JP2016060386A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
Description
シート本体を収納する機構としては、シートクッションと車体フロアとの間を連結し、車体フロアに対して回動する回動リンクが知られている。この回動リンクの回転によって、シートクッション及びシートバックを収納位置に移動させることができる(例えば、特許文献1参照)。
このとき、カバー部材をただシート本体と車体フロアとの隙間を覆うためだけに用いるのではなく、シートの収納操作や復帰操作をアシストするために利用したり、着座した乗員がシートの付属部品として利用したりできれば、シートの構成部品数を増加させることなく、シートの収納操作性、復帰操作性が向上し、また、乗員の着座時にシートの付加価値を高められるようになる。
特に、特許文献1のようなシートにあっては、乗員が着座可能な使用状態と収納状態との間で切り替えるための収納機構が備わっており、必然的に構成部品数が多くなることから、既存の構成部品を利用してシートの機能性、付加価値を高めることが重要な課題とされていた。
また、本発明の他の目的は、乗員が着座可能な使用状態のときに、既存の構成部品を利用してシートの機能性、付加価値を高めた車両用シートを提供することにある。
そして、使用状態にあるシート本体をシートバックを折り畳んだ上で収納状態に切り替えるときには、乗員がカバー部材の把持部を掴んでシート本体を容易に収納させることができる。
すなわち、シートの構成部品数を増やすことなく、既存部品のカバー部材を利用してシートの収納操作性、復帰操作性を向上させることができる。
上記のように、シート本体が収納されたときにシートバック背面が上面となる車両用シートにおいて、カバー部材は、収納状態のときにシートバックの前端部と車体フロアとの間の隙間を覆っているため、例えばヘッドレストを備える車両用シートの場合であれば、シートバック前端部と車体フロアとの間にヘッドレストが介在して比較的大きな隙間が生じることになるから、カバー部材によって効率的に上記隙間を覆うことができる。
上記のように、カバー部材の把持部は、収納状態のときに隙間よりも車体フロア側の位置に配置されているため、カバー部材が車体フロア上面まで延びることになり、隙間全体を覆い易くなる。
上記構成により、カバー部材がシートバックの背面から張り出すことなく配置されるため、収納状態のときにシートバック背面から車体フロア面にわたって段差が生じることなく略水平なフロア面が形成され、荷物等を安定して載置することができる。シート全体のコンパクト化にもつながる。
上記構成により、シート本体が収納状態のときには、カバー部材を展開状態として隙間を覆う位置に折り返して配置し、シート本体が使用状態のときには、カバー部材を重ねあわせ状態としてシートバック背面上に重ねるように折り返して収容することができるため、乗員の操作が分かり易く、シート全体のコンパクト化にもつながる。
上記構成により、カバー部材が展開状態のときには、他端側が車体フロアに取り付けられて隙間を安定して覆うことができ、カバー部材が重ねあわせ状態のときには、他端側がシートバック背面に取り付けられて安定して重ね合わされるため、カバー部材の機能性が高まる。
カバー保持手段として、具体的には、シートバック背面にカバー部材を立設させた状態でヒンジ連結することや、カバー部材を立設させた状態で下方から支え棒で保持することや、カバー部材を立設させた状態で紐状体で吊持すること等が考えられる。
上記構成により、例えば、車両前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートであった場合には、使用状態においてシートバック背面にあるカバー部材を、三列目に着座する乗員がテーブルとして利用することが可能になる。
そして、三列目のリアシートであった場合には、使用状態においてシートバック背面にあるカバー部材を、車両内の日用品を載置する支持台として利用することが可能になる。
そして、使用状態にあるシート本体をシートバックを折り畳んだ上で収納状態に切り替えるときには、乗員がカバー部材の把持部を掴んでシート本体を容易に収納させることができる。
すなわち、シートの構成部品数を増やすことなく、既存部品のカバー部材を利用してシートの収納操作性、復帰操作性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、カバー部材の把持部は、収納状態のときに隙間よりも車体フロア側の位置に配置されているため、カバー部材が車体フロア上面まで延びることになり、隙間全体を覆い易くなる。
請求項4の発明によれば、カバー部材がシートバックの背面から張り出すことなく配置されるため、収納状態のときにシートバック背面から車体フロア面にわたって段差が生じることなく略水平なフロア面が形成され、荷物等を安定して載置することができる。シート全体のコンパクト化にもつながる。
請求項6の発明によれば、カバー部材が展開状態のときには、他端側が車体フロアに取り付けられて隙間を安定して覆うことができ、カバー部材が重ねあわせ状態のときには、他端側がシートバック背面に取り付けられて安定して重ね合わされるため、カバー部材の機能性が高まる。
請求項7の発明によれば、例えば、車両前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートであった場合には、使用状態においてシートバック背面にあるカバー部材を、三列目に着座する乗員がテーブルとして利用することが可能になる。
そして、三列目のリアシートであった場合には、使用状態においてシートバック背面にあるカバー部材を、車両内の日用品を載置する支持台として利用することが可能になる。
なお、車両用シートのシートバックに対して乗員が着座する側がシート前方側となる。
車両用シートSは、図1に示すように、シートバック1と、シートクッション2と、ヘッドレスト3とを備えるシート本体と、シートクッション2に対してシートバック1を回動可能に連結するリクライニング装置10と、シートクッション2の前端部に上端部が取り付けられ、下端部が車体フロア側に着脱可能に連結される着脱脚20と、シートクッション2の後端部に上端部が取り付けられ、下端部が車体フロアに回動可能に連結される回動リンク30と、図3に示すように、着脱脚20及び回動リンク30を直接連結する伝達部材40と、から主に構成されている。
また、車両用シートSは、図1に示すように、シートバック1の背面に一端部が連結され、他端部がシートバック1背面に沿って下方に延びているカバー部材50を備えている。
車両用シートSのシート後方側には、車体フロアよりも低位置に形成された凹型の収納フロアが設けられている。
具体的には、車両用シートSは、使用状態にあるときに、乗員が操作ストラップを引っ張ると、シートバック1がシートクッション2側に前倒れして折り畳まれる。その後、折り畳まれたシート本体はシート後方に跳ね上げ回転し、沈み込む方向へ移動する。そして、シート本体が収納フロアに収納されるようになる。
シートクッション2は、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる不図示のクッションフレームに、クッションパッド2aを載置して、クッションパッド2aの上から表皮2bによって被覆されて構成されている。
ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーにクッションパッド3aを載置して、表皮3bで被覆されて構成されている。
リクライニング装置10は、その回動中心となる回動軸11と、シートバック1をシートクッション2側に付勢する不図示の渦巻きバネと、から主に構成されている。
渦巻きバネは、その一端部が自由端部としてシートバック1側に掛け止めされ、他端部が固定端部としてシートクッション2側に掛け止めされている。
リクライニング装置10は、シートバック1の回動動作をロック可能であって、シートバック1を起立状態にロックし、操作ストラップが引っ張られることでロック解除し、渦巻きバネの付勢力によってシートバック1をシート前方側に回転させてシートクッション2側に折り畳むことができる。
着脱脚20は、その上端部に設けられ、着脱脚20の回動中心となる脚回動軸21と、下端部に設けられ、着脱脚20を車体フロア側に着脱可能に連結するロック装置22と、を備えている。
脚回動軸21には、不図示の付勢バネが取り付けられており、着脱脚20は、付勢バネの付勢力によって図3に示す位置、すなわち、車体フロア側に連結可能な位置に付勢されている。
ロック装置22は、ケーブル部材を介して不図示の切り替え装置と連結されており、切り替え装置の牽引によって係合フック23をストライカ24にロック可能なロック可能状態と、ロック不能なロック不能状態との間で切り替えることができる。
なお、着脱脚20は、伝達部材40を介して回動リンク30と連結されており、ロック装置22のロック解除後、回動リンク30の回転に連動して脚回動軸21を中心としてシート後方側に回転し、シートクッション2側に折り畳まれる構成となっている。
回動リンク30は、上端部がシートクッション2の後端部に回動可能に連結され、下端部が車体フロアに固定されたリンク回動軸31に連結されて構成されている。
リンク回動軸31には、不図示のリンク付勢バネが取り付けられており、回動リンク30は、リンク付勢バネによって常にリンク回動軸31を中心として収納フロア側に付勢されている。
また、回動リンク30は、着脱脚20とストライカ24とのロック解除後、リンク付勢バネの付勢力によってシートクッション2を収納位置まで移動させるようにリンク回動軸31を中心として回転する。
回動リンク30のうち、上端に設けられた回動軸32よりもやや下方部分には、図3に示すように、着脱脚20と直接連結する伝達部材40が取り付けられている。
また、伝達本体部41は、収納状態に切り替わったとき、回動リンク30の長尺方向に沿って略平行に延びて配置される。
伝達リンク43は、伝達リンク回動軸44を中心として着脱脚20をシートクッション2側に折り畳み回転させるように回転する構成となっている。
具体的には、伝達リンク43のうち、伝達リンク回動軸44が、シートクッション2に対して前方側に相対移動することで、言い換えれば、シート側面から見て脚回動軸21に重なるように移動することで、伝達リンク43が着脱脚20と共にシート後方側に折り畳み回転する構成となる。
なお、伝達リンク43は左右方向に折り曲げられた略クランク形状からなり、伝達リンク回動軸44は脚回動軸21よりも左右外側に配置されており、互いに干渉しない構成となっている。
また、カバー部材50は、使用状態と収納状態との間でシート本体を移動させるときに乗員が把持可能な部材として利用される。
カバー部材50は、略矩形状の帯状カーペットからなり、カーペット内部には略矩形状の板金が埋設されて形成されている。そのため、収納状態のときにカバー部材50上面に荷物等を載置することができる。
このとき、一端部51aの上面及び底面のうち、上面側のみがシートバック1の背面に縫着されており、カバー部材50が、シートバック1の背面に対して一端部51aを中心として折り返し可能に連結されている。
なお、カバー連結部51とカバー本体部52との境界部分には、板金が埋設されておらず、カバー部材50をこの境界部分で折り曲げることが可能である。
シート本体が収納状態のときにカバー部材50が展開状態になると、図2に示すように、カバー本体部52が車体フロア側に延びて、シートバック1の前端部と車体フロアの隙間を覆う位置に配置される。
また、カバー部材50が展開状態になると、シートバック1の背面に設けられ、シートバック1の正面側に窪むように形成されたカバー収容凹部1cにカバー部材50が収容される配置となる。このとき、カバー部材50がシートバック1の背面から張り出すことなく収容される配置となり、収納状態のときにシートバック1背面から車体フロア面にわたって略水平なフロア面が形成される。
カバー本体部52の、シートバック1側とは反対側の他端部52aには、カバー部材50が重ね合わせ状態のときにシートバック1背面に着脱可能に取り付けられる図2に示す取り付け部53と、取り付け部53とは反対側の面に設けられ、カバー部材50が展開状態のときに車体フロア面上に着脱可能に取り付けられる図1に示す取り付け部54と、がそれぞれ設けられている。
取り付け部54は、同様に公知な面ファスナー部材からなり、カバー本体部52を介して取り付け部53とは反対側の面に対応して設けられ、図1に示すように、他端部52aにおいてシート左右方向の両端部に一対に配置されている。
カバー本体部52の他端部52aにおいて一対の取り付け部53の間には、乗員が把持可能な把持部55が設けられている。
把持部55は、シート本体が収納状態のときにカバー部材50が展開状態になると、図2に示すように、シートバック1の前端部と車体フロアとの間の隙間よりもシート前方に配置されることになる。
次に、図4及び図5に基づいて車両用シートSを使用状態から収納状態へ移動させる動作を説明する。なお、図4、図5において、リクライニング装置4は、黒丸で図示されているときにロック状態を示し、白丸で図示されているときにロック解除状態を示すものとする。図6、図7も同様である。
車両用シートSが図4(a)に示す使用状態にあるとき、シートバック1は、リクライニング装置10によって起立状態にロックされており、シートクッション2は、着脱脚20及び回動リンク30によって下方から支持される構成となる。
このとき、カバー部材50は、一端部51aがシートバック1背面に連結され、他端部52aがシートバック1背面に沿って下方に延びた重ねあわせ状態となっている。
また、ロック装置22では、係合フック23がストライカ24に係合したロック状態となっている。
乗員が操作ストラップを引っ張ることで、図4(b)に示すように、リクライニング装置10のロックが解除され、シートバック1は、不図示の渦巻きバネの付勢力によって、回動軸11を中心としてシートクッション2側に折り畳み回転を開始する。
シートバック1が所定の回転位置まで折り畳まれたとき、ロック装置22が着脱脚20の係合フック23とストライカ24とのロックを解除し、回動リンク30が、リンク付勢バネの付勢力によってシートクッション2を収納フロアまで移動させるように回転開始する。
このとき、ピストンダンパ33がシートクッション2を上方に付勢するため、ロック解除に伴い、シートクッション2が跳ね上がるように移動する。
乗員は、カバー部材50の把持部55を掴むことで、シート本体の収納をアシストすることができる。
なお、不図示の切り替え装置と、ロック装置22とが不図示のケーブル部材で連結されており、シートバック1が所定の回転位置まで折り畳まれたとき、切り替え装置によってケーブル部材の一端部が引っ張られ、ケーブル部材の他端部に連結されるロック装置22のロックを解除する構成となっている。ケーブル部材が常に引っ張られることで、ロック装置22はロック不能状態に維持される。
詳しく言うと、着脱脚20の上端と回動リンク30の上端とが、伝達部材40によって連結されており、回動リンク30の回転が伝達部材40によって着脱脚20に伝達される。その結果、着脱脚20は、回動リンク30がシート後方に回転し始めると、シートクッション2側に折り畳み回転し始めるようになる。
このとき、カバー部材50は、一端部51aを中心として車体フロア側に折り返され、シートバック1の前端部と車体フロアの間の隙間を覆う展開状態となっている。また、カバー部材50はカバー収容凹部1cに収容される配置となり、シートバック1背面から車体フロア面にわたって略水平なフロア面が形成される。
次に、図6及び図7に基づいて車両用シートSを収納状態から使用状態へ復帰させる動作を説明する。
車両用シートSを収納状態から使用状態へ復帰させるときには、図6(a)、(b)に示すように、例えば、乗員がカバー部材50の把持部55を掴んでシート本体を上方に引き起こす。
回動リンク30は、シート本体を引き起こすことで、シートクッション2を着座位置に移動させるようにリンク回動軸31を中心としてシート前方側に回転する。
このとき、着脱脚20は、回動リンク30の回転に連動して、シートクッション2側に折り畳まれた状態から脚回動軸21を中心としてシート前方側に回転する。
シートバック1が、図7(b)に示すように、所定の回転位置まで引き起こされたとき、使用状態の位置に戻る。
上記一連の動作によって、車両用シートSが使用状態に復帰完了する。
次に、車両用シートの第2実施例について、図8に基づいて説明する。
なお、以下の説明において、上述した車両用シートSと重複する内容は説明を省略する。
第2実施例に係る車両用シートは、シートバック1の背面からシートバック1の正面側とは反対側に向かってカバー部材50を立設させた状態で保持するカバー保持手段60を備えており、カバー保持手段60が、シートバック1の背面に設けられている構成が異なっている。
支え棒61は、上下方向に長尺な棒状部材からなり、シートバック1背面においてシート左右方向に所定の間隔を空けて一対に取り付けられている。
詳しく言うと、支え棒61のうち、シートバック1側の下端部61aがシートバック1の背面に回動可能にヒンジ連結されており、支え棒61がシートバック1に対して下端部61aを中心として所定角度までシート後方に回転可能な構成となっている。
支え棒61が所定角度までシート後方に回転したとき、上端部61bがカバー部材50の所定位置に当接可能な配置となり、支え棒61がカバー部材50を下方から支持することが可能となる。
支え棒61が格納状態になると、シートバック1の背面に設けられ、シートバック1の正面側に窪むように形成された支え棒格納凹部1dに支え棒61が格納される配置となる。このとき、支え棒61がシートバック1の背面から張り出すことなく格納される配置となり、格納状態のときにシートバック1背面から車体フロア面にわたって略水平なフロア面が形成されることになる。
そして、車両用シートSがリアシートであった場合には、シート本体が使用状態のときに、シートバック1背面にあるカバー部材50を、車両内の日用品を載置する支持台として利用することが可能になる。
上記実施形態において、車両用シートSは、シートクッション2をシート後方に形成した収納フロアに収納可能な構成となっているが、これに限定されることなく、例えば、シートクッション2をシート前方に形成した収納フロアに収納可能な構成としても良い。
その場合、シートクッション2の背面にカバー部材50が連結されることになり、カバー部材50は、シートクッション2と車体フロアの間に生じる隙間を覆うことになる。
このように構成することで、カバー部材50が格納状態のときにシートのコンパクト化を図ることができる。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、シートバック1の背面に連結されるカバー部材50の配置や構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
1 シートバック
1a、2a、3a クッションパッド
1b、2b、3b 表皮
1c カバー収容凹部
1d 支え棒格納凹部
2 シートクッション
3 ヘッドレスト
10 リクライニング装置
11 回動軸
20 着脱脚
21 脚回動軸
22 ロック装置
23 係合フック
24 ストライカ
30 回動リンク
31 リンク回動軸
32 回動軸
33 ピストンダンパ
40 伝達部材
41 伝達本体部
42 伝達回動軸
43 伝達リンク
44 伝達リンク回動軸
50 カバー部材
51 カバー連結部
51a 一端部
52 カバー本体部
52a 他端部
53、54 取り付け部
55 把持部
60 カバー保持手段
61 支え棒
61a 下端部
61b 上端部
Claims (7)
- 着座部となるシートクッションと、該シートクッションに取り付けられ、背もたれ部となるシートバックと、からなるシート本体を備え、
乗員が着座可能な使用状態と、前記シートバックを折り畳んで前記シート本体を車体フロアよりも低位置に移動させた収納状態との間で切り替え可能な車両用シートであって、
前記収納状態のときに前記シート本体の上面となる部分に一端側が連結され、他端側が前記シート本体と前記車体フロアとの間に生じる隙間を覆うカバー部材を備え、
該カバー部材には、前記使用状態と前記収納状態との間で前記シート本体を移動させるときに乗員が把持可能な把持部が設けられていることを特徴とする車両用シート。 - 前記カバー部材は、前記シートバックの背面に一端側が連結され、前記収納状態のときに前記シートバックの前端部と前記車体フロアとの間の前記隙間を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
- 前記把持部は、前記収納状態のときに前記隙間よりも前記車体フロア側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
- 前記シートバックの背面には、前記カバー部材を収容可能なカバー収容凹部が前記シートバックの正面側に窪むように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用シート。
- 前記カバー部材は、
前記シートバックの背面に折り返し可能に一端部が連結され、
前記収納状態のときに、前記一端部を中心として前記車体フロア側に折り返され、他端部が前記隙間を覆う展開状態と、前記車体フロア側とは反対側に折り返され、前記他端部が前記シートバックの背面上に重ねられる重ね合わせ状態との間で切り替え可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用シート。 - 前記カバー部材の他端側には、前記車体フロア及び前記シートバックの背面の少なくとも一方に着脱可能に取り付けられる取り付け部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用シート。
- 前記カバー部材を前記シートバックの背面から前記シートバックの正面側とは反対側に向かって立設させた状態で保持するカバー保持手段を備え、
該カバー保持手段は、前記シートバックの背面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用シート。
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