JP2016050068A - 印刷媒体搬送装置および印刷媒体搬送制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な機構で正確に印刷媒体の残量を推定できる技術を提供する。
【解決手段】本発明の印刷媒体搬送装置は、厚み方向に重なった印刷媒体を支持する支持部と、測距センサーと、前記厚み方向における前記測距センサーから前記支持部までの距離が一定となるように前記測距センサーと前記支持部とを連結する連結部と、を備える支持機構と、前記厚み方向における前記測距センサーから前記印刷媒体までの距離である媒体距離に基づいて、前記支持部に支持されている前記印刷媒体の残量を推定する推定部と、前記印刷媒体を前記支持部から搬送する搬送部と、備え、前記支持機構と前記搬送部とは、相対的に移動可能である。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の印刷媒体搬送装置は、厚み方向に重なった印刷媒体を支持する支持部と、測距センサーと、前記厚み方向における前記測距センサーから前記支持部までの距離が一定となるように前記測距センサーと前記支持部とを連結する連結部と、を備える支持機構と、前記厚み方向における前記測距センサーから前記印刷媒体までの距離である媒体距離に基づいて、前記支持部に支持されている前記印刷媒体の残量を推定する推定部と、前記印刷媒体を前記支持部から搬送する搬送部と、備え、前記支持機構と前記搬送部とは、相対的に移動可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、印刷媒体搬送装置および印刷媒体搬送制御プログラムに関する。
回転体を用いて用紙残量を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1〜3)。
しかしながら、回転体を用いた構成では、機構が複雑になり耐久性の低さや材料費が高くなる問題があった。また、従来の構成では用紙供給装置内に残されている1枚あたりの用紙の厚さを一定と仮定しているが、1枚あたりの用紙の厚さに誤差が生じた場合に用紙残量を正確に検出できなくなるという問題があった。
本発明は、簡易な機構で正確に印刷媒体の残量を推定できる印刷媒体搬送装置および印刷媒体搬送制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、簡易な機構で正確に印刷媒体の残量を推定できる印刷媒体搬送装置および印刷媒体搬送制御プログラムを提供することを目的とする。
目的を達成するため、本発明の印刷媒体搬送装置は、厚み方向に重なった印刷媒体を支持する支持部と、測距センサーと、厚み方向における測距センサーから支持部までの距離が一定となるように測距センサーと支持部とを連結する連結部と、を備える支持機構を備える。さらに、印刷媒体搬送装置は、厚み方向における測距センサーから印刷媒体までの距離である媒体距離に基づいて、支持部に支持されている印刷媒体の残量を推定する推定部と、印刷媒体を支持部から搬送する搬送部と、を備える。また、支持機構と搬送部とは、相対的に移動可能となるように構成される。
前記の構成において、支持部に支持されている印刷媒体の残量に応じて、厚み方向における測距センサーから印刷媒体までの媒体距離が変化することとなる。そのため、推定部は、媒体距離に基づいて、支持部に支持されている印刷媒体の残量を推定できる。また、1枚あたりの用紙の厚さに誤差が生じていたとしても、実際に計測した媒体距離に基づいて正確に印刷媒体の残量を推定できる。さらに、連結部は、測距センサーから支持部までの距離が一定となるように測距センサーと支持部とを連結すればよいため、複雑な可動機構が不要となり、簡易な機構とすることができる。支持機構を搬送部に対して相対的に移動させることにより、支持機構に対して容易に印刷媒体を設置したり、支持機構と搬送部との距離を容易に調整したりできる。さらに、支持部と測距センサーと連結部とを備える支持機構が一体となって移動するため、厚み方向における測距センサーから支持部までの距離を一定に保つことができ、測距センサーが媒体距離に基づいて正確に印刷媒体の残量を推定できる。
さらに、測距センサーは、発光をするとともに印刷媒体からの反射光を受光することで媒体距離を測定してもよい。これにより、測距センサーは、印刷媒体に対して非接触で媒体距離を計測できる。従って、厚み方向における測距センサーから支持部までの距離を安定させることができ、正確に印刷媒体の残量を推定できる。また、測距センサー自体が印刷媒体や支持体に対して移動する必要がなく、支持機構の構造を簡易化できる。
また、推定部は、印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴に基づいて、印刷媒体の単位搬送量あたりの媒体距離の変化量を計算し、現在の媒体距離と変化量とに基づいて支持部に支持されている印刷媒体の残量を推定してもよい。ここで、印刷媒体の単位搬送量あたりの媒体距離の変化量に基づいて、単位搬送量あたりの印刷媒体の厚みの減少量を把握できる。また、現在の媒体距離に基づいて、現在の印刷媒体の厚みを把握できる。従って、現在の媒体距離と、印刷媒体の単位搬送量あたりの媒体距離の変化量とを比較することにより、搬送可能な印刷媒体の残量を推定できる。また、印刷媒体を単位搬送量だけ搬送するごとに媒体距離の変化量を計測できるため、当該変化量の計測回数を多くすることができ、計測結果の信頼性を向上させることができる。特に、印刷媒体の残量が小さくなった段階では変化量の計測回数が多くなるため、印刷媒体の残量が小さくなった段階における印刷媒体の残量の推定精度を向上させることができる。従って、ユーザーは、印刷媒体の補充タイミングを正確に知ることができる。
さらに、支持機構は、単票の印刷媒体が収容されるカセットであり、推定部は、カセットが脱着された場合には、印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴をリセットしてもよい。カセットを取り外すことにより、カセット内に容易に印刷媒体を収容させることができる。カセットが脱着される前後では、印刷媒体の補充や交換が行われている可能性が高くなる。このような場合、カセットが脱着される前における印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴を使用して印刷媒体の残量を推定すると、脱着後の印刷媒体の残量を正確に推定できなくなる。これに対して、カセットを脱着した場合に印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴をリセットすることにより、脱着後の印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴に基づいて、脱着後の印刷媒体の残量を正確に推定できる。また、支持機構としてのカセットが一体となって脱着されるため、厚み方向における測距センサーから支持部までの距離を一定に維持でき、正確に印刷媒体の残量を推定できる。ここで、単票の印刷媒体を搬送する場合、印刷媒体の単位搬送量とは枚数単位で定義できる。
ただし、推定部は、カセットが脱着され、かつ、カセットが脱着される前後において媒体距離に変化がない場合には、印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴をリセットしないようにしてもよい。ここで、支持機構としてのカセットが脱着されても、媒体距離に変化がない場合には、印刷媒体の補充や交換が行われている可能性が低いと推定できる。従って、カセットが脱着される前後において媒体距離に変化がない場合には、カセットが脱着される前における印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴を使用して、印刷媒体の残量を正確に推定できる。
さらに、支持機構には、印刷媒体のロールが着脱されてもよい。この構成において、推定部は、ロールが脱着された場合には、印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴をリセットしてもよい。支持機構に対してロールが脱着される前後では、ロールの交換が行われている可能性が高くなる。このような場合、ロールが脱着される前における印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴を使用して印刷媒体の残量を推定すると、脱着後の印刷媒体の残量を正確に推定できなくなる。これに対して、ロールを脱着した場合に印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴をリセットすることにより、脱着後の印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴に基づいて、脱着後の印刷媒体の残量を正確に推定できる。ここで、ロールの印刷媒体を搬送する場合、印刷媒体の単位搬送量とは印刷媒体の搬送方向の長さの単位で定義できる。
ただし、推定部は、ロールが脱着され、かつ、ロールが脱着される前後において媒体距離に変化がない場合には、印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴をリセットしないようにしてもよい。ここで、支持機構に対してロールが脱着されても、媒体距離に変化がない場合には、ロールや交換が行われている可能性が低いと推定できる。従って、ロールが脱着される前後において媒体距離に変化がない場合には、ロールが脱着される前における印刷媒体の搬送量と媒体距離の履歴を使用して、印刷媒体の残量を正確に推定できる。
以上の印刷媒体搬送装置が備えるコンピューター、または、印刷媒体搬送装置と協働するコンピューターを、厚み方向における測距センサーから印刷媒体までの距離である媒体距離を取得する取得部と、媒体距離に基づいて、支持部に支持されている印刷媒体の残量を推定する推定部と、して機能させる印刷媒体搬送制御プログラムも、上述した本発明の効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を以下の順序にしたがって添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
(1)第1実施形態:
(2)第2実施形態:
(3)他の実施形態:
(1)第1実施形態:
(2)第2実施形態:
(3)他の実施形態:
(1)第1実施形態:
図1Aは、本発明の第1実施形態にかかる印刷媒体搬送装置を含むプリンター1の斜視図である。プリンター1は、本体筐体10と支持機構としての用紙カセット20とを備える。用紙カセット20は、支持部21と連結部22と測距センサー23とを備える。用紙カセット20は略直方体の中空箱状に形成されており、支持部21はカセット20の底面を構成する。
図1Aは、本発明の第1実施形態にかかる印刷媒体搬送装置を含むプリンター1の斜視図である。プリンター1は、本体筐体10と支持機構としての用紙カセット20とを備える。用紙カセット20は、支持部21と連結部22と測距センサー23とを備える。用紙カセット20は略直方体の中空箱状に形成されており、支持部21はカセット20の底面を構成する。
用紙カセット20は、単票の印刷媒体としての印刷用紙Mを、厚み方向に重なった状態で収容する。用紙カセット20の上面および側面の一部に開口Oが設けられており、当該開口Oを介して、印刷用紙Mを用紙カセット20の支持部21上に置くことができる。測距センサー23は、用紙カセット20の上面の内側に備えられている。連結部22は支持部21と測距センサー23とを連結する用紙カセット20の筐体であり、連結部22は実質的に剛体と見なすことができる。なお、印刷媒体は、必ずしも印刷用紙Mでなくてもよく、樹脂製のフィルム等であってもよい。
図1Aにおいて矢印で示すように、用紙カセット20は全体が一体となって本体筐体10に対して相対移動が可能であり、用紙カセット20は本体筐体10に対して脱着可能となっている。用紙カセット20が本体筐体10から取り外された状態において、開口Oを介して、印刷用紙Mを用紙カセット20から出し入れすることができる。本体筐体10は、用紙カセット20が装着された状態において、開口Oを介して、用紙カセット20から印刷用紙Mを搬送する機構を備えている。
図1Bは、用紙カセット20の断面模式図である。支持部21上において印刷用紙Mが厚み方向に積み重ねられており、印刷用紙Mの重ね枚数が大きくなるほど印刷用紙Mの全体の厚みが大きくなる。上述したように、連結部22は実質的に剛体であるため、印刷用紙Mの厚み方向における測距センサー23から支持部21までの距離が一定の基準距離LSとなるように測距センサー23と支持部21とを連結する。測距センサー23は、図1Bにおいて矢印で示すように、発光をするとともに印刷用紙Mからの反射光を受光することで測距センサー23から印刷用紙Mまでの距離である媒体距離LNを測定する。
例えば、測距センサー23は、印刷用紙Mに対して垂直ではない方向に計測光を照射し、当該計測光の反射光の受光角(受光位置)に基づいて媒体距離LNを測定してもよい。ただし、測距センサー23の測距方式は種々採用し得る。例えば、測距センサー23は、受光した光の強度に基づいて媒体距離LNを測定してもよい。
図1Cは、プリンター1の機能構成を示すブロック図である。プリンター1の本体筐体10は、制御部11と搬送部12と印刷部13とを備える。制御部11は、プロセッサやメモリーや入出力インターフェースを備えるコンピューターである。用紙カセット20が本体筐体10に装着されると、用紙カセット20と本体筐体10との接触部位において、用紙カセット20と本体筐体10の双方に備えられた接続端子30が電気的に接続する。これにより、制御部11は測距センサー23から媒体距離LNを取得可能となる。
搬送部12は、印刷用紙Mを支持部21から搬送するためのハードウェアであり、制御部11によって制御される。具体的に、搬送部12は、ピックアップローラー等の搬送ローラーと、当該搬送ローラーを駆動させるための駆動モーターと、当該駆動モーターを制御するための制御回路等を含む。ピックアップローラーは、装着状態の用紙カセット20に収容されている印刷用紙Mに対して、開口Oを介して接触する。ピックアップローラーが駆動することにより、用紙カセット20に収容されている印刷用紙Mが搬送経路上を搬送される。
印刷部13は、搬送経路上の所定位置に搬送された印刷用紙Mに印刷を行うためのハードウェアであり、制御部11によって制御される。具体的に、搬送部12は、印刷ヘッドと、印刷ヘッドを駆動する駆動モーターと、当該印刷ヘッドや駆動モーターを制御するための制御回路等を含む。
制御部11は、印刷媒体搬送制御プログラムを含む印刷プログラムを実行することにより、搬送部12と印刷部13とを制御する。制御部11は、印刷媒体搬送制御プログラムを実行することにより実現する機能構成として、取得部11aと推定部11bとを備える。取得部11aは、厚み方向における測距センサー23から印刷用紙Mまでの距離である媒体距離LNを取得する。
推定部11bは、媒体距離LNに基づいて、支持部21に支持されている印刷用紙Mの残量を推定する。具体的に、推定部11bは、印刷用紙Mの搬送量(搬送枚数)と媒体距離LNの履歴に基づいて、印刷用紙Mの単位搬送量(1枚)あたりの媒体距離LNの変化量ΔLを計算し、現在の媒体距離LNと変化量ΔLとに基づいて支持部21に支持されている印刷用紙Mの残量(残枚数)を推定する。
図2Aは、媒体距離LNのグラフである。図2Aの横軸は印刷用紙Mの搬送枚数Nを示し、縦軸は媒体距離LNを示す。本実施形態において、取得部11aは、印刷用紙Mが1枚搬送されるごとに媒体距離LNを取得し、当該媒体距離LNの履歴を制御部11のメモリーに記録する。図2Aの場合、印刷用紙Mが1枚も搬送されていない状態(N=0)の媒体距離L0から、印刷用紙MがK枚(Kは自然数)搬送された現在の状態(N=K)の媒体距離LKまでの各媒体距離L0〜LKの履歴がメモリーに記録されている。
推定部11bは、印刷用紙MがN枚搬送された状態の媒体距離LNから、印刷用紙Mが(N−1)枚搬送された状態の媒体距離LN-1を減算することにより、1枚あたりの媒体距離LNの変化量ΔL(=LN−LN-1)を算出する。そのため、印刷用紙MがK枚搬送された現在の状態において、制御部11は、(K−1)個の変化量ΔLを算出できる。制御部11は、(K−1)個の変化量ΔLの平均値を、印刷用紙Mの残枚数の推定に使用する変化量ΔLとしてもよい。これにより、印刷用紙Mの残枚数の推定に使用する変化量ΔLの信頼性を向上させることができる。また、制御部11は、(K−1)個の変化量ΔLのうち、現在に近い所定数(例えば1〜5個)の平均値を、印刷用紙Mの残枚数の推定に使用する変化量ΔLとしてもよい。これにより、印刷用紙Mの厚みにばらつきがある場合において、直前に搬送した印刷用紙Mの厚みを反映させた変化量ΔLを、印刷用紙Mの残枚数の推定に使用することができる。
さらに、制御部11は、印刷用紙Mが1枚搬送されるごとに媒体距離LNを取得しなくてもよい。例えば、制御部11は、印刷用紙MがH枚(Hは自然数)搬送されるごとに媒体距離LNを取得し、H枚ごとの媒体距離LNの差をHで除算することにより変化量ΔLを算出してもよい。また、制御部11が、媒体距離LNを取得するタイミングは印刷用紙Mが一定枚数搬送される周期でなくてもよく、不定周期で取得されてもよい。例えば、制御部11は、印刷ジョブが完了するごとに媒体距離LNを取得してもよい。この場合、制御部11は、媒体距離LNと、当該媒体距離LNを取得した際の搬送枚数Nとを対応付けた情報を履歴としてメモリーに記録しておけばよい。本実施形態のように、媒体距離LNを取得した際の搬送枚数Nが1枚ずつ増加することが既知であれば、履歴として搬送枚数Nを記録することを要しない。
推定部11bは、現在の媒体距離LKから、測距センサー23から支持部21までの基準距離LSを減算することにより、印刷用紙Mの残厚み(LK−LS)を算出する。そして、制御部11は、残厚み(LK−LS)を、変化量ΔLによって除算することにより、印刷用紙Mの残枚数を推定する。なお、制御部11は、印刷用紙Mの残枚数が閾値以下となった場合に、プリンター1が備えるディスプレイやスピーカー等の出力装置(不図示)にてユーザーに注意喚起を行う。
推定部11bは、用紙カセット20が脱着された場合には、印刷用紙Mの搬送枚数Nと媒体距離LNの履歴をリセットする。具体的に、制御部11は、接続端子30の電気的な接続が解除され、その後、接続端子30の電気的な接続が回復した場合、1枚搬送されるごとに記録されていた媒体距離LNの履歴をメモリーから消去する。
ただし、推定部11bは、用紙カセット20が脱着され、かつ、用紙カセット20が脱着される前後において媒体距離LNに変化がない場合には、印刷用紙Mの搬送枚数Nと媒体距離LNの履歴をリセットしない。具体的に、制御部11は、接続端子30の電気的な接続が回復した直後に媒体距離LNを取得し、接続端子30の電気的な接続が解除される直前に計測した媒体距離LNと、接続端子30の電気的な接続が回復した直後の媒体距離LNとの差が所定の閾値(例えば印刷用紙Mの5枚程度の厚み等)以下であるか否かを判定する。媒体距離LNの差が閾値以下であるとは、用紙カセット20が脱着される前後において媒体距離LNに変化がないことを意味する。
以上説明した第1実施形態において、支持部21に支持されている印刷用紙Mの残枚数に応じて、厚み方向における測距センサー23から印刷用紙Mまでの媒体距離LNが変化することとなる。そのため、制御部11は、媒体距離LNに基づいて、支持部21に支持されている印刷用紙Mの残枚数を推定できる。また、1枚あたりの用紙の厚さに誤差が生じていたとしても、実際に計測した媒体距離LNに基づいて正確に印刷用紙Mの残枚数を推定できる。さらに、連結部22は、測距センサー23から支持部21までの距離が一定となるように測距センサー23と支持部21とを連結すればよいため、複雑な可動機構が不要となり、簡易な機構とすることができる。
また、印刷用紙Mを単位搬送枚数(1枚)だけ搬送するごとに媒体距離LNの変化量ΔLを計測できるため、当該変化量ΔLの計測回数を多くすることができ、計測結果の信頼性を向上させることができる。特に、印刷用紙Mの残枚数が小さくなった段階では変化量ΔLの計測回数が多くなるため、印刷用紙Mの残枚数が小さくなった段階における印刷用紙Mの残枚数の推定精度を向上させることができる。従って、ユーザーは、印刷用紙Mの補充タイミングを正確に知ることができる。
さらに、測距センサー23は、印刷用紙Mに対して非接触で媒体距離LNを計測できる。従って、測距センサー23自体が印刷用紙Mや支持体に対して移動する必要がなく、用紙カセット20の構成を簡易化できる。さらに、用紙カセット20を筐体本体10から取り外すことにより、用紙カセット20内に容易に印刷用紙Mを収容させることができる。このとき、支持部21と測距センサー23と連結部22とを備える用紙カセット20が一体となって移動するため、厚み方向における測距センサー23から支持部21までの距離を一定に保つことができ、測距センサー23が媒体距離LNに基づいて正確に印刷用紙Mの残枚数を推定できる。
用紙カセット20としてのカセットが脱着される前後では、印刷用紙Mの補充や交換が行われている可能性が高くなる。このような場合、カセットが脱着される前における印刷用紙Mの搬送枚数Nと媒体距離LNの履歴を使用して印刷用紙Mの残枚数を推定すると、脱着後の印刷用紙Mの残枚数を正確に推定できなくなる。これに対して、カセットを脱着した場合に印刷用紙Mの搬送枚数Nと媒体距離LNの履歴をリセットすることにより、脱着後の印刷用紙Mの搬送枚数Nと媒体距離LNの履歴に基づいて、脱着後の印刷用紙Mの残枚数を正確に推定できる。
ただし、用紙カセット20としてのカセットが脱着されても、媒体距離LNに変化がない場合には、印刷用紙Mの補充や交換が行われている可能性が低いと推定できる。従って、カセットが脱着される前後において媒体距離LNに変化がない場合には、カセットが脱着される前における印刷用紙Mの搬送枚数Nと媒体距離LNの履歴を使用して、印刷用紙Mの残枚数を正確に推定できる。
(2)第2実施形態:
図2Bは、第2実施形態にかかる支持機構120の斜視図である。第2実施形態における支持機構120には、印刷用紙MのロールRが着脱される。ロールRは、巻芯R1に印刷用紙Mを巻き付けることよって形成される。従って、ロールRにおいて、巻芯R1の半径方向に印刷用紙Mが重なることとなる。巻芯R1は円筒状に形成されており、円柱状の中空部に支持機構120の支持部121を挿入することで、ロールRの印刷用紙Mが支持部121によって支持されることとなる。支持部121は、外径がロールRの巻芯R1の内径とほぼ等しい円柱形状に形成されており、ロールRが支持部121を中心に回転することにより印刷用紙Mがプリンターの筐体本体側へと巻き出される。
図2Bは、第2実施形態にかかる支持機構120の斜視図である。第2実施形態における支持機構120には、印刷用紙MのロールRが着脱される。ロールRは、巻芯R1に印刷用紙Mを巻き付けることよって形成される。従って、ロールRにおいて、巻芯R1の半径方向に印刷用紙Mが重なることとなる。巻芯R1は円筒状に形成されており、円柱状の中空部に支持機構120の支持部121を挿入することで、ロールRの印刷用紙Mが支持部121によって支持されることとなる。支持部121は、外径がロールRの巻芯R1の内径とほぼ等しい円柱形状に形成されており、ロールRが支持部121を中心に回転することにより印刷用紙Mがプリンターの筐体本体側へと巻き出される。
連結部122は支持部121と測距センサー123とを連結する骨組構造であり、連結部22は実質的に剛体と見なすことができる。従って、測距センサー123から支持部121までの距離は一定である。ただし、支持機構120は、ロールRが装着された状態でプリンターの筐体本体に対して相対的に移動可能である。これにより、ロールRから巻き出された印刷用紙Mに作用する張力を調整できる。測距センサー123は、支持部121の中心軸に向けた方向における測距センサー123からの距離を計測する。支持部121のまわりには印刷用紙MのロールRが装着されるため、測距センサー123は、印刷用紙Mまでの媒体距離LNを計測できる。本実施形態において、基準距離LSは測距センサー123から巻芯R1までの距離である。
制御部11は、ロールRにおける印刷用紙Mの巻数が1枚減少するごとに媒体距離LNを取得する。例えば、制御部11は、ロールRに巻かれた印刷用紙Mの外径の1倍よりも大きく、かつ、2倍よりも小さい長さだけ搬送するごとに媒体距離LNを取得してもよい。印刷用紙Mの外径は、現在の媒体距離LNに基づいて算出できる。制御部11は、ロールRにおける印刷用紙Mの巻数が1枚減少するごとの媒体距離LNを履歴としてメモリーに記録し、当該履歴に基づいて第1実施形態と同様の計算によって、印刷用紙Mの巻数が1枚減少するごとの媒体距離LNの変化量ΔLを計算できる。さらに、制御部11は、現在の媒体距離LKから、測距センサー23から巻芯R1までの基準距離LSを減算することにより、印刷用紙Mの残厚み(LK−LS)を算出する。そして、制御部11は、残厚み(LK−LS)を、変化量ΔLによって除算することにより、印刷用紙Mの残巻数を推定する。さらに、制御部11は、印刷用紙Mの残巻数と、印刷用紙Mの厚み(媒体距離LNの変化量ΔL)とに基づいて、ロールRに巻かれている印刷用紙Mの残量(残長さ)を推定する。例えば、制御部11は、印刷用紙Mの残巻数と印刷用紙Mの厚みとの組み合わせごとに、印刷用紙Mの残長さを記録したテーブルを参照してもよい。
以上説明した構成において、推定部11bは、ロールRが脱着された場合には、印刷用紙Mの搬送量と媒体距離LNの履歴をリセットする。支持機構120に対してロールRが脱着される前後では、ロールRの交換が行われている可能性が高くなる。このような場合、ロールRが脱着される前における印刷用紙Mの搬送量と媒体距離LNの履歴を使用して印刷用紙Mの残量を推定すると、脱着後の印刷用紙Mの残量を正確に推定できなくなる。これに対して、ロールRを脱着した場合に印刷用紙Mの搬送量と媒体距離LNの履歴をリセットすることにより、脱着後の印刷用紙Mの搬送量と媒体距離LNの履歴に基づいて、脱着後の印刷用紙Mの残量を正確に推定できる。
ただし、推定部11bは、ロールRが脱着され、かつ、ロールRが脱着される前後において媒体距離LNに変化がない場合には、印刷用紙Mの搬送量と媒体距離LNの履歴をリセットしない。支持機構に対してロールRが脱着されても、媒体距離LNに変化がない場合には、ロールRや交換が行われている可能性が低いと推定できる。従って、ロールRが脱着される前後において媒体距離LNに変化がない場合には、ロールRが脱着される前における印刷用紙Mの搬送量と媒体距離LNの履歴も使用して、印刷用紙Mの残量を正確に推定できる。
(3)他の実施形態:
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、上述した実施形態を組み合わせることを含め、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、上述した実施形態を組み合わせることを含め、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、測距センサー23は、超音波等の光以外の測定媒体を用いて媒体距離LNを計測する非接触式のセンサーであってもよい。また、測距センサー23は、印刷用紙Mに接触させた接触子の厚み方向の移動量に基づいて媒体距離LNを測定する機械式のセンサーであってもよい。また、制御部11は、少なくとも過去における搬送量と媒体距離LNの履歴として1組の履歴を取得すれば印刷用紙Mの残量を正確に推定できる。従って、必ずしも搬送量と媒体距離LNの履歴を複数メモリーに記録しなくてもよい。また、制御部11は、用紙カセット20やロールRが脱着された場合に、搬送量と媒体距離LNの履歴をリセットしなくてもよい。例えば、用紙詰まり等の搬送エラーが検出された場合には、印刷用紙Mの補充や交換が行われる可能性が低いため、制御部11は、搬送量と媒体距離LNの履歴をリセットしなくてもよい。さらに、媒体距離LNが変化していない場合であっても、用紙カセット20やロールRが脱着された場合に、搬送量と媒体距離LNの履歴をリセットしてもよい。
1…プリンター、10…本体筐体、11…制御部、11a…取得部、11b…推定部、12…搬送部、13…印刷部、20…用紙カセット、21…支持部、22…連結部、23…測距センサー、30…接続端子、120…支持機構、121…支持部、122…連結部、123…測距センサー、LN…媒体距離、LS…基準距離、M…印刷用紙、N…搬送枚数、O…開口、R…ロール、R1…巻芯、ΔL…変化量
Claims (8)
- 厚み方向に重なった印刷媒体を支持する支持部と、
測距センサーと、
前記厚み方向における前記測距センサーから前記支持部までの距離が一定となるように前記測距センサーと前記支持部とを連結する連結部と、を備える支持機構と、
前記厚み方向における前記測距センサーから前記印刷媒体までの距離である媒体距離に基づいて、前記支持部に支持されている前記印刷媒体の残量を推定する推定部と、
前記印刷媒体を前記支持部から搬送する搬送部と、
を備え、
前記支持機構と前記搬送部とは、相対的に移動可能である、
印刷媒体搬送装置。 - 前記測距センサーは、発光をするとともに前記印刷媒体からの反射光を受光することで前記媒体距離を測定する、
請求項1に記載の印刷媒体搬送装置。 - 前記推定部は、前記印刷媒体の搬送量と前記媒体距離の履歴に基づいて、前記印刷媒体の単位搬送量あたりの前記媒体距離の変化量を計算し、現在の前記媒体距離と前記変化量とに基づいて前記支持部に支持されている前記印刷媒体の残量を推定する、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の印刷媒体搬送装置。 - 前記支持機構は、単票の前記印刷媒体が収容されるカセットであり、
前記推定部は、前記カセットが脱着された場合には、前記印刷媒体の搬送量と前記媒体距離の履歴をリセットする、
請求項3に記載の印刷媒体搬送装置。 - 前記推定部は、前記カセットが脱着され、かつ、前記カセットが脱着される前後において前記媒体距離に変化がない場合には、前記印刷媒体の搬送量と前記媒体距離の履歴をリセットしない、
請求項4に記載の印刷媒体搬送装置。 - 前記支持機構には、前記印刷媒体のロールが着脱され、
前記推定部は、前記ロールが脱着された場合には、前記印刷媒体の搬送量と前記媒体距離の履歴をリセットする、
請求項3に記載の印刷媒体搬送装置。 - 前記推定部は、前記ロールが脱着され、かつ、前記ロールが脱着される前後において前記媒体距離に変化がない場合には、前記印刷媒体の搬送量と前記媒体距離の履歴をリセットしない、
請求項6に記載の印刷媒体搬送装置。 - 厚み方向に重なった印刷媒体を支持する支持部と、
測距センサーと、
前記厚み方向における前記測距センサーから前記支持部までの距離が一定となるように前記測距センサーと前記支持部とを連結する連結部と、を備える支持機構と、
前記印刷媒体を前記支持部から搬送する搬送部と、
を備え、
前記支持機構と前記搬送部とが相対的に移動可能である、印刷媒体搬送装置を制御する印刷媒体搬送制御プログラムであって、
コンピューターを、
前記厚み方向における前記測距センサーから前記印刷媒体までの距離である媒体距離を取得する取得部と、
前記媒体距離に基づいて、前記支持部に支持されている前記印刷媒体の残量を推定する推定部と、して機能させる印刷媒体搬送制御プログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014175126A JP2016050068A (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 印刷媒体搬送装置および印刷媒体搬送制御プログラム |
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JP2014175126A JP2016050068A (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 印刷媒体搬送装置および印刷媒体搬送制御プログラム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021123019A (ja) * | 2020-02-05 | 2021-08-30 | ブラザー工業株式会社 | 画像記録装置 |
JP7530036B2 (ja) | 2020-04-28 | 2024-08-07 | セイコーエプソン株式会社 | 媒体給送装置、画像読取装置及び媒体給送方法 |
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2014
- 2014-08-29 JP JP2014175126A patent/JP2016050068A/ja active Pending
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JP2021123019A (ja) * | 2020-02-05 | 2021-08-30 | ブラザー工業株式会社 | 画像記録装置 |
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