JP2016005491A - マスク固定用テープおよびマスク - Google Patents

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起支子 白石
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政憲 武智
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Abstract

【課題】本願発明の目的は、長時間使用しても、鼻が蒸れにくく、粘着力が低下しにくい、着用時(装着時)の使用感(着用時に鼻の蒸れや、鼻にたまる汗や皮脂に起因した不快を感じにくいこと)に優れたマスク固定用テープを提供することにある。【解決手段】本願発明のマスク固定用テープは、鼻固定部とマスク固定部とを備えた、鼻とマスクとを固定するテープであり、上記鼻固定部は粘着剤層を備え、上記粘着剤層が通気性を有することを特徴としている。【選択図】図1

Description

本発明は、マスク固定用テープに関する。また、該マスク固定用テープが固定されたマスク、及び鼻に固定するための粘着剤層を備えたマスクに関する。
マスク着用時に、マスクのずれや眼鏡の曇りを防止する目的で、粘着テープを用いてマスクと鼻とを付着させることがある。このような粘着テープとしては、例えば、特許文献1、特許文献2の粘着テープが知られている。
実用新案登録第3137803号公報 特開2006−314737号公報
しかし、従来の粘着テープは、長時間使用すると、鼻の蒸れやかぶれなどが発生する場合や、鼻から分泌された汗や皮脂により粘着力が低下して粘着テープが剥がれる場合があった。
従って、本発明の目的は、長時間使用しても、鼻が蒸れにくく、粘着力が低下しにくい、着用時(装着時)の使用感(着用時に鼻の蒸れや、鼻にたまる汗や皮脂に起因した不快を感じにくいこと)に優れたマスク固定用テープを提供することにある。
そこで、本発明者らが鋭意検討した結果、鼻固定部とマスク固定部とを備え、鼻固定部に備えられた粘着剤層が通気性を有することにより、鼻が蒸れにくく、粘着力が低下しにくく、着用時の使用感に優れたマスク固定用テープが得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、鼻固定部とマスク固定部とを備えた、鼻とマスクとを固定するテープであり、上記鼻固定部は粘着剤層を備え、上記粘着剤層が通気性を有することを特徴とするマスク固定用テープを提供する。
上記鼻固定部の通気度が10〜800cc/cm2/secであることが好ましい。
上記マスク固定用テープは、更に基材を備えていることが好ましい。
上記基材が通気性基材であることが好ましい。
上記マスク固定用テープは、剥離ライナーを有することが好ましい。
上記鼻固定部が、上記マスク固定部から延出した構造を有することが好ましい。
さらに、本発明は、上記マスク固定用テープが、当該テープのマスク固定部によりマスクに固定されたマスクを提供する。
さらに、本発明は、鼻へ固定するための粘着剤層を備えたマスクであり、上記粘着剤層が通気性を有することを特徴とするマスクを提供する。
本発明のマスク固定用テープは、上記構成を有するため、長時間使用しても、鼻が蒸れにくく粘着力が低下しにくい。また、鼻に汗や皮脂がたまりにくく不快を感じにくい。そのため、着用時の使用感に優れる。
図1は、本発明のマスク固定用テープの一例を示す概略図(平面図)である。 図2は、本発明のマスク固定用テープの一例を示す概略図(図1のX−X断面図)である。 図3は、本発明のマスク固定用テープの一例を示す概略図(平面図)である。 図4は、本発明のマスク固定用テープの一例を示す概略図(図3のY−Y断面図)である。 図5は、本発明のマスク固定用テープの一例を示す概略図(平面図)である。 図6は、本発明のマスク固定用テープの一例を示す概略図(平面図)である。 図7は、本発明のマスク固定用テープの一例を示す概略図(平面図)である。 図8は、本発明のマスク固定用テープの一例を示す概略図(平面図)である。 図9は、本発明のマスク固定用テープの一例を示す概略図(平面図)である。 図10は、本発明のマスクの一例を示す概略図(平面図)である。 図11は、本発明のマスクの一例を示す概略図(平面図)である。 図12は、図10のマスクを着用した様子を示した概略図である。 図13は、実施例及び比較例で作成したテープの形状の概略図(平面図)である。
[マスク固定用テープ]
本発明のマスク固定用テープは、鼻固定部(鼻に固定(貼付)される部分)とマスク固定部(マスクに固定(例えば、貼付、接着など)される部分)とを少なくとも有するテープである。本発明のマスク固定用テープは、上記鼻固定部及び上記マスク固定部以外の部分(その他の部分)を有していてもよい。本発明のマスク固定用テープは、鼻固定部とマスク固定部のみを有していてもよいし、鼻固定部、マスク固定部及びその他の部分を有していてもよい。
上記鼻固定部とは、本発明のマスク固定用テープを用いてマスクを着用する際に、鼻固定部に設けられた粘着剤層により、本発明のマスク固定用テープと鼻とが貼り合わされる部分(鼻及び頬と貼り合わされる場合は、頬と貼り合わされる部分を含む)である。上記鼻固定部は、鼻に貼り合せて固定するための粘着剤層を少なくとも備える。上記鼻固定部は、全表面に、粘着剤層が設けられていることが好ましい。
上記鼻固定部における粘着剤層は通気性を有する。上記粘着剤層として、少なくとも通気性を有する粘着剤層(通気性粘着剤層)が設けられている(上記鼻固定部の表面のうち少なくとも一部の表面には、通気性粘着剤層が設けられている)。中でも、鼻の蒸れ防止に一層優れるという観点から、上記粘着剤層は、通気性粘着剤層のみであることが好ましい(上記鼻固定部の表面は、全面が通気性粘着剤層であることが好ましい)。なお、本発明の効果を損なわない範囲で、上記鼻固定部の表面には、非通気性粘着剤層(通気性を有さない粘着剤層)が設けられていてもよい。
上記マスク固定部とは、本発明のマスク固定用テープを用いてマスクを着用する際に、本発明のマスク固定用テープとマスクとを固定する(貼り合せる、接着させる)部分である。上記マスク固定部は、マスク固定用テープをマスクへ固定することができれば特には限定されないが、例えば、粘着剤層、熱可塑性樹脂層、接着剤層、又はこれらの組み合わせからなる層などを有する層(部分)が挙げられる。
上記マスク固定部が熱可塑性樹脂層を有する場合、当該熱可塑性樹脂層とマスクとを、熱や超音波などの物理的刺激で融着させることができる。上記熱可塑性樹脂層は、通気性を有していてもよいし、通気性を有していなくてもよい。接着剤層とは、接着剤を溶着させて2層を固定させる接着剤層などを含む。上記マスク固定部における上記接着剤層は、通気性を有していてもよいし、通気性を有していなくてもよい。上記マスク固定部の表面は、マスクとの接着性の観点から、全面が粘着剤層、熱可塑性樹脂層、接着剤層又はこれらの組み合わせであることが好ましく、全面が粘着剤層であることがより好ましい。中でも、生産が容易になり、生産コストが低減できるという観点から、上記鼻固定部の粘着剤層と同じ粘着剤層(例えば、通気性粘着剤層)であることが好ましい。
上記その他の部分は、粘着剤層を有していてもよいし、有していなくてもよい。中でも、生産が容易になり、生産コストが低減できるという観点から、上記その他の部分は、上記鼻固定部、及び/又は上記マスク固定部と同じ構成であることが好ましい。
本発明のマスク固定用テープは、通気性粘着剤層を少なくとも有するテープ(例えば、粘着テープ)である。本発明のマスク固定用テープは、さらに、非通気性粘着剤層、接着剤層、熱可塑性樹脂層、基材、他の層(粘着剤層、接着剤層、熱可塑性樹脂層及び基材以外の層)を有していてもよい。また、粘着剤層表面には剥離ライナー(セパレータ)が設けられていてもよい。なお、上記基材には、使用時に剥離される剥離ライナーは含まない。
(粘着剤層)
本発明のマスク固定用テープにおける粘着剤層(通気性粘着剤層又は非通気性粘着剤層、例えば、鼻固定部における粘着剤層又はマスク固定部における粘着剤層など)を形成する粘着剤としては、特に限定されないが、例えば、ゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤(アクリルウレタン系粘着剤等)、ポリオレフィン系粘着剤(エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)等)、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、フッ素系粘着剤、などの粘着剤が挙げられる。中でも、残留モノマー成分が少ないため皮膚かぶれが発生しにくく、肌にやさしく、長時間貼り合せた後に剥がしても皮膚に粘着剤が残りにくいという観点から、ゴム系粘着剤が好ましい。上記粘着剤は、単独でもよいし、2種以上の組み合わせでもよい。
上記ゴム系粘着剤としては、例えば、天然ゴムや各種の合成ゴムをベースポリマーとしたゴム系粘着剤が挙げられる。上記合成ゴムをベースポリマーとしたゴム系粘着剤としては、例えば、スチレン・ブタジエン(SB)ゴム、スチレン・イソプレン(SI)ゴム、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)ゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)ゴム、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS)ゴム、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)ゴム、スチレン・イソプレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SIPS)ゴム、スチレン・エチレン・プロピレンブロック共重合体(SEP)ゴムなどのスチレン系ゴム(「スチレン系エラストマー」とも称する)、ポリイソプレンゴム、再生ゴム、ブチルゴム、ポリイソブチレンや、これらの変性体などをベースポリマーとしたゴム系粘着剤が挙げられる。中でも、アレルギー反応を起こしにくいという観点から、合成ゴムをベースポリマーとした粘着剤が好ましく、より好ましくはスチレン系ゴムをベースポリマーとした粘着剤、さらに好ましくはSIS系粘着剤、SBS系粘着剤である。
上記ゴム系粘着剤は、市販品を用いてもよく、例えば、商品名「N−125」(ヤスハラケミカル(株)製、スチレン系ゴムをベースポリマーとしたゴム系のホットメルト型粘着剤)などが挙げられる。
上記ウレタン系粘着剤としては、公知慣用のウレタン系粘着剤を用いることが可能で、特に限定されないが、例えば、特許第3860880号明細書や特開2006−288690号公報で例示されているウレタン系粘着剤等が挙げられる。中でも、イソシアネート/ポリエステルポリオールから構成されるアクリルウレタン系粘着剤が好ましい。また、肌への刺激を低減する観点から、上記アクリルウレタン系粘着剤は、気泡を有する発泡タイプの粘着剤であることが好ましい。このような発泡タイプの粘着剤は、例えば、粘着剤中に公知慣用の発泡剤を添加するなどの方法により作製することができる。
上記粘着剤は、いずれの形態を有している粘着剤であってもよく、例えば、エマルジョン型粘着剤、熱溶融型粘着剤(ホットメルト型粘着剤)、溶剤型粘着剤、UV重合型粘着剤などが挙げられる。中でも、溶剤を用いずに直接塗布できるため粘着剤層の形成が容易であり、残留溶剤に起因する皮膚かぶれが発生しないという観点から、熱溶融型粘着剤(ホットメルト型粘着剤)が好ましい。即ち、上記粘着剤としては、ゴム系のホットメルト型粘着剤が好ましい。
上記粘着剤には、一層使用感が増すという観点から、消臭剤、芳香剤、吸湿剤、薬剤(抗炎症剤、血管収縮剤、抗アレルギー剤、ステロイド薬など)などが含まれていてもよい。
本発明のマスク固定用テープの粘着剤層は、全面が同じ粘着剤から形成されていてもよいし、部分ごと(例えば、鼻固定部、マスク固定部、及びその他の部分の部分ごと)に、それぞれ異なる粘着剤を用いて形成されていてもよい。
本発明のマスク固定用テープにおける粘着剤層の形成方法は、特に限定されないが、例えば、ベタ塗工方法、粘着剤を繊維化して塗工する方法などが挙げられる。本発明のマスク固定用テープの粘着剤層は、全体を一体として形成してもよいし、部分ごと(例えば、鼻固定部、マスク固定部、及びその他の部分の部分ごと)に異なる方法で形成してもよい。
上記通気性粘着剤層(例えば、上記鼻固定部における通気性粘着剤層)の形成方法としては、特に限定されないが、上記粘着剤を繊維化して形成する方法が好ましい。粘着剤がホットメルト系粘着剤である場合には、例えば、スプレー塗工、ストライプ塗工、ドット塗工等が挙げられる。中でも、全面に均一に塗れるという観点からスプレー塗工が好ましい。
上記通気性粘着剤層は、例えば、上記粘着剤(例えば、ホットメルト型粘着剤)をスプレー方式(スプレー塗工)により繊維化して形成した粘着剤層が好ましく、さらに好ましくは上記粘着剤(例えば、ホットメルト型粘着剤)をカーテンスプレー方式により、加熱溶融下において熱風を介し吹き付けて繊維化して形成した粘着剤層である。
上記スプレー塗工時の粘着剤の加熱温度(加熱溶融温度)は、特に限定されないが、例えば、130℃以上が好ましく、より好ましくは135〜220℃、さらに好ましくは138〜210℃である。加熱温度が130℃以上であることにより、塗工性に優れる。加熱温度が220℃以下であることにより、スプレーダイスのひずみや故障が生じにくく、粘着剤の劣化が生じにくい。
また、エアー流量は、特に限定されないが、200〜700L/分が好ましく、より好ましくは300〜600L/分である。また、エアー温度は、特に限定されないが、180〜280℃が好ましく、より好ましくは200〜260℃である。
上記通気性粘着剤層を形成する際の粘着剤の塗布量は、粘着性、通気性の観点や、塗布ムラが起こりにくいという観点から、5〜200g/m2が好ましく、より好ましくは10〜100g/m2である。
上記非通気性粘着剤層としては、例えば、上記粘着剤をベタ塗工して形成された粘着剤層などが挙げられる。
本発明のマスク固定用テープは、特に限定されないが、例えば、上記鼻固定部及び上記マスク固定部が、いずれも同じ粘着剤(例えば、ホットメルト型のゴム系粘着剤)を繊維化して塗工された(例えば、スプレー方式により繊維化して塗工された)通気性粘着剤層を有すること(特に、上記鼻固定部及び上記マスク固定部の全面に有すること)が好ましい。なお、上記鼻固定部における粘着剤層が、上記粘着剤(例えば、ホットメルト型のゴム系粘着剤)を繊維化して塗工された(例えば、スプレー方式により繊維化して塗工された)通気性粘着剤層であり、上記マスク固定部が、同じ粘着剤(例えば、ホットメルト型のゴム系粘着剤)をベタ塗工して形成された非通気性粘着剤層を有していてもよい。
上記粘着剤層の厚さは、1〜500μmが好ましく、より好ましくは10〜200μmである。
本発明のマスク固定用テープにおいて、上記粘着剤層の厚さは、全体が同じ厚さであってもよいし、部分ごと(例えば、鼻固定部、マスク固定部、及びその他の部分の部分ごと)に厚さが異なっていてもよい。例えば、上記鼻固定部は、通気性の観点から粘着剤層が薄く(例えば、マスク固定部の熱可塑性樹脂層及び/又は接着剤層よりも薄く(例えば、1〜100μmなど))、上記マスク固定部(上記マスク固定部の粘着剤層、熱可塑性樹脂層、接着剤層、又はこれらの組み合わせからなる層)は、マスクに対する接着性の観点から、厚くてもよい(例えば、上記鼻固定部の粘着剤層よりも厚くてもよい(例えば、2〜500μmなど))。
上記鼻固定部の粘着剤層の厚さ方向の通気度は、特に限定されないが、鼻が蒸れにくくなるという観点から、例えば、10〜10000cc/cm2/secが好ましい。上記通気度は、JIS L 1096のフラジール通気度試験に準拠して測定される値である。
上記鼻固定部の粘着剤層の初期粘着力(対肌粘着力)は、特に限定されないが、例えば、0.1〜1.5N/10mmが好ましい。上記初期粘着力(対肌粘着力)は、幅10mmの試験片を肌に圧着し、プッシュプルゲージを用いて角度180度で剥離して測定される値である。
上記鼻固定部の粘着剤層の、肌への貼付4時間後の粘着力(対肌粘着力)は、特に限定されないが、長時間使用してもマスクがずれにくいという観点から、例えば、0.1〜2.0N/10mmが好ましい。上記肌への貼付4時間後の粘着力(対肌粘着力)は、幅10mmの試験片を肌に圧着し、4時間放置後、プッシュプルゲージを用いて角度180度で剥離して測定される値である。
(接着剤層、熱可塑性樹脂層)
上記熱可塑性樹脂層及び上記接着剤層としては、特に限定されないが、例えば、熱、超音波などの物理的刺激で溶融する材料からなる層などが挙げられる。上記材料としては、熱や超音波などの物理的刺激で溶融する材料であれば特に限定されず、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、アラミド、フッ素樹脂、超高分子量ポリエチレンなどの樹脂、金属もしくは樹脂またはこれらの複合材料からなる織布、不織布、メッシュ、ネット、スポンジ、フォーム、多孔体などが挙げられる。
(基材)
本発明のマスク固定用テープは、基材を備えたテープであることが好ましい。上記基材は、特に限定されないが、例えば、通気性を有する基材(通気性基材)であってもよいし、通気性を有さない基材(非通気性基材)であってもよい。中でも、鼻の蒸れを一層防止できるという観点から、通気性基材が好ましい。即ち、本発明のマスク固定用テープは、通気性基材を備えたテープであることが好ましい。
上記基材としては、特に限定されないが、例えば、繊維製シート、又は紙製シートなどの通気性基材、プラスチックフィルム、金属性シート、ゴム製シート、又は皮革などの非通気性基材、及びこれらの組み合わせなどが挙げられる。中でも、上記基材は、鼻の蒸れを防止し、且つ埃、花粉、粒子状物質(例えば、粒子径が10μm以下のPM10、粒子径が2.5μm以下の微粒子状物質(PM2.5)など)を捕捉できるという観点から、繊維製シート(特に、積層の繊維製シート)であることが好ましい。上記基材は、単層、積層の何れの形態を有していてもよい。
上記繊維製シートとしては、例えば、不織布、織布、ネット、又は布などの繊維製シートが挙げられる。中でも、埃、花粉、粒子状物質を捕捉しやすいという観点から、不織布が好ましい。
上記不織布としては、例えば、ポリアミド製不織布(ナイロン製不織布など)、ポリエステル製不織布(ポリエチレンテレフタレート製不織布など)、ポリオレフィン製不織布(ポリプロピレン製不織布、ポリエチレン製不織布、ポリプロピレン/ポリエチレン混紡不織布など)、レーヨン製不織布などの不織布(天然繊維による不織布、合成繊維による不織布など)、これらの複合不織布などが挙げられる。中でも、コストと柔軟性の観点から、ポリオレフィン系不織布、ポリエステル系不織布、複合不織布(例えば、ポリエステル系不織布の複合不織布)が好ましい。
上記不織布は、1種の繊維から構成されていてもよく、複数種の繊維が組み合わせられて構成されていてもよい。上記不織布は単層、積層のいずれの形態を有していてもよい。
上記不織布の製造方式は、特に限定されないが、例えば、スパンボンド方式、スパンレース方式、エアスルー方式、メルトブローン方式などが挙げられる。中でも、通気性と風合いの観点から、スパンボンド方式により製造された不織布(スパンボンド不織布)、スパンレース方式により製造された不織布(スパンレース不織布)、メルトブローン方式により製造された不織布(メルトブローン不織布)が好ましい。上記不織布において、繊維径(平均繊維径)、繊維長などは特に限定されず、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜選択できる。
上記不織布の目付(積層体の場合は、積層体全体の目付)は、特に限定されないが、例えば、通気性やコストの観点から、5〜100g/m2が好ましく、より好ましくは20〜100g/m2、さらに好ましくは30〜100g/m2である。目付が5g/m2以上であることにより、鼻の蒸れを一層防止できる。目付が100g/m2以下であることにより、埃や花粉などを捕捉しやすくなる。
中でも、上記不織布は、特に限定されないが、ウィルス、微粒子状物質などの微細成分を捕捉しやすくなるという観点から、不織布の積層体であることが好ましい。中でも、目付が大きい(例えば、20〜100g/m2など)外層不織布と、目付が小さい(例えば、5〜100g/m2であり上記外層不織布よりも目付が小さい、など)内層不織布とからなる不織布の積層体(例えば、外層不織布/内層不織布/外層不織布の3層からなる積層体)が好ましい。上記外層不織布としては、例えば、ポリオレフィン製のスパンレース不織布、ポリオレフィン製のスパンボンド不織布が好ましい。上記内層不織布としては、ウィルスや微粒子状物質の補足性、通気性、及び柔軟性の観点から、例えば、ポリオレフィン製のメルトブローン不織布が好ましい。上記不織布の積層体は、各不織布を接着剤(例えば上述の粘着剤など)で密着(例えば、繊維化したホットメルト型粘着剤で密着)して一体化されていることが好ましい。上記外層不織布及び上記内層不織布は、単層、積層のいずれの形態を有していてもよい。
上記紙製シートとしては、例えば、和紙、クレープ紙、合成紙、クラフト紙などが挙げられる。上記紙製シートは、単層、積層の何れの形態を有していてもよい。
上記プラスチックフィルムの素材としては、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(直鎖状低密度ポリエチレン)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン(PP)、エチレン−α−オレフィン共重合体(例えば、エチレン−プロピレン共重合体など)、プロピレン−α−オレフィン共重合体、ポリブテン系樹脂(ポリブテン−1など)等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド等のポリアミド系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネートなどのポリカーボネート系樹脂、トリアセチルセルロース、ポリサルフォン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、などのプラスチック系材料が挙げられる。上記プラスチック系材料は単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
上記プラスチックフィルムは、多孔質プラスチックフィルムであってもよい。上記多孔質プラスチックフィルムとしては、例えば、無機粒子を含むプラスチック系材料からなる未延伸フィルムを延伸して多孔質化させたフィルム、プラスチック系材料を発泡させた発泡フィルムなどが挙げられる。上記無機粒子としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸の金属塩、硫酸マグネシウム等の硫酸の金属塩などが挙げられる。無機粒子の形状は特に限定されず、平板形状、粒状などのものを用いることができる。上記無機粒子は、単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
未延伸フィルムを延伸して多孔質フィルムを製造する方法としては、特に限定されないが、例えば、溶融製膜法(Tダイ法、インフレーション法)が挙げられる。具体的には、例えば、上記プラスチック系材料、上記無機粒子などを2軸混練押出機にて混合分散し、原料ペレットを作製した後、1軸押出機にて溶融押出して未延伸フィルムを作製し、該未延伸フィルムを、延伸することにより多孔質化させて製造する。多孔質フィルムを積層フィルムとする場合には、共押出法を好ましく用いることができる。
上記プラスチックフィルムには、着色剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、安定剤などの各種添加剤が配合されていてもよい。
上記ゴム製シートとしては、例えば、合成ゴム、天然ゴムなどのシートが挙げられる。
上記皮革としては、合成皮革、人工皮革、天然皮革などが挙げられる。
上記基材が積層体である場合、各層は密着していることが好ましい。各層を密着させる方法としては、特に限定されないが、例えば、各層を接着剤(例えば上述の粘着剤など)で積層(例えば、繊維化したホットメルト型粘着剤で積層)して一体化する方法が挙げられる。
上記基材の表面は、必要に応じて、コロナ処理、フレーム処理、プラズマ処理などの物理的処理、下塗り処理等の化学的処理、背面処理、帯電防止処理などの各種処理が施されていてもよい。また、鼻の蒸れを一層防止できるという観点から、例えば、基材の表面はサンドマット処理、エンボス処理などの表面に凹凸を設ける処理が施されていてもよい。
本発明のマスク固定用テープは、特に限定されないが、例えば、全体に基材が設けられていてもよいし、一部に基材が設けられていてもよい。また、全体が同じ基材であってもよいし、部分ごと(例えば、鼻固定部、マスク固定部、及びその他の部分の部分ごと)に基材が異なっていてもよい。具体的には、例えば、上記鼻固定部とマスク固定部とで異なる基材が設けられていてもよく、上記鼻固定部には通気性基材(例えば、単層又は積層の不織布など)が設けられ、上記マスク固定部には非通気性基材(例えば、プラスチックフィルム)が設けられていてもよい。中でも、生産性の観点から、全体が同じ基材であることが好ましい。
上記基材の厚さは、特に限定されないが、着用時の鼻への追従性、マスクへの追従性の観点から、例えば、5〜200μmが好ましく、より好ましくは10〜150μm、さらに好ましくは20〜100μmである。使用感に優れるという観点から、本発明のマスク固定用テープは、全面が同じ厚さの基材を有することが好ましい。
上記基材は、厚さ方向に通気性を有していることが好ましい。具体的には、上記基材の厚さ方向の通気度は、特に限定されないが、例えば、10〜1000cc/cm2/secが好ましい。上記通気度は、JIS L 1096のフラジール通気度試験に準拠して測定される値である。
(他の層)
本発明のマスク固定用テープは、例えば、吸湿シート、芳香剤や消臭剤を含むシート、薬剤(抗炎症剤、血管収縮剤、抗アレルギー剤、ステロイド薬など)を含むシートなどの他の層が設けられていてもよい。上記他の層は、通気性を有していてもよい。
(剥離ライナー)
本発明のマスク固定用テープは、使用時までは、表面(粘着剤層表面、粘着面など)が剥離ライナーにより保護されていてもよい。すなわち、本発明のマスク固定用テープは、剥離ライナーを有するテープであってもよい。なお、剥離ライナーとは、マスク固定用テープを使用する際に剥がすものである。
上記剥離ライナーとしては、特に限定されないが、例えば、シリコーン系、長鎖アルキル系、フッ素系、硫化モリブデンなどの剥離剤により表面処理されたプラスチックフィルムや紙などの剥離層を有する基材;ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、クロロフルオロエチレン・フッ化ビニリデン共重合体などのフッ素系ポリマーからなる低接着性基材;オレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)などの無極性ポリマーからなる低接着性基材;などが挙げられる。
本発明のマスク固定用テープの構成としては、特に限定されないが、例えば、粘着剤層のみからなる基材を有さない単層の両面粘着テープ(基材レスの粘着テープ)、粘着剤層及び接着剤層のみ、又は粘着剤層及び熱可塑性樹脂層のみからなる基材を有さない多層の粘着テープ(基材レスの粘着テープ)、粘着剤層及び基材、又は粘着剤層及び接着剤層並びに基材からなる片面又は両面粘着テープ(基材を有する粘着テープ)、粘着剤層、他の層、及び基材からなる片面又は両面の粘着テープなどが挙げられる。本発明のマスク固定用テープは、全体が同じ構成であってもよいし、部分ごと(例えば、鼻固定部、マスク固定部、及びその他の部分の部分ごと)に構成が異なっていてもよい。
本発明のマスク固定用テープは、別個に形成された各部分を貼り合せて(例えば、接着剤で貼り合せて、縫製して、など)形成してもよいし、全体を(例えば、鼻固定部とマスク固定部とを)一体として形成してもよい。中でも、製造の容易さの観点から、全体を一体形成することが好ましい。
本発明のマスク固定用テープは、片面のみに粘着剤層を有する(例えば、鼻固定部の粘着剤層、及びマスク固定部の粘着剤層が同じ面に設けられている)片面粘着テープであってもよいし(図1、2)、両面に粘着剤層を有する(例えば、鼻固定部の粘着剤層とマスク固定部の粘着剤層とが異なる面に設けられている)両面粘着テープであってもよい(図3、4)。本発明のマスク固定用テープは、特に限定されないが、マスクを着用した状態でも、後からマスク固定用テープを貼付できるという観点から、片面粘着テープであることが好ましい。
本発明のマスク固定用テープの形状としては、特に限定されないが、シート状、帯状、略円状(真円、楕円など)、略多角形状(略三角形状、略四角形状(長方形状、台形状など)など)、これらの組み合わせなどが挙げられる。本発明のマスク固定用テープは、平面形状であってもよいし、立体形状(例えば、鼻固定部が鼻に追従しやすいように隆起した形状(アーチ状)など)であってもよい。
本発明のマスク固定用テープは、例えば、長時間使用しても鼻から剥がれにくくなるという観点から、鼻(特に鼻背及び鼻屋)に追従しやすい形状を有することが好ましい。中でも、上記鼻固定部が、鼻(特に鼻背及び鼻屋)に追従しやすい形状であることが好ましい。具体的には、例えば、上記鼻固定部は、マスク固定部から延出した構造(例えば、帯状のマスク固定部の上端縁部から上方に延出した構造(形状))を有することが好ましい(図6、7、9)。また、上記鼻固定部には、スリットが設けられていてもよい(図8、9)。
なお、マスク固定部の上方とは、本発明のマスク固定用テープを使用した際に、額側となる方向をいう。
本発明のマスク固定用テープにおいて、上記鼻固定部における通気性粘着剤層と上記マスク固定部における粘着剤層(接着剤層又は熱可塑性樹脂層であってもよい)とは、接していてもよいし(図1、6、8、9)、離れていてもよい(図3、5、7)。なお、テープの片面の全面に粘着剤層(例えば、通気性粘着剤層など)が設けられている場合は、マスク固定用テープの使用時に鼻と貼り合わされる部分が鼻固定部であり、マスクと貼り合わされる部分がマスク固定部であり、それ以外の部分がその他の部分とする。
本発明のマスク固定用テープにおいて、上記鼻固定部における通気性粘着剤層と上記マスク固定部における粘着剤層(接着剤層又は熱可塑性樹脂層であってもよい)は、同じ面に設けられていてもよいし(図1、5、6、7、8、9)、異なる面に設けられていてもよい(図3、4)。
上記鼻固定部は、マスクに貼り合せる際にマスクからはみ出る部分10(マスク固定部以外の部分、鼻を覆う部分であってマスクからはみ出る部分、図10)全体であってもよいし(図1、3、5、6、8、9)、一部であってもよい(図7)。なお、上記鼻固定部は、少なくとも鼻と貼り合わされればよく、鼻及び頬と貼り合わされてもよい。
本発明のマスク固定用テープの上記鼻固定部と上記マスク固定部との面積の比率(鼻固定部の表面積:マスク固定部の表面積)は、特に限定されないが、鼻及びマスクへの粘着性のバランスの観点から、例えば、3:7〜7:3が好ましく、より好ましくは4:6〜6:4である。
本発明のマスク固定用テープ中の上記鼻固定部の割合は、特に限定されないが、鼻への粘着性の観点から、本発明のマスク固定用テープの片面の全表面積(100%)に対して、10〜100%が好ましく、より好ましくは20〜80%である。
本発明のマスク固定用テープは、全面(片面全面又は両面全面)に通気性粘着剤層が設けられていてもよい。
本発明のマスク固定用テープの幅は、特に限定されないが、埃、花粉、粒子状物質の補足性の観点から、例えば、5〜18cmが好ましく、より好ましくは7〜15cmである。なお、本発明のマスク固定用テープの幅は、着用しやすさの観点から、マスクの幅よりも短いことが好ましい。
本発明のマスク固定用テープ表面には、ストライプ状(縞状、筋状、単数または複数本(例えば2〜20本など)の線状(例えば、直線状、波線状、点線状、折れ線状など))、1つの点、渦巻き状(略円、略多角形状の渦巻き状など)、十字架状、アニメなどのキャラクター、風景などの模様が付されていてもよい。
本発明のマスク固定用テープにおける上記鼻固定部の通気度(上記鼻固定部の厚さ方向の通気度)は、特に限定されないが、鼻が一層蒸れにくくなるという観点から、例えば、10〜800cc/cm2/secが好ましく、より好ましくは20〜450cc/cm2/secである。上記通気度は、JIS L 1096のフラジール通気度試験に準拠して測定される値である。
また、本発明のマスク固定用テープにおける上記鼻固定部の透湿度は、特に限定されないが、鼻が蒸れにくくなるという観点から、例えば、2000〜10000g/m2・dayが好ましい。上記透湿度は、JIS K 7129に準拠して測定される値である。
なお、上記鼻固定部の通気度とは、鼻固定部のテープ全体の厚さ方向の通気度であり、具体的には、鼻固定部が粘着剤層のみから構成されている場合は粘着剤層のみの厚さ方向の通気度、鼻固定部が粘着剤層及び基材を含む場合は全層の厚さ方向の通気度(例えば、図1及び図2における鼻固定部2では、鼻固定部における通気性粘着剤層4及び基材6の総厚さの通気度)をいう。また、鼻固定部の粘着剤層と、マスク固定部の粘着剤層とが基材の異なる面に設けられた両面粘着テープの場合も、全層の厚さ方向の通気度(例えば、図3及び図4における鼻固定部2では、鼻固定部における通気性粘着剤層4、基材6及びマスク固定部における粘着剤層5の総厚さの通気度)をいう。上記透湿度も同様である。
また、本発明のマスク固定用テープにおける上記鼻固定部の対肌固定性は10秒以上であることが好ましい。対肌固定性は、幅10mm長さ20mmの試験片を肌に圧着し、角度90度方向に20gの重りを付け50mm剥離するのに必要な時間を測定することで求められる。
本発明のマスク固定用テープの用途としては、マスクと鼻とを固定する用途(マスク着用時に、マスクと鼻とに貼り付けられ、呼気中の蒸気、埃、花粉、ウィルス、及び粒子状物質の通過を抑制(ガード)し、且つ鼻の蒸れを防止する用途)、マスクに貼り付ける用途などが挙げられる。
以下に、本発明のマスク固定用テープの具体的な態様の一例を示す。
本発明のマスク固定用テープは、例えば、図1に示すように、鼻固定部2の全面に通気性粘着剤層が設けられており、マスク固定部3の全面に粘着剤層(例えば、鼻固定部と同じ通気性粘着剤層など)が設けられており、鼻固定部2とマスク固定部3が接している片面粘着テープであってもよい。また、鼻固定部2及びマスク固定部3の形状は共に略長方形状であってもよい。また、図1のX−X断面図である図2に示すように、基材6の一方の面に鼻固定部における通気性粘着剤層4及びマスク固定部における粘着剤層5が設けられた、基材を有する片面粘着テープであってもよい。
また、図1のマスク固定用テープにおいて、鼻固定部2にはスリット8が設けられていてもよい(図8)。また、図1のマスク固定用テープにおいて、鼻固定部2とマスク固定部3の間に、その他の部分7が設けられていてもよい(図5)。その他の部分7には、粘着剤層が設けられていてもよいし、粘着剤層が設けられていなくてもよい。
また、本発明のマスク固定用テープは、例えば、図3、4に示すように、鼻固定部2の全表面に通気性粘着剤層が設けられており、マスク固定部3の全表面に粘着剤層(例えば、鼻固定部と同じ通気性粘着剤層など)が設けられており、基材6の一方の面に鼻固定部における通気性粘着剤層4が設けられ、基材6の他方の面にマスク固定部における粘着剤層5が設けられた、基材を有する両面粘着テープであってもよい。なお、図4は、図3におけるY−Y断面図である。
また、本発明のマスク固定用テープは、例えば、図6に示すように、鼻への密着性の観点から、上記鼻固定部2が上記マスク固定部3から延出した構造(マスク固定部3の上端縁部から上方に延出した構造)を有することが好ましい。具体的には、本発明のマスク固定用テープは、帯状のマスク固定部3と、上記帯状のマスク固定部3の上端縁部から上方に延出した鼻固定部2(帯状のマスク貼付部3の上端縁部から舌状に延出した鼻固定部2)とを有する形状であってもよい。また、図6に示すように、鼻固定部2の全面に通気性粘着剤層が設けられており、マスク固定部3の全面に粘着剤層(例えば、鼻固定部と同じ通気性粘着剤層など)が設けられており、鼻固定部2とマスク固定部3が接しており、基材の一方の面に鼻固定部における通気性粘着剤層及びマスク固定部における粘着剤層が設けられた、基材を有する片面粘着テープであってもよい。なお、図6のマスク固定用テープでは、マスクに貼り合せる際にマスクからはみ出る部分(マスク固定部3以外の部分、鼻を覆う部分であってマスクからはみ出る部分)全体が、鼻固定部2である。
マスク固定部3の形状は、略四角形以外にも、例えば、略円状、略多角形状、及びこれらの組み合わせ、などであってもよい。また、鼻固定部の形状は、例えば、略三角形状、舌状(好ましくは、上方になだらかな凸状を呈した舌状)などであってもよい。
また、図6のマスク固定用テープにおいて、鼻固定部2にはスリット8が設けられていてもよい(図9)。また、図6のマスク固定用テープにおいて、マスクに貼り合せる際にマスクからはみ出る部分(マスク固定部3以外の部分、鼻を覆う部分であってマスクからはみ出る部分)の一部であり、鼻固定部2とマスク固定部3の間に、その他の部分7が設けられていてもよい(図7)。
[マスク]
本発明のマスクは、鼻に固定するための粘着剤層を備えたマスクである。マスクに備えられる粘着剤層は、通気性を有する。
本発明のマスクとしては、少なくとも本発明のマスク固定用テープを有するマスクであって、本発明のマスク固定用テープが、マスク固定用テープのマスク固定部により、マスクに固定されているマスクであってもよい。
上記マスクとしては、特に限定されないが、例えば、不織布マスク(例えば、2枚以上の不織布を重ね合わせて縁部が接合された環状体のマスクなど)、ガーゼマスクなど公知慣用のマスクが挙げられる。上記マスクは、家庭用マスク、医療用マスク、又は産業用マスクなどであってもよい。
上記マスクの形状としては、特に限定されないが、例えば、プリーツ型、立体型、平型などが挙げられる。
上記マスクに備えられる粘着剤層としては、特に限定されないが、上述の本発明のマスク固定用テープにおける粘着剤層に記載のものが挙げられる。中でも、ホットメルト型粘着剤をスプレー方式により繊維化して形成した粘着剤層が好ましい。
本発明のマスクは、例えば、マスクの上端部又はその近傍にマスク固定用テープを固定したり(貼り付けたり)、マスクの上端部又はその近傍に通気性を有する粘着剤層を設けることにより、製造することができる。マスクとマスク固定用テープの固定方法は、特に限定されないが、例えば、マスク固定用テープのマスク固定部により、マスクとマスク固定用テープとを固定(接着)する方法が挙げられる。マスク固定部は、粘着剤層、接着剤層、熱可塑性樹脂層などを有していてもよい。マスク固定部の粘着剤層、接着剤層、熱可塑性樹脂層としては、上述のマスク固定用テープの粘着剤層、接着剤層、熱可塑性樹脂層が挙げられる。即ち、粘着剤層を介してマスクとマスク固定用テープとを固定(貼付)してもよいし、物理的刺激で接着剤を溶融させてマスクとマスク固定用テープとを固定してもよい。
本発明のマスクは、マスク着用前にマスク固定用テープを貼り付けてもよいし、マスク着用後にマスク固定用テープを貼り付けてもよい。接着剤や熱可塑性樹脂を溶融させてマスクとマスク固定用テープを固定する場合は、マスク着用前に固定することが好ましい。
本発明のマスクの幅に対するマスク固定用テープの幅の割合(マスク固定用テープの幅/マスクの幅)は、特に限定されないが、例えば、マスクの幅(全幅、100%)に対して、10〜100%が好ましく、より好ましくは30〜100%である。
具体的には、本発明のマスクは、例えば、図10に示すように、マスク9の上端部及びその近傍とマスク固定用テープ(基材の一方の面に鼻固定部における粘着剤層及びマスク固定部における粘着剤層が設けられた、基材を有する片面粘着テープ)のマスク固定部とを貼り合せたマスクであってもよい。
また、本発明のマスクは、例えば、図11に示すように、マスク9の上端部近傍に、外から見えないように、マスクの内側にマスク固定用テープ(基材の一方の面に鼻固定部における通気性粘着剤層が設けられ、基材の他方の面にマスク固定部における粘着剤層が設けられた、基材を有する両面粘着テープ)を貼り合せてもよい。
本発明のマスクによれば、テープを用いて鼻とマスクとを貼り合せるため、鼻の形状に合わせた立体マスクなどに比べて、鼻及びマスクに対する密着性に優れる。また、鼻部分に密着して、呼気中の蒸気が鼻部分を通過しにくくなるため、眼鏡使用者であっても眼鏡が曇りにくい。また、鼻部分が密着しているため、埃、花粉、ウィルス、粒子状物質が侵入しにくい。その上、鼻固定部には通気性粘着剤層が設けられているため、長時間使用しても、鼻が蒸れや、汗や皮脂の蓄積が起こりにくい。さらに、マスク固定用テープの粘着力が低下しにくく、マスクがずれにくい。そのため、長時間使用する場合でも、着用時の違和感が少なく、使用感に優れる。また、適度な粘着力を有するため、長時間貼付後に剥がしても、粘着剤層が鼻に残ったり、剥がす際に痛みを感じたりすることもない。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
(実施例1)
スチレン系ゴムをベースポリマーとしたゴム系のホットメルト型粘着剤(商品名「N−125」、ヤスハラケミカル(株)社製)を140℃で溶融し、ポリエステル系のスパンボンド複合不織布(商品名「WG5−ZR5045」、ユウホウ(株)社製、目付60g/m2)の片面上に、塗布量50g/m2でスプレー塗工にて塗布して、繊維状の通気性を有する粘着剤層を全面に設け、テープ(マスク固定用テープ、基材の一方の全表面に通気性粘着剤層を有する、基材を有する片面粘着テープ)を得た。
実施例1のテープの形状は、図13に示す形状であった。
(比較例1)
ベタ塗工をして非通気性の粘着剤層を設けた以外は、実施例1と同様にしてテープを得た。
比較例1のテープの形状は、図13に示す形状であった。
[評価]
実施例及び比較例で得られたテープについて、下記の測定を行った。
[評価]
15名の眼鏡使用者(評価者)に対して、以下の手順でマスク、マスク固定用テープ及び眼鏡を着用させた。マスク、マスク固定用テープ、及び眼鏡の着用後、温度25℃の雰囲気下、4時間経過後の眼鏡の曇り及びマスク固定用テープの剥がれを以下の基準で評価した。評価結果は、表1に示した。
(マスク、マスク固定用テープ及び眼鏡の着用手順)
マスク(商品名「プロテクシールド」、ダイワボウポリテック(株)社製、幅17.5cm、高さ9cm)を着用後、上記マスクの上端部近傍とマスク固定部とが、鼻と鼻固定部とが貼り合わされるようにして、実施例1で得られたマスク固定用テープを着用した(図12参照)。その後、眼鏡を着用した。
後日、同じ評価者に対し、比較例1で得られたマスク固定用テープを同様の方法で着用した。その後、眼鏡を着用した。なお、実施例1と比較例1の評価は、同じ時間に開始した。
(眼鏡の曇りの評価基準)
良好(○):15名全員の評価者の眼鏡が曇らなかった
不良(×):1名以上の評価者の眼鏡が曇った
(マスク固定用テープの剥がれの評価基準)
良好(○):15名全員の評価者のマスク固定用テープが全く剥がれなかった。
不良(×):3名以上の評価者において、マスク固定用テープの全体又は一部が鼻から剥がれた。
Figure 2016005491
実施例1のマスク固定用テープは、長時間使用しても眼鏡が曇らなかった。また、鼻が蒸れにくく、鼻に汗や皮脂がたまった感触は感じられず、鼻からの剥がれも生じなかった。さらに使用時にマスクのずれも生じなかった。そのため、マスクの使用感に非常に優れていた。また、実施例1のマスク固定用テープは、評価終了後に鼻から剥がす際、粘着剤層が鼻に残る、剥がす際に痛みを感じるなどの不快感もなかった。
比較例1のテープは、長時間使用しても眼鏡が曇らなかった。しかし、長時間使用後にテープの一部が鼻から剥がれた。また、鼻に汗や皮脂がたまり、不快に感じた。また、テープの剥がれ部分が大きくなるにつれ、マスクがずれることがあり、マスクの使用感が悪かった。
1 マスク固定用テープ
2 鼻固定部
3 マスク固定部
4 鼻固定部における通気性粘着剤層
5 マスク固定部における粘着剤層
6 基材
7 その他の部分
8 スリット
9 マスク
10 マスクに貼り合せる際にマスクからはみ出る部分

Claims (8)

  1. 鼻固定部とマスク固定部とを備えた、鼻とマスクとを固定するテープであり、
    前記鼻固定部は粘着剤層を備え、
    前記粘着剤層が通気性を有することを特徴とするマスク固定用テープ。
  2. 前記鼻固定部の通気度が10〜800cc/cm2/secである請求項1記載のテープ。
  3. 更に基材を備えた請求項1又は2に記載のテープ。
  4. 前記基材が通気性基材である請求項3に記載のテープ。
  5. 剥離ライナーを有する請求項1〜4の何れか1項に記載のテープ。
  6. 前記鼻固定部が、前記マスク固定部から延出した構造を有する請求項1〜5の何れか1項に記載のテープ。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のテープが、当該テープのマスク固定部によりマスクに固定されたマスク。
  8. 鼻へ固定するための粘着剤層を備えたマスクであり、前記粘着剤層が通気性を有することを特徴とするマスク。
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