JP2016013973A - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)非石鹸系アニオン性界面活性剤と、(B)両性界面活性剤と、(C)カチオン化キトサンと、を含有し、前記(A)非石鹸系アニオン性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(B)両性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(B/A)が1.5〜30であり、前記(A)非石鹸系アニオン性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(C)カチオン化キトサンの含有量(質量%)との質量比(A/C)が1〜100である毛髪洗浄剤組成物である。
【選択図】なし
Description
したがって、加齢に伴い変化した髪質であって、白髪染めなどのカラーリングを繰り返すことによるダメージのある髪に対して、すすぎ時の髪のなめらかさ、頭頂部の髪のボリューム感、及び髪のふんわり感に優れ、外観安定性が良好である毛髪洗浄剤組成物の提供が望まれている。
<1> (A)非石鹸系アニオン性界面活性剤と、
(B)両性界面活性剤と、
(C)カチオン化キトサンと、を含有し、
前記(A)非石鹸系アニオン性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(B)両性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(B/A)が1.5〜30であり、
前記(A)非石鹸系アニオン性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(C)カチオン化キトサンの含有量(質量%)との質量比(A/C)が1〜100であることを特徴とする毛髪洗浄剤組成物である。
<2> (A)非石鹸系アニオン性界面活性剤の含有量が2質量%〜5質量%であり、
(B)両性界面活性剤の含有量が8質量%〜20質量%であり、
(C)カチオン化キトサンの含有量が0.1質量%〜1質量%である前記<1>に記載の毛髪洗浄剤組成物である。
<3> (C)カチオン化キトサンがキトサンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである前記<1>から<2>のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物である。
<4> (A)非石鹸系アニオン性界面活性剤がエチレンオキサイドの平均付加モル数が2〜3であるポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、及びココイルグルタミン酸ナトリウムから選択される少なくとも1種である前記<1>から<3>のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物である。
<5> 前記(B)両性界面活性剤がラウリン酸アミドプロピルベタイン、及びヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインから選択される少なくともいずれかである前記<1>から<4>のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物である。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、(A)非石鹸系アニオン性界面活性剤、(B)両性界面活性剤、及び(C)カチオン化キトサンを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記(A)成分の非石鹸系アニオン性界面活性剤は、すすぎ時の髪のなめらかさ、頭頂部の髪のボリューム感、髪のふんわり感、及び外観安定性を向上させるために含有されている。なお、非石鹸系アニオン性界面活性剤とは、脂肪酸石鹸以外のアニオン性界面活性剤をいう。
前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル硫酸塩などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、頭頂部の髪のボリューム感、髪のふんわり感の点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましい。
前記(B)成分の両性界面活性剤は、すすぎ時の髪のなめらかさ、頭頂部の髪のボリューム感、及び髪のふんわり感を向上させるために含有されている。
前記ヒドロキシスルホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。
前記アミドスルホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルスルホベタイン、ステアリルスルホベタイン、ミリスチルスルホベタインなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記塩の対イオンとしては、例えば、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩などが挙げられる。これらの中でも、頭頂部の髪のボリューム感、及び髪のふんわり感の点から、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム、カリウムがより好ましく、ナトリウムが特に好ましい。
前記(A)非石鹸系アニオン性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(B)両性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(B/A)としては、すすぎ時の髪のなめらかさ、頭頂部の髪のボリューム感、髪のふんわり感、及び外観安定性の点から、1.5〜30であり、2〜24が好ましく、2〜6.5がより好ましい。前記質量比(B/A)が、1.5未満であると又は30を超えると、すすぎ時の髪のなめらかさ、頭頂部の髪のボリューム感、髪のふんわり感、及び外観安定性不十分となる。
前記(C)成分のカチオン化キトサンとしては、すすぎ時の髪のなめらかさ、頭頂部の髪のボリューム感、及び髪のふんわり感を向上させるために含有されている。
前記(A)非石鹸系アニオン性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(C)カチオン化キトサンの含有量(質量%)との質量比(A/C)としては、すすぎ時の髪のなめらかさ、頭頂部の髪のボリューム感、及び髪のふんわり感の点から、1〜100であり、2〜40が好ましく、5〜40がより好ましい。前記質量比(A/C)が、1未満であると又は100を超えると、すすぎ時の髪のなめらかさが低下するだけでなく、頭頂部の髪のボリューム感、及び髪のふんわり感が不十分となる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物としては、前記(A)〜前記(C)成分に加えて、通常毛髪洗浄剤組成物に使用されるその他の成分を本発明の効果を妨げない範囲で適宜配合することができる。例えば、前記(A)成分以外のアニオン性界面活性剤;前記(B)成分以外の両性界面活性剤;ノニオン性界面活性剤;液状油分;固体脂;アニオン性ポリマー;前記(C)成分以外のカチオン性ポリマー;ノニオン性ポリマー;ポリオール類;食塩、芒硝等の無機塩類;有機塩類;プロピレングリコール等の保湿剤;トニック剤;可溶化剤;ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)やα−トコフェロール等の酸化防止剤;トリクロサン、トリクロロカルバン等の殺菌剤;脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸ジエタノールアミド等の粘度調整剤;紫外線吸収剤;タンパク誘導体;動植物抽出液;ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン等のフケ防止剤;グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤;安息香酸及びその塩;パラベン類;ケーソンCG等の防腐剤;クエン酸、トリエタノールアミン等のpH調整剤;乳濁剤;ハイドロトロープ;低級アルコール;ビタミン類;揮発性油分;疎水性溶媒;希釈性溶媒;色素;香料などを任意に添加することができる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、前記毛髪洗浄剤組成物としては、各剤型の常法に基づいて調製することができ、例えば、前記(A)成分〜前記(C)成分、前記その他の成分、及び精製水(残量)を混合して得ることができる。
前記毛髪洗浄剤組成物のpHとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、25℃において、pH3〜7が好ましく、4〜6がより好ましい。前記pHが、3未満であると、地肌への刺激が懸念され、7を超えると、防腐力が低下し、微生物が繁殖する可能性がある。なお、医薬部外品原料規格における一般試験法pH測定法に準拠して測定することができ、例えば、pHメーター(HM−30R、東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて測定することができる。
前記毛髪洗浄剤組成物の粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、25℃において、1Pa・s〜10Pa・sが好ましく、2Pa・s〜5Pa・sがより好ましい。前記粘度が低すぎると使用時に手からこぼれるため使用しにくく、高すぎると容器からの排出性が悪くなることがある。なお、前記粘度は、25℃において、外原規一般試験法粘度測定法第2法に準拠して測定することができ、BM型粘度計(ローターNo.3、30回転/20秒)により測定することができる。
前記毛髪洗浄剤組成物の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、液状、クリーム状、エアゾール状、フォーム状、ジェル状、ワックス状などが挙げられる。
前記毛髪洗浄剤組成物の剤型としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポンプスプレータイプ、スプレータイプなどが挙げられる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートチューブ、EVALチューブ、アルミニウムチューブ、ガラス蒸着プラスチックチューブ等のチューブ;機械的又は差圧によるポンプ容器及びスクイーズ容器;ラミネートフィルム容器;スポイト容器;ボトル容器などが挙げられる。
前記ラミネートフィルムとしては、通常2層以上の多層を有し、その材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、エチレン酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂、紙、アルミニウム蒸着プラスチックなどが挙げられる。前記ラミネートフィルムとしては、強度、柔軟性、耐候性などの点から、2層〜5層のものを用いることが好ましい。
表1〜表9に示す組成に従い、実施例1〜29、及び比較例1〜14の毛髪洗浄剤組成物を常法により調製した。
具体的には、まず、(A)成分、(B)成分、精製水の総量の90質量%分、及び香料以外の共通成分を、室温で攪拌溶解した。溶解後、攪拌しながら(C)成分を添加し、冷却後、香料を添加し、毛髪洗浄剤組成物を得た。最後に前記毛髪洗浄剤組成物のpHをクエン酸で、25℃において、5.2に調整し、精製水の残量を加えて100質量%とした。前記pHは、pHメーター(HM−30R、東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて測定した。
加齢によって髪のボリューム感やハリ・コシ感の低下を気にしており、かつ白髪染めなどのカラーリングを繰り返すことによる髪のダメージも気にしている40代〜50代の女性専門パネル20名により、ポンプ容器(内容量500mL、吐出量3mL)に各毛髪洗浄剤組成物を充填し、42℃の水道水で7L/分間の流速で髪の予洗を30秒間行った後、水で濡らした手のひらに各毛髪洗浄剤組成物約6mLとり、頭髪に両手で延ばして泡立て、洗浄した。洗浄後、42℃、7L/分間の流速の水道水ですすぎ、下記評価基準に基づき、「すすぎ時の髪のなめらかさ」を評価した。
−評価基準−
◎ :20名中18名以上が良好であると回答
◎〜○ :20名中14名以上17名以下が良好であると回答
○ :20名中10名以上13名以下が良好であると回答
△ :20名中5名以上9名以下が良好であると回答
× :20名中4名以下が良好であると回答
加齢によって髪のボリューム感やハリ・コシ感の低下を気にしており、かつ白髪染めなどのカラーリングを繰り返すことによる髪のダメージも気にしている40代〜50代の女性専門パネル20名に、各毛髪洗浄剤組成物を7日間使用してもらい、下記評価基準に基づき、「頭頂部の髪のボリューム感」、及び「髪のふんわり感」を評価した。
−評価基準−
◎ :20名中18名以上が良好であると回答
◎〜○ :20名中14名以上17名以下が良好であると回答
○ :20名中10名以上13名以下が良好であると回答
△ :20名中5名以上9名以下が良好であると回答
× :20名中4名以下が良好であると回答
高さ8cm、口径3cmの硬質透明ガラス瓶(容量55mL)に、調製した各毛髪洗浄剤組成物50mLを充填し、室温(25℃)で24時間保管した後、そのままの液温で各毛髪洗浄剤組成物の状態を目視で観察し、下記評価基準に基づき、「外観安定性」を評価した。
−評価基準−
○ :析出物は認められない
△ :少量の析出物が認められる
× :多量の析出物が認められる
Claims (3)
- (A)非石鹸系アニオン性界面活性剤と、
(B)両性界面活性剤と、
(C)カチオン化キトサンと、を含有し、
前記(A)非石鹸系アニオン性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(B)両性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(B/A)が1.5〜30であり、
前記(A)非石鹸系アニオン性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(C)カチオン化キトサンの含有量(質量%)との質量比(A/C)が1〜100であることを特徴とする毛髪洗浄剤組成物。 - (A)非石鹸系アニオン性界面活性剤の含有量が2質量%〜5質量%であり、
(B)両性界面活性剤の含有量が8質量%〜20質量%であり、
(C)カチオン化キトサンの含有量が0.1質量%〜1質量%である請求項1に記載の毛髪洗浄剤組成物。 - (C)カチオン化キトサンがキトサンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである請求項1から2のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物。
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