JP2016016049A - 調髪用の櫛 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋏の静刃を摺動自由に支持する傾斜面上で鋏の先端部を安定して支持して調髪作業を行えるようにする。【解決手段】櫛歯11,12の付け根部分に沿う板状の基部10の表面に、端部から長さ中央部にかけて、鋏の静刃を摺動自由に支持することが可能な出幅を持つ静刃ガイド13が設けられる。この静刃ガイド13は、基部10の端部から長さ中央部に向かうにつれて櫛歯11,12に近づくように傾斜する傾斜面14に形成されると共に、傾斜面14の長さ方向に沿う複数の箇所に、鋏の先端部を当接させたときのすべりを止めるすべり止め部(凹溝15)がそれぞれ形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、調髪のために鋏と組み合わせて使用される櫛に関する。
理容師や美容師が調髪を行う場合には、一般に、櫛により髪を梳きながら調髪対象の毛束を選り分け、選り分けられた毛束の下方に鋏の静刃をあてがい、毛束の上方に動刃を位置させる。そして、静刃側の指を動かさずに、動刃側の指(通常は親指)を動かすことによって、両刃の間に毛束を挟んで切断する。
また、刈り上げる場合など、頭皮に近い箇所に対する調髪を行う場合には、毛先を揃えたいライン(以下「カットライン」という。)に櫛歯の並び方向が沿うように向きを調整した櫛を調髪対象箇所にあてがう。この櫛の基部の表面に静刃の刃面を沿わせることにより、櫛の表側に出た毛束に下方から静刃をあてがい、毛束の上方に動刃を位置させる。そして、静刃の刃線の方向を維持して櫛歯の並び方向に沿って鋏を移動させながら動刃を動かす。
上記の調髪方法は基本的なものであるが、初心者がその基本どおりに調髪を行うのは容易ではない。特に、静刃の刃線の方向を維持した状態で鋏を移動させながら動刃を動かす、という技量を身につけるには修練が必要である。そこで、この技量を持たない者でも容易に調髪を行うことが可能になるように、静刃を摺動自由に支持する静刃ガイドが設けられた櫛が提案されている(たとえば特許文献1を参照。)。
特許文献1に記載の櫛は、櫛歯の付け根の位置が端部から長さ中央部に向かうにつれて櫛歯の先端に近づくように形成されている。櫛歯の付け根部分に沿う板状の基部の表面には、各櫛歯の付け根の並び方向に沿って傾斜する傾斜面を備える静刃ガイドが設けられている。この櫛は、傾斜面に鋏の静刃を支持させることによって静刃の刃線を櫛歯の付け根のカーブに沿わせることができるように構成されている。したがって、傾斜面の傾斜方向がカットラインに沿うように櫛の位置および向きを調整し、静刃を櫛の傾斜面に沿って滑らせながら動刃を動かすことによって、カットラインに沿って毛先を揃えることが可能になる(特許文献1の図8〜図11を参照。)。
特表2013−539702号公報
静刃の刃線を櫛歯の並び方向に沿わせた状態で静刃を支持するには、鋏の操作部を櫛の側方に位置させる必要があるが、櫛の側方に被施術者の耳がある場合にそのように鋏を支持すると、鋏が耳に当たってしまう。よって、この場合には、施術者は、毛束を支持する櫛の基部の一箇所に静刃の先端部を当接させ、その当接位置を支点に鋏を回動させることによって静刃の刃線の方向を調整して、動刃を動かす。
耳の周囲の毛束の毛先を耳のカーブに沿うように揃えたり、頭部の各所で毛先の方向を細かく調整する場合にも、施術者は、櫛の位置や傾きを適宜調整しながら基部の一箇所に静刃の先端部を当接させ、静刃の刃線が所望の方向に沿うように鋏を回動させてから動刃を動かす。
特許文献1に記載されている櫛の静刃ガイドは、静刃を摺動自由に支持するために傾斜面に形成されているため、この静刃ガイドに静刃の先端部を当接させると、先端部が傾斜面を滑り落ちるおそれがある。したがって、特許文献1に記載の櫛の静刃ガイドに静刃の先端部を当接させて調髪を行うのは困難である。
本発明は上記の問題に着目してなされたもので、鋏の静刃を摺動自由に支持する傾斜面上で鋏の先端部を安定して支持して調髪作業を行えるようにすることを、目的とする。
本発明による櫛は、櫛歯の付け根部分に沿う板状の基部の表面に、端部から長さ中央部にかけて、調髪時に鋏の静刃を摺動自由に支持することが可能な出幅の静刃ガイドを設けたものである。静刃ガイドは、前記基部の端部から長さ中央部に向かうにつれて櫛歯に近づくように傾斜する傾斜面に形成されるとともに、前記傾斜面上の長さ方向に沿う複数の箇所に、鋏の先端部を当接させたときのすべりを止めるすべり止め部がそれぞれ形成されている。
上記構成の櫛によれば、静刃ガイドの傾斜面に鋏の静刃を支持させることにより、静刃の刃線の方向を維持しながら鋏を櫛歯の並び方向に沿って移動させることができる。また鋏が櫛の長さ中央部に近づくにつれて静刃の刃線が櫛歯に近づくので、櫛歯の間に調髪対象の毛束を通してその櫛の静刃ガイドの傾斜面上に鋏の静刃を置き、静刃の刃線が所望の高さになるまで鋏を移動させて動刃を動かすことによって、目的とする高さ位置で毛束を切断することができる。
また、耳の周囲の毛束を調髪する場合や頭部の各所の毛先の方向を細かく調整する場合には、調髪対象の毛束を通した櫛の傾斜面のすべり止め部に静刃の先端部を当接させ、その当接位置を支点として、櫛歯の列に沿う平面内で鋏の操作部を浮かせるようにして、鋏を安定して回動させることができる。
上記の櫛の第1の実施形態における静刃ガイドは、基部の両端部から長さ中央部に向かうにつれて櫛歯に近づくように傾斜する傾斜面に形成されている。この実施形態によれば、利用者は、主として自分の利き手の側にある傾斜面(右利きの人は向かって右側の傾斜面、左利きの人は向かって左側の傾斜面)に静刃を支持させて調髪作業を行うことができるので、調髪作業を楽に行える。なお、太さが異なる2種類の櫛歯が配列された構成の櫛にこの実施形態を適用する場合には、基部の両面にそれぞれ上記構成の静刃ガイドを設けるのが望ましい。
第2の実施形態における櫛の静刃ガイドは、異なる傾斜の2種類の傾斜部が長さ方向に沿って交互に連なる傾斜面に形成されており、前記2種類の傾斜部が連なる複数の箇所に、前記すべり止め部を構成する凹溝がそれぞれ形成されている。この実施形態によれば、凹溝に鋏の先端部を当接させ、その当接位置を支点として櫛歯の並び方向に沿う平面内で鋏を回動させることにより、凹溝内で鋏の先端部を安定して支持しながら静刃の刃線を所望の方向に合わせることができる。
第3の実施形態における櫛では、前記傾斜面上の長さ方向に沿う複数の箇所に、前記すべり止め部を構成する凹部がそれぞれ形成されている。この実施形態によれば、凹部内に鋏の先端部を当接させ、その当接位置を支点として櫛歯の並び方向に沿う平面内で鋏を回動させることにより、凹部内に鋏を安定して支持しながら静刃の刃線を所望の方向に合わせることができる。
第4の実施形態における櫛では、前記傾斜面上の長さ方向に沿う複数の箇所に、前記すべり止め部を構成するすべり止め材がそれぞれ取り付けられている。この実施形態によれば、すべり止め材に鋏の先端部を当接させ、その当接位置を支点として櫛歯の並び方向に沿う平面内で鋏を回動させることにより、すべり止め材の上で鋏を安定して支持しながら静刃の刃線を所望の方向に合わせることができる。
本発明の櫛によれば、鋏の静刃を静刃ガイドの傾斜面に支持して、静刃が傾斜面上をすべるように鋏を移動させることによって、静刃の刃線の方向を安定させて動刃を動かすことが可能になり、櫛の表側に出ている毛束を綺麗に切り揃えることができる。また傾斜面のすべり止め部に鋏の静刃の先端部を安定して当接させることができ、その当接位置を支点として鋏を回動させながら静刃の刃線がカットラインに沿うように鋏の向きを調整して調髪を行うことができる。したがって、初心者でも、先に述べた2通りの方法による調髪作業を容易に実施することが可能になる。
第1の実施例にかかる櫛の外観を示す正面図およびその一部を拡大して示す斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 鋏の静刃を静刃ガイドの傾斜面に支持して摺動させる例を示す正面図である。 鋏の先端部を傾斜面に当接させて静刃を回動させる操作を拡大して示す説明図である。 静刃ガイドの傾斜面の他の構成例を模式的に示す図である。 第2の実施例にかかる櫛の外観を示す正面図およびその図中のB−B線に沿う断面図である。 第3の実施例にかかる櫛の外観を示す正面図およびその図中のC−C線に沿う断面図である。
図1(1)は、本発明の一実施例にかかる櫛1の外観を示す正面図であり、図1(2)は、図1の点線で囲んだ部分を拡大して示す斜視図である。また図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。
この実施例の櫛1では、板状の基部10の長さ方向に沿って、太さが異なる2種類の櫛歯11,12が長さ中央部で分かれるように列設されている。基部10の両面には、それぞれ鋏2の静刃21(図3等を参照。)を支持するための静刃ガイド13を有する台部17が一体に設けられている。なお、この櫛1は合成樹脂による成形品であるが、これに限らず、木製または金属製としてもよい。
以下では、粗い方の櫛歯11を「粗歯11」と呼び、細かい方の櫛歯12を「密歯12」と呼び、両者を総称する場合には「櫛歯11,12」と言う。また、基部10から櫛歯11,12に向かう方向を上方向とし、櫛歯11,12から基部10に向かう方向を下方向とする。
基部1の各面の台部17は突出し、静刃ガイド13は、静刃21の厚みのほぼ全体を支持可能な出幅を有している。この実施例の静刃ガイド13は、基部10の各端部から長さ中央部に向かうにつれて櫛歯11,12に近づくように傾斜する一対の傾斜面14,14により構成されている。一対の傾斜面14,14は線対称の関係になっている。
この実施例の傾斜面14は、傾斜が異なる2種類の傾斜部14a,14bを長さ方向に沿って交互に連ねた構成のものである。一方の傾斜部14a(以下、「第1傾斜部14a」という。)は、長さ中央部の側から見て下がり傾斜になっている。他方の傾斜部14b(以下、「第2傾斜部14b」という。)は第1傾斜部14aより傾斜が緩やかで、長さ中央部の側から見て上がり傾斜となっている。第1,第2の各傾斜部14a,14bの傾斜面は基部10の表面に対して直角をなしている。第1傾斜部14aの第2傾斜部14bと連なる部分にはV字状の凹溝15が形成され、第2傾斜部14bの第1傾斜部14aに連なる部分には峰部16が形成されている。各凹溝15は、鋏2の先端部21a(図3,4を参照。)を当接させたときのすべりを止めるすべり止め部を構成する。
鋏2の静刃21が傾斜面14に載せられたときに、図3に示すように、傾斜面14内の複数の峰部16が静刃21に接し、かつ静刃21の刃線20が櫛歯11,12の並び方向に沿う状態となるように、傾斜面14の全体の傾斜角度や各傾斜部14a,14bの長さが設定されている。また、図4に示すように、凹溝15は、静刃21の先端部21aを挿入可能な大きさとなっている。
なお、上記の実施例では、傾斜面14における各傾斜部14a,14bの長さを一定にすることにより、すべり止め部となる凹溝15が等間隔で形成されるようにしたが、これに限らず、たとえば端部から傾斜面14の中間位置までの範囲内の凹溝15の間隔が、中間位置から長さ中央部までの範囲の凹溝15の間隔より短くなるようにしてもよい。
図5(1)(2)(3)は、他の構成によるすべり止め部を備える傾斜面14A,14B,14Cを示す。
図5(1)の例の傾斜面14Aは、上方(櫛歯11,12に向かう方向)に向かって湾曲する第1の湾曲部101と、第1の湾曲部101より大きな曲率をもって下方に向かって湾曲する第2の湾曲部102とを交互に連ねて形成される。第1の湾曲部101から第2の湾曲部102に連なる部分と、第2の湾曲部102から第1の湾曲部101に連なる部分との間に、すべり止め部を構成する凹溝103が形成されている。
図5(2)の例の傾斜面14Bは、長さ方向に沿う複数の箇所にすべり止め部となる凹部104が形成された構成のものである。この凹部104は静刃21の先端部21aに応じた径を持ち、断面がV字状に形成された穴である。傾斜面14Bの凹部104を除く部分は平坦かつ一方向に沿って傾斜している。なお、凹部104の形状はV字状に限らず、U字状に湾曲させた穴や底部が平坦な角型の穴など、様々な形状に置き換えることができる。
図5(3)の例では、傾斜面14Cの長さ方向に沿う複数の箇所に、すべり止め材となるゴム板105が配備されている。このゴム板105は櫛1を成形する工程において傾斜面14Cに埋め込まれたもので、傾斜面14Cのゴム板105の埋め込み箇所を除く部分は平坦かつ一方向に沿って傾斜している。
すべり止め材はゴム板105に限らず、たとえば、表面が凹凸面に形成された樹脂板を埋め込んでもよい。また、すべり止め材を埋め込む方法に代えて、傾斜面14Cの長さ方向に沿う複数箇所に微小な凹凸を設けてもよい。
図6および図7は、図1〜図4に示した第1実施例の変形例の櫛1A,1Bを、正面図および断面図により示したものである。以下、第1実施例に共通する構成には、図中に同じ符号を付すことにより説明を省略し、第1実施例とは異なる構成について説明する。
図6の実施例の櫛1Aでは、基部10の各面の向かって右側の端部から長さ中央部までの範囲に限って台部17Aが設けられている。すなわち、基部10の一方の面では粗歯11の列に対応する範囲に、他方の面では密歯12の列に対応する範囲に、それぞれ図1と同様の構成の傾斜面14による静刃ガイド13Aが設けられている。
上記の構成の櫛1Aは、右利きの人用の櫛として提供されるもので、左利きの人に対しては、図6とは反対側、すなわち基部10の各面の向かって左側の端部から長さ中央部までの範囲に、それぞれ図1と同様の構成の傾斜面14による静刃ガイドが設けられる。
図6の実施例の構成の櫛1Aは、台部17Aの材料が削減されたことにより、図1の構成の櫛1より軽量となっている。
図7の実施例の櫛1Bでは、台部17を、静刃ガイド13Bの傾斜面14,14に沿う逆V字状に形成したものである。この実施例の櫛1Bも、台部17Bの材料が削減されたことにより重量が軽くなっている。
以下、第1実施例の櫛1の静刃ガイド13の粗歯11の側の傾斜面14に鋏2の静刃21を支持する場合を例に、図3および図4を参照して、この実施例で実施可能な2通りの鋏2の支持状態について説明する。
図3(1)(2)(3)は、粗歯11の側の傾斜面14に鋏2の静刃21を載せて傾斜面14上を摺動させる例を示している。図中の鋏2は、静刃21を含む第1部材201と動刃22を含む第2部材202とを長さ中央部でネジ23により連結した公知のもので、鋏2の先端は尖っている。この鋏2の静刃21を静刃ガイド13の傾斜面14に載せると、静刃21の刃線20は粗歯11の並び方向に沿った状態となる。静刃21を基部10の端部側から長さ中央部に向かって移動させると、刃線20の位置が上がってくる。
この実施例の傾斜面14の各凹溝15は、静刃21の尖った先端部21aを傾斜面14に当接させたときに先端部21aのすべりを止めるすべり止め部として機能するもので、図4は、凹溝15を用いて静刃21の支持状態を変更する例を示している。なお、図4を用いた説明では、基部10の長さ中央部に向かう方向(図中の左方向)を前方とし、長さ中央部から離れる方向(図中の右方向)を後方とする。
図4(1)において、傾斜面14に支持されている静刃21の刃線20を櫛歯11,12の並び方向に対して傾いた状態にするには、静刃21の先端部21aを傾斜面14に当接させ、その当接位置を支点として、櫛歯11,12の並び方向に沿う平面内で鋏2の操作部を浮かせるようにして静刃21を回動させる。
図4(2)に示す例では、先端部21aは、V字状の凹溝15の溝壁にあたる第1傾斜部14aに当たっており、つぎに静刃21の回動に応じて後方の溝底の方へと移動し(図4(3))、ついには凹溝15の溝底に引っ掛かって止まる(図4(4))。
静刃21の先端部21aが第2傾斜部14bに当たった場合も同様に、前方の溝底の方へ移動し、溝底に先端部21aが引っ掛かって止まる。
上記のとおり、この実施例では、傾斜が異なる2種類の傾斜部14a,14bを交互に連ねた構成の傾斜面14によって、鋏2の静刃21をその刃線20を櫛歯11,12の並び方向に沿わせた状態にして静刃21を摺動自由に支持する支持状態(以下、「第1の支持状態」という。)と、静刃21の先端部21aを傾斜面14の凹溝15に当接させて、静刃21を回動可能に支持する支持状態(以下、「第2の支持状態」という。)との2通りの支持状態を実現することができる。
上記の第1の支持状態で調髪を行う場合には、調髪対象の毛束の先端部分が櫛歯11,12の間から表側に出るように櫛1をあてがい、開いた状態の鋏の静刃21を傾斜面14に載せる。これにより、櫛1の表側に出た毛束の下方に静刃21が位置し、毛束の上方に動刃22が位置するもので、施術者は、静刃21を傾斜面14に沿ってすべらせながら動刃22を動かして毛束をカットする。
第1の支持状態の場合には、静刃21の支持位置によって刃線20の高さが変動するので、施術者は、目的に応じて、傾斜面14の長さ方向のどの位置に静刃21を支持するかを選択することができる。
被施術者の耳元や毛先の細かい調整が必要な箇所の毛束を処理する場合には、第2の支持状態で調髪を行うもので、調整対象の毛束を支持する櫛歯11,12の近傍の凹溝15に静刃21を支持し、静刃21の刃線20の方向がカットラインに沿うように静刃21の先端部21aの当接位置を支点として鋏2を回動させつつ動刃22を動かす。
図4に例示したように、第2の支持状態にするために静刃21の先端部21aを凹溝15に当接させたとき、当初の当接位置が凹溝15の溝壁にあたる第1傾斜部14aまたは第2傾斜部14bとなると、先端部21aは、静刃21の回動に応じてその傾斜部を下るように移動する。しかし、最終的に、先端部21aは凹溝15の溝底に引っ掛かって止まるので、その位置を支点として静刃21を安定して回動させることができる。よって、第2の支持状態によれば、施術者は静刃21の刃線20を所望の方向に合わせて調髪を行うことができる。
上記の実施例の櫛1では、両面の粗歯11の列および密歯12の列に対してそれぞれ上記構成の傾斜面14が個別に設けられるので、施術者は調髪対象の毛束やカットラインの方向などに応じて、各面の計4つの傾斜面14の中から利用しやすい傾斜面14を選択することができる。一般には、施術者の利き手側の傾斜面14が選択される頻度が高くなると思われる。
図5(1)(2)(3)に示した実施例においても、傾斜面14A,14B,14Cに鋏2の静刃21を載せることによって、第1の支持状態による調髪作業を実施することができる。
また図5(1)の実施例では、静刃21の先端部21aを凹溝103に当接させることによって、第2の支持状態による調髪作業を実施することができる。この実施例でも、静刃21の先端部21aがまず凹溝103の溝壁に当たってその壁面の傾斜を下るように移動する場合があるが、その移動は溝底の位置で止まる。よって、凹溝103の溝底において先端部21aを安定して支持して静刃21aを回動させることができ、静刃21の刃線20を施術者の所望の方向に調整することができる。
図5(2)の実施例でも、凹部104内に静刃21の先端部21aを当接させることによって、第2の支持状態による調髪作業を実施することができる。先端部21aがまず凹部104の壁部に当たってその傾斜を下るように移動する場合があるが、その移動は凹部104の底で止まる。よって、凹部104の底において先端部21aを安定して支持して静刃21を回動させることができ、静刃21の刃線20の方向を施術者の所望の方向に調整することができる。
図5(3)の実施例でも、ゴム板105の上に静刃21の先端部14aを当接させることによって、第2の支持状態による調髪作業を実施することができる。この実施例では、ゴム板の板面のどの位置に先端部14aが当たった場合でも、先端部14aをその位置に止めることができる。よって、先端部14aを最初に当接された位置で安定して支持して静刃21を回動させることができ、静刃21の刃線20の方向を施術者の所望の方向に調整することができる。
1,1A,1B 櫛
2 鋏
10 基部
11,12 櫛歯
13,13A,13B 静刃ガイド
14,14A,14B,14C 傾斜面
14a 第1傾斜部
14b 第2傾斜部
15 凹溝
20 静刃の刃線
21 静刃
21a 静刃の先端部
22 動刃
103 凹溝
104 凹部
105 ゴム板(すべり止め材)

Claims (5)

  1. 櫛歯の付け根部分に沿う板状の基部の表面に、端部から長さ中央部にかけて、調髪時に鋏の静刃を摺動自由に支持することが可能な出幅の静刃ガイドが設けられて成る櫛において、
    前記静刃ガイドは、前記基部の端部から長さ中央部に向かうにつれて櫛歯に近づくように傾斜する傾斜面に形成されるととともに、前記傾斜面上の長さ方向に沿う複数の箇所に、鋏の先端部を当接させたときのすべりを止めるすべり止め部がそれぞれ形成されて成る調髪用の櫛。
  2. 前記静刃ガイドは、前記基部の両端部から長さ中央部に向かうにつれて櫛歯に近づくように傾斜する傾斜面に形成されている請求項1に記載された調髪用の櫛。
  3. 前記静刃ガイドは、傾斜が異なる2種類の傾斜部が長さ方向に沿って交互に連なる傾斜面に形成されており、前記2種類の傾斜部が連なる複数の箇所に、前記すべり止め部を構成する凹溝がそれぞれ形成されている請求項1または2に記載された調髪用の櫛。
  4. 前記傾斜面上の長さ方向に沿う複数の箇所に、前記すべり止め部を構成する凹部がそれぞれ形成されている請求項1または2に記載された調髪用の櫛。
  5. 前記傾斜面上の長さ方向に沿う複数の箇所に、前記すべり止め部を構成するすべり止め材がそれぞれ取り付けられている請求項1または2に記載された調髪用の櫛。
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