JP2015232421A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
Description
詳細は実施例のなかで明らかになるが、本実施例は、就寝中の空調制御をおこなうために、撮像素子により暗室状態の人の体動状態を検出する方法と、焦電センサにより暗室状態の人の体動状態を検出する方法の2つを例示する。そして、実施例の空気調和機は、どちらかの方法で検出した暗室状態の人の体動状態と、撮像素子により検出した就寝前の明室状態の人の就寝位置とから、就寝中の空調制御をおこなうものである。
図1は、本実施例にかかる空気調和機1の外観構成の説明図である。空気調和機1は、例えばヒートポンプ技術などを用い、冷房などの室内の空気調和を行う装置である。空気調和機1は、大別して、室内の壁などに設置される室内機100と、屋外などに設置される室外機200と、から構成される。さらに、赤外線通信などにより室内機100と通信してユーザが空気調和機1を操作するためのリモコンReを備えている。空気調和機1が設置されるときは、室内機100と室外機200とは冷媒配管(図示せず)で接続される。また、室内機100と室外機200とは通信ケーブル(図示せず)で接続され、互いに通信することができる。
空気調和機1は、これらの信号に基づいて、少なくとも室内の冷房、暖房、除湿などを行うことができる。また、空気清浄など、その他の空気調和の機能を備えていてもよい。すなわち、空気調和機1は、室内の空気を様々に調整することができる。
また、室内機100のリモコン送受信部140からリモコンReに、室温情報、湿度情報、電気代情報などのデータを送信する。
左右風向板121は、その基端側が室内機100下部に設けた回転軸(図示せず)を支点にして左右風向板駆動部343(図7)により正逆回転される。そして、左右風向板121の先端側が室内側を向いていて、これにより左右風向板121の先端側は水平方向に振れるように動作可能である。
前面パネル123は、室内機100の前面を覆うように設置されており、下端部の回転軸(図示せず)を支点として前面パネル用駆動部345(図7)により正逆回転可能である。ちなみに、前面パネル123は、回転動作を行うことなく、室内機100の下端に固定されたものとしてもよい。
その他に、空気調和機1には、冷媒を圧縮する圧縮機、高圧の冷媒を減圧する膨張弁、冷媒の流路を切り替える四方弁、外気と冷媒とを熱交換する熱交換器などの冷媒装置を室外機200に備えているが、これらの装置構成や作用については公知であるため、図示、説明は省略する。
また、撮像素子131を近赤外光の撮像素子とする場合には、赤外線カットフィルタ14に替えて、可視光カットフィルタ14を装着するようにするようにしてもよい。
また、近赤外光画像には、RGB色調の情報がないので、絵画や寝具柄等の色調をもつ部分は撮像されない。このため、細かなノイズが少なくなり輪郭抽出が容易になるので、睡眠時の寝具の認識や動き解析の精度が向上する。
さらに、近赤外光は、水により吸収される特徴をもつ。このため、近赤外光画像を定期的に取得し比較することで、室内干しした洗濯物の乾き具合を把握することもできる。
なお、就寝前の明室内の人、顔、家具等の位置や動きを認識できれば、可視光画像または、近赤外光画像のいずれであってもよい。
図4aは、焦電センサ132の外観を示す図である。焦電センサ132は、焦電効果を利用して人体などから発せられる僅かな赤外線を検知する焦電型赤外線センサ20と、焦電センサ132の検知範囲と検知距離を決めるフレネルレンズ21から構成される。
詳細は後述するが、焦電型赤外線センサ20は、暗室時に人の動き検出するために、デュアルタイプやクワッドタイプの焦電センサが適している。
ただし、複数の小レンズの透過光は焦電型赤外線センサ20の測定面に集光しているので、信号出力が、小レンズのいずれの領域の人の動きを検出したものであるかまでは検出できない。
焦電センサ132で、人の動きの検出をおこなう場合には、撮像素子131により人の場所を特定する。
また、空調制御部300は、上下風向板駆動部344、左右風向板駆動部343、全面パネル駆動部9を制御して、空調風の風向を制御し、室内機送風ファンを駆動することで風量を制御する。
空調制御部300は、マイクロコンピュータを搭載してソフトウェアで運転制御をおこなう構成が適している。
一般的に睡眠時、高温多湿となる夏季と、夜間に低温となる冬季においては、気温と睡眠の質には関係があることが分かっている。また、季節ごとに寝具が異なることから、季節ごとに睡眠時の適切な気温が異なり、例えば夏季においては27℃、冬季の場合、気温は4℃以上で、特に16℃から18℃が適当な気温と言われている。前記空調制御部300においては、予めこれらの情報をカレンダー情報に関連付けて記憶しておく。
後述の図8では、リモコン指令によっておやすみ運転を開始する例を示している。また、図9では、リモコン指令後に人の睡眠状態を判定してからおやすみ運転を開始する例を示している
このように、就寝が確認されると、前記空調制御部300は、睡眠時の快適性を確保するために、カレンダー情報から求められる季節ごとの適切な室温と、リモコンで設定された設定温度に基づいて、適正空調温度を算出し、空調設定温度を変更する。
リモコン指令が、冷房運転を指示されると、実施例の空気調和機は、空調モードが冷房モードの運転をおこなう。このときの設定温度は27℃であり、また、設定風速は強風であり、上下風向と左右風向は、リモコンで設定された設定値となっている。
また、おやすみ運転中には、継続して睡眠中の寝返り等の人の体動検出をおこない、人の活動量を算出する。人の活動量が所定の値に達した場合や人の活動量を離散的に検出した場合には、睡眠中に寝返りをしているとして、空調制御を変更して、不快な状況を解消する。体動検出の検出方法の詳細は後述する。
この寝返り時の空調制御の変更は、人の活動量が睡眠状態と判定できる程度まで続け、睡眠状態と判定したら、おやすみ運転の空調制御状態に復帰する。
就寝中にトイレにいった場合には、人の活動量は、寝返り判定する値より大きな値となるが、トイレから戻ってまた就寝するので、活動量が大きな期間は継続しない。このため、起床判定する継続時間に達することがないので、おやすみ運転を中止することはない。
最初に、リモコンからおやすみ運転の開始指令が有ったか否か判定し(S100)、指令がない場合には(S100のNo)、リモコンからのおやすみ指令を待つ。指令があった場合には(S100のYes)、つぎの、人が眠りに就いているか否かの判定処理(S101)に進む。
S101の眠りに就いているか否かの判定は、前述のとおり、人の活動量が所定値より小さい状態が所定時間継続したときに、眠りに就いたと判定している。
S102のおやすみ運転の開始処理では、図8にしめすように、設定温度を所定の値(例えば、28℃)に変更し、風速設定を所定値(例えば、弱風)に変更し、上下風向・左右風向を自動制御とする。ここで、風向の自動制御とは、人に直接風が当たらないように、上下風向を上向きにし、左右風向を人のいない方向にする。または、間欠スウィング動作するようにしてもよい。さらに、おやすみ運転の動作設定は、リモコン指示により変更できるようにしてもよい。
S104〜S106の設定は、S103で寝返りを検出しなくなるまで、継続する。
S109のおやすみ運転の停止処理では、空調動作を停止するか、または、冷房動作への復帰処理をおこなう。
本実施例の空気調和機は、焦電センサ132と可視光または近赤外光の撮像素子131とを搭載する。そして、焦電センサ132で検出した温度変化の情報から、人の活動量を算出して体動検出をおこない、人の入眠・寝返り・起床の就寝状態を判定する。前述のとおり、焦電センサ132は、人の場所までは特定できない。このため、撮像素子131による撮像画像を分析して、寝返りをした人の就寝位置を特定し、空調制御するものである。
このため、就寝前の撮像画像から画像処理により寝具を特定し、特定した寝具の位置を、人が就寝している場所(就寝位置)とする。近赤外光の撮像素子131を使う場合で、近赤外光の照明がない場合(蛍光灯による照明、LED照明)には、リモコン送受信部140の近赤外光の発光部を点灯して、近赤外光の照明をおこなう。可視光の撮像素子131による撮像をおこなう場合には、特に照明をおこなう必要はない。
まず、撮像素子131により室内を撮像する。そして、撮像画像を画像解析して寝具を判別し、寝具の位置を特定する(S120)。この特定した寝具位置を人の就寝位置とする(S121)。つぎに、室内が就寝のために消燈あるいは減光されたか否かを判定する(S122)。消燈あるいは減光していない場合には(S122のNo)、S120に戻り、人の就寝位置の取得処理を繰り返す。消燈あるいは減光している場合には(S122のYes)、S123に進み、おやすみ運転中の動体検出処理をおこなう。
図8、図9では、S122の室内の消燈あるいは減光の判定については記載していないが、本実施例では、室内が明るい間に、人の就寝位置の取得処理をおこなうため、S122の処理をおこなっている。
まず、焦電センサ132の出力を人の動きとして取得する(S123)。S123で取得した人の動きの時間変化を周波数分析し、人の活動量を算出する(S124)。S124で算出した活動量が、予め定めた人が睡眠に就いているときの活動量である入眠閾値より小さく、かつ、その状態が所定時間継続しているか否かを判定する(S125)。
上記のS123、S124、S125が図9のS101、S102に対応している。
S125の判定条件を満足しない場合には(S125のNo)、S127に移行して、他の人の就寝状態になったか否かを判定する。
S127の判定条件を満足する場合には(S127のYes)、人の就寝状態が寝返りをしていると判定し、寝苦しさを解消するための空調制御をおこなう(S128)。このとき、寝苦しさを解消するために、S121で求めた就寝位置に寝返りをした人がいるものとして、風向制御をおこなう。その後、S123に戻り、体動検出を繰り返す。
上記のS123、S124、S127、S128が図9のS103、S104、S105、S106に対応している。
S127の判定条件を満足しない場合には(S127のNo)、S129に移行して、他の人の就寝状態になったか否かを判定する。
S129の判定条件を満足しない場合には(S129のNo)、S123に戻り、体動検出を繰り返す。
S129の判定条件を満足する場合には(S129のYes)、人の就寝状態が睡眠状態から覚醒して起床した状態になったと判定し、処理を終了する。
上記の実施例では、焦電センサ132により就寝中の人の体動検出をおこなったが、本実施例は、撮像素子131により、体動検出をおこなうものである。このため、焦電センサ132が不要となる。
このとき、予め特定されている就寝位置を中心に、活動量の算出をおこなう。こうすれば、処理する撮像画像の量が少なくなるので、動き量を基に人の活動量を算出する計算量を低減することができ、処理負荷の低減に効果がある。また、算出間隔を短くできるので、処理の高速化ができる。
図10のフロー図とは、S123に替えて、S129では、撮像素子により室内の撮像をおこない、S130では、S121で算出した就寝位置を中心に、異なる時刻の撮像画像から動き量を算出している。図11のS129、S130以外は、図10と同一であるため、説明は省略する。
上述の実施例では、就寝中の人の寝返り等の体動を検出する実施例を説明したが、本実施例の空気調和機は、照度センサと撮像素子を設けた構成とし、就寝中にトイレにいった場合等の大きな体動が発生する場合のおやすみ運転の空調制御に好適な実施例を説明する。もちろん、実施例1、2の構成でも実施可能だが、より安価に実現できる効果をある。
本実施例では、照度センサを設けて室内の照度を検出し、検出照度が常夜灯の照度になったら、就寝状態になったと判定する。
上記のトイレに行ったときのおやすみ運転の空調制御の一時的な変更は、トイレから戻ったと判定してから一定時間おこない、その後、通常のおやすみ運転の空調制御状態に復帰する。トイレから戻ってきたと判定した際に風向を一時的に就寝位置にした場合には、風向が就寝位置にならないように風向制御する。
9 全面パネル駆動部
100 室内機
131 撮像素子
132 焦電センサ
140 リモコン送受信部
200 室外機
300 空調制御部
343 左右風向版駆動部
344 上下風向版駆動部
Re リモコン
Claims (10)
- 空調制御する室内を撮像する撮像部と、
室内の照度を検出する照度検出部と、
人の活動量を算出する活動量算出部と、
空調温度、風向及び風量を制御する空調制御部と、を備え、
前記空調制御部は、
前記照度検出部で検出された室内の照度が所定値以下で、かつ、前記活動量算出部で算出された活動量が所定の活動量以上である場合、前記照度検出部で検出された室内の照度が所定値より大きいときに前記撮像部が撮像した撮像画像から求めた送風位置に向けて風向制御をおこなう
ことを特徴とする空気調和機。 - 請求項1に記載の空気調和機において、
前記活動量算出部には、複数の小レンズから構成されるフレネルレンズをもつ焦電センサが設けられ、
前記活動量算出部は、前記焦電センサの出力を周波数解析して人の活動量を算出し、
前記空調制御部は、前記活動量と所定の閾値を比較して空調制御をおこなう
ことを特徴する空気調和機。 - 請求項2に記載の空気調和機において、
前記空調制御部は、前記活動量が第1の閾値より小さく、かつ、所定時間継続したときに、通常運転より設定温度を高めたおやすみ運転を開始する
ことを特徴する空気調和機。 - 請求項2に記載の空気調和機において、
前記空調制御部は、通常運転より設定温度を高めたおやすみ運転時に、前記活動量が第2の閾値を超えたか、または、所定時間内に所定回数以上の活動量を検出したときに、空調温度の設定温度を下げ、前記送風位置に風向制御する
ことを特徴する空気調和機。 - 請求項2に記載の空気調和機において、
前記空調制御部は、通常運転より設定温度を高めたおやすみ運転時に、前記活動量が所定の活動量以上で、かつ、所定時間継続したときに、前記おやすみ運転を解除する
ことを特徴する空気調和機。 - 空調制御する室内を撮像する撮像部と、
人の動き量から活動量を算出する活動量算出部と、
空調温度、風向及び風量を制御する空調制御部と、
近赤外光によりリモコンとの間で情報を送受信するリモコン受発光部を備え、
前記撮像部の撮像素子は少なくとも近赤外線を受光し、
前記活動量算出部は、室内照度が所定値以下のときに、前記リモコン受発光部を点灯して近赤外光を照射し、前記撮像部が、室内照度が所定値より大きいときの前記撮像部の撮像画像から求めた特定位置を含む領域で人の動き検出をおこない、人の動き量から人の活動量を算出し、
前記空調制御部は、前記活動量に応じて空調制御をおこなう
ことを特徴する空気調和機。 - 請求項6に記載の空気調和機において、
前記空調制御部は、前記活動量が第1の閾値より小さく、かつ、所定時間継続したときに、通常運転より設定温度を高めたおやすみ運転を開始する
ことを特徴する空気調和機。 - 請求項6に記載の空気調和機において、
前記空調制御部は、通常運転より設定温度を高めたおやすみ運転時に、前記活動量が第2の閾値を超えたか、または、所定時間内に所定回数以上の活動量を検出したときに、設定温度を下げ、前記特定位置に風向制御する
ことを特徴する空気調和機。 - 請求項6に記載の空気調和機において、
前記空調制御部は、通常運転より設定温度を高めたおやすみ運転時に、前記活動量が所定の活動量以上で、かつ、所定時間継続したときに、前記おやすみ運転を解除する
ことを特徴する空気調和機。 - 室内の人の位置を検出する撮像部と、
室内の照度を検出する照度検出部と、
風向を制御する風向制御部と、を備え、
前記風向制御部は、
前記照度検出部で検出した室内の照度が所定値以下の場合、室内の照度が所定値より大きいときに前記撮像部により検出された人の位置に基づいて風向制御をおこなう
ことを特徴とする空気調和機。
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