信すると、品質管理記憶部85を参照し、第2入力画面に入力された必要事項(計量管理情報や製造管理番号)を検索キーとして、品質情報を抽出する。品質出力部は、抽出した品質情報を、品質情報の要求のあった通信端末33Aへ送信する。
[第5実施形態]
第5実施形態は、生産管理情報や品質情報の取得の変形例を示している。第1実施形態〜第4実施形態と同じ構成は説明を省略する。
上述した実施形態では、処理設備60に関して、乾燥機61、放冷タンク62、籾摺機63、調製機64、計量器65を例にあげ説明したが、これに限定されない。処理設備60は、例えば、石抜機を備えていてもよい。
排出重量)を作物管理コンピュータ70に出力してもよい。この場合、稼動取得部72は、投入重量、排出重量に基づいて、歩留を求めてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
33 コンピュータ
33A 作業者用コンピュータ
33B 管理者用コンピュータ
33C 作業者用コンピュータ
64 調製機
67 色選機
68 外観品位計
85 品質管理記憶部
87 等級取得部
88 等級関連付け部
91 品質取得部
93 品質関連付け部
Claims (4)
- 穀物を色彩選別し且つ選別した結果である色選結果を出力する色選機と、
穀物の色彩検査を行い且つ色彩検査の結果である色彩結果を出力する外観品位計と、
前記色選結果及び前記色彩結果とを取得する稼動取得部を有するコンピュータと、
を備えていることを特徴とする農業管理システム。 - 前記コンピュータは、色彩検査後の穀物の等級を取得する等級取得部を有し、前記稼動取得部は、前記色選機で色彩選別された穀物に対して行われた色彩検査の色彩結果を前記外観品位計から取得し、
前記コンピュータは、前記等級取得部で取得した等級、前記稼動取得部で得た前記色彩結果及び前記色選結果を関連付ける等級関連付け部を有する請求項1に記載の農業管理システム。 - 前記コンピュータは、穀物を収穫した圃場を取得する生産情報取得部を有し、
前記等級関連付け部は、前記等級、前記色選結果、前記色彩結果、及び前記生産情報取得部で取得した圃場を関連付けることを特徴とする請求項2に記載の農業管理システム。 - 前記生産情報取得部は、前記圃場及び農業実績を含む作業情報を取得し、
前記等級関連付け部は、前記等級、前記色選結果、前記色彩結果、前記圃場及び前記農業実績を関連付けることを特徴とする請求項3に記載の農業管理システム。
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